JP4049803B2 - 生ゴミ収集車両 - Google Patents

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Description

本発明は、生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、該生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両、及び生ゴミ処理システムに関する。
更に詳しくは、生ゴミの収集時から最終処分時まで外部に生ゴミの臭気が漏出しないまたは漏出しにくい生ゴミ処理システム、および、該生ゴミ処理システムを運用するにあたって好適な構造を備える生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、該生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両、に関する。
従来、自治体による生ゴミの収集は一般可燃物等と共に行われていたが、平成13年5月1日施行の「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(いわゆる「食品リサイクル法」。以下「食品リサイクル法」という。)により、食品廃棄物を排出する全ての食品関連事業者は食品循環資源の再生利用並びに食品廃棄物等の発生抑制及び減量化に取り組むことが義務づけられた。このため、一定量以上の食品廃棄物を排出する事業者からの食品廃棄物の収集については、自治体によるものは有料化され、あるいは専門の引取・収集業者を利用する必要が生じた。
なお、一般家庭から排出される生ゴミは、食品リサイクル法の対象外であるが、食品リサイクル法施行を受けて、家庭の生ゴミをも分別収集の対象とする条例等を制定する自治体が増えてきつつある。このように、国及び地方自治体を挙げたゴミ減量活動が進みつつある。
上述のような傾向を受けて、下記特許文献1のような生ゴミを収集するために特化したゴミ収集車両が提案されている。該生ゴミ収集車両は、各家庭や回収場所等を廻って生ゴミを収容したバケツ等の容器から生ゴミのみを投入口に直接投入するものであって、従来生ゴミを収納していたビニル袋等が回収した生ゴミに混ざらないため、生ゴミを堆肥化又は飼料化する際に取り除く手間が省ける点という利点を有していた。また、当該ゴミ収集車両は、生ゴミ収集作業時に、外部への臭気の漏出及び臭気の発生を抑制するという利点も有していた。
特許第3816941号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された生ゴミ収集車両を運用するにあたって下記のような問題が生じていた。
(1)バケツ等の容器に生ゴミを貯める方法は、容器を常に清潔に保たないと悪臭が発生し不衛生であるが、この作業を手間に思う利用者が多い。前述の手間を勘案すると、自治体が上記方法によるゴミ回収方法に関する条例等のルールを制定することが難しい。
(2)上記自治体では、従来通りにゴミ袋ごと回収するため、上記特許文献1に記載された生ゴミ収集車両ではゴミ投入口にゴミ袋が詰まってしまい、回収作業が困難である。
他方、近年、生分解性プラスチックのゴミ袋の導入をしている、あるいは、導入を検討している自治体がある。生分解性プラスチックは、主に穀物でんぷん(飼料用とうもろこしでんぷんなど)を出発原料としているので処分時の環境負荷が少なく、また、自然界においても微生物により分解される。また、一定条件を満たした場合においては、自然界の数倍から数十倍の早さで分解されたとの実験報告もある。
このため、上記生分解性プラスチックのゴミ袋は、生ゴミを回収して堆肥化する工程において、ゴミ袋を取り除かずともゴミ袋ごと堆肥化できるという利点がある。また、現在我が国は「気候変動枠組条約に関する京都議定書」を批准し、大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン等)の排出量を削減する義務を負うが、上記ゴミ袋に入った生ゴミを回収して堆肥化することにより、ゴミ処分時の二酸化炭素の排出量削減効果が期待できる。
本発明者は、車両による生ゴミ収集及び収集した生ゴミを生ゴミ処理装置へ排出する作業時に、外部への臭気の漏出及び臭気の発生を抑制できる上記の特許文献1に記載された生ゴミ収集車両の利点を活かしつつ、上記(2)の課題を解決し、上記生分解性プラスチックのゴミ袋に入った生ゴミをゴミ袋ごと収集する手段を研究し、当該課題の解決手段に想到するに至った。
(発明の目的)
そこで、本発明の目的は、生ゴミ収集作業時に、外部への臭気の漏出及び臭気の発生を抑制する生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、および該生ゴミ投入口構造体を備える生ゴミ収集車両を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両を使用し、生ゴミの収集時から生ゴミ処理装置内に移送するまでの間に、外部への臭気の漏出及び臭気の発生を抑制する生ゴミ処理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
本発明は、
生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体であって、
上記生ゴミ収集車両は、外部に臭気が漏れないよう密閉した貯蔵タンクと、該貯蔵タンク内を真空又は減圧状態にする真空又は減圧装置と、生ゴミ投入口構造体を備え、上記生ゴミ投入口構造体は生ゴミ導入管を介して貯蔵タンクと繋っており、
上記生ゴミ投入口構造体は、上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口に向かって窄まった収容体と、該収容体の上方開口部を密閉可能に形成された蓋と、カッターと、カッターの駆動手段と、上記蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段と、滞留物除去手段と、外気導入バルブを備えており、
上記カッターは、収容体内部に設けられており、上記センサー及びカッターの駆動制御手段と協働することにより、蓋が開いた状態では停止し、蓋が閉じた状態にのみカッターが駆動するよう制御されており、
上記滞留物除去手段は、収容体外部に設けられた操作部と、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を備える、
生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体である。
また、本発明は、外気導入バルブが収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられている生ゴミ投入口構造体であってもよい。
本発明は、
生ゴミ収集車両であって、
上記生ゴミ収集車両は、外部に臭気が漏れないよう密閉した貯蔵タンクと、該貯蔵タンク内を真空又は減圧状態にする真空又は減圧装置と、生ゴミ投入口構造体を備え、上記生ゴミ投入口構造体は生ゴミ導入管を介して貯蔵タンクと繋っており、
上記生ゴミ投入口構造体は、上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口に向かって窄まった収容体と、該収容体の上方開口部を密閉可能に形成された蓋と、カッターと、カッターの駆動手段と、上記蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段と、滞留物除去手段と、外気導入バルブを備えており、
上記カッターは、収容体内部に設けられており、上記センサー及びカッターの駆動制御手段と協働することにより、蓋が開いた状態では停止し、蓋が閉じた状態にのみカッターが駆動するよう制御されており、
上記滞留物除去手段は、収容体外部に設けられた操作部と、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を備える、
生ゴミ収集車両である。
また、本発明は、外気導入バルブが収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられている、生ゴミ収集車両であってもよい。
更にまた、本発明は、
生ゴミ収集車両であって、
上記生ゴミ収集車両は、外部に臭気が漏れないよう密閉した貯蔵タンクと、該貯蔵タンク内を真空又は減圧状態にする真空又は減圧装置と、該貯蔵タンク内から排出された空気の脱臭を行う、第一キャッチャー及び大気開放口を有する第二キャッチャーと、該タンク内を洗浄する洗浄液散布手段と、生ゴミ投入口構造体を備え、上記生ゴミ投入口構造体は生ゴミ導入管を介して貯蔵タンクと繋っており、
上記生ゴミ投入口構造体は、上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口に向かって窄まった収容体と、該収容体の上方開口部を密閉可能に形成された蓋と、カッターと、カッターの駆動手段と、上記蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段と、滞留物除去手段と、外気導入バルブを備えており、
上記カッターは、収容体内部に設けられており、上記センサー及びカッターの駆動制御手段と協働することにより、蓋が開いた状態では停止し、蓋が閉じた状態にのみカッターが駆動するよう制御されており、
上記滞留物除去手段は、収容体外部に設けられた操作部と、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を備えており、
上記外気導入バルブは、収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられており、
上記貯蔵タンクは先端にホース連結具を設けた生ゴミ排出管を備え、車両進行方向に対し後方側が下がるよう傾斜して載置されており、
上記貯蔵タンクの内部には、貯蔵タンク内底部に設けられ生ゴミ排出管に生ゴミを押し込み可能に構成されているスクリューコンベアを有しており、
上記真空又は減圧装置は、真空又は減圧装置導入管を介して第一キャッチャーと繋がっており、
上記貯蔵タンクと第一キャッチャーは、第一導入管操作バルブを有する第一導入管を介して繋がっており、
上記真空又は減圧装置と第二キャッチャーは第二キャッチャーの導入管を介して繋がっており、
上記真空又は減圧装置を使用して貯蔵タンク内を真空又は減圧し、真空又は減圧状態による吸引を利用して、生ゴミ投入口から貯蔵タンク内にゴミを投入できるようにした、
生ゴミ収集車両である。
本発明は、
生ゴミ収集車両と生ゴミ処理装置を組み合わせた生ゴミ処理システムであって、
上記生ゴミ収集車両は、外部に臭気が漏れないよう密閉した貯蔵タンクと、該貯蔵タンク内を真空又は減圧状態にする真空又は減圧装置と、該貯蔵タンク内から排出された空気の脱臭を行う、第一キャッチャー及び大気開放口を有する第二キャッチャーと、該タンク内を洗浄する洗浄液散布手段と、生ゴミ投入口構造体を備え、上記生ゴミ投入口構造体は生ゴミ導入管を介して貯蔵タンクと繋っており、
上記生ゴミ投入口構造体は、上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口に向かって窄まった収容体と、該収容体の上方開口部を密閉可能に形成された蓋と、カッターと、カッターの駆動手段と、上記蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段と、滞留物除去手段と、外気導入バルブを備えており、
上記カッターは、収容体内部に設けられており、上記センサー及びカッターの駆動制御手段と協働することにより、蓋が開いた状態では停止し、蓋が閉じた状態にのみカッターが駆動するよう制御されており、
上記滞留物除去手段は、収容体外部に設けられた操作部と、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を備えており、
上記外気導入バルブは、収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられており、
上記貯蔵タンクは先端にホース連結具を設けた生ゴミ排出管を備え、車両進行方向に対し後方側が下がるよう傾斜して載置されており、
上記貯蔵タンクの内部には、貯蔵タンク内底部に設けられ生ゴミ排出管に生ゴミを押し込み可能に構成されているスクリューコンベアを有しており、
上記真空又は減圧装置は、真空又は減圧装置導入管を介して第一キャッチャーと繋がっており、
上記貯蔵タンクと第一キャッチャーは、第一導入管操作バルブを有する第一導入管を介して繋がっており、
上記真空又は減圧装置と第二キャッチャーは第二キャッチャーの導入管を介して繋がっており、
上記真空又は減圧装置を使用して貯蔵タンク内を真空又は減圧し、真空又は減圧状態による吸引を利用して、生ゴミ投入口から貯蔵タンク内にゴミを投入できるようにしたものであり、
上記生ゴミ処理装置は、
排気管及び生ゴミ導入管を備え、生ゴミ収集車両に設けてある真空又は減圧装置によって内部を真空又は減圧状態とすることが可能なホッパーを有し、
上記生ゴミ収集車両の第一キャッチャーと上記ホッパーの排気管は第二導入管で連結されるものであり、
上記生ゴミ収集車両の生ゴミ排出管と上記ホッパーに備えられている生ゴミ導入管とを連結し、上記生ゴミ収集車両に備えられた真空又は減圧装置を使用して、収集された生ゴミ収集車両の生ゴミを上記生ゴミ排出管を通じて上記生ゴミ処理装置へ排出するようにした、
生ゴミの処理システムである。
また、本発明は、生ゴミ収集車両に設けられた生ゴミ投入口構造体には、外気導入バルブが収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられている、生ゴミの処理システムであってもよい。
(作 用)
本発明に係る生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、該生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両、該生ゴミ収集車両を使用した生ゴミ処理システムの作用を説明する。
(生ゴミ収集時)
まず、生ゴミ収集車両にて個別の住居や事業所、ゴミ集積所を定期的に巡回して生ゴミを収集する。収集の際には、生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体に設けられた蓋を開け、容器に収容された生ゴミのみ、あるいは、生分解性プラスチックのゴミ袋(以下「生分解性ゴミ袋」という。)の収容された生ゴミを該ゴミ袋ごと生ゴミ投入口構造体に投入し、蓋を閉める。
上記生ゴミ投入口構造体内では、以下のような作用が生じる。
(1)該蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段とが協働し、蓋が閉じたことを感知してカッターが駆動を開始する。該カッターは、収容体内に投入された生ゴミ及び生分解性ゴミ袋を破砕・裁断しながら、収容体内の下方に送る。
(2)生ゴミ収集車両が備える真空又は減圧装置を作動させて貯蔵タンク内を真空又は減圧状態にする。下方へ送られ又は落下した破砕・裁断された生ゴミ等は、収容体下部に設けられた生ゴミ排出口から貯蔵タンク内へ吸引及び投入される。
また、この際に、収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられた外気導入バルブを開くことで、収容体内部に空気の流れが生じ、該空気の流れによって生ゴミ排出口方向へ生ゴミを移動し又は移動を補助することができ、吸引力が高まる。
(3)なお、生ゴミ及び生分解性ゴミ袋が生ゴミ排出口周辺に滞留して吸引に支障を来した場合は、生ゴミ投入口構造体に設けられた滞留物除去手段を使用する。
具体的には、該生ゴミ投入口構造体の外に設けられた操作部によって、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を操作し、滞留した生ゴミの排出補助作業(例えば、生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミを当該部分によって突き崩す、掻き出す等して滞留物による詰まりを解消する)を行う。
生ゴミ等が生ゴミ収集車両の貯蔵タンク内に移動した後、上記真空又は減圧装置により吸引された空気は、生ゴミ収集車両に設けられた第一キャッチャー及び第二キャッチャーを経て、臭いや微細なゴミを除去して、大気中へ放出される。
上記一連の作業においては、生ゴミの臭気は貯蔵装置外部に漏出しないか、あるいは漏出しにくい。
(生ゴミ排出及び処理時)
次に、生ゴミの処分場に向かい、収集した生ゴミを生ゴミ収集車両から以下の手順で排出する。
(1)生ゴミ収集車両の第一キャッチャーと生ゴミ処理装置のホッパーの排気管を第二導入管で連結し、生ゴミ収集車両の生ゴミ排出管と上記ホッパーに備えられている生ゴミ導入管とを連結する。
(2)生ゴミ収集車両の貯蔵タンク内部に設けられたスクリューコンベア及び真空又は減圧装置を作動させる。
(3)上記スクリューコンベアは、貯蔵タンク内の生ゴミを、貯蔵タンク内底部に設けられた生ゴミ排出管へ押し込んでいく。
(4)上記ホッパーは生ゴミ収集車両に設けてある真空又は減圧装置によって内部が真空又は減圧状態となり、その結果、上記生ゴミ排出管内の生ゴミは生ゴミ処理装置側へ吸引され、上記生ゴミ処理装置内へ排出される。
(5)上記(3)と(4)の工程が繰り返され、生ゴミ収集車両内の収集された生ゴミは、上記生ゴミ処理装置内へ排出される。
なお、上記排出作業を行う際に、生ゴミ等は外気に触れず、また、上記真空又は減圧装置により吸引された空気は、生ゴミ収集車両に設けられた第一キャッチャー及び第二キャッチャーを経て、臭いや微細なゴミを除去され、大気中へ放出される。このため、上記一連の作業においては、生ゴミの臭気は貯蔵装置外部に漏出しないか、あるいは漏出しにくい。
生ゴミ収集及び排出作業が終了し、生ゴミ収集車両を使用していないときは、貯蔵タンク内部に備えられた洗浄液散布手段により洗浄液を散布して、貯蔵タンク内を洗浄する。なお、この際に散布する洗浄液が雑菌の繁殖を抑制するものであれば、雑菌の繁殖が抑制され、ひいては臭気の発生が抑制される。
本発明によれば、次の効果を奏する。
(1)本発明によれば、生ゴミ収集作業時に外部への臭気の漏出及び臭気の発生を抑制しつつ、収容体内に投入された生ゴミ及び生分解性ゴミ袋を破砕・裁断することができる生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、および当該生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両を提供することができる。
(2)また、上記生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、および当該生ゴミ投入口構造体を備えた生ゴミ収集車両は、生ゴミ投入口構造体から貯蔵タンク内へ吸引及び投入される際に、収容体或いは蓋の一又は二以上の箇所に設けられた外気導入バルブを開くことで、収容体内部に空気の流れが生じ、該空気の流れによって生ゴミ排出口方向へ生ゴミを移動し又は移動を補助することができ、吸引力が高まる。更に複数箇所(例えば、下方及び上方、下方及び側方、上方及び側方、下方、上方及び側方)に設けられたバルブを開くと、複数方向からの空気の流れが生じるので吸引力が高まり、また、各バルブが設けられた各方向からの空気の流れによって破砕・裁断された生ゴミが下方に設けられた生ゴミ排出口へ誘導されやすい。
(3)更に、上記生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、および当該生ゴミ投入口構造体を備える生ゴミ収集車両は、処理作業中に裁断等された生ゴミ及び生分解性ゴミ袋が生ゴミ排出口周辺に滞留して吸引に支障を来した場合であっても、
該生ゴミ投入口構造体の外に設けられた操作部によって、収容体内に位置して生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行うための部分を操作し、滞留した生ゴミの排出補助作業(例えば、生ゴミ排出口周辺に滞留した生ゴミを当該部分によって突き崩す、掻き出す等して滞留物による詰まりを解消する)を行うことができる。なお、上記作業はカッターの駆動を止めることなく行うことができるため、作業効率の低下を招きにくい。
(4)上記生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体、および当該生ゴミ投入口構造体を備える生ゴミ収集車両は、該蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段とが協働し、蓋が閉じたことを感知してカッターが駆動を開始するため、作業時の安全性が高い。
(5)本発明に係る生ゴミ処理システムによれば、生ゴミはその収集時から生ゴミ処理装置内に移送するまで外部への臭気の漏出を抑制することができる。このため、生ゴミ処理時に発生する臭気によって近隣への迷惑がかからない。また、臭気の発生を抑制できるため、上記生ゴミ処理システムを採用した生ゴミ処理施設を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第5条」に該当しない小規模なものとすれば、市街地にも建設することができる。この結果、収集場所と従来郊外等に建設されていた処理施設との距離が縮まることとなって生ゴミの収集及び処理を効率よく行うことができ、生ゴミ収集車両が消費する燃料の抑制効果、該車両が排出する二酸化炭素等の温室効果ガスや窒素酸化物等の大気汚染原因物質の抑制効果が期待され、環境負荷軽減に寄与する。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は生ゴミ収集車両の側面図、
図2は生ゴミ収集車両の平面図、
図3は生ゴミ収集車両の背面図、
図4は生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の一部切り欠いた側面視説明図、
図5は生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の内部を破線で示した正面視説明図。
図6は生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の内部を破線で示した平面視説明図。
図7は生ゴミ収集車両から生ゴミ処理装置へ生ゴミを排出する流れを示した生ゴミ処理システムの説明図である。
まず図1乃至図6に示す生ゴミ収集車両1について説明する。
生ゴミ収集車両1は、車両100に生ゴミ貯蔵装置2を搭載して構成されている。
次に生ゴミ貯蔵装置2について説明する。
生ゴミ貯蔵装置2は、大きく分けて、操作盤200と、貯蔵タンク210と、第一キャッチャー220と、真空又は減圧装置と、第二キャッチャー240と、水タンク250と、投入口構造体260と、滞留物除去装置270を備えており、各部について以下詳細に説明する。なお、本実施の形態では、真空又は減圧装置としてブロワ230を使用している。
操作盤200は、車両進行方向に対して生ゴミ貯蔵装置2の左側中央部に設けられている。
投入口構造体260は、車両進行方向に対して生ゴミ貯蔵装置2の左側後尾に設けられており、収容体261と、投入口用蓋262と、回転式カッター263a,263bと、油圧モータ264a,264bと、投入口上部バルブ265と、投入口下部バルブ266と、生ゴミ排出口267を備えている(図4参照。)。
該投入口構造体260は、生ゴミ排出口267及び生ゴミ導入管202を介して貯蔵タンク210と繋っている。
なお、図面には現れていないが、投入口260構造体は該蓋の開閉を感知するセンサー及び蓋の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段を備えている。
収容体261は、上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口267に向かって窄まった中空体である。該収容体261下部には、投入口下部バルブ266が設けられている。
該収容体261上部には、開口部を密閉可能に形成された投入口用蓋262が開閉可能に設けられている。該投入口用蓋262の上面の略中央には、投入口上部バルブ265が設けられている。
該収容体261内の高さ方向の略中央には、回転式カッター263a,263bがそれぞれ水平方向に並んで設けられている。該回転式カッター263a,263bは、それぞれ複数枚の切断刃を有している。該各切断刃は、円盤の外周部に4箇所の突出部を備え、各突出部が等間隔に設けられた形状である(図5参照。)。
該収容体261の貯蔵タンク210側の側面であって高さ方向の略中央には、油圧モータ264a,264bがそれぞれ水平方向に並んで設けられている。該油圧モータ264a,264bは、それぞれ上記回転式カッター263a,263bを駆動するよう構成されており、前述のセンサー及びカッターの駆動制御手段と協働して投入口用蓋262が閉じた状態にのみ油圧モータ264a,264bを駆動するよう制御されている。
滞留物除去装置270は、除去装置軸体271と、除去装置操作部272と、除去装置先端部273と、圧縮バネ274と、ストッパー277を備えている。
該滞留物除去装置270は、上下方向に可動可能に形成され、且つ、収容体261内に設けられた上部ステー275及び下部ステー276と、ストッパー277及び圧縮バネ274が協働して、下方向に押し下げても当初取付位置に復帰するよう構成されている。なお、滞留物除去装置270は、上方向へ対しては上記ストッパー277が上部ステー275に当たることによってその動作が止まり、下方向に対しては上記ストッパー277が圧縮バネ274の圧縮限界点まで押し下げることによってその動作が止まる。
除去装置軸体271は所要の長さを備える棒状体である。該除去装置軸体271は、上端に除去装置操作部272が配置されており、下端に除去装置先端部273が配置されている。
除去装置操作部272は、収容体261及び投入口用蓋262の上方に常時露出している。
除去装置先端部273は、除去装置軸体271下端に固着された板状体であって、該板状体は斜め下方に下がるよう形成されており、収容体261内部に常時位置している。
ストッパー277は、フランジ状であって、除去装置軸体271に設けられており、後述する上部ステー275及び下部ステー276の間の空間に位置している(図4及び図5参照。)。
なお、本実施の形態においては、ストッパーは除去装置軸体に設けられたフランジ状物であるが、当該形状に限定するものではなく、例えば、ロッド状物、ピン状物等であって、同様の効果を奏するものであってもよい。
生ゴミ導入管202は、車両100及び貯蔵タンク210の車両進行方向左側部に配置され、投入口構造体260と貯蔵タンク210上部中央近傍を繋いでいる。
該生ゴミ導入管202は、高さ方向中央近傍に生ゴミ導入操作バルブ203が設けられており、そのやや上方に分岐した空気吸入管205が設けられている。
上記空気吸入管205の分岐部分と空気吸入管205開口部の間には、開放操作バルブ204が設けられている。
貯蔵タンク210は、本質的に閉じた円筒体を横にした形状であって、貯蔵タンク210長手方向と車両進行方向とが平行かつ車両進行方向に対し後方側へ下がり傾斜して(傾斜角度は約14°)、車両部100後部に設置してある。
上記貯蔵タンク210は、スクリューコンベア211と、油圧モータ212と、生ゴミ排出管213と、洗浄装置214と、マンホール215と、覗き窓216と、覗き窓217と、フロート室218を備えている。
生ゴミ排出管213は、貯蔵タンク210後部下方に設けられている。
生ゴミ排出管213はL字状に曲げて形成された管であり、進行方向右側に開口部が位置するよう設けられ、先端にホース連結具219(連結時以外は閉じた状態となる。以下「ホース連結具」は同様の構造である。)が設けてある。
油圧モータ212は、貯蔵タンク210前部下方に設けられており、貯蔵タンク210内部のスクリューコンベア211を駆動する。
マンホール215とフロート室218は、貯蔵タンク210円周面上方に形成されており、フロート室218が車両進行方向前方、マンホール215が車両進行方向後方に配置されている。フロート室218側部には、第一キャッチャーの第一導入管221が設けられている。
覗き窓216と覗き窓217は、貯蔵タンク210円周面中央近傍の斜め上に形成されており、覗き窓216が車両進行方向左側、覗き窓217が車両進行方向右側に配置されている。
貯蔵タンク210内部には、スクリューコンベア211と、洗浄装置214が設けられている。
スクリューコンベア211は、貯蔵タンク210内底部に設けられており、生ゴミ排出管213に生ゴミを押し込み可能となっている。
洗浄装置214は、貯蔵タンク210内部上方に設けられている。
第一キャッチャー220は脱臭装置であり、本質的に密閉された円筒状に形成され、内部には所要量の水が貯留している。当該貯留水の水面に、流入した臭気を含む空気が当たるよう構成されており、流入した空気に含まれる塵等を吸着して除去する。また、この貯留水は洗浄水と同様に乳酸菌が含まれている。
第一キャッチャー220は、車両進行方向右側であって、車両100の運転席101と貯蔵タンク210の間に設置されている。
第一キャッチャー220の車両進行方向右側面には、覗き窓225が形成されている。
第一キャッチャー220は、第一導入管221により貯蔵タンク210と繋がれている。
第一導入管221の途中であって車両進行方向左側には、第一導入管操作バルブ222が設けられている。
貯蔵タンク210の車両進行方向右側下方には、第一キャッチャーの第二導入管223が設けられており、第一キャッチャー220に繋がっている。第二導入管223の他端側(後方側)にはホース連結具226が設けてあり、該ホース連結具226近傍に第二導入管操作バルブ224が設けられている。
ブロワ230は、車両100幅方向において第一キャッチャー220と第二キャッチャー240の間であって、且つ貯蔵タンク210の前方下部の位置に設置されており、ブロワ導入管231により第一キャッチャー220と繋がっている。
第二キャッチャー240は脱臭装置であり、円筒状に形成され、上部が開口して大気開放口242を構成し、内部には所要量の水が貯留している。当該貯留水の水面に、流入した臭気を含む空気が当たるよう構成されており、流入した空気に含まれる塵等を吸着して除去する。また、この貯留水は洗浄水と同様に乳酸菌が含まれている。
また、当該貯留水はブロア230の冷却水を兼ねており、ブロア230に設けられた冷却装置と第二キャッチャー240を循環している(図示省略。)。
第二キャッチャー240は、車両進行方向左側の運転席101と貯蔵タンク210の間に設置されており、第二キャッチャーの導入管241によりブロワ230と繋がっている。
第二キャッチャー240の車両進行方向左側面には、覗き窓243が形成されている。
水タンク250は、車両100幅方向において第一キャッチャー220と第二キャッチャー240の間であって、且つ貯蔵タンク210の前方のやや高い位置(ブロア230のやや上方)に配置されている。
水タンク250内の水は乳酸菌を添加されており、洗浄水として使用される。
なお、図1乃至図3では図示を省略されているが、水タンク250はホースで繋がれた放水銃252を備えている。また、水タンク250は洗浄液導入口251とホースで繋がれており、貯蔵タンク210内の洗浄装置214に洗浄液を供給している(図7参照。)。本実施の形態では、上記洗浄液に添加するものとして乳酸菌を採用しているが、これに限定するものではなく、例えば、糸状菌等の嫌気性の菌が好適に使用される。
なお、上述の生ゴミ収集車両1における各部(生ゴミ貯蔵装置2等)の位置は、本実施の形態において詳述した生ゴミ収集車両における各部の位置の記載に限定するものではなく、適宜各部の配置の変更を行っても良い。
図7を参照して生ゴミ処理システム4を説明する。なお、図7では、便宜的に各部分が見やすいように配置を変えて記載している。
生ゴミ処理システム4は、生ゴミ収集車両1と生ゴミ処理装置3を組み合わせたもので
ある。
生ゴミ処理装置3は、ホッパー310と、生ゴミ貯留室320と、制御ボックス330を備えている。
上記制御ボックス330は、生ゴミ処理装置3の各装置を操作可能に構成されている。
ホッパー310は、排気管311及び生ゴミ導入管312を備えている。また、該ホッパー310は、上部に電動バルブ314が設けられており、側部に覗き窓313が設けられており、底部に開閉装置を備えた投入口315が設けられている。
上記ホッパー310は、生ゴミ収集車両1との間において、排気管311と生ゴミ収集車両1の第二導入管223を繋げることができ、また、生ゴミ導入管312と生ゴミ収集車両1の生ゴミ排出管213を繋げることできるよう構成されている。
ホッパー310下方には生ゴミ貯留室320が設けられている。該生ゴミ貯留室320は、上部に大型投入口321が設けられている。なお、該生ゴミ貯留室320の側部には、大型投入口321と協働するリフト付き反転機を設けてもよい。また、生ゴミ貯留室320内部には、生ゴミを該生ゴミ貯留室320から排出するためのスクリューコンベアを設けてもよい。
なお、生ゴミ処理システム4に係る生ゴミ処理装置3は、本質的に密閉された金属製の円筒物であって周囲に高温蒸気が通気可能な空間が形成され、使用時には、内部の撹拌羽根が回転し、中の生ゴミは遠心力によって高温となった内壁に付着して乾燥させる構造であるサイクロン乾燥室と組み合わせたものであってもよい。
上記の場合、サイクロン乾燥室は、導入スクリューコンベアにより生ゴミ貯留室320と繋がった構造としてもよい。
また、サイクロン乾燥室は、排出スクリューコンベアにより移送フライトコンベアと繋がった構造であって、移送フライトコンベアは堆肥化を促すための保管室と繋がった構造であってもよい。
更に、サイクロン乾燥室は、配管により廃蒸気処理装置と繋がっており、かつ、廃蒸気処理装置は、配管により冷却器及び脱臭装置と繋がった構造であってもよい。
(作 用)
図1乃至図6を参照して、生ゴミ収集車両1の作用を説明する。
(生ゴミ収集時)
まず、生ゴミ収集車両1にて個別の住居や事業所、ゴミ集積所を定期的に巡回して生ゴミを収集する。
収集場所へ到着後、作業に先立ち、操作盤200によりブロア230を作動させる。この際、第一導入管操作バルブ222を開け、その他の操作バルブは閉じておく。これにより、貯蔵タンク210内は真空状態又は減圧状態となる。
次に、投入口構造体260の蓋262を開け、その中に容器に収容された生ゴミのみ、あるいは、生分解性ゴミ袋に収容された生ゴミを該ゴミ袋ごと生ゴミ投入口に投入して蓋262を閉める。そして、生ゴミ導入操作バルブ203を開く。
その後、生ゴミ投入口構造体260内では、以下のような作用が生じる。
(1)蓋262の開閉を感知するセンサー及び蓋262の開閉に応じて働くカッター263a、263bの駆動制御手段とが協働し、蓋262が閉じたことを感知してカッター263a、263bが駆動を開始する。該カッター263a、263bは、収容体261内に投入された生ゴミ及び生分解性ゴミ袋を破砕・裁断しながら、収容体261内の下方に送る。
(2)収容体261内の下方へ送られ又は落下した破砕・裁断された生ゴミ等は、収容体261下方に設けられた生ゴミ排出口267から生ゴミ導入管202を経て、貯蔵タンク210に収容される。一方、生ゴミと共に吸い込んだ空気は、フロート室218の方に吸い込まれ、第一導入管221を経て、第一キャッチャー220に至る。
この際に、生ゴミ投入口構造体260に設けられた投入口上部バルブ265及び投入口下部バルブ266を開いておけば、生ゴミ投入口構造体260内に空気の流れが生じ、吸引力が高まる。
(3)なお、生ゴミ及び生分解性ゴミ袋が生ゴミ排出口267周辺に滞留して吸引に支障を来した場合は、生ゴミ投入口260構造体に設けられた滞留物除去装置270を使用し、収容体261外部に設けられた除去装置操作部272により該滞留物除去装置270の除去装置先端部273を操作して、滞留した生ゴミの排出補助作業を行う。該排出補助作業は、滞留物除去装置270がカッター263a、263bの駆動に干渉せず、また、及び生ゴミの吸引作業を妨げないため、生ゴミ吸引作業中であっても安全に行うことができる。
第一キャッチャー220内では、流入した空気に含まれる塵や臭いの粒子等が内部の貯留水により吸着され除去される。上記貯留水は乳酸菌を含むため、塵等を吸着した貯留水は乳酸菌により消臭され、流入した空気もまた脱臭あるいは本質的に脱臭される。
上記塵等が除去された空気は、ブロワ導入管231を経て、ブロワ230に至り、第二キャッチャー導入管241を経て、第二キャッチャー240に至る。
第二キャッチャー240内に流入した空気は、第一キャッチャー220と同様の作用により脱臭され、大気開放口242から放出される。
このとき放出される空気は、脱臭あるいは本質的に脱臭されているため、上記一連の流れにおいて、生ゴミの臭気は車体外部に漏出しないか或いは漏出しにくい。
生ゴミの収集を行った後は生ゴミ導入操作バルブ203を閉じ、操作盤200によりブロア230を停止させる。
ゴミ容器から直接生ゴミを収集する場合、収集後のゴミ容器を生ゴミ収集車両1に搭載した放水銃252を使用して洗浄し、その洗浄液も投入口構造体260から収集する。
なお、放水銃252から出る洗浄液は、水タンク250から供給されるものであって乳酸菌が添加されているため、その効果によってポリバケツにつく雑菌の繁殖を抑え、臭気の発生を抑制する。
(生ゴミの処理工程)
図7を参照して生ゴミの処理工程(生ゴミ処理システム)を説明する。
(処理工程1)
生ゴミ収集車両1は、生ゴミの収集が終わると生ゴミの処分場に向かい、収集した生ゴミの排出作業を行う。
まず、処分場に設けられた生ゴミ処理装置3の近くに生ゴミ収集車両1を停車し、生ゴミ収集車両1の生ゴミ排出管213と、生ゴミ処理装置3の生ゴミ導入管312を連結する。同様に、生ゴミ収集車両1の第二導入管223と、排気管311とを連結する。
その際に、第二導入管操作バルブ224と、開放操作バルブ204を開け、その他のバルブは閉じておく。併せて、制御ボックス330により、電動バルブ314を閉鎖し、ホッパー310に係る投入口315を閉じる操作をしておく。
次に、生ゴミ収集車両1の操作盤200により、ブロワ230及びスクリューコンベア211を作動させる。そうすると、下記(1)〜(4)の作用を奏する。
(1)ホッパー310内の空気が排気管311を通り、第二導入管223を経て、第一キャッチャー220に吸引される。第一キャッチャー220内に吸引された空気は、ブロワ導入管231、ブロワ230、第二キャッチャー導入管241を経て、第二キャッチャー240に送られた後、大気開放口242から大気中へ放出される。これにより、ホッパー310内は真空又は減圧状態となる。
(2)スクリューコンベア211は、生ゴミを押しちぎり或いは粉砕しながら、生ゴミ導入管202へ押し込んでいく。この際、貯蔵タンク210は車両後方に向かって傾斜するよう設置されているので、内部の生ゴミは車両後方の生ゴミ導入管202に向い、スクリューコンベア211によって生ゴミ導入管202へ押し込まれていく。また、上記作業時には、空気吸入管205から貯蔵タンク210内に空気が送られ、貯蔵タンク210内は大気圧と等しくなる。
(3)上述のように、ホッパー310内は真空又は減圧状態となっているため、押し込まれた生ゴミは、生ゴミ導入管312を通じてホッパー310に吸引される。つまり、上述の(1)及び(2)の作用が協働することにより、貯蔵タンク210内部の生ゴミはホッパー310に排出される。
(4)貯蔵タンク310内の生ゴミを全て吸い出すか、或いはホッパー310の許容量に達した時は、運転を停止させる。
その後、制御ボックス330によって電動バルブ314を開放してホッパー310内を大気圧と同じ状態にし、投入口315を開けて、生ゴミ貯留室320内に生ゴミを投入する。
(5)なお、生ゴミ貯留室320は、その上方に大型投入口321を備えており、生ゴミ収集車両1で収集することができない大型の生ゴミはここから投入してもよい。このような大型の生ゴミは、生ゴミ貯留室320側部に設けたリフト付き反転機等を使用して大型投入口321へ運んでもよい。
上記のように、生ゴミ収集車両1と生ゴミ処理装置3を組み合わせて使用することにより、生ゴミを収集する作業時から、集めた生ゴミを生ゴミ処理装置3内へ排出する時まで、生ゴミの臭気は外部に漏出しないまたは漏出しにくい。
生ゴミ収集及び排出作業が終了し、生ゴミ収集車両1を使用していないときは、貯蔵タンク210内部に設けられた洗浄装置214により洗浄液を散布して、貯蔵タンク210内を洗浄する。なお、この際に散布される洗浄液は乳酸菌が添加されているため、その消臭効果により貯蔵タンク210内の臭気は中和される。また、乳酸菌により雑菌の繁殖が抑えられ、ひいては臭気の発生が抑制されるので、近隣住民等に迷惑を掛けることが少ない。
(処理工程2)
なお、前述の通り、生ゴミ処理システム4に係る生ゴミ処理装置3がサイクロン乾燥室等と組み合わせたものであった場合、以下の処理工程が追加されうる。
(1)生ゴミ貯留装置320内の生ゴミは、生ゴミ貯留室320内のスクリューコンベアにより押しちぎられ或いは粉砕されながら排出され、生ゴミ貯留室320とサイクロン乾燥室を繋ぐ導入スクリューコンベアを通じてサイクロン乾燥室に送られる。
(2)サイクロン乾燥室では、その内部に設けられた撹拌羽根が回転し、中の生ゴミは遠心力によって高温となった内壁に付着し、乾燥する。所要時間が経過して乾燥状態となった生ゴミ(以下「処理物」という。)は、排出スクリューコンベアにより押しちぎられ或いは粉砕されながら移送フライトコンベアへ排出される。
(3)移送フライトコンベアに排出された生ゴミの処理物は、移送フライトコンベアにより保管室に送られる。
(4)サイクロン乾燥室内の加熱された空気は、廃蒸気処理装置を経由して冷却器に送られ、該冷却器より温度を下げる。
(5)温度が下がった空気は、再度廃蒸気処理装置を経由して脱臭装置に送られ、脱臭装置により脱臭して、大気中に放出される。
(6)なお、保管室の生ゴミの処理物は、そのまま搬出して豚等の家畜の飼料として使用してもよいし、発酵菌等を混合して完熟させて堆肥としてもよい。また、この後に炭化処理を行い、得られた炭化物を土壌改良、河川の浄化、家屋の脱臭等に使用してもよい。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
生ゴミ収集車両の側面図。 生ゴミ収集車両の平面図。 生ゴミ収集車両の背面図。 生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の一部切り欠いた側面視説明図。 生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の内部を破線で示した正面視説明図。 生ゴミ収集車両の生ゴミ投入口構造体の内部を破線で示した平面視説明図。 生ゴミ収集車両から生ゴミ処理装置へ生ゴミを排出する流れを示した生ゴミ処理システムの説明図。
符号の説明
1 生ゴミ収集車両
100 車両
101 運転席
2 生ゴミ貯蔵装置
200 操作盤
202 生ゴミ導入管
203 生ゴミ導入操作バルブ
204 開放操作バルブ
205 空気吸入管
210 貯蔵タンク
211 スクリューコンベア
212 油圧モータ
213 生ゴミ排出管
214 洗浄装置
215 マンホール
216 覗き窓
217 覗き窓
218 フロート室
219 ホース連結具
220 第一キャッチャー
221 第一導入管
222 第一導入管操作バルブ
223 第二導入管
224 第二導入管操作バルブ
225 覗き窓
226 ホース連結具
230 ブロワ
231 ブロワ導入管
240 第二キャッチャー
241 導入管
242 大気開放口
243 覗き窓
250 水タンク
251 洗浄液導入口
252 放水銃
260 投入口構造体
261 収容体
262 投入口用蓋
263a,263b 回転式カッター
264a,264b 油圧モータ
265 投入口上部バルブ
266 投入口下部バルブ
267 生ゴミ排出口
270 滞留物除去装置
271 除去装置軸体
272 除去装置操作部
273 除去装置先端部
274 圧縮バネ
275 上部ステー
276 下部ステー
277 ストッパー
3 生ゴミ処理装置
310 ホッパー
311 排気管
312 生ゴミ導入管
313 覗き窓
314 電動バルブ
315 投入蓋
320 生ゴミ貯留室
321 大型投入口
330 制御ボックス
4 生ゴミ処理システム

Claims (1)

  1. 生ゴミ収集車両(1)であって、該生ゴミ収集車両(1)は、
    外部に臭気が漏れないよう密閉した貯蔵タンク(210)と、
    貯蔵タンク内(210)を真空又は減圧状態にする真空又は減圧装置(230)と、
    生ゴミ導入操作バルブ(203)が設けられている生ゴミ導入管(202)を介して貯蔵タンク(210)と繋っている生ゴミ投入口構造体(260)を備え、
    上記生ゴミ投入口構造体(260)は、
    上方が開口し、下方に設けられた生ゴミ排出口(267)向かって窄まった中空体であって、生ゴミ排出口(267)が生ゴミ導入管(202)に繋がっている収容体(261)と、
    収容体(261)の上方開口部を密閉可能に形成された蓋(262)と、
    収容体(261)内の高さ方向の略中央に、それぞれ水平方向に並んで設けられている一対の回転式カッター(263a,263b)と、
    カッターの駆動手段(264a,264b)と、
    蓋(262)の開閉を感知するセンサー及び蓋(262)の開閉に応じて働くカッターの駆動制御手段と、
    蓋(262)上部に設けられている外気導入バルブ(265)と、
    収容体内(261)の生ゴミ排出口(267)周辺に滞留した生ゴミの排出補助作業を行う滞留物除去装置(270)と、
    を備え、
    上記滞留物除去装置(270)は、
    所要の長さを備える棒状体である軸体(271)と、
    軸体(271)の上端に配置され、収容体(261)外部に設けられている操作部(272)と、
    軸体(271)の下端に固着された板状体の先端部(273)と、
    を備えており、
    収容体(261)内の先端部(273)を含む軸体(271)は、生ゴミ排出口(267)が設けられている面に沿っており、且つ、各カッター(263a,263b)の間を通して設置され、上下方向に可動可能で下方向に押し下げても当初取付位置に復帰するように構成されており、
    上記先端部(273)は、その下端が生ゴミ排出口(267)から遠ざかる方向に斜め下方に下がるように傾斜して形成されており、
    上記センサー及びカッターの駆動制御手段と協働することにより、蓋(262)が開いた状態では停止し、蓋(262)が閉じた状態にのみカッター(263a,263b)が駆動するよう制御されており、
    上記真空又は減圧装置(230)を使用して貯蔵タンク内(210)を真空又は減圧し、真空又は減圧状態による吸引を利用して、収容体(261)内の生ゴミを吸引するようにした、
    生ゴミ収集車両。
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