JP4045934B2 - ハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造 - Google Patents

ハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートなどの被削材に穿孔を行うためのハンマードリルにおいて、はつりアタッチメントの脱落を防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリートや石材などに対する穿孔にはハンマードリルが用いられ、ドリルビットに対して振動的な軸方向打撃力と回転の両作用を同時に与えて穿孔を行うものである。この種のハンマードリルとしては、従来、本体ハウジング内に配した動力源としてのモータの回転を中間軸に伝達し、該中間軸の回転をスピンドルを介して出力軸に伝達すると同時に、前記中間軸に設けた運動変換部材により、前記スピンドルに対して軸方向にスライド自在に且つ回転自在となっているピストンに往復動を行なわせるようにして、ピストン内にスライド自在に配したハンマーがピストンの往復動に伴って前記出力軸の後端を打撃することで、本体ハウジング前端のチャック部に保持されたドリルビットに対して軸方向打撃力と回転力とが伝達されるようになっている(例えば、特願2002−247831号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のハンマードリルは、軸方向打撃力と回転とを同時に行なうモードと、回転のみを行なうモードとが主流であり、軸方向打撃のみのモードを備えたものがなく、軸方向打撃専用工具として使用できなかった。
【0004】
そこで本発明者は本発明に至る過程で、軸方向打撃のみのモード機能を有するはつりアタッチメント(例えば、ボッシュ株式会社製、品名:SDSハンマードリル用チゼルアダプター)を本体ハウジングに装着することで、軸方向打撃による破砕のみに切り替えることができるという知見を得た。このはつりアタッチメントは、ドリルビットをチャッキングするチャック部と、軸方向打撃伝達子を往復動自在にガイドするガイド部とを備えており、出力軸からの軸方向打撃力のみを軸方向打撃伝達子を介してドリルビットに伝達する構造となっている。また、はつりアタッチメントを本体ハウジングのフロントカバーに固定するにあたっては、はつりアタッチメントのカバー部を締付ネジにて締め付けるようにしていた。
【0005】
しかしながら、このはつりアタッチメントを用いた場合において、軸方向打撃力が大きい状態でドリルビットを被削材(作業面)から離すと、出力軸が軸方向打撃伝達子を軸方向打撃した後の軸方向打撃伝達子のはねかえり速度が速くなり、その後前進する出力軸に対してはねかえってきた軸方向打撃伝達子が衝突することの繰り返しによって、軸方向打撃伝達子が出力軸とドリルビットとの間で暴れる状態(以下、空打ち状態という)が発生する。このような軸方向打撃伝達子の暴れによって過大な衝撃力や振動がはつりアタッチメントに加わり、これによって締付ネジが緩み易くなり、結果、はつりアタッチメントが脱落する恐れがあり、はつり作業を安全に行なうことができないという問題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、空打ち状態によりはつりアタッチメントに対して大きな衝撃力や振動がかかり、締付け手段が緩んだ場合であっても、はつりアタッチメントと本体ハウジングとの係合状態を維持して脱落防止を図ることができ、はつり作業を安全に行なえるハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造を提供することにあり、他の目的とするところは、はつりアタッチメントを本体ハウジングに係合させる際の係合がしやすくなると共に、ドリルビットの向きを変えやすくなり、はつり作業を容易に行なうことができるハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては軸方向打撃力を与える軸方向打撃駆動機構と回転力を与える回転駆動機構とがハンマードリル1の本体ハウジング2に、はつりアタッチメント4が着脱可能に装着され、前記はつりアタッチメント4には、ドリルビット5をチャッキングするチャック部6と、軸方向打撃駆動機構の出力軸20からの軸方向打撃力のみをドリルビット5に伝達するための軸方向打撃伝達子7を往復動自在にガイドするガイド部8とが設けられた構造において、前記本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に装着されるカバー部9を締め付けるための締付け手段10と、はつりアタッチメント4のカバー部9と本体ハウジング2のフロントカバー3とを軸方向Aに対して互いに係合させるための軸方向係合手段11とを具備し、軸方向係合手段11は、はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面と本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面のいずれか一方に設けられる係合凸部12と、いずれか他方に設けられて係合凸部12が軸方向Aに動かないように係合する係合凹部13とからなり、係合凸部12及び係合凹部13をそれぞれフロントカバー3の外周面及びカバー部9の内周面の周方向に連続して設けると共に、前記はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面と本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面との接触部の一部に隙間14を設けてなることを特徴としており、このように構成することで、空打ち状態によりはつりアタッチメント4に対して軸方向打撃による振動がかかって締付け手段10が緩んだ場合でも、軸方向係合手段11によってはつりアタッチメント4と本体ハウジング2との係合状態が維持されることにより、はつりアタッチメント4の脱落を防止できる。
【0008】
また前記軸方向係合手段11は、はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面と本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面のいずれか一方に設けられる係合凸部12と、いずれか他方に設けられて係合凸部12が軸方向Aに動かないように係合する係合凹部13とからなり、係合凸部12及び係合凹部13をそれぞれフロントカバー3の外周面及びカバー部9の内周面の周方向に連続して設けたので、はつりアタッチメント4を本体ハウジング2に係合させる際の方向性がなくなり、はつりアタッチメント4の係合がしやすくなると共に、本体ハウジング2の向きを変えずに、はつりアタッチメント4だけを回転可能となるので、ドリルビット5の向きを変えることが容易となる。
【0009】
また前記はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面と本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面との接触部の一部に隙間14を設けたので、はつりアタッチメント4と本体ハウジング2と接触面積を隙間14によって少なくでき、本体ハウジング2とはつりアタッチメント4との接触抵抗を小さくできる結果、はつりアタッチメント4の回転をよりスムーズに行なうことができ、より楽にドリルビット5の向きを変えることができる。
ここで、前記本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に係合凸部12を設けると共に、フロントカバー3の外周面に係合凸部12よりも一段低くなった凹段部30を全周に凹設すると共に、凹段部30よりも後端に凹段部30よりも一段高くなった凸段部31を全周に突設し、はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面に設けた係合凹部13よりも後側に、前記凹段部30と所定の隙間14をあけて対向配置される延出部32を設け、延出部32の後端縁に前記凸段部31に当接する当接部33を設けるのが好ましい。
【0010】
また前記本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面、或いは、はつりアタッチメント4のカバー部6の外周部のいずれかにハンドル15に設けた締付け手段10a付き装着部16が着脱可能に装着されてなるので、本体ハウジング2或いははつりアタッチメント4に対してハンドル15を容易に取り付け容易となり、ハンドル15によってハンマードリル1の把持性能が良くなる。
【0011】
また前記締付け手段10(10a)は、円環状のバンド17と、バンド17を拡開させる手段と、バンド17を収縮させて保持する手段とを備えるのが好ましく、この場合、円環状のバンド17を広げた状態で本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面、或いは、はつりアタッチメント4のカバー部9の外周部に装着でき、その後、バンド17を締め付けた状態で保持することによって、締付ネジ等による場合と比較して締め付け作業がワンタッチででき、しかも、締め付け状態でもバンド17の回転が可能となるため、ドリルビット5の向きを一層変えやすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1ははつりアタッチメント4付きハンマードリル1の説明図、図2は締付け手段10の説明図、図3はハンマードリル1とはつりアタッチメント4の分解斜視図、図4ははつりアタッチメント4の側面図、図5はその側面断面図を示している。
【0014】
本例のハンマードリル1の本体ハウジング2内には、軸方向打撃力を与える軸方向打撃駆動機構(図示せず)と回転力を与える回転駆動機構(図示せず)とが収納されており、本体ハウジング2のフロントカバー3に対して、はつりアタッチメント4が着脱可能に装着されるようになっている。なお、回転駆動機構は、例えばモータの回転を伝達する中間軸(図示せず)と、中間軸によって回転するシリンダ90に連結されるスピンドル18とを備えたものであり、また、軸方向打撃駆動機構は、例えば中間軸に設けた運動変換部材により往復動を行なうピストン(図示せず)と、ピストン内にスライド自在に配したハンマー19と、ピストンの往復動に伴ってハンマー19によって打撃される出力軸20とを備えたものである。もちろん、回転駆動機構及び軸方向打撃駆動機構の構成はこれに限定されるものではなく適宜設計変更自在である。
【0015】
前記はつりアタッチメント4の内部には、図1(a)に示すように、ドリルビット5を軸方向Aに往復動可能にチャッキングするチャック部6と、ドリルビット5に対して軸方向打撃力のみを伝達するための軸方向打撃伝達子7と、軸方向打撃伝達子7を軸方向Aに往復動自在にガイドするガイド部8とが設けられる。はつりアタッチメント4の外殻部には、本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に着脱可能に装着される円筒状のカバー部9が設けられている。
【0016】
はつりアタッチメント4のチャック部6は、本体ハウジング2のチャック部6’と同じ構造をしており、ドリルビット5をドリルビット挿入口22から挿入するときは、手でチャック部6をコイルバネ21のバネ力に抗して後退させると、ボール押し部材25が後退してボール24がガイド部8の開口8c内に回避してドリルビット5の後端5bの鍔部5cが挿入可能となり、コイルバネ21のバネ力でチャック部6が前進するとボール24が突出してドリルビット5の凹所5a内に押し付けられ、鍔部5cによってドリルビット5は抜け止め状態となる。なお、ドリルビット5のキー溝27は、はつりアタッチメント4を取り外してドリルビット5を本体ハウジング2のスピンドル18内に挿入したときに、図1(d)に示すようにスピンドル18に設けたキー26に係合してドリルビット5を回転させるものである。
【0017】
はつりアタッチメント4内の中心に設けられるガイド部8は、本体ハウジング2内のスピンドル18と同軸方向に延設されている。ガイド部8の前端8a側にはドリルビット5の後端5b部分が往復動可能に挿入され、ガイド部8の後端8b側から軸方向打撃伝達子7の前端7a部分が着脱可能に且つ往復動可能に挿入されるようになっている。
【0018】
ガイド部8に保持される軸方向打撃伝達子7は、出力軸20からの軸方向打撃力のみをドリルビット5に伝達するためのものである。ここでは、軸方向打撃伝達子7は段差を有する丸棒状で形成されると共に、はつりアタッチメント4のガイド部8の後端8b側に着脱可能に挿入される前端部分が大径部7cとされ、本体ハウジング2のスピンドル18内に回転自在に挿入される後端部分が小径部7dとされ、この小径部7dに本体ハウジング2側のチャック部6’のボール24’が嵌り込むが、軸方向打撃伝達子7の小径部7dにはドリルビット5の鍔部5c及びキー溝27に相当するものがないため、軸方向打撃伝達子7はスピンドル18に対して回転自在となり、出力軸20からの軸方向打撃力のみをドリルビット5に伝達する構造となっている。さらに、図1(c)に示す軸方向打撃伝達子7の大径部7cには、摺動抵抗付与部材50となるOリング52が嵌め込まれる凹溝51が形成されており、このOリング52をガイド部8の内面(図1(b))に押し付けるようにしている。この場合、Oリング52によってガイド部8に対する軸方向打撃伝達子7の摺動抵抗が大きくなり、ドリルビット5を軸方向打撃した後の軸方向打撃伝達子7のはねかえりエネルギーをOリング52によって吸収することで、空打ち時における軸方向打撃伝達子7のはねかえり速度を減速させることができ、軸方向打撃伝達子7が出力軸20とドリルビット5との間で暴れて大きな衝撃を発生させるのを防止できる構造となっている。
【0019】
はつりアタッチメント4のカバー部9は、本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に着脱可能に装着されるものであり、本例では図2〜図5に示すように、円筒状のカバー部9の周方向の一部を切欠いて側面視でC字状に形成してあり、その切欠かれた対向する端部にそれぞれ設けた一対のネジ止め部28,28を締付ネジ29とナット30とからなる締付け手段10によって締め付けることでカバー部9を収縮させて、カバー部9をフロントカバー3に対して締結できるようになっている。
【0020】
さらに、はつりアタッチメント4のカバー部9と本体ハウジング2のフロントカバー3とを軸方向Aに対して互いに係合させるための軸方向係合手段11を備えている。図1(a)の例では、軸方向係合手段11はカバー部9の内周面に断面凹状の係合凹部13が周方向に連続して凹設されており、一方、フロントカバー3の外周面には断面凸状の係合凸部12が周方向に連続して突設されており、係合凸部12と係合凹部13とが軸方向Aに動かない状態で係合するようになっている。なお他例として、係合凸部12をカバー部9側に設け、係合凹部13をフロントカバー3側に設けてもよい。また、係合凸部12と係合凹部13をそれぞれ周方向に連続して設けた場合を説明したが、周方向に分断して複数形成してもよい。更に図1(a)の例では、前記はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面と本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面との接触部の一部に隙間14を設けている。ここでは、フロントカバー3の外周面の係合凸部12よりも後側に係合凸部12よりも一段低くなった凹段部30が全周に凹設され、この凹段部30よりも後端には凹段部30よりも一段高くなった凸段部31が全周に突設されている。一方、はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面の係合凹部13よりも後側には前記凹段部30と所定の隙間14をあけて対向配置される延出部32が設けられ、この延出部32の後端縁に前記凸段部31に当接する当接部33が設けられている。上記隙間14は本体ハウジング2とはつりアタッチメント4との接触抵抗を小さくして、ドリルビット5の向きを変える際に、本体ハウジング2に対してはつりアタッチメント4を回転させやすくする働きをする。
【0021】
しかして、はつりアタッチメント4のカバー部9を本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に装着すると、はつりアタッチメント4のカバー部9の内周面に設けた係合凹部13内に本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面に設けた係合凸部12が係合され、さらにカバー部9の締付ネジ29を締め付けることによって、カバー部9をフロントカバー3に対して締結できる。そして、はつりアタッチメント4のドリルビット挿入口22からドリルビット5を挿入してガイド部8の前端8a側に挿入してチャック部6にてチャッキングすることで、軸方向打撃による破砕のみを行なうことができる。
【0022】
ここで、空打ち状態によりはつりアタッチメントに対して大きな衝撃力や振動がかかり、締付ネジ29が緩んだ場合でも、本発明では、はつりアタッチメント4のカバー部9を軸方向係合手段11によって本体ハウジング2のフロントカバー3に対して軸方向Aに係合しているため、たとえ締付ネジ29が緩んでも、係合凸部12と係合凹部13との係合によってはつりアタッチメント4の脱落を防止できる。つまり、係合凹部13と係合凸部12との係合方向は締付ネジ29による締め付け方向(軸方向A)と直交する方向であるため、締付ネジ29が緩んでカバー部9が若干広がっても、係合凸部12が係合凹部13に係合した状態が保持されるため、はつりアタッチメント4が不意に外れることがなく、結果、軸方向打撃のみの機能を有したはつりアタッチメント4の使用の安全性を高めることができる。
【0023】
本例では、係合凸部12と係合凹部13とを、それぞれ、フロントカバー3の外周面及びカバー部9の周方向に連続して設けているので、はつりアタッチメント4を本体ハウジング2に係合させる際の方向性がなくなり、はつりアタッチメント4の装着性が向上する。しかも、ドリルビット5の向きを変える際には、ハンマードリル1の向きを変えずに、はつりアタッチメント4を回転させることができるので、楽にドリルビット5の向きを変えることができる。そのうえ、本体ハウジング2のフロントカバー3の外周面とはつりアタッチメント4のカバー部9の内周面との接触部の一部に所定の隙間14を確保しているため、接触抵抗を小さくできる結果、本体ハウジング2に対してはつりアタッチメント4が回転させやすくなり、ドリルビット5の向きをより楽に変えることができるという利点もある。
【0024】
図6は、はつりアタッチメント4にはハンドル15が付設された場合の一例を示す。本例では、ハンドル15には締付け手段10a付き装着部16が設けられている。装着部16ははつりアタッチメント4のカバー部9の外周部に着脱可能に装着されると共に、締付け手段10aによって装着部16はカバー部9に締め付けられるようになっている。これにより、はつりアタッチメント4に対してハンドル15を容易に取り付け容易となり、ハンドル15によってハンマードリル1の把持性能が良くなる。またハンドル15の装着部16の内周部とはつりアタッチメント4のカバー部9の外周部との接触部の一部に所定の隙間14aが確保されているため、接触抵抗を小さくできる結果、ハンドル15の回転が容易となり、ドリルビット5の向きを一層容易に変えることができるという利点もある。
【0025】
また、ハンドル15を取り付ける手段として、図7に示す締付けバンド17を用いたり、図8に示す締付ネジ29とナット30とを用いたりできる。図7の例では、円環状の締付けバンド17の基端側を締付けバンド支持部35内に設けた円弧溝36に沿って収納し、締付けバンド17の内側から締付けバンド17の基端側に設けた孔部37にボルト38を挿入して、ボルト38のネジ部39を締付けバンド支持部35を貫通して外方に突出させ、更にハンドル15の先端に設けた雌ネジ部40に螺合させてある。また円弧溝36を有するバンド押さえ41の一端が締付けバンド支持部35の一端側に対して抜き差し自在に挿入され、バンド押さえ41の他端には締付けバンド17が挿通するガイド筒42が設けられている。
【0026】
しかして、ここで、ボルト38及びハンドル15がバンド17を拡開させたり、収縮させて保持したりする機能を備えている。つまり、締付けバンド17を緩めた状態ではバンド押さえ41が外側に倒れた状態となり、はつりアタッチメント4のカバー部9に被せることができる。その後、ハンドル15を締め付ける方向に回転させるとボルト38によって締付けバンド17がハンドル15側に引き寄せられると同時にバンド押さえ41が起立した締付けバンド17を押さえることで、締め付け固定できるようになる。このようにハンドル15の回転操作だけで締付けバンド17を緩めたり、締めつけたりできるので、はつりアタッチメント4に対するハンドル15の着脱がワンタッチでできるようになる。なお図9に示すように、ハンドル15を本体ハウジング2のフロントカバー3に装着することも可能であり、この場合においても、ハンドル15は締付けバンド17或いは締付ネジを用いてフロントカバー3に対して容易に締結できるようになる。
【0027】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、軸方向打撃力を与える軸方向打撃駆動機構と回転力を与える回転駆動機構とが収納されたハンマードリルの本体ハウジングに、はつりアタッチメントが着脱可能に装着され、前記はつりアタッチメントに、ドリルビットをチャッキングするチャック部と、軸方向打撃駆動機構の出力軸からの軸方向打撃力のみをドリルビットに伝達するための軸方向打撃伝達子を往復動自在にガイドするガイド部とが設けられた構造において、前記本体ハウジングのフロントカバーの外周面に装着されるカバー部を締め付けるための締付け手段と、はつりアタッチメントのカバー部と本体ハウジングのフロントカバーとを軸方向に対して互いに係合させるための軸方向係合手段とを具備してなるので、空打ち状態によりはつりアタッチメントに対して軸方向打撃による振動がかかり、締付け手段が緩んだ場合でも、軸方向係合手段によってはつりアタッチメントと本体ハウジングとの係合状態が維持されることにより、結果、はつりアタッチメントの脱落を防止でき、はつり作業を安全に行なえるものである。
【0028】
また、前記軸方向係合手段は、はつりアタッチメントのカバー部の内周面と本体ハウジングのフロントカバーの外周面のいずれか一方に設けられる係合凸部と、いずれか他方に設けられて係合凸部が軸方向に動かないように係合する係合凹部とからなり、係合凸部及び係合凸部をそれぞれフロントカバーの外周面及びカバー部の内周面の周方向に連続して設けたので、はつりアタッチメントを本体ハウジングに係合させる際の方向性がなくなり、はつりアタッチメントの係合がしやすくなると共に、本体ハウジングの向きを変えずに、はつりアタッチメントの回転がスムーズとなり、ドリルビットの向きを変えることが容易となり、はつり作業がはかどる。
【0029】
また、前記はつりアタッチメントのカバー部の内周面と本体ハウジングのフロントカバーの外周面との接触部の一部に隙間を設けたので、はつりアタッチメントと本体ハウジングとの接触抵抗を小さくできる結果、はつりアタッチメントの回転が一層スムーズとなり、ドリルビットの向きを変えることが一層容易となり、はつり作業が一層はかどる。
【0030】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、前記本体ハウジングのフロントカバーの外周面、或いは、はつりアタッチメントのカバー部の外周部のいずれかに、ハンドルに設けた締付け手段付き装着部が着脱可能に装着されてなるので、本体ハウジング或いははつりアタッチメントに対してハンドルを容易に取り付け容易となり、ハンドルによってハンマードリルの把持性能が良くなり、はつり作業が向上する。
【0031】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、前記締付け手段は、円環状のバンドと、バンドを拡開させる手段と、バンドを収縮させて保持する手段とを備えるので、バンドを緩めた状態で本体ハウジングのフロントカバーの外周面、或いは、はつりアタッチメントのカバー部の外周部に装着し、その後、バンドを締め付けた状態で保持することによって、締付ネジ等による場合と比較して締め付け作業がワンタッチででき、しかも、締め付け状態でもバンドの回転が可能となるため、ドリルビットの向きを一層変えやすくなり、はつり作業が一層はかどる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、(a)は側面断面図、(b)はOリングを装着した軸方向打撃伝達子の側面図、(c)は(a)のC−C線に沿うガイド部の断面図、(d)ははつりアタッチメントを取り外してドリルビットを本体ハウジングのスピンドル内に挿入した場合におけるドリルビットとスピンドルとのスパイラル結合状態の説明図である。
【図2】(a)は図1(a)のD−D線に沿う断面図、(b)は締付ネジの正面図である。
【図3】同上のハンマードリルとはつりアタッチメントの分解斜視図である。
【図4】(a)は同上のはつりアタッチメントの側面図、(b)は底面図である。
【図5】同上のはつりアタッチメントの側面断面図である。
【図6】同上のはつりアタッチメントにハンドルを装着した場合の断面図である。
【図7】同上の締付けバンドの分解斜視図である。
【図8】同上のハンドルを締付ネジで締め付ける場合の一例を示す断面図である。
【図9】同上の本体ハウジングのフロントカバーにハンドルを装着した場合の側面図である。
【符号の説明】
1 ハンマードリル
2 本体ハウジング
3 フロントカバー
4 はつりアタッチメント
5 ドリルビット
6 チャック部
7 軸方向打撃伝達子
9 カバー部
10,10a 締付け手段
11 軸方向係合手段
12 係合凸部
13 係合凹部
14 隙間
15 ハンドル
16 装着部
17 バンド
A 軸方向

Claims (4)

  1. 軸方向打撃力を与える軸方向打撃駆動機構と回転力を与える回転駆動機構とが収納されたハンマードリルの本体ハウジングに、はつりアタッチメントが着脱可能に装着され、前記はつりアタッチメントに、ドリルビットをチャッキングするチャック部と、軸方向打撃駆動機構の出力軸からの軸方向打撃力のみをドリルビットに伝達するための軸方向打撃伝達子を往復動自在にガイドするガイド部とが設けられた構造において、前記本体ハウジングのフロントカバーの外周面に装着されるカバー部を締め付けるための締付け手段と、はつりアタッチメントのカバー部と本体ハウジングのフロントカバーとを軸方向に対して互いに係合させるための軸方向係合手段とを具備し、前記軸方向係合手段は、はつりアタッチメントのカバー部の内周面と本体ハウジングのフロントカバーの外周面のいずれか一方に設けられる係合凸部と、いずれか他方に設けられて係合凸部が軸方向に動かないように係合する係合凹部とからなり、係合凸部及び係合凸部をそれぞれフロントカバーの外周面及びカバー部の内周面の周方向に連続して設けると共に、前記はつりアタッチメントのカバー部の内周面と本体ハウジングのフロントカバーの外周面との接触部の一部に隙間を設けてなることを特徴とするハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造。
  2. 前記本体ハウジングのフロントカバーの外周面に係合凸部を設け、フロントカバーの外周面に係合凸部よりも一段低くなった凹段部を全周に凹設すると共に凹段部よりも後端に凹段部よりも一段高くなった凸段部を全周に突設し、はつりアタッチメントのカバー部の内周面に設けた係合凹部よりも後側に、前記凹段部と所定の隙間をあけて対向配置される延出部を設け、延出部の後端縁に前記凸段部に当接する当接部を設けたことを特徴とする請求項1記載のハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造。
  3. 前記本体ハウジングのフロントカバーの外周面、或いは、はつりアタッチメントのカバー部の外周部のいずれかに、ハンドルに設けた締付け手段付き装着部が着脱可能に装着されてなることを特徴とする請求項1記載のハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造。
  4. 前記締付け手段は、円環状のバンドと、バンドを拡開させる手段と、バンドを収縮させて保持する手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造。
JP2002339995A 2002-11-22 2002-11-22 ハンマードリルのはつりアタッチメントの脱落防止構造 Expired - Lifetime JP4045934B2 (ja)

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