JP4063263B2 - 通信端末 - Google Patents
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この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で高い通話品質を確保できる通信端末を提供することを目的としている。
請求項1記載の通信端末にあっては、複数の通話者が同時に送話できる通信網(60)に使用され、マイクロフォン(32)とスピーカ(34)とを有する通信端末(携帯電話器)であって、自機から相手側への送話のオン/オフ状態を設定する設定部(56)と、音声信号を自動的に生成する音声信号生成手段(20)と、前記設定部がオフ状態(送話のオフ状態:押しボタンスイッチ56はオン状態)に設定されると、前記マイクロフォンから相手側に送信される送話信号に代えて前記音声信号を前記相手側に送信し、または前記送話信号を減衰して前記音声信号とミキシングし該ミキシング結果の信号を前記相手側に送信する送話信号減衰手段(42,46)とを有し、前記設定部(56)が前記オフ状態に設定される度に、前記音声信号生成手段において生成される音声信号を別の音声信号に切り替えることを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の通信端末において、複数の音データを格納する記憶手段をさらに具備し(段落0013)、前記音声信号生成手段は、何れかの前記音データを読み出して前記音声信号を生成するものであり、前記設定部(56)がオフ状態に設定される度に、読み出す音データを切り替えることによって前記音声信号を切り替えるものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1記載の通信端末において、前記設定部は、ユーザが操作可能なスイッチ(56)であることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項3記載の通信端末において、前記通信端末は、使用状態において一端が使用者の耳に対向し他端が該使用者の口に対向する柱体状の筐体(50)を有し、前記スイッチ(56)は前記筐体の前記一端近傍に設けられた押しボタンスイッチであることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項1記載の通信端末において、前記音声信号生成手段は、着信音を生成する音源であることを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項1記載の通信端末において、前記設定部(変形例)は、前記マイクロフォンから入力された前記送話信号のレベルに応じて前記送話のオン/オフ状態を自動的に設定することを特徴とする。
さらに、請求項7記載の構成にあっては、請求項1記載の通信端末において、前記設定部がオフ状態に設定されると相手側から受信した受話信号の音量を大とし、前記設定部がオン状態に設定されると該受話信号の音量を小とする受話信号調整手段(41)をさらに有することを特徴とする。
1.1.第1実施例の構成
次に、本発明の第1実施例の携帯電話器の外観構成を図1を参照し説明する。
図において携帯電話器の筐体50は略六面体の柱体状に形成されており、その上端付近にはスピーカ34が、また下端付近にはマイクロフォン32が埋設されている。52はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。54はテンキーボードであり、相手側の電話番号や文字情報等を入力する。56は押しボタンスイッチであり、筐体50の正面から見て左側面であって筐体50の上端近傍に設けられている。従って、ユーザが筐体50を裏面から左手で把持し、スピーカ34をユーザの耳元に近接させ、マイクロフォン32を口元に近接させると、押しボタンスイッチ56はユーザの左手親指付近に位置することになる。これにより、通話中であってもユーザは押しボタンスイッチ56を容易に操作することができる。
図において10はCPUであり、ROM14に格納されたプログラム(詳細は後述する)に基づいて、バス18を介して他の構成要素を制御する。12はRAMであり、CPU10のワークメモリとして使用される。16はフラッシュメモリであり、電話番号やMIDI等の演奏情報、その他携帯電話器の各種設定状態が記憶される。また、上述した押しボタンスイッチ56およびテンキーボード54の操作状態はバス18を介してCPU10に入力され、ユーザに対して表示すべき各種情報はCPU10からバス18を介してディスプレイ52に出力される。20は音源であり、フラッシュメモリ16等に記憶された演奏情報に基づいて、楽音信号、その他の音データを再生する。この音データは、着信音として使用される他、通話の相手側に伝送される音声信号としても使用される。そして、周知の携帯電話器と同様に、ユーザは音データをダウンロードし、あるいは自作することによって音データの内容を自由に更新することができる。
次に、第1実施例の動作を説明する。まず、携帯電話器の電源が投入され待ち受け状態になると、携帯電話器側から相手側に対して発呼を行い、あるいは相手側からの着呼を受け付けることが可能になる。このようにして、通話が開始されると、図5に示す送話制御ルーチンが起動される。図において処理がステップSP10に進むと、RAM12内に確保されたカウンタCN(RAM12内に確保された変数)が「0」にリセットされる。次に、処理がステップSP12に進むと、押しボタンスイッチ56がオン状態に設定されているか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP24に進み、切換部42がマイクロフォン32側にセットされる。これにより、該携帯電話器のユーザの送話信号がCODEC44および通信網60を介して相手側に伝送されることになる。
次に、本発明の第2実施例の携帯電話器のハードウエア構成を図6を参照し説明する。なお、図6において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付す。図6においては、音源20からCODEC44に至る信号経路は設けられていない。これは、本実施例において音源20は着信音等の再生に使用されるが、相手側に送信される音データの再生には使用されないためである。また、本実施例においては、切換部42に代えてレベル調節部46が設けられている。このレベル調節部46は、CPU10の制御に基づいて、ADコンバータ36からCODEC44に供給される送話信号のレベルを増減するものである。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)第1実施例において、音データが演奏情報である場合には、該演奏情報に基づいて生成された楽音信号が相手側に送信された。しかし、相手側にて演奏情報を解釈して楽音信号を生成する機能を有している場合には、楽音信号を生成することなく、これに代えて演奏情報そのものを相手側に送信してもよい。また、音データが演奏情報である場合に「演奏情報そのものを相手側に送信する」という機能の有効/無効を携帯電話器にて設定できるようにしておくことが望ましい。
(3)第1,第2実施例においては、押しボタンスイッチ56のオン/オフ状態に基づいて送話信号の減衰または消音の有無を設定したが、これに代えてマイクロフォン32から入力された送話信号のレベルを検出するレベル検出器を設け、検出したレベルに応じて、送話信号の減衰または消音の有無を設定するようにしてもよい。すなわち、検出された音声信号のレベルが所定の閾値を超えたとき、ユーザが相手側に対して送話する意志を有したものとみなし、これを送話信号として減衰させることなく相手側に送信する一方、検出されたレベルが該閾値未満であるとき、この音声信号は雑音(またはスピーカ34から回りこんだエコー)であるとみなし、送話信号を減衰しまたは消音するとよい。
(5)第1,第2実施例においては通信端末の一例として携帯電話器を適用した例を説明したが、本発明の通信端末は携帯電話器以外の電話端末等、種々の端末に適用できることは言うまでも無い。
Claims (7)
- 複数の通話者が同時に送話できる通信網に使用され、マイクロフォンとスピーカとを有する通信端末であって、
自機から相手側への送話のオン/オフ状態を設定する設定部と、
音声信号を自動的に生成する音声信号生成手段と、
前記設定部がオフ状態に設定されると、前記マイクロフォンから相手側に送信される送話信号に代えて前記音声信号を前記相手側に送信し、または前記送話信号を減衰して前記音声信号とミキシングし該ミキシング結果の信号を前記相手側に送信する送話信号減衰手段とを有し、
前記設定部が前記オフ状態に設定される度に、前記音声信号生成手段において生成される音声信号を別の音声信号に切り替えることを特徴とする通信端末。 - 複数の音データを格納する記憶手段をさらに具備し、
前記音声信号生成手段は、何れかの前記音データを読み出して前記音声信号を生成するものであり、前記設定部がオフ状態に設定される度に、読み出す音データを切り替えることによって前記音声信号を切り替えるものである
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末。 - 前記設定部は、ユーザが操作可能なスイッチである
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末。 - 前記通信端末は、使用状態において一端が使用者の耳に対向し他端が該使用者の口に対向する柱体状の筐体を有し、
前記スイッチは前記筐体の前記一端近傍に設けられた押しボタンスイッチである
ことを特徴とする請求項3記載の通信端末。 - 前記音声信号生成手段は、着信音を生成する音源であることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
- 前記設定部は、前記マイクロフォンから入力された前記送話信号のレベルに応じて前記送話のオン/オフ状態を自動的に設定することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
- 前記設定部がオフ状態に設定されると相手側から受信した受話信号の音量を大とし、前記設定部がオン状態に設定されると該受話信号の音量を小とする受話信号調整手段
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
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