JP4067573B2 - ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに前縁シースを取り付けるための装置及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は、主に製造装置及び製造方法に関し、特に、ヘリコプタのメインロータブレードサブアッセンブリに前縁シースを取り付ける方法に関する。
背景技術
航空宇宙産業では、種々の構造的及び動的な用途で複合材料を使用する傾向が強くなっている。複合材料を使用する特定用途の1つには、ヘリコプタのメインロータブレードの製造が挙げられる。
シコルスキーエアクラフト社は、ヘリコプタのメインロータブレードを製造するための並列製造プロトコルを開発した。このプロトコルでは、ブレードサブアセンブリと前縁シースとを、個々のコンポーネントとして同時に製造し、続いて、予形成したブレードサブアセンブリと予形成した前縁シースとを、一体化して組み立てられたメインロータブレードを形成する。組み立てたメインロータブレードは、クラムシェル内に配置し、続いて、最終のメインロータブレードを形成するようにオートクレーブで硬化処理を施す。
メインロータブレードを製造するための従来技術の1つの処理における並列製造プロトコルのブレードサブアッセンブリに関する部分では、まず、複合材製外板とハニカムコアの組み合わせをブレードの上側エアフォイルに対応する形状のプラスチック製ネスト部内に置くとともに、複数の位置決めピンを用いて翼幅方向及び翼弦方向に手作業で配置する。接着材でコーティングしたチタン製の桁を、手作業で外板とハニカムの組み合わせと組み合わせて配置し、ハニカムコア内の線に設置する。次に、ハニカムコアに接着材をコーティングし、ハニカムコアと桁の一部の上に第2の複合材製外板を上記と同様に位置決めピンを用いて配置する。続いて、ブレードの下側エアフォイルに対応する形状のプラスチック製のふたを、第2の複合材製外板上に配置し、ブレードサブアセンブリに圧縮力が加わるように複数のクランプを用いてプラスチック製ネスト部と組み合わせる。
メインロータブレードを製造する工程の第2の部分は、前縁シースをブレードサブアセンブリの露出した前縁に取り付けることを含む。前縁シースは、ブレードサブアセンブリに直接装着することができない予形成された形状を有する。即ち、前縁シースをブレードサブアセンブリに装着するには、前縁シースの後方端部を広げる必要がある。従来のシーススプレッダ工具は、前縁シースの後方端部と組み合わさって、前縁シースの(複合材料で形成された)内側モールド線(IML)の面に接触するように設けたセグメント化された角度のあるステンレス鋼シートメタルの把持具を含む。従来の把持具の各セグメントは、側部カムレバーによって個々に駆動され、前縁シースの後方端部を広げる。
続いて、ブレードサブアセンブリの前縁に接着剤を施した後に、ブレードサブアセンブリの前縁が上に面するようにブレードサブアセンブリ工具を90°回転させる。次に、クレーンでシーススプレッダ工具を持ち上げるとともに、前縁シースがブレードサブアセンブリの前縁上に配置されるようにブレードサブアセンブリ工具の上に降ろす。続いて、シーススプレッダ工具が所定の工具ストッパと係合するまで、複数のねじ付ロッドを用いてシーススプレッダ工具をブレードアセンブリの方向に引っ張り下ろす。シーススプレッダ工具を”引っ張り下ろす”工程によって、前縁シースに大きな応力が加わる。次に、前縁シースの後方端部をブレードサブアセンブリの前縁上に固定するように、前縁シースの後方端部をシートメタル把持具により解放する。
上述の工程で使用されるブレードサブアセンブリ工具の大きな難点は、プラスチック製のネスト部及びふたと組み合わさって動作する複数のクランプによってブレードサブアセンブリに加わる圧縮力が不充分な点である。具体的には、各クランプが、それぞれその不連続的な翼幅位置のみでブレードアセンブリに最大の圧縮力を加えるために、工具によってブレードサブアセンブリに伝達される圧縮力は、ブレードの翼幅にわたって不均一となる。この方法及びサブアセンブリ工具での経験から、ブレードアセンブリ全体が分解しないようにするためには、ブレードサブアセンブリ工具から完成したブレードを一旦取り外した後、圧縮から30分以内にブレードをクラムシェル及びオートクレーブ内に配置する必要があることがわかっている。
ブレードサブアセンブリの翼幅にわたる圧縮力が不充分であることに加えて、上述した従来のブレードサブアセンブリは、翼弦方向でのブレードアセンブリの圧縮範囲も不充分である。シーススプレッダ工具の動作時に、ブレードサブアセンブリ工具がブレードサブアセンブリの周囲に配置されたままとなるので、ブレードサブアセンブリ工具を、ブレードサブアセンブリの前縁まで充分に延在させることができない。従って、ブレードサブアセンブリの前縁に近接する上側及び下側のエアフォイル外板部分に直接圧力が加わらず、よって、これらの部分が桁に充分に固定されないおそれがある。このように締め固めが不充分であることの難点は、前縁シースをブレードサブアセンブリの前縁へ配置するときに複合材製外板のいずれかが桁から分離してしまうと、前縁シースの一方もしくは両方の後方端部が複合材製外板の下にスライドして前縁シースとブレードサブアセンブリとの間に不適切な境界面が生じてしまい、結果的に組み立てたブレードが不良品となるおそれがあることである。
上述の並列製造プロトコルで懸念される他の問題は、前縁シースとブレードサブアセンブリとを一体化するために使用されるシーススプレッダ工具に関する。従来の把持具は、前縁シースの後方端部を広げるときに前縁シースのIML面に対して剪断作用を及ぼす。従来の把持具によるこの剪断作用は、前縁シースの複合材料に亀裂や層剥離を引き起こし、結果的に部材の不良や再加工に結びつくおそれがある。更に、従来の把持具の動作によって、前縁シースのきれいな接着面が汚れるおそれもある。また、把持具の各セグメントは、それぞれ順次作動するので、前縁シース全体を広げるためには複数の作業を繰り返し行う必要がある。このような工程は、労働集約的で、かつ時間及びコストがかかるだけではなく、このような工程によって前縁シースの後方端部に望ましくない応力が生じるおそれがある。
メインロータブレードを製造する他の方法は、ユナイテッドテクノロジーズコーポレイションが有する、(以下ではそれぞれ特許第828号、特許第631号と呼ぶ)米国特許第5,528,828号、「ヘリコプタのメインロータブレードの製造方法」、及び第5,570,631号、「ヘリコプタのメインロータブレード用の製造装置」に開示されている。図1及び図2に示されているように、特許第828号及び第631号に開示されている装置は、ブレードサブアセンブリ24を組み立てるとともに圧縮する圧縮取付具10、圧縮行程においてブレードサブアセンブリ24を広げるとともに、その上に前縁シース22を装着するシースを拡開/装着する装置50を含んでいる。ブレードサブアセンブリ24は、上側エアフォイル外板12,下側エアフォイル外板18、コア14、及び桁アセンブリ16を含む。
圧縮取付具10は、支持構造体30と組み合わせて取り付けた、形状づけられた上側エアフォイルネスト部28を含む下側アセンブリ26と、形状づけられたバックプレート36に対して密閉して固定された圧力バッグ34を含む上側アセンブリ32と、を有し、バックプレート36は、構造支持トラス38と組み合わさって固定される。形状づけられた上側エアフォイルのネスト部28は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部28上に上側エアフォイル外板12を整列して位置決めするための複数の工具ピン31と、形状づけられた上側エアフォイルネスト部28に桁アセンブリ16を翼弦方向に整列するための背面プッシャピン39と、を含む。支持トラス38に固定された桁支柱40は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部28上に桁アセンブリ16を翼幅方向で整列させる。上側及び下側のアセンブリ32,26を組み合わせて固定した状態で、組み立てたブレードサブアセンブリの部材12,14,16,18を圧縮するために圧縮バッグ34を加圧する。
シースを拡開/装着する装置50は、移動可能な支柱52、支柱52とシンクロして移動可能に取り付けられた上側及び下側の延長キャリッジ部材54,56、及びキャリッジ部材54,56と組み合わせて取り付けた吸盤58,60の列を含む。空気圧シリンダ61,62が、支柱52と、対応するそれぞれのキャリッジ部材54,56と、の間に配置される。空気圧シリンダ61,62を圧縮すると、上側及び下側の吸盤58,60の列の間に前縁シース22を挿入することのできる分離した位置と、吸盤58,60が、前縁シース22の対応する外側モールド線(OML)の面にぴったりと吸着する吸着位置と、ブレードサブアセンブリ24の圧縮時に前縁シース22を装着するために前縁シース22を広げた作動位置と、の間で上側及び下側のキャリッジ部材54,56がシンクロして動作する。真空供給源64が、上記吸着位置で吸盤58,60の内部に吸引圧を生じるようにこれらの吸盤58,60と空気圧的に連通しており、これにより、吸盤58,60が前縁シース22の対応するOML面に吸着し、上側及び下側のキャリッジ部材54,56が作動位置へとシンクロ動作したときに前縁シース22が広がる。移動可能な支柱52の動きによって、圧縮時に広がった前縁シース22をブレードサブアセンブリ24上に装着することが可能となる。
上述したブレードサブアセンブリ工具に関しては、特許第828号及び特許第631号に開示された方法及び装置の難点は、圧縮取付具10が桁アセンブリ16と、複合材製外板12,18のブレードサブアセンブリ24の前縁42に近接する部分と、の間に充分な圧縮力を提供することができない点である。図2で示しているように、移動可能な支柱52によって圧縮時に前縁シース22がブレードサブアセンブリ24上に配置されるので、移動可能な支柱52が適切な位置に水平移動することが物理的に可能となるように、ブレードサブアセンブリ24の前縁の周囲には充分な間隙を設ける必要がある。従って、圧力バック34は、ブレードサブアセンブリ24の前縁を完全に覆わず、よって、この領域で上側及び下側のエアフォイル複合材製外板12,18を桁アセンブリに適切に圧縮することができない。これにより、”ジョッグル”とも呼ばれるこれらの複合材製外板12,18の前縁は、この前縁領域で桁アセンブリ16から離れて持ち上がる傾向を有するおそれがある。これらのジョッグルは、それぞれ“ステップ状部分”を定めており、前縁シース22とブレードサブアセンブリ24との間に適切な境界面を形成するためには、対応する複合材製外板12,18のこれらのステップ状部分に前記シースを重ねる必要がある。ジョッグルが桁アセンブリ16から離れて持ち上がってしまうと、取付時に前縁シース22がジョッグルの下にスライドして、前縁シース22とブレードサブアセンブリ24との間に不適切でかつ許容することのできない境界面が生じてしまうおそれがある。
また、特許第828号及び第631号で開示されているシースを拡開/装着する装置50の設計の難点は、取付時において前縁シース22とブレードサブアセンブリ24との間に不適切な境界面が生じるおそれを更に増加させるおそれがある。特に、前縁シース22が吸盤58,60の列の間に配置され、かつ上側及び下側のキャリッジ部材54,56が作動位置にある場合に、前縁シース22の重量によって下側の吸盤60の列及び下側のキャリッジ部材56に下向きの力が加わる。下側のキャリッジ部材56に加わるこの下向きの力に対して、下側空気圧シリンダ62に供給される圧力では充分に反動することができず、これにより、下側キャリッジ部材56は前縁シース22の重量に応じて下向きに移動する傾向があることがわかった。更に、吸盤58,60は、ゴム製のベローを含むので、前縁シース22の重量によって下側の吸盤60の列のベローがつぶれるとともに上側の吸盤58の列のベローが伸びるおそれがある。キャリッジ部材56に加わる下向きの力と下側の吸盤60がつぶれる傾向とが組み合わさることで、前縁シース22の後方端部が下向きに曲がり、前縁シース22とブレードサブアセンブリ24との間にずれが生じ得る。このずれの性質は、支柱52が水平に移動したときに、前縁シース22がブレードサブアセンブリ24の前縁に近づくに従って前縁シース22の支柱により前縁シース22の上側後方端部が下側エアフォイルの複合材製外板18のジョッグルの下に入り込んで不適切な境界面が形成されるおそれがある。
この問題をいっそう大きくする要因は、支柱52が圧縮取付具10の近くに位置する場合に、圧縮取付具10及びシースを拡開/装着する装置50によって前縁シース22の後方端部が見えなくなるために、前縁シース22の後方端部が取付のために適切に配置されているかどうかをオペレータが視覚的に認識することが困難となることである。前縁シース22の後方端部の整列に関するこのような不確実性を補うために、前縁シース22の後方端部をより広く(各側で所望の1.27cm(0.5in.)よりも広く)広げることができる。このように広げることで、一方の後方端部が一方のジョッグルの下に入り込むおそれが少なくなる。しかし、後方端部を各側で1.27cm(0.5in.)を超えて広げることの難点は、このように過剰に広げることによって加わる応力により、前縁シース22の複合材料及びヒータマットが破損したり補修を要したりするおそれが増加することである。
発明の開示
従って、本発明の目的は、前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付ける装置及び方法であって、前縁シースを迅速かつ均一に翼幅方向で広げることができる装置及び方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ヘリコプタのメインロータアセンブリに前縁シースを取り付けるための装置及び方法であって、前縁シースを拡げた後に、ヘリコプタのメインロータブレードアセンブリに対して前縁シースを適切に整列して維持することができる装置及び方法を提供することである。
本発明のまた他の目的は、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに前縁シースを取り付けるための装置及び方法であって、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを前縁シースに挿入するときに、前縁シースとヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリとの間の接続面の視界が遮られることのない装置及び方法を提供することである。
これらの目的及び他の目的は、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに前縁シースを取り付ける装置によって達成され、この装置は、下側アセンブリ及び上側アセンブリを有する。下側アセンブリは、基部に連結した前縁シース形状のネスト部を有し、前縁シース形状のネスト部は、前縁シースを支持する形状となっている。対向するキャリッジ部材が基部と連結しており、対向する各キャリッジ部材は、複数の吸盤を支持するとともに、複数の吸盤が前縁シースに吸着した吸着位置と、複数の吸盤が前縁シースから分離した分離位置と、の間で前縁シース形状のネスト部に対してシンクロして移動可能となっている。
真空装置が複数の吸盤と流体的に連通するように連結しており、この真空装置は、複数の吸盤に真空圧を供給することができ、対向するキャリッジ部材が吸着位置にあるときに、この真空圧によって複数の吸盤と前縁シースとの間に真空圧が生じる。
上側アセンブリは、下側アセンブリの基部に連結した複数の支柱と、輪郭クランプと、を有し、各輪郭クランプは、前縁シース形状のネスト部に対して移動可能に各支柱に連結されている。輪郭クランプは、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを支持する形状となっており、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを前縁シースに容易に挿入することができるように機能する。
上記目的は、更に、前縁を有する圧縮したヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに前縁シースを取り付ける方法によって達成される。この方法は、まず、下側アセンブリ及び上側アセンブリを含むシース取付装置を用意するステップを含み、下側アセンブリは、基部に連結しているとともにそれぞれ複数の吸盤を支持する、対向するように設けたキャリッジ部材と、複数の吸盤と流体的に連通して複数の吸盤に真空圧を供給することができる真空装置と、を有する。上側アセンブリは、圧縮したヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを支持する複数の輪郭クランプを含む複数の支柱を有し、これらの複数の輪郭クランプは、下側アセンブリに対して移動可能となっている。
この方法は、更に、前縁シースを対向するキャリッジ部材の間で支持するステップと、対向するキャリッジ部材を複数の吸盤が前縁シースに吸着する吸着位置までシンクロさせて移動するステップと、真空装置を用いて複数の吸盤に真空圧を提供するステップと、を含み、真空圧によって複数の吸盤と前縁シースとの間に吸引圧が生じて前縁シースが広がった形状となり、続いて、ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリの前縁を前縁シースに挿入するように複数の輪郭クランプを移動するステップを含む。
本発明の他の目的や利点は、単に本発明を実行するたもの最も好ましい実施例を説明することで本発明の好適実施例を開示及び説明した以下の詳細な説明によって当業者にとって明らかとなる。本発明には、本発明の範囲から離れない範囲で種々の変更を行うことができる。従って、図面及び説明は、限定を加えるためのものではなく、説明的なものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の取付具及びシースを拡開/装着する装置の説明図である。
図2は、図1の従来の装置の部分平面図である。
図3Aは、H−60型ヘリコプタ用の例示的なメインロータブレードの上面図である。
図3Bは、図3Aのメーンロータブレードの線3B−3Bに沿った断面図である。
図3Cは、図3Bに示した前縁シースの部分拡大図である。
図3Dは、図3Aの例示的なメインロータブレード用の桁アセンブリの部分拡大図である。
図4は、本発明の特徴を含むブレード圧縮装置の説明図である。
図5は、図3Bのメインロータブレードの断面図を含む、図4のブレード圧縮装置の線5−5に沿った部分断面図である。
図6は、図3Bのメインロータブレードの断面図を含むとともに下側アセンブリと組み合わさった上側アセンブリを示す、図4のブレード圧縮装置の線6−6に沿った断面図である。
図7は、図3Dの桁アセンブリを支持する本発明の特徴を含む支持装置の平面図である。
図8は、図7の桁アセンブリと支持インサートの部分切り欠き平面図である。
図9は、本発明の特徴を含む前縁シース取付装置の平面図である。
図10は、図9の前縁シース取付装置の空気圧シリンダ、吸盤、管路、真空ポンプ、及び真空アキュムレータの相互の連結を示す説明図である。
図11は、前縁シースへ挿入されるブレードサブアセンブリを示す図9の前縁シース取付装置の平面図である。
図12は、本発明の特徴を含むブレードサブアセンブリを製造する方法を示すフローチャートである。
図13は、本発明の特徴を含むブレードサブアセンブリに前縁シースを取り付ける方法を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態
以下で更に詳細に説明する装置及び方法は、シコルスキーエアクラフトコーポレイションによって製造されているH−60ヘリコプタ用のメインロータブレードを製造する製造プロトコルの一部を含む。しかし、ここで説明する装置及び方法は、一般のメインロータブレードを製造するために適用することができるものである。
メインロータブレード
前縁102及び後縁104を含むH−60メインロータブレード100が、図3A〜3Dで例示的に示されている。前縁102及び後縁104は、組み合わさって根部側端部106及び先端側端部108とを定め、根部側端部106及び先端側端部108は、組み合わさってロータブレード100の翼幅を定める(メインロータブレード100用の先端キャップ109が別個に製造されてメインロータブレード100の先端側端部に連結される)。メインロータブレード100は、ブレード100の上側及び下側の空気力学的な面をそれぞれ定める上側及び下側のエアフォイル外板110,112、コア114、桁アセンブリ116、及び前縁シース120を含む。上側及び下側のエアフォイル外板110,112、コア114、及び桁アセンブリ116は、合わさってブレードサブアセンブリ132を定める。
実施例では、上側及び下側のエアフォイル外板110,112は、例えば、適切な樹脂マトリクスに埋め込んだ織りガラス繊維材料など、当業者に周知である種類のプリペグ複合材料の複数層で形成した予形成部材である。上側及び下側のエアフォイル外板110,112から複数の対応する後縁取付タブ130が延在しており、各後縁取付タブ130には、開口部131が設けられている。以下で更に詳しく説明するように、後縁取付タブ130によって、ブレードを組み立てる工程において上側及び下側エアフォイル外板110,112の翼幅方向及び翼弦方向での適切な位置決めが容易となる。
実施例では、コア114は、例えば、NOMEX(NOMEXは、デラウェア州、ウィルミントン(Wilmington,Del.)所在のイー.アイ.ドゥポンデネモーズアンドカンパニー(E.I.du Pont de Nemours&Co.)のアラミド繊維及び織物の登録商標である)などの航空宇宙用途で一般に使用される種類のハニカム材料より製造され、上側及び下側エアフォイル外板110,112の間で軽量の構造補強部材として機能する。コア114の前縁は、桁アセンブリ116の後縁とかみ合う形状の円錐曲線121を定めている。上側エアフォイル外板110,下側エアフィル外板112、及びコア114には、複数の整列した位置決め開口部134が貫通して設けられており、これらの開口部は、以下で更に詳しく説明するように、ブレード圧縮装置200へ桁アセンブリ116を配置するのを容易にする。メインロータブレード100を組み立てた後で、位置決め開口部134を複合材料で埋め、上側エアフォイル外板110及び下側エアフォイル外板112が空気力学的に滑らかな面を有するようにする。
桁アセンブリ116は、桁117,1つまたはそれ以上の釣合いおもり118,及び背面ブロック119を含む。桁117は、メインロータブレード100の主要な構造部材として機能し、ヘリコプタの運転時にロータブレード100内に生じる捩れ負荷、曲げ負荷、剪断負荷、及び遠心動負荷に対して反動する。実施例の桁117は、チタン製であるが、他の実施例では、桁117は、他の金属もしくは複合材料、またはこれらの組み合わせによって形成することができる。
釣合いおもり118は、メインロータブレード100の静的及び動的な釣合いを保つために使用する。実施例では、釣合いおもり118は、根部側端部106から先端側端部108にわたって、密度の小さい材料から密度の比較的高い材料へと翼弦方向で遷移するように、例えば、フォーム、タングステン、鉛などによって製造され、メインロータブレード100の静的及び動的な釣合いを保つために必要な重量配分を提供する。また、釣合いおもり118は、釣合いおもり118と前縁シース120の内側モールド線(IML)の面との間の物理的な接触を提供するハードポイント136を含むように製造される。更に、前縁シース120と桁117の前縁との間に位置するように、釣合いおもり118を桁117の前縁に接着剤で接着する。
背面ブロック119は、上側エアフォイル外板110及びコア114に設けた位置決め開口部134に対応する不連続的な位置で桁117の後縁に接着剤で接着する。位置決め開口部134と同様に、背面ブロック119は、以下で更に詳しく説明するように、ブレード圧縮装置200へ桁アセンブリ116を配置するのを容易にする。
実施例では、図3Cでより詳細に示している前縁シース120は、複合材料及び耐摩耗性材料で製造した予形成混成部材である。シース120は、メインロータブレード100の前縁102を定めるU字型の形状を全体として有する。シース120は、例えば、適切な樹脂マトリックスに埋め込んだガラス繊維材料などのプリペグ複合材料の1つまたはそれ以上の層122を含み、この複合材料は、前縁シース120の内側モールド線(IML)、第1の摩耗ストリップ124、及び第2の摩耗ストリップ126を定める。前縁シース120は、メインロータブレード100の前縁を摩耗から保護するとともに、メインロータブレード100のエアフォイルの耐性を調節し、かつメインロータブレードの除氷アセンブリ(図示省略)を取り囲む。
以下で更に詳しく説明するように、メインロータブレード100を製造する方法は、ブレード圧縮装置200、支持装置300、及び前縁シース取付装置400を使用することを含む。
ブレード圧縮装置
図4を参照すると、上側アセンブリ250と組み合わさる形状の下側アセンブリ202を有するブレード圧縮装置200が示されている。下側アセンブリ202は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208を含む基部206を有し、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208は、ブレードサブアセンブリ132の上側エアフォイルの形状に一致する形状となっており、かつブレードサブアセンブリ132の根部側端部106に対応する内側端部210とブレードサブアセンブリ132の先端側端部108に対応する外側端部212とを有する。2つのガイド傾斜部214,216が形状づけられた上側エアフォイルネスト部208に近接して設けられており、ガイド傾斜部214は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の内側端部210に近接して設けられ、ガイド傾斜部216は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の外側端部212に近接して設けられている。各ガイド傾斜部214,216は、円錐曲線222で終端となった傾斜面218を有する。更に、各ガイド傾斜部214,216とそれぞれ組み合わさってねじ付きボルト224が設けられており、ねじ付きボルト224の回転によって該ボルトが円錐曲線222に向かって傾斜面218を横切って移動する。
背面プッシャピン用の3つの溝226が、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208上の、ブレードサブアセンブリ132の位置決め開口部134と対応する翼幅方向及び翼弦方向の位置に設けられている。図5に示しているように、3つの背面プッシャピン228が、位置決め開口部134及び背面プッシャピン用の溝226と組み合わせて使用するために設けられており、この背面プッシャピン228は、以下で更に詳しく説明するように、ブレードサブアセンブリ132の製造において種々の取付を行う目的のために利用することができる。更に、それぞれカム面232を含む3つの前縁プッシャカム230が、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の前縁に近接して設けられており、各前縁プッシャカム230は、背面プッシャピン用の溝226に対応する翼幅位置に配置される。前縁プッシャカム230は、周知である従来通りのカム形状を有し、カム面232は、前縁プッシャカム230の動作によって背面プッシャピン228に向かって翼弦方向に進む。
図4及び図6を参照すると、真空供給源234が基部206と組み合わさって設けられており、真空供給源234からは複数の管路236が延在している。各管路236は、基部206に設けられた対応する開口部238で終端となっている。実施例では、真空供給源234は、従来の真空ポンプを含み、開口部238は、2列に整列されており、一方の列は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の前縁に近接して設けられ、他方の列は、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の後縁に隣接して設けられている。また、5つのばね式取付タブピン240が、ブレードサブアセンブリ132の後縁取付タブ130に設けられた開口部131に対応する翼弦方向及び翼幅方向位置で、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の後縁に近接した列に設けられている。
図4及び図6を参照すると、上側アセンブリ250は、柔軟性のある不浸透性膜254を支持する支持構造体252を含む。実施例では、支持構造体252が、複数のヒンジ256を介して基部206と接続しており、支持構造体252は、柔軟性のある不浸透性膜254が形状づけられた上側エアフォイルネスト部208を覆わない第1の位置から柔軟性のある不浸透性膜254が上側エアフォイルネスト部208を覆う第2の位置まで回転可能となっている。支持構造体252、柔軟性のある不浸透性膜254、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208,及び基部206の組み合わせは、柔軟性のある不浸透性膜254が上側エアフォイルネスト部208を覆う第2の位置に支持構造体252がある場合に、支持構造体252と基部206との間に気密性のシールが形成されるような形状となっている。また、支持構造体252が第2の位置に配置された場合には、柔軟性のある不浸透性膜254と形状づけられた上側エアフォイルネスト部208とは、間にモールディング空洞部258を定める。実施例では、基部206の開口部238は、真空供給源234を作動したときに、真空供給源234によってモールディング空洞部258から空気が真空排気され、これにより、柔軟性のある不浸透性膜254が形状づけられた上側エアフォイルネスト部208に向かって引き寄せられるような形状となっている。
支持装置
図3A〜図3D、図4、及び図7を参照すると、ブレードサブアセンブリ132の製造時にブレード圧縮装置200と組み合わせて使用することができる支持装置300が提供されている。支持装置300は、桁117の根部側端部106と接続することのできる形状を有する根部側端部支持インサート302、桁117の先端側端部108と接続することのできる形状を有する先端側端部支持インサート304、先端側端部支持インサート304と連結した先端側端部ギアボックス306、根部側端部支持インサート302と連結した根部側端部ギアボックス308、及び根部側端部及び先端側端部のギアボックス308,306を支持するためのクレーン装置338を含む。図8に示した実施例では、根部側端部支持インサート302は、延在する一対の部材312,314を含む基部310を有し、これらの部材312,314は、桁117の根部側端部へ装着することのできる形状となっている。一方の部材312は、そこから延在する2つのばね式プロング316を有し、これらのプロング316は、桁117に設けられた対応する一対の開口部117Aと組み合わせて使用するために設けられているとともに、根部側端部インサート302を桁117に固定するように機能する。先端側端部支持インサート304は、桁117の先端側端部108に装着される角フランジ320を含み、このフランジ320は、先端キャップ109をブレードサブアセンブリ132に固定するために設けられた桁117の先端側端部108の開口部に対応する複数の開口部322を有する。複数のボルト324が、開口部322と組み合わせて使用するために提供されており、これらのボルト324によって先端側端部支持インサート304が桁117に配置及び固定される。
図6及び図8を参照すると、各支持インサート302,304は、更に、そこから翼幅方向に延在する2つのガイド部材326,328をそれぞれ含み、これらのガイド部材326,328は、支持インサート302,304を対応するギアボックス308,306に容易に取り付けることのできる形状となったギアボックス取付プレート329で終端する。実施例では、桁アセンブリ116の後縁に近接するガイド部材328は、ガイド傾斜部214,216の傾斜面218と係合する形状となった円筒形のローラである。更に、各ギアボックス取付プレート329は、取付プレート329のガイド部材326,328に近接する側に位置するガイド面330を含む。以下でより詳しく説明するように、ガイド部材326,328及びガイド面330は、ブレードサブアセンブリ132の製造時に桁アセンブリ116を適切に位置決めするために、ガイド傾斜部214,216と組み合わせて使用することのできる形状となっている。
図7及び図8を参照すると、先端側端部ギアボックス306と根部側端部ギアボックス308には、それぞれ従来のギア装置が備わっており、これらのギアボックス306,308は、桁アセンブリ116を実質的に垂直な方向に移動することができるとともに桁アセンブリ116をその長手方向軸123を中心に回転させることができる。実施例では、ギアボックス306,308には、それぞれ回転可能なクランク334、336が設けられており、これらのクランク334,336は、桁アセンブリ116を手動で垂直方向移動または回転させることができる。他の実施例では、桁アセンブリ116に垂直または回転の運動を伝達するために、ギアボックス306,308と組み合わせて電気モータを使用することもできる。
クレーン装置338は、従来技術で周知である製造環境において材料を持ち上げるための従来の天井クレーンを含む。実施例では、クレーン装置338は、各ギアボックス306,308と接続した巻上げケーブル340を含み、クレーン装置338は、ギアボックス306,308を垂直または水平方向に移動させることができる。
前縁シース取付装置
図9,図10、及び図11を参照すると、前縁シース取付装置400は、上側アセンブリ450に連結した下側アセンブリ402を含む。
下側アセンブリ402は、対向する列に整列された複数の空気圧シリンダ406を連結した基部404を含む。各空気圧シリンダ406は、圧縮空気供給源410から空気圧シリンダ406に供給される圧縮空気に応じて移動可能な移動部材408をそれぞれ含む。移動部材408は、対向するように設けられたキャリッジ部材412と接続しており、これらのキャリッジ部材412は、複数の吸盤414を支持する形状となっている。空気圧シリンダ406、キャリッジ部材412、及び吸盤414は、吸盤414の対向する列が、圧縮空気供給源410により供給される圧縮空気に応じて同時に移動し得る形状となっている。
実施例では、下側アセンブリ402は、更に、4つの真空アキュムレータ418と連結した4つの真空ポンプ416を含み、真空アキュムレータ418は、対応する複数の管路422を介して複数の吸盤414に連結している。真空ポンプ416及び真空アキュムレータ418は、組み合わさって複数の吸盤414に吸引圧を提供するように機能する。実施例では、複数の吸盤414及びその対応する管路422は、4つの回路に別れており、各回路は、それぞれ真空アキュムレータ418の1つと連結している。複数のバルブ424が管路422と組み合わさって設けられており、これらのバルブ424は、複数の吸盤414に供給される真空圧を調整するように機能する。真空アキュムレータ418は、従来通りの設計のものであり、各吸盤414に約67.73kPaから84.66kPa(20in.Hgから25in.Hg)の間の真空圧を迅速に提供することができるように設計した所定の蓄積容量を有する。対向する吸盤414の列の間に位置するように前縁シース形状のネスト部420が設けられており、ネスト部420は、前縁シース120を支持する形状となっている。他の実施例では、真空ポンプ416、真空アキュムレータ418、及び回路の数は、その実施例での作動条件を満たすために説明した実施例と異なっても良い。
上側アセンブリ450は、基部404から実質的に垂直に延在するとともに、ブレードサブアセンブリ132の後縁取付タブ130の位置に対応する位置で翼幅方向に配置された5つの支柱452を含む。各支柱452には、輪郭クランプ454が連結しており、各輪郭クランプ454は、輪郭面456,ヒンジ付固定部材458,及び取付タブピン460を含む。輪郭面456及びヒンジ付き固定部材458は、ブレードサブアセンブリ132を間に固定する形状となっており、取付タブピン460は、ブレードサブアセンブリ132の取付タブ130とともにブレードサブアセンブリ132を適切に配置するように機能する。実施例では、各輪郭クランプ454は、ヒンジ付固定部材458が輪郭面456から離れて配置された開いた形態とすることができる。また、各輪郭クランプ454は、ヒンジ付固定部材458が、輪郭面456に近接して設けられるとともにブレードサブアセンブリ132を固定するように機能する閉じた形態とすることができる。更に、上側アセンブリ450は、隣接する輪郭クランプ454の間に延在する輪郭面456即ちブリッジング部材(図示省略)に形成された3つの背面プッシャピン用溝451を含み、これらの溝451は、ブレードサブアセンブリ132の位置決め開口部134に対応する翼幅方向及び翼弦方向の位置に設けられている。
輪郭クランプ454は、前縁シース形状のネスト部420に対して移動可能に支柱452に連結している。実施例では、回転ホィール462及び差動装置464が、従来のギア構成で設けられているとともに、輪郭クランプ454を前縁シース形状のネスト部420に対して手動で移動することができるように輪郭クランプ454と機械的に連結されている。他の実施例では、電気モータまたは油圧式装置を利用して上述のような移動を行うことができる。
ブレードサブアセンブリの製造方法
図3A〜図3D、及び図4〜図8に示したブレードサブアセンブリ132、ブレード圧縮装置200、支持装置300、及び図12のフローチャートを参照して、ブレードサブアセンブリ132の製造方法MFを更に詳細に説明していく。
ステップ500では、上側エアフォイルネスト部208上に上側エアフォイル外板110とコア114とを配置する。実施例では、製造時間を短縮するために、上側外板110とコア114とを上側エアフォイルネスト部208上に配置する前に接着材で接着する。ステップ502では、後縁取付タブ130の開口部131をばね式取付タブピン240を囲むように配置することによって、上側エアフォイルネスト部208上に上側エアフォイル外板110とコア114との組み合わせを翼幅方向及び翼弦方向で位置決めする。更に、背面プッシャピン228を、コア114及び上側エアフォイル外板110の位置決め開口部に貫通させるとともに背面プッシャピン用溝226に挿入する。
実施例では、ステップ504に進む前に、ブレードの桁を外板/コアの組み合わせに接着するために、従来技術において周知の種類である接着材(図示省略)を桁アセンブリ116に施す。ステップ504では、桁117の根部側端部106に根部側端部支持インサート302を接続し、桁117の先端側端部108に先端側端部支持インサート304を接続する。ステップ506,508では、根部側端部ギアボックス308を根部側端部支持インサートに連結し、先端側端部ギアボックス306を先端側端部支持インサート304に連結するとともに、桁アセンブリ116がクレーン装置338によって支持されるように両方のギアボックス306,308を巻上げケーブル340に連結する。
ステップ510では、クレーン装置338で桁アセンブリを持ち上げ、根部側端部支持インサート302が、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の内側端部210上のガイド傾斜部214に近接し、かつ先端側端部支持インサート304が形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の外側端部212上のガイド傾斜部216に近接するように配置する。ステップ512では、根部側端部支持インサート302と先端側端部支持インサート304の両方のガイド部材326,328をガイド傾斜部214,216の傾斜面218と係合させる。次に、形状づけられた上側エアフォイルネスト部208の外側端部212上のガイド傾斜部216と先端側端部支持インサート304のガイド面330とを接触させることによって、桁アセンブリ116を翼幅方向に配置する。ステップ514では、根部側端部支持インサート302から根部側端部ギアボックス308を分離し、先端側端部支持インサート304から先端側端部ギアボックス306を分離する。
ステップ516では、桁アセンブリ116の後縁に近接するガイド部材328が各傾斜面218の円錐面222と接触するまで、ガイド部材326,328をねじ付ボルト224で傾斜面218内に押し込むことによって、桁アセンブリ116の根部側端部106と先端側端部108とを翼弦方向で適切に配置する。桁アセンブリ116の根部側端部106と先端側端部108とを適切に配置することで、桁アセンブリ116の残りの部分を翼弦方向で適切に配置することができるわけではない。桁アセンブリ116全体を翼弦方向に適切に配置するために、ステップ518において、前縁プッシャカム230を動作させて、カム面232と桁アセンブリ116のハードポイント136とが接触することで、桁アセンブリ116の背面ブロック119が背面プッシャピン228に押し付けられるようにする。背面プッシャピン228は、背面ブロック119と背面プッシャピン228との接触によって、桁アセンブリ116の後縁がコア114によって定まる円錐曲線121内に適切に配置されるような翼弦方向位置に設けられている。桁アセンブリ116を適切に配置した後に、下側エアフォイル外板112を受ける準備としてコア114と桁アセンブリ116との両方に接着材(図示省略)を施す。
ステップ520では、コア114及び桁アセンブリ116上に下側エアフォイル外板112を配置し、ばね式取付タブピン240と下側エアフォイル外板112の後縁取付タブ130とを組み合わせて用いることによって下側エアフォイル外板112を翼幅方向及び翼弦方向に配置する。ステップ522では、ブレードサブアセンブリ132上にコールプレート242を配置し(図6参照)、このコールプレート242は、圧縮時において柔軟性のある不浸透性膜254によってブレードサブアセンブリ132に加わる圧縮力を分散するように機能する。ステップ524では、コールプレート242上にガラス繊維のブリーザバッグ244を配置し(図6参照)、このフリーザバッグ244は、圧縮時にコールプレート242と柔軟性のある不浸透性膜254との間に捕捉される空気の排気を助けるとともに、ブレードサブアセンブリ132と柔軟性のある不浸透性膜254との間の摩擦を減少させるように機能する。
ステップ526では、支持構造体252を第2の位置へ回転させ、柔軟性のある不浸透性膜254でブレードサブアセンブリ132と形状づけられた上側エアフォイルネスト部208とを覆ってこれらの間に気密なモールディング空洞部が形成されるように支持構造体252を固定する。ステップ528では、真空供給源234を作動し、モールディング空洞部258から空気を排気する。実施例では、真空供給源234によって供給される真空圧は、約44.02kPa(13in.Hg)に等しい。モールディング空洞部258から空気を排気すると、柔軟性のある不浸透性膜254が形状づけられた上側エアフォイルネスト部208に向かって引っ張られ、これにより、ブレードサブアセンブリ132の部材に圧縮力が加わる。実施例では、約44.02kPa(13in.Hg)の真空圧では、約30分の圧縮時間によってブレードサブアセンブリ132の充分な圧縮が得られる。
ステップ530では、真空供給源234を停止し、柔軟性のある不浸透性膜254がブレードサブアセンブリ132を覆わない第1の位置に戻るように支持構造体252を回転させる。圧縮したブレードサブアセンブリ132を、ブレード圧縮装置200から取り除くための準備として、ブリーザバッグ244、コールプレート242、前縁プッシャカム230、及び背面プッシャピン228を全て取り除く。ステップ532,534では、根部側端部ギアボックス308と根部側端部支持インサート302とを再度連結し、先端側端部ギアボックス306と先端側端部支持インサート304とを再度連結し、ブレードサブアセンブリ132がクレーン装置338によって支持されるように、両方のギアボックス306,308を巻上げケーブル340に再度連結する。
ステップ536では、ねじ付ボルト224を緩めるとともに、根部側端部支持インサート302及び先端側端部支持インサート304が、ブレード圧縮装置200によって固定されていない状態となるようにガイド部材326,328を傾斜面218からスライドして取り外す。続いて、ブレードサブアセンブリ132を、ブレード圧縮装置200から前縁シース取付装置400へと支持装置300によって移動する。
前縁シースの取付方法
図3A〜図3D、図7〜図11に示したブレードサブアセンブリ132、支持装置300、前縁シース取付装置400、及び図13のフローチャートを参照して、圧縮したブレードサブアセンブリ132と組み合わせて前縁シース120を取り付ける方法MIを以下で更に詳細に説明していく。
前縁シース120を前縁シース取付装置400内に配置する準備として、ステップ600において、吸盤414の対向する列が分離しており、かつ前縁シース120の幅WLES(図3C参照)よりも広く離間した位置にあることを確認するために、吸盤414の対向する列をチェックする。ステップ602では、前縁シース120を、前縁シース形状のネスト部420内に配置するとともに、取付ストッパ(図示省略)に前縁シース120の先端側端部を接触させることによって翼幅方向に配置する。ステップ604では、空気圧シリンダ406によって吸盤414の対向する列を接触位置まで移動させ、複数の各吸盤414と対応する前縁シース120の後方端部の外側モールド線(OML)の面とを接触させる。
ステップ606では、真空ポンプ416を作動し、対応する各真空アキュムレータ418に真空圧を蓄積する。ステップ608では、バルブ424を開いて真空アキュムレータ418に蓄積した真空圧を複数の吸盤414に供給することで、複数の各吸盤414と前縁シース120のOML面との間に吸引圧を生じさせる。実施例では、各吸盤414は、ベロー形状を有しており、バルブ424が開いたときに各吸盤414のベロー形状部分が潰れ、これにより、前縁シース120の後方端部のOML面が対向するキャリッジ部材412の方向に引っ張られる。実施例では、吸盤414は、約67.73kPaから84.66kPa(20in.Hgから25in.Hg)までの間の真空圧を加えたときに、各吸盤414のベロー形状部分が約1.27cm(0.5in.)潰れるとともに前縁シース120の幅WLESが約2.54cm(1in.)広がる形状となっている。他の実施例では、吸盤414の設計や、吸盤414に加えられる吸引圧の大きさは、前縁シース120の広がりを増加もしくは減少させるように説明する実施例のものから変更することもできる。また、空気圧シリンダ406は、前縁シース120を更に広げるように、吸盤414の対向する列を互いから離れるように移動させるために使用することもできる。
ブレードサブアセンブリ132を前縁シース取付装置400と組み合わせて配置する前に、前縁シース120をブレードサブアセンブリ132へ接着剤を用いて接着するために、接着剤(図示省略)をブレードサブアセンブリ132の前縁133(図9参照)に施すこともできる。ステップ610では、ブレードサブアセンブリ132が下向きに面したブレードサブアセンブリ132の前縁133に対して実質的に垂直に配置されるように、支持装置300の根部側端部及び先端側端部のギアボックス306,308を調整する。ステップ612では、前縁シース取付装置400の上側アッセンブリ450に設けられた背面プッシャピン用溝451に背面プッシャピン228を挿入し、ヒンジ付固定部材458が輪郭面456から離れて配置されるように輪郭クランプを開いた位置に配置する。ステップ614では、支持装置300によってブレードサブアセンブリ132を開いた輪郭クランプ454まで移動し、背面プッシャピン228が上側エアフォイル外板110及びコア114に設けられた位置決め開口部134に挿入され、かつ取付タブピン460が対応するタブ開口部131を貫通して挿入されるように、ブレードサブアセンブリ132を開いた輪郭クランプ454の内部に配置する。これにより、ブレードサブアセンブリ132を、前縁シース取付装置400内に正しく整列する。ステップ616では、輪郭クランプ454を閉じた配置とし、ヒンジ付固定部材458をブレードサブアセンブリ132の下側エアフォイル外板112と接触させて、輪郭クランプ454の内部でブレードサブアセンブリ132を固定する。
ステップ618では、根部側端部支持インサートから根部端部ギアボックス308を分離し、先端側端部支持インサート304から先端側ギアボックス306を分離する。ステップ620では、回転ホィール462を用いて輪郭クランプ454を下向きに移動し、ブレードサブアセンブリ132の前縁133を広がった前縁シース120に挿入する。ステップ622では、ブレードサブアセンブリ132の前縁133及び前縁シース120を視覚的に点検し、前縁シース120の後方端部が上側エアフォイル外板110及び下側エアフォイル外板112の両方に被さるようにブレードサブアセンブリ132の前縁133が前縁シース120に適切に挿入されていることを確認する。特に、ステップ622は、前縁シース120の後方端部によって、上側エアフォイル外板110または下側エアフォイル外板112と桁アセンブリ116とが分離されていないことを確認するために行われる。
ステップ624では、複数の吸盤414への真空圧の供給を停止するように管路422と組み合わせて配置されたバルブを閉じて、前縁シース120を、ブレードサブアセンブリ132の前縁133と組み合わさるように取り付ける。ステップ626では、組み立てたメインロータブレード100の前縁102が吸盤414の対向する列から離れるように、回転ホィール462を用いて輪郭クランプ454を上向きに移動する。ステップ628,630では、根部側端部支持インサート302を根部側端部ギアボックス308に再度連結し、先端側端部支持インサート304を先端側端部ギアボックス308に再度連結し、続いて、メインロータブレード100がクレーン装置338に支持されるように、両方のギアボックス306,308を巻上げケーブル340に再度連結する。
ステップ632,634では、支持装置300によってメインロータブレード100を前縁シース取付装置400から離れるように移動することができるように、輪郭クランプ454を開くとともに、取付タブピン460及び背面プッシャピンからメインロータブレード100を分離する。
当業者であれば容易に分かるように、本発明は、上述した目的を全て満たすものである。当業者であれば、上記の明細書を読んだ後で、ここで開示した範囲内での種々の変更、同等の手段や発明の種々の他の形態での代用を行うことができる。従って、本発明に与えられる保護は、付随する請求項などに含まれる定義のみによって限定されるものである。
Claims (6)
- 前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置であって、この装置は、
(a)下側アセンブリを有し、この下側アセンブリは、
基部を含み、
前記基部に連結した前縁シース形状のネスト部を含み、この前縁シース形状のネスト部は、前縁シースを支持する形状となっており、
前記基部に連結した対向するキャリッジ部材を含み、これらの各対向するキャリッジ部材は、複数の吸盤を支持するとともに、前記複数の吸盤が前記前縁シースに吸着した吸着位置と、前記複数の吸盤が前記前縁シースから分離した分離位置と、の間で前記前縁シース形状のネスト部に対して互いに同期して移動可能となっており、
前記複数の吸盤と流体的に連通するように連結した真空装置を含み、この真空装置は、前記複数の吸盤に真空圧を提供することができ、前記対向するキャリッジ部材が前記吸着位置にあるときに、前記真空圧によって前記複数の吸盤と前記前縁シースとの間に吸引圧が生じ、
(b)前記下側アセンブリと組み合わせて配置した上側アセンブリを有し、この上側アセンブリは、
前記下側アセンブリの前記基部に連結した複数の支柱を含み、
前記前縁シース形状のネスト部に対して移動可能となるように前記各支柱にそれぞれ連結した輪郭クランプを含み、これらの輪郭クランプは、前記ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを支持する形状となっており、前記輪郭クランプは、前記メインロータブレードサブアセンブリを移動させて、吸着位置にある前記キャリッジ部材によって広がった前記前縁シース内に該メインロータブレードサブアセンブリを挿入するように構成されており、これにより、前記前縁シースへの前記ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリの挿入が容易となることを特徴とする前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置。 - 前記真空装置は、真空アキュムレータに連結した真空供給源を含み、該真空供給源と該真空アキュムレータとは、組み合わさって前記複数の吸盤に前記真空圧を供給するように機能することを特徴とする請求項1記載の前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置。
- 前記下側アセンブリは、更に、前記基部と前記対向するキャリッジ部材との間に設けられた空気圧シリンダと、これらの空気圧シリンダと流体的に連通するように連結した圧力供給源と、を含み、前記空気圧シリンダは、前記圧力供給源からの入力に応答して作動し、前記対向するキャリッジ部材を前記前縁シース形状のネスト部に対して移動させることを特徴とする請求項1記載の前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置。
- 回転ホィールと、前記基部、前記複数の支柱、及び前記複数の輪郭クランプと組み合わせて設けられた差動装置と、を含み、前記回転ホィールと前記差動装置とは、前記輪郭クランプを、前記回転ホィールへの手動の入力に応答して前記前縁シース形状のネスト部に対して機械的に移動させることを特徴とする請求項1記載の前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置。
- 前記各輪郭クランプは、輪郭面とヒンジ付固定部材とを含み、前記各輪郭クランプは、前記ヒンジ付固定部材が前記輪郭面から離れて配置された開いた形状もしくは、前記ヒンジ付固定部材が前記輪郭面に近接して配置された閉じた形状とすることができることを特徴とする請求項1記載の前縁シースをヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリに取り付けるための装置。
- 前縁を有する圧縮したヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリと組み合わさるように前縁シースを取り付ける方法であって、この方法は、
(a)下側アセンブリと上側アセンブリとを有する前縁シース取付装置を用意するステップを含み、
前記下側アセンブリは、
基部に連結した対向するキャリッジ部材を有し、前記各対向するキャリッジ部材は、複数の吸盤を支持するとともに互いに同期して移動可能となっており、
前記複数の吸盤と流体的に連通するように連結した真空装置を有し、この真空装置は、前記複数の吸盤に真空圧を供給することができるように設けられており、
前記上側アセンブリは、
前記圧縮したヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを支持するための複数の輪郭クランプを備えた複数の支柱を有し、前記複数の輪郭クランプは、前記下側アセンブリに対して移動可能となっており、
(b)前記対向するキャリッジ部材の間に前記前縁シースを支持するステップを含み、
(c)前記複数の吸盤が前記前縁シースに吸着する吸着位置まで前記対向するキャリッジ部材を互いに同期させて移動するステップを含み、
(d)前記真空装置を用いて前記複数の吸盤に前記真空圧を供給するステップを含み、前記真空圧によって前記複数の吸盤と前記前縁シースとの間に吸入圧が生じて前縁シースが広がった形状となり、
(e)前記複数の輪郭クランプを用いて前記圧縮したヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリを支持するステップを含み、
(f)前記ヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリの前記前縁が前記前縁シースに挿入されるように、前記複数の輪郭クランプを移動するステップを含むことを特徴とするヘリコプタのメインロータブレードサブアセンブリと組み合わさるように前縁シースを取り付ける方法。
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