JP4071890B2 - Method for producing magnetic toner - Google Patents
Method for producing magnetic toner Download PDFInfo
- Publication number
- JP4071890B2 JP4071890B2 JP9502199A JP9502199A JP4071890B2 JP 4071890 B2 JP4071890 B2 JP 4071890B2 JP 9502199 A JP9502199 A JP 9502199A JP 9502199 A JP9502199 A JP 9502199A JP 4071890 B2 JP4071890 B2 JP 4071890B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- magnetic toner
- toner
- thermoplastic resin
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁性トナーの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、磁性粉とワックスの分散がともに良好であり、流動性と耐ブロッキング性に優れ、電子写真法に使用されたとき、印刷において画像濃度持続性に優れる磁性トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真は、光学像を静電荷電のような電子性の潜像に変換したのち、この静電潜像上に着色した帯電性トナー粒子を現像させて可視画像とし、さらにトナーを紙上に転写させたのち、加熱、圧力などにより定着させて複写物を得る記録技術であって、操作性、迅速性、最終画像の安定性に優れるために、複写機のほか、レーザープリンター、ファクシミリなどに広く応用されている。
トナー粒子としては、熱可塑性樹脂に磁性粉を分散した磁性トナーが広く用いられている。磁性トナーは、熱可塑性樹脂に、磁性粉、ワックス、帯電制御剤などを配合し、加熱混合機を用いて溶融混練し、磁性粉を分散させたのち、室温まで冷却した材料を粉砕機で粉砕し、さらに分級することによりサイズを揃えて使用される。さらに、トナーの流動性、耐久性を高める目的で、シリカなどの無機微粉末を添加されることが多い。
磁性トナーは、含有される磁性粉の粒径、樹脂との混合割合、分散状態により帯電特性、磁化特性が大きく変化する。加熱混合機として押出機を用いると、粒径が細かく、凝集力の強い磁性粉を使用したとき、磁性粉の分散が不良となりやすく、トナー粒子の帯電量分布がブロードになり、ブローオフ帯電量値が低くなる。画像性においても、印刷枚数の増加に伴って画像濃度が低下するという問題が生じていた。
また、ワックスは、トナーの紙上への定着過程において、定着機に備えられた熱ローラーからの離型剤としてトナー中に添加され、ワックス含有量を多くするほど耐オフセット性が向上する。加熱混合機としてバッチ式密閉混練機を用いると、ワックスの含有量を増やしたとき、ワックスの分散が不良となりやすく、磁性トナーの流動性、耐ブロッキング性、耐環境安定性が低下したり、トナー製造装置内及び電子写真プロセス内のトナー付着など数々の問題が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、磁性粉とワックスの分散がともに良好であり、流動性と耐ブロッキング性に優れ、印刷において画像濃度持続性に優れた磁性トナーの製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂と磁性粉をバッチ式密閉混練機を用いて混練することにより、熱可塑性樹脂に磁性粉を分散させ、得られた熱可塑性樹脂と磁性粉の混合物に、さらに熱可塑性樹脂、ワックスなどを配合して押出機を用いて混練することにより、磁性粉とワックスの分散がともに良好な磁性トナーが得られることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)熱可塑性樹脂15〜55重量%と磁性粉45〜85重量%とをバッチ式密閉混練機を用いて混練し、得られた熱可塑性樹脂と磁性粉との混合物60〜80重量%、熱可塑性樹脂15〜35重量%及びワックス1〜5重量%を押出機を用いて混練し、得られた混合物を粉砕、分級することを特徴とする磁性トナーの製造方法、
(2)押出機を用いる混練に際して、帯電制御剤0.2〜3重量%を添加する第(1)項記載の磁性トナーの製造方法、
(3)混合物の粉砕、分級後に、シリカ0.2〜3重量%を添加する第(1)項又は第(2)項記載の磁性トナーの製造方法、
(4)バッチ式密閉混練機が、バンバリーミキサーである第(1)項記載の磁性トナーの製造方法、及び、
(5)押出機が、二軸押出機である第(1)項記載の磁性トナーの製造方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の磁性トナーの製造方法においては、熱可塑性樹脂15〜55重量%と磁性粉45〜85重量%とをバッチ式密閉混練機を用いて混練し、得られた熱可塑性樹脂と磁性粉との混合物60〜80重量%、熱可塑性樹脂15〜35重量%及びワックス1〜5重量%を押出機を用いて混練し、得られた混合物を粉砕、分級する。
本発明方法に用いる熱可塑性樹脂に特に制限はなく、例えば、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などを挙げることができる。これらの中で、スチレン−アクリル酸エステル共重合体を特に好適に用いることができる。本発明方法において、これらの熱可塑性樹脂は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明方法に用いる磁性粉に特に制限はなく、例えば、Fe3O4、γ−Fe2O3、CrO2、ニッケルフェライト、鉄合金粉末などを挙げることができる。これらの中で、Fe3O4を特に好適に用いることができる。また、これらの磁性粉の表面に、シランカップリング剤、チタンカップリング剤などで表面処理を施したものを使用することもできる。本発明方法において、磁性粉の粒径に特に制限はないが、0.1〜1μmであることが好ましい。本発明方法において、これらの磁性粉は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0006】
本発明方法に用いるバッチ式密閉混練機に特に制限はなく、密閉混合室に熱可塑性樹脂と磁性粉を投入し、加圧ラムにより圧縮し、2本のローターを逆回転させて、密閉混合室の内壁とローターの間及びローター相互間の激しいせん断混合効果を利用して混練を行う装置を用いることができる。このような機構を有するバッチ式密閉混合機としては、バンバリーミキサー、インテンシブミキサー、インターナルミキサーなどの名称を有する各種の装置が販売されている。
バンバリーミキサーを用いて混練を行う場合、まずローター回転数を所定の回転数に設定し、上部シリンダー内の加圧ラムを上げて、予備混合した熱可塑性樹脂と磁性粉を投入口から仕込む。次いで、加圧ラムを徐々に下げる。混練が進むにつれて、摩擦熱により熱可塑性樹脂と磁性粉の混合物の温度が上昇するので、ジャケットに温水又は冷水を通じて、過熱を防ぐことが好ましい。混練の進行状態は、混合室内の温度計指示と、電動機の負荷電流により知ることができるので、混練完了とともに底蓋を開き、熱可塑性樹脂と磁性粉の混合物を落下させることができる。
本発明方法において、バッチ式密閉混練機による混練温度は、熱可塑性樹脂の種類、分子量、配合量などに応じて適宜選択することができるが、通常は110〜140℃で混練することが好ましい。本発明方法においては、粒径が細かく、凝集力の強い磁性粉を使用した場合であっても、最初にバッチ式密閉混練機により磁性粉が強いせん断力を受けるので、この次の工程の押出機混練において磁性粉がほぐれやすく、熱可塑性樹脂中に磁性粉が均一かつ微細に分散した磁性トナーが得られる。このようにして製造された磁性トナーのブローオフ帯電量値は高く保たれ、印刷枚数が増加しても画像濃度が低下するおそれがない。
本発明方法においては、熱可塑性樹脂15〜55重量%と磁性粉45〜85重量%をバッチ式密閉混練機を用いて混練する。熱可塑性樹脂の割合が15重量%未満であると、磁性粉との混練が困難となって、混練機を損傷するおそれがある。熱可塑性樹脂の割合が55重量%を超えると、最終的なトナー配合における磁性粉の割合が少なくなってしまい、良好なトナーの現像性が得られないおそれがある。
【0007】
本発明方法においては、バッチ式密閉混練機を用いた混練により得られる熱可塑性樹脂と磁性粉との混合物60〜80重量%、熱可塑性樹脂15〜35重量%及びワックス1〜5重量%をブレンダーを用いて十分に混合したのち、連続的に押出機に供給することにより混練する。
押出機による混練の際に用いる熱可塑性樹脂に特に制限はなく、例えば、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などを挙げることができる。押出機による混練の際に用いる熱可塑性樹脂は、バッチ式密閉混練機において磁性粉と混練した熱可塑性樹脂と同一の樹脂とすることができ、あるいは、バッチ式密閉混練機において磁性粉と混練した熱可塑性樹脂と異なる熱可塑性樹脂とすることもできる。本発明方法において、押出機による混練の際に添加する熱可塑性樹脂の割合が15重量%未満であると、均一な混練が困難になるおそれがある。押出機による混練の際に添加する熱可塑性樹脂の割合が35重量%を超えると、磁性トナーの現像性が低下するおそれがある。
本発明方法に用いるワックスに特に制限はなく、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどの合成ワックスや、パラフィンワックス、モンタンワックスなどの天然ワックスなどを挙げることができる。これらのワックスは、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。本発明方法において、押出機による混練の際に添加するワックスの割合が1重量%未満であると、トナーの定着時にワックスの離型剤効果が十分に発揮されず、定着性、オフセット性を損なうおそれがある。押出機による混練の際に添加するワックスの割合が5重量%を超えると、ワックスの分散が不良となるおそれがある。
本発明方法においては、押出機を用いる混練に際して、帯電制御剤0.2〜3重量%を添加することが好ましい。帯電制御剤を添加することにより、得られる磁性トナーの帯電性を制御することができる。本発明方法に用いる帯電制御剤に特に制限はなく、例えば、負帯電制御剤としては、サリチル酸クロム錯体、アゾ系クロム錯体などの有機金属錯体などを挙げることができ、正帯電制御剤としては、ニグロシン、4級アンモニウム塩などを挙げることができる。これらの負帯電制御剤及び正帯電制御剤は、それぞれ1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。本発明方法において、押出機による混練の際に添加する帯電制御剤の割合が0.2重量%未満であると、帯電制御剤の効果が十分に発揮されないおそれがある。押出機による混練の際に添加する帯電制御剤の割合が3重量%を超えると、磁性トナーの帯電特性が不安定になるおそれがある。
【0008】
本発明方法に用いる押出機に特に制限はないが、二軸押出機、コニーダーなどを好適に用いることができる。本発明方法において、押出機による混練温度に特に制限はなく、熱可塑性樹脂及びワックスの種類、分子量、配合量などに応じて適宜選択することができるが、通常は130〜180℃で混練することが好ましい。本発明方法においては、熱可塑性樹脂と磁性粉との混合物、熱可塑性樹脂、ワックス、及び、必要に応じて帯電制御剤を押出機を用いて混練するので、混練温度の管理が容易で、押出機より押し出される混合物を直ちに冷却することができる。その結果、ワックスの再凝集を防いで、良好なワックスの分散を維持することができ、流動性と耐ブロッキング性に優れた磁性トナーを得ることができる。
本発明方法においては、押出機を用いる混練に際して、さらに他の成分を配合することができる。他の成分としては、例えば、カーボンブラックなどの顔料、脂肪酸金属塩などの界面活性剤などを挙げることができる。
本発明方法においては、押出機を用いる混練により得られた混合物を冷却したのち粉砕し、分級する。本発明方法に用いる粉砕機に特に制限はなく、例えば、ジェット式微粉砕機、機械式微粉砕機などを挙げることができる。本発明方法に用いる分級機にも特に制限はなく、例えば、風力分級機などを挙げることができる。本発明方法においては、押出機を用いる混練により得られた混合物を、粉砕機を用いて平均粒径8μm程度の粉体とし、さらに4〜16μmの範囲の粒子に分級し、サイズを揃えた磁性トナーとして使用することが好ましい。
本発明方法においては、押出機を用いた混練により得られた混合物の粉砕、分級後に、シリカ0.2〜3重量%を添加することが好ましい。粉砕、分級後にシリカを添加することにより、磁性トナーの流動性、耐久性及びクリーニング性を向上することができる。シリカの添加量が0.2重量%未満であると、シリカ添加の効果が十分に発揮されないおそれがある。シリカの添加量が3重量%を超えると、電子写真プロセス内におけるトナー飛散のおそれがある。本発明方法においては、押出機を用いた混練により得られた混合物の粉砕、分級後に、さらにシリカ以外の無機微粉末、脂肪酸又はその誘導体、金属塩などの有機微粉末を添加することができる。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において、磁性トナーの評価は下記の方法により行った。
(1)ワックス分散性
混練物を透過型電子顕微鏡を用いて観察し、粒径3μm以上のワックスが認められないとき、ワックス分散性良好、粒径3μm以上のワックスが認められたとき、ワックス分散性不良とする。
(2)流動性
パウダーテスター[ホソカワミクロン(株)]を用いて、60メッシュ、100メッシュ及び200メッシュの標準篩を組み合わせ、60メッシュ篩上に磁性トナー20gを載せ、30秒間篩い分ける。各メッシュ篩上のトナー残量の合計が5g以下のとき流動性良好とし、各メッシュ篩上のトナー残量の合計が5gを超えるとき流動性不良とする。
(3)耐ブロッキング性
磁性トナーを恒温槽に入れ、50℃において8時間保持する。放冷後、20gを計り取り、パウダーテスター[ホソカワミクロン(株)]を用いて42メッシュの標準篩で10秒間篩い分け、篩上のトナー残量が0.2g以下のとき耐ブロッキング性良好、篩上のトナー残量が0.2gを超えるとき耐ブロッキング性不良とする。
(4)ブローオフ帯電量値
キャリアとしてフェライトキャリアを用い、磁性トナーと30分間混合して摩擦帯電させたのち、ブローオフ帯電量測定器[東芝ケミカル(株)]を用いて測定する。
(5)印刷テスト
磁性トナーの現像装置を備えた市販のレーザープリンターを用いて、連続して9,000枚のテストパターンを印刷する。1枚目、1,000枚目、以降1,000枚ごとに9,000枚目まで、マクベス濃度計[マクベス社]を用いて画像濃度を測定する。
【0010】
実施例1
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂[スチレン/アクリル酸ブチルモル比80/20、数平均分子量Mn=6,400、重量平均分子量Mw=265,000、Mw/Mn=41.4、ガラス転移温度61.2℃]30重量部と磁性粉Fe3O4[平均粒径0.2μm、飽和磁化89.6emu/g、残留磁化7.8emu/g、保磁力65Oe]70重量部を、バンバリーミキサーを用いて、9分間混練した。このときの材料温度は、125℃であった。次いで、得られた樹脂と磁性粉の混合物を冷却し、粉砕した。最終的なトナー成分中の磁性粉の割合が45重量%となるように、バンバリーミキサーで混練した樹脂と磁性粉の混合物64.3重量部、上記のスチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂31.9重量部、ポリプロピレンワックス[三洋化成(株)、ビスコール550P]3.5重量部及び負帯電制御剤[オリエント化学(株)、ポントロンS−34]0.3重量部を混合し、二軸押出機[スクリュー実効長1,462mm、L/D34]を用いてシリンダー及びダイ温度80〜120℃で混練し、冷却後ペレット化した。ペレットより電子顕微鏡観察用の試験片を作製し、透過型電子顕微鏡を用いて観察したところ、粒径3μm以上のワックスは認められなかった。
得られたペレットを機械式微粉砕機を用いて平均粒径約8μmに粉砕し、分級により粒径範囲4〜16μmの粒子に揃え、さらに疎水性シリカ[日本アエロジル(株)、R972]0.7重量部を添加することにより磁性トナーを得た。
パウダーテスターを用いて、60メッシュ、100メッシュ及び200メッシュの標準篩を組み合わせ、60メッシュ篩上に得られた磁性トナー20gを載せ、30秒間篩い分けたところ、各メッシュ篩上のトナー残量の合計は0.7gとなり、流動性は非常に良好であった。
得られた磁性トナーを恒温槽に入れ、50℃において8時間保持したが、磁性トナーの性状に変化はなく、パウダーテスターを用いて42メッシュの標準篩で10秒間篩い分けたところ、磁性トナーはスムースに流出し、篩上のトナー残量は0.1gとなり、耐ブロッキング性は良好であった。
ブローオフ帯電量測定器を用いて測定したブローオフ帯電量値は、−40.5μC/gであった。
印刷テストにおける画像濃度は、1枚目が1.42、1,000枚目が1.44、2,000枚目が1.43、3,000枚目が1.46、4,000枚目が1.44、5,000枚目が1.46、6,000枚目が1.44、7,000枚目が1.44、8,000枚目が1.42、9,000枚目が1.43であり、9,000枚の印刷を通じて1.42〜1.46の範囲で安定していた。
【0011】
比較例1
実施例1で用いたスチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂51.2重量部、磁性粉Fe3O445.0重量部、ポリプロピレンワックス3.5重量部及び負帯電制御剤0.3重量部を混合し、二軸押出機[スクリュー実効長1,462mm、L/D34]を用いてシリンダー及びダイ温度80〜120℃で混練し、冷却後ペレット化した。ペレットより電子顕微鏡観察用の試験片を作製し、透過型電子顕微鏡を用いて観察したところ、粒径3μm以上のワックスは認められなかった。
得られたペレットを機械式微粉砕機を用いて平均粒径約8μmに粉砕し、分級により粒径範囲4〜16μmの粒子に揃え、さらに実施例1で用いた疎水性シリカ0.7重量部を添加することにより磁性トナーを得た。
パウダーテスターを用いて、60メッシュ、100メッシュ及び200メッシュの標準篩を組み合わせ、60メッシュ篩上に得られた磁性トナー20gを載せ、30秒間篩い分けたところ、各メッシュ篩上のトナー残量の合計は3.7gとなり、流動性は良好であった。
得られた磁性トナーを恒温槽に入れ、50℃において8時間保持したが、磁性トナーの性状に変化はなく、パウダーテスターを用いて42メッシュの標準篩で10秒間篩い分けたところ、磁性トナーはスムースに流出し、篩上のトナー残量は0.1gとなり、耐ブロッキング性は良好であった。
ブローオフ帯電量測定器を用いて測定したブローオフ帯電量値は、−34.9μC/gであった。
印刷テストにおける画像濃度は、1枚目が1.37、1,000枚目が1.32、2,000枚目が1.29、3,000枚目が1.31、4,000枚目が1.28、5,000枚目が1.25、6,000枚目が1.22、7,000枚目が1.24、8,000枚目が1.17、9,000枚目が1.17であり、印刷枚数の増加に伴って低下していった。
【0012】
比較例2
実施例1で用いたスチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂51.2重量部、磁性粉Fe3O445.0重量部、ポリプロピレンワックス3.5重量部及び負帯電制御剤0.3重量部を混合し、バンバリーミキサーを用いて、約9分間混練し、冷却後ペレット化した。ペレットより電子顕微鏡観察用の試験片を作製し、透過型電子顕微鏡を用いて観察したところ、粒径3μm以上のワックスが認められた。
得られたペレットを機械式微粉砕機を用いて平均粒径約8μmに粉砕し、分級により粒径範囲4〜16μmの粒子に揃え、さらに実施例1で用いた疎水性シリカ0.7重量部を添加することにより磁性トナーを得た。
パウダーテスターを用いて、60メッシュ、100メッシュ及び200メッシュの標準篩を組み合わせ、60メッシュ篩上に得られた磁性トナー20gを載せ、30秒間篩い分けたところ、各メッシュ篩上のトナー残量の合計は7.7gであり、流動性は不良であった。
得られた磁性トナーを恒温槽に入れ、50℃において8時間保持したのち、パウダーテスターを用いて42メッシュの標準篩で10秒間篩い分けたところ、篩上には直径1mm程度の凝集物が存在し、トナー残量は1.8gとなり、耐ブロッキング性は不良であった。
ブローオフ帯電量測定器を用いて測定したブローオフ帯電量値は、−39.0μC/gであった。
印刷テストにおける画像濃度は、1枚目が1.42、1,000枚目が1.41、2,000枚目が1.42、3,000枚目が1.42、4,000枚目が1.40、5,000枚目が1.36、6,000枚目が1.40、7,000枚目が1.37、8,000枚目が1.38、9,000枚目が1.38であり、9,000枚の印刷を通じて1.36〜1.42の範囲でほぼ安定していた。
実施例1及び比較例1〜2の結果を、第1表に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
第1表に見られるように、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂と磁性粉をバンバリーミキサーを用いて混練し、得られた混合物にさらにスチレン−アクリル酸ブチル共重合体樹脂、ワックス及び帯電制御剤を配合し、二軸押出機を用いて混練した実施例1の磁性トナーは、ワックス分散性、流動性、耐ブロッキング性はいずれも良好であり、ブローオフ帯電量値が高く、9,000枚の印刷テストを行っても画像濃度が安定して持続している。これに対して、すべての成分を二軸押出機を用いて1段で混練した比較例1の磁性トナーは、ワックス分散性、流動性、耐ブロッキング性はいずれも良好であるが、ブローオフ帯電量値が低く、印刷テストを行うと、印刷枚数の増加とともに、画像濃度が低下する。また、すべての成分をバンバリーミキサーを用いて1段で混練した比較例2の磁性トナーは、ブローオフ帯電量値が高く、9,000枚の印刷テストにおいても画像濃度は安定しているが、ワックス分散性が不良であり、そのために流動性と耐ブロッキング性も不良となり、製造装置内及び電子写真プロセス内のトナー付着が起こりやすく、取り扱いづらい磁性トナーとなっている。
【0015】
【発明の効果】
本発明の磁性トナーの製造方法によれば、熱可塑性樹脂と磁性粉をバッチ式密閉混練機を用いて混練したのち、得られた熱可塑性樹脂と磁性粉の混合物にさらに熱可塑性樹脂、ワックス、及び、必要に応じて帯電制御剤を加えて押出機を用いて混練するので、磁性トナー中での磁性粉とワックスの分散性がともに良好であり、その結果、流動性と耐ブロッキング性に優れ、ブローオフ帯電量値が高く、多数枚の印刷を行っても画像濃度が安定して持続する磁性トナーを得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a magnetic toner. More specifically, the present invention provides a magnetic toner having good dispersion of magnetic powder and wax, excellent fluidity and blocking resistance, and excellent image density sustainability in printing when used in electrophotography. Regarding the method.
[0002]
[Prior art]
In electrophotography, an optical image is converted into an electrostatic latent image such as electrostatic charge, and then the charged toner particles colored on the electrostatic latent image are developed into a visible image, and the toner is transferred onto paper. This is a recording technology to obtain a copy by fixing it by heating, pressure, etc., and it is widely used in laser printers, facsimiles, etc. in addition to copiers because of its excellent operability, quickness, and stability of the final image. Applied.
As toner particles, magnetic toner in which magnetic powder is dispersed in a thermoplastic resin is widely used. For magnetic toner, magnetic powder, wax, charge control agent, etc. are blended in thermoplastic resin, melt kneaded using a heating mixer, and after dispersing magnetic powder, the material cooled to room temperature is pulverized by a pulverizer. In addition, by classifying further, the same size is used. Further, in order to improve the fluidity and durability of the toner, an inorganic fine powder such as silica is often added.
The magnetic toner varies greatly in charging characteristics and magnetization characteristics depending on the particle size of the magnetic powder contained, the mixing ratio with the resin, and the dispersion state. When an extruder is used as the heating mixer, when using magnetic powder with a fine particle size and strong cohesion, the dispersion of the magnetic powder tends to be poor, the toner particle charge amount distribution becomes broad, and the blow-off charge amount value. Becomes lower. Also in image quality, there has been a problem that the image density decreases as the number of printed sheets increases.
In addition, the wax is added to the toner as a release agent from the heat roller provided in the fixing machine in the process of fixing the toner onto the paper, and the offset resistance improves as the wax content increases. When a batch type closed kneader is used as a heating mixer, when the wax content is increased, the wax dispersion tends to be poor, and the fluidity, blocking resistance, and environmental stability of the magnetic toner are reduced. Numerous problems have occurred, such as toner adhesion in the manufacturing apparatus and in the electrophotographic process.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was made for the purpose of providing a method for producing a magnetic toner in which both magnetic powder and wax are well dispersed, excellent in fluidity and blocking resistance, and excellent in image density sustainability in printing. is there.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the inventors of the present invention disperse the magnetic powder in the thermoplastic resin by kneading the thermoplastic resin and the magnetic powder using a batch type closed kneader, The resulting mixture of thermoplastic resin and magnetic powder is further blended with a thermoplastic resin, wax, and the like and kneaded using an extruder to obtain a magnetic toner with good dispersion of magnetic powder and wax. As a result, the present invention has been completed based on this finding.
That is, the present invention
(1) 15 to 55% by weight of a thermoplastic resin and 45 to 85% by weight of a magnetic powder are kneaded using a batch type closed kneader, and a mixture of the obtained thermoplastic resin and magnetic powder is 60 to 80% by weight; A method for producing a magnetic toner, wherein 15 to 35% by weight of a thermoplastic resin and 1 to 5% by weight of a wax are kneaded using an extruder, and the resulting mixture is pulverized and classified;
(2) The method for producing a magnetic toner according to (1), wherein 0.2 to 3% by weight of a charge control agent is added during kneading using an extruder.
(3) The method for producing a magnetic toner according to (1) or (2), wherein 0.2 to 3% by weight of silica is added after pulverization and classification of the mixture;
(4) The method for producing magnetic toner according to item (1), wherein the batch type closed kneader is a Banbury mixer, and
(5) The method for producing a magnetic toner according to item (1), wherein the extruder is a twin screw extruder,
Is to provide.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the method for producing a magnetic toner of the present invention, 15 to 55% by weight of a thermoplastic resin and 45 to 85% by weight of a magnetic powder are kneaded using a batch type closed kneader, and the resulting thermoplastic resin and magnetic powder are mixed. 60 to 80% by weight, 15 to 35% by weight of a thermoplastic resin and 1 to 5% by weight of a wax are kneaded using an extruder, and the resulting mixture is pulverized and classified.
The thermoplastic resin used in the method of the present invention is not particularly limited. For example, polystyrene, styrene-acrylic acid ester copolymer, styrene-methacrylic acid ester copolymer, styrene-butadiene copolymer, polyester resin, epoxy resin, etc. Can be mentioned. Among these, a styrene-acrylic acid ester copolymer can be particularly preferably used. In the method of the present invention, these thermoplastic resins can be used alone or in combination of two or more.
There is no particular restriction on the magnetic powder used in the present invention process, for example, Fe 3 O 4, γ- Fe 2 O 3, CrO 2, mention may be made of nickel ferrite, iron alloy powder or the like. Among these, Fe 3 O 4 can be particularly preferably used. In addition, the surface of these magnetic powders subjected to surface treatment with a silane coupling agent, a titanium coupling agent, or the like can also be used. In the method of the present invention, the particle size of the magnetic powder is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 1 μm. In the method of the present invention, these magnetic powders can be used alone or in combination of two or more.
[0006]
There is no particular limitation on the batch type closed kneader used in the method of the present invention, and thermoplastic resin and magnetic powder are put into the closed mixing chamber, compressed by a pressure ram, and the two rotors are rotated in the reverse direction. The apparatus which kneads | mixes using the intense shear mixing effect between the inner wall of this and a rotor and between rotors can be used. As a batch type closed mixer having such a mechanism, various apparatuses having names such as a Banbury mixer, an intensive mixer, an internal mixer and the like are on the market.
When kneading using a Banbury mixer, first, the rotor rotational speed is set to a predetermined rotational speed, the pressure ram in the upper cylinder is raised, and the premixed thermoplastic resin and magnetic powder are charged from the inlet. The pressure ram is then gradually lowered. As the kneading proceeds, the temperature of the mixture of the thermoplastic resin and the magnetic powder rises due to frictional heat, so it is preferable to prevent overheating by passing warm water or cold water through the jacket. The progress of the kneading can be known from the thermometer instruction in the mixing chamber and the load current of the electric motor. Therefore, the bottom cover can be opened when the kneading is completed, and the mixture of the thermoplastic resin and the magnetic powder can be dropped.
In the method of the present invention, the kneading temperature by the batch type closed kneader can be appropriately selected according to the kind, molecular weight, blending amount, etc. of the thermoplastic resin, but it is usually preferably kneaded at 110 to 140 ° C. In the method of the present invention, even when magnetic powder having a fine particle size and strong cohesive force is used, the magnetic powder is first subjected to a strong shearing force by the batch type closed kneader, so that the extrusion in the next step is performed. The magnetic powder is easily loosened in the machine kneading, and a magnetic toner in which the magnetic powder is uniformly and finely dispersed in the thermoplastic resin can be obtained. The magnetic toner produced in this way has a high blow-off charge amount value, and there is no possibility that the image density will decrease even if the number of printed sheets increases.
In the method of the present invention, 15 to 55% by weight of thermoplastic resin and 45 to 85% by weight of magnetic powder are kneaded using a batch type closed kneader. If the ratio of the thermoplastic resin is less than 15% by weight, kneading with the magnetic powder becomes difficult and the kneader may be damaged. When the ratio of the thermoplastic resin exceeds 55% by weight, the ratio of the magnetic powder in the final toner formulation is decreased, and there is a possibility that good toner developability cannot be obtained.
[0007]
In the method of the present invention, 60 to 80% by weight of a mixture of thermoplastic resin and magnetic powder obtained by kneading using a batch type closed kneader, 15 to 35% by weight of thermoplastic resin, and 1 to 5% by weight of wax are blended. After thoroughly mixing using the kneading, the mixture is continuously fed to an extruder and kneaded.
There is no particular limitation on the thermoplastic resin used for kneading by the extruder, for example, polystyrene, styrene-acrylate copolymer, styrene-methacrylate copolymer, styrene-butadiene copolymer, polyester resin, epoxy Examples thereof include resins. The thermoplastic resin used for kneading by the extruder can be the same resin as the thermoplastic resin kneaded with the magnetic powder in the batch type closed kneader, or kneaded with the magnetic powder in the batch type closed kneader. A thermoplastic resin different from the thermoplastic resin may be used. In the method of the present invention, if the ratio of the thermoplastic resin added during kneading by an extruder is less than 15% by weight, uniform kneading may be difficult. If the ratio of the thermoplastic resin added during kneading by the extruder exceeds 35% by weight, the developability of the magnetic toner may be lowered.
There is no restriction | limiting in particular in the wax used for this invention method, For example, natural waxes, such as synthetic waxes, such as polyethylene wax and a polypropylene wax, paraffin wax, a montan wax, etc. can be mentioned. These waxes can be used alone or in combination of two or more. In the method of the present invention, when the proportion of the wax added at the time of kneading with an extruder is less than 1% by weight, the effect of the wax releasing agent is not sufficiently exhibited at the time of fixing the toner, and the fixing property and the offset property are impaired. There is a fear. If the ratio of the wax added during kneading by the extruder exceeds 5% by weight, the dispersion of the wax may be poor.
In the method of the present invention, it is preferable to add 0.2 to 3% by weight of a charge control agent during kneading using an extruder. By adding a charge control agent, the chargeability of the obtained magnetic toner can be controlled. The charge control agent used in the method of the present invention is not particularly limited, and examples of the negative charge control agent include organometallic complexes such as a salicylic acid chromium complex and an azo-based chromium complex. As the positive charge control agent, Nigrosine, a quaternary ammonium salt, etc. can be mentioned. Each of these negative charge control agents and positive charge control agents can be used alone or in combination of two or more. In the method of the present invention, if the proportion of the charge control agent added at the time of kneading with an extruder is less than 0.2% by weight, the effect of the charge control agent may not be sufficiently exhibited. If the proportion of the charge control agent added during kneading by the extruder exceeds 3% by weight, the charging characteristics of the magnetic toner may become unstable.
[0008]
Although there is no restriction | limiting in particular in the extruder used for this invention method, A twin screw extruder, a kneader, etc. can be used suitably. In the method of the present invention, the kneading temperature by the extruder is not particularly limited, and can be appropriately selected according to the kind, molecular weight, blending amount, etc. of the thermoplastic resin and wax, but is usually kneaded at 130 to 180 ° C. Is preferred. In the method of the present invention, a mixture of a thermoplastic resin and magnetic powder, a thermoplastic resin, a wax, and, if necessary, a charge control agent are kneaded using an extruder. The mixture extruded from the machine can be cooled immediately. As a result, reaggregation of wax can be prevented, good wax dispersion can be maintained, and a magnetic toner excellent in fluidity and blocking resistance can be obtained.
In the method of the present invention, other components can be further blended during kneading using an extruder. Examples of other components include pigments such as carbon black and surfactants such as fatty acid metal salts.
In the method of the present invention, a mixture obtained by kneading using an extruder is cooled, pulverized, and classified. There is no restriction | limiting in particular in the grinder used for this invention method, For example, a jet type fine grinder, a mechanical fine grinder, etc. can be mentioned. There is no restriction | limiting in particular also in the classifier used for this invention method, For example, a wind classifier etc. can be mentioned. In the method of the present invention, the mixture obtained by kneading using an extruder is made into a powder having an average particle size of about 8 μm using a pulverizer, further classified into particles in the range of 4 to 16 μm, and a magnetic material having a uniform size. It is preferably used as a toner.
In the method of the present invention, it is preferable to add 0.2 to 3% by weight of silica after pulverization and classification of the mixture obtained by kneading using an extruder. By adding silica after pulverization and classification, the fluidity, durability and cleaning properties of the magnetic toner can be improved. If the amount of silica added is less than 0.2% by weight, the effect of silica addition may not be sufficiently exhibited. If the addition amount of silica exceeds 3% by weight, there is a risk of toner scattering in the electrophotographic process. In the method of the present invention, an inorganic fine powder other than silica, an organic fine powder such as a fatty acid or derivative thereof, and a metal salt can be further added after pulverization and classification of the mixture obtained by kneading using an extruder.
[0009]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
In the examples and comparative examples, the magnetic toner was evaluated by the following method.
(1) When the wax dispersible kneaded product is observed using a transmission electron microscope, when wax having a particle size of 3 μm or more is not observed, wax dispersibility is good, and when wax having a particle size of 3 μm or more is observed, wax dispersion Sexually defective.
(2) Using a fluid powder tester [Hosokawa Micron Co., Ltd.], combine 60, 100 and 200 mesh standard sieves, place 20 g of magnetic toner on the 60 mesh sieve, and sieve for 30 seconds. When the total amount of toner remaining on each mesh screen is 5 g or less, good fluidity is obtained, and when the total amount of toner remaining on each mesh screen exceeds 5 g, fluidity is poor.
(3) Put blocking magnetic toner in a thermostat and hold at 50 ° C. for 8 hours. After standing to cool, 20 g is weighed and sieved with a 42 mesh standard sieve for 10 seconds using a powder tester [Hosokawa Micron Co., Ltd.]. When the remaining amount of toner on the sieve is 0.2 g or less, blocking resistance is good. When the remaining amount of the toner exceeds 0.2 g, the blocking resistance is poor.
(4) Blow-off charge amount value A ferrite carrier is used as a carrier, mixed with a magnetic toner for 30 minutes to be frictionally charged, and then measured using a blow-off charge amount measuring instrument [Toshiba Chemical Co., Ltd.].
(5) Printing test Using a commercially available laser printer equipped with a magnetic toner developing device, 9,000 test patterns are continuously printed. The image density is measured using a Macbeth densitometer [Macbeth Co., Ltd.] for the first sheet, the 1,000th sheet, and the 9,000th sheet after every 1,000 sheets.
[0010]
Example 1
Styrene-butyl acrylate copolymer resin [styrene / butyl acrylate molar ratio 80/20, number average molecular weight Mn = 6,400, weight average molecular weight Mw = 265,000, Mw / Mn = 41.4, glass transition temperature 61 .2 ° C.] 30 parts by weight and magnetic powder Fe 3 O 4 [average particle size 0.2 μm, saturation magnetization 89.6 emu / g, residual magnetization 7.8 emu / g, coercive force 65 Oe] 70 parts by weight And kneaded for 9 minutes. The material temperature at this time was 125 degreeC. Next, the obtained mixture of resin and magnetic powder was cooled and pulverized. 64.3 parts by weight of a mixture of resin and magnetic powder kneaded with a Banbury mixer so that the final magnetic powder ratio in the toner component is 45% by weight, and the above styrene-butyl acrylate copolymer resin 31. 9 parts by weight, polypropylene wax [Sanyo Kasei Co., Ltd., Biscol 550P] 3.5 parts by weight and negative charge control agent [Orient Chemical Co., Ltd., Pontron S-34] 0.3 parts by weight are mixed and biaxial extrusion Using a machine [effective screw length 1,462 mm, L / D34], the mixture was kneaded at a cylinder and die temperature of 80 to 120 ° C., and pelletized after cooling. A specimen for electron microscope observation was prepared from the pellet and observed using a transmission electron microscope. As a result, no wax having a particle size of 3 μm or more was observed.
The obtained pellets were pulverized to an average particle size of about 8 μm using a mechanical pulverizer, and classified into particles having a particle size range of 4 to 16 μm. Further, hydrophobic silica [Nippon Aerosil Co., Ltd., R972] 0.7 A magnetic toner was obtained by adding parts by weight.
Using a powder tester, 60 mesh, 100 mesh and 200 mesh standard sieves were combined, and 20 g of the magnetic toner obtained was placed on the 60 mesh sieve and sieved for 30 seconds. The total was 0.7 g, and the fluidity was very good.
The obtained magnetic toner was put in a thermostatic bath and kept at 50 ° C. for 8 hours, but there was no change in the properties of the magnetic toner, and it was sieved with a 42 mesh standard sieve for 10 seconds using a powder tester. The toner flowed out smoothly and the remaining amount of toner on the sieve was 0.1 g, and the blocking resistance was good.
The blow-off charge amount measured using a blow-off charge amount measuring device was −40.5 μC / g.
The image density in the print test is 1.42 for the first sheet, 1.44 for the 1,000th sheet, 1.43 for the 2,000th sheet, 1.46th and 4,000th sheet for the 3,000th sheet. Is 1.44, the 5,000th is 1.46, the 6,000th is 1.44, the 7,000th is 1.44, the 8,000th is 1.42, the 9,000th Was 1.43 and was stable in the range of 1.42 to 1.46 through 9,000 prints.
[0011]
Comparative Example 1
51.2 parts by weight of styrene-butyl acrylate copolymer resin used in Example 1, 45.0 parts by weight of magnetic powder Fe 3 O 4 , 3.5 parts by weight of polypropylene wax, and 0.3 part by weight of negative charge control agent Were mixed using a twin-screw extruder [screw effective length: 1,462 mm, L / D34] at a cylinder and die temperature of 80 to 120 ° C., cooled and pelletized. A specimen for electron microscope observation was prepared from the pellet and observed using a transmission electron microscope. As a result, no wax having a particle size of 3 μm or more was observed.
The obtained pellets were pulverized to an average particle size of about 8 μm using a mechanical pulverizer, and classified into particles having a particle size range of 4 to 16 μm. Further, 0.7 part by weight of the hydrophobic silica used in Example 1 was added. A magnetic toner was obtained by addition.
Using a powder tester, 60 mesh, 100 mesh and 200 mesh standard sieves were combined, and 20 g of the magnetic toner obtained was placed on the 60 mesh sieve and sieved for 30 seconds. The total was 3.7 g, and the fluidity was good.
The obtained magnetic toner was put in a thermostatic bath and kept at 50 ° C. for 8 hours, but there was no change in the properties of the magnetic toner, and it was sieved with a 42 mesh standard sieve for 10 seconds using a powder tester. The toner flowed out smoothly and the remaining amount of toner on the sieve was 0.1 g, and the blocking resistance was good.
The blow-off charge amount value measured using a blow-off charge amount measuring device was −34.9 μC / g.
The image density in the print test is 1.37 for the first sheet, 1.32 for the 1,000th sheet, 1.29 for the 2,000th sheet, 1.31 for the 3,000th sheet, and the 4,000th sheet. Is 1.28, the 5,000th is 1.25, the 6,000th is 1.22, the 7,000th is 1.24, the 8,000th is 1.17, the 9,000th Was 1.17, and decreased as the number of printed sheets increased.
[0012]
Comparative Example 2
51.2 parts by weight of styrene-butyl acrylate copolymer resin used in Example 1, 45.0 parts by weight of magnetic powder Fe 3 O 4 , 3.5 parts by weight of polypropylene wax, and 0.3 part by weight of negative charge control agent Were mixed using a Banbury mixer for about 9 minutes, cooled and pelletized. When a specimen for electron microscope observation was prepared from the pellet and observed using a transmission electron microscope, a wax having a particle size of 3 μm or more was observed.
The obtained pellets were pulverized to an average particle size of about 8 μm using a mechanical pulverizer, and classified into particles having a particle size range of 4 to 16 μm. Further, 0.7 part by weight of the hydrophobic silica used in Example 1 was added. A magnetic toner was obtained by addition.
Using a powder tester, 60 mesh, 100 mesh and 200 mesh standard sieves were combined, and 20 g of the magnetic toner obtained was placed on the 60 mesh sieve and sieved for 30 seconds. The total was 7.7 g, and the fluidity was poor.
The obtained magnetic toner is put in a thermostatic bath, kept at 50 ° C. for 8 hours, and then sieved with a 42 mesh standard sieve for 10 seconds using a powder tester, and aggregates having a diameter of about 1 mm are present on the sieve. The remaining amount of toner was 1.8 g, and the blocking resistance was poor.
The blow-off charge amount measured using a blow-off charge amount measuring device was −39.0 μC / g.
The image density in the print test is 1.42 for the first sheet, 1.42 for the 1,000th sheet, 1.42 for the 2,000th sheet, 1.42 for the 3,000th sheet, and 4,000th sheet. Is 1.40, 5,000 is 1.36, 6,000 is 1.40, 7,000 is 1.37, 8,000 is 1.38, 9,000 Was 1.38 and was almost stable in the range of 1.36 to 1.42 through 9,000 printings.
The results of Example 1 and Comparative Examples 1 and 2 are shown in Table 1.
[0013]
[Table 1]
[0014]
As seen in Table 1, styrene-butyl acrylate copolymer resin and magnetic powder were kneaded using a Banbury mixer, and the resulting mixture was further mixed with styrene-butyl acrylate copolymer resin, wax, and charge control. The magnetic toner of Example 1 blended with an agent and kneaded using a twin screw extruder has good wax dispersibility, fluidity, and blocking resistance, and has a high blow-off charge amount value of 9,000 sheets. Even when the printing test is performed, the image density is stably maintained. In contrast, the magnetic toner of Comparative Example 1 in which all the components were kneaded in one stage using a twin-screw extruder has good wax dispersibility, fluidity, and blocking resistance, but the blow-off charge amount When the value is low and a print test is performed, the image density decreases as the number of printed sheets increases. In addition, the magnetic toner of Comparative Example 2 in which all the components were kneaded in one step using a Banbury mixer has a high blow-off charge amount value, and the image density is stable even in a 9,000 print test, but the wax Dispersibility is poor, and therefore fluidity and blocking resistance are also poor, and toner adhesion is likely to occur in the manufacturing apparatus and in the electrophotographic process, making the magnetic toner difficult to handle.
[0015]
【The invention's effect】
According to the method for producing a magnetic toner of the present invention, a thermoplastic resin and a magnetic powder are kneaded using a batch-type closed kneader, and then the thermoplastic resin and the magnetic powder are further mixed with a thermoplastic resin, a wax, In addition, since a charge control agent is added as necessary and kneaded using an extruder, both the magnetic powder and the wax in the magnetic toner have good dispersibility. As a result, the fluidity and blocking resistance are excellent. In addition, a magnetic toner having a high blow-off charge amount value and a stable and stable image density even when a large number of sheets are printed can be obtained.
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9502199A JP4071890B2 (en) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | Method for producing magnetic toner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9502199A JP4071890B2 (en) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | Method for producing magnetic toner |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000284536A JP2000284536A (en) | 2000-10-13 |
JP4071890B2 true JP4071890B2 (en) | 2008-04-02 |
Family
ID=14126417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9502199A Expired - Fee Related JP4071890B2 (en) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | Method for producing magnetic toner |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4071890B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112130435A (en) * | 2020-10-22 | 2020-12-25 | 湖北尚彩新材料科技有限公司 | Preparation process flow of colored carbon powder |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP9502199A patent/JP4071890B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000284536A (en) | 2000-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1299910C (en) | Toner for electrophotography | |
JP3102924B2 (en) | Dry toner for developing electrostatic images | |
JP2003183510A (en) | Charge control resin particles and electrostatic image developing toner | |
JP4071890B2 (en) | Method for producing magnetic toner | |
JP3895467B2 (en) | Negatively chargeable charge control agent and toner containing the same | |
JP3587672B2 (en) | Electrophotographic developer | |
JPH0882954A (en) | Toner for developing electrostatic charge image | |
JPH0656508B2 (en) | Positive friction charging toner for electrostatic image development | |
JP3601804B2 (en) | Electrophotographic toner | |
JPS62209542A (en) | Electrophotographic toner | |
JP2694543B2 (en) | Toner for developing electrostatic images | |
JP4133685B2 (en) | Magnetic toner and manufacturing method thereof | |
JP4198890B2 (en) | Toner for electrophotography and method for producing the same | |
JPH09329910A (en) | Electrostatic charge image developing toner and image forming method | |
JP3788815B2 (en) | Developer | |
JP2004334041A (en) | Toner, masterbatch for toner and method for evaluating masterbatch for toner | |
JP3984056B2 (en) | Toner for electrostatic image development | |
JP3880894B2 (en) | Toner for developing electrostatic image and developing method | |
JP3635709B2 (en) | Toner for electrostatic image development | |
JPH0584900B2 (en) | ||
JPH02161468A (en) | Manufacture of electrostatic charge image developing toner | |
JPH09304959A (en) | Toner for developing electrostatic charge image and image forming method | |
JP2001109185A (en) | Electrostatic charge image developing toner | |
JP4475828B2 (en) | One-component developer and printing method using the same | |
JPH10254178A (en) | Electrophotographic toner |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |