JP4073415B2 - 情報抽出方法、情報抽出装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、過去の製品に発生した不具合の情報の中から有用な情報を抽出する情報抽出方法、情報抽出装置及びコンピュータプログラムに関する。
製品の開発においては、製品に不具合が発生することを未然に防止することが重要である。商品化された製品に不具合が発生した場合は、リコールのための費用又は開発をやり直すための費用などの追加の費用が必要となる。また製品の開発の途中で製品に不具合が発生した場合にも、開発に要する時間が増加することによって開発コストが増大し、また商品化の時期が遅れることによって販売の機会が失われることになる。一方、近年のコンピュータ技術の発達により、過去の製品開発においてどのような製品でどのような不具合が発生したか等の不具合の情報をデータベースに蓄積しておくことが可能になっている。開発する製品の種類又は使用する部品などに応じて、データベースに記録されている過去の不具合の情報を利用することにより、不具合の発生を未然に防止することができるようになってきている。
特開平7−36922号公報
前述の如きデータベースには、過去に開発された種々の製品に関する膨大な不具合の情報が蓄積されているので、新たな製品の開発に過去の不具合の情報をフィードバックさせるためには、開発する製品にとって有用な不具合の情報をデータベースから抽出する必要がある。しかし、従来のデータベースでは、開発しようとする製品に応じて不具合の情報を効率的に抽出する方法がないので、過去の有用な不具合の情報を抽出することが困難である。このため、従来は、過去の不具合の情報が製品の開発に充分にフィードバックされておらず、製品に不具合が発生することを未然に防止するために過去の不具合の情報を充分に活用できないという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、対象製品に有用な過去の不具合の情報をデータベースから効率的に抽出することができる情報抽出方法、情報抽出装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
第1発明に掛かる情報抽出方法は、記憶部及び演算部を備えるコンピュータを用いて、複数の製品で過去に発生した不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出方法であって、過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶部で記憶し、製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶部で記憶し、コンピュータが受け付けた、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数と、各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を、各不具合について演算部で合計し、演算部で合計した値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について演算部で計算し、演算部で計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を演算部で順位付けすることを特徴とする。
第2発明に掛かる情報抽出装置は、複数の製品で過去に発生した製品の不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出装置であって、過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶する手段と、製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶する手段と、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数を受け付ける手段と、該手段が受け付けた各関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を、各不具合について合計する手段と、該手段が合計した値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算する手段と、該手段が計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を順位付けする手段とを備えることを特徴とする。
第3発明に掛かる情報抽出装置は、複数の製品で過去に発生した製品の不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出装置であって、製品が実現する複数の機能の夫々と各機能に関係して過去に発生した複数の不具合の夫々との各組み合わせが発生した回数を記憶する手段と、各不具合が引き起こす影響の大きさを示す影響指数を記憶する手段と、各不具合と各機能との組み合わせが発生した回数を各不具合について合計した合計値を計算する手段と、各不具合について、前記合計値に前記影響指数を乗じた影響累積度数を計算する手段と、該手段が計算した前記影響累積度数の夫々を各不具合に対応付けて記憶する手段と、各不具合と各機能との組み合わせが発生した回数を各機能について合計した合計値を計算する手段と、各機能について、各不具合と機能との組み合わせが発生した回数を前記合計値で除した発生不具合割合を計算する手段と、該手段が計算した前記発生不具合割合の夫々を各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶する手段と、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数を受け付ける手段と、該手段が受け付けた各関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を計算する手段と、該手段が計算した前記値を各不具合について合計した合計値を計算する手段と、該手段が計算した前記合計値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算する手段と、該手段が計算した前記不具合影響度数の大きさの順に複数の不具合を順位付けする手段とを備えることを特徴とする。
第4発明に掛かるコンピュータプログラムは、過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶し、製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶するコンピュータに、複数の製品で過去に発生した不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を各不具合について合計した合計値を計算させる手順と、コンピュータに、計算した前記合計値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算させる手順と、コンピュータに、計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を演算部で順位付けさせる手順とを含むことを特徴とする。
本発明においては、過去の製品が実現する各機能に関係して発生した複数の不具合の中で各不具合の割合を示す発生不具合割合を記憶し、各不具合が製品の開発又は販売等に対して過去に引き起こした影響を累積した影響累積度数を記憶しておき、開発予定の製品等の対象製品が各機能に関連する関連度に発生不具合割合を乗じて各不具合について合計し、各不具合についての合計値に影響累積度数を乗じて不具合影響度数を計算し、不具合影響度数の値に応じて複数の不具合を順位付けする。
本発明においては、対象製品に関して、不具合が発生する可能性が高いほど大きくまた不具合が製品の開発又は販売等に及ぼす影響が大きいほど大きくなる不具合影響度数を各不具合について計算し、不具合影響度数の大きさに応じて不具合が順位付けされて提示されるので、過去に蓄積された大量の不具合の情報の中から対象製品に関して有用な不具合の情報が効率的に抽出される。従って、製品の開発者などの担当者は、対象製品に関して優先的に発生を防止すべき重要な不具合の情報を得ることができ、過去の不具合の情報を製品の開発にフィードバックさせることによって、重大な不具合の発生を未然に防止することができる。これにより、製品の開発コストの上昇及び開発期間の長期化を防止することが可能となり、また製品の品質を向上させることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の情報抽出装置1の内部構成を示すブロック図である。情報抽出装置1は、パーソナルコンピュータ又はサーバ装置などの汎用コンピュータを用いて構成されている。情報抽出装置1は、演算を行うCPU(演算部)11と、演算に伴って発生する一時的なデータを記憶するRAM12と、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置13と、ハードディスク等の内部記憶装置(記憶部)14とを備えている。CPU11は、CD−ROM等の記録媒体2から本発明のコンピュータプログラム20を外部記憶装置13にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラム20を内部記憶装置14に記憶させる。コンピュータプログラム20は必要に応じて内部記憶装置14からRAM12へロードされ、ロードされたコンピュータプログラム20に基づいてCPU11は情報抽出装置1に必要な処理を実行する。情報抽出装置1は、キーボー又はマウス等の入力部15と、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の出力部16とを備えており、データの入力を始めとするオペレータからの操作を受け付ける構成となっている。情報抽出装置1は、過去の製品開発の過程で発生した不具合の情報を記憶し、新たに開発する製品などの対象製品について有用な情報を抽出して開発者などの担当者に提示する処理を行う。
図1は、本発明の情報抽出装置1の内部構成を示すブロック図である。情報抽出装置1は、パーソナルコンピュータ又はサーバ装置などの汎用コンピュータを用いて構成されている。情報抽出装置1は、演算を行うCPU(演算部)11と、演算に伴って発生する一時的なデータを記憶するRAM12と、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置13と、ハードディスク等の内部記憶装置(記憶部)14とを備えている。CPU11は、CD−ROM等の記録媒体2から本発明のコンピュータプログラム20を外部記憶装置13にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラム20を内部記憶装置14に記憶させる。コンピュータプログラム20は必要に応じて内部記憶装置14からRAM12へロードされ、ロードされたコンピュータプログラム20に基づいてCPU11は情報抽出装置1に必要な処理を実行する。情報抽出装置1は、キーボー又はマウス等の入力部15と、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の出力部16とを備えており、データの入力を始めとするオペレータからの操作を受け付ける構成となっている。情報抽出装置1は、過去の製品開発の過程で発生した不具合の情報を記憶し、新たに開発する製品などの対象製品について有用な情報を抽出して開発者などの担当者に提示する処理を行う。
内部記憶装置14は、過去の製品が実現した機能を分類して示す機能分類情報141と、過去の製品開発において発生した不具合を分類して示す不具合分類情報142とを記憶している。図2は、機能分類情報141の内容例を示す概念図である。図2には製品が冷蔵庫である場合の例を示している。製品が実現する冷やす,凍らせる,ドア開閉等の夫々の機能に対して、FUNC(1),FUNC(2),FUNC(3),…の機能識別子が付与されている。
図3は、不具合分類情報142の内容例を示す概念図である。図3に示す例は、機能の例と同様に製品が冷蔵庫である場合の不具合の例を示す。冷えない,冷えすぎ,水漏れ等の夫々の不具合に対して、FAIL(1),FAIL(2),FAIL(3),…の不具合識別子が付与されている。更に、各不具合に対して、開発コストの増大又は販売機会の損失などの不具合が引き起こす影響の大きさを示す影響指数が対応付けられて記録されている。影響指標の値は、不具合が発生した場合に必要となるリコール費用又は再開発に要する時間などから定められており、値が大であるほど不具合が引き起こす影響が大であることを示している。例えば図3に示した例では、冷蔵庫が冷えないというFAIL(1)の不具合は冷蔵庫にとって致命的な不具合であるので、FAIL(1)に対して5という大きな値が影響指数として記録されている。また他の例では、冷蔵庫が冷えすぎるというFAIL(2)の不具合は対処しやすい不具合であるので、FAIL(2)に対しては1という小さな値が影響指数として記録されている。
また内部記憶装置14は、複数の過去の製品において報告された不具合の情報を記録する不具合報告データ143を記憶している。図4は、不具合報告データの内容例を示す概念図である。不具合報告データ143は、報告された不具合と、不具合の発生に関係する機能と、発生した不具合の具体的な内容とが互いに対応付けて記録されている。図4に示した例では、形状不良というFAIL(5)の不具合が、FUNC(3)のドア開閉、FUNC4の省エネ及びFUNC(8)の静音の機能を実現するための構成部分で発生したことが記録されている。製品に不具合が発生する都度、製品の開発者等のオペレータが入力部15を操作することによって不具合報告データ143に追加されるべき不具合の情報が入力され、不具合報告データ143の内容が更新される。不具合報告データ143には、過去の複数の製品において発生した不具合と不具合に関係する機能とを示す情報が記録されている。
次に、本発明の情報抽出装置1が行う処理をフローチャートを用いて説明する。コンピュータプログラム20は、不具合報告データ143に記録されている過去の不具合の情報から、所定の機能に関係して発生する不具合の中で各不具合が示す割合を示す発生不具合割合を計算する処理を行うためのプログラムを含んでいる。図5は、情報抽出装置1が行う発生不具合割合を生成する処理の手順を示すフローチャートである。情報抽出装置1のCPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って以下の処理を実行する。
情報抽出装置1のCPU11は、内部記憶装置14が記憶している不具合報告データ143の内容を読み出し、不具合報告データ143に記録されている各不具合と各機能との組み合わせが発生した回数をカウントする(S11)。CPU11は、次に、カウントした回数を各組み合わせについて示した不具合と機能との組み合わせ回数表144を生成し、内部記憶装置14に記憶させる(S12)。
図6は、不具合と機能との組み合わせ回数表144の例を示す概念図である。不具合報告データ143に基づいて、過去の製品で発生した不具合と機能との組み合わせの回数が各組み合わせについて記録される。ここで、FAIL(m)の不具合とFUNC(n)の機能との組み合わせが過去の製品で発生した回数をT(m,n)とする。
CPU11は、次に、各不具合について、組み合わせ回数表144に記録されている当該不具合と各機能との組み合わせの回数を合計する(S13)。このとき、CPU11は、組み合わせ回数表144に記録されている機能の種類がN種類であるとして、以下の式で計算される合計値S(fail(m))を計算し、図6に示す如く組み合わせ回数表144に記録する。
CPU11は、次に、各不具合について計算した各機能との組み合わせの回数の合計値S(fail(m))に各不具合の影響指数を乗じた影響累積度数を計算し(S14)、各不具合の影響累積度数を記録した影響累積データ145を内部記憶装置14に記憶させる(S15)。このとき、CPU11は、FAIL(m)の不具合の影響指数をi(m)として、各不具合についての影響累積度数Ea(m)を、Ea(m)=i(m)×S(fail(m))により計算する。図7は、影響累積データ145の内容例を示す概念図である。各不具合に対応付けて、影響累積度数Ea(m)が記録されている。影響累積度数は、各機能に関係して特定の不具合が発生した回数の合計値に影響指数を乗じた値であるので、特定の不具合が発生することによって過去に引き起こされた影響の累積を示す指標である。
CPU11は、次に、各機能について、組み合わせ回数表144に記録されている当該機能と各不具合との組み合わせの回数を合計する(S16)。このとき、CPU11は、組み合わせ回数表144に記録されている不具合の種類がM種類であるとして、以下の式で計算される合計値S(func(n))を計算し、図6に示す如く組み合わせ回数表144に記録する。
CPU11は、次に、機能と各不具合との組み合わせの回数を、機能と各不具合との組み合わせの回数の合計値S(func(n))で除することによって、機能に関係して発生した不具合の中に占める各不具合の割合を示す発生不具合割合を計算する(S17)。このとき、CPU11は、発生不具合割合T’(m,n)を、T’(m,n)=T(m,n)/S(func(n))により計算する。CPU11は、次に、機能と不具合との各組み合わせの発生不具合割合を記録した発生不具合割合表146を内部記憶装置14に記憶させ(S18)、処理を終了する。
図8は、発生不具合割合表146の内容例を示す概念図である。不具合と機能との各組み合わせに対応付けて、発生不具合割合T’(m,n)が記録されている。発生不具合割合は、各機能に関係して過去の製品において発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合であり、特定の機能を製品が実現しようとしたときに各不具合が発生する頻度を示している。
以上の発生不具合割合を計算する処理は、定期的又は新たな不具合の情報が情報抽出装置1に入力されて不具合報告データ143が更新された場合等の所定のタイミングで随時行われる。
コンピュータプログラム20は、これから開発予定の製品、開発途中の製品又は既に完成された製品などの対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する処理を行うためのプログラムを含んでいる。
対象製品が開発予定の製品である場合、開発の担当者は、製品の企画に基づいて製品が各機能に関連する度合いの大きさを示す関連度数を予め定めておく。また対象製品が開発途中又は完成済みの製品である場合は、担当者は、製品の仕様に基づいて関連度数を定めておく。図9は、関連度数の例を示す概念図である。製品が関連する度合いが大きいドア開閉及びパネル表示などの機能については、関連度が大である点数が定められる。また製品が関連する度合いが小さい省エネ等の機能については、関連度が小である点数が定められる。全ての機能に割り当てられた関連度の点数の合計値で各機能の点数を除することによって、関連度数R(n)が定められる。なお、関連度が大である場合に値が大となる点数を関連度数として用いてもよい。
図10は、情報抽出装置1が行う重要度の高い不具合の情報を抽出する処理の手順を示すフローチャートである。情報抽出装置1のCPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って以下の処理を実行する。CPU11は、入力部15をオペレータが操作することによる関連度数の受付を監視している(S21)。関連度数の受付がない場合は(S21:NO)、CPU11は、関連度数の受付の監視を続行する。関連度数を受け付けた場合は(S21:YES)、関連度数R(n)と、関連度数に対応する機能に対応して発生不具合割合表146に記録されている発生不具合割合T’(m,n)とを乗算する(S22)。CPU11は、次に、関連度数R(n)と発生不具合割合T’(m,n)との乗算値を各不具合について合計した合計値Eb(m)を計算する(S23)。ここで計算した合計値Eb(m)は、対象製品に発生しやすい不具合の発生頻度を示している。CPU11は、次に、計算した合計値Eb(m)と、この合計値Eb(m)に対応する不具合に対応して影響累積データ145に記録されている影響累積度数Ea(m)とを乗算した不具合影響度数E(m)を計算する(S24)。即ち、CPU11は、以下の式で不具合影響度数E(m)を計算する。
図11は、不具合と各不具合について計算された不具合影響度数との対応を示す概念図である。各不具合について不具合影響度数が対応しており、不具合と不具合影響度数との対応がRAM12に記憶される。不具合影響度数は、対象製品に対する不具合の危険性を示しており、不具合が発生する可能性が高いほど大きく、また不具合が引き起こす影響が大きいほど大きくなる。従って、不具合影響度数が大きい不具合であるほど、優先的に発生を防止すべき重要な不具合である。
CPU11は、次に、不具合影響度数の値の大きさに応じて、複数の不具合を重要度の高い順に順位付けし(S25)、順位付けした不具合を示す情報を出力部16に出力させ(S26)、処理を終了する。対象製品が開発予定の製品である場合は、開発の担当者は、重要度の高い順に順位付けられた不具合の情報に基づいて、重要度が高い不具合の発生を優先的に防止すべく対象製品の開発を行う。また対象製品が完成済みの製品である場合は、商品化の担当者は、実用試験を行って不具合の発生を検証し、その結果を踏まえて使用説明書に注意事項を記載する等、重要度が高い不具合の発生を優先的に防止すべく対応を行う。
以上詳述した如く、本発明においては、過去の製品が実現する機能に関係して発生した各不具合の発生頻度と、開発コストの増大又は販売機会の損失等、不具合が過去に引き起こした影響の実績とから、新たに開発予定の製品等の対象製品が各機能に関連する度合いに基づいて、不具合が発生する可能性が高いほど大きくまた不具合が引き起こす影響が大きいほど大きくなる不具合影響度数を各不具合について計算する。不具合影響度数の大きさに応じて不具合が順位付けされて提示されるので、過去に蓄積された大量の不具合の情報の中から対象製品に関して有用な不具合の情報が効率的に抽出される。従って、製品の開発者又は販売者などの担当者は、対象製品に関して優先的に発生を防止すべき重要な不具合の情報を得ることができ、過去の不具合の情報を製品の開発にフィードバックさせることによって、重大な不具合の発生を未然に防止することができる。これにより、製品の開発コストの上昇及び開発期間の長期化を防止することが可能となり、また製品の品質を向上させることが可能となる。また、機能に関係づけて不具合の情報を記憶し、機能に関連する不具合の情報を抽出するので、部品が変更される等して互いに大幅に内部構造が異なっている古い製品についても、その不具合の情報を活用することが可能となる。
1 情報抽出装置
11 CPU(演算部)
12 RAM
14 内部記憶装置(記憶部)
15 入力部
2 記録媒体
20 コンピュータプログラム
11 CPU(演算部)
12 RAM
14 内部記憶装置(記憶部)
15 入力部
2 記録媒体
20 コンピュータプログラム
Claims (4)
- 記憶部及び演算部を備えるコンピュータを用いて、複数の製品で過去に発生した不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出方法であって、
過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶部で記憶し、
製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶部で記憶し、
コンピュータが受け付けた、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数と、各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を、各不具合について演算部で合計し、
演算部で合計した値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について演算部で計算し、
演算部で計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を演算部で順位付けすること
を特徴とする情報抽出方法。 - 複数の製品で過去に発生した製品の不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出装置であって、
過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶する手段と、
製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶する手段と、
製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた各関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を、各不具合について合計する手段と、
該手段が合計した値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算する手段と、
該手段が計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を順位付けする手段と
を備えることを特徴とする情報抽出装置。 - 複数の製品で過去に発生した製品の不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出する情報抽出装置であって、
製品が実現する複数の機能の夫々と各機能に関係して過去に発生した複数の不具合の夫々との各組み合わせが発生した回数を記憶する手段と、
各不具合が引き起こす影響の大きさを示す影響指数を記憶する手段と、
各不具合と各機能との組み合わせが発生した回数を各不具合について合計した合計値を計算する手段と、
各不具合について、前記合計値に前記影響指数を乗じた影響累積度数を計算する手段と、
該手段が計算した前記影響累積度数の夫々を各不具合に対応付けて記憶する手段と、
各不具合と各機能との組み合わせが発生した回数を各機能について合計した合計値を計算する手段と、
各機能について、各不具合と機能との組み合わせが発生した回数を前記合計値で除した発生不具合割合を計算する手段と、
該手段が計算した前記発生不具合割合の夫々を各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶する手段と、
製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた各関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を計算する手段と、
該手段が計算した前記値を各不具合について合計した合計値を計算する手段と、
該手段が計算した前記合計値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算する手段と、
該手段が計算した前記不具合影響度数の大きさの順に複数の不具合を順位付けする手段と
を備えることを特徴とする情報抽出装置。 - 過去に発生した複数の不具合の夫々が引き起こした影響の大きさを複数の製品について累積した影響累積度数を、各不具合に対応付けて記憶し、製品が実現する複数の機能の夫々に関係して過去に発生した複数の不具合の発生回数に対して各不具合の発生回数が占める割合を示す発生不具合割合を、各不具合と各機能との組み合わせに対応付けて記憶するコンピュータに、複数の製品で過去に発生した不具合の情報の中から、対象製品に発生する可能性がある重要度の高い不具合の情報を抽出させるコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、製品が実現する複数の機能の夫々に対象製品が関連する度合いの大きさを示す関連度数と各関連度数が対応する機能に対応付けられている前記発生不具合割合とを乗じた値を各不具合について合計した合計値を計算させる手順と、
コンピュータに、計算した前記合計値に前記影響累積度数を乗じた不具合影響度数を、各不具合について計算させる手順と、
コンピュータに、計算した前記不具合影響度数に応じて複数の不具合を演算部で順位付けさせる手順と
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004101313A JP4073415B2 (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 情報抽出方法、情報抽出装置及びコンピュータプログラム |
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