JP4048472B2 - コンピュータ周辺機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ周辺機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータに接続して使用するコンピュータ周辺機器として、例えばメモリカードにリードライトを行なうメモリカードリーダ/ライタ装置がある。
近年、このようなメモリカードリーダ/ライタ装置は小型化されて携帯性に優れたものが商品化されている。
図23は従来のメモリカードリーダ/ライタ装置の使用形態の一例を示す説明図、図24は従来のメモリカードリーダ/ライタ装置をコンピュータに接続した状態を示す説明図である。
図23に示すように、メモリカードリーダ/ライタ装置Aは、ケースを有し、そのケースにはメモリカードBを収容する収容部A1と、USB用のコネクタA2とが設けられている。
また、このようなメモリカードリーダ/ライタ装置Aを載せて使用するスタンド装置Cがある。スタンド装置Cは、前記メモリカードリーダ/ライタ装置AのコネクタA2と連結されるUSB用のコネクタC1と、該コネクタC1とコンピュータ側に接続されるコネクタC2とこれらコネクタC1、C2を接続するケーブルC3とを有している。
【0003】
図24に示すように、前記メモリカードリーダ/ライタ装置AをコンピュータDで使用する場合は、前記メモリカードリーダ/ライタ装置AのコネクタA2をノート型のコンピュータDのUSB用のコネクタD1に連結することによってメモリカードリーダ/ライタ装置AとコンピュータDとを接続する。
また、前記メモリカードリーダ/ライタ装置Aをデスクトップ型のコンピュータEで使用する場合は、前記スタンド装置CのコネクタC2をコンピュータEの背面側に設けられているコネクタに接続しておき、前記スタンド装置CのコネクタC1にメモリカードリーダ/ライタ装置AのコネクタA2を接続することによって、メモリカードリーダ/ライタ装置AとコンピュータEとを接続する。
前記スタンド装置Cを使用した場合には、前記スタンド装置Cを動かすことによりメモリカードリーダ/ライタ装置Aを操作性のよい位置、例えばコンピュータEの前方位置などに位置させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のメモリカードリーダ/ライタ装置においては、次のような問題があった。
1)メモリカードリーダ/ライタ装置Aをノート型のコンピュータに接続した場合には、前記コンピュータDの側部近傍にメモリカードリーダ/ライタ装置のケースが位置するため、コンピュータDのコネクタD1に隣接して設けられている他のコネクタに対して他のコネクタを接続したり、接続を解除したりすることが前記ケースよって邪魔されることがあり、コンピュータの機能を阻害するおそれがある。
2)メモリカードリーダ/ライタ装置Aをノート型のコンピュータに接続した場合には、カードリーダ/ライタ装置Aに物がぶつかるなどして大きな力を受けた場合には、前記メモリカードリーダ/ライタ装置AのコネクタA2からコンピュータDのコネクタD1に過大な力が加わることになり、これらコネクタの破損や変形を招くおそれがある。
3)メモリカードリーダ/ライタ装置AのコネクタA2がケースから露出しているので、コネクタA2に物がぶつかってコネクタが変形したり、あるいは、塵埃がコネクタの端子などに付着して接続不良を生じたりする。
このような問題はメモリカードリーダ/ライタ装置以外のコンピュータ周辺機器においても同じように生じている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンピュータの機能を損なうことなく使い勝手に優れコンピュータに接続するコネクタを破損や汚損から保護することができるコンピュータ周辺装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンピュータ周辺装置は前記目的を達成するため、ケースと、前記ケースから導出されたケーブルと、前記ケーブルの先端部に設けられコンピュータ側に着脱可能に連結されるコネクタとを備えたコンピュータ周辺機器において、前記ケースにコネクタを係脱可能に保持するコネクタ保持部が設けられ、前記コネクタが前記コネクタ保持部に保持された状態で前記コネクタが前記ケースの外側の箇所で前記コンピュータ側に着脱可能な姿勢となるように構成され、前記コネクタは、前記コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される機構部と、前記機構部を収容するハウジング部と、前記ハウジング部に接続される前記ケーブル部分を補強するケーブル補強部を備え、前記ケーブル補強部に係合部が設けられ、前記コネクタ保持部による前記コネクタの保持は、前記係合部が前記コネクタ保持部により係脱可能に保持されることでなされ、前記係合部が前記コネクタ保持部により保持された状態で前記ケーブル補強部は前記ケースから突出する部分を有しその突出する部分の先端に前記ハウジングが位置し、前記ケーブルは可撓性を有し、前記ケーブル補強部は前記ケーブルよりも低い可撓性を有していることを特徴とする。
そのため、本発明によれば、前記コネクタを前記コネクタ保持部に保持させることにより、コネクタが前記ケースの外側の箇所で前記コンピュータ側に着脱可能な姿勢とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について図1乃至図12を参照して説明する。
この第1の実施の形態では、コンピュータ周辺機器がメモリカードリーダ/ライタ装置であり、図2、図3を参照して、メモリカードおよびメモリカードリーダ/ライタ装置の信号処理に関する構成について説明する。
図2は第1の実施の形態におけるメモリカードリーダ/ライタ装置の説明図、図3はメモリカードおよびメモリカードリーダ/ライタ装置のブロック図である。
図2に示すように、メモリカードリーダ/ライタ装置10は厚さを有する矩形板状に形成されたケース12を備え、ケース12には、メモリカード50が挿抜可能に挿入される収容部1204が設けられている。メモリカードリードライタ装置10は、この収容部1204に差し込まれたメモリカード50に対してデータのリードおよびライトをコンピュータの指示に基づいて行なうものである。
【0007】
前記メモリカード50は、図3に示すように、データを格納するメモリ部50Aと、該メモリ部50Aとの間でインターフェースをとるインターフェース部50Bと、端子部50Cとを備えている。
前記収容部1204には、この収容部1204に収容されたメモリカード50に対してアクセスできるように、前記メモリカード50の端子部50Cに接続されるコネクタ10Aと、データのリードライトを行なうための信号処理部10Bと、信号処理部10Bの制御を行なう制御部10Cとが設けられ、また、ケース12には、カードリードライタ装置10をコンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結するためのケーブル14とコネクタ16が設けられている。
【0008】
前記信号処理部10Bは、前記コネクタ10Aに接続され前記メモリカード50のインターフェース部50Bとのインターフェースをとるインターフェース部10B1と、前記コネクタ16に接続され前記コンピュータ側とのインターフェースをとるインターフェース部10B2と、これらインターフェース部10B1、10B2の間でメモリカード50に対するデータのリード/ライトに必要な信号変換を行なう信号変換部10B3とを有している。
したがって、前記メモリカード50は、前記収容部1204に収容されることにより、前記インターフェース部50Bが前記端子部50Cとコネクタ10Aを介して前記インターフェース部10B1とデータの転送を行なう。
なお、本例では、前記メモリカードリーダ/ライタ装置10とコンピュータ側との間で行なわれるデータの転送は、USB(Universal Serial Bus)の規格に基づいて行なわれるものとする。したがって、前記コネクタ16およびこのコネクタ16に連結されるコネクタはUSB用コネクタにより構成されている。
【0009】
次に、前記メモリカードリーダ/ライタ装置10の機構部分の構成について詳細に説明する。
図2、図4に示すように、前記メモリカードリーダ/ライタ装置10のケース12はこのメモリカードリーダ/ライタ装置10を載置するための底面1202を有し、前記ケーブル14は、前記ケース12の底面1202の箇所から導出され、前記コネクタ16は、前記ケーブル14の先端部に設けられている。
【0010】
図6に示すように、前記コネクタ16は、コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される接続端子を含む機構部1602と、前記機構部1602を保持するハウジング部1604と、前記ハウジング部1604に接続される前記ケーブル14部分を補強するケーブル補強部1606とで構成されている。
前記ケーブル補強部1606には、ケーブル14の径方向外側に膨出するとともにケーブル14の延在方向に厚みを有する厚板状の係合部1608が形成されており、この係合部1608は後述するコネクタ保持部20に係脱可能に保持されるように構成されている。
【0011】
前記ケース12の底面1202には、図4に示すように、前記底面1202の周縁に沿って凹溝状の収容部18が設けられている。この収容部18には、図5に示すように、メモリカードリーダ/ライタ装置10の非使用時に前記ケーブル14およびコネクタ16が収容される。
また、図2に示すように、メモリカード50の装脱方向と直交する方向である前記ケース12の幅方向の両側面の部分には後述するスタンド装置30側に係合される係合凹部1206が設けられている。
【0012】
前記収容部18は、ケーブル14を収容するケーブル収容部18Aと、コネクタ16を収容するコネクタ収容部18Bを備え、これらケーブル収容部18Aおよびコネクタ収容部18Bは平面視した場合にほぼU字状に形成されている。
前記コネクタ収容部18Bには、ケーブル14をケーブル収容部18Aに収容しコネクタ16をコネクタ収容部18Bに収容した状態で、前記ケーブル14のケーブル補強部1606に形成された係合部1608を係脱可能に保持する係合部1802が設けられている。図5に示すように、前記係合部1802に係合部1608が係合されることにより、前記収容部18A,18Bに収容されたケーブル14およびコネクタ16が前記底面1202とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面1202よりも上方に位置して収容部18内でがたつきを生じることなく保持されるように構成されている。これにより、前記ケーブル14およびコネクタ16は前記ケース12の輪郭の内側に収容されることになる。以下、説明の便宜上、図5に示されるように、係合部1608、1802が係合した状態でケーブル14およびコネクタ16が収容部18A,18Bに収容されている状態を収容状態という。
【0013】
前記ケース12の幅方向で前記収容部18の外側を形成する壁部の部分には、前記ケーブル収容部18Bの端部の延長上に位置するように前記コネクタ保持部20が設けられている。このコネクタ保持部20は、前記コネクタ16の係合部1608の外形に沿った形状の凹部を呈し、前記係合部1608が前記コネクタ保持部20に係脱可能に保持されるように構成されている。
図1に示すように、前記ケーブル14がケーブル収容部18Aに収容され前記コネクタ16が前記コネクタ保持部20に保持された状態で前記ケーブル14および前記コネクタ16は前記底面1202とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面1202よりも上方に位置している。これにより、前記ケーブル14およびコネクタ16は前記ケース12の輪郭の内側に収容されることになる。
【0014】
そして、前記コネクタ16が前記コネクタ保持部20に保持された状態で前記コネクタ16は前記ケース12の外側に突出した姿勢、すなわちコンピュータ側のコネクタに着脱可能な姿勢となるように構成されている。以下、説明の便宜上、図1に示されるように、前記ケーブル14がケーブル収容部18Aに収容され係合部1608がコネクタ保持部20に保持されている状態をコネクタ保持状態という。なお、前記コネクタ保持状態において、可撓可能なケーブル14はケース12の外側に露出せず、比較的可撓性の低いケーブル補強部1606とハウジング部1604と機構部1602のみがケース12の外側に露出するので、前記コネクタ16がケース12の外側に突出した姿勢はこれらケーブル補強部1606やハウジング部1604の剛性により比較的安定した状態に保持される。
【0015】
図4に示すように、メモリカード50の装脱方向で前記収容部18の外側を形成する壁部の部分には前記ケーブル14が挿通可能な切欠1804が設けられ、この切欠1804を介して前記ケーブル14およびコネクタ16をケース12の外方に導出することができるように構成されている。以下、説明の便宜上、図4に示すように、前記コネクタ16の係合部1608が前記収容部18の係合部1802に係合されず、かつ、コネクタ保持部20に保持されていない状態をコネクタ非保持状態という。
【0016】
図8はスタンド装置30の構成を示す斜視図である。
図8に示すようにスタンド装置30は、ケース32を備えて構成されており、前記ケース32は、板状の載置部3202と、前記載置部3202の上面から起立する脚部3204と、脚部3204の上部に設けられた上部3206とで構成されている。
【0017】
前記上部3206は、底壁と、底壁の外縁に沿って立設された側壁とから構成されている。前記底壁上で前記側壁の内側には、前記カードリーダ/ライタ装置10を着脱可能に保持する保持部3208が設けられており、前記側壁の内側の部分には、図9に示すように、前記保持部3208に前記カードリーダ/ライタ装置10が収容されたときに前記係合凹部1206に係合することで前記カードリーダ/ライタ装置10が保持部3208から脱落することを防止する係合爪3210が設けられている。
【0018】
前記側壁の内側の前記底壁部分には、図9、図10に示すように、コネクタ収容部3212が設けられている。このコネクタ収容部3212は、コンピュータ側に接続されたケーブル42の先端部に設けられ前記カードリーダ/ライタ装置10のコネクタ16に連結されるコネクタ40を収容し保持するように構成されている。
【0019】
前記コネクタ収容部3212は、前記コネクタ40の輪郭に沿った形状の凹部によって形成されており、前記コネクタ40をコネクタ収容部3212に収容することが一目でわかるように構成されている。また、前記コネクタ40がコネクタ収容部3212に収容されることにより、前記コネクタ40およびケーブル42が不用意に動いて、ばらばらになってしまうことがないように構成されている。
前記コネクタ収容部3212に面した前記側壁には切欠3214が形成されている。この切欠3214は、前記カードリーダ/ライタ装置10を保持部3208に保持させたときに前記ケーブル14を側壁の外側に導出させるためのものであり、また、前記コネクタ40が前記コネクタ収容部3212に収容されたときに前記ケーブル42を側壁の外側に導出させるためのものである。
【0020】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、前記ケーブル14およびコネクタ16が前記収容状態にあるときには、前記ケーブル14およびコネクタ16は収容部18に収容され、かつ、係合部1608がコネクタ保持部20に保持されているので、ケース12の外方でケーブル14とコネクタ16が邪魔にならず、メモリカードリーダ/ライタ装置10を携帯する上で有利である。
また、コネクタ16の機構部1602が前記収容部18に収容されるので、機構部1602が物にぶつかって変形したり、あるいは、塵埃が機構部1602の端子などに付着して接続不良を生じたりすることを防止する上で有利である。
【0021】
また、前記ケーブル14およびコネクタ16が前記コネクタ保持状態にあるときには、コネクタ16がケースの側方に突出した状態となるので、図11(A)、(B)に示すように、前記コネクタ16をノート型のコンピュータ1の側部のコネクタ1Aに対して容易に着脱できる姿勢とすることができる。
この際、前記カードリーダ/ライタ装置10のコネクタ16をコンピュータ1側のコネクタ1Aに連結した状態で、このコンピュータ1を持ち上げて移動する場合、前記カードリーダ/ライタ装置10はコネクタ16を介してコンピュータ1側に保持されているため、前記カードリーダ/ライタ装置10とコンピュータ1を一体的に動かすことができ、取り扱い、取り回しなどが容易となる利点がある。
【0022】
また、前記カードリーダ/ライタ装置10のコネクタ16を前記コネクタ1Aに連結した状態で、前記コンピュータ1の側部とケース12との間で前記コネクタ16およびケーブル補強部1606の両側方箇所に、コネクタ16およびケーブル補強部1606に対応した長さの空間が確保されるので、前記コネクタ1Aに隣接して設けられているコネクタ1B、1C、1Dに対して他のコネクタを接続したり、接続を解除したりすることが前記カードリーダ/ライタ装置10によって邪魔されることがないという利点がある。
また、前記ケーブル14およびコネクタ16が前記コネクタ保持状態にあるとき、カードリーダ/ライタ装置10に物がぶつかるなどして大きな力を受けた場合には、前記コネクタ16の係合部1608とケース12のコネクタ保持部20との係合が外れることにより、過大な力がコネクタ16およびコネクタ16に連結されているコネクタ1Aに加わらないので、コネクタの破損や変形を防止する上で有利である。
【0023】
また、前記ケーブル14およびコネクタ16が図4に示すコネクタ非保持状態にあるときには、図12に示すように、前記カードリーダ/ライタ装置10のケース12をスタンド装置30の保持部3208に保持させることにより前記コネクタ16を前記ケース32の外側の箇所に導出して、デスクトップ型のコンピュータ2に接続されたケーブル42の先端部に設けられたコネクタ40に連結させて使用することができる。
【0024】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について図13を参照して説明する。
この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、スタンド装置の構成である。
図13(A)は第2の実施の形態においてスタンド装置にコンピュータ側のコネクタを取り付ける際の動作を説明する説明図、(B)は第2の実施の形態においてスタンド装置にコンピュータ側のコネクタを取り付けた状態を示す説明図である。
なお、図13(A)、(B)において第1の実施の形態を示す図8乃至図10と同様の箇所には同一の符号を付して説明する。
図13(A)に示すように、スタンド装置30Aはケース32を備え、前記ケース32は、板状の載置部3202と、前記載置部3202の上面から起立する脚部3204と、脚部3204の上部に設けられた上部3206とで構成されている。
【0025】
前記上部3206は、底壁と、底壁の外縁に沿って立設された側壁とから構成されている。前記底壁上で前記側壁の内側には、前記カードリーダ/ライタ装置10を着脱可能に保持する保持部3208が設けられており、前記側壁の内側の部分には、図13(A)に示すように、前記保持部3208に前記カードリーダ/ライタ装置10が収容されたときに前記係合凹部1206に係合することで前記カードリーダ/ライタ装置10が保持部3208から脱落することを防止する係合爪3210が設けられている。
【0026】
前記側壁の内側の前記底壁部分には、図13(A)、(B)に示すように、コネクタ収容部3216が設けられている。このコネクタ収容部3216は、コンピュータ側に接続されたケーブル42の先端部のコネクタ40を収容し保持するように構成されている。なお、前記コネクタ40は、前記カードリーダ/ライタ装置10のコネクタ16に連結されるものである。
前記コネクタ収容部3216は、前記コネクタ40の輪郭に沿った形状の凹部によって形成されており、前記コネクタ40をコネクタ収容部3216に収容することが一目でわかるように構成されている。また、前記コネクタ40がコネクタ収容部3216に収容されることにより、前記コネクタ40およびケーブル42が不用意に動かされないように構成されている。
【0027】
また、前記コネクタ収容部3216には、前記コネクタ40の幅方向の両側に臨む部分にそれぞれ係合凹部3218が設けられており、前記コネクタ40にはこれら係合凹部3218に係合する係合凸部4002が設けられている。これにより、前記コネクタイ収容部3216にコネクタ40が収容された状態で前記係合凹部3218に係合凸部4002が係合することでコネクタ収容部3216からコネクタ40が外れることが防止されるように構成されている。
前記コネクタ収容部3216に面した前記側壁には切欠3214、3215が形成されている。
前記切欠3214、3215のうち一方の切欠3214は、前記カードリーダ/ライタ装置10を保持部3208に保持させたときに前記ケーブル14を側壁の外側に導出させるためのものであり、また、前記カードリードライタ装置10を保持部3208から外し前記コネクタ40を前記コネクタ収容部3216に収容させたときに前記ケーブル42を側壁の外側に導出させるためのものである。
【0028】
図13(B)に示すように、前記コネクタ収容部3216に前記コネクタ40が収容された状態で、前記コネクタ40の先端部は前記切欠3215を介してケース32の外方に臨むように構成されている。これにより、前記コネクタ40に、他のコンピュータ周辺機器に接続されたケーブル44の先端部のコネクタ46を接続することが可能となり、前記コネクタ40をコンピュータ接続用の受け口のコネクタとして有効に利用できるように構成されている。
【0029】
このような第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、前記ケーブル14およびコネクタ16が図4に示すコネクタ非保持状態にあるときには、前記カードリーダ/ライタ装置10をスタンド装置30Aの保持部3208に保持させ、前記コネクタ16を前記ケース32の外側の箇所に導出して前記コンピュータ2側のコネクタ40に連結させて使用することができる。
【0030】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について図14乃至図17を参照して説明する。
この第3の実施の形態では、コンピュータ周辺機器が無線LAN装置であり、図14乃至図16を参照して、無線LAN装置の信号処理に関する構成について説明する。
図14は第3の実施の形態における無線LAN装置の構成を示す斜視図、図15は無線LAN装置を下面から見た状態を示す斜視図である。
図14、図15に示すように、無線LAN装置60は厚さを有する矩形板状に形成されたケース62を備え、ケース62には、第1のコンピュータ側との間で無線信号を送受信するためのアンテナ6002と、第2のコンピュータ側のコネクタ70に無線LAN装置60を着脱可能に連結するためのコネクタ6004と、第3のコンピュータ側のコネクタに無線LAN装置60をコンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結するためのケーブル64およびコネクタ66とが設けられている。
【0031】
前記無線LAN装置60は、前記アンテナ6002を介して第1のコンピュータと無線信号を介して信号を送受信するとともに、前記第1、第2のコンピュータとは前記コネクタ6004、66を介して信号をやり取りすることによってLANを構成している。
なお、本例では、前記無線LAN装置60と第2、第3のコンピュータ側との間で行なわれるデータの転送は、USBの規格に基づいて行なわれるものとする。したがって、前記コネクタ6004、コネクタ66、およびこれらコネクタ6004、66に連結されるコネクタはUSB用コネクタにより構成されている。
【0032】
次に、前記無線LAN装置60の機構部分の構成について詳細に説明する。
図14、図15に示すように、無線LAN装置60のケース62はこの無線LAN装置60を載置するための底面6214を有し、前記ケーブル64は、前記ケース62の底面6214の箇所から導出され、前記コネクタ66は、前記ケーブル64の先端部に設けられている。
【0033】
図15に示すように、前記コネクタ66は、コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される接続端子を含む機構部6602と、前記機構部6602を保持するハウジング部6604と、前記ハウジング部6604に接続される前記ケーブル64部分を補強するケーブル補強部6606とで構成されている。
前記ケーブル補強部6606には、ケーブル64の径方向外側に膨出するとともにケーブル64の延在方向に厚みを有する厚板状の係合部6608が形成されており、この係合部6608は後述するコネクタ保持部70に係脱可能に保持さえるように構成されている。
【0034】
前記ケース62の底面6202には、凹溝状の収容部68が設けられている。この収容部68には、前記ケーブル64およびケーブル補強部6606の一部が収容される。
前記収容部68は、前記底面の長手方向の中心線に沿って延在する第1収容部68Aと、第1収容部68Aの端部から底面の幅方向に沿って互いに逆向きに延在する2つの第2収容部68Bを備え、これら第1、第2収容部68A、68Bは平面視した場合にほぼT字状に形成されている。
また、前記ケース62の長手方向と直交する幅方向の両側面の部分には後述するスタンド装置80側に係合される係合凹部6204が設けられている。
【0035】
前記ケース62の各第2収容部68Bの延在方向の両端の部分には、前記コネクタ保持部70がそれぞれ設けられている。各コネクタ保持部70は、前記コネクタ66の係合部6608の外形に沿った形状の凹部を呈し、前記係合部6608が前記コネクタ保持部70に係脱可能に保持されるように構成されている。
【0036】
前記ケーブル64が第1、第2収容部68A、68Bに収容され前記コネクタ66が前記コネクタ保持部70に保持された状態で前記ケーブル64および前記コネクタ66は前記底面6202とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面6202よりも上方に位置している。これにより、前記ケーブル64および前記コネクタ66は前記ケース62の輪郭の内側に収容されることになる。
そして、前記コネクタ16が前記コネクタ保持部20に保持された状態で前記コネクタ16は前記ケース12の外側に突出した姿勢、すなわちコンピュータ側のコネクタに着脱可能な姿勢となるように構成されている。以下、説明の便宜上、図15に示されるように、前記ケーブル64が第1、第2収容部68A、68Bに収容され係合部6608がコネクタ保持部70に保持されている状態をコネクタ保持状態という。なお、前記コネクタ保持状態において、可撓可能なケーブル64はケース62の外側に露出せず、比較的可撓性の低いケーブル補強部6606とハウジング部6604と機構部6602のみがケース62の外側に露出するので、前記コネクタ66がケース62の外側に突出した姿勢はこれらケーブル補強部6606やハウジング部6604の剛性により比較的安定した状態に保持される。
【0037】
図15に示すように、前記第1収容部68Aの延在方向で前記第2収容部68Bの外側を形成する壁部の部分には前記ケーブル64が挿通可能な切欠6206が設けられ、この切欠6206を介して前記ケーブル64およびコネクタ66をケース62の外方に導出することができるように構成されている。以下、説明の便宜上、前記コネクタ66の係合部6608がコネクタ保持部70に保持されていない状態をコネクタ非保持状態という。
【0038】
図16はスタンド装置80の構成を示す斜視図である。
図16に示すようにスタンド装置80は、ケース82を備えて構成されており、前記ケース82は、板状の載置部8202と、前記載置部8202の上面から起立する脚部8204と、脚部8204の上部に設けられた上部8206とで構成されている。
【0039】
前記上部8206は、矩形板状の底壁と、底壁の両側の縁部に沿って立設された側壁8208とから構成され、平面視した場合、前記脚部8204はこれら側壁8208のほぼ中央に位置している。
前記底壁上で前記側壁の内側には、前記無線LAN装置60を着脱可能に保持する保持部8210が設けられており、前記側壁8208の内側の部分には、図17に示すように、前記保持部8208に前記LAN装置60が収容されたときに前記係合凹部6204に係合することで前記LAN装置60が保持部8210から脱落することを防止する係合爪8212が設けられている。
【0040】
前記脚部8204の外側部分には、コネクタ収容部8214が設けられている。このコネクタ収容部8214は、前記第3のコンピュータ側に接続されたケーブル92の先端部に設けられ前記LAN装置60のコネクタ66に連結されるコネクタ90を収容し保持するように構成されている。
前記コネクタ収容部8214は、前記コネクタ90の輪郭に沿った形状の凹部によって形成されており、前記コネクタ90をコネクタ収容部8214に収容することが一目でわかるように構成されている。また、前記コネクタ90がコネクタ収容部8214に収容されることにより、前記コネクタ90およびケーブル92が不用意に動かいてばらばらになってしまうことがないように構成されている。
また、前記コネクタ収容部8214に前記コネクタ90が収容された状態で該コネクタ90の先端部は上方に臨むように構成されている。これにより、前記コネクタ90に、他のコンピュータ周辺機器に接続されたケーブルの先端部のコネクタを接続することが可能となり、前記コネクタ90をコンピュータ接続用の受け口のコネクタとして有効に利用できるように構成されている。
【0041】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、前記ケーブル64およびコネクタ66が前記コネクタ保持状態にあるときには、前記コネクタ66がケース62の側方に突出した状態となるので、図11(A)、(B)に示したのと同様に、前記コネクタ66をノート型のコンピュータ1の側部のコネクタ1Aに対して容易に着脱できる姿勢とすることができる。
この際、この際、前記無線LAN装置60のコネクタ66をコンピュータ1側のコネクタ1Aに連結した状態で、このコンピュータ1を持ち上げて移動する場合、前記無線LAN装置60はコネクタ66を介してコンピュータ1側に保持されているため、前記無線LAN装置60とコンピュータ1を一体的に動かすことができ、取り扱い、取り回しなどが容易となる利点がある。
【0042】
また、前記無線LAN装置60のコネクタ66を前記コネクタ1Aに連結した状態で、前記コンピュータ1の側部とケース62との間で前記コネクタ66およびケーブル補強部6606の両側方箇所に、コネクタ66およびケーブル補強部6606に対応した長さの空間が確保されるので、前記コネクタ1Aに隣接して設けられているコネクタ1B、1C、1Dに対して他のコネクタを接続したり、接続を解除したりすることが前記無線LAN装置60によって邪魔されることがないという利点がある。
また、前記無線LAN装置60が前記コネクタ保持状態にある際、無線LAN装置60に物がぶつかるなどして大きな力を受けた場合には、前記コネクタ66の係合部6608とケース62のコネクタ保持部70との係合が外れることにより、過大な力がコネクタ60およびコネクタ66に連結されているコンピュータ側のコネクタに加わらないので、コネクタの破損や変形を防止する上で有利である。
【0043】
また、前記ケーブル64およびコネクタ66がコネクタ非保持状態にあるときには、図17に示すように、前記無線LAN装置60をスタンド装置80の保持部8210に保持させることにより前記コネクタ66を前記ケース62の外側の箇所に導出して、前記スタンド装置80の前記コネクタ収容部8214に保持されたコンピュータ側のコネクタ90に連結させて使用することができる。
【0044】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態について図18、図19を参照して説明する。
この第4の実施の形態では、コンピュータ周辺機器がビデオ信号変換装置であり、図18、図19を参照して、ビデオ信号変換装置の信号処理に関する構成について説明する。
図18(A)は第4の実施の形態におけるビデオ信号変換装置の構成を示す斜視図、(B)は(A)を下方から見た状態を示す斜視図、図19はビデオ信号変換装置のブロック図である。
図18、図19に示すように、ビデオ信号変換装置100は箱状に形成されたケース102を備え、ケース102には、テレビアンテナからの受信信号を入力するためのアンテナ入力端子100Aと、ビデオ信号を入力するためのビデオ入力端子100Bと、ビデオ信号変換装置100をコンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結するためのケーブル104およびコネクタ106とが設けられている。
【0045】
図19に示すように、ビデオ信号変換装置100には、前記アンテナ入力端子100Aから入力される受信信号を受信して映像信号を生成するチューナ100Cと、前記チューナ100Cの映像信号および前記ビデオ入力端子100Bのビデオ信号をUSBの規格のデジタル信号に変換する信号変換回路100Dと、前記信号変換回路100Dからのデジタル信号と前記コンピュータとのインターフェースをとるインターフェース回路100Eと、前記チューナ100C、信号変換回路100D、およびインターフェース回路100Eの制御を司る制御回路100Fとが設けられている。
【0046】
前記ビデオ信号変換100は、前記アンテナ入力端子100Aに入力された受信信号および前記ビデオ入力端子100Bに入力されたビデオ信号をデジタル信号に変換してUSBの規格に基づいた信号としてコンピュータ側に供給するように構成されている。
なお、本例では、前記ビデオ信号変換装置100とコンピュータ側との間で行なわれるデータの転送は、USBの規格に基づいて行なわれるものとする。したがって、前記コネクタ106およびコネクタ106に連結されるコネクタはUSB用コネクタにより構成されている。
【0047】
次に、前記ビデオ信号変換装置100の機構部分の構成について詳細に説明する。
図18(A)、(B)に示すように、前記ビデオ信号変換装置100のケース102はこの前記ビデオ信号変換装置100を載置するための底面10202と、底面10202に接続された前面10204とを有し、前記ケーブル104は、前記前面10204の箇所から導出され、前記コネクタ106は、前記ケーブル104の先端部に設けられている。
【0048】
図18(B)に示すように、前記コネクタ106は、コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される接続端子を含む機構部10602と、前記機構部10602を保持するハウジング部10604と、前記ハウジング部10604に接続される前記ケーブル104部分を補強するケーブル補強部10606とで構成されている。
前記ケーブル補強部10606には、ケーブル104の径方向外側に膨出するとともにケーブル104の延在方向に厚みを有する厚板状の係合部10608が形成されており、この係合部10608は後述するコネクタ保持部110に係脱可能に保持されるように構成されている。
【0049】
前記ケース102の底面10202には、凹溝状の収容部108が設けられている。この収容部108には、前記ケーブル104の一部およびケーブル補強部10606が収容される。
前記収容部108は、前記底面の長手方向と直交する幅方向に沿って直線状に延在して形成されている。
【0050】
前記収容部108の延在方向の中間部分には、前記コネクタ保持部110が設けられている。各コネクタ保持部110は、前記コネクタ106の係合部10608の外形に沿った形状の凹部を呈し、前記係合部10608が前記コネクタ保持部110に係脱可能に保持されるように構成されている。
【0051】
前記ケーブル104が収容部108に収容され前記コネクタ106が前記コネクタ保持部110に保持された状態で前記ケーブル104および前記コネクタ106は前記底面10202とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面10202よりも上方に位置している。これにより、前記ケーブル104およびコネクタ106は前記ケース102の輪郭の内側に収容されることになる。
【0052】
そして、前記コネクタ106が前記コネクタ保持部110に保持された状態で前記コネクタ106は前記ケース102の外側に突出した姿勢、すなわちコンピュータ側のコネクタに容易に着脱可能な姿勢となるように構成されている。以下、説明の便宜上、図18(B)に示されるように、前記ケーブル104が収容部108に収容され係合部10608がコネクタ保持部110に保持されている状態をコネクタ保持状態という。なお、前記コネクタ保持状態において、可撓可能なケーブル104の前記コネクタ106寄りの部分はケース102の外側に露出せず、比較的可撓性の低いケーブル補強部10606とハウジング部10604と機構部10602のみがケース102の外側に露出するので、前記コネクタ106がケース102の外側に突出した姿勢はこれらケーブル補強部10606やハウジング部10604の剛性により比較的安定した状態に保持される。
【0053】
図18(A)に示すように、前記ケーブル104およびコネクタ106は、前記側面10204の外方に導出することができるように構成されている。以下、説明の便宜上、前記係合部10608がコネクタ保持部110に保持されていない状態をコネクタ非保持状態という。
【0054】
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、前記ケーブル104およびコネクタ106が図18(B)に示すように前記コネクタ保持状態にあるときには、前記ケーブル104およびコネクタ106が前記コネクタ保持状態にあるときには、コネクタ106がケースの側方に突出した状態となるので、図11(A)、(B)に示すのと同様に、前記コネクタ106をノート型のコンピュータ1の側部のコネクタ1Aに対して容易に着脱できる姿勢とすることができる。
【0055】
この際、前記ビデオ信号変換装置100のコネクタ106をコンピュータ1側のコネクタ1Aに連結した状態で、このコンピュータ1を持ち上げて移動する場合、前記ビデオ信号変換装置100はコネクタ106を介してコンピュータ1側に保持されているため、前記ビデオ信号変換装置100とコンピュータ1を一体的に動かすことができ、取り扱い、取り回しなどが容易となる利点がある。
また、前記ビデオ信号変換装置100のコネクタ106を前記コネクタ1Aに連結した状態で、前記コンピュータ1の側部とケース102との間で前記コネクタ106およびケーブル補強部10606の両側方箇所に、コネクタ106およびケーブル補強部10606に対応した長さの空間が確保されるので、前記コネクタ1Aに隣接して設けられているコネクタ1B、1C、1Dに対して他のコネクタを接続したり、接続を解除したりすることが前記ビデオ信号変換装置100によって邪魔されることがないという利点がある。
【0056】
また、前記ケーブル104およびコネクタ106が前記コネクタ保持状態にあるとき、前記ビデオ信号変換装置100に物がぶつかるなどして大きな力を受けた場合には、前記コネクタ106の係合部10608とケース102のコネクタ保持部110との係合が外れることにより、過大な力がコネクタ106およびコネクタ106に連結されているコネクタ1Aに加わらないので、コネクタの破損や変形を防止する上で有利である。
また、前記ケーブル104およびコネクタ106が図18(A)に示すように、コネクタ非保持状態にあるときには、前記コネクタ106を前記ケース102の外側の箇所に導出することによりコンピュータ側のコネクタに連結させて使用することができる。
【0057】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態について図20乃至図22を参照して説明する。
この第5の実施の形態では、コンピュータ周辺機器がプリンタ装置であり、図20、図21を参照して、プリンタ装置の信号処理に関する構成について説明する。
図20は第5の実施の形態におけるプリンタ装置の構成を示す斜視図、図21はプリンタ装置のブロック図である。
図20、図21に示すように、プリンタ装置200は箱状に形成されたケース202を備え、ケース202には、操作を行なうための操作部200Aと、印刷された用紙が排出される排紙口200Bと、プリンタ装置100をコンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結するためのケーブル204およびコネクタ206とが設けられている。
【0058】
図21に示すように、プリンタ装置100には、用紙に印刷を行なうプリンター部200Cと、コンピュータ側から前記コネクタ206及びケーブル204を介して入力される印刷データを前記プリンター部200Cに転送するインターフェース200Dと、前記操作部200A、プリンター部200C、およびインターフェース200Dの制御を司る制御部200Eとが設けられている。
前記プリンタ装置200は、前記コンピュータからコネクタ206に入力された印刷データに基づいて前記プリンター部200Cが用紙に印刷を行ない前記排紙口200Bから排紙するように構成されている。
なお、本例では、前記プリンタ装置200とコンピュータ側との間で行なわれるデータの転送は、USBの規格に基づいて行なわれるものとする。したがって、前記コネクタ206およびコネクタ206に連結されるコネクタはUSB用コネクタにより構成されている。
【0059】
次に、前記プリンタ装置200の機構部分の構成について詳細に説明する。
図20に示すように、前記プリンタ装置200のケース202はこの前記プリンタ装置200を載置するための矩形状の底面と、該底面に接続された背面20202と側面20204を有し、前記排紙口2002Bは前記前面に設けられている。
前記ケーブル204は、前記背面20202の箇所から導出され、前記コネクタ206は、前記ケーブル204の先端部に設けられている。
【0060】
図22(A)に示すように、前記コネクタ206は、コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される接続端子を含む機構部20602と、前記機構部20602を保持するハウジング部20604と、前記ハウジング部20604に接続される前記ケーブル204部分を補強するケーブル補強部20606とで構成されている。
前記ケーブル補強部20606には、後述するコネクタ保持部210に係脱可能な係合部20608が設けられている。
前記係合部20608は複数の環板部からなり、前記環板部はケーブル204の径方向外側に膨出するとともにケーブル204の延在方向に厚みを有して形成され、ケーブル204の延在方向に間隔を置いて設けられている。
【0061】
図20に示すように、前記ケース202の背面20202とこれに接続される側面20204には、これら背面20202と側面20204にわたって凹溝状の収容部208が設けられている。この収容部208には、プリンタ装置200の非使用時に前記ケーブル204およびコネクタ206が収容される。
【0062】
前記収容部208は、ケーブル204を収容するケーブル収容部208Aと、コネクタ206を収容するコネクタ収容部208Bを備えている。
前記コネクタ収容部208Bには、ケーブル204をケーブル収容部208Aに収容しコネクタ206をコネクタ収容部208Bに収容した状態で、前記コネクタ206のハウジング部20604を係脱可能に保持するように構成されている。前記コネク収容部208Bにコネクタ206が保持されることにより、前記収容部208A,208Bに収容されたケーブル204およびコネクタ206は収容部208内でがたつきを生じることなく保持されるように構成されている。以下、説明の便宜上、図5に示されるように、前記コネクタ収容部208Bにコネクタ206が保持された状態でケーブル204およびコネクタ206が収容部208A,208Bに収容されている状態を収容状態という。
【0063】
前記ケース202の背面20202には、コネクタ保持部210が設けられている。
コネクタ保持部210は、前記背面20202に形成された凹溝状の収容凹部21002と、該収容凹部21002の上部箇所にヒンジを介して取着されている押え片21004とによって構成され、前記押え片21004の内側には前記収容凹部21002と同形状の収容凹部21006が形成されている。これら収容凹部21002、21006は前記コネクタ206の係合部20608の外形に沿った形状を呈している。
【0064】
前記押え片21004は、前記ヒンジにより前記収容凹部21002に対して図22(A)に示す開放位置と図22(B)に示す保持位置の間で移動可能に設けられている。
前記押え片21004と、該押え片21004に対応した前記背面20202の箇所とには図略の係合部がそれぞれ設けられており、前記押え片21004が前記保持位置に位置した状態で前記各係合部が係合することにより前記押え片21004が前記保持位置に位置した状態が維持されるように構成されている。
図22(B)に示すように、前記コネクタ保持部210は、前記押え片21004が前記収容凹部21002との間に係合部20608を挟むことにより、すなわち、前記収容凹部21002、21006で前記係合部20608を挟むことによりコネクタ206を収容し保持するように構成されている。
【0065】
そして、前記コネクタ206が前記コネクタ保持部210に保持された状態で前記コネクタ206は前記ケース202の外側に突出した姿勢、すなわちコンピュータ側のコネクタに着脱可能な姿勢となるように構成されている。以下、説明の便宜上、図22(B)に示されるように、前記コネクタ206がコネクタ保持部210に保持されている状態をコネクタ保持状態という。なお、前記コネクタ保持状態において、比較的可撓性の低いケーブル補強部20606とハウジング部20604と機構部20602のみがコネクタ保持部210からケース202の外側に露出するので、前記コネクタ206がケース202の外側に突出した姿勢はこれらケーブル補強部20606やハウジング部20604の剛性により比較的安定した状態に保持される。
【0066】
また、前記ケーブル204およびコネクタ206は、前記収容部208から取り出すことにより、ケース202の外方に導出することができるように構成されている。以下、説明の便宜上、前記コネクタ206の係合部20608がコネクタ保持部210に保持されていない状態をコネクタ非保持状態という。
【0067】
以上説明したように、第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、前記ケーブル204およびコネクタ206が前記収容状態にあるときには、前記ケーブル204およびコネクタ206は収容部208に収容され、かつ、前記コネクタ収容部208Bにコネクタ206が保持されているので、ケース202の外方でケーブル204とコネクタ206が邪魔にならず、プリンタ装置20を携帯する上で有利である。
【0068】
また、前記コネクタ206とコネクタ保持部210が前記コネクタ保持状態にあるときには、コネクタ16がケースの側方に突出した状態となるので、図11(A)、(B)に示すのと同様に、前記コネクタ206をノート型のコンピュータ1の側部のコネクタ1Aに対して容易に着脱できる姿勢とすることができる。また、前記プリンタ装置200のコネクタ206を前記コネクタ1Aに連結した状態で、前記コンピュータ1の側部とケース202との間で前記コネクタ206およびケーブル補強部20606の両側方箇所に、コネクタ206およびケーブル補強部20606に対応した長さの空間が確保されるので、前記コネクタ1Aに隣接して設けられているコネクタ1B、1C、1Dに対して他のコネクタを接続したり、接続を解除したりすることが前記プリンタ装置200によって邪魔されることがないという利点がある。
また、前記ケーブル204およびコネクタ206が前記コネクタ保持状態にあるとき、前記プリンタ装置200に物がぶつかるなどして大きな力を受けた場合には、前記コネクタ206の係合部20608とケース202のコネクタ保持部210との係合が外れることにより、過大な力がコネクタ206およびコネクタ206に連結されているコネクタ1Aに加わらないので、コネクタの破損や変形を防止する上で有利である。
【0069】
また、前記ケーブル2014およびコネクタ206が図22(A)に示すコネクタ非保持状態にあるときには、前記コネクタ206を前記ケース202の外側の箇所に導出してコンピュータ側のコネクタに連結させて使用することができる。
以上、コンピュータ周辺機器について説明したが、本発明はこれに限定されず、ビデオカメラのビデオプリンターやブルーツース発信器などの電子機器に接続される周辺機器にも応用可能であることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコンピュータ周辺装置によれば、コンピュータ周辺装置のコネクタをコンピュータ側に接続したときにコンピュータの機能を損なうことがなく、使い勝手が優れており、コンピュータに接続するコネクタを破損や汚損から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のメモリカードリーダ/ライタ装置がコネクタ保持状態にあるときに下方から見た状態を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態におけるメモリカードリーダ/ライタ装置の説明図である。
【図3】メモリカードおよびメモリカードリーダ/ライタ装置のブロック図である。
【図4】第1の実施の形態のメモリカードリーダ/ライタ装置がコネクタ非保持状態にあるときに下方から見た状態を示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態のメモリカードリーダ/ライタ装置が収容状態にあるときに下方から見た状態を示す斜視図である。
【図6】第1の実施の形態のメモリカードリーダ/ライタ装置のケーブルおよびコネクタの構成を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態のメモリカードリーダ/ライタ装置のコネクタとコネクタ保持部の拡大図である。
【図8】第1の実施の形態におけるスタンド装置30の構成を示す斜視図である。
【図9】第1の実施の形態におけるスタンド装置30にメモリカードリーダ/ライタ装置を保持させた状態を示す斜視図である。
【図10】第1の実施の形態におけるスタンド装置30にコンピュータ側のコネクタを保持させた状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は第1の実施の形態におけるメモリカードリーダ/ライタ装置をノート型のコンピュータに接続した状態を示す説明図、(B)は(A)の要部を拡大して示す説明図である。
【図12】第1の実施の形態におけるメモリカードリーダ/ライタ装置をスタンド装置に保持させてデスクトップ型のコンピュータに接続した状態を示す説明図である。
【図13】(A)は第2の実施の形態においてスタンド装置にコンピュータ側のコネクタを取り付ける際の動作を説明する説明図、(B)は第2の実施の形態においてスタンド装置にコンピュータ側のコネクタを取り付けた状態を示す説明図である。
【図14】第3の実施の形態における無線LAN装置の構成を示す斜視図である。
【図15】第3の実施の形態における無線LAN装置を下面から見た状態を示す斜視図である
【図16】第3の実施の形態におけるスタンド装置80の構成を示す斜視図である。
【図17】第3の実施の形態においてスタンド装置80に無線LAN装置60を保持させた状態を示す斜視図である。
【図18】(A)は第4の実施の形態におけるビデオ信号変換装置の構成を示す斜視図、(B)は(A)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図19】第4の実施の形態におけるビデオ信号変換装置のブロック図である。
【図20】第5の実施の形態におけるプリンタ装置の構成を示す斜視図である。
【図21】第5の実施の形態におけるプリンタ装置のブロック図である。
【図22】(A)は第5の実施の形態においてコネクタがコネクタ保持部に保持されていないコネクタ非保持状態を示す斜視図、(B)はコネクタがコネクタ保持部に保持されているコネクタ保持状態を示す斜視図である。
【図23】従来のメモリカードリーダ/ライタ装置の使用形態の一例を示す説明図である。
【図24】従来のメモリカードリーダ/ライタ装置をコンピュータに接続した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……メモリカードリーダ/ライタ装置、12……ケース、14……ケーブル、16……コネクタ、18……収容部、20……コネクタ保持部、60……無線LAN装置、62……ケース、64……ケーブル、66……コネクタ、70……コネクタ保持部、100……ビデオ信号変換装置、102……ケース、104……ケーブル、106……コネクタ、110……コネクタ保持部、200……プリンタ装置、202……ケース、204……ケーブル、206……コネクタ、210……コネクタ保持部。
Claims (9)
- ケースと、
前記ケースから導出されたケーブルと、
前記ケーブルの先端部に設けられコンピュータ側に着脱可能に連結されるコネクタとを備えたコンピュータ周辺機器において、
前記ケースにコネクタを係脱可能に保持するコネクタ保持部が設けられ、
前記コネクタが前記コネクタ保持部に保持された状態で前記コネクタが前記ケースの外側の箇所で前記コンピュータ側に着脱可能な姿勢となるように構成され、
前記コネクタは、前記コンピュータ側のコネクタに着脱可能に連結される機構部と、前記機構部を収容するハウジング部と、前記ハウジング部に接続される前記ケーブル部分を補強するケーブル補強部を備え、
前記ケーブル補強部に係合部が設けられ、
前記コネクタ保持部による前記コネクタの保持は、前記係合部が前記コネクタ保持部により係脱可能に保持されることでなされ、
前記係合部が前記コネクタ保持部により保持された状態で前記ケーブル補強部は前記ケースから突出する部分を有しその突出する部分の先端に前記ハウジングが位置し、
前記ケーブルは可撓性を有し、
前記ケーブル補強部は前記ケーブルよりも低い可撓性を有している、
ことを特徴とするコンピュータ周辺機器。 - 前記ケースには、前記コンピュータ周辺機器の非使用時に前記ケーブルおよびコネクタを、該ケースの輪郭の内側に収容する収容部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記収容部は、前記ケーブルを収容するケーブル収容部と、前記コネクタを収容するコネクタ収容部とを備え、前記コネクタ収容部には、前記ケーブルをケーブル収容部に収容しコネクタをコネクタ収容部に収容した状態で、前記ケーブル補強部の係合部を係脱可能に保持する係合部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記ケーブルが前記ケーブル収容部に収容され前記コネクタが前記コネクタ保持部に保持された状態で、前記ケーブルが前記ケースの輪郭の内側に位置し、前記ケースの外側に前記コネクタのみが位置するように構成されていることを特徴とする請求項3記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記ケースは前記コンピュータ周辺機器を載置するための底面を有し、前記収容部の係合部に前記ケーブル補強部の係合部が係合されることにより、前記収容部に収容された前記ケーブルおよびコネクタが前記底面とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面よりも上方に位置して収容部でがたつきを生じることなく保持されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記ケースは前記コンピュータ周辺機器を載置するための底面を有し、前記ケーブルが前記ケーブル収容部に収容され前記コネクタが前記コネクタ保持部に保持された状態で前記ケーブルおよび前記コネクタは前記底面とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面よりも上方に位置している請求項3記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記ケースは、前記コンピュータ周辺機器が載置されるための底面を有し、前記コネクタ保持部は前記ケースの底面に設けられ、前記コネクタが前記コネクタ保持部に保持された状態で前記ケーブルおよび前記コネクタは前記底面とほぼ同一面上に位置するか、あるいは前記底面よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記ケースは、前記コンピュータ周辺機器が載置された状態で側方に臨む側面を有し、前記コネクタ保持部は前記ケースの側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ周辺機器。
- 前記コネクタはUSB用コネクタであることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ周辺機器。
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