JP4064802B2 - 質問応答装置、質問応答プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザから自然言語で入力された質問事項に対し、所定の情報源から回答を検索し出力する情報検索機能を有する質問応答装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータのユーザが情報検索のために入力した質問に対し、その回答を提示する手法として、後述する特許文献1の特開2002−132811公報に開示された技術がある。この開示技術における質問応答システムは、例えば、「アメリカの大統領は誰ですか?」との質問文に対し、当該質問文の中の「アメリカ」および「大統領」を検索語として文書検索を行い、検索された文書から「クリントン」あるいは「プーチン」のような回答候補を得る。さらに、各回答候補について所定の手順でスコアリングを行った後、全ての回答候補の中から適正な回答を選定し、これを出力する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−132811公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザからの質問は、単発的なものばかりでなく、互いの内容に関連がある複数の質問となることがある。例えば、「ABC社とXYZ社とが合併したのはいつですか?」との質問に対する回答が提示された後、引き続いて、「その社長に就任したのは誰ですか?」のような質問を受けることがある。この質問に対する回答には、前者の質問における合併会社の社長の氏名が求められる。
【0005】
しかしながら、このように直前の質問内容に関連がある質問文に対し、前記した開示技術では、自動的に「社長」および「就任」を検索語として検索することから、その検索結果には、前記合併会社に限らない各種企業の社長に関する文書が提示されることが予想される。その場合、ユーザは、提示された種々の文書の中から所望の文書を見つけ出さねばならない。従って、従来は、相互に関連した内容を有する複数の質問を行った場合、ユーザは適正な回答候補を円滑に取得することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、前記した課題に鑑みてなされたものであり、相互に関連する内容を示す複数の質問に対し、適正な回答を効率的に提示することができる質問応答装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〈構成1〉
本発明は、質問情報に対し回答情報を1対1で出力する質問応答装置であって、前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定する質問解析部と、文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索する文書検索部と、前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する単語を回答要素として抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力する回答形成部とを備える質問応答装置において、現在の質問情報が回答の終了した前の質問情報と関連が有るか否かを判定し該判定結果を示す関連判定要素を前記現在の質問情報に付加する制御部と、前記前の質問情報の回答に用いた前記根拠文書情報の識別情報を保持するための回答記録部と、前記関連判定要素が関連有りを示すと前記回答記録部の前記識別情報に対応する前記根拠文書情報を前記回答形成部に供給すべく該識別情報を前記文書検索部に検索対象として通知する記録通知部とを含むことを特徴とする。
【0008】
前記回答記録部は、前記質問解析部が前記関連判定要素から関連が無いと判定すると前記記録通知部への前記識別情報の供給を停止することができる。
【0009】
前記回答記録部は、前記識別情報の供給を停止すべく前記識別情報を破棄することができる。
【0010】
また、前記回答形成部は、前記記録通知部の通知した識別情報で示す根拠文書情報から前記回答要素を抽出できないと、該記録通知部に他の識別情報を要求することを特徴とする。
【0011】
〈構成2〉
本発明は、質問情報に対し回答情報を1対1で出力する質問応答装置であって、前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定する質問解析部と、文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索する文書検索部と、前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する複数の単語を各回答要素として選定すると、該複数の回答要素の中から前記根拠文書情報中の前記検索要素に対する距離を示すスコアに基づき距離の最も小さい回答要素を抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力する回答形成部とを備える質問応答装置において、前記回答形成部の前記回答要素の抽出に用いた前記根拠文書情報の識別情報を保持するための回答記録部と、該回答記録部の前記識別情報毎に前記スコアを調整するための重み値を設定する文書重み設定部とを含み、前記回答形成部は、現在の質問情報に対し検索された前記根拠文書情報が前記回答記録部の保持する識別情報の根拠文書情報に対応すると前記識別情報に対応する設定された重み値により前記スコアを調整して前記回答要素を抽出することを特徴とする。
【0012】
前記回答記録部は、前記質問解析部が前記現在の質問情報と直前の質問情報との間に関連が無いと判定すると前記識別情報を破棄することができる。
【0013】
前記回答記録部は、前記質問解析部が前記現在の質問情報と直前の質問情報との間に関連が無いと判定すると前記識別情報を不活性化することができる。
【0014】
前記文書重み設定部は、前記現在の質問情報の直前の質問情報に対応する根拠文書情報に最大の重み値を設定し、又は前記根拠文書情報の保持順に大きい重み値を設定することを特徴とすることができる。
【0015】
〈構成3〉
本発明は、質問情報に対し回答情報を1対1でコンピュータに出力させるための質問応答プログラムであって、前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定させる機能と、文書検索部に対し、文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索させる機能と、前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する単語を回答要素として抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力させる機能と、現在の質問情報が回答の終了した前の質問情報と関連が有るか否かを判定し該判定結果を示す関連判定要素を前記現在の質問情報に付与させる機能と、前の質問情報の回答に用いた根拠文書情報の識別情報を保持させる機能と、前記関連判定要素により関連が有ると判定されると前記保持させた識別情報を前記文書検索部に検索対象として通知させる機能とを含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例1〉
図1は、本発明に係る質問応答装置の具体例1の構成を示すブロック図である。
具体例1の質問応答装置101は、ユーザに情報検索サービスを提供すべく、汎用のパーソナルコンピュータあるいは公共機関に設置された情報検索端末等に通信可能に接続され、これらの端末から質問情報を与えられたとき、その回答となる回答情報を出力する。
【0018】
質問応答装置101は、図1に示すように、ユーザから入力された質問文を示す質問情報の解析により、検索のための検索要素、当該質問により要求される回答の属性となる回答タイプ、および、質問情報に関する後述する関連の有無を判定する質問解析部10と、情報検索のための文書情報を保持する文書データベース11と、該データベースから前記した検索要素が含まれる文書情報を検索する文書検索部12と、該文書検索部で検索された文書情報である根拠文書情報から回答タイプに対応する回答要素を抽出し、その回答要素を用いて回答情報を形成する回答形成部13と、当該回答情報を識別する回答IDに前記根拠文書情報を識別する根拠文書IDを関連付けて回答履歴として記録する回答記録部14と、該回答記録部で記録された回答履歴を文書検索部12へ供給する記録通知部15とを備える。
【0019】
質問解析部10は、例えば、「ABC社とXYZ社が合併したのはいつですか?」の質問を示す質問情報a1を与えられたとき、従来の質問応答システムにおける手法と同様に、「ABC社」、「XYZ社」および「合併」を示す検索要素を抽出すると共に、当該質問により求められる回答タイプが「年月日」であることを解析する。
【0020】
また、本具体例の質問解析部10は、与えられた質問の内容が直前の質問内容と関連するか否かを判定する。例えば、前記質問情報a1に引き続いて、当該質問に関連する「社長に就任したのは誰ですか?」との質問情報a2が与えられたとき、この質問情報a2の内容は質問情報a1の内容に関連するとの判定結果を出す。さらに、当該判定結果を回答記録部14に通知する。
【0021】
前記した内容の関連に関する判定にあたっては、例えば、順次入力される質問情報のそれぞれに、質問応答装置101の図示しない制御部により、直前の質問情報との関連を示す関連判定要素を埋め込む。質問解析部10は、当該質問情報を受ける毎に、その関連判定要素を抽出する。具体的には、前記質問情報a1の次に入力された前記質問情報a2に、当該質問情報a1との間に内容の関連があることを示す関連判定要素を埋め込む。質問解析部10は当該両質問の内容に関連があると判定する。また、前記質問情報a2の後に、「DEF社の本社はどこにありますか?」との質問情報b1が与えられたとき、当該質問情報b1に、前記質問情報a2との関連が無いことを示す関連判定要素を埋め込む。質問解析部10は、質問情報b1の前記関連判定要素に基づき、質問情報a2および質問情報b1が示す内容の関連が断たれたことを検知する。この方法は、質問内容の規則性が既知あるいは容易に推測できる場合に有効である。
【0022】
また、関連性の判定に関する他の手法として、質問文の表現に関し所定のルールを設け、当該ルールに沿って質問情報の関連性を判定する手法を採用することができる。その場合、例えば、質問文の文頭に「その・・・は、」や、「それが・・・する」のように特定の単語を指示する表現が検出されたとき、あるいは、「先の・・・」や、「先程の(質問・回答)の・・・」のように過去の質問および回答自体またはその一部分を示すような表現が検出されたとき、質問に関連性があると判定することができる。他方、「ところで、・・・」や、「一方、・・・」のように話題の転換を示す表現が検出されたとき、あるいは、履歴をクリアするよう指示する内容や、質問ではないと判定される文が入力されたとき、質問の関連性が断たれたと判定するように設定することができる。また、質問を入力する間隔が所定時間を超えるとき、質問の関連が途切れたと判定することができる。
【0023】
文書データベース11は、それぞれが文書IDで識別可能な文書情報を保持する。図1に示す例では、文書データベース11が質問応答装置101内に設けられているが、この例に替えて、例えば質問応答装置101にネットワークを介して接続された文書データベース(11)を適用することができる。
【0024】
文書検索部12は、質問解析部10で得た検索要素を用いて、文書データベース11から回答のための文書情報を検索するための検索クエリを作成し、当該クエリにより得られた文書情報となる根拠文書情報を、その文書IDと共に回答形成部13に供給する。
【0025】
回答形成部13は、従来の質問応答システムにおける回答抽出手順と同様に、質問情報の検索要素および回答タイプを用いて、検索スコアに基づき根拠文書情報から回答要素を抽出し、当該回答要素により回答情報を形成する。
また、本具体例の回答形成部13は、回答情報の形成に利用した根拠文書情報の根拠文書IDを当該回答情報の回答IDに関連付け、これを回答履歴として回答記録部14に通知する。
【0026】
回答記録部14は、回答形成部13からの回答履歴を、図2に示すようなデータセットにまとめて保持する。
この回答記録部14は、質問解析部10に与えられた質問情報について、前記した関連性に関する判定結果を質問解析部10から受け、その結果、当該質問情報がその直前の質問情報の内容と関連が無いことを検知した場合、既に蓄積した回答履歴を破棄あるいは不活性化する。また、前記結果が質問の関連を示すものである場合、当該質問の直前に受けた質問の回答IDに対応する根拠文書IDを記録通知部15へ供給する。
【0027】
記録通知部15は、回答記録部14からの根拠文書IDを文書検索部12または回答形成部13からの要求に応じて供給する。
文書検索部12からの前記要求は、処理中の質問情報が直前の質問に関連があるときに発生し、文書検索部12が当該質問情報のために文書データベース11を新たに検索することに代えて、当該質問情報の直前の質問情報に採用した根拠文書情報を利用すべく、その根拠文書IDが要求される。文書検索部12へ供給すべき根拠文書IDは、前記したような直前の質問情報のそれに限らず、例えば一連の質問における最初の質問情報のために用いた根拠文書IDを利用するなど、回答要素の抽出に有益と考えられるルールを適宜設定することができる。
【0028】
また、回答形成部13から記録通知部15への根拠文書IDの要求は、回答形成部13が、直前の質問と関連がある質問に対する回答を作成するにあたり、文書検索部12から供給された根拠文書情報で回答要素を抽出できないときに発生する。すなわち、回答形成部13は、文書検索部12から直前の質問情報の根拠文書情報を取得しても、当該情報に適正な回答要素が存在しない場合、他の根拠文書情報を取得するために、回答履歴を遡って根拠文書情報を供給するよう記録通知部15に要求する。この要求により採用される根拠文書IDは、例えば、直前の質問情報から履歴を1つ遡った質問情報の根拠文書ID、あるいは、その履歴における最初の根拠文書ID等、適宜設定することができる。
【0029】
回答形成部13が回答情報を形成する手順を図3に示すフローチャートに沿って説明する。
回答形成部13は、前記したように、質問情報の検索要素および回答タイプを用いて、従来の質問応答システムにおける回答抽出手順と同様に、検索スコアに基づき根拠文書情報から抽出すべき回答要素を探索する(ステップS1)。
【0030】
さらに、前記根拠文書情報からの回答要素の抽出に成功したか否か判定し(ステップS2)、成功した場合、抽出した回答要素を用いて回答情報を形成すると共に、当該根拠文書情報の根拠文書IDを当該回答情報の回答IDに関連付け、これを回答履歴として回答記録部14に通知する(ステップS3)。形成された回答情報はユーザに提示される(ステップS4)。
【0031】
他方、前記根拠文書情報から回答要素を抽出できなかった場合、回答形成部13は、その旨を記録通知部15に通知し(ステップS5)、回答履歴に他の根拠文書IDの記録があるか否かの判定を促す(ステップS6)。参照すべき他の根拠文書IDがあれば、その根拠文書情報を取得すべく、当該IDを文書検索部12へ通知するよう記録通知部15に要求し(ステップS7)、一旦、処理を終了する。その後、文書検索部12から回答形成部13へ新たな根拠文書情報が供給される。
【0032】
また、参照すべき他の根拠文書IDが回答履歴に存在しなければ、当該質問に対しユーザに供給すべき情報が無い旨の回答を用意する(ステップS8)。その場合、例えば「ご要望の情報が見つかりません。」のような案内がユーザに通知される(ステップS4)。尚、このように回答履歴に他の根拠文書IDが無い場合、その時点で検索処理を終了することに代えて、回答履歴に関連しない新たな文書情報を文書データベース11から取得し、その文書情報から回答要素を探索するようにしてもよい。
【0033】
具体例1の質問応答装置101によれば、入力された質問情報の内容と、その直前の質問内容との間に関連があると判定したとき、新たに文書検索を行うことに代えて、既に利用した根拠文書情報を優先的に参照することから、一連の質問に対する回答の処理時間を短縮することができる。しかも、関連する質問の回答に用いられた前記根拠文書情報は、処理中の質問情報にとって有益な回答要素を含む可能性が高いことから、ユーザに対し適正な回答情報を提示することができる。
【0034】
〈具体例2〉
図4は、本発明に係る質問応答装置の具体例2の構成を示すブロック図である。
具体例2の質問応答装置102は、図4に示すように、前記した具体例1の質問応答装置101における質問解析部10、文書データベース11、文書検索部12、回答形成部13および回答記録部14と基本的な機能を同じくする、質問解析部20、文書データベース21、文書検索部22、回答形成部23および回答記録部24を備える。
【0035】
質問応答装置102には、前記構成に加えて、回答形成部23による回答要素の抽出に際し用いられる検索スコアを調整するための重み値を設定する文書重み設定部26が設けられている。文書重み設定部26は、回答記録部24の回答履歴に記録されている根拠文書IDを全て取得し、取得した各IDに所定の重み値を対応付ける。図5は、文書重み設定部26で保持される重み設定リストの一例を示す。
【0036】
文書重み設定部26が行う重み値の設定方法としては、例えば、入力された質問情報の直前の質問情報に対応する根拠文書ID、すなわち回答履歴における最新の根拠文書IDに対して、最大の重み値を付与し、履歴を遡る毎に重み値を所定の割合で漸減させるように設定することができる。また、この方法に代えて、回答履歴において最初に記録された根拠文書IDに最大の重み値を設定し、当該重み値より低い値を他のIDに均一に付与することもできる。
【0037】
なお、本具体例では、重み値が各根拠文書IDに1つずつ設定されるが、例えば図2の回答履歴における「3291.txt」のように、履歴中に複数回現れる根拠文書IDがある場合、当該IDに対する重み値としては、設定可能な最大値を付与する、あるいは、加算または乗算により値を累積させる等、適宜調整し、当該根拠文書IDに単一の重み値が設定されるようにする。
【0038】
具体例2の質問応答装置102の動作を説明する。ここでは、質問応答装置102に互いに内容の関連を有する質問情報が入力されるものとする。
質問解析部20は、具体例1の質問解析部10と同様な手順で当該質問情報を解析し、その検索要素および回答タイプを文書検索部22へ供給すると共に、質問の関連性の判定結果を回答記録部24へ通知する。
【0039】
文書検索部22は、前記検索要素を用いて検索クエリを作成し、当該クエリにより得られた全ての根拠文書情報を、それらの文書IDと共に回答形成部23に供給する。本具体例の文書検索部22は、質問を受ける都度、その質問内容が直前の質問内容に関連するか否かに関わらず、文書データベース21から根拠文書情報を検索する。
【0040】
回答形成部23は、文書検索部22から取得した根拠文書情報の根拠文書IDに関し、その重み値を問い合わせる。一例として、前記根拠文書情報が「3291.txt」を根拠文書IDとする場合、文書重み設定部26は、図5に示す前記した重み設定リストを参照し、当該IDの重み値である「1.5」を回答形成部23へ通知する。
【0041】
回答形成部23は、前記重み値を用いて、対応する根拠文書情報の所定の検索スコアを調整し、当該スコアに基づき回答要素を抽出する。そして、具体例1の回答形成部13の動作手順と同様に、前記回答要素から回答情報を形成して出力すると共に、回答記録部24へ回答履歴を通知する。
【0042】
具体例2の質問応答装置102によれば、回答履歴に記録された各根拠文書IDに重み値を設定し、対応する根拠文書情報の検索スコアに当該重み値を反映させることから、質問内容が直前のものに関連する質問を処理するうえで有益な文書情報を優先的に採用することができる。これにより、回答要素を抽出する精度を高めることができ、ユーザに対し回答情報を効率的に提示することが可能となる。
【0043】
前記した各具体例では、本発明に係る質問応答装置を情報検索装置に適用した例を示したが、この他に、例えば質問回答形式に限らない対話を行うための対話装置に適用することができる。
【0044】
また、前記した各具体例の動作手順に沿った質問応答プログラムをコンピュータに導入することにより、種々のコンピュータを質問応答装置として動作させることができる。さらに、このプログラムを記録媒体に記録し、当該記録媒体をコンピュータに利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る質問応答装置によれば、順次的に供給される質問情報の質問内容に関連があると判定したとき、既に利用した根拠文書情報を優先的に参照することから、回答の処理時間を短縮することができる。また、既に利用した各根拠文書情報に対し予め重み値を設定し、処理中の検索スコアに当該重み値を反映させることから、直前の質問内容と関連がある質問にとって有益な文書情報を優先的に採用することができる。従って、ユーザに対し回答情報を効率的に提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る質問応答装置の具体例1の構成を示すブロック図である。
【図2】回答記録部の回答履歴を説明するための説明図である。
【図3】具体例1の回答形成部の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る質問応答装置の具体例2の構成を示すブロック図である。
【図5】文書重み設定部の重み設定リストを説明するための説明図である。
【符号の説明】
101、102 質問応答装置
10、20 質問解析部
11、21 文書データベース
12、22 文書検索部
13、23 回答形成部
14、24 回答記録部
15 記録通知部
26 文書重み設定部
Claims (12)
- 質問情報に対し回答情報を1対1で出力する質問応答装置であって、
前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定する質問解析部と、
文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索する文書検索部と、
前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する単語を回答要素として抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力する回答形成部とを備える質問応答装置において、
現在の質問情報が回答の終了した前の質問情報と関連が有るか否かを判定し該判定結果を示す関連判定要素を前記現在の質問情報に付加する制御部と、
前記前の質問情報の回答に用いた前記根拠文書情報の識別情報を保持するための回答記録部と、
前記関連判定要素が関連有りを示すと前記回答記録部の前記識別情報に対応する前記根拠文書情報を前記回答形成部に供給すべく該識別情報を前記文書検索部に検索対象として通知する記録通知部と、
を含むことを特徴とする質問応答装置。 - 前記回答記録部は、前記質問解析部が前記関連判定要素から関連が無いと判定すると前記記録通知部への前記識別情報の供給を停止する請求項1記載の質問応答装置。
- 前記回答記録部は、前記識別情報の供給を停止すべく前記識別情報を破棄する請求項2記載の質問応答装置。
- 前記回答形成部は、前記記録通知部の通知した識別情報で示す根拠文書情報から前記回答要素を抽出できないと、該記録通知部に他の識別情報を要求することを特徴とする請求項1記載の質問応答装置。
- 前記他の識別情報は、前記前の質問情報と関連が有ると判定された更に前の質問情報の回答に用いた根拠文書情報を示すことを特徴とする請求項4記載の質問応答装置。
- 前記記録通知部は、前記前の質問情報と関連が有ると判定された更に前の質問情報の回答に用いた根拠文書情報を示す識別情報を前記文書検索部に通知することを特徴とする請求項1記載の質問応答装置。
- 前記制御部は、前記現在の質問情報に、前記前の質問情報又は回答を示す単語が検出されると関連が有ると判定し、前記現在の質問情報に、話題の転換及び関連を否定する単語が検出され又は所定時間が経過すると関連が無いと判定することを特徴とする請求項1記載の質問応答装置。
- 質問情報に対し回答情報を1対1で出力する質問応答装置であって、
前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定する質問解析部と、
文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索する文書検索部と、
前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する複数の単語を各回答要素として選定すると、該複数の回答要素の中から前記根拠文書情報中の前記検索要素に対する距離を示すスコアに基づき距離の最も小さい回答要素を抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力する回答形成部とを備える質問応答装置において、
前記回答形成部の前記回答要素の抽出に用いた前記根拠文書情報の識別情報を保持するための回答記録部と、
該回答記録部の前記識別情報毎に前記スコアを調整するための重み値を設定する文書重み設定部とを含み、
前記回答形成部は、現在の質問情報に対し検索された前記根拠文書情報が前記回答記録部の保持する識別情報の根拠文書情報に対応すると前記識別情報に対応する設定された重み値により前記スコアを調整して前記回答要素を抽出する、
ことを特徴とする質問応答装置。 - 前記回答記録部は、前記質問解析部が前記現在の質問情報と直前の質問情報との間に関連が無いと判定すると前記識別情報を破棄する請求項8記載の質問応答装置。
- 前記回答記録部は、前記質問解析部が前記現在の質問情報と直前の質問情報との間に関連が無いと判定すると前記識別情報を不活性化する請求項8記載の質問応答装置。
- 前記文書重み設定部は、前記現在の質問情報の直前の質問情報に対応する根拠文書情報に最大の重み値を設定し、又は前記根拠文書情報の保持順に大きい重み値を設定することを特徴とする請求項8記載の質問応答装置。
- 質問情報に対し回答情報を1対1でコンピュータに出力させるための質問応答プログラムであって、
前記質問情報を解析して検索要素及び質問に対する回答タイプを判定させる機能と、
文書検索部に対し、文書情報群から前記検索要素を含む文書情報を根拠文書情報として検索させる機能と、
前記根拠文書情報から前記回答タイプに対応する固有表現に該当する単語を回答要素として抽出して該回答要素を含む回答情報を作成して出力させる機能と、
現在の質問情報が回答の終了した前の質問情報と関連が有るか否かを判定し該判定結果を示す関連判定要素を前記現在の質問情報に付与させる機能と、
前の質問情報の回答に用いた根拠文書情報の識別情報を保持させる機能と、
前記関連判定要素により関連が有ると判定されると前記保持させた識別情報を前記文書検索部に検索対象として通知させる機能と、
を含むことを特徴とする質問応答プログラム。
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