JP4051320B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、レンズホルダが複数本のワイヤで支持されたワイヤサスペンションタイプの光ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生等に用いられる光ヘッド装置として、対物レンズを保持したレンズホルダをワイヤによって支持したワイヤサスペンション方式の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなワイヤサスペンション方式の光ヘッド装置において、ワイヤは駆動コイルへの給電ワイヤとしても用いられる。このため、フォカーシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向への制御も行うには、図6に示すように、レンズホルダ3の左右両側に、素材および線径(断面積)が同一の3本のワイヤ4、5、6を等しい間隔で上下に配置することになる。また、レンズホルダ3の左右両側に中継基板7を取り付け、この中継基板7に形成されている導電パターン71、72、73を介して各ワイヤ4、5、6から各駆動コイルへの給電を行うことになる。従って、中継基板7では、第1の導電パターン4のワイヤ接続用ランド711に上段のワイヤ4がハンダで接続され、第2の導電パターン72のワイヤ接続用ランド721に中段のワイヤ5がハンダで接続され、第3の導電パターン73のワイヤ接続用ランド731に下段のワイヤ6がハンダで接続される。
【0004】
ここで、3本のワイヤ4、5、6は、等しい間隔で配置されているため、中継基板7上において、ワイヤ接続用ランド711、721、731も等間隔に形成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−73486号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、片側3本のワイヤ4、5、6でレンズホルダ3を支持した場合、レンズホルダ3をチルト方向に駆動した際に、中段のワイヤ5が突っ張ってしまい、レンズホルダ3に予期せぬ動きが発生するという問題点がある。
【0007】
このような問題点に関して、本願出願人は、種々検討した結果、図7に示すように、中段に位置するワイヤ5を上段のワイヤ4と下段のワイヤ6の中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置すれば、中段のワイヤ5の突っ張りに起因するレンズホルダ2の予期せぬ動きを防止できるという知見を得た。しかしながら、この場合、中段のワイヤ5の位置を上方にずらしたことに合わせて、中継基板7では、中央のワイヤ接続用ランド721の位置も上方にずらす必要がある。その結果、左右に配置する中継基板7として同一仕様のものを使用できなくなる。それ故、部品種類が増えるという新たな問題点が発生するとともに、2種類の中継基板を用いると、中継基板を左右、間違えて使用してしまうという問題点もある。
【0008】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、6本のワイヤによってレンズホルダを支持した場合でも、中段のワイヤの突っ張りに起因するレンズホルダの予期せぬ動きを防止でき、かつ、仕様が同一の基板を左右の中継基板として用いることのできる光ヘッド装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダの左右両側で上下3段に配置された計6本のワイヤにより前記レンズホルダをトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、前記レンズホルダの側に搭載されたトラッキング用、フォーカシング用、およびチルト用の3種の駆動コイルと、該3種の駆動コイルと磁気駆動回路を構成する駆動マグネットとを有し、前記6本のワイヤは各々、前記複数の駆動コイルへの給電ワイヤとして用いられている光ヘッド装置において、前記レンズホルダの左右両側で、片側3本のワイヤのうち、中段に位置するワイヤは、上段のワイヤと下段のワイヤの中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置されているとともに、前記レンズホルダの左右両側には、片側3本の前記ワイヤのうち、上段のワイヤが電気的に接続される第1のワイヤ接続用ランドを備えた第1の導電パターン、中段のワイヤが電気的に接続される第2のワイヤ接続用ランドを備えた第2の導電パターン、および下段のワイヤが電気的に接続される第3のワイヤ接続用ランドを備えた第3の導電パターンが形成された中継基板が各々、固着され、左右両側の前記中継基板はいずれも、前記第1の導電パターンと前記第3の導電パターンとが略上下対称に形成されているとともに、前記第2の導電パターンはそれ自身、略上下対称に形成されており、前記第2の導電パターンは、前記第2のワイヤ接続用ランド、該第2のワイヤ接続用ランドと略上下対称なコイル接続用ランド、および前記第2のワイヤ接続用ランドと前記コイル接続用ランドとを接続する配線パターンを備えていることを特徴とする。
【0010】
本発明において、中段に位置するワイヤは、上段のワイヤと下段のワイヤの中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置されているため、中段のワイヤの突っ張りに起因するレンズホルダの予期せぬ動きを防止できる。また、中継基板では、第1の導電パターンと第3の導電パターンとが略上下対称に形成されているとともに、第2の導電パターンはそれ自身、略上下対称に形成されているため、中段に位置するワイヤを中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置した場合でも、仕様が同一の基板を左右の中継基板として用いることのできる。従って、部品種類が増えることがなく、かつ、中継基板を左右、間違えて使用することもない。
【0011】
本発明において、左右両側の前記中継基板はいずれも、略上下対称な外周形状を有していることが好ましい。このように構成すると、レンズホルダの左右において、中継基板の取り付け構造を完全に対称なものとして構成できる。
【0013】
本発明において、前記中段のワイヤは、前記上段のワイヤおよび前記下段のワイヤと比較して細い線材からなることが好ましい。このように構成すると、中段のワイヤの突っ張りに起因するレンズホルダの予期せぬ動きを確実に防止できる。
【0014】
本発明において、前記片側3本のワイヤのうち、近接し合う2本のワイヤのばね定数は、他の1本のワイヤのばね定数と略等しいことが好ましい。このように構成すると、中段のワイヤの突っ張りに起因するレンズホルダの予期せぬ動きをさらに確実に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
(全体構成)
図1、図2および図3は、本発明を適用したワイヤサスペンション方式の光ヘッド装置の斜視図、要部の正面図、および要部の左側面図である。図4(A)、(B)は、図1に示す光ヘッド装置において、レンズホルダの左側でワイヤが接続される中継基板の説明図、およびレンズホルダの右側でワイヤが接続される中継基板の説明図である。
【0017】
図1、図2および図3に示す光ヘッド装置100は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスクに対する情報記録、情報再生を行うものであり、その光学系については図示を省略するが、レーザ光源から出射されたレーザ光をハーフミラーで反射し、対物レンズ2で集光させて光記録ディスクの情報記録面に焦点を結ぶように構成されている。光記録ディスクで反射した光は、対物レンズ2およびハーフミラーを通過して光検出器に入射させ、この光検出器の受光する光信号に基づいて情報再生処理が行われる。また、光検出器から出力信号に基づいて、対物レンズ駆動機構1を駆動制御して対物レンズ2のトラッキング方向(矢印Trで示す)、フォーカシング方向(矢印Foで示す)、およびチルト方向(矢印Tiで示す)の位置や角度をサーボ制御する一方、レーザ光源を駆動制御する。
【0018】
対物レンズ駆動機構1は、対物レンズ2を保持するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3の左右両側で上下3段に配置された計6本のワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bによりレンズホルダ3をトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材10と、レンズホルダ3の側に搭載されたトラッキング用、フォーカシング用、およびチルト用の3種の駆動コイル12、13、14と、これら3種の駆動コイル12、13、14とトラッキング用、フォーカシング用、およびチルト用の磁気駆動回路を構成する駆動マグネット15、16とを有している。
【0019】
これらの駆動コイルおよび駆動マグネットのうち、フォーカシング用駆動コイル12は、レンズホルダ3の胴部に巻回され、このフォーカシング用駆動コイル12の外面に4個の平面コイルからなるトラッキング用駆動コイル13が貼付されている。一対のチルト用駆動コイル14は、角筒状のコイルであり、フォーカシング用駆動コイル12の内側でレンズホルダ3に形成された穴内に装着されている。
【0020】
また、ホルダ支持部材10の側には、フォーカシング用駆動コイル12、およびトラッキング用駆動コイル13に対向するように一対のトラッキング・フォーカシング用駆動マグネット15が配置され、フォーカシング用駆動コイル12、およびチルト用駆動コイル14に対向するように一対のフォーカシング・チルト用駆動マグネット16が配置されている。ここで、フォーカシング・チルト用駆動マグネット16は、レンズホルダ3に対してトラッキング方向Trの外側でホルダ支持部材10の底板から起立形成した外ヨーク17の内面に固着されている。一対のトラッキング・フォーカシング用駆動マグネット15は、フォーカシング・チルト用駆動マグネット16に対して直交する向きにホルダ支持部10の底板から起立形成した一対の外ヨーク19の内面に固着されている。なお、ホルダ支持部材10には、外ヨーク17の内面に対向する位置に内ヨーク18が起立形成されているとともに、レンズホルダ3の内側で外ヨーク19の内面に対向する位置には内ヨーク20が起立形成されている。
【0021】
このように構成した対物レンズ駆動機構1において、フォーカシング用駆動コイル12はフォーカシング・チルト用駆動マグネット16と、トラッキング・フォーカシング用駆動マグネット15に対向しており、フォーカシング用駆動コイル12に通電することにより、レンズホルダ3をフォーカシング方向Foに駆動することができる。チルト用駆動コイル14は、筒状コイルの側面がフォーカシング・チルト用駆動マグネット16に対向しており、チルト用駆動コイル14に通電することにより、レンズホルダ3をチルト方向Tiに駆動することができる。トラッキング用駆動コイル13は、トラッキング・フォーカシング用駆動マグネット15に対向しており、トラッキング用駆動コイル13に通電することにより、レンズホルダ3をトラッキング方向Trに駆動することができる。
【0022】
(ワイヤのレイアウト)
図1、図2、図3、および図4に示すように、対物レンズ駆動機構1において、レンズホルダ3を支持する6本のワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bのうち、上段のワイヤ4A、4B、中段のワイヤ5A、5Bは、レンズホルダ3の左右のいずれの側においても、レンズホルダ3の側面に形成されたワイヤ支持部23A、23Bの穴231A、231B、232A、232B内に通されている。上段のワイヤ4A、4Bは、ワイヤ支持部23A、23Bの穴231A、231B内に接着固定されている一方、中段のワイヤ5A、5Bは、ワイヤ支持部23A、23Bの穴232A、232B内に通されているだけであり、接着固定されていない。
【0023】
下段のワイヤ6A、6Bは、レンズホルダ3の左右のいずれの側においても、レンズホルダ3の側面に形成されたワイヤ支持部24A、24Bの穴241A、241B内に通され、かつ、穴241A、241B内に接着固定されている。
【0024】
このため、6本のワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bは、左右いずれにおいても、中段に位置するワイヤ5A、5Bが、上段のワイヤ4A、4Bと下段のワイヤ6A、6Bの中間位置から上方に偏った位置に配置され、上段のワイヤ4A、4Bと中段のワイヤ5A、5Bとは近接している。
【0025】
(中継基板の構成)
レンズホルダ3を支持する6本のワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bは各々、駆動コイル12、13、14への給電ワイヤとして用いられている。このため、ワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bの基端側は、ホルダ支持部材10に対して垂直に取り付けた例えばプリント基板21の配線パターンに半田等により各々固定されている。また、レンズホルダ3の左右両側には、中継基板7A、7Bが固着されており、ワイヤ4A、4B、5A、5A、6A、6Bの先端側が中継基板7A、7Bにハンダにより固定されている。
【0026】
ここで、中継基板7A、7Bは、上下各々に前後方向に突き出た突出部701A、701B、702A、702B、703A、703B、704A、704Bを備えており、外周形状は、その中間水平線を中心に上下対称である。
【0027】
中継基板7A、7Bには、上段のワイヤ4A、4Bがハンダにより接続される第1のワイヤ接続用ランド711A、711B、フォーカシング用駆動コイル12の端末がハンダにより接続される第1のコイル接続用ランド712A、712B、および第1のワイヤ接続用ランド711A、711Bと第1のコイル接続用ランド712A、712Bとを接続する第1の配線部713A、713Bを備えた第1の導電パターン71A、71Bが形成されている。また、中継基板7A、7Bには、中段のワイヤ5A、5Bがハンダにより接続される第2のワイヤ接続用ランド721A、721B、チルト駆動コイル14の端末がハンダにより接続される第2のコイル接続用ランド722A、722B、および第2のワイヤ接続用ランド721A、721Bと第2のコイル接続用ランド722A、722Bとを接続する第2の配線部723A、723Bを備えた第2の導電パターン72A、72Bが形成されている。さらに、中継基板7A、7Bには、下段のワイヤ6A、6Bがハンダにより接続される第3のワイヤ接続用ランド731A、731B、トラッキング駆動コイル13の端末がハンダにより接続される第3のコイル接続用ランド732A、732B、および第3のワイヤ接続用ランド731A、731Bと第3のコイル接続用ランド732A、732Bとを接続する第3の配線部733A、733Bを備えた第3の導電パターン73A、73Bが形成されている。従って、中継基板7A、7Bを介して、ワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bから駆動コイル12、13、14への給電が可能である。
【0028】
ここで、第2の導電パターン72A、72Bは、第2のワイヤ接続用ランド721A、721Bと、第2のコイル接続用ランド722A、722Bが上下対称に形成され、第2の導電パターン72A、72Bは、それ自身、第1の導電パターン71A、71Bと第3の導電パターン73A、73Bの中間水平線を中心に上下対称なコの字形状に形成されている。
【0029】
一方、第1の導電パターン71A、71Bは、第2のワイヤ接続用ランド721A、721Bの上方(突出部701A、701B)に第1のワイヤ接続用ランド711A、711Bを備え、第2のワイヤ接続用ランド721A、721Bの下方に第1のコイル接続用ランド712A、712Bを備えており、略逆S字形状を有している。
【0030】
これに対して、第3の導電パターン73A、73Bは、第2のコイル接続用ランド722A、722Bの下方(突出部702A、702B)に第3のワイヤ接続用ランド731A、731Bを備え、第2のコイル接続用ランド722A、722Bの上方位置に第3のコイル接続用ランド732A、732Bを備えており、第1の導電パターン71A、71Bに対して上下対称な略S字形状を備えている。
【0031】
(ワイヤのばね定数)
ワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bは、例えばベリリウム銅、リン青銅などの弾性を有する金属素材から構成されている。また、ワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bは、外径寸法が例えば0.08〜1.5mm程度であり、その外径寸法(断面積)、および長さ寸法に対応するばね定数を有している。
【0032】
本形態では、上段のワイヤ4A、4Bは、プリント基板21との固定箇所(基端側固定点f1)から、上段のワイヤ4A、4Bとレンズホルダ3のワイヤ支持部23との固定箇所(先端側固定点f2)までの長さを下段のワイヤ6A、6Bと等しくしてあるが、上段のワイヤ4A、4Bとしては、下段のワイヤ6A、6Bよりも線径がやや細いものが用いられている。このため、上段のワイヤ4A、4Bのばね定数は、下段のワイヤ6A、6Bよりもやや小さい。
【0033】
また、レンズホルダ3の左右いずれにおいても、中段のワイヤ5A、5Bは、上段のワイヤ4A、4Bよりも線径がさらに細いものが用いられている。しかも、中段のワイヤ5A、5Bについては、基端側固定点f1から中継基板7A、7Bとの固定箇所(先端側固定点f3)までの長さを、上段のワイヤ4A、4B、および下段のワイヤ6A、6Bにおける基端側固定点f1から先端側固定点f2までの長さよりも長くしている。このため、中段のワイヤ5A、5Bのばね定数は、上段のワイヤ4A、4Bよりもさらに小さくなっている。このようにして、ワイヤ4A、4Bとワイヤ5A、5Bの合成したばね定数は、下段のワイヤ6A、6Bのばね定数と略等しくなるように設計されている。
【0034】
(本形態の効果)
このように構成した光ヘッド装置100では、レンズホルダ3を支持する6本のワイヤ4A、4B、5A、5B、6A、6Bは、左右いずれにおいても、中段に位置するワイヤ5A、5Bは、上段のワイヤ4A、4Bと下段のワイヤ6A、6Bの中間位置から上方に偏った位置に配置され、上段のワイヤ4A、4Bと中段のワイヤ5A、5Bとは近接している。しかも、中段のワイヤ5A、5Bについては細いものを用い、かつ、近接する上段のワイヤ4A、4Bとワイヤ5A、5Bの合成したばね定数は、下段のワイヤ6A、6Bのばね定数と略等しくなるように設計されている。従って、片側2本、計4本のワイヤによってレンズホルダ3を支持することと等価であるため、チルト用駆動コイル14に通電してチルト角を制御するときに、レンズホルダ3において、中段に位置するワイヤ5A、5Bの突っ張りなどに起因する予期せぬ動きが起こらないので、正確なチルト制御が可能となる。
【0035】
また、本形態では、中継基板7A、7Bはいずれも、外周形状が単純な四角形状ではないが、中間水平線を中心に上下対称である。また、中継基板7A、7Bはいずれにおいても、第2の導電パターン72A、72Bがそれ自身、上下対称なコの字形状に形成され、かつ、第1の導電パターン71A、71Bと第2の導電パターン72A、72Bとは上下対称である。従って、左側の中継基板7Aと、右側の中継基板7Bとは、上下反転すれば完全に重なる。それ故、同一仕様の基板を突出部703A、704Aを前方に向けてレンズホルダ3の左側に中継基板7Aとして取り付ければよく、同一仕様の基板を上下反転させて突出部703B、704Bを前方に向けてレンズホルダ3の右側に中継基板7Bとして取り付ければよい。それ故、中段に位置するワイヤ5A、5Bを中間位置から上方に偏った位置に配置した場合でも、仕様が同一の基板を左右の中継基板7A、7Bとして用いることができるので、部品種類が増えることがなく、かつ、中継基板7A、7Bを左右、間違えて使用することもない。
【0036】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、中継基板7A、7Bは、上下各々に前後方向に突き出た突出部701A、701B、702A、702B、703A、703B、704A、704Bを備えたものを用いたが、図5(A)、(B)に示すように、左側の中継基板7A、および右側の中継基板7Bとして、単純な矩形の基板に対して、各々コの字形状の第1の導電パターン71A、71B、第2の導電パターン72A、72B、および第3の導電パターン73A、73Bを形成したものを用いてもよい。この場合も、中継基板7A、7Bにおいても、第2の導電パターン72A、72Bがそれ自身、上下対称なコの字形状に形成され、かつ、第1の導電パターン71A、71Bと第2の導電パターン72A、72Bとは上下対称であれば、同一仕様の基板を中継基板7A、7Bとして使用することができる。
【0037】
また、上記形態では、中段に位置するワイヤ5A、5Bを中間位置から上方に偏った位置に配置した例であったが、ワイヤ5A、5Bを中間位置から下方に偏った位置に配置した場合に本発明を適用してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ヘッド装置では、レンズホルダの左右両側で、中段に位置するワイヤは、上段のワイヤと下段のワイヤの中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置されているため、中段のワイヤの突っ張りに起因するレンズホルダの予期せぬ動きを防止できる。また、中継基板では、第1の導電パターンと第3の導電パターンとが略上下対称に形成されているとともに、第2の導電パターンはそれ自身、略上下対称に形成されているため、中段に位置するワイヤを中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置した場合でも、仕様が同一の基板を左右の中継基板として用いることのできる。従って、部品種類が増えることがなく、かつ、中継基板を左右、間違えて使用することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したワイヤサスペンション方式の光ヘッド装置の斜視図である。
【図2】図1に示すワイヤサスペンション方式の光ヘッド装置の要部の正面図である。
【図3】図1に示すワイヤサスペンション方式の光ヘッド装置の要部の左側面図である。
【図4】(A)、(B)は、図1に示す光ヘッド装置において、レンズホルダの左側でワイヤが接続される中継基板の説明図、およびレンズホルダの右側でワイヤが接続される中継基板の説明図である。
【図5】(A)、(B)は、図1に示す光ヘッド装置において、レンズホルダの左側でワイヤが接続される別の中継基板の説明図、およびレンズホルダの右側でワイヤが接続される別の中継基板の説明図である。
【図6】従来の光ヘッドの説明図である。
【図7】参考例に係る光ヘッドの説明図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ駆動機構
2 対物レンズ
3 レンズホルダ
4A、4B 上段のワイヤ
5A、5B 中段のワイヤ
6A、6B 下段のワイヤ
7A、7B 中継基板
10 ホルダ支持部材
12 フォーカシング用駆動コイル
13 トラッキング用駆動コイル
14 チルト用駆動コイル
15 トラッキング・フォーカシング用駆動マグネット
16 フォーカシング・チルト用駆動マグネット
71A、71B 第1の導電パターン
72A、72B 第2の導電パターン
73A、73B 第3の導電パターン
100 光ヘッド装置
711A、711B 第1のワイヤ接続用ランド
712A、712B 第1のコイル接続用ランド
713A、713B 第1の配線部
721A、721B 第2のワイヤ接続用ランド
722A、722B 第2のコイル接続用ランド
723A、723B 第2の配線部
731A、731B 第3のワイヤ接続用ランド
732A、732B 第3のコイル接続用ランド
743A、743B 第3の配線部

Claims (4)

  1. 光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダの左右両側で上下3段に配置された計6本のワイヤにより前記レンズホルダをトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、前記レンズホルダの側に搭載されたトラッキング用、フォーカシング用、およびチルト用の3種の駆動コイルと、該3種の駆動コイルと磁気駆動回路を構成する駆動マグネットとを有し、前記6本のワイヤは各々、前記複数の駆動コイルへの給電ワイヤとして用いられている光ヘッド装置において、
    前記レンズホルダの左右両側で、片側3本のワイヤのうち、中段に位置するワイヤは、上段のワイヤと下段のワイヤの中間位置から上方あるいは下方に偏った位置に配置されているとともに、
    前記レンズホルダの左右両側には、片側3本の前記ワイヤのうち、上段のワイヤが電気的に接続される第1のワイヤ接続用ランドを備えた第1の導電パターン、中段のワイヤが電気的に接続される第2のワイヤ接続用ランドを備えた第2の導電パターン、および下段のワイヤが電気的に接続される第3のワイヤ接続用ランドを備えた第3の導電パターンが形成された中継基板が各々、固着され、
    左右両側の前記中継基板はいずれも、前記第1の導電パターンと前記第3の導電パターンとが略上下対称に形成されているとともに、前記第2の導電パターンはそれ自身、略上下対称に形成されており、
    前記第2の導電パターンは、前記第2のワイヤ接続用ランド、該第2のワイヤ接続用ランドと略上下対称なコイル接続用ランド、および前記第2のワイヤ接続用ランドと前記コイル接続用ランドとを接続する配線パターンを備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、左右両側の前記中継基板はいずれも、略上下対称な外周形状を有していることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記中段のワイヤは、前記上段のワイヤおよび前記下段のワイヤと比較して細い線材からなることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記片側3本のワイヤのうち、近接し合う2本のワイヤのばね定数は、他の1本のワイヤのばね定数と略等しいことを特徴とする光ヘッド装置。
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