JP4071152B2 - 消火用配管設備の送水口開放装置とこの送水口開放装置を用いた消火用配管設備の耐圧検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高層ビル等の建物の各階に配設されている全ての消火用配管設備を定期的に検査する際に使用する送水口開放装置と、この送水口開放装置を用いた消火用配管設備の耐圧検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高層ビル等の建物内の各階には消火用配管設備が配設されている一方、建物外の近傍部にはこれらの消火用配管設備に接続した上端に送水口を有する連結送水管が設置されてあり、火災発生時にはこの連結送水管の送水口に消防車の消火用ホースを連結して消火水を該連結送水管から上記消火用配管設備に供給し、スプリンクラーヘッド等の放水口から室内に消火水を放水して消火するように構成している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−4060号公報(第2頁、第2、3図)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記消火設備としての連結送水管や消火用配管設備等は火災が発生しない限り消火水を通水させることはないので、長年、そのままにしておくとパッキンやゴム環等が劣化したり、さらには、地震等により亀裂や継手不良部分などが生じているため、万一、火災が発生した時には上記連結送水管を通じて消火用配管設備に消火水を供給しようとしても弁の開放が困難となったり、消火水の供給が行えても消火用配管設備の継手部等から漏水したり、消火水の大きな送水圧力によってパッキン部分等が破損したりして、消火活動が行えなくなる虞れがある。
【0005】
このため、定期的に連結送水管や消火用配管設備内に水を圧送して漏水等が生じないか耐圧試験を行う必要がある。この場合、消防自動車を使用してそのホースを連結送水管の送水口に連結したのち、ポンプを作動させて圧力水を送水口内に供給し、その大きな送水圧で送水口内の逆止弁をスプリング力に抗して開放させて連結送水管から建物の各階に配設している上記消火用配管設備内に給水すれば、連結送水管や消火用配管設備等が正常であるかどうかの検査が可能であるが、消防自動車を使用することは大掛かりなものになって準備作業等に手間を要するばかりでなく、消火用配管設備等が漏水したり、或いは、送水圧によって劣化部分が破損して水が噴出した場合、送水を直ちに停止させることが困難であり、建物内が大きな被害を被るといった問題点が生じることになる。
【0006】
一方、上記連結送水管と消火用配管設備との間には手動開閉弁を介して排水管が接続されてあり、この排水管に手押しポンプ車等の簡易給水装置のホースを接続し、手動開閉弁を開放したのち排水管に給水すれば、上記のような連結送水管の送水口内の逆止弁のように、そのスプリングの力に抗して開放状態を保持しながら給水できるだけの大きな送水圧を必要とすることなく、低圧の送水圧でもって消火用配管設備内に水を充満させて耐圧試験を行うことができるが、この方法では、連結送水管の排水口から消火用配管設備に至るまでの管路の耐圧試験を行うことができないという問題点がある。
【0007】
本発明のこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、連結送水管の送水口内に設けている逆止弁を開放状態に保持しながら、手押しポンプ等の簡易ポンプによって水を連結送水管を通じて建物内の消火用配管設備の全ての配管に供給、充満させて簡単に耐圧試験を行えることができる、消火用配管設備の送水口開放装置とこの送水口開放装置を用いた消火用配管設備の耐圧検査方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決るための手段】
上記目的を達成するために、本発明の消火用配管設備の送水口開放装置は、請求項1に記載したように、建物外に設置されて建物の各階の消火用配管設備に接続している送水口の開放装置であって、装置本体はその一端部に上記送水口に着脱自在に連結させるための接続口を設けていると共に、該接続口に連通して外部からこの接続口に給水を供給する給水導入口を設けてあり、さらに、装置本体の中心部に上記接続口の中心部から突出してその先端で上記送水口内に配設している逆止弁をスプリング力に抗して開弁させる押圧棒を進退自在に配設した構造としている。
【0009】
このように構成した消火用配管設備の送水口開放装置において、装置本体の中心部に螺筒部を形成してこの螺筒部の中心螺子孔に上記押圧棒を進退自在に螺通させてあり、さらに、この押圧棒の基端部を装置本体から突出させてその突出端にハンドル体を固着していることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、上記送水口開放装置を用いた消火用配管設備の耐圧検査方法であって、消火用配管設備の送水口開放用装置本体に設けている接続口を送水口に接続したのち、この装置本体の中心部に螺通している押圧棒をハンドル操作によって回転させることにより上記接続口から該押圧棒を送水口内に進めてその先端面で送水口内に設けている逆止弁をスプリングに抗して開放させ、この状態にして装置本体に設けている給水導入口に給水管を接続してこの給水管からの水を接続口から上記押圧棒により開放されている送水口を通じて建物内に配設されている消火用配管設備内に充満させることを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載において、装置本体に設けている給水口に圧力水を供給する手段として、手押しポンプ等の小型ポンプを備えた簡易給水装置を使用することを特徴としている。
【0012】
【作用】
装置本体の接続口を建物内の消火用配管設備に連結、連通している建物外の連結送水管の送水口に接続すると、この装置本体に設けている押圧棒の先端が連結送水管の送水口内に配設している逆止弁に対向した状態となる。この状態にして装置本体から突出している押圧棒の基端部をハンドル操作等によって回転させると、押圧棒は装置本体内において螺筒部に螺通、支持されているので、回転に従って長さ方向に移動してその先端を逆止弁に当接させたのち、該逆止弁を閉止しているスプリング力に抗してこの逆止弁を開放させる。しかるのち、この押圧棒の回転操作を停止すると、該押圧棒はその先端を逆止弁に押し付けた状態を維持し、従って、逆止弁はスプリング力に抗して開放した状態に保持される。
【0013】
この状態にして、装置本体に設けている給水導入口に手押しポンプ等の簡易給水装置の給水ホースを接続し、この給水ホースを通じて、該給水導入口に水を供給すると、装置本体の上記接続口はこの給水導入口に連通しているので、供給水は該接続口から上記押圧棒によって開弁状態に保持されている連結送水管の送水口内を通過し、連結送水管内から建物内の各階に配設されている消火用配管設備の全ての配管内に給水、充満する。
【0014】
この際、連結送水管の送水口に設けている逆止弁は、上述したように押圧棒によってスプリング力に抗して開放させられた状態を維持しているので、上述したような手押しポンプ等の比較的給水圧が低い給水手段であっても、給水が送水口を連続的に通過して消火用配管設備の各配管側に円滑に上昇、流入し、該配管内に充満して配管に地震や経年劣化などによる継手部等からの漏れが生じないか等の検査や耐圧試験を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1は送水口開放装置Aの一部縦断側面図であって、この装置本体1は截頭円錐形状に形成している頭部2の大径側一端部に連結送水管Bの上端の送水口20(図2、図3に示す)に着脱自在に連結、連通させる短筒形状の接続口3を一体に設けてなる形状を有し、頭部2の小径部内面から上記接続口3内の中心部に向かって小径の螺筒部4を一体に突設していると共に頭部2の小径部における中心部に上記螺筒部4の中心に貫通形成している螺子孔4aと同一中心線上にして内外間に貫通した支持孔5を設けてある。
【0016】
さらに、この支持孔5から上記螺筒部4に装置本体1の長さよりも長い直状の押圧棒6を挿通、支持させてその長さ方向の中間部に設けている螺子部6aを上記螺子孔4aに螺通させていると共に、この押圧棒6の先端部を上記接続口3の開口中心部から外部に突出させている一方、装置本体1の上記支持孔5から突出している該押圧棒6の基端部にハンドル体7を一体に固着させてあり、このハンドル体7を回動操作することによって、押圧棒6を上記送水口20内に向かって前進させ、その先端で送水口20を開閉自在に閉止している逆止弁27をスフリング29の力に抗して開放させ、その状態を維持させるように構成している。なお、支持孔5の内周面には押圧棒6の外周面に密接したリング状のシール材10が装着されている。
【0017】
また、上記接続口3の周壁の一部に小径筒状の給水導入口8を一体に設けていて、該給水導入口8を接続口3内に連通させていると共に、この給水導入口8にコックからなる開閉弁9を配設している。なお、この開閉弁9を設けた給水導入口8は、図においては接続口の2個所に設けているが、1個所のみに設けておいてもよい。
【0018】
上記連結送水管Bの上端に連結、連通している上記送水口20の構造としては、一般に、図2に示すように送水口開放装置Aを差し込むことによって接続させる差し込み式送水口と、図4に示すように螺合させることによって接続させる螺子式送水口とがある。
【0019】
送水口20は、周知のように連結送水管Bの上端に連結、連通した中空頭部21に外部に向かって開口している開口部22が設けられてあり、該開口部22に横向き短筒形状の受け金具23を螺着している。この受け金具23の長さ方向の中央部には環状の弁座24が設けられていて該弁座24で囲まれた空間部を送水口部25に形成していると共にこの送水口部25から上記中空頭部21内に突出している該受け金具23の周壁部の下部に中空頭部21に連通した通孔26を設けてあり、さらに、受け金具23の周壁部内に逆止弁27を内外方向に摺動自在に配設してこの逆止弁27の中空頭部21側の面と受け金具23の突出端に一体に設けているスプリング受け28との間にスプリング29を圧入して該スプリング29による一定の圧力でもって逆止弁27を上記弁座24に圧着させてなる構造を有している。
【0020】
このように構成している送水口20において、差し込み式送水口は、中空頭部21から外部に突出している上記受け金具23の内周面にパッキン30を装着していると共に該受け金具23の外周面に締め環31を螺合させてあり、受け金具23から外部に突出しているこの締め環31の突出部内周面にバネ32によって常時中心側に向かって付勢されている係止爪33を装着してなる構造としている。なお、係止爪33はその内周面を締め環31の開口端側から逆止弁27側に向かって斜め内方に傾斜している傾斜面33a に形成している。
【0021】
一方、この差し込み式の送水口20に上記送水口開放装置Aの接続口3を連結させるように構成するには、接続口3の内周面に、先端部の外径が上記締め環31内を通じて受け金具23のパッキン30に密接可能な径に形成された接続筒11の基端部を螺合させていると共に、この接続筒11の上記大径の先端部の基端を垂直な係止端面12に形成して該係止端面12から接続口3に螺合している基端間の外周面を小径に形成してあり、この小径外周面に基端側にフランジ部13a を突設している環体13を摺動自在に被嵌してなる構造を有している。
【0022】
そして、接続筒11の先端部を上記締め環31から受け金具23内に差し込んで該接続筒11の上記係止端面12に上記係止爪33を係止させることにより、送水口開放装置Aを連結送水管Bの送水口20に接続するように構成している一方、上記環体13を送水口20に向かって押し進めてその先端面を上記係止爪33の傾斜面33a に押し付け、該係止爪33を拡径方向に移動させることにより、送水口開放装置Aを消火用配管Bの送水口20から取り外すように構成している。
【0023】
他方、螺子式の送水口20' は図4に示すように、中空頭部21から外部に突出している上記受け金具23の外周面に締め環31' の一端部を回動自在に被嵌していると共に受け金具23から突出している該締め環31' の内周面に雌螺子部34を設けてあり、さらに、締め環31' の内周面中央部に上記受け金具23の突出端面に接してリング状のパッキン35を装着してなるものである。
【0024】
この螺子式送水口20' に上記送水口開放装置Aの接続口3を連結させるように構成するには、接続口3の内周面に、先端部の外周面に上記締め環31' の雌螺子部34に螺合する雄螺子部11a を形成している接続筒11' の基端部を螺合させてなる構造を有している。
【0025】
そして、接続筒11' の外周雄螺子部11a を上記締め環31’の雌螺子部34に螺合させることにより、送水口開放装置Aを連結送水管Bの送水口20' に接続するように構成している一方、上記締め環31' を回動させてこの締め環31' の雌螺子部34と接続筒11' の外周雄螺子部11a との螺合を解くことにより、送水口開放装置Aを連結送水管Bの送水口20' から取り外すように構成している。なお、いずれの送水口開放装置Aにおいても、押圧棒6は、接続筒11、11' の開口端から外部に突出させて逆止弁27を開放させることができる長さに形成されている。
【0026】
次に、上記のように構成した送水口開放装置Aを用いて、図5に示すように、高層の建物の各階に配設されている消火用配管設備Cの耐圧検査を行う方法について説明する。図5において、建物に配設されている消火用配管設備Cは、建物外の適所に設置されている連結送水管Bの下端に地中配管等を通じて連結、連通してあり、連結送水管Bの上端には2つの送水口20、20又は20' 、20' が設けられている。
【0027】
まず、連結送水管Bの送水口20、又は20' に送水口開放装置の本体1の接続口3を連結する。この際、差し込み式送水口20の場合には、上述したように装置本体1に接続筒11と、この接続筒11に摺動自在に被嵌している環体13とを備えている送水口開放装置を使用し、図2に示すように、この装置本体1の接続筒11の先端部を送水口20の開口端に設けている締め環31から受け金具23内に差し込んで該接続筒11の係止端面12に締め環31の内周面に設けている係止爪33を係止させることにより、この送水口開放装置Aを連結送水管Bの送水口20に接続させる。
【0028】
一方、螺子式送水口20' の場合には、上述したように装置本体1の接続口3に、先端部の外周面に雄螺子部11a を形成している接続筒11' を連結している送水口開放装置を使用し、図4に示すように、この装置本体1の上記接続筒11' の外周雄螺子部11a を送水口20' の開口端に設けている締め環31' の雌螺子部34に螺合させることにより、送水口開放装置Aを連結送水管Bの送水口20' に接続させる。
【0029】
さらに、装置本体1の給水導入口8に手押しポンプ車Dからの給水ホースdを接続する(図2参照)。この際、装置本体1に給水導入口8が二つ設けられている場合には、もう一方の給水導水口8には水道の蛇口に接続したホースeを接続しておく。しかるのち、ハンドル体7を回動操作して押圧棒6の先端部を送水口20の受け金具23内に進入させ、この受け金具23に設けている弁座24に圧着して送水口20を閉止している逆止弁27に当接させる。この状態からさらにハンドル体7を回動操作して押圧棒6を受け金具23の奥深くまで進入させると、この押圧棒6の進入力によって逆止弁27がスプリング29の力に抗して弁座24から離間する方向に移動し、送水口部25が開放される。
【0030】
この状態にしてハンドル体7の回動操作を停止すると、逆止弁27が押圧棒6の先端面で受止されて送水口部25を開放した状態に維持する。次いで、まず、水道の蛇口側からのホースeを接続している給水導入口8側の開閉弁9を開いたのち水道水を供給すると、水道水は給水導入口8から接続口3内を通じて、押圧棒6により開放を維持されている送水口部25を通過し、この送水口部25と連通している通孔26から送水口20の中空頭部21内に流入し、連結送水管B内を流下して建物内の各階の消火用配管設備C内に流入、充満する。
【0031】
水道水は高さが30m程度の高さまで上昇することができる水圧を有しており、従って、建物がその高さ以下であれば、水道水からの給水によって建物の各階に配設している全ての消火用配管設備Cの配管内に水を供給、充満させることができるが、建物の高さが30m以上であれば、上層階の消火用配管設備Cまで給水することができないため、水道水よりも高い水圧でもって給水することができる上記手押しポンプ車Dを使用する。
【0032】
即ち、上記水道水による消火用配管設備Cへの給水に引き続いて手押しポンプ車Dからの給水ホースdを接続させている給水導入口8の開閉弁9を開放させたのち、手押しポンプ車Dのポンプを作動させて給水ホースdを通じて装置本体1の接続口3から、押圧棒6によって開放されている送水口部25を通じて送水口20の中空頭部21内に流入させ、さらに、連結送水管B内を通じて上記建物内の全ての階の消火用配管設備C内に所定圧の水を流入、充満させ、これらの配管の漏水の有無等による耐圧試験を行うものである。
【0033】
なお、水道水を供給することなく、最初から手押しポンプ車Dのみによる送水口開放装置Aを通じての消火用配管設備C内への給水作業を行てもよく、この場合は装置本体1に1つの給水導入口8を設けておけばよい。また、手押しポンプ車Dのような簡易給水装置としては、該手押しポンプ車Dよりも高圧の供給水が得られる洗車用等の電動式高圧ポンプを使用してもよい。さらに、送水口開放装置Aにおける押圧棒6は螺子孔との螺合による進退に限らず、所定の長さ範囲内で押し進めと押し戻しとによって長さ方向に進退させるように構成しておいてもよい。
【0034】
こうして、建物内に配設されている消火用配管設備Cの耐圧試験が終了すると、装置本体1における給水導入口8の開閉弁9を閉じて給水ホースd等を取り外すと共に、ハンドル体7を上記とは逆方向に回動操作して押圧棒6を後退させ、それに従って送水口20内の逆止弁27をスプリング29の力により弁座24に圧着させて送水口20を閉止させたのち、装置本体1の接続口3を送水口20から取り外して撤去する。なお、消火用配管設備Cの配管内に充満している水は、消火用配管設備Cの最下層階側における配管下端に連結、連通している排水管40の開閉弁41を開放することによって排除することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、建物外に設置されて建物の各階の消火用配管設備に接続している送水口の開放装置は、その装置本体の一端部に上記送水口に着脱自在に連結させるための接続口を設けていると共に、該接続口に連通して外部からこの接続口に給水を供給する給水導入口を設けてあり、さらに、装置本体の中心部に螺筒部を形成してこの螺筒部の中心螺子孔に上記接続口の中心部から突出してその先端で上記送水口内に配設している逆止弁をスプリング力に抗して開弁させる押圧棒を進退自在に螺通させているので、この送水口開放装置を送水口に連結したのち、押圧棒を送水口内に進入させることによって、該押圧棒により送水口内の逆止弁をスプリング力に抗して容易に開放させることができると共にその状態で押圧棒の押し込みを停止することにより、逆止弁を開放した状態に保持しておくことができる。
【0036】
この状態にして装置本体に設けている給水導入口に手押しポンプ等の簡易給水装置の給水ホースを接続し、この給水ホースを通じて、給水導入口に水を供給すれば、上記接続口から上記押圧棒によって開弁状態に保持されている連結送水管の送水口内を通じて建物内の各階に配設されている消火用配管設備の全ての配管内に給水することができ、該配管内を供給水で充満させることができる。
【0037】
この際、連結送水管の送水口に設けている逆止弁は、上述したように押圧棒によってスプリング力に抗して開放させられた状態を維持しているので、給水圧によって逆止弁をスプリング力に抗して開放させる必要はなく、そのため、上述したような手押しポンプ等の比較的給水圧が低い簡易な給水手段を使用して簡単且つ確実に供給水を消火用配管設備の各配管内に上昇、充満させることができ、配管に地震や経年劣化などによる継手部等からの漏れが生じないか等の検査や耐圧試験を容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】送水口開放装置の一部縦断側面図、
【図2】送水口に取り付けた状態の縦断側面図、
【図3】連結送水管の正面図、
【図4】送水口開放装置の他の実施の形態を示す一部縦断側面図、
【図5】消火用配管設備全体の簡略図。
【符号の説明】
A 送水口開放装置
1 装置本体
3 接続口
4 螺筒部
4a 螺子孔
6 押圧棒
7 ハンドル体
8 給水導入口
9 開閉弁
11 接続口
B 連結送水管
20 送水口
21 中空頭部
23 受け金具
24 弁座
27 逆止弁
29 スプリング
Claims (3)
- 建物外に設置されて建物の各階の消火用配管設備に接続している送水口の開放装置であって、装置本体はその一端部に上記送水口に着脱自在に連結させるための接続口を設けていると共に、該接続口に連通して外部からこの接続口に給水を供給する給水導入口を設けてあり、さらに、装置本体の中心部に螺筒部を形成してこの螺筒部の中心螺子孔に上記接続口の中心部から突出してその先端で上記送水口内に配設している逆止弁をスプリング力に抗して開弁させる押圧棒を進退自在に螺通させてあり、この押圧棒の基端部を装置本体から突出させてその突出端にハンドル体を固着していることを特徴とする消火用配管設備の送水口開放装置。
- 消火用配管設備の送水口開放用装置本体に設けている接続口を送水口に接続したのち、この装置本体の中心部に螺通している押圧棒をハンドル操作によって回転させることにより上記接続口から該押圧棒を送水口内に進めてその先端面で送水口内に設けている逆止弁をスプリングに抗して開放させ、この状態にして装置本体に設けている給水導入口に給水管を接続してこの給水管からの水を接続口から上記押圧棒により開放されている送水口を通じて建物内に配設されている消火用配管設備内に充満させることを特徴とする消火用配管設備の耐圧検査方法。
- 給水導入口に水を供給する手段は手押しポンプ等の簡易給水装置であることを特徴とする請求項2に記載の消火用配管設備の耐圧検査方法。
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