JP4082798B2 - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク再生装置において、ターンテーブル上にディスクをチャッキングするためのディスクチャッキング機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスク再生装置においては、ターンテーブル上にディスクをチャッキングし、この状態でターンテーブルを回転してディスクを回転させると共に、ピックアップをディスク半径方向にスライド移動させてディスクに記録された情報を読み取ることにより、ディスクを再生するようになっている。
【0003】
このようなディスク再生装置において、ターンテーブル上にディスクをチャッキングするためのディスクチャッキング機構としては、従来、ターンテーブル上に対向配置したクランパ部材とターンテーブルとの間にディスクを挟持すると共に、クランパ部材によってディスクの内径を押してディスクを円周方向に固定するタイプのものが存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のようなクランパ部材を用いたディスクチャッキング機構においては、クランパ部材を動作させるための大きなスペースが必要となり、機構全体が大型・複雑化しやすい。特に、複数のディスクホルダを積層状態で支持し、このディスクホルダの昇降動作を利用して空間を形成し、そこにドライブベースユニットを挿入してディスクの再生を行うタイプ(積層・分離動作方式)のディスク再生装置においては、ディスクホルダ内に挿入されるドライブベースユニットの上下に、スペース的な余裕がないため、クランパ部材を用いてチャッキングすることは困難である。
【0005】
本発明は、以上のような従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、ドライブベースユニットの上下に大きな動作スペースを必要としないような、限定されたスペース内での動作によって、ターンテーブルに対するディスクのチャッキングおよびその解除を容易かつ確実に行うことが可能な、小型・簡略で動作信頼性の高いディスクチャッキング機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、ターンテーブル自体にディスクの内径を押圧するディスク保持部材を設けてディスク保持手段を構成すると共に、このディスク保持部材を移動させるチャッキング解除部材とそれを駆動する駆動ギヤを設けることにより、限定されたスペース内での動作によって、ターンテーブルに対するディスクのチャッキングおよびその解除を容易かつ確実に行うことができるようにしたものである。
【0007】
すなわち、請求項1に記載の発明は、ディスクを回転させるターンテーブルと、ディスク半径方向にスライド移動してディスクに記録された情報を読み取るピックアップとを備えたドライブベースユニット上に設けられ、前記ターンテーブル上にディスクをチャッキングするディスクチャッキング機構において、前述したようなディスク保持部材を含むディスク保持手段、チャッキング解除部材、および駆動ギヤを有することを特徴としている。また、このチャッキング機構において、駆動ギヤの構成が限定されると共に、この駆動ギヤをロックするロック部材が設けられたことを特徴としている。これらの構成要素は、それぞれ、次のように構成される。
【0008】
ディスク保持手段は、前記ターンテーブルに可動に設けられたディスク保持部材を含み、このディスク保持部材を、ディスクの半径方向に突出してディスクの内径を押圧するディスク保持位置と、ディスクの内径を押さないディスク解放位置との間で移動することによって、ディスクの保持および解放を行うように構成される。チャッキング解除部材は、前記ドライブベースに可動に設けられ、その動作に応じて、前記ディスク保持部材を前記ディスク保持位置に維持可能とする初期位置と、前記ディスク解放位置に移動させるチャッキング解除位置との間で移動するように構成される。駆動ギヤは、前記チャッキング解除部材の近傍に設けられ、その回転に応じてチャッキング解除部材を移動させるように構成され、さらに、駆動源に対して切り離し可能に連結され、駆動源に連結された際に前記チャッキング解除部材を駆動し、チャッキング解除部材の前記初期位置に対応する停止位置で駆動源から切り離されるように構成される。また、ロック部材は、駆動ギヤの近傍に、この駆動ギヤをロックして前記停止位置に保持するように設けられる。
【0009】
この構成において、ディスクのチャッキング時には、まず、ロック部材をロック解除側に移動させて駆動ギヤのロックを解除した後、この駆動ギヤを駆動源に連結して回転させることにより、チャッキング解除部材をチャッキング解除位置に移動させてディスク保持部材をディスク解放位置に移動させる。次に、ターンテーブル上にディスクを下降して位置決めし、続いて、駆動ギヤを回転させることによって、チャッキング解除部材を初期位置に復帰させて、ディスク保持部材をディスク保持位置に移動させた後、駆動ギヤを停止位置に停止させ、ロック部材によって駆動ギヤをロックする。この結果、ディスクはターンテーブル上に保持され、チャッキングが完了する。また、チャッキング解除時においては、ディスク保持部材を解放した後、ディスクを上昇して取り外し、再びディスク保持部材をディスク保持位置に移動させた後、駆動ギヤをロック部材によってロックすることになる。
【0010】
この場合、ターンテーブル自体に設けたディスク保持部材の動作は、ターンテーブルの半径方向における微小な動作で十分である。また、チャッキング解除部材および駆動ギヤは、ターンテーブル近傍の空きスペースに水平配置可能であり、チャッキング解除部材は水平方向にある程度移動させれば十分である。したがって、ドライブベースユニットの上下に大きな動作スペースを必要とすることなく、限定されたスペース内でディスクのチャッキング動作およびチャッキング解除動作を行うことができる。
【0011】
一方、チャッキング解除部材を駆動するための構成としては、本発明のようにチャッキング解除部材をギヤで駆動する代わりに、例えば、ピックアップの動作によってチャッキング解除部材を駆動する構成も考えられる。しかしながら、この場合には、ピックアップの移動による駆動力が小さく、かつ、利用可能な移動量も小さいため、チャッキング解除部材を十分に移動させることが難しく、動作が不安定になりやすい。これに対して、本発明においては、チャッキング解除部材を専用の駆動ギヤで駆動する構成であるため、この駆動ギヤを十分に回転させることにより、チャッキング解除部材を十分に移動させることができ、安定した動作が実現できる。
【0014】
また、この構成によれば、チャッキングおよびその解除時にのみ駆動ギヤを駆動源に連結することになるため、チャッキング専用の駆動源を設ける必要がなく、ピックアップ駆動用のモータ等の他の駆動源を利用できる。さらに、ロック部材は、ターンテーブル近傍の空きスペースに水平配置可能であり、水平方向に僅かに移動させれば十分である。したがって、請求項1に記載の発明と同様に、ドライブベースユニットの上下に大きな動作スペースを必要とすることなく、限定されたスペース内でディスクのチャッキング動作およびチャッキング解除動作を行うことができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスクチャッキング機構において、ロック部材が、前記ピックアップの動作に応じて移動し、駆動ギヤのロックを解除するように構成されたことを特徴としている。この構成においては、ピックアップの動作を利用して、ロック部材をロック解除側に移動させることにより、駆動ギヤのロックを解除することができる。したがって、ロック部材を解除するための専用の駆動手段を設ける必要がない。なお、前述したように、ピックアップの移動による駆動力は小さく、かつ、利用可能な移動量も小さいが、チャッキング解除部材の移動に要する駆動力や移動量に比べて、ロック部材の移動に要する駆動力や移動量は大幅に小さくできるため、ピックアップの僅かな移動によって、ロック部材を確実に動作させることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のディスクチャッキング機構において、駆動ギヤが、前記ピックアップをスライド移動させるための手段に駆動源を常時連結するギヤ列に対して選択的に連結されるように構成されたことを特徴としている。この構成によれば、単一の駆動源によって、ピックアップの動作と、ディスクチャッキング/解除動作の両方の駆動力を確保できる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構において、駆動ギヤとチャッキング解除部材の構成が限定されたことを特徴としている。すなわち、駆動ギヤは、前記チャッキング解除部材を駆動するためのカムを備えたカムギヤであり、このカムギヤは、前記停止位置で駆動側のギヤから切り離される間欠部を有する。また、チャッキング解除部材は、スプリングの付勢力によって前記カムギヤと係合する方向に付勢され、この付勢力により、前記ロック部材によるカムギヤのロックが解除された際には、カムギヤを押して前記駆動側のギヤに噛み合わせるように構成される。
【0018】
この構成によれば、カムギヤ自身に間欠部を設けて、駆動側から切り離すように構成している上、チャッキング解除部材をカムギヤに係合させるためのスプリングの付勢力によって、カムギヤと駆動側のギヤとを連結することができるため、カムギヤを切り離すための専用の切り離し手段や、切り離したカムギヤの呼び込みを行うための専用の呼び込み手段が不要である。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構において、ロック部材と連動するロック解除部材が設けられたことを特徴としている。このロック部材は、前記ピックアップの動作時に、このピックアップに押圧されて移動することによってロック部材をロック解除側に移動させるように構成される。この構成によれば、ピックアップによってロック部材を直接押圧する場合に比べて、ロック部材や駆動ギヤをピックアップに関して自由に配置可能であり、これらの部材の配置にあたり、空きスペースを有効に利用できる。そして、ロック解除部材についても、ロック部材とピックアップの間の空きスペースを有効に利用して容易に配置可能である。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構において、ディスク保持手段とチャッキング解除部材の構成が限定されたことを特徴としている。すなわち、ディスク保持部材は、前記ターンテーブルに可動に設けられて前記ディスク保持部材を押圧する押圧部材を含み、この押圧部材は、スプリングの付勢力により前記ディスク保持部材に荷重を加えて前記ディスク保持位置側に保持する押圧位置と、ディスク保持部材に対する荷重を解除して前記ディスク解放位置側に移動可能にする解放位置との間で移動するように構成される。また、チャッキング解除部材は、前記初期位置で前記押圧部材を前記押圧位置に維持可能とし、前記チャッキング解除位置に移動する際にその押圧部材を前記解放位置に移動させるように構成される。
【0021】
この構成によれば、ディスク保持部材を押圧する押圧部材によって、ディスクを保持するための十分な荷重を確保することができると共に、この押圧部材をチャッキング解除部材によって強制的に移動させることで、ディスク保持用の荷重を確実に解除することができる。したがって、ディスク保持部材と押圧部材、およびスプリングによってディスク保持手段をできる限り小型・簡略に構成しながら、しかも、ディスクのチャッキング動作およびチャッキング解除動作の信頼性を向上できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用した車載用のディスク再生装置の一つの実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】
[A.全体構成]
図1は、ディスク再生装置全体の概略を示す分解斜視図である。この図1に示すように、ディスク再生装置は、ロワーシャーシユニット10、アッパーシャーシユニット20、ステージユニット30、ドライブベースユニット40、シャッタユニット50、およびダンパユニット60から構成されている。
【0024】
ここで、ロワーシャーシユニット10とアッパーシャーシユニット20は、互いに固定されてメカニズムのシャーシを形成しており、アッパーシャーシユニット20には、6個のディスクホルダ21(#1〜#6)が積層状態で昇降可能に設けられている。また、ステージユニット30は、ロワーシャーシユニット10によって昇降可能に支持されており、このステージユニット30の下面には、ドライブベースユニット40が水平移動可能に支持されている。
【0025】
一方、シャッタユニット50とダンパユニット60はそれぞれ車両側に固定的に取り付けられており、このダンパユニット60に対して、シャーシユニット10,20、ステージユニット30、およびドライブベースユニット40からなるメカニズムがフローティング状態で取り付けられるようになっている。
【0026】
[B.各ユニットの構成の概略]
以下には、図1を参照しながら、各ユニットの構成の概略を簡単に説明する。
【0027】
[1.ロワーシャーシユニット]
ロワーシャーシユニット10にはまず、第1モータ1、図中2点鎖線で示すギヤ機構2、および回動可能なモードプレート3が設けられている。すなわち、第1モータ1からの駆動力により、ギヤ機構2を介してモードプレート3を回動させることによって、ステージユニット30とディスクホルダ21の昇降切り替え、ディスク挿入口51のシャッタ52の開閉、ディスクホルダ21へのディスク挿入/排出、ドライブベースユニット40の駆動力伝達切り替え、防振機構の固定/解除、ディスクホルダ21の分離位置選択、をそれぞれ行うようになっている。ここで、モードプレート3には、各種の部材を制御するために、複数のカムと押圧部が形成されている。
【0028】
一方、ステージユニット30とディスクホルダ21の昇降用の駆動源および駆動源連結手段としては、第2モータ11と図中2点鎖線で示す昇降用ギヤ機構12が設けられている。すなわち、第2モータ11からの駆動力が、昇降用ギヤ機構12を介して、ステージユニット昇降用の一対のスライドプレート13,14およびアッパーシャーシユニット20のディスクホルダ昇降機構22のいずれかに伝達されるようになっている。そして、昇降用ギヤ機構12の駆動力伝達先がモードプレート3の回動位置によって制御されるようになっている。
【0029】
また、ステージユニット昇降用の一対のスライドプレート13,14は、ロワーシャーシユニット10の両側にそれぞれ設けられている。これらのスライドプレート13,14は、それぞれに設けられた階段カム13a,14aによってステージユニット30と係合すると共に、リンク15を介して一体的に連結されており、第2モータ11からの駆動力によって、図中矢印で示す水平方向に一体的にスライド移動し、ステージユニット30を昇降させるようになっている。
【0030】
ロワーシャーシユニット10にはさらに、ディスクホルダ21の分離位置選択を行うスライド可能な一対のロワーセレクトプレート4,5、ディスク挿入口51のシャッタ52の開閉を行う回動可能なドアオープンリンク6、ディスクイジェクトを行う回動可能なイジェクトアーム(イジェクト部材)7などが設けられており、これらの部材は、いずれも、モードプレート3の回動位置に応じて制御され、動作位置が切り替わるようになっている。
【0031】
[2.アッパーシャーシユニット]
アッパーシャーシユニット20は、ディスクホルダ昇降機構22によって、ディスクホルダ21(#1〜#6)を昇降させるようになっている。ここで、ディスクホルダ昇降機構22は、前述した昇降用ギヤ機構12を介して第2モータ11に連結された際に、この第2モータ11からの駆動力によって、3箇所に設けられたディスクホルダスクリュー23を、複数のギヤによって同期して回転させることにより、ディスクホルダ21を昇降させるように構成されている。この場合、3箇所のディスクホルダスクリュー23は、最上段のディスクホルダ#6のみに係合しており、その他のディスクホルダ#1〜#5については、ディスクホルダ21の分離位置の選択によって最上段のディスクホルダ#6に対して選択的に連結され、一体的に昇降するようになっている。
【0032】
そして、ディスクホルダ21の分離位置を選択するために、最上段のディスクホルダ#6には、一対のアッパーセレクトプレート24,25(25は図示していない)がスライド可能に設けられている。これらのアッパーセレクトプレート24,25は、それぞれ、前述した一対のロワーセレクトプレート4,5に対して上下方向にスライド可能に係合されており、水平方向に一体的にスライドし、各ディスクホルダ#1〜#6の選択位置に移動することで、ロワーセレクトプレート4,5と共に、ディスクホルダ21の分離位置を選択するようになっている。なお、最上段以外のディスクホルダ#1〜#5の側面には、これらのセレクトプレート4,5,24,25と係合する突起21aが設けられている。
【0033】
[3.ステージユニット]
ステージユニット30にはまず、ディスクとドライブベースユニットの水平駆動用の駆動源および駆動源連結手段として、第3モータ31と図中2点鎖線で示す水平駆動用ギヤ機構32が設けられると共に、ディスク挿排手段を構成するローディングローラ33とドライブ搬送手段を構成するドライブスクリュー34が設けられている。すなわち、第3モータ31からの駆動力が、水平駆動用ギヤ機構32を介して、ローディングローラ33に常時伝達されると共に、ドライブスクリュー34に対して選択的に伝達されるようになっている。
【0034】
この場合、水平駆動用ギヤ機構32からドライブスクリュー34への駆動力の伝達の有無は、アイドラコントロールプレート35の動作によって切り替えられるようになっており、このアイドラコントロールプレート35の動作位置は、モードプレート3の回動位置に応じて制御されるようになっている。
【0035】
また、ローディングローラ33は、ディスク挿入時に、引き込んだディスクがディスクホルダ21内の所定の保持位置に達する以前にこのディスクから離れるように配置されている。そして、ローディングローラ33の近傍には、このローディングローラ33から離れたディスクをディスクホルダ21内の所定の保持位置まで押し込むための回動可能なストックアーム(ストック部材)36などが設けられており、このストックアーム36も、アイドラコントロールプレート35の動作によってその動作位置が切り替えられるようになっている。
なお、図中37,38は、ディスク通路を形成するアッパーディスクガイドとロワーディスクガイドである。
【0036】
[4.ドライブベースユニット]
ドライブベースユニット40は、ドライブスクリュー34に対してネジ係合しており、ドライブスクリュー34の回転に応じてその軸方向に移動するようになっている。このドライブベースユニット40においてはまず、第4モータ41からの駆動力が、図中2点鎖線で示すギヤ機構42を介して、リードスクリュー43に伝達されるようになっており、このリードスクリュー43の回転を介してその軸方向にピックアップユニット44を移動させるようになっている。また、ターンテーブルユニット45は、その下方に重ねて配置されたスピンドルモータ46によって直接駆動されるようになっている。
【0037】
[5.シャッタユニット]
シャッタユニット50のフロントパネル50aには、ディスク挿入口51とこれを開閉するシャッタ52が設けられている。シャッタ52は、ドアプレート53に一体的に取り付けられており、ドアプレート53の動作に応じてディスク挿入口51を開閉するようになっている。ここで、ドアプレート53は、前述したモードプレート3によってドアオープンリンク6を介して制御されるようになっており、モードプレート3の回動位置に応じて下方の閉塞位置と上方の開放位置のいずれかに切り替わるようになっている。
【0038】
[6.ダンパユニット]
ダンパユニット60は、車両側に取り付けられる左右一対のダンパプレート61,62を備えており、各ダンパプレート61,62には、一対のダンパ63およびダンパスプリング64がそれぞれ設けられている。すなわち、シャーシユニット10,20、ステージユニット30、およびドライブベースユニット40からなるメカニズムは、ディスク再生時の外部振動を減衰するため、車両に対し、4個のダンパ63と4個のダンパスプリング64を介してフローティング状態で支持されるようになっている。
【0039】
[C.各ユニットの構成と機能の詳細]
さらに、以下には、図2〜図38を参照しながら、各ユニットの構成と機能についてより詳細に説明する。
【0040】
[1.ロワーシャーシユニット]
(1)モードの切り替え
図2は、ロワーシャーシユニット10の初期状態を示す平面図である。この図2においては、図面の簡略化の観点から、シャーシ10aは、2点鎖線で輪郭のみ示している。また、図3〜図8は、モードプレート3による複数の部材の制御状態をそれぞれ示す平面図である。
【0041】
まず、図2に示すように、シャーシ10a上の中心には、複数の部材を制御するためのモードプレート3が回動可能に配置されており、シャーシ10aの一端に配置された第1モータ1の駆動力によってギヤ機構2を介して駆動されるようになっている。
【0042】
ここで、モードプレート3は、軸3aを中心に、図2に示す初期位置P0 と、それよりも図中時計方向の動作位置であるディスク挿排位置Pa (図3〜図5)と、図中反時計方向の動作位置であるディスクホルダ選択位置Pb (図6〜図8)との間で回動し、その回動位置に応じて、溝カム3b〜3eと押圧部3f,3gにより、複数の部材をそれぞれ制御するように構成されている。すなわち、モードプレート3は、カム3b〜3eによって、前述した一対のロワーセレクトプレート4,5に加えて、昇降用パワーリンク8およびステージパワーリンク9をそれぞれ制御すると共に、押圧部3f,3gによって、ドアオープンリンク6とイジェクトアーム7をそれぞれ制御するようになっている。
モードプレート3によって制御されるこれらの部材の構成と機能は次の通りである。
【0043】
一対のロワーセレクトプレート4,5は、それぞれ、ガイド溝4a,5aによってスライド可能に設けられている。これらのロワーセレクトプレート4,5には、モードプレート3の対応する各溝カム3b,3cにそれぞれ挿入されるピン4b,5bがそれぞれ設けられると共に、ディスクホルダ21の突起21aと係合する爪4c,5cがそれぞれ設けられている。この構成により、一対のロワーセレクトプレート4,5は、モードプレート3の回動位置に応じて、各ディスクホルダ#1〜#6の選択位置にスライド移動してディスクホルダ21の分離位置を選択するようになっている。すなわち、一対のロワーセレクトプレート4,5は、その爪4c,5cにより、分離位置の下方のディスクホルダを下方位置に保持するようになっている。
【0044】
昇降用パワーリンク8は、軸8aを中心に回動可能に設けられている。この昇降用パワーリンク8には、モードプレート3の対応する溝カム3dに挿入されるピン8bが設けられると共に、昇降用ギヤ機構12と係合するリンクスプリング8cが設けられている。この構成により、昇降用パワーリンク8は、モードプレート3の回動位置に応じて、ステージ昇降位置とディスクホルダ昇降位置との間で回動し、その動作位置に応じて、昇降用ギヤ機構12の駆動力伝達先を、スライドプレート13,14およびディスクホルダ昇降機構22のいずれか一方に切り替えるようになっている。
【0045】
ステージパワーリンク9は、軸9aを中心に回動可能に設けられている。このステージパワーリンク9には、モードプレート3の対応する溝カム3eに挿入されるピン9bが設けられると共に、図1に示すアイドラコントロールプレート35と係合する押圧部9cが設けられている。この構成により、ステージパワーリンク9は、モードプレート3の回動位置に応じて、第1の動作位置(図2、図6〜図8)、第2の動作位置(図3、図4)、および第3の動作位置(図5)という3つの動作位置の間で回動し、その動作位置に応じて、ステージユニット30のアイドラコントロールプレート35を対応する3つの動作位置の間で切り替えるようになっている。そして、このステージパワーリンク9およびアイドラコントロールプレート35は、第1の動作位置ではドライブスクリュー34を第3モータ31と連結し、第2の動作位置では、ドライブスクリュー34を第3モータ31から切り離し、第3の動作位置では、ストックアーム36によってディスクの押し込みを行わせるようになっている。
【0046】
ドアオープンリンク6は、軸6aを中心に回動可能に設けられている。このドアオープンリンク6には、モードプレート3の対応する押圧部3fと係合するピン6bが設けられると共に、図1に示すドアプレート53を動作させる押圧部6cが設けられている。さらに、ドアオープンリンク6は、スプリング6dによって、シャッタ閉塞側に付勢されている。この構成により、ドアオープンリンク6は、モードプレート3の回動位置に応じて、シャッタ閉塞位置とシャッタ開放位置との間で回動し、図1に示すシャッタ52の開閉を行うようになっている。また、ドアオープンリンク6は、その動作位置に応じて、メカニズムの制御回路を構成する接点の一つを機械的にオンオフするように構成されている。
【0047】
イジェクトアーム7は、軸7aを中心に回動可能に設けられている。このイジェクトアーム7には、モードプレート3の対応する押圧部3gと係合する係合部7bが設けられると共に、このイジェクトアーム7をディスク解放側に付勢するスプリング7cが設けられている。この構成により、イジェクトアーム7は、モードプレート3の回動位置に応じて、ディスク解放位置とディスクイジェクト位置との間で回動し、このディスクイジェクト位置までの動作により、ディスクホルダ内に収納されたディスクを、ローディングローラ33に圧着する位置に押し出すようになっている。
【0048】
なお、モードプレート3の周辺には、メカニズムの制御回路用として、モードプレート3の動作位置を光学的に検出するための位置検出プレート71と、制御回路を構成する接点の一つをモードプレート3の動作位置に応じて機械的にオンオフするためのスイッチプレート72が設けられている。
【0049】
ここで、位置検出プレート71は、ギヤの噛み合いによってモードプレート3と連結しており、モードプレート3の回動に伴って軸71aを中心に回動するようになっている。この位置検出プレート71には、モードプレート3の各動作位置に対応する複数のスリット71bが設けられており、このスリット71bを利用して光学的にモードプレート3の位置を検出できるようになっている。また、スイッチプレート72は、軸72aを中心に回動可能に設けられると共に、モードプレート3周縁に設けられたカム3hに係合するピン72bと、このスイッチプレート72をカム3hとの係合方向に付勢するスプリング72cを備えており、モードプレート3が初期位置にある場合とそれ以外の場合とで動作位置が切り替わるようになっている。
【0050】
モードプレート3の動作位置について、より詳細に説明すれば、モードプレート3は、ディスク挿排位置Pa として、図中時計方向の最端位置であるシャッタ開放位置Pa1と、それよりも初期位置P0 側のローラ着脱位置Pa2、およびディスク押し込み位置Pa3において、異なる制御を行うと共に、ディスクホルダ選択位置Pb として、初期位置P0 側から図中時計方向の最端位置側に向かう6つのディスクホルダ選択位置Pb1〜Pb6において、ディスクホルダ#1〜#6の対応する一つを選択する制御を行うようになっている。
【0051】
次の表1は、このようなモードプレート3の動作位置とそれによって制御される複数の部材4〜9の動作位置との関係を示している。また、図3〜図8は、モードプレート3の異なる動作位置として、シャッタ開放位置Pa1(図3)、ローラ着脱位置Pa2(図4)、ディスク押込位置Pa3(図5)、第1のディスクホルダ選択位置Pb1(図6)、第2のディスクホルダ選択位置Pb2(図7)、第6のディスクホルダ選択位置Pb6(図8)の各動作位置における制御状態をそれぞれ示している。
【0052】
【表1】
Figure 0004082798
【0053】
(2)昇降用ギヤ機構
図9と図10は、昇降用パワーリンク8がステージユニット昇降位置(図2)とディスクホルダ昇降位置(図3〜図8)にある場合の昇降用ギヤ機構12の連結状態をそれぞれ示す図であり、これらの図において、(A)は昇降用パワーリンク8を示す平面図、(B)は(A)に対応する昇降用ギヤ機構12の状態を示す側面図である。なお、これらの図の(B)においては、昇降用ギヤ機構12の構成を明瞭に示すために、(A)に記載されたシャーシ10aの側板の一部および第2モータ11を省略して示している。
【0054】
まず、図9と図10の(B)に示すように、昇降用ギヤ機構12は、モータ側のギヤ列12a、アイドラギヤ12b、ステージユニット昇降側のギヤ列12c、ディスクホルダ昇降側のギヤ列12dを備えると共に、アイドラギヤ12bの位置を切り替えるためのアイドラリンク16およびアイドラアーム17を備えている。
【0055】
ここで、アイドラリンク16は、軸16aを中心に回動可能に設けられており、その一端に設けられた係合部16bでリンクスプリング8cと係合すると共に、その他端に設けられた溝カム16cでアイドラアーム17と係合している。また、アイドラアーム17は、軸17aを中心に回動可能に設けられており、その回動自由端にはアイドラギヤ12bが支持されている。そして、このアイドラギヤ12bの中心軸の延長上にピン17bが設けられ、このピン17bが溝カム16cに挿入されている。
【0056】
この構成により、昇降用パワーリンク8の回動位置に応じて、アイドラリンク16およびアイドラアーム17を回動させ、アイドラギヤ12bの位置を切り替えて、第2モータ11からモータ側のギヤ列12aに伝達された駆動力の伝達先を、ステージユニット昇降側のギヤ列12c(図9)あるいはディスクホルダ昇降側のギヤ列12d(図10)のいずれかに切り替えるようになっている。
【0057】
(3)ステージユニットの昇降
図11と図12は、一対のスライドプレート13,14によるステージユニット30の昇降用の構成を示す図である。ここで、図11の(A)と(B)はそれぞれメカニズムの平面図と正面図である。また、図12の(A)と(B)は、スライドプレート13,14の動作を示す側面図であり、図11の(A)のX矢視図、Y矢視図にそれぞれ相当する。
【0058】
まず、図11の(A)に示すように、ステージユニット30のステージ30aの両側には、各一対のピン30bが設けられており、これらのピン30bは、図12に示すように、一対のスライドプレート13,14の各一対の階段カム13a,14aに、それぞれ挿入されている。この構成により、図11の(A)と図12に示すように、スライドプレート13,14の水平動作に伴い、ステージユニット30は、階段カム13a,14aの各段によって決定される高さに移動するようになっている。
【0059】
すなわち、図中実線で示すように、スライドプレート13,14が初期位置にある場合には、同様に図中実線で示すように、ステージユニット30が最下位置に位置するようになっている。そして、図中2点鎖線で示すように、スライドプレート13,14が初期位置と反対側の最端位置に達した場合には、同様に図中2点鎖線で示すように、ステージユニット30が最上位置に達するようになっている。
【0060】
(4)防振機構の固定/解除
図2に示すように、一対のスライドプレート13,14には、防振機構の固定/解除用のロックリンク18,19がそれぞれ係合しており、スライドプレート13,14の初期位置からの動作によって防振機構を解除するようになっている。すなわち、一対のスライドプレート13,14には、溝カム13b,14bがそれぞれ設けられると共に、ダンパユニット60と係合する係合部13c,14bがそれぞれ設けられている。一方、ロックリンク18,19は、軸18a,19aを中心に回動可能に設けられており、スライドプレート13,14の溝カム13b,14bに挿入されるピン18b,19bがそれぞれ設けられると共に、ダンパユニット60と係合する係合部18c,19cがそれぞれ設けられている。
【0061】
この構成により、スライドプレート13,14の、図2に示すような初期位置(図36)と解除位置(図37)との間の若干のストロークによって、ロックリンク18,19が、固定位置(図36)と解除位置(図37)との間で回動するようになっている。そして、図2に示すように、スライドプレート13,14が初期位置にあり、ロックリンク18,19が固定位置にある場合(図36)には、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cとがダンパユニット60に係合することによりダンパユニット60に対してメカニズムを固定するようになっている。これに対し、スライドプレート13,14とロックリンク18,19が解除位置に達した場合(図37)には、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cとがダンパユニット60から離れることにより、このダンパユニット60によるメカニズムの防振機構を作用させるようになっている。
【0062】
[2.アッパーシャーシユニット]
(1)ディスクホルダによるディスク保持
図13は、アッパーシャーシユニット20に積層状態で保持されたディスクホルダ21の構成を示す平面図である。この図13に示すように、ディスクホルダ21の入口側(図中下方)には、ディスク保持用の一対のディスクホールドスプリング21bがそれぞれ配置されている。この一対のディスクホールドスプリング21bは、略V字形状をしており、図13に示すようにディスクDがディスクホルダ21内の所定の保持位置にある場合に、V字の一方の開放端によってディスクDをディスクホルダ21の奥側(図中上方)に押圧保持するようになっている。
【0063】
なお、この図13に示すように、ディスクホルダ21は、最上段のディスクホルダ#6に突起21aがなく、また、それ以外のディスクホルダ#1〜#5については、突起21aの位置が順次ずれている(すなわち、一列に並んでいる)ことを除けば、基本的に同じ形状とされている。
【0064】
(2)ディスクホルダ昇降機構
図14は、ディスクホルダ昇降機構22の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のX矢視図である。
【0065】
まず、図14の(A)に示すように、アッパーシャーシユニット20のシャーシ20aの上面には、ディスクホルダ昇降機構22の複数のギヤが平面的に配置されている。このディスクホルダ昇降機構22のギヤ列は、2点鎖線で示す昇降用ギヤ機構12のディスクホルダ昇降側のギヤ列12dと噛み合う駆動側のギヤ列22a、中央の大径ギヤ22b、この大径ギヤ22bとそれぞれ噛み合う3個の小径ギヤ22cを備えており、3個の小径ギヤ22cの一つが駆動側のギヤ列22aと大径ギヤ22bとを連結している。そして、3個の小径ギヤ22cの各々は、3本のディスクホルダスクリュー23の一端にそれぞれ設けられたピニオン23aの各々に噛み合っている。
【0066】
また、3本のディスクホルダスクリュー23は、それぞれ、6段のディスクホルダ#1〜#6を貫通しており、最上段のディスクホルダ#6のみがネジ係合している。すなわち、図14の(B)に示すように、最上段のディスクホルダ#6のディスクホルダスクリュー23の貫通部には、雌ネジが設けられており、ディスクホルダスクリュー23の雄ネジと係合しており、ディスクホルダスクリュー23の回転に応じて昇降するようになっている。そして、他のディスクホルダ#1〜#5には、ディスクホルダスクリュー23をスライド自在に挿通する孔だけが形成されている。
【0067】
このような構成により、ディスクホルダ昇降機構22は、前述した昇降用ギヤ機構12を介して第2モータ11に連結された際に、この第2モータ11からの駆動力によって、3本のディスクホルダ23を同期して回転させ、最上段のディスクホルダ#6を昇降させるようになっている。この場合、他のディスクホルダディスクホルダ#1〜#5については、前述した通り、一対のアッパーセレクトプレート24,25によるディスクホルダ21の分離位置の選択によって最上段のディスクホルダ#6に対して選択的に連結され、一体的に昇降するようになっている。
【0068】
(3)ディスクホルダの分離位置選択
図15〜図18は、ディスクホルダ21の分離位置の選択用の構成を示す図である。ここで、図15と図16は、ディスクホルダ21と下部および上部のセレクトプレート4,5,24,25をそれぞれ示す平面図である。また、図17と図18の(A)と(B)は、セレクトプレート4,5,24,25によるディスクホルダの分離動作を示す側面図であり、図15と図16のX矢視図にそれぞれ相当する。なお、ロワーセレクトプレート4,5については、図2〜図8中に詳細に示されているため、図15〜図18中においては、図面を明瞭化するために2点鎖線で簡略に示している。
【0069】
まず、図15と図16に示すように、アッパーシャーシユニット20のアッパーセレクトプレート24,25は、ロワーシャーシユニット10のロワーセレクトプレート4,5と同様に、ガイド溝24a,25aによってスライド可能に設けられている。また、図17と図18に示すように、一方のアッパーセレクトプレート25には、対応するロワーセレクトプレート5の対応する係合溝5d内に挿入されるピン25bが設けられると共に、ディスクホルダ21の突起21aと係合する爪25cが設けられている。図示していないが、他方のアッパーセレクトプレート24についても、同様のピンおよび爪がそれぞれ設けられている。
【0070】
このようにして個別に係合された一対のロワーセレクトプレート4,5と一対のアッパーセレクトプレート24,25は、モードプレート3の回動位置に応じて一体的にスライド移動し、下からn番目の一つのディスクホルダ#n(図15では#1、図16では#6)の選択位置に達するようになっている。
【0071】
そして、このディスクホルダ#nの選択位置において、ロワーセレクトプレート4,5は、選択されたディスクホルダ#nの下のディスクホルダ#n−1の突起21aに係合してこのディスクホルダ#n−1を含む下方のディスクホルダを下方位置に保持するようになっている。また、ディスクホルダ#nの選択位置において、アッパーセレクトプレート24,25は、選択されたディスクホルダ#nの突起21aに係合してこのディスクホルダ#nを含む上方のディスクホルダを最上段のディスクホルダ#6と連結し、一体的に上昇させるようになっている。
【0072】
例えば、図15に示すような最下段のディスクホルダ#1の選択位置においては、図17の(A)に示すように、ロワーセレクトプレート5の係合対象となるディスクホルダは存在しない。この場合には、アッパーセレクトプレート25の爪25cが、図17の(B)に示すように、選択されたディスクホルダ#1の突起21aに係合するため、アッパーセレクトプレートプレート25は、このディスクホルダ#1を含む上方のディスクホルダ#1〜#5を最上段のディスクホルダ#6と連結し、一体的に上昇させる。また、図示していないが、他方のアッパーセレクトプレート24も同様にディスクホルダ#1〜#6を一体的に上昇させる。
【0073】
一方、逆に、例えば、図16に示すような最上段のディスクホルダ#6の選択位置においては、図18の(A)に示すように、ロワーセレクトプレート5の爪5cが、選択されたディスクホルダ#6の下のディスクホルダ#5の突起21aに重なる位置にあるため、ロワーセレクトプレート5は、図18の(B)に示すように、爪5cと突起21aとの係合により、このディスクホルダ#5を含む下方のディスクホルダ#1〜#5を下方位置に保持する。また、図示していないが、他方のロワーセレクトプレート4も同様にディスクホルダ#1〜#5を下方位置に保持する。この場合に、アッパーセレクトプレート25の係合対象となるディスクホルダは存在せず、最上段のディスクホルダ#6のみが上昇する。
【0074】
(4)ディスクホルダの形状
図19の(A)と(B)は、本発明のディスクホルダ21の具体的な形状として、2つの例を示す平面図である。ここで、(A)は、図13と同じ形状のディスクホルダ21を示しており、このディスクホルダ21は、ディスクDをほぼ覆う寸法形状となっている。これに対して、(B)に示すディスクホルダ21は、(A)に示すディスクホルダの、ディスク挿入側の部分を省略した形状を持つものである。そして、これら以外にも、本発明のディスクホルダ21は、ディスクDを保持するための必要最小限の機能を有する限り、多様な寸法形状とすることができる。
【0075】
また、必ずしも、全てのディスクホルダが同じ寸法形状とされる必要はなく、異なる形状を持つディスクホルダを積層することも可能である。例えば、図19の(A)に示すディスクホルダを最上段のディスクホルダ#6に使用し、(B)に示すディスクホルダを他のディスクホルダ#1〜#5に使用すれば、ディスクホルダの中で最も強度が要求される最上段のディスクホルダ#6に十分な強度を持たせながら、ディスクホルダ全体の軽量化を図ることができる。この場合には、ディスクホルダの昇降に要求される駆動力を低減できるという利点も得られる。
【0076】
[3.ステージユニット]
(1)ディスク検出
図20は、ステージユニット30のディスク通過部周辺の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。この図20の(A)に示すように、ステージユニット30のディスク通過部には、ローディングローラ33を挟んで入口側に2箇所と奥側に2箇所、計4箇所の光透過型検出素子81〜84が配置されており、メカニズムの制御回路に接続されている。これらの検出素子81〜84は、図20の(B)に示すように、上下のディスクガイド37,38を挟むようにして配置された上下一対の送光部と受光部から構成されている。また、図中30aはステージであり、(A)中に2点鎖線で示すD0 は、ディスク保持位置である。
【0077】
このうち、入口側の2個の検出素子81,82は、ディスクローディング開始を検出するために設けられており、ローディングローラ33から離れた入口の直近位置に、8cmディスク径より僅かに広い間隔で配置され、ディスク径の識別ができるようになっている。これに対して奥側の2個の検出素子83,84は、より狭い間隔で配置され、ローディングローラ33によるディスクローディング完了と、ディスクイジェクト完了を検出するようになっている。以下には、これらの検出素子81〜84による検出動作について、図21〜24を参照して説明する。
【0078】
ここで、図21はディスクローディング時の検出動作を説明する説明図、図22はディスクイジェクト時の検出動作を説明する説明図である。また、図23は8cmディスクをディスク挿入口の中央から挿入した場合の排出動作を説明する説明図、図24は8cmディスクをディスク挿入口の端部から挿入した場合の排出動作を説明する説明図である。
【0079】
まず、ディスク挿入待機時の初期状態においては、4個の検出素子81〜84はいずれも非検出状態にあるが、このうち、入口側の2個の検出素子81,82が2個同時に検出状態に切り替わった場合だけ、「12cmディスクの挿入」を検出するようになっている。すなわち、メカニズムの制御回路は、検出素子81〜84のこのような動作条件に基づき、「12cmディスクがディスクローディング開始検出位置D1 (図21)に挿入された状態」にあるものと判別して、ローディングローラ33の回転を開始させ、ディスクローディングを開始するようになっている。
【0080】
そして、続くディスクローディング途中には、ディスクの移動によって奥側の2個の検出素子83,84が2個同時に検出状態に切り替わるようになっている。この後、ディスクの通過に伴い、入口側の2個の検出素子81,82が再び非検出状態に切り替わり、さらに、奥側の2個の検出素子83,84が再び非検出状態に切り替わった時点で、「ローディングローラによるディスクローディング完了」を検出するようになっている。すなわち、メカニズムの制御回路は、検出素子81〜84のこのような動作条件に基づき、「12cmディスクがディスクローディング完了検出位置D2 (図21)まで達した状態」にあるものと判別して、ローディングローラ33の回転を停止するようになっている。
【0081】
なお、ディスクは、ディスクローディング完了検出位置D2 においてローディングローラ33から離れると同時にストックアーム36(図1、図20)によってさらに奥側に押し込まれ、最終的に図21中に2点鎖線で示すディスク保持位置D0 に到達してここに保持される。
【0082】
そして、図22中に2点鎖線で示すように、ディスクがディスク保持位置D0 にある場合には、4個の検出素子81〜84はいずれも非検出状態にある。この状態からディスクイジェクト指令を受け取ると、メカニズムの制御回路は、イジェクトアーム7(図1〜図8)によってディスク保持位置D0 からディスクを押し出すと共に、ローディングローラ33の逆方向への回転を開始させ、ディスクイジェクトを開始するようになっている。この場合、ディスクが押し出された時点で、奥側の2個の検出素子83,84が検出状態に切り替わり、ディスクの移動に伴い、入口側の2個の検出素子81,82も検出状態に切り替わるようになっている。この後、ディスクの通過に伴い、奥側の2個の検出素子83,84が再び非検出状態に切り替わった時点で、「ディスクイジェクト完了」を検出するようになっている。すなわち、メカニズムの制御回路は、検出素子81〜84のこのような動作条件に基づき、「12cmディスクがディスクイジェクト完了検出位置D3 (図22)まで達した状態」にあるものと判別して、ローディングローラ33の回転を停止するようになっている。
【0083】
一方、ディスク挿入待機時において、▲1▼入口側の2個の検出素子81,82が非検出状態を維持したまま、奥側の2個の検出素子83,84の少なくとも一方が検出状態に切り替わった場合や、▲2▼入口側の2個の検出素子81,82の一方のみが検出状態に切り替わり、続いて奥側の2個の検出素子83,84の少なくとも一方が検出状態に切り替わった場合には、「12cmディスク以外の異物の挿入」を検出するようになっている。
【0084】
すなわち、メカニズムの制御回路は、検出素子81〜84のこのような動作条件に基づき、「8cmディスク等の異物が入口側の2個の検出素子81,82の間を通過(図23中の位置D4 )して、奥側の検出素子83,84に重なる位置(図23中の位置D5 )まで挿入された状態」、あるいは「8cmディスク等の異物が入口側の片側の検出素子81,82のいずれかを通過して、奥側の検出素子83,84に重なる位置(図24中の位置D6 ,D7 )まで挿入された状態」を検出するようになっている。
【0085】
このように、ステージユニット30においては、4個の検出素子81〜84を使用することによって、12cmディスクのみを確実に識別して挿入し、8cmディスクを含めたそれ以外の異物を排除することで、誤動作を防止するようになっている。
【0086】
(2)水平駆動用ギヤ機構
図25の(A)〜(C)は、ステージパワーリンク9が、第1の動作位置(図2、図6〜図8)にある場合、第2の動作位置(図3、図4)にある場合、および第3の動作位置(図5)にある場合における水平駆動用ギヤ機構32の連結状態をそれぞれ示す側面図であり、図20のX矢視図に相当する。なお、この図25においては、水平駆動用ギヤ機構25の構成を明瞭に示すために、ステージ30aは、2点鎖線でその輪郭のみが示されている。
【0087】
まず、図25の(A)〜(C)に示すように、水平駆動用ギヤ機構32は、第3モータ31とローディングローラ33とを常時連結するモータ側のギヤ列32a、このギヤ列32aと接離するアイドラギヤ32b、このアイドラギヤ32bとドライブスクリュー34とを常時連結するドライブスクリュー側のギヤ列32cを備えると共に、アイドラギヤ32bの位置を切り替えるためのアイドラプレート85を備えている。
【0088】
ここで、アイドラプレート85は、軸85aを中心に回動可能に設けられており、その回動自由端にアイドラギヤ32bが支持されている。そして、このアイドラギヤ32bの中心軸の延長上にピン85bが設けられ、アイドラコントロールプレート35と係合している。
【0089】
また、アイドラコントロールプレート35は、ガイド溝35aによってスライド可能に設けられており、その一端に設けられた係合部35bでステージパワーリンク9の押圧部9cと係合すると共に、その他端に設けられた溝カム35cでアイドラプレート85のピン85bを制御するようになっている。このアイドラコントロールプレート35は、スプリング35dによって、初期位置に復帰する方向に付勢されている。
【0090】
この構成により、ステージパワーリンク9の回動位置に応じて、アイドラコントロールプレート35を介してアイドラプレート81を回動させ、アイドラギヤ32bの位置を切り替えるようになっている。すなわち、ステージパワーリンク9が第1の動作位置(図2、図6〜図8)にある場合には、アイドラコントロールプレート35も図25の(A)に示す第1の動作位置にあり、ドライブスクリュー側のギヤ列32cを第3モータ32と連結するようになっている。これに対して、ステージパワーリンク9が第2の動作位置(図3、図4)および第3の動作位置(図5)のいずれかにある場合には、アイドラコントロールプレート35も図25の(B)に示す第2の動作位置および(C)に示す第3の動作位置の対応する一方にあり、いずれの場合も、ドライブスクリュー側のギヤ列32cを第3モータ31から切り離すようになっている。
【0091】
(3)ディスクローディング/イジェクト機構
図26は、ステージユニット30におけるディスクローディング/イジェクト機構の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)と(C)は2つの状態を示す側面図である。なお、この図26においては、ディスク通過部の構成を明瞭に示すために、水平駆動用ギヤ機構32や第3モータ31等を省略している。
【0092】
まず、図26の(A)に示すように、アッパーディスクガイド37は、ステージ30aの平板の下面に固定されており、このアッパーディスクガイド37の奥側にローディングローラ33が並べて配置されている。図26の(B)と(C)に示すように、このアッパーディスクガイド37およびローディングローラ33の下方に、ロワーディスクガイド38が間隔を空けて配置され、ディスク通路39を形成している。図26の(A)においては、ディスク通路39の入口39aを示すとともに、左右のエンドライン39b,39cを1点鎖線で示している。
【0093】
そして、図26の(A)に示すように、このロワーディスクガイド38におけるディスク通路39の外側には、その入口39a近傍の位置に、一対の支軸38aが設けられると共に、その奥側の位置に、一対のスプリング38bが設けられている。すなわち、図26の(B)と(C)に示すように、ロワーディスクガイド38は、この一対の支軸38aにより、ステージ30aに対して上下方向に回動可能に取り付けられており、一対のスプリング38bによって、ローディングローラ33に圧着する側に付勢されている。また、ロワーディスクガイド38におけるスプリング38bの各近傍には、ロワーディスクガイド38の圧着側の動作範囲を規制するために、上方に突出するストッパ38cがそれぞれ設けられている。さらに、ロワーディスクガイド38の表面には、ローディングローラ33を収納する凹部38dが設けられており、この凹部38dによって、ロワーディスクガイド38が圧着側にある場合でもローディングローラ33の回転を可能にするようになっている。
【0094】
この構成により、第3モータ31の駆動力によって、水平駆動用ギヤ機構32を介してローディングローラ33を回転すると共に、ディスクDをロワーディスクガイド38によってローディングローラ33に圧着して、ディスクDを水平移動するようになっている。すなわち、ディスクが挿入されていない場合には、図26の(B)に示すように、ロワーディスクガイド38は、スプリング38bにより、ローディングローラ33に最も接近する上方位置に付勢されている。このロワーディスクガイド38は、図26の(C)に示すように、ディスクDが挿入される際の押し込み力によって下方に押し下げられる。この場合に、ロワーディスクガイド38の凹部38dは、挿入されたディスクDをローディングローラ33との圧着位置まで確実にガイドして、ローディングローラ33による引き込みを円滑に開始させるようになっている。
【0095】
(4)ディスクホルダへのディスク収納
図20の(A)に示すように、アイドラコントロールプレート35には、ストックアーム36を押圧する押圧部35eがさらに設けられている。また、ストックアーム36は、軸36aを中心に回動可能に設けられている。このストックアーム36には、ディスクDを押し込むための押圧部36bが設けられると共に、このストックアーム36を、ディスクDを解放する側に付勢するスプリング(図示せず)が設けられている。
【0096】
この構成により、ステージパワーリンク9の回動位置に応じて、アイドラコントロールプレート35を介してストックアーム36を回動させ、ディスクDをディスク保持位置D0 に押し込むようになっている。すなわち、ステージパワーリンク9が第1の動作位置(図2、図6〜図8)および第2の動作位置(図3、図4)のいずれかにある場合には、アイドラコントロールプレート35も図25の(A)に示す第1の動作位置および図25の(B)に示す第2の動作位置の対応する一方にあり、いずれの場合も、ストックアーム36は、図20の(A)に示すような初期位置に保持され、ディスクDに何等影響しないようになっている。これに対して、ステージパワーリンク9が第1または第2の動作位置から第3の動作位置(図5)に移動する場合には、アイドラコントロールプレート35も図25の(C)に示す第3の動作位置に移動して、ストックアーム36を回動させ、図20の(A)中に2点鎖線で示すような押込位置側に移動させ、ディスクDをディスク保持位置D0 に押し込むようになっている。
【0097】
(5)ドライブベースユニットの水平移動
図27は、ステージユニット30におけるドライブベースユニット40の水平移動用の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【0098】
まず、図27の(A)に示すように、ステージ30aのディスク通過部を挟む両側板のうち、一方の側板の近傍には、この側板に沿ってドライブスクリュー34が配置されている。また、ステージ30aの反対側の側板には、ポジションプレート86が取り付けられている。そして、これらのドライブスクリュー34とポジションプレート86によって、ドライブベースユニット40のドライブベース40aの両端がそれぞれ支持されている。
【0099】
すなわち、ドライブベース40aの一端には、スクリューホルダ47が設けられ、ドライブスクリュー34と係合しており、ドライブスクリュー34の回転に伴い、このドライブスクリュー34に沿ってドライブベースユニット40が移動するようになっている。そして、ドライブベース40aの他端の上面には、ポジションスプリング48が設けられ、ポジションプレート86の下面に対してドライブベースユニット40を弾性支持している。このポジションスプリング48の先端部は、上方に突出しており、この部分が、ポジションプレート86の3箇所に設けられたスリット86aと係合して、ドライブベースユニット40のスクリューホルダ47と反対側の部分を、所定の位置にそれぞれ位置決めするようになっている。
【0100】
この構成により、ドライブスクリュー34の回転によって、その軸方向に沿ってドライブベースユニット40をスライドさせ、入口側の実線で示す初期位置と、中央のプレイ位置、および奥側の2点鎖線で示すチャッキング位置のいずれかに移動させるようになっている。この場合、ドライブベースユニット40のスクリューホルダ47側の部分は、ドライブスクリュー34の回転量に応じて、初期位置、プレイ位置、およびチャッキング位置の位置のいずれかに位置決めされる。また、スクリューホルダ47と反対側の部分は、ポジションスプリング48とポジションプレート86のスリット86aとの係合により、スクリューホルダ47側の位置に応じた位置に位置決めされる。
【0101】
[4.ドライブベースユニット]
(1)ピックアップユニットの送り機構
図28は、ドライブベースユニット40におけるピックアップユニット44の送り機構の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のX矢視図である。なお、この図28においては、図面を簡略化して送り機構を明瞭に示す観点から、送り機構と直接関連しない構成を省略している。
【0102】
まず、図28の(A)に示すように、ドライブベース40aの入口側には、その長手方向に沿ってリードスクリュー43が配置されている。そして、ピックアップユニット44の一端は、このリードスクリュー43によって支持され、他端はドライブベース40aに支持されている。
【0103】
すなわち、ピックアップユニット44の一端には、図28の(A)に示すように、スクリューホルダ91が設けられ、図28の(B)に示すスクリューホルダスプリング92の付勢力により、リードスクリュー43と係合している。この構成により、リードスクリュー43の回転に伴い、このリードスクリュー43に沿ってピックアップユニット44が移動するようになっている。また、ピックアップユニット44の他端の下面には、図28の(C)に示すように、板バネ93が設けられ、ドライブベース40aに対してピックアップユニット44を弾性支持している。
【0104】
図29は、図28の送り機構の要部を詳細に示す図であり、(A)は拡大平面図、(B)は拡大正面図、(C)は(A)のX矢視図である。この図29の(C)に示すように、スクリューホルダ91は、垂直板と水平板からなる略L字形の断面を持っており、ピックアップユニット44とリードスクリュー43との間に、上下方向にスライド可能に挿入されている。すなわち、図29の(A)と(C)に示すように、スクリューホルダ91は、その垂直板の背面に上下方向に伸びるガイド突起91aを備えており、このガイド突起91aが、ピックアップユニット44側に設けられたガイド溝44aに挿入され、ピックアップユニット44に対して上下方向にスライド可能となっている。
【0105】
また、このスクリューホルダ91の水平板の上面は、リードスクリュー43の下面に対向する面であるが、この面には、リードスクリュー43のネジ部に係合する複数の係合突起91bが設けられている。さらに、スクリューホルダ91の水平板の下面には、複数の係合突起91bの配置領域のほぼ中央位置に、単一の半球状突起91cが設けられている。この半球状突起91cは、図29の(B)に示すように、ピックアップユニット44側に設けられたスクリューホルダスプリング92によって上方に押されている。
【0106】
このような複数の係合突起91bと単一の半球状突起91cとの配置関係、およびスクリューホルダスプリング92による半球状突起91cの押圧により、スクリューホルダ91の複数の係合突起91bは、リードスクリュー43のネジ部に対して均等に押し付けられている。その結果、リードスクリュー43に対するピックアップユニット44のがたのない水平移動が可能となっている。
【0107】
(2)ターンテーブルユニット
図30は、ドライブベースユニット40のターンテーブルユニット45周辺の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は要部断面を含む正面図である。なお、この図30においては、ターンテーブルユニット45周辺の構成を明瞭に示すために、ギヤ機構42やスクリューホルダ43等を適宜省略している。
【0108】
この図30の(A)に示すように、ターンテーブルユニット45の頂部には、ディスク内径と係合するディスクフック(ディスク保持部材)94が3箇所に設けられている。このディスクフック94は、(B)に示すように、ターンテーブルユニット45本体に対して上下方向に回動可能に取り付けられており、ディスクの内径を押す上方のディスク保持位置と、ディスクの内径を押さない下方のディスク解放位置との間で移動するようになっている。
【0109】
このディスクフック94は、その下方に設けられたディスクフックスリーブ(押圧部材)94aとディスクフックスプリング94bによって上方のディスク保持位置側に付勢されている。このうち、ディスクフックスリーブ94aは、ターンテーブルユニット45の中央軸部の周囲に上下方向に若干スライド可能に装着されており、上板とテーパ状底板、およびこれらを連結する中央円筒部によって形成されている。そして、このディスクフックスリーブ94aの中央円筒部の周囲に、ディスクフックスプリング94bが装着されており、ディスクフックスリーブ94aを介してディスクフック94を上方に付勢している。すなわち、ディスクフックスリーブ94aは、その上板によってディスクフック94と係合し、ディスクフックスプリング94bの付勢力によってディスクフック94を上方に押し上げるようになっている。その一方で、ディスクフックスリーブ94aは、テーパ状底板のテーパ面によって後述するリリースプレート95と係合し、このリリースプレート95の水平移動に応じて下方に押し下げられるようになっている。
【0110】
(3)ディスクフックの荷重解除機構
図30は、前述したように、ドライブベースユニット40のターンテーブルユニット45周辺の構成を示す図であるが、特に、ディスクフック94の荷重解除機構がロックされてディスクフック94が上方のディスク保持位置側にある初期状態を示している。この図30の(A)に示すように、ターンテーブルユニット45の周辺には、ディスクフック94を解除するためのリリースプレート(チャッキング解除部材)95、このリリースプレート95を駆動するためのカムギヤ96が設けられると共に、このカムギヤ96をロックするロックリンク(ロック部材)97、ピックアップユニット44に押圧されてロックリンク97を解除するロックプレート(ロック解除部材)98が設けられている。以下には、これらの部材の詳細について説明する。
【0111】
リリースプレート95は、カムギヤ96に係合する係合部95aと、ターンテーブルユニット45のディスクフックスリーブ94aを押し下げてディスクフック94の荷重を解除するための荷重解除部95bを備えており、スプリング95cによって、ターンテーブルユニット45から離れる方向に付勢されている。
【0112】
カムギヤ96は、その上面にリリースプレート95を半回転(180度)毎に駆動するためのカム96aを有すると共に、その下面に半回転毎にロックリンク97と係合する係合部96bを有している。また、カムギヤ96は、ギヤ機構42を構成する一つのギヤ42aと噛み合うことで、第4モータ41の駆動力が伝達されるようになっているが、ギヤ部に設けられた一対の間欠部によって半回転毎にギヤ42aから切り離されるようになっている。
【0113】
ロックリンク97は、軸97aを中心に回動可能に設けられており、その一端がカムギヤ96と係合する一方で、その他端に設けられたピン97bによってロックプレート98と係合している。このロックリンク97は、スプリング97cによって、カムギヤ96と係合する方向に付勢されている。
【0114】
ロックプレート98は、ピックアップユニット44と同様に、ドライブベース40aの長手方向に沿って水平移動するようになっている。このロックプレート98は、その一端でロックリンク97のピン97bと係合すると共に、その他端の屈曲部98aでピックアップユニット44と係合するように配置されており、ピックアップユニット44がディスク内周方向(図中左方向)に移動する際にこれに押圧されて同方向に移動し、ロックリンク97を解除するようになっている。
【0115】
以下には、この構成によるディスクフック94の荷重解除動作について、図30〜図32を参照して説明する。ここで、図31と図32は、図30と同様に、ディスクフックの荷重解除機構を示す図である。そして、図31は、図30の初期状態からカムギヤ96のロックを解除した状態、図32は、ディスクフック94の荷重解除状態をそれぞれ示している。
【0116】
まず、図30の(A)に示すように、初期状態においては、カムギヤ96は、その係合部96bでロックリンク97によってロックされており、第4モータ41側のギヤ42aから切り離された状態に保持されている。この状態において、リリースプレート95は、カムギヤ96のカム96aにより、非作用側の位置(図中左側の位置)にあり、その荷重解除部95bは、図30の(B)に示すように、ターンテーブルユニット45のディスクフックスリーブ94aから離れた位置に保持されている。その結果、ディスクフック94は、ディスクフックスリーブ94aとディスクフックスプリング94bによってディスク内径を押す上方のディスク保持位置に保持されている。また、この時点では、図30の(A)に示すように、ピックアップユニット44が、ディスク最内周位置よりも若干外寄りの初期位置にあり、ロックプレート95を押圧しないため、ロックプレート95は、ロックリンク97のロック位置に対応する位置に保持されている。
【0117】
そして、このような初期状態から、図31の(A)に示すように、第4モータ41の駆動力により、ピックアップユニット44をディスク内周方向(図中左方向)に若干移動させると、このピックアップユニット44によってロックプレート95の屈曲部95aが押圧されてロックプレート95が同方向に移動し、ロックリンク97を解除する。その結果、カムギヤ96が、リリースプレート95のスプリング95cの付勢力によって、ギヤ機構42のギヤ42aと噛み合い可能となる。
【0118】
このような図31の(A)の状態から、第4モータ41の回転方向を逆にすると、図32の(A)に示すように、ピックアップユニット44の移動方向がディスク外周方向に切り替わると共に、ギヤ機構42のギヤ42aと噛み合ったカムギヤ96が図中時計方向に回転して、そのカム96aによりリリースプレート95をターンテーブルユニット45側に移動させる。その結果、図32の(B)に示すように、リリースプレート95の荷重解除部95bが、ディスクフックスリーブ94aのテーパ状底板のテーパ面に係合してディスクフックスリーブ94aを押し下げるため、ディスクフックスプリング94bによるディスクフック94の荷重が解除され、ディスクフック94は回動自由となり、ディスクの内径を押さない下方のディスク解放位置に移動する。
【0119】
[5.シャッタユニット]
図33と図34は、ドアオープンリンク6がシャッタ閉塞位置にある場合とシャッタ開放位置にある場合のシャッタユニット50の状態をそれぞれ示す図であり、これらの図において、(A)はドアオープンリンク6を示す平面図、(B)は(A)に対応するシャッタユニット50の状態を示す正面図である。
【0120】
まず、図33の(B)に示すように、ドアプレート53は、シャッタユニット50のフロントパネル50aに対して、ガイド溝53aによって上下にスライド可能に設けられると共に、スプリング53bによって、ディスク挿入口51の閉塞側である下方に付勢されている。また、このドアプレート53の一部に設けられた段部53cとフロントパネル50aの間には、ドアオープンリンク6とドアプレート53とを連結するドアリンク54が、軸54aを中心に回動可能に設けられている。このドアリンク54には、ドアオープンリンク6の対応する押圧部6cと係合する係合部54bが設けられると共に、ドアプレート53と係合するピン54cが設けられている。なお、図中50bは、ドアオープンリンク6の押圧部6cを挿入するためにフロントパネル50aに設けられた挿入溝である。すなわち、図34の(A)と(B)に示すように、ドアオープンリンク6がシャッタ開放位置に回動する際に、その押圧部6cをこの挿入溝50bを通してフロントパネル50aの背面から前面に突出させ、ドアリンク54の係合部54bと係合させるようになっている。
【0121】
この構成により、ドアオープンリンク6の回動位置に応じて、ドアリンク54を介してドアプレート53を昇降させ、シャッタ52を開閉するようになっている。すなわち、ドアオープンリンク6が、図33の(A)に示すようなシャッタ閉塞位置(図2、図4〜図8)にある場合には、図33の(B)に示すように、ドアリンク54が図中時計方向の回動位置にあり、スプリング53aの付勢力によってドアプレート53が下方の閉塞位置に保持され、シャッタ52がディスク挿入口51を閉塞するようになっている。また、ドアオープンリンク6が、図34の(A)に示すようなシャッタ開放位置(図3)にある場合には、図34の(B)に示すように、ドアリンク54が図中反時計方向の回動位置にあり、ドアプレート53が上方の開放位置に保持され、シャッタ52がディスク挿入口51を開放するようになっている。
【0122】
[6.ダンパユニット]
(1)メカニズムの防振機構
前述した通り、図1に示すように、シャーシユニット10,20、ステージユニット30、およびドライブベースユニット40からなるメカニズムは、ディスク再生時の外部振動を減衰するため、車両に対し、ダンパユニット60の4個のダンパ63と4個のダンパスプリング64を介してフローティング状態で支持されるようになっている。
【0123】
(2)防振機構の固定/解除
ディスクローディング/イジェクト時においては、シャッタユニット50のディスク挿入口51とメカニズムのステージユニット30のディスク通路39との位置を一致させるために、防振機構を固定し、ダンパユニット60に対してメカニズムを固定するようになっている。したがって、ディスクローディング時に続くディスク再生時には、防振機構を解除して、メカニズムをフローティング状態にすることになる。このような、防振機構の固定/解除について、図35〜図38を参照して具体的に説明する。
【0124】
ここで、図35の(A)と(B)は、防振機構の固定位置と解除位置に対応するスライドプレート13の位置をそれぞれ示す側面図である。また、図36と図37は、それぞれ、防振機構の固定状態と解除状態を示す図であり、これらの図において、(A)は平面図、(B)と(C)は両側のロック部の状態をそれぞれ示す説明図である。さらに、図38の(A)と(B)は、防振機構の固定状態と解除状態をそれぞれ示す正面図であり、ロック部とダンパスプリング64の状態を明瞭に示すために、ダンパ63等は省略している。
【0125】
まず、図36の(A)と(B)に示すように、一方のダンパプレート61には、同じ側のスライドプレート13の係合部13cおよびロックリンク18の係合部18cとそれぞれ係合してこれをロックするロック部61a,61bがそれぞれ設けられている。図36の(B)と(C)に示すように、他方のダンパプレート62にも、同じ側のスライドプレート14の係合部14cおよびロックリンク19の係合部19cとそれぞれ係合してこれをロックするロック部62a,62bがそれぞれ設けられている。
【0126】
また、前述したように、一対のロックリンク18,19は、そのピン18b,19bとスライドプレート13,14の溝カム13b,14bとの係合関係により、スライドプレート13,14の移動に伴い、回動するようになっている。より詳細には、図35の(A)と(B)に示すように、一方のスライドプレート13の階段カム13aの最下段は他の段より長くなっており、この最下段に対応する移動ストロークの範囲内で、図36と図37に示すような溝カム13bによるロックリンク18の動作が行われるようになっている。図示していないが、他方のスライドプレート14の階段カム14aの最下段も同様に設定されている。すなわち、図35の(B)に示すように、スライドプレート13,14が初期位置から移動して、ステージユニット30のピン30bが、その階段カム13a,14aの最下段の内側端部(次段寄りの端部)に達する時点で、ロックリンク18,19が、図37の(A)に示すような解除位置に達するようになっている。
【0127】
この構成により、図35の(A)と図36の(A)に示すように、一対のスライドプレート13,14が、初期位置、すなわち、ステージユニット30のピン30bが階段カム13a,14aの最下段の外側端部にあり、ロックリンク18,19が固定位置にある場合には、図36の(B)と(C)に示すように、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cがダンパプレート61,62の対応するロック部61a,61b,62a,62bにそれぞれ係合するようになっている。この場合、図36の(B)に示すように、一方のスライドプレート13の係合部13cとロックリンク18の係合部18cは、同じ側のダンパプレート61のロック部61a,61bに対し、その外側から挟み込むようにしてそれぞれ係合し、図36の(C)に示すように、他方のスライドプレート14の係合部14cとロックリンク19の係合部19cは、同じ側のダンパプレート62のロック部62a,62bに対し、このロック部62a,62b間の空間から入り込むようにしてそれぞれ係合する。このように防振機構がロックされると、メカニズムは、シャッタユニット50およびダンパユニット60に対する所定の位置、すなわち、シャッタユニット50のディスク挿入口51とメカニズムのステージユニット30のディスク通路39との位置が一致する位置に固定される。
【0128】
これに対し、図35の(B)と図37の(A)に示すように、スライドプレート13,14が移動して、解除位置、すなわち、ステージユニット30のピン30bが階段カム13a,14aの最下段の内側端部(次段寄りの端部)に達し、ロックリンク18,19が解除位置に達した場合には、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cとがダンパユニット60から離れることにより、防振機構のロックを解除し、防振機構を作用させるようになっている。この場合、図37の(B)に示すように、一方のスライドプレート13の係合部13cとロックリンク18の係合部18cは、同じ側のダンパプレート61のロック部61a,61bからその外側に離れるようにそれぞれ移動し、図37の(C)に示すように、他方のスライドプレート14の係合部14cとロックリンク19の係合部19cは、同じ側のダンパプレート62のロック部62a,62bからその内側に離れるようにしてそのロック部62a,62b間の空間にそれぞれ移動する。このように防振機構のロックが解除されると、メカニズムは、車両に対し、ダンパ63とダンパスプリング64を介してフローティング状態で支持される。
【0129】
[D.作用]
以下には、上述したような本実施の形態のディスク再生装置の動作として、ディスクの収納からディスク再生までの一連の動作、ディスク再生後の復帰動作、およびディスク排出動作について、順次説明する。
【0130】
[1.ディスク再生までの動作]
図39は、本実施の形態のディスク再生装置において、ディスクを収納して再生待機状態とするまでの準備動作と、ディスク再生待機状態からディスク再生までのディスク選択・再生動作を含む一連の動作の概略を示すフローチャートである。以下には、この図39を参照しながら、動作の流れの概略を説明する。
【0131】
まず、ステップ101において、ディスクを挿入しようとする空きディスクホルダ#nの位置に応じて、ディスクホルダ21をディスクローディング可能位置に位置決めし、続くステップ102において、シャッタ52を開放し、ディスクの挿入に備える(ディスク挿入待機状態)。そして、この状態において、ディスク挿入口51からディスクが挿入されると、次のステップ103において、その挿入されたディスクをローディングローラ33によって引き込み、続くステップ104において、ストックアーム36でディスクホルダ#n内に収納する。ここで、複数のディスクを挿入する場合には、ディスクの数に応じてステップ101〜104を繰り返すことになる。そして、ディスク収納後、ステップ105において、メカニズムの防振機構のロックを解除し、メカニズムをフローティング状態にして、ディスクの再生に備える(ディスク再生待機状態)。
【0132】
以上の準備動作に続いて、あるいは、ディスクの再生指令や選択指令等に基づいて、ステップ106〜113のディスク選択・再生動作を行う。すなわち、まず、ステップ106に進み、ステージユニット30を、再生しようとするディスクに応じたディスク再生位置に位置決めする。次に、ステップ107において、セレクトプレート4,5,24,25により、再生しようとするディスクに応じたディスクホルダ21の分離位置を選択し、続くステップ108において、分離位置より上のディスクホルダ21を上昇して空間を形成する。その後、ステップ109において、ドライブベースユニット40をディスクホルダ21の分離による前記空間内に挿入し、続くステップ110において、ディクスフック94の操作とディスクホルダ21の若干の下降の組み合わせにより、ターンテーブルユニット45上にディスクをチャッキングする。
【0133】
さらに、ステップ111において、ディスクホルダ21を若干上昇した後、ドライブベースユニット40を外側へ若干移動することで、ディスクホルダ21内からディスクを引き出す。最終的に、ステップ112においてディスクホルダ21を上昇した後、ステップ113においてディスクを再生する。
以下には、各ステップ101〜113の動作について、個別に説明する。
【0134】
[ステップ101:ディスクホルダ位置決め]
まず、図2に示すような初期位置P0 にあるモードプレート3を、第1モータ1によって図中時計方向に回動して、ディスク押込位置Pa3(図5)へと移動させることにより、昇降用パワーリンク8をディスクホルダ昇降位置に移動させ、昇降用ギヤ機構12のアイドラギヤ12bをディスクホルダ昇降側のギヤ列12dに切り替える(図10)。続いて、第2モータ11によって、昇降用ギヤ機構12および図14に示すようなディスクホルダ昇降機構22を介してディスクホルダ21を上昇させ、ディスクローディング可能位置に位置決めする。すなわち、ディスクを挿入しようとするn段目の空きディスクホルダ#nの位置が、シャッタユニット50のディスク挿入口51と一致する位置までディスクホルダ21を上昇させ、この位置に保持する。
【0135】
[ステップ102:シャッタ開放]
以上のようなディスクホルダの位置決めに続いて、さらに第1モータ1を回転して、モードプレート3を最端位置であるシャッタ開放位置Pa1(図3)まで移動させることにより、ドアオープンリンク6をシャッタ開放位置に移動させ、車両側に固定されたシャッタユニット50のシャッタ52を開放する(図34)。この時点で、メカニズムがディスク挿入待機状態となる。
【0136】
[ステップ103:ディスクローディング]
以上のようなディスク挿入待機状態で、ディスク挿入口51からディスクが挿入され、入口側の2個の検出素子81,82が検出状態に切り替わって12cmディスクの挿入が検出される(図21)と、第3モータ31によってローディングローラ33を回転させて、ディスクDを引き込む。このような引き込みの開始により、ディスクDの一端がローディングローラ33を越えてメカニズムの奥に移動すると、奥側の2個の検出素子83,84も検出状態に切り替わる。さらに動作が進んで、ディスクDの大半がローディングローラ33より奥に移動すると、入口側の2個の検出素子81,82は再び非検出状態に切り替わる。
【0137】
なお、このようなディスクローディングの時点では、図3に示すように、モードプレート3がシャッタ開放位置Pa1にあることから、ステージパワーリンク9は第2の動作位置にあり、図25の(B)に示すように、アイドラコントロールプレート35も第2の動作位置にある。したがって、図25の(B)に示すように、水平駆動用ギヤ機構32は、ドライブスクリュー34を第3モータ31から切り離しており、ドライブスクリュー34が不都合に回転することはない。
【0138】
[ステップ104:ディスク収納]
以上のようなディスクローディングローラ33の回転により、ディスクDが、図21に示すディスクローディング完了検出位置D2 まで達し、ローディングローラ33から離れると、奥側の2個の検出素子83,84が非検出状態に切り替わり、ローディングローラ33によるディスクローディング完了が検出される。この検出に応じて、図3に示すようなシャッタ開放位置Pa1にあるモードプレート3を、第1モータ1によって図中反時計方向に回動し、ローラ着脱位置Pa2(図4)からディスク押込位置Pa3(図5)へと移動させることにより、ステージパワーリンク9およびアイドラコントロールプレート35の動作を介して、ストックアーム36を回動させ、ディスクDを押し込む。
【0139】
すなわち、図5に示すように、モードプレート3がディスク押込位置Pa3に移動すると、ステージパワーリンク9は、第3の動作位置に移動し、図25の(C)に示すように、アイドラコントロールプレート35も第3の動作位置に移動する。したがって、図25の(C)に示すように、アイドラコントロールプレート35の移動に伴い、ストックアーム36は、図20の(A)内に2点鎖線で示すような押込位置に移動し、ディスクDをディスク保持位置D0 に押し込む。その結果、ディスクDは、図13に示すようにディスクホルダ21内に収納され、ディスクホールドスプリング21bによって保持される。なお、この時点でも、図25の(C)に示すように、水平駆動用ギヤ機構32のドライブスクリュー側のギヤ列32cは、第3モータ31から切り離されている。
【0140】
[ステップ105:防振機構のロック解除]
以上のようなステップ101〜104により、あるいはその繰り返しにより、ディスクホルダ21内への全て(1枚あるいは複数枚)のディスクの収納を完了した後、図5に示すようなディスク押込位置Pa3にあるモードプレート3を、第1モータ1によって図中反時計方向にさらに回動し、初期位置P0 へと移動させることにより、昇降用パワーリンク8をステージ昇降位置に移動させ、昇降用ギヤ機構12のアイドラギヤ12bをステージ昇降側のギヤ列12cに切り替える(図9)。この場合、ステージパワーリンク9は、第1の動作位置に移動するため、図25の(A)に示すように、水平駆動用ギヤ機構32のドライブスクリュー側のギヤ列32cは、モータ側のギヤ列32aを介して第3モータ31に連結される。続いて、第2モータ11によって、昇降用ギヤ機構12を介してスライドプレート13,14を水平方向にスライドさせ、防振機構のロックを解除する。
【0141】
すなわち、ディスクローディング時においては、スライドプレート13,14は、図35の(A)と図36の(A)に示すような初期位置にあり、図36の(B)と(C)に示すように、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cがダンパプレート61,62の対応するロック部61a,61b,62a,62bにそれぞれ係合しており、防振機構がロックされている。
【0142】
このような状態から、スライドプレート13,14が移動して、図35の(B)と図37の(A)に示すような解除位置、すなわち、ステージユニット30のピン30bが階段カム13a,14aの最下段の内側端部(次段寄りの端部)に達した場合には、ロックリンク18,19もまた解除位置に達して、スライドプレート13,14の係合部13c,14cとロックリンク18,19の係合部18c,19cとがダンパユニット60から離れることにより、防振機構のロックが解除される。その結果、メカニズムは、車両に対し、ダンパ63とダンパスプリング64を介してフローティング状態で支持され、ディスク再生待機状態となる。
【0143】
[ステップ106:ステージユニット位置決め]
以上のようなディスク再生待機状態において、再生しようとするディスクに応じたステージユニット30の位置決めが行われる。なお、ここで、対象となるディスクは、予め設定された再生プログラムに従って自動的に、あるいは、ディスクの再生指令や選択指令等に基づいてマニュアル的に決定される。
【0144】
すなわち、第2モータ11をさらに回転させてステージユニット30を上昇させ、再生しようとするディスクに応じたディスク再生位置、すなわち、そのディスクを保持したn段目のディスクホルダ#nに応じたディスク再生位置に位置決めする。この場合、図12の(A)と(B)に示すように、ステージユニット30のピン30bは、スライドプレート13,14の移動距離に応じて、階段カム13a,14aの最下段から最上段に向かって順次移動するため、対象となるそのn段目のディスクホルダ#nの位置に応じて、スライドプレート13,14の移動距離を制御することになる。
【0145】
例えば、最上段のディスクホルダ#6(図1)を対象とする場合には、図12中に2点鎖線で示すように、スライドプレート13,14を反対側の最端位置まで移動することになるため、移動距離は最大となる。この場合、ステージユニット30は、図12中に2点鎖線で示すように、最も高い位置まで上昇する。逆に、最下段のディスクホルダ#1を対象とする場合には、図35の(B)に示すような防振機構のロックの解除位置でスライドプレート13,14を停止させ、ステージユニット30を初期位置に保持することになる。
【0146】
[ステップ107:ディスクホルダ分離位置選択]
以上のようにして対象となるディスクホルダ#nの位置に応じてステージユニット30を上昇させた後、再び第1モータ1を回転させて、図2に示すような初期位置P0 にあるモードプレート3を図中反時計方向に回動し、対象となるディスクホルダ#nの選択位置Pbnまで移動させることにより、セレクトプレート4,5,24,25をそのディスクホルダ#nの選択位置まで移動させ、ディスクホルダの分離位置を選択する。
【0147】
ここで、セレクトプレート4,5,24,25は、初期状態において、図15に示すような最下段のディスクホルダ#1の選択位置にあるため、モードプレート3を、図6に示すようなディスクホルダ選択位置Pb1まで移動させた場合には、セレクトプレート4,5,24,25は、そのまま同じ位置に保持されることになる。一方、モードプレート3を、図8に示すようなディスクホルダ選択位置Pb6まで移動させた場合には、セレクトプレート4,5,24,25は、図16に示すような最上段のディスクホルダ#6の選択位置まで移動することになる。
【0148】
なお、このように、モードプレート3がディスクホルダ選択位置Pb1〜Pb6のいずれかに移動した時点では、図6〜図8に示すように、昇降用パワーリンク8が、ディスクホルダ昇降位置に移動し、図10に示すように、昇降用ギヤ機構12のアイドラギヤ12bがディスクホルダ昇降側のギヤ列12dに切り替わる。すなわち、ディスクホルダ昇降機構22は、昇降用ギヤ機構12を介して第2モータ11に連結された状態となる。
【0149】
一方、モードプレート3が初期位置P0 にある場合(図2)と同様に、モードプレート3がディスクホルダ選択位置Pb1〜Pb6のいずれかにある場合には、図6〜図8に示すように、ステージパワーリンク9は第1の動作位置に保持され、図25の(A)に示すように、アイドラコントロールプレート35も第1の動作位置に保持されるため、ドライブスクリュー34は、水平駆動用ギヤ機構32を介して第3モータ31に連結されている。
【0150】
[ステップ108:ディスクホルダ分離]
以上のような分離位置の選択に続いて、第2モータ11を回転させることにより、図14に示すようなディスクホルダ昇降機構22が動作して、そのディスクホルダスクリュー23が回転し、分離位置よりも上方のディスクホルダが上昇する。その結果、ディスクホルダの分離位置にドライブベースユニット挿入用の空間が形成される。
【0151】
例えば、図15に示すように、最下段のディスクホルダ#1が選択された場合には、図17の(B)に示すように、アッパーセレクトプレート25は、爪25cとディスクホルダ#1の突起21aとの係合により、このディスクホルダ#1を含む上方のディスクホルダ#1〜#5を最上段のディスクホルダ#6と連結し、一体的に上昇させる。図示していない他方のアッパーセレクトプレート24も同様にディスクホルダ#1〜#6を一体的に上昇させるため、ディスクホルダ#1〜#6は、安定した状態で図17の(B)に示すような上方位置まで上昇する。その結果、最下段のディスクホルダ#1の下方にドライブベースユニット挿入用の空間が形成される。
【0152】
これに対して、図16に示すように、最上段のディスクホルダ#6が選択された場合には、図18の(B)に示すように、ロワーセレクトプレート5は、爪5cとディスクホルダ#5の突起21aとの係合により、このディスクホルダ#5を含む下方のディスクホルダ#1〜#5を下方位置に保持する。図示していない他方のロワーセレクトプレート4も同様にディスクホルダ#1〜#5を下方位置に保持するため、最上段のディスクホルダ#6のみが、図18の(B)に示すような上方位置まで上昇する。その結果、最上段のディスクホルダ#6と上から2段目のディスクホルダ#5との間にドライブベースユニット挿入用の空間が形成される。
【0153】
[ステップ109:ドライブベースユニット挿入]
続いて、以上のようなディスクホルダ分離の結果、形成された空間に、ドライブベースユニット40を挿入する。すなわち、ディスクホルダ分離の時点では、前述したように、ドライブスクリュー34が、水平駆動用ギヤ機構32を介して第3モータ31に連結されているため、第3モータ31を回転させることにより、ドライブスクリュー34が回転し、ドライブベースユニット40が水平移動する。この水平移動により、ドライブベースユニット40は、図27中に実線で示すような初期位置から、図中2点鎖線で示すようなチャッキング位置まで移動し、ポジションスプリング48とポジションプレート86のスリット86aとの係合により、そのチャッキング位置に位置決めされる。その結果、ドライブベースユニット40は、ディスクホルダ分離によって形成された前記空間内に挿入され、そのターンテーブルユニット45がディスクホルダ21に保持されたディスクと重なる位置に保持される。
【0154】
[ステップ110:ディスクチャッキング]
以上のようにドライブベースユニット40を前記空間内に挿入した後に、図28に示すように、第4モータ41を回転させることにより、ギヤ機構42を介してリードスクリュー43を回転させ、ピックアップユニット44の移動を利用して、ディスクフック94の荷重解除機構を動作させる。
【0155】
すなわち、図30に示すように、初期状態において、ピックアップユニット44はターンテーブルユニット45に隣接する初期位置にあり、荷重解除機構のカムギヤ96は、ロックリンク97によってロックされ、第4モータ41から切り離されている。この状態から、第4モータ41を回転させて、図31に示すように、ピックアップユニット44をターンテーブルユニット45に若干重なる最内周位置まで移動することにより、このピックアップユニット44の押圧によってロックプレート95が同方向に移動してロックリンク97を解除し、カムギヤ96がギヤ機構42のギヤ42aと噛み合い可能となる。
【0156】
続いて、第4モータ41を反転して、図32に示すように、ギヤ機構42と噛み合ったカムギヤ96を90度回転させることにより、リリースプレート95をカム駆動してターンテーブルユニット45側に若干移動させ、ディスクフックスリーブ94aを押し下げてディスクフック94の荷重を解除する。その結果、ディスクフック94はディスクの内径を押す上方のディスク保持位置から、ディスクの内径を押さない下方のディスク解放位置に移動し、ターンテーブルユニット45上にディスクを位置決め可能な状態となる。
【0157】
以上のようなディスクフックの荷重解除に続いて、第2モータ11を回転させることにより、分離位置よりも上方のディスクホルダを下降させ、選択されたディスクホルダ#nに保持されたディスクをターンテーブルユニット45上に位置決めする。この場合、選択されたディスクホルダ#nがターンテーブルユニット45に対応する高さとなる位置よりも若干下方までディスクホルダを下降させることにより、ディスクホルダの弾性を利用してディスクをターンテーブルユニット45上に押し付け、確実に位置決めすることができる。
【0158】
以上のようなディスクの位置決めに続いて、第4モータ41をさらに回転して、カムギヤ96をさらに90度回転させることにより、リリースプレート95を再び初期位置に戻し、ディスクフックスリーブ94aを解放する。その結果、ディスクフック94は、ディスクフックスリーブ94aとディスクフックスプリング94bによって上方位置に保持され、ディスクD内径を押すことで、ディスクDをターンテーブルユニット45上に確実に保持する。
【0159】
[ステップ111:ディスク引き出し]
以上のようなディスクチャッキングに続いて、第2モータ11を回転させることにより、分離位置よりも上方のディスクホルダを、選択されたディスクホルダ#nがターンテーブルユニット45に対応する高さとなる位置まで若干上昇させる。この状態から、第3モータ31を回転して、ドライブスクリュー34を回転させることにより、ドライブベースユニット40を、図27中に2点鎖線で示すようなチャッキング位置から、初期位置側へ若干移動させ、これらの位置の間のプレイ位置に位置決めする。このプレイ位置は、ドライブベースユニット40のポジションスプリング48がポジションプレート86の中央のスリット86aと係合する位置である。そして、このようなドライブベースユニット40の水平移動により、ターンテーブルユニット45上にチャッキングされたディスクDが、図13に示すようなディスクホールドスプリング21bの付勢力に逆らってディスクホルダ21から引き出される。
【0160】
[ステップ112:ディスクホルダ上昇]
以上のようなディスクチャッキング、ディスク引き出しに続いて、第2モータ11を回転させることにより、分離位置よりも上方のディスクホルダを、それらがディスク再生の支障にならないように、再び上方位置まで上昇させる。
【0161】
[ステップ113:ディスク再生]
以上のような一連の動作の後に、通常のディスク再生を行う。すなわち、スピンドルモータ46によってターンテーブルユニット45を回転させると共に、第4モータ41によってピックアップユニット44を水平移動させることにより、ディスクDを再生する。
【0162】
[2.ディスク再生後の復帰動作]
図40は、本実施の形態のディスク再生装置において、ディスクを再生した後にこのディスクをディスクホルダに収納し、次のディスク再生用の動作に備えてディスク再生待機状態に復帰するまでの復帰動作の概略を示すフローチャートである。以下には、この図40を参照しながら、動作の流れの概略を説明する。
【0163】
まず、ステップ201において、上昇位置にあるディスクホルダ21を下降させる。次に、ステップ202において、ドライブベースユニット40を内側へ移動させることで、ターンテーブルユニット45上のディスクをディスクホルダ21内に収納する。その後、ステップ203において、ディスクフック94の荷重を解除し、ディスクホルダ21を上昇させることで、ディスクをターンテーブルユニット45から取り外す。この後、ステップ204において、ドライブベースユニット40を初期位置まで戻し、続くステップ205において、ディスクホルダ21を下降させ、初期位置まで戻す。
【0164】
そして、ディスク再生後に、メカニズム内に収納された別のディスクを続いて再生する場合には、以上のようなステップ201〜205の復帰動作に続いて、前述した一連のディスク選択・再生動作(ステップ106〜113)を行うことで、次のディスクを再生することができる。
以下には、各ステップ201〜205の動作について、個別に説明する。
【0165】
[ステップ201:ディスクホルダ下降]
ディスク再生終了時には、モードプレート3は、図6〜図8に示すように、再生したディスクを保持していたディスクホルダ#nの選択位置Pbnにあるため、図10に示すように、昇降用パワーリンク8は、ディスクホルダ昇降位置にあり、昇降用ギヤ機構12は、第2モータ11をディスクホルダ昇降機構22に連結している。
【0166】
このような状態から、第2モータ11を回転させることにより、上方位置にあるディスクホルダ(分離位置よりも上方のディスクホルダ)を、再生したディスクに対応する高さまで下降させる。すなわち、そのディスクを保持するディスクホルダ#nがターンテーブルユニット45上に保持されたディスクに対応する高さとなる位置までディスクホルダを下降させる。
【0167】
[ステップ202:ディスク収納]
前述したように、ディスク再生終了時には、図6〜図8に示すように、モードプレート3がディスクホルダ#nの選択位置Pbnにあるため、図25の(A)に示すように、モードプレート3がディスクホルダ#nの選択位置Pbnにあることから、図6〜図8に示すように、ステージパワーリンク9は、第1の動作位置にあり、水平駆動用ギヤ機構32は、第3モータ31をドライブスクリュー34に連結している。
【0168】
したがって、以上のようなディスクホルダの下降に続いて、第3モータ31を回転させることにより、ディスク再生位置にあるドライブベースユニット40を、再び、図27中に2点鎖線で示すようなチャッキング位置に水平移動させる。このようなドライブベースユニット40の水平移動により、そのターンテーブルユニット45上に保持されたディスクは対応するディスクホルダ#n内に挿入される。この場合、図13に示すように、ディスクDは、両側のディスクホールドスプリング21bを乗り越えてディスクホルダ21内のディスク保持位置に達し、ディスクホールドスプリング21bによってその位置に保持される。
【0169】
[ステップ203:ディスク取り外し]
以上のようにして、ディスクをディスクホルダ内に収納した後、図28に示すように、第4モータ41を回転させることにより、ギヤ機構42を介してリードスクリュー43を回転させ、ピックアップユニット44の移動を利用して、ディスクフックの荷重解除機構を動作させる。
【0170】
すなわち、前述したディスクチャッキング時と同様に、第4モータ41の回転により、ピックアップユニット44を図30に示すような初期位置から図31に示すような最内周位置まで移動させることで、ロックプレート95を押圧してロックリンク97を解除し、カムギヤ96をギヤ機構42と連結可能にする。続いて、第4モータ41を反転して、図32に示すようにカムギヤ96を90度回転させることにより、リリースプレート95をカム駆動してターンテーブルユニット45側に若干移動させ、ディスクフックスリーブ94aを押し下げてディスクフック94の荷重を解除する。その結果、ディスクフック94はディスクの内径を押さない下方のディスク解放位置に移動し、ターンテーブルユニット45上からディスクを取り外し可能な状態となる。
【0171】
以上のようなディスクフックの荷重解除に続いて、第2モータ11を回転させることにより、分離位置よりも上方のディスクホルダを再び上昇させ、ディスクホルダ#nに保持されたディスクをターンテーブルユニット45から取り外す。このようなディスクの取り外しに続いて、第4モータ41をさらに回転して、カムギヤ96をさらに90度回転させることにより、リリースプレート95を再び初期位置に戻し、ディスクフックスリーブ94aを解放する。その結果、ディスクフック94は、上方のディスク保持位置に復帰する。
【0172】
[ステップ204:ドライブベースユニット復帰]
以上のようなディスクの取り外しに続いて、第3モータ31を回転させることにより、チャッキング位置にあるドライブベースユニット40を図27中に実線で示すような初期位置まで復帰させる。
【0173】
[ステップ205:ディスクホルダ復帰]
以上のようなドライブベースユニット40の復帰に続いて、第2モータ11を回転させることにより、分離位置よりも上方のディスクホルダ21を再び下降させ、図14の(B)、図17および図18の(A)に示すような下方位置に復帰させる。この後、第1モータ1を回転させることにより、モードプレート3をディスクホルダ#nの選択位置Pbn(図6〜図8)から初期位置P0 (図2)に復帰させる。その結果、メカニズムは、前述したようなディスク再生待機状態に復帰する。
【0174】
[3.ディスク排出動作]
図41は、本実施の形態のディスク再生装置が、ディスク再生待機状態にある際にディスクイジェクト指令が発せられた場合の、ディスク排出動作の概略を示すフローチャートである。以下には、この図41を参照しながら、動作の流れの概略を説明する。
【0175】
まず、ステップ301において、ステージユニット30を初期位置に復帰させ、続くステップ302において、メカニズムの防振機構をロックし、メカニズムを固定状態にする。次に、ステップ303において、ディスクを排出しようとするディスクホルダ#nの位置に応じて、ディスクホルダ21をディスクイジェクト可能位置に位置決めする。この後、ステップ304において、シャッタ52を開放すると共に、イジェクトアーム7でディスクホルダ#n内からディスクを押し出し、続くステップ305において、ディスクホルダ#nから押し出されたディスクをローディングローラ33によって排出し、ディスク挿入口51から取り出し可能な位置まで移動させる。
【0176】
また、ディスク再生後の時点でディスクイジェクト指令が発せられた場合には、前述したようなディスク再生後の復帰動作(ステップ201〜205)を行った後に、以上のようなステップ301〜305のディスク排出動作を行うことになる。
以下には、各ステップ301〜305の動作について、個別に説明する。
【0177】
[ステップ301:ステージユニット復帰]
まず、ディスク収納動作終了時には、モードプレート3は、図2に示すように、初期位置P0 に復帰しているため、図9に示すように、昇降用パワーリンク8は、ステージユニット昇降位置にあり、昇降用ギヤ機構12は、第2モータ11をスライドプレート13に連結している。
【0178】
したがって、ステージユニット30が最下段のディスクホルダ#1以外のいずれかのディスクホルダ#2〜6に一致する位置にある場合には、第2モータ11を回転させることにより、スライドプレート13,14を移動させてステージユニット30を初期位置に復帰させる。これに対して、ステージユニット30が最下段のディスクホルダ#1に対応する初期位置にある場合には、第2モータ11を回転させることなく、ステージユニット30をそのまま初期位置に保持することになる。
【0179】
[ステップ302:防振機構のロック]
以上のようなステージユニット30の復帰に続いて、さらに第2モータ11を回転させることにより、スライドプレート13,14を初期位置に復帰させ、メカニズムの防振機構をロックする。
【0180】
すなわち、ステージユニット30を復帰した時点では、スライドプレート13,14は、図35の(B)と図37の(A)に示すような解除位置にあって、ロックリンク18,19と共にダンパプレート61,62から離れており、防振機構のロックが解除され、メカニズムは車両に対してフローティング状態で支持されている。この状態から、スライドプレート13,14を、その階段カム13a,14aの最下段に対応する移動ストロークだけ移動させることにより、スライドプレート13,14は、図35の(A)と図36の(A)に示すような初期位置に復帰し、図36の(B)と(C)に示すように、スライドプレート13,14とロックリンク18,19がダンパプレート61,62にそれぞれ係合し、防振機構がロックされる。その結果、メカニズムは、シャッタユニット50のディスク挿入口51とステージユニット30のディスク通路39とが一致する位置に固定される。
【0181】
[ステップ303:ディスクホルダ位置決め]
以上のような防振機構のロックに続いて、図2に示すような初期位置P0 にあるモードプレート3を、第1モータ1によって回動して、ディスク押込位置Pa3(図5)へと移動させることにより、昇降用パワーリンク8をディスクホルダ昇降位置に移動させて昇降用ギヤ機構12を切り替え、第2モータ11をディスクホルダ昇降機構22に連結する(図9)。続いて、第2モータ11を回転させることにより、ディスクホルダ昇降機構22を介してディスクホルダ21を上昇させ、ディスクイジェクト可能位置に位置決めする。すなわち、ディスクを排出しようとするn段目のディスクホルダ#nの位置が、シャッタユニット50のディスク挿入口51と一致する位置までディスクホルダ21を上昇させ、この位置に保持する。
【0182】
[ステップ304:シャッタ開放・ディスク押し出し]
以上のようなディスクホルダの位置決めに続いて、さらに第1モータ1を回転して、モードプレート3を最端位置であるシャッタ開放位置Pa1(図3)まで移動させることにより、ドアオープンリンク6をシャッタ開放位置に移動させ、車両側に固定されたシャッタユニット50のシャッタ52を開放する(図34)。同時に、このようなモードプレート3のシャッタ開放位置Pa1への移動により、図3に示すように、イジェクトアーム7が、ディスク解放位置からディスクウジェクト位置に移動して、ディスクホルダ#n内のディスクを押し出し、ローディングローラ33に圧着させる。
【0183】
[ステップ305:ディスクイジェクト]
以上のようにディスクホルダ#n内からディスクDを押し出す時点で、第3モータ31を起動して、ローディングローラ33の回転を開始させ、ディスクの排出を開始する。このようにディスクの排出が開始すると、奥側の2個の検出素子83,84が検出状態に切り替わる。さらに動作が進んで、ディスクDの一部がメカニズムのディスク通路39の入口39aから突出した時点で、入口側の2個の検出素子81,82も検出状態に切り替わる。そして、最終的に、ディスクDが、図22に示すディスクイジェクト完了検出位置D3 まで達し、その大半がディスク通路39の入口39aから突出した時点で、奥側の2個の検出素子83,84が非検出状態に切り替わり、ローディングローラ33によるディスクイジェクト完了が検出される。この時点で、第3モータ31を停止してローディングローラ33を停止することにより、ディスクDは、このローディングローラ33によってディスク挿入口51から取り出し可能な位置に保持される。すなわち、メカニズムはディスク取出待機状態となる。
【0184】
なお、このようなディスクイジェクトの時点では、ディスクローディング時と同様に、モードプレート3がシャッタ開放位置Pa1にあることから、ステージパワーリンク9およびアイドラコントロールプレート35が第2の動作位置にあるため、水平駆動用ギヤ機構32は、ドライブスクリュー34を第3モータ31から切り離しており、ドライブスクリュー34が不都合に回転することはない。
【0185】
[E.効果]
以上のような本実施の形態に係るディスク再生装置の効果は次の通りである。
まず、本発明にしたがって、ターンテーブルユニット45自体にディスクの内径を押圧するディスクフック94を設けており、このディスクフック94を、ディスクフックスリーブ94aおよびディスクフックスプリング94bによってディスク保持位置に押圧すると共に、リリースプレート95およびカムギヤ96によってディスク解放位置に移動させる構成であるため、ドライブベースユニット40の上下に大きな動作スペースを必要とすることなく、限定されたスペース内でディスクのチャッキング動作およびチャッキング解除動作を行うことができる。
【0186】
すなわち、ターンテーブルユニット45自体に設けたディスクフック94の動作は、ターンテーブルユニット45の半径方向における微小な動作で十分であり、また、リリースプレート95およびカムギヤ96は、ターンテーブルユニット45近傍の空きスペースに水平配置可能であり、リリースプレート95は水平方向にある程度移動させれば十分である。したがって、ディスクチャッキング機構の構成部材の配置および動作に要するスペースが、クランパ部材を上下動させていた従来技術に比べて大幅に小さくなるため、ディスクチャッキング機構の小型・簡略化に貢献できる。
【0187】
特に、ディスクフックスリーブ94aおよびディスクフックスプリング94bによってディスクを保持するための十分な荷重を確保することができると共に、ディスクフックスリーブ94aをリリースプレート95によって強制的に移動させることで、ディスクフック94の荷重を確実に解除することができる。したがって、ディスクフック94とディスクフックスリーブ94aおよびディスクフックスプリング94bによってディスク保持手段をできる限り小型・簡略に構成することで、ディスクチャッキング機構の小型・簡略化に貢献できると共に、ディスクのチャッキング動作およびチャッキング解除動作の信頼性を向上できる。
【0188】
次に、リリースプレート95をカムギヤ96で駆動する構成であるため、リリースプレート95を確実に移動させることができる。すなわち、本実施の形態とは異なり、リリースプレート95を、例えば、ピックアップユニット44の押圧によって直接移動させるように構成した場合には、ピックアップユニット44の移動による駆動力が小さく、かつ、利用可能な移動量も小さいため、リリースプレート95を十分に移動させることが難しく、動作が不安定になりやすい。
【0189】
これに対して、本実施の形態においては、リリースプレート95を専用のカムギヤ96でカム駆動する構成であるため、このカムギヤ96を十分に回転させることにより、リリースプレート95を十分に移動させることができ、ディスクフックスリーブ94aを確実に押し下げることができる。したがって、ディスクフック94の荷重の解除動作を確実に行うことができ、動作信頼性を向上できる。また、カムギヤ96によるカム駆動であることから、このカムギヤ96のカム96aの形状を選択することで、リリースプレート95の動作ストロークや駆動力の大きさを容易に調整できるため、設計の自由度が高い。
【0190】
さらに、本実施の形態においては、カムギヤ96に間欠部を設け、通常時にはこの間欠部によって、リリースプレート95をディスクフックスリーブ94aに係合しない位置に保持する位置でカムギヤ96を停止させて第4モータ41から切り離し、ロックリンク97によってカムギヤ96を確実にロックすることができる。したがって、ディスクフック94によるディスクの保持状態を安定的に維持できるため、動作信頼性を向上できる。
【0191】
そして、通常時にはこのようにカムギヤ96を第4モータ41から切り離し、チャッキング時およびその解除時にのみカムギヤ96を第4モータ41に連結する構成であることから、単一の第4モータ41によって、ピックアップ動作と、ディスクチャッキング/解除動作の両方を行うことが可能となっている。すなわち、第4モータ41の本来の駆動対象であるピックアップユニット44が動作するのはディスク再生時であり、チャッキング時およびその解除時に動作するカムギヤ96とは、動作するタイミングが全く異なるため、少なくとも一方に対する駆動力の伝達タイミングを調整しない限り、単一の第4モータ41によって両者の動作を適切に行うことは不可能である。
【0192】
これに対して、本実施の形態では、カムギヤ96を駆動側から切り離し可能に構成することで、第4モータ41からの駆動力の伝達タイミングを適切に調整しており、その結果、単一の第4モータ41によって、ピックアップユニット44の動作と、カムギヤ96によるディスクチャッキング/解除動作の両方の駆動力を確保できる。したがって、装置全体における駆動源の数を低減でき、装置の小型・簡略化に貢献できる。
【0193】
また、このように、カムギヤ96自身に間欠部を設けて、駆動側から切り離すように構成している上、リリースプレート95をカムギヤ96に係合させるためのスプリング95cの付勢力によって、カムギヤ96と駆動側のギヤ42aとを連結することができるため、カムギヤ96を駆動側のギヤ42aから切り離すための専用の切り離し手段や、切り離したカムギヤ96の呼び込みを行うための専用の呼び込み手段が不要である。したがって、部品点数を少なくでき、ディスクチャッキング機構の小型・簡略化に貢献できる。
【0194】
一方、本実施の形態においては、ピックアップユニット44の動作によって、ロックプレート98を押圧することで、このロックプレート98と連動するロックリンク97をロック解除側に移動させている。したがって、ロックリンク97を解除するための専用の駆動手段が不要である分だけ、さらに部品点数を少なくでき、ディスクチャッキング機構の小型・簡略化に貢献できる。
【0195】
なお、前述したように、ピックアップユニット44の移動による駆動力は小さく、かつ、利用可能な移動量も小さいが、リリースプレート95の移動に要する駆動力や移動量に比べて、ロックリンク97の移動に要する駆動力や移動量は大幅に小さいため、ピックアップユニット44の僅かな移動によって、ロックリンク97を確実に動作させることができる。したがって、カムギヤ96のロック解除を確実に行うことができるため、動作信頼性を向上できる。
【0196】
これに関連して、ピックアップユニット44によってロックリンク97を直接押圧せず、ロックプレート98を介して押圧していることから、ロックリンク97やカムギヤ96をピックアップユニット44に関して自由に配置可能であるため、これらの部材の配置にあたり、空きスペースを有効に利用できる。そして、ロックプレート98についても、ロックリンク97とピックアップユニット44の間の空きスペースを有効に利用して容易に配置可能である。
【0197】
特に、本実施の形態のように、複数のディスクホルダを積層状態で支持し、このディスクホルダの昇降動作を利用して空間を形成し、そこにドライブベースユニットを挿入してディスクの再生を行うタイプ(積層・分離動作方式)のディスク再生装置においては、前述したように、ディスクホルダ21内に挿入されるドライブベースユニット40の上下にスペース的な余裕がないため、本発明に係る小型・簡略なディスクチャッキング機構の使用は極めて好適である。
【0198】
[F.他の実施の形態]
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な形態が実施可能である。すなわち、各ユニットの具体的な構成は適宜選択可能であり、ディスクチャッキング機構のディスク保持手段、チャッキング解除部材、駆動ギヤ、ロック部材等の具体的な構成は適宜選択可能である。
【0199】
例えば、前記実施の形態においては、駆動ギヤとしてカムギヤ96を使用し、チャッキング解除部材であるリリースプレート95をカム駆動したが、チャッキング解除部材側にラックを設け、このラックとピニオンを組み合わせてギヤ駆動すること等も考えられる。また、駆動源から駆動ギヤを切り離すための手段として、間欠ギヤを使用せず、アイドラギヤを用いること等も考えられる。そしてまた、ディスク保持手段を構成するディスク保持部材や押圧部材等の具体的な構成も適宜選択可能であり、例えば、ディスク保持部材を直接チャッキング解除部材と係合させることで、押圧部材を省略する構成等も考えられる。
【0200】
さらに、前記実施の形態においては、ディスク再生装置の動作の一例について説明したが、ディスク再生装置の具体的な動作は、構成に応じて適宜選択可能である。また、同等のメカニズムを有する装置に対して、各種の異なる動作プログラムを適宜設定可能である。
【0201】
そしてまた、前記実施の形態においては、一例として、複数のディスクホルダを積層状態で支持し、このディスクホルダの昇降動作を利用して空間を形成し、そこにドライブベースユニットを挿入してディスクの再生を行うタイプのディスク再生装置に対して、本発明のディスクチャッキング機構を適用したが、本発明は、多種多様なタイプのディスク再生装置に同様に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。
【0202】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ターンテーブル自体にディスクの内径を押圧するディスク保持部材を設けてディスク保持手段を構成すると共に、このディスク保持部材を移動させるチャッキング解除部材とそれを駆動する駆動ギヤを設けることにより、ターンテーブルに対するディスクのチャッキングおよびその解除を容易かつ確実に行うことが可能な、小型・簡略で動作信頼性の高いディスクチャッキング機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一つの実施の形態に係るディスク再生装置全体の概略を示す分解斜視図である。
【図2】図1のロワーシャーシユニットの初期状態を示す平面図である。
【図3】図2のモードプレートがシャッタ開放位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図4】図2のモードプレートがローラ着脱位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図5】図2のモードプレートがディスク押込位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図6】図2のモードプレートが第1のディスクホルダ選択位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図7】図2のモードプレートが第2のディスクホルダ選択位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図8】図2のモードプレートが第6のディスクホルダ選択位置にある場合の制御状態を示す平面図である。
【図9】(A)は、図2と同様にステージユニット昇降位置にある昇降用パワーリンクを示す平面図、(B)は、(A)に対応する昇降用ギヤ機構の状態を示す側面図である。
【図10】(A)は、図3〜図8と同様にディスクホルダ昇降位置にある昇降用パワーリンクを示す平面図、(B)は(A)に対応する昇降用ギヤ機構の状態を示す側面図である。
【図11】図1のスライドプレートによるステージユニットの昇降用の構成を示す図であり、(A)と(B)はそれぞれメカニズムの平面図と正面図である。
【図12】(A)と(B)は、図11のスライドプレートの動作を示す側面図であり、図11の(A)のX矢視図、Y矢視図にそれぞれ相当する。
【図13】図1のディスクホルダの構成を示す平面図である。
【図14】(A)は図1のディスクホルダ昇降機構の構成を示す平面図、(B)は(A)のX矢視図である。
【図15】図1のディスクホルダの分離位置を選択するためのセレクトプレートの動作位置を示す図であり、特に、最下段のディスクホルダの選択位置を示す平面図である。
【図16】図15のセレクトプレートによって最上段のディスクホルダの選択位置を示す平面図である。
【図17】図15の選択位置におけるセレクトプレートによるディスクホルダの分離動作を示す側面図であり、(A)はディスクホルダ上昇前の状態、(B)はディスクホルダ上昇後の状態をそれぞれ示している。
【図18】図16の選択位置におけるセレクトプレートによるディスクホルダの分離動作を示す側面図であり、(A)はディスクホルダ上昇前の状態、(B)はディスクホルダ上昇後の状態をそれぞれ示している。
【図19】(A)と(B)は、本発明のディスクホルダの具体的な形状として、2つの例を示す平面図である。
【図20】図1のステージユニットのディスク通過部周辺の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図21】図20のステージユニットにおいて、ディスクローディング時の検出動作を説明する説明図である。
【図22】図20のステージユニットにおいて、ディスクイジェクト時の検出動作を説明する説明図である。
【図23】図20のステージユニットにおいて、8cmディスクをディスク挿入口の中央から挿入した場合の排出動作を説明する説明図である。
【図24】図20のステージユニットにおいて、8cmディスクをディスク挿入口の端部から挿入した場合の排出動作を説明する説明図である。
【図25】(A)〜(C)は、図2〜図8のステージパワーリンクが、第1の動作位置(図2、図6〜図8)にある場合、第2の動作位置(図3、図4)にある場合、および第3の動作位置(図5)にある場合における水平駆動用ギヤ機構(図20)の連結状態をそれぞれ示す側面図である。
【図26】図1のステージユニットにおけるディスクローディング/イジェクト機構の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)と(C)は2つの状態を示す側面図である。
【図27】図1のステージユニットにおけるドライブベースユニットの水平移動用の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図28】図1のドライブベースユニットにおけるピックアップユニットの送り機構の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のX矢視図である。
【図29】図28の送り機構の要部を詳細に示す図であり、(A)は拡大平面図、(B)は拡大正面図、(C)は(A)のX矢視図である。
【図30】図28のドライブベースユニットのターンテーブルユニット周辺の構成のうち、特に、ディスクフックの荷重解除機構がロックされている初期状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は要部断面を含む正面図である。
【図31】図30の状態に続いて、荷重解除機構のロックを解除した状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は要部断面を含む正面図である。
【図32】図31の状態に続いて、ディスクフックの荷重を解除した状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は要部断面を含む正面図である。
【図33】(A)は、図2、図4〜図8と同様にシャッタ閉塞位置にあるドアオープンリンクを示す平面図、(B)は、(A)に対応するシャッタユニットの状態を示す正面図である。
【図34】(A)は、図3と同様にシャッタ開放位置にあるドアオープンリンクを示す平面図、(B)は、(A)に対応するシャッタユニットの状態を示す正面図である。
【図35】図1のスライドプレートを示す側面図であり、(A)と(B)は、図36〜図38に示す防振機構の固定位置と解除位置にそれぞれ対応する。
【図36】図1のダンパユニットとメカニズムの間に構成される防振機構の固定状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)と(C)は両側のロック部の状態をそれぞれ示す説明図である。
【図37】図36の防振機構の解除状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)と(C)は両側のロック部の状態をそれぞれ示す説明図である。
【図38】(A)と(B)は、図36の防振機構の固定状態と解除状態をそれぞれ示す正面図である。
【図39】図1のディスク再生装置の動作として、ディスク再生までの一連の動作の概略を示すフローチャートである。
【図40】図1のディスク再生装置の動作として、ディスク再生後の復帰動作の概略を示すフローチャートである。
【図41】図1のディスク再生装置の動作として、ディスク排出動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…第1モータ
2…ギヤ機構
3…モードプレート、3a…軸、3b〜3e,3h…カム、3f,3g…押圧部
4,5…ロワーセレクトプレート、4a,5a…ガイド溝、4b,5b…ピン、4c,5c…爪、5d…係合溝
6…ドアオープンリンク、6a…軸、6b…ピン、6c…押圧部、6d…スプリング
7…イジェクトアーム、7a…軸、7b…係合部、7c…スプリング
8…昇降用パワーリンク、8a…軸、8b…ピン、8c…リンクスプリング
9…ステージパワーリンク、9a…軸、9b…ピン、9c…押圧部
10…ロワーシャーシユニット、10a…シャーシ
11…第2モータ
12…昇降用ギヤ機構、12a…モータ側のギヤ列、12b…アイドラギヤ、12c…ステージユニット昇降側のギヤ列、12d…ディスクホルダ昇降側のギヤ列
13,14…スライドプレート、13a,14a…階段カム、13b,14b…溝カム、13c,14c…係合部
15…リンク
16…アイドラリンク、16a…軸、16b…係合部、16c…溝カム
17…アイドラアーム、17a…軸、17b…ピン
18,19…ロックリンク、18a,19a…軸、18b,19b…ピン、18c,19c…係合部
20…アッパーシャーシユニット、20a…シャーシ
21…ディスクホルダ、21a…突起、21b…ディスクホールドスプリング22…ディスクホルダ昇降機構、22a…駆動側のギヤ列、22b…大径ギヤ、22c…小径ギヤ
23…ディスクホルダスクリュー、23a…ピニオン
24,25…アッパーセレクトプレート、24a,25a…ガイド溝、25b…ピン、25c…爪
30…ステージユニット、30a…ステージ、30b…ピン
31…第3モータ
32…水平駆動用ギヤ機構、32a…モータ側のギヤ列、32b…アイドラギヤ、32c…ドライブスクリュー側のギヤ列
33…ローディングローラ
34…ドライブスクリュー
35…アイドラコントロールプレート、35a…ガイド溝、35b…係合部、35c…溝カム、35d…スプリング、35e…押圧部
36…ストックアーム、36a…軸、36b…押圧部
37…アッパーディスクガイド
38…ロワーディスクガイド、38a…支軸、38b…スプリング、38c…ストッパ、38d…凹部
39…ディスク通路、39a…入口、39b,39c…エンドライン
40…ドライブベースユニット、40a…ドライブベース
41…第4モータ
42…ピックアップ駆動用ギヤ機構、42a…ギヤ
43…リードスクリュー
44…ピックアップユニット、44a…ガイド溝
45…ターンテーブル
46…スピンドルモータ
47…スクリューホルダ
48…ポジションスプリング
50…シャッタユニット、50a…フロントパネル、50b…挿入溝
51…ディスク挿入口
52…シャッタ
53…ドアプレート、53a…ガイド溝、53b…スプリング
54…ドアリンク、54a…軸、54b…係合部、54c…ピン
60…ダンパユニット
61,62…ダンパプレート、61a,61b,62a,62b…ロック部
63…ダンパ
64…ダンパスプリング
71…位置検出プレート、71a…軸、71b…スリット
72…スイッチプレート、72a…軸、72b…ピン、72c…スプリング
81〜84…検出素子
85…アイドラプレート、85a…軸、85b…ピン
86…ポジションプレート、86a…スリット
91…スクリューホルダ、91a…ガイド突起、91b…係合突起、91c…半球状突起
92…スクリューホルダスプリング
93…板バネ
94…ディスクフック、94a…ディスクフックスリーブ、94b…ディスクフックスプリング
95…リリースプレート、95a…係合部、95b…荷重解除部、95c…スプリング
96…カムギヤ、96a…カム、96b…係合部
97…ロックリンク、97a…軸、97b…ピン、97c…スプリング
98…ロックプレート、98a…屈曲部

Claims (6)

  1. ディスクを回転させるターンテーブルと、ディスク半径方向にスライド移動してディスクに記録された情報を読み取るピックアップとを備えたドライブベースユニット上に設けられ、前記ターンテーブル上にディスクをチャッキングするディスクチャッキング機構において、
    前記ターンテーブルに可動に設けられたディスク保持部材を含み、このディスク保持部材を、ディスクの半径方向に突出してディスクの内径を押圧するディスク保持位置と、ディスクの内径を押さないディスク解放位置との間で移動することによって、ディスクの保持および解放を行うように構成されたディスク保持手段と、
    前記ドライブベースに可動に設けられ、その動作に応じて、前記ディスク保持部材を前記ディスク保持位置に維持可能とする初期位置と、前記ディスク解放位置に移動させるチャッキング解除位置との間で移動するように構成されたチャッキング解除部材と、
    前記チャッキング解除部材の近傍に設けられ、その回転に応じてチャッキング解除部材を移動させるように構成された駆動ギヤと、を有し、
    前記駆動ギヤは、駆動源に対して切り離し可能に連結され、駆動源に連結された際に前記チャッキング解除部材を駆動し、チャッキング解除部材の前記初期位置に対応する停止位置で駆動源から切り離されるように構成され、
    前記駆動ギヤの近傍に、この駆動ギヤをロックして前記停止位置に保持するロック部材が設けられたことを特徴とするディスクチャッキング機構。
  2. 前記ロック部材は、前記ピックアップの動作に応じて移動し、駆動ギヤのロックを解除するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のディスクチャッキング機構。
  3. 前記駆動ギヤは、前記ピックアップをスライド移動させるための手段に駆動源を常時連結するギヤ列に対して選択的に連結されるように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載のディスクチャッキング機構。
  4. 前記駆動ギヤは、前記チャッキング解除部材を駆動するためのカムを備えたカムギヤであり、このカムギヤは、前記停止位置で駆動側のギヤから切り離される間欠部を有し、前記チャッキング解除部材は、スプリングの付勢力によって前記カムギヤと係合する方向に付勢され、この付勢力により、前記ロック部材によるカムギヤのロックが解除された際には、カムギヤを押して前記駆動側のギヤに噛み合わせるように構成されたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構。
  5. 前記ロック部材と連動するように設けられ、前記ピックアップの動作時に、このピックアップに押圧されて移動することによってロック部材をロック解除側に移動させるように構成されたロック解除部材を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構。
  6. 前記ディスク保持手段は、前記ターンテーブルに可動に設けられて前記ディスク保持部材を押圧する押圧部材を含み、この押圧部材は、スプリングの付勢力によりディスク保持部材に荷重を加えて前記ディスク保持位置側に保持する押圧位置と、ディスク保持部材に対する荷重を解除して前記ディスク解放位置側に移動可能にする解放位置との間で移動するように構成され、前記チャッキング解除部材は、前記初期位置で前記押圧部材を前記押圧位置に維持可能とし、前記チャッキング解除位置に移動する際にその押圧部材を前記解放位置に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1つに記載のディスクチャッキング機構。
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