JP4062115B2 - Apparatus for determining blow-by gas generation state of internal combustion engine and control apparatus for internal combustion engine using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置及びそれを用いた内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、ピストンとシリンダとの隙間から漏れ出してエンジンオイルを希釈するオイル希釈燃料の漏れ込み流量が大きい場合、エンジンオイルから蒸発してブローバイシステムから吸気系に吸入されるオイル希釈燃料が増大することになり、空燃比が過濃(燃料リッチ)となって、運転性や排気性能に悪影響を及ぼすことが知られている。
【0003】
また、ガソリンの他にアルコールとガソリンの各種組成の混合燃料でも走行可能な、いわゆるフレキシブルフューエルビークル(FFV)と言われる自動車において、燃料タンク内のアルコールセンサが異常な場合には、排気空燃比に基づいて燃料内のアルコール濃度を推定する技術が従来より知られている(特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−163992号公報(第1−4頁、第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1のように、排気空燃比を用いて燃料内のアルコール濃度を推定する場合、ブローバイガスの発生量に応じて排気空燃比が変化するため、アルコール濃度推定の誤差が大きくなってしまうという問題がある。
【0006】
すなわち、排気空燃比を用いた各種診断システムにおいては、ブローバイガスの発生量に応じて排気空燃比が変化してしまうため、誤診断を引き起こしてしまう虞があり、ブローバイガスの発生量を考慮することが重要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置は、エンジンオイルの温度を検出するオイル温度検出手段と、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の最高値を記憶するオイル温度最高値記憶手段と、エンジンオイルを希釈するオイル希釈燃料量を推定するオイル希釈燃料量推定手段を備え、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の上昇が止まったら、ブローバイガスの発生量が少ないと判定すると共に、エンジンキー操作による初回電源投入時毎、もしくはオイル希釈燃料量が所定値以上になると、オイル温度最高値をその時点でのオイル温度に書き換える。冷機始動後、エンジンオイルの油温が上昇している間は、ブローバイガスは発生し続けるが、油温がピークに達し、低下に転じると、ブローバイガスの発生は減少する。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の概略構成を示している。エンジン本体1の燃焼室2には、吸気弁3を介して吸気通路4が接続されていると共に、排気弁5を介して排気通路6が接続されている。
【0011】
吸気通路4には、エアクリーナ7、吸入空気量を検出するエアフローメータ8、吸入空気量を制御するスロットル弁9及び吸気中に燃料を噴射供給する燃料噴射弁11が配設されている。
【0012】
燃料噴射弁11は、エンジンコントロールユニット12(以下、ECUと記す)からの噴射指令信号により運転条件に応じて所定の空燃比となるよう吸気中に燃料を噴射供給している。
【0013】
排気通路6には、排気中の酸素濃度を検出する空燃比センサとしての酸素濃度センサ13と、三元触媒14が配設されている。
【0014】
三元触媒14は理論空燃比を中心とするいわゆるウィンドウに空燃比がある場合に最大の転化効率をもって排気中のNOx、HC、COを同時に浄化できるため、ECU12では、三元触媒14の上流側に設けた酸素濃度センサ13からの出力に基づいて排気空燃比が上記のウィンドウの範囲内で一定の周期をもって振れるように空燃比のフィードバック制御を行う。
【0015】
また、ECU12には、エンジン本体1の冷却水温度を検知する水温センサ15、エンジン回転数を検出するクランク角センサ16、外気温を検知する外気温センサ17及び車両速度を検知する車速センサ18からの信号が入力されている。
【0016】
ここで、エンジン運転中において、燃料の一部がシリンダの内壁面に付着し、ピストンとシリンダとの隙間から漏れだしてエンジンオイルを希釈するいわゆるオイル希釈が発生すると、燃焼室2内で燃焼する燃料量が減少することなり、空燃比が過度に希薄(エアリッチ)となって、運転性や排気性能の悪影響を及ぼす虞がある。また、オイル希釈によりエンジンオイルを希釈している燃料が、エンジンオイルから蒸発し、ブローバイシステム等から吸気系に吸入されると、空燃比が過度に過濃(燃料リッチ)となって、運転性や排気性能の悪影響を及ぼす虞がある。
【0017】
まず、オイル希釈によりエンジンオイルに混入したオイル希釈燃料量OFを以下の手順により推定する。
【0018】
図2に示すフローチャートは、所定時間毎に実行されるものであって、オイル希釈燃料量OFを求める全体のフローチャートを示している。
【0019】
第1サブルーティン(詳細は後述)からなるステップ1(以下、単にSと表記する)では、オイル希釈燃料量の増加量Aを算出する。
【0020】
第2サブルーティン(詳細は後述)からなるS2では、オイル希釈燃料量の減少割合Bを算出する。
【0021】
S3では、S1で算出されたオイル希釈燃料量の増加量Aと、S2で算出されたオイル希釈燃料量の減少割合Bとを用いて、オイル希釈燃料量の変化量COFを算出する。ここでOFn-1は、前回算出されたオイル希釈燃料量である。そして、S4にて、オイル希釈燃料量OFを算出する。
【0022】
図3に、上述した第1サブルーティン内の制御の流れを示す。
【0023】
S11では、MOFDマップ(後述)を参照し、増加量Aの増加率である燃料落ち割合Cを算出する。図4に、MOFDマップの特性例を示す。このMOFDマップは、エンジン温度としてのシリンダ壁温TC(詳細は後述する)とエンジン回転数Neとから、燃料落ち割合Cを算出するものであって、エンジン回転数が低いほど燃料落ち割合Cは大きくなり、また、シリンダ壁温TCが低いほど燃料落ち割合Cは大きくなっている。これは、エンジンが低回転では、ガス流動が小さくなり、燃料の気化微粒化が悪く、壁面に燃料が付着し易くなると考えられるためである。また、シリンダ壁温TCに関しては、燃料の揮発特性による。
【0024】
S12では、負荷補正テーブル(後述)を参照し、負荷補正率Dを算出する。図5に、負荷補正テーブルの特性例を示す。負荷補正テーブルは、エンジン負荷としてエアフローメータ8の出力より得られる吸入空気量Qaとエンジン回転数Neとから求まる基本噴射量Tp(後述)から負荷補正率Dを算出するものであって、高負荷ほど燃焼室2での燃料の未燃分割合が多いため、負荷補正率Dは大きな値となる。これは圧力により燃料揮発性が変わることが影響すると考えられるためである。ここで、基本噴射量Tpは、エンジン回転数Neとエアフローメータ8からの出力より得られる吸入空気量Qaとを用い、エンジン1回転当たりの吸入空気量(Qa/Ne)に所定の定数Kを掛けることによって算出されるものである。
【0025】
S13では、燃料落ち割合C、負荷補正率D、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷としてエンジンの運転状態によって決定される燃料噴射量Teを用いて、これらの積として増加量Aを算出する。
【0026】
図6に、上述した第2サブルーティン内の制御の流れを示す。この第2サブルーティンでは、S21にて、MOFUマップ(後述)を参照して、エンジンオイルからのオイル希釈燃料の蒸発率である減少割合Bを算出する。図7に、MOFUマップの特性例を示す。このMOFUマップは、オイル温度TOとエンジン回転数Neとから減少割合Bを算出するものである。減少割合とオイル温度TOとの相関性は、燃料の揮発性により、オイル温度TOが高いほど減少割合Bが大きくなる。また、減少割合とエンジン回転数Neとの相関性は、オイルポンプによるオイルの循環撹拌や、クランクシャフトのカウンターウェイトによるオイル撹拌により、エンジンオイル内の燃料の蒸発が促進されされることから、エンジン回転数Neが高いほど減少割合Bが大きくなる。
【0027】
次に、増加量Aを算出する際に用いるシリンダ壁温TCの予測制御フローを図8に示す。
【0028】
まず、S31にて、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時であるか否かを判定し、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時のいずれかの場合には、S32に進み、シリンダ壁温TCの初期値TC0の値をエンジンの冷却水温Twと同値として、次回の演算での温度上昇に備えることとする。
【0029】
S31にて、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時のいずれかでもないと判定されるとS33に進み、エンジンが燃料カット中であるか否かを判定し、エンジンが燃料カット中であればS34に進み、エンジンが燃料カット中でないならばS35に進む。
【0030】
エンジンが燃料カット中であれば、シリンダ壁温TCは、エンジン冷却水温Twに向け収束するので、S34にて、エンジン冷却水温Twからの温度上昇分平衡温度TCHをゼロとする(TCH=0)。
【0031】
一方、エンジンが燃料カット中でなければ、S35にて、MTCHマップ(後述)を参照して、シリンダ壁温TCとエンジン冷却水温Twとの温度差である温度上昇分平衡温度TCHを算出する。図9に、MTCHマップの特性例を示す。このMTCHマップは、エンジン回転数Neと基本噴射量Tpとを用いて温度上昇分平衡温度TCHを算出するものである。温度上昇分平衡温度TCHは、燃焼温度と強い相関があるので、エンジン回転数Neが高く、基本噴射量Tpすなわちエンジン負荷が高いほど高い値となる。
【0032】
S36では、KTCマップ(後述)を参照して温度の時定数に相当する温度変化割合KTCを算出する。図10に、KTCマップの特性例を示す。このKTCマップは、エンジン回転数Neと基本噴射量Tpを用いて温度変化割合KTCを算出するものである。温度変化割合KTCは、シリンダ壁への伝熱はガス流速が支配的なのでエンジン回転数Neの影響が大きく、基本噴射量Tpすなわちエンジン負荷に対しても圧力による伝熱の影響で感度を持っている。つまり、温度変化割合KTCは、エンジン回転数Neが高く、基本噴射量Tpが高いほど大きな値となる。
【0033】
尚、本実施形態では、温度上昇分平衡温度TCHと温度変化割合KTCとを、エンジン回転数Neと基本噴射量Tpとを割り付けたマップから算出する方式を提示したが、精度要求が低いならエアフローメータからの検出信号である吸入空気量Qaを割り付けた算出テーブルをそれぞれ用意し、これら算出テーブルを用いて求めるようにしてもよい。
【0034】
次に、S37にて、温度上昇分平衡温度TCHと温度変化割合KTCから時々刻々の予測温度DTCを求める。この予測温度DTCは、エンジン冷却水温Twとの温度差であって、DTCn=DTCn-1+(TCH−DTCn-1)×KTCで表される。この式は、一時遅れの式であり、温度上昇分平衡温度TCHに対して、予測温度DTCを一時遅れで追従させるものである。一時遅れとしたのは、熱の逃げとのバランスにより理論上も割合一定で変わると思われることからで、発明者らが実測した経験のあるバルブ温度の上昇波形と同じであるとみなした。尚、DTCn-1は前回計算時の予測温度である。
【0035】
そして、S38にて、エンジン冷却水温Twに、S37で算出した予測温度DTCnを加えた値をシリンダ壁温TCnとし、シリンダ壁温TCの予測を終了する。すなわち、温度上昇分平衡温度TCH及び予測温度DTCは、エンジン冷却水温Twからの温度上昇量であるため、最後にエンジン冷却水温Twを加算するのである。
【0036】
尚、本実施形態では、シリンダ壁温TCを予測する例を示したが、これは安い原価でシステムを提供するためであり、温度センサをシリンダに埋め込んで直接シリンダ壁の温度を検出しても差し支えはないし、その方が精度が高いものとなる。
【0037】
次に、上述した図7のMOFUマップを用いてオイル減少割合B(オイル希釈燃料の蒸発率)を算出する際に用いるオイル温度TOの予測制御フローを図11に示す。
【0038】
S41にて、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時であるか否かを判定し、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時のいずれかの場合には、S42に進み、TO0の値をエンジンの冷却水温Twと同値とする。
【0039】
S41にて、エンジン始動時もしくはECU12の初回通電時のいずれかでもないと判定されるとS43に進む。
【0040】
S43では、エンジンオイルとエンジン冷却水との熱流分TTWを、エンジン冷却水温度Twと、TTWSと、前回計算時のオイル温度TOn-1と、を用いて算出する。TTWn=(Tw−TOn-1)×TTWS。つまり、伝熱量は温度差と比例し、流速の関数であるので、エンジン回転数Neから求めたTTWSを乗算して求めるものである。
【0041】
図12は、TTWSの算出テーブルの特性例を示している。TTWSは、エンジン回転数Neに比例して大きな値となる。ここで、TTWSを算出する際にエンジン回転数Neを用いたのは、エンジン冷却水またはエンジン冷却水に接するシリンダブロック、シリンダヘッドと、エンジンオイルとの間に伝熱は、オイルポンプを回すエンジン回転数Neと比例するからである。また、オイルパンを伝わってくる分もあるが、それは、図12の特性に適宜下駄を履かせることで対応できる。
【0042】
S44では、燃焼との熱流分TTCを、エンジン冷却水温度Twと、TTCT及びTTCNとを用いて算出する。TTCn=(TTCT−TOn-1)×TTCN。
【0043】
ここで、図13はTTCTの算出テーブルの特性例を示し、図14はTTCNの算出テーブルの特性例を示している。TTCTは、ピストンシリンダ壁の温度であり、燃焼温度と関係するので燃料噴射量Teとエンジン回転数Neとの積を用いて、図13の算出テーブルから求める。TTCNは伝熱のためのエンジンオイル流速で、エンジン回転数Neを用いて図14の算出テーブルから求める。
【0044】
S45では、外気への放熱分TTAを算出する。TTAn=(TOn-1−Ta)×TTAVSP。Taは外気温センサ17の出力信号でる外気温度、TTAVSPは車速センサ18の出力信号VSP(車速)から求める伝熱のための流速である。図15はTTAVSPの算出テーブルの特性例を示している。
【0045】
そして、S46にて、オイル温度TOnを算出する。TOn=TOn-1+TTWn+TTCn−TTAn。つまり、S46に示すオイル温度TOnを算出する式は、エンジンオイルが、エンジン冷却水と燃焼によりピストンシリンダで暖められ、走行風(とエンジン冷却水)で冷却される現象をモデリングした式である。
【0046】
このように求めたオイル温度TOを、オイル希釈燃料の蒸発計算に用いる。
【0047】
尚、本実施形態では、オイル温度TOを予測する例を示したが、これは安い原価でシステムを提供するためであり、エンジンオイルの温度を温度センサで直接検出するようにしても差し支えはないし、その方が精度が高いものとなる。
【0048】
また、この実施形態においては、オイルパンを冷やすのは外気温度Taとし、ラジエターからの温風は無視したが、ラジエターからの温風が多く当たる車両の場合には、ラジエータからの温風を考慮してTaを補正して用いれば精度を上げることが可能である。
【0049】
ブローバイガスは、冷機始動後、エンジンオイルの温度が上昇している間は発生し続けるが、オイル温度がピークに達し、低下に転じると、その発生は減少する。そこで、この現象に着目し、オイル温度TO及びオイル希釈燃料量OFを用いてブローバイガスの発生状態を判定する。
【0050】
図16は、ブローバイガスの発生状態を判定するブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを求める全体のフローチャートを示している。
【0051】
S101及びS102では、上述した要領で算出されたオイル温度TO及びオイル希釈燃料量OFを読み込む。
【0052】
S103では、オイル希釈燃料量OFが所定値未満であるかどうか判定し、所定値未満あればその後オイル温度TOが上昇しても蒸発するブローバイガス量は少ないと判断してS104に進み、所定値以上であればその後オイル温度TOが上昇すると蒸発するブローバイガス量が多くなると判断しS105に進む。ここで、このS103における所定値とは、オイル温度が上昇するシーン(例えば、高速道路を全開相当で走行し、その後渋滞に巻き込まれるなど)を想定して決めたオイル温度上昇代に対して蒸発してくるブローバイガス量の運転性への影響などを考慮して設定されるものである。
【0053】
S105では、ECU12内に記憶されているオイル温度最高値TOMAXを現在のオイル温度TOに書き換え、かつS106に進んでブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「0」とし、ルーチンを終了する。尚、オイル温度最高値TOMAXは、電源OFF時には、電源OFF直前のオイル温度最高値TOMAXがECU12内に記憶される。
【0054】
S104では、ECU12に初回電源投入されたのかどうか、すなわちエンジンキー操作による初回電源投入時であるか否かを判定する。
【0055】
初回電源投入の場合にはクーラント温度が低くエンジンフリクションが大きい等の理由によりオイル希釈燃料量が多くなり、その後オイル温度TOの上昇に伴い蒸発するブローバイガス量が多くなるので、S105に進み、オイル温度最高値TOMAXを現在のオイル温度TOに書き換え、かつS106に進んでブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「0」とし、ルーチンを終了する。
【0056】
初回電源投入でない場合にはS107に進み、S101で読み込んだオイル温度TOと、現在のオイル温度最高値TOMAXと、を比較する。
【0057】
そして、オイル温度TOがオイル温度最高値TOMAXよりも大きければ、S108に進みオイル温度最高値TOMAXを現在のオイル温度TOに書き換えてからS109に進む。オイル温度TOがオイル温度最高値TOMAXよりも小さければオイル温度最高値TOMAXの書き換えを行わずにS109に進む。
【0058】
S109では、S101で読み込んだオイル温度TOが、オイル温度最高値TOMAXより低く、かつオイル温度最高値TOMAXから所定値DTOLSLを減じた温度より高い、所定温度範囲内にあるか否かを判定する。これは、エンジンオイルから蒸発するブローバイガス量は、オイル温度最高値TOMAXと強い相関を持ち、現在のオイル温度TOが、オイル温度最高値TOMAXから、これよりも所定値DTOLSLだけ低い温度までの範囲内にあれば、再び燃料がオイルを希釈しない限りブローバイガス量が著しく減少するからである。
【0059】
図17は、エンジンオイル内にエタノール燃料が混入している場合と、ガソリンが混入している場合とにおける、オイル温度とブローバイガス量との相関関係を示している。
【0060】
エンジンオイル内に混入する燃料がガソリンの場合(図17中の破線)、様々な分子量の炭化水素や地域によってはエタノール等が混入している。従って、蒸留特性も市販燃料によりばらつくが、一般的なエンジンの運転領域、すなわちオイル温度で0℃以上120℃以下の範囲では、0〜約60%の性状が蒸発する。一方、エンジンオイル内に混入する燃料がエタノール燃料の場合(図17中の実線)、オイル温度がエタノールの沸点近傍の値になった時にブローバイガス量が大きく増加する。
【0061】
S109で、オイル温度TOが、オイル温度最高値TOMAXより低く、かつオイル温度最高値TOMAXから所定値DTOLSLを減じた温度より高い、所定温度範囲内にあると判定されるとS110に進む。
【0062】
S109で、オイル温度TOが上記所定温度範囲内にないと判定されるとS106に進み、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「0」とし、ルーチンを終了する。
【0063】
S110では、オイル温度TOがS109における所定温度範囲内にある状態が所定時間以上継続したか否かを判定する。これは、エンジンオイルから蒸発するブローバイガス量は、オイル温度最高値TOMAXと強い相関を持ち、現在のオイル温度TOが、オイル温度最高値TOMAXよりも所定値低い温度範囲内にある状態が所定時間継続した場合、再び燃料がエンジンオイルを希釈しない限りブローバイガス量が著しく減少するからである。
【0064】
S110で、オイル温度TOが所定温度範囲内にある状態が所定時間以上継続したと判定されると、S111に進む。
【0065】
S110で、オイル温度TOが所定温度範囲内にある状態が所定時間以上継続していないと判定されると、S106に進み、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「0」とし、ルーチンを終了する。
【0066】
S111では、オイル温度TOが低温側の所定値TOMIN♯よりも低下したか否かを判定する。これはオイル温度TOが所定の低い温度を下回ると再び燃料がエンジンオイルを希釈し、ブローバイガス量が再び増加するからである。
【0067】
S111で、オイル温度TOが低温側の所定値TOMIN♯よりも低下していないと判定されると、S112に進み、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「1」とし、ルーチンを終了する。
【0068】
S111で、オイル温度TOが低温側の所定値TOMIN♯よりも低下していると判定されると、S106に進み、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを「0」とし、ルーチンを終了する。
【0069】
つまり、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKは、ブローバイガスの発生量が少ないときは「1」となり、ブローバイガスの発生量が多いときには「0」となる。
【0070】
このように、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを求めることによって、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができる。
【0071】
尚、上述した第1実施形態においては、S109にてオイル温度TOがオイル温度最高値TOMAXとオイル温度最高値TOMAXから所定値DTOLSLを減じた所定温度範囲内にあるか否かを判定しているが、S109にて、オイル温度TOの上昇が止まった場合、オイル温度TOの上昇が止まり、かつオイル温度TOがオイル温度最高値TOMAXよりも低下した場合、あるいはオイル温度TOの上昇が止まり、かつオイル温度TOがオイル温度最高値TOMAX近傍に所定時間の間留まった場合に、ブローバイガスの発生量が少ないと判定するようにしてもよい。
【0072】
次に、ガソリンの他にアルコールとガソリンの各種組成の混合燃料でも走行可能な、いわゆるフレキシブルフューエルビークル(FFV)の燃料内のアルコール濃度推定を行う際に、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを用いる制御の一例を図18に示す。
【0073】
この図18に示す第2実施形態のフローチャートにおいては、空燃比学習条件及びアルコール濃度推定を行う際の許可条件に、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを用いている。
【0074】
まず、S201では、酸素濃度センサ13の出力信号を基に算出された空燃比フィードバック補正係数αを読み込む。
【0075】
S202では、空燃比学習条件が成立しているか否かを判定し、空燃比学習条件が成立している場合には、S203に進み、各運転領域毎のαm算出マップのマップ値の書き換えを行う。空燃比学習条件が成立していない場合には、各αmマップ値のマップ値の書き換えを行わずにS204に進む。ここで、αmは上記αに基づいて算出される空燃比学習補正係数である。
【0076】
S204では、現在の各運転領域毎のαmマップを参照し、各運転領域毎のαmを求める。
【0077】
S205では、アルコール濃度推定許可条件が成立しているか否かを判定する。本実施形態においては、エンジン冷却水温、エンジン始動後経過時間、空燃比学習制御の進行状況、給油履歴などの条件が整い、かつブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKが「1」のときに、アルコール濃度推定許可条件が成立したと判定する。
【0078】
そして、S205にて、アルコール濃度推定許可条件が成立している場合にはS206に進み、酸素濃度センサ13での検出値、すなわち排気空燃比に基づいてアルコール濃度推定を実行する。
【0079】
S205にてアルコール濃度推定許可条件が成立していない場合には、アルコール濃度推定を行わずにルーチンを終了する。
【0080】
このように、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKが「1」のとき、すなわちブローバイガスの発生量が少ないときに、空燃比学習やアルコール濃度推定を許可することによって、ブローバイガスの影響を受けることなく、精度よく、空燃比学習やアルコール濃度推定を行うことができる。
【0081】
また、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができるため、ブローバイガスによって排気空燃比が大きく変化するような場合には、空燃比学習やアルコール濃度推定が許可されなくなる。つまり、ブローバイガスの発生量が多いときのみ、空燃比学習やアルコール濃度推定が行われないため、空燃比学習やアルコール濃度推定を実行する頻度を最大限確保することができ、安定して空燃比学習やアルコール濃度推定を行うことができる。
【0082】
尚、この第2実施形態においては、ブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを用いて、空燃比学習とアルコール濃度推定の許可判定を行っているが、空燃比学習とアルコール濃度推定以外の排気空燃比を用いて実行される燃料系のシステム診断の許可条件にブローバイガス発生状態判定フラグFBBYOKを適用することも可能である。
【0083】
上記各実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
【0084】
(1) 内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置は、エンジンオイルの温度を検出するオイル温度検出手段を有し、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の上昇が止まったら、ブローバイガスの発生量が少ないと判定する。冷機始動後、オイル温度が上昇している間は、ブローバイガスは発生し続けるが、オイル温度がピークに達し、低下に転じると、ブローバイガスの発生は減少する。これによって、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができる。
【0085】
(2) 前記(1)に記載の内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置において、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の最高値を記憶するオイル温度最高値記憶手段を有し、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度が、オイル温度最高値よりも低下すると、ブローバイガスの発生量が少ないと判定する。エンジンオイルから蒸発するブローバイガス量は、オイル温度最高値と強い相関を持ち、オイル温度が、オイル温度最高値よりも低下した場合、再びオイル希釈燃料によりエンジンオイルが希釈されない限りブローバイガス量は著しく減少するため、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができる。
【0086】
(3) 前記(1)に記載の内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置において、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の最高値を記憶するオイル温度最高値記憶手段を有し、オイル温度検出手段により検出されたオイル温度が、所定時間の間、オイル温度最高値近傍に留まると、ブローバイガスの発生量が少ないと判定する。エンジンオイルへ流入したオイル希釈燃料は、オイル温度最高値と強い相関を持ち、一度オイル温度がオイル温度最高値近傍まで上昇して所定時間経過すれば、ブローバイガスとして蒸発するため、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガス発生量を精度良く判定することができる。
【0087】
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかに記載の内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置において、エンジンオイルの温度が予め設定された所定温度以下になるとブローバイガスの発生量が多いと判定する。
【0088】
(5) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載の内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置において、エンジンオイルを希釈するオイル希釈燃料量を推定するオイル希釈燃料量推定手段を備え、エンジンキー操作による初回電源投入時毎、もしくはオイル希釈燃料量が所定値以上になると、オイル温度最高値をその時点でのオイル温度に書き換える。エンジンクーラント水温の低下や、エンジン負荷大による燃料噴射量の耐熱増量を経験した後などでは、オイル希釈燃料量が多くなるので、オイル温度最高値をクリアすることで、ブローバイガス発生状態を精度良く判定する。
【0089】
(6) 内燃機関の制御装置は、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置によりブローバイガスの発生量が少ないと判定されると、内燃機関の空燃比学習や内燃機関の空燃比に関する診断を許可する。これによって、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガスの影響を受けずに空燃比学習や空燃比に関連する診断の精度や頻度を向上させることができる。
【0090】
(7) 内燃機関の制御装置は、前記(1)〜(5)のいずれかに記載された内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置と、空燃比を検出する空燃比検出手段と、空燃比検出手段での検出値に基づいて燃料内のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定手段と、を有し、前記ブローバイガス発生状態判定装置によりブローバイガスの発生量が少ないと判定されると、アルコール濃度推定手段による燃料内のアルコール濃度推定を許可する。これによって、運転パターンや環境がどのように異なる場合においても、ブローバイガスの影響を受けずに燃料内のアルコール濃度推定の精度や頻度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の概略構成を示す説明図。
【図2】オイル希釈燃料量を求める全体のフローチャート。
【図3】図2の第1サブルーティンの制御の流れを示すフローチャート。
【図4】MOFDマップの特性例を示す説明図。
【図5】負荷補正テーブルの特性例を示す説明図。
【図6】図2の第2サブルーティンの制御の流れを示すフローチャート。
【図7】MOFUマップの特性例を示す説明図。
【図8】シリンダ壁温TCの予測制御を示すフローチャート。
【図9】MTCHマップの特性例を示す説明図。
【図10】KTCマップの特性例を示す説明図。
【図11】オイル温度TOの予測制御を示すフローチャート。
【図12】TTWS算出テーブルの特性例を示す説明図。
【図13】TTCT算出テーブルの特性例を示す説明図。
【図14】TTCN算出テーブルの特性例を示す説明図。
【図15】TTAVSP算出テーブルの特性例を示す説明図。
【図16】ブローバイガス発生状態判定フラグを求めるためのフローチャート。
【図17】オイル温度とブローバイガス量との相関関係を示す説明図。
【図18】本発明の第2実施形態における制御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン本体
2…燃焼室
3…吸気弁
4…吸気通路
5…排気弁
6…排気通路
7…エアクリーナ
8…エアフローメータ
9…スロットル弁
11…燃料噴射弁
12…エンジンコントロールユニット
13…酸素濃度センサ
14…三元触媒
15…水温センサ
16…クランク角センサ
17…外気温センサ
18…車速センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine and a control device for an internal combustion engine using the same.
[0002]
[Prior art]
In an internal combustion engine, when the leakage flow rate of the oil diluted fuel that leaks from the gap between the piston and the cylinder and dilutes the engine oil is large, the oil diluted fuel that evaporates from the engine oil and is sucked into the intake system from the blow-by system. It is known that the air-fuel ratio becomes excessively rich (fuel rich), which adversely affects drivability and exhaust performance.
[0003]
Further, in an automobile called a so-called flexible fuel vehicle (FFV) that can run with a mixed fuel of various compositions of alcohol and gasoline in addition to gasoline, when the alcohol sensor in the fuel tank is abnormal, the exhaust air-fuel ratio is set. A technique for estimating the alcohol concentration in the fuel based on the conventional technology is known (see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-163992 (page 1-4, FIG. 5)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as in
[0006]
That is, in various diagnostic systems using the exhaust air / fuel ratio, the exhaust air / fuel ratio changes according to the amount of blow-by gas generated, which may cause a false diagnosis, and the amount of blow-by gas generated is taken into account. It becomes important.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The blow-by gas generation state determination apparatus for an internal combustion engine according to the present invention includes an oil temperature detection means for detecting the temperature of engine oil, and an oil temperature maximum value storage means for storing the maximum value of the oil temperature detected by the oil temperature detection means. And an oil diluted fuel amount estimating means for estimating an oil diluted fuel amount for diluting the engine oil, and when the increase in the oil temperature detected by the oil temperature detecting means stops, it is determined that the amount of blow-by gas generated is small Every time the power is turned on for the first time by the engine key operation or when the amount of oil diluted fuel exceeds a predetermined value, the maximum oil temperature value is rewritten to the oil temperature at that time. While the oil temperature of the engine oil is rising after the cold start, blow-by gas continues to be generated, but when the oil temperature reaches a peak and starts to decrease, the generation of blow-by gas decreases.
[0008]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to accurately determine the blow-by gas generation amount regardless of how the operation pattern and environment are different.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0010]
FIG. 1 shows a schematic configuration of a control device for an internal combustion engine according to an embodiment of the present invention. An
[0011]
In the
[0012]
The fuel injection valve 11 injects and supplies fuel during intake air so as to achieve a predetermined air-fuel ratio in accordance with operating conditions by an injection command signal from an engine control unit 12 (hereinafter referred to as ECU).
[0013]
In the
[0014]
Since the three-
[0015]
The ECU 12 includes a
[0016]
Here, during engine operation, a part of the fuel adheres to the inner wall surface of the cylinder, leaks from the gap between the piston and the cylinder, and so-called oil dilution that dilutes engine oil occurs, so that combustion occurs in the
[0017]
First, the oil diluted fuel amount OF mixed in the engine oil by oil dilution is estimated by the following procedure.
[0018]
The flowchart shown in FIG. 2 is executed every predetermined time, and shows an overall flowchart for obtaining the oil diluted fuel amount OF.
[0019]
In step 1 (hereinafter simply referred to as S) consisting of a first subroutine (details will be described later), an increase amount A of the oil diluted fuel amount is calculated.
[0020]
In S2 including the second subroutine (details will be described later), a reduction ratio B of the oil diluted fuel amount is calculated.
[0021]
In S3, the oil dilution fuel amount change amount COF is calculated using the oil dilution fuel amount increase amount A calculated in S1 and the oil dilution fuel amount decrease ratio B calculated in S2. Here, OF n-1 is the oil dilution fuel amount calculated last time. In S4, the oil diluted fuel amount OF is calculated.
[0022]
FIG. 3 shows a control flow in the first subroutine described above.
[0023]
In S11, a fuel drop rate C, which is an increase rate of the increase amount A, is calculated with reference to a MOFD map (described later). FIG. 4 shows an example of the characteristics of the MOFD map. This MOFD map calculates the fuel drop rate C from the cylinder wall temperature TC (details will be described later) as the engine temperature and the engine speed Ne. The fuel drop rate C decreases as the engine speed decreases. The fuel drop rate C increases as the cylinder wall temperature TC decreases. This is because when the engine is running at a low speed, the gas flow becomes small, the vaporization and atomization of the fuel is poor, and the fuel is likely to adhere to the wall surface. Further, the cylinder wall temperature TC depends on the volatilization characteristics of the fuel.
[0024]
In S12, a load correction rate D is calculated with reference to a load correction table (described later). FIG. 5 shows a characteristic example of the load correction table. The load correction table calculates a load correction factor D from a basic injection amount Tp (described later) obtained from the intake air amount Qa obtained from the output of the
[0025]
In S13, an increase amount A is calculated as a product of the fuel drop rate C, the load correction rate D, the engine speed Ne, and the fuel injection amount Te determined by the engine operating state as the engine load.
[0026]
FIG. 6 shows the flow of control in the second subroutine described above. In this second subroutine, in S21, a reduction rate B, which is the evaporation rate of the oil-diluted fuel from the engine oil, is calculated with reference to a MOFU map (described later). FIG. 7 shows a characteristic example of the MOFU map. This MOFU map is used to calculate the reduction rate B from the oil temperature TO and the engine speed Ne. As for the correlation between the reduction rate and the oil temperature TO, the reduction rate B increases as the oil temperature TO increases due to the volatility of the fuel. Further, the correlation between the reduction rate and the engine speed Ne is that the evaporation of the fuel in the engine oil is promoted by the oil agitation by the oil pump and the oil agitation by the counterweight of the crankshaft. The reduction rate B increases as the rotational speed Ne increases.
[0027]
Next, FIG. 8 shows a prediction control flow of the cylinder wall temperature TC used when calculating the increase amount A.
[0028]
First, in S31, it is determined whether the engine is being started or the
[0029]
If it is determined in S31 that the engine is not started or the
[0030]
If the engine is under fuel cut, the cylinder wall temperature TC converges toward the engine cooling water temperature Tw. Therefore, in S34, the equilibrium temperature TCH corresponding to the temperature rise from the engine cooling water temperature Tw is set to zero (TCH = 0). .
[0031]
On the other hand, if the engine is not in the fuel cut, an equilibrium temperature TCH corresponding to a temperature increase that is a temperature difference between the cylinder wall temperature TC and the engine coolant temperature Tw is calculated in S35 with reference to an MTCH map (described later). FIG. 9 shows a characteristic example of the MTCH map. This MTCH map is used to calculate the equilibrium temperature TCH corresponding to the temperature rise using the engine speed Ne and the basic injection amount Tp. Since the temperature rise equilibrium temperature TCH has a strong correlation with the combustion temperature, the higher the engine speed Ne, the higher the basic injection amount Tp, that is, the higher the engine load, the higher the value.
[0032]
In S36, a temperature change rate KTC corresponding to a temperature time constant is calculated with reference to a KTC map (described later). FIG. 10 shows a characteristic example of the KTC map. This KTC map calculates the temperature change rate KTC using the engine speed Ne and the basic injection amount Tp. The temperature change rate KTC has a large influence of the engine speed Ne because the gas flow rate is dominant in the heat transfer to the cylinder wall, and has sensitivity to the basic injection amount Tp, that is, the engine load due to the heat transfer due to the pressure. Yes. That is, the temperature change rate KTC increases as the engine speed Ne increases and the basic injection amount Tp increases.
[0033]
In this embodiment, the method of calculating the equilibrium temperature TCH and the temperature change rate KTC for the temperature increase from the map in which the engine speed Ne and the basic injection amount Tp are assigned is shown. A calculation table to which the intake air amount Qa that is a detection signal from the meter is assigned may be prepared and obtained using these calculation tables.
[0034]
Next, in S37, the predicted temperature DTC is obtained every moment from the equilibrium temperature TCH and the temperature change rate KTC for the temperature increase. The predicted temperature DTC is a temperature difference from the engine coolant temperature Tw, and is expressed by DTC n = DTC n-1 + (TCH-DTC n-1 ) × KTC. This equation is a temporary delay equation that causes the predicted temperature DTC to follow the temperature rise equilibrium temperature TCH with a temporary delay. The reason for the temporary delay is that it seems to change theoretically at a constant rate due to the balance with the escape of heat, and therefore, it was considered to be the same as the rising waveform of the valve temperature that the inventors have actually measured. DTC n-1 is the predicted temperature at the previous calculation.
[0035]
Then, in S38, the engine cooling water temperature Tw, a value obtained by adding the predicted temperature DTC n calculated in S37 and the cylinder wall temperature TC n, terminates the prediction of the cylinder wall temperature TC. That is, since the temperature rise equilibrium temperature TCH and the predicted temperature DTC are the amount of temperature rise from the engine coolant temperature Tw, the engine coolant temperature Tw is finally added.
[0036]
In this embodiment, an example of predicting the cylinder wall temperature TC is shown, but this is for providing a system at a low cost, and even if the temperature of the cylinder wall is directly detected by embedding the temperature sensor in the cylinder. There is no problem, and it is more accurate.
[0037]
Next, FIG. 11 shows a predictive control flow of the oil temperature TO used when calculating the oil reduction rate B (evaporation rate of the oil diluted fuel) using the MOFU map of FIG. 7 described above.
[0038]
In S41, it is determined whether or not the engine is being started or the
[0039]
If it is determined in S41 that the engine is not started or the
[0040]
In S43, the heat flow component TTW between the engine oil and the engine coolant is calculated using the engine coolant temperature Tw, TTWS, and the oil temperature TO n-1 at the previous calculation. TTWn = (Tw−TO n−1 ) × TTWS. That is, the amount of heat transfer is proportional to the temperature difference and is a function of the flow velocity, and is obtained by multiplying TTWS obtained from the engine speed Ne.
[0041]
FIG. 12 shows an example of characteristics of the TTWS calculation table. TTWS has a large value in proportion to the engine speed Ne. Here, when calculating the TTWS, the engine speed Ne is used because the heat transfer is performed between the engine block or the cylinder block that contacts the engine coolant or the engine head and the engine oil. This is because it is proportional to the rotational speed Ne. In addition, there is a part that is transmitted through the oil pan, but this can be dealt with by appropriately putting clogs on the characteristics shown in FIG.
[0042]
In S44, the heat flow TTC with combustion is calculated using the engine coolant temperature Tw, TTCT, and TTCN. TTC n = (TTCT−TO n−1 ) × TTCN.
[0043]
Here, FIG. 13 shows a characteristic example of the TTCT calculation table, and FIG. 14 shows a characteristic example of the TTCN calculation table. Since TTCT is the temperature of the piston cylinder wall and is related to the combustion temperature, it is obtained from the calculation table of FIG. 13 using the product of the fuel injection amount Te and the engine speed Ne. TTCN is the engine oil flow rate for heat transfer, and is obtained from the calculation table of FIG. 14 using the engine speed Ne.
[0044]
In S45, a heat release amount TTA to the outside air is calculated. TTA n = (TO n-1 -Ta) × TTAVSP. Ta is an outside air temperature as an output signal of the outside
[0045]
Then, in S46, it calculates the oil temperature TO n. TO n = TO n-1 + TTWn + TTC n -TTA n. That is, the equation for calculating the oil temperature TO n shown in S46 is a modeled model of the phenomenon in which the engine oil is warmed by the piston cylinder by the engine cooling water and combustion and cooled by the traveling wind (and the engine cooling water). .
[0046]
The oil temperature TO thus obtained is used for the evaporation calculation of the oil diluted fuel.
[0047]
In this embodiment, an example of predicting the oil temperature TO has been shown. However, this is for providing a system at a low cost, and the temperature of the engine oil may be directly detected by a temperature sensor. , It will be more accurate.
[0048]
In this embodiment, the oil pan is cooled by the outside air temperature Ta and the warm air from the radiator is ignored. However, in the case of a vehicle that receives a lot of warm air from the radiator, the warm air from the radiator is considered. If Ta is corrected and used, the accuracy can be increased.
[0049]
The blow-by gas continues to be generated while the temperature of the engine oil is rising after the cold start, but the generation is reduced when the oil temperature reaches a peak and starts to decrease. Therefore, paying attention to this phenomenon, the generation state of blow-by gas is determined using the oil temperature TO and the oil diluted fuel amount OF.
[0050]
FIG. 16 shows an overall flowchart for obtaining a blow-by gas generation state determination flag FBBYOK for determining the generation state of blow-by gas.
[0051]
In S101 and S102, the oil temperature TO and the oil diluted fuel amount OF calculated in the manner described above are read.
[0052]
In S103, it is determined whether or not the oil diluted fuel amount OF is less than a predetermined value. If the oil diluted fuel amount OF is less than the predetermined value, it is determined that the amount of blow-by gas that evaporates is small even if the oil temperature TO subsequently increases. If it is above, it will be judged that the amount of blow-by gas which will evaporate will increase if oil temperature TO rises after that, and will progress to S105. Here, the predetermined value in S103 evaporates with respect to the oil temperature rise allowance determined on the assumption that the oil temperature rises (for example, driving on a highway corresponding to full open and then getting caught in a traffic jam). It is set in consideration of the influence of the amount of blow-by gas coming on the operability.
[0053]
In S105, the maximum oil temperature value TOMAX stored in the
[0054]
In S104, it is determined whether or not the
[0055]
When the power is turned on for the first time, the amount of oil-diluted fuel increases because the coolant temperature is low and engine friction is large, and the amount of blow-by gas that evaporates as the oil temperature TO rises increases. The maximum temperature value TOMAX is rewritten with the current oil temperature TO, and the process proceeds to S106 where the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is set to “0”, and the routine is ended.
[0056]
If the power is not turned on for the first time, the process proceeds to S107, and the oil temperature TO read in S101 is compared with the current maximum oil temperature value TOMAX.
[0057]
If the oil temperature TO is greater than the maximum oil temperature value TOMAX, the process proceeds to S108, the oil temperature maximum value TOMAX is rewritten with the current oil temperature TO, and then the process proceeds to S109. If the oil temperature TO is smaller than the maximum oil temperature value TOMAX, the process proceeds to S109 without rewriting the maximum oil temperature value TOMAX.
[0058]
In S109, it is determined whether or not the oil temperature TO read in S101 is within a predetermined temperature range that is lower than the maximum oil temperature value TOMAX and higher than the temperature obtained by subtracting the predetermined value DTOLSL from the maximum oil temperature value TOMAX. This is because the amount of blow-by gas that evaporates from the engine oil has a strong correlation with the maximum oil temperature value TOMAX, and the current oil temperature TO ranges from the maximum oil temperature value TOMAX to a temperature that is lower than this by the predetermined value DTOLSL. This is because the amount of blow-by gas is significantly reduced unless the fuel dilutes the oil.
[0059]
FIG. 17 shows the correlation between the oil temperature and the amount of blow-by gas when ethanol fuel is mixed in the engine oil and when gasoline is mixed.
[0060]
When the fuel mixed in the engine oil is gasoline (broken line in FIG. 17), hydrocarbons of various molecular weights and ethanol are mixed depending on the region. Accordingly, the distillation characteristics vary depending on the commercial fuel, but in the general engine operating range, that is, in the oil temperature range of 0 ° C. to 120 ° C., 0 to about 60% of properties evaporate. On the other hand, when the fuel mixed in the engine oil is ethanol fuel (solid line in FIG. 17), the amount of blow-by gas greatly increases when the oil temperature reaches a value near the boiling point of ethanol.
[0061]
If it is determined in S109 that the oil temperature TO is within the predetermined temperature range that is lower than the maximum oil temperature value TOMAX and higher than the temperature obtained by subtracting the predetermined value DTOLSL from the maximum oil temperature value TOMAX, the process proceeds to S110.
[0062]
If it is determined in S109 that the oil temperature TO is not within the predetermined temperature range, the process proceeds to S106, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is set to “0”, and the routine is terminated.
[0063]
In S110, it is determined whether or not the state in which the oil temperature TO is within the predetermined temperature range in S109 continues for a predetermined time or more. This is because the amount of blow-by gas evaporated from the engine oil has a strong correlation with the maximum oil temperature value TOMAX, and the current oil temperature TO is within a temperature range lower than the maximum oil temperature value TOMAX by a predetermined time. This is because, if continued, the amount of blow-by gas is significantly reduced unless the fuel again dilutes the engine oil.
[0064]
If it is determined in S110 that the state where the oil temperature TO is within the predetermined temperature range has continued for a predetermined time or longer, the process proceeds to S111.
[0065]
If it is determined in S110 that the state where the oil temperature TO is within the predetermined temperature range does not continue for a predetermined time or longer, the process proceeds to S106, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is set to “0”, and the routine is ended.
[0066]
In S111, it is determined whether or not the oil temperature TO has decreased below a predetermined value TOMIN # on the low temperature side. This is because when the oil temperature TO falls below a predetermined low temperature, the fuel again dilutes the engine oil and the amount of blow-by gas increases again.
[0067]
If it is determined in S111 that the oil temperature TO is not lower than the predetermined value TOMIN # on the low temperature side, the process proceeds to S112, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is set to “1”, and the routine is ended.
[0068]
If it is determined in S111 that the oil temperature TO is lower than the low temperature side predetermined value TOMIN #, the process proceeds to S106, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is set to “0”, and the routine is ended.
[0069]
That is, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is “1” when the amount of blow-by gas generated is small, and is “0” when the amount of blow-by gas generated is large.
[0070]
Thus, by obtaining the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK, it is possible to accurately determine the amount of blow-by gas generated regardless of how the operation pattern and environment are different.
[0071]
In the first embodiment described above, it is determined in S109 whether or not the oil temperature TO is within the predetermined temperature range obtained by subtracting the predetermined value DTOLSL from the maximum oil temperature value TOMAX and the maximum oil temperature value TOMAX. However, if the oil temperature TO stops increasing in S109, the oil temperature TO stops increasing, and if the oil temperature TO falls below the maximum oil temperature value TOMAX, or the oil temperature TO stops increasing, and When the oil temperature TO remains in the vicinity of the maximum oil temperature value TOMAX for a predetermined time, it may be determined that the amount of blow-by gas generated is small.
[0072]
Next, control is performed using the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK when estimating the alcohol concentration in the fuel of a so-called flexible fuel vehicle (FFV) that can travel with a mixed fuel of various compositions of alcohol and gasoline in addition to gasoline. An example is shown in FIG.
[0073]
In the flowchart of the second embodiment shown in FIG. 18, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is used as the air-fuel ratio learning condition and the permission condition for performing the alcohol concentration estimation.
[0074]
First, in S201, the air-fuel ratio feedback correction coefficient α calculated based on the output signal of the
[0075]
In S202, it is determined whether or not the air-fuel ratio learning condition is satisfied. If the air-fuel ratio learning condition is satisfied, the process proceeds to S203, and the map value of the αm calculation map for each operation region is rewritten. . If the air-fuel ratio learning condition is not satisfied, the process proceeds to S204 without rewriting the map value of each αm map value. Here, αm is an air-fuel ratio learning correction coefficient calculated based on α.
[0076]
In S204, the current αm map for each operation region is referred to determine αm for each operation region.
[0077]
In S205, it is determined whether or not the alcohol concentration estimation permission condition is satisfied. In this embodiment, when conditions such as the engine cooling water temperature, the elapsed time after engine start, the progress of air-fuel ratio learning control, the refueling history, and the like are set, and the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is “1”, the alcohol concentration It is determined that the estimation permission condition is satisfied.
[0078]
If the alcohol concentration estimation permission condition is satisfied in S205, the process proceeds to S206, and alcohol concentration estimation is executed based on the detection value of the
[0079]
If the alcohol concentration estimation permission condition is not satisfied in S205, the routine is terminated without estimating the alcohol concentration.
[0080]
As described above, when the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is “1”, that is, when the amount of blow-by gas generated is small, the air-fuel ratio learning and the alcohol concentration estimation are permitted without being affected by the blow-by gas. Therefore, air-fuel ratio learning and alcohol concentration estimation can be performed with high accuracy.
[0081]
Moreover, since the amount of blow-by gas generated can be accurately determined regardless of how the operation pattern and environment are different, when the exhaust air-fuel ratio changes greatly due to the blow-by gas, air-fuel ratio learning or alcohol Density estimation is not allowed. In other words, since air-fuel ratio learning and alcohol concentration estimation are not performed only when the amount of blow-by gas generated is large, the maximum frequency of executing air-fuel ratio learning and alcohol concentration estimation can be ensured, and the air-fuel ratio can be stably maintained. Learning and alcohol concentration estimation can be performed.
[0082]
In this second embodiment, the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK is used to determine whether to permit air-fuel ratio learning and alcohol concentration estimation. However, exhaust air-fuel ratios other than air-fuel ratio learning and alcohol concentration estimation are determined. It is also possible to apply the blow-by gas generation state determination flag FBBYOK to the permission condition of the fuel system diagnosis executed by using the blow-by gas.
[0083]
The technical ideas of the present invention that can be grasped from the above embodiments will be listed together with the effects thereof.
[0084]
(1) The blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine has oil temperature detection means for detecting the temperature of engine oil, and when the increase in oil temperature detected by the oil temperature detection means stops, the amount of blow-by gas generated It is determined that there are few. While the oil temperature is rising after the cold start, blow-by gas continues to be generated, but when the oil temperature reaches a peak and starts to decrease, the generation of blow-by gas decreases. This makes it possible to accurately determine the amount of blow-by gas generated regardless of how the operation pattern and environment differ.
[0085]
(2) The blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to (1), further including an oil temperature maximum value storage unit that stores a maximum value of the oil temperature detected by the oil temperature detection unit, When the oil temperature detected by the means falls below the maximum oil temperature value, it is determined that the amount of blow-by gas generated is small. The amount of blow-by gas that evaporates from the engine oil has a strong correlation with the maximum oil temperature, and if the oil temperature falls below the maximum oil temperature, the amount of blow-by gas is significant unless the engine oil is diluted again with oil-diluted fuel. Therefore, the amount of blow-by gas generated can be accurately determined regardless of how the operation pattern and environment are different.
[0086]
(3) The blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to (1), further including an oil temperature maximum value storage unit that stores a maximum value of the oil temperature detected by the oil temperature detection unit, When the oil temperature detected by the means remains in the vicinity of the maximum oil temperature value for a predetermined time, it is determined that the amount of blow-by gas generated is small. The oil-diluted fuel that has flowed into the engine oil has a strong correlation with the maximum oil temperature, and once the oil temperature rises to near the maximum oil temperature and elapses for a specified time, it evaporates as blow-by gas. However, the amount of blow-by gas generated can be accurately determined.
[0087]
(4) In the blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to any one of (1) to (3), when the temperature of the engine oil is equal to or lower than a predetermined temperature, a large amount of blow-by gas is generated. judge.
[0088]
(5) The blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to any one of (1) to (4), further including an oil diluted fuel amount estimating unit that estimates an amount of oil diluted fuel for diluting engine oil. Every time the power is turned on for the first time by key operation or when the amount of oil diluted fuel exceeds a predetermined value, the maximum oil temperature value is rewritten to the oil temperature at that time. The amount of oil diluted fuel increases after experiencing a decrease in engine coolant water temperature or increased heat resistance of the fuel injection amount due to large engine load, so by clearing the maximum oil temperature, the blow-by gas generation state can be accurately determined. judge.
[0089]
(6) When the internal combustion engine control device determines that the amount of blow-by gas generated is small by the blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to any one of (1) to (5), Permits diagnosis regarding air-fuel ratio learning and air-fuel ratio of the internal combustion engine. This makes it possible to improve the accuracy and frequency of air-fuel ratio learning and diagnosis related to the air-fuel ratio without being affected by blow-by gas, regardless of how the operation pattern and environment differ.
[0090]
(7) A control device for an internal combustion engine includes a blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to any one of (1) to (5), an air-fuel ratio detection means for detecting an air-fuel ratio, and an air-fuel ratio detection Alcohol concentration estimating means for estimating the alcohol concentration in the fuel based on the detection value of the means, and when the blowby gas generation state determining device determines that the amount of blowby gas generated is small, the alcohol concentration estimation Allow estimation of alcohol concentration in fuel by means. As a result, the accuracy and frequency of estimating the alcohol concentration in the fuel can be improved without being affected by blow-by gas, regardless of how the operation pattern and environment differ.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of a control device for an internal combustion engine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an overall flowchart for obtaining an oil-diluted fuel amount.
FIG. 3 is a flowchart showing a flow of control of the first subroutine of FIG. 2;
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a MOFD map.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a load correction table.
6 is a flowchart showing the flow of control of the second subroutine of FIG. 2;
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a MOFU map.
FIG. 8 is a flowchart showing predictive control of cylinder wall temperature TC.
FIG. 9 is an explanatory diagram illustrating an example of characteristics of an MTCH map.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a KTC map.
FIG. 11 is a flowchart showing predictive control of an oil temperature TO.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a TTWS calculation table.
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a TTCT calculation table.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a TTCN calculation table.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a characteristic example of a TTAVSP calculation table.
FIG. 16 is a flowchart for obtaining a blow-by gas generation state determination flag;
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a correlation between oil temperature and blow-by gas amount.
FIG. 18 is a flowchart showing a control flow in the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
オイル温度検出手段により検出されたオイル温度の上昇が止まったら、ブローバイガスの発生量が少ないと判定すると共に、エンジンキー操作による初回電源投入時毎、もしくはオイル希釈燃料量が所定値以上になると、オイル温度最高値をその時点でのオイル温度に書き換えることを特徴とする内燃機関のブローバイガス発生状態判定装置。Oil temperature detecting means for detecting the temperature of the engine oil, oil temperature maximum value storing means for storing the maximum value of the oil temperature detected by the oil temperature detecting means, and oil for estimating the amount of oil diluted fuel for diluting the engine oil A dilution fuel amount estimation means ,
When the rise in the oil temperature detected by the oil temperature detecting means stops, it is determined that the amount of blow-by gas generated is small, and every time the power is turned on for the first time by the engine key operation, or when the amount of oil diluted fuel exceeds a predetermined value, An apparatus for determining a blow-by gas generation state of an internal combustion engine, wherein the maximum oil temperature value is rewritten to the oil temperature at that time .
空燃比を検出する空燃比検出手段と、
空燃比検出手段での検出値に基づいて燃料内のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定手段と、を有し、上記ブローバイガス発生状態判定装置によりブローバイガスの発生量が少ないと判定されると、アルコール濃度推定手段による燃料内のアルコール濃度推定を許可することを特徴とする内燃機関の制御装置。The blow-by gas generation state determination device for an internal combustion engine according to any one of claims 1 to 4 ,
Air-fuel ratio detecting means for detecting the air-fuel ratio;
Alcohol concentration estimation means for estimating the alcohol concentration in the fuel based on the detection value in the air-fuel ratio detection means, and when the blowby gas generation state determination device determines that the amount of blowby gas generated is small, A control apparatus for an internal combustion engine, which permits alcohol concentration estimation in fuel by an alcohol concentration estimating means.
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