JP4053371B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械、産業機械などにおいて、直線移動及び回転移動などによって変化した位置を検出する位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械、産業機械などにおいて、直線移動などによる位置の変化を検出する位置検出装置としては、特開昭50−99564号公報、特開昭63−177019号公報、特開平1−152314号公報などに開示された位置検出装置が挙げられる。
【0003】
図10に示すように、当該位置検出装置120は、1トラックのアブソリュートトラック(以下、ABSトラックと称する。)121と、n個のABSトラック用ヘッド(以下、ABSヘッドと称する。)123−1,123−2,・・・123−nを有するABSトラック用検出部(以下、ABS検出部と称する。)124とを備える。なお、以下では、ABSヘッド123−1,123−2,・・・123−nを総称するときには、ABSヘッド123−1〜123−nと称する。
【0004】
ABSトラック121は、「0」で表される微小領域と「1」で表される微小領域とがn次の巡回符号に従った配列で並べられてなる。「1」で表される微小領域と「0」で表される微小領域とは物理的性質が異なる。例えば、位置検出装置120が磁気を利用してABSヘッド124の位置を検出するときには、「1」で表される微小領域が着磁されており、「0」で表される微小領域が未着磁とされている。
【0005】
ABS検出部124は、ABSトラック121からnビットの符号(以下、ABS値と称する。)を検出する。ABS検出部124は、図中矢印Yで示すABSトラック121の長手方向に移動可能とされている。各ABSヘッド123−1〜123−nは、ABSトラック121に対向する位置に設けられている。また、ABSヘッド123−1〜123−nは、微小領域のピッチをλとしたときに、それぞれ間隔がλとなるように設けられる。
【0006】
ABSヘッド123−1は、検出素子123−1a及び検出素子123−1bを備えている。検出素子としては、例えばMR素子などが使用される。また、ABSヘッド123−1は配線を備えており、当該配線に電流が流れることによって、動作する。なお、ABSヘッド123−2,123−3,・・・123−nは、ABSヘッド123−1と同一の構造とされている。
【0007】
以上説明した位置検出装置120では、ABSトラック121が、n次の巡回符号に従った配列で「0」で表される微小領域と「1」で表される微小領域とを並べられてなるため、備えられているABSトラックが1トラックであるにも拘わらず、ABSトラック121に対するABS検出部124の位置が変化するに従って、ABS検出部124によって検出されるABS値が全て異なる値となる。したがって、位置検出装置120は、ABS検出部124が検出するABS値により、ABSトラック121に対するABS検出部124の位置を検出することができる。
【0008】
位置検出装置120は、備えられているABSトラックが1トラックであるため、図中矢印Zで示すABSトラック121の幅方向の大きさを小さくすることができる。すなわち、位置検出装置120は、小型化を図ることが容易になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した位置検出装置120では、ABSトラック121に対するABSトラック用検出部124の位置の変化をさらに正確に測定するために、さらなる高精度化及び高分解能化が要求されている。位置検出装置120をさらに高精度化及び高分解能化する方法の1つとして、ABS検出部124が検出する符号のビット数を増やす方法が挙げられる。ABS検出部124が検出する符号のビット数を増やすためには、ABS検出部124に備えられるABSヘッドの数が増加する必要が生じる。
【0010】
しかしながら、各ABSヘッドには電流を流すための配線が備えられているので、ABS検出部124に備えられるABSヘッドの数が増加すると、ABS検出部124に備えられる配線の数も増加する。
【0011】
ABS検出部124に備えられる配線が増加すると、ABS検出部124は構成が複雑となり、設計が困難となる。
【0012】
また、ABS検出部124に備えられる配線が増加すると、配線が所定の領域内に集中し易くなる。配線が所定の領域内に集中したときには、配線を細くする必要が生じる。配線を細くすると、配線の断線や隣接するABSヘッドへの電流のリークなどが生じ易くなり、位置検出装置124は誤動作を起こし易くなる。
【0013】
一方、位置検出装置120では、各ABSヘッド123−1〜123−nが微小領域の境界付近と対向しているときには、ABSトラック121から感知する物理的性質が隣接する微小領域の影響を受けてしまう。例えば、ABSヘッド123−1が着磁している微小領域を境界付近で検出しており、隣接している微小領域が未着磁であるときには、ABSヘッド123−1が感知する磁界は小さくなり、ABSヘッド123−1が出力する信号は小さくなる。
【0014】
すなわち、位置検出装置120では、各ABSヘッド123−1〜123−nが微小領域の境界付近にあるときには、ABSトラック121に対するABSヘッド124の位置を正しく検出することが困難となる。
【0015】
ABSトラックに対するABSヘッドの位置を誤差なく検出できる位置検出装置としては、特許第2571393号、特許第2571394号、特許第3063044号、特許第3103266号に示された位置検出装置が挙げられる。当該位置検出装置は、2つのABSヘッドを1組としてn組のABSヘッドを備え、2つのABSヘッドのうち安定領域にある方のABSヘッドから出力される信号を採用することによって、ABS値を検出する。
【0016】
しかしながら、以上説明した位置検出装置では、ABS検出部が、ABS値を示すnビットの符号を検出するために2n個のABSヘッドを備えることとなる。すなわち、当該位置検出装置では、ABS検出部が検出する符号のビット数に対して備えられるABSヘッドの数が多くなる。すなわち、当該ABS検出部では、検出する符号のビット数に対して備えられる配線が多くなる。
【0017】
本発明は以上説明した従来の実情を鑑みて提案されたものであり、トラック用ヘッドの数がn個未満であるときにもトラックからnビットのパターンを検出することが可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明を適用した位置検出装置は、物理的性質が異なる2種類の微小領域が、ピッチλ(但し、λ>0)で一列に並べられたトラックと、上記微小領域の物理的性質を検出して信号を出力するm(但し、mは2以上の整数。)個の微小領域検出手段が上記トラックに沿ってλの間隔で配置されており、トラックに沿った方向に移動可能であり、該m個の微小領域検出手段が出力した信号を合成して出力するトラック用ヘッドとを備え、上記m個の微小領域検出手段は、該m個の各微小領域検出手段が、他の微小領域検出手段のうち任意の2つ以上の該微小領域検出手段が出力する信号の和以外の値である、それぞれ異なる重み付けがされた信号を出力し、上記トラックは、物理的性質が異なる2種類の微小領域が、複数の互いに異なるn(但し、nはm以上の整数。)ビットの符号を与える配列で一列に並べられたアブソリュートトラックであることを特徴とする。
【0019】
本発明を適用した位置検出装置では、m個の微小領域検出手段からそれぞれ出力された異なる重み付けがされた信号を、トラック用ヘッドが合成して出力する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明を適用した位置検出装置1は、アブソリュートトラック(以下、ABSトラックという。)2と、ABSトラック用検出部(以下、ABS検出部という。)3と、絶対位置検出部4とを備える。
【0023】
ABSトラック2は、物理的性質が異なる2つの微小領域をそれぞれ数字の「0」又は「1」の2つの符号で表すときに、「0」で表される微小領域と「1」で表される微小領域とが、ピッチλ(但し、λ>0)で、物理的性質が異なる2種類の微小領域が、複数の互いに異なるnビットの符号を与える配列で一列に並べられたパターンである。「0」で表される領域と「1」で表される領域とは、例えば、n次の原始多項式によって生成された最大周期系列に従って並べられる。1つの微小領域はnビットの符号のうちの1ビットを示す。また、例えば位置検出装置1が磁気を利用したものであるときには、「1」で表される微小領域は着磁されており、「0」で表される微小領域は未着磁とされている。
【0024】
ABS検出部3は、ABSトラック2の長手方向に移動可能に備えられている。ABS検出部3は、ABSトラック2からnビットの符号(以下、ABS値という。)を検出し、検出したABS値に応じた信号を出力する。なお、ABS検出部3については、詳細を後述する。
【0025】
絶対位置検出部4は、ABS検出部3から出力された信号に基づいて、ABSトラック2に対するABS検出部3の位置を検出する。絶対位置検出部4は、図示しないROM(Read Only Memory)を備えている。ROMには、ABS検出部3から供給される信号と、ABSトラック2に対するABSヘッド3の位置を区間で示す区間絶対位置信号との関係を示すデータが記憶されている。
【0026】
以下では、ABS検出部3について、詳細に説明する。
【0027】
ABS検出部3は、図1(B)に示すように、ABSヘッド10−1、ABSヘッド10−2、・・・ABSヘッド10−x(以下総称するときには、ABSヘッド10−1〜10−xという。なお、xはn/mである。)を備える。ABSヘッド10−1〜10−xは、ABSトラック2の長手方向に沿ってλの間隔で一列に並べられており、電圧がVである電源11に接続されている。
【0028】
ABSヘッド10−1は、図2に示すように、微小領域検出部12−1、12−2、・・・12−m(以下、総称するときには、微小領域検出部12−1〜12−mという。なお、mは2以上n以下の整数である。)を備えている。
【0029】
微小領域検出部12−1〜12−mは、ABSトラック2と対向して、λの間隔で設けられている。微小領域検出部12−1〜12−mは、nビットのABS値の0ビット目から(m−1)ビット目を示す微小領域の物理的性質を検出し、信号を出力する。詳述すると、微小領域検出部12−k(但し、kはm以下の自然数。)が(k−1)ビット目を示す微小領域の物理的性質を検出する。微小領域検出部12−1〜12−mには、それぞれ微小領域の物理的性質を検出可能な検出素子eが、微小領域と対向するように備えられている。
【0030】
検出素子eは、「1」で表される微小領域と対向しているときには抵抗値がr1となり、「0」で表される微小領域と対向しているときには抵抗値がr0となる。検出素子eとしては、例えば、位置検出装置1が磁気を利用したものであれば磁気抵抗効果素子などが使用され、位置検出装置1が光を利用したものであればフォトダイオードなどが使用される。
【0031】
微小領域と対向する検出素子eは、それぞれ直列に接続されている。また、当該検出素子eは、微小領域検出部12−1〜12−mに対して、各微小領域検出部12−1〜12−mからそれぞれ異なる重み付けがされた信号が出力されるように備えられている。さらに、当該検出素子eは、微小領域検出部12−1〜12−mに対して、上記m個の微小領域検出手段が、微小領域検出手段のうち任意の2つ以上の微小領域検出手段が出力する信号の以外の値の信号を、出力するように備えられている。すなわち、上記m個の微小領域検出手段から出力される各信号値は、他の微小領域検出手段から出力される信号値の和とはなっていない。本実施の形態では、微小領域検出部12−kに微小領域と対向する k−1 の検出素子eが備えられる。
【0032】
ABSヘッド10−1は、以上説明したように微小領域と対向する検出素子eが配設されているため、検出したmビットのパターンに応じて異なる信号を出力することが可能となる。すなわち、ABSヘッド10−1は、1つの出力からmビットのパターンを検出することが可能となる。
【0033】
なお、ABSヘッド10−2、ABSヘッド10−3、・・・ABSヘッド10−nは、ABSヘッド10−1と同じ構成とされているので、詳細な説明は、ABSヘッド10−1に関する説明を援用する。
【0034】
以上説明したように、本発明を適用した位置検出装置1では、微小領域検出部12−1〜12−mが出力するそれぞれ異なる重み付けがされた信号を、ABSヘッド10−1が合成して出力する。すなわち、ABSヘッド10−1は、検出したmビットのパターンに応じて異なる信号を出力する。また、ABSヘッド10−2、ABSヘッド10−3、・・・ABSヘッド10−xは、ABSヘッド10−1と同じ構成とされている。
【0035】
したがって、位置検出装置1では、n個よりも少ない数のABSヘッド10−1〜10−xによって、nビットのABS値を検出することが可能となる。すなわち、位置検出装置1は、備えるABSヘッドの数を少なくすることによって、備える配線の数を検出するABS値のビット数に対して少なくすることが可能となり、構成を簡略化することが可能となる。
【0036】
例えば、位置検出装置1の高精度化、高分解能化を図るために、検出するABS値のビット数を増やしたときにも、配線数の増加を抑制することが可能となり、構成の複雑化を防ぐことが可能となる。したがって、位置検出装置1の設計が困難になることを防ぐことが可能となる。すなわち、位置検出装置1は、高精度であり高分解能であり且つ設計が容易なものとなる。
【0037】
また、位置検出装置1は、検出するABS値のビット数を増やしたときにも配線数の増加を抑制することが可能となるために、検出するABS値のビット数を増やすことによって配線が所定の領域内に集中することを回避し易くなる。配線が所定の領域内に集中することを回避し易くなるために、位置検出装置1は、検出するABS値のビット数を増やしたときにも配線を細くする必要性が少なくなる。配線を細くする必要性が少なくなることにより、位置検出装置1は、断線や隣接するABSヘッドへの電流のリークなどが生じにくくなるため、誤動作などがなくなり信頼性の高いものとなる。
【0038】
以下では、ABSヘッド10−1の具体例について説明する。
【0039】
まず、ABSヘッド10−1の第1の具体例として、図3に示すABSヘッド20について説明する。
【0040】
ABSヘッド20は、第1の微小領域検出部21−1と、第2の微小領域検出部21−2と、抵抗値がR1である抵抗24と、出力端子25とを備える。ABSヘッド20は、それぞれ隣接する2ビットのパターンを検出する。すなわち、ABSヘッド20は、m=2とされている。
【0041】
第1の微小領域検出部21−1は、検出素子e1を備えている。また、第2の微小領域検出部21−2は、検出素子e2及び検出素子e3を備えている。第1の微小領域検出部21−1と第2の微小領域検出部21−2とは、間隔がλとされている。なお、以下では、検出素子e1、検出素子e2、検出素子e3を総称するときには、検出素子e1〜e3という。
【0042】
ABSヘッド20は、電源11に検出素子e1〜e3及び抵抗24が接続された構成とされている。検出素子e1〜e3は、電源11に近い側から、検出素子e1、検出素子e2、検出素子e3の順番で、直列に接続されている。また、抵抗24は、一端が検出素子e3に接続されており他端がアースに接続されている。また、検出素子e1は0ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられ、検出素子e2及び検出素子e3は1ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられている。さらに、出力端子25は、検出素子e3と抵抗24との間に備えられる。したがって、出力端子25からは、第1の微小領域21−1からの出力と第2の微小領域21−2からの出力とが合成された信号が出力する。当該信号は位置検出装置4へ供給される。具体的に説明すると、出力端子25からは、以下の式1で示される電圧E1が出力される。
【0043】
E1=R1×V/(検出素子e1〜e3が示す抵抗値の合計+R1)・・・式1
したがって、ABSヘッド20における出力端子25からは以下の表1に示す電圧が出力される。
【0044】
【表1】
Figure 0004053371
【0045】
ABSヘッド20では、検出素子e1〜e3の配置を以上説明した配置とすることにより、検出した2ビットのパターンに応じて異なる信号を出力することが可能となる。
【0046】
つぎに、ABSヘッド10−1の第2の具体例として、図4に示すABSヘッド30について説明する。
【0047】
ABSヘッド30は、第1の微小領域検出部31−1と、第2の微小領域検出部31−2と、第3の微小領域検出部31−3と、抵抗値がR2である抵抗34と、出力端子35とを備える。ABSヘッド30は、隣接する3ビットのパターンを検出する。
【0048】
第1の微小領域検出部31−1は、検出素子e11を備えている。また、第2の微小領域検出部31−2は、検出素子e12と検出素子e13とを備えている。さらに、第3の微小領域検出部31−3は、検出素子e14と、検出素子e15と、検出素子e16と、検出素子e17とを備える。なお、以下では、検出素子e11と、検出素子e12と、検出素子e13と、検出素子e14と、検出素子e15と、検出素子e16と、検出素子e17とを総称するときには、検出素子e11〜e17という。
【0049】
ABSヘッド30は、電源11に検出素子e11〜e17と、抵抗34とが接続された構成とされている。検出素子e11〜e17は、電源11に近い側から、検出素子e11、検出素子e12、検出素子e13、検出素子e14、検出素子e15、検出素子e16、検出素子e17の順番で、直列に接続されている。また、抵抗34は、一端が検出素子e17に接続され、他端がアースに接続されている。さらに、検出素子e11は0ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられ、検出素子e12及び検出素子e13は1ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられ、検出素子e14、検出素子e15、検出素子e16、検出素子e17は、2ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられている。さらにまた、出力端子35は、検出素子e17と抵抗34との間に備えられる。したがって、出力端子35からは、第1の微小領域検出部31−1からの出力と、第2の微小領域検出部31−2からの出力と、第3の微小領域検出部31−3からの出力とが合成された信号が出力される。当該信号は、絶対位置検出部4へ供給される。具体的に説明すると、出力端子35からは、以下の式2で示される電圧E2が出力される。
【0050】
E2=R2×V/(検出素子e11〜e17が示す抵抗値の合計+R2)・・・式2
したがって、ABSヘッド30における出力端子35からは以下の表2に示す電圧が出力される。
【0051】
【表2】
Figure 0004053371
【0052】
ABSヘッド30では、検出素子e11〜e17の配置を以上説明した配置とすることにより、検出した3ビットのパターンに応じて異なる信号を出力することが可能となる。
【0053】
次に、ABSヘッド10−1の第3の具体例として、図5に示すABSヘッド40について説明する。
【0054】
ABSヘッド40は、第1の微小領域検出部41−1と、第2の微小領域検出部41−2と、出力端子45とを備える。ABSヘッド40は、それぞれ隣接する2ビットのパターンを検出する。
【0055】
第1の微小領域41−1と第2の微小領域41−2とは、λの間隔で設けられている。第1の微小領域検出部41−1は、検出素子e21及び検出素子e22を備えている。また、第2の微小領域検出部41−2は、検出素子e23と検出素子e24とを備えている。なお、以下では、検出素子e21と、検出素子e22と、検出素子e23と、検出素子e24とを総称するときには、検出素子e21〜e24という。
【0056】
ABSヘッド40では、検出素子e21〜e24が電源11に接続された構成とされている。検出素子e21〜e24は、電源11に近い側から、検出素子e21、検出素子e22、検出素子e23、検出素子e24の順番に、直列に接続されている。また。検出素子e24はアースに接続されている。さらに、検出素子e22は0ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられ、検出素子e21は微小領域と対向しない位置に設けられ、検出素子e23及び検出素子e24は1ビット目を示す微小領域と対向する位置に備えられている。さらにまた、出力端子45は、検出素子e22と検出素子e23との間に備えられる。
【0057】
したがって、出力端子45からは、以下の式3で示される電圧E3が出力される。
【0058】
E3=検出素子e23及び検出素子e24が示す抵抗値の合計×V/検出素子e21〜e24が示す抵抗値の合計・・・式3
すなわち、ABSヘッド40における出力端子45からは、第1の微少領域41−1からの出力と第2の微小領域41−2からの出力とが合成された信号が出力される。当該信号は絶対位置検出部4へ供給される。具体的に説明すると、ABSヘッド40における出力端子45からは、以下の表3に示す電圧が出力される。
【0059】
【表3】
Figure 0004053371
【0060】
ABSヘッド40では、検出素子e21〜e24の配置を以上説明した配置とすることにより、検出した2ビットのパターンに応じて異なる信号を出力することが可能となる。
【0061】
ところで、ABSトラック2では、各微小領域の境界付近に、隣接する微小領域の影響を受ける領域が生じる。なお、以下では、隣接する微小領域の影響を受ける領域を不安定領域と称する。
【0062】
微小領域検出部12−1〜12−mが「1」領域と「0」領域との境界付近の不安定領域と対向すると、検出素子eは、隣接する微小領域の影響を受けるために抵抗値が不安定となる。したがって、微小領域検出部12−1〜12−mは、出力が不安定となる。
【0063】
したがって、各微小領域検出部12−1〜12−mが不安定領域に存在するときには、ABS検出部3はnビットの符号を正確に検出することが不可能となり、位置検出装置1はABSトラック2に対するABS検出部3の位置を検出することが不可能となる。
【0064】
以下では、本発明の第2の実施の形態として、各微小領域検出部が不安定領域に存在するときにも、ABSトラックに対するABS検出部の位置を検出することが可能な位置検出装置について説明する。
【0065】
図6に示すように、位置検出装置50は、ABSトラック51と、ABS検出部52と、インクリメンタルトラック(以下、INCトラックと称する。)53と、INCトラック用検出部(以下、INC検出部と称する。)54と、絶対位置検出部55とを備える。位置検出装置50は、4ビットのABS値を検出する。
【0066】
ABSトラック51は、物理的性質が異なる2種類の微小領域が、複数の互いに異なるnビットの符号を与える配列で一列に並べられたパターンである。また、1つの微小領域は符号1ビットを示す。本実施の形態では、4次の原始多項式によって生成された最大周期系列に従って、「0」で表される微小領域と「1」で表される微小領域とが並べられている。
【0067】
ABS検出部52は、第1のABSヘッド60−1と、第2のABSヘッド60−2と、第3のABSヘッド60−3と、第4のABSヘッド60−4(以下、総称するときは、第1〜第4のABSヘッド60−1〜60−4という。)を備える。第1〜第4のABSヘッド60−1〜60−4は、電源61に接続されている。ABS検出部52は、ABSトラック51から4ビットのABS値を検出する。なお、ABS検出部52については、詳細を後述する。
【0068】
INCトラック53は、波長λ/2の周期で物理的性質が変化するパターンであり、ABSトラック2に併設される。
【0069】
INC検出部54は、INCトラック53の長手方向に移動可能に設けられている。また、INC検出部54は、ABS検出部52がABSトラック53の長手方向へ移動するのに従って、INCトラック53の長手方向に移動する。INC検出部54は、第1のインクリメンタルトラック用ヘッド(以下、INCヘッドと称する。)62−1と、第2のINCヘッド62−2とを備える。第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2は、検出面がそれぞれINCトラック53に対向して配置される。第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2は、電源63に接続されている。
【0070】
第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2は、INCトラック53からの情報を感知する。位置検出装置50では、第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2が感知した情報に基づいて絶対位置検出部54が演算を行うことで、微小領域検出部12−1〜12−mがABSトラック2の微小領域におけるどの位置で情報を感知したかを判断する。
【0071】
第1のINCヘッド62−1は、検出素子e31と、検出素子e32と、出力端子64とを備える。
【0072】
検出素子e31及び検出素子e32は、ABSヘッド10−1〜10−xで使用された検出素子eと同じものを使用することができる。検出素子e31と検出素子e32とは直列に接続され、検出素子e31が電源63と接続され、検出素子e32はアースに接続される。また、検出素子e31と検出素子e32とは、λ/2の間隔で配置される。さらに、検出素子e31と検出素子e32との間に出力端子64が備えられる。
【0073】
第2のINCヘッド62−2は、検出素子e33と、検出素子e34と、出力端子65とを備える。
【0074】
検出素子e33及び検出素子e34は、ABSヘッド10−1〜10−xで使用された検出素子eと同じものを使用することができる。検出素子e33と検出素子e34とは直列に接続され、検出素子e33が電源63と接続され、検出素子e34はアースに接続される。また、検出素子e33と検出素子e34とはλ/2の間隔で配置される。さらに、検出素子e33と検出素子e34との間に出力端子65が備えられる。
【0075】
なお、本実施の形態では、検出素子e31と検出素子e33との間隔を5/4λとしている。検出素子e31と検出素子e33との間隔を5/4λとすることで、第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2からは、それぞれ位相がπ/2ずれた信号が検出される。
【0076】
絶対位置検出部55は、ABSトラック51に対するABS検出部52の位置を検出する。なお、絶対位置検出部55については、詳細を後述する。
【0077】
以下では、ABS検出部52について詳細に説明する。
【0078】
ABS検出部52では、第1のABSヘッド60−1と第3のABSヘッド60−3とが第1のABSヘッド群66−1を構成して4ビットのABS値を検出し、第2のABSヘッド60−2と第4のABSヘッド60−4とが第2のABSヘッド群66−2を構成して4ビットのABS値を検出する。
【0079】
第1のABSヘッド群66−1においては、第1のABSヘッド60−1がABS値の0ビット目と1ビット目とを検出し、第3のABSヘッド60−3がABS値の2ビット目と3ビット目とを検出する。また、第2のABSヘッド群66−2においては、第2のABSヘッド60−2がABS値の0ビット目と1ビット目とを検出し、第4のABSヘッド60−4がABS値の2ビット目と3ビット目とを検出する。
【0080】
第1のABSヘッド60−1は、第1の微小領域検出部70−1と第2の微小領域検出部70−2とを備える。また、第2のABSヘッド60−2は、第3の微小領域検出部71−1と、第4の微小領域検出部71−2とを備える。さらに、第3のABSヘッド60−3は、第5の微小領域検出部72−1と第6の微小領域検出部72−2とを備える。さらにまた、第4のABSヘッド60−4は、第7の微小領域検出部73−1と第8の微小領域検出部73−2とを備える。
【0081】
なお、第1の微小領域検出部70−1、第3の微小領域検出部71−1、第5の微小領域検出部72−1、第7の微小領域検出部73−1は、ABS検出部40に備えられた第1のABSヘッド41−1における第1の微小領域検出部41−1と同じ構成であるので、詳細な説明については、第1の微小領域検出部41−1における説明を援用する。また、第2の微小領域検出部70−2、第4の微小領域検出部71−2、第6の微小領域検出部72−2、第8の微小領域検出部73−2は、ABS検出部40に備えられた第1のABSヘッド41−1における第2の微小領域検出部41−2と同じ構成であるので、詳細な説明については、第2の微小領域検出部41−2における説明を援用する。
【0082】
ABS検出部52では、第1のABSヘッド60−1と第2のABSヘッド60−2とが、第1の微小領域検出部70−1と第3の微小領域検出部71−1との間隔をw1とするときに、w1=(2y+1)λ/2(但し、yは自然数。)となる位置関係で配設される。また、第3のABSヘッド60−3と第4のABSヘッド60−4とが、第5の微小領域検出部72−1と第7の微小領域検出部73−1との間隔をw2とするときに、w2=(2z+1)λ/2(但し、zは自然数。)となる位置関係で配設される。さらに、第1のABSヘッド60−1と第3のABSヘッド60−3とが、第1の微小領域検出部70−1と第5の微小領域検出部72−1との間隔をw3とするときに、w3=aλ(但し、aは自然数。)となる位置関係で配設される。さらにまた、第2のABSヘッド60−2と第4のABSヘッド60−4とが、第3の微小領域検出部71−1と第7の微小領域検出部73−1との間隔をw4とするときに、w4=bλ(但し、bは自然数。)となる位置関係で配設される。
【0083】
以上説明した位置関係で第1〜第4のABSヘッド60−1〜60−4を配設することにより、第1のABSヘッド群66−1に備えられた各微小領域検出部(第1の微小領域検出部70−1、第2の微小領域検出部70−2、第5の微小領域検出部72−1、第6の微小領域検出部72−2)と、第2のABSヘッド群66−2に備えられた各微小領域検出部(第3の微小領域検出部71−1、第4の微小領域検出部71−2、第7の微小領域検出部73−1、第8の微小領域検出部73−1)とが共に不安定領域に存在することがなくなる。
【0084】
したがって、位置検出装置1では、第1のヘッド群66−1に備えられた各微小領域検出部が不安定領域と対向しているときには、第2のヘッド群66−2が検出したABS値に基づいてABSトラック51に対するABS検出部52の位置を検出することが可能となる。一方、第2のヘッド群66−2に備えられた各微小領域検出部が不安定領域と対向しているときには、第1のヘッド群66−1が検出したABS値に基づいてABSトラック51に対するABS検出部52の位置を検出することが可能となる。すなわち、位置検出装置50によれば、ABS検出部52の位置に拘わらず、ABSトラック51に対するABS検出部52の位置を正確に知ることが可能となる。
【0085】
つぎに、絶対位置検出部55について詳細に説明する。
【0086】
絶対位置検出部55は、図7に示すように、内挿部80と、ヘッド選択部81と、A/D変換部82と、ROM83と、演算部84とを備える。
【0087】
内挿部80は、第1のINCヘッド62−1及び第2のINCヘッド62−2が感知した情報に基づいて、微小領域内の第1〜第4のABSヘッド60−1〜60−4の位置を検出する。内挿部80は、例えば特許第2571394号に開示された方法に従って、1/v内挿(但し、v>2。)及び1/2内挿を行う。
【0088】
内挿部80が特許第2571394号に開示された方法に従って1/v内挿を行うと、図8中(A)に示す各INCヘッド62−1,62−2から出力する信号に基づいて、図8中(B)に示すデジタル信号(以下、1/v内挿信号という。)が得られる。1/v内挿信号は演算部84においてABS値と加算される。演算部84が1/v内挿信号とABS値とを加算することにより、位置検出装置50は、ABSトラック51に対するABS検出部52の位置をABS値の1/vの精度で検出することが可能となる。
【0089】
また、内挿部80が特許第2571394号に開示された方法に従って1/2内挿を行うと、図9中(A)に示すような各INCヘッド62−1,62−1から出力する信号に基づいて、図9中(B)に示すデジタル信号(以下、1/2内挿信号という。)が得られる。1/2内挿信号は「0」又は「1」で示される。本実施の形態では、1/2内挿信号が「0」であるときには、第1のヘッド群66−1に備えられた各微小領域検出部が不安定領域と対向しており、1/2内挿信号が「1」であるときには、第2のヘッド群66−2に備えられた各微小領域検出部が安定領域と対向している。1/2内挿信号は、ヘッド選択部81へ供給される。なお、1/2内挿信号が「0」であるときに第1のヘッド群66−1に備えられた各微小領域検出部が安定領域と対向しており、1/2内挿信号が「1」であるときに第2のヘッド群66−2に備えられた各微小領域検出部が不安定領域と対向していても良い。
【0090】
ヘッド選択部81は、内挿部80から供給された1/2内挿信号に応じて、第1のヘッド群66−1から出力された信号と第2のヘッド群66−2から出力された信号とのうち、A/D変換部82へ供給する信号を選択する。本実施の形態では、ヘッド内挿部81は、1/2内挿信号が「0」のときには第2のヘッド群66−2から出力された信号をA/D変換部82へ供給し、1/2内挿信号が「1」のときには第1のヘッド群66−1から出力された信号をA/D変換部82へ供給する。
【0091】
A/D変換部82は、ヘッド選択部81から供給されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、ROM83へ供給する。
【0092】
ROM83は、A/D変換部82から供給された信号とABSトラック51に対するABS検出部52の位置を区間で示す区間絶対位置信号との関係を示すデータが記憶されている。当該データは、A/D変換部82から供給された信号が第1のヘッド群66−1から出力された信号である場合と、第2のヘッド群66−2から出力された信号である場合とに応じて記憶されている。ROM83では、A/D変換部82から供給された信号が第1のヘッド群66−1から出力された信号であるか第2のヘッド群66−2から出力された信号であるかを判断し、ABSトラック51に対するABS検出部52の位置を示す区間絶対位置信号を出力する。
【0093】
演算部84は、ROM83から供給された区間絶対位置信号と、内挿部80から供給された1/v内挿信号とを加算し、ABSトラック51に対するABSヘッド52の位置を、区間絶対位置信号の1/vの精度で示す。
【0094】
以下では、位置検出装置50の具体的な動作について詳細に説明する。
【0095】
先ず、第1のABSヘッド群66−1及び第2のABSヘッド群66−2が、それぞれABSトラックから4ビットのABS値を検出し、検出したABS値に応じた信号を出力する。第1のABSヘッド群66−1及び第2のABSヘッド群66−2が出力した信号は、ヘッド選択部81へ供給される。
【0096】
また、INC検出部54がINCトラック53から物理的性質を検出し、検出した物理的性質に応じた信号を出力する。INC検出部54が出力した信号は、内挿部80へ供給される。
【0097】
次に、内挿部80は、INC検出部54から供給された信号に基づいて、1/2内挿及び1/v内挿を行い、1/2内挿信号及び1/v内挿信号を出力する。1/2内挿信号はヘッド選択部81へ供給され、1/v内挿信号は演算部84へ供給される。
【0098】
ヘッド選択部81は、供給された1/2内挿信号が「0」であるときには第2のABSヘッド群66−2から供給された信号をA/D変換部82へ供給し、供給された1/2内挿信号が「1」であるときには第1のABSヘッド群66−1から供給された信号をA/D変換部82へ供給する。
【0099】
次に、A/D変換部82が、ヘッド選択部81から供給された信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換する。
【0100】
次に、ROM83は、A/D変換部82から供給された信号が、第1のABSヘッド群66−1から出力されたものであるか、第2のABSヘッド群66−2から出力されたものであるかを判断し、判断した結果に基づいて、A/D変換部82から供給された信号を区間絶対位置信号に変換する。区間絶対位置信号は、演算部84へ供給される。
【0101】
そして、演算部84が、区間絶対位置信号と1/v内挿信号とを加算して、ABSトラック51に対するABS検出部52の位置を検出する。
【0102】
以上説明したように、位置検出装置50では、ABS検出部52が4ビットのABS値を検出可能なABSヘッド群を2つ備えている。2つのABSヘッド群は、一方が不安定領域と対向しているときに、他方が安定領域と対向している位置関係で配置されている。
【0103】
すなわち、位置検出装置50は、ヘッド選択部81が、ABS検出部52の位置に応じて第1のヘッド群66−1から出力された信号と、第2のヘッド群63−2から出力された信号とのうちいずれかを選択し、選択した信号をROM83へ供給することにより、ABS検出部52の位置に拘わらずABSトラック51に対するABS検出部52の位置を正確に知ることができ、且つ配線が少ないものとなる。また、位置検出装置50は、配線を少ないために、構成を簡略化することが可能となり、設計が容易なものとなる。
【0104】
【発明の効果】
本発明に係る位置検出装置は、m個の微小領域検出手段からそれぞれ出力された異なる重み付けがされた信号を、トラック用ヘッドが合成して出力することにより、トラック用ヘッドが、検出したmビットのパターンに応じて異なる信号を出力する。すなわち、本発明に係る位置検出装置では、n個よりも少ない数のヘッドによって、nビットのパターンを検出することが可能となる。したがって、本発明に係る位置検出装置は、nビットのパターンを検出するために備えるヘッドの数を少なくすることが可能となり、構成を簡略化することが可能となる。
【0105】
また、本発明に係る位置検出装置は、構成を簡略化することにより、設計し易いものとなる。さらに、検出する符号のビット数を増やすことが容易となり、高精度化及び高分解能化を図ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した位置検出装置を示す模式図である。
【図2】同位置検出装置に備えられたABS検出部を示す模式図である。
【図3】同ABS検出部の具体例を示す模式図である。
【図4】同ABS検出部の具体例を示す他の模式図である。
【図5】同ABS検出部の具体例を示すさらに他の模式図である。
【図6】本発明を適用した他の位置検出装置であり、インクリメンタルトラックが備えられた位置検出装置を示す模式図である。
【図7】同位置検出装置に備えられた絶対位置検出部のブロック図である。
【図8】内挿部が1/v内挿を行うときに供給される信号と出力される信号とを示す図である。
【図9】内挿部が1/2内挿を行うときに供給される信号と出力される信号とを示す図である。
【図10】従来の位置検出装置を示す模式図である。
【符号の説明】
2 ABSトラック、10−1 ABSヘッド、11 電源、12−1〜12−m 微小領域検出部

Claims (2)

  1. 物理的性質が異なる2種類の微小領域が、ピッチλ(但し、λ>0)で一列に並べられたトラックと、
    上記微小領域の物理的性質を検出して信号を出力するm(但し、mは2以上の整数。)個の微小領域検出手段が上記トラックに沿ってλの間隔で配置されており、トラックに沿った方向に移動可能であり、該m個の微小領域検出手段が出力した信号を合成して出力するヘッドとを備え、
    上記m個の微小領域検出手段は、該m個の各微小領域検出手段が、他の微小領域検出手段のうち任意の2つ以上の該微小領域検出手段が出力する信号の和以外の値である、それぞれ異なる重み付けがされた信号を出力し、
    上記トラックは、物理的性質が異なる2種類の微小領域が、複数の互いに異なるn(但し、nはm以上の整数。)ビットの符号を与える配列で一列に並べられたアブソリュートトラックであること
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 上記ヘッドのm番目の微小領域検出手段には、m番目の上記微小領域と対向して、2 m−1 個の検出素子が設けられること
    を特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
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