JP4048324B2 - 調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理物、例えば食肉を焼く、蒸す、燻す等して調理する調理器に関するものである。
本発明者は、これまで上記した機能を果たす調理器に関し、多数の開発を行い、それぞれについて、例えば、特開昭57−99921、特開昭57−196920号公報、特開2002−153387号公報、実開昭58−64235号公報等に開示されたように特許、並に実用新案登録出願を行ってきた。
特開昭57−99921号公報 特開昭57−196920号公報 特開2002−153387号公報
本発明は、上記した発明、並に考案を更に一歩前進させ、調理作業中の調理者の安全、並に熱効率の向上を実現できる調理器を提供しようとするものである。
断面をドーム状に湾曲した天井に煙突を立設し、垂下板を備えた加熱板載置段である細巾段部を内側に対向して設けて成る内蓋と、内蓋を煙突ごと少なくとも前記加熱板載置段である細巾段部までの外側を隙間を形成して内蓋より一回り大きな外蓋を介在具を介して冠覆するとともに、内蓋と外蓋の奥行き側は馬蹄形閉鎖板を以て閉鎖し、内蓋と外蓋の手前側は、少なくとも内蓋に形成した加熱板載置段部である細巾段部形成個所から上は網を載置した網受けの引出板の出入口を設け、その下には、引出部材に収容された脂肪を受ける器の出入口と、熱源差し込み口をくり抜いた馬蹄形閉鎖板で塞いだ蓋と、調理中の調理物から滴下する脂肪を受ける器とこれを収容した引出部材と熱源を配する構成から成る基台とを、前記内蓋の垂下板を以て一体に形成して成る本体として構成し、本体を形成する内蓋に形成した加熱板載置段である細巾段部には、角型漏斗脇に熱気通過孔を穿設した突出板を形成した加熱板を引出自在に載置し、蓋の手前に配した馬蹄形閉鎖板にくり抜いた網受けの引出板出入口からは、網を載置した前記該加熱板上に載置する網受けの引出板の引出板を引出自在とする構成とし、前記馬蹄形閉鎖板にくり抜いた引出部材に収容された脂肪を受ける器の出入口には脂肪受け器を引出自在とする構成とし、前記馬蹄形閉鎖板にくり抜いた熱源差入口からは熱源を挿入した構成としたことを特徴とする調理器。
本発明は、上記のように構成されているので、調理物の調理中に滴下する余分な脂肪や水分は加熱板を構成する角型漏斗の傾斜板で無駄なく処理され、調理物を効率よく焼く、蒸す、燻す等、所望の状態で調理することができる。
それだけでなく、内蓋と外蓋の隙間は、断熱材を配したと同じ効果を発揮することになる。
従って、内蓋が熱効率を高める役目を果たすことになる。
外蓋は、調理中に調理者の火傷などを防止する機能を発揮することになる。
本発明を構成する部材について説明する。
本発明を構成する調理器は、図1に示す部材から成っている。その蓋1は、図1に図示するように内蓋2を形成する板と外蓋3を形成する板から成り、内蓋2を形成する板縁と外蓋3を形成する板縁との手前側には、網を載置した網受けの引出板の出し入れ口41、並に基台9を形成する滴下脂肪受器の出し入れ口42、熱源差し込み口43をくり抜いた馬蹄形閉鎖板4を以て内蓋2を形成する板、並に外蓋3を形成する板の隙間を塞ぎ、内蓋2を形成する板の縁と外蓋3を形成する板の縁との奥行き側には内蓋2を形成する板の縁と外蓋3を形成する板の縁とを馬蹄形閉鎖板5を以て塞ぐ構成から成っている。
内蓋2の形成板は、四辺形の長尺平板の左右両辺から所定の巾の部分を、左右両辺に沿って加熱板載置段とする細巾段部21を形成して折り曲げ、その延長端に向かった所定の巾の部分を垂下板22とし、加熱板載置段とする細巾段部21と前記下垂板22を内側にして対向させてドーム状に湾曲することにより湾曲面を天井とし、加熱板載置段とする細巾段部21を介在させた垂下板22とした構成とする。ドーム状に湾曲した内側形成板2の天井には、排気孔(図示しない)を穿設して、排気孔の穿設箇所に煙突23を立設して構成する。
外蓋3の形成板は、内蓋2の形成板を形成する四辺形の平板より長尺の平板を以て内蓋2より一回り大きい相似形か、或は、それ以外の所望の形状の冠覆材として形成し、冠覆材の天井には内蓋2の形成板の天井に穿設した排気孔より一回り大きい排気孔(図示しない)を穿設して、該排気孔の穿設箇所に内蓋2の形成板に立設した煙突23より一回り太い煙突31を立設する。この外蓋3の形成板を以て内蓋2の形成板を冠覆して内蓋2の形成板と外蓋3の形成板3を複数個の連結具Aを介在させて取り付ける。
この構成は、内蓋2の形成板を以てする内蓋(以下単に内蓋と言う)と外蓋3の形成板を以てする外蓋(以下単に外蓋と言う)の下端縁の隙間を空気取入口とし、内蓋2を冠覆した外蓋との隙間を取り入れた空気の流通路とし、内蓋2の煙突23と外蓋3の煙突31との隙間を前記流通路を通った空気の排出口とする蓋1として構成する。
図1に示す図示実施例には蓋を構成する外蓋3については、内蓋2と相似形として構成することを例示したが、要は天井に煙突23を形成した内蓋2の外側にあって、前記した内蓋2と煙突23との間、並に内蓋2と外蓋3の下端に隙間を介在して内蓋2を冠覆するものであればどのような形状であるかは問わない。
更に、内蓋2の煙突23内には外蓋3の煙突31の外側から操作できるハンドル24を以て開閉自在の弁25を設ける。この弁は調理器を構成する内蓋2の中の熱気調整、排煙調整を行う役目を果す。
前記した蓋1を構成する内蓋2に形成された加熱板載置段である細巾段部21に載置する加熱板6は、所定の巾、所定の角度で垂下板61、傾斜板62、立壁63を折り曲げて成る四辺形の平板を、左右両側から、平板に形成された垂下板61を漏斗口64とするだけの隙間をあけて対向して配する。
上記対向して配した平板の立壁63の立ち上がり辺は、傾斜板62の傾斜辺、垂下板61の垂下辺の間を塞ぐ開塞板65を以て、上記した平板の両側端を閉塞して、垂下板6の下端を漏斗口64とする角型漏斗として加熱板6を構成する。
加熱板6を構成する角型漏斗の両側の立壁63と傾斜板62とを折り曲げた折り曲げ線に沿って、立壁63側には1ヶ以上の熱通過孔66を穿設した熱気通過面と、立壁63と反対側をスライド面として区分する熱誘導を立設した突出板68を形成する。
前記加熱板6には網受け7を載置する。その網受け7は、網8を載せ、その網に調理物(図示しない)を載せ、加熱板6に引出し、押し戻し可能に構成されている。
網受け7は、内蓋2と外蓋3の手前側に配された馬蹄形板4の網受けの引出板出し入れ口41の開口を塞ぐ形状に形成された引出板72と、その底辺に、引出板の底辺とほぼ同巾で内側に網8を載せ、外側を加熱板6に載置する平板から成る係止板73を固定した枠から成る枠材74を以て形成する。その引出板には取手71を配して成る。
網受け7を加熱板6に載置するには、網受け7の枠材74に固定された係止板73の下面を、加熱板6の上に載置する。
網8を載せる網受け7を載せた加熱板6を載置する加熱板載置段とする細巾段部22を設けた内蓋2と、これを被覆する外蓋3とから成る蓋1の下に配置する基台9は、滴下脂肪受器93と、滴下脂肪受器93を出し入れ自在に収容し、天板には加熱板6を構成する角型漏斗の漏斗口64から滴下する脂肪を通過させる脂肪通過部材91を配して成る引出部材92とその両側に、ガスバーナー等の熱源10を支持し、且つその先端を以て蓋1の構成材である内蓋2の垂下板22を連結する連結片94を備えた支杆を突設する。
この基台9は、図2に図示するように上記した熱源10を内側に配し、並に引出部材92を外側に配置する型式としてもよいし、図3に図示するように配置する型式としてもよいことは勿論である。
要は、前記蓋1を構成する内蓋の細巾段部に、網受けを載せた角型漏斗を構成する加熱板を載せ、その下に、熱源10、並に滴下受器を出し入れ自在とした引出部材92を配置する構成とすることである。
前記した部材を以て組み立てた調理器の構成を説明する。
前記した基台9の引出部材92の支持杆93の連絡片94と蓋1を構成する内蓋2の垂下板22とを所望の固定材で固定して本体を構成する。
これによって、蓋1と熱源並に滴下脂肪箱を収容した引出部材92を一体として固定して本体を構成することになる。
前記した基台9の引出部材92に固定された蓋1の構成材である内蓋2の加熱板載置段である細巾段部21に、前記した加熱板6の角型漏斗の両脇に形成した熱誘導板を配した突出板68のスライド面を載せ、且つ、各角型漏斗の漏斗口64を基台9を構成する引出部材92に設けた脂肪通過部材91に合致させて、前記した角型漏斗を配した加熱板6を前記した蓋1の構成材である蓋の内蓋2内に配置する。
これにより、角型漏斗を配した加熱板6は、内蓋2に収容されたことになる。
前記した加熱板6上に調理物を載せた網8を載せた網受け7を載せるのには、表面に取手71を配して成る引出板72と一体に形成された枠材74から成る網受け7には、網8を網受け7の係止板74である平板の内側に載せ、その網8を載せた網受け7の構成材である平板の係止板74を角型漏斗を形成する加熱板の蓋に載せる。
これにより、表面に取手71を配して成る引出板72を取り付けた網受け7は調理器から引出、押戻し可能な状態で角型漏斗を形成する加熱板6に載置される。
この操作によって、調理器は組み立てられる。
この組み立て完了した調理器を以て、調理器を行う場を説明する。
網8を載せた網受け7の引出板72を取手71を以て、網受け7を内蓋2から引き出す。
網8の上に調理物10、例えば食肉を載せる。その後、網受け7の引出板72を以て網受け7を内蓋2内に押し戻す。
このとき、熱源10、例えば、バーナーは点火するか点火されている。
加熱板6を構成する角型漏斗は、バーナーからの燃焼熱によって加熱される。特に、斜め下向きに配した傾斜板62は加熱される。
また、バーナーからの燃焼熱は、加熱板6を形成する角型漏斗の両側に配された熱誘導板67レール板に形成された熱通過面に穿設された熱通過孔66を通して、内蓋2内に加熱板6を形成する角型漏斗の両側から入り込むことになる。
網受けの網8に載せられた調理物10である食肉は、加熱された角型漏斗の傾斜板62の輻射熱によって下側が焼ける。また、上側は、内蓋2の反射熱、並に内蓋2内に入り込んだ熱の、対流によって焼かれることになる。
調理中に調理物である食肉から滲み出る脂肪は、前記した加熱された傾斜62板上に滴下する。
この脂肪は、加熱された傾斜62板上で焼かれて煙となり、上昇して食肉を燻ることもあるが、内蓋2の煙突23から排気される。
また、上記した加熱板6の角型漏斗を形成する傾斜62板上を流れて、角型漏斗の漏斗口64から、基台9の滴下脂肪受箱92に滴下するものがある。これは後にソースとして利用できる。
本発明にかかる調理器の蓋1は前記した通り内蓋2と外蓋3の二重の構成となっているので、調理中は、常に新しい空気が、内蓋2と外蓋3の下端の隙間から入り込み、この空気が内蓋2と外蓋3の隙間を通って内蓋2の煙突23と外蓋3の煙突31との隙間から上昇することになる。
調理器内で発生した煙は、内蓋2の煙突23に設けた排煙弁25の調整によりその排煙量をコントロールすることができる。その結果、調理物のスモーク化も調整できる。
本発明を構成する部品の斜視図 本発明の実施態様の断面図 本発明の実施態様の断面図
符号の説明
1. 蓋
2. 内蓋
3. 外蓋
4. 蓋の前面に配する部品挿入口を設けた馬蹄形板
5. 蓋の奥行き側に配する塞ぐ馬蹄形板
6. 加熱板
7. 網受け
8. 網
9. 基台
10. 熱源

Claims (1)

  1. 断面をドーム状に湾曲した天井に煙突を立設し、垂下板を備えた加熱板載置段である細巾段部を内側に対向して設けて成る内蓋と、内蓋を煙突ごと少なくとも前記加熱板載置段である細巾段部までの外側を隙間を形成して内蓋より一回り大きな外蓋を介在具を介して冠覆するとともに、内蓋と外蓋の奥行き側は馬蹄形閉鎖板を以て閉鎖し、内蓋と外蓋の手前側は、少なくとも内蓋に形成した加熱板載置段部である細巾段部形成個所から上は網を載置した網受けの引出板の出入口を設け、その下には、引出部材に収容された脂肪を受ける器の出入口と、熱源差し込み口をくり抜いた馬蹄形閉鎖板で塞いだ蓋と、調理中の調理物から滴下する脂肪を受ける器とこれを収容した引出部材と熱源を配する構成から成る基台とを、前記内蓋の垂下板を以て一体に形成して成る本体として構成し、本体を形成する内蓋に形成した加熱板載置段である細巾段部には、角型漏斗脇に熱気通過孔を穿設した突出板を形成した加熱板を引出自在に載置し、蓋の手前に配した馬蹄形閉鎖板にくり抜いた網受けの引出板出入口からは、網を載置した前記該加熱板上に載置する網受けの引出板の引出板を引出自在とする構成とし、前記馬蹄形閉鎖板にくり抜いた引出部材に収容された脂肪を受ける器の出入口には脂肪受け器を引出自在とする構成とし、前記馬蹄形閉鎖板にくり抜いた熱源差入口からは熱源を挿入した構成としたことを特徴とする調理器。
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