JP4054578B2

JP4054578B2 - Cup-shaped heat-resistant paper container and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP4054578B2
Application number: JP2002003812A
Authority: JP
Inventors: 千秋藪; 博之右田
Original assignee: Tokan Kogyo Co Ltd
Current assignee: Tokan Kogyo Co Ltd
Priority date: 2002-01-10
Filing date: 2002-01-10
Publication date: 2008-02-27
Anticipated expiration: 2022-01-10
Also published as: JP2003200920A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーブンや電子レンジ等で使用可能なコップ状耐熱容器及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、環境に優しい容器として紙材を主体とする紙製容器が多方面に使用されており、コップ状紙容器に調理済み食品又は半調理済み食品を充填してそのまま電子レンジ等で加熱するだけで食することができるような製品が普及してきている。その際、例えばグラタン等の場合、電子レンジで加熱するよりも、オーブンで加熱することにより表面に焦げ目のつくようなものが好まれ、オーブン内での直接的な加熱に耐え得る耐熱性を有する安価な紙製容器が求められている。従来、このような容器として、本出願人らが提案した紙基材にポリエステル系樹脂、をラミネートした紙により胴部及び底部が製造されたコップ状容器が知られている（実開平３−１７０１４号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
コップ状紙容器は、胴部縦方向のサイドシールと底部円周方向のボトルシール部の２箇所の貼合部があり、漏れを防ぐにはこれらの貼合部が確実に貼合している必要がある。貼合は、ラミネートフィルムのヒートシール性を利用するもので、貼合部を加熱してラミネートフィルムを溶融させ、加圧することにより接着しており、サイドシール部は、胴部ブランクの最外側層が紙層である場合、ラミネートフィルムと紙層が接着し、ボトムシール部はラミネートフィルム同士が接着する構造となっている。しかしながら、近年生産ラインの高速化に伴い貼合部の加熱加圧時間が短時間しか確保できないため、これらの貼合部がヒートシールのみでは完全に接着しがたく、浸透液テストを実施すると液漏れを起こすようなものが発生し、内容物が液状の場合には適用が困難である。
【０００４】
その原因は、耐熱紙コップの場合、より耐熱性を持たせるために、耐熱性のあるポリエステル系樹脂フィルムのうちでもホモポリマー又はコポリマーを使用しなければならず、結晶化度が高いために接着性が悪くなるためである。そのため、従来高速ラインに対応するためには、紙と樹脂が接着するサイドシール部の貼合には、接着剤を使用しなければならなかった。また、樹脂と樹脂が接着するボトムシール部はサイドシール部よりも接着性は良いが、サイドシール部とボトムシール部が交差する個所に段差ができるため、十分なシールが難しく、ボトムシール部内へ液が浸透してしまい耐久性に問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、コップ状耐熱紙容器の製造ラインが高速ラインであっても、サイドシール部を接着剤を使用せずにヒートシールのみで確実に接着でき、内容物が液体であっても液漏れが発生することなく、オーブンや電子レンジで加熱することができる耐熱性があり、また液体内容物にも適用できるコップ状耐熱紙容器、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明のコップ状耐熱紙容器は、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した胴部ブランクから形成された胴部と、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した底部ブランクから形成された底部とからなり、胴部縦方向のサイドシール部と、胴部と底部を周方向に貼合したボトムシール部を有するコップ状耐熱紙容器であって、前記胴部のサイドシール部は、前記胴部ブランクの縦方向端縁のポリエステル系樹脂フィルム層を４００℃〜６００℃のホットエアで急速加熱して溶融させ、該溶融したポリエステル系樹脂フィルム層と他方の端縁外層とを７〜１０ｋｇｆの圧力で圧着して形成され、且つ前記ボトムシール部の上縁部全周にレーザービームを照射して前記ポリエステル系樹脂フィルム層を再溶融させることにより、ボトムシール部が目止めされていることを特徴とするものである。なお、本明細書でいうコップ状紙容器とは、形状がコップ状であると否とを問わず、前記のようにサイドシール部とボトムシール部を有する胴壁と底壁との２ピースを貼合して一体に形成した紙製容器をいう。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の他のコップ状耐熱紙容器は、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した胴部ブランクから形成された胴部と、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した底部ブランクから形成された底部とからなり、胴部縦方向のサイドシール部と、胴部と底部を周方向に貼合したボトムシール部を有するコップ状耐熱紙容器であって、前記胴部ブランクは、サイドシール部となる片方の端縁の両面に沿って非結晶ポリマーからなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層して端面処理されてなり、前記胴部のサイドシール部が、紙層、結晶性ポリマー層、非結晶性ポリマー層、紙層、結晶性ポリマー層、非結晶性ポリマー層からなり、前記ボトムシール部の上縁部全周にレーザービームを照射して前記ポリエステル系樹脂フィルム層を再溶融させることにより、ボトムシール部が目止めされていることを特徴とするものである。
【０００８】
前記サイドシール部を、微細な凹凸を有している型面で押圧すると、接着面積を増大させてより強固に圧着することができる。また、前記サイドシール部とボトムシール部が交差する個所に、溶融樹脂を押し出して段差を埋めて目止めすることによって、該箇所からの漏れを確実に防止することができる。
【０００９】
前記コップ状耐熱紙容器を製造する本発明のコップ状耐熱紙容器の製造方法は、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した胴部ブランクから形成された胴部と、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した底部ブランクから形成された底部とからなり、胴部縦方向のサイドシール部と、胴部と底部を周方向に貼合したボトムシール部を有するコップ状耐熱紙容器の製造方法であって、前記胴部ブランクの縦方向端縁のポリエステル系樹脂フィルム層に４００℃〜６００℃のホットエアを噴射して急速加熱して急速溶融させ、該溶融したポリエステル系樹脂フィルム層と他方の端縁外層とを７〜１０ｋｇｆの圧力で圧着することにより貼着させて、前記胴部のサイドシール部を形成し、且つ前記ボトムシール部の上縁部全周に、レーザービームを照射して前記ポリエステル系樹脂フィルム層を再加熱して溶融させることにより、ボトムシール部を目止めすることを特徴とする。
【００１０】
紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した胴部ブランクから形成された胴部と、紙層の内側面にポリエステル系樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層した底部ブランクから形成された底部とからなり、胴部縦方向のサイドシール部と、胴部と底部を周方向に貼合したボトムシール部を有するコップ状耐熱紙容器の製造方法であって、前記胴部ブランクの片方の端縁の両面に沿って非結晶ポリマーからなるポリエステル系樹脂フィルム層を積層して端面処理し、該端面処理された胴部ブランクの非結晶ポリマーからなるポリエステル系樹脂フィルム層を加熱して溶融させ、金型に巻着付けて両端を圧着して胴部を形成し、且つ前記ボトムシール部の上縁部全周に、レーザービームを照射して前記ポリエステル系樹脂フィルム層を再加熱して溶融させることにより、ボトムシール部を目止めすることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係るコップ状耐熱紙容器の正面断面図である。本実施形態のコップ状耐熱紙容器１は、グラタン等の調味済み食品を収納して、オーブンで効果的に加熱できるように広口浅底状に形成され、胴部２及び底部３とも、外側層が主材となる紙層５、内側層が耐熱性があるポリエステル系樹脂フイルム層６を有する積層紙からなる胴部ブランク７及び底部ブランクで形成され、胴部縦方向にサイドシール部９と、胴部と底部を周方向に貼合したボトムシール部１０を有している。前記ポリエステル系樹脂フィルム層としては、オーブン内で２２０℃以下で２０分以内の加熱条件に耐え得るように、それ以上の融点を有して耐熱性のある、共重合ポリエチレンテレフタレート（ＣＯ−ＰＥＴ）フィルムや単独重合ポリエチレンテレフタレート（ＨＯＭＯ−ＰＥＴ）フィルム、あるいはポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）フィルムやＰＥＴ−ＰＥＮ共重合フィルム等を採用する。
【００１２】
融点の高い上記ポリエステル系樹脂は、溶融するのに時間がかかるため作業性が劣り、毎分８０〜１２０個以上のコップ状耐熱紙容器を生産する近年の高速生産ラインでは、融点に達するまでの時間が十分に確保できず、特に紙層とポリエステル系樹脂フィルム層が接着するサイドシール部では接着不良を起し、ヒートシールのみでは十分なシールが確保できず、接着剤を併用せざるを得なった。その問題を、本実施形態では、図２に模式的に示すように、コップ状耐熱紙容器の製造工程の胴部貼合ステーションに胴部ブランク７のサイドシール部となるポリエステル系樹脂フィルム層側縁部１１全体にわってホットエアをカーテン状に噴射するホットエア噴射ノズル１５を設け、該側縁部にポリエステル系樹脂フィルム層の融点よりも１００℃〜４００℃高い温度のホットエアを噴射することによって、ポリエステル系樹脂フィルム層を急速加熱して一気に結晶化温度を通過して融点までもっていき、溶融させることによって解決することができた。
【００１３】
即ち、図２に示す装置において、底部ブランクから絞り加工された底部３が真空吸着により装着されているマンドレル１２と胴部成形器１３との間に胴部ブランク７を供給し、その状態で胴部ブランク７のポリエステル系樹脂フィルム層６のサイドシール部となる側縁部１１に、ホットエア噴射ノズル１５から高温のホットエアを照射して、側縁部を急速加熱して溶融させる。ホットエアの温度は、熱接着層が共重合ＰＥＴ又は単独重合ＰＥＴである場合は、４００〜６００℃が望ましい。そして、ホットエアで加熱する時間は、０．１〜０．４秒、望ましくは０．２〜０．３秒の範囲であることが良い。このように、４００〜６００℃のホットエアで当該個所を全高にわたって瞬間的に加熱することによって、ホットエアが４００〜６００℃の高温であっても、紙層が発火温度に達することなく、安全に加熱でき、融点の高い共重合ＰＥＴ又は単独重合ＰＥＴを瞬時に確実に溶融させることができる。
【００１４】
そして、胴部成形器１３を閉じて胴部ブランク７をマンドレル１２に巻付けることにより、胴部を成形する。その際、図２において、巻付機の左側のフラップ１４₂が先に閉じるように時間差を持たせてフラップ１４₁、１４₂を閉じると、ポリエステル系樹脂フィルム層の側縁部１１が反対側側縁の紙層の上部に重なる状態で胴部ブランク７がマンドレル１２の表面に巻き付けられる。同時に、圧着パッド１７が下降してサイドシール部を押圧することによって、サイドシール部を構成する紙層の表面に、溶融状態のポリエステル系樹脂フィルム層６が圧着され、サイドシール部が形成される。その際の圧着パッドでの圧着力は、通常よりも強い７〜１０ｋｇの範囲が望ましい。
【００１５】
以上のようにして、サイドシール部が形成される。この状態では、図３に示すように、胴部に蓋は溶着されているが、底部処理はまだなされていない。次いで、胴部の端部をホットエアノズル２０によりホットエアを噴射して胴部底部の内周面及び底部の折り返し部内周面を加熱する。該部の加熱条件も前記サイドシール部形成時の同様であるのが好ましいが、この部分は胴部内周面のポリエステル系樹脂フィルム層と蓋部の熱接着層同士が接着するため、紙−ポリエステル系樹脂フィルム層の場合と比べて熱溶着し易いので、サイドシール部の場合よりも低い温度でも良い。また、ホットエアに代えてバーナーであぶってもよい。加熱後に、底部のスカート部１６から突出している胴部端部を内方折り込んだあと、回転する円形の圧着型を自転及び公転させなが移動させることによって、胴部端部を底部壁内周面に圧着してボトムシールを行う。次いで、開口部上端をカーリング加工することによってコップ状耐熱紙容器が完成する。
【００１６】
以上のようにして得られたコップ状耐熱紙容器は、特にサイドシール部７は、急速加熱で一気に融点まで上昇させているので、高速ラインであっても確実に接着することができ、従来のように接着剤を用いる必要がなく、オーブンで加熱可能な耐熱性がある紙コップ容器を得ることができる。また、アルミニウム泊等の金属泊を積層してないので、電子レンジでの加熱も可能である。
【００１７】
なお、上記実施形態では、圧着パット１７の圧着型面は平滑に形成されているが、該圧着型面を筋状リブや点状凸起等の微細な突起を設けることによって、該圧着パッドでサイドシール部を押圧時に、サイドシーム面の圧着面積が増大し、より強固に圧着することができる。
【００１８】
また、サイドシーム部とボトムシール部の交差部１８からの漏れをより確実に防ぐために、本実施形態では、図１（ｂ）に示すように、サイドシーム及びボトルシール加工後に交差部（図１のＡで示す部分）に向けて溶融樹脂を図示しないノズルから押し出して該部を目止め２１して、完全接着を図っている。それにより、液体内容物であっても漏れを完全に防ぐことができる。
【００１９】
さらに、清涼飲料・果実飲料やアルコール飲料あるいはその他の液状物を充填する場合、胴部内周面と底部内周面とが接触開始する全周のボトムシール開始部２２からボトルシール内部に液が浸透するのを完全に防ぐために、この部分が完全に目止めされている必要がある。しかしながら、この部分は胴部と底部の分かれ目であるため、外側から回転型によって圧着する通常のボトムシール法では、接着が不充分になり易い。この問題を解消するために、本発明では、図４に示すように、ボトムシール開始部２２にレーザービーム２３を照射して該部を再加熱して、胴部のポリエステル系樹脂フィルム層と底部のポリエステル系樹脂フィルム層を溶融させることにより、接合部を互いに一体化させて目止めしている。図の実施形態では、レーザービームがコップ状耐熱紙容器のボトムシール開始部２２全周に照射されるように、コップ状耐熱紙容器が載っているコップ状耐熱紙容器載置台２４を少なくとも１回転させているが、コップ状耐熱紙容器載置台２４は回転させずに、レーザー発振器２５を回転させてもよい。レーザービームで照射することにより、ボトムシーム開始部２２のみを正確に加熱でき、他の胴部内側面または底部内側面を傷付けることがない。そして、ボトムシール開始部２２は、ポリエステル系樹脂フィルム層同士が面しているので、互いに溶融することにより接着して一体化し、冷却した状態では完全に目止め状態となる。したがって、内容液がボトムシール部内に浸透することがなくなり、紙コップでの長期保存性能を向上させることができる。
【００２０】
図５は、本発明の他の実施形態に係るコップ状耐熱紙容器の胴部ブランクの端面処形態を示している。上記実施形態では、耐熱性樹脂である共重合ＰＥＴや単独重合ＰＥＴ等の難ヒートシール性樹脂が紙層と高速でヒートシールすることを可能にするために、該難ヒートシール性樹脂をその融点よりも１００℃〜４００℃高いホットエアで急速加熱することにより解決したが、図５に示す実施形態では、上記方法に代えて、胴部ブランクのサイドシール部の内側となる側端縁を、上記耐熱性樹脂に比べてヒートシール性の優れた易ヒートシール性樹脂をラミネート又はコーティングすることによって解決した。
【００２１】
図５（ａ）は、胴部ブランク７のサイドシール部の内側となる側端縁の両面を非結晶性ＰＥＴフイルム３０で覆うように端面処理を施してある。このように、サイドシール部の内側となる側端縁の両面を非結晶性ＰＥＴフイルム３０で覆うことによって、胴部のサイドシール部は、易ヒートシール性である非結晶性ＰＥＴフイルムと難ヒートシール性である共重合ＰＥＴ又は単独重合ＰＥＴがヒートシールされることになり、共重合ＰＥＴ又は単独重合ＰＥＴと紙層との接着、又は共重合ＰＥＴ又は単独重合ＰＥＴ同士の接着よりもヒートシール性が向上するので、高速ラインでも従来と同様な方法でヒートシールすることで、確実にサイドシールを行うことができる。そして、この方法は、サイドシール部および／又はボトルシール部のみ易ヒーとシール性樹脂で端面処理を行っているので、容器全体の耐熱性には特に影響を与えない。
【００２２】
しかしながら、上記端面処理は、薄くて細幅のテープ長さ方向に沿って半分に折りながら接着するため、作業性が悪い欠点がある。それに対して、図５（ｂ）に示すように、ブランクの端面に易ヒートシール性の樹脂を直接押し出し成形することによって、簡単に且つ確実に端面処理ができる。該方法は、本出願人が先に提案したものであって、図６に示す装置によって行うことができる。
【００２３】
図６に示す装置による紙容器原紙の端面処理方法は、紙基材にポリエステル系樹脂フィルム層がラミネートされた原紙３１の端縁部に、溶融した非結晶性ＰＥＴを直接押出し成形することによって、図５（ｂ）に示すように、原紙３１の端面部に該端面部を完全に樹脂で被覆した樹脂被覆部３２を形成して、紙材が端縁から露出しないように端面処理を行なう。樹脂被覆部３２は、原紙３１の端縁に連なる両面を被覆する両面被覆部３３、３３と、該両面被覆部３３、３３の先端に連続して端縁の先端に形成される樹脂溜り３４とを有するように形成することが望ましい。
【００２４】
図６おいて、４０は溶融した合成樹脂を原紙端面に押出し成形する紙容器原紙端面処理装置の要部を示し、図示しない溶融樹脂押出しシリンダに連結された押出ダイ４１に溶融樹脂塗布ノズル４２を備えている。該溶融樹脂塗布ノズル４２は、溶融樹脂押出し流路４３、その先端に位置するノズル孔４４、原紙３１の端面部が通過できる樹脂被覆用スリット部４５から構成され、該樹脂被覆用スリット部４５を通過する原紙の側縁に、溶融樹脂を連続的に押出成形して原紙端縁を被覆する。溶融樹脂塗布ノズル４２の先端部を横断して形成された樹脂被覆用スリット部４５が、原紙端面に樹脂被覆を形成する成形型の役割を果たし、その形状によって樹脂被覆部の形状が相違してくる。
【００２５】
以上のように原紙端面に直接溶融樹脂を押し出し成形して易ヒートシール性樹脂で端面処理を行なえば、テープで端面処理を行う場合よりも容易に且つ確実に行うことができる。また、テープの場合と相違して、側縁先端部に両面被覆部よりも厚い樹脂溜りを形成することができるので、サイドシールの圧着時に樹脂溜りの樹脂が接合部の段差を埋めより確実なサイドシールができる。また、特にボトムシール部でのサイドシール部との重なり部では、その断面を図７に示すように、１０層の重なりによってできる隙間が、樹脂被覆部３３の樹脂溜り３４の樹脂によって埋められるので、隙間ができず完全なシールができる。
【００２６】
【実施例】
実施例
胴部ブランクおよび底部ブランクとも以下の構成で作製した。
紙層：坪量２５０ｇ／ｍ²
樹脂層：共重合ＰＥＴフィルム３０μｍ
上記胴部ブランクおよび底部ブランクによって、図２に示す装置を有する紙コップ製造ラインにおいて、１００個／分の速度でコップ状耐熱紙容器を製造した。そのときのサイドシール部の加熱条件は、ホットエアの温度４２０℃、ホットエア照射時間０．２秒であり、圧着パッドによるサイドシール部の押圧は、７Ｎに設定した。なお、圧着パッドは、平滑な圧着型面を有するものを使用した。
以上のようにして製造したコップ状耐熱紙容器に、調理済グラタンを充填し、オーブンで２２０℃、１５分間加熱して、調理済グラタンの表面に焦げ目がつくまで加熱した。その後、容器を観察したが、容器には焦げ目や変形はなく、また漏れも発見されなかった。
【００２７】
【発明の効果】
以上のように、本発明のコップ状耐熱紙容器およびその製造方法によれば、コップ状耐熱紙容器の高速製造ラインで、耐熱性樹脂と紙層との接着であるサイドシール部を接着剤を使用せずにヒートシールのみで確実に接着でき、調理済み食品等の加熱用容器として適用でき、且つ液漏れが発生することなく液体内容物にも適用できるコップ状耐熱紙容器を得ることができる。また、本発明のコップ状耐熱紙容器は、容器内側面に結晶化度の高いＣＯ−ＰＥＴフィルムやＨＯＭＯ−ＰＥ、ＰＥＮフィルム等のポリエステル系樹脂をラミネートしているので、耐熱性にすぐれているばかりでなく、強靭で防水性にすぐれ、さらにＰＥＮフィルムをラミネートした場合は、特に優れた酸素バリヤ性、炭酸ガスバリア性を有する。したがって、従来の紙コップでは適用することができなかったアルコール飲料等への適用が可能となる。
【００２８】
また、サイドシール部を、微細な凹凸を有している型面で押圧すれば、接着面積を増大させてより強固に圧着することができる。さらに、前記サイドシール部とボトムシール部が交差する個所に、溶融樹脂を押し出して段差を埋めて目止めすることによって、該箇所からの漏れを確実に防止することができる。さらにまた、ボトムシールの上縁部全周にレーザービームを照射して前記ポリエステル系樹脂フィルム層を再溶融させることにより、ボトムシール部をより確実に目止めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は本発明の実施形態に係るコップ状耐熱紙容器の断面図であり、（ｂ）はＩ−Ｉ矢視図であり、サイドシール部とボトムシール部が交差する箇所の平面断面図である。
【図２】本実施形態のコップ状耐熱紙容器の胴部貼合ステーションにおける胴部巻付け接着装置の模式図である。
【図３】本実施形態に係るコップ状耐熱紙容器の底部仕上げステーションにおける底部仕上げ加工を示す模式図である。
【図４】本実施形態に係るコップ状耐熱紙容器のボトムシールの上縁部全周へのレーザービーム照射加工状態を示す模式図である。
【図５】（ａ）（ｂ）はそれぞれ、胴部ブランクの端面処理状態を示す胴部ブランクの端面拡大断面図である。
【図６】溶融樹脂により胴部ブランクの端面処理を行う端面処理装置の概略図である。
【図７】図５（ｂ）に示すように端面処理されたコップ状耐熱紙容器の、図１（ａ）におけるII−II矢視図に相当するボトムシール部における要部断面図である。
【符号の説明】
１コップ状耐熱紙容器２胴部
３底部５紙層
６ポリエチレン系樹脂フィルム層７胴部ブランク
８底部ブランク９サイドシール部
１０ボトムシール部
１１ポリエチレン系樹脂フィルム層の側縁部
１２マンドレル１３胴部成形器
１５、２０ホットエア噴射ノズル１７圧着パッド
１８ボトムシール部とサイドシール部の交差部
２１目止め２０ボトムシール開始部
２３レーザービーム２５レーザー発信器
３０非結晶性ＰＥＴフィルム３１原紙
３２樹脂被覆部４０原紙端面処理装置
４２溶融樹脂塗布ノズル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cup-shaped heat-resistant container that can be used in an oven, a microwave oven, and the like, and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, paper containers mainly made of paper have been used as environmentally friendly containers. Just fill cooked or semi-prepared food in a cup-shaped paper container and heat it directly in a microwave oven. Products that can be eaten in Japan are becoming popular. At that time, for example, in the case of gratin or the like, it is preferred that the surface is scorched by heating in an oven rather than heating in a microwave oven, and has heat resistance that can withstand direct heating in the oven. There is a need for inexpensive paper containers. Conventionally, as such a container, there is known a cup-shaped container in which a body part and a bottom part are manufactured by paper obtained by laminating a polyester-based resin on a paper base material proposed by the present applicants (Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-17014). Issue gazette).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The cup-shaped paper container has two bonding portions, a side seal in the body vertical direction and a bottle seal portion in the bottom circumferential direction, and these bonding portions are securely bonded to prevent leakage. There is a need. Bonding uses the heat-sealability of the laminate film. The bonding part is heated to melt the laminate film and bonded by pressing, and the side seal part is the outermost layer of the body blank. Is a paper layer, the laminate film and the paper layer are bonded to each other, and the bottom seal portion has a structure in which the laminate films are bonded to each other. However, since the heating and pressurizing time of the bonding part can be secured only for a short time in recent years due to the speeding up of the production line, these bonding parts are not easily bonded by heat sealing alone. Something that causes leakage occurs, and it is difficult to apply when the contents are liquid.
[0004]
The reason for this is that in the case of heat-resistant paper cups, homopolymers or copolymers must be used among heat-resistant polyester resin films in order to have more heat resistance, and adhesion is due to high crystallinity. This is because the sex becomes worse. Therefore, in order to cope with the conventional high-speed line, an adhesive must be used for bonding the side seal portion where paper and resin are bonded. In addition, the bottom seal part where the resin and the resin are bonded has better adhesion than the side seal part, but there is a step at the intersection of the side seal part and the bottom seal part, so it is difficult to seal sufficiently and into the bottom seal part. The liquid penetrated and there was a problem in durability.
[0005]
Therefore, even if the production line of the cup-shaped heat-resistant paper container is a high-speed line, the present invention can securely bond the side seal part only by heat sealing without using an adhesive, and the contents are liquid. An object of the present invention is to provide a cup-shaped heat-resistant paper container that has heat resistance that can be heated in an oven or a microwave oven without causing liquid leakage, and that can be applied to liquid contents, and a method for manufacturing the same.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The cup-shaped heat-resistant paper container of the present invention that solves the above-mentioned problems includes a body part formed of a body part blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of a paper layer, It consists of a bottom part formed from a bottom blank in which a polyester resin film layer made of polyester resin is laminated on the side, and a side seal part in the trunk part longitudinal direction, and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction A cup-shaped heat-resistant paper container, wherein the barrel side seal portion is obtained by rapidly heating and melting a polyester-based resin film layer at a longitudinal edge of the barrel blank with hot air at 400 ° C. to 600 ° C. , and the molten polyester resin film layer and the other edge outer layer is formed by bonding at a pressure of 7～10Kgf, and the upper edge entire periphery of the bottom seal section By re-melting the polyester resin film layer is irradiated with Zabimu, it is characterized in that the bottom seal portion is the sealing. In addition, the cup-shaped paper container referred to in the present specification means two pieces of the body wall and the bottom wall having the side seal portion and the bottom seal portion as described above regardless of whether the shape is a cup shape or not. A paper container that is integrally formed by pasting.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Another cup-shaped heat-resistant paper container of the present invention that solves the above problems includes a body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of a paper layer, and a paper layer A bottom part formed from a bottom blank in which a polyester-based resin film layer made of a polyester-based resin is laminated on the inner side surface of the body, and a side seal part in the longitudinal direction of the trunk part and a bottom in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction A cup-shaped heat-resistant paper container having a seal portion, wherein the body blank is end-face treated by laminating a polyester resin film layer made of an amorphous polymer along both sides of one end edge to be a side seal portion. becomes Te, side seal portion of the body portion, more paper layers, crystalline polymer layer, a non-crystalline polymer layer, a paper layer, the crystalline polymer layer, a non-crystalline polymer layer, wherein By re-melting the polyester resin film layer on the upper edge entire periphery of Tomushiru portion by irradiating a laser beam, it is characterized in that the bottom seal portion is the sealing.
[0008]
When the side seal portion is pressed with a mold surface having fine irregularities, the adhesion area can be increased and the side seal portion can be more firmly pressed. Further, by extruding the molten resin at a location where the side seal portion and the bottom seal portion intersect to fill the step and seal it, leakage from the location can be reliably prevented.
[0009]
The manufacturing method of the cup-shaped heat-resistant paper container of the present invention for manufacturing the cup-shaped heat-resistant paper container includes a body part formed from a body part blank in which a polyester-based resin film layer made of a polyester-based resin is laminated on the inner surface of a paper layer. And a bottom part formed from a bottom blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner side surface of the paper layer, and a side seal part in the longitudinal direction of the trunk part, and the trunk part and the bottom part in the circumferential direction A method for manufacturing a cup-shaped heat-resistant paper container having a bonded bottom seal portion, wherein hot air at 400 ° C. to 600 ° C. is jetted rapidly on a polyester-based resin film layer at a longitudinal edge of the body blank, and rapidly heated. The fuselage is bonded by pressing the melted polyester resin film layer and the other outer edge layer with a pressure of 7 to 10 kgf. Forming a side seal portion, and the upper edge to the entire periphery of the bottom seal part, by melting and re-heating the polyester resin film layer by irradiating a laser beam, to the sealing of the bottom seal portion It is characterized by.
[0010]
A body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer, and a bottom part in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer A cup-shaped heat-resistant paper container manufacturing method comprising a bottom part formed of a blank, and having a side seal part in a longitudinal direction of the trunk part and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction, A polyester resin film layer made of an amorphous polymer is laminated along both sides of one edge of the part blank, and the end face treatment is performed, and a polyester resin film layer made of the amorphous polymer of the body blank subjected to the end face treatment is heated to melt, to crimp the opposite ends dressing around the mold to form the body portion, and the upper edge to the entire periphery of the bottom seal portion, irradiated with a laser beam By melting and re-heating the polyester resin film layer Te, characterized by the sealing of the bottom seal portion.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front sectional view of a cup-shaped heat-resistant paper container according to an embodiment of the present invention. The cup-shaped heat-resistant paper container 1 of the present embodiment stores a seasoned food such as gratin and is formed in a shallow shape with a wide mouth so that it can be effectively heated in an oven. Both the body 2 and the bottom 3 are outer layers. Is formed of a body blank 7 and a bottom blank made of laminated paper having a paper layer 5 as a main material and a heat-resistant polyester resin film layer 6 on the inner layer, and a side seal portion 9 in the body longitudinal direction, It has the bottom seal part 10 which bonded the trunk | drum and the bottom part to the circumferential direction. As the polyester-based resin film layer, copolymer polyethylene terephthalate (CO-PET) having a melting point higher than that and having heat resistance so that it can withstand heating conditions within 220 minutes at 220 ° C. or less in an oven. A film, a homopolymerized polyethylene terephthalate (HOMO-PET) film, a polyethylene naphthalate (PEN) film, a PET-PEN copolymer film, or the like is employed.
[0012]
The polyester resin having a high melting point is inferior in workability because it takes time to melt, and in recent high-speed production lines that produce 80 to 120 or more cup-shaped heat-resistant paper containers per minute, the melting point is reached. Adequate time cannot be secured, especially in the side seal part where the paper layer and the polyester resin film layer are bonded. Adhesion failure is caused by heat seal alone, and an adhesive must be used together. became. In this embodiment, as schematically shown in FIG. 2, the polyester resin film layer side serving as a side seal portion of the trunk blank 7 in the trunk pasting station in the manufacturing process of the cup-shaped heat-resistant paper container in this embodiment. By providing a hot air spray nozzle 15 that sprays hot air in a curtain shape over the entire edge 11, and by injecting hot air at a temperature 100 ° C. to 400 ° C. higher than the melting point of the polyester resin film layer on the side edge, The problem could be solved by rapidly heating the polyester-based resin film layer, passing through the crystallization temperature all at once, bringing it to the melting point, and melting it.
[0013]
That is, in the apparatus shown in FIG. 2, the body blank 7 is supplied between the mandrel 12 and the body molding machine 13 in which the bottom 3 drawn from the bottom blank is mounted by vacuum suction, and in this state the body blank 7 is supplied. High temperature hot air is irradiated from the hot air injection nozzle 15 to the side edge part 11 which becomes the side seal part of the polyester resin film layer 6 of the part blank 7, and the side edge part is rapidly heated and melted. The temperature of hot air is preferably 400 to 600 ° C. when the thermal adhesive layer is copolymerized PET or homopolymerized PET. The time for heating with hot air is in the range of 0.1 to 0.4 seconds, preferably 0.2 to 0.3 seconds. In this way, by instantly heating the part with 400-600 ° C hot air over the entire height, even if the hot air is at a high temperature of 400-600 ° C, the paper layer is heated safely without reaching the ignition temperature. The copolymerized PET or homopolymerized PET having a high melting point can be instantaneously and reliably melted.
[0014]
And the trunk | drum is shape | molded by closing the trunk | drum shaper 13 and winding the trunk | drum blank 7 around the mandrel 12. FIG. At that time, in FIG. 2, when the flaps 14 ₁ and 14 ₂ are closed with a time difference so that the flap 14 _{2 on} the left side of the winding machine is closed _first , the side edge 11 of the polyester resin film layer is on the opposite side. The body blank 7 is wound around the surface of the mandrel 12 so as to overlap the upper portion of the side edge paper layer. At the same time, the pressure-bonding pad 17 descends and presses the side seal portion, whereby the molten polyester-based resin film layer 6 is pressure-bonded to the surface of the paper layer constituting the side seal portion, thereby forming the side seal portion. . In this case, the pressure of the pressure-bonding pad is preferably in the range of 7 to 10 kg which is stronger than usual.
[0015]
As described above, the side seal portion is formed. In this state, as shown in FIG. 3, the lid is welded to the body portion, but the bottom portion has not yet been processed. Next, hot air is sprayed from the hot air nozzle 20 to the end of the body portion to heat the inner peripheral surface of the bottom portion of the body portion and the inner peripheral surface of the folded portion of the bottom portion. It is preferable that the heating condition of the part is the same as that at the time of forming the side seal part. However, since this part adheres the polyester-based resin film layer on the inner peripheral surface of the body part and the thermal adhesive layer of the lid part, paper-polyester Since it is easier to heat-weld than in the case of the resin film layer, the temperature may be lower than that in the case of the side seal portion. In addition, a burner may be used instead of hot air. After heating, the end of the trunk protruding from the bottom skirt 16 is folded inward, and then the rotating circular crimping die is rotated and revolved to move the end of the trunk to the inner circumference of the bottom wall. Crimp to the surface and seal the bottom. Next, the cup-shaped heat-resistant paper container is completed by curling the upper end of the opening.
[0016]
In the cup-shaped heat-resistant paper container obtained as described above, the side seal portion 7 is raised to the melting point at a stretch by rapid heating, so that it can be reliably bonded even in a high-speed line. Thus, it is not necessary to use an adhesive, and a heat-resistant paper cup container that can be heated in an oven can be obtained. Moreover, since a metal night such as an aluminum night is not laminated, heating in a microwave oven is also possible.
[0017]
In the above embodiment, the pressure-bonding surface of the pressure-bonding pad 17 is formed smoothly. However, the pressure-bonding pad surface is provided with fine protrusions such as streak-like ribs or dot-like protrusions so that When the side seal portion is pressed, the pressure-bonding area of the side seam surface increases, and the pressure-bonding can be performed more firmly.
[0018]
In order to prevent leakage from the intersecting portion 18 between the side seam portion and the bottom seal portion more surely, in this embodiment, as shown in FIG. 1B, the intersecting portion (FIG. 1) after the side seam and bottle seal processing. The molten resin is pushed out from a nozzle (not shown) toward the portion (A) of FIG. Thereby, even if it is a liquid content, a leak can be prevented completely.
[0019]
Furthermore, when filling soft drinks, fruit drinks, alcoholic beverages, or other liquids, the liquid penetrates into the bottle seal from the bottom seal start part 22 where the inner peripheral surface of the trunk part and the inner peripheral surface of the bottom part start to contact each other. In order to completely prevent this, it is necessary that this part is completely closed. However, since this part is a division between the body part and the bottom part, adhesion is likely to be insufficient by the usual bottom seal method in which a rotary die is pressed from the outside. In order to solve this problem, in the present invention, as shown in FIG. 4, the bottom seal starting portion 22 is irradiated with a laser beam 23 to reheat the portion, and the polyester resin film layer and the bottom portion of the trunk portion are reheated. By melting the polyester-based resin film layer, the joint portions are integrated with each other and sealed. In the illustrated embodiment, the cup-shaped heat-resistant paper container mounting table 24 on which the cup-shaped heat-resistant paper container is placed is rotated at least once so that the laser beam is irradiated to the entire circumference of the bottom seal start portion 22 of the cup-shaped heat-resistant paper container. However, the laser oscillator 25 may be rotated without rotating the cup-shaped heat-resistant paper container mounting table 24. By irradiating with the laser beam, only the bottom seam start portion 22 can be heated accurately, and the other inner surface of the trunk portion or the inner surface of the bottom portion is not damaged. And since the polyester-type resin film layers face each other, the bottom seal start part 22 will adhere | attach and integrate by melting each other, and will be in a completely sealed state when cooled. Therefore, the content liquid does not penetrate into the bottom seal portion, and the long-term storage performance in the paper cup can be improved.
[0020]
FIG. 5 shows an end surface treatment of a body blank of a cup-shaped heat-resistant paper container according to another embodiment of the present invention. In the above embodiment, the heat-resistant resin such as copolymerized PET or homopolymerized PET, which is a heat-resistant resin, can be heat-sealed with the paper layer at a high speed. However, in the embodiment shown in FIG. 5, instead of the above method, the side edge that is the inner side of the side seal portion of the body blank is replaced with the above-described method. The problem was solved by laminating or coating a heat-sealable resin, which is superior in heat-sealability compared to a heat-resistant resin.
[0021]
In FIG. 5A, the end surface treatment is performed so that both sides of the side end edge that is the inside of the side seal portion of the body blank 7 are covered with the amorphous PET film 30. In this way, by covering both sides of the side edge, which is the inside of the side seal portion, with the non-crystalline PET film 30, the side seal portion of the body portion is easily heat-sealable with the non-crystalline PET film and the hard heat. Copolymerized PET or homopolymerized PET that is sealable will be heat-sealed, and heat sealability is better than adhesion between copolymerized PET or homopolymerized PET and paper layers, or adhesion between copolymerized PET or homopolymerized PETs. Therefore, side sealing can be reliably performed by heat-sealing in the same manner as the conventional method even on a high-speed line. And this method does not particularly affect the heat resistance of the entire container because only the side seal part and / or the bottle seal part is subjected to the end face treatment with easy heat and sealing resin.
[0022]
However, the end face treatment has a drawback that the workability is poor because it is bonded while being folded in half along the thin and narrow tape length direction. On the other hand, as shown in FIG.5 (b), an end face process can be performed easily and reliably by directly extruding the heat-sealable resin to the end face of the blank. This method was previously proposed by the present applicant and can be performed by the apparatus shown in FIG.
[0023]
The end surface processing method of the paper container base paper by the apparatus shown in FIG. 6 is obtained by directly extruding molten amorphous PET at the edge of the base paper 31 in which the polyester resin film layer is laminated on the paper base. As shown in FIG. 5 (b), a resin coating portion 32 in which the end surface portion is completely covered with resin is formed on the end surface portion of the base paper 31, and end surface processing is performed so that the paper material is not exposed from the edge. The resin coating portion 32 includes double-side coating portions 33 and 33 that cover both surfaces that are continuous with the edge of the base paper 31, and a resin reservoir 34 that is formed continuously at the tip of the double-side coating portions 33 and 33 at the tip of the edge. It is desirable to form so that it has.
[0024]
In FIG. 6, reference numeral 40 denotes a main part of a paper container base paper end surface processing apparatus for extruding molten synthetic resin onto the base paper end face, and a molten resin application nozzle 42 is provided on an extrusion die 41 connected to a melt resin extrusion cylinder (not shown). I have. The molten resin application nozzle 42 includes a molten resin extrusion channel 43, a nozzle hole 44 positioned at the tip of the molten resin application nozzle 42, and a resin coating slit 45 through which an end surface portion of the base paper 31 can pass. A molten resin is continuously extruded on the side edge of the passing base paper to cover the base paper edge. The resin coating slit 45 formed across the tip of the molten resin application nozzle 42 serves as a mold for forming a resin coating on the end surface of the base paper, and the shape of the resin coating varies depending on the shape. come.
[0025]
As described above, when the molten resin is directly extruded on the end face of the base paper and the end face treatment is performed with the heat-sealable resin, the process can be performed more easily and reliably than the end face treatment with the tape. Also, unlike the case of tape, a thicker resin reservoir than the double-sided coating can be formed at the side edge tip, so that the resin in the resin reservoir fills the level difference at the joint when pressing the side seal. Side seals can be made. In particular, in the overlapping portion of the bottom seal portion with the side seal portion, as shown in FIG. 7, the gap formed by the overlap of the 10 layers is filled with the resin in the resin reservoir 34 of the resin coating portion 33. , There is no gap, and a perfect seal can be made.
[0026]
【Example】
Example The body blank and the bottom blank were produced in the following configuration.
Paper layer: basis weight 250 g / m ²
Resin layer: Copolymerized PET film 30 μm
With the body blank and the bottom blank, a cup-shaped heat-resistant paper container was produced at a rate of 100 pieces / minute in a paper cup production line having the apparatus shown in FIG. The heating conditions of the side seal part at that time were a hot air temperature of 420 ° C. and a hot air irradiation time of 0.2 seconds, and the pressure of the side seal part by the pressure bonding pad was set to 7N. In addition, the thing which has a smooth press-fit type | mold surface was used for the press pad.
The cup-shaped heat-resistant paper container produced as described above was filled with the cooked gratin, heated in an oven at 220 ° C. for 15 minutes, and heated until the surface of the cooked gratin was scorched. Thereafter, the container was observed, but the container was not burnt or deformed, and no leakage was found.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, according to the cup-shaped heat-resistant paper container and the method of manufacturing the same according to the present invention, the side seal portion, which is an adhesive between the heat-resistant resin and the paper layer, is used in the high-speed production line of the cup-shaped heat-resistant paper container. It is possible to obtain a cup-shaped heat-resistant paper container that can be reliably adhered only by heat sealing without being used, can be applied as a heating container for cooked foods, and can be applied to liquid contents without causing liquid leakage. . Further, the cup-shaped heat-resistant paper container of the present invention has excellent heat resistance because a polyester-based resin such as a CO-PET film, HOMO-PE, or PEN film having a high degree of crystallinity is laminated on the inner surface of the container. Not only is it strong and waterproof, but when a PEN film is laminated, it has particularly excellent oxygen barrier properties and carbon dioxide gas barrier properties. Therefore, it becomes possible to apply to alcoholic beverages and the like that could not be applied with conventional paper cups.
[0028]
Further, if the side seal part is pressed with a mold surface having fine irregularities, the adhesion area can be increased and the side seal part can be more firmly pressed. Furthermore, by extruding the molten resin at the location where the side seal portion and the bottom seal portion intersect to fill the step and seal it, leakage from the location can be reliably prevented. Furthermore, by irradiating the entire circumference of the upper edge portion of the bottom seal with a laser beam to remelt the polyester resin film layer, the bottom seal portion can be more reliably spotted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a cross-sectional view of a cup-shaped heat-resistant paper container according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1 (b) is a view taken in the direction of arrows I-I, where a side seal portion and a bottom seal portion intersect. FIG.
FIG. 2 is a schematic diagram of a body wrapping and bonding apparatus in a body part bonding station of a cup-shaped heat-resistant paper container of the present embodiment.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a bottom finishing process in a bottom finishing station of a cup-shaped heat-resistant paper container according to the present embodiment.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a laser beam irradiation processing state on the entire periphery of the upper edge portion of the bottom seal of the cup-shaped heat-resistant paper container according to the present embodiment.
FIGS. 5A and 5B are enlarged end cross-sectional views of the body blank showing the end surface processing state of the body blank, respectively.
FIG. 6 is a schematic view of an end surface processing apparatus that performs end surface processing of a body blank with molten resin.
7 is a cross-sectional view of the main part of the bottom seal portion corresponding to the view taken along the line II-II in FIG. 1 (a) of the cup-shaped heat-resistant paper container subjected to the end face treatment as shown in FIG. 5 (b).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cup-shaped heat-resistant paper container 2 Body part 3 Bottom part 5 Paper layer 6 Polyethylene resin film layer 7 Body part blank 8 Bottom part blank 9 Side seal part 10 Bottom seal part 11 Side edge part 12 of polyethylene resin film layer Mandrel 13 Body part Molding device 15, 20 Hot air injection nozzle 17 Pressure bonding pad 18 Crossing portion 21 between bottom seal portion and side seal portion 20 Seal 20 Bottom seal start portion 23 Laser beam 25 Laser transmitter 30 Amorphous PET film 31 Base paper 32 Resin coating portion 40 Base paper end surface processing device 42 Molten resin coating nozzle

Claims

A body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer, and a bottom part in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer A cup-shaped heat-resistant paper container comprising a bottom part formed of a blank, and having a side seal part in a longitudinal direction of the trunk part and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction, The sealing part is a polyester resin film layer at the longitudinal edge of the body blank, which is rapidly heated and melted with hot air at 400 ° C. to 600 ° C., and the melted polyester resin film layer and the other edge outer layer the formed and pressed at a pressure of 7～10Kgf, and the bottom seal portion upper edge entire periphery by irradiating a laser beam the polyester resin Fi By re-melting the beam layer, cup-shaped heat-resistant paper container, wherein a bottom sealing portion is the sealing.

A body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer, and a bottom part in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer A cup-shaped heat-resistant paper container comprising a bottom part formed of a blank, having a side seal part in the longitudinal direction of the trunk part, and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction, and the trunk blank is The polyester resin film layer made of an amorphous polymer is laminated along both sides of one end edge to be the side seal portion, and the end surface treatment is performed, and the side seal portion of the body portion is a paper layer, a crystalline polymer layer, non-crystalline polymer layer, a paper layer, the crystalline polymer layer, made of a non-crystalline polymer layer, prior to irradiating the laser beam to the upper edge entire periphery of the bottom seal section By re-melting the polyester resin film layer, cup-shaped heat-resistant paper container, wherein a bottom sealing portion is the sealing.

The cup-shaped heat-resistant paper container according to claim 1 or 2, wherein the side seal part has fine irregularities.

The cup-shaped heat-resistant paper container according to claim 1, 2, or 3, wherein a portion where the side seal portion and the bottom seal portion intersect is sealed by extruding a molten resin.

A body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer, and a bottom part in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer A cup-shaped heat-resistant paper container manufacturing method comprising a bottom part formed of a blank, and having a side seal part in a longitudinal direction of the trunk part and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction, A hot air of 400 ° C. to 600 ° C. is jetted and rapidly melted on the polyester resin film layer at the longitudinal edge of the part blank to rapidly melt, and the melted polyester resin film layer and the other outer edge layer 7 by attaching by pressure bonding at a pressure of ～10Kgf, said to form a side seal part of the body, and the upper edge to the entire periphery of the bottom seal portion, laser By by irradiating over beam is melted and then re-heating the polyester resin film layer, the manufacturing method of the cup-shaped heat-resistant paper container, characterized by the sealing of the bottom seal portion.

A body part formed from a body blank in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer, and a bottom part in which a polyester resin film layer made of a polyester resin is laminated on the inner surface of the paper layer A cup-shaped heat-resistant paper container manufacturing method comprising a bottom part formed of a blank, and having a side seal part in a longitudinal direction of the trunk part and a bottom seal part in which the trunk part and the bottom part are bonded in the circumferential direction, A polyester resin film layer made of an amorphous polymer is laminated along both sides of one edge of the part blank, and the end face treatment is performed, and a polyester resin film layer made of the amorphous polymer of the body blank subjected to the end face treatment is heated to melt, to crimp the opposite ends dressing around the mold to form the body portion, and the upper edge entire periphery of the bottom seal portion, irradiated with a laser beam Wherein by reheating to melt the polyester resin film layer, the manufacturing method of the cup-shaped heat-resistant paper container, characterized by the sealing of the bottom seal portion Te.

The cup-shaped cup according to claim 5 or 6 , wherein the side seal part is crimped with a mold having a fine unevenness on a mold surface to form fine unevenness on the side seal part. Manufacturing method of heat-resistant paper container.

The cup-shaped heat-resistant paper container according to claim 5, 6 or 7 , wherein molten resin is extruded from a nozzle at a location where the side seal portion and the bottom seal portion intersect, and the intersecting location is sighted. .