JP4053607B2 - 外科用器具のための軌道ガイド - Google Patents
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Description
本発明は外科用作用プラットホームに関する。さらに特に、本発明は患者内における外科用器具及び観察用工具の整列を容易化する外科用作用プラットホームと、この外科用作用プラットホームの使用方法とに関する。
発明の背景
患者に関連付けられた特定の疾病又は欠陥の治療において、患者内の特定のターゲットにアクセスする必要があることが知られている。人間の特定の疾病又は欠陥の治療では、脳の特定の部分にアクセスする必要があることが知られている。現在では、患者の脳内に外科用器具及び観察用工具を挿入するための方法が幾つかある。
McKinney他に交付された米国特許第3,055,370号明細書は脳の特定部分にアクセスできるように外科用器具を設置するのに一般的に使用されている方法の一つを示している。上記米国特許第3,055,370号明細書の外科用器具は開口を有するボールを含む。この開口の方向は変化可能である。この外科用器具は特定の長さの細長い管を有する。淡蒼球にアクセスして淡蒼球切開術を行うために上記管内にスタイレットが挿入される。頭蓋骨上の特定の標認点においてその頭蓋骨に開口又はバー孔もしくはギザギザ付き孔が形成される。その次に、X線画像形成が前後(AP)位置と横方向位置とで行われ、バーの線が前後(AP)位置と横方向位置との両方に定規によって下方に投影され、その結果として、ニードルが挿入される前にそのニードルの方向を決定可能である。管状部材の縦軸線の方向が適切であると判定されると、表面をボールに押し付けて管状部材を所定位置に施錠又は固定するために、ホルダがさらに開口内にねじ込まれる。軌道の整列を、二つの平面の交差部分で生じる特定の線に沿って測定することは不可能である。この整列は一つの平面を決定するために特定の位置にバー孔を配置することに依存している。X線が頭蓋骨上における別の平面を基準とした共通の標認点の使用を決定するために使用される。その最終的な結果は淡蒼球切開術のための淡蒼球にスタイレットを位置決めするために知識と経験に基づく推測が使用されているということにある。外科用器具又は観察用工具を方向付けるためにX線画像形成を使用する方法の欠点の一つは患者内のターゲットの多くがX線では視認不可能であることにある。別の欠点はバー孔が配置されて脳硬膜及び蜘蛛膜が穿孔された後に、頭蓋内内容物が僅かに移動することに係わっている。脳脊髄液がバー孔を介し放出させられると、頭蓋内内容物(例えば、脳)が1ミリメートル以上移動する可能性がある。こうした場合には、意図した軌道はもはや正確ではない。従って、上記の方式には固有の不正確性がある。
幾つかの他の方法も、器具、カテーテル、又は観察用工具を患者の体内に送り込むために使用されている。現在では、外科処置が開頭皮弁又は開頭バー孔を通して行われる。約14mmのバー孔が頭蓋骨に開けられる。典型的には、フレーム式定位脳手術、無フレーム式定位脳手術、又は定位脳手術なしのフリーハンド作用によってニードル又はプローブがバー孔内を通して脳内に挿入される。
フリーハンド方法は外科医の知識及び判断に非常に大きく依存している。このフリーハンド方法では、外科医が既知の標認点からの幾つかの測定値を使用して挿入位置を決定する。その次に、外科医はその測定された挿入位置を検討して判断を行い、挿入角度を決定し、その後で外科用器具又は外科用工具を挿入する。
フレーム式定位脳手術では、リング状フレームが多数(典型的には三つ又は四つ)のピン又はねじによって患者の頭蓋骨上に取り付けられる。このリング状フレームは3次元データの組を測定するために使用される。このデータの組から、デカルト座標が病変、ピン又はねじの位置と、フレーム上の基準マークとの両方に関して算出される。リング状フレームが大型フレーム内に嵌合される。その次に、この大型フレームが手術室内で患者に取り付けられる。この大型フレームが既知の位置を与え、外科用器具又は観察用工具を案内する。ターゲットに交差するようにバー孔を通して患者内に挿入されなければならない器具を位置決めするために、この大型フレームが使用される。無フレーム式定位脳手術では、リング状フレームの代わりに、複数の既知の位置を測定するために使用可能である患者の頭蓋骨上の複数のマークが使用される。大型フレームがカメラで置き換えられる。このカメラは一般的に、赤外装置又はその類似の装置である。このカメラによって読取り可能である多数のセンサが器具上に配置される。例えば、外科用器具又は工具に、カメラによって追跡される一つ以上の発光ダイオード(LED)が備えられる。外科用器具の位置がその外科用器具又は観察用工具上のLEDからの情報から算出されうる。
両方ともCarolに交付された米国特許第4,955,891号明細書及び同第4,805,615号明細書はそれぞれ、コンピューター断層撮影(CT)走査を伴う定位脳手術の使用を開示している。CT走査が脳の病変又は特定の部位の正確な位置を測定するために使用される。脳の病変又は特定の部位の正確な位置が測定された後に、仮想固定具が設置される。この仮想固定具は患者上のリング状フレームの位置を複製する。仮想ターゲットが設定又は準備される。この後で、器具がそのターゲットに交差するようにその仮想部上で位置決めされうる。さらに、この仮想部からの情報が、手術室内で器具を正確に位置決めするために使用されうる。
Ghajar他に交付された米国特許第4,998,938号明細書は患者の頭蓋腔内にバー孔を通して器具を挿入することを容易にするための別の外科用装置を開示している。この装置はバー孔内を通過するように構成された端部を有するガイドを含む。別の施錠部材が存在する。本体部材がカテーテル又はスタイレットの挿入を補助するための整列マークを含む。上記の特許第3,055,370号とは違って、ガイドの経路を調整するための可動部材は存在しない。
現在使用されている方法はいずれも、幾つかの欠点を有する。患者内に外科用器具又は観察用工具を配置するために現在使用されている方法の大半では、その精度が限定されている。特に、現在のフレーム方式、無フレーム方式、又はフリーハンドによる方法はクモ膜下腔の高さ位置に頭蓋及び髄膜を切開する際に生じる脳の(僅かではあるが)実際の移動を計算に入れていない画像形成データ又は解剖学的標認点に基づいて、軌道を計算又は推測する。この本来的な不正確性が、こうした様々な方法の成功を本質的に制限する。言い換えれば、こうした方法は手術用バー孔の配置と髄膜の切開との後で得られるデータを含むためのデータファイル更新手段を全く使用しない。これに加えて、上記方法はいずれも、外科用器具又は工具を配置する外科医の側に多大な判断を要求し、特にターゲットに到達するための軌道の成否に関する直接的なフィードバックを全く提供しない。外科用器具又は観察用工具の配置の補助のために画像形成また走査装置を使用する方法は非常に僅かである。こうした走査装置を使用する唯一の方法は本当の配置をシミュレートするために、仮想フレームと仮想ターゲットとが設定されることを必要とする。簡単に言えば、患者内に外科用器具を正確に配置するために、かつターゲットに到達するように軌道の正否に関する即時的データを提供するために要する時間と労力を最小限にする目的で、可能な限り広範囲にわたって画像形成装置又は走査装置を使用することは上記装置のいずれにおいても行われていないと考えられる。
さらに、別の欠点は現在使用されている装置が遠隔制御又は遠隔起動されないということである。特定の手術環境においては患者が外科医にアクセス不可能である。従って、器具の遠隔制御が可能であることは有利である。こうした環境の一つがMR手術室に関連付けられたMR磁石内の環境である。開放磁石内に患者がいるときには、外科医がその患者に直接的にアクセスしうる。しかし、閉じられた磁石内に患者がいるときには、このように患者に対して外科医が直接的にアクセスすることは不可能だろう。
発明の概要
器具の軌道の整列、器具の案内、及び器具の挿入又は取出を正確に行うための外科的方法と外科用装置とが開示される。この装置はそのベースに可動式に取り付けられている可動部材を有するベースを含む。この可動部材は軌道経路の一部分を形成する通路をその内部に有する。さらに、この可動部材は開口をその内部に有するガイドステムも含む。ガイドステムはこのガイドステム内の開口が可動部材内の通路と概ね整列するように可動部材に取り付けられている。可動部材は位置決めステムを保持するための一体形のガイドステム、又は取り外し可能に取り付けられているガイドステムを含むことが可能である。前者の場合には、軌道整列のために、位置決めステムがガイドステムの開口内に挿入される。後者の場合には、取り外し可能に取り付けられているガイドステムが取り外されて位置決めステムと交換されうる。
位置決めステムはさらに、第1及び第2のロケータ又は位置特定部とを含む。第1のロケータと第2のロケータとが、実質的に一つの線上の二つの点であるように、位置決めステムの二つの異なった部分に関連付けられている。第1のロケータと第2のロケータとは走査システム又は画像形成システムによって位置を発見可能である。位置決めステムは可動部材と一体であるガイドステム内に挿入されるか、又は可動部材に取り外し可能に取り付けられて可動部材の位置決めに使用される。ガイドステム内に挿入された状態又は可動部材に取り外し可能に取り付けられた状態で位置決めステムを移動させることにより、可動部材内の通路が異った軌道に移動される。可動部材内の通路が本体内のターゲットと概ね整列させられると、施錠部材が可動部材をその固定位置に施錠する。
一実施態様では、第1のロケータと第2のロケータとが磁気共鳴画像形成装置によって読取り可能である。ロケータは磁気共鳴画像形成装置によって読取り可能な流体、又は磁気共鳴画像形成装置によって読取り可能な高周波(RF)源(例えばコイル)を含むことが可能である。後者の具体例では、第1のロケータと第2のロケータとが、磁気共鳴画像形成環境内で電磁信号を検出する小型RF(RF)コイルであってもよい。検出される電磁信号が、第1のロケータ及び第2のロケータの位置を発見するために使用されうる。第1のロケータと第2のロケータとによって形成される線は可動部材内の通路の中心線と概ね同一直線であってもよく、又は可動部材内の通路の中心線からオフセットしていてもよい。別の実施態様では、第1のロケータと第2のロケータとは赤外カメラによって読取り可能である発光ダイオードであってもよい。
第1のロケータと第2のロケータとは概ね中実であるプラスチック製位置決めステムの内部に配置されていてもよく、又は別の実施態様では、第1のロケータと第2のロケータとが位置決めステムの内部のMR可視性室内に配置されていてもよい。後者の具体例では、室がMR可視性流体(例えば、常磁性流体)で満たされており、この流体が整列の最初の推定を可能にするために使用されうる。第1のロケータと第2のロケータとは(MR可視性室とは異なる)MR可視性であっても、MR不可視性であってもよく、MR不可視性である場合には、これらのロケータが位置決めステムのより大きな室内のMR可視性流体のバックグラウンドに対して陰画の画像を表示することになるだろう。室内の流体が容易に位置確認が可能でありかつ位置決めステムを概ね位置合せするのに使用可能である画像を生じさせることが有利である。従って、第1のロケータ及び第2のロケータのMR可視性又はMR不可視性の流体が精確な又は正確な整列のために使用されうる。
ガイドステムと位置決めステムとが可動部材に取り外し可能に取り付けられている実施態様では、可動部材がガイドステム又は位置決めステムを受け入れるねじ山付き開口を含んでもよい。ガイドステムが位置決めステムと相互交換可能であるこの実施態様では、ガイドステムと位置決めステムとの両方の一端にねじ山が付けられている。可動部材の通路の一部分はガイドステム又は位置決めステムのねじ山付き端部を受け入れるための内側ねじ山を有する。ガイドステムが可動部材の一部分として形成されている実施態様では、位置決めステムがガイドステムの開口内に嵌合する。可動部材はベースに対して旋回可能な球である。
別の実施態様では、可動部材はさらに、軌道と交差する方向における二次元的移動を可能にするステージも含む。
その次に、ニードル、プローブ(寒冷療法用プローブ、レーザプローブ、RF切除用プローブ、マイクロ波間質性療法用プローブ、又は集束超音波療法用プローブ)、カテーテル、内視鏡、又は電極のような外科用器具は患者内のターゲット位置に向けてこうした器具を案内するために可動部材及びガイドステム内の開口内を通して挿入されうる。この実施態様では、外科用器具をターゲット組織から最初に取り出した後に、軌道に交差する方向にステージを調整することによって、軌道自体を変更することなしに外科用器具を再位置決めすることが可能である。
遠隔位置から作動可能である軌道ガイドを有することが有利である。こうした利点には、軌道ガイドに対し調整を加えるためにある特定の環境に対し患者を出し入れすることが不要であるという利点が含まれる。外科医又は技術者が患者上の軌道ガイドにアクセスできない環境で軌道ガイドが使用されるときに、その軌道ガイドの調整又は使用が妨げられずに済む。このことは外科医又は技術者と患者との両者によって認識されている外科処置のために費やされる時間を短縮する。軌道ガイドがCT走査環境内での使用の場合のような他の環境にも適応可能であるということに留意すべきである。CT走査では、画像形成のためにX線照射が使用される。X線に対する過剰な露出はこうした処置を行う外科医又は技術者にとって懸念すべき問題である。従って、こうした処置が短時間の内に完了することが可能であるように、かつ、軌道ガイドを使用している可能性がある外科医又は技術者が様々な画像形成環境に対する自分の露出を最小限に抑えることが可能であるように、遠隔位置から軌道ガイドを操作することが可能であることは有利である。
遠隔制御式軌道ガイドの第1の好ましい実施態様では、実際の軌道ガイドと遠隔軌道ガイドとが存在する。遠隔軌道ガイドは実際の軌道ガイドの複製である。遠隔軌道ガイドは実際の軌道ガイドを使用することに慣れている外科医又は技術者が、その遠隔ガイドが患者に取り付けられた実際のガイドであるかのように遠隔ガイドを動かすことが可能であるように、実際の軌道ガイドと同じルックアンドフィール、又は視覚及び感触を有する。この目的は遠隔軌道ガイドの動きに、その遠隔軌道ガイドがあたかも実際の軌道ガイドであるかのような感じを与えることである。従って、外科医又は技術者は実際のガイドの使用を学習すれば、遠隔装置の使用の仕方を学習する必要はない。第1の実施態様では、軌道ガイドによって画定される傾斜又は軌道と外科用器具の前進とがケーブル又はフィラメントを使用する機械的装置を使用して可能にされる。
遠隔制御式の軌道ガイドの第2の好ましい実施態様では、第1の油圧シリンダ制御アクチュエータと第2の油圧シリンダ制御アクチュエータとが位置決め部材を位置決めするために使用されてもよい。こうして位置決めが完了して可動部材が施錠され、それによって可動部材が軌道内に施錠されると、第1の油圧シリンダ及びアクチュエータと第2の油圧シリンダ制御アクチュエータとを取り外すことが可能になる。さらに、第3の油圧シリンダ制御アクチュエータが器具の挿入又は取出を制御するために使用されうる。油圧シリンダは特に、患者が外科医から遠隔位置に置かれているときに、可動部材を位置決めして器具を挿入又は除去するために有益である。様々な走査装置が患者に対しアクセス可能にするが、走査作用中に患者に対しアクセスできない様々なタイプの走査装置が存在する。例えば、MRIタイプの走査装置では、磁界を生じさせる磁石が幾つかの形状を有しうる。こうした磁石の幾つかは走査作用中は磁界の均一な画像形成容積内に患者を位置させるために患者が外科医の手の届く範囲の外に置かれていなければならないように、形成されている。
作用時、まず最初に、患者内のターゲットが選択される。身体内への外科的開口が形成され、ベースがこの開口に挿入され、外科的に固定される。さらに、可動部材と外側施錠用リングとがベースに取り外し可能に取り付けられる。その次に、ターゲットに向かう軌道を形成するように、位置決めステムが可動部材とその内部の通路とを動かす。位置決めステムの線によって表される軌道を決定する第1のロケータ部分と第2のロケータ部分とが走査装置により読み取られる。位置決めステムによって表される線が選択されたターゲットに交差するまで、その位置決めステムが動かされる。位置決めステムを手動で動かしても、第1の油圧シリンダ及びアクチュエータと第2の油圧シリンダ及びアクチュエータとを使用して動かしてもよい。別の実施態様では、位置決めステムがターゲットからオフセットしていてもよい。当然のことながら、位置決めステムの第1の部分と第2の部分との位置の測定は走査装置の中央処理装置とメモリとによって少なくとも部分的に行われる。整列が示されると、可動部材が位置決めステムによって表される軌道を固定する位置に施錠される。その次に、位置決めステムが、可動部材と一体であるガイドステムから取り外されるか、又はガイドステムが可動部材と一体ではない場合には可動部材自体から取り外される。後者の場合には、その後でガイドステムが可動部材に取り付けられる。ガイドステム内の開口とこの開口に概ね整列した可動部材内の通路とが選択されたターゲットと一直線になっている軌道を形成する。外科用器具がそれを通過せしめられる。
遠隔制御が必要である場合には、第3の油圧シリンダとその関連付けられたアクチュエータとが器具の挿入及び取出を制御するために使用されうる。挿入及び取出が手動で行われてもよい。ターゲットが極めて小さいかもしれないときには、器具が極めて小さいターゲットに到達できた時点で、選択されたターゲットが解剖学的分散のために実際には本当のターゲットでないことが判明した場合に、その外科用器具の再位置決めが僅かなオフセットによって行われうる。こうした状況では、平行な軌道に従うことができるようにステージを移動できる。こうした状況では、組織に対する外科的損傷を最小限に抑えるためにステージを使用することが有利であり、かつより安全であるだろう。
可動部材内の開口と(可動部材と一体であるか又は可動部材に取り外し可能に取り付けられている)ガイドステムとは外科用器具と観察用工具とを収容するように構成されている。様々な種類の異った外科用器具と観察用工具とが存在するので、こうした様々な外科用器具と観察用工具とのための様々な直径の開口を有する様々な可動部材及びガイドステムが使用されることになるということが予想される。これに加えて、可動部材と一体であるガイドステムの場合には、ガイドステム内に適切に嵌合する同じ直径を有する別の位置決めステムが使用されるだろう。
診断のために使用される走査装置は患者内に器具を配置するために使用されうる。この場合には、実行のために長時間を要する二つの処置であるフレーム式定位脳手術又は無フレーム式定位脳手術が不要である。従って、以前においては多くの時間を要した処置が軌道ガイドを使用して著しく少ない時間で行われうる。患者上にフレームを配置するために、又は外科用器具の実際の挿入の前に幾つかの選択された箇所の位置を算出するために時間を費やす必要がないので、フレーム式定位脳手術又は無フレーム式定位脳手術に比べて時間が節約される。この処置はより迅速であるばかりでなく、外科用器具が体内に進入するにつれてリアルタイムのフィードバックを提供する。さらに、第1のロケータと第2のロケータとによって画定される線が軌道と同一直線であるかどうかを判定するために、走査装置に関連付けられたコンピュータが軌道を計算する。
外科用器具が第1のロケータ及び第2のロケータなしに他の用途で使用されうる。例えば、人体内にカテーテル及び他の外科用器具を案内するためにクランプによって、通路を有する可動部材が保持されうる。このクランプは可動部材を保持するための一対のカップを含む。このクランプが開放状態にないときには可動部材に係合するようにこのクランプはばね付勢されている。幾つかのクランプが個々のスネーク装置によって、又は複数のクランプを保持する支持ステムによって、患者の身体上に保持されうる。対応する可動部材内へ一つ以上の外科用器具をそれから通すことになるプラットホームを与えるために、複数の可動部材を保持するプレートを患者の身体の上方に保持可能であり、又は患者に取り付けることさえも可能である。こうした構成が特に最小侵襲性外科的処置で使用されうる外科用器具のような、硬質タイプ又は可撓性タイプの外科用器具を使用することが有利であるあらゆるタイプの手術のために、使用されうる。軌道ガイドによって画定される軌道と外科用器具の進行とは走査環境の外側から制御されうる。
【図面の簡単な説明】
本発明をより適切に理解するために、次の添付図面を参照されたい。
図1は患者走査システムのブロック線図である。
図2は軌道ガイドが使用されている患者の側面図である。
図3は取り外し可能に取り付けられたガイド部材が装着されている、軌道ガイドの分解等角図である。
図4は取り外し可能に取り付けられた位置決め部材が装着されている、軌道ガイドの分解等角図である。
図5aは軌道ガイドの可動部材又はボールの頂面図である。
図5bは軌道ガイドの可動部材又はボールの側面図である。
図6aは軌道ガイドのベースの側面図である。
図6bは軌道ガイドのベースの頂面図である。
図7aは軌道ガイドの施錠部材の頂面図である。
図7bは図7aの線7b−7bに沿った、軌道ガイドの施錠部材の切断側面図である。
図8は軌道ガイドのベースに対する取り付けのためのステージを示す分解図である。
図9は軌道ガイドの可動部材と位置決めステムとの別の好ましい実施態様の切断側面図である。
図10は軌道ガイドのガイドステムを動かすために使用される油圧アクチュエータの側面図である。
図11はガイドステムに取り付けられている二つの油圧アクチュエータを有する、軌道ガイドのガイドステムの頂面図である。
図12は油圧シリンダを保持するための第1のクランプの等角図である。
図13は油圧シリンダを保持するための第1のクランプの等角図である。
図14は外科用器具と軌道ガイドとの上に油圧シリンダを保持するための第1のクランプと第2のクランプとの分解等角図である。
図15はベースのためのRFコイルを含む取付具である。
図16は図15に示されている取付具のためのキャップである。
図17は軌道ガイドのためのガイドステムの別の実施態様の側面図である。
図18は核磁気画像形成システムのディスプレイ上に示される画像の説明図である。
図19は患者に関連付けられている可動部材の動きを制御するために使用される遠隔制御アクチュエータ機構である。
図20は患者に関連付けられている可動部材と遠隔制御装置に関連付けられている可動部材とを相互接続するために使用される、中間油圧ラムのセットを示す。
図21は可動部材の動きを制御するために使用されるソフトウェアプログラムのフローチャートである。
図22は身体内の小さな開口を介し外科的処置を行うためのプロセスを示すフローチャートである。
図23は可動部材を保持するための外科用器具の頂面図である。
図24は可動部材を保持するためのスネーククランプの頂面図である。
図25は複数の外科用器具を保持するプラットホーム又はステムの頂面図である。
図26は一対のリブに取り付けられている複数の可動部材を含むプレートの頂面図である。
図27は患者の頭蓋骨を把持するか又はその頭蓋骨のバー孔内に保持されるように構成されている外科用器具の頂面図である。
図28は図23の器具の組合せと図27に示されている器具の組合せである二重器具の頂面図を示す。
図29は図23の器具の組合せと図27に示されている器具の組合せである二重器具の側面図を示す。
図30は機械式遠隔起動軌道ガイド機構の好ましい実施態様の斜視図を示す。
図31は図30に示されている機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される第1又は第2の軌道ガイドの一方の斜視図である。
図32は機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される軌道ガイドのベースの頂面図である。
図33は機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される軌道ガイドのガイドステムの側面図である。
図34は機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される軌道ガイドの施錠部材の頂面図である。
図35は機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される軌道ガイドのガイドステムケーブルマウントの頂面図である。
図36は外科用器具前進機構とガイドステム間に間隔を設けるための間隔スリーブを有する機械式遠隔起動軌道ガイド機構の分解斜視図である。
図37は機械式遠隔起動軌道ガイド機構と共に使用するための外科用器具前進機構の分解斜視図である。
図38は拡張器と軌道ガイドとが頭部上で使用されている患者の側面図である。
図39は拡張器と、取り外し可能に取り付けられているガイド部材とが装着されている、軌道ガイドの分解等角図である。
図40は拡張器と、取り外し可能に取り付けられている位置決め部材とが装着されている、軌道ガイドの分解等角図である。
図41aは軌道ガイドのベースの側面図である。
図41bは軌道ガイドのベースの頂面図である。
図42は軌道ガイドの別の好ましい実施態様の等角図である。
図43はコンピュータ断層撮影タイプの患者走査システムのブロック線図である。
図44は円弧状の位置決めベイルを有する軌道ガイドの別の好ましい実施態様の等角図である。
図45は円弧状の位置決めベイルを有する軌道ガイドのさらに別の好ましい実施態様の等角図である。
図46はCT走査環境で軌道ガイドを使用する際の各ステップを示すフローチャートである。
図47は発光ダイオードを含む軌道ガイドの位置決めステムの側面図である。
図48はバー孔拡張装置の頂面図である。
図49は図10に示されているバー孔拡張装置の側面図である。
図50はバー孔拡張装置の別の実施態様の頂面図である。
図51は胴体タイプの軌道ガイドが患者に取り付けられている、磁石内に置かれた患者の端面図である。
図52は胴体タイプの軌道ガイドが患者に取り付けられている、磁石内に置かれた患者の側面図である。
図53は胴体タイプの軌道ガイドの側面図である。
図54は胴体タイプの軌道ガイドの切断側面図である。
図55は胴体タイプの軌道ガイドの頂面図である。
実施態様の説明
以下の実施態様の詳細な説明では、この説明の一部分を形成する添付図面が参照され、これらの図面には本発明が実施されうる特定の好ましい実施態様が具体例として示されている。これらの実施態様は当業者が本発明を実施できるようにするのに十分詳細に説明されており、従って他の実施態様が使用されてもよいことと、本発明の思想及び範囲から逸脱することなしに構造上、論理上、及び電気上の変更が加えられてよいこととが理解されるべきである。従って、下記の詳細な説明を限定的に解釈すべきでなく、本発明の範囲は添付の請求項だけによって画定される。
本出願は次の米国特許出願を参照して組み込んでいる。
1997年8月28日付で出願された「外科用器具軌道ガイド方法及び装置」なる標題の米国特許出願第08/919,649号、
1997年5月15日付で出願された「外科用器具軌道ガイド方法及び装置」なる標題の米国特許出願第08/856,664号、及び
1998年4月9日付で出願された「磁気共鳴及びコンピュータ断層撮影スキャナでの使用のための軌道ガイド方法及び装置」なる標題の米国特許出願第09/058,092号。
図1は患者走査システム100のブロック線図である。図示されている走査システムは磁気共鳴画像形成(MRI)システムのためのものである。MRI走査システム100はコンピュータ102を含む。コンピュータ102は中央処理ユニット(CPU)104とメモリ106とを含む。CPU104及びメモリ106は画像と、様々な器官又は部分又は画像フィールド内の位置を決定するための多重計算を行う能力を有する。コンピュータ102は画像データ処理部分110と、システムコントローラ及び波形発生器部分120と、XYZ勾配発生部分130とを制御する。XYZ勾配は増幅され、磁石システム140の一部分としてX、Y、Z方向に傾斜磁界を与えるために使用される。磁石システム140は患者がその内部を通過可能な磁界を生じさせる磁石を含む。この磁石の形状はMRIシステムによって様々である。磁石の形状と、患者がその上に横たわるテーブルに対するその磁石の関係とによって、MRIが行われているときに外科医が患者にアクセス可能であるかが決まる。MRI走査作用中に患者にアクセス可能な程十分に患者の近くに外科医が接近できない多くのタイプのMRI装置が存在する。
MRIシステム100はさらに勾配増幅器150も含む。さらに、磁界内でRFパルスを発生させて伝送するために磁石システム140と組み合わせて使用されるRF増幅器160とRFコイル162との組も含まれている。調査対象の組織からのMR信号を検出するために、同じRFコイルか又は別のRFコイルが使用される。この検出されたMR信号は次いで、前置増幅器164により増幅されてデータ収集システム170への伝送のための受信器166に受信され、次いで画像データ処理コンピュータシステム110に伝送される。フィードバックループの一部分として、データ収集システムはコンピュータ102のシステムコントローラ及び波形発生器部分120に入力される。このデータは翻訳され、MRIシステム100のコンピュータに関連付けられているディスプレイ180上に表示される。コンピュータ102とCPU104とメモリ106とは走査されている患者の一部分の画像を形成するために、MRIシステム100から収集されたデータを使用できる。この画像は典型的には、スライスと呼ばれる。例えば、水平スライスと垂直スライスとを、画像形成されている身体又は患者の一部分に関して形成できる。コンピュータはさらに、患者内の様々な要素の考察を容易にするのに必要とされる任意の選択された配向の他のスライスを、医師又は放射線専門医の使用のために再計算し形成することも可能である。例えば、身体内及び特定の器官内の病変を発見することができる。これらのターゲットの考察を容易にするために、様々なスライスを要求できる。デカルト座標系又は極座標系を使用し、収集されたデータから病変又は器官の位置を非常に正確に決定することができる。上記のMRスキャナの説明は単に説明のためだけに示されているにすぎず、様々な別のMR走査システムを本明細書で記載することができる。
患者の身体部分によっては外科用器具を非常に正確に配置することが重要である場合がある。例えば、脳神経外科では、カテーテルやニードルのような器具を患者の頭蓋又は頭部の内部に非常に正確に配置することが極めて重要である。図2は軌道ガイド200が使用されている患者の側面図を示す。この軌道ガイド200はベースユニット210と、可動部材220と、施錠部材230と、ガイドステム240とを含む。ベースユニット210は患者の頭蓋骨に取り付けられている。図示されている特定の実施態様では、この取付けは骨ねじによって行われている。しかし、ベース210を頭蓋骨に取り付けるための方法には様々なものがあってよいことが考慮されている。例えば、バー孔250内にねじ込まれるようにベース210にねじ山を設けることもできる。ベース210を頭蓋骨に取り付けるためにベース210にフランジを追加することも可能である。
可動部材220は図2に破線で示されている通路222を内部に有する。ガイドステム240もその内部に細長い開口242を有する。開口242も図2に破線で示されている。ガイドステム240内の開口242と可動部材又はボール220内の開口222とは患者内のターゲット270と交差する線又は軌道260を形成する。ガイドステム240と可動部材又はボール220とは軌道260の第1の部分を形成する。外科用器具又は観察用工具をガイドステム240の開口242内に挿入し、可動部材220内の通路内を通過させ、選択された距離だけターゲット270に向かって患者内に挿入させうる。ガイドステム240内の開口242と可動部材220内の通路222とが、軌道260に沿ってターゲット270まで外科用器具を案内する。当然のことながら、外科用器具280がガイドステム240内の開口242を介し配置される前に、可動部材220が施錠部材230によって所定位置に施錠又は固定される。
図3はガイド部材が装着されている軌道ガイド200の分解等角図を示す。図3に示されているように、軌道ガイド200はベース210と、可動部材220と、施錠部材230と、ガイド部材240とによって構成されている。ベース210は円筒状部分212とフランジ214とを含む。フランジ214は複数の皿ねじ用開口215、216、217を含む。これらの皿ねじ用開口215、216、217は患者の頭蓋骨内又は骨内にねじ込まれる骨ねじを受け入れる。円筒状部分212は患者のバー孔250内に嵌合する。ベースはさらに、半球状の座部218も含む。図3には示されていないが、座部218で終端する第1の端部とベース210の底部で終端する他端とを有する開口がベース210内に存在する。
図3に示されているように、可動部材220は概ね球状の部材又はボールである。この球状部材又はボールが座部218内に嵌合する。この球状部材又はボールは座部218内で自由に動く。ボール形状可動部材220もその内部に開口222を有する。この開口はボール形状可動部材内を貫通する。この開口の一端は内側ねじ山の組を有してよく、これらねじ山をガイドステムもしくはガイド部材240又は位置決めステムの上に配置されている係合ねじ山を受けるために使用できる(図4に関して説明される)。
施錠部材230もそれを貫通する開口を有する。施錠部材230は円筒状の底部部分232とフランジ234とを含む。施錠部材230を貫通する開口は施錠部材が非施錠位置又は非締付け位置にあるときに可動部材220の移動を許容するのに十分なだけの空間を有する。図4には示されていないが、施錠部材230の円筒状部分232の底部は一組の内側ねじ山を含む。この内側ねじ山の組(図7bに示されている)はベースユニット210上の一組の外側ねじ山に係合する。詳細に後述するように、施錠部材230の内側ねじ山がベース210上のねじ山に係合されると、施錠部材の一部分が可動部材220に係合して可動部材とそれを貫通する通路222とを固定位置に固定する。
ガイドステム又はガイド部材240も、図3に示されている。ガイドステムは細長い開口242を有する。この細長い開口はガイドステム240の全長にわたって延びる。ガイドステムの一端は球状の可動部材220の内側ねじ山と係合する一組の内側ねじ山を含む。ガイドステム240の外側ねじ山が可動部材220の内側ねじ山と係合すると、開口242が可動部材内の開口222と概ね整列される。開口242と通路222とが、患者内のターゲット270までの軌道260のための第1の部分又はガイドを形成する。球状形状によってボールが好ましい自在継手タイプの旋回動作可能になるが、可動部材220が必ずしも球状要素である必要はないということが留意されなければならない。可動部材220とガイドステム240とを単一部品として形成できることが留意されるべきである。これにより、ガイドステム240のねじ山付き端部と可動部材220のねじ山付き内径部222とを不要にするだろう。
これに加えて、施錠部材230は殆どあらゆる形状に形成されることが可能である。フランジ234が、施錠部材を締め付けたり緩めたりするための追加のレバー作用を実現するので、有効である。可動部材220に関して施錠位置にされうる任意の形状を使用可能である。
位置決め部材
次に図4について説明すると、この図には、位置決め部材400を有する軌道ガイド200の分解等角図が示されている。図4に示されている軌道ガイド200の部品の多くは図3に示されている部品と同一である。時間を節約するために、同一の要素の説明は繰り返さない。基本的な要素の幾つかが、この説明のために番号を付けられている。図3と図4との相違はガイドステム又はガイド部材240が位置決めステムで置き換えられていることにある。この位置決めステム400は可動部材220内の通路222の内側の内側ねじ山に係合するためのねじ山を有する端部410を含む。位置決めステム400はさらに、第1のロケータ420と第2のロケータ430とを含む。第1のロケータ420は位置決めステム400の一端に位置している小さい開口422を含む。この小さい開口422は図4に破線で示されているが、図1で説明され示されているMRI走査装置100のような走査装置によって可視化されうる流体又は物質によって満たされている。流体又は物質が開口422内に挿入された後に、その端部がキャップ及び接着剤で密封される。同様に、第2のロケータ430は図1に示されているMRIスキャナのようなスキャナによって読取り可能である物質を含む開口432を有する。図4に示されているように、第1のロケータ420及び第2のロケータ430は位置決めステム400によって形成されている円筒の軸線と同軸である。第1のロケータ420と第2のロケータ430とを、位置決めステム400によって形成される円筒の軸線からオフセットした位置に形成できると予想される。
次に図17について説明すると、この図には、位置決めステム1700の別の実施態様が示されている。位置決めステム1700は端部キャップ1712、1714によってその両端が密封されている実質的に中空の室1710を含む。この別の実施態様の位置決めステム1700の室1710内に核磁気共鳴画像形成システムによって読取り可能である流体が収容又は保持されている。室1710内には、第1のロケータ1720と第2のロケータ1722とが収容されている。第1のロケータ1720及び第2のロケータ1722は核磁気共鳴画像形成システムによって室1710内の流体の大部分から識別可能である、別の材料が添加された流体を含んでよい。第1の添加流体を含む室1710は容易に位置が確認可能であり、位置決めステムの大ざっぱな整列のために使用される。第1のロケータ1720及び第2のロケータ1722は可動部材220内の開口222が患者内のターゲットに対して直線状の軌道上にあるように、位置決めステム1700をさらに正確に整列するために使用される。位置決めステム1700は軌道ガイドの可動部材220内の開口222内に嵌合するようになっている軸端部1730を有する。あるいは、第1のロケータ1720及び第2のロケータ1722を、MR可視性の欠如のみによりMR画像上に出現する固体材料から形成してもよい。
図18は核磁気共鳴画像形成システム100のディスプレイ180上に表示されることになっている画像を示す。この画像1800は室1710の形状を反映する二つの長方形を含む。各長方形画像1800は別の画像1820と画像1822とを有する。画像1820と画像1822とを、位置決めステムと軌道ガイドの可動部材220内の開口222とを正確に整列させるために使用可能であり、それにより可動部材内の開口が人体内のターゲット(例えば270)と交わる軌道を形成する。位置決めステム1700のこの特定の実施態様は中空シリンダ1710内の流体の主要本体がさらに容易に発見されかつ大ざっぱな整列のために使用可能なので、有利である。
流体が充填された開口を、走査機構100によって読取り可能であるRFを検出する小さなコイルで置換できる。他の走査システムのために他のトランスデューサを使用できる。様々なトランスデューサ又は要素が別の走査システムの第1のロケータ420及び第2のロケータ430として機能するだろう。例えば、無フレーム式定位脳手術では、赤外カメラが体腔内の様々な箇所の位置を発見するために使用される。第1のロケータ420は赤外カメラによって読取り可能な少なくとも一つのLED又は発光ダイオードを含むことが可能である。同様に、少なくとも一つのLED又は発光ダイオードを第2のロケータ430のために使用できる。一般的に、多数のLED又は発光ダイオードが一つのアレイ又は配列体の形に配置される。このアレイ内では、LED又は発光ダイオードが、赤外カメラが位置の相違を識別できるようにLEDが少なくとも僅かな間隔を隔てて配置されている。ロケータとしてLED又は発光ダイオードを使用する実施態様では、LEDが赤外カメラの視界内に配置されなければならない。
第1のロケータ420及び第2のロケータ430は互いに同じタイプの読取り可能トランスデューサユニットである必要は必ずしもない。例えば、MR画像形成システムでは、第1のロケータ420がMR読取り可能物質で満たされた開口422であり、一方、第2のロケータ430がRFを検出及び/又は放出するコイルであってよい。これらは両方ともMR画像形成システム上で読取り可能である。
可動部材
図5a及び図5bは可動部材を示しており、これらの図を参照して可動部材について僅かではあるがさらに詳細に説明する。図5a及び図5bは可動部材220が概ね球状の形状であることを示している。可動部材220は開口222を有する。この開口222はより小さい直径の部分223と、より大きい直径の部分224とを有する。開口222のより大きい直径部分224の内側表面には、参照番号225で示されているようにねじ山が付けられている。より大きい直径の部分224とねじ山225とが位置決めステム400又はガイドステム240の外側ねじ山付き部分を受け入れる。開口222のより小さい直径の部分223はニードル、プローブ、カテーテル、内視鏡、又は電極のような器具がその開口を通過可能にするのに十分な大きさの直径を有する。可動部分220はデルリンのような生分解性材料で作られている。
図6a及び図6bは軌道ガイド200のベース210の側面図及び頂面図を示す。ベース210は円筒状部分212とフランジ214とを含む。フランジ214は皿ねじ用開口215、216、217と、可動部材220を受け入れる座部218とを含む。座部218は内側ねじ山付き部分610を含む開口600の一部分である。この内側ねじ山付き部分610は位置決めステム400又はガイドステム240のどちらかのねじ山を受ける寸法にされている。
次に図7a及び図7bを参照して、軌道ガイド200の施錠部材について説明する。この施錠部材230は円筒状部分232とフランジ234とを含む。フランジ232の外側表面はねじ山付き外側表面700を形成するように、ねじ山が付けられている。外側ねじ山付き表面700に関連付けられたねじ山が、ベース210の内側ねじ山付き表面600に係合する寸法にされている。施錠部材230はさらに、施錠部材230内を貫通する開口710も含む。この施錠部材は施錠表面720も有する。この特定の実施態様では、可動部材220の平らな表面に係合するように、施錠表面720は平らである。ねじ山付き表面700のねじ山がベース210の内側ねじ山600と容易に係合可能であるように、フランジ234が拡張されている。他の幾何学的形状が施錠部材のために使用可能であることと、他の施錠表面が使用可能であることとが考慮される。
作用時、患者は通常の診断医療手順の一部としてMRI又は磁気共鳴画像形成システム100のような装置を使用して走査される。患者内の特定の器官の位置を発見するために、又は患者内の病変もしくは他のターゲット270の位置を発見するために、スキャナを使用できる。ターゲットが患者頭部内に存在することだけに限定される必要は必ずしもないということが留意されなければならない。外科用器具又は観察用工具を正確に配置することが重要である患者内の他の区域がさらに存在する可能性がある。これに加えて、患者が必ずしも人間に限られないということにも留意されたい。患者はあらゆる生命ある動物を含んでよい。MRI又は他の走査システムによりターゲットが発見されて位置確認された後に、軌道ガイド200のベース210を患者に取り付けることができる。このベースがターゲット270付近の区域内において患者に取り付けられる。走査装置100のコンピュータ102がターゲット270の正確な位置を決定するために使用される。一般的にはデカルト座標系が使用されるが、この正確な位置はあらゆるタイプの座標系において見付けられうる。ベース210が患者に取り付けられると、軌道ガイド200の残り部分がベース210に取り付けられる。言い換えれば、可動部材220、施錠ガイド、施錠部材230、及び位置決めステム400が付加されて完全な軌道ガイド200が形成される。
位置決めステム400の第1のロケータ420と第2のロケータ430とが走査システム100によって読み取られ、第1のロケータ420と第2のロケータ430とによって規定される線がコンピュータ102によって算出される。この算出された線は通路222とガイドステムの開口222との中心線に対応している。この線がターゲット270と整列すると、施錠部材が可動部材220をその位置に施錠するために使用される。上記線がターゲット270と交差しない場合には、第1のロケータ420と第2のロケータ430とによって形成される線がターゲット270と交差するまで、位置決めステム400が移動させられる。走査作用中に患者と位置決めステム400とに外科医が容易に到達可能である場合には、位置決めステム400が手動で動かされて再調整されうる。患者が外科医から離れている場合、又は外科医が患者に手が届かない場合には、油圧アクチュエータ又は他のアクチュエータが位置決めステム400を動かすために使用されうる。こうした線が形成され終わると、施錠部材230が固定される。
可動部材220の位置を固定した後に、位置決めステム400が取り外され、ガイドステム240が可動部材220に取り付けられる。ガイドステム240が可動部材220に取り付けられると、軌道260が開口242と通路222とによって形成される。その次に、外科用器具又は観察用工具がガイド開口を介し送り込まれてターゲット270と交差するように、ガイドが配置される。
遠隔起動及び制御−第1の実施態様
図30から図32は機械式遠隔起動及び制御装置3000を詳細に示している。この機械式遠隔起動及び制御装置3000は患者に取り付けられている第1の又は実際の軌道ガイド3001と、患者から遠隔位置にある第2の軌道ガイド3002とを含む。第2の軌道ガイド3002は遠隔軌道ガイド3002と呼ばれることもある。この第2の軌道ガイド3002は第1の軌道ガイド3001の複製である。第1の軌道ガイド3001と第2の軌道ガイド3002とはそれぞれ互いに同じルックアンドフィールを有する。従って、遠隔起動制御装置3000を使用する外科医又は技術者は実際の第1の軌道ガイド3001と第2の又は遠隔の軌道ガイド3002の両方のルックアンドフィールを知る必要はなく、第1の軌道ガイド3001又は第2の軌道ガイド3002のようなどちらか一方の軌道ガイドがどのように働くかだけを知るだけでよい。
典型的には、第1の軌道ガイド3002が走査環境3020内に位置している患者に取り付けられる。走査環境3020は上記の通りのMR画像形成室であっても、さらに詳細に後述するCT走査環境であっても、又は他の任意の走査環境もしくは画像形成環境であってもよい。第2の軌道ガイド3002が走査環境の外側に存在する。従って、遠隔起動制御装置3000を使用することによって、外科医又は技術者が走査環境の外側に存在する第2の軌道ガイド3002を操作することにより、走査環境内に存在する第1の軌道ガイド3001を操作できる。多くの場合、患者と第1の軌道ガイド3001とが走査環境内に位置している間は第1の軌道ガイド3001にアクセスできない。走査環境の外側に位置している第2の軌道ガイド3002を動かすことによって第1の軌道ガイド3001を操作することが可能なので、外科医が、走査環境から外に患者を出す必要なしに、第1の軌道ガイド3001に対して必要な調整を行うことができる。患者を走査環境に出し入れすることにはかなりの時間を要するので、これは外科的手順にとって時間の節約になる。これに加えて、手順が短縮されるので、走査環境のあらゆる有害な側面に対する患者の露出も低減される。さらに、外科医も走査環境に対して露出されない。概観して述べると、MR及びX線適合ケーブル3030、3032、3034が、第2の軌道ガイド3002又は遠隔軌道ガイドにおける動きを、患者に取り付けられているか又は他の形で関連付けられている第1の軌道ガイド3001に伝達するために使用される。術語「ケーブル」は第2の軌道ガイド3002の動きを第1の軌道ガイド3001に伝達可能なあらゆるタイプの丈夫なワイヤ又は他のフィラメントを意味する。この装置で使用されるフィラメント又はワイヤは走査環境に適合している材料で形成される。例えば、遠隔起動制御装置3000がMR環境内で使用される場合には、MR環境内では強い磁界が使用されるので、上記ケーブルのための材料は非磁性材料から形成されていなければならない。図30が図37の説明でより詳細に後述されることになっている外科用器具前進アセンブリ3700も示していることを留意されなければならない。
次に図31を参照して第1の軌道ガイド3001と第2の軌道ガイド3002との詳細について説明する。第1の軌道ガイド3001と第2の軌道ガイド3002は互いに同一なので、記述を節約するために、同じものを2回説明するのでなく、一方の軌道ガイドについてだけ詳細に説明することにする。図31は図30に示されている機械式遠隔起動軌道ガイド機構の一部分として使用される、第1の軌道ガイド3001と第2の軌道ガイド3002とのどちらか一方の斜視図である。軌道ガイド3001はベース3200と、ガイドステム3300とも呼ばれる可動要素と、施錠部材3400と、ガイドステムケーブルマウント3500とを含む。ガイドステム3300はベース3200内の開口3210内に受け入れられるボール状又は丸い端部3310を有する。施錠部材3400はガイドステム3300のボール状端部3310上に嵌合する。施錠部材はベース3200の開口3210内の内側ねじ山3212と係合する外側ねじ山付き部分3410を有する。施錠部材3400がねじ込まれてボール状端部3310及びベース3200と係合状態になるまで、ガイドステム3300のボール状端部3310はベース3200の開口3210内で自由に移動又は回動する。ガイドステムケーブルマウント3500がガイドステム3300上に嵌合し、施錠部材3400上に位置する。ベース3200はケーブル3030、3032、3034を収容する複数の凹部3220、3222、3224を有する。施錠部材3400がベース3200と係合状態にあるときは上記凹部が施錠部材3400によって部分的に覆われ、ケーブル3030、3032、3034のための引き回し経路を形成する。
図32は機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000の一部分として使用される軌道ガイド3001のベース3200の頂面図である。
図32に示されているように、ベース3200は開口3210を含む。開口3210はベース3200内を完全には貫通しておらず、ガイドステム3300のボール状端部3310を受けるためのポケットである。ボール状端部3310がその周囲の線上で上記開口に接触するように、開口3210の底部が面取りされている。開口3210はさらに、点線3212によって示されている内側ねじ山付き部分も有する。これに加えて、ベース3200はケーブルを受けるための凹部3220、3222、3224を含む。三つの凹部が示されている。特定の構成がより多くのケーブルを使用することを必要とする場合には、追加の凹部を形成可能であることが理解されなければならない。これに加えて、より少ない数のケーブルが使用される場合には、より少ない数の凹部で済むということも理解されなければならない。凹部を完全になくしてベース3200以外の場所に設けることもできることも想到しうる。ベース3200はさらに、装着ねじを受けることが可能であるか、又は患者の身体上の任意のタイプのマウントにベース3200を装着するために使用可能である開口3230、3232、3234を含む。
図33は機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000の一部分として使用される軌道ガイド3001のガイドステム3300の側面図である。ガイドステム3300はボール状端部3310と自由端部3320とを有する。自由端部3320の付近には、回り止め又は溝3330が存在する。ガイドステム3300はガイドステム3300の長さにわたって延びる開口3340を有する。この開口3340は外科用器具がガイドステム3300内に受け入れられかつガイドステム3300内を通過できる寸法にされている。開口3340は患者内のターゲット270に対する軌道と同軸であるように配置されている。軌道ガイド3001のガイドステム3300は患者内のターゲット270と同軸であるように又はターゲット上になるように移動される可動部材である。
図34は機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000の一部分として使用される軌道ガイド3001の施錠部材3400の頂面図である。この施錠部材はこの施錠部材3400内を完全に貫通する開口3420を有する。開口3420はガイドステム3300内の開口3340を患者内のターゲットに対する軌道と整列させるためにガイドステム3300が再位置決めされることが可能であるように、ガイドステム3300の動きを可能にする寸法に形成される。この開口は外側ねじ山付き部分3410を有する管状部分3422の内側に位置している。施錠部材3400は管状部材3422の直径よりも大きい直径を有する円板状部分3450を含む。この円板状部分3450のより大きい直径によって、外科医又は技術者が施錠部材3400を締め付けるのがより容易にされる。ベース3200に対する施錠部材3400の締め付け能力をさらに強化するために、刻み付き縁のような摩擦縁を上記円板状部分の外径に設けてもよい。円板状部分3450はさらに、幾つかの大きな開口3451、3452、3453を有する。開口3451、3452、3453はそれを貫通するケーブル3030、3032、3034のための隙間を与え、かつ施錠部材3400に隣接して位置するガイドステムケーブルマウント3500に取り付けられている。
図35は機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000の一部分として使用される軌道ガイド3001のガイドステムケーブルマウント3500の頂面図である。ガイドステムケーブルマウント3500は中央開口3510を含み、この中央開口3510の寸法は他方のガイドステムを動かすことによりケーブル3030、3032、3034が引っ張られた状態にされたときにガイドステム3300に対し力を及ぼすのに十分小さい隙間を伴いつつガイドステム3300が通過可能にすべく、適切な隙間を伴いつつガイドステム3300上に嵌合するようにされている。ガイドステムケーブルマウント3500はケーブル3030、3032、3034の端部を受けるための幾つかの他の開口3520、3522、3524を含む。開口3520、3522、3524はそれぞれガイドステムケーブルマウント3500の中心から、設定された距離だけ間隔を置かれている。各開口はケーブルの端部を受け入れて保持するためのより大きな直径の部分を含む。ケーブル3030、3032、3034はそれぞれ開口3520、3522、3524内に嵌合するための拡大された端部を有する。
図36はガイドステム3300と外科用器具前進機構3700間に間隔をあけるためのガイド間隔スリーブ3600を有する機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000の分解斜視図である。ケーブル、フィラメント又はワイヤ3030、3032、3034がケーブルスリーブ3630、3632、3634内を延びる。ケーブルスリーブ3630、3632、3634はそれぞれ第1の軌道ガイド3001の第1のベース3200の凹部3220、3222、3224内に嵌合する第1の折り曲げ端部と、第2の軌道ガイド3002の第2のベース3200の凹部3220、3222、3224内に嵌合する第2の折り曲げ端部とを有する。第2の軌道ガイド3002のガイドステム3300を使用して開口3440が患者内のターゲットに対する軌道と同軸であるように第1の軌道ガイド3001のガイドステム3300が位置決めされた後に、患者が走査環境3020外に出される。方、走査環境の外側では、ガイド部材3300を所定位置に固定するために施錠部材3400が締め付けられる。その次の段階は患者が走査環境3020の外側にいる間に、外科用器具と外科用器具前進機構3700(図37で詳細に説明する)とを加えることである。最初に、外科用器具前進機構3700の適正な配置のために、幾つかのスペーサが加えられる。外科用器具前進機構は施錠部材3300内の回り止め又は溝3220の上に施錠されるか又はスナップ止めされる部分を有する。第1のガイドマーカキャップ3602が施錠部材3400上に配置される。その次に、ガイド間隔スリーブ3600が、第1のガイドマーカキャップ3602とガイドステム3300との上に置かれる。最後のスペーサは第2のガイドマーカキャップ3604である。これらのスペーサが所定の位置に置かれた後に、外科用器具前進機構3700がガイドステムと外科用器具との上に置かれる。さらに、外科用器具、軌道ガイド3001、及び外科用器具前進機構3700が走査環境3020内に戻される。
図37は機械式遠隔起動軌道ガイド機構3000と共に使用するための外科用器具前進機構3700の分解斜視図である。外科用器具前進機構3700はガイドステム3300内の回り止め又は溝3220上に施錠する前進ガイドマウント3710と、器具ガイドマウント3720と、器具施錠機構3730と、前進スリーブ3740と、ケーブル3750と、ケーブルを動かすための機構3760とを含む。
器具施錠機構3730は頂部器具施錠部3732と、底部器具施錠部3734と、施錠管3736とを含む。施錠管3736は頂部器具施錠部3732と底部器具施錠部3734間に配置されている。この施錠管3736の外部は頂部器具施錠部3732と底部器具施錠部3734とによって取り囲まれ限定されている。頂部器具施錠部3732と底部器具施錠部3734はねじ込みよって互いに係合する。使用時には、器具施錠機構3730が器具上に置かれる。頂部器具施錠部3732と底部器具施錠部3734のどちらか一方を頂部器具施錠部3732と底部器具施錠部3734の他方内にねじ込むことによって、頂部器具施錠部3732及び底部器具施錠部3734が互いに向けて動かされる。施錠管3736は頂部及び底部が互いに近づけられるように弾性であり、この弾性の管が膨らんで外科用器具を捕らえ又は外科用器具上に施錠する。これによりさらに、器具ガイドマウント3720内の開口3722内に外科用器具が施錠される。
外側前進スリーブ3740は器具ガイドマウント3720に取り付けられている。この器具ガイドマウントは前進スリーブ3740内の開口に対応する第2の開口を有する。さらに、ガイドステム3300内の回り止め又は溝3320上に施錠する前進ガイドマウント3710に取り付けられている内側前進スリーブ3742も存在する。この内側前進スリーブ3472は外側前進スリーブ3740内に嵌合する。ケーブル3750が内側前進スリーブ3742の一端に取り付けられている。フィラメント又はケーブル3750を押すか引くことにより、内側スリーブ3742が外側前進スリーブ3740に対して相対的に移動可能になる。
前進ガイドマウント3710は前進施錠部3712と施錠用ピン3714とを含む。この前進施錠部3712はガイドステム3300内の回り止め又は溝3320内に嵌合する端部を有する。施錠用ピン3714は前進施錠部3712を所定位置に保持する。前進ガイドマウント3710は所定位置に施錠された後では、ガイドステム3300に対して相対移動しない。
ケーブル3760を動かすための機構は内側スリーブ3762と、外側スリーブ3764と、シリンジリング3766と、親指リング3768とを含む。ケーブルが内側スリーブ3762の一端に取り付けられている。シリンジリング3766に対して親指リング3768を移動させることによって、内側スリーブ3762が外側スリーブ3762に対して移動し、一方、ケーブル3750がその他端上で移動する。親指リング3766をシリンジリング3766から引き離す方向に動かすことにより、器具ガイドマウント3720が前進ガイドマウント3710に向かって移動せしめられる。外科用器具が器具ガイドマウント3720に取り付けられているので、外科用器具が患者内に進入する。親指リング3768がシリンジリング3766に向けて動かされると、外科用器具が患者の身体から取り出される。外科医又は技術者が走査環境内において軌道ガイド内への器具の進入と軌道ガイドからの器具の取出とを制御できるように、親指リング3768とシリンジリング3766とが走査環境3020の外側に置かれる。第1の又は実際の軌道ガイド3001では、外側前進スリーブ3740がその表面上にセンチメートル、ミリメートル又はインチのような寸法単位を表示しているマークを有する。第2の軌道ガイド3002上では、外側スリーブ3762がその表面上にセンチメートル、ミリメートル又はインチのような寸法単位を表示しているマークを有する。こうして、外科医は特定の数の寸法単位だけシリンジリング3766に向けて親指リング3768を移動させることによって、外科用器具をターゲットの比較的近くに到達させるために走査環境の外側から外科用器具を前進させることが可能である。外科医は使用可能な走査装置を使用して走査環境の外側から外科用器具を監視しながら、ターゲットに向けて前進させることが可能である。こうして、ニードルを身体組織の正確な位置に向けて進められることができる。
この前進機構をあらゆるベースと組み合わせて使用されるように、かつあらゆる軌道ガイドと組み合わせて使用されるように適合化できることが留意されなければならない。例えば、以下に説明されるガイド部材3300を左右に移動させるための下記の油圧機構をこの前進機構と共に使用できる。これに加えて、この前進機構はあらゆるベースと組み合わせて、又はあらゆる種類の軌道ガイドと共に使用可能である。
遠隔起動及び制御のための油圧アクチュエータ−第2の実施態様
図10に油圧アクチュエータ1000を示す。油圧アクチュエータ1000には、シリンダ1010、プランジャ1020、油圧ライン1030、及び取付機構1040が含まれる。プランジャ1020には、プランジャの一端にシール1022がある。シール1022はシリンダからプランジャ1020を過ぎた位置に流体が流れるのを防ぐ。流体が流されるか又は油圧ライン1030内の流体に流体圧がかかると、流体はシリンダ1010に入る。流体がさらにシリンダ1010に入ると、プランジャ1020はシール1022とシリンダ1010の底部との間で容量が増加できるような方向に移動する。油圧ライン1030内の流体がシリンダから抜かれると、プランジャ及び端部はシール1022と共にシリンダ1010の底部近くに移動し、シリンダ内により小さい容量が形成されるようにする。その結果、プランジャ1020はシリンダ1010に入るか又はシリンダ1010から取り除かれる流体に応答して移動する。取付機構1040を使ってプランジャをガイドステム又は移動もしくは調整の必要な外科用器具に取り付ける。取付機構1040はプランジャ1020に取り付けられる。この例では、取付機構1040はガイドステム240全体を包囲するために使用できる輪である。フックやクランプなど他の取付機構も使用できる。図に示す輪の配置によって、プランジャ1020がシリンダ1010内外を移動するとき、ガイドステムを移動又は調整できる。油圧アクチュエータ1000の部品すべてを、磁界に影響を受けない材料で形成することができる。すると、図示するような油圧シリンダをMRI走査環境で使用することができる。他のアクチュエータを非磁気部品で形成及び作成してMRI環境で作動させることができることも理解される。
図11は二つの油圧アクチュエータ1000及び1000が取り付けられた軌道ガイド100のガイドステム240の頂面図である。油圧アクチュエータ1000及び1000’の一方は外科医から離れているとき、ガイドステムの移動に使われる。アクチュエータ1000からの取付機構1040は軌道ガイド100のガイドステム周囲を通過する。同様に、取付機構1040’もガイドステム240周囲に取り付けられる。プランジャ1020及びプランジャ1020’は互いに対して約90度である。そのため、プランジャはそれぞれガイドステム240を動かして身体内のターゲットに向けその軌道を調整することができる。油圧シリンダ1010及び1010’はそれぞれ固体ベース1100に取り付けられ又は貼りつけられる。図11に示すように、シリンダ1010及び1010’はいずれも略図で示すベース1100に取り付けられる。ベース1100にシリンダを取り付ける配置にはあらゆるものが使用できる。例えば、ベース1100は軌道ガイド100のベース210であってもよい。また、ベース1100はガイドステム240に関してシリンダ1010及び1010’を堅固に保持するリング構成であってもよい。
作用時、油圧シリンダ1000及び1000’は取付機構1040及び取付機構1040’によってガイドステム240に取り付けられる。プランジャ1020又は1020’を動かすことによってガイドステム240を動かすことができる。これらプランジャを動かすことで、施錠部材を使って可動部材を施錠する前に、ガイドステムの姿勢又は軌道を変更することができる。油圧シリンダ1000及び1000’がガイドステム240をターゲットと揃う位置に動かすと、可動部材を不動にするのに施錠部材を使用可能な位置に患者が移動される。これまで説明した油圧システムを使ってガイドステムを位置決めし、軌道を選択できるようにする。
遠隔起動と制御−第2の好ましい実施態様
図19に、軌道ガイドシステム200に関連付けられた可動部材220の移動を制御するのに使用される遠隔制御アクチュエータ機構を示す。可動部材220を遠隔制御するため、開口1922を有する複製又は遠隔可動部材1920が設けられる。可動部材220は可動部材220に取り付けられかつ軌道ガイドのベースに一端が埋め込まれた一連のサブアクチュエータ又は副アクチュエータ1950、1952、1954、1956を有する。図19に示すベース210はサブサブアクチュエータ1950、1952、1954、1956が取り付けられるリングとして略図的に描かれている。各サブアクチュエータには、油圧ラインが取り付けられる。サブアクチュエータ1950には油圧ライン1960が、サブアクチュエータ1952には油圧ライン1962が、サブアクチュエータ1954には油圧ライン1964が、サブアクチュエータ1956には油圧ライン1966がそれぞれ取り付けられる。サブアクチュエータ1950、1952、1954、1956は可動部材220が少なくとも2本の直交軸線内又は直交軸周りで調整されうるよう位置決めされる。2本の直交軸線周りに動きを生成するのに本当に必要あるのは二つのサブアクチュエータのみであることに留意すべきである。図19には四つ示される。四つ使用されるのは移動の多くが非常に小さく精密であるからである。そのため、一つのサブアクチュエータでもう一つのサブアクチュエータをオフセットし、可動部材220の精密で小さい動きを達成することが有利である。可動部材220は患者に関連付けられている。
可動部材220とベース210には、複製又は遠隔アクチュエータ1970が取り付けられる。遠隔アクチュエータ1970は可動部材1920と、可動部材1920が回転できるリング1910又はベースとを含む。可動部材1920には、一連の四つのサブアクチュエータ1980、1982、1984、1986が取り付けられる。油圧ライン1990はサブアクチュエータ1980に取り付けられる。同様に、油圧ライン1992はサブアクチュエータ1982に、油圧ライン1994はサブアクチュエータ1984に、油圧ライン1996はサブアクチュエータ1986に取り付けられる。油圧ライン1960、1962、1964、1966は中間アクチュエータ装置2000に取り付けられる。中間アクチュエータ装置2000には、油圧ライン1990、1992、1994、1996も取り付けられる。中間アクチュエータ装置2000内では、患者のサブアクチュエータに関連付けられた油圧ラインが遠隔装置1970の対向する油圧アクチュエータに取り付けられる。言いかえると、サブアクチュエータ1950に関連付けられた油圧ライン1960はサブアクチュエータ1984に関連付けられた油圧ライン1994に取り付けられる。同様に、油圧ライン1964は油圧1990に、油圧ライン1966は油圧ライン1992に取り付けられる。可動部材220と比較した場合、遠隔装置の対向するサブアクチュエータに油圧ラインを取り付けることで、可動部材1920の移動が可動部材220の移動に反射する。言いかえると、遠隔装置での可動部材1920の移動と患者に関連付けられた可動部材220の移動との間には直接的関係がある。
図20は中間アクチュエータ装置2000を示す。中間アクチュエータ装置2000は可動部材1920と可動部材220とを相互接続するために使用される一組の中間二重油圧ラムを含む。図20に示すように、油圧ラム2010は同一のサブユニット2012’、2014’によって別の同一の油圧ラム2010’に取り外し可能に取り付けられる。四つの油圧ラム2010、2020、2030、2040は同じ反射関係にある油圧ラム2010’、2020’、2030’、2040’に、従って四つの二重油圧ラムに取り外し可能に取り付けられる。このような二重油圧ラムの一つについて説明する。残りの二重油圧ラムは同じである。それぞれが反射関係にある二重油圧ラムからなる四つの二重油圧ラムを含む中間アクチュエータ装置2000はシャフト2012、2012’をそれぞれ含む油圧ラム2010、2010’を含む。シャフト2012、2012’の各端部にはそれぞれシール2014、2014’が設けられる。シール2014、2014’はプランジャとして考えることもできる。シール2014、2014’はシャフト2012、2012’から離れてプランジャ2014、2014’外部に油圧流体を保つ。例えば、油圧ラム2010、2010’はシリンダ2012、2012’に隣接する領域に流体がない。シール2014、2014’はシリンダ2012、2012’外部に流体を保持する。流体はシール2014、2014’外部の灰色の領域として描かれている。
作用時、流体がマイクロアクチュエータ1982(図19)の移動により油圧ライン1992の油圧ラム2010に向かって移動せしめられると、シリンダ2012’、2012及びシール2014’、2014は流体圧の方向に移動する。言いかえると、流体が油圧ライン1992に隣接する矢印の方向に移動すると、追加の流体が油圧ライン1992を付加されているシール2014’近くの油圧ラム2010’に流れ、これによって、シリンダ2012’、2012及びシール2014’、2014が矢印と同じ方向に移動せしめられる。もう一方の二重油圧ラム2020/2020’、2030/2030’、2040/2040’は同じ方法で作動する。
有利には、中間アクチュエータ装置2000は様々な油圧ラインの中断部を提供して可動部材220及びベース210を使い捨て可能となるようにしつつ、患者に関連付けられた軌道ガイドの制御に用いられる可動部材1920及びベース1910再利用可能にされる。中間アクチュエータ装置2000も再利用可能部分の一部である。言いかえると、新しい滅菌可動部材220及びベース210と、滅菌油圧ライン1960、1962、1964、1966と、油圧ラム2010、2020、2030、2040とを患者に使用することができる。使用後、可動部材220、ベース210、及び油圧ライン1960、1962、1964、1966を捨てることができる。次いで、可動部材220とベース210と関連付けられた油圧ラインと油圧ラムとを含む新しいアセンブリを次回の使用のために、中間アクチュエータ装置2000の適切な反射関係にある油圧ラム2010’、2020’、2030’、2040’に取り付けることができる。
当然ながら、油圧を用いる必要はない。小さい機械的装置も同様にうまく作動する。このような構成では油圧を、患者に関連付けられた装置に遠隔端で動きを伝えるワイヤ又は他のフィラメントに置き換えることができる。MR互換偏向装置も使用できる。偏向装置は少なくとも一つの圧電層を含む積層複合材料である。
次に、図12、図13及び図14を参照してガイドステム240内の開口242及び可動部材220の開口222を介して外科用器具を導入又は挿入するための油圧システムについて説明する。
図12に、外科用器具1400又はガイド手段240のいずれか一方に把持するのに用いられるクランプ1200を示す。図14では、クランプ1200は外科用器具1400に取り付けられる。クランプ1200は第1のウィング1210及び第2のウィング1220を含む。第1のウィング1210及び第2のウィング1220は外科用器具1400又はガイド手段240の外本体のいずれかに一致する弓状形状を有する。ウィング1210、1220にはウィング1210、1220が互いに向かって付勢しあうよう、ばねの負荷がかけられている。一方のウィング1210はC字状ホルダ1212及びP字状タブ1214を含む。C字状ホルダ1212は油圧アクチュエータ1000のプランジャ1020の一部を保持する。タブ1214はプランジャ1220の端上停止部材を提供する。C字状ホルダ1212も、プランジャ1220の端部の移動範囲を限定するよう作用する。プランジャの端部はディスク状端部1025を有する。
ここで図13を参照すると、第2のクランプ1300が示されている。第2のクランプ1300は第1のウィング1310及び第2のウィング1320を含む。第1のウィング1310及び第2のウィング1320はウィングが互いに付勢しあうよう組み立てられる。ウィング1310、1320の形状はクランプをガイド手段240の外本体に適合させる。クランプ1300も、油圧シリンダ1000の円筒状本体1010の保持に用いられるホルダ1312を含む。
作動時、外科用器具1400を軌道ガイド100に挿入又は導入するための油圧システムは以下に説明するように使用される。クランプ1200が外科用器具1400又はガイド手段240のいずれかに適用される。別のクランプ1300が外科用器具又はガイド手段240の他方に適用される。図14に示すように、クランプ1200が外科用器具1400に適用され、クランプ1300が軌道ガイド100のガイド手段240に適用される。クランプ1200、1300は軽量材料から形成され、さらにMR又は磁気環境で使用できる材料から形成されることに注意すべきである。クランプが所定位置に取り付けられると、油圧シリンダがクランプ1200のホルダ1212及びクランプ1300のホルダ1312に取り付けられる。ホルダ1212はプランジャ1220を把持又は保持し、一方、ホルダ1312は油圧アクチュエータ1000のシリンダ1010を保持する。クランプ1200、1300が配置されかつ油圧アクチュエータ1000がクランプ上に配置されると、流体が油圧シリンダ1010内に流入可能になり又はシリンダ1010から除去可能になってクランプ1200、1300を互いに関し移動させるようになる。図14に示すように、流体は油圧ライン1030を介してシリンダ1010から取り除かれ、この油圧ラインは外科用器具1400に取り付けられたクランプ1200をガイドステム240のクランプ1300に向けて引く。これによって、外科用器具1400がガイド手段内にかつ患者の身体内に挿入される。ガイド手段240又は外科用器具1400に過度のトルクが発生しないようにクランプは軽量なければならないことに注意すべきである。ガイド手段又は外科用器具1400にかかるトルクが大きすぎると、ガイドステム240又は外科用器具1400にかかるトルクのためにガイド手段が整列から外れて再位置決めされることがある。さらに、クランプ1200、1300を用いる必要がないことにも注意すべきである。ホルダ1212、1312及びタブ1214を外科用器具1400及びガイドステム240と一体に形成することができる。一組のクランプを使って側面モード又は曲げモードのトルクを防ぐことができることも考慮される。言いかえると、二つの油圧アクチュエータ1000を並べて使う場合、外科用器具1400がガイドステム240に関して曲がりにくくなる。
油圧制御ガイドを使った実際の作用では、ターゲットに対する外科用器具の先端の位置は高速MR画像形成技術、いわゆるMRX線透視法を使ってリアルタイムで監視又は追跡される。プランジャ従って外科用器具の位置はMR磁石内又は外の遠隔場所の精密流体ポンプを介して制御されうる。この制御メカニズムはまた、図14に示すような手動制御装置1420でもよく、又は油圧アセンブリの引き抜きの進行を、MR画像形成量でターゲット組織内の外科用器具の挿入及び引き抜きのために双方向にできるよう制御しうるコンピュータにインターフェース化されうる。手動制御装置は一つ以上の油圧アクチュエータを含むことができることに注意すべきである。言いかえると、一方で微調整のため少量の油圧油を移動し、他方で粗調整のための大量の油圧油を移動するようにしてもよい。
軌道ガイドの遠隔起動の二つの実施態様について説明したきたことに注意すべきである。本発明はこれまで説明した二つの実施態様のいずれかに代わる他の多くのタイプの遠隔起動を包含する。言いかえると、これまで述べた二つの遠隔起動装置に本発明の範囲内で変更を加えることができる。
ステージ
軌道ガイド200のベース210に、図8に示すようなステージ800を取り付けることもできる。ステージ800を使い、ガイド部材又はステム240の開口242及び可動部材220の開口222とよって画定される軌道線260の中心線と交差する面内をガイド開口が移動される。図8に、軌道ガイドのベース210(図2に示す)に取り付けられるステージ800の分解図を示す。ステージ800は懸架管810、第1の又は下方懸架プラットホーム820、中間又は第2の懸架プラットホーム830、及び上方又は第3の懸架プラットホーム840を含む。懸架管810はベース210の内側ねじ山と結合する外側ねじ山を含む。外側ねじ山は懸架管の一端812近くに位置する。懸架管の他端は第1の又は下方懸架プラットホーム820に形成された内側ねじ山と結合する別の外側ねじ山付き部分814である。懸架管810は可動部材及び取り付けられたガイドステム240が懸架管810内で自由に動けるようにするフランジ付き本体を有する。第1の懸架プラットホーム820は懸架管810のねじ山付き端部814にねじ込み可能に取り付けられる。第1の懸架プラットホームはギヤ付き領域822、824を含む。ギヤ付き領域822、824は第2の又は中間懸架プラットホーム830のギヤ付き領域832、834と係合する。第2の又は中間懸架プラットホーム830はギヤ付き領域822、824、832、834を介して第1の又は下方懸架プラットホーム820に取り付けられる。その結果、中間又は第2の懸架プラットホームはギヤ付き領域822、824、832、834を含む面内で第1の懸架プラットホーム820に対して動くことができる。第2の懸架又は中間プラットホーム830も、第3又は頂部懸架プラットホーム840のギヤ付き領域846、848と係合するギヤ付き領域836、838を含む。ギヤ付き領域、836、838、846、848により、第3懸架プラットホーム840が第2の懸架プラットホーム830に対して移動可能になる。第3懸架プラットホーム840の第1の懸架プラットホーム830に対する移動は第2の懸架プラットホーム830の第1の懸架プラットホーム820に対する移動を横切る横方向である。ステージは軌道ガイド手段100を使うときに微調整が可能であるため有益である。軌道ガイド手段が使用されるとき、浮腫や腫れ物など組織の変化のためターゲットがわずかに移動したか、あるいはMR又は他の画像から選択した解剖学的ターゲットが実際は生理学的ターゲットでないことを発見するためにのみ、器具1400を身体内のターゲットに配置することがある。このような状況では、軌道は正しくても、直線的にわずかに変位している。ステージ800を使って軌道ガイド手段を直線的に動かすことで、軌道が保持される。従って、平行軌道が形成されて外科用器具を人体に再挿入すると共にターゲットに当てることができるようになる。軌道を平行に再位置決めするためにステージを直線、曲線又は他の移動で作用できるようにするギヤ機構には多数の種類がある。
図9に、ボール端部910及びガイドステム端部930を有する可動要素920の断面図を示す。可動要素920はベース210及び施錠部材230内部に嵌合する。図示のように、可動要素920は可動要素920の長さを横切る通路922を有する。図9はまた、位置決めステム400を示す。位置決めステム400は通路922内にすべり嵌めするよう寸法決めされている。位置決めステムは第1のロケータ420及び第2のロケータ430を含むが、ねじ山付き端部を備えていない。可動要素920を正しく位置決めするため、位置決めステム400は通路922内に配置される。第1のロケータ420及び第2のロケータ430の形成する線がターゲット270と整列したコンピュータ102が判断するまで可動要素920及び位置決めステム400は移動される。整列されたら、施錠部材230を使って可動要素920をその位置に施錠する。施錠されると、位置決めステム400が取り外される。このようにして、通路922が患者内のターゲット270への軌道260に一致するか同一線上となる。
コンピュータ制御
遠隔アクチュエータは較正すれば、整列作用の実行及びガイドステムを介する装置の導入にさえ使えるコンピュータプログラムで制御可能である。これを利用可能にする方法論にはいくつかある。ターゲットのMR画像形成座標と、整列体上の二つ以上のマイクロコイル又はガイドステムのMR画像形成座標を使って、コンピュータプログラムを書いて遠隔起動軌道ガイドをターゲットと整列するよう命令できる。このようなソフトウェアプログラムの重要な構成要素は画像上のMR位置とMRスキャナのボア開口中の物理的位置とを正確かつ効率的に測定できるシステムの能力である。基準のすべての位置的ポイントを正確に参照して精密な空間的位置合わせを達成するには様々な直線的変換が必要である。さらに、MR画像固有の幾何学的歪みを定量化し補正する必要がある。
図21に、可動部材220内の開口222と身体内の選択ターゲット270との整列のコンピュータ制御を実行するのに使用されるコンピュータソフトウェアのフローチャートを示す。第1のステップは参照番号2110に示すように、患者内の選択されたターゲットの位置を見つけることである。患者内のターゲット270の位置は核磁気共鳴システム固有の座標系にある場合があり、他の座標系に変換しなければならない場合がある。例えば、特定の核磁気共鳴画像形成システムに関連付けられた座標系を、極座標又は「x」、「y」及び「z」のカルテシアン座標に変換しなければならない場合がある。次のステップは参照番号2112に示すように、選択されたターゲットに最も近い第1又は第2のロケータに対する通路の一端の位置を見付けることである。第1又は第2のロケータは可動部材220の開口222の一端に付設されあるいは同一線上にあることが多い。その他の場合、第1又は第2のロケータは開口からオフセットされる。そのため、第1又は第2のロケータの位置を数学的に移動又は補正して開口222の一端及び可動部材220の位置に対応するようにしなければならない。次のステップは患者内の選択されたターゲットと開口222の端部と可動部材220とで画定される線の数式を決定することである。線の数式がわかって第1のロケータと第2のロケータ間の距離がわかったら、選択されたターゲットから最も離れた第1又は第2のロケータの正確な位置を計算できる。最も離れた第1又は第2のロケータが開口、又は可動部材を通る通路と同一線上の線からオフセットしていると、これも数学的に補正されうる。次のステップは参照番号2116に示すように、第2のロケータが計算又は決定された位置にあるように可動部材を動かすことである。第2のロケータがその決定位置になった後、参照番号2118の決定ボックスに示すように、システムは開口がターゲットと整列されたか否かをチェックする。通路がターゲットと整列されていない場合、可動部材が再位置決めされるか、参照番号2112で示すステップが繰り返され、ステップ2114、2116が繰り返される。通路がターゲットと整列されると、参照番号2120に示すようにプログラムは終了する。可動部材220の調整が完了した後、クランプ又は他の手段を使って可動部材を堅固に固定し、それにより外科用器具が可動部材の開口222を通過できるようにされる。
RFコイル付きベース
図15に、ベースへの取付具1500を示す。取付具は平坦で、剛性でも柔軟でもよく、円状又は他の幾何形状もしくは非幾何形状でもよい。取付具は施錠構成部品と同じようにベースにねじ込まれるように構成される。取付具1500はベース部材210と係合するねじ山付き端部1510を有する。取付具1500内には、MRスキャナを使って直下組織を画像形成するためのRFコイル1520がある。コイル1520からのリード1522、1524はMR走査システムに取り付けられる。図では、コイル1520は円状だが、この構成に限定されない。直下組織からの信号を検出できるコイル構成には様々なものがある。代表的なプリアンプ及びその他のコイル1520を機能させるのに必要な電気部品は図示しない。一実施態様では、これら構成部品をシリコンチップ上に構成して非常に小さくすると共に2本のワイヤのみが取付具から出てMRスキャナに接続されるようにすることができる。別の実施態様では、電気部品をより伝統的な方法で物理的に取付具内に含ませることができる。いずれの実施態様でも、薬品又は熱療法などの治療法の搬送を監視するために、直下組織の画像形成及び分光学が可能にされる。さらに、取付具に含まれるコイルはガイドステムと可動部材を使うときに、上記に説明するように直下組織に埋め込まれた搬送装置上のコイルと共に機能することができる。
図16を見ると、ベース210をその位置に残すことが望ましい場合、プラグ1610を有するキャップ1600をベース210を密封するのに使うことができる。典型的には、キャップ1600はプラグ1610を含み、それにより外科的開口の空間を埋めて組織又は体液の逃げを防ぐようにされている。キャップ1600及びプラグ1610をねじ山付き接続又は圧力ばめ接続などあらゆる手段でベースに取り付けることができる。キャップ及びプラグを、薬品搬送装置などの埋め込み可能な医療装置と共に用いることができ、そこではキャップ1600及びプラグ1610はリザーバ及びポンプ機構を含みうる。別の実施態様では、脳室へのシャントカテーテルの配置を可能にするため軌道ガイドを用いた場合、キャップ1600及びプラグ1610は髄液シャントのドレナージ管へのコネクタとして機能できる。
小切開処置
現在、多くの外科処置が約2mmのツイストドリル孔を介して行われている。これは上記で前に述べたバー孔よりもはるかに小さい。2mmの孔を外科処置に用いる場合、処置終了時に縫合の必要はない。このような小さい寸法のドリル孔は小さい切開又は頭皮又は上半身に小さい外傷で形成することができる。小孔手法は患者内に比較的大きいターゲットを有する領域の生検に用いることが多い。言いかえると、2mm孔の使用はターゲットが比較的大きい場合に一般的なものである。治療台には固定装置が取り付けられる。固定装置には、手又は遠隔制御で簡単に再位置決めされるフレキシブルスネークを含むことができる。遠隔ボタンを放すと、スネークはその最後の位置を保持する。
図22に示すように、まず、ステップ2202に示すように患者内のターゲットが選択される。軌道ガイドの可動部材はステップ2204に示すように、スネークを使い患者の身体の近く及び患者内のターゲット近くに位置決めされて軌道ガイド200を保持される。参照番号2206に示す次のステップは身体内のターゲットに可動部材内の通路を整列させることである。これは核磁気共鳴画像形成又はCTスキャナ又は赤外線又は他の適当な手段を使って行うことができる。上述の方法は患者の身体内のターゲットに可動部材の通路を整列させるときに用いられる。図22に示すように、ステップ2208は第1のロケータ、ステップ2210は第2のロケータを配置するものである。可動部材の開口の軌道はステップ2212に示すように、第1のロケータ及び第2のロケータの位置に基づく。次のステップはステップ2214に示すように、開口222の軌道が患者内のターゲットと整列されるまで、可動部材220を動かすことである。整列されたら、ステップ2216に示すように、開口222にツイストドリルが通される。次いで、ステップ2218に示すように身体内に開口が形成される。ステップ2220に示すようにツイストドリルが取り外され、外科用器具が開口222及び身体内の開口を通ってターゲットまで通される。外科用ドリル、生検ニードル、観察工具もしくはその他の外科器具、熱療法プローブ、又はその他の診断もしくは治療装置を患者の身体内に通過可能にするガイド器具を別のスネークで固定する。他方のスネークは外科用器具を遠隔位置から導入又は引き抜きできる油圧ピストンを保持するクランプを保持する。このように、器具を前進させながら外科用器具を所定の深さ又はMR走査上で視覚化される点まで導入するために、装置は標準MRスキャナのボア外部から非常に簡単に遠隔使用されうる。この単純な装置は非常な精密さ及び正確さで用いることができる。身体内に導入される固有の部品はなく、反復する介入に用いることができる。この装置は完全に外部的で、身体内に導入する唯一の構成部品は実際、外科用器具自体である。
この装置は完全にMR互換であると共にX線透過であるべきである。まず、整列ステムがガイド構成部品内に配置される。整列ステムが流体により満たされが、ルーチンのMR、CT又はその他のX線撮影手順で簡単に視覚化される。MR用の流体は生理食塩水又はその他の流体でよい。X線目的では、バリウムその他のこのような化合物でドープ処理されうる。
以前は何時間も必要だった手順を、軌道ガイド200を使って実質的に少ない時間で実行することができる。例えば、従前の手順はMR又はCT走査、基準マーカによるコンピュータのデータ再構築、軌道の計算、定位フレーム装置の配置などに相当なセットアップ時間を必要とする。軌道ガイド200では、これら手順を数分で行うことができる。さらに、配置後のステムの位置決めをMRIその他の走査装置で見ることができるため、この手順ははるかに正確かつ安全であるが、定位システムは既往データしか有さず、配置後のこのような機能はない。定位手順では、計算を行い、計算のみに基づいて配置手順を実行する。正確と推定され、外科用器具がターゲットまで挿入されたかターゲットから外れたかを判断する方法はない。ターゲットから外れると、セットアップのステップを繰り返さなければならない。言いかえると、定位手順はターゲットから外れたかターゲットに一致したかに関する即時あるいは即時に近いフィードバックの利点がない。走査読み取り可能装置を使う上記手順では、即時又は即時に近いフィードバックが得られる。フィードバックは例えばMRI走査システムで計算した次の画像と共に到達する。ターゲット270も走査装置100で発見可能であり、かつ走査装置と関連付けられたコンピュータ102が軌道を計算して第1のロケータ420及び第2のロケータ430で画定される線が軌道260と同一線上であるかを判断するので、ここで説明される手順はより正確である。
この新しい軌道ガイド200については多くの使用法が考えられる。例えば、外科用器具を使って患者の身体の一定の部分にアクセスすることができる。人間の患者の頭を例に取ると、軌道ガイド200を使って脳のある部分に器具を搬送して生検を行うことができる。器具を使って脳室シャント又はドレーンの配置のために脳室部分及び脳脊髄液にアクセスすることができる。軌道ガイドを使って神経外科医が脳室内視鏡検査をできるようにもできる。このような内視鏡検査の器具には、一般に脳の一部を表示するための光ファイバが含まれる。この器具は剛性でも柔軟でもよい。軌道ガイド200を、アルツハイマー病、多発性硬化症、ハンティングトン舞踏病、パーキンソン病又はその他の神経変性病など様々な脳の疾患又は疾病の処置又は調査にも用いることができる。パーキンソン病の患者にある震顫の制御には淡蒼球が一つの鍵となる。処置によっては電極を使ってこの器官に電気信号を送り、パーキンソン病の影響を減少させるか、除去している。さらに、外科用器具を使って淡蒼球切断(即ち、淡蒼球病変)を実行できる。同様に、他のターゲットとして視床及び視床下部核が含まれる。外科医によっては、脳幹の核あるいは非核領域を含む追加のターゲットが考慮されることがある。別の外科処置として、脳内の腫瘍物質除去がある。軌道ガイド200の助けで搬送される器具を使い、腫瘍を発見して除去することができる。もう一つの処置に、卒中又は他の医学的条件によって脳内に形成された病変の除去がある。
軌道ガイドの他の使用法
これまで、脳に関連付けられた処置を説明した。外科用工具の正確な配置によって恩恵を受ける脳以外の部分にも実行できる外科的処置は他にも多数ある。特に、軌道ガイドによって可能となる最小限に侵入的な療法によって、心臓及び肺条件が改善されることが予想される。このような処置では、軌道ガイドは多くの場合身体入口であり、ターゲットに向かう特定の軌道の施錠に用いることも用いないこともできる。さらに、このような処置には、一つ以上の軌道ガイドの使用が必要となる場合があり、各入口に一つ以上の軌道ガイドが含まれる複数の身体入口構成を必要とする場合がある。このような療法では、外科用器具又は観察工具を挿入されて外科医が外科処置を実行できるようにされる。同様に、軌道ガイドによって特定又は一般的なターゲットにプローブを送って寒冷療法、レーザー療法、RF切除、マイクロ波間隙療法、焦点超音波療法又はその他の療法が実行される。これらの療法はすべて、MR走査装置などの画像形成装置と共に身体の様々な部分で現在行われている。CTスキャナも同様に利用することができる。軌道ガイドはこれら療法のすべてで様々なターゲットへの器具の搬送を容易にする。
図23は可動部材を保持するための外科用器具の頂面図である。外科用器具2300は上述のように他の外科処置に使うことができる。外科用器具2300には、第1のアーム2310及び第2のアーム2320が含まれる。第1のアーム2310は枢動点2330で第2のアーム2320に旋回可能に接続される。第1のアーム2310は一端にハンドル2312を、他端にカップ2314を有する。カップ2314は必ずしもアーム2310の端部に取り付けられる必要はないが、アーム端部に近づけることができる。第2のアーム2320は一端にハンドル2322、他端にカップ2324を有する。通路又は開口222を有する可動部材220がカップ2314、2324の間に保持される。可動部材220はボール又は概ね球状である。カップ2314、2324は概ね球状の可動部材220の半径に近い半径を有する。カップ2314、2324はまた、弾性その他の素材でライニングされて可動部材220に対するカップの把持が強化されうる。可動部材220の寸法は一つに限定されず、これよりも大きい及び小さい球状可動部材は可動部材220の半径に近い半径を有するカップ2314、2324を有する特別な外科用器具を必要としうることに注意すべきである。ハンドル2312、2322間に、付勢又はばね要素2340を配置する。ばね要素2340はハンドル2312とハンドル2322間に圧縮保持される。ばね要素2340はそのため、アーム2312をアーム2322から離すよう付勢し、アーム2322はカップ2324に向かってカップ2314を付勢する。外科用器具2300はばね又は付勢要素2340に対抗する力がない場合、カップ2314、2324が可動部材220に係合してこれを一つの位置に固定し、外科用器具が可動部材220の開口222を通過できるように構成される。ばね要素又は付勢要素2340を、第1のアーム2312又は第2のアーム2322のいずれかに取り付けられた円弧状部分に取り付けることができる。ばね又は付勢要素2340を円弧状部材上に配置することができる。反対側のアームに結合又は受取部材を取り付けることができる。反対側のアームは円弧状部材が開口を通過できるようにするための開口を含むこともできる。外科用器具2300にストップ又は停止部を設けるのは一般的である。ストップ2350は可動部材220とカップ2314、2324間に発生する移動量を制限する。カップ2314、2324間の移動量を制限することにより、球状可動部材220を外科用器具2300から取り外すことができなくなる。これによって、手術の重要な部分のときに可動部材220が不注意で落下するのを阻止される。ストップ2350を付勢要素2340に組み込むか、図23に示すようにアーム2322又は2312に沿ったあらゆる位置に組み込むことができる。言いかえると、ストップ2350は可動部材220に関してカップ2314、2324の潜在的な弛みを制限しながら、ばね要素2340が張力を維持して可動部材220をその場に保持する。
図24に、可動部材220を保持するための別のクランプを示す。このクランプはスネーククランプとしてよく知られるものである。クランプ2400はスネーク端部2410及び顎端部2420を含む。顎端部2420はわずかに開閉して顎の間に位置決めされた可動部材220が移動できるようにする二つ以上の顎の組を含む。図24に示すように、クランプ2400の顎端部2420に関連付けられた二つの顎2422、2424がある。スネーク端部2410は互いに接続されてクランプが移動されかつ調整されかつ選択された位置に位置決めされうる複数の円弧状部分を含む。スネーク端部2410は手術台又はその他の固定構造に把持するためのクランプを含む。作用時、外科用器具2400を台に把持することができる。スネーク端部2410を動かして顎端部2410を患者に関し所望の位置に位置決めできる。個々の顎2424、2422の間に配置された可動部材220を移動可能にするために個々の顎を開けることができる。
図25は2300又は2400など複数の外科用器具を保持するプラットホーム又はバー2500の頂面図である。バー2500は外科手術台2510の枠のような堅固な物体に締め付けられる。バー2500を一端又は両端において取り付けて外科用器具2300又は2400を取り付けるための堅固なプラットホームを提供することができる。
図26は複数の可動部材220を含むプレート2600の頂面図である。図26に示すプレート2600は一対の人体の肋骨2602、2604に取り付けられる。プレート2600は開口2610、2612又は肋骨2602内まで延びる固定具を有する。プレート2600の他端は固定具がそれを通過して第2の肋骨2604まで延びることができる一対の開口2620、2622を有する。開口2610、2620は離間され、その間隔は肋骨2602、2604の間隔に対応する。同様に、開口2612、2622の間も、肋骨2602、2604の間隔に対応するよう離間される。プレート2600は複数のカップ2630、2632、2634を含み、それぞれが可動部材220を受ける。カップ2630、2632、2634は異なる半径を有してそれぞれ対応した半径を有する可動部材を受け取るようにすることができる。施錠部材を備えて可動部材をその場に施錠することができる。プレート2600は心臓手術用が予定されているが、他の使用にも適合できる。
図27は患者の頭蓋骨のバー孔内に把持又は保持するよう構成された外科用器具2700の頂面図である。バー孔は一般に半径14mmである。現在、多くの外科処置は開頭フラップ又は開頭バー孔を介し実行されている。ニードル又はプローブはバー孔から脳に通すのが一般的である。外科用器具2700は図28を参照して図示及び説明するように、一般的に使用される他の外科用器具である。外科用器具2700は第1のアーム2710及び第2のアーム2720を含む。第1のアーム2710は枢動点2730で第2のアーム2720に旋回可能に接続される。第1のアーム2710は一端にハンドル2712、他端に管状半体2714を有する。カップ2714は必ずしもアーム2710の端部に取り付けられる必要はないが、アーム端部に近づけられうる。第2のアーム2720は一端にハンドル2722、他端に管状半体2725を有する。管状態半体2714、2724はバー孔の半径に近い外径を有する。ハンドル2712、2722の間には付勢又はばね要素2740を配置する。ばね要素2740はハンドル2712とハンドル2722間に圧縮保持される。ばね要素2740はそのため、管状半体2712を管状半体2722から離すよう付勢し、半体2722はバー孔縁に向かって管状半体2714及び管状半体2724を付勢する。ばね又はバイアス要素2740に対抗する力がない場合、管状半体2714、2724がバー孔縁に係合してこれをバー孔に関し一つの位置に固定するように外科用器具2700が構成される。器具2700はまた、ハンドル間の移動量を制限するストップ2750を有する。
図23の器具2300の組み合わせ及び図27に示す器具2700の組み合わせである二重器具2800の頂面図が図28に、側面図が図29に示される。器具2700及び器具2300を共通の枢動軸線2830を介し互いに取り付ける。器具2700は患者の頭蓋骨内のバー孔内に二重器具を保持する。器具2300のカップ2314、2324は器具2700の管状半体2714、2724の上方及び患者の頭のバー孔の上方に可動部材220を保持する。器具2700をバー孔内に位置決めしたら、器具2300のハンドルを強制的に開いて可動部材220を選択された角度又は軌道に調整することができる。他の器具を、管状半体2714、2724間の可動部材内の開口222及び患者の頭蓋骨のバー孔に通すことができる。
患者のある部分内では、外科用器具を非常に正確に配置することが重要である。例えば、神経外科では、カテーテルやニードルなどの器具を患者の頭骨又は頭内に非常に正確に配置することが極めて重要である。図38に、軌道ガイド3800を使用している患者の側面図を示す。軌道ガイド3800はベースユニット3810、可動部材220、施錠部材230、及びガイドステム240を含む。ベースユニット3810を患者の頭蓋骨に取り付ける。図示の特定の実施態様では、ボーンスクリュによって取り付けられる。患者にバー孔は必要ない。この実施態様では、バー孔が必要ないよう可動部材220は患者の身体から離れて保持されている。
可動部材220は図2に点線で示された通路222を内部に有している。ガイドステム240はまた、細長い長寸開口242を内部に有している。開口242も図38に点線で示されている。ガイドステム240及び可動部材220が正しく位置せしめられたとき、ガイドステム240内の通路222及び可動部材又はボール220内の開口222は患者内のターゲット270と交差する軌道260を形成する。ガイドステム240及び可動部材又はボール220は軌道260の第1の部分を形成する。ベースユニット3810は可動部材220が自由に移動するのを許容する座部又はソケット3818を含む。座部3818はベース3810上のフランジ3814から離間して位置せしめられる。また、座部3818はフランジ3814に対し持ち上げられている。座部の下方には、器具が通過し得る開口がある。持ち上げられた座部3818及び下方の開口は頭蓋骨内のバー孔の代替物として機能する。
開口242及び開口222を整列させて軌道260を形成した後、患者に小開口を形成すべくツイストドリルが使用される。ツイストドリルは軌道260に沿い、開口242及び開口222を通過せしめられる。ドリル孔が患者内に形成された後、外科用器具又は観察用工具がガイドステム240の開口242内に挿入されて可動部材220内の通路と、軌道260に沿い形成されたドリル孔とを通過され得る。選択された距離だけ患者内に外科用器具又は観察用工具を更に挿入すると、工具はターゲット270に当たり、又はターゲット270上もしくは近くに配置される。ガイドステム240の開口242及び可動部材220の通路222は外科用器具を軌道260に沿ってターゲット270へと案内する。ガイド部材240の開口242を貫通して外科用器具280を配置する前に、施錠部材230により可動部材220が所定位置に固定されることは当然である。
図39はガイド部材が設置された軌道ガイド3800の分解斜視図を示している。図39に示されるように、軌道ガイド3800はベース3810、可動部材220、施錠部材230、及びガイド部材240を備えている。ガイド部材240は可動部材220に対してねじ込み可能に取付けされてよく、又はガイド部材は可動部材220と一体成形され得る。ベース3810は円筒状部分3812及びフランジ3814を含んでいる。フランジは一連の耳部の様に見える。フランジ3814の各耳は複数の皿ねじ用開口3815、3816、3817を含んでいる。皿ねじ用開口3815、3816、3817は患者の頭蓋骨又は骨格内にねじ込まれる骨ねじを受容する。フランジ3814はまた、ガイド部材240を位置決めすべく使用されるマーク219も含み得る。ベースはフランジ3814と反対側においてベースの端部上に半球状座部3818も含んでいる。フランジ3814は座部3818から離間された平面内にある。図3には示されていないがベース3810内には、座部3818において第1の端が終端すると共にベース3810の底部において終端する他端を有する開口がある。開口は本質的に、代替的なバー孔である。
図39に示されるように、可動部材220は本質的に球状部材又はボールである。球状部材又はボールは座部3818に嵌合する。ボール形状可動部材220はまた、内部に開口222を有している。開口はボール形状可動部材を通過する。開口の一端は一組の内側ねじ山を有してよく、これらねじ山は(図40を参照して論ぜられる)ガイドステムもしくはガイド部材240又は位置決め用ステム上に配置された結合用ねじ山を受容すべく使用され得る。
施錠部材230もまた、それを貫通する開口を有している。施錠部材230は円筒状底部232及びフランジ234を含んでいる。施錠部材230を貫通する開口は施錠部材が非施錠位置又は非締め付け位置にあるときに可動部材220の移動を許容するのに十分な空間を有する。図4には示されていないが、施錠部材230の円筒状部分232の底部は一組の内側ねじ山を含んでいる。この一組の内側ねじ山は(図7bに示される)ベースユニット3810上の一組の外側ねじ山と係合する。後で詳述されるように、施錠部材230の内側ねじ山がベース3810のねじ山と係合されると、施錠部材の一部は可動部材220に係合して可動部材とこれを貫通する通路222を固定位置に固定する。
図39にはガイドステム又はガイド部材240も示されている。ガイドステムは内部に長寸開口242を有している。長寸開口はガイドステム240の長さに沿って貫通する。ガイドステムの一端は球状可動部材220の内側ねじ山と係合する一組の外側ねじ山を含んでいる。ガイドステム240の外側ねじ山が可動部材220の内側ねじ山と係合したとき、開口242は可動部材内の通路222と概ね整列される。開口242及び通路222は患者内のターゲット270への軌道260に対する第1の部分又はガイドを形成する。球形状はボールが好適な自在継手式揺動動作を有することが許容するが、可動部材220は必ずしも球状要素である必要はないことに注意すべきである。前述のように、可動要素220及びガイドステム240は一体部品として形成され得る。この様にすれば、ガイドステム240のねじ山付き端部及び可動部材220のねじ山付き内径222の必要性が排除される。
更に、施錠部材230は殆ど任意の形状で形成され得る。施錠部材の締付又は解放に対する付加的なレバー作用を許容するという点で、フランジ234は有用である。可動部材220に対し施錠位置へと回転され又は配置され得る任意の形状が使用可能である。
位置決め部材
図40を参照すると、位置決め部材400を備えた軌道ガイド3800の分解斜視図が示されている。位置決め部材400はまた、位置決めステムとも称され得る。図4に示される軌道ガイド3800の多くの部品は図39に示されたものと同一である。時間節約のために、共通要素の説明は反復しない。この説明のために、基本要素の幾つかには番号が付されている。図39と図40との違いはガイドステム又はガイド部材240が位置決めステム400により置換されていることである。位置決めステム400は可動部材220内の通路222内の内側ねじ山と係合するねじ山を担持する端部410を含んでいる。
可動部材
図5a及び図5bは軌道ガイド3800において可動部材として使用される可動部材を示している。
図41a及び図41bは軌道ガイド3800のベース3810の側面図及び頂面図を示している。ベース3810は円筒状部分3812及びフランジ3814を含んでいる。フランジ3814は皿ねじ用開口3815、3816、3817を備えた耳部と、可動部材220を受容する座部3818とを含んでいる。フランジ3814は任意の形状とされ得ることに注意すべきである。図示されるように、座部3818はフランジ3814の平面に対し概ね平行な平面内にある。座部3818はフランジ3814に対し持ち上げられている。座部3818はベース3810の一端上にあり、フランジ3814はベース3810の他端上にある。座部とフランジ間には、内側ねじ山部分610を含む開口4100がある。内側ねじ山部分4110は位置決めステム400又はガイドステム240のいずれかのねじ山を受容する寸法とされている。フランジ3814は第1の弧状ベイル4410及び第2の弧状ベイル4420(これらの弧状ベイルは図44及び図45に示されている)を含み得るが、これらのベイルは患者内のターゲット270と交差する軌道260を位置決めステム400が画定するように位置決めステム400を整列するのに使用される。フランジ214は三角形状として示されているが、フランジは殆どの任意形状とされ得ることに注意すべきである。
図7a及び図7bは軌道ガイド3800に使用される施錠部材230を示している。
一体的なガイドステム及び可動部材
図42はボール端部4210及びガイドステム端部4230を有する可動要素4220の斜視図を示している。可動要素220はベース3810及び施錠部材230に嵌合する。図示されるように可動要素4220は可動要素4220の長さを横断する通路4222を有している。換言すると、通路4222はガイドステム端部4230及びボール端部4210を貫通する。図42はまた、位置決めステム400も示している。位置決めステム400は通路4222内に遊嵌されるような寸法とされている。
図1から図42に示される種々のガイドステム及び位置決めステムは任意のタイプの身体スキャナと共に使用され得る。各位置決めステムはMR視認可能部分を備え得ると共に、1997年8月28日出願の「外科用器具用軌道ガイド方法及び装置」と称された米国特許出願第08/919,649号で論ぜられたものと類似したMR画像形成装置の助けにより位置決めされ得る。図1から図42に示される各ガイドステムはまた、CTスキャナと共にでも使用され得る。CTスキャナは至る所で入手可能である。
CTスキャナ
図43は患者走査システム4300のブロック線図である。図示された特定の走査システムはコンピュータ断層撮影(CT)システムを示している。CT走査システム4300はコンピュータ4302を含んでいる。コンピュータ4302は中央処理装置(CPU)4304及びメモリ4306を含んでいる。CPU4304及びメモリ4306は画像と、様々な器官又は部分又は画像フィールド内の位置を決定するための多重計算を行う能力を有する。コンピュータ4302は画像データ処理部分4310を制御する。コンピュータ4302はまた、所望の平面に沿った画像を復元する。X線管4320は多数回/秒でパルス駆動される。X線管を横切って複数の検出器4330が配備される。最も一般的には、検出器4330はフォトダイオードである。
各データは解釈されてCTシステム4300のコンピュータと関連付けられたディスプレイ4340上に示される。コンピュータ4302、CPU4304、及びメモリ4306はCTシステム4300から獲得されたデータを使用し、X線照射に晒されている患者の部分の画像を構築し得る。画像は典型的にはスライスと称される。例えば、水平スライス及び垂直スライスが画像形成されつつある身体又は患者の部分から形成され得る。コンピュータはまた、医師及び放射線技師による使用のために、患者内の種々の要素の考察を容易化する上で必要な任意に選択された配向の他のスライスを再計算して構築し得る。例えば、身体及び一定の器官内における損傷/病巣を発見し得る。これらのターゲットの考察を容易化すべく、種々のスライスが要求され得る。獲得されたデータから、デカルト座標系又は極座標系を使用して損傷/病巣又は器官の位置が極めて正確に決定され得る。
作用時において、コンピュータ断層撮影スキャナのX線ビームは人体又は対象を貫通通過すると共に、検出器アレイにより収集され、ビームは対象領域を通過する「スライス」の等価体を生成すべく回転される。回転の間に収集されたX線情報は次にコンピュータにより、「内部構造」を復元すべく使用されると共に、結果的な画像がテレビ画面上に表示される。この技術は内部構造を視認する非侵襲的方法を示すと共に、多くの革新的な診断手法を有している。例えば脳内において、コンピュータ断層撮影は容易に腫瘍及び出血を位置決めでき、それにより神経学的緊急事態を評価するための即時情報を提供し得る。
基本的にスキャナガントリはX線管と、これら管に対向する検出器アレイと、人間(又は対象体)が配置される中央開口とから構成される。X線は通常は2〜3msだけ持続するショートバーストで生成され、X線ビームは内部構造の「不可視画像」を含んでいる。検出器の役割はコンピュータに次いで供給されるこの情報を収集することである。コンピュータは検出器から収集された情報に基づき、画像を復元する。一つの画像を計算するのに十分な情報を獲得すべく、最新のスキャナは90,000示度(300個のパルス×300個の検出器)をも獲得し得る。CT走査装置は至る所で入手可能である。CT走査装置4300に対する上記説明は単なる例示的なものである。
CT走査装置4300と共に使用されるべく、図40の位置決めステム400はX線照射により検出可能なドープ剤によりドープされて改良される。ドープ剤は位置決めステムの管状くぼみにより収納されるバリウム含有液体とされ得る。このようなドープ剤はまた、位置決めステムの材料内から形成され得る。ドープ剤が検出可能であることから、位置決めステム400はCT走査の結果として視認可能である。使用可能なドープ剤の一つはバリウムである。また、CT走査装置4300のディスプレイ4380上に検出可能な画像を生成すべく、位置決めステム400の全体又は位置決めステムの選択部分がドープされ得る。例えば、位置決めステム400の全体をドープするのではなく、位置決めステムの端部420、430がドープされ得る。位置決めステムの二つの端部はCT走査装置4300により検出されて可動部材220の開口222を貫通する現在の軌道に対応する線を画定するのに使用され得る。
次に図44を参照し、図40に示される装置の更なる改良を説明する。この改良はCTスキャナのみが利用可能であるときに使用され得る整列器具を提供する。代替実施態様において、もしCT走査装置が利用可能であれば、それはMR走査などの更に高価な方法の代替実施態様として使用され得る。位置決めステム400は上述のようにドープされる。ベース3810の円筒状部分3812には、リング4450が取付けられる。リング4450は円筒状部分3812に対して移動する。リング4450には、第1の弧状ベイル4410及び第2の弧状ベイル4420が取付けられる。弧状ベイル4410は物理的マーク4412を有している。弧状ベイル4420は物理的マーク4422を有している。ベイル4410又は4420の少なくとも一方は少なくとも三つの点においてドープされることから、これらの三つの点はCT走査で視認可能な平面を決定する。弧状ベイル4410、4420はベイル4410、4420の移動を防止すべく堅固に締着され得る固定具によりフランジ3814に対して固定される。ベイル4410、4420はまた、それらが可動部材220の上方に所定距離だけ延伸して施錠部材230に対する間隙を許容するように形成される。
同様に、CT走査システム100と共に使用されるように、図42に示された軌道ガイド200’の位置決めステム400’はX線照射により検出可能なドープ剤でドープされる。ドープ剤は検出可能であることから、位置決めステム400’はCT走査の結果として視認可能である。使用され得るドープ剤の一つはバリウムである。CT走査装置4300のディスプレイ4380上に検出可能な画像を生成すべく、位置決めステム400’の全体又は位置決めステムの選択部分がドープされ得る。例えば、位置決めステム400’の全体をドープするのではなく、位置決めステムの端部420’、430’がドープされ得る。位置決めステムの二つの端部はCT走査装置4300により検出されると共に、ガイド部材端部4230の開口とボール状端部4210の開口4222とを貫通する現在の軌道に対応する線を画定すべく使用され得る。
位置決めステム400’の第1の端420及び第2の端部430’は同一材料によりドープされる必要はない。これにより、CT走査装置に関連付けられたコンピュータ4302は一層容易に端部420’、430’を識別し得る様になる。本実施態様において位置決めステム400’はガイドステム端部4230内に挿入される。可動部材4220、より詳細には可動部材4220内の開口4222は開口4222がターゲット270に対する所望の軌道260と整列されるまで移動される。一旦整列されたなら、(実施態様を更に明確に示すべく図42にでは不図示の)施錠部材230がボール状端部4210を所定位置に施錠する。位置決めステム400’は取外されると共に、外科用器具がガイド部材端部内に通される。
更に別の実施態様においては、可動部材4220の部分がX線照射で可動部材を読取可能かつ視認可能とするドープ剤によりドープされる。可動部材4220はボール及び延長ガイドステム端部4230を含んでいる。ガイドステム端部4230の全て又は一部がドープされ得る。可動部材4220の開口4222の両端部もまたドープされ得る。その場合に両端部は開口4222により画定された線又は軌道260を位置特定するのに使用され得る。本実施態様においては位置決めステム400’の真の必要性はない。可動部材4220が適切に整列されたと決定されたとき、可動部材4220は所定位置に施錠されると共に、外科用器具又は工具が開口4222内に直接的に通される。
図45はリング4450を有するベース3810を有する軌道ガイド200’を示している。リング4450には、弧状ベイル4410及び弧状ベイル4420が取付けられる。これらの弧状ベイルはそれらがベース3810に対し回転可能に移動し得るようにリング4450に取付けられる。ベイル4410、4420はその場合、リング4450に対して回転され得る。この取り付けはベイル4410、4420を、それらが一つの位置に留まるように締着し得るものである。また、ベイル4410、4420はベイル4410又は4420の少なくとも一方の位置を調節すべく施錠部材230が緩められ得るように位置せしめられる。ベイル4410又は4420の少なくとも一方は平面を画定するCT読取可能部分を含んでいる。好適には、ベイル4410又は4420の一方の縁部はCT走査により読取可能である。ベイル4410又は4420の縁部は平面を画定する弧状線である。ベイル4410はマーク4412を有すると共に、ベイル4420はマーク4422を有している。ベイル4410、4412によって、操作者が可動部材4220を再位置決めして可動部材内の開口4222が軌道260と整列する様に軌道ガイドに対し調節できるようになる。
CT走査及び軌道ガイドの使用方法
作用時、患者はCT走査装置4300によりCT走査されて患者自身内の特定器官が位置特定され、又は患者内の任意の他の損傷/病巣又はターゲット270が位置特定される。ターゲットが患者の頭部内に必ずしも制限されないことに注意すべきである。外科用器具又は観察用工具を正確に配置すべき重要な他の領域も患者内に存在し得る。更に、患者は人間とは限らないことに注意すべきである。患者には一切の生存動物が含まれ得る。
CT走査装置4300を使用することによりターゲット270が見付けられて位置特定されたならば、軌道ガイド3800のベース3810が患者に対して取付けられ得る。ベースはターゲット270の近傍の領域において患者に固定される。走査装置4300のコンピュータ4302はターゲット270の正確な場所を決定すべく使用される。正確な場所は任意のタイプの座標系で特定され得るが、通常はデカルト座標系が使用される。ベース3810が患者に取付けられたならば、軌道ガイド3800の残りの部分がベース3810に対して取付けられる。換言すると、可動部材3820、固定ガイド、施錠部材3830、及び位置決めステム400が付加されて完全な軌道ガイド3800が形成される。
次に図46を参照すると、ステップ4600により示されるように、位置決めステム400又は400’が最初に位置せしめられる。ステップ4602により示されるようにCT走査が実行されて最初に位置決めステム400又は400’及びターゲット270が位置特定される。位置決めステム400又は400’により形成された線又は軌道はCT走査装置4300により読取られる。軌道260は患者に最も近接した位置決めステム400又は400’の端部430又は430’とターゲット270との間の線を決定することにより決定される。コンピュータ4302は軌道260と、ドープされた位置決めステム400、400’により形成される線との間の差を決定する。コンピュータ4302は位置決めステム400又は400’が軌道260に対応するよう外科医が位置決めステム400又は400’を再位置決めするための調節分を決定する。調節分はベース3810に取付けられた弧状ベイル4410、4420上での増分4412、4422に対応する。
コンピュータ4302はまた、ベイル4410又は4420の一方の縁部に対応する平面も決定する。コンピュータは次に、当該処理を行っている外科医又は操作者によりなされ得る調節を出力し得る。弧状ベイル4410又は4420の一方の縁部により画定された平面が与えられたならば、他方のベイル4420又は4410の位置が決定され得る。
医師は一方のベイル4410を固定位置に残置することを指示される。実際、一方のベイル4410は固定位置に留まり得る。他方のベイル4410の縁部は固定されたベイル4410のマーク4412へと移動される。マーク4422を備えた縁部はマーク4412へと移動される。ベイル4420は次に、所定位置に固定される。次に、外科医は位置決めステム400又は400’が軌道260に対応するように、位置決めステム400又は400’を第2のベイル4420上のマーク4422へと移動する。この一連のステップは軌道がターゲット4604と整列するように位置決めステムの位置を調節するステップに対応する。
次に、ガイドステムを使用して器具が挿入される。軌道ガイド3800の場合、位置決めステムはガイドステムにより置換される。軌道ガイド3800’の場合には、位置決めステム400’が取外されてから、可動部材内に器具が配置される。ステップ4607により示されるように、器具は患者内に選択距離だけ挿入される。選択距離は軌道260に沿うターゲット270までの距離である。
次に、ステップ4606により示されるように更なるCT走査が行われて器具がターゲット270にあることが確認される。器具がターゲット270に到達していなければ、ニードルは更なる選択距離だけ挿入される(ステップ4605)。
位置決めステム400又は400’を再位置決めする手順はターゲット270の寸法と、バー孔が形成されるか否かとに僅かに依存して変更され得る。軌道ガイド3800、3800’はバー孔を必要としないが、バー孔と共に使用され得る。バー孔が形成されるのであれば、頭蓋骨の内容物はバー孔を介した流体喪失の結果として僅かに移動し得る。ターゲット270が腫瘍などのように大寸であれば、軌道260を再チェックする必要がないこともある。ターゲットが小寸であれば、ツイストドリル開口のみが頭蓋骨内に形成されるとしても軌道の再チェックが必要となり得る。
無フレーム式定位脳手術環境
発光ダイオード(LED)に対する検出器がある環境において、図40に示された軌道ガイド3800又は図42に示された軌道ガイド200’はこの処理を達成するのに使用され得る。図47は位置決めステム400の長さに沿って配置された二つ以上のLED4710、4720を備えた軌道ガイド3800の位置決めステム400を示している。位置決めステム400を再位置決めするのに弧状ベイル4410、4420を使用するのではなく、LED4710、4720を位置特定するのに一つ以上のLED検出器4730、4740が使用される。位置決めステム4604が軌道260をターゲット270に対し整列するように位置決めステムを調節するステップはLED4710、4720が軌道260と一直線である線を形成するまで位置決めステム400を手動で移動させることにより達成される。コンピュータ4302はターゲット270と、患者に最も近接した位置決めステム400の端部との間の線に対する数式を決定することにより、軌道260を決定する。位置決めステム400はLED4710、4720が軌道260と整列されるまで移動される。位置決めステムは(直接的に又は遠隔的に)手動で、又はコンピュータの制御下などで自動的に移動され得る。LEDの位置は位置決めステム400の移動がリアルタイムで監視され得るように、比較的に高周波において検出器4730、4740により決定され得る。LED4710、4720が軌道260と整列されたならば、コンピュータ4302は位置決めステム400が正しく位置せしめられたことを示す信号を出力する。軌道ガイド200’に対し同一の手順が追随される。位置決めステム400’はLED4710、4720を備える。位置決めステム400’が一旦正しく位置せしめられたならば、コンピュータ4302からの信号は正しく位置せしめられた位置決めステム400’を示す。可動部材4220は次に所定位置に施錠される。位置決めステム400’が取外されると共に、可動部材4220内の開口4222には器具が通される。
詳細に依存して手順が僅かに変更され得ることは勿論である。軌道ガイド200、200’はバー孔を要しないが、バー孔と共に使用され得る。バー孔がこの処理の間に形成されるのであれば、頭蓋骨の内容物はバー孔を介した流体喪失の結果として僅かに移動する。ターゲット270が腫瘍のように大寸であれば、軌道260の再チェックが不要なこともある。ターゲットが内部淡蒼球のように小寸であれば、工具又は器具をターゲット270へと挿入する前に軌道の再チェックが必要なこともある。軌道260が決定されたならば、器具又は工具は軌道ガイド200、200’内に選択距離だけ挿入される。選択距離は軌道ガイドとターゲット270間の距離に等しい。次に、器具又は工具の位置はX線照射を使用してチェックされて工具又は器具がターゲット270に到達したか否かが決定される。
磁気共鳴画像形成方法
軌道ガイド3800、3800’はMR画像環境でも使用され得る。このような環境において、位置決めステム400又は400’はMR画像形成装置により読取可能なドープ剤を備える。無フレーム式定位脳手術環境に対して上述した処理はここで使用される処理と類似している。MR画像形成装置は位置決めステム400の位置を決定すると共に、患者に最も近接した位置決めステムの部分と実際のターゲット270との間の軌道を決定するのに使用される。位置決めステム400は手動により又は遠隔装置の助けにより移動される。位置決めステム400はターゲット270と、患者に最も近接した位置決めステム400の端部との間の軌道260に対して位置決めステム400が一直線となる様に位置せしめられるまで、移動される。
図48に示された基本手順は位置決めステムの位置を調節するステップ4604において変更される。CT走査装置のみを使用する場合、位置決めステム400は弧状ベイル4410、4420を使用して調節される。軌道ガイドがMR環境で使用される場合、MR走査装置は位置決めステム400の位置を発見するのに使用される。いずれの環境においても位置決めステム400は無フレーム式定位脳手術に関連づけられて使用され得るものであり、その場合にLED検出器は位置決めステムの位置を特定するのに使用される。位置決めステムが軌道260と一直線に適切に配置されたならば、器具は軌道ガイド200、200’を貫通してターゲット270に向け特定距離だけ挿入される。その後に更なる走査が行われ、器具がターゲットの箇所にあることが確認される。これらは前述の図示ステップであり、図46のステップ4606、4608に対応する。
図10から図14、図19から図22及び図30から図37はMR案内作用下で使用され得る軌道ガイド200’の遠隔制御形式を図示説明するものである。
他の器具に対するバー孔拡張器アダプタ
次に、図48から図50を参照してバー孔拡張器を詳述する。図49はバー孔拡張装置4800の頂面図である。図49はバー孔拡張器4800の側面図である。バー孔拡張器4800は一組のフランジ4820、4822、4824を備えた管状本体4810から形成される。管状本体4810の高さは約1cmである。管状本体4810は管状本体と工具間に間隙を許容することにより患者の身体内への工具の挿入を許容する高さを有している。管状本体4810はフランジ端部4812及びバー孔端部4814を有している。フランジ4820、4822、4824はバー孔拡張器4800を患者に取付けるために使用される。フランジ端部4812は患者と接触するバー孔拡張器4800の端部である。バー孔端部4814は患者の身体から所定距離に位置せしめられる。バー孔拡張器4800は基本的に、患者に形成されるべきバー孔に対する代替的開口を提供する。管状本体のバー孔端部4814はバー孔端部4814がバー孔を複製するような寸法とされる。バー孔端部4814の内径は標準的なバー孔と同一である。欧州人は一つの標準的直径を有すると共に、世界中のその他の人々は別の標準的直径を有することに注意すべきである。バー孔端部4814はまた、内側ねじ山4816を含み得ることから、バー孔にねじ込まれる工具もまた拡張器4800のバー孔端部4814内にねじ込まれ得る。内側ねじ山は必ずしも必要でないことに注意すべきである。従って、拡張器4800はまた、バー孔に対して通常的に取付けられる工具に対する汎用アダプタとも見做され得る。
作用時において、医師/外科医は最初に、拡張器4500を患者の身体上に位置せしめる。一例として、医師/外科医は最初に拡張器を患者の頭部上に位置せしめる。バー孔拡張器は幾つかの骨ねじを使用して所定位置に保持される。各骨ねじは各フランジ4820、4822、4824の開口を貫通する。選択された工具は次にバー孔拡張器4800のバー孔端部4514に取付けられる。取付けられる工具は上述のような軌道ガイド、又は1997年8月28日に出願されて「外科用器具用軌道ガイド方法及び装置」と称された米国特許出願第08/919,649号に記述されるような軌道ガイドとされ得る。工具は従来から、患者の身体のバー孔への取付けを必要としている任意の工具でよい。バー孔拡張器4800の使用に伴う利点は外科医が患者にバー孔を形成する必要がもはや不要である、という事実に由来する。バー孔を形成する必要がないということは処理が短時間となることを意味する。これにより、脊柱及び頭蓋骨からの流体喪失が少なくなることから、頭部内のターゲット又は内容物の移動も少なくなる。数個の小寸の骨ねじに加え、患者の身体に形成される唯一の開口は小寸のツイストドリル孔である。ツイストドリル孔は約2mmの直径を有している。これは先に論じた12〜15mmのバー孔よりも相当に小寸である。この小寸のドリル孔は僅かな切開で頭皮又は上半身領域に最小限の外傷で形成され得る。従って、バー孔拡張器が使用されると、患者の外傷は少なくかつ苦痛も少ない。
図50はバー孔拡張器4800の別の実施態様の頂面図である。殆どの構成要素は図48に示された拡張器4800と同一であり、同一番号が付されている。相違点は各フランジが第1のヘッドバンド5010及び第2のヘッドバンド5012に置換されていることにある。これは図48に示された拡張器4800と比較したとき、4本の長寸脚部を形成する。患者の身体に対する拡張器の適切な取付けのために、3本の長寸脚部も使用され得る。各ヘッドバンドの両端部には、骨ねじのための開口がある。骨ねじはバー孔拡張器4800を患者に固定する上で不要なこともある。図示実施態様はバー孔拡張器4800を患者に取付ける僅か2通りの例に過ぎないことに注意すべきである。バー孔拡張器4800を安定的に取付ける多くの手法がある。更に、バー孔は通常は頭蓋内腔への進入のために使用されるが、この拡張器4800は患者の身体の他の部分に対する類似手術に対しても容易に使用され得る。これまでは数時間を要した処理はバー孔拡張器及び軌道ガイド3800により相当に短時間で実行され得る。
この新規な軌道ガイド3800に対しては多くの用途が企図される。例えば、患者の身体の一定部分にアクセスすべく外科用器具が使用され得る。一例として人間患者の頭部を使用すると、軌道ガイド3800は生体組織採取検査のために脳の所定領域に器具を投入するのに使用され得る。脳室シャント又はドレンの配置のために脳の脳室領域及び脳脊髄液にアクセスするのにも、器具は使用され得る。軌道ガイドはまた、神経外科医が脳室内視鏡検査を実行するためにも使用され得る。このような内視鏡検査における器具は脳の一部を視認する光ファイバを含むのが典型的である。器具は剛体又は可撓とされ得る。軌道ガイド3800はまた、アルツハイマー病、多発性硬化症、ハンティングトン舞踏病、パーキンソン病及びその他の神経退行性疾病などの、脳の種々の他の障害又は疾病を治療又は検査するためにも使用され得る。淡蒼球はパーキンソン病の患者が有し得る震えを制御する一つのキーである。一定の処置においてはこの器官に対して電気信号を投入することによりパーキンソン病の影響を減少又は排除するのに、電極が使用される。これに加え、淡蒼球切断術(即ち、淡蒼球を破壊する)を実行するのに外科用器具が使用され得る。同様に、他のターゲットとしては視神経床及び視床下核が挙げられる。外科医に依っては脳幹の核領域及び非核領域を含む付加的ターゲットも考慮され得る。別の外科処置は脳内の腫瘍物質の除去である。腫瘍は軌道ガイド3800の助けにより投入された器具を使用することにより位置特定されて排除され得る。更に他の処理は脳卒中又は他の医療状態に依り脳内に形成される損傷/病巣の除去である。
軌道ガイドの他の用途
上述したのは頭部及び脳に関する処理である。外科用器具の正確な配置により恩恵を受ける脳以外に関して実行され得る他の多くの外科処置がある。特に、軌道ガイドにより可能とされ得る侵襲が最小限の治療により、心臓及び肺の状態が改善されると予期される。このような処理においては軌道ガイドは身体入口と同様のものであると共に、ターゲットへの特定軌道に固定されてもよく、されなくてもよい。このような処理は更に、一つ以上の軌道ガイドの使用を必要とし、又は各入口が一つ以上の軌道ガイドを含むという複数の身体入口配置構成を必要とし得る。このような療法において外科用器具又は観察用工具は外科医が外科処置を実行し得るように挿入され得る。同様に、軌道ガイドにより特定ターゲット又は総括的ターゲットに対してプローブを投入し、寒冷療法、レーザ療法、RF融除、マイクロ波組織内治療、集中超音波療法及び他の療法が実行される。現在においてこれらの療法は全て、CT走査装置4300などの画像形成装置と関連して身体の種々の部分で行われている。これらの療法の全てにおいて軌道ガイド3800は種々のターゲットに対する器具の投入を容易なものとする。これに加え、バー孔拡張器4500を使用すると、患者の身体内への工具の進入を必要とする処理が更に促進される。
図51から図55は身体入口として使用され得る軌道ガイド5100を示している。図51はMRスキャナ5100内に位置せしめられた患者の端面図である。患者の身体には、身体入口型の軌道ガイド5110が所定位置に取付けられている。図52はMRスキャナ5100内に位置せしめられた患者の側面図である。図52に示されるように、身体入口型の軌道ガイドは患者に関して所定角度で位置せしめられていることから、身体入口型の軌道ガイド5110の全体合計高さは従来のMRスキャナ5100内に嵌合する。可動部材4220が身体に関し直交して位置せしめられたなら、可動部材4220はMRスキャナ5100と干渉することもある。最も確かなことは可動部材4220が身体に対し直交して位置せしめられたなら、外科用器具は可動部材4220内に配置され得ないということである。カテーテルなどの外科用器具は可動部材4220の長手開口又は通路4222を貫通して延びる。患者に対し直交したとすれば、MRスキャナ5100と、可動部材4220の開口4222内に配置されつつある外科用器具との間に十分な空間はない。上記の身体入口型軌道ガイド5110は可動要素4220又はガイド部材240又は位置決め部材400を備え得ることに注意すべきである。可動部材4220は患者に関して回転可能であることから、外科用器具は患者に関して外科医が取り得る任意の位置から可動部材4220内に配置され得る。開放磁石を有する走査環境では、傾斜付きベースは不要である。身体入口型の位置決め器に対するベースは垂直表面を備え、又は患者の身体に対し概ね平行な表面を備えて形成され得る。
図53から図55は身体入口型軌道ガイド5110を更に詳細に示している。図53は身体入口型軌道ガイド5110の側面図であり、かつ図54は身体入口型軌道ガイド5110の破断側面図である。可動要素4220は通路4222を含んでいる。可動要素4220はまた、ガイドステム端部4230及びベース端部4210も有している。ベース端部4210はボール形状である。身体入口型軌道ガイド5110は内部に開口又は通路5122を有するベース5120を含んでいる。通路5122は患者の身体及び患者のターゲット270へと外科用器具が通されるのを許容する。通路5122の一端には、カップ5124がある。カップ5124はカップが位置決め部材4220のボール状端部4210を把持するような寸法とされている。カップ5124はまた、ボール状端部4210の大径を越えて延伸し、可動部材4220のボール状端部4210を更に把持する部分も含み得る。ベース5120はまた、傾斜部分5126及び平坦ベース部分5128を含んでいる。平坦ベース部分5128は円状であると共に、第1のフランジ5130及び第2のフランジ5132を含んでいる。プラスチックリング5140は平坦ベースの第1のフランジ5130と第2のフランジ5132間のスロットと係合するフィンガ5142を含んでいる。フィンガ5142は第1のフランジ5130と第2のフランジ5132間のスロットに係合することから、ベース5120はプラスチックリング5140に関して回転又は揺動し得る。プラスチックリング5140は可撓接着用パッチ5150に結合され又は取付けられている。可撓接着用パッチは患者の種々の身体部分に合致し得る可撓材料から形成される。可撓接着用パッチの一側には、接着剤材料が配置される。接着剤は傾斜ベース部分5126に最も近接した可撓接着用パッチ5150と反対側の表面5152上に配置される。可撓接着用パッチ5150は患者に対して結腸瘻バッグを固定するのに使用され得る生体適合性材料、又は類似の材料により形成される。図55は即時施錠機構5400を含む実施態様を示している。ベースはハイピッチねじ山を備えている。また、施錠機構5400はこれと対応するハイピッチねじ山を備えている。施錠機構5400はねじ山付きベース部分に関して施錠機構5400を回転するための単一アーム又はノブ5410も備えている。ノブ5410は患者から離間して位置せしめられることから、外科医はノブ5410に対し容易にアクセスし得る。ハイピッチのねじ山長さが使用されることから、ベースに関する所定位置に可動要素4220を施錠する上ではノブの僅かな回転のみが必要である。
図55は身体入口型軌道ガイド5110の頂面図である。可動部材4220はガイドステム端部4230と、カップ5124内に位置せしめられたボール状端部4210とを含んでいる。ベースは傾斜ベース部分5126により傾斜されると共に、平坦ベース部分5128に対して取付けられる。平坦ベース部分はプラスチックリング部分5140に取付けられるが、プラスチックリング部分5140は可撓性身体パッチ5150と結合される。
作用時において、身体入口型軌道ガイド5110は次の様に使用される。最初に外科医は患者の身体内のターゲット270の概略的な箇所を決定する。ターゲット270の近傍で患者に対して切開が行われる。身体入口型軌道ガイド5110は次に切開部上に配置されることから、ベース5120内の通路5122は患者に形成された切開部上に位置せしめられる。通路5122は患者内のターゲットと切開部との間の線に概略的に整列される。可撓接着用パッチ5150が患者に取付けられて切開部をシールすると共に、身体入口型軌道ガイド5110に対する安定取付点を提供する。可動部材4220は軌道ガイド5110のベース5120内のカップ5124に関して再位置決めされ得る。ベース5120の全体がプラスチックリング5140及び可撓接着用パッチ5150に関して移動され得る。外科医は可撓接着用パッチに関してベースを移動することにより、患者と、患者周りに位置せしめられるMRスキャナとに関して種々の位置からの作用の融通性を獲得する。医師は最初に、ターゲットに関してベース5120を概略的に位置決めする。ベース5120はプラスチックリング及び可撓接着用パッチに関して回転され得ることから、外科医が切開部及び患者に関する任意の位置を取ることを可能とする。次に通路4222は可動部材4220内の開口又は通路4222内に配置される外科用器具がターゲット270と交差するのを確かなものとするために移動され得る。可動部材は1997年8月28日に出願されて「外科用器具用軌道ガイド方法及び装置」と称された米国特許出願第08/919,649号で論ぜられたものと同様に、可動部材の位置決めを助けるRFマイクロコイルを備え得る。
身体入口型軌道ガイド5110はターゲット270が比較的に大寸である場合に使用されることに注意すべきである。換言すると、軌道ガイド5110は比較的に大寸の器官である肝臓の生検材料を採取するために使用され得る。従って、ガイド部材4220が僅かに所定位置から外れても、サンプルは肝臓の僅かに異なる部分から由来し、依然として有効である。施錠部材を配備することは可能であるが、図示された身体入口型軌道ガイド5110は可動部材4222に対する施錠部材を特徴としない。カップ5124は可動部材4220のボール状端部4210を堅固に保持してボール状端部4210が殆どの条件下で移動しない様にされる。前述のように、身体入口型軌道ガイド5110は比較的に大寸のターゲット270に関して使用されることから、呼吸に起因する逸脱に依る可動部材の僅かな移動は大寸のターゲット270内への外科用器具の配置に対して影響を与えない。通路4222及び通路5122を貫通してターゲット270まで外科用器具が挿入されると共に手術が実行されたなら、外科用器具は取外される。身体パッチ5150もそのときに取外され得る。身体パッチ5150を取外すことにより、軌道ガイド5110全体も取外される。次に切開部が外科医により縫合又は包帯されて手術が終了する。身体入口型軌道ガイド5110の主な利点は手術がCT又はMR環境で比較的に迅速になされ得ることである。また、身体パッチ5150は該当領域を清潔かつ清浄に維持するものでもある。これまでは困難又は不可能であり又は長時間を要した手術は今や容易にかつ効率的に実行され得る。
身体入口型の軌道ガイド5110に対しては他の多くの用途が企図される。軌道ガイド5110は腹部もしくは骨盤又はそれらの近傍における器官を生体組織採取検査し又はこのような器官に対して治療を提供するのに使用され得る。肝臓生体組織採取検査、腎臓生体組織採取検査、膵臓生体組織採取検査、副腎生体組織採取検査が挙げられる。これに加え、一定の処置は生体組織採取検査及び治療の両者を必要とする。最初に生体組織採取検査のニードルが使用されてから、治療に使用される器具が生体組織採取検査用ニードルに対し置換される。治療を加える器具としては熱的融除用の器具、及びTIPS(経頸静脈性肝内門脈体循環短絡術)などの、種々の器官に対して短絡を提供する器具が挙げられる。軌道ガイド5110はまた、胆汁排出を行うべく使用され得ると共に、骨盤又は腹部における又はそれらの近傍における他の生体組織採取検査及び処置を行うためにも使用され得る。軌道ガイド5110はまた、患者の背部における処置又は脊柱の近傍における処置に対しても使用され得る。神経ブロック、硬膜外注射、小関節面注射、仙腸関節注射、及び脊髄切開術は軌道ガイド5110により行われ得る処置の一例に過ぎない。頭部及び首部における非脳処置及び生体組織採取検査もまた、軌道ガイド5110を使用して達成され得る。三叉神経痛は軌道ガイド5110を使用して処置され得る。肋膜、肺及び縦隔腔の生体組織採取検査、及び肺の体積を減少させる気腫の除去は軌道ガイドを経皮的に使用して行われ得る。軌道ガイド5110はまた、胎児水頭症の分水及び胎児水腎症の処置などの胎児手術に対しても使用され得る。これらは身体入口型軌道ガイド5110を使用してなされ得る可能的処理の一例に過ぎない。装置を使用して、他の幾多の処理が達成される。更に、装置は他の将来的な外科処置を生み出すものである。
上記説明は例示を意図しており、限定的なものでないことは理解されよう。当業者であれば、上記説明に鑑みて他の多くの実施態様が明らかであろう。従って、本発明の範囲は添付の請求の範囲に対する権利付与の全範囲における均等物に従いながら、請求の範囲を参照して決定されるべきである。
Claims (54)
- 患者の身体に直接取り付け可能なベースユニットと、
可動部材であって、該可動部材を通って延びる通路を有し、該ベースユニットに取り付けられかつ該ベースユニットに対する該通路の角度が変わるように回転可能な可動部材と、
ステムであって、該ステムの動きによって可動部材が回転されるように可動部材に固定されたステムと、
可動部材の位置を固定するよう作用可能な施錠部材と、を具備し、
ステムが、ガイドステムを具備し又は該ガイドステムと交換可能であり、該ガイドステムが該ガイドステムを通って延びる通路を有し、該ガイドステムを通って延びる通路が、可動部材を通って延びる通路に概ね整列されている、外科用装置において、
上記ステムが第1及び第2のロケータを備え、各ロケータが互いに離間した箇所において、画像形成装置によりステムの大部分の材料から区別可能であり、それにより該画像形成装置を用いて、上記可動部材を通って延びる通路を予め定められたターゲットまでの軌道に整列させるために、上記ステムを配置できるようにした
装置。 - 上記ステムが上記可動部材から取外し可能な上記ガイドステムを具備した請求項1に記載の装置。
- 上記ステムが上記可動部材と一体的な上記ガイドステムを具備した請求項1に記載の装置。
- 上記ステムが、上記ガイドステム上に配置された位置決めステムであって、上記可動部材の位置が上記施錠部材により固定されたときにガイドステムから取外し可能な位置決めステムを具備した請求項2又は3に記載の装置。
- 上記位置決めステムが上記ガイドステムを通って延びる通路内に配置される請求項4に記載の装置。
- 上記位置決めステムのねじ山付き部分が、上記ガイドステムを通って延びる通路のねじ山付き部分と係合する請求項5に記載の装置。
- 上記ステムが、上記可動部材上に配置された位置決めステムであって、上記可動部材の位置が上記施錠部材により固定されたときに上記ガイドステムと交換されるべく可動部材から取外し可能である位置決めステムを具備した請求項1に記載の装置。
- 上記可動部材及び上記ステムを、可動部材を通って延びる通路を横切る平面内において上記ベースユニットに対し移動させるためのステージを具備した請求項1から7までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータがそれぞれ、上記可動部材を通って延びる通路の中心線に概ね整列される請求項1から8までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータがそれぞれ、上記可動部材を通って延びる通路の中心線に整列する位置からオフセットされる請求項1から8までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記ベースユニットが、該ベースユニットを通って延びる孔であって、上記ベースユニットに対する上記可動部材を通って延びる通路の複数の角度位置において該通路を収容する孔を備えた請求項1から10までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記ベースユニットを通って延びる孔をシールするためのキャップ及びプラグを具備した請求項11に記載の装置。
- 上記ベースユニットに取り付けられた第1及び第2のベイルを具備し、これらベイルを参照して上記ステムのための位置が画定される請求項1から12までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のベイルのうち少なくとも一方が上記ベースユニットに回転可能に取り付けられる請求項13に記載の装置。
- 上記第1及び第2のベイルがそれぞれ、その上にマークを有する請求項13又は14に記載の装置。
- 上記ステムを動かすためのアクチュエータを具備した請求項1から15までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記アクチュエータが磁気共鳴画像形成装置に適合した材料から形成されている請求項16に記載の装置。
- 上記アクチュエータがアクチュエータアセンブリを具備し、該アクチュエータアセンブリが、
第2のベースユニットと、
該第2のベースユニットに対し回転可能に該第2のベースユニットに取り付けられた第2の可動部材と、を具備し、
第2の可動部材を動かすことにより第1の可動部材が対応した動きをするように上記アクチュエータが構成される
請求項16又は17に記載の装置。 - 上記アクチュエータアセンブリが、第1のベースユニット及び第1の可動部材から離れている請求項18に記載の装置。
- 上記アクチュエータアセンブリ並びに第1のベースユニット及び第1の可動部材のアセンブリに接続された少なくとも一つの油圧ラインを具備し、これらアセンブリが中間油圧ラムによって分離される請求項18又は19に記載の装置。
- 上記アクチュエータが、
上記ステムを第1の軸線回りに移動させる第1のサブアクチュエータと、
上記ステムを第2の軸線回りに移動させる第2のサブアクチュエータと、
を具備した請求項16から19までのいずれか一項に記載の装置。 - 上記第1のサブアクチュエータ及び上記第2のサブアクチュエータが油圧式である請求項21に記載の装置。
- 上記第1のサブアクチュエータ及び上記第2のサブアクチュエータがそれぞれのワイヤを含む請求項21に記載の装置。
- 上記第1のサブアクチュエータ及び上記第2のサブアクチュエータがそれぞれのストリングを含む請求項21に記載の装置。
- 上記アクチュエータが、上記ステムを遠隔位置から動かすように構成される請求項16に記載の装置。
- 上記アクチュエータが油圧式である請求項25に記載の装置。
- 油圧プランジャを具備した請求項26に記載の装置。
- 上記アクチュエータがケーブル操作式である請求項25に記載の装置。
- 上記ベースユニットが、該ベースユニットを患者の身体に取り付けるためのフランジを具備した請求項1から28までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記フランジが内部に複数の開口を備え、各開口が固定具を受容するためのものである請求項29に記載の装置。
- 各開口が、上記固定具としての骨ねじを受容するのに適している請求項30に記載の装置。
- 上記ベースユニットが、上記可動部材に取り付けられた硬質部分と、患者の身体に取り付けられるための可撓性部分とを具備した請求項1から28までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記ベースユニットの上記硬質部分が上記可撓性部分に対し回転可能である請求項32に記載の装置。
- 上記ベースユニットがリングを具備し、該リングの内周が上記硬質部分に係合され、該リングの外周が上記可撓性部分に係合され、それにより硬質部分が可撓性部分に対し回転可能になるようにした請求項33に記載の装置。
- 外科用器具を上記ガイドステム及び上記可動部材のそれぞれの通路を通って移動させるためのアクチュエータを具備した請求項1から34までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータのうちの少なくとも一方が発光ダイオードを具備した請求項1から35までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータが無フレーム式定位脳手術装置により区別可能である請求項1から36までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータが、コンピュータ断層撮影又は核磁気共鳴を用いた画像処理により上記ステムの大部分の材料から区別可能である請求項1から35までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記ステムが上記画像処理により検出可能な材料を含んでなり、上記第1及び第2のロケータがそれぞれ、上記画像処理により検出不能な材料を含んでなる請求項38に記載の装置。
- 上記ステムが上記画像処理により検出可能な材料を含んでなり、上記第1及び第2のロケータがそれぞれ、上記画像処理により検出可能でかつ上記材料から区別可能な手段を具備した請求項38に記載の装置。
- 上記材料が上記ステムのくぼみ内に含まれる液体である請求項39又は40に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータがそれぞれ、上記画像処理により検出可能な手段を具備した請求項38に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータのうち少なくとも一方の上記手段が検出可能な材料を含んでなる請求項42に記載の装置。
- 上記第1及び第2のロケータのうち少なくとも一方の上記手段が高周波コイルを具備した請求項42又は43に記載の装置。
- 上記画像処理が核磁気共鳴を含んでなる請求項38から44までのいずれか一項に記載の装置。
- 上記画像処理がコンピュータ断層撮影を含んでなる請求項38から43までのいずれか一項に記載の装置。
- 請求項1から46までのいずれか一項に記載の外科用装置と、ステムの大部分の材料から第1及び第2のロケータを区別するための画像形成装置とを具備したシステム。
- 請求項37に記載の外科用装置と、上記第1及び第2のロケータを上記ステムの大部分の材料から区別するための手段を有する無フレーム式定位脳手術装置とを具備したシステム。
- 上記区別するための手段が発光ダイオードからの光のための少なくとも二つの検出器を具備した請求項48に記載のシステム。
- 請求項45に記載の外科用装置と、上記第1及び第2のロケータを上記ステムの大部分の材料から区別するための核磁気共鳴画像形成装置とを具備したシステム。
- 請求項46に記載の外科用装置と、上記第1及び第2のロケータを上記ステムの大部分の材料から区別するためのコンピュータ断層撮影装置とを具備したシステム。
- 上記第1及び第2のロケータの位置に関する情報を受け取って該情報から上記ステムの位置を決定するよう構成されたコンピュータを具備し、該コンピュータがまた、上記可動部材を通って延びる通路を、予め定められたターゲットまでの軌道に整列させるのに必要な上記ステムの位置を決定するよう構成されている請求項47から51までのいずれか一項に記載のシステム。
- 上記外科用装置が請求項16から28までのいずれか一項に記載の外科用装置であり、上記コンピュータが、上記アクチュエータを作動させると共に、
上記第1及び第2のロケータの位置に関する情報を受け取って該情報から上記ステムの位置を決定し、
上記第1のロケータ及び上記予め定められたターゲットの位置を用いて上記可動部材が通過する所望経路を決定し、
上記可動部材内の通路が上記ターゲットの軌道に整列されるまで上記ステムを動かす、
各段階を実行させるよう構成されている請求項52に記載のシステム。 - 請求項53に記載のシステムの上記コンピュータを制御して上記段階を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体。
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