JP4050563B2 - 修正テープ剥がし具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙などの上に貼られた修正テープの全体又は一部分を、紙を傷めることなく剥がすことができる修正テープ剥がし具に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成ゴムなどを基材とし、金剛砂、ガラス粉、アルミナ、カーボランダム等の研磨粒子を配合した修正テープ剥がし具が市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この修正テープ剥がし具は研磨粒子の存在する部分だけがテープを剥がし得るので、剥がす効率が悪く、何度も擦過しなければならず、また部分的に残ってしまうなど、完全に剥がすことができないことがあった。また、擦過回数が多かったり、力をかけすぎると紙を傷めたり、修正テープの下にあった文字などを削り取って消してしまう問題があった。
【0004】
本発明の目的は、少ない擦過回数で修正テープを剥がすことができ、且つ筆記面を傷め又は文字などを消してしまうことのない修正テープ剥がし具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討した結果、研磨粒子を含まず、筆記紙面に沿う柔軟性を備えるとともに、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より形状保持力の方が大きい材質よりなる修正テープ剥がし具が筆記面を傷つけず、筆記文字も削り取ることなく、修正塗膜のみを容易に剥がすことができることを見出した。
【0006】
また、研磨粒子を含まず、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より摩擦力が大きい材質よりなる修正テープ剥がし具でも、同様に筆記面を傷つけず、筆記文字も削り取ることなく、修正塗膜のみを容易に剥がすことができる。
【0007】
研磨粒子を含まず、筆記紙面に沿う柔軟性を備えるとともに、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より形状保持力の方が大きく、さらに修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より摩擦力が大きい材質よりなる修正テープ剥がし具が塗膜を剥がす効果が極めて大きいことを見出した。
【0008】
更に上記材質が修正塗膜の剥がしにより、自己摩耗しないものをもちいることで、塗膜を剥がす能力を一層向上することを見出した。
【0009】
上記材質として熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴム、無機物の焼結体を採用することは、上記の特性を持たせるのに有利であり、更に、上記材質が塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、天然及び合成の加硫ゴムのいずれかであることがより好適である。
【0010】
外形に1又は2以上の角を有する修正テープ剥がし具は極めて剥がし能力が向上する。
【0011】
C型硬度計の示す硬度が70〜98である修正テープ剥がし具は、紙面との密着性がよく、少ない擦過回数で修正塗膜を剥がすことができる。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】
本発明の修正テープ剥がし具は、研磨粒子を含まず、筆記紙面に沿う柔軟性を備えるとともに、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より形状保持力の方が大きい、又は修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より該塗膜に対する摩擦力が大きいものであればその材質に関して特に制限はなく、例えば、各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴム、無機物の焼結体などを採用することができる。熱可塑性樹脂には、スチレン系、エステル系、アクリル系、オレフィン系、塩化ビニル系などが含まれる。熱硬化性樹脂には、メラミン系、エポキシ系、ウレタン系、尿素系、フェノール系などが含まれる。また、熱可塑性エラストマーも、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系など各種のものが採用できる。ゴムに於いても天然及び合成の各種を用いることができるが、加硫剤により加硫することが必要となる。
【0014】
本発明の修正テープ剥がし具は、修正テープとの摩擦力が修正テープの紙などに対する接着強度と同等以上であることが必要であり、さらに該摩擦力に耐える一定以上の摩耗強度を持つことが求められ、該摩耗強度を調節する必要がある。摩耗強度を調節する方法としては基材に使用する樹脂などによって様々な方法があるが、一般的な方法として可塑剤、軟化剤、充填剤などの添加や、複数の樹脂のブレンドがあり、さらに架橋剤、硬化剤を必要とするものの場合に於いては、架橋剤、硬化剤などの添加量により摩耗強度が調節できる。また上記の方法における製造工程の温度、時間及び圧力などの条件設定などによっても摩耗強度を調節することができる。
【0015】
本発明の修正テープ剥がし具は、研磨粒子を配合することなく、良好な剥がし効果が得られるので、紙などを傷めたり修正テープの下にあった文字などが消えてしまうこともない。しかし、紙などを傷めない範囲であれば研磨粒子を配合することも可能である。具体的には粒径の小さいものや、粒子形状が鋭利でないものなどである。
【0016】
本発明の修正テープ剥がし具は、1乃至2箇所以上の角を持つように成形されることが好ましい。角を持つ形態としては、角柱や円柱、多面体などの比較的単純な立体はもちろん、表面に凹凸や突起などを持つ複雑な構造としてもよい。
【0017】
この修正テープ剥がし具は、力を効率よく伝える為には硬い方がよい。また、細部を的確に剥がすためにも硬い方がよい。一方、広い面積を効率良く剥がすには、ある程度弾力性を持っている方が紙面との密着性が上がって有利である。これらの点を考慮すれば、JIS S6050に示されるC型硬度計での測定値が70〜98であることが望ましい。
【0018】
その他、着色料、香料などは必要に応じて適宜配合することもできる。
【0019】
【実施例】
以下に、一例として消しゴムに類似した形態での実施例を挙げて説明するが、本発明は、以下の実施例に限らず適用できる。
【実施例1】
ZEST P21(新第一塩ビ製;ポリ塩化ビニル) 50重量%
サンソサイザーDOP (新日本理化製;DOP) 45重量%
特製白亜(丸尾カルシウム製;重質炭酸カルシウム) 1重量%
R−23L(東京ファインケミカル製;安定剤) 0.5重量%
TC−121(東京ファインケミカル製;安定剤) 0.5重量%
上記の配合物を100℃に加熱したニーダーで十分混練し、一旦これを冷却して粉砕したものを、130℃で押出成形機により直方体形に成形した。
尚、上記組成中ポリ塩化ビニルは基材となる樹脂で、30〜99重量%の範囲で配合することができる。30重量%未満のときは硬度が低くなりすぎるため、変形量が大きく塗膜を剥がす効率が悪い。DOPは可塑剤であり70重量%以下で使用可能である。70重量%を超える場合は硬度が低くなりすぎるため、変形量が大きく塗膜を剥がす効率が悪い。また、重質炭酸カルシウムは充填剤であり、70重量%以下で配合しても良い。70重量%を超える場合は摩耗強度が低下する。
また、成形温度は120〜190℃の間で実施可能である。120℃未満のときは摩耗強度が低下し、190℃を越えるときは組成物の分解などが起る。
【0020】
【実施例2】
IR2200F(日本ゼオン製;イソプレンラバー) 40重量%
純良沈降硫黄(軽井沢精錬所製) 4重量%
特撰消石灰(米庄石灰工業製) 40重量%
ノクセラーBG(大内新興化学工業製;加硫促進剤) 2重量%
TITANIX JA3(テイカ製;酸化チタン) 14重量%
上記の配合物を二本ロールで十分混練した後、適当な厚みのシートを作製し、型にはめ込んで140℃でプレス成形した後、直方体形に切断した。
尚、イソプレンラバーは基材となる合成ゴムであり10〜90重量%の間で使用可能である。90重量%を超える場合は硬度が低くなりすぎ、10重量%未満の場合は摩耗強度が低下する。
硫黄はゴムの架橋剤(加硫剤)であり、0.1〜30重量%の範囲で使用可能である。30重量%を超える場合は硬度が高くなりすぎ、0.1重量%未満の場合は摩耗強度が低下する。
消石灰は加硫助剤であり、70 重量%以下で配合できる。70 重量%を超える場合は硬度が高くなりすぎる。
プレス成形時の温度は130〜180℃の間で実施可能である。130℃未満の場合は摩耗強度が低下し、180℃を超える場合は硬度が高くなりすぎたり、組成物が分解する。
【0021】
【実施例3】
セプトン2063(クラレ製;SEPS) 90重量%
軽質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム製) 10重量%
上記の配合物を100℃に加熱したニーダーで十分混練した後、一旦これを冷却して粉砕したものを、100℃で押出成形機にて直方体形に成形した。
尚、SEPSは基材となる熱可塑性エラストマーで、20〜100重量%の間で配合することができる。20重量%未満の場合は摩耗強度が低下する。また、軽質炭酸カルシウムは充填剤であり、70重量%以下で配合しても良い。70重量%を超える場合は摩耗強度が低下する。
【0022】
【比較例1】
IR2200F(日本ゼオン製;イソプレンラバー) 30重量%
純良沈降硫黄(軽井沢精錬所製) 3重量%
特撰消石灰(米庄石灰工業製) 30重量%
ノクセラーBG(大内新興化学工業製;グアニジン系加硫促進剤) 1重量%
TITANIX JA3(テイカ製;酸化チタン) 10重量%
APB100(井原興産製;硝子粉) 26重量%
上記の配合物を二本ロールで十分混練した後、適当な厚みのシートを作製し、型にはめ込んで140℃でプレス成形した。
【0023】
上記のようにして作製した実施例及び比較例を評価した結果を表1に示した。
【0024】
【表1】
Figure 0004050563
評価は修正テープの塗膜上で5回擦過した後、塗膜と紙面の状態を評価した。
剥がし能力・・・○:完全に剥がれた、△:一部残った、×:ほとんど剥がれなかった
紙面の痛み・・・○:塗膜の下にあった字が消えずに残っていた、△:塗膜の下にあった字が少し消えた、×:塗膜の下にあった字がほとんど消えた
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記構成にしたことにより少ない擦過回数で簡単に修正テープを剥がすことができ、且つ筆記面を傷め又は文字などを消してしまうことがないという効果がある。

Claims (7)

  1. 研磨粒子を含まず、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より該塗膜に対する摩擦力が大きい材質よりなる修正テープ剥がし具。
  2. 研磨粒子を含まず、筆記紙面に沿う柔軟性を備えるとともに、修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より形状保持力の方が大きく、さらに修正テープにて修正した修正塗膜の接着力より該塗膜に対する摩擦力が大きい材質よりなる修正テープ剥がし具。
  3. 上記材質が修正塗膜の剥がしにより、自己摩耗しないことを特徴とする請求項1は請求項のいずれかに記載の修正テープ剥がし具。
  4. 上記材質が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴム、無機物の焼結体よりなる請求項1〜請求項のいずれかに記載の修正テープ剥がし具。
  5. 上記材質が塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、天然及び合成の加硫ゴムのいずれかよりなる請求項1〜請求項のいずれかに記載の修正テープ剥がし具。
  6. 外形に1又は2以上の角を有する請求項1〜請求項のいずれかに記載の修正テープ剥がし具。
  7. C型硬度計の示す硬度が70〜98である請求項1〜請求項6のいずれかに記載の修正テープ剥がし具。
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