JP4045975B2 - 貯湯式温水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は湯を沸かす貯湯式温水器で家庭用風呂の湯を追いだきするものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の構成を電気貯湯式温水器を用いて、図4により説明する。図に示すように、この電気貯湯式温水器は、所要の容量を有する円筒状タンク1内の上部と下部に、タンク1内の水を設定温度まで加温するための上部ヒータ2と下部ヒータ3とをそれぞれ配設するとともに、上部ヒータ2の上方に、タンク1の外部から供給される水をタンク1内に貯留された温水により加温する螺旋状の熱交換器4を配設している。
【0003】
電気温水器のタンク1は、その底部位置に給水管5、上部位置に出湯管6を設けて、給水管5から給水することによりタンク1内の湯を押し上げるようにして、出湯管6から出湯するようにしている。
【0004】
一方、熱交換器4は、螺旋状に形成するとともに、この螺旋状に形成した熱交換器4の中心軸が、タンク1の中心軸と略一致するように配設するようにしている。この場合、螺旋状に形成した熱交換器4の巻径dを、タンク1の内径Dの1/2以上の寸法に設定するようにすることが好ましい。これにより、熱交換器4の周囲の熱交換によって冷却された温水が下降流となり、この下降流に対応して熱交換器4の中心部に上昇流が生じ、このタンク1内に貯留された温水の対流により、温水の循環が良好に維持され、熱交換を効率よく、かつ、確実に行うことができるものとなる。また、タンク1の胴部に取り付けた温度センサ7によって、温度の低下を迅速、かつ、正確に検知することができ、必要に応じて行う上部ヒータ2及び/又は下部ヒータ3による追加的な加熱を適切に実施することができるものとなる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−48414公報(第4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の貯湯式温水器の貯湯タンク1の上部の高温水と風呂の温水を熱交換する風呂追いだき手段では、貯湯タンク1内の水を上部から加熱していく積層沸き上げ式の貯湯式温水器に用いると貯湯性能の劣化等を生じる心配があった。
【0007】
つまり、積層沸き上げ式の貯湯式温水器で上記従来の貯湯式温水器の貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換する風呂追いだき手段を用いた例を図5で説明すると、貯湯タンク11の上部に電気ヒータ12が取付け、タンクポンプ13で貯湯タンク11の下部より水を汲み上げ貯湯タンク11の上部へ循環させ、貯湯タンク11の上部から貯湯タンク11内の水を加熱していく積層沸き上げを行うようになっている。
【0008】
そして、貯湯タンク11内の高温水は貯湯タンク11上部に設けた出湯管14より取り出され、風呂17等の給湯に利用され、また、利用された分だけ給水管15を介して貯湯タンク11の下部より供給されるようになっている。
【0009】
さらに、貯湯タンク11の上部には、風呂ポンプ16で循環させる風呂17の浴槽内の温水を熱交換して高温とする風呂伝熱通路18が設けてあり、風呂17に用いたお湯が冷めた場合には、風呂ポンプ16で風呂17の浴槽内の温水を貯湯タンク11の上部に設けた風呂伝熱通路18に送りそこで熱交換された湯水を再び風呂11の浴槽内に戻すようにして、追いだきをするようにしてある。
【0010】
しかしながら上記の貯湯式温水器では、貯湯タンク11内部の上部に設けた風呂伝熱通路18で、風呂17の浴槽内の温水と熱交換するようにしてあるため、風呂伝熱通路18での熱交換によって貯湯タンク11内部の上部の高温水の温度が下がり、比重が変化することによって、積層沸き上げに望ましくない貯湯タンク11内の対流が生じてしまいやすい欠点があった。
【0011】
つまり、効率よく使用するために貯湯タンク11の上部から加熱していく積層沸き上げを行う方式において、貯湯タンク11の上部の高温水と下部の低温水が対流して混合していくことで、貯湯性能の劣化、すなわち、高温水を取り出せなくなることや、加熱不要の分まで温度上昇させるために効率が下ってしまうなどの心配があった。
【0012】
本発明は上記課題を解決したもので、積層沸き上げ条件を乱さないようにしつつ、風呂17の浴槽内の温水と貯湯タンク11内の高温水と熱交換できるようして、効率よく追いだきができる使い勝手のよい貯湯式温水器を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するもので、大容量の水を加熱して貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクの下部から水を貯湯タンク上部へ供給し加熱して貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段と、貯湯タンクの下部にある水を上部に戻すタンクポンプと、貯湯タンク内の上部に配設し風呂追いだき時に風呂の温水を循環させ貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂伝熱通路とを備え、風呂伝熱通路近傍を加熱する第二加熱手段を配設するとともに、風呂伝熱通路と第二加熱手段の間に風呂伝熱通路の熱交換時に生じる熱の流れを第二加熱手段へ導くガイド板を配設し、かつ、風呂追いだき時に、第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱する構成としてある。
【0014】
上記した構成において、風呂追いだき時に、風呂の温水を熱交換して貯湯タンクの上部の高温水の温度が下がり、比重差を生じるために、下方に移動する流れをつくってしまい、その結果、貯湯タンク内の温水に対流を生じてしまい積層沸き上げ条件が崩れる可能性がある。しかしながら、風呂伝熱通路と第二加熱手段の間に風呂伝熱通路の熱交換時に生じる熱の流れを第二加熱手段へ導くガイド板を配設し、貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱する構成としてあるので、貯湯タンクの上部の高温水の温度低下を防止するとともに、貯湯タンク内の温水に生じる対流を低減することが出来る。
【0015】
つまり、風呂の温水を熱交換して風呂伝熱通路近傍の貯湯タンクの上部の高温水の温度が下がり、比重差で生じる下方に移動する流れを、ガイド板で第二加熱手段に導いて、そこで、熱交換で下がる熱量を第二加熱手段で効果的に加熱して補うようになり、風呂追いだき時に、風呂の温水との熱交換によって風呂伝熱通路近傍の温度が低下しようとする分を防止し、温度の低下によって生じる貯湯タンク内の温水に対流を抑制することができるようになる。
【0016】
すなわち、積層沸き上げを行う方式において、貯湯タンクの上部の高温水と下部の低温水が対流して混合していくことで、貯湯性能の劣化、たとえば、高温水を取り出せなくなることや、加熱不要の分まで温度上昇させるために効率が下ってしまうなどの心配がなくなり、積層沸き上げ条件を乱さないようにしつつ、風呂の浴槽内の温水と貯湯タンク内の高温水と熱交換できるようになり、効率よく追いだきができ、使い勝手の向上が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、大容量の水を加熱して貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクの下部から水を貯湯タンク上部へ供給し加熱して貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段と、貯湯タンクの下部にある水を上部に戻すタンクポンプと、貯湯タンク内の上部に配設し風呂追いだき時に風呂の温水を循環させ貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂伝熱通路とを備え、風呂伝熱通路近傍を加熱する第二加熱手段を配設するとともに、風呂伝熱通路と第二加熱手段の間に風呂伝熱通路の熱交換時に生じる熱の流れを第二加熱手段へ導くガイド板を配設し、かつ、風呂追いだき時に、第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱する構成としてある。
【0018】
そして、風呂追いだき時に、風呂の温水を熱交換して貯湯タンクの上部の高温水の温度が下がり、比重差を生じるために、下方に移動する流れをつくってしまい、その結果、貯湯タンク内の温水に対流を生じてしまい積層沸き上げ条件が崩れる可能性がある。しかしながら、風呂伝熱通路と第二加熱手段の間に風呂伝熱通路の熱交換時に生じる熱の流れを第二加熱手段へ導くガイド板を配設し、貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱する構成としてあるので、貯湯タンクの上部の高温水の温度低下を防止するとともに、貯湯タンク内の温水に生じる対流を低減することが出来る。
【0019】
つまり、風呂の温水を熱交換して風呂伝熱通路近傍の貯湯タンクの上部の高温水の温度が下がり、比重差で生じる下方に移動する流れを、ガイド板で第二加熱手段に導いて、そこで、熱交換で下がる熱量を第二加熱手段で効果的に加熱して補うようになり、風呂追いだき時に、風呂の温水との熱交換によって風呂伝熱通路近傍の温度が低下しようとする分を防止し、温度の低下によって生じる貯湯タンク内の温水に対流を抑制することができるようになる。
【0020】
すなわち、積層沸き上げを行う方式において、貯湯タンクの上部の高温水と下部の低温水が対流して混合していくことで、貯湯性能の劣化、たとえば、高温水を取り出せなくなることや、加熱不要の分まで温度上昇させるために効率が下ってしまうなどの心配がなくなり、積層沸き上げ条件を乱さないようにしつつ、風呂の浴槽内の温水と貯湯タンク内の高温水と熱交換できるようになり、効率よく追いだきができ、使い勝手の向上が図れる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段を貯湯タンクの上部の風呂伝熱通路近傍に配設すると共に、貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に第一加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱して、第一加熱手段で第二加熱手段を兼ねる構成としてある。
【0022】
そして、貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段を貯湯タンクの上部の風呂伝熱通路近傍に配設すると共に、貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に第一加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱して、第一加熱手段で第二加熱手段を兼ねる構成としてあるので、第一加熱手段が1つで、貯湯タンク上部から高温としていく貯湯時と、風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時の加熱ができるので、構成が簡単なり安価にすることができるとともに請求項1の効果が得られる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0024】
(実施例1)
図1は本発明による実施例1の貯湯式温水器の断面図、図2は同要部断面図、図3は制御ブロック図である。
【0025】
図1において、21は給水配管、22は給水配管21を底部に接続した貯湯タンク、貯湯タンク22の上部には、貯湯タンク22内の大容量の水を加熱する電気ヒータ23が配設され、また、貯湯タンク22内の水は、タンクポンプ24で貯湯タンク22の下部より汲み上げられ貯湯タンク22の上部へ循環されるようになっている。
【0026】
25は貯湯タンク22の上部に接続した出湯配管で、所定の場所、例えば台所や風呂26の給湯口等へとつながっており、当該出湯配管25から出湯するとそれに伴い給水配管21から貯湯タンク22内に水が給水され、また、電気ヒータ23は、タンクポンプ24で供給された貯湯タンク22の下部の冷たい水を加熱して、貯湯タンク22の上部に戻すようになっていて、貯湯タンク22内では比重差から湯が上部、水が下部に分離した状態で溜まるようになっている。
【0027】
27は、風呂追いだき手段で、風呂ポンプ28で取り出された風呂26の浴槽の温水を貯湯タンク22内の上部に配設した風呂伝熱通路29内に循環させて形成される熱交換器で構成されていて、熱交換された高温となった風呂26の温水を再び風呂26の浴槽へ戻すようになっている。
【0028】
この風呂伝熱通路27は、貯湯タンク22内の上部に位置し、その下部に電気ヒータ23が配設し、風呂伝熱通路29と電気ヒータ23の間に風呂伝熱通路の熱交換に伴う熱の流れを電気ヒータ23へ導くガイド板30を配設してあり、このガイド板30は、電気ヒータ23の投影面が底部としてなるように風呂伝熱通路29の近傍外周より下方へ傾斜を設けて風呂伝熱通路29を下方から覆うよう設けてある。
【0029】
31は制御部で、操作部で入力された条件で、電気ヒータ23やタンクポンプ24や風呂ポンプ28等を予め決められたシーケンスでコントロールするようになっている。
【0030】
上記した構成において、通常は、午後21時〜午前5時までの安価な深夜電力を使って電気ヒータ23で大容量の水を加熱して貯湯タンク22に貯湯し、温水として風呂26等の給湯に利用するようになっていて、このとき、貯湯タンク22の下部から水をタンクポンプ24で汲み上げ貯湯タンク22上部から電気ヒータ23で加熱して、貯湯タンク22内では比重差から湯が上部、水が下部に分離した状態で溜まるように積層沸き上げを行うようになっている。
【0031】
この貯湯タンク22に蓄えられた高温水は、貯湯タンク22の上部に接続した出湯配管25に接続された所定の場所、例えば台所や風呂26の給湯口等から高温水として給湯に使用され、またその使用された分だけ給水配管21から貯湯タンク22内に水が給水されるようになっている。
【0032】
そして、風呂26に給湯された温水が冷めた場合には、風呂ポンプ28で風呂26の浴槽の温水を取り出し、貯湯タンク22内の上部に配設した風呂伝熱通路29内に循環させるようになっていて、貯湯タンク22の上部の高温水と風呂26の温水を熱交換して、風呂26の温水の温度を上昇させ、風呂26に再び戻して、風呂追いだきを行うようにしてある。
【0033】
また、制御部32で、通常は、午後21時〜午前5時までの安価な深夜電力を使って電気ヒータ23で大容量の水を加熱して貯湯タンク22に貯湯するなど操作部で入力された条件で、電気ヒータ23やタンクポンプ24や風呂ポンプ28等を予め決められたシーケンスでコントロールするようになっていて、前述の風呂追いだき時には、風呂26の温水との熱交換によって風呂伝熱通路29近傍の温度が低下しようとする分を、電気ヒータ23で加熱することで防止するようになっている。
【0034】
ここで、風呂追いだき時には、風呂26の温水を熱交換して貯湯タンク22の上部の高温水の温度が下がり、比重差を生じるために、下方に移動する流れをつくってしまい、その結果、貯湯タンク22内の温水に対流を生じて積層沸き上げ条件が崩れる可能性がある。
【0035】
しかしながら、風呂伝熱通路29と電気ヒータ23の間に風呂伝熱通路29の熱交換時に生じる熱の流れを電気ヒータ23へ導くガイド板30を配設し、貯湯タンク22の上部の高温水と風呂26の温水を熱交換して風呂26の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に電気ヒータ23で風呂伝熱通路29近傍を加熱する構成としてあるので、貯湯タンク22の上部の高温水の温度低下を防止するとともに、貯湯タンク22内の温水に生じる対流を低減することが出来る。
【0036】
つまり、風呂26の温水を熱交換して風呂伝熱通路29近傍の貯湯タンク22の上部の高温水の温度が下がり、比重差で生じる下方に移動する流れを、ガイド板30で電気ヒータ23に導いて、そこで、熱交換で下がる熱量を電気ヒータ23で効果的に加熱して補うようになり、風呂追いだき時に、風呂26の温水との熱交換によって風呂伝熱通路29近傍の温度が低下しようとする分を防止し、温度の低下によって生じる貯湯タンク22内の温水に対流を抑制することができるようになる。
【0037】
すなわち、積層沸き上げを行う方式において、貯湯タンク22の上部の高温水と下部の低温水が対流して混合していくことで、貯湯性能の劣化、たとえば、高温水を取り出せなくなることや、加熱不要の分まで温度上昇させるために効率が下ってしまうなどの心配がなくなり、積層沸き上げ条件を乱さないようにしつつ、風呂26の浴槽内の温水と貯湯タンク22内の高温水と熱交換できるようになり、効率よく追いだきができ、使い勝手の向上が図れる。
【0038】
更に詳しく説明すると、風呂伝熱通路29は十分な熱量を熱交換するために、風呂伝熱通路29近傍を加熱する電気ヒータ23に比べ、大きな表面積を有していなければならず、すなわち大きくなってしまうので、電気ヒータ23に対する風呂伝熱通路29の投影面は大きくなる。
【0039】
例えば、風呂伝熱通路29は、螺旋状の銅パイプで貯湯タンク22内に配設されており、電気ヒータ23は細長く形成され貯湯タンク22の側部から風呂伝熱通路29の下部に挿入されていて、風呂伝熱通路29の投影面が電気ヒータ23に重なる部分が少なく構成されている。
【0040】
そのため、電気ヒータ23に対する風呂伝熱通路29の投影面が離れた位置の風呂伝熱通路29から下方に移動する流れが生じた分がそのまま下方へ流れようとするが、ガイド板で効果的に風呂伝熱通路29近傍を加熱する電気ヒータ23に集めることができ、加熱することができるようになる。
【0041】
そしてまた、貯湯タンク22上部から高温としていく電気ヒータ23を貯湯タンク22の上部の風呂伝熱通路29近傍に配設すると共に、貯湯タンク22の上部の高温水と風呂26の温水を熱交換して風呂26の温水の温度を上昇させる風呂26追いだき時に電気ヒータ23で風呂伝熱通路29近傍を加熱する構成としてあるので、加熱手段が電気ヒータ23の1つで、貯湯タンク22上部から高温としていく貯湯時と、風呂26の温水を熱交換して風呂26の温水の温度を上昇させる風呂26追いだき時の加熱ができるので、構成が簡単なり安価にすることができる。
【0042】
なお、本発明の実施例では、貯湯タンク22上部から高温としていく貯湯時と、風呂26の温水を熱交換して風呂26の温水の温度を上昇させる風呂26追いだき時の加熱を1つの電気ヒータ23で行う構成で説明したが、これは貯湯タンク22上部から高温としていく貯湯時を貯湯タンク22の外に設けた構成、例えばCO2冷媒等を用いたヒートポンプユニットの配管回路の一部の加熱通路と貯湯タンク22内の水が通るタンク伝熱通路との組み合わせ体からなる水熱交換器で構成してもよい。また、ガイド板30は貯湯タンク22に密着しても離れても、風呂伝熱通路29の熱を受ける構成であればよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であれば、その構成はどのようなものであってよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、風呂追い焚き時に生じる対流現象をガイド板で第二加熱手段へ導き、第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱することで、貯湯タンク上部の高温水の温度低下を防止し、貯湯タンク内の温水に生じる対流を抑制するようにしているため、積層沸き上げを行う方式において、貯湯タンクの上部の高温水と下部の低温水が対流して混合していくことで、貯湯性能の劣化、例えば、高温水を取り出せなくなることや、加熱不要の分まで温度上昇させるために効果が下がってしまうなどの心配がなくなり、積層沸き上げ条件を乱させないようにしつつ、風呂の浴槽内の温水とタンク内の高温水と熱交換できるようになり、効率よく追い焚きができ、使い勝手の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における貯湯式温水器の断面図
【図2】同貯湯式温水器の同要部断面図
【図3】同貯湯式温水器の制御ブロック図
【図4】従来の実施例における貯湯式温水器の断面図
【図5】他の従来の実施例における貯湯式温水器の断面図
【符号の説明】
22 貯湯タンク
23 電気ヒータ(第一加熱手段)(第二加熱手段)
24 タンクポンプ
26 風呂
27 風呂追いだき手段
29 風呂伝熱通路
30 ガイド板

Claims (2)

  1. 大容量の水を加熱して貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクの下部から水を貯湯タンク上部へ供給し加熱して貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段と、貯湯タンクの下部にある水を上部に戻すタンクポンプと、貯湯タンク内の上部に配設し風呂追いだき時に風呂の温水を循環させ貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂伝熱通路とを備え、風呂伝熱通路近傍を加熱する第二加熱手段を配設するとともに、風呂伝熱通路と第二加熱手段の間に風呂伝熱通路の熱交換時に生じる熱の流れを第二加熱手段へ導くガイド板を配設し、かつ、風呂追いだき時に、第二加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱する貯湯式温水器。
  2. 貯湯タンク上部から高温としていく第一加熱手段を貯湯タンクの上部の風呂伝熱通路近傍に配設すると共に、貯湯タンクの上部の高温水と風呂の温水を熱交換して風呂の温水の温度を上昇させる風呂追いだき時に第一加熱手段で風呂伝熱通路近傍を加熱して、第一加熱手段で第二加熱手段を兼ねる請求項1項記載の貯湯式温水器。
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