JP4051896B2 - Distribution board - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱本体内に複数のブレーカが収納された分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の分電盤として、特開2001−69620号公報に開示されたものがある。この公報に記載の分電盤は、図13ないし図17に示すように、前面(図13の手前側)が開放された箱本体10’と、箱本体10’の前面に取着される蓋体20’とからなる箱体1’に、ブレーカとして1個の主幹開閉器(主幹ブレーカ)31’および複数個の分岐開閉器(分岐ブレーカ)32’が収納され、主幹開閉器31’と分岐開閉器32’とが導電バー90a’,90b’,90c’を介して電気的に接続されている。主幹開閉器31’および分岐開閉器32’は、それぞれ開閉操作のためのハンドル31a’,32a’を備え、ハンドル31a’,32a’を前面側となるように箱本体10’に収納されている。分岐開閉器32’は上下2段に配列され、上下の分岐開閉器32’の間に挟まる形で左右方向に延長された導電バー90a’〜90c’が箱本体10’に収納されている。蓋体20’には主幹開閉器31’のハンドル31a’を操作可能とするように前面側と露出させる窓孔21a’と、上段の分岐開閉器32’のハンドル32a’を操作可能とするように前面側に露出させる窓孔21b’と、下段の分岐開閉器32’のハンドル32a’を操作可能とするように前面側に露出させる窓孔21c’とが開口されている。
【0003】
箱本体10’は矩形状に形成された背板11’の外周縁の全周に亘って側板12’が前方に突設された形状に形成され、背板11’には矩形状に開口した開口窓13’が形成されている。
【0004】
ところで、上述の分電盤は、主幹開閉器31’が前面側に取り付けられた第1架台40’と、分岐開閉器32’が前面側に取り付けられた第2架台50’とで構成される基板が、箱本体10’の背板11’に取着されている。第2架台50’は、図17に示すように、一対のフレーム130,130と、両フレーム130,130間に架設され固定ねじ141により固定される取付板140とを備えている。フレーム130,130と取付板140とはともに板金(鉄板)により形成されている。また、取付板140の前面側には、導電バー90a’〜90c’を支持する合成樹脂成形品のバー支持部材80’が取着され、さらに、分岐開閉器32’を取り付けるための合成樹脂成形品からなる取付ベース150(図15参照)がバー支持部材80’と取付板140とに跨る形で取着されている。
【0005】
導電バー90a’〜90c’は分岐開閉器32’を接続するために設けられており、上下2段に6個ずつの分岐開閉器32’を配列している。分岐開閉器32’の電源側には図15および図16に示すように、スリット状の3つの端子部37a’,37b’,37c’が設けられており、端子部37a’〜37c’のうち端子部37a’には中性極の導電バー90aが挿入され、端子部37b’,37c’には電圧極の導電バー90b’,90c’の接続片97’から延長された挿入端子片97b’,97a’が挿入されている。つまり、分岐開閉器32’にはいわゆるプラグイン式のものが用いられている。したがって、分岐開閉器32’を導電バー90a’〜90c’に接続する作業が容易になっている。ただし、各分岐開閉器32’はそれぞれ各導電バー90a’〜90c’のうちの2本にのみ電気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。例えば、図15に示す例では、端子部37a’,37c’にのみ受け刃35a’,35c’が設けられており、端子部37a’に導電バー90a’が接続され、端子部37c’に挿入端子片97a’が接続されるが、挿入端子片97b’は端子部37b’に挿入されるだけで電気的な接続は行われていない。すなわち、各分岐開閉器32’は、端子部37a’,37c’が電源側端子となる。
【0006】
なお、分岐開閉器32’の負荷側には、外部から器体内に挿入された電線導体が接続される端子板と、端子板との間に電線導体を挟持する鎖錠ばねとからなるいわゆる速結端子が負荷側端子として設けられている。また、分岐開閉器32’は、電源側端子と負荷側端子との間の電路に介挿され器体内に収納された接点と、接点の閉極状態において上記電路への通電量に応じて変形して過電流が流れると接点が強制開極するように変形するバイメタルが器体内に収納されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分電盤にあっては、一般的に、分岐開閉器と導電バーとの接続部や、分岐開閉器の負荷側端子(出力端子)と電線導体(出力線)との接続部などで熱が発生するが、分岐開閉器の近傍で発生した熱を素早く逃がしにくいという問題がある。ここに、分岐開閉器は、過電流時にバイメタルによって接点を強制開極させる関係上、箱体内部の熱によって引き外し特性がばらついてしまうという不具合がある。
【0008】
特に、上述した従来構成の分電盤にあっては、分岐開閉器32’と導電バー90a’〜90c’のうちの2本とをプラグイン式(差込接続式)で接続するものであり、端子部37a’〜37c’のうち端子部37a’には中性極の導電バー90aが挿入され、端子部37b’,37c’には電圧極の導電バー90b’,90c’の接続片97’から延長された挿入端子片97b’,97a’が挿入されているので、導電バー90b’,90c’と分岐開閉器32’との間の間隔が狭くなって、導電バー90a〜90c’と分岐開閉器32’との間に熱が蓄積されてしまい、分岐開閉器32’の引き外し特性のばらつきが大きいという不具合があった。また、分岐開閉器32’が上下2段に設けられているので、上下の分岐開閉器32’の間の距離が短く、上下の分岐開閉器32’の間の空間に熱が蓄積されやすいという不具合があった。
【0009】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ブレーカ近傍の熱を逃がしやすく、ブレーカの引き外し特性を安定化することができる分電盤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、背板の周縁の全周が側板に囲まれた前面開口する箱本体と、箱本体の前面に取着される蓋体と、複数のブレーカが前面側に配置され箱本体の内部に収納される基板と、基板の背面に当接する形で配設されブレーカから基板に伝わる熱を放熱する放熱部材とを備え、前記複数のブレーカとして主幹ブレーカと主幹ブレーカの負荷側端子に接続された導電バーの延長方向に並設され電源側端子が導電バーを介して主幹ブレーカに電気的に接続された分岐ブレーカとを備え、前記放熱部材が導電バーの延長方向に直交する方向の両側で前記背板に取着されるものであって、前記背 板には、前記放熱部材を取り付けるための複数の取付部が設けられ、取付部は、放熱部材を取着する位置を導電バーの延長方向で可変できるように導電バーの延長方向に並設されてなることを特徴とするものであり、ブレーカから発生する熱が基板に伝わり、基板の熱を放熱部材で素早く放熱させることができるから、ブレーカ近傍の熱を逃がしやすく、ブレーカの引き外し特性が安定する。また、前記放熱部材を取着する位置を導電バーの延長方向で可変することができるから、ブレーカの数に応じて放熱部材を取着する位置を適宜変更することができ、しかも、ブレーカの数が多い場合には、複数の位置にそれぞれ放熱部材を取着することにより、ブレーカの数が多いにも関わらずブレーカ近傍の熱を素早く逃がすことが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、図1ないし図4に示すように、1つの主幹開閉器(主幹ブレーカ)31と複数の分岐開閉器(分岐ブレーカ)32とを内器として箱体1の中に配置した住宅分電盤であって、分岐開閉器32は上下2段に配置してある。箱体1は合成樹脂成形品であり矩形枠状の箱本体10と、箱本体10の前面側(図1における右側)に結合される蓋体20とで構成される。
【0012】
箱本体10は矩形枠状に形成された背板11の外周縁の全周に亘って側板12が前方に突設された形状に形成され、背板11には矩形状に開口した配線用の開口窓13が形成される。背板11の左右両端部にはそれぞれ上下2個の支持台14a,15aが突設され、両支持台14a,15aの周囲にはそれぞれ断面L字状であって矩形領域の角部をなすように配列されたガイド壁14b,15bが形成される。上側の支持台14aには下方に隣接して背板11からの突出寸法が支持台14aよりもやや大きい抜止ボス14cが形成される。また、下側の支持台15aの周囲に設けたガイド壁15bの前端面には下半分程度の受け片15cが連続一体に形成されている。背板11から受け片15cまでの寸法は背板11から支持台15aの先端面までの寸法よりもやや大きく設定されている。背板11における開口窓13の周縁には全周に亘って前方に突出する補強突条11aが形成されており、補強突条11aにより開口窓13の周部が補強されている。つまり、比較的大面積である開口窓13を形成しながらも、補強突条18により剛性を保つことができる。さらに背板11のうち開口窓13の上下の周縁には左右方向に等ピッチで多数個の通し孔16が形成される。ところで、開口窓13における左右方向の中間部には上下の通し孔16に螺合する固定ねじ17a(図3参照)を用いて中桟17が取り付けられる。中桟17には上下2個の載置台18a,19aが形成され、下側の載置台19aには受け片15cと同様に断面L字状に形成された受け片19bが設けられる。
【0013】
一方、蓋体20は後端部外周面が箱本体10の側板12の前端部外周面にほぼ一致し、矩形状に形成された3個の窓孔21a〜21cが開口する。窓孔21aは箱本体10に収納された主幹開閉器31のハンドル31aおよび後述する一次送り開閉器33のハンドル33aを操作可能とするために蓋体20の前面側に露出させ、窓孔21b,21cは分岐開閉器32のハンドル32aを操作可能とするために蓋体20の前面側に露出させる。つまり、主幹開閉器31と一次送り開閉器33とのハンドル31a,33aを1つの窓孔21aから露出させることができる。
【0014】
ところで、箱本体10の背板11に形成した開口窓13の左側の支持台14a,15aと中桟17に設けた載置台18a,19aとの間には主幹開閉器31を取り付ける第1架台40が架設され、開口窓13の右側の支持台14a,15aと中桟17に設けた載置台18a,19aとの間には分岐開閉器32を取り付ける第2架台50が架設される。第1架台40と第2架台50とは互いに連結され一体化される。
【0015】
第1架台40と第2架台50とを連結した状態では全体として矩形状をなし、左右両側縁の上下両端部にそれぞれ支持片41,51を突設した形になる。各支持片41,51には、支持台14a,15aに螺入される取付ねじ25(図3参照)の頭部の直径よりも大きい丸孔状の大径部の上縁の一部に取付ねじ25の頭部の直径よりも幅狭の溝部が連続する鍵穴状に形成された取付孔41a,51aがそれぞれ形成されている。したがって、各支持台14a,15aに取付ねじ25を緩く螺入した状態で、取付ねじ25の頭部に取付孔41a,51aの大径部を通し、取付ねじ25の頭部を溝部に対応する部位までスライドさせた後に取付ねじ25を締め付けることにより箱本体10に第1架台40および第2架台50を容易に取り付けることができる。また、上述したように支持台14a,15aの周囲にはガイド壁14b,15bが形成されているから、第1架台40および第2架台50の取付位置をガイド壁14b,15bに合わせることで容易に位置決めできる。さらに、下側のガイド壁15bおよび中桟17にはそれぞれ受け片15c,19bが形成されているから、第1架台40および第2架台50の一部を受け片15c,19bの後面側に重複させれば、取付ねじ25が万一外れても受け片15cで第1架台40および第2架台50の荷重を受けることができる。
【0016】
取付孔41a,51aの溝部に取付ねじ25を挿入した状態では、取付孔41a,51aの大径部に抜止ボス14cが挿入されるように抜止ボス14cの位置が設定されており、取付ねじ25を締め付けた後には、支持片41,51は箱本体10に対して回り止めされる。また、抜止ボス14cが取付孔41a,51aの大径部に挿入されることによって、取付ねじ25が多少緩んでも支持片41,51が箱本体10に対してがたつくのを防止することができる。例えば、地震などの外部振動によって取付ねじ25に緩みが生じたとしても、箱本体10に対して第1架台40および第2架台50が移動したり脱落したりするのを防止することができる。
【0017】
第1架台40は、箱本体10に形成した開口窓13の上下の幅寸法よりも上下の幅寸法が小さい縦長の長方形状に板金(鉄板)により形成されている。図5に示すように、第1架台40の左側縁には上下一対の支持片41が突設され、右側縁には上下一対の連結片42が突設される。連結片42には支持片41と同様の鍵穴状の連結孔42aが形成され、連結孔42aの右側に隣接して止め孔42bが形成されている。主幹開閉器31は第1架台40に対して固定ねじ43を用いて取り付けられる。
【0018】
本実施形態では、主幹開閉器31が遮断された状態でも火災報知器などへの電源を確保することができるように、主幹開閉器31の電源側(一次側)から主幹開閉器31を通さずに電源を得る電源系を設けてあり、この電源系には箱本体10に収納される内器としての一次送り開閉器(一次送りブレーカ)33が挿入される。一次送り開閉器33は分岐開閉器32と同構成を有するものであり、第1架台40の左端部に連結ねじ63を用いて連結された上下方向に長い矩形状の補助取付板60に取り付けられる。なお、一次送り開閉器33は主幹開閉器31に当接させる形で配設されており、一次送り開閉器33の位置決めが容易になっている。また、補助取付板60の長手方向の上半部には、一次送り開閉器33の電源側端子(図示せず)と主幹開閉器31の電源側端子31bにおける一方の電圧極と中性極とを接続線74を介して接続する中継端子台70が取り付けられている。
【0019】
分岐開閉器32を取り付ける第2架台50は、図6に示す形状に板金(鉄板)により形成されたものであり、右端縁の上端部および下端部に支持片51が突設され、左端縁の上端部および下端部に連結片52が突設されている。支持片51には上述したように鍵穴状の取付孔51aが形成されるが、連結片52には連結突起52aが突設され、連結突起52aの右側近傍には止めねじ孔52bが形成されている。連結突起52aは第1架台40の連結片42に設けた連結孔42aにおける大径部に挿入され、止めねじ孔52bには止め孔42bを通して連結ねじ53(図3参照)が螺合する。
【0020】
したがって、第2架台50の連結片52の前面側に第1架台40の連結片42を重ね合わせ、連結突起52aを連結孔42aに挿入するとともに、止め孔42bを通して連結ねじ53を止めねじ孔52bに螺合させることによって、第1架台40と第2架台50とが結合される。この構成によって、連結ねじ53が多少緩んでも第1架台40と第2架台50とが外れるのを防止できる。
【0021】
ところで、第2架台50の上下方向の中央部には左右4個の矩形状の貫き孔54が形成され、第2架台50の上下両端部には左右方向において貫き孔54とほぼ同じ位置で保持孔55が形成されている。貫き孔54および保持孔55は第2架台50の前面側に載置される合成樹脂成形品からなるバー支持部材80を取り付けるために用いられる。保持孔55は上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも大きい長孔状に形成され、下端部における左右のいずれか一方の側縁から抜止片55aが突設された形状に形成されている。
【0022】
バー支持部材80は、図7に示すように、上下方向の中央部に隔壁81を有する。隔壁81は前方に突出し左右方向に延長されており、隔壁81における左右方向の両端部には前方に突出する支持ポスト82が形成される。支持ポスト82の前面(図7の上面)には凹所82aが形成され、凹所82aの底部には図示しないナットが保持されている。また、支持ポスト82の前面には凹所82aの近傍に位置決め突起82bが突設される。バー支持部材80の隔壁81には分離壁81aが一体に形成され、分離壁81aにより隔壁81が8区画に分割されている。
【0023】
バー支持部材80には上下に載置片84が延設されており、各載置片84の左右両端部には後方に凹没した凹所84aが2個ずつ形成され、各凹所84aの底部には図示しないナットが保持されている。各載置片84の上下の中間部には隔壁81側が後退する段差部85が形成され、段差部85と隔壁81との間には左右方向に並ぶ8本の係止部86が前方に立設される。係止部86は左右方向においては分離壁81aにより分割された各区間の中間部に位置し、各係止部86の前端部には隔壁81に向かって突出する保持爪86a(図9参照)が形成される。さらに、1つおきで4個の分離壁81aには引掛爪81bが突設される。引掛爪81bは分離壁81aにおいて隔壁81よりも上側では上向きに突設され、隔壁81よりも下側では下向きに突設される。さらに、段差部85において隔壁81に対向する面には保持爪85aが突設される。隔壁81の上側の載置片84の上端縁および隔壁81の下側の載置片84の下端縁にはそれぞれ8個ずつの遮断器取付片87が並設されている。遮断器取付片87の機能については後述する。
【0024】
ところで、バー支持部材80における上述の引掛爪81bは、載置片84に挿通されるスライドコアを用いてアンダカット部を形成する方法で形成してある。したがって、載置片84にはスライドコアを通過するための透孔81cが形成される。また、載置片84の後面には図8に示すように各透孔81cの周囲においてボス部81dが後方に突設される。載置片84の後面には左右方向の断面がL字状に形成された上下各4個ずつのスライド片88が突設される。スライド片88の上下方向の寸法は、第2架台50に設けた保持孔55において抜止片55aよりも上側の部分に挿入可能となるように設定される。載置片84には各スライド片88の先端部をそれぞれ前方から視認可能とする複数個の確認孔84bが開口する。
【0025】
しかして、バー支持部材80を第2架台50に取り付けるに際しては、スライド片88を保持孔55の上部に挿入した後に、図10に示すように、バー支持部材80を第2架台50に対して下方にスライドさせると、スライド片88が抜止片55aに係合し、バー支持部材80が第2架台50に結合される。また、バー支持部材80が第2架台50に結合された状態においてボス部81dは貫き孔54に挿入され、バー支持部材80の第2架台50に対する取付強度が高まるとともに、透孔81cを通る沿面距離をボス部81dを設けない場合に比べて大きくとることができる。すなわち、後述するように、載置片84には導電バー90b,90cが載置されるから、ボス部81dを設けていることによって、導電バー90b,90cと第2架台50との沿面距離を大きくとることができる。
【0026】
バー支持部材80は中性極の導電バー90aと2本の電圧極の導電バー90b,90cとの3本の導電バー90a〜90cを同時に保持でき、電圧極の導電バー90b,90cについては幅の異なる2種類の導電バー90b,90cを選択的に使用することが可能となるように構成されている。つまり、電流容量に応じて幅の異なる導電バー90b,90cを選択するから、電流容量に応じて厚みの異なる導電バー90b,90cを選択する場合に比較すると、電流容量が大きい場合に用いる導電バー90b,90cの表面積をより大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。ただし、図示例では狭幅の導電バー90b,90cを用いる例を示してある。
【0027】
中性極の導電バー90aは2つの支持ポスト82の間に架設される。導電バー90aには長手方向において等ピッチで挿通孔91が形成されている。導電バー90aの両端部には端子片92が延設され、端子片92には端子ねじ93(図3参照)が挿入される端子孔94が形成されている。端子ねじ93は凹所82aの底部に設けたナットに螺合し、これによって導電バー90aが支持ポスト82に固定される。
【0028】
一方、電圧極の各導電バー90b,90cは隔壁81の上下においてそれぞれ載置片84の前面に重ねて配置される。導電バー90b,90cの長手方向の両端部にはそれぞれ端子孔95が形成される。端子孔95には端子ねじ96(図3参照)が挿入され、端子ねじ96は載置片84に設けた凹所84aの底部に保持されているナットに螺合する。さらに、導電バー90b,90cの短手方向の一側縁には前方に向かって接続片97が突設される。接続片97には2本の挿入端子片97a,97bが延設され、一方の挿入端子片97aは接続片97から導電バー90b,90cに対向するように接続片97に対して直交方向に延長され、他方の挿入端子片97bは導電バー90b,90cから離れるように接続片97に対して直交方向に延長される。また、導電バー90b,90cから挿入端子片97bまでの距離は挿入端子片97aまでの距離よりも大きくなっている。したがって、挿入端子片97a,97bは前後に位置することになる。さらに、導電バー90b,90cを載置片84に取り付けた状態では、互いに他方の導電バー90b,90cに設けた挿入端子片97b,97aが前後に位置し、かつ両挿入端子片97a,97bの先端縁の位置が上下左右において揃うように位置する。このような配置によって、前後に並ぶ2つの挿入端子片97b,97aは互いに他の導電バー90b,90cに接続されていることになる。ここで、支持ポスト82に取り付けられた中性極の導電バー90aの短手方向の端縁も上下方向における位置が両挿入端子片97a,97bの先端縁と一致する。なお、異なる導電バー90b,90cに設けた接続片97は隔壁81によって絶縁される。
【0029】
ところで、導電バー90b,90cの長手方向の両端部には支持ポスト82の角部に合致する形状の切欠部98が形成されている。したがって、切欠部98と支持ポスト82とが係合することによって、導電バー90b,90cはバー支持部材80に対して左右方向に位置決めされることになる。また、導電バー90b,90cの短手方向の一端部は分離壁81aに設けた引掛爪81bと載置片84との間で保持され、他端部は係止部86に設けた保持爪86aと載置片84との間で保持される。
【0030】
したがって、導電バー90b,90cをバー支持部材80に装着するには、引掛爪81bと載置片84との間に導電バー90b,90cの一端部を挿入し、導電バー90b,90cを載置片84に押しつければ係止部86の保持爪86aと載置片84との間で導電バー90b,90cの他端部が保持される。なお、広幅の導電バー90b,90cを用いる場合には、係止部86が挿入される係止孔を導電バー90b,90cに形成しておき、導電バー90b,90cの短手方向の一端部を分離壁81aに設けた引掛爪81bと載置片84との間で保持するとともに、他端部を段差部85に設けた保持爪85aと載置片84との間で保持することになる。
【0031】
上述のようにしてバー支持部材80に取り付けられた導電バー90a〜90cは主幹開閉器31の負荷側端子31cと電気的に接続される。主幹開閉器31の負荷側端子31cと導電バー90a,90b,90cとは端子ねじ93,96,96を用いて外れないように接続される。
【0032】
導電バー90a〜90cは分岐開閉器32を接続するために設けられており、上述のように上下2段に8個ずつの分岐開閉器32を配列している。分岐開閉器32は一次送り開閉器33と同形状であって、電源側には図4および図9に示すようなスリット状の3つの端子部37a〜37cが設けられる。端子部37a〜37cのうち端子部37aには中性極の導電バー90aが挿入され、端子部37b,37cには電圧極の導電バー90b,90cの挿入端子片97b,97aが挿入される。つまり、分岐開閉器32にはいわゆるプラグイン式のものを用いる。ただし、各分岐開閉器32はそれぞれ各導電バー90a〜90cのうちの2本にのみ電気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。例えば、図9に示す例では、端子部37a,37cにのみ受け刃35a,35cが設けられており、端子部37aに導電バー90aが接続され、端子部37cに挿入端子片97aが接続されるが、挿入端子片97bは端子部37bに挿入されるだけで電気的な接続は行われていない。
【0033】
上述したように、バー支持部材80には遮断器取付片87が設けられており、また、バー支持部材80の前面には各遮断器保持片87にそれぞれ対応する部位で遮断器支持片89が突設される。分岐開閉器32の一方の側面には遮断器保持片87に係合する保持溝38が開口する。さらに、分岐開閉器32の前面であって隔壁81寄りの端部には2個の結束用突部39が突設されている。
【0034】
しかして、分岐開閉器32をバー支持部材80に取り付けるに際しては、端子部37aに導電バー90aを挿入し、端子部37b,37cには挿入端子片97b,97aを挿入せずに分岐開閉器32を挿入端子片97b,97aの幅方向にずらしている状態から、分岐開閉器32の保持溝38に遮断器保持片87を挿入するとともに挿入端子片97b,97aを端子部37b,37cに挿入するように分岐開閉器32をスライドさせる。このとき、遮断器支持片89が分岐開閉器32の側面に当接して分岐開閉器32の位置ずれが防止される。
【0035】
上述のようにして、分岐開閉器32がバー支持部材80に固定された状態では、上下の分岐開閉器32の間に分離壁81aの上下幅程度の隙間が形成される。この隙間を覆う形で分岐開閉器32の前面には結束部材100が取り付けられる。結束部材100は8個の分岐開閉器32の幅寸法に相当する長さを有し、上下の分岐開閉器32の間に形成される隙間に挿入される挿入脚101を備える。また、結束部材100は導電バー90aの挿通孔91に圧入される圧入突起102を備え、圧入突起102が挿通孔91に圧入されることによって結束部材100が導電バー90aに固定される。結束部材100には上下の各分岐開閉器32の前面に重なる部位まで延長された結束片103が形成され、結束片103の先端部に設けた切欠溝104が分岐開閉器32の前面に突設された結束用突部39に係合することによって、上下の分岐開閉器32が結束部材100に連結されるようにしてある。この結束部材100を設けていることにより、各分岐開閉器32が結束部材100を介して連結されることになる。要旨ではないから詳述しないが、結束部材100の結束片103は各分岐開閉器32ごとに切欠溝104と結束用突部39との係合状態を解除できるように構成されている。
【0036】
上述したように、第1架台40には主幹開閉器31および一次送り開閉器33が取り付けられ、第2架台50には分岐開閉器32が取り付けられており、本実施の形態では、第1架台40と第2架台50とで、複数のブレーカ(主幹開閉器31、分岐開閉器32、一次送り開閉器33)が前面側に配置され箱本体10の内部に収納される基板を構成している。分岐開閉器32と一次送り開閉器33とは同じ構成であってハンドル32a,33aの開閉操作の際の移動範囲が等しいものを用いる。主幹開閉器31と分岐開閉器32と一次送り開閉器33とは、いずれもハンドル31a〜33aが前面側になるように配置され、かつハンドル31a〜33aの開閉操作時の移動方向が上下方向となるように配置される。また、上下各段の分岐開閉器32ではハンドルの開操作位置と閉操作位置との上下の位置関係が逆になるように配置してある。これは、上下の分岐開閉器32に同構成のものを用い、上下の分岐開閉器32の間に上述した位置関係で導電バー90a〜90cを配置することによって実現される。言い換えると、分岐開閉器32を上下2段に配置しながらも、上下各段の分岐開閉器32の間に導電バー90a〜90cを配置することになり、主幹開閉器31と分岐開閉器32とを接続する電路を箱本体10の中において省スペースで配設することができる。なお、主幹開閉器31の電源側端子31bに接続される電線や分岐開閉器32の負荷側端子に接続される電線は箱本体10の背板11に開口した配線用の開口窓13を通して箱本体10内に導入される。
【0037】
ところで、上述の第2架台50の上下両縁には前方に立設された立設壁56(図9参照)が形成され、バー支持部材80の上下両縁にはそれぞれ後方に立設された立設壁83(図7ないし図9参照)が形成されている。各立設壁56,83の前後方向の寸法はバー支持部材80の載置片84に設けた段差部85の段差にほぼ等しく設定されている。ここにおいて、互いに対向する立設壁56,83の間にはアルミニウムよりなる角柱状の棒体120がそれぞれ配設されている。
【0038】
各棒体120は、分岐開閉器32と第2架台50との間に介在し、棒体120の前面が分岐開閉器32の後面に当接し、棒体120の後面が第2架台50に当接している。なお、各棒体120は、上下各段の分岐開閉器32それぞれにおいて負荷側端子が設けられている側の端部(端子部37a〜37cが形成されている側の端部と反対側の端部)の後面に当接している。したがって、分岐開閉器32の負荷側端子で発生した熱を熱伝導率が鉄板に比べて高いアルミニウムよりなる棒体120を介して第2架台50に伝えることができる。ここに、分岐開閉器32は、従来の分岐開閉器32’と同様、外部から器体内に挿入された電線導体が接続される端子板と、端子板との間に電線導体を挟持する鎖錠ばねとからなるいわゆる速結端子が負荷側端子として設けられており、電源側端子と負荷側端子との間の電路に介挿され器体内に収納された接点と、接点の閉極状態において上記電路への通電量に応じて変形して過電流が流れると接点が強制開極するように変形するバイメタルが器体内に収納されている。
【0039】
上述の各棒体120は、導電バー90a〜90cの延長方向、つまり左右方向が長手方向となるように第2架台50の上下両端部それぞれの前面側に配置されている。ここに、第2架台50の支持片51には、上述したように取付孔51aが形成されているが、取付孔51aの左側近傍には、棒体120の右方向への移動を規制するための位置決めねじ58が取着されている。これに対して、棒体120は右端面(長手方向の一端面)の一部が位置決めねじ58に当接し、左端面(長手方向の他端面)の一部が第1架台40から突設された連結片42の右端縁に当接するように長手方向の寸法が設定されている。したがって、棒体120は左右方向への移動が連結片42および位置決めねじ58により規制され、前後方向への移動が分岐開閉器32と第2架台50とにより規制され、上下方向への移動が立設壁56,83で規制されることになる。
【0040】
ところで、第2架台50の背面側には、開口窓13における左右方向の中間部で第2架台50の背面に当接する形で箱本体11の背板11に取着される放熱ブロック110が配設されている。放熱ブロック110は、図11および図12に示すような形状の放熱部材111を厚み方向に複数枚重ねて連結ピン112で連結することにより形成されている。放熱部材111は、第2架台50の背面に短手方向の一側縁が当接する細長い平板状の放熱板111aと、放熱板111aの短手方向の他側縁から突出し放熱板111aの長手方向に等ピッチで配列された多数のフィン111bとを備えている。ここにおいて、各放熱部材111は、放熱板11の長手方向におけるフィン111bの幅と隣り合うフィン111b間の距離とを同じ値に設定し、さらに、放熱板111aの長手方向の一端からフィン111bまでの距離と放熱板111aの長手方向の他端からフィン111bまでの距離とを上記ピッチの半分だけ異ならせてある。また、放熱板111aは、長手方向に沿って並ぶ複数の突起114が厚み方向の一面側および他面側に交互に打ち出された形で形成されている。つまり、突起114は、放熱板111aの一部を厚み方向に打ち出して形成されており、放熱板111aは、突起114が突設された面と反対側の面において突起114に重なる部位に突起114の打ち出し時に形成された穴115が設けられている。
【0041】
これに対して、放熱ブロック110は、複数枚(図示例では5枚)の放熱部材111を放熱板111aの厚み方向に重ねて複数個並設するにあたって、放熱板111aの厚み方向において隣り合う放熱部材111同士で放熱板111aの長手方向の両端部が逆になるようにして並設してある。したがって、隣り合う放熱部材111で長手方向の両端面の位置を揃えているにもかかわらず、隣り合う放熱部材111について見ればフィン111bが放熱板111aの厚み方向において重ならないので、隣り合う放熱部材111でフィン111bが放熱板111aの厚み方向において重なる場合に比べて放熱面積を大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。また、上述のように各放熱板111aの厚み方向の両面にはそれぞれ複数の突起114が突設されているので、厚み方向において隣り合う放熱板111a間に突起114が介在して放熱板111a間に隙間が形成されるから、放熱面積をさらに大きくすることができ、放熱効果をさらに向上させることができる。
【0042】
上述の放熱部材111を製造する際、2つの放熱部材111の長手方向の両端部が逆になり且つ一方の放熱部材111の隣り合うフィン111b間の隙間に他方の放熱部材111のフィン111bが挟まる形で打ち抜き形成することによって、切屑が少なくなって、放熱部材111を形成するための材料を無駄なく有効に利用できる。しかも、平板状の材料を打ち抜いて放熱板111aとフィン111bとを備えた放熱部材111を形成した後に突起114を打ち出して形成することができるので、放熱部材111の製造作業が容易になる。
【0043】
ところで、各放熱部材111の放熱板111aには、厚み方向に貫設され上述した連結ピン112が挿通される複数の連結孔113が長手方向に沿って設けられており、放熱ブロック110は、複数個の放熱部材111の放熱板111aを上述のように重ね合わせた状態で連結ピン112を挿入し連結ピンの先端部をかしめることによって複数の放熱部材111を連結している。
【0044】
上述のようにして構成された放熱ブロック110は、各放熱板111aの一側縁が前面側となり各放熱板111aの上記一端縁が第2架台50の背面に当接する形で、つまり、フィン111bが後方に向かって突出する形で、金属製の2つの取付部材117を用いて箱本体10の背板11に取着される。取付部材117は、上述の補強突条18との間に放熱ブロック110の長手方向の端部を挟持する押さえ片117aを備え、放熱ブロック110の左側面に当接する保持片117bが押さえ片117aの一側縁(図1における左側縁)から後方に向かって突設され、押さえ片117aの他側縁(図1における右側縁)から段差部117cを介して取付片117dを設けた形状に形成されている。ここに、取付部材117の取付片117dには、背板11の開口窓13の上下の周縁に形成された上述の通し孔16に螺合する取付ねじ118(図3参照)が挿通される挿通孔(図示せず)が形成されている。なお、本実施の形態では、複数枚の放熱部材111を連結ピン112を用いて連結することで放熱ブロック110を構成しているが、放熱部材111を1枚だけ用いてもよい。また、通し孔16が、放熱部材111(本実施の形態では、放熱ブロック110)を取り付けるための取付部を構成している。また、上述のように第1架台40と第2架台50とで基板を構成している。
【0045】
しかして、本実施形態では、基板の背面に当接する形で配設され分岐開閉器32から基板に伝わる熱を放熱する放熱部材111(放熱ブロック110)を備えているので、分岐開閉器32から発生する熱が基板に伝わり、基板の熱を放熱部材111で素早く放熱させることができるから、分岐開閉器32近傍の熱を逃がしやすく、分岐開閉器32の引き外し特性が安定する。また、上述のように分岐開閉器32と第2架台50との間にアルミニウムにより形成された棒体120を介在させてあるので、分岐開閉器32と第2架台50との間での放熱面積を大きくすることができ、分岐開閉器32で発生した熱を第2架台50へより素早く伝えることができるので、放熱部材111のフィン111bで放熱させやすくなる。
【0046】
しかも、箱本体10の背板11には、放熱部材111(放熱ブロック110)を取り付けるための複数の取付部が導電バー90a〜90cの延長方向(図3の左右方向)に並設されているので、放熱部材111(放熱ブロック110)を取着する位置を導電バー90a〜90cの延長方向で可変することができ、分岐開閉器32の数に応じて放熱部材111(放熱ブロック110)を取着する位置を適宜変更することができ、分岐開閉器32の数が多い場合には、複数の位置にそれぞれ放熱部材111(放熱ブロック110)を取着することにより、分岐開閉器32の数が多いにも関わらず各分岐開閉器32近傍の熱を素早く逃がすことが可能になる。ここに、放熱部材111は、アルミニウムにより形成されているので、放熱部材111として例えば鉄板を用いる場合に比べて熱伝導率が高く熱を吸収しやすくなり、分岐開閉器32で発生した熱を基板を介して素早く吸収することが可能となり、分岐開閉器32で発生する熱が引き外し特性へ与える影響をさらに少なくすることができる。また、放熱部材111として例えば鉄板を用いる場合に比べて軽量化が図れ、放熱部材111を設けたことによる分電盤の重量の増加を少なくできるから、放熱部材111の重みで箱本体10が破損する恐れを少なくすることができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明は、背板の周縁の全周が側板に囲まれた前面開口する箱本体と、箱本体の前面に取着される蓋体と、複数のブレーカが前面側に配置され箱本体の内部に収納される基板と、基板の背面に当接する形で配設されブレーカから基板に伝わる熱を放熱する放熱部材とを備え、前記複数のブレーカとして主幹ブレーカと主幹ブレーカの負荷側端子に接続された導電バーの延長方向に並設され電源側端子が導電バーを介して主幹ブレーカに電気的に接続された分岐ブレーカとを備え、前記放熱部材が導電バーの延長方向に直交する方向の両側で前記背板に取着されるものであって、前記背板には、前記放熱部材を取り付けるための複数の取付部が設けられ、取付部は、放熱部材を取着する位置を導電バーの延長方向で可変できるように導電バーの延長方向に並設されてなるものであり、ブレーカから発生する熱が基板に伝わり、基板の熱を放熱部材で素早く放熱させることができるから、ブレーカ近傍の熱を逃がしやすく、ブレーカの引き外し特性が安定するという効果がある。また、前記放熱部材を取着する位置を導電バーの延長方向で可変することができるから、ブレーカの数に応じて放熱部材を取着する位置を適宜変更することができ、しかも、ブレーカの数が多い場合には、複数の位置にそれぞれ放熱部材を取着することにより、ブレーカの数が多いにも関わらずブレーカ近傍の熱を素早く逃がすことが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における分電盤を示す分解斜視図である。
【図2】 同上の正面図である。
【図3】 同上の蓋体を外した状態の正面図である。
【図4】 同上の縦断面図である。
【図5】 同上の要部正面図である。
【図6】 同上の要部分解斜視図である。
【図7】 同上の要部分解斜視図である。
【図8】 同上に用いるバー支持部材を示す斜視図である。
【図9】 同上の要部縦断面図である。
【図10】 同上の要部を一部破断した正面図である。
【図11】 同上の要部を一部破断した分解斜視図である。
【図12】 同上の要部を一部破断した断面図である。
【図13】 従来例を示し蓋体を外した状態の正面図である。
【図14】 同上の正面図である。
【図15】 同上の要部断面図である。
【図16】 同上の要部分解斜視図である。
【図17】 同上の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 箱体
10 箱本体
11 背板
12 側板
13 開口窓
16 通し孔
18 補強突条
20 蓋体
31 主幹開閉器
31a ハンドル
31b 電源側端子
31c 負荷側端子
32 分岐開閉器
32a ハンドル
33 一次送り開閉器
33a ハンドル
40 第1架台
50 第2架台
90a〜90c 導電バー
110 放熱ブロック
111 放熱部材
111a 放熱板
111b フィン
112 連結ピン
114 突起[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a power distribution device in which a plurality of breakers are housed in a box body.BoardIt is about.
[0002]
[Prior art]
A conventional distribution board is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-69620. As shown in FIGS. 13 to 17, the distribution board described in this publication includes a
[0003]
The
[0004]
By the way, the distribution board described above is composed of a
[0005]
The
[0006]
Note that the load side of the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the distribution board, generally, at the connection part between the branch switch and the conductive bar, the connection part between the load side terminal (output terminal) of the branch switch and the electric wire conductor (output line), etc. Although heat is generated, there is a problem that it is difficult to quickly release the heat generated in the vicinity of the branch switch. Here, the branch switch has a problem that the tripping characteristics vary due to the heat inside the box because the contact is forcibly opened by the bimetal at the time of overcurrent.
[0008]
In particular, in the distribution board having the conventional configuration described above, the branch switch 32 'and two of the
[0009]
The present invention has been made in view of the above reasons, and its purpose is to easily distribute heat near the breaker and to stabilize the tripping characteristics of the breaker.BoardIs to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1In order to achieve the above object, a box body having a front opening in which the entire periphery of the back plate is surrounded by side plates, a lid attached to the front surface of the box body, and a plurality of breakers are arranged on the front side. A substrate housed inside the box body, and a heat dissipating member disposed in contact with the back surface of the substrate to dissipate heat transmitted from the breaker to the substrate, and the main breaker and the load side of the main breaker as the plurality of breakers A branch breaker that is arranged in parallel in the extending direction of the conductive bar connected to the terminal and the power supply side terminal is electrically connected to the main breaker via the conductive bar, and the heat dissipation member is orthogonal to the extending direction of the conductive bar Attached to the back plate on both sides in the direction, The plate is provided with a plurality of attachment portions for attaching the heat radiating member, and the attachment portions are arranged in parallel in the extending direction of the conductive bar so that the position where the heat radiating member is attached can be changed in the extending direction of the conductive bar. BecomeThe heat generated from the breaker is transferred to the board, and the heat from the board can be quickly dissipated by the heat dissipating member, so that the heat in the vicinity of the breaker is easily released and the tripping characteristics of the breaker are stable.. Further, since the position where the heat radiating member is attached can be changed in the extending direction of the conductive bar, the position where the heat radiating member is attached can be appropriately changed according to the number of breakers, and the number of breakers can be changed. If there are many, installing heat dissipation members at multiple positions makes it possible to quickly release the heat near the breakers despite the large number of breakers..
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
This embodimentstateAs shown in FIG. 1 to FIG. 4, a residential distribution board in which a main trunk switch (main trunk breaker) 31 and a plurality of branch switches (branch breakers) 32 are arranged in the
[0012]
The
[0013]
On the other hand, the outer peripheral surface of the rear end portion of the
[0014]
By the way, the
[0015]
In a state where the
[0016]
In a state where the mounting
[0017]
The
[0018]
In the present embodiment, the
[0019]
The
[0020]
Therefore, the connecting
[0021]
By the way, four rectangular through
[0022]
As shown in FIG. 7, the
[0023]
The
[0024]
By the way, the above-mentioned hooking claw 81 b in the
[0025]
Thus, when attaching the
[0026]
The
[0027]
The neutral electrode
[0028]
On the other hand, the
[0029]
By the way, a notch 98 having a shape matching the corner of the
[0030]
Therefore, in order to attach the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
As described above, the
[0034]
Therefore, when the
[0035]
As described above, in the state where the
[0036]
As described above, the
[0037]
By the way, standing walls 56 (see FIG. 9) are formed on the upper and lower edges of the
[0038]
Each
[0039]
Each
[0040]
By the way, on the back side of the
[0041]
On the other hand, in the
[0042]
When manufacturing the above-described heat radiating member 111, both end portions in the longitudinal direction of the two heat radiating members 111 are reversed, and the fin 111 b of the other heat radiating member 111 is sandwiched between the adjacent fins 111 b of one heat radiating member 111. By punching and forming in a shape, chips are reduced, and the material for forming the heat dissipation member 111 can be used effectively without waste. Moreover, since the
[0043]
By the way, the heat sink 111a of each heat radiating member 111 is provided with a plurality of connection holes 113 penetrating in the thickness direction and through which the above-described connection pins 112 are inserted along the longitudinal direction. A plurality of heat dissipating members 111 are connected by inserting the connecting
[0044]
The
[0045]
This embodimentstateThen, since the heat dissipation member 111 (heat dissipation block 110) is disposed so as to be in contact with the back surface of the substrate and dissipates heat transmitted from the
[0046]
Moreover, on the
[0047]
【The invention's effect】
The invention of claim 1A box body having a front opening whose entire periphery of the back plate is surrounded by a side plate, a lid attached to the front surface of the box body, and a plurality of breakers are disposed on the front side and stored inside the box body A conductive member connected to the main breaker and the load-side terminal of the main breaker as the plurality of breakers; and a heat dissipating member that dissipates heat transmitted from the breaker to the substrate. A branch breaker that is juxtaposed in the extending direction and whose power supply side terminal is electrically connected to the main breaker via a conductive bar, and the heat dissipation member is attached to the back plate on both sides in a direction perpendicular to the extending direction of the conductive bar. The back plate is provided with a plurality of attachment portions for attaching the heat dissipation member, and the attachment portion can change the position of attaching the heat dissipation member in the extending direction of the conductive bar. In the direction of extension of the conductive bar Formed by setBecause the heat generated from the breaker is transferred to the substrate and the heat from the substrate can be quickly dissipated by the heat radiating member, the heat in the vicinity of the breaker is easily released and the tripping characteristics of the breaker are stabilized.. Further, since the position where the heat radiating member is attached can be changed in the extending direction of the conductive bar, the position where the heat radiating member is attached can be appropriately changed according to the number of breakers, and the number of breakers can be changed. If there are many, installing heat dissipation members at multiple positions makes it possible to quickly release the heat near the breakers despite the large number of breakers.There is an effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a distribution board in an embodiment.
FIG. 2 is a front view of the above.
FIG. 3 is a front view showing a state in which the lid is removed.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of the above.
FIG. 5 is a front view of the main part of the above.
FIG. 6 is an exploded perspective view of the main part of the above.
FIG. 7 is an exploded perspective view of the main part of the above.
FIG. 8 is a perspective view showing a bar support member used in the above.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of the main part of the above.
FIG. 10 is a front view in which the main part is partially broken.
FIG. 11 is an exploded perspective view in which the main part is partially broken.
FIG. 12 is a cross-sectional view in which the main part is partially broken.
FIG. 13 is a front view showing a conventional example with a lid removed.
FIG. 14 is a front view of the above.
FIG. 15 is a sectional view of the main part of the above.
FIG. 16 is an exploded perspective view of the main part of the above.
FIG. 17 is an exploded perspective view of the main part of the above.
[Explanation of symbols]
1 box
10 Box body
11 Backboard
12 Side plate
13 Open window
16 through hole
18 Reinforcing ridge
20 Lid
31 Main switch
31a Handle
31b Power supply terminal
31c Load side terminal
32 Branch switch
32a handle
33 Primary feed switch
33a Handle
40 First stand
50 Second stand
90a-90c conductive bar
110 Heat dissipation block
111 Heat dissipation member
111a Heat sink
111b fin
112 Connecting pin
114 protrusion
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