JP4072831B2 - 粒径分布測定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、湿式フローセル型粒径分布測定装置に関するものである。
この種の粒径分布測定装置は、試料となる粒子群を分散媒中に分散させて試料液とし、この試料液を透明セルに供給し、その状態でレーザ光を照射し、そのときに発生する回折及び/又は散乱光の強度から粒径分布を求めるものである。
このような透明セルへの試料液の供給のために、例えば特許文献1に示すように、試料液を循環させる循環経路が形成されており、この循環経路には粒子群を分散させるための分散バス(以下投入室という。)と循環用ポンプとを備えている。
ところで、投入室の形状は一般的に漏斗状をしており、その側壁に投入室に試料液が流入するための導入ポートが設けられているので、例えば流入した試料液は投入室の対向壁面に当たり2つの流れに分かれて、その投入室の側壁に沿って流れ、その結果水面上に2つの渦ができるという現象が生じる。
ところが、この渦ができることにより、試料液の水面から空気泡が試料液中に混入する恐れが生じる。この現象は、特に水位が下がったときに顕著になり、もし空気が混入すると、その空気泡による光の散乱で測定誤差が生じてしまう。さらに粒子群に対する渦による遠心力と重力が側壁面内で釣り合うことにより、沈降しないで投入室の側壁に滞留する粒子群が現れ、このことが粒子群の偏在を招いて測定誤差を生じるという問題も生じ得る。そしてこのような問題は、より精密な測定を行う場合には致命的なものとなる。
特開2004−069512
そこで本発明は、上記問題点を解決するために、分散媒中に空気泡が混入しないようにし、さらには粒子群が投入室内に滞留しないようにすることをその所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る粒径分布測定装置は、循環経路と、その循環経路上に設けられ、粒子群を分散媒に分散させてなる試料液を当該循環経路内で循環させる循環駆動機構と、前記循環経路上に設けられた透明セルと、その透明セル中を前記分散媒とともに流れる前記粒子群に対して光を照射する光源と、その光の照射によって発生する回折又は/及び散乱光(以下、回折散乱光という。)の強度に基づいて前記粒子群の粒径分布を算出する演算装置とを備えたものであって、前記循環駆動機構を、上方に開口させた粒子群投入口を有する投入室と、その投入室の下方に連続して設けたポンプ室と、そのポンプ室に配置したポンプとを備えたものとし、前記ポンプを駆動して前記投入室の側面に開口させた導入ポートから前記試料液を内部に吸い込み、前記ポンプ室に開口させた導出ポートから前記試料液を外部に排出させるとともに、前記導入ポートから内向きに一定距離離れた部位に、少なくとも当該導入ポート側の面を下向き成分を含む傾斜制御面とした流れ制御部材を設け、その傾斜制御面に前記導入ポートからの流れが当たるように構成していることを特徴とする。
このようなものであれば、導入ポートから流入してきた試料液が投入室の対向壁面に当たることなく、流れ制御部材に当たり投入室の下方に流れるので水面上に渦が生じるのを防ぐことが出来る。そして、その渦に起因した空気泡の混入や遠心力による粒子群の滞留、偏在を抑制して、測定誤差を小さくすることができるようになる。
具体的な実施態様としては、前記流れ制御部材が、下方に向かって徐々に窄まる筒状をなすものであることが望ましい。
乱流を発生させることにより粒子群を万遍なく分散させ、また乱流により粒子群が一定箇所で滞留することや粒子群の偏在による偏析を防止するためには、前記流れ制御部材に、その厚み方向に貫通する貫通孔を間欠的に複数設けていることが望ましい。
さらに、粒子群の一定箇所での滞留を防ぐためには、前記投入室における前記導入ポートよりも少なくとも下側の側面を、下方に向かうにつれ内向きに向かうように傾斜させていることが効果的である。
前記循環駆動機構の製作及び組み立てを容易にするためには、前記投入室を上投入室と下投入室とからなるものとし、前記上投入室を形成する上部ブロック体と、前記下投入室を形成する下部ブロック体とを接続してなる投入室形成ブロック体に、前記投入室を形成するとともに、前記上部ブロック体の下部から前記流れ制御部材を下方に一体に突出させ、その流れ制御部材の周囲に下投入室が配置されるように、前記上部ブロック体に対し、前記下部ブロック体を接続していることが好ましい。
投入口を大きく取るための具体的実施態様としては、前記投入室が上方に向かって拡がる概略円錐状をなすものを挙げることができる。
ポンプ室から粒子群を含んだ分散媒が効率よく流れ出すようにするには、前記ポンプを回転翼を有する遠心型のものとするとともに、前記導出ポートを前記ポンプ室の側面に開口させ、その導出ポートのポンプ回転軸方向の高さ寸法を、少なくとも前記回転翼の高さ寸法と同じ又はそれよりも大きく設定していることが望ましい。
投入室内で定常流を生じにくくするためには、前記投入室の中心軸線に対し前記ポンプの回転軸を傾斜させていることが好ましい。
また、粒子群をより確実に攪拌するためには、前記回転翼の回転数を、基準とする回転数に対して所定の範囲内で上下させるようにしたものであることが望ましい。
分散媒が十分に攪拌されているか等をオペレータが容易に確認できるようにするためには、前記投入口または前記循環経路中に設けた外観可能な透明部分を照明する照明装置を更に備えていることが望ましい。
このように本発明によれば、導入ポートから流入してきた試料液が投入室の対向壁面に当たることなく、流れ制御部材に当たり投入室の下方に流れるので水面上に渦が生じるのを防ぐことが出来る。そして、その渦に起因した空気泡の混入や遠心力による粒子群の滞留、偏在を抑制して、測定誤差を小さくすることができるようになる。
以下に本実施形態に係る粒径分布測定装置について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る粒径分布測定装置は、図1に示すように、粒子群Sを分散させた分散媒(以下、試料液という。)を流通させる流通経路1と、その試料液を流通経路1のうち循環経路1b内で循環させる循環駆動機構2と、循環経路1b上に設けられた透明セル9と、その透明セル9中を流れる粒子群Sにコーヒレントなレーザ光Lを照射する光源10と、その光Lの照射によって生じる回折散乱光LSの光強度を検出する光検出器11と、その光検出器11から出力される各回折散乱光強度の値に基づいて前記粒子群Sの粒径分布を演算する演算装置12とを備えている。
なお、前記分散媒としては、例えば水(純水)、エタノール、油などの液体が用いられるが、測定対象である粒子群Sの種類によって適宜使い分けられる。
流通経路1は、図1に示すように分散媒を注入する注入経路1aと、試料液を循環する循環経路1bと、それら試料液を捨てるための排水経路1cとからなる。
注入経路1aは、注入配管1a1と分散媒タンク14から分散媒を注入するための注入ポンプ1a2と注入を制御するためのバルブ(図示しない)とからなる。
前記循環経路1bは、一端が循環駆動装置2の導出ポート41に接続され、他端が透明セル9の試料液入口9Aに接続された往路管1b1と、一端が透明セル9の試料液出口9Bに接続され、他端が循環駆動装置2の導入ポート321に接続された復路管1b2とドレイン用開閉弁1b3とから構成されている。このドレイン用開閉弁1b3はソレノイドによって切り換え駆動される。さらに往路管1b1の所定位置に、透明セル9に向かう試料液に粒子群Sの凝集が起こることを防止する超音波プローブ1b4を備えている。
排水経路1cは、開閉弁1b3を介して循環経路1bにつながっている排水配管1c1である。
光検出器11は、光Lを照射された粒子群Sから発生する回折散乱光LSの光強度を検出し、各回折散乱光強度信号を変換等の処理を行うバッファ、増幅器等で構成されている信号処理部13に出力するものである。
演算装置12は、図2に示すようにCPU121、メモリ122、入出力インターフェイス123等を備えた汎用乃至専用のコンピュータであり、前記メモリ122の所定領域に記憶させた所定のプログラムにしたがってCPU121、周辺機器等を協働させることにより、前記信号処理部13で処理された各回折散乱光強度信号の値に基づいて前記粒子群Sの粒径分布を算出するものである。
循環駆動装置2は、図3に示すように、上方に開口させた粒子群投入口311を有する投入室3aを形成する投入室形成ブロック体3と、その投入室3aの下方に連続して設けたポンプ室4aを形成するポンプ室形成ブロック体4と、そのポンプ室4aに配置したポンプ5とを備えたものである。
投入室形成ブロック体3は投入室3aを形成しており、投入室3aを上投入室3a1と下投入室3a2に分けたときにその上投入室3a1を形成する上部ブロック体31と、下投入室3a2を形成する下部ブロック体32とからなる。
上部ブロック体31は、投入口311を大きく取るために、上投入室3a1が上方に向かって広がる概略円錐状をなすように形成してあり、水平方向から見たときに傾斜角の小さいテーパを有する第1側面312と傾斜角の大きいテーパ面を有する第2側面313とを有する。第1側面312には、分散媒あるいは試料液が入りすぎたときに排水するためのオーバーフローポート314を設けるようにしている。このオーバーフローポート314の周縁口の下端314aが投入室3aの最上水位(M)となる。
さらに、上部ブロック体31の下部には、下投入室3a2と通じる上開口部315を有しおり、その上開口部315の周縁から突出した流れ制御部材33を設けるようにしている。
流れ制御部材33は、図4の拡大図に示されるように、下方に向かって徐々に窄まる筒状をなすものであり、その外周面がセル9を通過し導入ポート321から吸い込まれてきた試料液を下向きにはね返す傾斜制御面33aを形成している。そして、その内周面33bは前記第2側面313と連続している。さらに、その厚み方向に貫通する貫通孔331を間欠的に等間隔に複数設けている。ただし、貫通孔331の位置は下部ブロック体32に設けた導入ポート321の正面には設けないようにしている。また、貫通孔331の形状は、上下に延びるスリット状であり、流れ制御部材33の先端において開口している。
下部ブロック体32は、流れ制御部材33の周囲一定範囲に下投入室3a2が配置されるように上部ブロック体31とOリング39を挟み込むようにして図示しないネジにより接続されている。下部ブロック体32には、透明セル9を通って復路管1b2によって循環してきた試料液を導入するための導入ポート321をブロック体32の内周壁322に設けている。また、下部ブロック体32の底面にはポンプ室4aにつながる下開口部323を設けるようにしている。この下開口部323は下方に行くに連れて径が大きくなる形状をしている。さらに、この下部ブロック体32は、試料液が下投入室3a2の一定場所に滞留し測定精度に誤差が生じることを防ぐために、その下部には下に行くに連れ径が小さくなっている傾斜面324を形成している。また、ポンプ室形成ブロック体4及びポンプ5を傾斜させるために、下部ブロック体32の底面は傾斜を持たせるようにしている。
この下部ブロック体32の下側には、下投入室3a2と連続してポンプ室4aが形成されるように、図示しないOリングを挟み込むようにして図示しないネジによってポンプ室形成ブロック体4が接続されている。
ポンプ室形成ブロック体4には、投入室3aからの試料液を往路管1b1に導出するための導出ポート41を設けている。この導出ポート41の開口縁41aは、図7に示すように、回転軸方向の高さ寸法を回転翼51の高さ寸法よりも大きく設定している。そして、導出ポート41の形状は、試料液がポンプ室4aに滞留することによる偏析を防ぐために、その導出ポート41から連続して繋がっている往路管1b1の内面の径となるように、当該開口縁41aの径から徐々に狭まり、一定径(往路管1b1の内面径)になるようにしている。
ポンプ室4aに配置されたポンプ5は、回転翼51を有する遠心型のものであり、回転翼51と回転翼51を駆動するための駆動装置52と回転軸53とからなる。
駆動装置52は、モータとプーリ等の伝達機構(いずれも図示しない)とを有している。ポンプ作動開始時は、回転翼51の急激な回転により試料液中に空気泡が混入し、さらに空気泡の光Lの散乱による測定結果の誤差を防ぐために、回転翼51の回転数が徐々に大きくなるように回転翼51を制御し、作動定常時は、粒子群Sを十分に分散し偏析を防ぐために、所定の回転数に対して一定の範囲内で、その回転数を増減するように回転翼51を制御するようにしている。このときモータ52の回転数を変化させるようにしても良いし、プーリ等の伝達機構を用いて回転数を変化するようにしても良い。また、オペレータが所定の回転数を決めることもできる。
回転軸53は、粒子群Sを十分に分散させ偏析を防ぐために、投入室3aの中心軸Cに対し傾斜させるようにしている。
これにより、傾斜側と反対側においては、充分な大きさの投入口311を形成することができ、試料投入時にモータが邪魔になることはない。
さらに本実施形態では、投入室3aに投入した粒子群Sを分散媒中に攪拌するための攪拌装置6と、投入口311及び投入室3aを照明する照明装置7及び試料液の水面レベルを測る水位センサ8を備えている。
攪拌装置6は、攪拌用モータ61と駆動軸62と駆動軸62の先端に設けた攪拌回転翼63とからなり図示しない保持部材で投入室3aの上方に保持されている。
駆動軸62は、ポンプ5の回転軸53と同様に投入室3aの中心軸線Cに対し傾斜させている。
また、駆動軸62は、その先端に設けた攪拌回転翼63を上投入室3a1の第2側面313で囲まれた部分に配置するようにしている。
照明装置7は、例えばLEDを用いたものであり、図示しない保持部材によって粒子群投入口311の上方に設けている。点灯のトリガーは任意に設定し得るが、図示しない制御装置によってポンプ5を駆動したときや、投入口311の蓋(図示しない)を開けたときなどに自動的に照明装置7が作動してLEDが点灯するようにしている。
水位センサ8は、例えば超音波液面センサを用いたものである。このほかに、リードリレーを用いたフロート式、光の反射率の違いや屈折角度の違いを用いた光学式、導電式、静電容量式等のセンサを用いることができる。
次に、このように構成した粒径分布測定装置の動作について説明する。
まず、注入経路1aの注入ポンプ1a2を作動させて分散媒タンク14から循環経路1b及び投入室3a内に分散媒の供給(注入)を開始する。このとき、ドレイン用開閉弁1b3は閉じられている。循環経路1bが分散媒で満たされ、投入室3aにおける水位が、第2傾斜面313の上端部313aにより定められる最低水位(K)以上の所定水位まで至ると、水位センサ7の出力信号に基づいて注入ポンプ1a2が停止し、分散媒の供給(注入)が停止する。次に、投入室3a内へ試料である粒子群Sを投入する。もちろん、粒子群Sの投入はポンプ5等を作動させた後であっても良い。
この後、分散処理の動作を開始する操作により、ポンプ5の駆動装置52が起動してポンプ5が作動するとともに、攪拌装置6,超音波プローブ1b4が作動する。これにより、試料液が、循環経路1b内を循環する。循環経路1b上に設けた循環駆動機構2に導入ポート321から流入する試料液は、最初導入ポート321から内向きに一定距離離れた部位に設けられた流れ制御部材33の傾斜制御面33aに当たり、流れ制御部材33を包むように二手に分かれ流れ制御部材33に設けられた貫通孔331により乱流となり、主にポンプ室4aあるいは循環経路1bに流れ込む。このときに循環経路1b中に存在していた空気及び分散媒中に混入している空気泡は上開口部315あるいは貫通孔331によって抜けていく。そして、ポンプ5によりポンプ室4aの導出ポート41から循環経路1bに流出する。
このように試料液が循環している最中に、透明セル9に光源10により光Lが照射され、それにより発生する回折散乱光LSの強度分布に基づいて演算装置12が粒子群Sの粒径分布を測定する。
以上のように本実施形態では、投入室形成ブロック体3に設けられた導入ポート321の正面に流れ制御部材33を設けているので、投入室3aの試料液の水面に渦が生じにくくすることができる。したがって、空気泡が水面から試料液中に混入することがなくなり、空気泡による光Lの散乱による測定誤差を少なくすることができる。さらに、渦から受ける遠心力と重力が傾斜面312、313内で釣り合うことを防ぐことができるので、粒子群Sの滞留や偏在を防ぐことができ、測定誤差を少なくすることができる。故に、粒径分布の測定精度の向上を図ることが可能となる。その上、水面が水平であり水位が下がってもポンプ室4aに空気泡が入りにくいので、投入室3aをコンパクトにすることができる。
特に、流れ制御部材33に貫通孔331を間欠的に複数設けているので、試料液を乱流とすることができ、粒子群Sを十分に分散させることができる。さらに、試料液中に含まれる空気泡を取り除くことができ、空気泡による光Lの散乱による測定誤差を少なくすることができる。
また、循環駆動装置2は、上部ブロック体31と下部ブロック体32とポンプ室形成ブロック体4とポンプ5とから構成されるので製造あるいは組み立てを容易にすることが可能となる。
さらに、導出ポート41の形状が、その開口縁41aから往路管1b1まで徐々に狭まり一定径となるように形成しているので、試料液の粒子群Sがポンプ室4aに滞留することを防ぐことができ、粒子群Sの偏在による偏析を防ぐことができる。
その上、投入室3aの中心軸線Cに対してポンプ5の回転軸53を傾斜させているので、試料液の水面に渦を生じさせないようにすることができ、投入室3a内の試料液の流れが定常流となることを好適に防ぐことができる。故に、粒子群Sの偏在による偏析を防ぐことができる。
特に、投入口311を照明する照明装置7を備えており、操作がしやすくなり、また粒子群Sが十分に分散させているかどうかの確認することができる。
特に、回転翼51の回転数を、基準とする回転数に対して所定の範囲内で上下させる(特に低回転数からスタートし、回転数を一定の回転数に達するまで段階的に上げていく)場合には、空気泡の発生を抑えつつ粒子群Sの分散をより十分にすることができ、また、投入室3a内の試料液が定常流になるのを防ぐことができるので、粒子群Sが投入室3a内に滞留することを防ぐことができる。故に、粒子群Sの偏在による偏析を防ぐことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、流れ制御部材は貫通孔を設けないものでも良い。
さらに、貫通孔の形状はスリット状でなくても良く、例えば流れ制御部材に1乃至複数個の穴を設けるようにしても良い。
図6のAのような袋小路部分に空気泡が滞留することを防ぎ空気泡抜き効果を一層高めるために、貫通孔が流れ制御部材を超えて、その上に連接する上部ブロック体にまで及んでいるのが好適である。
その上、流れ制御部材は、上部ブロック体の下方に一体に突出させたものでなくてもよく、導入ポートの前方にあれば良い。
前記実施形態では、導入ポートは1つであったが、導入ポートを複数設けても良い。
照明装置は自動でなくても、オペレータが手動でつけるものであってもよい。
また、照明部位は投入室に限らず例えば循環経路中に設けた外観可能な透明部分を照明するものであって良い。
その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
本実施形態における粒径分布測定装置の模式的機器構成図。 同実施形態における演算装置の模式的機器構成図。 同実施形態における循環駆動装置の要部構成説明図。 同実施形態における上部ブロック体の上から見た図。 同実施形態における上部ブロック体の下方からの斜視図。 同実施形態における下部ブロック体及び流れ制御部材を主として示す拡大断面図。 同実施形態におけるポンプ形成ブロック体と往路管との内部構造を示す断面図。
符号の説明
1b・・・循環経路
S・・・粒子群
2・・・循環駆動機構
311・・・粒子群投入口
3a・・・投入室
3a1・・・上投入室
3a2・・・下投入室
3・・・投入室形成ブロック体
31・・・上部ブロック体
32・・・下部ブロック体
321・・・導入ポート
33a・・・傾斜制御面
33・・・流れ制御部材
331・・・貫通孔
4a・・・ポンプ室
4・・・ポンプ室形成ブロック体
5・・・ポンプ
51・・・回転翼
53・・・回転軸
7・・・照明装置
L・・・光
9・・・透明セル
10・・・光源
LS・・・回折散乱光
12・・・演算装置

Claims (10)

  1. 循環経路と、その循環経路上に設けられ、粒子群を分散媒に分散させてなる試料液を当該循環経路内で循環させる循環駆動機構と、前記循環経路上に設けられた透明セルと、その透明セル中を前記分散媒とともに流れる前記粒子群に対して光を照射する光源と、その光の照射によって発生する回折又は/及び散乱光(以下、回折散乱光という。)の強度に基づいて前記粒子群の粒径分布を算出する演算装置とを備えたものであって、
    前記循環駆動機構を、上方に開口させた粒子群投入口を有する投入室と、その投入室の下方に連続して設けたポンプ室と、そのポンプ室に配置したポンプとを備えたものとし、前記ポンプを駆動して前記投入室の側面に開口させた導入ポートから前記試料液を内部に吸い込み、前記ポンプ室に開口させた導出ポートから前記試料液を外部に排出させるとともに、前記導入ポートから内向きに一定距離離れた部位に、少なくとも当該導入ポート側の面を下向き成分を含む傾斜制御面とした流れ制御部材を設け、その傾斜制御面に前記導入ポートからの流れが当たるように構成していることを特徴とする粒径分布測定装置。
  2. 前記流れ制御部材が、下方に向かって徐々に窄まる筒状をなすものである請求項1記載の粒径分布測定装置。
  3. 前記流れ制御部材に、その厚み方向に貫通する貫通孔を間欠的に複数設けている請求項1又は2記載の粒径分布測定装置。
  4. 前記投入室における前記導入ポートよりも少なくとも下側の側面を、下方に向かうにつれ内向きに向かうように傾斜させている請求項1、2又は3記載の粒径分布測定装置。
  5. 前記投入室を上投入室と下投入室とからなるものとし、前記上投入室を形成する上部ブロック体と、前記下投入室を形成する下部ブロック体とを接続してなる投入室形成ブロック体に、前記投入室を形成するとともに、前記上部ブロック体の下部から前記流れ制御部材を下方に一体に突出させ、その流れ制御部材の周囲に前記下投入室が配置されるように、前記上部ブロック体に対し、前記下部ブロック体を接続している請求項1、2、3又は4記載の粒径分布測定装置。
  6. 前記投入室が上方に向かって拡がる概略円錐状をなすものである請求項1、2、3、4又は5記載の粒径分布測定装置。
  7. 前記ポンプを回転翼を有する遠心型のものとするとともに、前記導出ポートを前記ポンプ室の側面に開口させ、その導出ポートのポンプ回転軸方向の高さ寸法を、少なくとも前記回転翼の高さ寸法と同じ又はそれよりも大きく設定している請求項1、2、3、4、5又は6記載の粒径分布測定装置。
  8. 前記投入室の中心軸線に対し前記ポンプの回転軸を傾斜させている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の粒径分布測定装置。
  9. 前記投入口または前記循環経路中に設けた外観可能な透明部分を照明する照明装置を更に備えている請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の粒径分布測定装置。
  10. 前記回転翼の回転数を、基準とする回転数に対して所定の範囲内で上下させるようにしたものである請求項7、8又は9記載の粒径分布測定装置。
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