JP4074766B2 - 車椅子固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車椅子をベッド、浴槽、便座、自動車の座席、ソファー等の他の器具に固定する装置に関し、特に、下肢麻痺者等の患者が、車椅子とベッド等の他の器具との間で、自力で移乗するのを助ける車椅子固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車椅子とベッド等との間で患者が移乗するためには、何らかの形で車椅子を固定しなければならない。普通の車椅子は、前輪が小径のキャスターとなっており、後輪が大径の駆動輪となっている。後輪の駆動輪にはハンドリムが直結され操作できるようになっている。そして、後輪にブレーキ装置が付属され、後輪にブレーキを効かせた状態で移乗が行われる。
【0003】
下肢麻痺患者が車椅子とベッド等との間で移乗する場合、車椅子にブレーキを掛けた状態で、両上肢で臀部を持ち上げ体幹移動を行うことにより移乗する。このとき、患者が十分な上肢の筋力と体幹の筋力を有するときはバランスを崩すことなく移乗することができるが、筋力が弱いとバランスを崩して車椅子を横方向に押す力が強くなり過ぎ、ブレーキを掛けている車椅子でも横方向に滑りが生じてしまうことがある。特に、車椅子の前方に横方向の力が掛かると、前輪のキャスターにはブレーキが無いため車椅子の前方が横方向に大きく滑り、車椅子がベッド等に対して斜めに傾いてしまうことがある。このような車椅子の滑りは、患者の移乗を不可能にしたり、最悪の場合、車椅子とベッド等との間に転落する危険性をも生じてしまう。そこで従来は、車椅子とベッド等を紐でくくりつけて固定し移乗していた。しかしながら、手指の感覚が鈍くなったり指先に筋力のない患者にとっては、一人で紐を堅固にくくりつけることができず、介助者を必要とした。
【0004】
車椅子を固定するものとして、特開平10−165446号公報には、フットレストを床面に押し付け前輪である駆動輪を僅かに浮き上がらせて固定する構造の車椅子が開示されている。また、特開平9−266930号公報には、後輪である駆動輪の近くにスタンドブレーキ装置を設けたものが開示されている。スタンドブレーキ装置のスタンドを回動させて地面に当接させ、後輪を地面から浮き上がらせ後輪に代わって車椅子本体を支持して固定する構造である。なお、このスタンドブレーキ装置の操作には介助者が必要である。さらに、特開平9−238988号公報には、患者をベルト等を脇に巻いて抱え上げ、車椅子とベッド等との間で相互移乗させる人体の移乗装置が開示されている。この装置は車椅子から独立したキャスター付きの装置であり、介助者の労力を軽減するための装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−165446号公報、特開平9−266930号公報に記載の車椅子は複雑な機構からなる固定装置を組み込んで作られた専用の車椅子であり、従来から有る車椅子に適用するには大幅な改造工事を必要とし、現実的ではない。また、特開平9−238988号公報に記載の移乗装置は車椅子から独立した装置であり、車椅子の移動に従動して装置を移動させねばならない。また、介助者の存在を前提とする。
【0006】
そこで、本発明は、下肢麻痺等の患者が車椅子とベッド等との間で移乗する場合に、車椅子とベッド等の器具とを患者が自力で確実に固定でき、患者が介助者の助けを借りることなく自力で移乗することを可能とする車椅子固定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のうち第1の実施態様の発明は、例示として図3を参照し、ベッド20等の器具の側部に固定されたラチェットレンチ機構35と、前記ラチェットレンチ機構35の出力軸37に一端が固定され他端が開放された係合フック38と、前記係合フック38は略円環の一部を欠いた略U字形状をしていることと、前記ラチェットレンチ機構35の出力軸37の回転可能方向を切り換える切り換えレバー36と、を備えることを特徴とする。ここで、器具とは、ベッド、浴槽、便座、自動車の座席、ソファー等々の患者が車椅子との間で相互に移乗する器具のすべてをいう。
【0008】
このように形成すると、ラチェットレンチ機構35と係合フック38を有する車椅子固定装置30は器具側、たとえばベッド20に取り付けられる。係合フック38が係合し固定する相手側は、車椅子側のフレーム16、たとえば、シートを支持するフレームの前方直立部が利用される。まず、切り換えレバー36をラチェットレンチ機構35の出力軸37が左回転可能側に切り換え、係合フック38を開放側に(左回転、反時計方向に)いっぱい回す。そして、切り換えレバー36をラチェットレンチ機構35の出力軸37が右回転可能側に切り換える。すると、ラチェットレンチ機構35により、係合フック38は閉鎖側(右回転、時計回転方向)にのみ回転可能になり、開放側への回転はラチェットにより阻止される。この状態で車椅子を器具(ベッド20)の近傍に移動し、車椅子のフレーム16が係合フック38と係合可能な位置に微調整移動する。
【0009】
次に、患者は、係合フック38を閉鎖側(右回転、時計回転方向)に回転し、係合フック38と車椅子のフレーム16が少なくとも僅かに係合可能な位置になるようにする。この状態で車椅子を前進させると、係合フック38に車椅子のフレーム16が係合したまま前進することになるから、係合フック38が閉鎖側(右回転方向)に回転しながら車椅子が移動し、係合フック38が車椅子のフレーム16を確実に把握し車椅子を器具(ベッド20)に押し付けた状態で停止し固定する。係合フック38はラチェットレンチ機構35により開放方向(左回転方向)には回転できず、ロックされ固定された状態になる。勿論、患者が車椅子を前進させるのではなく、患者が係合フック38を強引に閉鎖方向(右回転方向)に回転させて車椅子のフレーム16を器具(ベッド20)に把握固定しても良い。
【0010】
係合フック38が車椅子のフレーム16を器具(ベッド20)に把握固定した段階で、車椅子本体の駆動輪のブレーキを掛け、車椅子を器具(ベッド20)の側部に堅固に固定する。この状態で、患者は、両上肢で臀部を持ち上げ体幹移動を行い、車椅子と器具(ベッド20)との相互間で移乗を行う。このとき、車椅子に横方向の強い力が働いても、係合フック38と車椅子のフレーム16とで把握固定しているから車椅子が逃げることがない。移乗が完了した後、車椅子の固定を解除するには、患者が切り換えレバー36をラチェットレンチ機構35の出力軸37が左回転可能な位置に切り換え、係合フック38を開放側に(左回転方向、反時計方向に)回し、車椅子のフレーム16を開放すればよい。
【0011】
このように、本発明によれば、車椅子を移動させるのみで車椅子をベッド20等の器具の側部に堅固に固定することができ、解除も切り換えレバー36を切り換えるのみでできるという効果がある。このため、握力や体幹の筋力の弱い患者でも、介助者なく自力で、車椅子とベッド20等の器具との間で移乗をすることが可能になるという優れた効果を奏する。特に、車椅子側のフレーム16として、車椅子に従前から備わっているシートのフレームの一部や肘掛けのフレームの一部を用いることとすれば、車椅子側の改造を一切しなくても良いという効果を奏する。
【0012】
上記の発明では、ラチェットレンチ機構35及び係合フック38からなる車椅子固定装置30をベッド20等の器具側に取り付けた。しかし、これら車椅子固定装置30を車椅子に取り付け、器具側には係合フック38と係合可能なフレーム16を設けても等価な作用効果を奏することは明らかである。
そこで、第2の実施態様の発明は、車椅子の側部に固定されたラチェットレンチ機構と、前記ラチェットレンチ機構の出力軸に一端が固定され他端が開放された係合フックと、前記係合フックは略円環の一部を欠いた略U字形状をしていることと、前記ラチェットレンチ機構の出力軸の回転可能方向を切り換える切り換えレバーと、を備えることを特徴とする。
【0013】
この場合、ベッド等の器具側に設けられたフレームが車椅子側の前記係合フックと係合して車椅子を把持固定する。したがって、このように構成すると、前記第1の実施態様の発明と同様な作用効果を奏する。特に、車椅子が1台で移乗する器具がベッド、便座等多数ある時は、ラチェットレンチ機構等の可動部品が一つで済み、多数の器具には一本のフレームを設置するのみで済むから安価に構成できるという効果がある。
【0014】
ここで、第3の実施態様の発明のように、前記ラチェットレンチ機構の出力軸を、前記係合フックが閉鎖する方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とすることができる。このように形成すると、係合フックが相手側のフレームを把持固定する方向に絶えず付勢されていることになり、患者が車椅子を適当な位置に移動させた後に前記切り換えレバーを切り換えるのみで係合フックが自動的に回転し、相手側フレームと係合する。したがって、係合フックによるフレームの把持固定がより滑らかになるという効果がある。付勢手段の付勢力によっては、患者が車椅子を特に前進させようとしなくても、付勢手段の付勢力により車椅子が微少距離移動し、器具に把持固定される。
【0015】
ここで、付勢手段としては、図6に示すように、渦巻きバネ41を用いてもよく、図7に示すように、空気式回転アクチュエータ45とそれに連通する空気室46を用い、空気室46に溜まった空気の圧縮力を利用しても良い。また、図8に示すように、空気式回転アクチュエータ45とそれに連通するゴム風船47を用い、ゴム風船47をふくらませた空気の圧力を利用しても良い。さらに。渦巻きバネ41の替わりにトーションバー、コイルバネ、若しくはゴム等の弾性体を用いても良い。いずれにしても、ここで付勢手段とは、ラチェットレンチ機構の出力軸を所定回転方向に付勢する手段のすべてを言う。
【0016】
ここで、第4の実施態様の発明のように、前記係合フックが、前記ラチェットレンチ機構の出力軸に固定される根本部から先端の開放端部に進むに従ってその曲率が小さくなる形状をしていることを特徴とすることができる。このように形成すると、係合フックの先端部の曲率が小さいから患者がフレームを係合フックの先端に係合しやすくなる。さらにその後、患者が車椅子を前進させたときに係合フックが円滑に回転し、係合フックによるフレームの把持固定が滑らかにできるという効果がある。
【0017】
ここで、第5の実施態様の発明のように、前記係合フックを前記ラチェットレンチ機構の出力軸に固定する構造が、前記出力軸に設けられた非円形の凸部または凹部と前記係合フックに設けられた同形の凹部または凸部とが嵌合する構造であることを特徴とすることができる。
このように形成すると、凸部と凹部の嵌合による係合フックのラチェットレンチ機構出力軸への固定であるから、ラチェットレンチ機構をベッド等の器具から取り外すことなく係合フックのみを容易に交換することができる。従って、把持固定しようとするフレームの形状に良く適合した係合フックに容易に交換することができるという効果がある。たとえば、ベッドにラチェットレンチ機構等が固定されており、多数の患者が多種類の車椅子を固定しようとするときに、係合フックのみを車椅子に適合した形状のものに交換すればよいから利便性が高いという効果がある。
【0018】
さらに、前記出力軸に非円形の回転対称な凸部を形成し、前記係合フックに設ける凹部を前記凸部と嵌合する孔とすると、器具の左右いずれの側にでも同一の車椅子固定装置を使用して車椅子を把持固定できるという効果がある。
たとえば、図3に示す例では、ベッド20の左側に車椅子固定装置30が取り付けられ、車椅子の右方のフレーム16を前進する方向で係合フック38で把持固定するようになっている。この車椅子固定装置30をベッド20の右側に取り付けた場合には、係合フック38を裏返してその角孔38Bをラチェットレンチ機構35の出力軸37に取り付ければ、同じように車椅子を前進する方向で係合フック38により車椅子の左側のフレームを把持固定することができる。
【0019】
ここで、第6の実施態様の発明のように、前記係合フック及び前記フレームの双方若しくはいずれか一方が、弾性材料で被覆されていることを特徴とすることができる。ここで、弾性材料とは、ゴム、合成樹脂、皮革、等の弾性を示す材料のすべてをいう。
このように形成すると、係合フックとフレームとの当接が柔らかくなり、操作感が向上するという効果がある。また、係合フックがフレームを把持固定したときに弾性材料の厚さだけ弾性的に固定することになり、固定時にガタが生じないという効果がある。
【0020】
ここで、第7の実施態様の発明のように、ベッド等の器具の側部若しくは車椅子に固定された基台と、前記基台に回転自在に支承された回転軸と、前記回転軸に一端が固定され他端が開放された係合フックと、前記係合フックは略円環の一部を欠いた略U字形状をしていることと、前記回転軸を回転可能な状態と回転不可能な状態に切り換えるロックアンロック手段と、前記ロックアンロック手段を切り換える切り換えレバーと、を備えることを特徴とすることができる。
【0021】
車椅子をベッド等の器具に固定する際には、切り換えレバーを切り換えて回転軸をアンロック状態とし、患者が手指で係合フックを回転させて相手側のフレームと係合把持させ、その状態で切り換えレバーをロック側に切り換えて回転軸を回転不能にし、固定する。車椅子をベッド等の器具から開放するには、切り換えレバーをアンロック側に切り換えて回転軸を回転自在とし、患者が手指で係合フックを開放側に回転させてやればよい。ロックアンロック手段としては、たとえば、回転軸の側周を締め付ける通常のブレーキ機構を用いればよい。
このように形成すると、ラチェットレンチ機構が不要になるので、車椅子固定装置が安価に提供できるという効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は本発明に係る車椅子固定装置をベッドに適用し、車椅子をベッドに把持固定した状態を示す斜視図、図2は、車椅子をベッドから開放した状態を示す斜視図である。車椅子10は通常のもので、パイプ11で本体の骨組みが構成され、前輪が小径のキャスター12、後輪が大径の駆動輪13となっている。駆動輪13にはハンドリム14が直結されており、左右のハンドリム14を操作することにより左右の駆動輪13を回転駆動し、車椅子10を前後に移動したり左右に旋回したりするようになっている。肘掛け15を支えるパイプの前方が垂下し直立した部分(キャスター12の上の部分)が、係合フック38と係合可能なフレーム16を構成している。
【0023】
図1,図2では、ベッド20は想像線で描かれている。そのベッド20に車椅子10のフレーム16を把持固定する車椅子固定装置30が取り付けられている。車椅子固定装置30の略U字形状をした係合フック38が右回転方向に旋回すると、図1に示すように、フレーム16を把持固定する。係合フック38が左回転方向に旋回すると、図2に示すように、係合フック38がフレーム16から離れ車椅子10を開放する。
【0024】
図3は、車椅子固定装置30を後方から見た斜視図、図4は、後方から見た側面図である。ベッド20の側縁に断面がL字形状をした板状の基台31が取り付けられ固定されている。基台31には、図4に示すように、固定パイプ32が立設されている。この固定パイプ32をベッド20のベッド柵取り付け用孔21に差し込み、側面の2つの固定ネジ33を締め付けることにより、基台31はベッド20の側縁(横フレーム)に固定される。基台31の上面にラチェットレンチ機構35が2本のネジ34により固定されている。ラチェットレンチ機構35の上にはラチェットの回転可能方向を任意に切り換える切り換えレバー36が設けられている。ラチェットレンチ機構35の先端部には出力軸37が上方に突出している。出力軸37の突出部は四角形の略立方体をなし、非円形の凸部を構成している。
【0025】
ラチェットレンチ機構35は、普通のラチェットレンチ等と同じ機構である。切り換えレバー36を右に回しラチェット右回転可側に切り換えると、ラチェットレンチ機構35内のラチェットが歯車と係合し、出力軸37の右回転方向にはラチェットが弾性変形しながらカチカチと小さな音を立てて回転を許容し、出力軸37の左回転方向にはラチェットが歯車に当接して回転を阻止する。切り換えレバー36を左に回しラチェット左回転可側に切り換えると、ラチェットレンチ機構35内の別のラチェットが歯車と係合し、出力軸37の左回転方向にはラチェットが弾性変形しながらカチカチと小さな音を立てて回転を許容し、出力軸37の右回転方向にはラチェットが歯車に当接して回転を阻止する。ラチェットレンチ機構35の出力軸37の先端は四角形の凸部をなしている。
【0026】
ラチェットレンチ機構35の出力軸37には、鈎形の係合フック38が固定されている。係合フック38には、その根本のボス部38Aに角孔38Bが開けられている。その形成された角孔38Bに出力軸37の四角形の凸部を挿入嵌合して、出力軸37と係合フック38が一体に組み立てられる。係合フック38の四角形の角孔38Bは、非円形の凹部を構成している。係合フック38の先端から中程にかけて弾性体であるゴム39で被覆されている。図3において、係合フック38が把持固定しようとする、車椅子10の右側のフレーム16を想像線で示している。
【0027】
図5は、車椅子固定装置30を上方から見た平面図である。鈎形の係合フック38は、略円環の一部を欠いた略U字形状をしており、ラチェットレンチ機構35の出力軸37に固定されるボス部38Aから係合フック38の開放端に進むに従って、その曲率が小さくなる形状をしている。図中において、想像線Cで示す係合フック38は係合フック38を出力軸37を回転中心に回転させ車椅子10の前方のフレーム16に係合し始めた状態を示し、想像線Dで示す係合フック38は出力軸37を回転中心にさらに回転させ車椅子10のフレーム16を完全に把持しベッド20に堅固に固定した状態を示す。
【0028】
以上の構成に基づき、主に図5を参照して、作動について説明する。まず、切り換えレバー36を左回転させラチェット左回転可側に切り換える。そして、係合フック38を開放側に(左回転、反時計方向に)いっぱい回す(図2に示す状態)。次に、切り換えレバー36を右回転させ、ラチェット右回転可側に切り換える。すると、ラチェットレンチ機構35により、係合フック38は閉鎖側(右回転、時計回転方向)にのみ回転可能になり、開放側への左回転はラチェットレンチ機構35により阻止される。この状態で車椅子10をベッド20の近傍に移動し、車椅子10の右前のフレーム16が係合フック38と係合可能な位置になるよう車椅子10の位置を微調整移動する。
【0029】
次に、患者は、手指で係合フック38を閉鎖側(時計回転方向)に回転させ、係合フック38と車椅子のフレーム16が少なくとも僅かに係合可能な位置になるようにする。この状態で車椅子10を前進させると、係合フック38に車椅子のフレーム16が当接する(図5の想像線Cで示す状態)。このまま車椅子10を前進させると、係合フック38とフレーム16が係合したまま前進することになるから、係合フック38が閉鎖側に右回転しながら車椅子10が移動し、係合フック38が車椅子のフレーム16を確実に把握し車椅子をベッド20の側面に押し付けた状態で停止し固定する(図5の想像線Dに示す状態)。この間、係合フック38は閉鎖側(時計回転方向)にのみ回転可能であり、開放側への回転はラチェットレンチ機構35により阻止されている。
【0030】
このとき、係合フック38の形状が、ラチェットレンチ機構35の出力軸37に固定される根本のボス部38Aから先端の開放端部に進むに従ってその曲率が小さくなる形状をしている。このように、係合フック38の先端部の曲率が小さいから患者がフレーム16を係合フック38の先端に係合しやすくなる。さらにその後、患者が車椅子10を前進させたときに、曲率が変化しているから、係合フック38とフレーム16との係合により係合フック38が円滑に回転し車椅子10及びフレーム16をベッド20の側面に引き寄せ、係合フック38によるフレーム16すなわち車椅子10の把持固定が滑らかにできる。
【0031】
またこのとき、係合フック38がゴム39で被覆されているから、車椅子10の前進にともなってフレーム16と係合フック38が当接したり離れたりしても、ガタガタ音が発生せず柔らかな当接離脱になるから、操作感が良いという利点がある。
【0032】
係合フック38が車椅子10のフレーム16をベッド20に把握固定した段階では、係合フック38はラチェットレンチ機構35により開放方向(左回転方向)には回転できず、フレーム16はベッド20にロックされ固定された状態になる。このとき、係合フック38に被覆されたゴム39の厚さで弾性的にフレーム16を固定することになり、ラチェットレンチ機構35が本来的に持つガタを吸収してガタなく固定することができ、車椅子10固定時の安定感が増すという利点がある。
【0033】
そこで、車椅子10本体の駆動輪13のブレーキを掛け、車椅子10をベッド20の側部に堅固に固定する(図1に示す状態)。この状態で、患者は、両上肢で臀部を持ち上げ体幹移動を行い、車椅子10とベッド20との相互間で移乗を行う。このとき、患者がバランスを崩して車椅子10に横方向の強い力が働いても、係合フック38とフレーム16とで車椅子10の前方を把握固定しているから車椅子10が逃げることがない。従って、上肢や体幹の筋力の弱くバランスを崩しやすい患者であっても、車椅子10とベッド20との相互間で安全に自力で移乗を行うことができる。
【0034】
上記では、患者が車椅子10を前進させることにより車椅子10をベッド20に把持固定することとしたが、患者が車椅子10を前進させるのではなく、患者が手指で係合フック38を強引に閉鎖方向(右回転方向)に回転させて車椅子10のフレーム16をベッド20に把握固定しても良いことはもちろんである。
【0035】
移乗が完了した後、車椅子10の固定を解除するには、患者が切り換えレバー36を左回転させてラチェット左回転可側に切り換えればよい。手指で係合フック38を開放側に(左回転、反時計方向に)回し、車椅子10のフレーム16を開放すれば自由に車椅子を移動させることができる(図1に示す状態)。係合フック38自体を手指で回転させなくても、係合フック38は開放側に回転可能な状態であるので、車椅子10本体の駆動輪13のブレーキを解除し、車椅子10を移動させることにより係合フック38を車椅子のフレーム16で押して回転させ開放することもできる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態によれば、車椅子10を移動させるのみで(前進だけでなく後退して把持固定する場合も含む)、車椅子10をベッド20等の器具の側部に堅固に固定することができ、解除も切り換えレバー36を切り換えるのみでできるという利点がある。このため、握力や体幹の筋力の弱い患者でも、介助者なく自力で、車椅子10とベッド20等の器具との間で移乗をすることが可能になるという優れた利点がある。特に、車椅子10側のフレーム16として、車椅子10に従前から備わっているシートのフレームの一部や肘掛けのフレームの一部を用いることとすれば、車椅子側の改造を一切しなくても良いという利点がある。
【0037】
上記の実施の形態では、ラチェットレンチ機構35の出力軸37に係合フック38を取り付けるのに、出力軸37の先端の四角形の凸部と係合フック38のボス部38Aの凹部である角孔38Bとの嵌合によったが、出力軸37の先端とボス部38Aの形状は六角形や半月形等の回転方向に拘束する非円形の形状であればよい。また、出力軸に凹部を設け、係合フックのボス部に凸部を設けても良い。いずれにしても、嵌合によりラチェットレンチ機構35の出力軸37と係合フック38を固定する構造とすることにより、係合フック38の鈎部が異なった他の形状のものに交換することが極めて容易になる。このため、車椅子10の種類によりフレーム16の径が異なったものをベッド20等に固定しようとする場合、係合フック38のみを、把持しようとするフレームの適した形状のものに取り換えるだけで容易に対応できるという利点がある。
【0038】
また、出力軸37の先端を四角形や六角形の回転対称の形状とし、係合フック38のボス部38Aの凹部を対応する四角形や六角形の貫通孔とすることにより、たとえば、車椅子固定装置30をベッド20の右側に固定したとしても、係合フック38を裏返してラチェットレンチ機構35の出力軸37に填め込むことにより、上述と同様の作用効果が発揮できる。すなわち、ベッド等の器具の左右いずれにも同じ車椅子固定装置で対応できるという利点がある。したがって、患者の得意不得意に従って、器具の左右いずれからの移乗にも容易に対応できる。
【0039】
また、上記の実施の形態では、ラチェットレンチ機構35の出力軸37の回転軸線を床面に垂直な方向としたが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、回転軸線を床面に水平な方向として係合フック38を垂直な面内で回転させて車椅子のフレーム16を把持固定するようにしても良い。車椅子のフレーム16が傾斜しているときは出力軸37の回転軸線を斜めにした方が有利な場合もある。一般的には、車椅子10のフレーム16が床面に垂直な場合は、係合フック38を床面と平行な水平な面内で回転させるようにした方が、車椅子10を床面に沿って移動させる力が働くことから有利である。
【0040】
さらに、上記の実施の形態では、ラチェットレンチ機構35及び係合フック38からなる機構をベッド20等の器具側に取り付け、車椅子10のフレーム16を把持固定するようにしたが、車椅子10にラチェットレンチ機構35及び係合フック38からなる機構を取り付け、ベッド20等の器具側には係合フック38と係合可能なフレームを固定設置するようにしても良い。このようにすると、たとえば家庭で、車椅子が1台で移乗すべき器具が、ベッド、浴槽、便座、ソファー、自動車の座席、等々多数ある時に、安価に構成できるという利点がある。
【0041】
図6は、車椅子固定装置の第2の実施の形態を示す側面図である。一部は破断して示している。前記の実施の形態と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。ここでは、係合フック38を閉鎖する方向に付勢する付勢手段が付加されている。すなわち、ラチェットレンチ機構35の出力軸37が上方に突出するだけではなく、下方にも突出して他端出力軸37Bを構成している。そして、ラチェットレンチ機構35のケースに固着されたステー42と他端出力軸37Bとの間に、渦巻きバネ41が張設され、出力軸37を右回転方向に、すなわち、係合フック38を閉鎖する方向に付勢している。
【0042】
このように、予め係合フック38が閉鎖する方向にラチェットレンチ機構35の出力軸37を付勢しておくことにより、図3を参照し、切り換えレバーを右回転可側に切り換えるだけで係合フック38が右回転を始め車椅子のフレーム16を把持するので、車椅子の把持固定が容易になるという利点がある。さらに、渦巻きバネ41のバネ常数を適当に強くしておけば、患者が車椅子を微移動させなくても、渦巻きバネの付勢力により車椅子を微移動させ、ベッド等の器具の側部にぴったりと固定することが可能になる。
【0043】
図7は、付勢手段として空気の圧縮力を用いた例を示す車椅子固定装置の第3の実施の形態を示す側面図である。一部は破断して示している。前記の実施の形態と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。ラチェットレンチ機構35の下部に空気式回転アクチュエータ45が取り付けられ、その出力軸がラチェットレンチ機構35の他端出力軸37Bに直結されている。空気式回転アクチュエータ45の空気入出力口は空気室46に連通されている。空気室46の空気の圧縮力(圧力)により、ラチェットレンチ機構35の出力軸37は係合フック38が閉じる方向に付勢される。
【0044】
図8は、付勢手段としてゴム風船の圧縮力を用いた例を示す車椅子固定装置の第4の実施の形態を示す側面図である。一部は破断して示している。前記の実施の形態と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。ラチェットレンチ機構35の下部に空気式回転アクチュエータ45が取り付けられ、その出力軸がラチェットレンチ機構35の他端出力軸37Bに直結されている。空気式回転アクチュエータ45の空気入出力口はゴム風船47に連通されている。ゴム風船47には保護のため網袋48が被せられている。ゴム風船をふくらませた圧力により、ラチェットレンチ機構35の出力軸37は係合フック38が閉じる方向に付勢される。
【0045】
ラチェットレンチ機構35の出力軸37を所定方向に回転付勢する手段として、渦巻きバネ41、空気室46、ゴム風船47を記載したが、付勢手段はこれらに限定されるものではなく、トーションバー、ねじりコイルバネ、コイルバネ、若しくはゴム等の弾性体を用いても良い。
【0046】
上記の実施の形態では、いずれもラチェットレンチ機構35を用いるものとしたが、ラチェットレンチ機構を用いず、単にロック可能な回転軸に係合フック38を取り付けるようにしても良い。車椅子をベッド等の器具に固定する際には、切り換えレバーを切り換えて回転軸をアンロック状態とし、患者が手指で係合フックを回転させて相手側のフレームと係合把持させ、その状態で切り換えレバーをロック側に切り換えて回転軸を回転不能にし、固定する。車椅子をベッド等の器具から開放するには、切り換えレバーをアンロック側に切り換えて回転軸を回転自在とし、患者が手指で係合フックを開放側に回転させてやればよい。ロックアンロック手段としては、たとえば、回転軸の側周を締め付ける通常のブレーキ機構を用いればよい。これらをどの様な構成で実現するかは、図面を示して説明しなくても、当業者に明らかであろう。
このように形成すると、ラチェットレンチ機構が不要になるので、車椅子固定装置が安価に提供できるという効果がある。
【0047】
図9は、患者がベッド等の器具との間で自力で移乗するのに特に適した車椅子を示す斜視図である。車椅子60の本体の骨組みはパイプ61で構成されている。前輪が小径のキャスター62、後輪が大径の駆動輪63となっており、駆動輪63にはハンドリム64が直結されている。左右のハンドリム64を回転操作することにより左右の駆動輪63を回転駆動し、車椅子を前後に移動したり左右に旋回したりする。車椅子60本体の後部にはキャンパス地の背もたれ65が張られ、それに引き続いてシート66が張られている。シート66の両側の部分には患者の衣類を駆動輪63のスポークに巻き込まないためのサイドカバー67が設けられている。車椅子60の前方には駆動輪63を係止するためのブレーキレバー68が配設され、足下にはフットレスト69が配備されている。
【0048】
この車椅子60の特徴は、肘掛けが無く、患者がベッド等に移乗する際に横に移動し易くなっていることである。シート66を左右で支えるパイプは前方で下方に垂下し下部のパイプ61と連なっているが、その垂下した部分が前述した車椅子固定装置30の係合フック38に把持固定されるフレーム71を構成している。右のフレーム71には発泡ウレタン等の合成樹脂で形成された弾性カバー72が巻装されている。この弾性カバー72により、前述した係合フック38にゴム39が被覆されていなくても、係合フック38は弾性的に車椅子60のフレーム71を把持固定することができる。また、車椅子60の種類により骨組みとなるパイプすなわちフレーム71の径が異なっていても、弾性カバー72の厚さを変えて調整することにより、係合フック38を交換することなく、同じ形状の係合フック38でもって異なった種類の車椅子60を把持固定することができるという利点がある。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、係合フックを用いてフレームを把持固定するものであるから、車椅子を移動させるのみで車椅子をベッド等の器具の側部に堅固に固定することができ、解除も切り換えレバーを切り換えるのみでできるという効果がある。このため、握力や体幹の筋力の弱い患者でも、介助者なく自力で、車椅子とベッド等の器具との間で移乗をすることが可能になるという優れた効果を奏する。特に、車椅子側のフレームとして、車椅子に従前から備わっているシートのフレームの一部や肘掛けのフレームの一部を用いることとすれば、車椅子側の改造を一切しなくても良いという効果を奏する。さらに、この装置は構造が簡単であるから、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車椅子固定装置をベッドに適用し、車椅子をベッドに把持固定した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る車椅子固定装置をベッドに適用し、車椅子をベッドから開放した状態を示す斜視図である。
【図3】車椅子固定装置を後方から見た斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の車椅子固定装置を後方から見た側面図である。
【図5】車椅子固定装置を上方から見た平面図である。
【図6】第2の実施の形態の車椅子固定装置を後方から見た側面図である。
【図7】第3の実施の形態の車椅子固定装置を後方から見た側面図である。
【図8】第4の実施の形態の車椅子固定装置を後方から見た側面図である。
【図9】患者がベッド等の器具との間で自力で移乗するのに特に適した車椅子を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車椅子
11 パイプ
12 キャスター
13 駆動輪
14 ハンドリム
16 フレーム
20 ベッド
30 車椅子固定装置
35 ラチェットレンチ機構
36 切り換えレバー
37 出力軸
38 係合フック
39 ゴム
41 渦巻きバネ(付勢手段)

Claims (5)

  1. 車椅子が固定される器具の側部に固定されたラチェットレンチ機構と、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸に一端が固定され他端が開放された係合フックと、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸を、前記係合フックが閉鎖する方向に付勢する付勢手段と、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸の回転可能方向を切り換える切り換えレバーと、を備え、
    前記係合フックは略円環の一部を欠いた略U字形状をしていることを特徴とする車椅子固定装置。
  2. 車椅子の側部に固定されたラチェットレンチ機構と、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸に一端が固定され他端が開放された係合フックと、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸を、前記係合フックが閉鎖する方向に付勢する付勢手段と、
    前記ラチェットレンチ機構の出力軸の回転可能方向を切り換える切り換えレバーと、を備え、
    前記係合フックは略円環の一部を欠いた略U字形状をしていることを特徴とする車椅子固定装置。
  3. 前記係合フックが、前記ラチェットレンチ機構の出力軸に固定される根本部から先端の開放端部に進むに従ってその曲率が小さくなる形状をしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車椅子固定装置。
  4. 前記係合フックを前記ラチェットレンチ機構の出力軸に固定する構造が、前記出力軸に設けられた非円形の凸部または凹部と前記係合フックに設けられた同形の凹部または凸部とが嵌合する構造であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の車椅子固定装置。
  5. 前記係合フック及びその係合フックと係合可能な相手側のフレームの双方若しくはいずれか一方が、弾性材料で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の車椅子固定装置。
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