JP4045616B2 - 計量機の配管の接続構造 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車へ燃料油を給油する計量機の配管の接続構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の計量機の配管の接続構造は、両配管の端部に設けられたフランジ同士をボルトで接続し、配管をハウジングに固定していたので、温度変化などで配管及びハウジング等が伸び縮みすると、配管に接続されているポンプ及び流量計等の機器に無理な負荷が掛かり、ポンプ及び流量計の機能に悪影響を与える不都合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、温度変化などで配管及びハウジング等が伸び縮みしても、ポンプ及び流量計等の機器に悪影響を与えることがないようにした計量機の配管の接続構造を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、流入側の配管と流出側の配管とをカップリングで接続し、両配管をハウジングに固定する計量機の配管の接続構造であり、
流量計と給油ホースを接続するカップリングは、流量計の流出側の配管に雌カップリングがボルトで取り付けられ、この雌カップに挿入された雄カップリングに給油ホースが接続され、また、雄カップリングには取り付け用のフランジが設けられ、雌カップリングに挿入される部分の周囲には、複数の円溝が切られ、シール用のＯ−リングが嵌着され、ハウジングの内側に補強板をあてがい、ハウジングの外側より雄カップリングを雌カップリング内へ挿入し、ボルトをフランジ側から補強板に溶接されているナットにねじ込んで固定し、組み立てられた状態において、雌カップリングの端面と補強板との間には隙間が有ることを要旨とするものである。
【０００５】
本発明によれば、流入側の配管と流出側の配管とをカップリングで接続し、両配管をハウジングに固定している。このように配管は、雌カップリングと雌カップリングに挿入された雄カップリングで接続されているので、温度変化などで配管及びハウジング等が伸び縮みしても、カップリングの接続長さが変わるだけで、両ポンプ及び流量計等の機器に無理な負荷が掛からず、機器に悪影響を与えることがない。
【０００６】
そして、前記流入側の配管は流量計に接続され、前記流出側の配管は先端に給油ノズルを設けた給油ホースに接続され、流入側の配管は流量計を介してハウジングに固定され、流出側の配管は配管に形成されたフランジを介してハウジングに固定されている。
【０００７】
さらに、前記カップリングの雄カップリングには複数の円溝が切られ、各円溝にはシール用のＯ−リングが嵌着されているので、雄カップリングが雌カップリングから少し抜けても確実なシールを保つことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図１に示すように、給油所のアイランド１上に設けられた計量機のハウジング２内には梁板３、４、５が渡され、梁板３の上にポンプ６、梁板４の上に流量計７、梁板５の上に給油量表示器８がそれぞれ設けられている。ハウジング２内には図示しない貯油タンクからの給油管９が配設され、給油管９は蛇腹管１０を介してポンプ６に接続され、ポンプ６はカップリング２０を介して流量計７に接続され、流量計７はカップリング３０を介して給油ホース１１に接続されている。そして、給油ホース１１の先端に設けられた給油ノズル１２を掛けるノズル掛け１３がハウジング２に設けられ、ノズル掛け１３にはノズルスイッチ１４が設けられている。
【０００９】
ポンプ６と流量計７を接続するカップリング２０は、図２に示すように、ポンプ６の流出側の配管６ａに雌カップリング２１がボルト２２で取り付けられ、この雌カップリング２１に挿入された雄カップリング２３が流量計７の流入側の配管７ａにボルト２４で取り付けられている。そして、雄カップリング２３が雌カップリング２１に挿入される部分の周囲には、複数の円溝２５が切られ、シール用のＯーリング２６が嵌着されている。
【００１０】
このようにポンプ６と流量計７はカップリング２０により接続されているので、温度変化などで配管６ａ、７ａ及びハウジング２等が伸び縮みすると、カップリング２０の挿入長さが変わり、ポンプ６及び流量計７に無理な負荷が掛かることがなくなる。また、カップリング２０は複数のＯーリング２６でシールされているので、挿入長さが短くなっても油が漏れることがない。
【００１１】
流量計７と給油ホース１１を接続するカップリング３０は、図３に示すように、流量計７の流出側の配管７ｂに雌カップリング３１がボルト３２で取り付けられ、この雌カップ３１に挿入された雄カップリング３３に給油ホース１１が接続されている。また、雄カップリング３３には取り付け用のフランジ３４が設けられ、雌カップリング３１に挿入される部分の周囲には、複数の円溝３５が切られ、シール用のＯ−リング３６が嵌着されている。
【００１２】
そして、ハウジング２の内側に補強板３７をあてがい、ハウジング２の外側より雄カップリング３３を雌カップリング３１内へ挿入し、ボルト３８をフランジ３４側から補強板３７に溶接されているナット３９にねじ込んで固定する。
【００１３】
このように、補強板３７とフランジ３４でハウジング２を挟むようにして固定されるので、雄カップリング３３はハウジング２に強固に固定される。
【００１４】
このように組み立てられた状態において、雌カップリング３１の端面３１ａと補強板３７との間には、約５ミリメートルの隙間が有り、熱により配管７ｂ及びハウジング２等が伸び縮みしてカップリング３０の挿入長さが変わっても、雌カップリング３１が補強板３７に接触することがなく、流量計７に無理な負荷が掛かって精度に悪影響を与えたり、ハウジング２を歪ませたりすることがない。また、カップリング３０は複数のＯ−リング３６でシールされているので、挿入長さが短くなっても油が漏れることがない。
【００１５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、流入側の配管と流出側の配管とをカップリングで接続し、両配管をハウジングに固定したので、温度変化などで配管及びハウジング等が伸び縮みしても、ポンプ及び流量計等の機器に悪影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が実施された計量機の断面図である。
【図２】ポンプと流量計を接続するカップリングの断面図である。
【図３】流量計と給油ホースを接続するカップリングの断面図である。
【符号の説明】
１ アイランド
２ ハウジング
３、４、５ 梁板
６ ポンプ
６ａ、７ａ、７ｂ 配管
７ 流量計
８ 給油量表示器
９ 給油管
１０ 蛇腹管
１１ 給油ホース
１２ 給油ノズル
１３ ノズル掛け
１４ ノズルスイッチ
２０、３０ カップリング
２１、３１ 雌カップリング
２２、２４、３２、３８ ボルト
２３、３３ 雄カップリング
２５、３５ 円溝
２６、３６ ０-リング
３７ 補強板
３９ ナット

Claims (1)

1. 流入側の配管と流出側の配管とをカップリングで接続し、両配管をハウジングに固定する計量機の配管の接続構造であり、
   流量計と給油ホースを接続するカップリングは、流量計の流出側の配管に雌カップリングがボルトで取り付けられ、この雌カップに挿入された雄カップリングに給油ホースが接続され、また、雄カップリングには取り付け用のフランジが設けられ、雌カップリングに挿入される部分の周囲には、複数の円溝が切られ、シール用のＯ−リングが嵌着され、ハウジングの内側に補強板をあてがい、ハウジングの外側より雄カップリングを雌カップリング内へ挿入し、ボルトをフランジ側から補強板に溶接されているナットにねじ込んで固定し、組み立てられた状態において、雌カップリングの端面と補強板との間には隙間が有ることを特徴とした計量機の配管の接続構造。

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