JP4062865B2 - Tube pump and ink jet recording apparatus using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円弧状に配置された可撓性チューブをローラによって加圧し、チューブの変形を利用して圧力を発生するチューブポンプ、およびこのチューブポンプを搭載し、チューブポンプにより発生する負圧を利用して記録ヘッドよりインクを排出するインク吐出能力の回復手段を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を中心とした多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に搬送させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。
【0003】
インクジェット式記録装置は、このようにインクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへのインクの充填や、インク溶媒の揮散によるノズル開口の目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを強制的に吸引排出させるインク吐出能力の回復処理が実行される。このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識し、クリーニングスイッチを操作した場合などに実行される。
【0004】
このクリーニング操作においては、記録ヘッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させることで、記録ヘッドのノズル開口よりインクを排出させると共に、キャッピング手段内に排出されたインクを負圧により吸引して廃液タンクに送り出し、その後にゴム素材などにより形成されたの弾性板からなるクリーニング部材により、記録ヘッドのノズル形成面をワイピングするシーケンスが実行される。
【0005】
前記キャッピング手段内に負圧を与える手段としては、比較的構造が簡単で小形化が図りやすく、しかもインクの吸引および排出する機構部分で汚染を生じさせない、いわゆるチューブポンプが用いられている。このチューブポンプは例えば図18および図19に示すような構成とされている。なお、図18はポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示し、また図19はポンプを逆転駆動させてレリース状態とした場合を示している。
【0006】
このチューブポンプには、可撓性チューブ51の外形を円弧状に規制するチューブ支持面52を有するポンプフレーム44と、駆動手段としての例えば紙送りモータからの動力により回動するポンプホイル42と、このポンプホイル42の軸芯方向と外周方向との間に径方向に勾配を持って形成された一対のローラ支持溝42a,42bに、当該支持溝42a,42bの長手方向に移動可能に、かつ回転可能にそれぞれ取り付けられたローラ43a,43bとが具備されている。このようなチューブポンプにおいては、図18に示すようにポンプホイル42を正方向(矢印A方向)に回転させることにより、各ローラ43a,43bはローラ支持溝42a,42bの外周方向に移動して、チューブ51を順次押しつぶしながら回転し、これによりチューブ内に圧力を発生させてキャッピング手段に負圧を与えようになされる。そして、キャッピング手段によって封止した状態の記録ヘッドから負圧により強制的にインクを排出させると共に、さらにキャッピング手段内に排出されたインクを吸引して、廃液タンクに送り出すように作用する。
【0007】
また、図19に示すようにポンプホイル42を逆方向(矢印B方向)に回転させることにより、各ローラ43a,43bはローラ支持溝42a,42bを軸芯方向に移動し、これによりローラはチューブに少しだけ接するレリース状態を保ち、チューブの貼り付きなどの故障が発生するのが防止できるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したチューブポンプにおいては、ローラのチューブに対する接触領域は180度未満に、好ましくは173度に設定されている。このような構成のチューブポンプにおいては、ローラがチューブに対する接触領域から外れた瞬間に、ローラはチューブの反発力を受けてはじき飛ばされるようにしてローラ支持溝内を移動し、その際に衝撃音が発生する。
【0009】
また、ローラがチューブに接していない区間では、ローラの位置が定まらないために、たとえポンプホイルが正方向に回転駆動されても、チューブの加圧位置にローラが入り込まず、したがって負圧を得ることができない場合がある。このような問題の対策として、図18および図19に示すように、ポンプフレーム44に形成されたチューブ支持面52と対向する位置に、ポンプホイル42の軸芯方向に突出させた弾性素材による一対のガイド部材53a,53bを配置した構成が提案されている。
【0010】
なお、図18および図19に示す形態においては、ポンプフレーム44にL字状の係止溝44a,44bが形成され、この各係止溝44a,44bにそれぞれガイド部材53a,53bを植設させた構成とされている。
【0011】
この構成によると、前記一対のガイド部材53a,53bは、ポンプホイルの回動に伴い前記各ローラを支持溝の回転後退方向へ案内するように作用する。すなわち、図18に示すようにホイル42が正転駆動されると、ローラ43a,43bは可撓性素材によるガイド部材53a,53bによって押し戻される作用を受け、これによってローラ43a,43bはローラ支持溝42a,42bの外周方向に移動して、チューブ51を順次押しつぶすようになされる。これによりポンプ駆動作用の信頼性を向上させることができる。
【0012】
この場合、前記一対のガイド部材53a,53bは、ローラがチューブに対する接触領域から外れた瞬間の受けとして作用させることもできる。しかしながら、ガイド部材53a,53bを前記した案内機能と、ローラの受けの機能を兼用するように作用させることには、以下に示すような問題点を抱えている。
【0013】
すなわちローラ43a,43bがチューブ51の反発力を受けてはじき飛ばされた場合に、衝撃音が発生しないよう構成させるには、前記ガイド部材53a,53bを図に示した構成よりも、長く形成させる必要がある。一方、前記ガイド部材をより長く形成させると、ポンプの停止中において、ローラ43a,43bによってガイド部材を変形させた状態とし、ガイド部材に塑性変形を残したままで、ポンプが駆動されることにより、ローラ43a,43bがガイド部材53a,53bを巻き込んで、ポンプに故障を発生させるという不具合が発生する。
【0014】
このために、前記ガイド部材53a,53bの長さは適切に調整しなければならず、ガイド部材によってローラのはね飛びによる衝撃音の発生を抑制させるように作用させることには無理が生ずる。特に、図19に示すようにホイル42を逆方向に駆動するレリース状態においては、ローラ軸の挿入開口54aとローラ支持溝42aとの連通部にローラ軸が突き当たり、衝撃音が発生する度合いが増大する。
【0015】
また、記録用紙の排紙ローラの駆動動作とチューブポンプの駆動動作とを単一の駆動モータによって実行させる駆動力伝達機構を具備したインクジェット式記録装置に、前記したチューブポンプを採用した場合には、印刷に伴う紙送りの動作に対応して、ポンプより騒音が発生するために静粛性に劣り、商品価値を低下させる要因ともなっていた。
【0016】
本発明は、前記したような現状の問題点に着目してなされたものであり、ローラのはね飛びによる衝撃音の発生を抑制したチューブポンプを提供しようとするものであり、またこれを用いることにより静粛性に優れたインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるチューブポンプは、可撓性チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動手段からの動力により回動するポンプホイルと、前記ポンプホイルの軸芯と外周との間に径方向に勾配を持って形成されたローラ支持溝に、前記ローラ支持溝の長手方向に移動可能で、かつ、回転可能に取り付けられたローラと、前記ローラによって加圧変形して圧力を発生する可撓性チューブとを具備したチューブポンプであって、前記ポンプフレーム内における前記可撓性チューブと前記ローラとの接触領域は180度未満に設定され、前記ローラが前記可撓性チューブの接触領域から外れる領域において、前記ポンプフレームに形成されたチューブ支持面と対向する位置に配置された弾性素材からなる当接部材と常に接触して前記ポンプホイルの回動に伴い前記ローラ支持溝の回転後退方向へ押されることを特徴とする。
【0018】
この場合、1つの好ましい実施の形態においては、前記当接部材は、ガイド部材とダンパ部材から構成され、前記ガイド部材は、前記ポンプホイルの回動に伴って、前記ローラの前記ローラ支持溝方向への移動を案内し、前記ダンパ部材は、前記ガイド部材を挟む前記ポンプホイルの回動方向の両側に配置されていることを特徴とすることが望ましい。
さらに、前記当接部材は、2本のガイド部材とダンパ部材から構成され、前記ガイド部材は、前記ポンプホイルの回動に伴って、前記ローラの前記ローラ支持溝方向への移動を案内し、前記ダンパ部材は、前記2本のガイド部材に挟まれた中央領域と、前記ポンプホイルの回動方向の両側に配置されていることを特徴とすることが望ましい。
【0019】
また、前記ガイド部材が前記ポンプフレームに形成された係止溝に取り付けられると共に、前記ダンパ部材が前記ガイド部材を取り付けた共通の係止溝に取り付けられることを特徴とすることが望ましい。
【0020】
また、前記ガイド部材および前記ダンパ部材が一体に形成され、前記ポンプフレームに形成された係止溝に取り付けられてなることを特徴とすることが望ましい。
【0021】
また、前記当接部材は、前記可撓性チューブとは別の可撓性のチューブから構成されていることを特徴とすることが望ましい。
【0022】
また、前記別の可撓性のチューブの両端は前記ポンプフレームに形成されたチューブ支持溝に嵌合されて取り付けられていることを特徴とすることが望ましい。
【0023】
また、前記別の可撓性のチューブの両端は、前記可撓性チューブにおけるポンプフレーム内への導入溝にそれぞれ挿入されて取り付けられたことを特徴とすることが望ましい。
【0024】
また、前記ローラへの前記当接部材は、弾性素材によりほぼ直線状に形成された薄肉体が具備され、前記薄肉体が前記ポンプフレームに形成された前記チューブ支持面と対向する位置に配置されたことを特徴とすることが望ましい。
【0025】
また、前記ローラへの前記当接部材が前記ポンプフレームに形成された係止溝に取り付けられてなることを特徴とすることが望ましい。
【0026】
また、前記ポンプホイルには、前記ローラ支持溝に連通するようにローラ軸の挿入開口が形成されると共に、前記ローラ軸の挿入開口を径方向に勾配を持って形成された前記ローラ支持溝の外周位置に配置してなることを特徴とすることが望ましい。
【0027】
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置は、印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの負圧を受けて前記インクジェット式記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記ポンプユニットとして、前記したチューブポンプを具備したことを特徴とする。
【0028】
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置は、記録用紙の排紙ローラの駆動動作と前記チューブポンプの駆動動作とを単一の駆動モータによって実行させる駆動力伝達機構が具備されてなることを特徴とする。
【0029】
以上のように構成されたチューブポンプによると、ポンプフレームに形成されたチューブ支持面と対向する位置に配置された弾性素材により形成されたローラへの当接部材は、ポンプホイルの回動に伴い、ポンプホイルに形成されたローラ支持溝方向への移動を案内するように作用する。これにより、ポンプホイルが例えば正方向回転した場合には、支持溝のローラが外周方向に押し出され、確実にポンプ作用を達成させることができる。
【0030】
同時に前記当接部材は、ローラがチューブに対する接触領域から外れた状態においてローラに接触して、ローラの自由移動を阻止するように作用するので、チューブポンプ特有の衝撃音の発生を防止させることが可能となる。
【0031】
そして、前記した好ましい実施の形態においては、弾性素材により形成された前記ローラへの当接部材は、ガイド部材とダンパ部材とにより構成される。そして、ポンプフレームに形成されたチューブ支持面と対向する位置に配置されたガイド部材は、ポンプホイルの回動に伴い、ポンプホイルに形成されたローラ支持溝方向への移動を案内するように作用する。
【0032】
また、前記ガイド部材により案内されたローラに接するダンパ部材を、少なくともガイド部材を挟むポンプホイルの回動方向の両側に配置するように構成することで、ローラがチューブに対する接触領域から外れた状態、またはローラがガイド部材から外れた状態において、ローラは前記ダンパ部材に接触し、チューブの弾性による反発力を受けてローラがはじき飛ばされるような状態となるのを阻止することができる。
【0033】
したがって、当接部材を構成する前記したガイド部材の存在によって、チューブポンプとしての正常な駆動動作を保証することができ、また当接部材を構成する前記したダンパ部材の存在によって、チューブポンプ特有の衝撃音の発生を防止させることができる。
【0034】
また、前記した他の好ましい実施の形態においては、弾性素材により形成された前記当接部材として、可撓性のチューブを用いることができ、この構成においても前記した構成と同様の作用効果を得ることができる。またガイド体およびダンパ体が形成された一対の当接部材を用いることでも同様の作用効果を得ることができ、さらに、弾性素材をほぼ直線状に形成した薄肉体を備えた当接部材を採用することによっても、チューブポンプとしての正常な駆動動作および静粛性を確保することができる。
【0035】
一方、記録ヘッドを封止するキャッピング手段に負圧を与えるために、前記したチューブポンプを採用したインクジェット式記録装置によると、例えばヘッドクリーニング状態において、ローラの衝撃音を発生させることがなく、商品価値を向上させることができる。特に、記録装置の簡素化を図るために、紙送り機構を駆動するモータを、チューブポンプの駆動手段として兼用するように構成した記録装置においては、印刷実行中においてレリース方向に回転駆動される前記チューブポンプより騒音が発生することがなく、印刷実行中においても静粛性を保つことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の主要構成を示すものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。
【0037】
キャリッジ1の記録用紙6に対向する面(図1におけるキャリッジの下側面)には、図には現れていないがインクジェット式記録ヘッドが搭載され、またその上部には前記記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカートリッジ7、およびカラーインクカートリッジ8が着脱可能に装填されている。
【0038】
図中符号9は、非印字領域(ホームポジション)に配置されたキャッピング手段であって、キャリッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上昇し、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように構成されている。そしてキャッピング手段9の下方には、キャッピング手段9の内部空間に負圧を与えるためのポンプユニットとしての後述するチューブポンプ10が配置されている。
【0039】
前記キャッピング手段9は記録装置の休止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記チューブポンプ10からの負圧を記録ヘッドに作用させて、インクを吸引排出させるクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【0040】
そして、キャッピング手段9に隣接する印字領域側には、ゴムなどの弾性板により形成された後述するワイピング部材を備えたワイピング機構11が、ワイピング部材を水平方向に進退させるように配置されていて、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往復移動する際に、記録ヘッドの移動経路上にワイピング部材が進出し、記録ヘッドのノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。
【0041】
図2は前記した記録装置に装備された記録用紙の給排紙機構および吸引ポンプとしてのチューブポンプに対する駆動力伝達機構の一例を示したものである。符号21は紙送りローラを示しており、この紙送りローラ21の一端には歯車22が配置され、紙送りモータ23の軸上に配置されたピニオン24からアイドラ25を介して駆動されるように構成されている。また給紙ローラ駆動軸26の一端には歯車27が配置され、クラッチ機構を構成する移動歯車28を介して前記歯車22と係合して図示せぬカットシートフィーダに動力を伝達し、記録用紙の給紙(ローディング)が行われるように構成されている。
【0042】
クラッチ機構を構成する前記移動歯車28は、常時は図示しないバネにより図2に示すように両歯車22,27から離れた位置を保持し、またホームポジションと対向する端部に移動するキャリッジ1に押圧されて軸方向に移動し、前記歯車22,27に介在して両者の噛み合いが接続できるように構成されている。
【0043】
一方、チューブポンプ10は、紙送りモータ23に配置された前記ピニオン24からアイドラ29、および排紙ローラ歯車30を介して、排紙ローラ31の他端に装着された歯車32によって駆動される。チューブポンプ10の駆動軸33には、排紙ローラ31の他端に装着された歯車32からアイドラ34を介して噛み合う歯車35が装着されている。
【0044】
この歯車35が装着された軸33には、ワイピング機構11が備えられている。このワイピング機構11には、その背面に配置されたバネ36に押されて摩擦回転するアーム37を有するクリーナカム38が備えられ、アーム37の回転によりゴム等の弾性素材により形成されたワイピング部材39が水平方向に移動できるように構成されている。
【0045】
これにより、モータ23の一方向への回転により、ワイピング部材39は記録ヘッドの移動軌跡に進出して、そのノズル形成面が払拭できるようになされ、またモータ23の他方向への回転により、ワイピング部材39は記録ヘッドの移動軌跡から退避されるように作用する。
【0046】
また、前記駆動軸33の回転駆動によりチューブポンプ10も駆動されるように構成されている。すなわち、駆動軸33にはラチェットホイル40、中間伝達ホイル41、およびポンプホイル42が積層して装着されている。ラチェットホイル40の中間伝達ホイル41と対向する面には突起40aが形成されており、また中間伝達ホイル41には、両面にそれぞれ突起41a,41bが形成され、さらにポンプホイル42には、中間伝達ホイル41と対向する面に突起42aが形成されている。
【0047】
これにより、ラチェットホイル40が回転して、その突起40aが中間伝達ホイル41の突起41aに当接することで、中間伝達ホイル41に回転力が伝達され、さらに中間伝達ホイル41の突起41bが、ポンプホイル42の突起42aに当接することで、ポンプホイル42に回転力が伝達されるように構成されている。したがって、紙送りモータ23の回転方向が切り替わると、ラチェットホイル41とポンプホイル42との間には、最大で2回転近くの回転伝達に遅れを発生させる回転遅延機構が構成されている。
【0048】
ポンプホイル42には、既に説明したようにポンプホイルの軸芯方向と外周方向との間に径方向に勾配を持って形成された一対のローラ支持溝が設けられていて、ポンプホイル42の一方向への回転によって、これらの軸孔に軸支したローラ43a,43bが外周方向に偏って図示せぬチューブをポンプフレーム44に形成されたチューブ支持面との間で加圧して吸引作用を生じさせるポンプ作用と、ポンプホイル42の他方向への回転によって、ローラ43a,43bがホイル42の軸芯方向に偏ってチューブを加圧しないレリース作用とが切り換えられるように構成されている。
【0049】
なお、前記したラチェットホイル40、中間伝達ホイル41、およびポンプホイル42との間で形成された回転遅延機構は、記録用紙を前記カットシートフィーダからローディングするに際して、用紙先端の位置決めとバックラッシュ取りを実行するために、紙送りモータ23を多少正転および逆転駆動させる必要があり、この場合において前記吸引ポンプ10には動力を伝達させないように作用する。
【0050】
図3乃至図7は、前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第1の実施の形態を示すものである。なお、図3はポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示し、また図4および図5はポンプを逆転駆動させてレリース状態とした場合を示している。そして、図6は前記チューブポンプに装着されたローラへの当接部材を構成するガイド部材およびダンパ部材を拡大して示した平面図であり、また図7(a)はダンパ部材を裏面側から視た斜視図、図7(b)は同じくダンパ部材を裏面側から視た平面図である。
【0051】
図3乃至図5に示したチューブポンプは、既に図18および図19において説明したチューブポンプと基本構成はほぼ同一であり、したがって相当する部分はそれぞれ同一符号で示しており、その説明は適宜省略する。
【0052】
図3乃至図5に示すチューブポンプの従来との相違点は、図6に拡大して示したようにローラへの当接部材50を構成するダンパ部材61を具備した点にある。このダンパ部材61は、図6および図7に示した形態になされており、全体がゴムなどの可撓性素材により形成されている。そして、フレーム44内に接する円弧部61aの外側部には、L字状の取付け部61b,61cが形成されており、この取付け部61b,61cを、前記ポンプフレーム44に形成されたL字状の係止溝44a,44bに植設させることで、一対のガイド部材53a,53bと共にポンプフレーム44に取り付けられるように構成されている。
【0053】
また、前記円弧部61aの両端部には、それぞれ先端部が楔型に形成された延出部61d,61eが形成されている。前記した構成のダンパ部材61を具備した図3乃至図5に示すチューブポンプ10によると、同じくローラへの当接部材50を構成する2本のガイド部材53a,53bに挟まれた中央領域、および各ガイド部材53a,53bの両外側の領域に前記ダンパ部材が配置された構成とされる。
【0054】
したがって、図3に示すようにホイル42が正方向に回転駆動される場合には、一方のローラ43aはチューブ51から接離すると同時に、ダンパ部材61に形成された一方の延出部61dに接する。この状態でなおもホイル42が正方向に回転駆動されると、ローラ43aはガイド部材53aを倒しつつ、一対のガイド部材53a,53bに挟まれた中央領域61fに接して回転駆動され、さらにホイル42の正方向への回転駆動により、ローラ43aはガイド部材53bを倒しつつ、ダンパ部材61に形成された他方の延出部61eに接し、チューブ51の圧接領域に移動する。これにより、ローラ43a,43bは前記チューブ51との接触領域を外れても、常にダンパ部材61に接するようになされ、ローラ支持溝内でのローラの自由移動が規制される。
【0055】
また、ホイル42が逆方向に回転駆動され、レリース状態になされた場合には、図4に示すように一方のローラ43aはチューブ51から接離すると同時に、ダンパ部材61に形成された他方の延出部61eに接する。この状態でなおもホイル42が逆方向に回転駆動されると、ローラ43aはガイド部材53bを倒しつつ、一対のガイド部材53a,53bに挟まれた中央領域61fに接して回転駆動され、さらにホイル42の逆方向への回転駆動により、図5に示すようにローラ43aはガイド部材53aをローラ43aの移動方向に倒しつつ、ダンパ部材61に形成された一方の延出部61dに接し、チューブ51の配置位置に移動する。これにより、ローラ43a,43bは前記チューブ51の配置位置を外れても、常にダンパ部材61に接するようになされ、同様にローラ支持溝内でのローラの自由移動が規制される。
【0056】
ここで、前記ダンパ部材61に形成された楔状の延出部61d,61eは、図7(a)および(b)に示したように、ポンプのホイル駆動軸方向に肉厚状態となるように形成されている。これはポンプ内に配置されたチューブ51が、動作中にホイル駆動軸方向にずれることもあり、たとえチューブ51がホイル駆動軸方向にずれても、チューブ51の内面側に楔状の延出部61d,61eが位置するように作用させるためである。
【0057】
また、ダンパ部材61に形成されたL字状の取付け部61b,61cは、図7(a)および(b)に示したように、その裏面側において円弧部61aに対して若干の段差61gを設けた形態になされている。これはポンプフレーム44に形成されたL字状の係止溝44a,44bに一対のガイド部材53a,53bを取り付け、さらにこれに重合するようにしてダンパ部材61に形成されたL字状の取付け部61b,61cを取り付けた場合に、ガイド部材53a,53bとダンパ部材61との間に若干の隙間(前記段差61gに対応した隙間)を形成させて、両者が接触して干渉するのを防止できるようにするためである。
【0058】
そして、図7(b)に想像線で示したように、例えばローラ43aの進行により、一方のガイド部材53bを倒した状態において、ガイド部材53bの先端部が、肉厚状態とされた楔状の延出部61eに接触しない程度に、両者の寸法関係が定められている。この寸法関係は、他方のガイド部材53aと、肉厚状態とされた楔状の延出部61dについても同様になされている。
【0059】
なお、図3乃至図5に示すチューブポンプにおいては、ローラ軸の挿入開口54a,54bがローラ支持溝42a,42bの外周位置に配置した構成が採用されている。すなわち、図18および図19に示した従来のチューブポンプに比較すると、ローラ軸の挿入開口54a,54bの配置位置が、径方向に勾配を持って形成されたローラ支持溝42a,42bの内周位置側から外周位置側に変更されている。
【0060】
この構成によると、チューブポンプにおけるレリース状態において、ローラ軸の挿入開口54a,54bとローラ支持溝42a,42bとの連通部にローラ軸が突き当たり、衝撃音が発生するという従来の課題要因を皆無にすることができ、より一層静粛性を保証することができるチューブポンプを提供することができる。
【0061】
なお、前記した実施の形態においては、図6に示したように一対のガイド部材53a,53bと、ダンパ部材61とはそれぞれ別に成形され、ポンプフレーム44に形成された係止溝44a,44bにそれぞれ植設させることでポンプ内に組み込んでいるが、前記ガイド部材およびダンパ部材を一体に形成し、L字状の係止溝44a,44bに植設させるようにしてもよい。
【0062】
次に図8乃至図10は前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第2の実施の形態を示したものである。なお、図8乃至図10においては、すでに説明した各構成要素に相当する主要部を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。そして、図8および図9はポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示し、また図10はポンプを逆転駆動させてレリース状態とした場合を示している。
【0063】
図8乃至図10に示した実施の形態においては、ローラへの当接部材50として可撓性のチューブ65が用いられている。このチューブ65は、前記したローラ43a,43bによって加圧変形されてポンプ作用が行なわれる可撓性チューブ51と、同一の素材を用いることができる。
【0064】
そして、当接部材50を構成する可撓性チューブ65の両端は、ポンプフレーム44に形成されたチューブ支持溝44c内にそれぞれ嵌合されて取り付けられている。すなわち、チューブ65の両端は、フレーム44に形成されたチューブ支持溝44c内において若干くびれた状態で保持されている。そして、その中央部分がポンプフレーム44に形成されたチューブ支持面52と対向する位置に配置されている。
【0065】
この構成によると、図8に示されたようにポンプホイル42が正方向(矢印A方向)に回転駆動され、ローラ43aがポンプ作用を行なうチューブ51の面から離れようとする時、ローラ43aは当接部材50を構成する可撓性チューブ65に接触する。これにより、ローラ43aはホイル42におけるローラ支持溝42aの外周方向に位置した状態で回転移動される。
【0066】
そして、引き続いてホイル42が正方向に回転駆動されるにしたがって、図9に示されたようにローラ43aは当接部材50を構成する可撓性チューブ65を押し上げるようにして回転移動し、引き続いてそのままポンプ作用を行なうチューブ51の面に接して、チューブ51を加圧変形させるように作用する。
【0067】
一方、ポンプホイル42が逆方向(矢印B方向)に回転駆動された場合には、図10に示されたようにローラ43aは当接部材50を構成する可撓性チューブ65に接触して、ローラ支持溝42aを軸芯方向に押し戻され、可撓性チューブ65を押し上げるようにして回転移動する。そして、この状態でなおもホイル42の矢印B方向への回転動作により、ローラ43aはポンプ作用を行なうチューブ51の面に軽く接した状態で、チューブ51の面を移動するレリース状態になされる。
【0068】
以上のように、図8乃至図10に示した実施の形態によると、ローラ43a,43bは当接部材50を構成する可撓性チューブ65により、ローラ支持溝42a,42b方向への移動が案内されると共に、前記ローラに接してローラ支持溝内でのローラの自由移動を規制するように作用する。これにより、ホイル42の回転方向に応じて、ポンプ作用およびレリース作用の切替えが確実になされると同時に、ローラ支持溝内でのローラの自由移動が規制される。それ故、ローラ支持溝内でのローラの自由移動に基づく騒音の発生を抑制することができる。
【0069】
次に図11は、前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第3の実施の形態を示したものである。なお、図11においては、すでに説明した各構成要素に相当する主要部を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。この図11に示した状態は前記した図8に示した状態と同様にポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示している。そして、図8に示したチューブポンプとの構造上の相違点は、当接部材50を構成する可撓性チューブ65の支持構造が変更されている点にある。
【0070】
すなわち、図11に示す構成においては、ローラへの当接部材を構成する可撓性チューブ65の両端が、前記ローラによって加圧変形される可撓性チューブ51におけるポンプフレーム内への導入溝44dにそれぞれ挿入されて取り付けられている。この構成によると、図8乃至図10に示した実施の形態のように、ポンプフレーム44の一部に、特別にチューブ65の両端部を支持するための一対のチューブ支持溝44cを形成する必要はなく、チューブ65の支持溝として、ポンプ作用が行なわれるチューブ51におけるポンプフレーム内への導入溝44dを利用することができる。
【0071】
図12は、前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第3の実施の形態を示したものである。なお、図12においては、すでに説明した各構成要素に相当する主要部を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。この図12に示した状態は前記した図3に示した状態と同様にポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示している。
【0072】
この実施の形態においてはローラへの当接部材50として、図15に示したように二部品が用いられている。すなわち、それぞれの当接部材67,68には、それぞれポンプホイルの回動に伴うローラ支持溝方向への移動を案内するガイド体67a,68aと、ローラ支持溝内でのローラの自由移動を規制するダンパ体67b,68bとがそれぞれ弾性素材により一体に成形することにより構成されている。
【0073】
そして、それぞれのローラへの当接部材67,68は、L字状に形成された取付け部67c,68cが、図12に示すようにポンプフレーム44に形成されたL字状の係止溝44a,44bにそれぞれ植設され、互いに周方向に離間した状態で取り付けられている。この図12および図15に示す構成は、前記した図6に示すガイド部材53a,53b、およびダンパ部材61を一体に成形し、且つダンパ部材61における円弧部61aを削除した構成と同等になる。
【0074】
この構成によると、ポンプホイル42の回転に基づくローラ43aの移動により、一方の当接部材67に形成されたガイド体67aが押し倒されて、ローラ43aがこれを乗り越える瞬間に、他方の当接部材68に形成されたガイド体68aにローラ43aが当接してガイド体68aを押し曲げるように作用する。
【0075】
これにより、図6で説明したダンパ部材61における円弧部61aを実質的に削除しても、ローラ支持溝内でのローラの自由移動は規制され、ローラの自由移動に基づく騒音の発生を防止することができる。
【0076】
次に図13は、前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第4の実施の形態を示したものである。なお、図13においては、すでに説明した各構成要素に相当する主要部を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。この図13に示した状態は前記した図3に示した状態と同様にポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示している。
【0077】
この実施の形態においては、図15で示したように若干形態の異なる二部品で構成された一対の当接部材50に代えて、同一形態の二部品により当接部材50を構成するようになされている。すなわち、図16に示されたように、各当接部材69には、それぞれポンプホイルの回動に伴うローラの支持溝方向への移動を案内するガイド体69aと、ローラ支持溝内でのローラの自由移動を規制するダンパ体69bとがそれぞれ弾性素材により一体に成形されている。
【0078】
そして、図13に示したようにおり、これら一対の各当接部材69が互いに表裏が反転されて、向かい合わせの状態で利用されている。このために、ポンプフレーム44に形成されたL字状の係止溝44a,44bも、互いに向かい合わせの状態で形成されている。このように、ローラへの当接部材50を1種2部品とすることで、コストの低減に寄与することができる。
【0079】
次に図14は、前記した記録装置において利用することができるチューブポンプの第5の実施の形態を示したものである。なお、図14においては、すでに説明した各構成要素に相当する主要部を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。この図14に示した状態は前記した図3に示した状態と同様にポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示している。
【0080】
この構成においては、ローラへの当接部材50としての部材70は、図17に示すようにフレーム44内に接する円弧部70aが形成されており、この円弧部70aの外側部には、L字状の一対の取付け部70cが形成されている。また、円弧部70aの両端部を直線状に結ぶようにして薄肉体70bが形成されており、これらは弾性素材により一体に形成されている。
【0081】
この構成によると、図14に示されたようにポンプホイル42が正方向(矢印A方向)に回転駆動され、ローラ43aがポンプ作用を行なうチューブ51の面から離れようとする時、ローラ43aは前記薄肉体70bに接触する。これにより、ローラ43aはホイル42におけるローラ支持溝42aの外周方向に位置した状態で回転移動される。そして、引き続いてホイル42が正方向に回転駆動されるにしたがって、ローラ43aは薄肉体70bを押し上げるようにして回転移動し、引き続いてそのままポンプ作用を行なうチューブ51の面に接して、チューブ51を加圧変形させるように作用する。
【0082】
このように、前記薄肉体70bはポンプホイル42の回動方向に応じて、各ローラ43a,43bをローラ支持溝42a,42bの外周方向または軸芯方向への移動を案内するように作用し、且つ前記ローラに接してローラ支持溝内でのローラの自由移動を規制するように作用する。これにより、ホイル42の回転方向に応じて、ポンプ作用およびレリース作用の切替えが確実になされると同時に、ローラ支持溝内でのローラの自由移動が規制される。それ故、ローラ支持溝内でのローラの自由移動に基づく騒音の発生を抑制することができる。
【0083】
なお、前記した本発明にかかるチューブポンプは、特に図2に示したように記録用紙の駆動動作と、チューブポンプの駆動動作とを単一の駆動モータによって実現させる駆動力伝達機構を具備した記録装置に利用した場合において、印刷動作中における静粛性を向上させることができるという好ましい作用効果を得ることができるが、本発明にかかるチューブポンプは、静粛性を生かせるその他の機器に対して利用できることは勿論のことである。
【0084】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明にかかるチューブポンプによると、ポンプフレームに形成されたチューブ支持面と対向する位置に配置され、ポンプホイルの回動に伴いローラを支持溝方向へ案内すると共に、前記ローラに接してローラ支持溝内でのローラの自由移動を規制する弾性素材により形成された当接部材を備えたので、チューブとの接触領域外にあるローラは前記当接部材に接触し、ローラが支持溝内を自由に移動するのが阻止される。したがって、駆動時における静粛性を向上させたチューブポンプを提供することができる。
【0085】
そして、印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、この記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置におけるポンプユニットとして、前記チューブポンプを用いることにより、静粛性に優れた商品価値の高いインクジェット式記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備された駆動力伝達機構の例を示した平面図である。
【図3】本発明にかかるチューブポンプの第1の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図4】同じく逆転駆動させてレリース状態とした場合を示す透視図である。
【図5】同じくレリース状態とした場合においてポンプホイルがさらに回転駆動された状態を示す透視図である。
【図6】図3乃至図5に示すチューブポンプに装着されたガイド部材およびダンパ部材を拡大して示した平面図である。
【図7】図3乃至図5に示すチューブポンプに装着されたダンパ部材を裏面側から視た状態を示す斜視図および平面図である。
【図8】チューブポンプの第2の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図9】同じくポンプホイルをさらに正転駆動させた状態を示す透視図である。
【図10】同じく逆転駆動させてレリース状態とした場合を示す透視図である。
【図11】チューブポンプの第3の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図12】チューブポンプの第4の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図13】チューブポンプの第5の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図14】チューブポンプの第6の実施の形態において、正転駆動させることでポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図15】図12に示したチューブポンプに用いられるローラへの当接部材を示した正面図である。
【図16】図13に示したチューブポンプに用いられるローラへの当接部材を示した正面図である。
【図17】図14に示したチューブポンプに用いられるローラへの当接部材を示した正面図である。
【図18】従来のチューブポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図19】同じく逆転駆動させてレリース状態とした場合を示す透視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 キャリッジモータ
6 記録用紙
7,8 インクカートリッジ
9 キャッピング手段
10 ポンプユニット(チューブポンプ)
11 ワイピング機構
21 紙送りローラ
23 紙送りモータ
26 給紙ローラ駆動軸
31 排紙ローラ
39 ワイピング部材
42 ポンプホイル
42a,42b ローラ支持溝
43a,43b ローラ
44 ポンプフレーム
44a,44b 係止溝
44c チューブ支持溝
44d 導入溝
50 ローラへの当接部材
51 可撓性チューブ
52 チューブ支持面
53a,53b ガイド部材
54a,54b ローラ軸挿入開口
61 ダンパ部材
65 当接部材(可撓性チューブ)
67,68,69,70 当接部材
67a,68a,69a ガイド体
67b,68b,69b ダンパ体
70b 薄肉体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a flexible tube arranged in an arc shape is pressurized by a roller, and a tube pump that generates pressure by utilizing deformation of the tube, and a negative pressure generated by the tube pump are mounted. The present invention relates to an ink jet recording apparatus provided with a means for recovering an ink discharge ability that discharges ink from a recording head.
[0002]
[Prior art]
Inkjet recording apparatuses are used for many printings centering on color printing in recent years because noise during printing is relatively small and small dots can be formed with high density. Such an ink jet recording apparatus includes an ink jet recording head that receives the supply of ink from an ink cartridge, and a paper feed unit that conveys recording paper relative to the recording head. Recording is performed by forming dots by ejecting ink droplets onto the recording paper while moving.
[0003]
The ink jet recording apparatus forcibly removes ink from the recording head in order to prevent clogging of the nozzle opening due to ink filling into the recording head and volatilization of the ink solvent because of handling the liquid called ink. A recovery process of the ink discharge capability to be sucked and discharged is executed. The forcible discharge of ink that is performed to eliminate such clogging of the recording head or when bubbles remain in the recording head is called a cleaning operation and is performed after a long pause of the recording apparatus. It is executed when printing is resumed or when the user recognizes a print quality defect such as fading and operates a cleaning switch.
[0004]
In this cleaning operation, the recording head is sealed by the capping means and a negative pressure is applied to discharge the ink from the nozzle opening of the recording head, and the ink discharged into the capping means is sucked by the negative pressure. Then, a sequence for wiping the nozzle forming surface of the recording head is executed by a cleaning member made of an elastic plate formed of a rubber material or the like after being sent to the waste liquid tank.
[0005]
As a means for applying a negative pressure to the capping means, a so-called tube pump is used which has a relatively simple structure and is easily miniaturized, and does not cause contamination in the mechanism for sucking and discharging ink. This tube pump is configured as shown in FIGS. 18 and 19, for example. FIG. 18 shows a state in which the pump is driven in the forward direction to execute the pump action, and FIG. 19 shows a case in which the pump is driven in the reverse direction to enter the release state.
[0006]
The tube pump includes a
[0007]
Further, as shown in FIG. 19, by rotating the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the tube pump described above, the contact area of the roller with the tube is set to less than 180 degrees, preferably 173 degrees. In the tube pump having such a configuration, at the moment when the roller is removed from the contact area with respect to the tube, the roller moves in the roller support groove so as to be repelled by the repulsive force of the tube, and an impact sound is generated at that time. appear.
[0009]
Also, in the section where the roller is not in contact with the tube, the position of the roller is not fixed, so even if the pump wheel is driven to rotate in the positive direction, the roller does not enter the pressurizing position of the tube, thus obtaining a negative pressure. It may not be possible. As a countermeasure against such a problem, as shown in FIGS. 18 and 19, a pair of elastic materials protruding in the axial direction of the
[0010]
In the form shown in FIGS. 18 and 19, L-
[0011]
According to this configuration, the pair of
[0012]
In this case, the pair of
[0013]
That is, when the
[0014]
For this reason, the lengths of the
[0015]
In addition, when the tube pump described above is employed in an ink jet recording apparatus having a driving force transmission mechanism that executes a driving operation of a recording paper discharge roller and a driving operation of a tube pump by a single driving motor. In response to the paper feeding operation accompanying printing, noise is generated from the pump, resulting in poor quietness and a reduction in commercial value.
[0016]
The present invention has been made paying attention to the problems as described above, and is intended to provide a tube pump that suppresses the generation of impact noise due to the splashing of a roller, and uses this. Accordingly, an object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus excellent in quietness.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
A tube pump according to the present invention, which has been made to achieve the above object, includes a pump frame having a tube support surface that regulates the outer shape of a flexible tube in an arc shape, and a pump wheel that is rotated by power from a driving means. And a roller that is movable in the longitudinal direction of the roller support groove and rotatably attached to a roller support groove formed with a gradient in the radial direction between the shaft core and the outer periphery of the pump wheel. And a flexible tube that generates pressure by being pressure-deformed by the roller, and a contact area between the flexible tube and the roller in the pump frame is less than 180 degrees. Set, and the roller comes off the contact area of the flexible tubeIn the areaThe roller support groove is always pressed against the abutting member made of an elastic material disposed at a position facing the tube support surface formed on the pump frame, and is pushed in the rotation and retraction direction of the roller support groove as the pump wheel rotates. It is characterized by that.
[0018]
In this case, in one preferable embodiment, the abutting member is constituted by a guide member and a damper member, and the guide member moves in the roller support groove direction of the roller as the pump wheel rotates. Preferably, the damper member is disposed on both sides of the rotation direction of the pump wheel sandwiching the guide member.
Further, the contact member is composed of two guide members and a damper member, and the guide member guides the movement of the roller in the roller support groove direction as the pump wheel rotates. It is desirable that the damper member is disposed on a central region sandwiched between the two guide members and on both sides in the rotational direction of the pump wheel.
[0019]
Further, it is desirable that the guide member is attached to a locking groove formed in the pump frame, and the damper member is attached to a common locking groove to which the guide member is attached.
[0020]
Further, it is desirable that the guide member and the damper member are integrally formed and attached to a locking groove formed in the pump frame.
[0021]
Further, it is desirable that the contact member is composed of a flexible tube different from the flexible tube.
[0022]
Further, it is desirable that both ends of the another flexible tube are fitted and attached to a tube support groove formed in the pump frame.
[0023]
Further, it is desirable that both ends of the another flexible tube are respectively inserted and attached to introduction grooves into the pump frame in the flexible tube.
[0024]
Further, the abutting member to the roller is provided with a thin-walled body formed substantially in a straight line by an elastic material, and the thin-walled body is disposed at a position facing the tube support surface formed on the pump frame. It is desirable to be characterized.
[0025]
Further, it is desirable that the abutting member for the roller is attached to a locking groove formed in the pump frame.
[0026]
The pump wheel is formed with an insertion opening for the roller shaft so as to communicate with the roller support groove, and the insertion hole for the roller shaft is formed with a gradient in the radial direction. It is desirable to be characterized by being arranged at the outer peripheral position.
[0027]
In addition, an ink jet recording apparatus according to the present invention seals an ink jet recording head that discharges ink droplets corresponding to print data, a nozzle forming surface of the recording head, and receives a negative pressure from a pump unit. An ink jet recording apparatus including a capping unit that sucks ink from the ink jet recording head, wherein the tube pump is included as the pump unit.
[0028]
Further, the ink jet recording apparatus according to the present invention includes a driving force transmission mechanism that performs a driving operation of a discharge roller for recording paper and a driving operation of the tube pump by a single driving motor. And
[0029]
According to the tube pump configured as described above, the abutting member to the roller formed of an elastic material disposed at a position facing the tube support surface formed on the pump frame is accompanied by the rotation of the pump wheel. It acts to guide the movement in the direction of the roller support groove formed in the pump wheel. Thereby, when the pump wheel rotates in the forward direction, for example, the roller of the support groove is pushed out in the outer peripheral direction, and the pumping action can be reliably achieved.
[0030]
At the same time, the abutting member acts to prevent the roller from freely moving by contacting the roller in a state where the roller is out of the contact area with respect to the tube. It becomes possible.
[0031]
In the preferred embodiment described above, the abutting member for the roller formed of an elastic material is constituted by a guide member and a damper member. The guide member disposed at a position facing the tube support surface formed on the pump frame acts to guide the movement in the direction of the roller support groove formed on the pump wheel as the pump wheel rotates. To do.
[0032]
Further, by configuring the damper member that contacts the roller guided by the guide member at least on both sides of the rotation direction of the pump wheel that sandwiches the guide member, the roller is out of the contact area with the tube, Alternatively, when the roller is detached from the guide member, the roller can be prevented from coming into a state in which the roller comes into contact with the damper member and receives a repulsive force due to the elasticity of the tube.
[0033]
Therefore, the presence of the guide member constituting the abutting member can ensure a normal driving operation as the tube pump, and the presence of the damper member constituting the abutting member is unique to the tube pump. Generation of impact sound can be prevented.
[0034]
In the other preferred embodiments described above, a flexible tube can be used as the contact member formed of an elastic material, and this configuration also achieves the same operational effects as the above-described configuration. be able to. A similar effect can be obtained by using a pair of contact members formed with a guide body and a damper body, and a contact member having a thin-walled body made of an elastic material in a substantially straight line is employed. By doing so, it is possible to ensure normal driving operation and quietness as a tube pump.
[0035]
On the other hand, in order to apply a negative pressure to the capping means for sealing the recording head, according to the ink jet recording apparatus that employs the tube pump described above, for example, in the head cleaning state, the impact sound of the roller is not generated, and the product Value can be improved. In particular, in order to simplify the recording apparatus, in the recording apparatus configured so that the motor that drives the paper feeding mechanism is also used as the driving unit of the tube pump, the recording apparatus is rotationally driven in the release direction during printing. Noise is not generated from the tube pump, and quietness can be maintained even during printing.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, an ink jet recording apparatus using a tube pump according to the invention will be described based on an embodiment shown in the drawings. FIG. 1 shows the main configuration of an ink jet recording apparatus to which the present invention is applied. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a carriage. The carriage 1 is guided by a
[0037]
Although not shown in the drawing, an ink jet recording head is mounted on the surface of the carriage 1 facing the recording paper 6 (the lower surface of the carriage in FIG. 1), and ink is supplied to the recording head on the top thereof. A black ink cartridge 7 and a color ink cartridge 8 are detachably loaded.
[0038]
Reference numeral 9 in the figure denotes a capping unit arranged in a non-printing area (home position), which rises when the recording head mounted on the carriage 1 moves directly above and can seal the nozzle formation surface of the recording head. It is configured as follows. Below the capping unit 9, a
[0039]
The capping means 9 functions as a lid for preventing the nozzle opening of the recording head from drying during the rest period of the recording apparatus, and applies a drive signal unrelated to printing to the recording head to eject ink droplets idly. It functions as an ink receiver during the flushing operation, and also has a function as a cleaning unit that causes the negative pressure from the
[0040]
A
[0041]
FIG. 2 shows an example of a driving force transmission mechanism for a recording paper supply / discharge mechanism and a tube pump as a suction pump provided in the recording apparatus.
[0042]
The moving
[0043]
On the other hand, the
[0044]
A
[0045]
As a result, the wiping
[0046]
The
[0047]
As a result, the
[0048]
As described above, the
[0049]
The rotation delay mechanism formed between the
[0050]
3 to 7 show a first embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. FIG. 3 shows a state in which the pump is driven forward and the pump action is executed, and FIGS. 4 and 5 show a case where the pump is driven in the reverse direction to enter the release state. FIG. 6 is an enlarged plan view showing a guide member and a damper member constituting a contact member for a roller mounted on the tube pump, and FIG. 7A shows the damper member from the back side. The perspective view seen and FIG.7 (b) are the top views which similarly looked at the damper member from the back surface side.
[0051]
The tube pump shown in FIGS. 3 to 5 has almost the same basic configuration as the tube pump already described with reference to FIGS. 18 and 19, and therefore the corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted as appropriate. To do.
[0052]
The difference from the conventional tube pump shown in FIGS. 3 to 5 is that a
[0053]
Further, at both ends of the
[0054]
Therefore, when the
[0055]
Further, when the
[0056]
Here, as shown in FIGS. 7A and 7B, the wedge-shaped extending
[0057]
Further, as shown in FIGS. 7A and 7B, the L-shaped
[0058]
Then, as indicated by an imaginary line in FIG. 7B, for example, when one
[0059]
The tube pump shown in FIGS. 3 to 5 employs a configuration in which the
[0060]
According to this configuration, in the release state of the tube pump, there is no conventional problem factor that the roller shaft hits the communication portion between the roller
[0061]
In the above-described embodiment, as shown in FIG. 6, the pair of
[0062]
Next, FIG. 8 to FIG. 10 show a second embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. 8 to 10, the main parts corresponding to the components already described are denoted by the same reference numerals, and therefore detailed description thereof will be omitted as appropriate. 8 and 9 show a state in which the pump is driven in the forward direction to execute the pump action, and FIG. 10 shows a case in which the pump is driven in the reverse direction to enter the release state.
[0063]
In the embodiment shown in FIGS. 8 to 10, a
[0064]
Then, both ends of the
[0065]
According to this configuration, as shown in FIG. 8, when the
[0066]
Then, as the
[0067]
On the other hand, when the
[0068]
As described above, according to the embodiment shown in FIGS. 8 to 10, the
[0069]
Next, FIG. 11 shows a third embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. In FIG. 11, the main parts corresponding to the components already described are denoted by the same reference numerals, and therefore detailed description thereof is omitted as appropriate. The state shown in FIG. 11 shows a state in which the pump is driven to rotate in the normal direction as in the state shown in FIG. A structural difference from the tube pump shown in FIG. 8 is that the support structure of the
[0070]
That is, in the configuration shown in FIG. 11, the both ends of the
[0071]
FIG. 12 shows a third embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. In FIG. 12, the main parts corresponding to the components already described are denoted by the same reference numerals, and therefore detailed description thereof will be omitted as appropriate. The state shown in FIG. 12 shows a state in which the pump is driven to rotate in the normal direction as in the state shown in FIG.
[0072]
In this embodiment, two parts are used as the
[0073]
The
[0074]
According to this configuration, the guide body 67a formed on one abutting
[0075]
Accordingly, even if the
[0076]
Next, FIG. 13 shows a fourth embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. In FIG. 13, the main parts corresponding to the components already described are denoted by the same reference numerals, and therefore detailed description thereof will be omitted as appropriate. The state shown in FIG. 13 shows a state in which the pump is driven to rotate in the normal direction as in the state shown in FIG.
[0077]
In this embodiment, as shown in FIG. 15, instead of a pair of abutting
[0078]
As shown in FIG. 13, the pair of abutting
[0079]
Next, FIG. 14 shows a fifth embodiment of a tube pump that can be used in the recording apparatus described above. In FIG. 14, the main parts corresponding to the components already described are denoted by the same reference numerals, and therefore detailed description thereof will be omitted as appropriate. The state shown in FIG. 14 shows a state in which the pump is driven to rotate in the normal direction as in the state shown in FIG.
[0080]
In this configuration, the
[0081]
According to this configuration, as shown in FIG. 14, when the
[0082]
Thus, the thin-
[0083]
Note that the tube pump according to the present invention described above is provided with a drive force transmission mechanism that realizes the drive operation of the recording paper and the drive operation of the tube pump by a single drive motor as shown in FIG. When used in an apparatus, it is possible to obtain a preferable effect of being able to improve the quietness during a printing operation. However, the tube pump according to the present invention can be used for other devices that can make use of quietness. Of course.
[0084]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the tube pump according to the present invention is disposed at a position facing the tube support surface formed on the pump frame, and guides the roller in the direction of the support groove as the pump wheel rotates. A contact member formed of an elastic material that is in contact with the roller and restricts the free movement of the roller in the roller support groove, so that the roller outside the contact area with the tube contacts the contact member. The roller is prevented from freely moving in the support groove. Therefore, it is possible to provide a tube pump with improved quietness during driving.
[0085]
An ink jet recording head that discharges ink droplets corresponding to print data, and a capping unit that seals the nozzle forming surface of the recording head and sucks ink from the recording head under a negative pressure from the pump unit By using the tube pump as a pump unit in an ink jet recording apparatus including the above, it is possible to provide an ink jet recording apparatus with excellent commercial value and excellent quietness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of an ink jet recording apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a plan view illustrating an example of a driving force transmission mechanism provided in the recording apparatus illustrated in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which the pump action is executed by normal rotation driving in the first embodiment of the tube pump according to the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing a case where the motor is similarly driven in reverse to be in a release state.
FIG. 5 is a perspective view showing a state where the pump wheel is further driven to rotate in the same release state.
6 is an enlarged plan view showing a guide member and a damper member mounted on the tube pump shown in FIGS. 3 to 5. FIG.
7 is a perspective view and a plan view showing a state in which a damper member mounted on the tube pump shown in FIGS. 3 to 5 is viewed from the back side. FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which the pump action is executed by forward rotation driving in the second embodiment of the tube pump.
FIG. 9 is a perspective view showing a state where the pump wheel is further driven to rotate forward.
FIG. 10 is a perspective view showing a case where the motor is reversely driven in a release state.
FIG. 11 is a perspective view showing a state in which the pump action is executed by forward driving in the third embodiment of the tube pump.
FIG. 12 is a perspective view showing a state in which the pump action is executed by forward driving in the fourth embodiment of the tube pump.
FIG. 13 is a perspective view showing a state in which the pump action is executed by forward rotation driving in the fifth embodiment of the tube pump.
FIG. 14 is a perspective view showing a state where a pump action is executed by forward rotation driving in a sixth embodiment of a tube pump.
15 is a front view showing a contact member to a roller used in the tube pump shown in FIG.
16 is a front view showing a contact member to a roller used in the tube pump shown in FIG.
17 is a front view showing a contact member to a roller used in the tube pump shown in FIG.
FIG. 18 is a perspective view showing a state in which a conventional tube pump is driven to rotate forward to execute a pump action.
FIG. 19 is a perspective view showing a case in which a reverse drive is performed in a release state.
[Explanation of symbols]
1 Carriage
2 Carriage motor
6 Recording paper
7,8 Ink cartridge
9 Capping means
10 Pump unit (tube pump)
11 Wiping mechanism
21 Paper feed roller
23 Paper feed motor
26 Feed roller drive shaft
31 Paper discharge roller
39 Wiping members
42 Pump foil
42a, 42b Roller support groove
43a, 43b Roller
44 Pump frame
44a, 44b Locking groove
44c Tube support groove
44d introduction groove
50 Roller contact member
51 Flexible tube
52 Tube support surface
53a, 53b Guide member
54a, 54b Roller shaft insertion opening
61 Damper member
65 Contact member (flexible tube)
67, 68, 69, 70 Contact member
67a, 68a, 69a Guide body
67b, 68b, 69b Damper body
70b Thin body
Claims (13)
駆動手段からの動力により回動するポンプホイルと、
前記ポンプホイルの軸芯と外周との間に径方向に勾配を持って形成されたローラ支持溝に、前記ローラ支持溝の長手方向に移動可能で、かつ、回転可能に取り付けられたローラと、
前記ローラによって加圧変形して圧力を発生する可撓性チューブと、
を具備したチューブポンプであって、
前記ポンプフレーム内における前記ローラが接触して前記可撓性チューブを加圧変形する領域は180度未満に設定され、
前記ローラが前記可撓性チューブの接触領域から外れる領域において、前記ポンプフレームに形成されたチューブ支持面と対向する位置に配置された弾性素材からなる当接部材と常に接触して前記ポンプホイルの回動に伴い前記ローラ支持溝の回転後退方向へ押される、
ことを特徴とするチューブポンプ。A pump frame having a tube support surface that regulates the outer shape of the flexible tube in an arc shape;
A pump wheel that is rotated by power from the driving means;
A roller that is movable in the longitudinal direction of the roller support groove and rotatably attached to a roller support groove formed with a gradient in the radial direction between the shaft core and the outer periphery of the pump wheel,
A flexible tube that generates pressure by being pressure-deformed by the roller;
A tube pump comprising:
The area in the pump frame where the rollers come into contact and pressurize and deform the flexible tube is set to less than 180 degrees,
In the region where the roller is Ru lose contact area of the flexible tube, the pump wheel in constant contact with the contact member made of an elastic material which is arranged at a position facing the tube support surface formed on the pump frame The roller support groove is pushed in the rotational retreat direction with the rotation of
A tube pump characterized by that.
前記ガイド部材は、前記ポンプホイルの回動に伴って、前記ローラの前記ローラ支持溝方向への移動を案内し、
前記ダンパ部材は、前記ガイド部材を挟む前記ポンプホイルの回動方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のチューブポンプ。The contact member is composed of a guide member and a damper member,
The guide member guides the movement of the roller in the roller support groove direction as the pump wheel rotates.
The tube pump according to claim 1, wherein the damper member is disposed on both sides of the rotation direction of the pump wheel sandwiching the guide member.
前記ガイド部材は、前記ポンプホイルの回動に伴って、前記ローラの前記ローラ支持溝方向への移動を案内し、
前記ダンパ部材は、前記2本のガイド部材に挟まれた中央領域と、前記ポンプホイルの回動方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のチューブポンプ。The contact member is composed of two guide members and a damper member,
The guide member guides the movement of the roller in the roller support groove direction as the pump wheel rotates.
2. The tube pump according to claim 1, wherein the damper member is disposed on a central region sandwiched between the two guide members and on both sides in a rotation direction of the pump wheel.
前記ポンプユニットとして、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のチューブポンプを具備したことを特徴とするインクジェット式記録装置。An ink jet recording head that discharges ink droplets according to print data, and a capping that seals the nozzle forming surface of the recording head and sucks ink from the ink jet recording head under negative pressure from a pump unit An ink jet recording apparatus comprising means,
An ink jet recording apparatus comprising the tube pump according to any one of claims 1 to 11 as the pump unit.
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