JP4082179B2 - Spent nuclear fuel storage container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電所から発生する使用済核燃料を輸送用または輸送貯蔵兼用として用いられる使用済核燃料収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001―318187号公報
原子力発電所の原子炉炉心で一定期間使用された核燃料(燃料)は、炉心より取出されて使用済核燃料プール等に一次保管される。所定の冷却期間が終了した燃料は燃料プール中でキャスク(収納容器)に収納され、燃料再処理施設もしくは中間貯蔵施設などに運搬される。中間貯蔵施設では燃料をキャスクに収納した状態で長期間に亘り貯蔵するようにしている。
【0003】
キャスクの内筒は上部開口の円筒形状容器であり、使用済核燃料が発生するγ線を遮蔽できる厚さに構成されている。使用済核燃料が発する中性子は内筒の外周面及び底面に設けた中性子遮蔽材(中性子遮蔽体)で遮蔽する。中性子遮蔽体の外周には二次γ線の遮蔽と中性子遮蔽体の保護のために円筒形状の外筒が配置される。内筒と外筒は、通常ステンレス鋼や炭素鋼で構成される。
【0004】
使用済核燃料が発生する崩壊熱を効率よく除去するためにキャスク内筒と外筒の間には熱伝導体で作られた十数枚の伝熱フィンが取付けられている。伝熱フィンは内筒、外筒の両方もしくは片方に溶接によって固着されており、事故時等に外筒が外れないように保持している。伝熱フィンには内筒及び外筒と溶接が容易で、かつ外筒を保持する十分な強度を持った炭素鋼もしくはステンレス鋼が用いられる。
【0005】
キャスクの内筒と外筒の間に設けられる中性子遮蔽体は、十分に混練された液状の中性子遮蔽材をキャスクを立てた状態にして、内筒、外筒および伝熱フィンで区切られた空間(中性子遮蔽空間と称する)に上部開口から注入して充填固化して形成している。
【0006】
上述したようなキャスクについては、例えば、上述した特許文献1に記載されている。
【0007】
ところで、中性子遮蔽材が注入される中性子遮蔽空間を形成する面の一部には固化した中性子遮蔽体の割れを防止するため剥離剤を塗布し、中性子遮蔽材を注入している。中性子遮蔽材を注入する中性子遮蔽空間は高さが4〜5m程度あり、また、上部開口は一辺が10〜20cm程の略角形である。したがって、剥離剤の塗布は専用の機械を使用して行われる。
【0008】
一方、使用済燃料の長期間の貯蔵中には中性子遮蔽体より水蒸気を主成分としたガスが放出される。通常、中性子遮蔽空間の圧力上昇を抑えるためにガス抜き穴が設けられている。使用済燃料のキャスクへの収納は燃料プール中で行われるため、ガス抜き穴には中性子遮蔽体に水が入らないよう逆止弁などが取り付けられる。この逆止弁は貯蔵期間中動作することを確認する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は、伝熱フィンに外筒を保持するのに必要な強度を持った炭素鋼、ステンレス鋼等の金属材料を用いると、崩壊熱を除熱するためには外筒を保持するのに必要以上の伝熱フィンを必要とする。また、中性子遮蔽空間を形成する面に剥離剤を塗布するのに専用の機械を必要としている。
【0010】
このように、従来技術はキャスクの重量が重く製造期間が長期間になり、ガス抜き穴の逆止弁の保守が大きな負担になるという問題点を有する。
【0011】
本発明の目的は、内筒と外筒間の伝熱性能向上させて軽量化でき、かつ製造期間の短縮可能でガス抜き穴の逆止弁の保守を不要にできる使用済核燃料収納容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、内筒の外周面に一端を固着され外方に突出して配設されている複数の外筒支持部材の他端を外筒の内周面を固着し、伝熱部材は断面略コ字型で1つの脚にガス溜部として長手方向のガス溜空間が形成されると共に断面略コ字型内部に中性子遮蔽材を充填固化され、中性子遮蔽材を固着された伝熱部材が、一方脚の外面が内筒の外周面、他方脚の外面が外筒の内周面にそれぞれ対向するように、内筒、外筒および外筒支持部材によって形成される中性子遮蔽材配置領域に配置されることにある。
【0013】
本発明は伝熱部材で外筒を支持する必要がなくなり伝熱部材として軽く熱伝導度の高い材料を使用でき、また、外筒支持部材を外筒の支持に必要な量だけ使用すればよいので、伝熱性能の向上と軽量化を図ることができる。また、中性子遮蔽体(伝熱部材と中性子遮蔽材)はキャスク本体とは別に製作できるためキャスクの製造期間を短縮することができる。さらに、伝熱部材にガス溜空間を形成しているのでガス溜空間容積を大きくできるためガス抜き穴と逆止弁を設ける必要が無く逆止弁の保守を不要にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例を示す。
図1において、内筒1は上部が開口している炭素鋼製の円筒形状容器であり、図示しない使用済核燃料が発生するγ線を遮蔽できる厚さに構成されている。使用済核燃料が発生する中性子は内筒1の外周面に設けた中性子遮蔽体2で遮蔽する。以後、中性子遮蔽体2は中性子吸収材とも称する。中性子遮蔽体2は図3に示すように、断面略コ字型の伝熱部材4の断面略コ字型内部に固化充填されている。中性子遮蔽体2としては、通常エポキシ樹脂又はシリコンゴムなどの高分子化合物に粉末状の中性子吸収材及び耐火材といった添加物を加えた樹脂が使用されている。なお、中性子遮蔽体2は内筒1の底面にも設けられるが図示を省略している。
【0015】
伝熱部材4は図3に示すように略断面コ字型に形成され、腹部41に脚42、43を備えている。一方脚42の先端は内側に略90度折曲された後に外方(他方脚43と平行方向)に略90度折曲されたL字型の鍵部44を形成している。鍵部44の外側の窪み45がガス溜空間となる。鍵部44は伝熱部材4のガス溜部となる。
【0016】
伝熱部材4は図5に示すように断面略コ字型の開放端を図示しない平板で密閉され、長手方向の一端も平板46で密閉される。また、伝熱部材4の長手方向の他端に液状の中性子吸収材2を注入する注入機具47が取付けられる。注入機具47から中性子吸収材2を注入し固化させる。伝熱部材4は中性子遮蔽体2を製作する場合において中性子吸収材2を受ける容器として使用される。
【0017】
中性子吸収材2が固化したら断面略コ字型の開放端を図示しない平板、平板46および注入機具47を取外し、注入機具47側の中性子吸収材2を平坦に研磨する。このようにして伝熱部材4の断面略コ字型内部には中性子吸収材2が充填固化される。
【0018】
さて、内筒1の外周面には図2に示すように複数の外筒支持板(外筒支持部材)13の一端が溶接によって固着されている。複数の外筒支持板13の他端は外方に放射状に突出している。複数の外筒支持板13は内筒1の外周面に、例えば、45度の等角度で固定されている。
【0019】
内筒1、外筒3および外筒支持板13で形成される空間(中性子遮蔽材配置領域)17には図2に示すように3個の伝熱部材4が配置されている。中性子遮蔽空間17は内筒1、外筒3、外筒支持板13の他に上端板12、下端板14によって形成される。
【0020】
伝熱部材4は脚42の外面が内筒1の内周面に対向し、脚43の外面が外筒3の内周面に対向している。脚42の外面を内筒1の外周面に当接させ、脚43の外面を外筒3の内周面の当接させるようにしてもよい。このようにそれぞれが当接されることによって、内筒1から脚42への伝熱特性、および脚43から外筒3への伝熱特性を向上させることができる。
【0021】
また、伝熱部材4の脚42の先端(鍵部44)は図2に示すように外筒支持板13あるいは他の伝熱部材4の腹部41の外面に対向して配置される。鍵部44は外筒支持板13あるいは他の伝熱部材4の腹部41の外面に当接されてもよい。伝熱部材4の鍵部44の窪み45はガス溜空間15を形成する。鍵部44の窪み45は外筒支持板13の内筒1との溶接部分の肉盛りとの干渉を排除する。
【0022】
外筒3を保持する外筒支持板13は内筒1と外筒3に溶接が容易に行える部材、例えば炭素鋼もしくはステンレス鋼で構成されている。また、伝熱部材4は炭素鋼よりも伝熱性能の良いアルミもしくはアルミ合金で構成されている。
【0023】
二次γ線の遮蔽と中性子遮蔽体2の保護のために炭素鋼製の円筒形状の外筒3が配置される。外筒3は周方向に複数に分割して構成され、分割された長手方向の端が外筒支持板13の他端に位置するように配置される。分割された外筒3は外筒支持板13の他端に隣接する他の分割外筒3と共に溶接して固着される。
【0024】
内筒1の内部にはバスケット5が配置され、バスケット5に使用済核燃料(図示せず)が格子状に配置される。バスケット5はいかなる場合においても使用済核燃料が臨界になるのを防止するように構成されている。キャスク本体蓋部は、一次蓋6と二次蓋7の二重構造となっており、キャスク本体内部の放射能を確実に閉じ込める構造となっている。一次蓋6にも中性子遮蔽体16が設けられている。
【0025】
図1には図示が複雑になるので省略しているが、図4に示すように内筒1に上端板12と下端板14が取付けられている。上端板12と下端板14は中空円盤状に構成され、内筒1の全周に取付けられている。また、キャスクの外側には吊下ろし等の取扱い時に使用するトラニオン8が設けられている。
【0026】
なお、キャスクは4メートル程度の長さの使用済核燃料を収納するため、その高さは5メートル程度、直径は2.5メートル程度であり、使用済核燃料集合体を収納した時の全重量は100から150トン程度となる。
【0027】
このような構成のキャスクは次のような手順で製作される。この製作手順を図6、図7を参照して説明する。
【0028】
工程Aにおいて伝熱部材4を製作する。伝熱部材4としてアルミもしくはアルミ合金を使用する場合には、押出成型により製作することで同一形状の物を短期間に製作することが可能となる。工程Bでは製作した伝熱部材4の必要な面に剥離剤を塗布する。伝熱部材4は断面略コ字型形状であり、長手方向の一面が開放されているので、特別な専用機器を用いることなく剥離剤を簡単に塗布することができる。
【0029】
次に、工程Cでは図5のようにして上述したようにして伝熱部材4の内部に中性子遮蔽材2を鋳込む作業を実施する。すなわち、伝熱部材4は図5に示すように略断面コ字型の開放端を図示しない平板で密閉され、長手方向の一端も平板46で密閉される。また、伝熱部材4の長手方向の他端に液状の中性子吸収材2を注入する注入機具47が取付けられる。注入機具47から中性子吸収材2を注入し固化させる。伝熱部材4は中性子遮蔽体2を製作する場合において中性子吸収材2を受ける容器として使用される。工程Dに移り伝熱部材4に中性子遮蔽体2を固化充填した状態で外観検査などによって検査を行う。
【0030】
一方、工程Eでは別ルートで図7(a)のようなキャスク内筒1を製作する。工程Fに移行して図7(b)に示すように、内筒1を横置きにして複数の内筒支持板13を溶接により固定する。工程Gでは図7(c)に示すように内筒1に上端板12と下端板14を溶接によって取付ける。
【0031】
工程Hでは図7(d)に示すように複数の内筒支持板13と上端板12、下端板14を取付固定された内筒1に上述の要領で製造された中性子遮蔽体2を固化充填された伝熱部材4を外筒支持部材13の間に配置する。中性子遮蔽体2を固化充填された伝熱部材4は内筒1の長手方向に沿って複数個配置される。
【0032】
工程Iでは図7(e)のように分割製作された外筒3を中性子遮蔽体2(伝熱部材4)を覆うように取付け、外筒支持部材13に溶接する。
【0033】
以上の作業を内筒1の全周に亘って行うことによって中性子遮蔽体2を固化充填されている伝熱部材4の取付けが完了する。
【0034】
このような構成のキャスクは、伝熱部材4で外筒を支持する必要がなくなり伝熱部材4として軽く熱伝導度の高い材料を使用でき、また、外筒支持部材13を外筒3の支持に必要な量だけ使用すればよいので、伝熱性能の向上と軽量化を図ることができる。また、中性子遮蔽体(伝熱部材4と中性子遮蔽材2)はキャスク本体とは別に製作できるためキャスクの製造期間を短縮することができる。
【0035】
また、長期間の貯蔵中に中性子遮蔽体2より図4に矢印で示すように水蒸気を主成分としたガスが放出される。このガスは伝熱部材4の鍵部44によって形成されるガス溜空間15に貯留される。ガス溜空間15は容量が大きいので中性子遮蔽空間17からガスを抜く必要がなくなる。したがって、ガス抜き穴と逆止弁を設ける必要が無く逆止弁の保守を不要にできる。
【0036】
なお、中性子遮蔽体2を取付けるには、図8に示すように、内筒1、外筒支持部材13、外筒3を溶接しキャスク底部の遮蔽体カバー18を取付、キャスクを縦置きにし中性子遮蔽体2を内筒1、外筒3および外筒支持部材13によって形成される中性子遮蔽空間17に伝熱部材4を挿入し、その後に上端板12を溶接するようにしても行える。
【0037】
図9に断面略コ字型伝熱部材4の配置の他の例を示す。
図9は内筒1と外筒3の間隔の間隔方向に2個の伝熱部材4を重ねて配置している。2個の伝熱部材4はそれぞれ断面略コ字型内部に中性子遮蔽材2を固化充填されている。図9の構成においても上述の実施例と同様な効果を奏し得る。
【0038】
図10に伝熱部材4の他の例を示す。図10の伝熱部材4は脚43に溝48を設け、溝48でガス溜空間15を形成するようにしたものである。
【0039】
図10に伝熱部材4でも図3の伝熱部材と同様にガス溜空間の容積を大きくでき、上述の実施例と同様な効果を奏し得る。
【0040】
以上説明したように、本発明の使用済核燃料収納容器は伝熱部材で外筒を支持する必要がなくなり伝熱部材として軽く熱伝導度の高い材料を使用でき、また、外筒支持部材を外筒の支持に必要な量だけ使用すればよいので、伝熱性能の向上と軽量化を図ることができる。また、中性子遮蔽体(伝熱部材と中性子遮蔽材)はキャスク本体とは別に製作できるためキャスクの製造期間を短縮することができる。さらに、伝熱部材にガス溜空間を形成しているのでガス溜空間容積を大きくできるためガス抜き穴と逆止弁を設ける必要が無く逆止弁の保守を不要にできる。
【0041】
また、上述の実施例は伝熱部材が断面略コ字型であり、開放端から剥離剤の塗布及び塗布状態の確認が容易となる。さらに、キャスクとは別に中性子遮蔽体を製作するため中性子遮蔽体の外観の全数検査が可能となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は伝熱部材で外筒を支持する必要がなくなり伝熱部材として軽く熱伝導度の高い材料を使用でき、また、外筒支持部材を外筒の支持に必要な量だけ使用すればよいので、伝熱性能の向上と軽量化を図ることができる。
また、中性子遮蔽体(伝熱部材と中性子遮蔽材)はキャスク本体とは別に製作できるためキャスクの製造期間を短縮することができる。
さらに、伝熱部材にガス溜空間を形成しているのでガス溜空間容積を大きくできるためガス抜き穴と逆止弁を設ける必要が無く逆止弁の保守を不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の伝熱部材の一例を示す構成図である。
【図4】本発明を説明するための部分拡大図である。
【図5】本発明による伝熱部材の説明図である。
【図6】本発明による実施例の一例製作工程図である。
【図7】本発明による実施例の製作工程の一例説明図である。
【図8】本発明による実施例の製作工程の説明図である。
【図9】本発明の伝熱部材配置の他の例を示す構成図である。
【図10】本発明の伝熱部材の他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…内筒、2…中性子遮蔽体、3…外筒、4…伝熱部材、5…バスケット、6…一次蓋、7…二次蓋、8…トラニオン、12…上端板、13…外筒支持部材、14…下端板、17…中性子遮蔽空間、15…ガス溜空間。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spent nuclear fuel storage container that is used for transportation or transportation and storage of spent nuclear fuel generated from a nuclear power plant.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
JP, 2001-318187, A Nuclear fuel (fuel) used for a certain period in the reactor core of a nuclear power plant is taken out from a core, and is primarily stored in a spent nuclear fuel pool. The fuel whose predetermined cooling period has ended is stored in a cask (storage container) in the fuel pool and transported to a fuel reprocessing facility or an intermediate storage facility. In the intermediate storage facility, the fuel is stored for a long time in a state of being stored in the cask.
[0003]
The inner cylinder of the cask is a cylindrical container with an upper opening, and is configured to have a thickness that can shield γ rays generated by spent nuclear fuel. Neutrons emitted from the spent nuclear fuel are shielded by neutron shielding materials (neutron shields) provided on the outer and bottom surfaces of the inner cylinder. A cylindrical outer cylinder is disposed on the outer periphery of the neutron shield for shielding secondary γ rays and protecting the neutron shield. The inner and outer cylinders are usually made of stainless steel or carbon steel.
[0004]
In order to efficiently remove the decay heat generated by the spent nuclear fuel, dozens of heat transfer fins made of a heat conductor are attached between the cask inner cylinder and the outer cylinder. The heat transfer fin is fixed to both or one of the inner cylinder and the outer cylinder by welding, and is held so that the outer cylinder does not come off during an accident or the like. The heat transfer fin is made of carbon steel or stainless steel that is easily welded to the inner cylinder and the outer cylinder and has sufficient strength to hold the outer cylinder.
[0005]
The neutron shield provided between the inner and outer cylinders of the cask is a space partitioned by the inner cylinder, the outer cylinder and the heat transfer fins, with the kneaded liquid neutron shielding material in a state where the cask is raised. It is formed by injecting into a neutron shielding space (filled and solidified) through an upper opening.
[0006]
The cask as described above is described in
[0007]
By the way, a part of the surface forming the neutron shielding space into which the neutron shielding material is injected is coated with a release agent in order to prevent cracking of the solidified neutron shielding body, and the neutron shielding material is injected. The neutron shielding space for injecting the neutron shielding material has a height of about 4 to 5 m, and the upper opening has a substantially square shape with a side of about 10 to 20 cm. Therefore, the release agent is applied using a dedicated machine.
[0008]
On the other hand, during the long-term storage of spent fuel, a gas mainly composed of water vapor is released from the neutron shield. Usually, a vent hole is provided to suppress an increase in pressure in the neutron shielding space. Since spent fuel is stored in the cask, a check valve or the like is installed in the vent hole to prevent water from entering the neutron shield. This check valve must be verified to operate during storage.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art, when using a metal material such as carbon steel or stainless steel having the strength required to hold the outer cylinder on the heat transfer fin, the outer cylinder is held to remove the decay heat. More heat transfer fins are needed. In addition, a special machine is required to apply the release agent to the surface forming the neutron shielding space.
[0010]
As described above, the prior art has a problem that the weight of the cask is heavy and the manufacturing period becomes long, and maintenance of the check valve for the gas vent hole becomes a heavy burden.
[0011]
An object of the present invention is to provide a spent nuclear fuel storage container that can improve the heat transfer performance between the inner cylinder and the outer cylinder, reduce the weight, and can reduce the manufacturing period and eliminate the need for maintenance of the check valve of the gas vent hole. There is to do.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
A feature of the present invention is that one end is fixed to the outer peripheral surface of the inner cylinder and the other outer ends of a plurality of outer cylinder support members disposed so as to protrude outward are fixed to the inner peripheral surface of the outer cylinder. The heat member has a substantially U-shaped cross section, a gas reservoir space in the longitudinal direction is formed as a gas reservoir in one leg, and the neutron shielding material is filled and solidified inside the substantially U-shaped cross section , and the neutron shielding material is fixed. The heat transfer member is formed by the inner cylinder, the outer cylinder, and the outer cylinder support member so that the outer surface of the one leg faces the outer circumferential surface of the inner cylinder and the outer surface of the other leg faces the inner circumferential surface of the outer cylinder. It is to be arranged in the material arrangement area.
[0013]
The present invention eliminates the need to support the outer cylinder with the heat transfer member, and can use a light and high thermal conductivity material as the heat transfer member, and only use the outer cylinder support member in an amount necessary for supporting the outer cylinder. Therefore, the heat transfer performance can be improved and the weight can be reduced. Further, since the neutron shield (heat transfer member and neutron shield) can be manufactured separately from the cask body, the cask manufacturing period can be shortened. Furthermore, since the gas reservoir space is formed in the heat transfer member, the gas reservoir space volume can be increased, so that it is not necessary to provide a gas vent hole and a check valve, and maintenance of the check valve can be eliminated.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention.
In FIG. 1, an
[0015]
As shown in FIG. 3, the
[0016]
As shown in FIG. 5, the
[0017]
When the
[0018]
Now, as shown in FIG. 2, one end of a plurality of outer cylinder support plates (outer cylinder support members) 13 is fixed to the outer peripheral surface of the
[0019]
As shown in FIG. 2, three
[0020]
In the
[0021]
Further, the distal ends (key portions 44) of the
[0022]
The outer
[0023]
A cylindrical
[0024]
A
[0025]
Although not shown in FIG. 1 because the illustration is complicated, an
[0026]
Since the cask contains about 4 meters of spent nuclear fuel, its height is about 5 meters and its diameter is about 2.5 meters. The total weight when the spent nuclear fuel assembly is stored is 100 About 150 tons.
[0027]
The cask having such a configuration is manufactured by the following procedure. This manufacturing procedure will be described with reference to FIGS.
[0028]
In step A, the
[0029]
Next, in step C, the operation of casting the
[0030]
On the other hand, in the process E, the cask
[0031]
In Step H, as shown in FIG. 7 (d), the
[0032]
In step I, the
[0033]
By performing the above operation over the entire circumference of the
[0034]
The cask having such a configuration eliminates the need to support the outer cylinder with the
[0035]
Further, during the long-term storage, a gas containing water vapor as a main component is released from the
[0036]
In order to attach the
[0037]
FIG. 9 shows another example of the arrangement of the substantially U-shaped
In FIG. 9, two
[0038]
FIG. 10 shows another example of the
[0039]
In the
[0040]
As described above, the spent nuclear fuel storage container according to the present invention does not need to support the outer cylinder with the heat transfer member, and can use a light and high thermal conductivity material as the heat transfer member. Since it is sufficient to use only the amount necessary for supporting the cylinder, the heat transfer performance can be improved and the weight can be reduced. Further, since the neutron shield (heat transfer member and neutron shield) can be manufactured separately from the cask body, the cask manufacturing period can be shortened. Furthermore, since the gas reservoir space is formed in the heat transfer member, the gas reservoir space volume can be increased, so that it is not necessary to provide a gas vent hole and a check valve, and maintenance of the check valve can be eliminated.
[0041]
In the above-described embodiment, the heat transfer member has a substantially U-shaped cross section , and it becomes easy to apply the release agent and confirm the application state from the open end. Furthermore, since the neutron shield is manufactured separately from the cask, 100% inspection of the appearance of the neutron shield is possible.
[0042]
【The invention's effect】
The present invention eliminates the need to support the outer cylinder with the heat transfer member, and can use a light and high thermal conductivity material as the heat transfer member, and only use the outer cylinder support member in an amount necessary for supporting the outer cylinder. Therefore, the heat transfer performance can be improved and the weight can be reduced.
Further, since the neutron shield (heat transfer member and neutron shield) can be manufactured separately from the cask body, the cask manufacturing period can be shortened.
Furthermore, since the gas reservoir space is formed in the heat transfer member, the gas reservoir space volume can be increased, so that it is not necessary to provide a gas vent hole and a check valve, and maintenance of the check valve can be eliminated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view showing a main part of one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram showing an example of a heat transfer member of the present invention.
FIG. 4 is a partially enlarged view for explaining the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a heat transfer member according to the present invention.
FIG. 6 is an example manufacturing process diagram of an embodiment according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing an example of a manufacturing process of the embodiment according to the present invention.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a manufacturing process of an embodiment according to the present invention.
FIG. 9 is a configuration diagram showing another example of the heat transfer member arrangement of the present invention.
FIG. 10 is a configuration diagram showing another example of the heat transfer member of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322505A JP4082179B2 (en) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | Spent nuclear fuel storage container |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322505A JP4082179B2 (en) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | Spent nuclear fuel storage container |
Publications (2)
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