JP4084723B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、遊技機及び遊技機における電子回路のリセット方法並びにプログラムに関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機はマイコンを内蔵していて、抽選・入賞・払い出し・演出の制御をプログラムで実現している。この種の遊技機は、遊技者の操作を受けて内部抽選及び該抽選結果に応じた入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行う第1処理部(いわゆるメイン基板)と、第1処理部で生成されたコマンドを受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行う第2処理部(いわゆるサブ基板)とを備えている。第2処理部には、演出表示を行うための液晶表示装置用の制御基板、効果音などを発生するためのスピーカ、点灯あるいは点滅により遊技者に入賞等を報知するLED基板などが接続されている。以下の説明において、これらの基板のことを外部基板と記載し、外部基板を制御する第2処理部のことを制御基板と記載する(外部基板が第1処理部であってもよい)。
これらの液晶表示装置、スピーカや表示ランプ等は演出表示装置を構成する。この演出表示装置は、遊技者に入賞等を報知したり、いわゆるアシストタイム(AT)において、一定ゲーム間に特定の小役を台自体が何らかのアクションを伴ってユーザに教えたりするためのものである。(アシストタイム(AT):特定の小役が成立しても遊技者がリールの図柄を揃えないと払い戻しがない。小役による払い出しを確実にするために、ビッグボーナス終了後(もしくは成立時)あるいはその他の任意の契機にアシストタイムを抽選し、これに当選すると一定ゲーム間は特定の小役を成立させるための操作を何らかのアクションを伴って遊技者に教えるという機能)
上述の外部基板は制御基板からの命令に基づき動作する。外部基板は、命令を解読し実行するための電子回路(IC)を備える。この種の電子回路は、まれにノイズの影響や電源電圧の変動、電源の瞬断などにより動作不良に陥ることがあった。電子回路が動作不良になったときは、遊技機の主電源を一旦切って再投入することにより外部基板を含めた遊技機全体を初期化して復旧させることができた。
しかしながら、遊技機の主電源の再投入はホールの係員によらなければできず、この作業の間遊技が中断されるという問題があった。遊技処理の中核を担う第1処理部や、演出処理を行う第2処理部そのものが動作不良に陥ると事実上遊技を継続できなくなるから遊技機の主電源の再投入を行わなければならないが、周辺機器である外部基板の動作不良を復帰させるためには該当する外部基板のみ復帰させればよい。現状の遊技機の主電源の再投入によれば遊技が中断し、遊技者に迷惑をかけることになる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、遊技に影響を与えることなく、外部基板の動作不良を復帰させることのできる遊技機及び遊技機における電子回路のリセット方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
この発明は、遊技者による操作を受けて入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技利益の獲得が可能な遊技機において、処理部と、電源制御部とを含む制御基板と、前記電源制御部から電源を受けるとともに、前記処理部から命令を受けて動作するひとつ又は複数の電子回路を含む外部基板とを備え、
前記外部基板の電子回路の少なくとも一部は前記電源制御部による電源のオンオフによりパワーオンリセットされ、
前記電源制御部は、前記外部基板からの応答信号を監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断し、前記外部基板が動作していないと判断されるとき、前記処理部及び前記制御基板の電源をオフすることなくそれらの動作を継続させつつ、前記外部基板上の電源電圧が低下してから再度電源がオンになったときに前記パワーオンリセットが有効になる時間よりも長い間、前記外部基板の電源をオフにし、その後再び電源をオンにすることを特徴とするものである。
前記処理部及び前記制御基板へ電力を供給する電源部と、信号線及び電源線を含み、前記制御基板と前記外部基板を接続するワイヤハーネスと、を備え、前記電源部からの電力は、前記制御基板の前記電源制御部及び前記ワイヤハーネスの前記電源線を経由して前記外部基板の前記電子回路に供給されるようにしてもよい。
前記電源制御部は、前記処理部から前記外部基板へ命令が送られた後に、前記外部基板から返されるべきACKを監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断するようにしてもよい。
前記電源制御部は、前記処理部から前記外部基板へ命令を送る準備をしているとき、当該命令の送信に先立って、前記パワーオンリセットが有効になる時間よりも長い間、前記外部基板の電源をオフにし、その後再び電源をオンにするようにしてよい。
前記電源制御部は、前記制御基板から前記外部基板への動作指令を監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断し、前記外部基板が動作していないと判断されるとき電源のオンオフを行うようにしてもよい。
本発明によれば、外部基板上の電子回路が動作不良に陥った場合に、遊技機の主電源を切ることなく正常な状態に復帰させることができる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
図1は遊技機(スロットマシン)の正面図である。スロットマシン10で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口100に直接メダルを入れる。メダル投入口100は、スロットマシン10の正面で略中央の位置に設けられている。
スロットマシン10は、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。ベットスイッチ16は、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代える。精算スイッチ17は、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出す。スタートスイッチ30は回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、リールユニット60の駆動を開始させる。ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。リールユニット60は、三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。62は各種の演出を行うための液晶表示部である。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置が内蔵されている。制御装置は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで動作し、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に基づき回転リール40の回転及び停止を制御するとともに、ランプやスピーカ等の表示を制御する。
スタートスイッチ30は、前述のように回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技からの所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ50は、前述のようにリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40の回転を停止するように設定されている。
メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作すると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、図示しないホッパーユニットを介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
前述の制御装置は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に基づき回転リール40の回転及び停止を制御する際に、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行う入賞抽選手段を含む。この入賞抽選手段による抽選結果が当選である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
図2はスロットマシン10の電気的な概略構造を示すブロック図である。
図2において、200、201はそれぞれCPUを内蔵するメイン基板(第1処理装置)、サブ基板(第2処理装置)である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ30やストップスイッチ50、ベットスイッチ16などのスイッチからなる操作部である。204aは液晶表示装置62の制御基板、204bはスピーカ基板、204cは照明用のLED基板である。これらは周辺基板(ローカル基板)であって、これらは演出表示部204a〜204cを構成し、これらにより当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。
メイン基板200は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板200は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
サブ基板201は、メイン基板200からサブコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板201は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
サブ基板201はメイン基板200からサブコマンドをうけ、これに従って演出等の処理を行う。サブコマンドの流れはメイン基板200からサブ基板201への一方のみであり、逆にサブ基板201からメイン基板200へコマンド等が出されることはない。
液晶制御基板204aは、液晶表示部62を駆動するための回路である。
スピーカ204bは、図示しないスピーカを吹鳴駆動するための回路を含む。
LED基板204cは、図示しない表示ランプやバックランプを駆動するための回路である。
液晶表示装置62、図示しないスピーカや表示ランプ等は演出表示装置を構成する。この演出表示装置は、遊技者に入賞等を報知したり、いわゆるアシストタイム(AT)において、一定ゲーム間に特定の小役を台自体が何らかのアクションを伴ってユーザに教えるためのものである。
1はメダルセレクタである。メダル(コイン)セレクタ1は、前面に設けられたメダル投入口100の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口100から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
121はホッパ装置である。ホッパ装置121は、スロットマシン本体の内部底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉の前面に設けた払出し口304に1枚ずつ払い出す。
図3は本発明の実施の形態に係るリセット系統の説明図である。図3において、ワイヤハーネスWH(組み電線:電線やケーブルを結束したもの)により制御基板(例えばサブ基板201)から外部基板(例えばLED基板204c)へ信号線Sとともに電源線Pが接続されている。電源部205からの電源線はいったん制御基板の電源制御部PCを通り、ここから外部基板の電子回路(IC)の電源端子に供給される。電源制御部PCは制御信号(例えばサブ基板201のCPUの出力信号)により制御される。すなわち制御信号により外部基板のICの電源をオフオンすることができる。一定時間以上、すなわち外部基板上の電源電圧が十分に低下し、再度電源がオンになったときにパワーオンリセットが有効になる程度の時間よりも長い間、外部基板のICの電源がオフになり、その後再び電源がオンになれば、外部基板のICはリセットされ、たとえ電子回路が動作不良に陥っていたとしても再び正常に動作するようになる。このように図3の回路によれば電源のオフオンにより外部基板の電子回路をリセットできる。このとき制御基板側は動作を継続しているので遊技を中断することがない。電源制御部PCは、例えばFETを用いた電子的スイッチやリレーを用いた機械的スイッチである。
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について図4に示したフローチャートを用いて説明する。
図4に示すステップS1において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップS2に進む。
ステップS2において、メイン基板200において抽選処理が行われる。そして、次のステップS3に進む。
ステップS3において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップS4に進む。
ステップS4において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップS5に進む。
ステップS5において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップS6に進む。
ステップS6において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップS7に進む。
ステップS7において、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップS8に進む。
ステップS8において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、次のステップS9に進む。
ステップS9において、BBゲームやRBゲームの特別遊技に入賞確定した際、当該特別遊技の入賞確定回数が一つ増えた状態で、カウントされる。
ステップS10において、図3の電源制御部PCにより外部基板への電源を一旦オフにし、一定時間経過後に再びオンにする。これにより外部基板の電子回路(IC)をリセットすることができる。その前の段階、例えばステップS1〜S9において外部基板の電子回路が動作不良に陥っていたかどうかにかかわらずリセットを行う。動作不良のときのみリセットするようにしてもよいが、その場合その判定処理や判定回路が必要になる。そのため単純に常にリセットするようにしてもよい。図4の処理によれば、遊技が終了した段階でリセットするので、たとえリセット中に表示等が行われなくても遊技を中断することにはならない。リセット後外部基板は正常に動作するので動作不良状態を避けることができる。
ステップS11において、一定時間遊技の受付を停止する。これはリセットの時間を十分長く(外部基板上の電源電圧が十分に低下し、再度電源がオンになったときにパワーオンリセットが有効になる程度の時間よりも長く)確保するためである。
上記処理のタイミングチャートを図5に示す。電源のオフオンが遊技ごとに行われ、そのタイミングはゲームの終了後であり(メダルの払い出しが継続中であってもよい)、電源のオフオンの際に一定の遊技の受付停止期間が設けられていることがわかる。
なお、全リールの停止後にS10、S11の処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態1によれば、外部基板上の電子回路(IC)が動作不良に陥った場合に、遊技機の主電源を切ることなく正常な状態に復帰させることができる。すなわち、制御基板内の電源をFETなどの電子的スイッチあるいはリレーなどの機械的スイッチを介して外部基板に供給し、当該スイッチをオフオンすることで電子回路をリセットする。
しかも、外部基板に供給する電源のオフオンにより外部基板上の電子回路をリセットするので、制御基板−外部基板間のリセット信号用の配線及び回路を設ける必要はなく、コストを削減することができる。
遊技機の主電源の再投入に代えて、制御基板からリセット信号を送り外部基板の電子回路を復旧させることもできるが、リセットにより演出表示等が初期状態に戻ってしまうのは問題である。この点、本発明の実施の形態1によれば、リセットのタイミングを遊技終了後にしているので、たとえ初期状態に戻っても遊技に支障はない。毎ゲーム後にリセットするので必ず次のゲームまでに動作不良は解消されるという利点がある。
なお、リセットのタイミングは遊技終了時点に限定されない。遊技に支障が生じないタイミングであればよい。例えば、各種演出との関係で液晶表示画面が変化しないとき、何も表示されないとき、音響発生が停止されるとき、LEDなどが消灯(あるいは点灯)したままになるとき、あるいはそのような演出があれば、そのようなタイミングでリセットを実行することが可能である。
発明の実施の形態2.
外部基板が動作中かどうか判断し、動作していないときにリセットするようにしてもよい。動作中でなければリセットしても遊技に影響を与えないからである。外部基板が動作中かどうかの判断に関して例を挙げる。
(1)制御基板からの命令に従って外部基板は動作するのであるから、制御基板から出される命令を監視していれば外部基板の動作状況はある程度把握できる。例えば、命令が一定時間LEDを点灯させるというものであれば、一定時間経過後に外部基板は要求された動作を完了しているはずである。
(2)外部基板からの応答信号(たとえばACK)を監視することにより外部基板の動作状況を把握できる。制御基板から一連の命令を送るときに相手からのACKを確認する場合、当該応答信号を監視することにより外部基板が動作不良に陥っているか、負荷の大きな処理を行っているかどうかを判定できる。
上記の観点でリセットを行う処理フローチャートを図6に示す。
ステップS20において、外部基板に対する動作指令又は外部基板の通信状態を監視する。
ステップS21において、外部基板が動作中であるかどうか判定する。動作中でなければステップS22に進む。
ステップS22において、電源をオフオンして外部基板をリセットする。
ステップS23において、タイマーをセットし、ステップS24において、所定時間経過したかどうか判定し、所定時間経過していたらステップS25において、タイマーをリセットする。S23〜S25はリセットの時間を十分長く(外部基板上の電源電圧が十分に低下し、再度電源がオンになったときにパワーオンリセットが有効になる程度の時間よりも長く)確保するためである。
発明の実施の形態2によれば、外部基板を適宜リセットすることができる。特に、制御基板で外部基板に何らかの動作を行わせる命令を準備しているとき、その命令に先立ってリセットすれば当該命令を確実に実行させることができ、動作不良の問題は生じない。
発明の実施の形態3.
外部基板への電源電圧を監視し、電源電圧が変動したり瞬断したときに外部基板をリセットするようにしてもよい。電源に異常があると動作不良に陥る可能性が高いからである。例えば、図7に示すように、許容範囲を超えて電圧が変化したとき(矢印A,B)、及び、ごく短時間だけ電圧が低下したとき(矢印C)、外部基板をリセットする。なお、長時間電圧が低下したとき(矢印D)、改めてリセットする必要はない。これ自身がリセットの機能を果たすからである。
発明の実施の形態4.
図3は電源線を用いたリセット回路を示すが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示すようにリセット信号線Rを設け、これにより外部基板の電子回路(IC)を直接リセットするようにしてもよい。この例は外部基板の電子回路にリセット端子が設けられている場合に有効である。リセットのタイミングは発明の実施の形態1〜4の場合と同様である。
本発明の実施の形態4によれば、外部基板上の電子回路(IC)が動作不良に陥った場合に、遊技機の主電源を切ることなく正常な状態に復帰させることができる。
なお、以上の説明において遊技機としてスロットマシン(回胴式遊技機)を例にとり説明を加えたが、本発明はこれに限定されない。制御基板と外部基板を備える遊技機、例えばパチンコ装置(弾球式遊技機)にも適用できることは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
遊技機(スロットマシン)の正面図である。 スロットマシンの機能ブロック図を示す。 発明の実施の形態1に係るリセット系統図を示す。 発明の実施の形態1に係る処理フローチャートを示す。 発明の実施の形態1に係る処理タイミングチャートを示す。 発明の実施の形態2に係る処理フローチャートを示す。 発明の実施の形態3の動作説明図である。 発明の実施の形態4に係るリセット系統図を示す。
符号の説明
1 メダルセレクタ
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
20 乱数発生部
30 スタートスイッチ
40 回転リール
42 リールテープ
50 ストップスイッチ
60 リールユニット
61 図柄
62 液晶表示部
121 ホッパ装置
200 メイン基板
201 サブ基板
202 操作部
204a 液晶制御基板
204b スピーカ
204c LED基板
205 電源部

Claims (5)

  1. 遊技者による操作を受けて入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技利益の獲得が可能な遊技機において、処理部と、電源制御部とを含む制御基板と、前記電源制御部から電源を受けるとともに、前記処理部から命令を受けて動作するひとつ又は複数の電子回路を含む外部基板とを備え、
    前記外部基板の電子回路の少なくとも一部は前記電源制御部による電源のオンオフによりパワーオンリセットされ、
    前記電源制御部は、前記外部基板からの応答信号を監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断し、前記外部基板が動作していないと判断されるとき、前記処理部及び前記制御基板の電源をオフすることなくそれらの動作を継続させつつ、前記外部基板上の電源電圧が低下してから再度電源がオンになったときに前記パワーオンリセットが有効になる時間よりも長い間、前記外部基板の電源をオフにし、その後再び電源をオンにすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記処理部及び前記制御基板へ電力を供給する電源部と、信号線及び電源線を含み、前記制御基板と前記外部基板を接続するワイヤハーネスと、を備え、前記電源部からの電力は、前記制御基板の前記電源制御部及び前記ワイヤハーネスの前記電源線を経由して前記外部基板の前記電子回路に供給されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記電源制御部は、前記処理部から前記外部基板へ命令が送られた後に、前記外部基板から返されるべきACKを監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記電源制御部は、前記処理部から前記外部基板へ命令を送る準備をしているとき、当該命令の送信に先立って、前記パワーオンリセットが有効になる時間よりも長い間、前記外部基板の電源をオフにし、その後再び電源をオンにすることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 前記電源制御部は、前記制御基板から前記外部基板への動作指令を監視することにより前記外部基板が動作中かどうか判断し、前記外部基板が動作していないと判断されるとき電源のオンオフを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の遊技機。
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