JP4082278B2 - 無線情報送受信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2機の送受信装置間で無線によりデータを送受信する無線情報送受信システムに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
工場内設備(機器)の運転状況の把握については、設備管理担当者が設備を1日数回巡回して点検を行うのが一般的であった。しかし最近では人手不足や人件費削減等のため、人による情報収集ではなく設備にセンサを取付け、その運転情報を中央側に送信する方法がとられている。
【0003】
さらにセンサの情報を無線で送信する方法も注目されつつあるが、確実に無線通信を行うことは難しく、確実な通信を確保するのではなく、通信が中断しても復帰後に矛盾が生じないように、下記特許文献1にみられるような工夫をしている例がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−287645号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、送信側である無線端末に外部から電源供給ができない場合には電池で駆動することになる。電力消費量が大きい無線端末では、電池が早く消耗するため、電池交換作業が頻繁に発生し、却って人手を必要とする。またノイズの多い環境で使用する場合には、無線情報を確実に取得するのが難しいという問題もある。
【0006】
従って、本発明の目的は、電池で駆動するものであっても低消費電力で人手を掛けなくてすむ無線情報送受信システムを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、ノイズの多い環境で使用する場合であっても、情報を確実に送受信することができる無線情報送受信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の特徴とするところは、複数の子機と親機との間で、無線によりデータを送受信する無線情報送受信システムにおいて、前記複数の子機は電池を電源とするとともにそれぞれタイマを有しており、前記親機は、定期的に各子機に第1のデータを予め定めた回数だけ送信し、各子機は第1のデータを受信して親機に第2のデータを予め定めた回数だけ送信し、前記第1のデータは、親機番号とパケット番号と命令信号と時刻信号とを有し、このパケット番号は送信する回数が予め定めた回数の中の何回目かを示すものであり、時刻信号は各子機が有するタイマが示す時刻を親機のタイマと一致させるために送信するものであり、命令信号は指定した時刻にデータを送信させるものであり、前記第2のデータは、子機番号とパケット番号と計測データと時刻データとを有し、パケット番号は送信する回数が予め定めた回数の中の何回目であるかを示すものであり、時刻データは親機からの命令信号の指令時間に計測したことを示すものであり、前記複数の子機は、親機から時刻信号と命令信号が送られてくる定期的な時刻を自己のタイマを監視して求め、求めた時刻になると受信部を上記電池に接続して稼動させて前記親機からの送信を受信し親機から送られた時刻信号に基づいて自己のタイマを修正し、親機から指定された時刻になったら送信部を前記電池に接続して稼動させ、親機に命令に基づくデータを送信し、送信部が送信する時以外並びに受信部が受信する時以外の期間には送信部及び受信部を前記電池と切り離すことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態になる工場内設備用無線情報送受信システムの構成を示している。
【0010】
図1において、10は中継機で、工場内設備に取付けてある無線端末20a,20bなど(以下、無線端末20と総称する。)からの情報を中央機30側へ送信し、また逆に中央機30側からの命令を無線端末20側に送信するものである。
【0011】
無線端末20は一方の送受信装置、中継機10は他方の送受信装置で、中継機10と無線端末20は無線で交信するが、中継機10と中央機30はインターネット回線40で接続してある。インターネット回線40に代えて、公衆電話回線で接続してあってもよい。中継機10と中央機30は、一体であってもよい。
【0012】
中継機10は、中央処理装置(演算器またはCPU)11,タイマ12,電源13,送信回路(送信部)14,受信回路(受信部)15,スイッチボックス16を備えている。電源13とCPU11およびタイマ12とはスイッチボックス16を介して接続してあることを実線で示しているが、これは常時接続してあることを表している。送信回路14および受信回路15とスイッチボックス16とは接続してあることを点線で示しているが、これはタイマ12における時刻を監視するCPU11の指示に従って適時に接続し、その他のときは接続していないことを表している。この断続については、後述する。CPU11は送信回路(送信部)14や受信回路(受信部)15を介して無線端末20と無線で交信して受信するが、交信方法は後述する。
【0013】
無線端末20は、中央処理装置(演算器またはCPU)21,タイマ22,電源としての電池23,送信回路(送信部)24,受信回路(受信部)25,スイッチボックス26,タイマ監視器27,機番設定器28,各種のセンサ29a〜29cを備えている。
【0014】
機番設定器28は各無線端末20から送られてくる無線情報について親機としての中継機10が多数ある子機としての無線端末20のどれから送られてきたものか区別し特定できるようにする号機番号(機番)を個別に設定するものである。
【0015】
各種のセンサ29a〜29cは図示していない特定の設備に設置してその設備の動作状態を計測するもので、以下、センサ29と総称する。
【0016】
電池23はスイッチボックス26を介しタイマ22およびタイマ監視器27と接続してあり、実線で示しているが、これは常時接続状態にあることを示している。電池23は、一次電池や二次電池でもよいが、太陽電池や燃料電池でもよい。
【0017】
さらには各種のセンサ29a〜29cを設置してある図示していない特定の設備を設けた熱電対やサーモパイルなどの熱電変換手段でもよい。これは、設備における発熱を熱電変換手段で電力に変換して利用するものである。太陽電池や燃料電池や熱電変換手段を用いる場合はキャパシタを具備させて、電力の安定化を図ると良い。
【0018】
また、CPU21,送信回路24,受信回路25および各センサ29とスイッチボックス26とは接続してあることを点線で示しているが、これはタイマ22における時刻を監視するタイマ監視器27の指示に従って適時に接続し、その他の時は接続していないことを表している。この断続については、後述する。CPU21は各センサ29からデータ(情報)を収集して送信回路24や受信回路25を介して中継機10と無線で交信して送信するが、交信方法は後述する。
【0019】
中継機10ではCPU11が常時稼動状態になっているので、タイマ監視機能をCPU11に持たせている。無線端末20ではCPU21を適時に稼動させるので、タイマ監視器27をCPU21から分離させて、電池23の電力を消耗しない構成としている。
【0020】
中央機30は、パソコンで構成した中央機本体31,モニタ画面32,キーボド33および外部記憶装置34からなる。中央機30は中継機10とインターネット回線40を通して各無線端末20が収集する各センサ29で計測した設備の稼動状態に関する情報を外部記憶装置34に記録しているだけでなく、設備の稼動状態に関する情報の収集について定期的に命令を作成して、逆にインターネット回線40と中継機10を通して各無線端末20に指示を出す。特に、各無線端末20から届く設備の稼動状態に関する情報を分析して設備の稼動状態を監視し、設備に異常があったり異常の兆候を示すような情報が届いたら、上記の定期的な命令の他に割り込みの命令も作成して異常や異常の兆候を確認することも行うようになっている。
【0021】
なお、10R,20Ra,20Rbは、中継機10,無線端末20a,20bの無線用のアンテナである。
【0022】
次に、図2に従って、中継機10と無線端末20の間で行う無線交信のスケジュールについて説明する。
【0023】
図2(a)は中継機10,無線端末20および中央機30の間で行う大まかな交信の関係を示しており、P1,P2,P3‥のそれぞれは無線交信の1回の期間で各期間では図2(b)に示す交信が繰り返して行なわれる。即ち、図2(b)に示す時間T1には中継機10から無線端末20に対して10回送信を繰り返し、ノイズがあっても各無線端末20に届くようにしている。
【0024】
この場合、各送信では図3(a)に示す構成のデータD1mを送信する。
ここで、中継機10から送るデータD1mについて、説明する。データD1mは、親機番号,パケット番号,計測命令(命令信号),時刻データ(時刻信号)そしてチエックサムからなっている。親機番号は無線端末20が中継機10から送信された電波であることを認識させるためのもの、パケット番号はその電波が各時間T1における10回の送信のうち何番目mの送信であるかを各無線端末20に認識させるためのもの、計測命令は全無線端末20共通の命令か個別の命令であるかに関するデータと計測時間およびその変更に関するデータと計測の割り込みに関するデータと計測リセットに関するデータなどで構成している。
【0025】
また、時刻データは固有のパケット番号をもった電波を中継機10から送信した時刻を各無線端末20に認識させるためのものであり、パケット番号が歩進される度に時刻は修正していく。後述するように、各無線端末20側では、この時刻データに合せて内蔵するタイマ22の時刻が中継機10のタイマ12の時刻と一致するようにする。
【0026】
チエックサムは各無線端末20がデータD1mを正確に受信しているか確認させるためのものである。なお、データD1mで表す添え字mは10回の送信の度にパケット番号と時刻データが更新されるので、更新に合せてデータ内容が僅かに変わることを示している。
【0027】
図2に戻って、時間T1に続く時間Taは交信の休止時間である。その後、各無線端末20から中継機10に命令の基づいた返信を送信する時間T2,T3がある。図1では2機の無線端末20a,20bを示したので、図2では各無線端末20a,20bに送信の時間T2,T3をずらして割り付けてあるが、実際には無線端末20の機数Nに応じて送信の時間TNをずらして割り付けることになる。
【0028】
図3(b)は各各無線端末20から中継機10に対し送信するデータD2nの構成を示している。
【0029】
データD2nは子機番号(号機番号),パケット番号,計測データ,時刻データ(時刻信号)そしてチエックサムからなっている。子機番号は、図1に示した各無線端末20毎に機番設定器28で指定され、中継機10にどの無線端末20から個別に送信された電波であることを認識させるためのもの、パケット番号はその電波が各時間T2,T3における5回の送信のうち何番目nの送信であるかを中継機10に認識させるためのもの、計測データは各無線端末20が各センサ29から収集したデータ、時刻データは中継機10から命令された時刻にセンサ29から収集したものであることを示すもの、チエックサムは中継機10がデータD2nを正確に受信しているか確認させるためのものである。なお、データD2nで表す添え字nは5回の送信の度にパケット番号が更新されるので、更新に合せてデータ内容が僅かに変わることを示している。
【0030】
なお、データD1m,D2nにおける時刻データとして、各無線交信期間P1,P2,P3‥の交信開始の時刻(相対時刻)を用いてもよいが、標準時(絶対時刻)を使用すれば、各無線端末20でデータ計測した時刻が分かり、異常値が含まれている場合は異常が起こった状況の解析の役に立つ。
【0031】
中継機10と各無線端末20は各無線端末20が5分毎にセンサ29で計測をして送信してくるようにしてあり、各期間P1,P2,P3‥を1分間としているものとして、中継機10が各無線端末20と行う無線交信と中央機30との間で行うインターネット回線40を介して行う交信を図4および図5に従って説明する。
【0032】
図4は中継機10の処理フロー、図5は各無線端末20における処理フローである。図4および図5に示す処理フローのプログラムはそれぞれ中継機10と各無線端末20におけるCPU11,21のROMに格納してあり、内蔵タイマ12,22から得た時刻データや相手方から送信してくるデータD1m,D2nなどはCPU11,21のRAMに格納するようになっている。また、データの授受は内蔵するインターフェースを通じて行うが、これらの構成は一般的なものを用いているので、説明は省略する。
【0033】
図4において、中継機10がステップ(以下、『S』と略記する)100において起動されると,S101で先ずCPU11をオンし、続くS102でタイマ12を初期化しクロックパルスのカウントを開始(スタート)させる。そしてS103でスイッチボックス16の所望のスイッチを投入し、送信回路14に電源13から電力を供給して、送信回路14を始動(オン)させる。その後、S104で図3(a)に示したデータD1m(子機、即ち無線端末20への命令)を作成し、時間T1をスタートさせて、無線端末20への送信を行う。
【0034】
そしてS105に進み、各無線端末20にデータD1mの命令が確実に伝わるように、S104に戻ることを9回行って、都合10回(n回)の送信を繰り返し、時間T1が過ぎたらS106でスイッチボックス16における所望のスイッチを切り、電源13から送信回路14への電力供給を止める。
【0035】
一方、各無線端末20の方では、S200で起動されると、S201でスイッチボックス26における所望のスイッチを投入し、CPU21と受信回路25に電池23から電力を供給してこれらをオンさせ、S202で中継機10からの送信を受信することを確認する。受信を確認すれば、S203に進んで受信回路25への電力供給を停止させる。中継機10から10回の送信があるが、その時間T1内に受信ができなければ、そのままS203に進むことにする。
【0036】
ここでは、受信できたものとしてS204に進み、データD1mにおける時刻データからタイマ22の時刻が中継機10におけるタイマ12の時刻と不一致であれば修正をして、タイマ22の時刻をタイマ12の時刻に一致させる。
【0037】
続くS205では、親機である中継機10からの命令を解読し、データD1mに計測期間の更新(変更)があればS206で更新をし、自己機(20aまたは20b)への新たな個別命令が無いことをS207で確認し、S209へ進む。自己機(20aまたは20b)へ割込計測の命令があれば、S208で指定された時刻を確認しS210へ進む。
【0038】
先に、命令は5分間隔でセンサ29からデータを収集するものとしていることを説明したが、そうすると、期間P1の次は期間P6においてデータを収集することになる。計測期間更新は、5分間隔を例えば10分間隔に変更するものである。この場合には、タイマ監視器27の監視に用いるデータも変更しておく。
【0039】
現在時刻が期間P1のなかにあるとすると、S209ではS210に進む。またS208からもS210に進んだとして、タイマ監視器27はS210で計測時刻が来ることを待って、S211で各センサ29へスイッチボックス26における所望のスイッチを投入して、各センサ29へ電池23から電力を供給する。
【0040】
すると、CPU21は各センサ29から計測データを収集できるようになり、S212で計測を行う。タイマ監視器27はCPU21が各センサ29から計測データを収集できる時間が経過することを待って、S213においてスイッチボックス26における所望のスイッチを切断して、各センサ29へ電池23から余分な電力を供給しないようにする。
【0041】
CPU21が各センサ29から計測データを収集したので、タイマ監視器27はS214においてスイッチボックス26における所望のスイッチを投入して、送信回路24へ電池23から電力を供給し、CPU21は送信回路24を通してS215で中継機10に図3(b)に示したデータD2nの情報を無線で送信する。
【0042】
無線端末20が20aであれば、その送信時間はT2であり、無線端末20が20bであれば、その送信時間はT3が割り当てられている。S215では、中継機10に各無線端末20から5回づつ図4のS104〜S105のように送信する度に送信回数nを歩進させながら送信を繰り返し、中継機10に確実に受信されるようにしている。
【0043】
時間T1の間に5回の送信を行うと、タイマ監視器27はS216においてスイッチボックス26における所望のスイッチを切断して、送信回路24へ電池23から余分な電力を供給しないようにし、さらにS217でタイマ22とタイマ監視器27以外のCPU21や各センサ29への電池23からの電力供給を止める。そして、S218で次の計測期間P2(またはPn+1)が来るのを待つ。
【0044】
S209において、現在時刻がP2〜P5の間にあって、計測期間でないと判断した場合のS219以降の処理は後述する。
【0045】
ここで図4に戻り、中継機10での受信について、S106の続きを説明する。
S106が終わった時点は時間T1が終了した時点で、CPU11はタイマ12を監視して各無線端末20から送信がある時間T2が開始するまでの時間Taの経過を待って、S107においてスイッチボックス16における所望のスイッチを投入して、受信回路15へ電源13から受信回路15に電力を供給し、受信回路15をオンさせる。続くS108で、受信開始に当たり子機番号の初期化をしておく。初期化では子機番号を「0」とする。
【0046】
そして、S109で子機1番、即ち、無線端末20aから送信されてくるデータD2mを受信し、データの解読を行う。データ解読の結果、計測データがあれば、S110からS111に進み、CPU11に内蔵のRAMに無線端末20aからの送信されてきた計測データを格納しておく。
【0047】
そしてS112に進み、子機番号を歩進させ「1」として、S113に進む。この実施形態では子機(無線端末20)の数は「2」であるから、S113での判断は不一致となって、S109に戻って無線端末20bからの送信を待つ。そして、時間T3の間に無線端末20bからのデータ受信をすると、以上説明したS109〜S113の処理を繰り返し子機番号が最大(ここでは「2」)になっていることを確認すると、全無線端末20からの受信が完了したとしてS114に進み、スイッチボックス16における所望のスイッチを切断して、受信回路15への電源13からの電力供給を止める。
【0048】
全無線端末20から中継機10への送信が終わったら、休止時間Tbの後、中継機10は中央機30と時間T4において計測について各無線端末20に対する命令があるかどうか交信を行う。そして休止期間Tcを経て、次の期間Pnに入って、以上の交信を繰り返す。
【0049】
これを図4で説明すれば、続くS115ではS102から1分が経過したか確認して、経過していなければ、S116に進んで、時間T4の間に中央(ホスト)機30とインターネット回線40を通して交信をする。この交信では、中継機10が各無線端末20から収集した計測データを送ったり、その計測データを中央機30が分析をした結果、異常の予兆があれば、前以て指定してある5分間毎の計測期間を早めたり、変化がなければ計測期間を10分間隔に延長したり、異常と診断すれば、割り込みによる再計測の命令を中継機10に出すことを行う。
【0050】
そして、S115で1分が経過したことを判断する、即ち、図2(a)に示す時間Tcが経過したことを判断すると、S102に戻って、次の計測期間P2(Pn+1)に移る。
【0051】
S116における中央機30との交信で特定の無線端末20に対する命令が出されると、前述のS104ではその命令に基づいて新たな命令を作成し、データD1mの計測命令に全無線端末共通の命令のほかに特定の無線端末20に対する個別の命令データを載せるようにしている。
【0052】
個別の命令データがある場合、図5のS206で計測期間を変えたり、S208で割込処理を行ったりする。
【0053】
図5におけるS209の判断は、前述したように命令で指定されている例えば5分毎の計測間隔のうち、1分毎にS201〜S218を行う処理フローを行っている現在の計測期間Pnが各センサ29からデータを収集する期間であるかどうかを判断するものである。
【0054】
計測期間P1がデータ収集の期間であれば、計測期間P2はデータ収集不要の期間に該当していることになり、この場合には中継機10に命令に基づくデータを送信するべき期間ではないので、S209からS219に進み、時間T2または時間T3の時刻が来るのを待って、図3のデータD2nのうち計測データを載せない子機番号と時刻データとチエックサムからなるデータD2nを作って、中継機10に送信する。これは、そのようなデータD2nを送ってきた無線端末20が健全に稼動していることを中継機10を介して中央機30に伝えるものである。S220は中央機10に確実に伝わるようにS221からS220に戻ることを4回繰り返してから、S216に進む。
【0055】
中央機10ではこのようなデータD2nを受信すると、計測データが存在しないので、S110においてはS117に進んでCPU11のRAMに設けてある稼動子機リストにおける子機番号を更新し、稼動中であることを登録して、S112に進む。
【0056】
図4のS105や図5のS202,S215,S220などで送信を繰り返して相手側に無線が届くようにしてあるが、届かない場合であっても、設備に対するデータ収集の計測間隔5分の間に計測期間Pnを5回設置して同じ命令を持つ交信を繰り返すようにしてあるので、次の計測期間Pn+1において送信を確立することができる。
【0057】
以上、説明したように、無線交信をしていない時間、即ち、中継機10においては図2(a)における時間Ta,Tb,Tcにおいて送受信回路14,15への電力供給は止められ、無線端末20側ではタイマ22とタイマ監視器27以外の機能部は電力供給が止められるために、電源13や電池23における電力消費は極力抑えられ、特に遠隔地に設置されることが多い各無線端末20では電池23の寿命が大幅に延び、各無線端末20が電池23によって停止に追い込まれる不安がなくなり、人手を掛けることなく設備の作動状態を確実に中央機30側で監視できる。なお、スイッチボックス16,26はスイッチがあるだけなので、常時稼動していても電力消費は殆どない。そして、ノイズの多い環境で使用する場合であっても、交信を繰り返すので、情報を確実に送受信することができる。
【0058】
中央機10や無線端末の機能・構成が明らかなように、CPU11,21とタイマ12,22、スイッチボックス16,26、タイマ監視器27を分けて示しているが、それぞれをCPU11,21に内蔵させたものとしても構わない。
【0059】
また、中継機10と中央機30を分けて示しているが、両者10,30は一体であっても構わない。この場合、CPU11とパソコン本体31が一体なものとして構成させる。
【0060】
図1では2機の無線端末を示したが号機数はもっと多くても良い。
そこで、1台の中継機10と複数の無線端末20の関係について、説明する。
【0061】
設置する無線端末20の号機数に変更がない場合には、図2に示した交信のスケジュールに変更はないので、CPU11,21に持たせてある交信プログラムは無線端末20の号機数に見合うものでよいが、設置する無線端末20の号機数に変更がある場合には、中継機10と交信できる号機数の上限を決めておいて、その交信可能無線端末号機数の範囲で無線端末20の設置台数を増減するようにすれば、既設の中継機10や無線端末20におけるCPU11,21に持たせてある交信プログラムを変更しなくて済む。
【0062】
この場合、前述したCPU11のRAMに設けてある稼動子機リストは、予め交信可能無線端末号機数に等しい子機番号欄などを用意しておき、増設や除去をした状況を記録できるようにしておく。また、図2に示した無線端末20から中継機10に送信する無線端末20の送信時間と送信時期は交信可能無線端末号機数に合せて予め設定しておき、無線端末20の設置号機数に係わらず、交信可能無線端末号機数分だけ交信できるようにしておく。
【0063】
無線端末20を増設する場合、交信可能無線端末号機数内での未使用の子機番号を確認して、新設する無線端末20は機番設定機28でその無線端末20の未使用の子機番号を設定して、稼動状態とする。
【0064】
新設無線端末20が図2の時間T1において中継機10からの送信を受信し、自己に割り当てられた送信時期が来たら、その送信時間TNに図3(b)で示すデータD2nの返信をすることにより、中継機10はデータD2nの子機番号から無線端末20が新設され稼動中であることを認識して、CPU11のRAMに設けてある稼動子機リストに稼動中であることを記録するとともに、計測データも記録する。
【0065】
逆に、無線端末20を除去する場合、除去の事実は予め分かっているから、CPU11のRAMにおける稼動子機リストにおける除去する無線端末20の子機番号欄に稼動中止の旨を記録するか、所望回数の受信不能をもってアラームを発して稼動中止の旨を記録するように促すなどのようにしておく。
【0066】
この場合、増設や除去は無線端末20を設置する工場内設備に従うものであって子機番号の順に行うことはないから、図4のS109〜S113の処理フローは交信可能無線端末号機数だけ繰り返すが、非稼動中の号機番号については全く送信がないから、時刻経過とともに稼動中の無線端末20から送信がくると、CPU11のRAMにおける稼動子機リストにおける送信があった無線端末20の子機番号欄に飛んで稼動中であることを記録するとともに計測データを記録し、送信があっても計測データがない場合にはS117で子機番号を更新していく。
【0067】
非稼動中の無線端末20については、稼動中のような記録をしないだけになる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電池で駆動するものであっても低消費電力で人手を掛けなくてすむ無線情報送受信システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である工場内設備用無線情報送受信システムを示す概略図である。
【図2】 図1に示す無線情報送受信システムにおける中継機と無線端末の間で行う無線交信のスケジュールを説明するための図である。
【図3】 図1に示す無線情報送受信システムにおける中継機と無線端末が送信する無線情報の構成を示す図である。
【図4】 図1に示す無線情報送受信システムにおける中継機が無線端末に送信をするときの処理フローを示す図である。
【図5】 図1に示す無線情報送受信システムにおける無線端末が中継機に送信をするときの処理フローを示す図である。
【符号の説明】
10…中継機(親機)
20,2a,2b…無線端末(子機)
30…中央機(ホスト機)
40…インターネット回線
11,21…CPU(演算器)
12,22…タイマ
13…電源
14,24…送信回路(送信部)
15,25…受信回路(受信部)
16,26…スイッチボックス
23…電池
27…タイマ監視器
29a〜29c…センサ
Claims (4)
- 複数の子機と親機との間で、無線によりデータを送受信する無線情報送受信システムにおいて、前記複数の子機は電池を電源とするとともにそれぞれタイマを有しており、前記親機は、定期的に各子機に第1のデータを予め定めた回数だけ送信し、各子機は第1のデータを受信して親機に第2のデータを予め定めた回数だけ送信し、前記第1のデータは、親機番号とパケット番号と命令信号と時刻信号とを有し、このパケット番号は送信する回数が予め定めた回数の中の何回目かを示すものであり、時刻信号は各子機が有するタイマが示す時刻を親機のタイマと一致させるために送信するものであり、命令信号は指定した時刻にデータを送信させるものであり、前記第2のデータは、子機番号とパケット番号と計測データと時刻データとを有し、パケット番号は送信する回数が予め定めた回数の中の何回目であるかを示すものであり、時刻データは親機からの命令信号の指令時間に計測したことを示すものであり、前記複数の子機は、親機から時刻信号と命令信号が送られてくる定期的な時刻を自己のタイマを監視して求め、求めた時刻になると受信部を上記電池に接続して稼動させて前記親機からの送信を受信し親機から送られた時刻信号に基づいて自己のタイマを修正し、親機から指定された時刻になったら送信部を前記電池に接続して稼動させ、親機に命令に基づくデータを送信し、送信部が送信する時以外並びに受信部が受信する時以外の期間には送信部及び受信部を前記電池と切り離すことを特徴とする無線情報送受信システム。
- 前記複数の子機の送受信装置は、タイマを監視して指定された時刻になると、送信部と受信部を前記電池に接続して稼動させ指定された時間経過後は電池から切り離すタイマ監視器を有することを特徴とする請求項1に記載の無線情報送受信システム。
- 前記複数の子機の送受信装置は、親機の送受信装置に命令の基づく送信するべきデータがない場合には、子機の号機番号を親機の送受信装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の無線情報送受信システム。
- 電池に代えて太陽電池、燃料電池および熱電変換手段のいずれかを用いたことを特徴とする請求項1に記載の無線情報送受信システム。
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