JP4057890B2 - Zigzag sewing machine - Google Patents

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JP4057890B2
JP4057890B2 JP2002314935A JP2002314935A JP4057890B2 JP 4057890 B2 JP4057890 B2 JP 4057890B2 JP 2002314935 A JP2002314935 A JP 2002314935A JP 2002314935 A JP2002314935 A JP 2002314935A JP 4057890 B2 JP4057890 B2 JP 4057890B2
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敏嗣 小河原
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明大株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺かつ厚手の生地を強固に縫着する、例えばベルトスリングのアイ部を形成するために折り返して重ねた生地をジグザグ縫目により互いに縫い合わせるジグザグ縫いミシンに関する。本発明は、ベルトスリングに代表される長尺かつ厚手の生地からなる生地のジグザグ縫い、特にベルトスリングのアイ部の形成に際するジグザグ縫いに適しているが、このほかシートベルト用ベルト等、高い引っ張り強度が要求されるベルト材料の接続又は補強部位におけるジグザグ縫いにも適用できる。
【0002】
【従来の技術】
例えば複数枚の生地を互いに縫い合わせる場合、各生地を接面状態で強固に一体化できるように、いわゆるジグザグ縫い目で縫着する(ジグザグ縫いする)例が多い。こうしたジグザグ縫いは、一般の衣服におけるボタン孔周りや生地の重ね合わせ部位に見られるほか、長尺かつ厚手の生地を強固に縫着する場合、例えばベルトスリングのアイ部にも見られる。そして、通常これらのジグザグ縫いは、それぞれ専用のジグザグ縫いミシンを用いる。従来のジグザグ縫いミシンは、生地を保持して前後左右に動くXY制御のジグザグ縫いミシンが主流であり、例えば特許文献1に見られるように、生地を長手方向に往復動させ、この生地に直交するようにミシン本体を往復動させる構成であった。
【0003】
【特許文献1】
実公平07-010706号公報(第2頁〜第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に示される従来のジグザグ縫いミシンは、ジグザグ縫いに必要な生地の移動範囲が短い。これは、生地を縫着部位近傍で保持し、前記縫着部位以外の支持は考慮する必要がなく、ジグザグ縫いミシンから縫着部位以外を垂らしておいても問題がなかったことを意味する。また、ボタン孔周りのジグザグ縫い目のように、従来のジグザグ縫い目は極狭い縫着範囲であったり、ジグザグ縫いのピッチに対して折り返し長さが比較的短い(例えばピッチ合計が折り返し長さに略等しい略正方形の縫着範囲)ことが多く、直交するミシン本体及び生地の各往復動の連携も図りやすかった。
【0005】
これに対し、ベルトスリング(吊り帯)のアイ部を形成するため、折り返した生地を重ねた状態で互いに縫い合わせるジグザグ縫いは、ベルトスリングの生地が長尺かつ厚手であり、被縫着部位(実際にジグザグ縫いする部分)以外も支持しておかないと、円滑に縫着部位を生地の長手方向及び短手方向へ往復動させることができない。また、ジグザグ縫い目のピッチに対して折り返し長さが長い場合が通例で、単位時間当たりのミシン本体の移動量に比べてベルトスリングの移動量が長くなるため、別駆動のミシン本体及び生地の各往復動の連携が難しかった。
【0006】
このほか、ミシン本体を往復動させるには、ミシン本体の慣性に反してミシン本体の軌道を安定させながら、高速な反転を実現するため、駆動手段が大型化したり、制御を複雑にする問題があった。これは、ジグザグ縫いミシンの大型化や製造コストの増大を招く。そこで、縫着部位におけるジグザグ縫いを阻害せずに縫着部位以外の支持が容易にでき、またジグザグ縫いのピッチに対する折り返し長さの長短を問わず利用できるジグザグ縫いミシンを開発するため、検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、長尺かつ厚手の生地を強固に縫着するジグザグ縫いミシンにおいて、ミシン本体、ミシンテーブル及びトラバース部からなり、ミシン本体は水平位置固定であり、ミシンテーブルに生地の長手方向往復動手段を、トラバース部に生地の短手方向往復動手段をそれぞれ設けたことを特徴とするジグザグ縫いミシンである。ここで、本発明の「ミシン本体」は、主としてミシンテーブル上に設置するアッパーアームを指し、縫い針をミシンテーブルに向けて昇降させる部分とする。
【0008】
以下では、具体的な生地としてベルトスリングを挙げ、説明する。よって、生地の長手方向はベルトスリングの長手方向(延在方向)、生地の短手方向はベルトスリングの短手方向(幅方向)になる。これから、ジグザグ縫い目の縫着範囲は、長手方向の折り返し長さ×(短手方向のピッチ×短手方向のピッチ数)となる。
【0009】
本発明のジグザグ縫いミシンは、ミシン本体、すなわち縫い針の水平位置を固定しながら、ベルトスリングを縫い針に対して相対的に長手方向及び短手方向へ移動させ、縫い針による縫い目をジグザグ縫い目にする。これにより、ミシン本体を動かさないで済み、装置全体の小型化や簡素化を図りやすくなる。
【0010】
本発明は、ベルトスリングの移動方向を、ベルトスリングの長手方向及び短手方向に分解する。すなわち、(1)ミシンテーブルは、生地の長手方向往復動手段として、生地に下方から圧接状態で宛い、上方から生地に摺接状態で宛うミシン本体の押さえ板と共にこの生地を上下方向から挟持しながら、生地の長手方向へこの生地を往復動させる送り部を設け、(2)トラバース部は、生地の短手方向往復動手段として、生地の短手方向から挟持したこの生地を、前記生地の短手方向へこの生地を往復動させる一対の案内部を設ける。
【0011】
このように、送り部及びトラバース部はそれぞれ単一方向の往復動を実現できればよく、構成及び制御を簡素化しやすい。また、送り部は、ミシン本体の縫い針の昇降に連動する送り歯を利用できる。このため、ミシンテーブルを付設してある既存のミシンを利用し、この既存のミシンにトラバース部を付加装置として追加すれば、本発明のジグザグ縫いミシンを構成できる。
【0012】
本発明では、生地の長手方向及び短手方向の往復動は独立しているので、折り返し方向又はピッチ方向のいずれかに長い、縫着範囲が長方形となるジグザグ縫いであっても、送り部又はトラバース部の一方の往復動を大きく又は小さくすれば、簡単に設定できる。例えば、長手方向は送り部により大きく往復動させ、短手方向はトラバース部を小幅に往復動させれば、長手方向の折り返しが短手方向のピッチ間隔に対して相対的に長尺なジグザグ縫いを実現でき、ベルトスリングのアイ部を形成するために折り返して重ねた生地をジグザグ縫いする場合に適した装置構成となる。
【0013】
上述のように、長手方向又は短手方向により大きく移動可能にしたことにより、本発明のジグザグ縫いミシンでは、従来同種の装置で実現しにくかった折り返し方向に長いベルトスリングの縫着範囲におけるジグザグ縫いが容易となる。このため、ミシンテーブルは、生地の長手方向往復動手段を設けた主テーブルを生地の長手方向に延在し、かつ前記延在した先の主テーブル端縁を開放している構成にする。すなわち、縫着部位である縫い針周辺は主テーブル上面でベルトスリングの縫着範囲を安定して支持し、このベルトスリングが縫着範囲の折り返し方向に制限なく移動できるように、前記主テーブル上面に続く主テーブル端縁に突起物等を設けないようにする。
【0014】
ここで、ベルトスリングの短手方向及び長手方向の移動を担うトラバース部及び送り部の各駆動手段の構成は同種又は異種を問わないが、各方向への移動量に差がある場合、単位時間当たりの各方向の移動量が異なることから、短手方向及び長手方向にそれぞれ異なる駆動手段を構成するとよい。上記例示のように、長手方向は送り部により大きく往復動させ、短手方向はトラバース部を小幅に往復動させて、長手方向の折り返しが短手方向のピッチ間隔に対して相対的に長尺なジグザグ縫いを実現する場合、長手方向に大きな移動量を許し、かつ直線性を保つことのできる駆動手段が、短手方向への移動量は小さくし、かつ前記長手方向への移動を妨げない駆動手段がそれぞれ適している。
【0015】
例えば、上述した駆動手段を備える送り部は、記述したように、既存のミシンが有する送り歯を利用できる。具体的には、生地に下方から圧接状態で宛う送り歯と、この送り歯による生地の移動方向かつ垂直面内の正逆ループ運動で前記送り歯を動かす送り歯駆動手段とから送り部を構成する。この場合、圧接状態で宛う送り歯の摩擦に従って生地をこの送り歯により往復動させることができる。
【0016】
送り歯を構成する各歯は、断面二等辺三角形、すなわち歯の両面はそれぞれ傾斜して生地に当てて両方向に適度な摩擦を生む断面形状とし、あくまで生地に対する摩擦により、送り歯の移動に従って生地を移動させる。ここで、「移動方向かつ垂直面内の正逆ループ運動」とは、例えば左方向へ生地を移動させる場合、送り歯が生地に圧接した状態で左方向へ動き、一度生地から離隔して右方向へ戻り、再び生地に圧接して左方向へ動く周回軌道を意味し、前記送り歯の動きを正ループ運動とすれば、送り歯が生地に圧接した状態で右方向へ動く場合が逆ループ運動となる。
【0017】
上記送り歯に対し、好ましいトラバース部の各案内部は、生地を挟んで対向し、下縁をミシンテーブルの主テーブルに摺接する挟み板と、この挟み板下縁から延在してミシンテーブルの主テーブルに摺接する摺接板とからなる構成である。挟み板の高さは、生地の厚みの1.5〜3倍が好ましい。
【0018】
上記高さで対向する各案内部の挟み板は、共に主テーブルに摺接しているので、生地を確実に挟むことができ、両挟み板が連動して短手方向へ往復動することで、生地の短手方向の往復動が実現できる。摺接板は、主テーブルに摺接しながら短手方向へ往復動する挟み板の動的安定性を確保するため、主テーブルに対する挟み板を案内する補助部位である。
【0019】
トラバース部の各案内部は、生地を確実に挟持して短手方向へ往復動できることが好ましい。このためには、案内部を主テーブルに摺接させる、例えば上述のように挟み板を主テーブルに摺接させるとよい。ところが、主テーブルに摺接する案内部は、ミシン本体の縫い針直下へ生地を搬入又は搬出する際の障害物となる。
【0020】
そこで、トラバース部は、互いに接近離反させる案内接近離反手段と、ミシンテーブルに対して接近離反させる案内上下動手段と、接近又は離反した状態を保持して一体に生地の短手方向へ往復動させる案内前後動手段とを、それぞれ各案内部に設けた構成にするとよい。各手段の関係は自由であり、例えば両案内部を一体に往復動させる案内接近離反手段に案内上下動手段を設け、更に案内上下動手段に案内前後動手段を設ける構成を示すことができる。
【0021】
案内接近離反手段は、ミシン本体の縫い針直下付近の主テーブル上へ搬入した生地へ均等に各案内部を接近させることで、(1)確実に生地を挟むと共に、(2)生地をミシン本体の縫い針直下へ正しく整列させる働きを有する。この案内接近離反手段としては、各案内部へ主テーブル及び互いに平行なラックをそれぞれ設け、両ラック間に配したピニオンで両ラックを互いに逆向きに進退させる構成を例示できる。ラックの進退に従う各案内部は、ピニオンを中心として互いに接近離反して往復動することから、短手方向において、前記ピニオンをミシン本体の縫い針に一致させておくと、生地を整列できる。
【0022】
案内上下動手段は、ミシン本体の縫い針直下付近への生地の搬入や、縫着後の生地を搬出に際し、主テーブルに摺接する各案内部を一時的に主テーブルから退避させる。また、案内上下動手段は各案内部の上下方向位置を決定する働きから、例えば各案内部が主テーブルに摺接する高さを調節できるようにし、各案内部が過剰に主テーブルと擦れ合わないようにできる。この案内上下動手段としては、上記両案内部の案内接近離反手段を設けた上下動基部に対して設けるシリンダを例示できる。案内接近離反手段及び案内上下動手段は連動する必要がないので、異なる駆動手段を用いてもよい。
【0023】
案内前後動手段は、本発明のジグザグ縫いミシンの目的であるジグザグ縫いを実現するため、生地を挟んだ状態、すなわち互いに接近した状態の両案内部を一体に往復動させる。この案内前後動手段としては、上記両案内部の案内接近離反手段を設けた上下動基部を短手方向へ延在する案内レールに摺動自在とし、この上下動基部に、短手方向へ延在するボールネジを螺合する構成を例示できる。
【0024】
上下動基部に案内上下動手段(例えばシリンダ)を設けている場合、案内前後動手段は両案内部、案内接近離反手段及び案内上下動手段を一体に往復動させることになる。この両案内部を一体にした往復動は、ジグザグ縫い目の折り返しに対して微少量であるが、正確なピッチで往復動できることが望ましいため、ボールネジによる往復動が好ましい。
【0025】
本発明では、更に連続して多数の生地をジグザグ縫いできるように、長尺かつ厚手の生地を強固に縫着するジグザグ縫いミシンにおいて、ジグザグ縫い前の生地をミシン本体へ順次送り込む搬入装置と、ジグザグ縫い後の生地をミシン本体から送り出す搬出装置とを付設した。
【0026】
具体的な搬入装置は、複数の生地を収納するバッファ装置と、このバッファ装置から1つ毎に生地をミシン本体へ送り込む移動チャックとからなる。この移動チャックは、長尺の生地、ベルトスリング等を横ずれしないようにミシン本体へ向けて送り込めるように、送り部を挟んで左右一対、好ましくはミシンテーブルを挟んで左右一対設けるとよい。
【0027】
バッファ装置は、複数の生地を収納できれば構成を問わないが、例えば、生地を半径方向に差込可能なスリットを周方向に複数設けたシリンダ板を一対配した構成のバッファシリンダからなり、シリンダ駆動モータによりミシン本体へ向けて前記スリットの間隔で断続的に回転する構成を例示できる。バッファシリンダに保持した生地は、所定半径方向位置に達した段階で移動チャックがこの生地を掴んでミシン本体へ送り込むようにする。
【0028】
上記バッファ装置に対し、移動チャックは、前記バッファシリンダとミシン本体との間で往復移動する。この移動チャックは、往路でバッファシリンダに保持した生地が所定半径方向位置に達した段階でこの生地を掴んでミシン本体へ送り込み、復路でミシン本体へ送り込んだ生地を解放してバッファシリンダへ復帰させる。
【0029】
上記ミシン本体、ミシンテーブル及びトラバース部からなるジグザグ縫いミシンに適用した場合、搬入装置のバッファシリンダは長尺なベルトスリングを長手方向に延ばした状態で半径方向に差込可能なスリットを周方向に等間隔で複数設けた一対のシリンダ板を備え、シリンダ駆動モータによりスリット間隔で断続的に主テーブルに向けて回転させる。
【0030】
そして、バッファシリンダに保持したベルトスリングが主テーブルと面一になった段階(所定半径位置、通常主テーブルと平行な水平位置)で、主テーブル及び副テーブルの隙間で往復動する移動チャックに生地を引き渡す。この場合、移動チャックは、バッファシリンダを挟む位置へ左右一対配し、両移動チャックが同期してミシン本体へ延びる軌道に沿って往復させるとよい。
【0031】
搬出装置は、生地の下面に引っ掛かる係合棒を突出した垂直回転板を搬出駆動モータによりミシン本体から遠ざかる方向へ回転させて、生地下面から当接して引っ掛かる係合棒の円運動により、生地を繰り出すように搬出する。上記ミシン本体、ミシンテーブル及びトラバース部からなるジグザグ縫いミシンに適用した場合、搬出装置はベルトスリングの下面に引っ掛かる係合棒を突出した垂直回転板からなり、副テーブル右側面に突設した支持台に搬出駆動モータを固着し、この搬出駆動モータにより前記垂直回転板を正面視右回転(ミシン本体から遠ざかる方向)に回転させる。
【0032】
ジグザグ縫いを終えた生地は、その場から直接搬出してもよいが、上記搬入装置により次の生地を送り込むため、別途搬出位置までジグザグ縫い後の生地を移動させてから搬出するとよい。この場合、案内部に挟まれた状態で搬出装置の係合棒上まで移動させてくる。案内部は、搬出装置へ生地を受け渡すことで再び縫い針直下付近へと戻るため、この案内部の復帰運動に際してずれないように、一時的に生地を位置固定する押さえ部をトラバース部の支持アームから副テーブルに向けて設けておくとよい。押さえ部は、昇降する保持シリンダ下端に生地幅程度の保持板を設けた構成で、シリンダを進出させることで降ろした保持板により生地を押さえ、シリンダを後退させることで持ち上げる保持板から生地を解放する。
【0033】
搬出装置は、垂直回転板を右回転させることで、生地下面から係合棒を当接させ、摩擦により生地に引っ掛かる係合棒の円運動により、生地を繰り出すように搬出する。係合棒の円運動は水平方向の移動を含むので、生地は係合棒の円運動の水平移動分=直径相当量Lだけ繰り出すことができる。係合棒は垂直回転板に従って繰り返し生地下面に当接するので、最終的には生地を搬出できる。このように、係合棒は生地と摩擦により係合する必要があるため、表面を粗くしたり、例えば断面角形の係合棒を用いるとよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づくジグザグ縫いミシンの一例を表す右側面図(手前側トラバース部3の図示略、以下同右側面図でも同じ)、図2は同ジグザグ縫いミシンの平面図(トラバース部3の支持アーム14上側の図示略、以下同右側面図でも同じ)、図3は同ジグザグ縫いミシンの正面図、図4は主テーブル1の送り部2、トラバース部3の両案内部4,4及びミシン本体5の押さえ板6の位置関係を表す要部拡大斜視図、図5は送り歯7の構造及び動きを示す要部拡大断面図、図6はベルトスリング8の搬入装置9の軸方向断面図であり、図7は搬出装置10によるベルトスリング8の搬出過程を表す側面図である。
【0035】
本例のジグザグ縫いミシンは、例えば図1中左から順次ジグザグ縫い前のベルトスリング8を搬入し、ジグザグ縫い後のベルトスリング8を図1中右へ移して、図1中手前側から搬出する。このため、ジグザグ縫いミシン正面側(図1中左端)に、ベルトスリング8を主テーブル1に対して横断する向きに揃えて順次搬入するための搬入装置9を、ジグザグ縫いミシン本体5奥(図1中右寄り)にベルトスリング8をたぐり寄せる態様で搬出する搬出装置10を、それぞれ付設している。
【0036】
本例のジグザグ縫いミシンは、図1〜図3に見られるように、ミシン本体5、ミシンテーブル11及びトラバース部3から構成される。本例は、各部の動力源となる電気モータ等を内蔵できる大きさのミシンテーブル11を基礎とし、このミシンテーブル11の主テーブル1上にミシン本体5及びトラバース部3を設けている。ミシン本体5は、図4に見られるように、ミシンテーブル11背面側からミシンテーブル11前面側に突出する本体アーム部12端から縫い針13及び押さえ板6を降ろした構成で、既製品と基本的な仕様は変わりない。
【0037】
トラバース部3は、前記ミシン本体5を囲むようにミシンテーブル11背面側の両側から支持アーム14,14を主テーブル1前面側へ延ばし、ミシン本体5の縫い針13付近の前後へ、主テーブル1を横断する挟み板15及び摺接板16からなる各案内部4,4を降ろしている。本発明のジグザグ縫いミシンは縫い針13を水平移動させる必要がないため、基本的にミシン本体5は既製品と基本的な仕様は変わりない。このため、例えばミシン本体及びミシンテーブルからなる既存のミシンにトラバース部のみを付設しても、本発明のジグザグ縫いミシンを構成できる。
【0038】
ミシンテーブル11は、ベルトスリング8を横断して載せることができる主テーブル1及び副テーブル17,17からなる。本例は、ベルトスリング8の搬入装置9及び搬出装置10を設け、加えてミシン本体5を設置することから、主テーブル1はベルトスリング8の短手方向にも延在している。主テーブル1は、略中央付近に設けた送り部2によるベルトスリング8の長手方向に延在し、かつ前記延在した先の主テーブル1端が開放していればよい。これから、搬入から搬出に至る過程で、ベルトスリング8は主テーブル1両側から外方に向けて垂らすことができる(図2参照)。
【0039】
この主テーブル1に付設する左右の副テーブル17,17は、前記ベルトスリング8の支持を兼ねており、この副テーブル17,17両側面にはベルトスリング8の左右動を補助する支持ローラ18,18を設けている。また、主テーブル1及び各副テーブル17,17の隙間に、搬入装置9の構成要素として、バッファシリンダ44から縫い針13直下へベルトスリング8を移送する移動チャック19,19を配している。
【0040】
移動チャック19は、シリンダ駆動により上下爪を開閉する構成で周回ベルト57により、往路(バッファシリンダ44→縫い針13直下)では主テーブル1から突出してベルトスリング8を挟持し、移送するが、復路(縫い針13直下→バッファシリンダ44)では主テーブル1下面に没入し、搬入したベルトスリング8に干渉しないようにしている。
【0041】
主テーブル1の送り部2は、通常ミシンを構成する送り歯7及び送り歯駆動手段21を利用している。具体的な送り部2は、図4に見られるように、下方からベルトスリング8に圧接状態で宛う送り歯7と、送り歯駆動手段21とからなる。送り歯7は、図5に見られるように、長手方向(図5中左右)に等しい斜辺を有する断面二等辺三角形の歯22を多数並べたブロック体で、対向する押さえ板6と対となってベルトスリング8を挟むことで生じる歯22とベルトスリング8との摩擦により、送り歯7の正逆ループ運動(図5中正ループ運動を矢印指示)に従ってベルトスリング8を長手方向へ少しずつ移動させる。
【0042】
送り歯駆動手段21は、従来公知の送り歯駆動手段と同様な構成で、送り歯支持部23を駆動クランク及び従動クランク(両クランク図示略)で支持し、駆動クランクの回転運動を送り歯7のループ運動に変換している。送り歯7は、駆動クランクを正逆両方向へ回転させることで、ベルトスリング8をジグザグ縫いの折り返し方向に往復させることができる。また、左右両方向へベルトスリング8を安定して往復動できるように、上述のように、断面二等辺三角形の歯22を並設する広幅の送り歯7は、下糸の引出開口24を挟む対称位置へ平行に2列設けている。
【0043】
トラバース部3は、図4に見られるように、支持アーム14に沿って往復動する前後動基部25、前後動基部25に対して上下動する上下動基部26、上下動基部26を基準として接近離反する前後アーム27,28に各案内部4(挟み板15及び摺接板16)を取り付けている。
【0044】
前後動基部25は、各支持アーム14に沿って短手方向に延在する案内レール29,29に従って動く断面コの字状の枠体で、前記案内レール29,29と平行に延在するボールネジ(案内前後動手段)30を前後動基部25外面の移動基部31に螺合し、ボールネジ駆動部(電気モータ)32によりボールネジ30を正逆回転させて、案内レール29,29に沿った往復動を実現している。
【0045】
本例の案内レール29はラック(図4中ラック表現図示略)であり、前後動基部25に設けたピニオン(図示略)を係合し、往復動の安定を図っている。この前後動基部25は、後述する上下動基部26及び上下動シリンダ(案内上下動手段)33、前後アーム27,28及び接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34、そして案内部4を一体に往復動させる基礎であり、本例のようにラック及びピニオンの係合による移動の安定を図ることが望ましい。
【0046】
上下動基部26は、前後動基部25内面に立設した垂直軌道(丸パイプ)35,35に嵌合し、この垂直軌道35,35に従って上下方向に変位自在な断面コの字状の枠体で、前後動基部25に固着した上下動シリンダ(案内上下動手段)33により、前後動基部25の範囲内で上下動する。ベルトスリング8の位置決めを担う接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34に比べ、主テーブル1からの案内部4の退避を目的とする上下動シリンダ(案内上下動手段)33は、厳密な位置決めや移動制御は必要ないため、本例のように直線運動を簡易に実現するシリンダ(空気シリンダ等)のほうが、前後動基部25に従う各部の重量軽減ができて好ましい。
【0047】
前後動基部25及び上下動基部26は、相似な断面コの字状の枠体で、互いに内面を向き合わせ、外形の小さな上下動基部26を前後動基部25に嵌め合わせる関係にしている(図3参照)。これにより、上下動基部26外面に接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34及びその他の部材を設けることができる。
【0048】
前後アーム27,28は、上下動基部26に沿って平行移動する板状の前及び後接近離反基部36,37それぞれから垂下している。案内部4を構成する摺接板16は、左右対となる前後アーム27,28下端間にそれぞれ架設してあり、各摺接板16の対向する内側には挟み板15を取り付けている。挟み板15は、アイ部におけるベルトスリング8の重なりに比べて約2倍の高さを有する垂直面を有し、ベルトスリング8を確実に挟持できる。
【0049】
そして、図4及び図5に見られるように、挟み板15,15が互いに接近する際にミシン本体5から降りる押さえ板6及び縫い針13と干渉しないように、押さえ板6の範囲で切欠部38を設けている。前及び後接近離反基部36,37は、上下動基部26外面へ短手方向に延在する上及び下レール39,40にそれぞれ嵌合しており、前接近離反基部36上縁及び後接近離反基部37下縁にそれぞれラック面(図4中ラック表現図示略)を設け、各ラック面が係合するピニオン41を上下動基部26外面に軸着している。
【0050】
これにより、前及び後接近離反基部36,37はピニオン41を介して互いに反対方向に動き、接近離反を実現する。案内接近離反手段は、上下動基部26を基礎として各接近離反基部36,37に連結した接近離反シリンダ34,34である。理屈的には、ピニオン41を介して前又は後接近離反基部36,37の一方の動きが他方に反転して伝達されるため、前又は後接近離反基部36,37のいずれか一方に接近離反シリンダ34を設ければよい。しかし、前及び後接近離反基部36,37、すなわち両案内部4,4の接近離反を安定かつ確実にするには、本例のように接近離反シリンダ34,34を一対設ける方が好ましい。
【0051】
搬入装置9は、図1〜図3及び図6に見られるように、ベルトスリング8を長手方向に延ばした状態で半径方向に差込可能なスリット42を、周方向等間隔で8方向に設けた一対のシリンダ板43,43を備えたバッファシリンダ44からなるバッファ装置と、前記バッファシリンダ44及びミシン本体5の間を往復する左右一対の移動チャック19,19とからなる。
【0052】
バッファシリンダ44は、シリンダ駆動モータ45によりスリット間隔で断続的に主テーブル1に向けて回転する。そして、バッファシリンダ44に保持したベルトスリング8が主テーブル1と面一になった段階で、主テーブル1及び副テーブル17の隙間で往復動する移動チャック19にベルトスリング8を引き渡す。
【0053】
ベルトスリング8は、バッファシリンダ44の回転に従って姿勢を変化させるため、安定してベルトスリング8を保持することを目的に、各スリット42に対して宛て板46を架設し、各宛て板46にクリップ47,47を設け、ベルトスリング8を宛て板46に添わせた状態でクリップ47,47により保持して、バッファシリンダ44の回転に追従させている。
【0054】
搬出装置10は、図1〜図4及び図7に見られるように、ベルトスリング8の下面に引っ掛かる係合棒48を1本のみ突出した垂直回転板49からなり、副テーブル17右側面に突設した支持台50に搬出駆動モータ51を固着し、この搬出駆動モータ51により前記垂直回転板49を正面視(図7正面)右回転に回転させる。
【0055】
ジグザグ縫いを終えたベルトスリング8は、案内部4,4に挟まれた状態で搬出装置10の係合棒48上まで移動させてくる。案内部4,4は、搬出装置10へベルトスリング8を受け渡すことで再び縫い針13直下付近へと戻るため、この案内部4,4の復帰運動に際してずれないように、一時的にベルトスリング8を位置固定する押さえ部52をトラバース部3の支持アーム14から副テーブル17に向けて設けている。
【0056】
押さえ部52は、昇降する保持シリンダ53下端にベルトスリング8幅程度の保持板54を設けた構成で、シリンダを進出させることで降ろした保持板54によりベルトスリング8を押さえ、シリンダを後退させることで持ち上げる保持板54からベルトスリング8を解放する。
【0057】
搬出装置10は、垂直回転板49を右回転させてベルトスリング8下面から係合棒48を当接させ、摩擦によりベルトスリング8に引っ掛かる係合棒48の円運動により、ベルトスリング8を繰り出すように搬出する。例えば、係合棒48が垂直回転板49の右回転に従って上昇してベルトスリング8下面に当接すると、以後当接位置A(黒三角マークで指示)は、摩擦により係合棒48に追従する。
【0058】
この係合棒48の円運動は水平方向の移動を含むので、当接位置Aは係合棒48の円運動の水平移動分=直径相当量Lだけベルトスリング8を繰り出すことができる。係合棒48は垂直回転板49に従って繰り返しベルトスリング8下面に当接するので、最終的にはベルトスリング8を搬出できる。
【0059】
このように、係合棒48はベルトスリング8と摩擦により係合する必要があるため、表面を粗くしたり、例えば本例のように断面角形(例示は四角形)の係合棒48を用いるとよい。また、係合棒48は、ベルトスリング8下面から当接して摩擦により前記ベルトスリング8を繰り出せれば、本数に限定はない。
【0060】
例えば、本例のようにジグザグ縫い後のベルトスリング8を移動させてくる場合、確実に係合棒48上にベルトスリング8が移動させて来ることができるように、常態として係合棒48を下方に位置させ、垂直回転板49の回転によって断続的に上方へ変位させればよいので、係合棒48は1本、又は周方向で偏った位置に2〜3本配すればよい。
【0061】
図8〜図25はそれぞれ本例のジグザグ縫いミシンを作動段階毎に示す図1相当右側面図(図8(搬出装置10図示略)、図11(搬出装置10図示略)、図14(搬出装置10図示略)、図17、図20、図23)、図2相当平面図(図9,図12、図15、図18、図21、図24)及び図3相当正面図(図10,図13、図16、図19、図22、図25)であり、図8〜図10は先行ベルトスリング81の搬入段階、図11〜図13は先行ベルトスリング81の挟持段階、図14〜図16は先行ベルトスリング81の縫着段階、図17〜図19は先行ベルトスリング81の搬出準備段階、図20〜図22は後行ベルトスリング81の搬入段階、そして図23〜図25は先行ベルトスリング81の搬出段階をそれぞれ表している。
【0062】
本例のジグザグ縫いミシンは、搬入装置9及び搬出装置10を設けたことにより、各部を相互に連携するように作動させることで、複数のベルトスリング81,82を順序よく処理できる。このため、前記連携を説明できるように、以下では先にジグザグ縫いするベルトスリングを先行ベルトスリング81、続いてジグザグ縫いするベルトスリングを後行ベルトスリング82と呼び、区別する。
【0063】
まず、先行ベルトスリング81の搬入段階では、図8〜図10に見られるように、バッファシリンダ44が保持した先行ベルトスリング81が主テーブル1と面一になった状態で、移動チャック19,19がバッファシリンダ44から先行ベルトスリング81を引き取り、この移動チャック19,19が挟持した状態で、縫い針13下方、すなわち送り部2上へ先行ベルトスリング81を搬入する。
【0064】
ベルトスリング81,82は、バッファシリンダ44の各スリット42へ、差込装置(図示略)等で順次を差し込んだり、作業者による手作業で差し込めばよい。作業者による手作業であっても、続く搬入、ジグザグ縫い及び搬出が自動化されているため、従来のベルトスリングのアイ部を形成するジグザグ縫いに比較し、大幅な労力低減が図れている。
【0065】
また、ベルトスリング81(82)は、長手方向いずれへも移動させることができるため、搬入に当たってベルトスリング81(82)の厳密な長手方向の位置合わせをしなくても、搬入後、センサ等の検知手段の検知結果に従って送り部2及びトラバース部3を微少に作動させ、改めて縫着開始位置を設定できる。前記位置合わせを容易にするには、バッファシリンダ44のスリット42に対して差し込むベルトスリング81(82)の位置関係を特定(折り返したベルトスリング81(82)端縁をスリット42の宛て板46の特定位置に合わせる等)するとよい。
【0066】
この搬入段階では、トラバース部3の各案内部4は、(1)接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34を駆動することにより離反して先行ベルトスリング81の幅以上に挟み板15,15の間隔を空け、(2)上下動シリンダ(案内上下動手段)33を駆動することにより上下動基部26を上方へ持ち上げ、前記挟み板15,15を主テーブル1から離隔し、そして(3)ボールネジ(案内前後動手段)30を駆動することにより前後動基部25の短手方向位置を調整して、前記挟み板15,15の中間を主テーブル1の送り部2に略一致させて待機している。
【0067】
各手段の作動順序は特に問わず、前記挟み板15,15の待機が実現されればよい。これにより、各案内部4が移動チャック19による先行ベルトスリング81の搬入を阻害しないようにしている。移動チャック19は、送り部2上へ先行ベルトスリング81を搬入した後、先行ベルトスリング81を解放し、後退方向(図8及び図9中右)へと移動し、後述の先行ベルトスリング81の挟持段階における各案内部の下降に備える。
【0068】
次に、先行ベルトスリング81の挟持段階は、図11〜図13に見られるように、移動チャック19は軌道である周回ベルト57を下げて原点復帰(搬入装置9近傍、上記図8及び図9仮想線参照)のために前進(図10中左方向への移動)する。この移動チャック19の原点復帰は、案内部4,4によるベルトスリング8の挟持と無関係であるため、後行ベルトスリング82の搬入段階までに実施できれば、特にこの挟持段階でなくてもよく、本例でも移動チャック19の周回ベルト57の上昇は先行ベルトスリング81の縫着段階に実施している。
【0069】
この移動チャック19の原点復帰と別に、(1)前後動基部25は短手方向位置をそのままに、まず(2)上下動シリンダ(案内上下動手段)33により上下動基部26を下方へ降ろし、挟み板15,15及び摺接板16,16を主テーブル1に接面させ(図11及び図12参照)、続いて(3)接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34により前後アーム27,28を動かして挟み板15,15を接近させ、先行ベルトスリング81を短手方向(短手方向)から挟み板15,15で挟持する(図12参照)。上下動シリンダ(案内上下動手段)33及び接近離反シリンダ(案内接近離反手段)34は、前記記載順((2)→(3))に作動させる。互いに接近する挟み板15,15は、切欠部38によりミシン本体5から降りる押さえ板6及び縫い針13と干渉を避けている(図4及び図5参照)。
【0070】
先行ベルトスリング81の搬入段階で、両案内部4,4はそれぞれの挟み板15,15の中間を主テーブル1の送り部2に略一致させて待機していたから、前記短手方向位置を維持して互いに接近する挟み板15,15は、先行ベルトスリング81の中心線を送り部に略一致させると共に、挟み板15の延在方向、すなわち長手方向に先行ベルトスリング81の水平姿勢を整えることができる(図12参照)。
【0071】
この先行ベルトスリング81の挟持段階は、ミシン本体5から降りる押さえ板6がベルトスリング8に圧接しておらず、送り部2の送り歯7によるジグザグ縫いの折り返し方向の左右動はできないが、先行ベルトスリング81は挟み板15,15で挟持しているので、ジグザグ縫いのピッチ方向の往復動は可能である。
【0072】
続く先行ベルトスリング81の縫着段階では、図14〜図16に見られるように、ミシン本体5の押さえ板6が下降して送り部2の送り歯7と共にベルトスリング8を挟持し、先行ベルトスリング81の左右動を可能とする。上述したように、搬入する先行ベルトスリング81は、搬入装置9のスリット42に先行ベルトスリング81を差し込む段階で位置合わせするが、この左右動が可能となる段階で、改めて先行ベルトスリング81を長手方向及び短手方向の往復動を図り、縫着開始位置の位置合わせをしてもよい。この場合、各種公知のセンサを用いて、前記縫着開始位置を測定し、自動的に位置合わせできるようにする。
【0073】
そして、先行ベルトスリング81の縫着開始位置の設定を終えた後、(a)両案内部4,4による往復動(先行ベルトスリング81の短手方向の往復動)と、(b)前記送り歯7による左右動(先行ベルトスリング81の長手方向の往復動)との連携に合わせて、縫い針13を作動させてジグザグ縫いを実行する。ジグザグ縫い目の縫着範囲(折り返し方向長さ、ピッチ間隔及びピッチ数)は、前記先行ベルトスリング81の往復動、左右動及び縫い針13の上下動に連携によって決定され、前記連携はトラバース部3及びミシン本体5の作動条件として設定すればよい。
【0074】
ここで、先行ベルトスリング81の短手方向の縫着範囲は挟み板15,15で画されるので、縫い針13と各挟み板15内面との水平距離を監視するセンサを設けることで自動的に制限できる。また、ジグザグ縫い目の折り返し端間隔はピッチ間隔に等しいので、一方を設定することで、他方を自動的に設定してもよい。
【0075】
本発明のジグザグ縫いミシンは、先行ベルトスリング81の長手方向=長手方向へ先行ベルトスリング81を無制限に移動できるようにしているので、この折り返し長さを自由に変更できることが望ましい。これから、まず折り返し長さを決定し、この折り返し長さに基づき、先行ベルトスリング81を挟持した挟み板15,15の間隔に対するピッチ数を定めて、自動的にピッチ間隔を導き出すとよい。
【0076】
先行ベルトスリング81のジグザグ縫いが終了すると、図17〜図19に見られるように、先行ベルトスリング81の搬出準備段階として、ミシン本体5の押さえ板6及び縫い針13は上方へ退避させ、トラバース部3は先行ベルトスリング81を両案内部4,4で挟持したままボールネジ(案内前後動手段)30により前後動基部25を後退させ、搬出装置10まで先行ベルトスリング81を移動させる。先行ベルトスリング81は、主テーブル1を横断する程度に長い範囲で対向する挟み板15,15に挟持されており、トラバース部3の大きな移動によっても逸脱する虞はない。
【0077】
同時に、先の先行ベルトスリング81の縫着段階で原点復帰を果たした移動チャック19は、後行ベルトスリング81を受け取るため、再びバッファシリンダ44に接近している。既に、先行ベルトスリング81は送り部2から離脱しており、また搬出装置10への先行ベルトスリング81の移動はトラバース部3によるため、移動チャック19を独立して作動させることができる。こうして搬出装置10へ移動させられた先行ベルトスリング81は、副テーブル17から垂れ下がり、搬出装置10の係合棒48に上方に延在する。
【0078】
ここで、先行ベルトスリング81に施したジグザグ縫い目には、主テーブル1の送り部2の引出開口24から延びる下糸55と繋がっている(図18参照)。この下糸55との連結により、先行ベルトスリング81は少なからず主テーブル1前側に向けて引っ張られるので、挟み板15,15による挟持から解放されると、搬出装置10の係合棒48からずれたり離れてしまう虞がある。
【0079】
そこで、図16に見られるように、トラバース部3の支持アーム14に設けた押さえ部52の保持板54を保持シリンダ53により下降させ、一時的に保持板54及び副テーブル17の挟持により、先行ベルトスリング81を位置固定する。本例では、安定した先行ベルトスリング81の保持のため、各副テーブル17,17毎にそれぞれ押さえ部52を配しているが、少なくとも搬出装置10側に1基の押さえ部52を設けておけばよい。
【0080】
最後の先行ベルトスリング81の搬出段階では、まず下糸55を切断しなければならない。本例では、後行ベルトスリング82の搬入に伴う押さえ板6及び縫い針13の下降に連動して下降するカッタ56をミシン本体5に設けており、このカッタ56で下糸55を切断する。具体的には、図23〜図25に見られるように、まず押さえ部52により位置固定された先行ベルトスリング81を残し、トラバース部3は案内部4,4を原点復帰させ、先行ベルトスリング81の挟持段階(図11〜図13参照)同様、既に移動チャック19,19が搬入してきた後行ベルトスリング82を挟み板15,15により挟持する。
【0081】
そして、先行ベルトスリング81の縫着段階(図14〜図16)同様、ミシン本体5から押さえ板6及び縫い針13を降ろすと、引出開口24から先行ベルトスリング81に延びる下糸55にカッタ56が当たり、カッタ56の作動又はカッタ56に当接する下糸55自身の緊張によって切断する。前記カッタ56は従来公知の各種切断装置又は切断具を用いることができる。
【0082】
こうして下糸55から解放された先行ベルトスリング81は、続いて保持板54が保持シリンダ53により持ち上げられることにより押さえ部52から解放される。そして、搬出装置10の垂直回転板49が正面視右回転(図25参照)することで、円運動する係合棒48が先行ベルトスリング81の下面と断続的に当接して、この自由状態にある先行ベルトスリング81を繰り出していく。
【0083】
この搬出装置10による先行ベルトスリング81の搬出は、主テーブル1及び副テーブル17に載る先行ベルトスリング81全体を搬出しなくてもよい。先行ベルトスリング81は、一定程度繰り出されると、主テーブル1及び副テーブル17上には障害物がないため、自身の重みによって残りは副テーブル17端から落下する。この先行ベルトスリング81の落下位置に回収箱(図示略)を配しておけば、順次ジグザグ縫いされて搬出される全ベルトスリングを回収箱に蓄積し、まとめて回収できる。
【0084】
このように、本発明のジグザグ縫いミシンは、ミシン本体5の縫い針13を水平移動させることなく、ミシンテーブル11の送り部2の左右動及びトラバース部3の往復動によってジグザグ縫いを実現する。そして、予め複数のベルトスリング81,82を保持して順次主テーブル1へと供給できる搬入装置9と、前記搬入装置9から送り部2上へのベルトスリング81の搬入を担う移動チャック19,19と、ベルトスリング81の往復動を担うトラバース部3と、トラバース部3から受け渡されるベルトスリング81を搬出する搬出装置10とが、それぞれ縫着手順の各段階で連携することで、多数のベルトスリング81,82を順次ジグザグ縫いできる。こうして、本発明は、装置構成が簡素なだけでなく、大量のベルトスリングのジグザグ縫いを効率化するジグザグ縫いミシンを提供する。
【0085】
【発明の効果】
本発明は、ピッチに対する折り返し長さが大きな縫着範囲を有するジグザグ縫いに適したジグザグ縫いミシンを提供する。生地の長手方向及び短手方向の往復動は、それぞれトラバース部の案内部と主テーブルの送り部という異なる運動によって実現されており、各方向の往復動を個別に制御又は調節できるため、ピッチに対する折り返し長さの長短を問わない、自由度の高いジグザグ縫いを実現できる。
【0086】
これは、各方向への往復動を担うトラバース部及び送り部それぞれの構成を簡略化したり、運動の制御を容易にする利点をもたらす。特に、送り部として既存のミシンが有する送り歯を利用できるため、本発明のジグザグ縫いミシンを構成するために、既存のミシンに対してトラバース部のみを付設すればよい。これは、本発明の利用が容易であり、既存のミシンを有効利用できる効果をもたらす。
【0087】
また、本発明では、ジグザグ縫い前の生地の搬入装置と、ジグザグ縫い後の生地の搬出装置とを、ミシン本体によるジグザグ縫いと連携して作動させることで、多数の生地のジグザグ縫いを順次実行できる効果を得ている。これは、生地の短手方向の往復動を担う案内部が、ミシン本体の縫い針直下における生地の搬入(位置合わせ等)又は搬出(搬出装置までの移動等)を助ける働きを有していることに負うところが大きい。
【0088】
本発明は、上記例示から分かるように、特にベルトスリングのアイ部を作るために折り返して重ねた生地のジグザグ縫いに適したジグザグ縫いミシンを提供する。しかし、生地は前記ベルトスリングに限定されず、およそ案内部で挟持した状態で往復動できる長尺かつ厚手の生地からなる生地、例えばシートベルト用ベルト等であれば利用しうる。こうして、本発明は、生地自体を長手方向及び短手方向に往復動させて大きな縫着範囲を有するジグザグ縫いを実現するジグザグ縫いミシンを広く提供する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくジグザグ縫いミシンの一例を表す右側面図である。
【図2】同ジグザグ縫いミシンの平面図である。
【図3】同ジグザグ縫いミシンの正面図である。
【図4】主テーブルの送り部、トラバース部の両案内部及びミシン本体の押さえ板の位置関係を表す要部拡大斜視図である。
【図5】送り歯の構造及び動きを示す要部拡大断面図である。
【図6】ベルトスリングの搬入装置の軸方向断面図である。
【図7】搬出装置によるベルトスリングの搬出過程を表す側面図である。
【図8】先行ベルトスリングの搬入段階を示す図1相当右側面図である。
【図9】先行ベルトスリングの搬入段階を示す図2相当平面図である。
【図10】先行ベルトスリングの搬入段階を示す図3相当正面図である。
【図11】先行ベルトスリングの挟持段階を示す図1相当右側面図である。
【図12】先行ベルトスリングの挟持段階を示す図2相当平面図である。
【図13】先行ベルトスリングの挟持段階を示す図3相当正面図である。
【図14】先行ベルトスリングの縫着段階を示す図1相当右側面図である。
【図15】先行ベルトスリングの縫着段階を示す図2相当平面図である。
【図16】先行ベルトスリングの縫着段階を示す図3相当正面図である。
【図17】先行ベルトスリングの搬出準備段階を示す図1相当右側面図である。
【図18】先行ベルトスリングの搬出準備段階を示す図2相当平面図である。
【図19】先行ベルトスリングの搬出準備段階を示す図3相当正面図である。
【図20】後行ベルトスリングの搬入段階を示す図1相当右側面図である。
【図21】後行ベルトスリングの搬入段階を示す図2相当平面図である。
【図22】後行ベルトスリングの搬入段階を示す図3相当正面図である。
【図23】先行ベルトスリングの搬出段階を示す図1相当右側面図である。
【図24】先行ベルトスリングの搬出段階を示す図2相当平面図である。
【図25】先行ベルトスリングの搬出段階を示す図3相当正面図である。
【符号の説明】
1 主テーブル
2 送り部
3 トラバース部
4 案内部
5 ミシン本体
6 押さえ板
7 送り歯
8 ベルトスリング
9 搬入装置
10 搬出装置
11 ミシンテーブル
15 挟み板
16 摺接板
19 移動チャック
25 前後動基部
26 上下動基部
30 ボールネジ(案内前後動手段)
31 移動基部
33 上下動シリンダ(案内上下動手段)
34 接近離反シリンダ(案内接近離反手段)
36 前接近離反基部
37 後接近離反基部
42 スリット
43 シリンダ板
44 バッファシリンダ
45 シリンダ駆動モータ
48 係合棒
49 垂直回転板
51 搬出駆動モータ
52 押さえ部
53 保持シリンダ
54 保持板
81 先行ベルトスリング
82 後行ベルトスリング
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a zigzag sewing machine that firmly stitches a long and thick fabric, for example, a fabric that is folded and overlapped to form an eye portion of a belt sling and is sewn together with zigzag stitches. The present invention is suitable for zigzag sewing of long and thick fabrics typified by belt slings, and particularly suitable for zigzag sewing when forming the eye portion of the belt sling. It can also be applied to zigzag stitching at the connection or reinforcement part of belt materials where high tensile strength is required.
[0002]
[Prior art]
For example, when a plurality of fabrics are sewn together, there are many examples in which each fabric is sewn with a so-called zigzag seam (zigzag stitching) so that the fabrics can be firmly integrated in a contact state. Such zigzag sewing is found around button holes and cloth overlapping portions in general clothes, and is also found in, for example, an eye part of a belt sling when a long and thick cloth is firmly sewn. Normally, these zigzag sewings use their own zigzag sewing machines. Conventional zigzag sewing machines are mainly XY-controlled zigzag sewing machines that hold the fabric and move back and forth, and right and left. For example, as shown in Patent Document 1, the fabric is reciprocated in the longitudinal direction and orthogonal to the fabric. Thus, the sewing machine main body is configured to reciprocate.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 07-010706 (Pages 2 to 3, Fig. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional zigzag sewing machine disclosed in Patent Document 1 has a short fabric movement range necessary for zigzag sewing. This means that the fabric is held in the vicinity of the sewing site, and it is not necessary to consider the support other than the sewing site, and there is no problem even if the sewing site is hung from the zigzag sewing machine. In addition, like the zigzag seam around the button hole, the conventional zigzag seam has an extremely narrow sewing range, or the folding length is relatively short with respect to the zigzag pitch (for example, the total pitch is approximately the folding length). Equally approximately square sewing range), and the reciprocating motion of the orthogonal sewing machine body and fabric was easy to achieve.
[0005]
In contrast, zigzag stitching, in which folded fabrics are stacked together to form the eye part of a belt sling (hanging belt), is a long and thick belt sling fabric, and the part to be sewn (actually If the parts other than the part zigzag stitched) are not supported, the sewing part cannot be smoothly reciprocated in the longitudinal direction and the short direction of the fabric. Also, the folding length is usually longer than the zigzag stitch pitch, and the belt sling movement amount is longer than the movement amount of the sewing machine body per unit time. Reciprocal movement was difficult to coordinate.
[0006]
In addition, in order to reciprocate the sewing machine main body, there is a problem that the driving means becomes large or the control becomes complicated in order to realize high-speed reversal while stabilizing the trajectory of the sewing machine main body against the inertia of the sewing machine main body. there were. This leads to an increase in the size and manufacturing cost of the zigzag sewing machine. Therefore, we studied to develop a zigzag sewing machine that can easily support other than the sewing site without hindering the zigzag stitching at the sewing site, and can be used regardless of the length of the zigzag sewing with respect to the pitch. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
What has been developed as a result of the study is a zigzag sewing machine that sews long and thick fabrics firmly, and consists of a sewing machine body, a sewing machine table, and a traverse unit.The sewing machine body is fixed in a horizontal position. A zigzag sewing machine characterized in that a longitudinal reciprocating means and a transverse reciprocating means for the fabric are provided in the traverse portion. Here, the “sewing machine main body” of the present invention mainly refers to an upper arm installed on the sewing machine table, and is a part for raising and lowering the sewing needle toward the sewing machine table.
[0008]
Below, a belt sling is mentioned and demonstrated as a concrete fabric. Accordingly, the longitudinal direction of the fabric is the longitudinal direction (extending direction) of the belt sling, and the short direction of the fabric is the short direction (width direction) of the belt sling. From this, the sewing range of the zigzag seam is the folding length in the longitudinal direction × (the pitch in the short direction × the number of pitches in the short direction).
[0009]
The zigzag sewing machine of the present invention has a zigzag seam formed by moving the belt sling in the longitudinal and short directions relative to the sewing needle while fixing the horizontal position of the sewing machine body, that is, the sewing needle. To. As a result, it is not necessary to move the sewing machine main body, and the whole apparatus can be easily downsized and simplified.
[0010]
The present invention disassembles the moving direction of the belt sling into the longitudinal direction and the short direction of the belt sling. That is, (1) the sewing machine table is a means for reciprocating the cloth in the longitudinal direction, and presses the cloth from above and below together with the presser plate of the sewing machine body that is in contact with the cloth from below and in sliding contact with the cloth from above. (2) The traverse unit is a means for reciprocating the cloth in the short direction of the cloth. A pair of guides for reciprocating the fabric in the short direction of the fabric is provided.
[0011]
As described above, the feed unit and the traverse unit only need to be able to realize reciprocation in a single direction, and the configuration and control can be easily simplified. Moreover, the feed part can utilize the feed dog interlock | cooperated with raising / lowering of the sewing needle of a sewing machine main body. For this reason, the zigzag sewing machine of the present invention can be configured by using an existing sewing machine with a sewing machine table and adding a traverse unit as an additional device to the existing sewing machine.
[0012]
In the present invention, since the reciprocation in the longitudinal direction and the short direction of the fabric is independent, even in zigzag stitching that is long in either the folding direction or the pitch direction and has a rectangular sewing range, It can be easily set by increasing or decreasing one reciprocation of the traverse portion. For example, if the longitudinal direction is greatly reciprocated by the feed section and the traverse section is reciprocated with a small width in the short direction, zigzag stitching is performed so that the folding in the longitudinal direction is relatively long with respect to the pitch interval in the short direction. Therefore, the apparatus configuration is suitable when zigzag sewing is performed on the fabric that is folded and overlapped to form the eye part of the belt sling.
[0013]
As described above, since the zigzag sewing machine according to the present invention can be moved largely in the longitudinal direction or the short direction, the zigzag stitching in the belt sling sewing range that is long in the turn-back direction, which has been difficult to realize with the same type of device conventionally. Becomes easy. For this reason, the sewing machine table has a structure in which the main table provided with the cloth reciprocating means in the longitudinal direction extends in the longitudinal direction of the cloth, and the extended main table edge is opened. That is, the periphery of the sewing needle, which is a sewing site, stably supports the sewing range of the belt sling on the upper surface of the main table, and the belt sling can move without restriction in the direction of folding back of the sewing range. Do not provide projections or the like on the edge of the main table that follows.
[0014]
Here, the structure of each drive means of the traverse part and the feed part responsible for movement in the short and long directions of the belt sling may be the same or different, but if there is a difference in the amount of movement in each direction, unit time Since the amount of movement in each direction is different, it is preferable to configure different driving means in the short side direction and the long side direction. As shown in the above example, the longitudinal direction is reciprocated greatly by the feed section, the short direction is the traverse section reciprocated with a small width, and the folding in the longitudinal direction is relatively long with respect to the pitch interval in the short direction. When zigzag sewing is realized, the driving means that allows a large amount of movement in the longitudinal direction and maintains linearity reduces the amount of movement in the short direction and does not hinder the movement in the longitudinal direction. Each drive means is suitable.
[0015]
For example, as described above, the feed unit including the driving means described above can use the feed dogs of the existing sewing machine. Specifically, a feed portion is provided from a feed dog addressed to the fabric in a press-contact state from below, and a feed dog driving means for moving the feed dog by a forward / reverse loop movement in a vertical direction in the movement direction of the fabric by the feed dog. Constitute. In this case, the cloth can be reciprocated by the feed dog in accordance with the friction of the feed dog applied in the pressure contact state.
[0016]
Each tooth that constitutes the feed dog is an isosceles triangle section, that is, both sides of the tooth are inclined and applied to the fabric to form a cross-sectional shape that generates appropriate friction in both directions. Move. Here, “forward / reverse loop motion in the moving direction and vertical plane” means, for example, when moving the fabric to the left, the feed dog moves to the left with the fabric pressed against the fabric, and once separated from the fabric, the right This means a circular orbit that returns to the direction and presses against the fabric again and moves to the left.If the feed dog moves in the normal loop motion, the feed dog moves in the right direction while pressing against the fabric. It becomes exercise.
[0017]
Each guide portion of the preferred traverse portion is opposed to the feed dog with the cloth interposed therebetween, and a lower plate is slidably contacted with the main table of the sewing machine table, and the lower edge of the holding plate extends from the lower edge of the holding plate. It is the structure which consists of a slidable contact plate which slidably contacts with a main table. The height of the sandwich plate is preferably 1.5 to 3 times the thickness of the dough.
[0018]
Since the sandwiching plates of the guide portions facing each other at the height are both in sliding contact with the main table, the dough can be securely sandwiched, and both sandwiching plates reciprocate in the short direction in conjunction with each other. The reciprocating motion of the fabric in the short direction can be realized. The sliding contact plate is an auxiliary portion that guides the sandwich plate with respect to the main table in order to ensure the dynamic stability of the sandwich plate that reciprocates in the lateral direction while sliding on the main table.
[0019]
It is preferable that each guide part of the traverse part can reciprocate in the short direction while securely holding the fabric. For this purpose, the guide portion may be brought into sliding contact with the main table, for example, the sandwiching plate may be brought into sliding contact with the main table as described above. However, the guide portion that is in sliding contact with the main table becomes an obstacle when the fabric is carried in or out immediately below the sewing needle of the sewing machine body.
[0020]
Therefore, the traverse part is moved toward and away from each other, and the guide approaching / separating means for approaching and moving away from each other, the guide vertical movement means for moving toward and away from the sewing machine table, and the reciprocating movement in the short direction of the cloth while maintaining the approached or separated state The guide back-and-forth movement means may be provided in each guide portion. The relation of each means is free. For example, a guide up-and-down movement means can be provided in the guide approaching / separating means for reciprocally moving both guide portions, and a guide back-and-forth movement means can be provided in the guide up-and-down movement means.
[0021]
The guide approaching / separating means allows (1) the fabric to be sandwiched and (2) the fabric to the sewing machine body by making each guide part approach the fabric that has been carried onto the main table near the sewing needle of the sewing machine body evenly. It has the function of aligning right under the sewing needle. Examples of the guide approaching / separating means include a configuration in which a main table and racks parallel to each other are provided in each guide part, and both racks are advanced and retracted in opposite directions by pinions arranged between the racks. The guides that follow the advance and retreat of the rack reciprocate around the pinion so as to approach and separate from each other. Therefore, when the pinion is aligned with the sewing needle of the sewing machine body in the short direction, the fabric can be aligned.
[0022]
The guide up-and-down moving means temporarily retracts each guide portion that is in sliding contact with the main table from the main table when carrying the cloth near the sewing needle of the sewing machine body or carrying out the cloth after sewing. Further, since the guide vertical movement means determines the vertical position of each guide portion, for example, the height at which each guide portion slides on the main table can be adjusted so that each guide portion does not excessively rub against the main table. You can As this guide up-and-down movement means, the cylinder provided with respect to the up-and-down movement base part which provided the guide approach / separation means of the said both guide parts can be illustrated. Since the guide approaching / separating means and the guide up-and-down moving means do not need to be interlocked, different driving means may be used.
[0023]
The guide back-and-forth movement means reciprocally moves both guide portions in a state where the cloth is sandwiched, that is, in a state of being close to each other, in order to realize zigzag sewing which is the purpose of the zigzag sewing machine of the present invention. As this guide back-and-forth movement means, the vertical movement base part provided with the guide approaching / separating means of both guide parts is slidable on the guide rail extending in the short direction, and the vertical movement base part is extended in the short direction. A configuration in which an existing ball screw is screwed can be exemplified.
[0024]
When a guide vertical movement means (for example, a cylinder) is provided at the vertical movement base, the guide back-and-forth movement means reciprocally moves both guide parts, the guide approaching / separating means and the guide vertical movement means together. The reciprocating motion in which both guide portions are integrated is a small amount with respect to the zigzag seam folding. However, since it is desirable that the reciprocating motion can be performed at an accurate pitch, the reciprocating motion by the ball screw is preferable.
[0025]
In the present invention, in a zigzag sewing machine that firmly sews a long and thick fabric so that a large number of fabrics can be zigzag stitched continuously, a carry-in device that sequentially feeds the fabric before zigzag sewing to the sewing machine body; A carry-out device for feeding out the fabric after zigzag sewing from the main body of the sewing machine was attached.
[0026]
A specific carry-in device includes a buffer device that stores a plurality of fabrics, and a moving chuck that feeds the fabrics from the buffer device to the sewing machine main body one by one. The moving chuck may be provided with a pair of left and right sides, preferably a pair of left and right sides with a sewing table interposed, so that a long fabric, belt sling, etc. can be fed toward the sewing machine main body without lateral displacement.
[0027]
The buffer device may have any configuration as long as it can store a plurality of fabrics. For example, the buffer device includes a buffer cylinder having a configuration in which a pair of cylinder plates provided with a plurality of slits in the circumferential direction in which fabrics can be inserted in the radial direction are arranged. The structure which rotates intermittently at the space | interval of the said slit toward a sewing machine main body with a motor can be illustrated. When the cloth held in the buffer cylinder reaches a predetermined radial position, the moving chuck grasps the cloth and sends it to the sewing machine main body.
[0028]
With respect to the buffer device, the moving chuck reciprocates between the buffer cylinder and the sewing machine body. When the cloth held in the buffer cylinder on the forward path reaches a predetermined radial position, the moving chuck grasps the cloth and feeds it to the sewing machine body, and releases the cloth fed to the sewing machine body on the return path and returns to the buffer cylinder. .
[0029]
When applied to the zigzag sewing machine consisting of the sewing machine body, sewing machine table, and traverse unit, the buffer cylinder of the loading device has a slit that can be inserted in the radial direction with a long belt sling extended in the longitudinal direction. A plurality of cylinder plates provided at equal intervals are provided, and are rotated toward the main table intermittently at slit intervals by a cylinder drive motor.
[0030]
When the belt sling held in the buffer cylinder is flush with the main table (predetermined radial position, horizontal position parallel to the normal main table), the cloth is moved to the moving chuck that reciprocates between the main table and the sub table. Hand over. In this case, a pair of moving chucks may be provided on the left and right sides of the buffer cylinder, and the moving chucks may be reciprocated along a track extending to the sewing machine body in synchronization.
[0031]
The unloading device rotates the vertical rotating plate that protrudes the engaging rod that is hooked on the lower surface of the cloth in a direction away from the sewing machine body by the unloading drive motor, and the cloth is moved by the circular movement of the engaging rod that is hooked by contacting from the lower surface of the cloth. Carry it out as if it were unwinding. When applied to the zigzag sewing machine consisting of the sewing machine body, sewing machine table and traverse part, the unloading device is a vertical rotating plate that protrudes an engaging rod that hooks onto the lower surface of the belt sling, and is a support base that protrudes on the right side of the sub table. A carry-out drive motor is fixed to the machine, and the vertical rotation plate is rotated clockwise by the carry-out drive motor (a direction away from the sewing machine main body).
[0032]
The fabric after zigzag stitching may be directly carried out from the spot, but in order to feed the next fabric by the carry-in device, the fabric after zigzag sewing is preferably moved to the carry-out position and then carried out. In this case, it is moved onto the engagement rod of the carry-out device while being sandwiched between the guide portions. Since the guide unit returns to the vicinity of the sewing needle again by delivering the fabric to the carry-out device, a support unit for temporarily fixing the fabric position is supported by the traverse unit so that the guide unit does not move during the return movement of the guide unit. It is good to provide from the arm toward the sub table. The holding part has a holding plate that is about the width of the dough at the lower end of the holding cylinder that moves up and down, presses the dough with the holding plate that is lowered by moving the cylinder forward, and releases the dough from the holding plate that is lifted by moving the cylinder backward. To do.
[0033]
The unloading device rotates the vertical rotation plate to the right to bring the engagement rod into contact with the lower surface of the fabric, and unloads the fabric by the circular motion of the engagement rod that is hooked on the fabric by friction. Since the circular movement of the engaging rod includes horizontal movement, the fabric can be fed by the horizontal movement amount = diameter equivalent amount L of the circular movement of the engaging rod. Since the engagement rod repeatedly abuts on the lower surface of the fabric according to the vertical rotating plate, the fabric can be finally carried out. As described above, since the engaging rod needs to be engaged with the fabric by friction, it is preferable to roughen the surface or use an engaging rod having a square cross section, for example.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a right side view showing an example of a zigzag sewing machine according to the present invention (not shown on the near side traverse portion 3, the same applies to the right side view hereinafter), and FIG. 2 is a plan view of the zigzag sewing machine (traverse portion 3 3 is a front view of the zigzag sewing machine, and FIG. 4 is a guide section 4, 4 of the traverse section 3 and the feed section 2 of the main table 1. FIG. FIG. 5 is an enlarged perspective view of the main part showing the structure and movement of the feed dog 7, and FIG. 6 is the axial direction of the loading device 9 of the belt sling 8. FIG. 7 is a cross-sectional view, and FIG. 7 is a side view showing a process of carrying out the belt sling 8 by the carry-out device 10.
[0035]
The zigzag sewing machine of this example carries in, for example, the belt sling 8 before zigzag sewing sequentially from the left in FIG. 1, moves the belt sling 8 after zigzag sewing to the right in FIG. 1, and carries it out from the front side in FIG. . For this reason, a carry-in device 9 for sequentially carrying the belt sling 8 in a direction transverse to the main table 1 on the front side of the zigzag sewing machine (left end in FIG. 1) is provided at the back of the zigzag sewing machine body 5 (see FIG. A carry-out device 10 for carrying out the belt sling 8 in a manner that draws the belt sling 8 toward the right in the middle of 1 is provided.
[0036]
The zigzag sewing machine of this example is composed of a sewing machine body 5, a sewing machine table 11, and a traverse part 3 as seen in FIGS. 1 to 3. This example is based on a sewing machine table 11 having a size capable of incorporating an electric motor or the like serving as a power source for each part. On the main table 1 of the sewing machine table 11, a sewing machine body 5 and a traverse part 3 are provided. As shown in FIG. 4, the sewing machine main body 5 has a structure in which the sewing needle 13 and the presser plate 6 are lowered from the end of the main body arm 12 protruding from the back side of the sewing machine table 11 to the front side of the sewing machine table 11, and the basic structure The specs remain the same.
[0037]
The traverse part 3 extends support arms 14 and 14 from both sides of the back side of the sewing machine table 11 to the front side of the main table 1 so as to surround the sewing machine body 5, and the main table 1 extends back and forth near the sewing needle 13 of the sewing machine body 5. Each of the guide portions 4, 4 including the sandwiching plate 15 and the sliding contact plate 16 that crosses is lowered. Since the zigzag sewing machine of the present invention does not require the sewing needle 13 to be moved horizontally, the basic specification of the sewing machine body 5 is basically the same as that of the ready-made product. For this reason, the zigzag sewing machine of the present invention can be configured even if only the traverse portion is attached to an existing sewing machine composed of a sewing machine body and a sewing machine table, for example.
[0038]
The sewing machine table 11 includes a main table 1 and sub tables 17 and 17 that can be placed across the belt sling 8. In this example, the carry-in device 9 and the carry-out device 10 for the belt sling 8 are provided, and in addition, the sewing machine main body 5 is installed. Therefore, the main table 1 extends in the short direction of the belt sling 8. The main table 1 only needs to extend in the longitudinal direction of the belt sling 8 by the feed portion 2 provided in the vicinity of the center, and the end of the extended main table 1 may be open. From now on, in the process from carrying in to carrying out, the belt sling 8 can be hung outward from both sides of the main table 1 (see FIG. 2).
[0039]
The left and right sub-tables 17 and 17 attached to the main table 1 also serve as support for the belt sling 8, and support rollers 18 for assisting the left-right movement of the belt sling 8 on both sides of the sub-tables 17 and 17. 18 is provided. In addition, moving chucks 19 and 19 for transferring the belt sling 8 from the buffer cylinder 44 to the position immediately below the sewing needle 13 are disposed as gaps between the main table 1 and the sub-tables 17 and 17 as components of the loading device 9.
[0040]
The moving chuck 19 is configured to open and close the upper and lower claws by driving the cylinder, and protrudes from the main table 1 in the forward path (just below the buffer cylinder 44 → the sewing needle 13) by the circulating belt 57, pinches the belt sling 8 and transfers it. At (under the sewing needle 13 → the buffer cylinder 44), it is immersed in the lower surface of the main table 1 so as not to interfere with the carried belt sling 8.
[0041]
The feed section 2 of the main table 1 uses a feed dog 7 and a feed dog driving means 21 that normally constitute a sewing machine. As shown in FIG. 4, the specific feed unit 2 includes a feed dog 7 that is in pressure contact with the belt sling 8 from below and a feed dog driving means 21. As shown in FIG. 5, the feed dog 7 is a block body in which a large number of teeth 22 having an isosceles cross section having a hypotenuse equal in the longitudinal direction (left and right in FIG. 5) are arranged, and is paired with an opposing pressing plate 6. The belt sling 8 is moved little by little in the longitudinal direction according to the forward and reverse loop motion of the feed dog 7 (indicated by the arrow in FIG. 5) by the friction between the tooth 22 and the belt sling 8 generated by sandwiching the belt sling 8. .
[0042]
The feed dog drive means 21 has the same configuration as a conventionally known feed dog drive means, supports the feed dog support portion 23 with a drive crank and a driven crank (both cranks not shown), and rotates the drive crank to feed teeth 7. It is converted into a loop motion. The feed dog 7 can reciprocate the belt sling 8 in the zigzag fold-back direction by rotating the drive crank in both forward and reverse directions. Further, as described above, the wide feed dog 7 in which the teeth 22 having isosceles triangles are juxtaposed so as to be able to stably reciprocate the belt sling 8 in both the left and right directions is symmetrical with respect to the pull-out opening 24 of the lower thread. Two rows are provided in parallel to the position.
[0043]
As shown in FIG. 4, the traverse portion 3 is moved back and forth along the support arm 14, the vertical movement base portion 25 moving up and down with respect to the vertical movement base portion 25, and the vertical movement base portion 26 as a reference. The guide portions 4 (the sandwiching plate 15 and the sliding contact plate 16) are attached to the front and rear arms 27 and 28 that are separated from each other.
[0044]
The longitudinally moving base 25 is a U-shaped cross-sectional frame body that moves in accordance with guide rails 29, 29 extending in the short direction along each support arm 14, and is a ball screw that extends in parallel with the guide rails 29, 29. (Guiding back-and-forth movement means) 30 is screwed into the moving base 31 on the outer surface of the back-and-forth moving base 25, and the ball screw 30 is rotated forward and backward by a ball screw driving section (electric motor) 32 to reciprocate along the guide rails 29 and 29. Is realized.
[0045]
The guide rail 29 of this example is a rack (rack representation not shown in FIG. 4), and engages with a pinion (not shown) provided on the longitudinal movement base 25 to stabilize reciprocation. This longitudinally moving base 25 reciprocates integrally with a vertically moving base 26 and a vertically moving cylinder (guide vertical moving means) 33, front and rear arms 27 and 28, an approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means) 34, and a guide part 4 which will be described later. It is desirable to stabilize the movement by engaging the rack and pinion as in this example.
[0046]
The vertically moving base 26 is fitted to vertical tracks (round pipes) 35, 35 standing on the inner surface of the longitudinally moving base 25, and a U-shaped frame having a U-shaped cross section that can be displaced vertically according to the vertical tracks 35, 35. The vertical movement cylinder (guide vertical movement means) 33 fixed to the longitudinal movement base 25 moves up and down within the range of the longitudinal movement base 25. Compared to the approach / separation cylinder (guide approach / separation means) 34 for positioning the belt sling 8, the vertical movement cylinder (guide vertical movement means) 33 for the purpose of retracting the guide portion 4 from the main table 1 has a more precise positioning and separation. Since movement control is not necessary, a cylinder (such as an air cylinder) that simply realizes linear motion as in this example is preferable because the weight of each part according to the longitudinal base 25 can be reduced.
[0047]
The longitudinally moving base 25 and the vertically moving base 26 are U-shaped frames having similar cross-sections, with the inner surfaces facing each other, and the vertically moving base 26 having a small outer shape is fitted to the longitudinally moving base 25 (see FIG. 3). Thereby, the approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means) 34 and other members can be provided on the outer surface of the vertically moving base 26.
[0048]
The front and rear arms 27 and 28 are suspended from the plate-like front and rear approaching / separating base portions 36 and 37 that move in parallel along the vertical movement base portion 26. The slidable contact plate 16 constituting the guide portion 4 is constructed between the lower ends of the front and rear arms 27 and 28 that are paired on the left and right sides, and a sandwich plate 15 is attached to the inner side of each slidable contact plate 16 facing each other. The sandwiching plate 15 has a vertical surface having a height approximately twice as high as the overlap of the belt sling 8 in the eye portion, and can securely sandwich the belt sling 8.
[0049]
As shown in FIGS. 4 and 5, the notch portion within the range of the presser plate 6 is provided so as not to interfere with the presser plate 6 and the sewing needle 13 that descend from the sewing machine body 5 when the sandwiching plates 15 and 15 approach each other. 38 is provided. The front and rear approaching separation base parts 36 and 37 are fitted to upper and lower rails 39 and 40, respectively, extending in the short direction to the outer surface of the vertical movement base part 26, and the upper edge and the rear approaching separation part of the front approaching and separation base part 36, respectively. A rack surface (rack representation not shown in FIG. 4) is provided at the lower edge of the base 37, and a pinion 41 with which each rack surface engages is pivotally attached to the outer surface of the vertically moving base 26.
[0050]
As a result, the front and rear approach / separation base portions 36 and 37 move in opposite directions to each other via the pinion 41 to realize approach and separation. The guide approach / separation means is an approach / separation cylinder 34, 34 connected to each approach / separation base 36, 37 on the basis of the vertically moving base 26. Theoretically, since the movement of one of the front and rear approach / separation base parts 36 and 37 is transmitted to the other side through the pinion 41, it is transmitted to the front or rear approach / separation base part 36 and 37. A cylinder 34 may be provided. However, in order to stably and reliably approach and separate the front and rear approach / separation base portions 36 and 37, that is, the guide portions 4 and 4, it is preferable to provide a pair of approach and separation cylinders 34 and 34 as in this example.
[0051]
As shown in FIGS. 1 to 3 and 6, the carry-in device 9 is provided with slits 42 that can be inserted in the radial direction with the belt sling 8 extended in the longitudinal direction in eight directions at equal intervals in the circumferential direction. And a pair of left and right moving chucks 19 and 19 that reciprocate between the buffer cylinder 44 and the sewing machine main body 5.
[0052]
The buffer cylinder 44 is intermittently rotated toward the main table 1 at a slit interval by a cylinder drive motor 45. Then, when the belt sling 8 held in the buffer cylinder 44 is flush with the main table 1, the belt sling 8 is delivered to the moving chuck 19 that reciprocates in the gap between the main table 1 and the sub table 17.
[0053]
Since the belt sling 8 changes its posture in accordance with the rotation of the buffer cylinder 44, a plate 46 is installed to each slit 42 for the purpose of stably holding the belt sling 8, and is clipped to each plate 46. 47 and 47 are provided, and the belt sling 8 is held by the clips 47 and 47 in a state in which the belt sling 8 is attached to the destination plate 46 so as to follow the rotation of the buffer cylinder 44.
[0054]
As shown in FIGS. 1 to 4 and 7, the carry-out device 10 is composed of a vertical rotating plate 49 that protrudes only one engaging rod 48 that is hooked on the lower surface of the belt sling 8, and protrudes to the right side surface of the sub table 17. An unloading drive motor 51 is fixed to the provided support base 50, and the unloading drive motor 51 rotates the vertical rotating plate 49 in the clockwise direction when viewed from the front (front of FIG. 7).
[0055]
After the zigzag stitching, the belt sling 8 is moved onto the engaging rod 48 of the carry-out device 10 while being sandwiched between the guide portions 4 and 4. Since the guide portions 4 and 4 return the belt sling 8 to the carry-out device 10 and return to the vicinity immediately below the sewing needle 13, the belt sling is temporarily temporarily prevented from shifting during the return movement of the guide portions 4 and 4. A pressing portion 52 for fixing the position of the position 8 is provided from the support arm 14 of the traverse portion 3 toward the sub table 17.
[0056]
The holding part 52 has a structure in which a holding plate 54 having a width of about 8 widths of the belt sling is provided at the lower end of the holding cylinder 53 that moves up and down. The belt sling 8 is released from the holding plate 54 to be lifted up.
[0057]
The carry-out device 10 rotates the vertical rotating plate 49 clockwise to bring the engagement rod 48 into contact with the lower surface of the belt sling 8 and feeds the belt sling 8 by the circular motion of the engagement rod 48 that is hooked on the belt sling 8 by friction. Carry out to. For example, when the engagement rod 48 rises according to the right rotation of the vertical rotation plate 49 and comes into contact with the lower surface of the belt sling 8, the contact position A (indicated by a black triangle mark) follows the engagement rod 48 by friction. .
[0058]
Since this circular movement of the engaging rod 48 includes horizontal movement, the contact position A can be fed out of the belt sling 8 by the horizontal movement amount = diameter equivalent amount L of the circular movement of the engaging rod 48. Since the engaging rod 48 repeatedly contacts the lower surface of the belt sling 8 according to the vertical rotating plate 49, the belt sling 8 can be finally carried out.
[0059]
As described above, since the engaging rod 48 needs to be engaged with the belt sling 8 by friction, when the surface is roughened, for example, when the engaging rod 48 having a square cross section (in the example, a quadrangle) is used as in this example. Good. Further, the number of the engaging rods 48 is not limited as long as the belt sling 8 can be fed out by friction by contacting with the lower surface of the belt sling 8.
[0060]
For example, when the belt sling 8 after zigzag sewing is moved as in this example, the engagement rod 48 is normally moved so that the belt sling 8 can be reliably moved onto the engagement rod 48. Since it suffices to position it downward and displace upwardly intermittently by the rotation of the vertical rotating plate 49, it is only necessary to arrange one or three engaging rods 48 at positions offset in the circumferential direction.
[0061]
8 to 25 show the zigzag sewing machine of this example at each operation stage. FIG. 8 is a right side view corresponding to FIG. 1 (FIG. 8 (unloading device 10 not shown), FIG. 11 (unloading device 10 not shown), FIG. 14 (unloading). 17, FIG. 20, FIG. 23), FIG. 2 equivalent plan view (FIG. 9, FIG. 12, FIG. 15, FIG. 18, FIG. 21, FIG. 24) and FIG. 13, FIG. 16, FIG. 19, FIG. 22, FIG. 25), FIG. 8 to FIG. 10 are the loading stages of the preceding belt sling 81, FIG. 11 to FIG. 13 are the clamping stages of the preceding belt sling 81, and FIG. 16 is the sewing stage of the leading belt sling 81, FIGS. 17 to 19 are the preparing stage for carrying out the leading belt sling 81, FIGS. 20 to 22 are the loading stage of the trailing belt sling 81, and FIGS. Each of the sling 81 unloading stages is shown.
[0062]
The zigzag sewing machine of this example can process the plurality of belt slings 81 and 82 in order by operating the respective units so as to cooperate with each other by providing the carry-in device 9 and the carry-out device 10. Therefore, in order to explain the above-described cooperation, hereinafter, the belt sling that is zigzag-sewn first is referred to as the preceding belt sling 81, and the belt sling that is subsequently zigzag-sewn is referred to as the trailing belt sling 82, and is distinguished.
[0063]
First, at the stage of carrying in the leading belt sling 81, as shown in FIGS. 8 to 10, the moving belts 19, 19 are moved with the leading belt sling 81 held by the buffer cylinder 44 being flush with the main table 1. Picks up the leading belt sling 81 from the buffer cylinder 44, and carries the leading belt sling 81 below the sewing needle 13, that is, onto the feeding portion 2 in a state where the moving chucks 19 and 19 are clamped.
[0064]
The belt slings 81 and 82 may be inserted sequentially into the slits 42 of the buffer cylinder 44 with an insertion device (not shown) or the like, or manually by an operator. Even if it is manual work by an operator, the subsequent carry-in, zigzag sewing and carry-out are automated, so that labor can be greatly reduced as compared with the conventional zigzag sewing that forms the eye part of the belt sling.
[0065]
Further, since the belt sling 81 (82) can be moved in any of the longitudinal directions, it is possible to carry out sensor and the like after carrying in without carrying out strict longitudinal alignment of the belt sling 81 (82) upon carrying in. According to the detection result of the detection means, the feed unit 2 and the traverse unit 3 can be slightly operated to newly set the sewing start position. In order to facilitate the alignment, the positional relationship of the belt sling 81 (82) to be inserted into the slit 42 of the buffer cylinder 44 is specified (the end edge of the folded belt sling 81 (82) It is good to adjust to a specific position).
[0066]
In this carrying-in stage, each guide portion 4 of the traverse portion 3 is separated by driving (1) approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means) 34 so that the sandwiching plates 15 and 15 exceed the width of the preceding belt sling 81. (2) The vertical movement base 26 is driven upward by driving a vertical movement cylinder (guide vertical movement means) 33, the sandwiching plates 15, 15 are separated from the main table 1, and (3) a ball screw. (Guiding back-and-forth movement means) 30 is driven to adjust the position of the back-and-forth movement base 25 in the short direction, and the middle of the sandwiching plates 15 and 15 is substantially aligned with the feed section 2 of the main table 1 and waits. Yes.
[0067]
The operation order of each means is not particularly limited as long as the holding of the sandwich plates 15 and 15 is realized. Thereby, each guide part 4 does not obstruct the carrying-in of the preceding belt sling 81 by the moving chuck 19. The moving chuck 19 carries the preceding belt sling 81 onto the feeding section 2, then releases the preceding belt sling 81 and moves in the backward direction (right in FIGS. 8 and 9). Prepare for the descent of each guide in the clamping stage.
[0068]
Next, as shown in FIGS. 11 to 13, the clamping stage of the preceding belt sling 81 is such that the moving chuck 19 lowers the orbiting belt 57, which is a track, and returns to the origin (near the carry-in device 9, FIG. 8 and FIG. 9). Move forward (move to the left in FIG. 10). Since the return of the origin of the moving chuck 19 is irrelevant to the holding of the belt sling 8 by the guide portions 4 and 4, if it can be carried out until the carry-in stage of the trailing belt sling 82, this holding stage is not particularly required. In the example as well, the circulating belt 57 of the moving chuck 19 is raised at the sewing stage of the preceding belt sling 81.
[0069]
Separately from the return of the origin of the moving chuck 19, (1) the longitudinal movement base 25 is left in the short direction position, and (2) the vertical movement base 26 is lowered downward by the vertical movement cylinder (guide vertical movement means) 33 first. The sandwiching plates 15 and 15 and the sliding contact plates 16 and 16 are brought into contact with the main table 1 (see FIGS. 11 and 12), and then (3) the front and rear arms 27 and 28 by the approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means) 34. Is moved to bring the sandwiching plates 15 and 15 closer, and the preceding belt sling 81 is sandwiched between the sandwiching plates 15 and 15 from the short side direction (short side direction) (see FIG. 12). The vertically moving cylinder (guide vertically moving means) 33 and the approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means) 34 are operated in the order of description ((2) → (3)). The sandwiching plates 15 and 15 that are close to each other avoid interference with the presser plate 6 and the sewing needle 13 that descend from the sewing machine body 5 by the notch 38 (see FIGS. 4 and 5).
[0070]
At the stage of carrying in the leading belt sling 81, both guide portions 4, 4 waited with the intermediate portions of the respective sandwich plates 15, 15 substantially aligned with the feed portion 2 of the main table 1, so the position in the short direction is maintained. The sandwiching plates 15 and 15 that are close to each other can substantially align the center line of the preceding belt sling 81 with the feeding portion, and can adjust the horizontal posture of the preceding belt sling 81 in the extending direction of the sandwiching plate 15, that is, the longitudinal direction. Yes (see Figure 12).
[0071]
In the clamping stage of the preceding belt sling 81, the holding plate 6 descending from the sewing machine main body 5 is not pressed against the belt sling 8, and the zigzag stitch folding direction by the feed teeth 7 of the feeding portion 2 cannot be moved left and right. Since the belt sling 81 is sandwiched between the sandwiching plates 15 and 15, reciprocation in the pitch direction of zigzag sewing is possible.
[0072]
In the subsequent sewing stage of the preceding belt sling 81, as shown in FIGS. 14 to 16, the presser plate 6 of the sewing machine body 5 is lowered to sandwich the belt sling 8 together with the feed dog 7 of the feeding portion 2, and the preceding belt Allows the sling 81 to move left and right. As described above, the preceding belt sling 81 to be carried in is aligned when the preceding belt sling 81 is inserted into the slit 42 of the carrying-in device 9. The sewing start position may be aligned by reciprocating in the direction and the short direction. In this case, various known sensors are used to measure the sewing start position so that the position can be automatically adjusted.
[0073]
Then, after the setting of the sewing start position of the preceding belt sling 81 is completed, (a) the reciprocating motion by both guide portions 4, 4 (the reciprocating motion of the preceding belt sling 81 in the short direction), and (b) the feed The zigzag sewing is executed by operating the sewing needle 13 in accordance with the left-right movement by the teeth 7 (reciprocating movement of the preceding belt sling 81 in the longitudinal direction). The sewing range (length in the turn-back direction, pitch interval, and number of pitches) of the zigzag seam is determined by cooperation between the reciprocating movement of the preceding belt sling 81, the left-right movement, and the vertical movement of the sewing needle 13, and the cooperation is the traverse part 3 The operating conditions of the sewing machine body 5 may be set.
[0074]
Here, since the sewing range in the short direction of the preceding belt sling 81 is defined by the sandwiching plates 15 and 15, automatically by providing a sensor for monitoring the horizontal distance between the sewing needle 13 and the inner surface of each sandwiching plate 15 Can be limited. In addition, the zigzag stitch turn-back end interval is equal to the pitch interval, so setting one may automatically set the other.
[0075]
In the zigzag sewing machine of the present invention, the preceding belt sling 81 can be moved in the longitudinal direction = longitudinal direction of the preceding belt sling 81 indefinitely, and therefore it is desirable that the folding length can be freely changed. From this, it is preferable to first determine the turn-back length, and based on this turn-back length, determine the number of pitches with respect to the gap between the sandwiching plates 15 and 15 holding the preceding belt sling 81 and automatically derive the pitch interval.
[0076]
When zigzag sewing of the preceding belt sling 81 is completed, as shown in FIGS. 17 to 19, as a preparatory stage for carrying out the preceding belt sling 81, the presser plate 6 and the sewing needle 13 of the sewing machine body 5 are retracted upward and traversed. The part 3 moves the preceding belt sling 81 to the carry-out device 10 by moving the forward / backward moving base 25 by the ball screw (guide forward / backward movement means) 30 while holding the preceding belt sling 81 between the guide parts 4 and 4. The preceding belt sling 81 is sandwiched between the sandwiching plates 15 and 15 which are opposed to each other over a long range so as to cross the main table 1, and there is no possibility that the preceding belt sling 81 will deviate due to a large movement of the traverse portion 3.
[0077]
At the same time, the moving chuck 19 that has returned to the origin at the sewing stage of the preceding preceding belt sling 81 is approaching the buffer cylinder 44 again to receive the trailing belt sling 81. Since the preceding belt sling 81 has already been detached from the feed unit 2 and the movement of the preceding belt sling 81 to the carry-out device 10 is performed by the traverse unit 3, the moving chuck 19 can be operated independently. The preceding belt sling 81 thus moved to the carry-out device 10 hangs down from the sub table 17 and extends upward to the engagement rod 48 of the carry-out device 10.
[0078]
Here, the zigzag seam applied to the preceding belt sling 81 is connected to the lower thread 55 extending from the drawing opening 24 of the feeding portion 2 of the main table 1 (see FIG. 18). Due to the connection with the lower thread 55, the leading belt sling 81 is pulled toward the front side of the main table 1 at least, so that it is disengaged from the engagement rod 48 of the carry-out device 10 when released from the clamping by the clamping plates 15 and 15. There is a risk of getting away.
[0079]
Therefore, as shown in FIG. 16, the holding plate 54 of the holding portion 52 provided on the support arm 14 of the traverse portion 3 is lowered by the holding cylinder 53, and temporarily held by the holding plate 54 and the sub table 17 between them. The belt sling 81 is fixed in position. In this example, a holding part 52 is provided for each of the sub-tables 17 and 17 in order to stably hold the preceding belt sling 81. However, at least one holding part 52 may be provided on the carry-out device 10 side. That's fine.
[0080]
In the last unloading stage of the preceding belt sling 81, first, the lower thread 55 must be cut. In this example, the presser plate 6 and the cutter 56 that descends in conjunction with the descending of the sewing needle 13 accompanying the carry-in of the trailing belt sling 82 are provided in the sewing machine body 5, and the lower thread 55 is cut by this cutter 56. Specifically, as shown in FIGS. 23 to 25, first, the preceding belt sling 81 whose position is fixed by the pressing portion 52 is left, and the traverse portion 3 returns the guide portions 4 and 4 to the origin, and the preceding belt sling 81 The trailing belt sling 82 into which the moving chucks 19 and 19 have already been carried is sandwiched by the sandwiching plates 15 and 15 as in the sandwiching step (see FIGS. 11 to 13).
[0081]
Similarly to the sewing stage of the preceding belt sling 81 (FIGS. 14 to 16), when the presser plate 6 and the sewing needle 13 are lowered from the sewing machine main body 5, the cutter 56 is applied to the lower thread 55 extending from the drawing opening 24 to the preceding belt sling 81. Is cut by the operation of the cutter 56 or the tension of the lower thread 55 itself contacting the cutter 56. For the cutter 56, various conventionally known cutting devices or cutting tools can be used.
[0082]
The preceding belt sling 81 released from the lower thread 55 is then released from the pressing portion 52 when the holding plate 54 is lifted by the holding cylinder 53. Then, when the vertical rotation plate 49 of the carry-out device 10 rotates rightward when viewed from the front (see FIG. 25), the engagement rod 48 that makes a circular motion abuts intermittently on the lower surface of the preceding belt sling 81 and enters this free state. A certain preceding belt sling 81 is fed out.
[0083]
The unloading of the preceding belt sling 81 by the unloading device 10 does not have to unload the entire preceding belt sling 81 placed on the main table 1 and the sub table 17. When the preceding belt sling 81 is drawn out to a certain extent, there are no obstacles on the main table 1 and the sub table 17, and the rest falls from the end of the sub table 17 due to its own weight. If a collection box (not shown) is disposed at the position where the preceding belt sling 81 is dropped, all belt slings that are sequentially zigzag-sewn and carried out can be accumulated in the collection box and collected together.
[0084]
As described above, the zigzag sewing machine of the present invention realizes zigzag sewing by moving the feed portion 2 of the sewing machine table 11 left and right and reciprocating the traverse portion 3 without moving the sewing needle 13 of the sewing machine body 5 horizontally. Then, a carry-in device 9 that holds a plurality of belt slings 81 and 82 in advance and can supply them sequentially to the main table 1, and moving chucks 19 and 19 that carry in the belt sling 81 from the carry-in device 9 onto the feed unit 2. And the traverse part 3 responsible for the reciprocating motion of the belt sling 81 and the carry-out device 10 for carrying out the belt sling 81 delivered from the traverse part 3 cooperate with each other in each step of the sewing procedure, so that a large number of belts can be obtained. Slings 81 and 82 can be sequentially zigzag sewn. Thus, the present invention provides a zigzag sewing machine that not only has a simple device configuration but also makes zigzag sewing of a large number of belt slings more efficient.
[0085]
【The invention's effect】
The present invention provides a zigzag sewing machine suitable for zigzag stitching having a sewing range having a large folding length with respect to the pitch. The reciprocation in the longitudinal direction and the short direction of the dough is realized by different movements of the guide part of the traverse part and the feed part of the main table, respectively, and since the reciprocation of each direction can be individually controlled or adjusted, Zigzag stitching with a high degree of freedom can be realized regardless of the length of the folded back.
[0086]
This brings about the advantage of simplifying the configuration of each of the traverse unit and the feed unit that perform reciprocation in each direction and facilitating the control of the movement. In particular, since the feed dog of an existing sewing machine can be used as the feed section, only the traverse section needs to be attached to the existing sewing machine in order to configure the zigzag sewing machine of the present invention. This makes it easy to use the present invention and brings about an effect that an existing sewing machine can be used effectively.
[0087]
Further, in the present invention, the fabric carry-in device before zigzag sewing and the fabric carry-out device after zigzag sewing are operated in cooperation with zigzag sewing by the sewing machine body, so that zigzag sewing of a large number of fabrics is executed sequentially. The effect that can be obtained. This is because the guide part responsible for the reciprocating motion of the fabric in the short direction has a function of assisting the carry-in (positioning, etc.) or carry-out (movement to the carry-out device, etc.) of the fabric just below the sewing needle of the sewing machine body. The burden is particularly large.
[0088]
As can be seen from the above examples, the present invention provides a zigzag sewing machine that is particularly suitable for zigzag stitching of fabric that is folded and overlapped to form the eye part of a belt sling. However, the cloth is not limited to the belt sling, and can be used as long as it is made of a long and thick cloth that can reciprocate in a state of being sandwiched between the guides, for example, a belt for a seat belt. Thus, the present invention has an effect of widely providing a zigzag sewing machine that realizes zigzag sewing having a large sewing range by reciprocating the fabric itself in the longitudinal direction and the short direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view illustrating an example of a zigzag sewing machine according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the zigzag sewing machine.
FIG. 3 is a front view of the zigzag sewing machine.
FIG. 4 is an enlarged perspective view of a main part showing a positional relationship between a feeding part of a main table, both guide parts of a traverse part, and a pressing plate of a sewing machine body.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing the structure and movement of a feed dog.
FIG. 6 is a sectional view in the axial direction of a belt sling carrying-in device.
FIG. 7 is a side view illustrating a belt sling unloading process by the unloading device.
FIG. 8 is a right side view corresponding to FIG. 1 showing a stage for carrying in a preceding belt sling.
FIG. 9 is a plan view corresponding to FIG. 2 showing a stage for carrying in a preceding belt sling.
FIG. 10 is a front view corresponding to FIG. 3 showing a stage for carrying in the preceding belt sling.
FIG. 11 is a right side view corresponding to FIG. 1 showing a stage of clamping a preceding belt sling.
FIG. 12 is a plan view corresponding to FIG. 2, showing the stage of clamping the preceding belt sling.
FIG. 13 is a front view corresponding to FIG. 3, showing the stage of clamping the preceding belt sling.
FIG. 14 is a right side view corresponding to FIG. 1 showing a sewing stage of a preceding belt sling.
FIG. 15 is a plan view corresponding to FIG. 2 showing the sewing stage of the preceding belt sling.
FIG. 16 is a front view corresponding to FIG. 3, showing a sewing stage of a preceding belt sling.
FIG. 17 is a right side view corresponding to FIG. 1 and showing a carry-out preparation stage of a preceding belt sling.
FIG. 18 is a plan view corresponding to FIG. 2 showing a carry-out preparation stage of a preceding belt sling.
FIG. 19 is a front view corresponding to FIG. 3, showing a stage for preparing to carry out the preceding belt sling.
FIG. 20 is a right side view corresponding to FIG. 1 and showing a carry-in stage of a trailing belt sling.
FIG. 21 is a plan view corresponding to FIG. 2 showing a stage for carrying in the trailing belt sling.
FIG. 22 is a front view corresponding to FIG. 3, showing the stage of carrying in the trailing belt sling.
FIG. 23 is a right side view corresponding to FIG. 1 showing a carry-out stage of the preceding belt sling.
FIG. 24 is a plan view corresponding to FIG. 2 showing a carry-out stage of the preceding belt sling.
FIG. 25 is a front view corresponding to FIG. 3 showing the carry-out stage of the preceding belt sling.
[Explanation of symbols]
1 Main table
2 Feeder
3 Traverse
4 Guide Department
5 Sewing machine
6 Presser plate
7 Feed dog
8 Belt sling
9 Loading device
10 Unloader
11 Sewing table
15 Clipping plate
16 Sliding plate
19 Moving chuck
25 Longitudinal base
26 Vertical movement base
30 Ball screw (guide forward / backward movement means)
31 Moving base
33 Vertical cylinder (guide vertical movement means)
34 Approaching / separating cylinder (guide approaching / separating means)
36 Front approaching separation base
37 Rear approach base
42 Slit
43 Cylinder plate
44 Buffer cylinder
45 Cylinder drive motor
48 engagement rod
49 Vertical rotating plate
51 Unloading drive motor
52 Holding part
53 Holding cylinder
54 Retaining plate
81 Leading belt sling
82 Trailing Belt Sling

Claims (2)

長尺かつ厚手の生地を強固に縫着するジグザグ縫いミシンであって、ミシン本体、ミシンテーブル及びトラバース部からなり、ミシン本体は水平位置固定であり、ミシンテーブルに生地の長手方向往復動手段を、トラバース部に生地の短手方向往復動手段をそれぞれ設けたジグザグ縫いミシンにおいて、トラバース部は、生地の短手方向往復動手段として、生地の短手方向から挟持した該生地を、前記生地の短手方向へ往復動させる一対の案内部を設けたことを特徴とするジグザグ縫いミシンA zigzag sewing machine that sews long and thick fabrics firmly and consists of a sewing machine body, a sewing machine table, and a traverse part.The sewing machine body is fixed in a horizontal position, and the cloth table is provided with means for reciprocating the cloth in the longitudinal direction. in di Guzagu sewing machine in which a shorter direction reciprocating means of the fabric respectively the traverse unit, the traverse unit, as a short-side direction reciprocating means dough, the dough was sandwiched from the lateral direction of the fabric, the fabric A zigzag sewing machine comprising a pair of guide portions that reciprocate in the short direction . トラバース部は、互いに接近離反させる案内接近離反手段と、ミシンテーブルに対して接近離反させる案内上下動手段と、接近又は離反した状態を保持して一体に生地の短手方向へ往復動させる案内前後動手段とを、それぞれ各案内部に設けた請求項記載のジグザグ縫いミシン。The traverse section includes a guide approach / separation means that approaches and separates from each other, a guide vertical movement means that approaches and separates from the sewing machine table, and a guide front and back that reciprocates integrally in the short direction of the fabric while maintaining the approach or separation state. and motion means, zigzag sewing machine, respectively according to claim 1, wherein provided in the guide portion.
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