JP4072096B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球を用いて遊技を行う弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機の一例として、特開2001−46608号公報に掲載されたものは、遊技領域に回転体を備え、その回転体に設けた球受入部が、始点位置にあるときに、その球受入部に遊技球を受け入れる。そして、回転体が回転して、球受入部が、終点位置に移動したときに、球受入部から遊技球を排出される構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の弾球遊技機における回転体は、モーター駆動により一定速度([回転体の角加速度]=0)で回転していたため、球受入部の動きに面白みが感じられず、遊技球の流下態様に関する趣向性が乏しかった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技球の流下態様に関して、趣向性を向上させることが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためなされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技領域を流下する遊技球を、一時的に受け入れ可能な球受入部を有した球誘導部材と、球受入部が、始点位置と終点位置との間を移動可能となるように、球誘導部材を回転可能に軸支する軸部とを備え、球受入部が始点位置で遊技球を受け入れると、球誘導部材が回転し、終点位置に移動して球受入部から遊技球が排出されるようにした弾球遊技機において、遊技球が球誘導部材に乗って始点位置から終点位置に移動する流下態様を視認可能に構成すると共に、球受入部に遊技球を受け入れた場合に、遊技球を受け入れた時点での球誘導部材とその遊技球とを合わせた全体の重量の重心を、軸部の軸線に直交する水平線より下側でかつ軸部の軸線に直交する鉛直線に対し、球受入部が移動して向かう側に配置することで、球誘導部材が全体の重量に基づく回転モーメントにより角加速度を得て回転し、球誘導部材が回転し始めるときの球誘導部材の角加速度を、70〜150[rad/s 2 ]に設定しかつ、球受入部が始点位置から終点位置に移動するに従って、球誘導部材の角加速度を減少させたところに特徴を有する。
【0006】
なお、「鉛直線に対し、球受け入れ部が移動して向かう側」とは、所定の視点から見て球誘導部材が左回転する場合には、「鉛直線に対する左側」に相当し、球誘導部材が右回転する場合には、「鉛直線に対する右側」に相当する。
【0015】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明によれば、始点位置で遊技球を球受入部に受け入れた時点において、遊技球と球誘導部材とを合わせた全体の重量の重心の位置を、軸部の軸線に直交する水平線より下側でかつ鉛直線に対し、球受入部が移動して向かう側に配置したので、球受入部が始点位置から終点位置に移動するに従って、前記全体の重量の重心が、鉛直線に向かって移動し(最終的に、鉛直線を通過してもよい)、球誘導部材を回転させるための回転モーメントが減少する。すると、その回転モーメントに基づく球誘導部材の角加速度が減少し、球受入部に受け入れられた遊技球の落下加速度が減少する。このように、落下加速度が徐々に減少しながら遊技球が流下する態様は、遊技球が一定加速度で自由落下する態様や、強制駆動されて角加速度が0で回転する役物の態様と異なり、遊技者に新鮮な感覚を与えて、趣向性の向上を図ることができる。また、球受入部が始点位置から終点位置に移動し始めるときの球誘導部材の角加速度が、70〜150[rad/s 2 ]に設定したことで、角加速度が小さ過ぎず、かつ、大き過ぎない状態となり、球誘導部材の動作に重厚感を持たせることができ、好適な流下態様を視認することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る一実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれた遊技領域に、各種役物、例えば、始動入賞口14、ランプ風車17、液晶表示装置13、大入賞口15、及び、一般入賞口20,21や障害釘46等が備えられている。ここでいう遊技領域とは、各種役物や障害釘により遊技球が様々に遊転する領域をいう。
【0026】
始動入賞口14と大入賞口15とは、遊技領域のうち中央下寄り位置に上下に並べて配置されており、一般入賞口20,21は、始動入賞口14及び大入賞口15を挟んだ両側にそれぞれ1対ずつ配置されている。前記始動入賞口14の上方には、液晶表示装置13が設けられ、液晶表示装置13を挟んだ両側には、ランプ風車17、始動ゲート18が設けられ、液晶表示装置13の下方でかつ始動入賞口14の両側には、風車19,19が設けられている。また、ガイドレール12に沿った両側部には、円弧状のサイドランプ22,22が設けられ、遊技領域の最下部中央には、外れ玉を回収するためのアウト口16が設けられている。さらに、遊技領域全体に亘って、複数の障害釘49(図3参照)が起立している。
【0027】
パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、図1に示すように、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。
【0028】
図2には、本実施形態のパチンコ遊技機の電気的な構成が示されている。同図において、50は主制御回路であって、CPU51A、ROM51B及びRAM51Cを合わせてパッケージしたワンチップマイコン51を主要部として備える。そして、ワンチップマイコン51が、定期リセット回路53から受けた周期的な割り込みパルスをトリガにして、前記ROM51Bに記憶した種々のプログラムをランし、例えば液晶表示装置13の表示制御等を行って、遊技が制御される。
【0029】
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
始動ゲート18(図1参照)は、遊技盤11から突出した部材に、遊技球が通過可能な通路を備えてなる。また、始動ゲート18には、普通図柄始動スイッチ30(図2参照)が備えられており、このスイッチ30により、始動ゲート18を通過した遊技球が検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する7セグメントLEDにみたてた表示物24(図1参照)が駆動される。
【0030】
始動入賞口14は、本発明の「入球口」に相当し、図3に示すように、上下に並んだ第1及び第2の始動入賞口14A,14Bを備えてなる。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技盤11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技盤11に形成した前述の貫通孔を通って、遊技盤11の裏側に取り込まれる。
【0031】
より詳細には、上側の第1始動入賞口14Aは、遊技球が約1つ入る幅に設定されている。一方、下側の第2始動入賞口14Bは、両側に可動翼片14C,14Cを備える。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、これら両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさに設定されて、第1始動入賞口14Aの真下に位置している。これにより、常には、第2始動入賞口14Bには、遊技球が入らない状態になっている。そして、後述する7セグメントLEDにみたてた表示物24の確定表示が奇数になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒され、第1始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに案内されて第2始動入賞口14Bに入り得る状態になる。
【0032】
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bの何れかに(以下、単に「始動入賞口14に」という)に遊技球が入賞すると、各始動入賞口14A,14B内に設けた特別図柄始動スイッチ31,31(図2参照)が、遊技球を検出して、液晶表示装置13が複数の図柄を変動表示した後、確定表示する。尚、液晶表示装置13が、変動表示している間に、始動入賞口14に入賞球があると、その入賞球は、4個まで累積カウントされる。
【0033】
大入賞口15は、図1に示すように、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図2参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0034】
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口は、選択的に何れか一方が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、最初は、継続入賞口が開放しており、継続入賞口に入賞後、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口が開放される。そして、継続入賞口内に設けた大当たり状態継続スイッチ32(図2参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた入賞球数カウントスイッチ33(図2参照)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
【0035】
液晶表示装置13は、遊技盤11に形成した概矩形の孔に、枠体23を嵌め込み、その枠体23の奥部にTFT−LCDモジュールを備えてなる。この液晶表示装置13には、通常は、図3に示すように、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、液晶表示装置13に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
【0036】
液晶表示装置13に備えた枠体23は、その上辺から上側の両角部に亘った部分が、遊技盤11の表面から突出しており、これにより、枠体23内に上方から遊技球が入らないように規制している。
【0037】
図1に示すように、液晶表示装置13の画面の左下隅には、7セグメントLEDにみたてた表示物24が設けられている。この7セグメントLEDにみたてた表示物24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチ30(図2参照)が遊技球の通過を検出したときに、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが作動する。
【0038】
枠体23の上辺中央には、4つのLED25が配されており、このLED25の点灯でもって、前記始動入賞口14への入賞球の累積カウント数が表示される。
【0039】
図3には、枠体23が、前面の装飾板100(図1参照)を除いた状態で示されており、同図に示すように、枠体23の上辺と両側辺の内部には、遊技球が通過する1対のワープ路40,40が左右対称に設けられている。そして、枠体23の上辺の中央部分には、各ワープ路40のワープ入口41が、横並びになって上方に開口し、一方、枠体23の側辺下端部には、各ワープ路40のワープ出口42が、互いに対向するように内側に向かって開口している。詳細には、各ワープ路40は、枠体23の上辺の中央部分から両端部101,101に向かって斜め下方に延びると共に、上辺の両端部101,101で奥側に向かい、さらに、枠体23の側辺に沿って下方に延びている。また、ワープ路40のうち枠体23の側辺部においては、長手方向に沿って両内側面に交互に突起43が設けられ、これにより、遊技球の流下速度が落ちるようにしてある。
【0040】
枠体23の下辺には、本発明の「球遊転部」に相当するステージ79が設けられている。図4に示すように、ステージ79のうち奥側部分には、第1球遊転路70が、前記した両ワープ出口42,42の間を繋ぐように延びており、ステージ79の前側部分には、第1球遊転路70と隣合わせに、第2球遊転路71が延びている。
【0041】
詳細には、第1球遊転路70は、両端寄り部分が低く、かつ、中央部分が高くなるように、緩やかに湾曲した構造をなしている。これにより、ワープ出口42から排出された遊技球は、第1球遊転路70の両端寄り部分に向かって流下した後に、第1球遊転路70の傾斜を登ることで、第1球遊転路70の中央部分で速度を落とす。また、第1球遊転路70のうち両端寄りの低くなった部分と、中央の高くなった部分には、それぞれ、略平坦になって前方の僅かに傾斜した緩斜面72,73が設けられている。更に、両端の緩斜面72,72と中央の緩斜面73との間には、第1球遊転路70の前縁部に沿って、突条74が設けられ、遊技球が前方に転がり落ちることを規制している。
【0042】
一方、第2球遊転路71は、全体として、両端部から中央部分に向かって緩やかに下るように湾曲しており、中央部分には、略平坦になって前方の僅かに傾斜した緩斜面75が設けられている。また、第2球遊転路71の両端寄り部分には、第2球遊転路71全体から僅かに突出して、稜線が前後方向に延びた隆起部76が設けられている。尚、隆起部76の稜線は、前記第1球遊転路70の緩斜面72のほぼ中央前方に位置している。
【0043】
さて、図4に示すように、枠体23の下辺部分のうち第1球遊転路70と第2球遊転路71との段差面77のうち横方向の中央には、開口78が設けられ、その開口78内には、本発明に係る球誘導部材80が設けられている。
【0044】
球誘導部材80は、その側断面構造が図6に示されており、上端側に球受入部81を備えた樹脂主体部80Jと、その樹脂主体部80Jの下端側に組み付けられた金属製の重り部83を備えてなり、樹脂主体部80Jのうち球受入部81と重り部83との略中間部分に貫通させた軸部82により、回転可能に軸支されている。そして、球誘導部材80は、常には、軸線J1を中心とした重り部83を含む球誘導部材80の全体の重量配置に基づく一方向の回転モーメントにより、図6に示した基本姿勢に保持されている。
尚、ここで、球誘導部材80の自重(重量)には、球誘導部材80の一部である球受入部81の自重は当然含まれる。また、遊技球部材80が基本姿勢であるときの球受入部81の位置が、本発明の「始動位置」に相当する。
【0045】
軸部82の軸線J1(図3及び図6参照)は、開口78を横切る方向、即ち、遊技盤面R1(図3及び図6参照)に対して平行でかつ水平方向を向いており、これにより、球誘導部材80は、遊技盤面R1に対する垂直面R2(図6参照)内で回転して、球受入部81が上下移動する。
【0046】
球受入部81は、前記した始動入賞口14の真上に位置しており、これにより、球受入部81は、下方に移動したときに始動入賞口14に向かう。より詳細には、球誘導部材80のうち樹脂主体部80Jは、前記開口78を閉塞する垂直壁85の上端部から、球受入部81が前方に膨出した構造をなす。
尚、本実施形態では、前記一方向の回転モーメントの他に図6に示すように、垂直壁85の下端部103を、第2球遊転路71を構成する壁体の後端縁104に当接し、かつ、球受入部81の側壁の一部105を、第1球遊転路70を構成する壁体の前端縁106に当接することで、球誘導部材80が前記基本姿勢に位置決めしているが、必ずしも本構成は必要という訳ではない。
【0047】
球受入部81は、前面107と両側面108とが壁体で囲まれ、上面109と後面110とが開放した凹形状になっている。また、始点位置では、球受入部81の後面110の開放口は、第1球遊転路70の緩斜面73に臨んでおり、球受入部81の底壁111は、緩斜面73より若干低くなっている。これにより、遊技球が、緩斜面73から球受入部81内に転動して入る。
【0048】
重り部83は、図8に示すように、軸部82の軸線J1と平行な軸体で構成されており、樹脂主体部80Jのうち下端部に対向状態に形成された1対の挟持壁83A,83Aの間に挟んで固定されている。重り部83の長手方向の中央部は、溝状にくびれており、挟持壁83A,83Aの内面に形成した突起111が、このくびれ部分113に係合している。このくびれ部分113は、重り部83への左右の位置ずれを禁止している。また、1対の挟持壁83A,83Aは、重り部83を軸方向と直交する側方から押し込んで組み付可能となっている。従って、重り部83を軸方向に挿入組付する場合に比べて、重り部83の組付けが容易である。また、重り部83の両端部は、球誘導部材80の側方に突出しており、球誘導部材80の両側のデッドスペース112が有効利用されている。
【0049】
球誘導部材80は、重力を利用して回転する。以下、球誘導部材80を回転させるための回転モーメントを求める。そのために、図7(A)に示すように、軸部82の軸方向から見て球誘導部材80を含む領域を、軸部82の軸線J1に直交する水平線としてのX軸(以下、適宜「水平線X」という)と、軸部82の軸線J1に直交する鉛直線としてのY軸(以下、適宜「鉛直軸Y」という)とで4分割する。そして、上方をY軸の正方向、同図における右側(球誘導部材80より遊技盤11の奥側)をX軸の正方向とすると、球誘導部材80の一部としての樹脂主体部80Jと重り部83、及び、球受入部81に受け入れられた遊技球に関する重心位置座標は表1に示す通りである。また、表1には、これら樹脂主体部80Jと重り部83と遊技球の重量も示されている。
【0050】
【表1】
【0051】
ここで、遊技球を除き樹脂主体部80Jと重り部83とを合わせたもの、即ち、球受入部81が空状態の球誘導部材80(以下、これを、適宜、「空状態の球誘導部材80」という)の重量と重心位置を求めると、表1に示した通りになる。また、遊技球と樹脂主体部80Jと重り部83とを合わせたもの、即ち、重り部83を含む球誘導部材80と遊技球を合わせた全体(以下、これを、適宜、「遊技球受入状態の球誘導部材80」という)の重量と重心位置を求めると、表1の最下段に示した通りになる。
【0052】
従って、空状態の球誘導部材80にかかる回転モーメントM1は、図7(A)において時計回りを正方向とした場合には、
である。この回転モーメントM1により、球誘導部材80は、図7(A)において時計回り方向に回転し、前記第1及び第2の球遊転路70,71を構成する各壁体104,106に押し付けられて基本姿勢(即ち、球受入部81が始点位置にある状態)に維持されている。
【0053】
一方、遊技球受入状態の球誘導部材80にかかる回転モーメントM2は、
である。このように、遊技球受入状態の球誘導部材80にかかる回転モーメントM2は、空状態の球誘導部材80にかかる回転モーメントM1より大きくかつ反対方向を向いている。これにより、球受入部81に遊技球が受け入れられると、球誘導部材80が、図7(A)における反時計方向に回転する。また、このとき、球受入部81が、始点位置から終点位置に移動し、その終点位置で遊技球が球受入部81から排出される。尚、本発明の終点位置とは、始点位置で球受入部81に受け入れられ遊技球が、球誘導部材80の回転により前記始点位置から移動して排出されたときの球受入部81の位置をいう。
【0054】
次に、球受入部81が始点位置にあるとき、即ち、球誘導部材80が基本姿勢から回転し始めるときの角加速度を求める。そのために、剛体としての樹脂主体部80Jと重り部83と遊技球に関する重心回りの慣性モーメントI1を求めると共に、これら樹脂主体部80Jと重り部83と遊技球の重心に重心が集中したと考えたときの質点としての軸部82回りの慣性モーメントI2を求める。この結果が、表2に示されている。
【0055】
【表2】
【0056】
これら慣性モーメントI1,I2とスタイナーの定理とから遊技球受入状態の球誘導部材80に関する軸部82回りの慣性モーメントISを求めると、
になる。また、遊技球受入状態の球誘導部材80が、基本姿勢から回転するとき(球受入部81が、始点位置から終点位置に移動するとき)の角加速度Aは、前記した回転モーメントM2を慣性モーメントISで除して
A=M2/IS=−109.717[rad/s2]
として求められる。このように、本実施形態では、球誘導部材80が回転し始めるときの角加速度の大きさは、109.717[rad/s2]であるが、好適な角加速度の範囲を検討すると以下のようである。即ち、上記した重り部83の重量を、表3に示すように数段階に変更することで、球誘導部材80が回転し始めるときの角加速度が異なる複数の試作機を製作し、それら各試作機に実際に遊技球を流下させて、流下態様を目視で観察する実験を行った。
【0057】
【表3】
【0058】
この結果、各角加速度が小さ過ぎると、遊技球が球誘導部材80に乗って始点位置から終点位置に移動する態様と、球誘導部材80を無くして、遊技球が緩斜面73から落下する態様との差異を視認することができないことがわかった。また、各角加速度が大き過ぎると、遊技球が球誘導部材80に乗って回転するときの速度が遅くなりすぎるため、球誘導部材80が回転して遊技球が始点位置から終点位置に移動する間に、次の遊技球が緩斜面73から流下して球誘導部材80上の遊技球に追突することが確認できた。そして、球誘導部材が回転し始めるときの角加速度は、70〜150[rad/s2](詳細には、77.653〜141.195[rad/s2])に設定した場合には、各角加速度が小さ過ぎず、かつ、大き過ぎない状態となり、好適な流下態様を視認することができた。また、前述したように、本実施形態では球誘導部材80が回転し始めるときの角加速度の大きさは、109.717[rad/s2]であり、70〜150[rad/s2]の範囲に収まっている。
【0059】
尚、本実施形態では、重り部83は、軸部82の軸線J1の方向に平行な軸体で構成されているから、その軸体の長さを変更することで、球誘導部材80の回転中心から重り部83までの距離を変えずに重り部83の重量のみを変更することができ、加速度の仕様変更を容易に行うことができた。
【0060】
また、表4に示した実験は、球受入部81の傾きを変えて、遊技球の重心位置を変更することで球誘導部材80が回転し始めるときの角加速度を異ならせたもので、やはり、この場合も、70〜150[rad/s2](詳細には、70.944〜146.786[rad/s2])に設定した場合に好適な流下態様を視認することができた。
【0061】
【表4】
【0062】
次いで、球受入部81が、始点位置から終点位置に移動する間における球誘導部材80の角加速度の推移を求める。そのために、球誘導部材80の基本姿勢における球誘導部材80の回転角度を「0」とし、上述した表1及び表2のデータを用いて角加速度Aを求めた場合と同様に、球誘導部材80の各回転角度に対応させて角加速度を求める。すると、図9に示したグラフのように、球誘導部材80の角加速度は、球受入部81が始点位置(図9の横軸における右側端部)から終点位置(図9の横軸における左側端部)に移動するに従って減少することがわかる。この理由は、後述する動作説明と合わせて行う。
【0063】
尚、球誘導部材80の各回転角度に到達するまでの所要時間(累積時間)を求めると図10に示したようになる。
【0064】
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の作用・効果を説明する。
操作ノブ28を操作して、遊技球が連続的に遊技盤11の遊技領域における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘49、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域の下方に向かう。
【0065】
幾つかの遊技球は、図3に示すように、液晶表示装置13の上辺のワープ入口41に入り込み、ワープ路40を通過して、第1球遊転路70上に放たれる。第1球遊転路70上に放たれた遊技球は、最初、ワープ路40を流下した勢いで、第1球遊転路70上を左右に転動するが、第1球遊転路70の傾斜を登ることで次第にその勢いを落とす。そして、第1球遊転路70上に放たれた遊技球うちの幾つかは、第1球遊転路70の中央部に設けた緩斜面73で第1球遊転路70上を左右に転動する勢いを無くして、緩斜面73上を遊転して、球誘導部材80の球受入部81に入る(図5(A)及び図7(A)参照)。また、幾つかの遊技球は、液晶表示装置13の側方を流下する途中で、液晶表示装置13の周りの障害釘49で跳ね返り、液晶表示装置13の内側に入り込み、そのうち幾つかの遊技球は、第1球遊転路70上に放たれ、上記の場合と同様に、球受入部81に入る。
【0066】
ここで、遊技球が球受入部81に入る前の状態では、重り部83を含む球誘導部材80の重心は、図7(A)の座標(0.774,−6.269)に位置する(表1参照)。この重心の位置は、軸部82の軸線J1に直交する水平線Xより下側でかつ鉛直線Yを挟んで終点位置と反対側であり、図7(A)において時計回り方向の回転モーメントが球誘導部材80に働き、球誘導部材80が図6に示した基本姿勢に保持される。
【0067】
一方、遊技球が球受入部81に入ると、重り部83を含む球誘導部材80と遊技球とを合わせた全体の重心は、図7(A)の座標(−1.205,−0.184)に位置する(表1参照)。この重心の位置は、軸部82の軸線J1に直交する水平線Xより下側でかつ鉛直線Yに対し終点位置側である。即ち、遊技球が球受入部81に入る前と後とで、重心の位置が、軸部82の軸線J1に直交する鉛直線Yを超えて移動し、これにより球誘導部材80にかかる回転モーメントの方向が図7(A)における時計回り(右回り)方向から反時計回り(左回り)方向に変わり、軸部82を中心に球誘導部材80が左回転する。
【0068】
球誘導部材80の回転により、球受入部81が始点位置から終点位置に移動すると、これに従って球誘導部材80と遊技球とを合わせた全体の重心が、前記鉛直線Yに向けて移動する。これにより、球誘導部材80を回転させるための回転モーメントが減少する。すると、図9に示すように、回転モーメントに基づく球誘導部材80の角加速度が減少し、これに伴い球受入部81の落下加速度が減少する。このように、落下加速度が徐々に減少しながら遊技球が流下する態様は、遊技球が一定加速度で自由落下する態様や強制駆動されて角加速度が0で回転する役物による流下態様と異なり、遊技者に新鮮な感覚を与えて、趣向性の向上を図ることができる。また、本実施形態では、球受入部81が遊技球を受け入れた始点位置から終点位置に移動し始めるときの球誘導部材80の角加速度の大きさを、109.717[rad/s2]に設定することで、球誘導部材80の動作に重厚感を持たせることができる。
【0069】
そして、球誘導部材80の回転により球受入部81が終点位置に至ると、遊技球が球受入部81から排出される。すると、球誘導部材80にかかる回転モーメントの向きが変わり、球誘導部材80が元の姿勢に戻される。この動作は、あたかも獅子おどしのようであり、趣向性の向上が図られる。
【0070】
ここで、遊技球は、第1球遊転路70上をランダムに遊転している状態から、球受入部81に入ることで遊転が留められ、球誘導部材80の回転により、遊技球が球受入部81の真下の始動入賞口14に向けて誘導される。そして、その誘導方向の延長線上にある始動入賞口14に向けて球受入部81から遊技球が排出されるから、遊技球が球受入部81に入った場合には、球受入部81に入らずに、ステージ79からランダムな方向に流下した場合に比べて、始動入賞口14に入賞する確率が高くなる。従って、球受入部81に遊技球が入った場合には、始動入賞口14に対する入球の期待感が高まる。また、遊技球がワープ路40を通過して第1球遊転路70上に放たれた場合には、球受入部81に入る可能性が高まるので、遊技球がワープ路40に入った時点で、遊技者に、期待感を抱かせることができ、遊技演出の趣向性の向上が図られる。
【0071】
尚、第2球遊転路71上を遊転して流下した遊技球は、例えば、始動入賞口14に入ったり、或いは、終点位置に移動した球受入部81に接触して、始動入賞口14への遊技球の入球を妨げる等の種々の役割を果たし、遊技球の動きが複雑になって、遊技の趣向性の向上が図られる。
【0072】
このように、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、遊技球が、球誘導部材80の球受入部81に保持されて誘導されかつ一定方向に排出されることで、その遊技球の流下方向がある程度限定されるので、遊技球が球受入部81に入らずにランダムな方向に流下する場合とは異なる流下態様が加わり、遊技球の流下態様にバリエーションを増やすことができる。しかも、このとき、遊技球は、加速度を減少させながら落下案内されるので、遊技球が一定加速度で自由落下する態様や強制駆動されて角加速度が0で回転する役物による流下態様と異なり、遊技者に新鮮な感覚を与えて、趣向性の向上を図ることができる。また、球誘導部材80は、遊技盤11に対して垂直面内で回転し、このような動作をする役物は、従来の弾球遊技機には無かったので、斬新な遊技演出を提供することができる。さらに、本実施形態では、遊技球を第1球遊転路70で様々に遊転させた後に再度流下させて球受入部81に入るようにしたから、第1球遊転路70から球受入部81を介して流下するまでの遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
ここで、上述した本実施形態のパチンコ遊技機には、以下の(1)〜(7)に記載の構成が含まれている。
(1)「球受入部が空状態の球誘導部材は、軸部の軸線を中心とした球誘導部材の重量配置に基づき発生する一方向の回転モーメントにより、球受入部が前記始点位置に保持される一方、球受入部に遊技球を受け入れた場合には、球誘導部材は、軸部の軸線を中心とした球誘導部材と遊技球とを合わせた全体の重量配置に基づき発生する他方向の回転モーメントにより回転される。」この構成によれば、軸部の軸線を中心とした球誘導部材の重量配置に基づく回転モーメントは、一方向を向き、この回転モーメントにより球誘導部材の球受入部が始動位置に保持される。一方、球受入部に遊技球が受け入れられると、軸部の軸線を中心とした球誘導部材と遊技球とを合わせた全体の重量配置に基づく回転モーメントが、他方向を向き、球誘導部材が回転する。そして、球誘導部材の回転により球受入部が終点位置に移動すると遊技球が排出され、その後、一方向の回転モーメントにより球受入部が始動位置に戻る。このように、本発明によれば、あたかも獅子おどしのような動作を表すことができ、趣向性の向上が図られる。
(2)「球誘導部材には、一方向の回転モーメントを発生させるための重り部を備え、重り部は、軸部の軸線方向に平行な軸体で構成されている。」この構成によれば、軸体の長さを変更することで、球誘導部材の回転軸から重り部の軸芯までの距離を変えずに、重り部の重量のみを変更することができる。これにより、重り部の仕様の変更を容易に行うことができる。
(3)「球誘導部材には、重り部を前記重り部の軸線方向と直交した方向から挿入可能な1対の挟持壁が設けられている。」この構成によれば、軸線方向に一端より挿入して組み付けられる場合に比べて、組み付け作業が容易になる。
(4)「遊技球が前面を転動可能な遊技盤を備え、球誘導部材を遊技盤に配した弾球遊技機において、軸部の軸線を、水平かつ遊技盤面に対して平行に向けることで、球誘導部材が、遊技盤面に対して垂直面内で回転し、球受入部が、始点位置及び終点位置の間で上下移動するように構成されている。」この構成によれば、球誘導部材が、従来の弾球遊技機に備えられた役物には無かった動作をするので、斬新な遊技演出を提供することができ、趣向性を高めることができる。
(5)「遊技領域には、流下する遊技球を受けて、様々に遊転させた後に、再度流下させる球遊転部が設けられ、球受入部は、球遊転部から流下した遊技球を受け入れ可能な位置に配置されている。」この構成によれば、球遊転部から球受入部を介して流下するまでの遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
(6)「遊技領域のうち球受入部の略真下には、遊技球を受け入れ可能な入球口が設けられ、球受入部は、始点位置から終点位置へ移動することで、入球口に向かうように構成されている。」この構成によれば、球受入部に入った遊技球が、球受入部の移動により誘導されて入球口に入る動作が起こり得る。従って、遊技球の動きが複雑になり、遊技演出の趣向性を高めることができる。
(7)「球受入部を介さずに球遊転部から流下した遊技球より、球受入部から排出されて流下した遊技球の方が、入球口に入る確率が高くなるように構成してある。」この構成によれば、球受入部に遊技球が入った場合には、入球口に対する入球の期待感が高まり、遊技演出の趣向性の向上が図られる。
【0073】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態においては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、他の弾球遊技機に適用してもよい。
【0074】
(2)前記実施形態では、球誘導部材80は、基本姿勢から遊技球の排出姿勢に回転した後、逆方向に回転して基本姿勢に戻っていたが、球誘導部材が基本姿勢から回転して遊技球を排出した後、同方向に一回転して、基本姿勢に戻るようにしてもよい。
【0075】
(3)前記実施形態においては、球受入部81の下方に備えた入球口は、遊技球が取り込まれるポケット構造の始動入賞口14であったが、他の入賞口や始動ゲート18のように、遊技球の通過するゲート構造のものであってもよい。
【0076】
(5)前記実施形態においては、球誘導部材80を第1球遊転路70に設けたが、球誘導部材は、遊技領域の何れの場所に配置してもよい。例えば、球誘導部材を、前記実施形態における第2球遊転路71の略真下で、かつ、始動入賞口14の略真上の位置に設けてもよい。また、ガイドレール12で囲まれた遊技領域内であれば、他の位置でもよい。
【0077】
(6)前記実施形態においては、球受入部81を凹形状とすることで、球受入部81が始点位置から終点位置に移動するまでの間、遊技球を保持できる構造としたが、例えば、複数の突起により、遊技球の遊転を規制して、球受入部が始点位置から終点位置に移動するまでの間、遊技球を保持する構造にしてもよい。
【0078】
(7)前記実施形態では、球誘導部材80が、遊技盤11に対して水平かつ平行に配置された軸部82の軸線J1を中心にして、遊技盤11に直交する方向で回転する構成であったが、球誘導部材が、遊技盤に対して直交する軸体を中心にして、遊技盤と平行な面内で回転する構成にしてもよい。この場合、重り部の上方に保護部材等を設けて、流下してくる次の遊技球が球誘導部材のうち重り部側に接触しないように構成することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図3】液晶表示装置及び始動入賞口の平面図
【図4】液晶表示装置の下辺部分の斜視図
【図5】(A)球誘導部材の球受入部が始点位置で遊技球を受け入れた状態の斜視図
(B)球誘導部材の球受入部が終点位置になった状態の斜視図
【図6】球誘導部材の側断面図
【図7】(A)球受入部が始点位置で遊技球を受け入れた状態の側断面図
(B)球受入部が終点位置になった状態の側断面図
【図8】図6のA方向から見た球誘導部材の背面図
【図9】球誘導部材の回転角度と角加速度との関係を示したグラフ
【図10】球誘導部材の各回転角度に到達するまでの累積時間を示したグラフ
【符号の説明】
11…遊技盤
14…始動入賞口(入球口)
79…ステージ(球遊転部)
80…球誘導部材
81…球受入部
82…軸体(軸部)
83…重り部
Claims (1)
- 遊技領域を流下する遊技球を、一時的に受け入れ可能な球受入部を有した球誘導部材と、
前記球受入部が、始点位置と終点位置との間を移動可能となるように、前記球誘導部材を回転可能に軸支する軸部とを備え、
前記球受入部が前記始点位置で遊技球を受け入れると、前記球誘導部材が回転し、前記終点位置に移動して前記球受入部から遊技球が排出されるようにした弾球遊技機において、
前記遊技球が前記球誘導部材に乗って前記始点位置から前記終点位置に移動する流下態様を視認可能に構成すると共に、前記球受入部に遊技球を受け入れた場合に、遊技球を受け入れた時点での前記球誘導部材とその遊技球とを合わせた全体の重量の重心を、前記軸部の軸線に直交する水平線より下側でかつ前記軸部の軸線に直交する鉛直線に対し、前記球受入部が移動して向かう側に配置することで、前記球誘導部材が前記全体の重量に基づく回転モーメントにより角加速度を得て回転し、
前記球誘導部材が回転し始めるときの前記球誘導部材の角加速度を、70〜150[rad/s 2 ]に設定しかつ、前記球受入部が前記始点位置から前記終点位置に移動するに従って、前記球誘導部材の角加速度を減少させたことを特徴とする弾球遊技機。
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