JP4055114B2 - Pyrolysis equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は廃プラスチックなどのプラスチック類を熱分解装置で酸素不存在下に加熱して連続的に熱分解する熱分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場や家庭から排出されるプラスチック類にはポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)やアクリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)などのスチレン系樹脂など種々のものがある。これらの廃プラスチックから有用成分を資源として回収するために酸素の不存在下で熱分解し、生成するガス成分を凝縮し油分として回収する方法が一般に採用されている。特にスチレン系樹脂は廃プラスチックとして大量に排出されるので、それを熱分解しスチレンモノマーとして回収する技術は、商業的な面からも重要なものである。
【0003】
一般にプラスチックを熱分解するためには熱分解装置が使用され、代表的なものとして槽型の熱分解器を使用するものと管型の熱分解器を使用するものがある。
【0004】
槽型の熱分解器は底部が円錐形に形成された槽本体を有し、上方にプラスチックの投入部と生成ガスを排出するガス排出部、底部に熱分解により発生する残渣を排出する残渣排出部をそれぞれ設け、その周囲に断熱壁により構成される加熱部を配置する。槽型の熱分解器は槽本体でのプラスチックの滞留時間を長く取れるので、ある程度滞留時間を必要とするバッチ方式の運転に適している。
【0005】
管型の熱分解器は細長い反応管により構成し、その周囲に断熱壁で構成した加熱部を配置する。そして加熱部で熱分解温度に加熱された熱分解器の一方の端部(導入部)からプラスチックを導入すると、プラスチックは内部を通過する間に酸素の不存在下に徐々に熱分解され他方の端部(排出部)から生成ガスが排出される。
【0006】
管型の熱分解器は容積当たりの伝熱面積が大きく、装置が小型化し熱分解速度も速いという利点があり、特に連続運転に適している。そして管型の熱分解器は内部に残渣排出用のスクリューを有するものと有しないものが存在する。前者のタイプでは残渣類の排出は容易であるが、容積効率はスクリュー分だけ小さくなり、後者ではその逆の特性を有する。
【0007】
一般にプラスチックを熱分解して有用なモノマー成分を回収する場合には、目的とするモノマー成分以外に種々の副生物が熱分解により副生する。例えばポリスチレンを熱分解する場合は、スチレンモノマーのほかにスチレンダイマー、スチレントリマー、トルエン、エチルベンゼン、αメチルスチレンなどの副生物がある割合で生成する。また温度条件や圧力条件によっては副生物に加えて未分解物の割合も多くなる。
【0008】
これまでの実験によれば、プラスチックを熱分解する場合、高い温度で熱分解するとモノマー成分の収率が高くなることが分かっている。例えばポリスチレンからスチレンモノマーを高収率で生成する熱分解温度は700℃程度である。一方低い圧力、特に減圧領域で熱分解すると副生物の生成が抑制され、モノマー成分の収率が高くなる。これらの傾向は各種のプラスチックを熱分解する際に同じような傾向を示す。
【0009】
従って目的物であるモノマー成分を高収率で回収するには、熱分解の温度や圧力をできるだけ最適な範囲に維持して運転することが重要になる。ただし槽型の熱分解器を使用してバッチ式で熱分解する場合には、反応を開始してから徐々に所定温度まで上昇するので、その期間におけるモノマー成分の収率は低下する。
【0010】
例えばポリスチレンを槽型の熱分解器によりバッチ式で熱分解をする場合、予め槽内にポリスチレンを投入し、密閉して酸素不存在下に加熱を開始して徐々に温度を上昇する。すると350℃程度から熱分解が始まり、370℃程度で盛んに熱分解が起こり、400℃程度まで上昇する間には殆どのポリスチレンが熱分解してしまう。そのため1バッチ当たりの副生物の生成割合が多くなり、熱分解器でのスチレンモノマーの収率は高々50%程度に過ぎない。
【0011】
一方、管型の熱分解器により連続式で熱分解を行う場合は、予め熱分解器を熱分解に適した温度に上昇しておき、そこへポリスチレンを連続的に導入して熱分解を行うので、副生物の生成割合が大幅に抑制され、熱分解器でのスチレンモノマーの収率を70%程度まで高めることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、管型の熱分解器を使用する熱分解装置でプラスチックを熱分解して高収率でモノマー成分を回収するには、管型の熱分解器内の温度を所定の範囲に正確に維持することが前提になる。それには管型の熱分解器内に温度測定器の検出部を差し込んで内部温度を測定し、その測定値が一定になるように加熱量などを調整することが望ましい。しかし管型の熱分解器の内部にはタール状の高温溶融物が流動しており、その流動を妨げる異物が突出していると、流動の妨げて管閉塞を起こす原因になる。また管型の熱分解器がスクリューを有するタイプの場合は本質的に不可能になる。
【0013】
そこで管型の熱分解器の内壁面に温度測定器の検出部先端を僅かに露出する方法も考えられる。しかし管型の熱分解器の内壁面とプラスチック溶融物の温度には差があること、および内壁面には残渣やコーキングが蓄積すること、などの理由から正確な温度測定は困難である。従って従来から、管型の熱分解器の周囲に配置される加熱部内の温度を測定し、その測定値により温度管理を行う方法が採用されていた。
【0014】
しかし加熱部の温度測定は間接的な温度管理方法であり、たとえば管型の熱分解器内を流れるプラスチックの流量が変動したときには、加熱温度と熱分解温度の差が拡大してしまい、正確な温度管理は困難になる。
そこで本発明は、管型の熱分解器によりプラスチックを熱分解する際のかかる問題を解決することを課題とし、そのための新しい熱分解方法および熱分解装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは種々検討した結果、管型の熱分解器から排出する生成ガスの温度を所定範囲に維持するように管型の熱分解器を運転することにより、管型の熱分解器の熱分解温度を最適な範囲に維持し、それによって副生物の生成を抑制して高収率で目的とするモノマー成分を回収できるという知見を得、それを基に本発明を完成した。
【0016】
すなわち、熱分解温度と生成ガスの温度は密接な相関関係があり、何らかの原因で熱分解温度が低下すると、生成ガスの温度もそれに応じて低下し、逆に熱分解温度が上昇すると、生成ガスの温度は上昇する。しかも熱分解温度の変化は生成ガスの温度変化に敏感に反映することが分かった。そして熱分解温度の変化が管型の熱分解器へのプラスチックの供給量変化によって起こった場合も、その温度変化は迅速且つ如実に生成ガスの温度変化となって現れる。従って生成ガス温度を熱分解温度の管理指標とすることにより、加熱部温度を管理指標としていた従来法では不可能であったプラスチック供給量変化に基づく熱分解温度変化をも正確に捕捉することが可能になる。
【0017】
前記知見を基にした第1の発明は、ホッパ7、溶融部8ならびに押出部9を有する供給装置6と、前記押出部9からの溶融プラスチックが導入される導入部4と生成ガスの排出部5を有する管型の熱分解器2ならびに前記管型の熱分解器2の周囲を覆うように配置された加熱部3を有する熱分解装置1と、前記生成ガスの排出部5に設置され前記排出部5から流出する生成ガスの温度を測定する温度測定器31と、前記温度測定器31に接続された制御器32と、前記制御器32に接続され前記供給装置6から前記熱分解器2へのプラスチック押出し速度を調整する速度調整部33と、前記制御器32に接続され前記加熱部3への加熱ガスの流量制御を行う流量調整部34とを具備し、前記制御器32には、前記速度調整部33のみを制御するモード、前記流量調整器34のみを制御するモード、前記速度調整部33および前記流量調整部34を同時に制御するモードを選択して実行する制御モード切換え手段を有することを特徴とする熱分解装置である(請求項1)。
【0018】
前記知見を基にした第2の発明は、上記熱分解装置において、前記制御器32には、前記速度調整部33および前記流量調整部34を自動で制御する手段と、手動で制御する手段を切換える自動/手動切換え手段を有することを特徴とするものである(請求項2)。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明に係るプラスチックの熱分解方法を実施する装置のプロセスフロー図である。図中、1は熱分解装置、2は熱分解器、3は加熱部、4は導入部、5排出部、6は供給装置、7はホッパ、8は溶融部、9は押出部、10は加熱炉、11はバーナ、12はブロワ、13は排気ファン、14は第1のコンデンサ、15は第1の蒸留塔、16はリボイラ、17は第2のコンデンサ、18は第2の蒸留塔、19はリボイラ、20は第3のコンデンサ、21は冷却器、22はモノマー回収タンク、23は重質油回収タンク、24は減圧装置、25はフィーダ、26は冷却器、P1〜P6はポンプ、V1〜V5は調整弁、RV1,RV2は逆止弁、D1〜D3はダクト、a〜lは配管である。
【0021】
熱分解装置1は管型の熱分解器2と、その熱分解器2の周囲を覆うように配置された加熱部3により構成される。細長い直筒状に形成された熱分解器2は、耐熱性および熱伝導性に優れたステンレス等の金属材料で作られ、その一方の端部にプラスチックの導入部4が設けられ、他方の端部に生成ガスの排出部5が設けられる。そして導入部4から導入したプラスチックは熱分解器2の内部を移動する間に熱分解され、得られた生成ガスが排出部5から排出する。
【0022】
熱分解器2の直径は数十mmから数百mm程度、長さは1〜数十m程度とされるが、それに制限されるものではなく、処理量を大きくする場合には直径と長さを適宜大きくする。なお熱分解器2の排出部5付近に、熱分解の際に発生する炭化物残渣を溜めるための拡大した直径を有するトラップなどを設けることが望ましい。
【0023】
加熱部3は断熱壁で囲まれた筒型の加熱室を有し、その加熱室には加熱炉10からの800℃程度の加熱ガス(燃焼ガス)がダクトD2により供給され、熱交換後の排ガスは排気ファン13を設けたダクトD3から第1の蒸留塔15を加熱するリボイラ16,および第2の蒸留塔18を加熱するリボイラ19の加熱源として利用した後、排ガス処理装置(図示せず)に排出する。なおダクトD3には排ガスの温度を下げるための希釈空気(冷却空気)を供給できるようになっており、それら希釈空気の流量は調整弁V5で調整される。
【0024】
加熱炉10には重質油回収タンク23からの重質油または他の液体燃料を燃焼するためのバーナ11、減圧装置24からのガス燃料を燃焼するための補助バーナ11a、燃焼用空気を供給するブロワ12などが設けられる。燃焼により発生する高温の燃焼ガスは加熱ガスとしてダクトD2から前記加熱部3に供給される。なお加熱炉10にはその炉内温度を下げるための希釈空気(冷却空気)を供給できるようになっており、希釈空気の流量は調整弁V4で調整される。
【0025】
熱分解器2に溶融状態のプラスチックを供給するために供給装置6が設けられる。供給装置6は一般にプラスチックの射出成型用の押出機を使用することができ、通常、ホッパ7、溶融部8および押出部9を備えている。粉砕装置(図示せず)で細かく粉砕したプラスチック片がフィーダ25を設けた配管aによりホッパ7に受け入れられ、そこから溶融部8に供給される。
【0026】
溶融部8には電気ヒータが内蔵され、供給されたプラスチック片を例えば150℃〜250℃で加熱して溶融する。溶融プラスチックは所定速度で回転するスクリューを内蔵した押出部9から配管bに押出されて熱分解器2の導入部4に供給される。
【0027】
熱分解器2の排出部5から流出する生成ガスは配管cにより第1のコンデンサ14に導入される。生成ガスは第1のコンデンサ14の熱交換部において冷却水等の冷却媒体と熱交換し、凝縮した高沸点成分は配管eにより第1の蒸留塔15の中段部に供給され、凝縮しない低沸点成分は真空ポンプ等の減圧装置24を設けた配管dに吸引される。なお減圧装置24から排出した低沸点成分は一般に悪臭を有するので、加熱炉10の補助バーナ11aに供給して焼却される。
【0028】
第1の蒸留塔15の底部にリボイラ16が設置され、塔頂から延長する配管fに第2のコンデンサ17が接続される。第2のコンデンサ17は第1のコンデンサ14と同様なもので、凝縮成分がポンプP2を設けた配管gから排出する。凝縮成分の一部は第1の蒸留塔15の上部に還流し、残りは逆止弁RV1を経て重質油回収タンク23に回収される。また凝縮しない低沸点成分は減圧装置24を設けた配管dに吸引され、加熱炉10の補助バーナ11aで焼却される。
【0029】
第1の蒸留塔15の塔底部と第2の蒸留塔18の中段部がポンプP3を設けた配管hで接続される。そして第2の蒸留塔18の底部にリボイラ19が設置され、塔頂から延長する配管iに第3のコンデンサ20が接続される。第3のコンデンサ20も第1のコンデンサ14と同様なもので、その凝縮成分はポンプP4を設けた配管jから排出する。凝縮成分の一部は第2の蒸留塔18の上部に還流し、残りは冷却器21を経てモノマー回収タンク22に回収される。また凝縮しない低沸点成分は減圧装置24を設けた配管dに吸引され、加熱炉10の補助バーナ11aで焼却される。
【0030】
第2の蒸留塔18の塔底部は冷却器26、ポンプP5および逆止弁RV2を設けた配管kにより重質油回収タンク23に接続される。そして重質油回収タンク23にポンプP6を設けた配管lが接続され、重質油がバーナ11に供給される。
減圧装置24は熱分解器2、第1の蒸留塔15および第2の蒸留塔18をそれぞれ調整弁V1〜V3により減圧レベルを設定することができる。
【0031】
図2は図1に示す熱分解器2の温度管理を行うための制御装置を示すプロセスフロー図である。制御装置30は、熱分解装置1を構成する熱分解器2の排出部5から流出する生成ガスの温度を測定する温度測定器31と、制御器32と、供給装置6の押出し速度を調整する速度調整部33および加熱部3への加熱ガスの流量を調整する流量調整部34を備えている。なお温度測定器31には温度指示計などの表示装置35が接続される。そしてこれら制御器32や表示装置35は監視盤に設けることができる。
【0032】
温度測定器31は熱電対式や抵抗式の温度検出部を有し、生成ガスの温度変化を電気的な信号変化として制御器32へ伝送する。制御器32は例えばマイクロコンピュータで構成することができ、例えば温度測定器31の温度検出値が予め設定された値になるように熱分解器2へのプラスチックの供給流量および加熱部3への加熱ガス流量の少なくとも一方を制御する等の制御プログラムをその記憶部に格納することができる。
【0033】
熱分解器2へのプラスチックの供給流量の制御は、供給装置6の押出速度制御により行うことができる。本実施の形態では押出部9のスクリューを回転する駆動モータの速度を、速度調整部33によるサイリスタ制御で行うように構成している。
【0034】
加熱部3への加熱ガス流量は加熱炉10と加熱部3を接続するダクトD2における加熱ガスの流量制御により行うことができる。本実施の形態ではダクトD2に設けた流量調整部34の駆動部を制御器32からの制御信号で駆動するように構成している。なお流量調整部34は、遠隔制御可能な調整弁等により構成される。また、速度調整部33または流量調整部34のいずれか一方を省略することもできる。
【0035】
次に図1を参照してプラスチックを熱分解する全般的な方法を説明する。なお以下の説明はプラスチックとして廃ポリスチレンを例に説明しているが、他のプラスチックについても同様に適用できる。
熱分解に先立って、減圧装置24を運転し熱分解器2から第3のコンデンサ20までの熱分解系および蒸留系を窒素ガス等の不活性ガスで置換し、これらの系内を酸素不存在状態にする。
【0036】
不活性ガスによる置換が完了したら、減圧装置24の運転を継続したまま系内への不活性ガスの供給を停止し、次いで熱分解器2、第1の蒸留塔15および第2の蒸留塔18の内部圧力を調整弁V1〜V3により所定の減圧値に設定する。なおこれら調整弁V1〜V3は前記各部分に圧力計(図示せず)を設け、それを監視しながら調整する。また熱分解器2、第1の蒸留塔15および第2の蒸留塔18にそれぞれ圧力測定器を設置し、その圧力測定値が予め設定された値になるように制御器で調整弁V1〜V3をそれぞれ制御するように構成した圧力制御装置を設けることもできる。
【0037】
上記操作と共に、熱分解器2、第1の蒸留塔15および第2の蒸留塔18の温度を熱分解に適した範囲に上昇する。具体的には熱分解器2の温度調整を加熱部3への加熱ガス供給により行い、第1蒸留塔15および第2の蒸留塔18の温度調整をそれぞれのリボイラ16,19により行う。
【0038】
さらに前記各操作と共に、供給装置6を運転して熱分解器2への溶融ポリスチレン供給の準備を行う。廃ポリスチレン(以下、単にポリスチレンという)は粉砕機で10mm程度以下に粉砕し、フィーダ25(図1)で供給装置6のホッパ7に供給する。なおポリスチレンが発泡体である場合はスチレン系などの溶剤を使用して減容処理を行い、さらに顆粒状にしてホッパ7に供給する。
【0039】
次いでホッパ7から溶融部8に供給したポリスチレンは、そこで150℃〜250℃で加熱されて溶融する。得られた溶融ポリスチレンは所定のスクリュー回転数で運転する押出部9から押出され、配管bを経て熱分解器2の導入部4に供給される。熱分解器2に供給された溶融ポリスチレンは、そこを通過する間に温度500℃〜700℃、圧力50Torr程度で且つ酸素不存在下で徐々に熱分解して蒸発し、生成ガスが反対側の排出部5から流出する。
【0040】
生成ガス中にはスチレンモノマーのほかにスチレンダイマー、スチレントリマー、トルエン等の副生物を含む。流出した生成ガスは配管cから第1のコンデンサ14に供給され、そこで冷却されて凝縮した高沸点成分がポンプP1を設けた配管eから第1の蒸留塔15の中段に流出し、凝縮しない低沸点成分は配管dに流出する。
【0041】
第1の蒸留塔15はトレイ式とラッシリングやポールリングなどを充填した充填式のいずれをも使用できるが、比較的低温で蒸留可能なように20〜100Torr程度の減圧蒸留を行うには充填式が望ましい。第1の蒸留塔15でリボイラ16の加熱により減圧蒸留が行われると、塔頂からスチレンモノマーより沸点が低いトルエンなどの低沸点成分が留出し、第2のコンデンサ17に排出する。なお低沸点成分の留出割合は供給したポリスチレンの3〜5%程度である。
【0042】
第2のコンデンサ17で凝縮した高沸点成分(重質油)はポンプP2を設けた配管gに流出し、凝縮しない低沸点成分は配管dに流出する。配管gに流出した一部は第1の蒸留塔15の上段に還流し、残りは重質油回収タンク23に回収される。なお第1の蒸留塔15における還流比は50程度とすることが望ましい。一方、第1の蒸留塔15の底部からは高沸点成分がポンプP3を設けた配管hを経て第2の蒸留塔18の中段に流出する。
【0043】
第2の蒸留塔18も第1の蒸留塔15と同様なものを使用し、圧力20〜100Torrの範囲でスチレンモノマーを含む高沸点成分を減圧蒸留する。第2の蒸留塔18でリボイラ16の加熱により減圧蒸留が行われると、塔頂からスチレンモノマーを含む低沸点成分が留出して第3のコンデンサ20に排出する。
【0044】
第3のコンデンサ20では実質的にスチレンモノマーからなる高沸点成分が凝縮されてポンプP4を設けた配管jに流出し、凝縮しない高沸点成分(供給ポリスチレンの1%程度)は配管dに流出する。配管jに流出した一部は第2の蒸留塔18の上段に還流し、残りは冷却器21で冷却されてからモノマー回収タンク22に回収される。なお第2の蒸留塔18における還流比は3程度とすることが望ましい。
第2の蒸留塔18の底部からは更に高沸点な成分がポンプP5を設けた配管kに流出し、冷却器26で冷却してから重質油回収タンク23に回収される。
【0045】
熱分解器2から流出する生成ガスのスチレンモノマーはこれらの蒸留操作で高純度に精製される。例えば高さが10m程度の第1の蒸留塔15および第2の蒸留塔18を使用し前記条件で減圧蒸留した場合、純度99.7%程度のスチレンモノマーがポリスチレン供給量の70%程度回収できる。またその蒸留操作により分離回収される重質油はポリスチレン供給量の20〜30%程度であるが、前記のように加熱炉10の燃料として有効利用される。
【0046】
次に、図2を参照して本発明の特徴である熱分解の温度管理方法について説明する。運転時に熱分解器2から流出する生成ガスの温度は温度測定器31によって連続して測定され、その測定信号は制御器32に伝送される。制御器32はその測定値が予め設定された値になるように、速度調整部33に制御信号を出力して供給装置6の押出し速度を制御する、流量調整部34に制御信号を出力して加熱部3への加熱ガスの流量を制御する、または速度調整部33と流量調整部34に共に制御信号を出力して供給装置6の押出し速度と加熱部3への加熱ガスの流量を同時に制御する、の3種の制御モードを選択して実行することができる。
【0047】
すなわち制御器32には上記3種の制御モードを切り換える制御選択手段が設けられており、その選択によりいずれかの制御モードで温度制御を行うことができる。また制御器32には自動−手動切換手段と手動操作手段が設けられ、手動に切り換えて速度調整部33および/または流量調整部34を手動で操作することができる。なお制御器32を設けず、手動操作器と表示装置35のみを監視盤に設け、手動のみで熱分解温度の管理を行うこともできる。
【0048】
例えば速度調整部33を自動制御し、流量調整部34を手動で操作する制御モードを選択した場合は、加熱部3への加熱ガス供給量は手動で一定に調整される。何らかの原因で供給装置6から熱分解器2へ供給する溶融プラスチックの流量が減少すると、生成ガスの温度はそれに敏感に反応して上昇する。温度測定器31からその測定信号を受けた制御器32は供給装置6の押出し速度を上げるように速度調整部33に制御信号を出力する。逆に溶融プラスチックの流量が増加すると生成ガスの温度は下降するので、制御器32は供給装置6の押出し速度を下げるように速度調整部33に制御信号を出力する。
【0049】
上記速度調整部33を自動制御するモードにおいて、加熱ガス流量が手動で一定に調整されている場合であっても、何らかの原因で加熱ガス温度が上昇するか、またはプラスチックの性状が変化することによって生成ガスの温度が上昇したときも、制御器32は供給装置6の押出し速度を上げるように速度調整部33に制御信号を出力する。またその逆の場合は制御器32が供給装置6の押出し速度を下げるように速度調整部33に制御信号を出力する。
【0050】
流量調整部34を自動制御し、速度調整部33を手動で操作する制御モードを選択した場合は、熱分解器2への溶融プラスチックの流量は手動で一定に調整される。しかし何らかの原因で供給装置6から熱分解器2へ供給する溶融プラスチックの流量が減少すると生成ガスの温度は上昇する。温度測定器31からその測定信号を受けた制御器32は加熱部3への加熱ガスの流量を下げるように流量調整部34に制御信号を出力する。逆に何らかの原因で溶融プラスチックの流量が増加した場合は生成ガスの温度が下降するので、制御器32は加熱部3への加熱ガスの流量を上げるように流量調整部34に制御信号を出力する。
【0051】
上記流量調整部34を自動制御するモードにおいて、何らかの原因で加熱ガスの温度が上昇するか、またはプラスチックの性状が変化することによって生成ガスの温度が上昇したときも、制御器32は加熱部3への加熱ガスの流量を下げるように流量調整部34に制御信号を出力する。またその逆の場合は制御器32が加熱部3への加熱ガスの流量を上げるように流量調整部34に制御信号を出力する。
【0052】
速度調整部33と流量調整部34の両方を自動制御するモードを選択した場合は、何らかの原因で供給装置6から熱分解器2へ供給する溶融プラスチックの流量が減少すると生成ガスの温度は上昇する。温度測定器31からその測定信号を受けた制御器32は、供給装置6の押出し速度を上げるように速度調整部33に制御信号を出力すると共に、加熱部3への加熱ガスの流量を下げるように流量調整部34に制御信号を出力する。このように両方の制御を同時に行うことにより、それぞれの制御量を小さくすることができる。逆に溶融プラスチックの流量が増加すると生成ガスの温度は下降するので、制御器32は供給装置6の押出し速度を下げるように速度調整部33に制御信号を出力すると共に、加熱部3への加熱ガスの流量を上げるように流量調整部34に制御信号を出力する。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るプラスチックの熱分解装置は、供給装置6と、管型の熱分解器2を有する熱分解装置1と、生成ガスの排出部5に設置され排出部5から流出する生成ガスの温度を測定する温度測定器31と、前記温度測定器31に接続された制御器32と、前記制御器32に接続され前記供給装置6から前記熱分解器2へのプラスチック押出し速度を調整する速度調整部33と、前記制御器32に接続され前記加熱部3への加熱ガスの流量制御を行う流量調整部34とを具備し、前記制御器32には、前記速度調整部33のみを制御するモード、前記流量調整器34のみを制御するモード、前記速度調整部33および前記流量調整部34を同時に制御するモードを選択して実行する制御モード切換え手段を有することを特徴とするものである。
このように制御するモードを三種有し、各種条件のもと、最適な制御モードを選択できるので、管型の熱分解器における熱分解温度を流出する生成ガス温度を最適に管理することができる。それにより、正確な熱分解温度の管理が初めて可能になり、それによって目的とするモノマー成分を高収率で回収することができ、その効果は極めて大きなものである。そして、速度調整部33と流量調整部34の両方を自動制御するモードを選択した場合は、一例として生成ガスの温度が上昇すると、供給装置6の押出速度を上げるとともに、加熱ガスの流量を下げることになる。このように、両方の制御を同時に行うことにより、それぞれの制御量を小さくすることができる効果がある。
【0054】
しかも管型の熱分解器に設けた加熱部の温度により熱分解温度を管理する従来法のように、プラスチック供給量の変動により温度管理が不正確になるということもない。また管型の熱分解器の内部に温度測定器の検出部を直接挿入する従来法のように、残渣やコーキングの蓄積による影響も本質的に発生しない。
【0055】
また、制御器32には、速度調整部33および流量調整部34を自動で制御する手段と、手動で制御する手段を切換える自動/手動切換え手段を有するように構成することができる。このように構成することにより、さらに最適な熱分解温度の管理が可能になり、それによって目的とするモノマー成分を高収率で回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックの熱分解方法を実施する装置のプロセスフロー図。
【図2】図1の熱分解器の温度管理を行うための制御装置を示すプロセスフロー図。
【符号の説明】
1 熱分解装置
2 熱分解器
3 加熱部
4 導入部
5 排出部
6 供給装置
7 ホッパ
8 溶融部
9 押出部
10 加熱炉
11 バーナ
11a 補助バーナ
12 ブロワ
13 排気ファン
14 第1のコンデンサ
15 第1の蒸留塔
16 リボイラ
17 第2のコンデンサ
18 第2の蒸留塔
19 リボイラ
20 第3のコンデンサ
21 冷却器
22 モノマー回収タンク
23 重質油回収タンク
24 減圧装置
25 フィーダ
26 冷却器
30 制御装置
31 温度測定器
32 制御器
33 速度調整部
34 流量調整部
35 表示装置
P1〜P6 ポンプ
V1〜V5 調整弁
RV1,RV2 逆止弁
D1〜D3 ダクト
a〜l 配管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, plastics such as waste plastics are continuously pyrolyzed by heating them in the absence of oxygen with a pyrolysis deviceHeatIt relates to a decomposition apparatus.
[0002]
[Prior art]
Various plastics discharged from factories and homes include olefin resins such as polyethylene (PE) and polypropylene (PP), and styrene resins such as polystyrene (PS) and acrylic-butadiene-styrene copolymer (ABS). There is something. In order to recover useful components from these waste plastics as resources, a method of thermally decomposing in the absence of oxygen and condensing the generated gas components to recover them as oil is generally employed. In particular, since a large amount of styrene resin is discharged as waste plastic, a technique for thermally decomposing it and recovering it as a styrene monomer is also important from a commercial aspect.
[0003]
Generally, in order to thermally decompose plastic, a thermal decomposition apparatus is used, and a typical one uses a tank-type thermal decomposer and another uses a tube-type thermal decomposer.
[0004]
The tank-type pyrolyzer has a tank body with a bottom formed in a conical shape. The upper part is a plastic inlet and a gas outlet that discharges the generated gas. The bottom is a residue discharge that discharges the residue generated by thermal decomposition. Each is provided with a heating part constituted by a heat insulating wall. Since the tank-type pyrolyzer can take a long residence time of plastic in the tank body, it is suitable for a batch system operation that requires a certain residence time.
[0005]
The tube-type pyrolyzer is constituted by an elongated reaction tube, and a heating part constituted by a heat insulating wall is arranged around the reaction tube. Then, when plastic is introduced from one end (introduction part) of the pyrolyzer heated to the pyrolysis temperature in the heating part, the plastic is gradually pyrolyzed in the absence of oxygen while passing through the inside. The generated gas is discharged from the end (discharge section).
[0006]
The tube-type pyrolyzer has an advantage that the heat transfer area per volume is large, the apparatus is small and the pyrolysis speed is high, and is particularly suitable for continuous operation. There are tube-type pyrolyzers with and without a screw for discharging residue. Residues can be easily discharged with the former type, but the volumetric efficiency is reduced by the amount of screws, and the latter has the opposite characteristics.
[0007]
In general, when a useful monomer component is recovered by thermally decomposing a plastic, various by-products other than the target monomer component are by-produced by thermal decomposition. For example, in the case of thermally decomposing polystyrene, a by-product such as styrene dimer, styrene trimer, toluene, ethylbenzene, and α-methylstyrene is produced in a certain ratio in addition to the styrene monomer. Depending on the temperature and pressure conditions, the proportion of undecomposed products increases in addition to by-products.
[0008]
According to experiments so far, it has been found that when a plastic is pyrolyzed, the yield of monomer components increases when pyrolyzed at a high temperature. For example, the thermal decomposition temperature for producing styrene monomer in high yield from polystyrene is about 700 ° C. On the other hand, when pyrolysis is performed at a low pressure, particularly in a reduced pressure region, the formation of by-products is suppressed, and the yield of monomer components is increased. These tendencies are similar when pyrolyzing various plastics.
[0009]
Therefore, in order to recover the target monomer component in a high yield, it is important to operate while maintaining the thermal decomposition temperature and pressure within the optimum range. However, in the case of batch-type pyrolysis using a tank-type pyrolyzer, since the temperature gradually rises to a predetermined temperature after the start of the reaction, the yield of the monomer component in that period decreases.
[0010]
For example, when batch-degrading polystyrene with a tank-type pyrolyzer, polystyrene is introduced into the tank in advance, sealed, heated in the absence of oxygen, and gradually raised in temperature. Then, thermal decomposition starts from about 350 ° C., and thermal decomposition occurs actively at about 370 ° C., and most of the polystyrene is thermally decomposed while rising to about 400 ° C. Therefore, the production rate of by-products per batch increases, and the yield of styrene monomer in the thermal cracker is only about 50% at most.
[0011]
On the other hand, when performing thermal decomposition continuously with a tubular pyrolyzer, the pyrolyzer is raised to a temperature suitable for thermal decomposition in advance, and polystyrene is continuously introduced into the pyrolyzer for thermal decomposition. Therefore, the production | generation rate of a by-product is suppressed significantly and the yield of the styrene monomer in a thermal decomposer can be raised to about 70%.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to recover the monomer components in a high yield by thermally decomposing plastic with a pyrolysis device that uses a tubular pyrolyzer, the temperature inside the tubular pyrolyzer is accurately maintained within a predetermined range. It is assumed that. For this purpose, it is desirable to insert the detector of the temperature measuring instrument into a tubular pyrolyzer, measure the internal temperature, and adjust the heating amount so that the measured value becomes constant. However, a tar-like high-temperature melt flows inside the tube-type pyrolyzer, and if foreign matter that prevents the flow of the protrusion protrudes, the flow is hindered and the tube is blocked. In addition, when the tubular pyrolyzer has a screw, it is essentially impossible.
[0013]
Therefore, a method of slightly exposing the tip of the temperature measuring unit on the inner wall surface of the tubular pyrolyzer is also conceivable. However, accurate temperature measurement is difficult because of the difference in temperature between the inner wall surface of the tubular pyrolyzer and the plastic melt and the accumulation of residues and coking on the inner wall surface. Therefore, conventionally, a method has been employed in which the temperature in the heating unit disposed around the tubular pyrolyzer is measured and temperature management is performed based on the measured value.
[0014]
However, the temperature measurement of the heating part is an indirect temperature management method. For example, when the flow rate of plastic flowing in the tube-type pyrolyzer fluctuates, the difference between the heating temperature and the pyrolysis temperature increases, and the accurate Temperature management becomes difficult.
Accordingly, an object of the present invention is to solve such a problem when a plastic is thermally decomposed by a tubular pyrolyzer, and an object of the present invention is to provide a new thermal decomposition method and a thermal decomposition apparatus for that purpose.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the present inventors have operated the tubular pyrolyzer so as to maintain the temperature of the product gas discharged from the tubular pyrolyzer within a predetermined range. The present inventors have obtained the knowledge that the pyrolysis temperature is maintained in an optimum range, thereby suppressing the formation of by-products and recovering the target monomer component in a high yield, and the present invention has been completed based on the knowledge.
[0016]
That is, there is a close correlation between the pyrolysis temperature and the temperature of the product gas. If the pyrolysis temperature decreases for some reason, the temperature of the product gas also decreases accordingly, and conversely, if the pyrolysis temperature increases, the product gas Temperature rises. Moreover, it was found that the change in the pyrolysis temperature sensitively reflects the temperature change of the product gas. Even when the change in the pyrolysis temperature occurs due to the change in the amount of plastic supplied to the tube-type pyrolyzer, the temperature change appears as a change in the temperature of the product gas quickly and clearly. Therefore, by using the generated gas temperature as the management index for the thermal decomposition temperature, it is possible to accurately capture the thermal decomposition temperature change based on the change in the plastic supply amount, which was impossible with the conventional method using the heating section temperature as the management index. It becomes possible.
[0017]
The first invention based on the above knowledge isA supply device 6 having a hopper 7, a
[0018]
The second invention based on the above knowledge is the thermal decomposition described
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a process flow diagram of an apparatus for carrying out the method for thermally decomposing plastic according to the present invention. In the figure, 1 is a thermal decomposition apparatus, 2 is a thermal decomposer, 3 is a heating section, 4 is an introduction section, 5 discharge section, 6 is a supply apparatus, 7 is a hopper, 8 is a melting section, 9 is an extrusion section, 10 is Heating furnace, 11 is a burner, 12 is a blower, 13 is an exhaust fan, 14 is a first condenser, 15 is a first distillation column, 16 is a reboiler, 17 is a second condenser, 18 is a second distillation column, 19 is a reboiler, 20 is a third condenser, 21 is a cooler, 22 is a monomer recovery tank, 23 is a heavy oil recovery tank, 24 is a decompression device, 25 is a feeder, 26 is a cooler, P1 to P6 are pumps, V1 to V5 are regulating valves, RV1 and RV2 are check valves, D1 to D3 are ducts, and a to l are pipes.
[0021]
The thermal decomposition apparatus 1 includes a tubular
[0022]
The diameter of the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
In order to supply molten plastic to the
[0026]
An electric heater is built in the
[0027]
The product gas flowing out from the
[0028]
A
[0029]
The bottom of the
[0030]
The bottom of the
The
[0031]
FIG. 2 is a process flow diagram showing a control device for performing temperature management of the
[0032]
The
[0033]
The plastic supply flow rate to the
[0034]
The heating gas flow rate to the
[0035]
Next, a general method for thermally decomposing plastic will be described with reference to FIG. In the following description, waste polystyrene is used as an example of plastic, but the same applies to other plastics.
Prior to thermal decomposition, the
[0036]
When the replacement with the inert gas is completed, the supply of the inert gas to the system is stopped while the operation of the
[0037]
Along with the above operation, the temperature of the
[0038]
Further, along with the operations described above, the supply device 6 is operated to prepare for the supply of molten polystyrene to the
[0039]
Next, the polystyrene supplied from the hopper 7 to the
[0040]
The product gas contains by-products such as styrene dimer, styrene trimer and toluene in addition to the styrene monomer. The product gas that has flowed out is supplied to the
[0041]
The
[0042]
The high boiling point component (heavy oil) condensed by the
[0043]
The
[0044]
In the
From the bottom of the
[0045]
The styrene monomer of the product gas flowing out from the
[0046]
Next, the thermal management temperature management method, which is a feature of the present invention, will be described with reference to FIG. The temperature of the product gas flowing out of the
[0047]
That is, the
[0048]
For example, when the control mode in which the
[0049]
In the mode of automatically controlling the
[0050]
When the control mode in which the flow
[0051]
In the mode in which the flow
[0052]
When the mode for automatically controlling both the
[0053]
【The invention's effect】
As described above, the thermal decomposition of the plastic according to the present invention.apparatusIsA pyrolyzer 1 having a supply device 6, a
in this waySince there are three modes to control, the optimal control mode can be selected under various conditions.The temperature of the product gas flowing out of the pyrolysis temperature in a tubular pyrolyzerThe bestTo manageCan do. Thereby,It becomes possible for the first time to accurately control the thermal decomposition temperature, whereby the desired monomer component can be recovered in a high yield, and the effect is extremely great.When the mode for automatically controlling both the
[0054]
Moreover, unlike the conventional method in which the thermal decomposition temperature is controlled by the temperature of the heating section provided in the tubular pyrolyzer, the temperature management is not inaccurate due to fluctuations in the plastic supply amount. In addition, unlike the conventional method in which the detector of the temperature measuring device is directly inserted into the inside of the tubular pyrolyzer, there is essentially no influence due to accumulation of residues and coking.
[0055]
Further, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process flow diagram of an apparatus for carrying out a plastic thermal decomposition method according to the present invention.
2 is a process flow diagram showing a control device for performing temperature management of the thermal decomposer of FIG. 1; FIG.
[Explanation of symbols]
1 Pyrolysis device
2 Pyrolyzer
3 Heating part
4 Introduction
5 discharge section
6 Supply device
7 Hopper
8 Melting part
9 Extrusion section
10 Heating furnace
11 Burner
11a Auxiliary burner
12 Blower
13 Exhaust fan
14 First capacitor
15 First distillation column
16 Reboiler
17 Second capacitor
18 Second distillation column
19 Reboiler
20 Third capacitor
21 Cooler
22 Monomer recovery tank
23 Heavy oil recovery tank
24 Pressure reducing device
25 Feeder
26 Cooler
30 Control device
31 Temperature measuring instrument
32 Controller
33 Speed adjuster
34 Flow rate adjuster
35 display devices
P1-P6 pump
V1 to V5 regulating valve
RV1, RV2 Check valve
D1-D3 duct
a ~ l piping
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