JP4059399B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像出力制御方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像出力制御方法、プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

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本発明は、画像処理に係り、特に、保存されている画像の出力処理に係る装置及び方法に関する。
画像を処理する装置においては、一般に、画像は符号化(圧縮)されて保存されている。そして、画像の出力要求が発生すると、その符号化データ(圧縮データ)を復号(伸長)してからディスプレイ又はプリンタなどで出力するのが一般的である。ネットワークを通じた画像の転送も、符号化データの形で行われるのが一般的である。
画像の符号化方式としては、DCT(離散コサイン変換)を利用するJPEG(Joint Photographic Experts Group)が広く利用されているが、最近はDWT(離散ウェーブレット変換)を用いる符号化方式が注目されている。そのような符号化方式の1つが、2001年に国際標準化されたJPEG2000(ISO/IEC 15444−1)であり、JPEG後継の次世代画像符号化方式として期待されている。後述のように、本発明は、JPEG2000の符号化データが用いられる環境に好適に適用できる。
さて、本発明に関連する先行技術文献は極めて多いが、その幾つかを挙げれば次の通りである。
特許文献1には、基本画像を複数のタイルに分割し、共通タイルと変更タイルに分けて符号化処理し、変更タイル部分のみを入れ替えて合成することで、差異画像データの種類の数に応じた複数種の派生画像を高速に作成する技術が記載されている。
特許文献2には、ソース画像の入力時に、ソース画像を必要に応じて部分画像に分割し、デバイス画像の描画に寄与する部分のみを符号化することでデータ量を縮小する。ラスタ入力画像に関して、画像にアフィン変換(スキャンドイメージの回転、拡縮、アフィン変換、クリッピング処理、イメージ上へのラインアートの重ね書き処理等)を施し、任意の形状に切り抜き、出力画像上の任意の場所に描画する技術が記載されている。
特許文献3には、画像をブロックに分割し、ブロック単位で符号化し、一定の順序で復号化する技術が記載されている。
特許文献4には、符号化対象画像を、画像の種類毎に部分画像に分割し、部分画像毎に符号化又は復号化を行う技術が記載されている。
特許文献5には、画像をブロックに分割してブロック単位で符号化し、また、各ブロック単位で符号を編集する技術が記載されている。
特許文献6には、帯域を所定の階層ブロック単位に分割するように画像データをウェーブレット変換し、得られた各ブロックのウェーブレット変換係数値をエントロピー符号化するデータ符号化・符号化手段と、符号化されたウェーブレット変換係数データを階層ブロック別に格納する記憶手段と、任意に選択、指示された階層ブロックのデータを前記記憶手段から読み出し復号・伸長する技術が記載されている。
特許文献7には、符号化された符号列データを、符号状態で編集する技術が記載されている。
また、非特許文献1には、JPEG2000のパーサ機能、特に、コードストリーム中の符号に対するアクセス、抽出及び再配列に関する技術が記載されている。
特開2003−78767号公報 特開平11−224331号公報 特開平5−83525号公報 特開平5−145772号公報 特開平6−46243号公報 特開2002−57902号公報 特開2000−184204号公報 G.K.Wu, M.J.Gormish,and M.Boliek, "New Compression Paradigms in JPEG 2000", SPIE SanDiego, July 2000
画像処理装置においては、画像は符号化データとして保存されるのが一般的であるが、符号化データから復号された画像データも少なくとも一時的には保存されている場合が多い。符号化処理又は復号処理の過程で、ある原画像に関し符号化データと画像データがいくつか生成され、それぞれが保存されている場合もある。したがって、ある画像を出力しようとする場合に、その画像の画像データが保存されていて、その再利用が可能なときには、その画像データを再利用して画像の出力を行うならば、符号化データを復号してから出力するよりも高速、効率的な画像出力が可能であろう。逆に、画像データが保存されている場合であっても、その画像データが出力目的に適さなかったり、対応した符号化データを利用して画像出力を行う方が有利なこともあろう。しかし、従来の画像処理装置は、画像出力時に、そのような保存データを使い分けて効率的な出力処理を行うための仕組みを備えていなかった。
よって、本発明の主たる目的は、画像処理装置において、保存されている画像のデータを使い分けて効率的な画像出力処理を可能にするための仕組み又は方法を提供することにある。
本発明のもう1つの主たる目的は、画像処理装置において、ネットワーク接続された他の画像処理装置又は画像サーバに保存されている画像についても効率的な画像出力処理を可能にするための仕組み及び方法を提供することにある。
請求項1の発明は、画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ及び前記画像データ保存手段に保存されている画像データの対応関係の情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
画像データを画像として出力する画像出力手段と、
要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、及び、前記他の装置内に保存されている符号化データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
画像データを画像として出力する画像出力手段と、
要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させることを特徴とする画像処理装置である。
請求項3の発明は、ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
画像データを画像として出力する画像出力手段と、
要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
(d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記他の装置において符号化させ、その符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させる、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項4の発明は、ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
画像データを画像として出力する画像出力手段と、
要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、 (d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記ネットワーク通信手段により前記画像データ保存手段へ転送させ、該画像データを出力させる、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項5の発明は、複数領域からなる画像の出力を要求された場合に、前記画像出力制御手段の制御に従って、複数の画像の画像データを1つの画像の画像データに合成する手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の発明の画像処理装置である。
請求項6の発明は、複数領域からなる画像の出力を要求された場合に、前記画像出力制御手段の制御に従って、複数の画像の符号化データを1つの画像の符号化データに合成する手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の発明の画像処理装置である。
請求項7の発明は、前記画像出力制御手段の制御に従って、画像データに対し画質又は画像サイズの調整を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の発明の画像処理装置である。
請求項8の発明は、前記画像出力制御手段の制御に従って、符号化データに対し符号量、画質又は画像サイズの調整を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の発明の画像処理装置である。
請求項9の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の画像処理装置であって、前記画像出力制御手段は、データの出力処理時間、圧縮率又はデータ量を考慮して出力すべき画像のデータを選択することを特徴とする画像処理装置である。
請求項10の発明は、前記画像データ保存手段に保存されている画像データを符号化する符号化処理手段を有することを特徴とする請求項2,3又は4の発明の画像処理装置である。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項の発明の画像処理装置であって、前記符号化データはJPEG2000準拠の符号化データであることを特徴とする画像処理装置である。
請求項12の発明は、画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段とを有する画像処理装置において、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ及び前記画像データ保存手段に保存されている画像データの対応関係の情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法である。
請求項13の発明は、画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、及び前記他の装置内に保存されている符号化データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させることを特徴とする画像出力制御方法である。
請求項14の発明は、画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記他の装置において符号化させ、その符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法である。
請求項15の発明は、画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
(a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
(d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記ネットワーク通信手段により前記画像データ保存手段へ転送させ、該画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法である。
請求項16の発明は、請求項1乃至11のいずれか1項の発明の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。
請求項17の発明は、請求項12,13,14又は15の発明の画像出力制御方法の手順をコンピュータに実行させるプロクラムである。
請求項18の発明は、請求項16又は17の発明のプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
請求項19の発明は、ネットワークに請求項2,3,4又は10の発明の画像処理装置が複数台接続され、前記画像処理装置の間で、データ対応テーブル又はデータ対応テーブルに記録される情報がネットワーク経由で交換されることを特徴とする画像処理システムである。
本発明の画像処理装置においては、自装置内に保存されている画像のデータの中から、さらには、自装置内に保存されている画像のデータ及びネットワーク接続された他の装置に保存されている画像のデータの中から、それらのデータの対応関係に基づいて出力すべき画像のデータを選択するため、例えば復号済みの画像データを再利用することにより、復号処理などを省いた効率的な画像出力処理が可能となる。データの選択の際にデータの出力処理時間、圧縮率又はデータ量を考慮することにより、画質や出力処理時間などの面で最適なデータを用いた画像出力を行うことができる。また、画像データ又は符号化データを処理する手段を備えることにより、出力画像の画質や画像サイズの調整、複数の画像の合成画像の出力、複数の領域からなる出力画像の一部領域の画像データの入れ替えて出力するような処理も可能である。特にJPEG2000準拠の符号化データが用いられる場合には、上に述べたような画像処理を符号状態で容易に行うことができる。
本発明の画像出力制御方法によれば、画像処理装置において上に述べたような画像出力処理を行うことができる。
また、本発明の画像処理システムにおいては、ネットワークに接続された各画像処理装置において、自装置内に保存された画像のデータ及び他の画像処理装置内に保存された画像のデータに関して、上に述べたような画像出力処理を行うことができる。また、そのような画像出力処理を複数の画像処理装置で同時に行うことも可能である。
本発明のプログラム及び記録媒体によれば、パソコンなどの汎用コンピュータやマイクロコンピュータなどのコンピュータを利用して、本発明の画像処理装置又は画像出力制御方法を容易に実施することができる。
図1は本発明による画像処理装置を説明するための機能ブロック図である。この画像処理装置100は単独利用も可能であるが、2台以上をネットワーク接続環境で使用することも考慮されている。図3に、そのような本発明の画像処理システムの例を示す。この例では、2台以上の本発明の画像処理装置100と1台以上の画像サーバ200がネットワーク201(LAN、イントラネット、インターネットなど)に接続されている。
図1を参照する。ここに示す画像処理装置100は、画像データ保存手段105、符号化データ保存手段106、復号処理手段107、符号化処理手段108、画像データ処理手段109、符号化データ処理手段110、データ対応テーブル作成手段111、データ対応テーブル保存手段112、画像出力手段113、画像出力制御手段114、ネットワーク通信手段115、システム制御手段116を含む。なお、ネットワーク接続環境を考慮しない場合には、ネットワーク通信手段115を省き得る。また、画像データを符号化してからネットワーク接続された他の装置へ転送する処理を行わない場合には、符号化処理手段108を省くことも可能である。ただし、自装置内に保存している画像データの符号化処理が必要な場合には、符号化処理手段108を装備すべきである。
画像データ保存手段105は画像の画像データを保存する手段であり、符号化データ保存手段106は画像の符号化データを保存する手段である。復号処理手段107は画像の符号化データを復号する手段であり、符号化手段108は画像データを符号化する手段である。画像データ保存手段105に保存されている画像データは、主に、符号化データ保存手段106に保存されている符号化データを復号処理手段107により復号した画像データであるが、符号化データの原画像の画像データも画像データ保存手段105に保存される。
データ対応テーブル保存手段112は、主として、画像データ保存手段105上の画像データと符号化データ保存手段106上の符号化データとの対応関係を示す情報(ポインタ)などが記録されたデータ対応テーブルを保存する手段である。後述のように、データ対応テーブルには、ネットワーク接続された他の画像処理装置又は画像サーバに保存されている符号化データ及び画像データに関連した情報も、必要に応じて記録することができる。データ対応テーブル作成手段111は、そのようなデータ対応テーブルの作成及び更新の処理を行う手段である。なお、データ対応テーブルに記録される情報には、前述の対応関係を示す情報のほか、画像データ又は符号化データの各種の属性情報(データの名称、データ長/符号量、圧縮率、画像サイズなど)を含めるのが望ましい。このような属性情報が含まれていると、それに基づいて、画像出力制御手段114は、より効果的な(戦略的な)データ選択を行うことができる。
画像出力手段113は、画像データを画像として表示又はプリントする手段である。画像出力制御手段114は、画像出力要求に基づき、画像出力手段113により出力すべき画像のデータ(画像データ又は符号化データ)を選択し、その出力のための処理を制御する手段である。この画像のデータの選択の際に、データ対応テーブル保存手段112に保存されているデータ対応テーブルの内容が参照される。
画像データ処理手段109は、出力される画像データに対し、必要に応じて、合成処理、画質調整処理、サイズ調整処理などを行う手段である。符号化データ処理手段110は、符号化データに対し、必要に応じて、符号状態で符号量調整処理、画質調整処理、画像サイズ調整処理、合成処理などを行う手段である。
ネットワーク通信手段115は、ネットワーク経由で、他の画像処理装置又は画像サーバとの間の画像データ又符号化データの転送や、後述するように、データ対応テーブルそのもの、あるいは、データ対応テーブルの作成・更新に必要な情報の受け渡しなどを行う手段である。画像処理装置100の全体的な動作はシステム制御手段116により制御される。
以上に説明したような本発明の画像処理装置100(及び本発明の画像出力制御方法)は、例えば図2に示すようなCPU210、メモリ211、ハードディスク装置などの大容量記憶装置212、ディスプレイ213、プリンタ214、キーボードやポインティングデバイスなどのユーザ入力装置215、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体記憶素子などの記録媒体の読み書きのための媒体ドライブ装置216、通信インターフェース217などからなるコンピュータ上で、1つ又は複数のプログラムにより実現されるのが典型的な態様である。コンピュータに、図2に破線のブロック218として示すように、符号化処理及び復号処理のためのハードウェア・コーデック(CODEC)を備えているならば、より高速の符号化処理及び復号処理が可能である。
このようなコンピュータ上で図1に示す各手段の機能を実現するためのプログラム(換言すれば本発明の画像出力制御方法の手順を実現するためのプログラム)は、媒体ドライブ装置216により記録媒体から読み込まれ、あるいは、通信インターフェース217によりネットワーク経由で読み込まれて実行される。このようなプログラム、及び、同プログラムが記録された各種の記録媒体も本発明に包含される。画像出力要求は、例えば、コンピュータ上で動作する画像閲覧などのためのアプリケーションプログラムにより発行される。
図4は、図3に示したようなネットワーク接続環境下で、画像出力時の画像データ又は符号化データの流れなどを示す図である。このような環境として以下説明する。
図4において、100Aは注目した画像処理装置であり、この装置において画像出力要求が発行されて画像の出力が行われるものとして説明する。100Bは画像処理装置100Aとネットワーク接続された1台以上の他の画像処理装置である。なお、画像処理装置100Bの内部の画像データ保存手段、符号化データ保存手段、符号化処理手段、符号化データ処理手段、ネットワーク通信手段の各参照符号の末尾に区別のための文字Bが付されている。図示しないが、100Bが画像サーバの場合も同様のデータの流れとなる。画像サーバは、少なくとも画像データ保存手段、符号化データ保存手段、符号化処理手段やネットワーク通信手段を備えた一般的な構成のものでよい。勿論、本発明の画像処理装置と同様に、データ対応テーブルを画像サーバが備えていてるならば、より好ましい。
なお、画像処理装置100と他の画像処理装置100B(又は画像サーバ)に保存されている画像データと符号化データに関するデータ対応テーブルの作成に必要となる情報、又は、データ対応テーブルそのものが、符号化データのヘッダ部に添付された形で、あるいは、独立したデータとして、ネットワーク通信手段115,115Bを通じて転送される。画像出力装置100は、必要に応じて、画像出力に関連した制御情報をネットワーク通信手段115,115Bを通じて画像処理装置100Bへ転送する。
図5は、画像処理装置100Aにおいて、画像出力要求が発行された場合の概略処理フローを示す。なお、以下の説明は、本発明の画像出力制御方法の説明でもある。
まず、画像出力制御手段114において、データ対応テーブル保存手段112内のデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータ(画像データ又は符号化データ)が選択される(ステップS1)。例えば、出力すべき画像の画像データと符号化データが保存されている場合に、通常は、出力処理時間の短縮のために復号処理の不要な画像データを選択するが、保存されている画像データより高い画質を得たいようなときには符号化データを選択する、といったデータ選択が可能である。また、選択される画像データ又は符号化データは1つとは限らない。
次に、選択されたデータの出力処理が実行される(ステップS2)。この出力処理では、保存されている画像データをそのまま出力する場合、符号化データを復号して出力する場合、保存されている画像データ又は符号化データから復号された画像データを特定の処理を施してから出力する場合、符号化データに対し符号状態で特定の処理を施してから復号し出力する場合、他の画像処理装置100Bに保存されている画像データを一旦符号化して転送し、その符号化データを復号して出力する場合などがある。
出力処理が終了すると、データ対応テーブル作成手段111により、必要に応じてデータ対応テーブルの更新が行われる(ステップS3)。
次に、データ選択と関連させて、ステップS2の処理内容について説明する。図6は、その説明のためのフローチャートである。
まず、画像処理装置100A内の画像データ保存手段105に保存されている画像データが選択された場合には、その画像データは、必要に応じて画像データ処理手段109により処理を施された後(ステップS108)、画像出力手段113により出力される(ステップS109)。この場合、データ対応テーブルの更新は不要である。ステップS109の処理は、例えば、画像のサイズや画質の調整処理、複数の画像データを1つの画像データに合成する処理(複数領域からなる出力画像の一部領域の画像データの入れ替えを含む)などである。これについては後にさらに説明する。
画像処理装置100A内の符号化データ保存手段106に保存されている符号化データが選択された場合には、その符号化データは、復号処理手段107により復号され、復号された画像データは画像データ保存手段105に保存される(ステップS101)。この画像データは、必要に応じて画像データ処理手段109により処理を施された後(ステップS108)、画像出力手段113により出力される(ステップS109)。なお、この場合は、少なくとも画像データ保存手段105の内容が変わるため、データ対応テーブルの更新が行われる。
画像処理装置100Aとネットワーク接続された画像処理装置100B内の符号化データ保存手段106Bに保存されている符号化データが選択された場合には、その符号化データはネットワーク通信手段115,115Bを通じて画像処理装置100A内の符号化データ保存手段106に転送される(ステップS102)。この符号化データは、復号処理手段107により復号され、復号された画像データは画像データ保存手段105に保存される(ステップS103)。この画像データは、必要に応じて画像データ処理手段109により処理された後(ステップS108)、画像出力手段113により出力される(ステップS109)。この場合、符号化データ保存手段106及び画像データ保存手段105の内容が変わるため、データ対応テーブルの更新が行われる。
画像処理装置100B内の画像データ保存手段105Bに保存されている画像データが選択された場合、その画像データが一旦符号化されてから転送されるか、あるいは、そのまま転送される。そのいずれを選ぶかは画像出力制御手段114で判断される。例えば、画像データのデータ量が小さく、そのまま転送した方が時間的に有利と判断される場合には、画像データがそのまま転送される。符号化処理及び復号処理の時間を考慮しても、画像データを符号化して送る方が時間的に有利と判断される場合には、符号化してから転送される。
画像データを符号化後に転送する方法が選択された場合には、画像データは符号化処理手段108Bにより符号化され、その符号化データは符号化データ保存手段106Bに保存される(ステップS104)。この符号化データは、ネットワーク通信手段115,115Bを通じて画像処理装置100A内の符号化データ保存手段106に転送される(ステップS105)。この符号化データは、復号処理手段107により復号され、復号された画像データは画像データ保存手段105に保存される(ステップS106)。この画像データは、必要に応じて画像データ処理手段109により処理された後(ステップS108)、画像出力手段113により出力される(ステップS109)。
一方、画像データ保存手段105Bに保存されている画像データをそのまま転送する方法が選択された場合には、その画像データは、そのままネットワーク通信手段115,115Bを通じて画像データ保存手段105へ転送される(ステップS107)。この画像データは、必要に応じて画像データ処理手段109により処理された後(ステップS108)、画像出力手段113により出力される(ステップS109)。
いずれにしても、少なくとも画像データ保存手段105の内容は変わるため、データ対応テーブルの内容は更新される。
上の説明から理解されるように、画像処理装置100B側から見れば、本発明の画像処理装置は、ネットワーク接続された他の画像処理装置からの要求に応じて、保存している符号化データ又は画像データを転送したり、保存している画像データを符号化し、その符号化データを転送する機能を有する。
ここまでは説明の錯綜を避けるため、1つの保存手段に保存されている1つの画像データ又は符号化データを選択して処理する場合について説明したが、1つの保存手段に保存されている2以上の画像データ又は符号化データ、あるいは、2以上の保存手段に分散して保存されている2以上の画像データ又は符号化データを選択し、それを処理して1つの画像として出力することも可能である。その例を図7を参照して説明する。
ここに示す例は、A,B,C,D,E,Fの6領域からなる出力画像400の画像データを合成して出力する場合である。領域A〜Fに対応する画像データは、最終的には画像データ保存手段105上に存在する必要がある。画像データ保存手段105上に存在していない画像データは、それを取得する処理が行われることになる。
例えば、領域A,B,Dに対応する画像の符号化データが符号化データ保存手段106に存在するならば、それを復号処理手段107により復号し、その復号画像データを画像データ保存手段105に保存する(図6のステップS101に相当)。あるいは、領域A,Bに対応する画像の符号化データが符号化データ保存手段106Bに存在するならば、それをネットワーク通信手段115,115Bを通じて符号化データ保存手段106へ転送してから復号処理手段106により復号することにより、領域A,Bに対応する画像データを取得する(図6のステップS102,S103に相当)。あるいは、領域Bに対応する画像データが画像データ保存手段105Bに存在するならば、それを符号化処理手段107Bにより符号化してからネットワーク通信手段115,115Bを通じて符号化データ保存手段106へ転送し、その符号化データを復号処理手段107により復号することによって、領域Bに対応した画像データを得る(図6のステップS104,S105,S106に相当)。あるいは、画像データ保存手段105Bに領域C,Fに対応した画像データが存在する場合には、その画像データをネットワーク通信手段115,115Bを通じて画像データ保存手段105へ転送する(図6のステップS107に相当)。
このようにして得られた領域A〜Fの画像データは、画像データ処理手段109において1つの画像データに合成され(ステップS108相当)、画像出力手段113により画像400として出力される。
なお、例えばJPEG2000の符号化データ場合、後述のように、JPEG2000のパーサ機能(符号データ変換機能)により、複数の画像の符号化データを、それら画像の合成画像の符号化データへ符号状態で変換することも可能である。したがって、符号化データ処理手段110又は110Bで、そのような符号化データの変換を行い、変換後の符号化データを復号処理手段107で復号することにより複数の領域からなる画像の画像データを生成し、それを出力することもできる。この符号化データの変換は図6のフローチャートには示されていないが、例えば、ステップS101の前、ステップS102の前又は後、ステップS105の前又は後で行うことができる。
また、上の説明から明らかなように、出力画像400の一部の領域、例えば領域Aの画像データを入れ替える処理も可能である。このような画像出力要求が発行された場合には、置き換えるための画像データが前述のようにして取得され、この画像データで領域Aの画像データを置き換える処理が画像データ処理手段109で実行されることになる。これも複数の画像データの合成処理の一つである。
また、上に説明したケースとは逆に、複数の領域からなる画像の一部領域のみの画像を出力することも可能である。最も単純には、画像データ処理手段109において、画像データの一部領域のみを切り出す処理を行うことにより可能である。あるいは、例えばJPEG2000の符号化データの場合、後述のように、タイル又はプレシンクトの単位で復号を制御することができるため、復号処理手段107において特定のタイル又はプレシンクトの符号み復号することにより、画像の一部領域のみの画像データを得て出力することもできる。このような復号処理は、例えば図6のステップS101,103,S106で行うことができる。
符号化データ処理手段110,110Bは、符号化データを符号状態のままで、符号量、画質、画像サイズなどを調整する処理にも利用される。このような処理は、符号化データが転送時間、画質、画像サイズの面でそのまま利用するには不都合がある場合、あるいは、調整処理を要求された場合に行われる。例えば、符号化データ保存手段106Bに保存されている符号化データを転送する前に、符号化データ処理手段110Bによって符号化データの符号量削減を行うことにより、符号化データの転送時間を短縮することができる。JPEG2000の符号化データの場合、後述のように、レイヤ、ビットプレーン、サブビットプレーン、解像度レベル、デコンポジションレベル、サブバンド、タイル、プレシンクト、コードブロックなどの単位で不要な符号を破棄することにより、符号状態で符号量、画質、画像サイズなどの調整が可能である。
次に、画像出力制御手段114によるデータ選択に関して説明する。一実施例によれば、図8に示すように、画像出力制御手段114は、選択すべき候補としての2以上のデータ(画像データ又は符号化データ)が存在する場合に、データ対応テーブルを参照することにより、それら候補データの処理速度(時間)を推定して比較する手段141、それら候補データ(符号化データ)の圧縮率を比較する手段152、それら候補データのデータ量(符号量)又はそれが保存されている手段の保存データ量(符号量)を比較する手段153と、それら手段の比較結果に基づいて候補データ中から選択すべきデータを決定するデータ選択手段150を含む。このような構成によれば、処理速度(時間)を優先したデータ選択、ロスレスに近い(低圧縮率、高画質の)符号化データを優先したデータ選択、データ量を優先したデータ選択などを行うことができる。候補となる画像データと符号化データが存在する場合には画像データを選択する、というような単純なデータ選択も可能であることは当然である。
ここで、これまでの説明中で言及したJPEG2000の概要を説明する。図9はJPEG2000のアルゴリズムを説明するためのブロック図である。図中、401は色空間変換・逆変換部、402は2次元ウェーブレット変換・逆変換部、403は量子化・逆量子化部、404はエントロピー符号化・復号化部、405はタグ処理部である。
符号化(圧縮)時には、原画像の各コンポーネントは、必要に応じてタイルと呼ばれる重複しない矩形の領域に分割され、各コンポーネントの各タイルのデータが色空間変換・逆変換部401に入力される。図10にタイル分割の例を示す。この例では、原画像のR,G,Bの各コンポーネントがそれぞれ16個のタイルに分割されている。このような各コンポーネントの各タイルが圧縮/伸長の処理単位となる。
各コンポーネントの各タイルは、そのまま、又は色空間変換・逆変換部401でYCrCbもしくはYUV表色系へ変換された後、2次元ウェーブレット変換・逆変換部402で2次元ウェーブレット変換(順変換)を適用されることにより、周波数帯(サブバンド)に空間分割される。
図11に、デコンポジションレベル数=3の場合の、各デコンポジションレベルにおけるサブバンドを示す。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル画像(0LL,デコンポジションレベル0)に対して、2次元ウェーブレット変換を施すことにより、デコンポジションレベル1のサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)に分割される。この階層における低周波成分である1LLサブバンドの係数に対して2次元ウェーブレット変換を施すことより、デコンポジションレベル2のサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)に分割される。この階層での低周波成分である2LLサブバンド係数に対し2次元ウェーブレット変換を施すことにより、デコンポジションレベル3のサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)に分割される。デコンポジションレベル3の各サブバンドに括弧書きされた数字は解像度レベルである。
各サブバンドの係数は、必要に応じて、量子化・逆量子化部403で線形量子化された後、エントロピー符号化・復号化部404でエントロピー符号化される。JPEG2000では、通常、各サブバンド係数はビットプレーンに分解され、また、各サブバンドは重複しないプレシンクトと呼ばれる矩形領域に分割され、各プレシンクトはコードブロックと呼ばれる重複しない矩形領域に分割される。そして、各サブバンドの係数は上位のビットプレーンから下位のビットプレーンへ向かってコードブロック毎に符号化される(より正確には、各ビットプレーンは3つのサブビットプレーンに分割されて符号化される)。このエントロピー符号化においては、指定した符号化の順番で符号化対象ビットが定められ、量子化部・逆量子化部403で対象ビットの周辺ビットからコンテキストが生成され、このコンテキストと対象ビットの確率推定による算術符号化が行われる。
タグ処理部405は符号形成プロセスのブロックであり、エントロピー符号をまとめてパケットを生成し、パケットをプログレッション・オーダーに従って並べるとともに必要なタグ及びタグ情報を付加することにより、図12に示すようなフォーマットの1本のコードストリーム(符号化データ)を生成する。コードストリームの先頭と各タイル部の先頭にはメインヘッダ(Main Header)及びタイルパートヘッダ(Tile-part Header)と呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号(ビットストリーム)が続く。そして、コードストリームの終端に終了タグ(End
of codestream)が置かれる。
プレシンクト、コードブロック、パケット、レイヤの間には
画像≧タイル≧サブバンド≧プレシンクト≧コードブロック
の大小関係がある。
プレシンクトとは、サブバンドの矩形領域で、同じデコンポジションレベルのHL,LH,HHサブバンドの空間的に同じ位置にある3つの領域の組が1つのプレシンクトとして扱われる。ただし、LLサブバンドでは、1つの領域が1つのプレシンクトとして扱われる。プレシンクトのサイズをサブバンドと同じサイズにすることも可能である。前述のように、プレシンクトを分割した矩形領域がコードブロックである。図13にデコンポジションレベル2におけるプレシンクトと、そのコードブロックを例示した。図中のプレシンクトと記された空間的に同じ位置にある3つの領域の組が、1つのプレシンクトとして扱われる。
プレシンクトに含まれる全てのコードブロックの符号の一部(例えば最上位から3ビット目までの3枚のビットプレーンの符号)を取り出して集めたものがパケットである。符号が空(から)のパケットも許される。コードブロックの符号をまとめてパケットを生成し、所望のプログレッション・オーダーに従ってパケットを並べたものが、図12中のビットストリームである。
全てのプレシンクト(つまり、全てのコードブロック、全てのサブバンド)のパケットを集めると、画像全域の符号の一部(例えば、画像全域のウェーブレット係数の最上位のビットプレーンから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、これがレイヤである(ただし、必ずしも全てのプレシンクトのパケットをレイヤに含めなくともよい)。したがって、復号されるレイヤ数が多いほど再生画像の画質は向上する。つまり、レイヤは画質の単位でもある。全てのレイヤを集めると、画像全域の全てのビットプレーンの符号になる。
図14はレイヤー構造の例を示し、一部のパケットが枠で囲んで示されている。この例では、デコンポジションレベル数が2であり、プレシンクトとサブバンドが一致している。デコンポジションレベル2のサブバンドは4つのコードブロックに、デコンポジションレベル1のサブバンドは9個のコードブロックに分割されている。ここではプレシンクトはサブバンドと一致しているので、パケットはいくつかのサブバンドをまたいだものとなっている。
一方、復号(伸長)時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコードストリームから画像データを生成する。この場合、タグ処理部405は、外部より入力したコードストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コードストリームを各コンポーネントの各タイルのコードストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコードストリーム毎に復号処理が行われる。コードストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部403で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部404で、このコンテキストとコードストリームから確率推定によって復号化を行って対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復元された各サブバンドの係数は、符号化時に量子化が行われているならば量子化・逆量子化部403で逆量子化された後、2次元ウェーブレット変換・逆変換部402で2次元ウェーブレット逆変換を施されることにより、各コンポーネントの各タイルのデータが復元される。復元されたデータは、符号化時に色空間変換が行われたならば色空間変換・逆変換部401で逆色変換を施され、元の表色系の画像データに戻される。
以上に述べたように、JPEG2000の符号化データを構成するパケットは解像度、色成分、位置、画質のインデックスを持ち、解像度、色成分、位置、画質の各パラメータで復号を制御できる。
また、符号状態のままで、解像度、色成分、位置、画質の各パラメータで符号の取捨選択が可能であるため、ある符号化データを、符号状態のままで、位置(タイル、プレシンクト、コードブロック)、画質(レイヤ、ビットプレーン、サブビットプレーン、周波数成分)、色成分(Y,Cr,Cbの各コンポーネント、R,G,Bの各コンポーネントなど)、解像度(解像度レベル、デコンポジションレベル)の各パラメータに関し変更した別の符号化データに再構成可能である。すなわち、符号化データ処理手段に関連して述べたように、符号化データに対し、符号状態のままで、符号量調整、画質調整、画像サイズ調整などの処理を行うことが可能である。例えば、レイヤ単位、ビットプレーン単位又はサブビットプレーン単位で符号を破棄することにより、画質の調整と符号量の削減を行うことができる。特定の解像度レベル又はデコンポジションレベルの符号を破棄することにより、解像度もしくは画像サイズの調整と符号量削減を行うことができる。タイル単位又はプレシンクト単位で符号を破棄することにより、画像の部分領域の削除と符号量削減を行うことができる、等々である。
さらに、符号化データ処理手段に関連して述べたように、JPEG2000のパーサ機能により、複数の画像の符号化データを、符号状態のままで、1つの符号化データに変換することも容易である。逆に、1つの画像の符号化データを、例えばタイル単位で分割した複数の符号化データに変換することも容易である。
図15は、複数の符号化データa1〜aNを1つの符号化データbへ合成変換する処理を説明するためのブロック図である。図15において、各符号化データa1〜aNが画像読込ブロック31で順次読み込まれ、ヘッダ・符号分割処理ブロック32でヘッダ部分と符号部分とに分割される。ヘッダ処理ブロック33ではメインヘッダがタイルパートヘッダに変更されるが、その際に順次、タイルインデックスが付与される。すべての符号化データのヘッダを処理し終えると、符号化データ合成ブロック34でJPEG2000のフォーマットの符号化データbが形成される。
例えば、符号化データa1〜aNが、図16に示すように、メインヘッダ41、タイルパートヘッダ42、ビットストリーム(LL1〜HH3成分)43、EOCマーカ44からなる構造であるとする。ここでは全ての符号化データa1〜aNは1タイル構成でタイルサイズは同一であるとする。この場合、変換後の符号化データbは、図17に示すように、メインヘッダ45、タイルパートヘッダ46、ビットストリーム47、EOCマーカ48からなるNタイル構成のデータ構造となる。つまり、元の1つの画像を1つのタイルとした、Nタイル構成の符号化データである。ただし、符号変換の過程でデコンポジションレベル2の符号を破棄し、LL1,HL1,LH1,HH1の各成分のみを用いて符号化データbを合成した例となっている。
符号化データbの複数の符号化データへの分割は、上に述べた合成処理に準じた処理で可能であることは明らかである。
本発明の画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。 画像処理装置をプログラムで実現するためのコンピュータの一例を示すブロック図である。 複数の画像処理装置がネットワーク接続されたシステムを示す図である。 画像出力時のデータなどの流れを説明するための図である。 画像出力時の概略処理フローを示すフローチャートである。 出力処理の内容を説明するためのフローチャートである。 複数領域からなる画像の出力処理の説明図である。 画像出力制御手段を説明するためのブロック図である。 JPEG2000のアルゴリズムを説明するためのブロック図である。 各コンポーネント画像のタイル分割の例を示す図である。 デコンポジションレベル3までの2次元ウェーブレット変換によるサブバンド分割を示す図である。 JPEG2000の符号化データの構造を示す図である。 タイル、サブバンド、プレシンクト、コードブロックの関係を説明するための図である。 マルチレイヤ構造の例を示す図である。 符号化データ変換の説明のためのブロック図である。 合成される前の符号化データの構造を示す図である。 合成後の符号化データの構造を示す図である。
符号の説明
100 画像処理装置
105 画像データ保存手段
106 符号化データ保存手段
107 復号処理手段
108 符号化処理手段
109 画像データ処理手段
110 符号化データ処理手段
111 データ対応テーブル作成手段
112 データ対応テーブル保存手段
113 画像出力手段
114 画像出力制御手段
115 ネットワーク通信手段
200 画像サーバ
201 ネットワーク

Claims (19)

  1. 画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ及び前記画像データ保存手段に保存されている画像データの対応関係の情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
    前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
    画像データを画像として出力する画像出力手段と、
    要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
    前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
    画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、及び、前記他の装置内に保存されている符号化データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
    前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
    画像データを画像として出力する画像出力手段と、
    要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
    前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させることを特徴とする画像処理装置。
  3. ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
    画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
    前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
    画像データを画像として出力する画像出力手段と、
    要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
    前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、 (d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記他の装置において符号化させ、その符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させる、ことを特徴とする画像処理装置。
  4. ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段と、
    画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを保存するためのデータ対応テーブル保存手段と、
    前記データ対応テーブルの作成及び更新を行うデータ対応テーブル作成手段と、
    画像データを画像として出力する画像出力手段と、
    要求された画像の出力を制御する画像出力制御手段とを有し、
    前記画像出力制御手段は、前記データ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを出力させ、 (d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記ネットワーク通信手段により前記画像データ保存手段へ転送させ、該画像データを出力させる、ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 複数領域からなる画像の出力を要求された場合に、前記画像出力制御手段の制御に従って、複数の画像の画像データを1つの画像の画像データに合成する手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 複数領域からなる画像の出力を要求された場合に、前記画像出力制御手段の制御に従って、複数の画像の符号化データを1つの画像の符号化データに合成する手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像出力制御手段の制御に従って、画像データに対し画質又は画像サイズの調整を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像出力制御手段の制御に従って、符号化データに対し符号量、画質又は画像サイズの調整を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記画像出力制御手段は、データの出力処理時間、圧縮率又はデータ量を考慮して出力すべき画像のデータを選択することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記画像データ保存手段に保存されている画像データを符号化する符号化処理手段を有することを特徴とする請求項2,3又は4に記載の画像処理装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記符号化データはJPEG2000準拠の符号化データであることを特徴とする画像処理装置。
  12. 画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段とを有する画像処理装置において、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ及び前記画像データ保存手段に保存されている画像データの対応関係の情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法。
  13. 画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
    ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、及び前記他の装置内に保存されている符号化データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させることを特徴とする画像出力制御方法。
  14. 画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
    ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記他の装置において符号化させ、その符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法。
  15. 画像の符号化データを保存するための符号化データ保存手段と、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データを復号する復号処理手段と、
    前記復号処理手段により復号された画像データを含む画像データを保存するための画像データ保存手段と、
    画像データを画像として表示又はプリントする画像出力手段と、
    ネットワーク接続された他の装置との間のデータ転送のためのネットワーク通信手段とを有する画像処理装置において、
    前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データ、前記画像データ保存手段に保存されている画像データ、前記他の装置内に保存されている符号化データ及び画像データの対応関係を示す情報が記録されたデータ対応テーブルを参照することにより、出力すべき画像のデータを選択し、
    (a)選択したデータが前記画像データ保存手段に保存されている画像データである場合には該画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (b)選択したデータが前記符号化データ保存手段に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (c)選択したデータが前記他の装置に保存されている符号化データである場合には該符号化データを前記ネットワーク通信手段により前記符号化データ保存手段へ転送させ、該符号化データを前記復号処理手段により復号させ、復号された画像データを前記画像出力手段により出力させ、
    (d)選択したデータが前記他の装置に保存されている画像データである場合には該画像データを前記ネットワーク通信手段により前記画像データ保存手段へ転送させ、該画像データを前記画像出力手段により出力させる、ことを特徴とする画像出力制御方法。
  16. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  17. 請求項12,13,14又は15に記載の画像出力制御方法の手順をコンピュータに実行させるプロクラム。
  18. 請求項16又は17に記載のプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  19. ネットワークに請求項2,3,4又は10に記載の画像処理装置が複数台接続され、前記画像処理装置の間で、データ対応テーブル又はデータ対応テーブルに記録される情報がネットワーク経由で交換されることを特徴とする画像処理システム。
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