JP4077196B2 - 油回転真空ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油回転真空ポンプに関し、特に、油回転真空ポンプの油供給機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油回転真空ポンプにおいては、油がシリンダー内に供給され、該油は、シリンダーとローターとの間、シリンダーとベーン(翼板)との間及びローターとベーン(翼板)との間の摺接部分などの潤滑と気密の役目を果している。
また、シリンダー内に供給された油は、圧縮空間の死容積を埋めると言う重要な役目も果たしている。即ち、高真空のような低い圧力で吸引された気体を圧縮したとき、その体積が圧縮空間の死容積より小さくなると、もはや吸気気体を排出することができなくなる。そこで、油によって圧縮空間の死容積を埋め、その中に泡となって混ざった吸気気体を一緒に排出するのである。
【0003】
上記したように、油回転真空ポンプにおいては、シリンダー内に供給した油が非常に重要な役割を果たし、真空ポンプとしての性能、特に到達圧力に強い影響を与えるため、油の供給機構は非常に重要となる。
【0004】
従来、上記油回転真空ポンプにおける油の供給は、真空ポンプのローターの回転軸に、ベーンポンプ或いはトロコイドポンプのローターの回転軸を直結し、該ベーンポンプ或いはトロコイドポンプによって、油を真空ポンプのシリンダー内に強制的に供給する機構のものが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したベーンポンプ或いはトロコイドポンプは、油の圧送容量が大きく且つ連続的であるため、該ポンプによって圧送される油をそのまま真空ポンプのシリンダー内に供給することとすると、過剰の油がシリンダー内に供給され、油の圧縮音が大きくなるなど、不都合が生じていた。
そこで、図15に示したように、従来のベーンポンプ或いはトロコイドポンプを用いたものにあっては、油吐出口をローター側壁とシリンダー壁との間に設ける、或いはシリンダー内に油を直接供給する場合には油吐出口を十分に小さなものとすることにより、油の供給量を微量にし、油の圧縮音を小さくする方策なども採られている。
しかし、図15に示したように油吐出口をローター側壁とシリンダー壁との間に設けた場合には、油のシリンダー内の各室への供給量及び供給時期が不安定となり、高真空での排気速度の低下や到達圧力のフレ、及び一定の排気量での吸入圧力のフレを招き易く、真空ポンプとしての性能が一定し難いと言う問題が生じていた。また、油吐出口を十分に小さなものとした場合には、埃や塵が油吐出口を塞ぎ易くなり、真空ポンプの焼き付きなど、故障の原因となっていた。
【0006】
本発明は、上述した従来技術が有する課題に鑑み成されたものであって、その目的は、油回転真空ポンプのシリンダー内の潤滑及び気密などの役目を十分に果し、且つ油の圧縮音が生じ難い適量な油を、油回転真空ポンプのシリンダー内に確実に供給し得る油供給機構を有する油回転真空ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するため、油回転真空ポンプのローターの回転軸に、プランジャーポンプのプランジャーを可伸縮継手を介して接続し、該プランジャーポンプによって、油回転真空ポンプのシリンダー内に油を供給する構成とした油回転真空ポンプであって、上記プランジャーの往復動が、該プランジャーの頂部に設けられた斜面カムと、該斜面カムにプランジャーの回転に伴って接するローラーと、プランジャーを前記ローラー方向に付勢する弾性部材とから生じるように構成した。
【0008】
上記した本発明に係る油回転真空ポンプによれば、油の供給にプランジャーポンプを用いているため、従来のベーンポンプ或いはトロコイドポンプに比し、その圧送容量を容易に小さくすることができると共に、その圧送が間欠的となるため、油を真空ポンプのシリンダー内に供給する通路及び吐出口を大きくすることができ、埃や塵による詰まりが生じ難い油回転真空ポンプを提供できる。
また、プランジャーポンプは、圧送容量が正確で、且つ微細量のコントロールも容易であるため、真空ポンプのシリンダー内に潤滑及び気密などの役目を十分に果し、且つ油の圧縮音が生じ難い適量な油を供給することができ、性能が一定で、しかも油の圧縮音が小さく、音のバラツキがない油回転真空ポンプを提供できる。
【0010】
ここで、上記プランジャーの往復動によって容積が変化する隔室に、該隔室の容積が最大及び/又は最大に成りつつある時点に連通する油供給路と、前記隔室の容積が最小及び/又は最小に成りつつある時点に連通する油吐出路とを上記プランジャーポンプに形成し、前記油吐出路を、油逆流防止弁を介して油回転真空ポンプのシリンダー内に連通させる構成とすることができる。
【0011】
更に、上記油回転真空ポンプを多段式ポンプとし、該多段式ポンプの上流側及び下流側ポンプの各シリンダー内に上記プランジャーポンプによって油を供給する構成とすることができ、この場合、上記上流側ポンプのシリンダー内への油の供給は、該上流側ポンプの吸気口の圧力によって制御されるように構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、上記した本発明に係る油回転真空ポンプの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る油回転真空ポンプの1実施の形態を概念的に示した断面図であり、この油回転真空ポンプ1は、回転翼形油回転真空ポンプであり、円筒状のシリンダー2と、該シリンダー2内に偏心した状態で配設されたローター3と、該ローター3に出没自在に取付けられたベーン(翼板)4とを有している。
【0014】
上記ローター3の回転軸5には、図示したようにプランジャーポンプ10のプランジャー11が、可伸縮継手12を介して接続されている。
【0015】
上記可伸縮継手12としては、例えば図2及び図3に示した構造のものがあり、図2に示した可伸縮継手12Aは、一方に形成された凸部31を、他方に形成された凹部32に嵌入する構造のもので、凸部31と凹部32とが、図2(b)に示したように噛み合うことにより回転を伝え、凸部31が凹部32内においてスライドすることにより、軸方向に伸縮する。
一方、図3に示した可伸縮継手12Bは、上記図2に示した可伸縮継手12Aに比して軸方向に伸縮し易い構造としたもので、一方の外周面に複数のボール33が回動自在に軸方向に沿って埋め込まれ、他方の内周面に前記突出するボール33の外形に倣った凹条34が軸方向に沿って形成され、ボール33と凹条34とが、図3(a)に示したように噛み合うことにより回転を伝え、且つボール33が凹条34内において回動することにより、容易に軸方向に伸縮する。
【0016】
上記ローター3の回転軸5には、図1に示したように上記可伸縮継手12を貫通する状態でロッド13が軸芯に沿って立設され、該ロッド13は、上記プランジャー11に軸芯に沿って形成された円筒状凹部14内に嵌挿されている。
また、上記ロッド13の外周には、弾性部材であるコイルスプリング15が装着され、該コイルスプリング15は、プランジャー11を頂部方向(図1において上方)に常に付勢している。
【0017】
また、プランジャー11の頂部には、斜面カム16が設けられ、該斜面カム16に接するローラー17が、プランジャー11の頂部に対向するシリンダーヘッド18に設けられている。
【0018】
上記斜面カム16は、例えば図4及び図5に示したように、プランジャー11の頂部に軸芯から外れた位置に設けられた半円を越える長尺な円弧状カムで、該カムの斜面は、プランジャー11の回転角度α分の距離の間で高さが徐々に高くなる上昇面16aと、プランジャー11の回転角度β分の距離の間で高さが一定の長尺な水平面16bと、プランジャー11の回転角度γ分の距離の間で高さが徐々に低くなる下降面16cとから構成され、該斜面カム16に、プランジャー11の回転に伴って固定位置にある上記ローラー17が接し、且つ上記コイルスプリング15がプランジャー11を上記ローラー17方向に常に付勢していることから、プランジャー11は回転しながら斜面カム16の高さ分の距離(X)だけ往復動するように構成されている。
【0019】
上記プランジャー11の往復動に伴って、上記ローター3の回転軸5に立設されたロッド13の先端によって画成される、該ロッド13が嵌挿された上記プランジャー11の円筒状凹部14内の隔室19の容積は変化する。
【0020】
このプランジャー11の往復動によって容積が変化する上記隔室19に、該隔室19の容積が最大から最小に成りつつある時点、即ちローラー17が斜面カム16の上昇面16aに接し、プランジャー11が上限位置から下限位置に移行しつつある間に連通する油吐出路20と、前記隔室19の容積が最小から最大に成りつつある時点、即ちローラー17が斜面カム16の下降面16cに接し、プランジャー11が下限位置から上限位置に移行しつつある間に連通する油供給路21とが、上記プランジャーポンプ10に形成されている。
【0021】
即ち、プランジャー11の側壁には、図4或いは図5等に示したように、プランジャー内部に存在する上記隔室19に連通する一本の貫通孔22、及び該貫通孔22に連通するプランジャー11の少なくとも回転角度α(=γ)分の長さの直径を有する凹部23(この凹部23は、シリンダー胴24側に設けても良い。)が穿設され、シリンダー胴24には、軸芯を挟んで対向する位置に各々油吐出孔25及び油供給孔26が穿設されている。
【0022】
そして、図4に示したように、ローラー17が斜面カム16の上昇面16aと接しているプランジャー11の回転角度α分の間は、上記隔室19は、プランジャー11に穿設された貫通孔22が凹部23を介してシリンダー胴24に穿設された上記油吐出孔25と連通し、隔室19の容積が最大から最小に成りつつある時点で連通する上記油吐出路20が形成され、一方、図5に示したように、ローラー17が斜面カム16の下降面16cに接しているプランジャー11の回転角度γ分の間は、上記隔室19は、プランジャー11に穿設された貫通孔22が凹部23を介してシリンダー胴24に穿設された油供給孔26と連通し、隔室19の容積が最小から最大に成りつつある時点で連通する上記油供給路21が形成される。
【0023】
上記のように構成された隔室19内に油Aを満たし、真空ポンプのローター3を回転させると、該ローター3の回転は可伸縮継手12を介してプランジャーポンプ10のプランジャー11に伝えられ、プランジャー11は回転する。
【0024】
そして、このプランジャー11の回転が、図6(a)に示した状態から、図6(b)に示したローラー17が斜面カム16の上昇面16aに接する状態となると、固定位置にあるローラー17は、コイルスプリング15の付勢力に抗してプランジャー11を斜面カム16の上昇面16aに沿って押し始め、プランジャー11は降下し始めると共に隔室19の容積は徐々に減少する。そしてこの際、図6(b)に示したように、隔室19はプランジャー11に穿設された貫通孔22が凹部23を介してシリンダー胴24に穿設された油吐出孔25と連通することとなり、隔室19内の油Aは、プランジャー11の降下に伴い押されて形成された油吐出路20に吐出し始める。
【0025】
上記油吐出路20は、図1に示したように油逆流防止弁27を介して油回転真空ポンプのシリンダー2の壁面に穿設された油吐出口28に連通しており、該油吐出路20に流出した油Aは、油逆流防止弁27のダイヤフラム29を大気圧及びコイルスプリング30の付勢力に抗して押し上げ、油回転真空ポンプのシリンダー2内に吐出する。この隔室19内からの油Aの吐出工程は、隔室19の容積が最大から最小に移行する図6(b)に示したプランジャー11の回転角度α分となり、例えば図7及び図1に示した油回転真空ポンプのシリンダー2の位置に上記油吐出口28を設けた場合には、ローター3が図7に示したαの角度回転する間、油Aがシリンダー2内に吐出することとなり、ベーン4により仕切られたシリンダー2内の2室に油Aが確実に供給される。この油Aの吐出工程の代表図が、図4である。
【0026】
プランジャー11の回転が更に進み、図6(c)に示したローラー17が斜面カム16の水平面16bに接する状態となると、今まで凹部23を介して連通していたプランジャー11の貫通孔22とシリンダー胴24の油吐出孔25との連通は遮断され、油Aの吐出工程は終了すると共に隔室19の容積は最小となる。そして、図8(a)に示したローラー17が斜面カム16の水平面16bに接しているプランジャー11の回転角度β分の間は、プランジャー11は上下動することなく隔室19の容積は最小の状態が維持される。
【0027】
その後も引き続きプランジャー11が回転し、図8(b)に示したローラー17が斜面カム16の下降面16cに接する状態となると、今度はコイルスプリング15がプランジャー11を斜面カム16の下降面16cに沿って押し上げ、プランジャー11が上昇し始めると共に隔室19の容積は徐々に拡張される。そしてこの際、図8(b)に示したように今後は隔室19は、プランジャー11に穿設された貫通孔22が凹部23を介してシリンダー胴24に穿設された油供給孔26と連通することとなり、形成された油供給路21を介して隔室19の容積が拡張するに伴い油Aが吸引される状態で隔室19内に流入する。この隔室19内への油Aの吸入工程は、図8(b)〜(c)に示したローラー17が斜面カム16の下降面16cに接し、且つ貫通孔22が凹部23を介して油供給孔26と連通しているプランジャー11の回転角度γ分となり、油Aがこの間に徐々に隔室19内に流入する。この油Aの吸入工程の代表図が、図5である。
そして、プランジャー11が更に回転し、上記した図6(a)の状態に戻り、その後のプランジャー11の回転に伴って、上記した油Aの吐出及び吸入工程が繰り返される。
【0028】
上記したように、本発明に係る油回転真空ポンプ1においては、真空ポンプのローター3が1回転する毎に、プランジャーポンプ10のプランジャー11も1回転すると共に1往復動し、その間に油Aの吸入及び吐出を行うため、真空ポンプのシリンダー2内にローター3の回転毎に確実に油Aを間欠的に供給することができる。
また、油Aの吐出量は、隔室19の容積変化量となり、その量は一定となるため、隔室19の容積変化量を斜面カム16の高さを変更すること等により調整し、油Aの吐出量を、真空ポンプのシリンダー2内の潤滑及び気密などの役目を十分に果し、且つ油の圧縮音が生じ難い適量に設定することが容易にできる。
更に、油の供給は上記したように間欠的且つ適量であるため、油Aを真空ポンプのシリンダー2内に供給する通路20及び吐出口28等を大きくすることができ、埃や塵等による詰まりが生じ難い油回転真空ポンプを提供できる。
【0029】
なお、図1において40は、ローラー17の位置調整機構であり、該位置調整機構40によりローラー17の位置を微調整し、プランジャー11の往復動位置を微妙に変えることにより、隔室19に連通する貫通孔22が凹部23を介して連通する油供給孔26或いは油吐出孔25との連通時間及び/又は連通面積を変化させ、これにより油Aの真空ポンプのシリンダー2内への供給量を更に適量に微調整することができる。
【0030】
また、上記実施の形態においては、隔室19内を非圧縮性流体である油Aによって満たした状態としたため、隔室19の容積が変化する際、即ち、隔室19の容積が最大から最小になりつつある時点、逆に最小から最大になりつつある時点に各々連通する油吐出路20及び油供給路21をプランジャポンプ10に形成し、該プランジャポンプ10に非圧縮性流体である油Aを圧縮すること等による負荷がかからない構成としたが、隔室19内に適量の圧縮性流体である空気Bが油Aと共に存在する状態とすれば、空気Bがクッションの作用を果たすため隔室19の容積が最小の時点に連通する油吐出路20と、隔室19の容積が最大の時点に連通する油供給路21とをプランジャーポンプ10に形成した構成とすることも可能である。
【0031】
以下、上記した隔室19内に適量の圧縮性流体である空気Bが油Aと共に存在する状態とした場合の1実施の形態を、図9〜図12を示して説明する。なお、上記隔室19内を非圧縮性流体である油Aによって満たした状態とした場合の実施の形態と同一の作用・効果を果たす部材及び部分については、同一符号を付して説明する。
【0032】
圧縮性流体である空気Bが隔室19内に存在する場合には、上記斜面カム16は、例えば図9及び図10に示したように、プランジャー11の頂部に軸芯から外れた位置に設けられた短尺な円弧状カムとすることができ、該カムの斜面を、プランジャー11の回転角度α分の距離の間で高さが徐々に高くなる上昇面16aと、プランジャー11の回転角度β分の距離の間で高さが一定の水平面16bと、プランジャー11の回転角度γ分の距離の間で高さが徐々に低くなる下降面16cとから構成された側面視台形形状とし、該斜面カム16に、上記固定位置にあるローラー17がプランジャー11の回転に伴って接するように構成し、且つ上記コイルスプリング15がプランジャー11を上記ローラー17方向に常に付勢するように構成し、プランジャー11が回転しながら斜面カム16の高さ分の距離(X)だけ往復動するように構成する。
【0033】
そして、上記プランジャー11の往復動に伴って容積が変化する上記隔室19に、該隔室19の容積が最小の時点、即ちローラー17が斜面カム16の水平面16bに接し、プランジャー11が下限位置にある時点に連通する油吐出路20と、前記隔室19の容積が最大の時点、即ちローラー17が直接プランジャー11の頂部に接し、プランジャー11が上限位置にある時点に連通する油供給路21とを上記プランジャーポンプ10に形成する。
【0034】
即ち、プランジャー11の側壁に、図9或いは図10に示したようにプランジャー内部に存在する上記隔室19に連通する一本の貫通孔22と、及び該貫通孔22に連通するプランジャー11の回転角度β分の長さの長溝23(この長溝23は、上記実施の形態のように円形凹部としても良く、またシリンダー胴24側に設けても良い。)を穿設し、シリンダー胴24に、軸芯を挟んで対向する位置に各々油吐出孔25及び油供給孔26を穿設する。
【0035】
そして、図9に示したように、ローラー17が斜面カム16の水平面16bと接しているプランジャー11の回転角度β分の間は、上記隔室19は、プランジャー11に穿設された貫通孔22が長溝23を介してシリンダー胴24に穿設された上記油吐出孔25と連通し、隔室19の容積が最小の時点で連通する上記油吐出路20が形成されるように構成し、一方、図10に示したように、ローラー17が直接プランジャー11の頂部に接しているプランジャー11の回転角度β分の間は、上記隔室19は、プランジャー11に穿設された貫通孔22が長溝23を介してシリンダー胴24に穿設された油供給孔26と連通し、隔室19の容積が最大の時点で連通する上記油供給路21が形成されるように構成する。
【0036】
上記のように構成された隔室19内に、油Aと適量の圧縮性流体である空気Bを封入し、真空ポンプのローター3を回転させると、該ローター3の回転は可伸縮継手12を介してプランジャーポンプ10のプランジャー11に伝えられ、プランジャー11は回転する。
【0037】
そして、このプランジャー11の回転が、図11(a)に示した状態から、図11(b)に示したローラー17が斜面カム16の上昇面16aに接する状態となると、固定位置にあるローラー17は、コイルスプリング15の付勢力に抗してプランジャー11を斜面カム16の上昇面16aに沿って押し始め、プランジャー11は降下し、隔室19の容積は徐々に減少する。これにより隔室19内に封入された圧縮性流体である空気Bが圧縮され、隔室19内は加圧状態となる。この隔室19内の加圧工程は、図11(b)に示したプランジャー11の回転角度α分となる。
【0038】
そして、プランジャー11が更に回転し、図11(c)に示したローラー17が斜面カム16の水平面16bに接する状態となると、プランジャー11は下限位置となり、隔室19の容積は最小となると共に最大の加圧状態となる。そしてこの時点において、図11(c)に示したように、隔室19はプランジャー11に穿設された貫通孔22が長溝23を介してシリンダー胴24に穿設された油吐出孔25と連通することとなり、隔室19内の油Aは、加圧状態にある空気Bに押されて形成された油吐出路20に吐出し始める。この油Aの吐出工程の代表図が、図9である。
【0039】
プランジャー11の回転が更に進み、図12(a)に示したローラー17が斜面カム16の下降面16cに接する状態となると、長溝23を介して連通していたプランジャー11の貫通孔22とシリンダー胴24の油吐出孔25との連通は遮断され、油Aを押し出すことにより常圧に復帰した隔室19は、今度はコイルスプリング15がプランジャー11を斜面カム16の下降面16cに沿って押し上げることにより徐々にその容積が拡張され、隔室19内は減圧状態となる。この隔室19内の減圧工程は、図12(a)に示したプランジャー11の回転角度γ分となり、γ回転した時点、即ち図12(b)に示したローラー17が斜面カム16の下降面16cに接し終えた時点で、隔室19の容積は最大となると共に減圧状態は最高となる。
【0040】
その後も引き続きプランジャー11が回転し、ローラー17が直接プランジャー11の頂部に接した状態で図12(c)の状態に達すると、今度は隔室19はプランジャー11に穿設された貫通孔22が長溝23を介してシリンダー胴24に穿設された油供給孔26と連通することとなり、形成された油供給路21を介して減圧状態にある隔室19内に油Aが吸引される状態で流入する。この隔室19内への油Aの吸入工程は、図12(c)に示した貫通孔22が長溝23を介して油供給孔26と連通しているプランジャー11の回転角度β分となり、油Aがこの間に徐々に隔室19内に流入することにより、隔室19内の減圧状態は解除される。この油Aの吸入工程の代表図が、図10である。
そして、プランジャー11が更に回転し、上記した図11(a)の状態に戻り、その後のプランジャー11の回転に伴って、上記した油Aの吐出及び吸入工程などが繰り返される。
【0041】
上記した隔室19内に適量の圧縮性流体である空気Bが油Aと共に存在する状態とした場合の実施の形態においては、隔室19からの油Aの吐出工程前に隔室19内を加圧状態にでき、また隔室19への油Aの吸入工程前に隔室19内を減圧状態にできるため、隔室19からの油Aの吐出及び吸入がスムーズに成される利点があると共に、万一油吐出路20が途中で詰まった場合においても、圧縮性流体である空気Bがクッションの作用を果たし、プランジャーポンプ10に無理な力が作用するのを防止できる利点がある。
【0042】
次に、上記した油回転真空ポンプを、多段式の油回転真空ポンプに適用した場合の実施の形態を説明する。
【0043】
図13は、2段式の油回転真空ポンプを概念的に示した図であり、この2段式油回転真空ポンプ51は、油Aが入れられたケーシング52内に、上流側となる1段目ポンプ53、下流側となる2段目ポンプ54及び上記したプランジャーポンプ10が設けられ、モータ55によって回転駆動する。
なお、プランジャーポンプ10は、上記したと同様にそのプランジャーが可伸縮継手を介して1段目ポンプ53及び2段目ポンプ54のローター回転軸56と接続され、ローターが1回転する毎に、プランジャーポンプ10のプランジャーも1回転すると共に1往復動し、その間に油Aの吸入及び吐出を行う。
【0044】
プランジャーポンプ10に形成された油吐出路20は、上記したと同様に油逆流防止弁27を介して2段目ポンプ54のシリンダー内に連通していると共に、図13に示したように油逆流防止弁27の下流側において分岐し、1段目ポンプ53のシリンダー内に第1の弁機構57及び第2の弁機構58を介して連通している。
【0045】
上記第1の弁機構57は、図14(a),(b)に示したように、油吐出路20が下流側に存在する後記する第2の弁機構58により遮断され、油吐出路20内の油圧が所定以上となった場合に開き、油Aを吐出路20から排出する構成のもので、例えばコイルスプリングにより付勢されたバルブ59により構成されている。
【0046】
また、上記第2の弁機構58は、図13に示した1段目ポンプ53の吸気口60の圧力によって開閉するように構成され、例えば図14(a)に示したように、1段目ポンプ53の吸気口60に連通するポート61の真空度が所定値に達しておらず、吸引力が弱い場合には、コイルスプリング62の付勢力が勝り、圧力検出ダイヤフラム63は下方に湾曲し、該圧力検出ダイヤフラム63に固定されたスライド軸64を下方にスライドさせ、これによりスライド軸64の下部に固定された油供給ダイヤフラム65は下方に湾曲し、油吐出路20が連通するように構成され、一方、図14(b)に示したように、1段目ポンプ53の吸気口60に連通するポート61の真空度が高く、吸引力が強い場合には、コイルスプリング62の付勢力に抗して圧力検出ダイヤフラム63を上方に湾曲させ、スライド軸64を上方にスライドさせることにより、該スライド軸64の下部に固定された油供給ダイヤフラム65を閉じ、油吐出路20を遮断するように構成されている。
【0047】
上記のように構成された2段式油回転真空ポンプ51のモータ55を駆動させると、1段目ポンプ53及び2段目ポンプ54のローターが回転し、且つプランジャーポンプ10のプランジャーも回転すると共に往復動し、油Aの吸入及び吐出を行う。
【0048】
2段式油回転真空ポンプ51の駆動の初期の段階においては、1段目ポンプ53及び2段目ポンプ54共に荒引き状態にあり、1段目ポンプ53の吸気口60の圧力は大気圧付近の真空度の低い状態にある。そのため、吸気口60の圧力によって開閉する上記第2の弁機構58は、図14(a)に示した状態となり、油吐出路20は2段目ポンプ54及び1段目ポンプ53の両者のシリンダー内と連通することとなり、プランジャーポンプ10より吐出した油Aは、2段目ポンプ54及び1段目ポンプ53の両者のシリンダー内に間欠的に吐出し、各々のシリンダー内において潤滑と気密などの役目を十分に果し、長時間の荒引き運転に耐える。
【0049】
2段式油回転真空ポンプ51の駆動を続け、1段目ポンプ53の吸気口60の圧力が所定の真空度に達し、1段目ポンプ53が真空回転状態となると、吸気口60の圧力によって開閉する上記第2の弁機構58は、図14(b)に示した状態となり、1段目ポンプ53側への油吐出路20は遮断される。そのため、プランジャーポンプ10より吐出した油Aは、2段目ポンプ54のシリンダー内にのみ吐出し、1段目ポンプ53側に吐出していた油Aは、油吐出路20の途中に設けられた上記第1の弁機構57のコイルスプリングにより付勢されたバルブ59を押し開け、油Aが入れられたケーシング52内に排出される。
【0050】
上記したように、本発明に係る2段式の油回転真空ポンプ51においては、油の供給を必要とする荒引き状態においては、2段目ポンプ54及び1段目ポンプ53の両者のシリンダー内に直接油Aが供給され、該油Aが各々のシリンダー内において潤滑と気密などの役目を十分に果すため、長時間の荒引き運転に耐えることができる。
また、上記油Aのシリンダー内への供給は、プランジャーポンプ10により成されているため、上記したように間欠的且つ適量となり、油の圧縮音が小さい多段式油回転真空ポンプとなる。
【0051】
以上、本発明に係る油回転真空ポンプの実施の形態につき説明したが、本発明は何ら既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想、即ち、プランジャーポンプによって、油回転真空ポンプのシリンダー内に適量な油を間欠的に供給すると言う技術的思想の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明した本発明に係る油回転真空ポンプによれば、油の供給にプランジャーポンプを用いているため、従来のベーンポンプ或いはトロコイドポンプに比し、その圧送容量を容易に小さくすることができると共に、その圧送が間欠的となるため、油を真空ポンプのシリンダー内に供給する通路及び吐出口を大きくすることができ、埃や塵による詰まりが生じ難い油回転真空ポンプを提供できると共に、プランジャーポンプは、圧送容量が正確で、且つ微細量のコントロールも容易であるため、真空ポンプのシリンダー内に潤滑及び気密などの役目を十分に果し、且つ油の圧縮音が生じ難い適量な油を供給することができ、性能が一定で、しかも油の圧縮音が小さく、音のバラツキがない油回転真空ポンプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油回転真空ポンプの1実施の形態を概念的に示した図7のA−A線に沿う部分の要部断面図である。
【図2】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用する可伸縮継手の一例を示した図であり、(a)は分解斜視図、(b)は組立斜視図である。
【図3】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用する可伸縮継手の他の例を示した図であり、(a)はb図のB−B線に沿う部分の断面図、(b)は一部を切り欠いて示した側面図である。
【図4】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプの油吐出工程の一例を示した図であり、(a)は概念的な平面図、(b)は概念的な断面図である。
【図5】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプの油吸入工程の一例を示した図であり、(a)は概念的な平面図、(b)は概念的な断面図である。
【図6】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプのプランジャーの回転状況の一例を示した概念的な平面図である。
【図7】本発明に係る油回転真空ポンプの油吐出口の位置の一例を示した概念的な断面図である。
【図8】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプのプランジャーの回転状況の一例を示した概念的な平面図である。
【図9】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプの油吐出工程の他の例を示した図であり、(a)は概念的な平面図、(b)は概念的な断面図である。
【図10】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプの油吸入工程の他の例を示した図であり、(a)は概念的な平面図、(b)は概念的な断面図である。
【図11】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプのプランジャーの回転状況の他の例を示した概念的な平面図である。
【図12】本発明に係る油回転真空ポンプにおいて使用するプランジャーポンプのプランジャーの回転状況の他の例を示した概念的な平面図である。
【図13】本発明に係る2段式の油回転真空ポンプを概念的に示した図である。
【図14】本発明に係る2段式の油回転真空ポンプにおいて使用する油吐出路の途中に設けられた第1及び第2の弁機構の一例を示した概念的な断面図であり、(a)は油吐出路が連通した状態を示した図、(b)は油吐出路が遮断された状態を示した図である。
【図15】従来の油回転真空ポンプの1例を概念的に示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 油回転真空ポンプ
2 油回転真空ポンプの円筒状シリンダー
3 油回転真空ポンプのローター
4 ローターに出没自在に取付けられたベーン
5 ローター回転軸
10 プランジャーポンプ
11 プランジャー
12 可伸縮継手
13 回転軸の軸芯に沿って立設されたロッド
14 プランジャーに軸芯に沿って形成された円筒状凹部
15 コイルスプリング
16 斜面カム
17 ローラー
19 隔室
20 油吐出路
21 油供給路
22 貫通孔
23 凹部(長溝)
25 油吐出孔
26 油供給孔
27 油逆流防止弁
40 ローラーの位置調整機構
51 2段式油回転真空ポンプ
52 ケーシング
53 1段目ポンプ
54 2段目ポンプ
55 モータ
56 ローター回転軸
57 第1の弁機構
58 第2の弁機構
60 1段目ポンプの吸気口
A 油
B 空気

Claims (4)

  1. 油回転真空ポンプのローターの回転軸に、プランジャーポンプのプランジャーを可伸縮継手を介して接続し、該プランジャーポンプによって、油回転真空ポンプのシリンダー内に油を供給する構成とした油回転真空ポンプであって、上記プランジャーの往復動が、該プランジャーの頂部に設けられた斜面カムと、該斜面カムにプランジャーの回転に伴って接するローラーと、プランジャーを前記ローラー方向に付勢する弾性部材とから生じるように構成されていることを特徴とする、油回転真空ポンプ。
  2. 上記プランジャーの往復動によって容積が変化する隔室に、該隔室の容積が最大及び/又は最大に成りつつある時点に連通する油供給路と、前記隔室の容積が最小及び/又は最小に成りつつある時点に連通する油吐出路とを上記プランジャーポンプに形成し、前記油吐出路を、油逆流防止弁を介して油回転真空ポンプのシリンダー内に連通させたことを特徴とする、請求項1記載の油回転真空ポンプ。
  3. 上記油回転真空ポンプが多段式ポンプであり、上記プランジャーポンプによって、多段式ポンプの上流側及び下流側ポンプの各シリンダー内に油を供給する構成としたことを特徴とする、請求項1又は2記載の油回転真空ポンプ。
  4. 上記上流側ポンプのシリンダー内への油の供給が、該上流側ポンプの吸気口の圧力によって制御されるように構成されていることを特徴とする、請求項記載の油回転真空ポンプ。
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