JP4048162B2 - 制振用油圧ダンパに備える開閉弁 - Google Patents

制振用油圧ダンパに備える開閉弁 Download PDF

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Description

本発明は、シリンダの油圧室での作動油の吐出・吸入に応じて、地震や風などによる振動外力を減衰させる構造物等のための制振用油圧ダンパに備える開閉弁に関する。
従来より、特許文献1にあるように、制振用油圧ダンパのシリンダ内で往復動するピストンの両側に設けられた油圧室間を接続する流路に配設し、油圧室の圧力変化に応じて、流路を開閉して減衰係数を切り換える制振用油圧ダンパに備える開閉弁が知られている。この制振用油圧ダンパに備える開閉弁では、油圧センサや電気制御回路を用いることなく、主弁の背部にパイロット室を備え、パイロット室へのパイロット圧力の導出入により主弁が開閉され、パイロット室と低圧側との連通・遮断をする制御弁を設けている。制御弁はパイロット操作式の弁であり、制御弁へのパイロット圧力の導出入を切換弁により制御している。切換弁は、一方の油圧室の圧力が低下するとき、制御弁にパイロット圧を導入して、制御弁を開弁させて、主弁のパイロット室を低圧側に連通し、主弁を開弁させて減衰係数を切り換えている。この減衰係数の切り換えで、良好なエネルギ吸収能力を得るようにしている。
特開2003−56633号公報
しかしながら、こうした従来のものでは、主弁のパイロット室を低圧側と連通・遮断するパイロット回路に、制御弁、切替弁等を用いているので、構造が複雑となり、良好な作動を得るのが困難であるという問題があった。
本発明の課題は、簡単な回路構成で良好な作動が得られる制振用油圧ダンパに備える開閉弁を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
シリンダ内で往復動するピストンの両側に設けられた油圧室間を接続する流路が、一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第1流路と他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第2流路とを備える制振用油圧ダンパの前記第1流路に配設され、一方の前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える第1開閉弁と、前記第2流路に配設され、他方の前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える第2開閉弁とから開閉弁を成した制振用油圧ダンパに備える開閉弁において、
前記第1開閉弁は前記油圧室からパイロット室へのパイロット圧力の導入により前記第1流路を閉じると共に前記パイロット室から低圧側へのパイロット圧力の導出により前記第1流路を開いて前記減衰係数を切り換える主弁と、一方の前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、該パイロット切換弁は一方の前記油圧室の圧力上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁すると共に、一方の前記油圧室の圧力低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁し、かつ、前記第2開閉弁は前記油圧室からパイロット室へのパイロット圧力の導入により前記第2流路を閉じると共に前記パイロット室から低圧側へのパイロット圧力の導出により前記第2流路を開いて前記減衰係数を切り換える主弁と、他方の前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、該パイロット切換弁は他方の前記油圧室の圧力上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁し、他方の前記油圧室の圧力低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁することを特徴とする制振用油圧ダンパに備える開閉弁がそれである。
更に、一方の前記油圧室より他方の前記油圧室の圧力の方が高いときに、前記第1開閉弁の前記パイロット室に、他方の前記油圧室から前記パイロット圧力を導入し、他方の前記油圧室より一方の前記油圧室の圧力の方が高いときに、前記第2開閉弁の前記パイロット室に、一方の前記油圧室から前記パイロット圧力を導入する構成としてもよい。更に、一方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油を導出する第1リリーフ弁と、他方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油を導出する第2リリーフ弁とを並列に配設し、前記第1開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記第1リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備え、また、前記第2開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記第2リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備えた構成としてもよい。
更に、前記第1開閉弁は一方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備え、また、前記第2開閉弁は他方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備えた構成としてもよい。あるいは、更に、前記第1開閉弁は一方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を一方の前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備え、また、前記第2開閉弁は他方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を他方の前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備えた構成としてもよい。あるいは、更に、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を一方の前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に一方の前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設し、また、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を他方の前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に他方の前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設した構成としてもよい。
シリンダ内で往復動するピストンの両側に設けられた油圧室間を接続する流路が、一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第1流路と他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第2流路とを備え、かつ、前記第1流路と前記第2流路との共有流路を備える制振用油圧ダンパの前記共有流路に配設され、前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える制振用油圧ダンパに備える開閉弁において、
前記開閉弁はパイロット室へのパイロット圧力の導出入により前記共有流路を開閉して前記減衰係数を切り換える主弁と、前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、前記開閉弁の前記主弁の前記パイロット室に、前記両油圧室の高い方の圧力を前記パイロット圧力として導入し、かつ、前記パイロット切換弁は導入するパイロット圧力の上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁すると共に、導入するパイロット圧力の低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁し、
また、前記両油圧室の高い方の圧力を前記パイロット切換弁に前記パイロット圧力として導入する選択弁を備えたことを特徴とする制振用油圧ダンパに備える開閉弁がそれである。
あるいは、更に、一方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油を導出する第1リリーフ弁と、他方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油を導出する第2リリーフ弁とを並列に配設し、前記開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記両リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備えた構成としてもよい。
更に、前記油圧室から前記選択弁を介して導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備えた構成としてもよい。あるいは、更に、前記油圧室から前記選択弁を介して導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を前記選択弁を介して前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備えた構成としてもよい。あるいは、更に、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を前記選択弁を介して前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設した構成としてもよい。
以上詳述したように本発明の制振用油圧ダンパに備える開閉弁は、パイロット切換弁を設けたことにより、パイロット回路の構成を簡単にでき、簡単な回路構成で良好な作動が得られるという効果を奏する。また、高い方の油圧室の圧力を主弁のパイロット室に導入することにより、主弁を速やかに閉弁することができる。更に、両油圧室を第1及び第2リリーフ弁で接続し、パイロットリリーフ弁を設けることにより、第1及び第2リリーフ弁のオーバライドによる圧力低下の際に、主弁を開弁させることを防止できる。
更に、パイロット室を低圧側に連通するパイロット切換弁の切り換えで、蓄圧手段からパイロット切換弁に作用するパイロット圧力に背圧を付与して低圧側に導出するよう絞りを備えるか、又は、蓄圧手段からパイロット切換弁に作用するパイロット圧力を油圧室側に導出するようパイロット流路を備えることにより、蓄圧手段からパイロット切換弁に作用するパイロット圧力の急激な圧力低下がなく、パイロット切換弁はパイロット室を低圧側に連通する位置での安定した切換状態を維持できる。
更に、パイロット室を低圧側に連通するパイロット切換弁の切り換えで、蓄圧手段からパイロット切換弁に作用するパイロット圧力を油圧室側に導出するパイロット流路に、油圧室側から蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設したことにより、油圧室の圧力が上昇したとき、上昇したパイロット圧力の蓄圧手段側への流れを阻止し、パイロット切換弁をパイロット室の低圧側への連通を遮断する位置に速やかに切り換えられる。
以下本発明の請求項1に対応する第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は制振用油圧ダンパのシリンダで、シリンダ1は、例えば、制振対象物と基台との間に設けられる。シリンダ1内で往復動するピストン2の両側には油圧室4,6が設けられている。両油圧室4,6は流路8により接続されており、流路8には開閉弁10が配設されている。
流路8はそれぞれ両油圧室4,6を接続する第1流路12と第2流路14とを備えており、第1流路12には一方の油圧室4から他方の油圧室6に作動油の流入を許容するチェック弁16が介装されている。チェック弁16には、絞り20が並列に配設されている。第2流路14には他方の油圧室6から一方の油圧室4に作動油の流入を許容するチェック弁22が介装されている。チェック弁22には、絞り26が並列に配設されている。
開閉弁10は、チェック弁16よりも一方の油圧室4側の第1流路12に配設された第1開閉弁28と、チェック弁22よりも他方の油圧室6側の第2流路14に配設された第2開閉弁30とを備えている。第1開閉弁28とチェック弁16との間の第1流路12は、低圧側としてのアキュムレータ32に接続されており、同様に、第2開閉弁30とチェック弁22との間の第2流路14がアキュムレータ32に接続されている。
第1開閉弁28は、第1流路12に介装された主弁34を備え、主弁34はポペット弁で、一方の油圧室4からの作動油圧力が開弁方向に作用し、パイロット室36に収納されたばね38により閉弁方向に付勢されている。また、一方の油圧室4とパイロット室36とは第1流路12、絞り40を介して接続されており、第1開閉弁28は、パイロット室36に導入されるパイロット圧力の作用により、閉弁するように構成されている。
第2開閉弁30も、第1開閉弁28と同様に、主弁42を備え、パイロット室44に収納されたばね46により閉弁方向に付勢されている。また他方の油圧室6とパイロット室44とは第2流路14、絞り48を介して接続されている。主弁34は閉弁時に、第1の減衰係数が得られ、開弁時に、第2の減衰係数が得られるように構成されている。また、主弁42は閉弁時に、第1の減衰係数が得られ、開弁時に、第2の減衰係数が得られるように構成されている。
第1開閉弁28のパイロット室36には可変絞り49が介装されたパイロット流路50の一端側が接続され、パイロット流路50の他端側は主弁34とチェック弁16との間の第1流路12に接続されている。第1開閉弁28は、パイロット流路50に介装されたパイロット切換弁52を備え、パイロット切換弁52は、パイロット流路50を連通すると共に、後述する蓄圧手段としてのバッファ60をパイロット流路50の第1流路12側に絞りとしての可変絞り54を介して連通する第1位置52aと、パイロット流路50を遮断すると共に、バッファ60とパイロット流路50とを遮断する第2位置52bとを備えている。
また、パイロット切換弁52は、パイロット流路50を連通すると共にバッファ60とパイロット流路50とを遮断する過渡位置52cを備え、第1位置52aと第2位置52bとの間で切り換える切換過渡期に、過渡位置52cを経由して切り換えられるように構成されている。
パイロット切換弁52は、パイロット操作式の弁で、主弁34よりも一方の油圧室4側の第1流路12から、チェック弁56、絞り58、バッファ60を介して、一方の油圧室4の作動油圧力をパイロット圧力として導入し、このパイロット圧力が第1位置52aに切り換えるように作用する。
また、ばね53の付勢力により第2位置52bに切り換えるように作用すると共に、主弁34よりも一方の油圧室4側の第1流路12から、一方の油圧室4の作動油圧力をパイロット圧力として、直接導入し、このパイロット圧力が第2位置52bに切り換えるように作用する。
第2開閉弁30も、第1開閉弁28と同様に、パイロット流路64に介装されたパイロット切換弁66を備え、パイロット切換弁66は第1位置66a、第2位置66b、過渡位置66cを備え、チェック弁68、絞り70、蓄圧手段としてのバッファ72を介して導入するパイロット圧力で第1位置66aに切り換えると共に、ばね69の付勢力が第2位置66bに切り換えるように作用する。同様に、パイロット流路64には、可変絞り65が介装されており、第1位置66aに切り換えられた際には、バッファ72は絞りとしての可変絞り67を介して低圧側に接続される。
両油圧室4,6は、第1開閉弁28及び第2開閉弁30と並列に配設された第1リリーフ弁76及び第2リリーフ弁78を介して接続されている。第1リリーフ弁76は一方の油圧室4の圧力が設定圧力に達すると一方の油圧室4から他方の油圧室6に作動油を導出する。第2リリーフ弁78は他方の油圧室6の圧力が設定圧力に達すると他方の油圧室6から一方の油圧室4に作動油を導出するよう構成されている。
更に、第1開閉弁28は、バッファ60の下流側と第2開閉弁30の主弁42よりも他方の油圧室6側の第2流路14とを接続するパイロットリリーフ弁62を備えている。このパイロットリリーフ弁62は、第1リリーフ弁76の設定圧力よりも低い設定圧力に設定されている。
第2開閉弁30も、バッファ72の下流側と第1開閉弁28の主弁34よりも一方の油圧室4側の第1流路12と接続するパイロットリリーフ弁74を備えている。このパイロットリリーフ弁74は第2リリーフ弁78の設定圧力よりも低い設定圧力に設定されている。
次に、前述した制振用油圧ダンパの作動について説明する。地震や風によって制振対象物を介して、ピストン2が、図1の矢印A方向に移動されると、一方の油圧室4の作動油圧力が上昇する。第1流路12を介して第1開閉弁28の主弁34にこの作動油圧力が作用する。
また、一方の油圧室4の作動油圧力は、チェック弁56、絞り58、バッファ60を介して第1位置52a側に切り換えるようにパイロット切換弁52に作用すると共に、これに対向して、第1流路12を介して第2位置52b側に切り換えるように直接作用する。両圧力が等しいので、ばね53の付勢力により、パイロット切換弁52は第2位置52bを維持する。その際、バッファ60にはこの圧力の作動油がパイロット圧力として貯えられる。
よって、パイロット流路50は遮断され、パイロット室36には絞り40を介して一方の油圧室4からパイロット圧力が導入されるので、主弁34はばね38の付勢力とパイロット圧力との作用により閉弁される。この主弁34の閉弁により、第1の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。
そして、ピストン2が図1の矢印B方向に移動し、一方の油圧室4の作動油圧力が低下すると、パイロット切換弁52には、第1位置52a側に切り換えるように、バッファ60に貯えられたパイロット圧力が作用する。よって、パイロット切換弁52は、第2位置52bから過渡位置52cを経て第1位置52aに切り換えられる。過渡位置52cを経る際に、パイロット流路50が連通されて、パイロット室36のパイロット圧力が、パイロット流路50を介してアキュムレータ32側の第1流路12に導出される。
主弁34が一方の油圧室4の作動油圧力を受けて開弁し、一方の油圧室4は第1流路12を介して他方の油圧室6に接続されて、第2の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。主弁34の開弁速度は、可変絞り49により設定される。
過渡位置52cを経て第1位置52aに切り換えられると、バッファ60のパイロット圧力が可変絞り54で背圧を付与されてアキュムレータ32側の第1流路12に導出される。過渡位置52cを経てから第1位置52aに切り換えられるので、パイロット室36をパイロット流路50を介して低圧側に接続した後に、バッファ60が低圧側に接続される。
このとき、バッファ60のパイロット圧力が可変絞り54で背圧を付与されているので、急激な圧力低下がなく、第1位置52aの安定した切換状態を維持できる。
そして、バッファ60のパイロット圧力が低圧側へ導出され続け、パイロット圧力に付与する背圧が低下すると、パイロット切換弁52はばね53の付勢力により第2位置52bに切り換えられ、パイロット流路50が遮断される。また、主弁34もばね38の付勢力により閉弁される。その際、絞り40を介して、パイロット室36に作動油が導入される。
また、他方の油圧室6の作動油圧力が上昇すると、前述したと同様に、パイロット切換弁66は第2位置66bに維持され、主弁42は閉弁を維持されて、第1の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。他方の油圧室6の作動油圧力が低下すると、第1開閉弁28と同様に、パイロット切換弁66が過渡位置66cを経て第1位置66aに切り換えられる。よって、主弁42が開弁して第2の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。
一方、ピストン2が、図1の矢印A方向に移動して、一方の油圧室4の作動油圧力が第1リリーフ弁76の設定圧力を超えて上昇したときには、第1リリーフ弁76を介して他方の油圧室6に作動油が流れる。その際、第1リリーフ弁76の設定圧力に達する前に、パイロットリリーフ弁62の設定圧力に達して、バッファ60のパイロット圧力は第1リリーフ弁76の設定圧力よりも低い圧力に維持される。
そして、第1リリーフ弁76を介して他方の油圧室6に作動油が流れている状態で、一方の油圧室4の圧力が低下しても、パイロットリリーフ弁62の設定圧力以上である場合には、パイロット切換弁52は、一方の油圧室4側から直接導入されるパイロット圧力がパイロットリリーフ弁62の設定圧力以上であるから、第1位置52aに切り換えられることはない。パイロットリリーフ弁62の設定圧力以下になったときに、パイロット切換弁52が第1位置52aに切り換えられる。
よって、第1リリーフ弁76の設定圧力を超えた後、一方の油圧室4の圧力が低下しても、パイロットリリーフ弁62の設定圧力以下になるまで、主弁34は開弁しない。第1リリーフ弁76のオーバーライドにより、作動中でも圧力が低下することがあるが、そのときに主弁34は開弁しない。尚、第2リリーフ弁78についても同様である。
また、図2に示すように、前述した実施形態で、更に、第1開閉弁28のパイロット室36をチェック弁80を介して他方の油圧室6に接続する。チェック弁80は他方の油圧室6からパイロット室36に圧力の導入を許容するように配設する。また、絞り40と直列にチェック弁82を設け、チェック弁82は一方の油圧室4からパイロット室36に圧力の導入を許容するように配設する。第2開閉弁30でも同様にチェック弁84,86を配設する。
これにより、一方の油圧室4の圧力が低下して、主弁34が開弁した後、他方の油圧室6の圧力が上昇すると、チェック弁80を介してパイロット室36にパイロット圧力が導入されて、主弁34が速やかに閉弁される。その際、チェック弁82がパイロット室36からのパイロット圧力の導出を防止する。
更に、図3に示すように、パイロット切換弁52を第2位置52bに切り換えるパイロット圧力の導入をシャットル弁90を介して導入するようにしてもよい。このシャットル弁90は、一方の油圧室4の圧力が他方の油圧室6の圧力より高いときに、一方の油圧室4の圧力をパイロット切換弁52に導入するように構成されている。
これにより、一方の油圧室4の圧力が低下して、主弁34が開弁した後、他方の油圧室6の圧力が上昇すると、シャットル弁90を介して他方の油圧室6の圧力がパイロット切換弁52に導入されて、第2位置52bに速やかに切り換える。これにより、パイロット流路50が遮断されて、主弁34が速やかに閉弁される。第2開閉弁30でも同様にシャットル弁92を配設する。
更に、図4に示すように、図1の可変絞り54に替えて、パイロット切換弁52の第1位置52aでバッファ60のパイロット圧力を一方の油圧室4側に導出するようパイロット流路94を接続して備える。また、パイロット流路94に一方の油圧室4側からバッファ60側への流れを阻止する向きにチェック弁96を配設する。
これにより、パイロット切換弁52が第1位置52aに切り換えられたとき、バッファ60のパイロット圧力がパイロット流路94より一方の油圧室4に導出され、一方の油圧室4の圧力低下に応じてバッファ60のパイロット圧力が漸減されるので急激な圧力低下がなく、第1位置52aの安定した切換状態を維持できる。また、チェック弁96は一方の油圧室4の圧力が上昇したとき、上昇したパイロット圧力のバッファ60側への流れを阻止し、パイロット切換弁52は上昇したパイロット圧力の導入で速やかに第2位置52bへ切り換えられる。第2開閉弁30でも同様に、図1の可変絞り67に替えて、パイロット流路98、チェック弁99を備える。
次に、本発明の制振用油圧ダンパの第2実施形態について図5によって説明する。本第2実施形態は、請求項7記載の発明に対応するものである。尚、前述した実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
本第2実施形態は、前述した第1実施形態における第1及び第2開閉弁28,30を、一つの開閉弁106で共有するようにしたもので、その為、前述した第1流路12に一方の油圧室4から他方の油圧室6に作動油の流入を許容するチェック弁100が介装されている。また、第2流路14には、同様に、他方の油圧室6から一方の油圧室4に作動油の流入を許容するチェック弁102が介装されている。
第1流路12のチェック弁16とチェック弁100との間の流路で、第2流路14のチェック弁22とチェック弁102との間の流路を共有して、共有流路104が設けられている。この共有流路104に、前述した2つの第1、第2開閉弁28,30の1つが共有の開閉弁106として介装されている。尚、主弁34と並列に絞り108が配設されている。
また、第1流路12と第2流路14には、選択弁112が接続されており、選択弁112は一方の油圧室4の圧力が他方の油圧室6の圧力よりも高いときに、一方の油圧室4の圧力をパイロット切換弁52に切換操作用のパイロット圧力として導き、他方の油圧室6の圧力が一方の油圧室4の圧力よりも高いときに、他方の油圧室6の圧力をパイロット切換弁52に導く構成の、いわゆる、シャットル弁である。
本第2実施形態では、一方の油圧室4の圧力が上昇すると、選択弁112は一方の油圧室4の圧力をパイロット切換弁52に導く。パイロット切換弁52はチェック弁56,絞り58,バッファ60を介して導入されるパイロット圧力が、第1位置52a側に切り換えるように作用すると共に、直接導入されるパイロット圧力が第2位置52b側に切り換えるように作用する。両圧力は等しいので、ばね53の付勢力によりパイロット切換弁52は第2位置52bを維持する。従って、パイロット流路50は遮断されて、パイロット室36に絞り40を介して一方の油圧室4の圧力が導入され、主弁34は閉弁状態を維持して、第1の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。
そして、この状態から、一方の油圧室4の圧力が低下すると、前述したと同様、パイロット切換弁52は過渡位置52cを経て第1位置52aに切り換えられる。よって、パイロット流路50がアキュムレータ32側に接続されて、パイロット室36のパイロット圧力が導出され、主弁34が開弁する。よって、第2の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。
他方の油圧室6の圧力が上昇したときには、選択弁112は他方の油圧室6の圧力をパイロット切換弁52に導き、パイロット切換弁52を第2位置52bに維持する。よって、パイロット流路50が遮断されて、主弁34は閉弁状態を維持して、第1の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。
他方の油圧室6の圧力が低下すると、バッファ60内の圧力により、パイロット切換弁52が過渡位置52cを経て第1位置52aに切り換えられる。よって、主弁34が開弁して、第2の減衰係数で制振対象物の振動の減衰が図られる。このように、開閉弁106を共有することができ、更に、構成が簡単になる。
また、前述したパイロット切換弁52に代えて、図6に示すパイロット切換弁120を配設してもよい。このパイロット切換弁120は、パイロット流路50を連通すると共にバッファ60をアキュムレータ32側に連通する第1位置120aと、パイロット室36に選択弁112からのパイロット圧を導入すると共にバッファ60をアキュムレータ32側から遮断する第2位置120bとを備えている。
第2位置120bから第1位置120aに過渡位置120cを経て切り換えられ、過渡位置120cではパイロット流路50を連通するように構成されている。パイロット室36は直列に接続されたチェック弁122、絞り40を介して共有流路104に接続されている。
これにより、一方の油圧室4の圧力が低下した後、パイロット切換弁120が第1位置120aからばね121の付勢力により第2位置120bに切り換えられ、他方の油圧室6の圧力が上昇すると、選択弁112を介してパイロット室36に他方の油圧室6の圧力がパイロット圧力として導入される。よって、主弁34が速やかに閉弁される。
更に、図7に示すように、図5の可変絞り54に替えて、パイロット切換弁52の第1位置52aでバッファ60のパイロット圧力を選択弁112を介して油圧室4又は6側に導出するようパイロット流路114を接続して備える。また、パイロット流路114に油圧室4又は6側からバッファ60側への流れを阻止する向きにチェック弁116を配設する。
これにより、パイロット切換弁52が第1位置52aに切り換えられたとき、バッファ60のパイロット圧力がパイロット流路114より選択弁112で選択した油圧室4又は6に導出され、油圧室4又は6の圧力低下に応じてバッファ60のパイロット圧力が漸減されるので急激な圧力低下がなく、第1位置52aの安定した切換状態を維持できる。また、チェック弁116は選択弁112で選択した油圧室4又は6の圧力が上昇したとき、上昇したパイロット圧力のバッファ60側への流れを阻止し、パイロット切換弁52は上昇したパイロット圧力の導入で速やかに第2位置52bへ切り換えられる。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本発明の第1実施形態としての制振用油圧ダンパに備える開閉弁の油圧回路図である。 本第1実施形態において、更に、主弁の閉弁を早めるチェック弁を設けた油圧回路図である。 本第1実施形態において、更に、シャットル弁を設けて主弁の閉弁を早める油圧回路図である。 本第1実施形態において、図1の可変絞り54,67に代えて、パイロット流路94,98、チェック弁96,99を備えた油圧回路図である。 本発明の第2実施形態としての制振用油圧ダンパに備える開閉弁の油圧回路図である。 本第2実施形態において、他の構成のパイロット切換弁を用いた油圧回路図である。 本第2実施形態において、図5の可変絞り54に替えて、パイロット流路114、チェック弁116を備えた油圧回路図である。
符号の説明
1…シリンダ 2…ピストン
4,6…油圧室 8…流路
10…開閉弁 12…第1流路
14…第2流路
16,22,56,68,80,82,84,86,96,99,100,102,116,122…チェック弁
20,26,40,58,48,70,108…絞り
28…第1開閉弁 30…第2開閉弁
32…アキュムレータ 34,42…主弁
36,44…パイロット室
49,54,65,67…可変絞り
50,64,94,98,114…パイロット流路
52,66,120…パイロット切換弁
60,72…バッファ
62,74…パイロットリリーフ弁
76…第1リリーフ弁 78…第2リリーフ弁
90,92…シャットル弁
104…共有流路 106…開閉弁
112…選択弁

Claims (11)

  1. シリンダ内で往復動するピストンの両側に設けられた油圧室間を接続する流路が、一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第1流路と他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第2流路とを備える制振用油圧ダンパの前記第1流路に配設され、一方の前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える第1開閉弁と、前記第2流路に配設され、他方の前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える第2開閉弁とから開閉弁を成した制振用油圧ダンパに備える開閉弁において、
    前記第1開閉弁は前記油圧室からパイロット室へのパイロット圧力の導入により前記第1流路を閉じると共に前記パイロット室から低圧側へのパイロット圧力の導出により前記第1流路を開いて前記減衰係数を切り換える主弁と、一方の前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、該パイロット切換弁は一方の前記油圧室の圧力上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁すると共に、一方の前記油圧室の圧力低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁し、かつ、前記第2開閉弁は前記油圧室からパイロット室へのパイロット圧力の導入により前記第2流路を閉じると共に前記パイロット室から低圧側へのパイロット圧力の導出により前記第2流路を開いて前記減衰係数を切り換える主弁と、他方の前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、該パイロット切換弁は他方の前記油圧室の圧力上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁し、他方の前記油圧室の圧力低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁することを特徴とする制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  2. 更に、一方の前記油圧室より他方の前記油圧室の圧力の方が高いときに、前記第1開閉弁の前記パイロット室に、他方の前記油圧室から前記パイロット圧力を導入し、他方の前記油圧室より一方の前記油圧室の圧力の方が高いときに、前記第2開閉弁の前記パイロット室に、一方の前記油圧室から前記パイロット圧力を導入することを特徴とする請求項1記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  3. 更に、一方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油を導出する第1リリーフ弁と、他方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油を導出する第2リリーフ弁とを並列に配設し、前記第1開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記第1リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備え、また、前記第2開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記第2リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  4. 更に、前記第1開閉弁は一方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備え、また、前記第2開閉弁は他方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備えたことを特徴とする請求項1記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  5. 更に、前記第1開閉弁は一方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、一方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を一方の前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備え、また、前記第2開閉弁は他方の前記油圧室から導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、他方の前記油圧室から直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を他方の前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備えたことを特徴とする請求項1記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  6. 更に、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を一方の前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に一方の前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設し、また、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を他方の前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に他方の前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設したことを特徴とする請求項5記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  7. シリンダ内で往復動するピストンの両側に設けられた油圧室間を接続する流路が、一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第1流路と他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油の流入を許容する第2流路とを備え、かつ、前記第1流路と前記第2流路との共有流路を備える制振用油圧ダンパの前記共有流路に配設され、前記油圧室の圧力変化に応じて開閉して減衰係数を切り換える制振用油圧ダンパに備える開閉弁において、
    前記開閉弁はパイロット室へのパイロット圧力の導出入により前記共有流路を開閉して前記減衰係数を切り換える主弁と、前記油圧室から導入されるパイロット圧力に応じて切り換えられるパイロット切換弁を備え、前記開閉弁の前記主弁の前記パイロット室に、前記両油圧室の高い方の圧力を前記パイロット圧力として導入し、かつ、前記パイロット切換弁は導入するパイロット圧力の上昇により前記パイロット室の低圧側への連通を遮断して前記主弁を閉弁すると共に、導入するパイロット圧力の低下により前記パイロット室を低圧側に連通して前記主弁を開弁し、
    また、前記両油圧室の高い方の圧力を前記パイロット切換弁に前記パイロット圧力として導入する選択弁を備えたことを特徴とする制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  8. 更に、一方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると一方の前記油圧室から他方の前記油圧室に作動油を導出する第1リリーフ弁と、他方の前記油圧室の圧力が設定圧力に達すると他方の前記油圧室から一方の前記油圧室に作動油を導出する第2リリーフ弁とを並列に配設し、前記開閉弁は前記主弁を開弁する際に前記パイロット切換弁に導入される前記パイロット圧力を前記両リリーフ弁の設定圧力より低く設定するパイロットリリーフ弁を備えたことを特徴とする請求項7記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  9. 更に、前記油圧室から前記選択弁を介して導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力に背圧を付与して前記低圧側に導出するよう絞りを備えたことを特徴とする請求項7記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  10. 更に、前記油圧室から前記選択弁を介して導入される前記パイロット圧力を貯える蓄圧手段を備え、前記パイロット切換弁は前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力により前記パイロット室の前記低圧側への連通を遮断するよう切り換えると共に、前記選択弁を介して直接に導入される前記パイロット圧力の低下により前記蓄圧手段に貯えた前記パイロット圧力の作用で前記パイロット室を前記低圧側に連通するよう切り換え、該パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を前記選択弁を介して前記油圧室側に導出するようパイロット流路を備えたことを特徴とする請求項7記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
  11. 更に、前記パイロット室を前記低圧側に連通する切り換えで前記蓄圧手段より前記パイロット切換弁に作用する前記パイロット圧力を前記選択弁を介して前記油圧室側に導出するよう備えた前記パイロット流路に前記油圧室側から前記蓄圧手段側への流れを阻止する向きにチェック弁を配設したことを特徴とする請求項10記載の制振用油圧ダンパに備える開閉弁。
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