JP4067877B2 - レンタルシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル著作物をユーザにレンタルするレンタルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
映画や音楽などが記録されたDVDやVHSテープなどの記録媒体をレンタルするレンタルビジネスが発展し、大きな市場が構築されてきている。
VHSテープをレンタルする場合に、レンタル使用回数の総計がある程度以上になれば、テープ媒体に傷みが出てきて、いずれレンタル用に使用できなくなる。しかし、DVDのようなデジタル記録媒体の場合、情報がデジタルで記録されているので、半永久的に使用が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
記録媒体に映画や音楽などを書き込んでレンタル業者に提供する媒体プロバイダにおいて、これらの著作物の半永久的な使用を制限することを目的として、DVDのようなデジタル記録媒体について、使用期限を設けたいという要望がある。
【0004】
本発明は、上記の要望に対処するために、デジタル著作物をユーザにレンタルする場合に、ユーザに対して使用期間を制限することができる再生装置、供給業者装置、レンタル業者装置、レンタルシステム、再生方法、記録媒体及び再生プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、レンタル業者からユーザにレンタルされるデジタル著作物を取得して再生する再生装置であって、供給業者によりレンタル業者を識別するレンタル業者識別子が付与され、供給業者により供給され、レンタル業者からレンタルされるデジタル著作物を取得する著作物取得手段と、現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得手段と、レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得し、供給業者から、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を取得する期限取得手段と、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する第1比較手段と、前記第1比較手段により、取得した前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限内であると判断した場合、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較する第2比較手段と、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制手段と、前記第2比較手段によって、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物に付与された前記レンタル業者識別子を供給業者に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記デジタル著作物と、前記レンタル業者識別子と、前記ユーザ期限情報とが記録されているレンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、前記著作物取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことにより前記デジタル著作物及び前記レンタル業者識別子を取得し、前記期限取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりユーザ期限情報を取得し、前記抑制手段は、前記レンタル記録媒体に記録されている前記デジタル著作物の再生を抑制し、前記送信手段は、前記レンタル記録媒体から取得したレンタル業者識別子を供給業者に送信するするように構成してもよい。
【0008】
ここで、前記デジタル著作物と、前記レンタル業者識別子と、ショップ期限情報とが記録されている供給記録媒体が供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記供給記録媒体に前記ショップ期限情報が追加して書き込まれて前記レンタル記録媒体が生成され、前記デジタル著作物と前記レンタル業者識別子と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが記録されている前記レンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、前記期限取得手段は、さらに、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりショップ期限情報を取得するように構成してもよい。
【0009】
ここで、前記デジタル著作物と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、前記再生装置は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から前記デジタル著作物を抽出して蓄積することにより、前記デジタル著作物を取得し、前記期限取得手段は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりユーザ期限情報を取得し、前記抑制手段は、蓄積している前記デジタル著作物の再生を抑制するように構成してもよい。
【0010】
ここで、前記デジタル著作物とショップ期限情報とが供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記デジタル著作物と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、前記期限取得手段は、さらに、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりショップ期限情報を取得するように構成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る1の実施の形態としてのレンタルシステム1について説明する。
1.レンタルシステム1
レンタルシステム1は、図1に示すように、製造業者装置10、プロバイダ業者装置20、レンタル業者装置30、DVDプレーヤ40、モニタ41及びスピーカ42並びに時刻提供装置50から構成されている。
【0012】
製造業者装置10、プロバイダ業者装置20、レンタル業者装置30、DVDプレーヤ40及び時刻提供装置50は、インターネット5を介して接続されている。
製造業者装置10は、DVDプレーヤ40の製造業者が有しており、製造業者が、DVDプレーヤ40に各種情報を書き込む際に際に用いられる。
【0013】
プロバイダ業者装置20は、映画や音楽などのデジタル著作物が書き込まれたDVDをレンタル業者に提供するプロバイダ業者が有しており、DVDにこれらの情報を書き込む際に用いられる。
レンタル業者装置30は、映画や音楽などのデジタル著作物が書き込まれたDVDを末端のユーザにレンタルするレンタル業者が有しており、DVDにレンタルに必要な情報を書き込む際に用いられる。
【0014】
DVDプレーヤ40は、DVDに記録されているデジタル著作物を再生する。
時刻提供装置50は、現在時刻を生成し提供する。
1.1 製造業者装置10
製造業者は、DVDプレーヤ40に各種情報を書き込む際に、製造業者装置10にDVDプレーヤ40を接続する。
【0015】
製造業者装置10は、ユーザiを識別するユーザ識別子IDiを生成する。次に、乱数を生成し、生成した乱数とユーザ識別子IDiとに排他的論理和を施して1024ビットの秘密鍵SKiを生成する。秘密鍵SKiは、ユーザiのための秘密鍵である。次に、ユーザ識別子IDiと秘密鍵SKiとを後述するDVDプレーヤ40の情報記憶部405へ書き込む。
【0016】
次に、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、秘密鍵SKiからユーザiの公開鍵PKiを生成する。ここで、公開鍵生成アルゴリズムPKEYの一例を次に示す。
pを大きい(1024ビット)素数とし、
PKi=g^{SKi} mod p
を算出する。ここで、α^{k}は、αのk乗の演算を示し、α mod pは、αをpで割ったときの余りを示す。
【0017】
次に、生成した公開鍵PKiをインターネット5を介してプロバイダ業者装置20へ送信する。
また、製造業者装置10は、プロバイダ業者装置20から後述する公開鍵PKP、署名AUTHiを受信し、受信した公開鍵PKP、署名AUTHiをDVDプレーヤ40の情報記憶部405へ書き込む。
【0018】
1.2 プロバイダ業者装置20
プロバイダ業者装置20は、図2に示すように、制御部201、入力部202、表示部203、アクセス部206、コンテンツ記憶部207、送受信部208及び情報記憶部209から構成される。
この装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス、LANユニット、DVDアクセスユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記装置は、その機能を達成する。
【0019】
(1)コンテンツ記憶部207
コンテンツ記憶部207は、具体的には、ハードディスクユニットから構成され、あらかじめ音楽や映画のデジタルコンテンツCNTを記憶している。
(2)情報記憶部209
情報記憶部209は、具体的には、ハードディスクユニットから構成され、プロバイダの秘密鍵SKP、プロバイダの公開鍵PKP、ショップレンタル期限END2、署名AUTHi、レンタル業者の公開鍵PKS、署名SD0及び署名SD1を記憶する領域を備えている。
【0020】
(3)送受信部208
送受信部208は、具体的には、LANユニットなどから構成され、インターネット5に接続されており、制御部201とインターネット5に接続された外部の装置との間で情報の送受信を行う。
(4)アクセス部206
アクセス部206は、装着されたDVDに対して情報の読み書きを行うDVDアクセスユニットなどから構成され、制御部201の指示に従って、DVD61に情報を書き込む。
【0021】
(5)制御部201
制御部201は、乱数を生成し、内部に記憶しているプロバイダ業者を識別するプロバイダ業者識別子と生成した乱数とに排他的論理和を施して1024ビットの秘密鍵SKPを生成する。秘密鍵SKPは、プロバイダ業者のための秘密鍵である。生成した秘密鍵SKPを情報記憶部209に書き込む。
【0022】
次に、制御部201は、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、生成した秘密鍵SKPから公開鍵PKPを生成する。公開鍵PKPは、プロバイダ業者のための公開鍵である。生成した公開鍵PKPを情報記憶部209に書き込む。
次に、制御部201は、インターネット5及び送受信部208を介して製造業者装置10から公開鍵PKiを受信し、式1により、秘密鍵SKPを用いて、ユーザiの公開鍵PKiにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名AUTHiを生成し、生成した署名AUTHiを情報記憶部209に書き込む。
(式1) AUTHi=SIG(SKP、PKi)
ここで、式1に示すように、「A=SIG(B、C)」は、鍵Bを用いて、情報Cにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名Aを生成することを示している。以下においても同様である。また、デジタル署名生成アルゴリズムSIGは、一例として、ElGamal署名(エルガマル署名)である。ElGamal署名については、「暗号理論入門」(岡本栄司著、共立出版)に詳しく述べられている。
【0023】
次に、制御部201は、生成した署名AUTHiを送受信部208及びインターネット5を介して、製造業者装置10へ送信する。
また、制御部201は、レンタル業者装置30からインターネット5及び送受信部208を介して、公開鍵PKSを受信し、受信した公開鍵PKSを情報記憶部209に書き込む。
【0024】
制御部201は、レンタル業者に提供するDVDを作成する毎に、以下を繰り返す。
制御部201は、式2により、秘密鍵SKPを用いて、公開鍵PKSにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名SD1を生成する。
(式2) SD1=SIG(SKP、PKS)
次に、制御部201は、コンテンツ記憶部207に記憶されているデジタルコンテンツCNTを読み出し、レンタルショップにおけるレンタル期限であるショップレンタル期限END2を生成する。レンタル業者は、ショップレンタル期限END2を超えて、当該DVDをレンタルしてはならない。ここで、ショップレンタル期限END2は、年、月及び日から構成される日付情報である。次に、式3により、秘密鍵SKPを用いて、ショップレンタル期限END2に、デジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、署名SD0を生成する。
(式3) SD0=SIG(SKP、END2)
次に、制御部201は、アクセス部206を介して、当該プロバイダ業者のみが書込みを許可されるDVD内のプロバイダ業者用領域に、ショップレンタル期限END2、署名SD0及び署名SD1を書き込み、DVDのフリーアクセス領域にデジタルコンテンツCNTを書き込む。
【0025】
前記プロバイダ業者用領域は、当該プロバイダ業者のみが情報を書き込むことができる領域である。他の者が情報を書き込むことはできない。ここで、前記プロバイダ業者用領域は、DVDのシステム領域に設けられる。
図3に制御部201により情報が書き込まれたDVD61のデータ構造を示す。
【0026】
DVD61は、この図に示すように、プロバイダ業者用領域と、レンタル業者用領域と、フリーアクセス領域とを備えている。プロバイダ業者用領域には、END2、SD0、SD1が記録されている。フリーアクセス領域には、CNTが記録されている。
(6)入力部202、表示部203
入力部202は、プロバイダ業者の入力を受け付ける。表示部203は、情報を表示する。
【0027】
1.3 レンタル業者装置30
レンタル業者装置30は、図4に示すように、制御部301、入力部302、表示部303、情報記憶部304、アクセス部305及び送受信部306から構成されている。
レンタル業者装置30は、具体的には、プロバイダ業者装置20と同様に、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス、LANユニット、DVDアクセスユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記装置は、その機能を達成する。
【0028】
(1)情報記憶部304
情報記憶部304は、具体的には、ハードディスクユニットから構成され、レンタル業者の秘密鍵SKS及びレンタル業者の公開鍵PKSを記憶する領域を備えている。
(2)送受信部306
送受信部306は、具体的には、LANユニットなどから構成され、インターネット5に接続されており、制御部301とインターネット5に接続された外部の装置との間で情報の送受信を行う。
【0029】
(3)アクセス部305
アクセス部305は、DVDアクセスユニットなどから構成され、制御部301の指示に従って、DVD62に情報を書き込む。
(4)制御部301
制御部301は、乱数を生成し、内部に記憶しているレンタル業者を識別するレンタル業者識別子と、生成した前記乱数とに排他的論理和を施して、レンタル業者の秘密鍵SKSを生成し、生成した秘密鍵SKSを情報記憶部304に書き込む。次に、制御部301は、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、生成した秘密鍵SKSから公開鍵PKSを生成する。公開鍵PKSは、レンタル業者の公開鍵である。生成した公開鍵PKSを情報記憶部304へ書き込む。次に、公開鍵PKSを送受信部306及びインターネット5を介して、プロバイダ業者装置20へ送信する。
【0030】
次に、制御部301は、末端のユーザへDVDをレンタルする毎に、以下を繰り返す。
末端のユーザへのレンタル期限を示すユーザレンタル期限END1を生成する。ユーザレンタル期限END1は、年、月及び日から構成される日付の情報である。末端のユーザは、ユーザレンタル期限END1を超えてDVDを利用してはならない。
【0031】
次に、制御部301は、式4により、秘密鍵SKSを用いて、ユーザレンタル期限END1に、デジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、署名SD2を生成する。
(式4) SD2=SIG(SKS、END1)
次に、制御部301は、アクセス部305を介して、SD2とEND1とをDVD62のレンタル業者用領域へ書き込み、PKSをフリーアクセス領域へ書き込む。
【0032】
前記レンタル業者用領域は、当該レンタル業者のみが情報を書き込むことができる。他の者は情報を書き込むことができない。ここで、レンタル業者用領域は、DVDのシステム領域に設けられる。
図5に制御部301により情報が書き込まれた後のDVD62のデータ構造を示す。この図に示すように、プロバイダ業者用領域には、END2、SD0及びSD1が記録されており、レンタル業者用領域には、END1及びSD2が記録されており、フリーアクセス領域には、CNT及びPKSが記録されている。
【0033】
1.4 DVDプレーヤ40
DVDプレーヤ40は、図6に示すように、制御部401、認証部402、送受信部403、アクセス部404、情報記憶部405、再生部406、入力部407及び表示部408から構成されている。
DVDプレーヤ40は、具体的には、プロバイダ業者装置20と同様に、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、再生ユニット、LANユニット、DVDアクセスユニット、液晶表示ユニットなどを含むコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記装置は、その機能を達成する。
【0034】
(1)情報記憶部405
情報記憶部405は、具体的には、RAMから構成され、プロバイダ業者の公開鍵PKP、時刻提供装置50の公開鍵PKT、ユーザiの秘密鍵SKi、署名AUTHi、ユーザiのユーザ識別子IDi、旧時刻OLDを記憶する領域を備えている。
【0035】
ここで、公開鍵PKP、秘密鍵SKi、署名AUTHi及びユーザ識別子IDiは、後述するように、製造業者装置10により書き込まれる。また、公開鍵PKTは、時刻提供装置50から受信する。
(2)送受信部403
送受信部403は、具体的には、LANユニットなどから構成され、インターネット5に接続されており、制御部401又は認証部402と、インターネット5に接続された外部の装置との間で情報の送受信を行う。
【0036】
(3)アクセス部404
アクセス部404は、DVDアクセスユニットなどから構成され、制御部401の指示に従って、DVD62から情報を読み出す。
(4)制御部401
制御部401は、認証部402に対して、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証処理を行うように指示する。次に、認証部402から認証結果を受け取り、認証結果が失敗であれば、処理を終了する。
【0037】
認証結果が成功であれば、制御部401は、以下に示すように動作する。
制御部401は、時刻提供装置50から、インターネット5及び送受信部403を介して、時刻提供装置50の公開鍵PKTを受信し、受信した公開鍵PKTを情報記憶部405に書き込む。
次に、制御部401は、入力部407を介して利用者からDVDに記憶されているコンテンツの再生操作の指示を受け取り、以下に示すように、コンテンツの再生処理を行う。入力部407を介して利用者からその他の操作を受け付けると、制御部401は、受け付けたその他の操作に対応する処理を実行する。
【0038】
制御部401は、コンテンツの再生操作の指示を受け取ると、認証部402に対して、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証処理と、鍵共有処理とを行うように指示する。次に、認証部402から認証結果を受け取り、認証結果が失敗であれば、相互認証が失敗した旨のメッセージを表示部408へ出力して、処理を終了する。
【0039】
認証結果が成功であれば、制御部401は、後述する署名データの確認を行い、署名データの確認が成功すれば、後述するように、時刻提供装置50からの現在時刻NOWの取得処理を行う。取得が正常に行えなかった場合には、その旨のメッセージを表示部408へ出力して、処理を終了する。
取得が正常に行えた場合には、制御部401は、情報記憶部405から旧時刻OLDを読み出し、旧時刻OLDと現在時刻NOWとを比較し、旧時刻OLDが現在時刻NOWより大きい又は等しい場合には、旧時刻OLDと現在時刻NOWとの関係が異常である旨のメッセージを表示部408へ出力して、処理を終了する。
【0040】
旧時刻OLDが現在時刻NOWより小さい場合には、制御部401は、DVD62からユーザレンタル期限END1を読み出し、現在時刻NOWとユーザレンタル期限END1とを比較し、現在時刻NOWがユーザレンタル期限END1より大きい又は等しい場合には、ユーザレンタル期限切れの旨のメッセージを表示部408へ出力して、処理を終了する。
【0041】
現在時刻NOWがユーザレンタル期限END1より小さい場合には、制御部401は、DVD62からショップレンタル期限END2を読み出し、現在時刻NOWとショップレンタル期限END2とを比較し、現在時刻NOWがショップレンタル期限END2より大きい又は等しい場合には、ショップレンタル期限切れの旨のメッセージを表示部408へ出力し、プロバイダ業者装置20へ前記メッセージを送信し、処理を終了する。
【0042】
現在時刻NOWがショップレンタル期限END2より小さい場合には、制御部401は、現在時刻NOWを情報記憶部405に記憶されている旧時刻OLDに上書きする。
次に、制御部401は、アクセス部404を介してDVD62のフリーアクセス領域からコンテンツCNTを読み出し、読み出したコンテンツCNTを再生部406へ出力する。
【0043】
また、制御部401は、後述するようにして、時刻提供装置50から現在時刻NOWを受け取る。
ここで、制御部401による署名データの確認処理について説明する。
制御部401は、図17のフローチャートに示すように、次に示す3個の署名データの確認を行う。
(署名データの確認1)
制御部401は、プロバイダ業者の公開鍵PKPを情報記憶部405から読み出し、署名データSD0をDVD62から読み出し、プロバイダ業者の公開鍵PKPにより、署名データSD0がプロバイダ業者によるEND2に対する署名文であることを検証する。
【0044】
VERIFY(PKP、SD0、END2) (ステップS271)
(署名データの確認2)
制御部401は、署名データSD1をDVD62から読み出し、プロバイダ業者の公開鍵PKPにより、署名データSD1がプロバイダ業者によるPKSに対する署名文であることを検証する。
【0045】
VERIFY(PKP、SD1、PKS) (ステップS272)
(署名データの確認3)
制御部401は、レンタル業者の公開鍵PKSをDVD62から読み出し、レンタル業者の公開鍵PKSにより、署名データSD2がレンタル業者によるEND1に対する署名文であることを検証する。
【0046】
VERIFY(PKS、SD2、END1) (ステップS273)
制御部401は、上記の3個の署名データの確認のいずれかにおいて、確認が失敗した場合に(ステップS271でNG、ステップS272でNG、又はステップS273でNG)、処理を停止する。
制御部401は、上記の3個の署名データの確認の全てにおいて、確認が成功した場合に(ステップS271でOK、ステップS272でOK、かつステップS273でOK)、処理を継続する。
【0047】
(5)再生部406
再生部406は、アクセス部404からコンテンツCNTを受け取り、受け取ったコンテンツCNTを音声と映像とに分離し、音声をスピーカ42へ出力し、映像をモニタ41へ出力する。
(6)入力部407及び表示部408
入力部407は、利用者から情報の入力を受け付け、入力を受け付けた情報を制御部401へ出力する。
【0048】
表示部408は、制御部401からメッセージを受け取り、受け取ったメッセージを表示する。
(7)認証部402
認証部402の動作については、後述する。
1.5 時刻提供装置50
時刻提供装置50は、図7に示すように、制御部501、現在時刻生成部502、認証部503、送受信部504及び情報記憶部505から構成されている。
【0049】
時刻提供装置50は、具体的には、プロバイダ業者装置20と同様に、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、LANユニット、時刻生成回路などを含むコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記装置は、その機能を達成する。
【0050】
(1)情報記憶部505
情報記憶部505は、具体的には、RAMから構成され、時刻提供装置50の秘密鍵SKT、時刻提供装置50の公開鍵PKT、プロバイダ業者の公開鍵PKP、ユーザiの公開鍵PKiを記憶する領域を備えている。
(2)現在時刻生成部502
現在時刻生成部502は、現時点の時刻を示す現在時刻NOWを随時生成し、生成した現在時刻NOWを制御部501へ出力する。なお、現在時刻は、年、月、日、時、分、秒から構成される。
【0051】
(3)送受信部504
送受信部504は、具体的には、LANユニットなどから構成され、インターネット5に接続されており、制御部501又は認証部503と、インターネット5に接続された外部の装置との間で情報の送受信を行う。
(4)制御部501及び認証部503
制御部501及び認証部503の動作については、後述する。
【0052】
1.6 レンタルシステム1の動作
レンタルシステム1の動作について説明する。
(1)製造業者装置10の動作
製造業者装置10の動作について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0053】
製造業者によりDVDプレーヤ40に各種情報が書き込まれる際に、製造業者装置10は、ユーザiを識別するユーザ識別子IDiを生成する(ステップS101)。次に、乱数を生成し、生成した乱数とユーザ識別子IDiとに排他的論理和を施して秘密鍵SKiを生成する(ステップS102)。次に、ユーザ識別子IDiと秘密鍵SKiとを後述するDVDプレーヤ40の情報記憶部405へ書き込む(ステップS103)。次に、製造業者装置10は、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、秘密鍵SKiからユーザiの公開鍵PKiを生成し(ステップS104)、生成した公開鍵PKiをインターネット5を介してプロバイダ業者装置20へ送信する(ステップS105)。
【0054】
また、製造業者装置10は、プロバイダ業者装置20から後述する公開鍵PKP、署名AUTHiを受信し(ステップS106)、受信した公開鍵PKP、署名AUTHiをDVDプレーヤ40の情報記憶部405へ書き込む(ステップS107)。
(2)プロバイダ業者装置20の動作
プロバイダ業者装置20の動作について、図9及び図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0055】
プロバイダ業者装置20の制御部201は、乱数を生成し、プロバイダ業者識別子と生成した乱数とに排他的論理和を施して秘密鍵SKPを生成する(ステップS121)。次に、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、生成した秘密鍵SKPから公開鍵PKPを生成し、生成した公開鍵PKP〜製造業者装置10へ送信する(ステップS122)。
【0056】
また、制御部201は、製造業者装置10から公開鍵PKiを受信し(ステップS123)、式1により、秘密鍵SKPを用いて、ユーザiの公開鍵PKiにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名AUTHiを生成し、生成した署名AUTHiを情報記憶部209に書き込み(ステップS124)、生成した署名AUTHiを製造業者装置10へ送信する(ステップS125)。
【0057】
次に、制御部201は、レンタル業者装置30から公開鍵PKSを受信し、受信した公開鍵PKSを情報記憶部209に書き込む(ステップS126)。
制御部201は、レンタル業者に提供するDVDを作成する毎に、以下に示すステップS127〜ステップS132を繰り返す。
制御部201は、式2により、秘密鍵SKPを用いて、公開鍵PKSにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名SD1を生成する(ステップS127)。
【0058】
次に、制御部201は、コンテンツ記憶部207に記憶されているデジタルコンテンツCNTを読み出し(ステップS128)、レンタルショップにおけるレンタル期限であるショップレンタル期限END2を生成する(ステップS129)。次に、式3により、秘密鍵SKPを用いて、ショップレンタル期限END2に、デジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、署名SD0を生成する(ステップS130)。
【0059】
次に、制御部201は、アクセス部206を介して、当該プロバイダ業者のみが書込みを許可されるDVD内のプロバイダ業者用領域に、ショップレンタル期限END2、署名SD0及び署名SD1を書き込み(ステップS131)、DVDのフリーアクセス領域にデジタルコンテンツCNTを書き込む(ステップS132)。
【0060】
(3)レンタル業者装置30の動作
レンタル業者装置30の動作について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
レンタル業者装置30の制御部301は、乱数を生成し、レンタル業者識別子と、生成した前記乱数とに排他的論理和を施して、レンタル業者の秘密鍵SKSを生成し、生成した秘密鍵SKSを情報記憶部304に書き込む(ステップS151)。次に、公開鍵生成アルゴリズムPKEYを用いて、生成した秘密鍵SKSから公開鍵PKSを生成し、生成した公開鍵PKSを情報記憶部304へ書き込む(ステップS152)。次に、公開鍵PKSをプロバイダ業者装置20へ送信する(ステップS153)。
【0061】
次に、制御部301は、末端のユーザへDVDをレンタルする毎に、以下に示すステップS154〜S157を繰り返す。
制御部301は、末端のユーザへのレンタル期限を示すユーザレンタル期限END1を生成し(ステップS154)、式4により、秘密鍵SKSを用いて、ユーザレンタル期限END1に、デジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、署名SD2を生成し(ステップS155)、次に、制御部301は、アクセス部305を介して、SD2とEND1とをDVD62のレンタル業者用領域へ書き込み(ステップS156)、PKSをフリーアクセス領域へ書き込む(ステップS157)。
【0062】
(4)DVDプレーヤ40の動作
DVDプレーヤ40の動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
制御部401は、認証部402に対して、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証処理を行うように指示し、認証部402は、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証処理を行い(ステップS171)、制御部401は、認証部402から認証結果を受け取り、認証結果が失敗であれば(ステップS172)、処理を終了する。
【0063】
認証結果が成功であれば(ステップS172)、制御部401は、時刻提供装置50から時刻提供装置50の公開鍵PKTを受信し(ステップS173)、受信した公開鍵PKTを情報記憶部405に書き込む(ステップS174)。
次に、制御部401は、入力部407を介して利用者から操作指示を受け取り、前記操作指示がコンテンツの再生操作以外の指示である場合に(ステップS175)、制御部401は、他の処理を行い(ステップS177)、ステップS175へ戻って処理を繰り返す。
【0064】
制御部401は、入力部407を介して利用者からDVDに記憶されているコンテンツの再生操作の指示を受け取った場合に(ステップS175)、コンテンツの再生処理を行い(ステップS176)、ステップS175へ戻って処理を繰り返す。
次に、上記のステップS176に示すコンテンツの再生処理の詳細について、図13及び図14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0065】
制御部401は、認証部402に対して、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証処理と、鍵共有処理とを行うように指示し、認証部402は、相互認証処理と、鍵共有処理とを行う(ステップS190)。
制御部401は、認証部402から認証結果を受け取り、認証結果が失敗であれば(ステップS191)、相互認証が失敗した旨のメッセージを表示部408へ出力して(ステップS201)、処理を終了する。
【0066】
認証結果が成功であれば(ステップS191)、制御部401は、署名データの確認を行い、署名データの確認が成功すれば(ステップS192)、後述するように、時刻提供装置50からの現在時刻NOWの取得処理を行う(ステップS193)。取得が正常に行えなかった場合には(ステップS194)、その旨のメッセージを表示部408へ出力して(ステップS202)、処理を終了する。
【0067】
取得が正常に行えた場合には(ステップS194)、制御部401は、情報記憶部405から旧時刻OLDを読み出し(ステップS195)、旧時刻OLDと現在時刻NOWとを比較し、旧時刻OLDが現在時刻NOWより大きい又は等しい場合には(ステップS196)、旧時刻OLDと現在時刻NOWとの関係が異常である旨のメッセージを表示部408へ出力して(ステップS203)、処理を終了する。
【0068】
旧時刻OLDが現在時刻NOWより小さい場合には(ステップS196)、制御部401は、情報記憶部405からユーザレンタル期限END1を読み出し、現在時刻NOWとユーザレンタル期限END1とを比較し、現在時刻NOWがユーザレンタル期限END1より大きい又は等しい場合には(ステップS197)、ユーザレンタル期限切れの旨のメッセージを表示部408へ出力して(ステップS204)、処理を終了する。
【0069】
現在時刻NOWがユーザレンタル期限END1より小さい場合には(ステップS197)、制御部401は、情報記憶部405からショップレンタル期限END2を読み出し、現在時刻NOWとショップレンタル期限END2とを比較し、現在時刻NOWがショップレンタル期限END2より大きい又は等しい場合には(ステップS198)、ショップレンタル期限切れの旨のメッセージを表示部408へ出力し(ステップS205)、プロバイダ業者装置20へ前記メッセージを送信し(ステップS206)、処理を終了する。
【0070】
現在時刻NOWがショップレンタル期限END2より小さい場合には(ステップS198)、制御部401は、現在時刻NOWを情報記憶部405に記憶されている旧時刻OLDに上書きし(ステップS199)、次に、アクセス部404を介してDVD62のフリーアクセス領域からコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生部406へ出力する(ステップS200)。
【0071】
(5)DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証の動作及び鍵共有の動作
DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証の動作及び鍵共有の動作について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
DVDプレーヤ40の認証部402は、制御部401を介して、情報記憶部405から署名AUTHiを読み出し(ステップS221)、読み出した署名AUTHiをユーザiの公開鍵PKiとともに、送受信部403、インターネット5及び送受信部504を介して、時刻提供装置50の認証部503へ送信し(ステップS222)、認証部503は、プロバイダ業者の公開鍵PKPを用いて、署名AUTHiがPKiに対する署名文であるか否かを署名検証アルゴリズムVERIFYにより検証する。ここで、前記検証を、VERIFY(PKP、AUTHi、PKi)と表現する(ステップS223)。
【0072】
検証が成功した場合に、認証部503は、乱数R1を生成し(ステップS224)、認証部503は、送受信部504、インターネット5及び送受信部403を介して認証部402へ生成した乱数R1を送信し(ステップS225)、認証部402は、SKiを用いて、受信した乱数R1にデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、ユーザiの署名RESP1を生成し(ステップS226)、生成した署名RESP1を、送受信部403、インターネット5及び送受信部504を介して認証部503へ送信する(ステップS227)。
【0073】
次に、認証部503は、ユーザiの公開鍵PKiを用いて、署名RESP1がR1に対する署名文であるか否かを署名検証アルゴリズムVERIFYにより検証する。ここで、前記検証を、VERIFY(PKi、RESP1、R1)と表現する(ステップS228)。
検証が成功した場合に、認証部402は、乱数R2を生成し(ステップS229)、生成した乱数R2を、送受信部403、インターネット5及び送受信部504を介して、認証部503へ送信し(ステップS230)、認証部402は、SKTを用いて、受信した乱数R2にデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して、時刻提供装置50の署名RESP2を生成し(ステップS231)、生成した署名RESP2を、送受信部504、インターネット5及び送受信部403を介して認証部402へ送信する(ステップS232)。
【0074】
次に、認証部402は、時刻提供装置50の公開鍵PKTを用いて、署名RESP2がR2に対する署名文であるか否かを署名検証アルゴリズムVERIFYにより検証する。ここで、前記検証を、VERIFY(PKT、RESP2、R2)と表現する(ステップS233)。
ここまで(ステップS221〜S233)が、DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証の動作である。
【0075】
ここで、検証が成功すれば、次の鍵共有処理に制御が移る。
鍵共有処理では、認証部402は、乱数を生成し、生成した乱数とユーザ識別子IDiとに排他的論理和を施して、共有鍵Kを新たに生成し(ステップS234)、時刻提供装置50の公開鍵PKTを用いて、共有鍵Kに暗号アルゴリズムENCを施して暗号文EK=ENC(PKT、K)を生成する(ステップS235)。次に、認証部402は、生成した暗号文EKを、送受信部403、インターネット5及び送受信部504を介して認証部503へ送信し(ステップS236)、認証部503は、秘密鍵SKTを用いて、暗号文EKに復号アルゴリズムDECを施して共有鍵K=DEC(SKT、EK)を復号する。ここで、復号アルゴリズムDECは、前記暗号アルゴリズムENCの逆変換である(ステップS237)。
【0076】
(6)DVDプレーヤ40が時刻提供装置50から現在時刻を取得する動作
DVDプレーヤ40が時刻提供装置50から現在時刻を取得する動作について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
制御部401は、情報記憶部405からユーザ識別子IDiを読み出し(ステップS251)、読み出したユーザ識別子IDiを送受信部403、インターネット5及び送受信部504を介して制御部501へ出力する(ステップS252)。
【0077】
現在時刻生成部502は、現在時刻NOWを生成して出力し、制御部501は、現在時刻生成部502から現在時刻NOWを取得する(ステップS253)。次に、制御部501は、ユーザ識別子IDiと現在時刻NOWとをこの順序で結合し、ユーザ時刻TIMEiを生成する(ステップS254)。次に、式5により、制御部501は、時刻提供装置50の秘密鍵SKTを用いて、ユーザ時刻TIMEiにデジタル署名生成アルゴリズムSIGを施して署名TIMESIGを生成する(ステップS255)。
(式5)TIMESIG=SIG(SKT、TIMEi)
次に、制御部501は、送受信部504、インターネット5及び送受信部403を介して、現在時刻NOW及び署名TIMESIGを送信し、制御部401は、現在時刻NOW及び署名TIMESIGを受信する(ステップS256)。
【0078】
次に、制御部401は、情報記憶部405に記憶されているユーザ識別子IDiと受信した現在時刻NOWとをこの順序で結合してユーザ時刻TIMEi’を生成し(ステップS257)、式6により、時刻提供装置50の公開鍵PKTを用いて、署名TIMESIGに署名検証アルゴリズムVERIFYを施すことにより、署名TIMESIGが時刻提供装置50により生成されたユーザ時刻TIMEiに対する署名文であることを検証し、検証が成功したか、失敗したかを示す検証結果を出力する(ステップS258)。
【0079】
1.7 まとめ
以上説明したように、プロバイダ業者装置20は、レンタル業者に提供するDVDを製作する際に、コンテンツとともに、ショップレンタル期限END2を書き込む。また、レンタル業者装置30は、末端のユーザにDVDをレンタルする際に、ユーザレンタル期限END1を書き込む。ユーザは、DVDプレーヤ40にDVDを装着してコンテンツを再生する。このとき、DVDプレーヤ40は、時刻提供装置50から現在時刻NOWを取得し、現在時刻NOWと旧時刻OLD、現在時刻NOWとショップレンタル期限END2、現在時刻NOWとユーザレンタル期限END1を、それぞれ比較して、コンテンツを再生するか否かを判断し、再生条件に適合する場合にのみ、コンテンツを再生する。
【0080】
2.レンタルシステム2
本発明に係る別の実施の形態としてのレンタルシステム2について説明する。
BSデジタル放送及び110度CSデジタル放送において、(1)放送に連動したデータ放送、及び(2)放送とは独立したデータ放送が既に始まっている。これらのデータ放送を受信することができるセットトップボックスは、大容量のハードディスクを内蔵している。このセットトップボックスを、eSTBと呼ぶ。eSTBは、2個のチューナを搭載している。
【0081】
第1のチューナは、通常のTVチューナと同様であり、末端利用者の操作により、末端利用者の見たい番組にチャネルを選択して、番組を受信する。
第2のチューナは、eSTBを製造又は提供する業者により、指定された固定の、1個又は複数の専用チャネルのみを選択して受信するように、あらかじめ設定されており、末端利用者は、チャネルを変更することができない。これらの固定の専用チャネルを介して、特別なデータが放送される。第2のチューナは、専用チャネルを介して、特別なデータを受信し、受信したデータを強制的にハードディスクに蓄積する。
【0082】
レンタルシステム2は、図18に示すように、供給装置70、放送装置75、通信衛星77、受信蓄積装置90、モニタ91、課金装置80及び時刻提供装置85から構成されている。ここで、受信蓄積装置90は、eSTBである。
供給装置70、放送装置75、課金装置80及び時刻提供装置85は、それぞれ、供給業者、放送業者、課金業者及び時刻提供業者の管理の元に運用されている。受信蓄積装置90は、末端利用者により使用される。
【0083】
供給装置70及び放送装置75は、通信回線71を介して接続されている。また、供給装置70、放送装置75、受信蓄積装置90、課金装置80及び時刻提供装置85は、それぞれインターネット5を介して相互に接続されている。
供給装置70は、コンテンツを放送装置75へ供給する。放送装置75は、通信衛星77を介して、コンテンツを放送波に乗せて放送する。受信蓄積装置90は、放送波を受信し、受信した放送波からコンテンツを抽出して蓄積する。その後、受信蓄積装置90は、コンテンツのレンタル期間内においてのみ、蓄積しているコンテンツ内のデジタル著作物をモニタ91へ出力することが許可される。
【0084】
2.1 供給装置70
供給装置70は、図19に示すように、情報記憶部701、入力部702、表示部703、制御部704、送受信部705、鍵記憶部706及び送受信部707から構成されている。
供給装置70は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス、LANユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、供給装置70は、その機能を達成する。
【0085】
(1)鍵記憶部706
鍵記憶部706は、許可された制御部704のみが読み出し及び書き込みができる記憶ユニットである。
鍵記憶部706は、あらかじめ供給者秘密鍵714を記憶している。ここで、供給者秘密鍵714は、供給装置70を運用する供給業者のみが知ることができる秘密鍵である。
【0086】
(2)情報記憶部701
情報記憶部701は、具体的には、ハードディスクユニットから構成されており、図19に一例として示すように、供給者公開鍵711、供給データ712及び供給者署名データ713を記憶するための領域を備えている。
供給者公開鍵711は、供給者秘密鍵714を元にして生成された公開鍵であり、他の装置へ通知され、他の装置で使用される。
【0087】
供給データ712は、供給者ID721、コンテンツID722、コンテンツタイトル723、コンテンツ724及びショップレンタル期限725から構成されている。供給者ID721、コンテンツID722、コンテンツタイトル723及びコンテンツ724を記憶するための領域には、それぞれあらかじめ該当する情報が記憶されている。
【0088】
供給者ID721は、供給業者を識別するための識別子である。
コンテンツ724は、音楽や映画などのデジタル著作物が、コンテンツ鍵を用いて暗号化された暗号化デジタル著作物を含んでいる。
コンテンツID722は、コンテンツ724を識別するための識別子である。
コンテンツタイトル723は、コンテンツ724を識別するための名称である。
【0089】
ショップレンタル期限725は、年月日から構成され、放送装置75に対してコンテンツ724のレンタルを許可する期間の最終日を示す。放送装置75は、コンテンツ724を、ショップレンタル期限725が示す日まで、末端利用者に対してレンタルすることが許可される。ショップレンタル期限725の具体例は、「2005年5月31日」である。
【0090】
供給者署名データ713は、供給データ712に含まれるショップレンタル期限725が改竄されていないことを示すために生成される署名データである。供給者署名データ713は、供給者秘密鍵714を鍵として用いて、供給データ712にデジタル署名アルゴリズムを施して生成される。
(3)制御部704
(供給者公開鍵の生成)
制御部704は、鍵記憶部706から供給者秘密鍵714を読み出し、読み出した供給者秘密鍵に公開鍵生成アルゴリズムを施すことにより、供給者公開鍵を生成する。次に、制御部704は、生成した供給者公開鍵を、供給者公開鍵711として情報記憶部701へ書き込む。
【0091】
次に、制御部704は、生成した供給者公開鍵を、送受信部705及び通信回線71を介して、放送装置75へ送信する。また、制御部704は、生成した供給者公開鍵を、送受信部707及びインターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信する。
(供給データ及び供給者署名データの生成と送信)
制御部704は、情報記憶部701から、供給者ID721、コンテンツID722、コンテンツタイトル723及びコンテンツ724を読み出す。
【0092】
次に、制御部704は、ショップレンタル期限を生成する。ここで、制御部704は、現在日時から5年後の年月日をショップレンタル期限とする。なお、他の方法によりショップレンタル期限を設定してもよい。例えば、コンテンツの種類毎に、予め絶対的な期限を定めておいてもよい。次に、制御部704は、生成したショップレンタル期限を供給データ712内のショップレンタル期限725として、情報記憶部701へ書き込む。
【0093】
次に、制御部704は、鍵記憶部706から供給者秘密鍵714を読み出し、ショップレンタル期限725が書き込まれた供給データ712を情報記憶部701から読み出し、読み出した供給者秘密鍵714を鍵として用いて、読み出した供給データ712にデジタル署名アルゴリズムSIGを施して、供給者署名データを生成する。
【0094】
供給者署名データ=SIG(供給者秘密鍵、供給データ)
次に、制御部704は、生成した供給者署名データを、供給者署名データ713として情報記憶部701へ書き込み、次に、読み出した供給データと生成した供給者署名データとを、送受信部705及び通信回線71を介して放送装置75へ送信する。
【0095】
(4)送受信部705及び送受信部707
送受信部705は、通信回線71を介して放送装置75と接続されており、制御部704と放送装置75との間で、情報の送受信を行う。
また、送受信部707は、インターネット5を介して、他の装置と接続されており、制御部704と他の装置との間で、情報の送受信を行う。
【0096】
(5)入力部702及び表示部703
入力部702は、使用者の操作を受け付けて、受け付けた操作に対応する操作情報を制御部704へ出力する。
また、表示部703は、制御部704から情報を受け取り、受け取った情報を表示する。
【0097】
2.2 放送装置75
放送装置75は、図20に示すように、情報記憶部751、送受信部752、鍵記憶部753、制御部754、送信部755、入力部756、表示部757及び送受信部758から構成されている。
放送装置75は、供給装置70と同様に、コンピュータプログラムを記憶し、マイクロプロセッサを備えたコンピュータシステムであり、マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、放送装置75は、その機能を達成する。
【0098】
放送装置75は、映像及び音声から構成される番組を、アンテナ76及び通信衛星77を介して放送する。また、以下に説明するように、デジタル著作物が暗号化された暗号化デジタル著作物を含むコンテンツを放送する。
(1)鍵記憶部753
鍵記憶部753は、許可された制御部754のみが読み出し及び書き込みができる記憶ユニットである。
【0099】
鍵記憶部753は、あらかじめレンタル業者秘密鍵768を記憶している。ここで、レンタル業者秘密鍵768は、放送装置75を運用する放送業者のみが知ることができる秘密鍵である。
(2)情報記憶部751
情報記憶部751は、具体的には、ハードディスクユニットから構成されており、図20に一例として示すように、時刻装置公開鍵761、レンタル業者公開鍵762、供給者公開鍵763、レンタルデータ764、供給者署名データ765及びレンタル業者署名データ766を記憶するための領域を備えている。
【0100】
時刻装置公開鍵761は、時刻提供装置85が秘密に有している時刻装置秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
レンタル業者公開鍵762は、放送装置75が秘密に有しているレンタル業者秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
供給者公開鍵763は、供給装置70が秘密に有している供給者秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
【0101】
レンタルデータ764は、レンタル業者ID771、供給データ767、ユーザレンタル期間777及び単価778から構成される。
レンタル業者ID771は、放送装置75を運用する放送業者を識別するための識別子である。レンタル業者ID771は、レンタルデータ764内の該当する領域内に、あらかじめ記憶されている。
【0102】
供給データ767は、供給装置71から送信される供給データと同じものである。
ユーザレンタル期間777は、日を基本単位として示される期間から構成される。一例は、「7日」である。ユーザレンタル期間777は、受信蓄積装置90に対して供給データ767に含まれるコンテンツ775のレンタルを許可する期間を示す。受信蓄積装置90は、コンテンツ775を最初に再生した日から起算して、ユーザレンタル期間777が示す期間が終了する日までの間、コンテンツ775を末端利用者に対してレンタルすることが許可される。
【0103】
単価778は、供給データ767に含まれるコンテンツ775を末端利用者に対してレンタルする際の対価である。
供給者署名データ765は、上述した供給者署名データ713と同じであるので、説明を省略する。
レンタル業者署名データ766は、レンタルデータ764に含まれるユーザレンタル期間777が改竄されていないことを示すために生成される署名データである。レンタル業者署名データ766は、レンタル業者秘密鍵768を鍵として用いて、レンタルデータ764にデジタル署名アルゴリズムを施して生成される。
【0104】
(3)制御部754
(供給者公開鍵の受信と記憶)
制御部754は、供給装置70から、通信回線71及び送受信部752を介して、供給者公開鍵を受信し、受信した供給者公開鍵を情報記憶部751に、供給者公開鍵763として書き込む。
【0105】
(供給データ及び供給者署名データの受信と記憶)
制御部754は、供給装置70から、通信回線71及び送受信部752を介して、供給データ及び供給者署名データを受信し、受信した供給データ及び供給者署名データを、それぞれ、供給データ767及び供給者署名データ765として情報記憶部751に書き込む。
【0106】
(レンタルデータ等の生成と放送)
制御部754は、情報記憶部751から供給者署名データ765を読み出し、供給者公開鍵763を読み出し、供給データ767を読み出し、読み出した供給者公開鍵763を鍵として用いて、読み出した供給データ及び供給者署名データにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、読み出した供給データ内のショップレンタル期限の改竄の有無を確認する。
【0107】
VERIFY(供給者公開鍵、供給者署名データ、供給データ)
改竄が無いことが確認されると、制御部754は、時刻提供装置85から現在時刻を取得する。一方、改竄がなされたことを確認すると、制御部754は、供給を許可しない旨のメッセージを表示部757へ出力する。
ショップレンタル期限の改竄が無いことが確認された場合に、制御部754は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較する。現在時刻がショップレンタル期限より小さいか又は等しい場合に、ユーザレンタル期間を生成する。ここで、ユーザレンタル期間は、一例として、固定的に「7日」とする。なお、コンテンツに応じてユーザレンタル期間の長さを変えてもよいし、末端利用者の要求に応じて、ユーザレンタル期間の長さを変えてもよい。次に、制御部754は、生成したユーザレンタル期間を情報記憶部751にユーザレンタル期間777として書き込む。次に、制御部754は、コンテンツに応じて単価を生成し、生成した単価を単価778として情報記憶部751へ書き込む。
【0108】
次に、制御部754は、レンタル業者ID771、供給データ767、ユーザレンタル期間777及び単価778から構成されるレンタルデータ764を、情報記憶部751から読み出す。
また、制御部754は、鍵記憶部753からレンタル業者秘密鍵768を読み出し、読み出したレンタル業者秘密鍵768を鍵として用いて、読み出したレンタルデータにデジタル署名アルゴリズムを施して、レンタル業者署名データを生成する。
【0109】
レンタル業者署名データ=SIG(レンタル業者秘密鍵、レンタルデータ)
次に、制御部754は、生成したレンタル業者署名データを、レンタル業者署名データ766として、情報記憶部751へ書き込む。
次に、制御部754は、情報記憶部751から、レンタルデータ764、供給者署名データ765及びレンタル業者署名データ766を読み出し、読み出したレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、送信部755、アンテナ76、通信衛星77を介して受信蓄積装置90へ送信する。
【0110】
また、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より大きい場合に、制御部754は、表示部757に対して供給不許可の旨を示すメッセージを出力する。
(時刻提供装置85からの現在時刻の取得)
制御部754は、あらかじめ時刻装置公開鍵を時刻提供装置85から、インターネット5及び送受信部758を介して受信し、受信した時刻装置公開鍵を、時刻装置公開鍵761として情報記憶部751へ書き込んでおく。
【0111】
放送装置75が現在時刻を取得する場合に、制御部754は、現在時刻の取得要求を、送受信部758及びインターネット5を介して、時刻提供装置85へ送信する。
制御部754は、時刻提供装置85からインターネット5及び送受信部758を介して、現在時刻と現在時刻署名データとを受信する。
【0112】
次に、制御部754は、情報記憶部751から時刻装置公開鍵761を読み出し、読み出した時刻装置公開鍵を鍵として用いて、受信した現在時刻と現在時刻署名データとに、デジタル署名検証アルゴリズムを施して、現在時刻が改竄されているか否かを判断する。
VERIFY(時刻装置公開鍵、現在時刻署名データ、現在時刻)
改竄されていると判断する場合には、制御部754は、処理を中止する。改竄されていないと判断する場合には、制御部754は、処理を続行する。
【0113】
(4)送受信部752、送信部755、及び送受信部758
送受信部752は、通信回線71を介して放送装置75と接続されており、制御部754と放送装置75との間で情報の送受信を行う。
送信部755は、アンテナ76と接続されており、制御部754から情報を受け取り、受け取った情報を放送波に乗せて、アンテナ76、通信衛星77を介して放送する。
【0114】
送受信部758は、インターネット5を介して、時刻提供装置85と接続されており、制御部754と時刻提供装置85との間で情報の送受信を行う。
(5)入力部756及び表示部757
入力部756は、使用者の操作を受け付けて、受け付けた操作に対応する操作情報を制御部754へ出力する。
【0115】
また、表示部757は、制御部754から情報を受け取り、受け取った情報を表示する。
2.3 課金装置80
課金装置80は、図21に示すように、情報記憶部801、課金処理部802及び送受信部803から構成されている。
【0116】
課金装置80は、供給装置70と同様に、コンピュータプログラムを記憶し、マイクロプロセッサを備えたコンピュータシステムであり、マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、課金装置80は、その機能を達成する。
(1)情報記憶部801
情報記憶部801は、図21に一例として示すように、あらかじめ鍵テーブル811を有している。
【0117】
鍵テーブル811は、ID及び鍵から構成される組を複数個記憶するための領域を含む。
前記領域のうちの1個には、あらかじめ、コンテンツID及びコンテンツ鍵のから構成される組が記憶されている。
ここで、コンテンツIDは、供給装置70の情報記憶部701に記憶されている供給データ712に含まれるコンテンツID722と同一である。
【0118】
また、コンテンツ鍵は、供給装置70の情報記憶部701に記憶されている供給データ712に含まれるコンテンツ724に含まれる暗号化デジタル著作物を復号するために用いられる鍵である。
(2)課金処理部802
課金処理部802は、インターネット5及び送受信部803を介して、受信蓄積装置90から支払情報とコンテンツIDとを受信する。次に、課金処理部802は、受信した支払情報とコンテンツIDとに基づいて課金処理を施す。
【0119】
次に、課金処理部802は、受信したコンテンツIDに対応するコンテンツ鍵を情報記憶部801が有する鍵テーブル811から読み出し、読み出したコンテンツ鍵を、送受信部803及びインターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信する。
(3)送受信部803
送受信部803は、インターネット5を介して受信蓄積装置90と接続されており、受信蓄積装置90と課金処理部802との間で情報の送受信を行う。
【0120】
2.4 時刻提供装置85
時刻提供装置85は、図22に示すように、情報記憶部851、時刻生成部852、鍵記憶部853、送受信部854及び制御部855から構成されている。
時刻提供装置85は、供給装置70と同様に、コンピュータプログラムを記憶し、マイクロプロセッサを備えたコンピュータシステムであり、マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、時刻提供装置85は、その機能を達成する。
【0121】
時刻提供装置85は、放送装置75及び受信蓄積装置85との求めにそれぞれ応じて、現在時刻を生成し、生成した放送装置75及び受信蓄積装置85へ送信する。
(1)鍵記憶部853
鍵記憶部853は、許可された制御部855のみが読み出し及び書き込みができる記憶ユニットである。
【0122】
鍵記憶部853は、あらかじめ時刻装置秘密鍵864を記憶している。ここで、時刻装置秘密鍵864は、時刻提供装置85を運用する時刻提供業者のみが知ることができる秘密鍵である。
(2)情報記憶部851
情報記憶部851は、現在時刻861、現在時刻署名データ862及び時刻装、公開鍵863を記憶するための領域を備えている。
【0123】
現在時刻861は、時刻生成部852により生成された時刻である。
現在時刻署名データ862は、現在時刻861の改竄の有無を検証するための署名データであり、時刻装置秘密鍵を鍵として用いて、現在時刻861にデジタル署名アルゴリズムを施して生成される。
時刻装置公開鍵863は、時刻装置秘密鍵864を元にして、公開鍵生成アルゴリズムを用いて生成された公開鍵である。
【0124】
(3)時刻生成部852
時刻生成部852は、タイマを内蔵しており、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を制御部855へ出力する。ここで、現在時刻は、年月日から構成される。
(4)制御部855
放送装置75へ現在時刻を送信する場合を一例として、制御部855の動作について説明する。なお、受信蓄積装置85へ現在時刻を送信する場合については同様であるので、説明を省略する。
【0125】
(時刻装置公開鍵の送信)
制御部855は、次に示すようにして、あらかじめ時刻装置公開鍵を放送装置75へ送信しておく。
制御部855は、鍵記憶部853から時刻装置秘密鍵684を読み出し、公開鍵生成アルゴリズムを用いて、読み出した時刻装置秘密鍵から時刻装置公開鍵を生成し、生成した時刻装置公開鍵を、時刻装置公開鍵863として情報記憶部851へ書き込む。
【0126】
次に、制御部855は、生成した時刻装置公開鍵を、送受信部854及びインターネット5を介して、放送装置75へ送信する。
(現在時刻の送信)
制御部855は、次に示すようにして、現在時刻を送信する。
制御部855は、放送装置75からインターネット5及び送受信部854を介して、現在時刻の取得を要求する旨の取得要求を受信する。
【0127】
前記取得要求を受信すると、制御部855は、時刻生成部852から現在時刻を取得し、鍵記憶部853から時刻装置秘密鍵864を読み出す。
次に、制御部855は、読み出した時刻装置秘密鍵を鍵として用いて、取得した現在時刻にデジタル署名アルゴリズムを施して、現在時刻署名データを生成する。
【0128】
現在時刻署名データ=SIG(時刻装置秘密鍵、現在時刻)
次に、制御部855は、生成した現在時刻署名データを、現在時刻署名データ862として情報記憶部851へ書き込み、取得した現在時刻と生成した現在時刻署名データとを、送受信部854及びインターネット5を介して、放送装置75へ送信する。
【0129】
(5)送受信部854
送受信部854は、インターネット5を介して放送装置75及び受信蓄積装置90とそれぞれ接続されており、制御部855と放送装置75の間で、及び制御部855と受信蓄積装置90と間で、情報の送受信を行う。
2.5 受信蓄積装置90
受信蓄積装置90は、図23に示すように、再生部901、受信部902、受信部903、送受信部904、入力部905、制御部906、鍵記憶部907及び情報記憶部908から構成されている。
【0130】
受信蓄積装置90は、供給装置70と同様に、コンピュータプログラムを記憶し、マイクロプロセッサを備えたコンピュータシステムであり、マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、受信蓄積装置90は、その機能を達成する。
(1)鍵記憶部907
鍵記憶部907は、許可された制御部906のみが読み出し及び書き込みができる記憶ユニットである。
【0131】
鍵記憶部907は、あらかじめ受信者秘密鍵941を記憶している。ここで、受信者秘密鍵941は、受信蓄積装置90を利用する末端利用者のみが知ることができる秘密鍵である。
(2)情報記憶部908
情報記憶部908は、一例として図23に示すように、時刻装置公開鍵911、レンタル業者公開鍵912、供給者公開鍵913、受信者公開鍵914、レンタルデータ915、供給者署名データ917、レンタル業者署名データ918、見始め時刻919、見始め時刻署名データ920、現在時刻921及び現在時刻署名データ922を記憶するための領域を備えている。
【0132】
時刻装置公開鍵911は、時刻提供装置85が秘密に有している時刻装置秘密鍵を元にして、公開鍵生成アルゴリズムを用いて生成される公開鍵である。
レンタル業者公開鍵912は、放送装置75が秘密に有しているレンタル業者秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
供給者公開鍵913は、供給装置70が秘密に有している供給者秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
【0133】
受信者公開鍵914は、受信蓄積装置90が秘密に有している受信者秘密鍵を元にして生成される公開鍵である。
レンタルデータ915は、放送装置75から放送されるレンタルデータと同じであるので、説明を省略する。
供給者署名データ917は、上述した供給者署名データ713と同じであるので、説明を省略する。
【0134】
レンタル業者署名データ918は、上述したレンタル業者署名データ766と同じであるので、説明を省略する。
見始め時刻919は、レンタルデータ915に含まれるコンテンツ935が始めて再生された日時を示し、年月日から構成される。
見始め時刻署名データ920は、見始め時刻919の改竄の有無を検証するための署名データであり、受信者秘密鍵941を鍵として用いて、見始め時刻919にデジタル署名アルゴリズムを施して生成される。
【0135】
現在時刻921は、時刻提供装置85から送信される現在時刻であり、年月日から構成される。
現在時刻署名データ922は、現在時刻921の改竄の有無を検証するための署名データであり、情報提供装置85が秘密に有している時刻装置秘密鍵を鍵として用いて、現在時刻にデジタル署名アルゴリズムを施して生成される。
【0136】
(3)制御部906
(レンタルデータ等の受信と記憶)
制御部906は、アンテナ78及び受信部903を介して、レンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを受信し、受信したレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、それぞれ、レンタルデータ915、供給者署名データ917及びレンタル業者署名データ918として、情報記憶部908へ書き込む。
【0137】
(コンテンツの選択と対価の支払い)
制御部906は、情報記憶部908からレンタルデータ915に含まれるコンテンツタイトル934及びコンテンツID933を読み出し、読み出したコンテンツタイトル及びコンテンツIDを再生部901を介してモニタ91へ出力する。
【0138】
また、制御部906は、入力部905からコンテンツIDを受け付け、受け付けたコンテンツIDにより識別されるコンテンツをレンタルするための対価を示す支払情報を生成し、生成した支払情報と受け付けたコンテンツIDとを、送受信部904及びインターネット5を介して、課金装置80へ送信する。
また、制御部906は、インターネット5及び送受信部904を介して、コンテンツ鍵を受信し、受信したコンテンツ鍵を記憶する。
【0139】
(コンテンツの再生)
制御部906は、入力部905から再生指示を受け取る。
再生指示を受け取ると、制御部906は、時刻提供装置85へ現在時刻の取得を要求する。次に、制御部906は、時刻提供装置85からインターネット5及び送受信部904を介して現在時刻を取得する。
【0140】
次に、制御部906は、情報記憶部908から供給者署名データ917を読み出し、供給者公開鍵913を読み出し、供給データ916を読み出す。次に、読み出した供給者公開鍵を鍵として用いて、読み出した供給データ及び供給者署名データに署名検証アルゴリズムを施して、読み出した供給データ内のショップレンタル期限の改竄の有無を確認する。
【0141】
VERIFY(供給者公開鍵、供給者署名データ、供給データ)
改竄が無いことが確認されると、制御部906は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較する。現在時刻がショップレンタル期限より小さい又は等しい場合に、さらに、蓄積しているコンテンツ935の最初の再生であるか否かを判断する。
【0142】
蓄積しているコンテンツ935の最初の再生であると判断するときに、制御部906は、取得した現在時刻を見始め時刻919として、情報記憶部908へ書き込む。次に、鍵記憶部907から受信者秘密鍵を読み出し、情報記憶部908から見始め時刻919を読み出し、読み出した受信者秘密鍵を鍵として用いて、読み出した見始め時刻にデジタル署名アルゴリズムを施して、見始め時刻署名データを生成する。
【0143】
時刻署名データ=SIG(受信者秘密鍵、見始め時刻)
次に、生成した見始め時刻署名データを、見始め時刻署名データ920として情報記憶部908へ書き込む。
また、制御部906は、情報記憶部908からコンテンツ935を読み出し、受信して記憶しているコンテンツ鍵を用いて、読み出したコンテンツ935に含まれている暗号化デジタル著作物を復号してデジタル著作物を生成し、生成したデジタル著作物を再生部901を介してモニタ91へ出力する。
【0144】
一方、蓄積しているコンテンツ935の最初の再生でないと判断するときに、制御部906は、鍵記憶部907から受信者秘密鍵941を読み出し、情報記憶部908から見始め時刻919と見始め時刻署名データ920とを読み出す。次に、読み出した受信者秘密鍵を鍵として用いて、読み出した見始め時刻と見始め時刻署名データとにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、見始め時刻が改竄されているか否かを判断する。
【0145】
VERIFY(受信者秘密鍵、見始め時刻署名データ、見始め時刻)
改竄されていないと判断する場合に、制御部906は、情報記憶部908からレンタル業者公開鍵912を読み出し、レンタルデータ915を読み出し、レンタル業者署名データ918を読み出す。次に、読み出したレンタル業者公開鍵を鍵として用いて、読み出したレンタルデータとレンタル業者署名データとにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、ユーザレンタル期間が改竄されているか否かを判断する。
【0146】
VERIFY(レンタル業者公開鍵、レンタル業者署名データ、レンタルデータ)
改竄されていないと判断する場合に、制御部906は、取得した現在時刻と、見始め時刻及びユーザレンタル期間の和とを比較する。現在時刻が前記和より小さいか又は等しい場合に、情報記憶部908からコンテンツ935を読み出し、受信したコンテンツ鍵を用いて、読み出したコンテンツ935に含まれている暗号化デジタル著作物を復号してデジタル著作物を生成し、生成したデジタル著作物を再生部901を介してモニタ91へ出力する。
【0147】
取得した現在時刻と、見始め時刻及びユーザレンタル期間の和とを比較し、現在時刻が前記和より大きい場合に、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージを再生部901を介してモニタ91へ出力する。ここで、現在時刻が前記和より大きい場合に、制御部906は、情報記憶部908に記憶されているレンタルデータ915を削除するようにしてもよい。
【0148】
次に、制御部906は、入力部905からユーザレンタル期間の延長をするか否かを示す指示を受け取り、延長しない旨の指示を受け取った場合には、コンテンツを再生することはない。
また、読み出した供給データ内のショップレンタル期限が改竄されたことが確認される場合、又は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より大きい場合、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージを再生部901を介してモニタ91へ出力する。このときコンテンツは、再生されない。ここで、現在時刻がショップレンタル期限より大きい場合、制御部906は、情報記憶部908に記憶されているレンタルデータ915を削除するようにしてもよい。
【0149】
また、見始め時刻が改竄されていると判断する場合、又は、ユーザレンタル期間が改竄されていると判断する場合、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージを再生部901を介してモニタ91へ出力する。このときコンテンツは、再生されない。
延長する旨の指示を受け取った場合、制御部906は、課金装置80へ延長のための料金の支払い処理を行う。
【0150】
次に、制御部906は、取得した現在時刻を、見始め時刻919として、情報記憶部908へ上書きし、上記と同様にして、制御部906は、見始め時刻署名データを生成し、生成した見始め時刻署名データを、見始め時刻署名データ920として、情報記憶部908へ上書きする。次に、上記と同様にして、コンテンツは復号され、再生される。
【0151】
(4)再生部901
再生部901は、制御部906から、コンテンツタイトル及びコンテンツID、デジタル著作物、並びに各種メッセージなどの情報を受け取り、モニタ91において再生する形式に変換し、変換された情報をモニタ91へ出力する。
(5)受信部902
受信部902は、放送波に乗せて放送される映像及び音声から構成される番組を受信し、受信した番組を、入力部905を介して得る利用者の制御に基づいて、再生部901を介してモニタ91へ出力する。
【0152】
(6)受信部903
受信部903は、放送波に乗せて放送されるレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、アンテナ78を介して、受信し、受信したレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、制御部906へ出力する。
【0153】
(7)送受信部904
送受信部904は、インターネット5を介して、課金装置80及び時刻提供装置85と接続されており、制御部906と課金装置80との間で、及び制御部906と時刻提供装置85との間で、情報の送受信を行う。
(8)入力部905
入力部905は、末端利用者から、コンテンツIDの選択を受け付け、受け付けたコンテンツIDを制御部906へ出力する。
【0154】
また、入力部905は、末端利用者からコンテンツの再生指示を受け付け、受け付けた再生指示を制御部906へ出力する。
2.6 レンタルシステム2の動作
レンタルシステム2の動作について説明する。
(1)供給装置70の動作
供給装置70の動作について、図24に示すフローチャートを用いて説明する。
【0155】
供給装置70は、次に示すようにして、供給者公開鍵をあらかじめ放送装置75及び受信蓄積装置90へ送信しておく。
制御部704は、鍵記憶部706から供給者秘密鍵714を読み出し、読み出した供給者秘密鍵に公開鍵生成アルゴリズムを施すことにより、供給者公開鍵を生成し、生成した供給者公開鍵を、供給者公開鍵711として情報記憶部701へ書き込む(ステップS301)。次に、制御部704は、生成した供給者公開鍵を、送受信部705及び通信回線71を介して、放送装置75へ送信する(ステップS302)。また、制御部704は、生成した供給者公開鍵を、送受信部707及びインターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信する(ステップS303)。
【0156】
次に、供給装置70は、次に示すようにして、供給データ及び供給者署名データを放送装置75へ送信する。
次に、制御部704は、情報記憶部701から、供給者ID721、コンテンツID722、コンテンツタイトル723及びコンテンツ724を読み出し(ステップS304)、ショップレンタル期限を生成し、生成したショップレンタル期限を供給データ712内のショップレンタル期限725として、情報記憶部701へ書き込む(ステップS305)。
【0157】
次に、制御部704は、鍵記憶部706から供給者秘密鍵714を読み出し、ショップレンタル期限725が書き込まれた供給データ712を情報記憶部701から読み出し、読み出した供給者秘密鍵714を鍵として用いて、読み出した供給データ712にデジタル署名アルゴリズムを施して、供給者署名データを生成し、生成した供給者署名データを、供給者署名データ713として情報記憶部701へ書き込む(ステップS306)。次に、読み出した供給データと生成した供給者署名データとを、送受信部705及び通信回線71を介して放送装置75へ送信する(ステップS307)。
【0158】
(2)放送装置75の動作
放送装置75の動作について、図25に示すフローチャートを用いて説明する。
放送装置75は、次に示すようにして、供給装置70からあらかじめ供給者公開鍵を受信して記憶しておく。
【0159】
制御部754は、供給装置70から、通信回線71及び送受信部752を介して、供給者公開鍵を受信し(ステップS302)、受信した供給者公開鍵を情報記憶部751に、供給者公開鍵763として書き込む(ステップS321)。
また、放送装置75は、次に示すようにして、供給装置70から供給データ及び供給者署名データを受信して記憶しておく。
【0160】
制御部754は、供給装置70から、通信回線71及び送受信部752を介して、供給データ及び供給者署名データを受信し(ステップS307)、受信した供給データ及び供給者署名データを、それぞれ、供給データ767及び供給者署名データ765として情報記憶部751に書き込む(ステップS322)。
また、放送装置75は、次に示すようにして、レンタルデータ等を生成し、生成したレンタルデータ等を放送波に乗せて放送する。
【0161】
制御部754は、情報記憶部751から供給者署名データ765を読み出し、供給者公開鍵763を読み出し、供給データ767を読み出し、読み出した供給者公開鍵763を鍵として用いて、読み出した供給データ及び供給者署名データにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、読み出した供給データ内のショップレンタル期限の改竄の有無を確認する。改竄が無いことが確認されると(ステップS323)、時刻提供装置85は、現在時刻を出力し(ステップS331)、制御部754は、時刻提供装置85から現在時刻を取得する(ステップS324)。
【0162】
次に、制御部754は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より小さいか又は等しい場合に(ステップS325)、ユーザレンタル期間を生成し、生成したユーザレンタル期間を情報記憶部751にユーザレンタル期間777として書き込み(ステップS326)、単価を生成し、生成した単価を単価778として情報記憶部751へ書き込む(ステップS327)。
【0163】
次に、制御部754は、レンタル業者ID771、供給データ767、ユーザレンタル期間777及び単価778から構成されるレンタルデータ764を、情報記憶部751から読み出し、鍵記憶部753からレンタル業者秘密鍵768を読み出し、読み出したレンタル業者秘密鍵768を鍵として用いて、読み出したレンタルデータにデジタル署名アルゴリズムを施して、レンタル業者署名データを生成し、生成したレンタル業者署名データを、レンタル業者署名データ766として、情報記憶部751へ書き込む(ステップS328)。
【0164】
次に、制御部754は、情報記憶部751から、レンタルデータ764、供給者署名データ765及びレンタル業者署名データ766を読み出し、読み出したレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、送信部755、アンテナ76、通信衛星77を介して受信蓄積装置90へ送信する(ステップS329)。
【0165】
次に、制御部754は、読み出した供給データ内のショップレンタル期限の改竄の有無を確認し、改竄がなされたことを確認すると(ステップS323)、供給を許可しない旨のメッセージを表示部757へ出力し、表示部757は、前記メッセージを表示する(ステップS330)。このとき、レンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データは、放送されない。
【0166】
また、制御部754は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より大きい場合に(ステップS325)、ステップS330へ制御を移し、表示部757は、供給不許可の旨を示すメッセージを表示する。このとき、レンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データは、放送されない。
【0167】
(3)受信蓄積装置90の動作
受信蓄積装置90の動作について、図26〜図29に示すフローチャートを用いて説明する。
受信蓄積装置90は、次に示すようにして、放送装置75からレンタルデータ等を受信して記憶する。
【0168】
制御部906は、アンテナ78及び受信部903を介して、レンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを受信し(ステップS329)、受信したレンタルデータ、供給者署名データ及びレンタル業者署名データを、それぞれ、レンタルデータ915、供給者署名データ917及びレンタル業者署名データ918として、情報記憶部908へ書き込む(ステップS351)。
【0169】
また、受信蓄積装置90は、次に示すようにして、コンテンツを選択し、課金装置80へコンテンツをレンタルするための対価の支払いを行う。
制御部906は、情報記憶部908からレンタルデータ915に含まれるコンテンツタイトル934及びコンテンツID933を読み出し(ステップS352)、読み出したコンテンツタイトル及びコンテンツIDを再生部901を介してモニタ91へ出力し、モニタ91は、コンテンツタイトル及びコンテンツIDを表示する(ステップS353)。次に、入力部905は、末端利用者からコンテンツIDの選択を受け付け、受け付けたコンテンツIDを制御部906へ出力する(ステップS354)。
【0170】
次に、制御部906は、受け付けたコンテンツIDにより識別されるコンテンツをレンタルするための対価を示す支払情報を生成し(ステップS355)、生成した支払情報と受け付けたコンテンツIDとを、送受信部904及びインターネット5を介して、課金装置80へ送信する(ステップS356)。
課金装置80の課金処理部802は、インターネット5及び送受信部803を介して、受信蓄積装置90から支払情報とコンテンツIDとを受信する(ステップS356)。
【0171】
課金処理部802は、受信した支払情報とコンテンツIDとに基づいて課金処理を施し(ステップS357)、次に、受信したコンテンツIDに対応するコンテンツ鍵を情報記憶部801が有する鍵テーブル811から読み出し(ステップS358)、読み出したコンテンツ鍵を、送受信部803及びインターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信する。受信蓄積装置90の制御部906は、インターネット5及び送受信部904を介して、コンテンツ鍵を受信し、受信したコンテンツ鍵を記憶する(ステップS359)。
【0172】
また、受信蓄積装置90は、次に示すようにして、記憶しているコンテンツを再生する。
受信蓄積装置90の入力部905は、末端利用者からコンテンツの再生指示を受け付け、受け付けた再生指示を制御部906へ出力する(ステップS371)。次に、再生指示を受け取ると、制御部906は、時刻提供装置85へ現在時刻の取得を要求し、時刻提供装置85は、現在時刻を受信蓄積装置90へ出力し(ステップS377)、制御部906は、時刻提供装置85からインターネット5及び送受信部904を介して現在時刻を取得する(ステップS372)。
【0173】
次に、制御部906は、情報記憶部908から供給者署名データ917を読み出し、供給者公開鍵913を読み出し、供給データ916を読み出し、読み出した供給者公開鍵を鍵として用いて、読み出した供給データ及び供給者署名データに署名検証アルゴリズムを施して、読み出した供給データ内のショップレンタル期限の改竄の有無を確認する。改竄が無いことが確認されると(ステップS373)、次に、制御部906は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より小さい又は等しい場合に(ステップS374)、蓄積しているコンテンツ935の最初の再生であると判断するときに(ステップS375)、取得した現在時刻を見始め時刻919として、情報記憶部908へ書き込み(ステップS391)、鍵記憶部907から受信者秘密鍵を読み出し、情報記憶部908から見始め時刻919を読み出し、読み出した受信者秘密鍵を鍵として用いて、読み出した見始め時刻にデジタル署名アルゴリズムを施して、見始め時刻署名データを生成し、生成した見始め時刻署名データを、見始め時刻署名データ920として情報記憶部908へ書き込む(ステップS392)。次に、制御部906は、情報記憶部908からコンテンツ935を読み出し、受信して記憶しているコンテンツ鍵を用いて、読み出したコンテンツ935に含まれている暗号化デジタル著作物を復号してデジタル著作物を生成し、生成したデジタル著作物を再生部901を介してモニタ91へ出力し、モニタ91は、デジタル著作物を表示する(ステップS393)。次に、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0174】
蓄積しているコンテンツ935の最初の再生でないと判断するときに(ステップS375)、制御部906は、鍵記憶部907から受信者秘密鍵を読み出し、情報記憶部908から見始め時刻919と見始め時刻署名データ920とを読み出し、読み出した受信者秘密鍵を鍵として用いて、読み出した見始め時刻と見始め時刻署名データとにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、見始め時刻が改竄されているか否かを判断する。改竄されていないと判断する場合に(ステップS381)、制御部906は、情報記憶部908からレンタル業者公開鍵912を読み出し、レンタルデータ915を読み出し、レンタル業者署名データ918を読み出し、読み出したレンタル業者公開鍵を鍵として用いて、読み出したレンタルデータとレンタル業者署名データとにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、ユーザレンタル期間が改竄されているか否かを判断する。改竄されていないと判断する場合に(ステップS382)、制御部906は、取得した現在時刻と、見始め時刻及びユーザレンタル期間の和とを比較し、現在時刻が前記和より小さいか又は等しい場合に(ステップS383)、情報記憶部908からコンテンツ935を読み出し、受信したコンテンツ鍵を用いて、読み出したコンテンツ935に含まれている暗号化デジタル著作物を復号してデジタル著作物を生成し、生成したデジタル著作物を再生部901を介してモニタ91へ出力し、モニタ91は、デジタル著作物を表示する(ステップS384)。次に、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0175】
取得した現在時刻と、見始め時刻及びユーザレンタル期間の和とを比較し、現在時刻が前記和より大きい場合に(ステップS383)、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージを再生部901を介してモニタ91へ出力し、モニタ91は、前記メッセージを表示する(ステップS385)。次に、制御部906は、入力部905からユーザレンタル期間の延長をするか否かを示す指示を受け取り、延長しない旨の指示を受け取った場合には(ステップS386)、コンテンツを再生することなく、次に、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0176】
また、読み出した供給データ内のショップレンタル期限が改竄されたことが確認される場合(ステップS373)、又は、取得した現在時刻と供給データ内のショップレンタル期限とを比較し、現在時刻がショップレンタル期限より大きい場合(ステップS374)、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージを再生部901を介してモニタ91へ出力し、モニタ91は、前記メッセージを表示する(ステップS379)。次に、コンテンツを再生することなく、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0177】
また、見始め時刻が改竄されていると判断する場合(ステップS381)、又は、ユーザレンタル期間が改竄されていると判断する場合(ステップS382)、ステップS376と同様に、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない旨のメッセージを生成し、モニタ91は、前記メッセージを表示する(ステップS387)。次に、コンテンツを再生することなく、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0178】
延長する旨の指示を受け取った場合には(ステップS386)、制御部906は、課金装置80へ延長のための料金の支払い処理を行い(ステップS411)、課金装置80は、対応する課金処理を行う(ステップS415)。
次に、制御部906は、取得した現在時刻を、見始め時刻919として、情報記憶部908へ上書きし(ステップS412)、ステップS392と同様にして、制御部906は、見始め時刻署名データを生成し、生成した見始め時刻署名データを、見始め時刻署名データ920として、情報記憶部908へ上書きする(ステップS413)。次に、ステップS384と同様にして、コンテンツを復号し、再生する(ステップS414)。次に、ステップS371へ戻って処理を繰り返す。
【0179】
(4)時刻提供装置85と放送装置75との間の現在時刻取得の動作
時刻提供装置85と放送装置75との間の現在時刻取得の動作について、図30に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、時刻提供装置85と受信蓄積装置90との間の現在時刻取得の動作については、同様であるので、説明を省略する。
【0180】
時刻提供装置85は、次に示すようにして、あらかじめ時刻装置公開鍵を放送装置75へ送信しておく。
時刻提供装置85の制御部855は、鍵記憶部853から時刻装置秘密鍵684を読み出し、公開鍵生成アルゴリズムを用いて、読み出した時刻装置秘密鍵から時刻装置公開鍵を生成し、生成した時刻装置公開鍵を、時刻装置公開鍵863として情報記憶部851へ書き込む(ステップS431)。次に、制御部855は、生成した時刻装置公開鍵を、送受信部854及びインターネット5を介して、放送装置75へ送信する。放送装置75の制御部754は、時刻装置公開鍵を時刻提供装置85から、インターネット5及び送受信部758を介して受信する(ステップS432)。次に、制御部754は、受信した時刻装置公開鍵を、時刻装置公開鍵761として情報記憶部751へ書き込む(ステップS433)。
【0181】
また、放送装置75は、次に示すようにして、時刻提供装置85から現在時刻を取得する。
放送装置75が現在時刻を取得する場合に、放送装置75の制御部754は、現在時刻の取得要求を、送受信部758及びインターネット5を介して、時刻提供装置85へ送信する。制御部855は、インターネット5及び送受信部854を介して、前記取得要求を受信する(ステップS434)。
【0182】
前記取得要求を受信すると、制御部855は、時刻生成部852から現在時刻を取得し(ステップS435)、鍵記憶部853から時刻装置秘密鍵864を読み出し、読み出した時刻装置秘密鍵を鍵として用いて、取得した現在時刻にデジタル署名アルゴリズムを施して、現在時刻署名データを生成し、生成した現在時刻署名データを、現在時刻署名データ862として情報記憶部851へ書き込み(ステップS436)、取得した現在時刻と生成した現在時刻署名データとを、送受信部854及びインターネット5を介して、放送装置75へ送信する。制御部754は、インターネット5及び送受信部758を介して、現在時刻と現在時刻署名データとを受信する(ステップS437)。
【0183】
次に、制御部754は、情報記憶部751から時刻装置公開鍵761を読み出し、読み出した時刻装置公開鍵を鍵として用いて、受信した現在時刻と現在時刻署名データとに、デジタル署名検証アルゴリズムを施して、現在時刻が改竄されているか否かを判断し、改竄されていると判断する場合には(ステップS438)、制御部754は、処理を中止する。改竄されていないと判断する場合には(ステップS438)、制御部754は、処理を続行する。
【0184】
2.7 変形例(1)
上記の実施の形態では、コンテンツをレンタルする期間を例として取り上げて説明した。ここで、例えば、3日のレンタル期間の許可とは、末端利用者がコンテンツを最初に再生した日から起算して、3日間について、末端利用者に対してコンテンツの利用を許可することである。
【0185】
上記のようなレンタル期間ではなく、レンタル期間の末日を示すユーザレンタル期限により、レンタルする期間を限定するようにしてもよい。例えば、2002年5月10日までのレンタル期限の許可とは、末端利用者に対して2002年5月10日までコンテンツの利用を許可することである。
ユーザレンタル期限を設定する場合における放送装置75と受信蓄積装置90の動作について、図31に示すフローチャートを用いて説明する。
【0186】
放送装置75の制御部754は、ユーザレンタル期限を生成し(ステップS501)、レンタル業者秘密鍵を鍵として用いて、ユーザレンタル期限にデジタル署名アルゴリズムを施して、ユーザレンタル期限の改竄の有無を検証する署名データを生成する(ステップS502)。次に、制御部754は、生成したユーザレンタル期限と署名データとを受信蓄積装置90へ送信する。受信蓄積装置90の制御部906は、レンタル期限と署名データとを受信する(ステップS503)。
【0187】
制御部906は、レンタル業者公開鍵を鍵として用いて、ユーザレンタル期限と署名データとにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、ユーザレンタル期限の改竄の有無を判断する。ここで、改竄がされていると判断する場合には(ステップS504)、コンテンツの再生を許可しない。
改竄がされていないと判断する場合には(ステップS504)、制御部906は、取得した現在時刻とユーザレンタル期限とを比較して、現在時刻がユーザレンタル期限より小さいか又は等しい場合に(ステップS505)、コンテンツの再生を許可する。現在時刻がユーザレンタル期限より大きい場合に(ステップS505)、制御部906は、コンテンツの再生を許可しない。
【0188】
2.8 変形例(2)
上記の実施の形態では、放送装置75は、ユーザレンタル期間を放送波に乗せて放送するとしているが、次に示すように、受信蓄積装置90は、課金装置80からユーザレンタル期間を取得するとしてもよい。
受信蓄積装置90が課金装置80からレンタル期間を取得する場合における、課金装置80と受信蓄積装置90の動作について、図32〜図33に示すフローチャートを用いて説明する。
【0189】
課金装置の課金処理部802は、課金装置80のみが知っている課金装置秘密鍵を元にして、課金装置公開鍵を生成し(ステップS551)、生成した課金装置公開鍵をインターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信する。受信蓄積装置90は、課金装置公開鍵を受信し(ステップS552)、受信した課金装置公開鍵を記憶する(ステップS553)。
【0190】
次に、受信蓄積装置90は、末端利用者からコンテンツIDの選択を受け付け(ステップS554)、末端利用者から希望するユーザレンタル期間を受け付けて、ユーザレンタル期間を生成し(ステップS555)、生成したユーザレンタル期間についてコンテンツをレンタルするための支払情報を生成し(ステップS556)、コンテンツID、ユーザレンタル期間及び支払情報をインターネット5を介して課金装置80へ送信する。課金装置80は、受信蓄積装置90からインターネット5を介して、コンテンツID、ユーザレンタル期間及び支払情報を受信する(ステップS557)。
【0191】
次に、課金装置80は、受信したコンテンツID、ユーザレンタル期間及び支払情報に応じて課金処理を施し(ステップS558)、コンテンツIDに対応するコンテンツ鍵を読み出し(ステップS559)、課金装置秘密鍵を鍵として用いて、ユーザレンタル期間にデジタル署名アルゴリズムを施して、レンタル期間署名データを生成し(ステップS560)、読み出したコンテンツ鍵と生成したレンタル期間署名データとをインターネット5を介して受信蓄積装置90へ送信する。受信蓄積装置90は、課金装置80からインターネット5を介して、コンテンツ鍵とレンタル期間署名データとを受信する(ステップS561)。
【0192】
受信蓄積装置90は、課金装置公開鍵を鍵として用いて、受信したレンタル期間署名データと自ら生成したユーザレンタル期間とにデジタル署名検証アルゴリズムを施して、ユーザレンタル期間の改竄の有無を判断し、改竄がされていると判断する場合に(ステップS562)、再生を許可しない。
改竄がされていないと判断する場合に(ステップS562)、受信蓄積装置90は、取得した現在時刻と、見始め時刻及びユーザレンタル期間との和とを比較し、現在時刻が前記和より小さい又は等しい場合には(ステップS563)、コンテンツの再生を許可する。
【0193】
現在時刻が前記和より大きい場合には(ステップS563)、受信蓄積装置90は、コンテンツの再生を許可しない。
3.その他の実施の形態
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0194】
(1)上記のステップS206において、プロバイダ業者装置20へ前記メッセージを送信する場合に、プロバイダ業者が不正な使用をしたレンタル業者を知るために、レンタル業者を識別するレンタル業者識別子SIDを前記メッセージとともに、プロバイダ業者装置20へ送信するとしてもよい。
このために、プロバイダ業者装置20は、DVDをレンタル業者に提供する際に、DVDのプロバイダ業者用領域に当該レンタル業者を識別するレンタル業者識別子SIDを書き込む。また、ステップS206において、DVDプレーヤ40は、DVDのプロバイダ業者用領域からレンタル業者識別子SIDを読み出し、読み出したレンタル業者識別子SIDを、前記メッセージとともに、プロバイダ業者装置20へ送信する。
【0195】
(2)DVDプレーヤ40は、携帯電話網を介して、時刻提供装置50と接続されており、時刻提供装置50から、携帯電話網を介して、現在時刻を取得するとしてもよい。
また、時刻提供装置50は、デジタル放送網を介して、現在時刻を放送する。このとき、現在時刻に署名を施したりはしない。また、DVDプレーヤ40は、デジタル放送を受信するチューナを備えており、放送される現在時刻を取得するとしてもよい。なお、この場合には、図15に示す相互認証や鍵共有は行わない。また、図16に示すように、署名及び検証を経て現在時刻を取得することは行わない。
【0196】
(3)上記の実施の形態では、1のレンタル業者を対象として説明しているが、複数のレンタル業者を対象としてもよい。
(4)上記の実施の形態では、製造業者の有する製造業者装置10が、DVDプレーヤの所有者であるユーザのユーザ識別子IDiを生成し、DVDプレーヤに書き込むとしているが、この方法には限定されない。レンタル業者の有するレンタル業者装置が、ユーザ識別子IDiを生成し、生成したユーザ識別子IDiをDVDプレーヤに書き込むとしてもよい。
【0197】
また、製造業者装置10は、秘密鍵SKiを生成し、DVDプレーヤ40へ書き込むとしているが、DVDプレーヤ40へ書き込むのではなく、着脱可能な可搬型のICカードに書き込む。製造業者は、ICカードをレンタル業者に提供する。レンタル業者は、ユーザがレンタル会員になるときに、前記ICカードをユーザに配布し、ユーザは、DVDプレーヤ40を使用するときに、前記ICカードをDVDプレーヤ40に装着する。DVDプレーヤ40は、前記ICカードから秘密鍵SKiを読み出して使用するとしてもよい。
【0198】
レンタル業者が製造業者からICカードの提供を受けたときに、レンタル業者装置30は、公開鍵PKP、署名AUTHiを前記ICカードに書き込む。DVDプレーヤ40は、前記ICカードから公開鍵PKP、署名AUTHiを読み出して使用するとしてもよい。
また、製造業者装置10及びレンタル業者装置30は、それぞれ、前記プロバイダ業者用領域及び前記レンタル業者用領域に書き込む情報を前記ICカードに書き込み、DVDプレーヤ40は、これらの情報を利用するとしてもよい。
【0199】
(5)デジタル著作物は、映画、音楽、動画、静止画、小説や論文などのテキストデータ、ゲームソフト、コンピュータプログラム、データべースなどを含む。
(6)レンタルシステム2において、放送波に乗せてレンタルデータを放送するとしているが、放送装置75は、インターネット5を介して、レンタルデータなどの情報を、受信蓄積装置90へ送信し、受信蓄積装置90は、レンタルデータなどの情報を受信して蓄積するとしてもよい。
【0200】
(7)上記の実施の形態では、現在時刻、ショップレンタル期限及びユーザレンタル期間などは、年月日からなる日付の情報であるとしているが、さらに、時、分、秒などを含む日時の情報であるとしてもよい。
(8)上記の実施の形態のレンタルシステム2では、供給装置70は、ショップレンタル期限を、放送装置75を介して、受信蓄積装置90へ送信するとしているが、供給装置70は、ショップレンタル期限を、放送装置75を介することなく、インターネット5を介して、受信蓄積装置90へ送信するとしてもよい。
【0201】
上記の実施の形態のレンタルシステム1の場合においても、プロバイダ業者装置20は、ショップレンタル期限を、インターネット5を介して、DVDプレーヤ40へ送信するとしてもよい。
(9)上記の実施の形態のレンタルシステム1では、製造業者装置10は、DVDプレーヤ40用の公開鍵PKiに対するプロバイダ業者装置20の署名AUTHiを、前もって送ってDVDプレーヤ40にインストールするとしているが、次のようにしてもよい。
【0202】
DVDプレーヤ40の利用者による購入時に、又はコンテンツの最初の再生実行時に、初期設定としてDVDプレーヤ40は、プロバイダ業者装置20へインターネット5経由で、IDi及びPKiを送信する。プロバイダ業者装置20は、AUTHiを生成し、生成したAUTHiをインターネット5を介して、DVDプレーヤ40へ送信する。次に、DVDプレーヤ40は、AUTHiを受信し、記憶する。
【0203】
また、AUTHiの生成をプロバイダ業者装置20により行わず、次に示すようにしてもよい。
プロバイダ業者、レンタル業者、利用者、製造業者及び時刻提供業者から独立した別の業者(一般に、「認証会社」と呼ばれる。具体例は、Certicom社。)が有する認証会社装置が、プロバイダ業者装置20と同様に、AUTHiを生成し、生成したAUTHiを、インターネット5を介して、DVDプレーヤ40へ送信するとしてもよい。
【0204】
プロバイダ業者が有する装置がAUTHiを生成する場合と比較すると、プロバイダ業者、レンタル業者、利用者、製造業者及び時刻提供業者から独立した別の業者である認証会社が有する認証会社装置がAUTHiを生成する方が、デジタル署名データに対する信頼度が高くなるという効果がある。
(10)上記の実施の形態のレンタルシステム1において、DVDプレーヤ40は、固有の秘密鍵SKiを有しており、秘密鍵SKiを用いて、時刻提供装置50との間で相互に機器認証を行うとしているが、次に示すようにしてもよい。
【0205】
DVDプレーヤ40は、所定の種類の、同一メーカ製の、又は同一機種のDVDプレーヤに共通の1個の共通鍵を有している。また、時刻提供装置も同じ共通鍵を有している。DVDプレーヤ40と時刻提供装置とは、この共通鍵を用いて、共通鍵暗号を用いて、相互に機器認証を行うとしてもよい。ただし、この場合には、実施の形態のレンタルシステム1において採用した方法と比較すると、安全性を低下する。
【0206】
(11)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0207】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0208】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(12)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【0209】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、レンタル業者がユーザにレンタルするデジタル著作物を前記レンタル業者から取得して再生する再生装置であって、確実に現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得手段と、レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得する期限取得手段と、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する比較手段と、前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制手段とを備える。
【0210】
これらの構成によると、レンタル業者からデジタル著作物をレンタルされたユーザに対してデジタル著作物の使用期限を限定することができる。また、外部の日付提供装置から現在日時を取得するので、再生装置は、内部に日付生成回路を備える必要がない。
ここで、前記再生装置は、供給業者がレンタル業者に供給するデジタル著作物を、レンタル業者から取得して再生し、前記期限取得手段は、さらに、供給業者からショップ期限情報を取得し、ショップ期限情報は、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示し、前記比較手段は、さらに、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較し、前記抑制手段は、前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に代えて、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する。
【0211】
この構成によると、レンタル業者にデジタル著作物を提供する供給業者は、レンタル業者に対しても実質的にレンタルの期限を制限できることになる。
ここで、前記デジタル著作物と前記ユーザ期限情報とが記録されているレンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、前記再生装置は、前記レンタル記録媒体から読み出すことにより前記デジタル著作物を取得し、前記期限取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりユーザ期限情報を取得し、前記抑制手段は、前記レンタル記録媒体に記録されている前記デジタル著作物の再生を抑制する。
【0212】
この構成によると、レンタル業者から記録媒体に記録されているデジタル著作物をレンタルされたユーザに対してデジタル著作物を使用期限を限定することができる。
ここで、前記デジタル著作物とショップ期限情報とが記録されている供給記録媒体が供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記供給記録媒体に前記ショップ期限情報が追加して書き込まれて前記レンタル記録媒体が生成され、前記デジタル著作物と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが記録されている前記レンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、ショップ期限情報は、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示し、前記期限取得手段は、さらに、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりショップ期限情報を取得し、前記比較手段は、さらに、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較し、前記抑制手段は、前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に代えて、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する。
【0213】
この構成によると、レンタル業者に記録媒体にデジタル著作物を記録して提供する供給業者は、レンタル業者に対しても実質的にレンタルの期限を制限できることになる。
ここで、前記デジタル著作物と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、前記再生装置は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から前記デジタル著作物を抽出して蓄積することにより、前記デジタル著作物を取得し、前記期限取得手段は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりユーザ期限情報を取得し、前記抑制手段は、蓄積している前記デジタル著作物の再生を抑制する。
【0214】
この構成によると、レンタル業者から放送波に乗せてデジタル著作物をレンタルされたユーザに対してデジタル著作物を使用期限を限定することができる。
ここで、前記デジタル著作物とショップ期限情報とが供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記デジタル著作物と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、ショップ期限情報は、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示し、前記期限取得手段は、さらに、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりショップ期限情報を取得し、前記比較手段は、さらに、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較し、前記抑制手段は、前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に代えて、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、蓄積している前記デジタル著作物の再生を抑制する。
【0215】
この構成によると、レンタル業者にデジタル著作物を提供する供給業者は、レンタル業者に対しても実質的にレンタルの期限を制限できることになる。
また、本発明は、レンタル業者にデジタル著作物を提供する供給業者により用いられる供給業者装置であって、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を生成する期限生成手段と、生成したショップ期限情報を、前記デジタル著作物とともに出力する出力手段とを備える。
【0216】
この構成によると、ショップ期限情報を生成してデジタル著作物とともに出力するので、デジタル著作物を再生する再生装置において、ショップ期限情報が示す期限後において、デジタル著作物の再生を抑制することができる。
また、本発明は、ユーザにデジタル著作物をレンタルするレンタル業者により用いられるレンタル業者装置であって、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を生成する期限生成手段と、生成した前記ユーザ期限情報を、前記デジタル著作物とともに出力する出力手段とを備える。
【0217】
この構成によると、ユーザ期限情報を生成してデジタル著作物とともに出力すので、デジタル著作物を再生する再生装置において、ユーザ期限情報が示す期限後において、デジタル著作物の再生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンタルシステム1の構成を示すブロック図である。
【図2】プロバイダ業者装置20の構成を示すブロック図である。
【図3】プロバイダ業者装置20により情報が書き込まれたDVDのデータ構造を示す。
【図4】レンタル業者装置30の構成を示すブロック図である。
【図5】レンタル業者装置30により情報が書き込まれたDVDのデータ構造を示す。
【図6】DVDプレーヤ40の構成を示すブロック図である。
【図7】時刻提供装置50の構成を示すブロック図である。
【図8】製造業者装置10の動作を示すフローチャートである。
【図9】プロバイダ業者装置20の動作を示すフローチャートである。図10に続く。
【図10】プロバイダ業者装置20の動作を示すフローチャートである。図9から続く。
【図11】レンタル業者装置30の動作を示すフローチャートである。
【図12】DVDプレーヤ40の動作を示すフローチャートである。
【図13】DVDプレーヤ40におけるコンテンツの再生処理の詳細を示すフローチャートである。図14に続く。
【図14】DVDプレーヤ40におけるコンテンツの再生処理の詳細を示すフローチャートである。図13から続く。
【図15】DVDプレーヤ40と時刻提供装置50との間の相互認証の動作及び鍵共有の動作を示すフローチャートである。
【図16】DVDプレーヤ40が時刻提供装置50から現在時刻を取得する動作を示すフローチャートである。
【図17】制御部401による3個の署名データの確認の動作を示すフローチャートである。
【図18】レンタルシステム2の構成を示すブロック図である。
【図19】供給装置70の構成を示すブロック図である。
【図20】放送装置75の構成を示すブロック図である。
【図21】課金装置80の構成を示すブロック図である。
【図22】時刻提供装置85の構成を示すブロック図である。
【図23】受信蓄積装置90の構成を示すブロック図である。
【図24】供給装置70の動作を示すフローチャートである。
【図25】放送装置75の動作を示すフローチャートである。
【図26】受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図27へ続く。
【図27】受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図28へ続く。
【図28】受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図29へ続く。
【図29】受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図28から続く。
【図30】時刻提供装置85と放送装置75との間の現在時刻取得の動作を示すフローチャートである。
【図31】ユーザレンタル期限を設定する場合における放送装置75と受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。
【図32】受信蓄積装置90が課金装置80からレンタル期間を取得する場合における、課金装置80と受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図33へ続く。
【図33】受信蓄積装置90が課金装置80からレンタル期間を取得する場合における、課金装置80と受信蓄積装置90の動作を示すフローチャートである。図32から続く。
【符号の説明】
1 レンタルシステム
2 レンタルシステム
10 製造業者装置
20 プロバイダ業者装置
30 レンタル業者装置
40 DVDプレーヤ
50 時刻提供装置
61 DVD
62 DVD
70 供給装置
71 供給装置
75 放送装置
77 通信衛星
80 課金装置
85 時刻提供装置
85 受信蓄積装置
85 情報提供装置
90 受信蓄積装置
91 モニタ
Claims (9)
- レンタル業者からユーザにレンタルされるデジタル著作物を取得して再生する再生装置であって、
供給業者によりレンタル業者を識別するレンタル業者識別子が付与され、供給業者により供給され、レンタル業者からレンタルされるデジタル著作物を取得する著作物取得手段と、
現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得手段と、
レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得し、供給業者から、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を取得する期限取得手段と、
取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する第1比較手段と、
前記第1比較手段により、取得した前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限内であると判断した場合、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較する第2比較手段と、
前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合に、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制手段と、
前記第2比較手段によって、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物に付与された前記レンタル業者識別子を供給業者に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする再生装置。 - 前記デジタル著作物と、前記レンタル業者識別子と、前記ユーザ期限情報とが記録されているレンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、
前記著作物取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことにより前記デジタル著作物及び前記レンタル業者識別子を取得し、
前記期限取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりユーザ期限情報を取得し、
前記抑制手段は、前記レンタル記録媒体に記録されている前記デジタル著作物の再生を抑制し、
前記送信手段は、前記レンタル記録媒体から取得したレンタル業者識別子を供給業者に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。 - 前記デジタル著作物と、前記レンタル業者識別子と、ショップ期限情報とが記録されている供給記録媒体が供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記供給記録媒体に前記ショップ期限情報が追加して書き込まれて前記レンタル記録媒体が生成され、前記デジタル著作物と前記レンタル業者識別子と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが記録されている前記レンタル記録媒体がレンタル業者からユーザに提供され、
前記期限取得手段は、前記レンタル記録媒体から読み出すことによりショップ期限情報を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の再生装置。 - 前記デジタル著作物と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、
前記再生装置は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から前記デジタル著作物を抽出して蓄積することにより、前記デジタル著作物を取得し、
前記期限取得手段は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりユーザ期限情報を取得し、
前記抑制手段は、蓄積している前記デジタル著作物の再生を抑制する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。 - 前記デジタル著作物とショップ期限情報とが供給業者からレンタル業者に提供され、レンタル業者により前記デジタル著作物と前記ショップ期限情報と前記ユーザ期限情報とが放送波に乗せて放送されることにより、レンタル業者からユーザに提供され、
前記期限取得手段は、前記放送波を受信し、受信した前記放送波から抽出することによりショップ期限情報を取得する
ことを特徴とする請求項4に記載の再生装置。 - 供給業者がデジタル著作物をレンタル業者に提供し、レンタル業者が提供を受けた前記デジタル著作物をユーザにレンタルし、ユーザがレンタルされたデジタル著作物を再生するレンタルシステムであって、
供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を生成し、生成したショップ期限情報と前記デジタル著作物と当該デジタル著作物をレンタルするレンタル業者を識別するレンタル業者識別子とを出力する供給業者装置と、
前記ショップ期限情報と前記デジタル著作物と前記レンタル業者識別子とを受け取り、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を生成し、生成した前記ユーザ期限情報と受け取った前記ショップ期限情報と前記デジタル著作物と前記レンタル業者識別子とを出力するレンタル業者装置と、
現時点の日時を示す日付情報を取得し、取得した日付情報を出力する日付提供装置と、
レンタル業者装置から前記デジタル著作物と前記レンタル業者識別子とを取得し、現時点の日時を示す日付情報を前記日付提供装置から取得し、前記供給業者装置からショップ期限情報を取得し、前記レンタル業者装置からユーザ期限情報を取得し、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較し、取得した前記日付情報が示す日時が、ユーザ期限情報が示す期限内であると判断した場合、さらに、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較し、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制し、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物と共に取得した前記レンタル業者識別子を供給業者装置に送信する再生装置と
を含むことを特徴とするレンタルシステム。 - レンタル業者からユーザにレンタルされるデジタル著作物を取得して再生する再生装置で用いられる再生方法であって、
供給業者によりレンタル業者を識別するレンタル業者識別子が付与され、供給業者により供給され、レンタル業者からレンタルされるデジタル著作物を取得する著作物取得ステップと、
現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得ステップと、
レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得し、供給業者から、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を取得する期限取得ステップと、
取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する第1比較ステップと、
前記第1比較ステップにより、取得した前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限内であると判断した場合、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較する第2比較ステップと、
前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制ステップと、
前記第2比較ステップによって、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物に付与された前記レンタル業者識別子を供給業者に送信するレンタル業者識別子送信ステップと
を含むことを特徴とする再生方法。 - レンタル業者からユーザにレンタルされるデジタル著作物を取得して再生するコンピュータで用いられる再生プログラムであって、
コンピュータに、
供給業者によりレンタル業者を識別するレンタル業者識別子が付与され、供給業者により供給され、レンタル業者からレンタルされるデジタル著作物を取得する著作物取得ステップと、
現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得ステップと、
レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得し、供給業者から、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を取得する期限取得ステップと、
取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する第1比較ステップと、
前記第1比較ステップにより、取得した前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限内であると判断した場合、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較する第2比較ステップと、
前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制ステップと、
前記第2比較ステップによって、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物に付与された前記レンタル業者識別子を供給業者に送信するレンタル業者識別子送信ステップと
を実行させることを特徴とする再生プログラム。 - レンタル業者からユーザにレンタルされるデジタル著作物を取得して再生するコンピュータで用いられる再生プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体であって、
コンピュータに、
供給業者によりレンタル業者を識別するレンタル業者識別子が付与され、供給業者により供給され、レンタル業者からレンタルされるデジタル著作物を取得する著作物取得ステップと、
現時点の日時を示す日付情報を日付提供装置から取得する日付取得ステップと、
レンタル業者から、レンタル業者がユーザに対して前記デジタル著作物の再生を許可する期限を示すユーザ期限情報を取得し、供給業者から、供給業者がレンタル業者に対して前記デジタル著作物のレンタルを許可する期限を示すショップ期限情報を取得する期限取得ステップと、
取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ユーザ期限情報が示す期限とを比較する第1比較ステップと、
前記第1比較ステップにより、取得した前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情 報が示す期限内であると判断した場合、取得した前記日付情報が示す日時と、取得した前記ショップ期限情報が示す期限とを比較する第2比較ステップと、
前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降である場合、又は前記日付情報が示す日時が、前記ユーザ期限情報が示す期限以降である場合、取得した前記デジタル著作物の再生を抑制する抑制ステップと、
前記第2比較ステップによって、前記日付情報が示す日時が、前記ショップ期限情報が示す期限以降であると判断された場合、前記デジタル著作物に付与された前記レンタル業者識別子を供給業者に送信するレンタル業者識別子送信ステップと
を実行させるための前記再生プログラムを記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。
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