JP4074464B2 - 周期性を有する動きの検出方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周期性を有する動きの検出方法および装置に係り、詳しくは、時間軸に対して周期的な動作や周期的に移動する物体の認識方法および装置に関するものである。本発明において、好適な例では、周期性を有する動きは手振りである。
【0002】
【従来の技術】
人間と機械との間の自然なマシン・マン・インターフェースを実現するには、操作者の存在および操作する意思を認識することが重要である。その一手法として、操作者にとって自然な動作である手振りを用いることが考えられる。従来の画像からの手振りの検出方法では、カラー画像から肌色抽出を行なうことで手領域を抽出し、この重心座標に対してFFTを行い、振動成分を評価することで手振りの検出を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この手法では、肌色抽出が不可欠なため、照明条件や肌色の個人差の影響を受け易い。したがって、本発明の目的は、手振りを含む周期性を有する動きの検出方法及び装置において、色情報が不要で照明条件に対してロバストである検出を行なうことにある。本発明の他の目的は、検出対象の領域を予め認識する画像処理を用いることなく、簡単な構成およびステップで、検出対象である動きを検出する方法および装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明が採用した周期性を有する動きの検出方法は、以下の工程からなる:時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する;各画素の濃淡値の時系列変化から特徴量を取得する;そして、該取得した特徴量と検出対象の特徴量とを比較して検出対象の有無を判別する。
【0005】
一つの態様では、本発明は以下の工程を備えている。
(a)時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する。
(b)前記取得した低解像度画像の各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを特徴量として取得する。
(c)周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Aveにおいて、前記取得した特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かを線形判別分析により決定することで周期性を有する動きを検出する。
【0006】
一つの態様では、本発明は以下の工程を備えている。
(a)時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する。
(b)前記取得した低解像度画像の各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを取得し、パワーの最大値G max と、G max を平均値Aveで正規化した値Rを特徴量とする。
(c)周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Rにおいて、前記取得した特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かをマハラノビス距離を用いた判別分析により決定することで周期性を有する動きを検出する。
【0007】
検出の対象となる動きの特徴量は、以下の工程によって得られる:対象となる動きの時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する;そして、各画素の濃淡値の時系列変化から該対象となる動きの特徴量を取得する。好ましくは、取得した特徴量から検出の対象となる動きのクラスタを形成する。
【0008】
本発明に係る検出方法を装置として具現化することも可能である。該装置は、時系列濃淡画像を取得する撮像手段と、該時系列濃淡画像を低解像度画像に変換する変換手段と、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得して格納する手段と、各画素の濃淡値の時系列変化から特徴量を抽出する手段と、検出対象である周期性を備えた動きの特徴量を記憶する手段と、該抽出手段で抽出された特徴量と該記憶手段に記憶されている特徴量とを比較する判別手段とを有する。このような装置は、CCDカメラ等の撮像手段とコンピュータとから構成することができる。コンピュータは、少なくとも、撮像手段とのインターフェース、記憶部、演算処理部を備えていればよい。
【0009】
本発明の検出対象となる動きは、周期性を有する動きであれば限定されないが、一つの好ましい例では、検出対象は手振りである。
【0010】
【発明の実施の形態】
[A]手振りによる画像の濃淡値の周期的な変化
本発明について、好適な例である手振り検出に基づいて説明する。手振りは手の水平方向の周期的な動作と考えることができ、その周波数は通常は3Hzないし4Hzである。手を振るときには、手領域における濃淡値が手の濃淡値と背景の濃淡値との間で振動する。本発明では、前置処理として、画像の低解像度化を考えた。画像を低解像度化することによって、図1に示すように、振動のパターンが滑らかになる共に、ノイズに対するロバストを獲得し、計算コストも低減できる。
【0011】
低解像度化の程度については次のように考えることができる。カメラから手までの距離をL[m]、手振りの幅をLH[m]、カメラの水平角度をθ[rad]、得られた画像の水平方向の画素数をaとする。H[画素]の画像における手振りの幅は以下のように表される。
【数1】
【0012】
低解像度画像における手振りの幅はだいたい1画素よりも大きいことが必要である。したがって、H>Plimが満たされるべきである。ここで、Plimは低解像度画像の画素に割り当てられた水平方向の画素数である。尚、低解像度の程度は、認識対象の振幅の大きさに依存するものであり、手振り以外の動きを認識する場合には、該対象となる動きに対して適切な低解像度化が選択される。
【0013】
[B]濃淡値の時系列に対するFFT
図3に示すように、取得した濃淡画像をm×nの適当な画素数に低解像度化し、全画素の濃淡値I(i,j,t)を時系列で取得する。I(i,j,t)は、t番目のフレームにおける(i,j)画素の濃淡値を表し、i=1,2,....m,j=1,2,....n,tは時系列のフレーム数である。具体的に言うと、ある注目画素(10,12)について、I(10,12,t)=180、I(10,12,t+1)=115、・・・のように濃淡値を取得する。
【0014】
図4において左図は元画像、右図は元画像を低解像度の画像に変換した低解像度画像である。図中の手振り領域に対応する画素では、図5に示すように時間変化に伴って濃淡値I(i,j,t)が手の時と背景の時とで変化する。この濃淡変化は、ある一定の周期を持つため、定量化する手法としてFFTを用いる。
【0015】
各画素における濃淡値I(i,j,t)に対してFFTを行い、スペクトルから手振りを検出する。FFTによって得られたスペクトルを図6に示す。図6において、最大値Gmaxはパワーの最大値、Aveはパワーの平均値、kmaxはパワーの最大値Gmaxを与える周波数である。蛍光灯のちらつきのようなノイズの影響を除去して計算コストを低くするため、FFTは以下の式を満たす画素に対して行なった。
【数2】
【0016】
[C]手振りの認識手法1
濃淡値の時系列から得られるパワースペクトルから特徴量を抽出する。ここでは、スペクトルのパワーの最大値Gmaxと、スペクトルのパワーの平均値Aveとの二つの特徴量を用いる。GmaxおよびAveは(3)式、(4)式でそれぞれ与えられる。Nはサンプル数、WはDFT(離散フーリエ変換)の回転子、max(f)はfの最大値である。
【数3】
【0017】
手振りを検出するために、Gmaxと平均値Aveの特徴空間に線形判別法を適用する。特徴ベクトルが、x=[Gmax,Ave]t、手振りのクラスがω1、他の動作のクラスがω2、各クラスの平均ベクトルをそれぞれm1、m2とする。散乱行列S1、S2はそれぞれ次式で表される。
【数4】
【0018】
二つのクラスの全ての特徴ベクトルを用いることで、クラス内変動行列、クラス間変動行列が、それぞれ次式で表される。niはω1のサンプル数、mは全てのサンプルの平均ベクトルである。
【数5】
【0019】
線形判別関数g(x)は以下のとおりとなる。
【数6】
【0020】
(8)式におけるしきい値a0を決定するため、各クラスの標準偏差によって内部的に分割する方法を選択した。したがって、しきい値は以下のとおりとなる。
【数7】
【0021】
(8)式において、g(x)<0(x∈ω1)の時、画素は手振りに対応するものとみなされる。認識をよりロバストにするため、複数のフレームにおいて連続してg(x)<0の場合に、手振りの決定を行なう。(10)式、(11)式のように公式化できる。
【数8】
【0022】
上述した手振り認識処理の流れを図7に示す。先ず、画像を低解像度画像に変換する。そして、各画素の濃淡値を取得する。ここで、必要なサンプリング数が得られたかを判別する。必要なサンプリング数に達した場合には、濃淡値の変化がIdif以上であるかを判別する。濃淡値の変化がIdif以上である場合には、濃淡値の時系列に対するFFTを行なう。FFTの結果から、GmaxとAveを抽出する。そして、判別分析を行なう。J=1を満たす場合には、手振りが検出される。FFTは低解像度画像の全ての画素(定値の画素を除く)に対して個々に行なわれる。
【0023】
図7に示す手振り認識処理を用いた実験例について説明する。全ての画素のFFT計算および認識処理を含む全ての計算は、PC(Pentium IV
,1.4GHz)で行なった。画像の入力、および低解像度化には画像入力ボードPicPort Color(Leutron Vision)、および画像処理ソフト(MVTec,HALCON)を用いた。また、CCDカメラとしては、手振り位置を注視させるためにPan−Tilt機能を搭載したカメラ(SONY,EVI−G20)を使用した。サンプリング数Nは16とし、式(2)におけるItは5[画素]に設定した。サンプリング周期は約80[ms]であった。
【0024】
画像の解像度の決定について説明する。画像の解像度を、式(1)に従って決定した。パラメータは、a=640[画素]、θ=π/4[rad]、Hl=0.3[m]であり、最大測定距離を8[m]に設定した。Hは29画素となる。よって、Plimを、Hよりも小さい25画素に設定し、原画像の25×25画素は低解像度化された画像の1画素に割り当てた。結果として、低解像度化画像の画素数は25×19[画素]に設定された。
【0025】
線形判別関数の決定について説明する。手振りのクラスタω1および他の動作のクラスタω2を実験によって形成した。他の動作には数々のランダムな動作が含まれ、室内におけるランダムな歩行が例示される。図8、図9には、ω1、ω2のそれぞれにおけるGmax―Aveの分布が示されている。距離は3〜8mに設定された。ω1、ω2のデータ数は2500である。(6)式におけるクラス内散乱行列Sw、パターンの平均miは次のように求められる。
【数9】
したがって、(8)式における行列Aは次のとおりとなる。
【数10】
(9)式におけるa0は−0.143となる。したがって、線形判別関数は以下のとおり与えられる。
【数11】
【0026】
ここで、得られたg(x)を評価する。判別誤り率piを次のように置く。
【数12】
niはクラスタiにおけるサンプル数、nwiは判別誤り数である。図8、図9に示すものにおいて、p1=4.20%(タイプ1誤り:手振りの画素を他の動作のものと認識)であり、p2=2.28%(タイプ2誤り:他の動作の画素を手振りのものと認識)である。誤り率は極めて低い。
【0027】
手振りの検出について説明する。実験は、距離や照明条件を変えて、5つの対象について行なった。照明は蛍光灯を用いた。手の周囲の照度は、60〜190[lux](条件1:暗)、250−315[lux](条件2:明)である。実行された動作は以下のとおりである。(1)カメラアングルの中の任意の場所で2秒間手繰りを行なう、(2)2秒間手振りを中断し、次の手振りを行なう。動作は20回繰り返された。2秒以内で手振りが検出された場合には、手振り認識が成功したものとする。表1に結果を示す。距離が4〜8mの場合には、極めて高い認識率がある。距離が大きくなると(7,8m)、手振りの幅が小さくなり認識率が低くなる。
【0028】
さらに、条件1の場合のほうが認識率が高いことがわかった。これは、手領域と背景の照度の差によるものだと考えられる。より暗い条件だと、背景の壁はより暗く(30〜50[lux])、手領域と背景との濃度差がより大きくなる。これに対して、より明るい条件だと、背景の壁はより明るく(230〜300[lux])、手領域と背景との濃度差がより小さくなる。
【表1】
【0029】
次いで、認識誤りの実験を行なった。一人が、手振りを除く、数々の動作、例えば、室内のランダム歩行、を行なった。距離は1〜8mである。動作は600秒間継続して行なわれた。この実験において、認識誤りは一切生じなかった。蛍光灯のちらつきも認識に何ら影響を与えなかった。したがって、本手法は、実用性の高いものであることがわかる。
【0030】
[D] 手振りの認識手法2
線形判別分析法に基づく手振り認識の判別について説明したが、次に、他の実施形態として、マハラノビス距離を用いる判別法について説明する。まず、手振り領域に対応する画素の濃淡値に対してFFTを行い、スペクトルから特徴空間を定め、手振りのクラスタを形成する。認識時には、各画素で得られた特徴量とのマハラノビス距離を求め、その値がしきい値より小さい画素がある場合に手振りであると認識する。
【0031】
特徴量にはパワーの最大値Gmaxと、Gmaxを平均値Aveで正規化した値Rを用いる。RおよびAveは次式で与えられる。Nはサンプリング数である。
【数13】
【0032】
手振りのクラスタの平均ベクトルをM=[MGmaxMR]Tとし、共分散行列をVとする。計測された特徴量ベクトルXとのマハラノビス距離dMは次式で与えられる。
【数14】
【0033】
マハラノビス距離を用いた手振り認識処理の流れを図10に示す。先ず、画像をm×nに低解像度化する。次いで、全ての画素の濃淡値I(i,j,t)を取得する。取得した画像が必要にサンプリング数に達すると、濃淡値の時系列に対してFFTを行なう。次に、FFTによって得られた特徴量から、手振りのクラスタとのマハラノビス距離dMを算出する。dMがしきい値よりも小さい場合には、手振りを検出する。手振り検出の精度を上げるには、連続して数フレームのdMがしきい値よりも小さい場合には、手振りを検出するように設定する。例えば、連続して次の4フレームが、dM[i,j,t]<しきい値、dM[i,j,t−1]<しきい値、dM[i,j,t−2]<しきい値、dM[i,j,t−3]<しきい値の場合に、手振りを検出する。
【0034】
図10に示す手振り認識処理を用いた実験例について説明する。画像の入力、および低解像度化には画像処理ソフト(MVTec,HALCON)を用い、FFT計算、認識処理等はPC(Pentium(登録商標)4,1.4GHz)で行なった。また、手振り位置を注視させるためにPan−Tilt機能を搭載したカメラ(SONY,EVI−G20)を使用した。入力画像は640×480画素を22×17画素に低解像度化したものを用いた。サンプリング数Nは16とし、サンプリング周期は約80[ms]であった。
【0035】
クラスタの形成について説明する。実験により手振りクラスタを形成した。手振りの速さは約2.5Hzで特徴量の計測を行なった。本実験では、手振りの91%でkmax=4に集約したため、kmax=4のみでクラスタを形成した。計測距離2[m]から7[m]における手振りに対応する画素のGmax−Rの分布を図11に示す。データ数は約2600である。図11において、分布の塊が二つ形成されている。Gmax、Rの値が小さい方の塊は、距離が6[m]、7[m]の時である。これは、画像の解像度を低くしたことにより、手振りの振幅が1画素以内になり、濃淡値の変化が微小となったためである。よって別々のクラスタを形成し、それぞれの平均ベクトルM、共分散行列Vは以下のとおりである。
【数15】
【0036】
次に、2人の人物が椅子に座り、2人の人物が左右に歩行している室内の風景に対し、約1分間計測した時の、全画素に対するGmax−Rの分布を図11に示す。データ数は約4500である。Gmax、Rは共に小さい値に集中し、手振りの場合との区別がほぼ可能である。図11と図12を重ねて見た場合、形成したクラスタ内に手振り以外のデータが約400個含まれている。フレーム毎で見た場合、手振りの動作(図11)では、Gmax、Rは連続的に大きい値をとり、手振り以外の動作(図12)では一時的であるため、両者の区分は可能であった。
【0037】
手振りの検出について説明する。被験者10人を対象に手振りの検出実験を行なった。計測距離が2mから7mで、実時間での検出が行なえた。検出に失敗した例として、極端に手振りが速いまたは遅い場合が挙げられた。また、手振り以外の動作や蛍光灯のちらつきを手振りと誤認識することは無かった。
【0038】
以上述べてきたように、本発明は、低解像度画像の濃淡変化のみに着目し、濃淡変化を定量化するためにFFTを用いる。FFTは高速な処理であり、かつシステムの小型化、ハードウェア化が期待でき、汎用性のあるインターフェースが実現できる。本発明に係る手振り認識法は、好適な例では、インテリジェントルームを用いた会議システムや知能ロボットとのコミュニケーションにおけるマン・マシン・インターフェースに利用される。
【0039】
また、本発明が照明に対してロバストであることを利用して次のような利用もできる。肌色抽出を用いてジェスチャ認識を行なう場合において、肌色抽出は照明の影響を受け易く、特に、ジェスチャ登録時と認識時の照明条件が異なることで、認識の可否が左右される。そのため、認識時には肌色抽出のための閾値を再設定する必要がある。その場合に、本発明の手法によって画像内の手振りが検出された点におけるYUVの変化から、手領域を抽出する再に使用するYUV閾値を決定することができる。こうすることで、照明条件の変化に依らず、操作時の閾値を設定することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る検出法および装置は、画像の濃淡変化のみに着目して対象を検出するものであるので、照明条件に対してロバストである。時系列の濃淡変化から抽出した特徴量に基づいて対象を認識するものであるので、シンプルな構成およびステップでシステムを構成できる。特徴量の検出をFFTで行なうものでは、低コストでありながら、高速でリアルタイムで対象物を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手振りによる濃淡値の周期的変化を示す図であり、上図は高解像度画像、下図は低解像度画像の場合を表している。
【図2】 手振りの振幅を示す図である。
【図3】時系列低解像度画像を示す図である。
【図4】画像の低解像度化を示す図であり、左図は元画像、右図は低解像度画像である。
【図5】手振り領域のある注目画素についての濃淡変化を例示する図である。
【図6】時系列の周波数変化に対してFFTを行って得られたスペクトルと特徴量とを示す図である。
【図7】手振り認識の手順を示すフローチャートである。
【図8】手振りのGmax−Aveの分布を示す図である。
【図9】手振り以外の動作のGmax−Aveの分布を示す図である。
【図10】手振り認識の手順を示すフローチャートである。
【図11】手振り動作のGmax−Rの分布を示す図である。
【図12】手振り以外の動作のGmax−Rの分布を示す図である。
Claims (8)
- 以下の工程を含むことを特徴とする画像から周期性を有する動きを検出する方法。
(a)時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する。
(b)前記取得した低解像度画像の各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを特徴量として取得する。
(c)周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Aveにおいて、前記取得した特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かを線形判別分析により決定することで周期性を有する動きを検出する。 - 請求項1において、前記工程(c)における周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタは、前記工程(a)(b)によって形成されることを特徴とする検出方法。
- 以下の工程を含むことを特徴とする画像から周期性を有する動きを検出する方法。
(a)時系列濃淡画像を低解像度化し、低解像度画像の各画素の濃淡値を取得する。
(b)前記取得した低解像度画像の各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを取得し、パワーの最大値G max と、G max を平均値Aveで正規化した値Rを特徴量とする。
(c)周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Rにおいて、前記取得した特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かをマハラノビス距離を用いた判別分析により決定することで周期性を有する動きを検出する。 - 請求項3において、前記工程(c)における周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタは、前記工程(a)(b)によって形成されることを特徴とする検出方法。
- 請求項1乃至4いずれかにおいて、工程(b)のフーリエ変換はFFTであることを特徴とする検出方法。
- 請求項1乃至5いずれかにおいて、該周期性を有する動きは、手振りであることを特徴とする検出方法。
- 時系列濃淡画像を取得する撮像手段と、
該時系列濃淡画像を低解像度画像に変換する変換手段と、
低解像度画像の各画素の濃淡値を取得して格納する手段と、
各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを特徴量として抽出する手段と、
周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Aveにおける周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタの特徴量G max ,Aveを記憶する手段と、
前記特徴空間G max ―Aveにおいて、前記抽出手段で抽出された特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かを線形判別分析により決定する判別分析手段と、
を有することを特徴とする周期性を備えた動きの検出装置。 - 時系列濃淡画像を取得する撮像手段と、
該時系列濃淡画像を低解像度画像に変換する変換手段と、
低解像度画像の各画素の濃淡値を取得して格納する手段と、
各画素の濃淡値の時系列に対してフーリエ変換を行ってパワースペクトルのパワーの最大値G max 、パワーの平均値Aveを取得し、パワーの最大値G max と、G max を平均値Aveで正規化した値Rを特徴量として抽出する手段と、
周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタをそれぞれ備えた特徴空間G max ―Rにおける周期性を有する動きのクラスタと周期性を有する動き以外の動きのクラスタの特徴量G max ,Rを記憶する手段と、
前記特徴空間G max ―Rにおいて、前記抽出手段で抽出された特徴量が前記周期性を有する動きのクラスタに属するか否かをマハラノビス距離を用いて決定する判別分析手段と、
を有することを特徴とする周期性を備えた動きの検出装置。
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