JP4076873B2 - 超音波受信装置及び超音波受信方法 - Google Patents

超音波受信装置及び超音波受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を受信することにより超音波画像を得るために用いられる超音波受信装置及び超音波受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、超音波撮像装置においては、超音波の送信及び受信を行う素子(振動子)としてPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミックや、PVDF(ポリフッ化ビニリデン:polyvinyl difluoride)等の高分子圧電素子を含む圧電素子を用いた1次元センサアレイが一般的であった。このような1次元センサアレイを機械的に移動させながら、被検体の複数の断面における2次元画像を取得し、さらに、それらの2次元画像を合成することにより3次元画像を得ていた。
【0003】
しかしながら、この手法によれば、1次元センサアレイの移動方向にタイムラグがあるため、異なる時刻における断面像を合成することになるので、合成画像がぼけたものとなってしまう。従って、超音波撮像装置を用いて超音波エコー観察等を行う場合のように、生体を対象とする被写体には適していない。
【0004】
超音波を用いて高品位な3次元画像を取得するためには、センサアレイを移動させることなく2次元画像を取得できる2次元センサが必要である。
しかしながら、上記PZTやPVDFを用いて2次元センサアレイを作製する場合には、素子の微細加工と、多数の微細素子への配線が必要であり、現状以上の微細化と素子集積は困難である。また、それらが解決されたとしても、素子間のクロストークが増大したり、微細配線による電気的インピーダンスの上昇によりSN比が劣化したり、微細素子の電極部が破壊し易くなるといった問題があるので、PZTやPVDFを用いた2次元センサアレイの実現は困難である。
【0005】
一方、受信した超音波信号を光信号に変換して検出する方式のセンサも知られている。このような光検出方式の超音波センサとして、ファイバブラッググレーティング(FBGと略称)を用いるもの(非特許文献1参照)や、ファブリーペロー共振器(FPRと略称)構造を用いるもの(非特許文献2参照)が報告されている。このような超音波センサを用いて2次元センサアレイを作製すると、多数の微細素子への電気的配線が不要で、且つ、良好な感度が得られるという利点がある。
【0006】
また、2次元の検出面を有する光検出方式の超音波センサも知られている。例えば、非特許文献3には、ファブリーペロー構造を有するポリマー膜を超音波の検出に用いることが記載されている。このような膜状の超音波センサは、多数の微細素子に対する加工が不要であるために、コストを抑制することができる。光検出方式の超音波センサは、超音波を受けて光の反射特性が変化する超音波検出素子を利用したものである。
【0007】
しかしながら、このような超音波検出素子は、温度や湿度の変化によって光の反射特性が変化するため、検出感度のバラツキが大きい。また、2次元検出面を有する超音波検出素子においては、検出面の各位置によって光の反射特性が異なり、検出感度のバラツキが生じてしまう。このように、光検出方式を用いた超音波受信装置においては、温度等の環境的要因や構造的要因による検出感度の変化を制御することが、実用上の大きな問題である。このために、例えば、光源から出射される光の波長を、超音波検出素子の感度が高くなる点に調整することが考えられるが、非常に急峻な反射特性に対して光源光の波長を合わせ込むのは困難である。一方、ブロードバンド光を、位置に応じて異なる反射特性を有する超音波検出素子に入射し、反射光をフィルタ分離する方式も考えられるが、この場合には、超音波検出素子の構成が複雑になり、コストが高くなるという問題がある。さらに、超音波検出素子の検出領域ごとに反射特性を変化させる方式も考えられるが、この場合にも超音波検出素子の構成が複雑になり、やはり、コストが高くなってしまう。
【0008】
【非特許文献1】
タカハシ(TAKAHASHI)、他2名、「ファイバブラッググレーティングを用いた水中音響センサ(Underwater Acoustic Sensor with Fiber Bragg Grating)」、オプティカルレビュー(OPTICAL REVIEW), Vol. 4, No. 6 (1997),P. 691-694
【非特許文献2】
ウノ(UNO)、他1名、「メガヘルツ超音波領域測定のためのファイバーオプティックマイクロプローブの制作と性能(Fabrication and Performance of a Fiber Optic Micro-Probe for Megahertz Ultrasonic Field Measurement)」, 電学論(T. IEE Japan), Vol. 118-E, No. 11 (1998), P. 487-492
【非特許文献3】
ベアード(Beard)、他2名、「広帯域な超音波検出のためのファブリーペローポリマーフィルムセンシングコンセプトの処理機構(Transduction Mechanisms of the Fabry-Perot Polymer Film Sensing Concept for Wideband Ultrasound Detection)」 アイ・イー・イー・イー会報(IEEE TRANSACTIONS ON ULTRASONICS, FERROELECTRICS, AND FREQUENCY CONTROL), VOL. 46, NO. 6 (NOVEMBER 1999), P.1575-1582
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、光検出方式を用いた超音波受信装置及び超音波受信方法において、温度等の環境変化による超音波検出感度の変化や、超音波検出素子の位置による検出感度のバラツキを低減すると共に、装置の構成を簡単にして低コスト化を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る超音波受信装置は、ブロードバンド光を発生する光源と、受信される超音波に応じて伸縮し、伸縮に応じて光反射率が変動することにより、光源が発生した光を強度変調する超音波有感部を含む超音波検出素子と、光の強度を検出する複数の光電変換素子を有する光検出手段と、超音波検出素子の各々の検出エリアから反射された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光することにより、各々の検出エリアから反射された光に含まれている複数の波長成分を光検出手段において対応する列に含まれている複数の光電変換素子にそれぞれ入射させる分光手段とを具備する。
【0011】
また、本発明に係る超音波受信方法は、受信される超音波に応じて伸縮し、伸縮に応じて伸縮部の光反射率が変動することにより、入射した光を強度変調する超音波有感部を含む超音波検出素子に光を入射し、超音波検出素子の各々の検出エリアから反射された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光し、各々の検出エリアから反射された光に含まれている複数の波長成分の強度を複数の光電変換素子を有する光検出手段において対応する列に含まれている複数の光電変換素子を用いてそれぞれ検出することにより、超音波検出素子の各々の検出エリアにおける光の波長と反射強度との関係を求めるステップ(a)と、ステップ(a)において求めた関係に基づいて、光検出手段における各列の光電変換素子の中から超音波の検出のために用いる1の光電変換素子を選択するステップ(b)と、超音波を受信する際に、超音波検出素子に光を入射し、超音波検出素子に超音波が受信されることによって強度変調された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光し、ステップ(b)において選択された光電変換素子を用いて特定の波長成分の強度を検出することにより、超音波検出素子の複数の検出エリアにおいて受信された超音波に関する情報を求めるステップ(c)とを具備する。
【0012】
本発明によれば、超音波検出素子の各々の検出エリアから反射された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光し、各々の検出エリアから反射された光に含まれている複数の波長成分を光検出手段において対応する列に含まれている複数の光電変換素子にそれぞれ入射させることにより、超音波検出素子の各々の検出エリアにおける光の波長と反射強度との関係を求めることができる。また、その関係に基づいて、超音波を受信する際に用いる光電変換素子を予め選択することにより、最適な波長を有する光に基づいて検出信号を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波受信装置を示す図である。この超音波受信装置は、光源11と、分波器12と、光伝送路13と、コリメート部14と、超音波検出素子20と、分光素子15と、光検出器16と、コリメートレンズ17、18とを含んでいる。
以下においては、超音波検出素子20における光の波長と反射強度との関係を、反射特性と呼ぶものとする。
【0014】
光源11としては、超音波検出素子20の反射特性における傾斜帯域以上の範囲をカバーできる帯域幅を有するものを用いることが望ましい。このような光源として、例えば、LED(発光ダイオード)、SLD(スーパールミネッセントダイオード)、ASE(Amplified Spontaneous Emission)光源、若しくは、線幅の比較的大きいLD(レーザダイオード)等の光源が用いられる。
【0015】
分波器12は、ハーフミラー、光サーキュレータ、又は、偏光ビームスプリッター等によって構成され、第1の方向から入射した入射光を第2の方向に通過させると共に、第2の方向から戻ってくる光を第1の方向とは別の第3の方向に反射する。本実施形態においては、分波器12としてハーフミラーを用いている。ハーフミラーは、入射光を入射方向の反対方向に透過させ、入射方向の反対方向から戻ってくる光を、入射方向とほぼ90°をなす方向に反射する。
【0016】
光伝送路13は、分波器12を通過した光を超音波検出素子20に導く。光伝送路13としては、多数の(例えば、1024本)光ファイバを束ねたバンドルファイバが用いられる。図1には、1ライン上に配列された光ファイバOF1〜OFMが示されている。図1に示すように、多数の光ファイバは、超音波検出素子側(図中左側)においては受信面の形状(例えば、円状)に合わせて束ねられ、分波器12側(図中右側)においては、1ライン上に配列される。或いは、1ライン上に配列された光ファイバを、複数段に重ねても良い。
【0017】
光伝送路13の先端部は、コリメート部14を介して超音波検出素子20に、光軸を合わせて接続されている。コリメート部14は、例えば、コリメートレンズがアレイ化されたコリメートレンズアレイを含んでいる。光伝送路13及びコリメート部14の構成については、後で詳しく説明する。
【0018】
超音波検出素子20は、伝搬する超音波によって歪みを生じる2次元の受信面20aと、受信面20aにおいて受信される超音波に応じて伸縮する超音波有感部とを有している。この伸縮に応じて超音波有感部の光反射率が変動するので、光伝送路13及びコリメート部14を通って超音波検出素子20に入射した光は強度変調を受けて反射される。
【0019】
分光素子15は、例えば、回折格子やプリズム等によって構成され、入射光を波長に応じて異なる方向に出射する。分光素子15は、光ファイバOF1〜OFMから平行に出射された光線L1〜LMを分光し、分光された複数の光線を光検出器16に導く。
【0020】
或いは、分光素子15として、AWG(アレイ導波路格子)分光素子を用いても良い。図2に、AWG分光素子の構成を示す。
AWG分光素子としては、プレーナ光波回路(PLC:planar lightwave circuit)に含まれるアレイ導波路格子を用いるのが一般的である。図2に示すように、このアレイ導波路格子は、一本の入力導波路51が接続された入力側スラブ導波路52と、複数の出力導波路53a、53b、…が接続された出力側スラブ導波路54との間を、一定の導波路長差を有する複数のアレイ導波路55a、55b、…によって接続することにより構成される。
【0021】
入力側スラブ導波路52は、入力導波路51の端部を曲率中心とする扇形をしている。また、出力側スラブ導波路54は、複数の出力導波路53a、53b、…の端部を曲率中心とする扇形をしている。複数のアレイ導波路55a、55b、…は、それぞれの光軸が入力側スラブ導波路52及び出力側スラブ導波路54の両方の曲率中心を通るように、放射状に配置されている。これにより、入力側スラブ導波路52及び出力側スラブ導波路54が、レンズと同等の機能を実現する。
【0022】
異なる複数の波長λ1〜λNを有する入射光は、入力導波路51に入射し、入力側スラブ導波路52のレンズ作用により複数のアレイ導波路55a、55b、…に導光される。入射光に含まれる複数の波長成分は、アレイ導波路55a、55b、…において励振し、それぞれの波長に応じた導波路長を有する複数の出力導波路53a、53b、…に導光される。
【0023】
再び図1を参照すると、光検出器16は、分光素子15によって分光された複数の波長成分を検出する。光検出器16としては、複数の光電変換素子が2次元に配列され、入射光を位置ごとに分割して検出することができる2次元光電変換器が用いられる。このような2次元光電変換器としては、例えば、PDA(フォトダイオードアレイ)や、MOS型センサ等を用いることができる。或いは、CCD(charge coupled device)等のプログラマブルな2次元センサを用いても良い。
【0024】
光伝送路13と、分光素子15と、光検出器16とは、超音波検出素子の所定の微小領域から反射される光線に含まれる所定の波長を有する成分が、光検出器16の所定の光電変換素子に入射するように配置されている。本実施形態において、超音波検出素子の異なる領域に接続されている光ファイバOF1、OF2、…から出射した光線L1、L2、…は、2次元に配列されている光電変換素子の第1列、第2列、…にそれぞれ対応している。また、分光された成分の波長λ1、λ2、…は、光電変換素子の第1行、第2行、…にそれぞれ対応している。このような対応が得られるように光学系を配置することにより、光検出器16の第n行第m列に位置する光電変換素子から出力される信号は、光ファイバOFmから出射した光線Lmに含まれる波長λnを有する成分であると特定される。
コリメートレンズ17は、光源11から出射する光を平行光にして分波器12に入射させる。また、コリメートレンズ18は、光ファイバOF1、OF2、…から出射した光を平行光にして分波器12に入射させる。
【0025】
次に、図3を参照しながら、超音波検出素子20の構造及び超音波の検出原理について詳しく説明する。超音波検出素子20は、基板21と、該基板の上に積層された多層膜22とを含む多層膜センサである。この多層膜22が、ブラッググレーティング構造を構成し、超音波有感部として働く。
【0026】
基板21は、超音波を受信することによって歪みを生じる膜状の基板であり、例えば、直径2cm程度の円か、それ以上の面積を有している。基板21には、異なる屈折率を有する2種類の材料層を交互に積層することにより、ブラッググレーティング構造を有する多層膜22が形成されている。図3には、屈折率n1を有する材料層Aと、屈折率n2を有する材料層Bとが示されている。
【0027】
多層膜22の周期構造のピッチ(間隔)をdとし、入射光の波長をλとすると、ブラッグの反射条件は次の式で表される。ただし、mは任意の整数である。
2d・sinθ=mλ ・・・(1)
ここで、θは入射面から測った入射角であり、θ=π/2とすると次の式のようになる。
2d=mλ ・・・(2)
ブラッググレーティングは、ブラッグの反射条件を満たす特定の波長の光を選択的に反射し、その他の波長の光を透過させる。
【0028】
超音波検出素子20に超音波を伝搬させると、超音波の伝搬に伴い超音波検出素子20が歪み、多層膜22の各位置において周期構造のピッチdが変化する。これに伴い、選択的に反射される光の波長λが変化する。ブラッググレーティングの反射特性においては、最も光反射率の高い(透過率の低い)中心波長の前後に光反射率の変化する傾斜帯域がある。この傾斜帯域の範囲に中心波長を有する光を多層膜22に入射させながら超音波を加えると、受信面の各位置における超音波の強さに応じた反射光(又は透過光)の強度変化を観測できる。この光の強度変化を超音波の強度に換算することにより、超音波の2次元強度分布情報を取得できる。
【0029】
基板21の材料としては、石英ガラス(SiO2)やBK7(ショット社の製品)等の光学ガラス等が用いられる。また、材料層A及びBに用いられる物質としては、屈折率が互いに10%以上異なる物質の組み合わせが望ましい。これには、例えば、SiO2と酸化チタン(Ti23)との組み合わせや、SiO2と酸化タンタル(Ta25)との組み合わせ等が挙げられる。材料層A及びBは、基板21上に、真空蒸着やスパッタリング等の方法によって形成される。
【0030】
ところで、超音波の多重反射を抑制するためには、超音波が伝搬する距離を長くすることが有効である。超音波は伝搬する間に少なからず減衰し、伝搬距離が長いほど減衰量は多くなる。そこで、十分な伝搬距離を取れば、一端に伝搬した超音波が他端において反射して戻る間に、超音波を十分に減衰させることができる。このため、本実施形態においては、光伝送路として光ファイバを用い、受信した超音波を光ファイバに伝搬させている。即ち、光伝送路に、光を通過させる機能と共に超音波を減衰させるバッキング部としての機能を持たせている。
【0031】
図4は、図1に示す光伝送路13、コリメート部14、及び、超音波検出素子20の一部を拡大して示す断面図である。図4に示すように、光伝送路(バンドルファイバ)13に含まれる光ファイバOF1、OF2、…は、コリメート部(コリメートレンズアレイ)14に含まれる複数のコリメートレンズ14aに、それぞれ光軸を合わせて接続され、さらに、超音波検出素子20に2次元的に配置されて接続されている。光ファイバOF1、OF2、…は、接着剤25を用いて束ねられている。
【0032】
光ファイバOF1、OF2、…は、例えば、2m程度の長さを有するシングルモード又はマルチモードファイバであり、樹脂系材料を含む粘度の低い部材(被覆材23)で覆われている。光ファイバを伝搬する間に超音波を減衰させるためには、2mという長さは効果的であるが、光ファイバを上記の部材で被覆することにより、超音波の伝搬エネルギー損失をさらに大きくして超音波減衰を早めることができる。
【0033】
ここで、光ファイバOF1、OF2、…中を伝送される光は、該光ファイバから出射する際に回折する。このため、光ファイバOF1、OF2、…を超音波検出素子20に直接接続すると光が拡散してしまい、超音波検出素子内で十分な干渉が生じなくなる。このため、検出感度が著しく悪くなってしまう。この現象を避けるため、光ファイバOF1、OF2、…の一端には、出射光の拡散を防止するために複数のコリメートレンズ14aがそれぞれ接続されている。複数のコリメートレンズ14aは、それぞれの光ファイバOF1、OF2、…によって導かれた光を、超音波検出素子20の超音波受信面における複数の位置に対してコリメートする。
【0034】
コリメートレンズ14aとしては、グラディアントインデックスレンズ(gradient index lens、以下GRINレンズと略す)が用いられる。GRINレンズは、例えば、セルフォック(Selfoc:日本板硝子株式会社の登録商標)レンズという製品名で知られている。GRINレンズは、位置によって異なる屈折率を有する屈折率分布型レンズであり、その長さを変えることによって光学特性が変化する。例えば、GRINレンズを物体像面間距離(光が正立に結像するピッチ)の1/4の長さにすると、入射光が平行光となって出射される。
【0035】
本実施形態においては、セルフォックレンズが多数配列されたセルフォックレンズアレイNA0.46(日本板硝子株式会社の製品)を、0.25Lの長さ(Lは、物体像面間距離)で使用し、それぞれのセルフォックレンズをコリメートレンズ14aとして光ファイバに接続している。
図4に示すように、コリメートレンズ14aを被覆材23によって覆っても良い。光ファイバOF1、OF2、…におけるのと同様に、超音波を早く減衰させるためである。
【0036】
光ファイバとコリメートレンズ、又は、コリメートレンズと超音波検出素子は、融着又は接着剤を用いて接続される。接着剤を用いる場合には、エポキシ系を含む樹脂系接着剤を用いることが望ましい。このような接着剤においては、音響インピーダンスが光ファイバ及びコリメートレンズの部材や超音波検出素子の基板と近似しているので、超音波が伝搬する際にそれぞれの部材の境界において反射するのを抑制できるからである。また、複数の光ファイバを束ねるための接着剤25としても、エポキシ系を含む樹脂系接着剤を用いることが望ましい。超音波を減衰させ、隣接する光ファイバ間における超音波のクロストークを防ぐと共に、ケーブルとしての柔軟性を保つことができるからである。本実施形態においては、このような接着剤として、STYCAST(Emerson & Cuming社の製品)を用いている。
【0037】
次に、本実施形態に係る超音波受信装置の動作について、図1、図5、及び、図6を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る超音波受信装置の動作を示すフローチャートである。
まず、超音波の受信を行う前に、キャリブレーションを行う。ここで、キャリブレーションとは、その時々の超音波検出素子の反射特性を測定し、検出信号として採用する波長成分を決定する作業のことをいう。即ち、超音波検出素子は、温度や湿度等の周囲の環境に対して非常に敏感であり、反射特性が変化しやすい。例えば、ブラッググレーティングを用いた超音波検出素子の反射光の中心波長は、0.01nm/℃の割合で変化する。また、2次元検出面を有する超音波検出素子においては、検出面の微小領域ごとに構造的なバラツキがある。このような環境的又は構造的な要因による感度の変化を低減するために、事前にキャリブレーションを行う。
なお、このキャリブレーションは、超音波の受信を開始した後に、随時行っても良い。
【0038】
ステップS1において、超音波受信装置を駆動する。これより、例えば、図6の(a)に示すようなスペクトル特性を有するブロードバンド光が、光源11から出射する。光源から出射した光は、コリメートレンズ17、分波器12、コリメートレンズ18を通過し、1ライン上に配列されている光ファイバOF1〜OFMに入射する。各光ファイバを介して伝送された光は、超音波検出素子20の各微小領域に入射し、各微小領域の光反射率に対応して反射した光が光ファイバから出射する。光ファイバOF1〜OFMから出射した光線L1〜LMは、再び、コリメートレンズ18を通過し、分波器12によって反射され、分光素子15に入射する。光線L1〜LMは、分光素子15において分光され、それぞれの波長成分が、光検出器16のそれぞれの列に含まれる複数の光電変換素子に、波長に応じて入射する。
【0039】
これにより、ステップS2において、光線L1〜LMに対応する光検出器16のそれぞれの列から、波長λ1〜λNに対応する光電変換素子の検出信号が得られる。
図6(b)は、光検出器16の第m列に含まれる光電変換素子における検出信号に基づいて得られたグラフであり、光ファイバOFmを通過し、これに対応する超音波検出素子の微小領域から反射された光線Lmのスペクトル分布を示している。図6の(b)に示すように、光線Lmは、ブラッグの反射条件によって選択的に反射される波長λXにおいて、最も高い強度を有している。
【0040】
図6(c)は、光線Lmに対応する超音波検出素子の微小領域におけるブラッググレーティングの反射特性を示している。先にも述べたように、ブラッググレーティングの反射特性においては、最も光反射率の高い(透過率の低い)中心波長λXの前後に光反射率が急峻に変化する傾斜帯域Δλがある。超音波を印加してブラッググレーティングの構造の変化を観察する際には、この傾斜帯域Δλの分光領域において、大きな強度変化が観察される。これは、図6(b)及び(c)において、λnによって表されている。
【0041】
従って、光線Lmに対応する超音波検出素子の微小領域については、波長λnを中心波長とした分光領域の光が最も大きな強度変化を示す。即ち、光ファイバOFmについては、光検出器の第m列において波長λnが入射する光電変換素子(n,m)から出力される信号を超音波の検出信号として用いることにより、最も高い検出感度を得ることができる。
【0042】
同様にして、光ファイバOF1、OF2、…から出射される光線L1、L2、…が入射するそれぞれの列ごとに、いずれの光電変換素子から出力される信号を超音波の検出信号として用いるかを選択すれば、超音波検出素子20の微小領域ごとに、最も高い検出感度が得られる。
再び図5を参照すると、ステップS3において、事前検出の結果に基づいて、光検出素子16の列ごとに、使用する光電変換素子を選択する。
【0043】
次に、超音波の受信を行う。
ステップS4において、超音波受信装置を駆動する。これにより、光源から出射したブロードバンド光は、光ファイバOF1〜OFMを介して超音波検出素子20の微小領域に入射する。それぞれの微小領域から反射された光線L1〜LMは、分光素子15において分光され、光検出器16に入射する。
【0044】
この状態で、超音波検出素子20に超音波を印加する(ステップS5)。それにより、超音波検出素子20の各微小領域において周期構造のピッチが変化し、ステップS3において選択された光電変換素子から出力される検出信号は、大きな強度変化を示す。
【0045】
次に、ステップS6において、ステップS3において選択された光電変換素子から出力される検出信号を取得する。さらに、これら検出信号を処理して、反射光の強度変化を超音波の強度に換算する。これにより、超音波検出素子の各微小領域において受信された超音波の強度を2次元的に測定することができる。
【0046】
本実施形態の変形例について、図7を参照しながら説明する。この例は、図1における超音波検出素子20の替わりに、図7に示す超音波検出素子(エタロンセンサ)30を用いている。その他の構成については、図1及び図4を用いて説明したものと同様である。
図7に示すように、基板31は、超音波によって変形する膜状の基板である。基板31に対向して、基板32が配置されており、これらはエタロンと同様の構造を形成している。
【0047】
基板31及び32の光反射率をR、これらの基板の間隔をdとし、入射光の波長をλとすると、エタロンの透過率は次のように表される。ただし、nは任意の整数である。
T={1+4R/(1−R)2・sin2(φ/2)}-1 …(3)
φ=2π/λ・2nd・cosθ …(4)
ここで、θは出射面の垂線から測った出射角であり、θ=0とすると次の式のようになる。
φ=4πnd/λ …(5)
エタロンは、波長λの光を透過率Tで透過させ、光反射率R=(1−T)で反射する。
【0048】
超音波検出素子30に超音波を伝搬させると、基板31が歪み、受信面の各位置において基板31及び32の間隔dが変化するので、波長λの光に対する反射率が変化する。そこで、図5を用いて説明したのと同様に、事前検出を行って、光検出器において、光反射率の変化の大きい領域に中心波長を有する光が入射する光電変換素子を選択し、ブロードバンド光を入射させながら基板31に超音波を印加する。これにより、受信面の各位置における超音波の強さに応じた反射光の強度変化を観測できる。この反射光の強度変化を超音波の強度に換算することにより、超音波の強度を2次元的に計測することができる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施形態に係る超音波受信装置について、図8を参照しながら説明する。本実施形態においては、図1に示す超音波検出素子20、光伝送路13、及び、コリメート部14の替わりに、図8の(a)に示すように、超音波有感部を有するバンドルファイバ40を用いている。その他の構成については、第1の実施形態におけるのと同様である。
【0050】
図8(b)に、バンドルファイバ40に含まれるファイバ40aの構成を示す。ファイバ40aは、光ファイバ41とコリメートレンズ42とを含んでいる。本実施形態においては、第1の実施形態におけるのと同様に、コリメートレンズ42として、0.25Lの長さを有するセルフォックレンズを用いている。また、両者は、融着又はエポキシ系を含む樹脂系接着剤によって接続されている。
【0051】
コリメートレンズ42の一端には、2種類の材料層が交互に積層された多層膜43が形成されている。この多層膜43が、ブラッググレーティング構造を構成し、超音波有感部として働く。多層膜43の材料としては、例えば、SiO2と酸化チタン(Ti23)との組み合わせや、SiO2と酸化タンタル(Ta25)との組み合わせ等が用いられる。このような材料層は、コリメートレンズ42上に、真空蒸着やスパッタリング等の方法によって形成されている。
【0052】
ファイバ40aは、ファイバ40aの一端に伝搬した超音波が他端において反射する前に、超音波が減衰してしまうように、粘度の低い部材(被覆材44)によって覆われている。さらに、図8の(b)に示すように、被覆材44がコリメートレンズ42まで覆うようにしても良い。これにより、ファイバ40aに伝搬した超音波のエネルギー損失を大きくすることができるので、超音波を早く減衰させてバッキング部としての効果を上げることができる。
このような複数のファイバ40aを、エポキシ系を含む樹脂系接着剤を用いて多数束ねることにより、超音波有感部を有するバンドルファイバ40が作製される。
【0053】
以上説明した第1及び第2の実施形態においては、光増幅器を付加することによって超音波検出性能を向上させることができる。この変形例について、図9を参照しながら説明する。
図9に示す超音波受信装置は、図1に示す超音波受信装置に、光増幅器91と光増幅器92との内の少なくとも一方を追加したものである。光増幅器91は、コリメートレンズ17と分波器12の間に配置され、コリメートレンズ17から入射した平行光を増幅して分波器12に出射する。一方、光増幅器92は、分波器12と分光素子15の間に配置され、分波器12から入射した光を増幅して分光素子15に出射する。
【0054】
光増幅器としては、例えば、エルビウム(Er)をドープした光ファイバ増幅器EDFA(Er-Doped Optical Fiber Amplifier)を使用する。このEDFAは、光の強度を約1桁から2桁上昇させることができる。
このような光増幅器を、光源11と超音波検出素子20との間に配置した場合には、超音波検出素子20に入射する入射光の強度が増幅される。また、光増幅器を超音波検出素子20と光検出器16との間に配置した場合には、超音波検出素子20に入射する入射光の強度は変化しないが、光検出器16に入射する反射光の強度が増幅される。この場合には、受信した超音波によって変調された反射光の強度変化も増幅されることになる。
【0055】
いずれにしても、光の状態で強度を増幅することにより光検出器16に入射する反射光の光量が増加するので、光検出器16における電気的なノイズの影響を低減し、超音波受信装置のSN比を向上させることができる。さらに、両者を併用する場合には、より一層のSN比の向上が実現可能である。
【0056】
本発明の第1又は第2の実施形態に係る超音波受信装置を適用した超音波撮像装置について、図10を参照しながら説明する。
図10に示す超音波検出部60は、第1又は第2の実施形態における超音波検出素子を含んでおり、コリメート部や光伝送路を介してレンズ18や分波器12に接続されている。
【0057】
また、この超音波撮像装置は、超音波送信部70と駆動信号発生回路71とを含んでいる。超音波送信部70は、駆動信号発生回路71から発生する駆動信号に基づいて超音波を送信する。超音波送信部70は、例えば、圧電素子に電極を形成した振動子によって構成される。圧電素子は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミックや、PVDF(ポリフッ化ビニリデン:polyvinyl difluoride)等の高分子圧電素子に代表される圧電性を有する材料等を含んでいる。振動子の電極に、駆動信号発生回路71からパルス状の電気信号或いは連続波電気信号を送って電圧を印加すると、圧電効果により圧電素子は伸縮する。これにより、振動子から超音波パルス或いは連続波超音波が発生する。
【0058】
超音波送信部70から送信された超音波は、被検体によって反射され、超音波検出部60に受信される。このとき、超音波検出部60の超音波有感部は、受信面において受信される超音波に応じて伸縮し、その伸縮に応じて超音波有感部の光反射率が変動する。一方、超音波検出部60には、光源から発生し、分波器12を通過した光が入射している。この光は、超音波検出部60における光反射率の変動により、強度変調され、反射される。反射された光は、コリメートレンズ18や分波器12を介して分光素子15に入射し、分光されて光検出器16に入射する。
【0059】
また、この超音波撮像装置は、システム制御部80と、信号処理部81と、A/D変換器82と、1次記憶部83と、画像処理部84と、画像表示部85と、2次記憶部86とを含んでいる。
光検出器16の所定の光電変換素子から出力される検出信号は、信号処理部81において位相調整、対数増幅、検波等の処理を施され、さらに、A/D変換器82においてディジタル信号に変換される。
【0060】
1次記憶部83は、変換されたデータに基づく複数枚の面データを記憶する。画像処理部84は、それらのデータに基づいて、2次元データ又は3次元データを再構成すると共に、補間、レスポンス変調処理、階調処理等の処理を施す。画像表示部85は、例えば、CRTやLCD等のディスプレイ装置であり、これらの処理を施された画像データに基づいて画像を表示する。さらに、2次記憶部86は、画像処理部84において処理されたデータを記憶する。
【0061】
システム制御部80は、所定のタイミングで駆動信号を発生するように駆動信号発生回路71を制御すると共に、送信時刻から一定時間経過後に光検出器16から出力される検出信号を取り込むように、信号処理部81を制御する。このように、駆動信号及び検出信号をコントロールして読み取る時間帯を限定することにより、被写体の特定の深さから反射された超音波を検出することができる。また、システム制御部80は、キャリブレーション時における光検出器16の検出結果に基づいて、超音波検出部60の複数の検出領域における反射特性を求め、それらの反射特性に基づいて、光検出器16の複数の光電変換素子の中から超音波の検出のために用いる1組の光電変換素子を選択し、超音波を受信する際に、選択された1組の光電変換素子から出力される信号を検出信号として用いるように、信号処理部81を制御する。
ここで、超音波検出部60と超音波送信部70とは、別々に設けても良いし、超音波送信部70と超音波検出素子とを組み合わせることにより、超音波用探触子1を形成しても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、キャリブレーションにより超音波検出素子の反射特性を求め、その反射特性に基づいて超音波の検出に用いる光電変換素子を選択するので、温度や湿度等の環境によって反射特性が変化しても、高い検出感度を維持することが可能である。また、同様に、超音波検出素子の検出領域ごとの感度のバラツキを抑えることも可能である。さらに、ブロードバンド光を用い、その分光光の中から超音波の検出に用いる波長を選択するので、環境や検出領域に応じて光の波長を制御する必要がなく、また、検出領域ごとの反射特性を変える必要もない。これより、超音波受信装置の構成を簡単にして小型化することができる。従って、超音波受信装置の製造が容易になり、コストを削減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波受信装置の構成を示す模式図である。
【図2】AWG分光素子の構成を示す図である。
【図3】図1に示す超音波検出素子の超音波検出原理を説明するための図である。
【図4】図1に示す超音波検出素子、コリメート部、及び、光伝送路の接続部分を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る超音波受信装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る超音波受信装置の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る超音波受信装置の変形例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る超音波受信装置の一部を示す模式図である。
【図9】本発明の第1及び第2の実施形態に係る超音波受信装置の変形例を示す図である。
【図10】本発明に係る超音波受信装置を適用した超音波撮像装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 超音波用探触子 11 光源
13 光伝送路 14 コリメート部
14a、17、18 コリメートレンズ
15 分光素子 16 光検出器
20、30 超音波検出素子 20a 受信面
21、31、32 基板 22、43 多層膜
23 被覆材 25 接着剤
40 超音波有感部を有するバンドルファイバ
40a ファイバ 41、OF1〜OFM 光ファイバ
42 コリメートレンズ 44 被覆材
51 入力導波路51 52 入力側スラブ導波路
53a、53b、… 出力導波路 54 出力側スラブ導波路
55a、55b、… アレイ導波路 60 超音波検出部
70 超音波送信部 71 駆動信号発生回路
80 タイミングコントロール部 81 信号処理部
82 A/D変換器 83 1次記憶部
84 画像処理部 85 画像表示部
86 2次記憶部 91、92 光増幅器

Claims (5)

  1. ブロードバンド光を発生する光源と、
    受信される超音波に応じて伸縮し、伸縮に応じて光反射率が変動することにより、前記光源が発生した光を強度変調する超音波有感部を含む超音波検出素子と、
    光の強度を検出する複数の光電変換素子を有する光検出手段と、
    前記超音波検出素子の各々の検出エリアから反射された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光することにより、各々の検出エリアから反射された光に含まれている複数の波長成分を前記光検出手段において対応する列に含まれている複数の光電変換素子にそれぞれ入射させる分光手段と、
    を具備する超音波受信装置。
  2. 前記超音波検出素子と前記分光手段との間で光を伝送する光伝送路をさらに具備する請求項1記載の超音波受信装置。
  3. 前記超音波検出素子と前記分光手段との間で光を増幅する光増幅器をさらに具備する請求項1又は2記載の超音波受信装置。
  4. キャリブレーション時における前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記超音波検出素子の各々の検出エリアにおける光の波長と反射強度との関係を求め、それらの関係に基づいて、前記光検出手段における各列の光電変換素子の中から超音波の検出のために用いる1の光電変換素子を選択し、超音波を受信する際に、選択された光電変換素子から出力される信号を検出信号として用いるように信号処理部を制御する制御手段をさらに具備する請求項1〜のいずれか1項記載の超音波受信装置。
  5. 受信される超音波に応じて伸縮し、伸縮に応じて伸縮部の光反射率が変動することにより、入射した光を強度変調する超音波有感部を含む超音波検出素子に光を入射し、前記超音波検出素子の各々の検出エリアから反射された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光し、各々の検出エリアから反射された光に含まれている複数の波長成分の強度を複数の光電変換素子を有する光検出手段において対応する列に含まれている複数の光電変換素子を用いてそれぞれ検出することにより、前記超音波検出素子の各々の検出エリアにおける光の波長と反射強度との関係を求めるステップ(a)と、
    ステップ(a)において求めた関係に基づいて、前記光検出手段における各列の光電変換素子の中から超音波の検出のために用いる1の光電変換素子を選択するステップ(b)と、
    超音波を受信する際に、前記超音波検出素子に光を入射し、前記超音波検出素子に超音波が受信されることによって強度変調された光を波長に応じて異なる方向に出射して分光し、ステップ(b)において選択された光電変換素子を用いて特定の波長成分の強度を検出することにより、前記超音波検出素子の複数の検出エリアにおいて受信された超音波に関する情報を求めるステップ(c)と、
    を具備する超音波受信方法。
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