JP4084829B2 - 熱現像材料 - Google Patents
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Description
(1) 支持体上に少なくとも1層の画像記録層を含む構成層を有する熱現像材料において、前記画像記録層が少なくとも有機銀塩と銀イオン用還元剤と感光性ハロゲン化銀粒子とバインダーとを含有する銀画像形成感光性層であり、溶媒の30重量%以上が水である塗布液で塗布し、乾燥して形成され、前記画像記録層の主バインダーが25℃60%RHの平衡含水率2重量%以下のポリマーであり、前記構成層のなかの画像記録層側の最表面層がポリビニルアルコールを0.3g/m2以上2.0g/m2以下含有し、マット剤を1〜400mg/m2含有することを特徴とする熱現像材料。
(2) 支持体に対して、前記画像記録層と反対側にポリビニルアルコールを含有する層を有する(1)の熱現像材料。
(3)100℃以上の温度で熱現像する(1)または(2)の熱現像材料。
(4) 支持体に対して、前記画像記録層と同一面側に前記画像記録層を含む少なくとも2層の構成層を有し、この少なくとも2層の構成層を同時に塗布する(1)〜(3)のいずれかの熱現像材料。
(5) 前記最表面層が、さらにホウ酸を含有する(1)〜(4)のいずれかの熱現像材料。
(6)さらに、画像形成層側の最表面層に隣接する層がポリビニルアルコールを含む(1)〜(5)のいずれか1項に記載の熱現像材料。
(7)前記画像形成層と反対側の面に、ポリビニルアルコールを含む層を有する、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の熱現像材料。
本発明の熱現像材料は、支持体上に少なくとも1層の画像記録層を含む構成層を有するものであり、好ましくは感光性ハロゲン化銀とバインダーとを含有する感光性層を有する熱現像感光材料である。そして、最も好ましくは画像記録層として感光性層を有するものであり、この場合の感光性層は感光性ハロゲン化銀と有機銀塩と銀イオン用還元剤とを含有することが好ましい。このような熱現像材料において、画像記録層、特に好ましくは感光性層は、環境面で好ましいとされる溶媒の30重量%が水である塗布液を用いた水系塗布が可能であり、かつ良好な写真性能を得る上で好ましい25℃60%RHの平衡含水率2重量%以下のポリマーを主バインダーとして用いている。本発明では、このような画像記録層(特に感光性層)側の最表面層に、ポリビニルアルコール(PVA)を含有させており、これにより、熱現像時、特に100℃以上の温度での熱現像時の亀裂の発生を防止することができる。また、ポリビニルアルコール含有層は水系塗布が可能であり、画像記録層や、ポリビニルアルコール含有最表面層のほかの親水性バインダーを用いた保護層や中間層とともに同時に塗布することが可能であり、製造上好ましい。
PVA−105[ポリビニルアルコール(PVA)含有率94.0wt%以上、けん化度98.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.5wt%以下、揮発分5.0wt%以下、粘度(4wt%、20℃)5.6±0.4CPS]、
PVA−110[PVA含有率94.0wt%、けん化度98.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.5wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)11.0±0.8CPS]、
PVA−117[PVA含有率94.0wt%、けん化度98.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)28.0±3.0CPS]、
PVA−120[PVA含有率94.0wt%、けん化度98.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)39.5±4.5CPS]、
PVA−124[PVA含有率94.0wt%、けん化度98.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)60.0±6.0CPS]、
PVA−CS[PVA含有率94.0wt%、けん化度97.5±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)27.5±3.0CPS]、
PVA−CST[PVA含有率94.0wt%、けん化度96.0±0.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)27.0±3.0CPS]、
PVA−HC[PVA含有率90.0wt%、けん化度99.85モル%以上、酢酸ナトリウム含有率2.5wt%、揮発分8.5wt%、粘度(4wt%、20℃)25.0±3.5CPS](以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)など、
PVA−203[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)3.4±0.2CPS]、
PVA−204[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)3.9±0.3CPS]、
PVA−205[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)5.0±0.4CPS]、
PVA−217[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.0モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)22.5±2.0CPS]、
PVA−220[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.0モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)30.0±3.0CPS]、
PVA−228[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)65.0±5.0CPS]、
PVA−235[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)95.0±15.0CPS]、
PVA−217E[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.0モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)23.0±3.0CPS]、
PVA−220E[PVA含有率94.0wt%、けん化度88.0±1.0モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)31.0±4.0CPS]、
PVA−403[PVA含有率94.0wt%、けん化度80.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)3.1±0.3CPS]、
PVA−405[PVA含有率94.0wt%、けん化度81.5±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)4.8±0.4CPS]、
PVA−613[PVA含有率94.0wt%、けん化度93.5±1.0モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%、揮発分5.0wt%、粘度(4wt%、20℃)16.5±2.0CPS]、
L−8[PVA含有率96.0wt%、けん化度71.0±1.5モル%、酢酸ナトリウム含有率1.0wt%(灰分)、揮発分3.0wt%、粘度(4wt%、20℃)5.4±0.4CPS](以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)などがある。
HLポリマーとしてHL−12E、HL−1203(以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)、
HMポリマーとしてHM−03、HM−N−03(以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)、
KポリマーとしてKL−118、KL−318、KL−506、KM−118T、KM−618(以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)、
MポリマーとしてM−115(クラレ(株)製の商品名)、
MPポリマーとしてMP−102、MP−202、MP−203(以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)、
RポリマーとしてR−1130、R−2105、R−2130(以上、いずれもクラレ(株)製の商品名)、
VポリマーとしてV−2250(クラレ(株)製の商品名)などがある。
熱現像感光材料は、モノシート型(受像材料のような他のシートを使用せずに、熱現像感光材料上に画像を形成できる型)であることが好ましい。本発明は、赤〜赤外露光用熱現像感光材料において特に有効である。
25℃60%RH における平衡含水率=〔(W1−W0)/W0〕×100(wt%)含水率の定義と測定法については、例えば高分子工学講座14、高分子材料試験法(高分子学会編、地人書館)を参考にすることができる。
本発明において好ましい態様としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ゴム系樹脂(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン樹脂等の疎水性ポリマーを好ましく用いることができる。ポリマーとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよい。ポリマーとしては単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。ポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000、好ましくは10000〜200000がよい。分子量が小さすぎるものは乳剤層の力学強度が不十分であり、大きすぎるものは成膜性が悪く好ましくない。
本発明のポリマーとしてはこれらのポリマーが水系分散媒に分散したものである。ここで水系とは、組成の30wt%以上が水である分散媒をいう。分散状態としては乳化分散したもの、ミセル分散したもの、更に分子中に親水性部位を持ったポリマーを分子状態で分散したものなど、どのようなものでもよいが、これらのうちでラテックスが特に好ましい。
好ましいポリマーの具体例としては以下のものを挙げることができる。以下では原料モノマーを用いて表し、括弧内の数値はwt%、分子量は数平均分子量である。
P−2;−MMA(70)−2EHA(20)−St(5)−AA(5)−のラテックス(分子量40000)
P−3;−St(50)−Bu(47)−MAA(3)−のラテックス(分子量45000)
P−4;−St(68)−Bu(29)−AA(3)−のラテックス(分子量60000)
P−5;−St(70)−Bu(27)−IA(3)−のラテックス(分子量120000)
P−6;−St(75)−Bu(24)−AA(1)−のラテックス(分子量108000)
P−7;−St(60)−Bu(35)−DVB(3)−MAA(2)− のラテックス(分子量150000)
P−8;−St(70)−Bu(25)−DVB(2)−AA(3)−のラテックス(分子量280000)
P−9;−VC(50)−MMA(20)−EA(20)−AN(5)−AA(5)−のラテックス(分子量80000)
P−10;−VDC(85)−MMA(5)−EA(5)−MMA(5)−のラテックス(分子量67000)
P−11;−Et(90)−MAA(10)−のラテックス(分子量12000)
P−12;−St(70)−2EHA(27)−AA(3)のラテックス(分子量130000)
P−13;−MMA(63)−EA(35)−AA(2)のラテックス(分子量33000)
実施例1
(ハロゲン化銀乳剤1の調製)
蒸留水1421ccに1wt%臭化カリウム溶液8ccを加え、さらに1N硝酸を8.2cc、フタル化ゼラチン20gを添加した液をチタンコートしたステンレス製反応壷中で撹拌しながら、37℃に液温を保ち、硝酸銀37.04gに蒸留水を加えて159ccに希釈した溶液Aと臭化カリウム32.6gを蒸留水にて容量200ccに希釈した溶液Bを準備し、コントロールダブルジェット法でpAgを8.1に維持しながら、溶液Aの全量を一定流量で1分間かけて添加した(溶液Bは、コントロールドダブルジェット法にて添加)。その後、3.5wt%の過酸化水素水溶液を30cc添加し、さらに化合物1の3wt%水溶液を36cc添加した。その後、再び溶液Aを蒸留水希釈して317.5ccにした溶液A2と、溶液Bに対して最終的に銀1モル当たり1×10-4モルになるよう化合物2を溶解し、液量を溶液Bの2倍の400ccまで蒸留水希釈した溶液B2を用いて、やはりコントロールドダブルジェット法にて、pAgを8.1に維持しながら、一定流量で溶液A2を10分間かけて全量添加した(溶液B2は、コントロールドダブルジェット法で添加)。その後、化合物3の0.5wt%メタノール溶液を50cc添加し、さらに硝酸銀でpAgを7.5に下げてから、1N硫酸を用いてpHを3.8に調整し、撹拌を止め、沈降/脱塩/水洗工程を行い、脱イオンゼラチン3.5gを加えて1Nの水酸化ナトリウムを添加して、pH6.0、pAg8.2に調整してハロゲン化銀分散物を作成した。
ヘンケル社製ベヘン酸(製品名EdenorC22−85R)87.6g、蒸留水423ml、5N−NaOH水溶液49.2ml、tert−ブタノール120mlを混合し、75℃にて1時間攪拌し反応させ、ベヘン酸ナトリウム溶液を得た。別に、硝酸銀40.4gの水溶液206.2ml(pH4.0)を用意し、10℃にて保温した。635mlの蒸留水と30mlのtert−ブタノールを入れた反応容器を30℃に保温し、撹拌しながら先のベヘン酸ナトリウム溶液の全量と硝酸銀水溶液の全量を流量一定でそれぞれ62分10秒と60分かけて添加した。このとき、硝酸銀水溶液添加開始後7分20秒間は硝酸銀水溶液のみが添加されるようにし、そのあとベヘン酸ナトリウム溶液を添加開始し、硝酸銀水溶液の添加終了後9分30秒間はベヘン酸ナトリウム溶液のみが添加されるようにした。このとき、反応容器内の温度は30℃とし、液温度が上がらないように外温コントロールした。また、ベヘン酸ナトリウム溶液の添加系の配管は、スチームトレースにより保温し、添加ノズル先端の出口の液温度が75℃になるようにスチーム開度を調整した。また、硝酸銀水溶液の添加系の配管は、2重管の外側に冷水を循環させることにより保温した。
ベヘン酸ナトリウム溶液の添加位置と硝酸銀水溶液の添加位置は撹拌軸を中心として対称的な配置とし、また反応液に接触しないような高さに調整した。ベヘン酸ナトリウム溶液を添加終了後、そのままの温度で20分間撹拌放置し、25℃に降温した。その後、吸引濾過で固形分を濾別し、固形分を濾過水の伝導度が30μS/cmになるまで水洗した。こうして脂肪酸銀塩を得た。得られた固形分は、乾燥させないでウエットケーキとして保管した。
得られたベヘン酸銀粒子の形態を電子顕微鏡撮影により評価したところ、平均投影面積径0.52μm、平均粒子厚み0.14μm、平均球相当径の変動係数15%の鱗片状の結晶であった。
1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,5−トリメチルヘキサン80gとクラレ(株)製変性ポリビニルアルコールポバールMP−203の20wt%水溶液64gに水176gを添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス(株)製)にて5時間分散し還元剤分散物を得た。こうして得た還元剤分散物に含まれる還元剤粒子は平均粒径0.72μmであった。
3−メルカプト−4−フェニル−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール64gとクラレ(株)製変性ポリビニルアルコールポバールMP−203の20wt%水溶液32gに水224gを添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス(株)製)にて10時間分散しメルカプト分散物を得た。こうして得たメルカプト化合物分散物に含まれるメルカプト化合物粒子は平均粒径0.67μmであった。
トリブロモメチルフェニルスルホン48gと3−トリブロモメチルスルホニル−4−フェニル−5−トリデシル−1,2,4−トリアゾール48gとクラレ(株)製変性ポリビニルアルコールポバールMP−203の20wt%水溶液48gに水224gを添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス(株)製)にて5時間分散し有機ポリハロゲン化合物分散物を得た。こうして得たポリハロゲン化合物分散物に含まれるポリハロゲン化合物粒子は平均粒径0.74μmであった。
6−イソプロピルフタラジン10gをメタノール90gに溶解して使用した。
C.I. Pigment Blue 60を64gと花王(株)製デモールNを6.4gに水250gを添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス(株)製)にて25時間分散し顔料分散物を得た。こうして得た顔料分散物に含まれる顔料粒子は平均粒径0.21μmであった。
限外濾過(UF)精製したSBRラテックスは以下のように得た。
下記のSBR ラテックスを蒸留水で10倍に希釈したものをUF−精製用モジュール、FS03−FC−FUY03A1(ダイセン・メンブレン・システム(株)を用いてイオン伝導度が1.5mS/cmになるまで希釈精製したものを用いた。この時ラテックス濃度は40wt%であった。
平衡含水率は0.6wt%、
平均粒径0.1μm、
濃度45wt%、
イオン伝導度4.2mS/cm
(イオン伝導度の測定は東亜電波工業(株)製伝導度計CM−30S使用しラテックス原液(40wt%)を25℃にて測定)、
pH8.2
上記で得た顔料の20wt%分散物を1.1g、有機酸銀分散物103g、ポリビニルアルコールPVA−205(クラレ(株)製)の20wt%水溶液5g、上記25wt%還元剤分散物25g、有機ポリハロゲン化合物30wt%分散物11.5g、メルカプト化合物20wt%分散物3.1g、UF精製したSBR ラテックス40wt%を106g、フタラジン化合物の20wt%液8mlを添加し、ハロゲン化銀粒子を10gをよく混合し乳剤層塗布液を調製し、70ml/m2となるように塗布した。
ポリビニルアルコールPVA−205(クラレ(株)製)の10wt%水溶液772g、顔料の20wt%分散物0.5g、メチルメタクリレート/スチレン/2−エチルヘキシルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比59/9/26/5/1)ラテックス27.5wt%液226gにエアロゾールOT(アメリカンサイアナミド社製)の5wt%水溶液を2mlを加えて中間層塗布液とし、5ml/m2になるように塗布した。塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.1ローター)で21〔mPa・s〕であった。
イナートゼラチン80gを水に溶解し、顔料の20wt%分散物0.3g、フタル酸の10wt%メタノール溶液を64ml、4−メチルフタル酸の10wt%水溶液74ml、1Nの硫酸を28ml、エアロゾールOT(アメリカンサイアナミド社製)の5wt%水溶液を5mlを加え、総量1000gになるように水を加えて乳剤面保護層第1層塗布液とし、10ml/m2になるように塗布した。
イナートゼラチン100gを水に溶解し、N−パーフルオロオクチルスルフォニル−N−プロピルアラニンカリウム塩の5wt%溶液を20ml、エアロゾールOT(アメリカンサイアナミド社製)の5wt%溶液を16ml、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径4.0μm)25g、フタル酸1.4g、4−メチルフタル酸1.6g、1Nの硫酸を44ml、4wt%のクロムみょうばんを445mlを加え、総量2000gとなるように水を添加して乳剤面保護層第2層塗布液とし、10ml/m2になるように塗布した。
テレフタル酸とエチレングリコ−ルを用い、常法に従い固有粘度IV=0.66(フェノ−ル/テトラクロルエタン=6/4(重量比)中25℃で測定)のPETを得た。これをペレット化した後130℃で4時間乾燥し、300℃で溶融後T型ダイから押し出して急冷し、熱固定後の膜厚が175μmになるような厚みの未延伸フィルムを作成した。
ピラー社製ソリッドステートコロナ処理機6KVAモデルを用い、支持体の両面を室温下において20m/分で処理した。この時の電流、電圧の読み取り値から、支持体には0.375kV・A・分/m2の処理がなされていることがわかった。この時の処理周波数は9.6kHz、電極と誘電体ロ−ルのギャップクリアランスは1.6mmであった。
(1)下塗塗布
(1−1)下塗層塗布
処方(1)(第1層)
ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス 13ml
(固形分43wt% 、ブタジエン/スチレン重量比=32/68)
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジンナトリウム塩 8wt%水
溶液 7ml
ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム−1wt%水溶液 1.6ml
蒸留水 80ml
処方(2)(感光性層側第2層)
ゼラチン 0.9g
顔料の20wt%分散物 1g
メチルセルロース(メトローズSM15 置換度1.79〜1.83) 0.1g
酢酸(濃度99wt%) 0.02ml
蒸留水 98ml
処方(3)(バック面側第2層)
SnO2/Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 100mg/m2
ゼラチン 77mg/m2
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1mg/m2
ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 4mg/m2
上記厚さ175μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート支持体の両面それぞれに、上記コロナ放電処理を施した後、下塗り塗布液処方(1)をワイヤーバーでウエット塗布量が6ml/m2(片面当たり)になるように塗布して180℃で5分間乾燥した。次いでこの片面(感光性層側)にコロナ放電処理を施した後、下塗り塗布液処方(2)をワイヤーバーでウエット塗布量が9ml/m2になるように塗布して180℃で5分間乾燥し、更に裏面(バック面)に下塗り塗布液処方(3)をワイヤーバーでウエット塗布量が5ml/m2になるように塗布して180℃で6分間乾燥して下塗り支持体を作成した。
(塩基プレカーサーの固体微粒子分散液(a)の調製)
塩基プレカーサー化合物(11)64g、ジフェニルスルフォン化合物(12)28gおよび 花王(株)製界面活性剤デモールN10gを蒸留水220mlと混合し、混合液をサンドミル(1 /4Gallonサンドグラインダーミル、アイメックス(株)製)を用いてビーズ分散し、平均 粒子径0.2μmの、塩基プレカーサー化合物とジフェニルスルフォン化合物との固体微粒子共分 散液を得た。
シアニン染料化合物(13)9.6gおよびP−アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム5.8gを蒸留水305mlと混合し、混合液をサンドミル(1/4Gallonサンドグラインダーミル、アイメックス(株)製)を用いてビーズ分散して平均粒子径0.2μmの染料固体微粒子分散液を得た。
PVA−217;17g、ポリアクリルアミド9.6g、上記塩基プレカーサーの固体微粒子分散液(a)70g、上記染料の固体微粒子分散液56g、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ6.5μm)1.5g、ポリエチレンスルフォン酸ナトリウム2.2g、着色染料化合物(14)0.2g、H2Oを844ml混合しハレーション防止層塗布液を調製した。
容器を40℃に保温し、PVA−117;50g、ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム0.2g、N,N−エチレンビス(ビニルスルフォンアセトアミド)2.4g、t−オクチルフェノキシエトキシエタンスルフォン酸ナトリウム1g、化合物(15)30mg、C8F17SO3K 32mg、C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4−SO3Na 64mg、H2Oを950ml混合してバック面保護層塗布液とした。
上記下塗りを施したポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体)のバック面側に、ハレーション防止層塗布液を固体微粒子染料の固形分塗布量が0.04g/m2となるように、またバック面保護層塗布液をPVA塗布量が1g/m2 となるように同時重層塗布し、乾燥し、ハレーション防止バック層を作成した。
作成した熱現像感光材料の試料を25℃60%RH(相対湿度)条件下で乳剤面側に先端が0.5mmの半円球となっているステンレス針にて50gの荷重をかけて1cm/秒の速度でひっかいた後、660nm 発光の半導体レーザーを用い、高周波重畳をかけて縦マルチ化したレーザービームを用い、「薔薇」の文字を露光した。その後、特願平9−229684号実施例の図1に記載のプレートヒータ方式の熱現像装置10で120℃、20秒の熱現像を行い、目視で評価した。但し、金属メッシュと活性炭のフィルターを使い、臭いを消した。
△:少し亀裂があるが許容内
×:亀裂がある(問題である)
実施例1と同様に、但し、乳剤層をSBRラテックスの代わりに、ゼラチン(平衡含水率は9wt%)またはPVA(平衡含水率5wt%)を用いて試料を作成した。
実施例1と同様に、但し乳剤層をSBRラテックスの代わりに以下のラテックスLb1とLc1(ともに平衡含水率2wt%未満)を用いて試料を作成した。実施例1と同じポリビニルアルコールの効果が得られた。なお、平衡含水率はいずれも25℃60%RH下のものである。
ガラス製オートクレーブ(耐圧硝子工業(株)製TEM−V1000)にスチレン140g、蒸留水280g 、界面活性剤(サンデットBL(三洋化成(株)製))4.44g 、アクリル酸6g を入れ、窒素気流下で1時間撹拌した。その後2−エチルヘキシルアクリレート54g を添加し、70℃まで昇温した。次に過硫酸アンモニウム水溶液(5wt%)を20g 添加し、そのまま10時間撹拌した。その後、反応容器の温度を室温まで下げてスチレン−アクリルラテックスを得た。このラテックスに1Nのアンモニア水溶液を添加してpHを7.5に調整した。
ガラス製オートクレーブ(耐圧硝子工業(株)製TEM−V1000)にメチルメタクリレート126g、蒸留水280g、界面活性剤(サンデットBL(三洋化成(株)製))8.2g、アクリル酸4gを入れ、窒素気流下で1時間撹拌した。その後エチルアクリレート70gを添加し、60℃まで昇温した。次に過硫酸カリウム水溶液(5wt%)を20g添加し、そのまま10時間撹拌した。その後、反応容器の温度を室温まで下げてアクリルラテックスを得た。このラテックスに1Nのアンモニア水溶液を添加してpHを7.5に調整した。
120 プレートヒータ
122 押えローラ
130 駆動ローラ
Claims (7)
- 支持体上に少なくとも1層の画像記録層を含む構成層を有する熱現像材料において、前記画像記録層が少なくとも有機銀塩と銀イオン用還元剤と感光性ハロゲン化銀粒子とバインダーとを含有する銀画像形成感光性層であり、溶媒の30重量%以上が水である塗布液で塗布し、乾燥して形成され、前記画像記録層の主バインダーが25℃60%RHの平衡含水率2重量%以下のポリマーであり、前記構成層のなかの画像記録層側の最表面層がポリビニルアルコールを0.3g/m2以上2.0g/m2以下含有し、マット剤を1〜400mg/m2含有することを特徴とする熱現像材料。
- 支持体に対して、前記画像記録層と反対側にポリビニルアルコールを含有する層を有する請求項1の熱現像材料。
- 100℃以上の温度で熱現像する請求項1または2の熱現像材料。
- 支持体に対して、前記画像記録層と同一面側に前記画像記録層を含む少なくとも2層の構成層を有し、この少なくとも2層の構成層を同時に塗布する請求項1〜3のいずれかの熱現像材料。
- 前記最表面層が、さらにホウ酸を含有する請求項1〜4のいずれかの熱現像材料。
- 前記画像形成層側の最表面層に隣接する層がポリビニルアルコールを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱現像材料。
- 前記画像形成層と反対側の面に、ポリビニルアルコールを含む層を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱現像材料。
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