JP4045493B2 - 位置測定方法及びシステム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内及び屋外において移動体の位置測定方法及び位置測定システム装置に関し、詳しくは、位置測定のための構成要素の設置を低稼動、低コストで実現しながら高い精度で測定が可能な位置測定方法、及びその実施に直接使用する位置測定システム装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体の位置測定にはGPS(Global Positioning System )などが広く用いられているが、衛星と通信できる条件での使用に限られ、また精度を上げるためには装置の大型化が必要である。そのため簡便な移動体の位置情報獲得手段として、ID(identity)リーダと呼ばれる質問器と無電源かつアンテナコイルを有するID(identity)タグと呼ばれるデータキャリアを利用する方法が検討されている。
【0003】
その基本的な考え方は「移動体の位置検出システム及びその位置検出方法」(特開平07−055927)に見られるように、床面等の移動体の移動面にIDタグを配置し、IDリーダを備えた移動体が、IDタグの情報から、必要に応じて別に備わったIDタグ情報と位置情報のマッピングテーブルを用いて、移動体の位置を検出するものである。
【0004】
IC(Integrated Circuit)カードなどに用いられるRFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いれば、トランスポンダとなるIDタグとIDリーダの間の通信及び電力供給は、IDリーダからの電磁波により賄われ、IDタグには電源が不要となるため、設置・運用が容易である。
【0005】
しかしながら、IDタグを用いた位置の検出においては、IDリーダの交信範囲内におけるIDタグの位置まで特定することができず、IDリーダの交信範囲の精度でしか位置を検出することはできなかった。また、IDリーダの交信範囲にIDタグが存在するときにしか位置測定が行えないため、常時リアルタイムに位置情報を得ることが出来なかった。
【0006】
この問題を解決する方法として、「非接触型位置測定方法および非接触型位置測定システム」(特開2001−183455)においては、まず、常時位置測定を行うためにIDリーダが、常に一つ以上のIDタグ情報を取得できるようにIDリーダの大きさ、IDタグの設置間隔を定めた上で、非接触IC(Integrated Circuit)カードシステムの複数ICカードと同時に通信を行うためのアンチコリジョン技術を積極的に用いる。
【0007】
即ち、IDリーダが、交信範囲に複数のIDタグが存在するときに、同時に全てのIDタグから位置情報を得て、それを平均化することでIDリーダの大きさやIDタグの間隔より細かな精度の位置情報を得る方法を提供している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上に説明した位置測定の手法において位置測定の精度をあげるためには、平均化による精度の向上のためにIDリーダの交信範囲を大きくして、交信範囲に含まれるIDタグの数を多くするか、あるいは交信範囲に含まれるIDタグの数を多くするために、IDタグの設置密度を上げる必要がある。
【0009】
しかしながら、前者においては、IDリーダを大きくして、交信範囲を広げることは重量の増加などを招き、システム全体の設計上の制約となる。
一方、後者の場合には、非常に数の多いIDタグについて、それぞれ個別に位置を管理して設置することは、設置のための手間・労力が甚大になってしまうという問題があった。
【0010】
ここにおいて、本発明が解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0011】
即ち、本発明の第1の目的は、屋内及び屋外において、高い精度で位置の測定が可能な移動体の位置測定方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0012】
本発明の第2の目的は、IDタグの個別の位置管理、設置・管理稼動の負担を軽減して移動体の移動面に対し容易に高密度で分散設置可能な位置測定方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0013】
本発明の第3の目的は、高い測定精度を実現しながら位置測定のための構成要素を低コストで設置可能な位置測定方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0014】
本発明のその他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかになろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明方法においては、前記課題の解決に当り、移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体と、によってシステム構築し、先ず、所要の領域で分割された移動面それぞれに所要の密度で分散配置されたIDタグ群が、分割領域毎に固有且つ同一で分割領域の代表点の位置情報と対応するID(identity)データを保持して、前記IDリーダへ当該IDデータを送信し、次いで、当該IDリーダが、交信範囲内全ての前記IDタグ群から前記IDデータを受信して、当該IDデータから代表点の位置情報を取得し、引続き、当該位置情報から前記計算機を用いて前記移動体の位置をリアルタイムに測定する、という特徴的構成手法を講じる。
【0016】
一方、本発明装置においては、前記課題の解決に当り、移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体とで構築したシステム装置であって、前記移動面を複数に分割したそれぞれの分割領域内に所要の密度で分散配置されると共に、当該分割領域毎に固有且つ同一で当該各分割領域の代表点の位置情報と対応するIDデータを保持せしめて、前記IDリーダへ当該IDデータを送信する前記IDタグ群と、交信範囲内全ての当該IDタグ群から当該IDデータを受信して、当該IDデータから前記計算機を用いて前記移動体の位置を算出する前記IDリーダと、を具備する、という特徴的構成手段を講じる。
【0017】
さらに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、上記目的を達成するよう為される。
【0018】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体と、によってリアルタイムに位置を測定する方法であって、予め、前記移動面を複数に分割したそれぞれの分割領域内に所要の密度で複数の前記IDタグを分散配置すると共に、当該IDタグ群に、当該分割領域毎に固有且つ同一で当該各分割領域の代表点の位置情報と対応するIDデータを保持せしめて置き、先ず、前記移動体の前記移動面上の移動に伴って、前記IDタグ群から前記IDリーダへ前記IDデータを送信し、次いで、当該IDリーダは、交信範囲内全ての当該IDタグ群から当該IDデータを収集受信し、引続き、当該IDデータから前記代表点の分割領域毎の前記代表点の座標と、当該交信範囲内にある当該分割領域毎の前記IDタグの各個数とからなる位置情報を取得した前記IDリーダにより、当該IDリーダが跨ぐ交信範囲内の複数の前記代表点の前記位置情報から、それぞれの座標点の加重平均を前記計算機が算出することで、前記IDリーダ中心の位置についての前記代表点の座標点の内分点を求めて、前記移動体の位置を近似的に算出してなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記代表点の位置情報の取得が、予め別途用意した、前記IDデータと空間位置を対応付けたマッピングテーブルを参照対応させて、前記IDリーダが受信した全ての前記IDタグ群の前記分割領域毎の前記代表点の位置情報に前記IDデータを換算取得してなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0020】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記代表点の位置情報の取得が、前記IDタグ群が前記IDデータ中に保持する前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を直に受信取得してなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0022】
本発明方法の第の特徴は、上記本発明方法の第の特徴における前記座標系における前記内分点が、分割領域A,B,C,…,Nの各領域における前記代表点の座標を(xa,ya),(xb,yb),(xc,yc),…(xn,yn)とし、当該各領域に含まれるIDタグの数をそれぞれna,nb,nc,…,nnとすると、
((xa×na+xb×nb+xc×nc+…+xn×nn)/(na+nb+nc+…+nn),(ya×na+yb×nb+yc×nc+…+yn×nn)/(na+nb+nc+…+nn))
の近似式で求めてなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0023】
本発明方法の第の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、又は第4の特徴における前記IDデータの保持が、前記IDタグ群の配置される前記分割領域の前記代表点の位置情報として、当該分割領域の重心と対応させて保持してなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0024】
本発明方法の第の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記IDタグ群が、前記IDリーダから当該IDタグ群への電磁波を用いた電磁誘導方式により電力の供給を受けて、前記IDデータの交信を行ってなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0025】
本発明方法の第の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記IDリーダが、アンチコリジョン技術により前記交信範囲内の複数の前記IDタグ群と瞬時に一括して交信してなる、位置測定方法の構成採用にある。
【0026】
一方、本発明装置の第1の特徴は、移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体と、によってリアルタイムに位置を測定するシステム装置であって、前記移動面を複数に分割したそれぞれの分割領域内に所要の密度で分散配置されると共に、当該分割領域毎に固有且つ同一で当該各分割領域の代表点の位置情報と対応するIDデータを保持せしめて、前記IDリーダへ当該IDデータを送信する前記IDタグ群と、交信範囲内全ての当該IDタグ群から当該IDデータを収集受信して、当該IDデータからIDリーダが跨ぐ交信範囲内の複数の前記分割領域毎の前記代表点の座標と、当該交信範囲内にある当該分割領域毎の前記IDタグの各個数を位置情報として取得し、当該位置情報からそれぞれの座標点の加重平均を算出することにより、前記IDリーダ中心の位置についての前記代表点が属する座標点の内分点を算出可能に構成された前記計算機を用いて前記移動体自身の位置を算出する前記IDリーダと、を具備してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0027】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記IDリーダが、受信した全ての前記IDタグ群の前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を前記IDデータに対応させて換算取得するための、当該IDデータと空間位置を対応付けたマッピングテーブルを有してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0028】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記IDリーダが、前記IDデータ中に保持する前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を直に受信取得可能に構成してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0030】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1、第2又は第3の特徴における前記IDタグ群が、配置される前記分割領域の重心を当該IDタグ群それぞれに対応する前記代表点の位置情報として、前記IDデータに保持してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0031】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記IDタグ群が、前記IDデータの交信に必要な電力を、前記IDリーダから当該IDタグ群への電磁波を用いた電磁誘導方式により給電されるよう構成してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0032】
本発明装置の第の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記IDリーダが、アンチコリジョン技術により前記交信範囲内の複数の前記IDタグ群と瞬時に一括して交信可能に構成してなる、位置測定システム装置の構成採用にある。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、その装置例及び方法例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
(装置例)
図1は、本発明の装置例に係る位置測定システム装置の構成図であり、一部透過させている。また、図2は本発明装置例における移動体1の内部構成図である。本装置例においては、同図に示すよう、移動体1自身の位置を測定させるために移動体1は、移動体1の移動面4に設置された複数のIDタグ5と交信するIDリーダ2と、IDリーダ2が読み取ったIDタグ5群のIDデータより位置を計算する計算機3とを接続搭載している。
【0035】
ここで、設置される複数のIDダグ5は、それぞれ指定した位置と対応するIDデータを保持し、IDリーダ2と通信する。この時、IDデータはそれぞれ対応する位置に固有なものであるし、IDリーダ2による電磁誘導方式によって電力の供給を受電するよう構成すれば、IDタグ5自身は無電源で設置可能となる。さらに、IDリーダ2は、交信範囲にある複数のIDタグ5と瞬時に交信できるアンチコリジョン技術を備えているものとする。
【0036】
IDリーダ2に接続された計算機3は、IDタグ5群のIDデータと位置情報の対応関係を記録したマッピングテーブル(図示せず)を有しており、IDタグ5群から受信したIDデータをマッピングテーブルと対応させることで、移動体1の移動面4上の位置情報を得ることが出来る。
【0037】
続いて、図3は、本装置例における移動面上のIDタグ5群の配置の例である。同図に示すよう、まず、移動面4を正方形の領域で分割している。分割領域6の重心を分割領域6の代表点7とした場合、分割領域6に設置されたIDタグ5群の情報は、個々のIDタグ5群の位置ではなく代表点7の位置座標(x,y)に対応付けられ、計算機3のマッピングテーブルは代表点7の位置情報を保持している。
その結果、同一分割領域6に配置されるIDタグ5群は、代表点7の位置情報と対応した分割領域6毎に固有で且つ同一のIDデータを保持する。
【0038】
なお、計算機3がマッピングテーブルを持たない変わりに、予めIDタグ5群が配置される分割領域6の代表点7の位置情報をIDデータとして記録し、IDリーダ2が直接位置情報を受信できるように構成しても構わない。
【0039】
本装置例では、図1又は図3に示すように、IDタグ5群は、規則的に等間隔に配置しているが、配置密度が同程度で、且つ偏りがなければ、必ずしも等間隔である必要はない。
また、本装置例では、分割領域6を正方形の同一形状で規則正しく移動面4を分割しているが、形状や大きさは一定である必要はない。ただし、領域が複雑に入り組むような分割は望ましくなく、IDタグ5群の位置と領域の代表点7の帰属関係が明確な形状であることが望ましい。
【0040】
続いて、図4は移動面4上にIDタグ5群を分散配置するための実装例を示すものである。同図では移動体1が移動する移動面4を例えばタイル6´で敷き詰め、各タイル6´にはIDタグ5群が分散配置される。
【0041】
ここで、図3の分割領域6を図4の示すタイル6´に対応させると、IDタグ5群の位置情報は分割領域6毎、すなわち、タイル6´毎に管理することになり、各タイル6´の重心の位置とIDタグ5群が対応付けられることになる。
これにより、IDタグ5を無数に配置しても、その敷設配置及び位置情報との対応等の管理はタイル6´即ち分割領域6毎に行えばよい。
【0042】
また、位置情報の測定については、タイル6´毎に同一であるIDタグ5群のIDデータを読み取り、IDデータとタイル6´の設置位置の対応をマッピングテーブル(図示せず)に記録するが、アンチコリジョン技術によって、作業量はタイル6´のIDタグ5の数に関わらず、IDリーダ2とIDリーダ2の交信範囲にあるタイル6´に配置されたIDタグ5群との間の一度の交信作業のみで行われる。
したがって、IDタグ5群の設置密度を上げても、それに伴うIDリーダ2の作業量が増加することはない。
【0043】
上記図3又は図4に示した移動面4上に移動体1がある時、備える計算機3は、IDリーダ2の交信範囲にあるIDタグ5それぞれから、分割領域6(又はタイル6´)毎の代表点7の座標位置とそれぞれの分割領域6(又はタイル6´)毎の交信範囲にあるIDタグ5の数を得る。
この2つのデータから、計算機3は例えば座標点の加重平均を求めることでIDリーダ2交信範囲の中心又は移動体1の位置を近似的に測定可能に構成される。
【0044】
(方法例)
続いて、以上のように構成された位置測定装置αに適用される方法例について説明する。
【0045】
図5は、移動面4上に分散配置されたIDタグ5群の上を移動体1が移動する様子を示した説明図である。
同図に示すよう、移動体1が備えるIDリーダ2が、分割領域6A、6B、6C、6Dの4つの領域を跨いでいることを表している。ここで、本方法例では便宜上IDリーダ2として同図に示す範囲を交信範囲とする。
【0046】
同図では、IDリーダ2の中心8は、分割領域6Cにかかっている。分割領域6Aから6Dそれぞれの代表点である各領域の重心7a、7b、7c、7dは、それぞれの分割領域6Aから6Dに配置されたIDタグ5群の位置情報として代表点7の位置情報として対応付けられ、それぞれ(x,y)、(x,y)、(x,y)、(x,y)と座標表記する。
【0047】
IDリーダ2は、交信範囲に含まれる全てのIDタグ5群と交信し、計算機3により得られたIDデータをマッピングテーブルに従って位置情報に換算する。もちろん、マッピングデータを用いずにIDタグ5から位置情報を直接受信可能としてもよい。
【0048】
この時、同じ分割領域6に含まれるIDタグ5群は同じ位置情報(本方法例では位置情報は領域の代表点7の位置)に対応付けられているため、計算機3によって、IDリーダ2の交信範囲がかかっている領域の代表点7の座標と、交信範囲に含まれるIDタグ5の各分割領域6毎の個数を計算することができる。
【0049】
分割領域6A、6B、6C、6Dの各領域に含まれるIDタグ5の数をそれぞれn、n、n、nとすると、IDリーダ2の中心8の位置座標は、IDリーダ2が交信可能な全てのIDタグ5の位置情報の平均を計算して、
((x×n+x×n+x×n+x×n)/(n+n+n+n),(y×n+y×n+y×n+y×n)/(n+n+n+n))
という式で近似できる。
【0050】
前記した式が意味するところは、IDリーダ2の中心8の位置の偏り具合によってIDリーダ2と分割領域6Aから6Dの各領域との重なる面積、ひいてはそこに含まれるIDタグ5の数が決まることを利用して、偏り具合をnからnの数値におきかえ、各領域の代表点7a、7b、7c、7dから座標点の加重平均(内分点)を求めるというものである。
【0051】
各IDタグ5には、IDタグ5の正確な位置ではなくIDタグ5が含まれる分割領域の重心位置が対応付けられているが、加重平均(内分点)を求めるという考え方により領域の分割単位よりはるかに精度の高い位置を近似的に求めることが可能になる。
【0052】
以上、本発明の実施の形態につき、装置例及び方法例を挙げて説明したが、本発明は必ずしも、上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0053】
例えば、以上の装置例及び方法例では、本発明にいう位置情報を、位置対応するIDデータとマッピングテーブルから求めたが、IDタグ5が、それぞれ固有のID(identity)コードとは別にリードライトできるIDリーダ2により書き換え可能な記憶領域を備えている場合には、IDタグ5のIDデータに移動面4の分割領域6毎に同一代表点7の位置情報を直接記録させることなども可能である。
【0054】
この場合には、位置情報よりIDリーダ2がかかっている分割領域6の代表点7の位置が直接得られ、個々の分割領域6に含まれるIDタグ5の数は、同一分割領域6内のIDタグ5が同一の位置情報を持ちながらも異なる固有のIDコードを持つことから、区分してカウントでき、前述と同じ計算式により、精度良く位置を測定することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、IDタグが所要の分割領域毎に同一のIDデータを保持することにより、IDタグの位置情報を領域単位で一括して管理することができ、多量のIDタグ設置と運用稼動における負担を大幅に軽減して、容易にそのIDタグの設置密度を上げてさらなる検出精度の向上が可能となる。また、その結果、設置・管理にかかるコストを低く抑えた簡易な運用形態にて、移動体の位置情報測定精度を向上させることができる。
【0056】
また、分割領域毎の代表点の座標とIDリーダ交信範囲に含まれる分割領域毎のIDタグの個数とから計算機が、加重平均を求めて交信範囲にあるIDタグの位置情報からその内分点を求めて位置を近似的に測定することにより、IDタグの管理が容易でありながら、領域の分割単位、分割領域の代表点又はIDリーダの交信範囲よりもはるかに高精度な位置を近似算出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す位置測定システム装置の構成図である。
【図2】同上の装置例における移動体の内部構成図である。
【図3】同上の装置例におけるIDタグの配置を説明するための図である。
【図4】同上の装置例におけるIDタグを分散配置を説明するための実装例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態を示す方法例に係る分散配置されたIDタグの上の移動体が位置を測定する手法を説明するための図である。
【符号の説明】
α…位置測定システム装置
1…移動体
2…IDリーダ
3…計算機
4…移動面
5…IDタグ
6,6A,6B,6C,6D…分割領域
6´…タイル
7,7a,7b,7c,7d…代表点
8…IDリーダの中心

Claims (13)

  1. 移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体と、によってリアルタイムに位置を測定する方法であって、
    予め、前記移動面を複数に分割したそれぞれの分割領域内に所要の密度で複数の前記IDタグを分散配置すると共に、当該IDタグ群に、当該分割領域毎に固有且つ同一で当該各分割領域の代表点の位置情報と対応するIDデータを保持せしめて置き、
    先ず、前記移動体の前記移動面上の移動に伴って、前記IDタグ群から前記IDリーダへ前記IDデータを送信し、
    次いで、当該IDリーダは、交信範囲内全ての当該IDタグ群から当該IDデータを収集受信し、
    引続き、当該IDデータから前記代表点の分割領域毎の前記代表点の座標と、当該交信範囲内にある当該分割領域毎の前記IDタグの各個数とからなる位置情報を取得した前記IDリーダにより、当該IDリーダが跨ぐ交信範囲内の複数の前記代表点の前記位置情報から、それぞれの座標点の加重平均を前記計算機が算出することで、前記IDリーダ中心の位置についての前記代表点の座標点の内分点を求めて、前記移動体の位置を近似的に算出する
    ことを特徴とする位置測定方法。
  2. 前記代表点の位置情報の取得は、
    予め別途用意した、前記IDデータと空間位置を対応付けたマッピングテーブルを参照対応させて、前記IDリーダが受信した全ての前記IDタグ群の前記分割領域毎の前記代表点の位置情報に前記IDデータを換算取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置測定方法。
  3. 前記代表点の位置情報の取得は、
    前記IDタグ群が前記IDデータ中に保持する前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を直に受信取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置測定方法。
  4. 前記座標系における前記内分点は、
    分割領域A,B,C,…,Nの各領域における前記代表点の座標を(xa,ya),(xb,yb),(xc,yc),…(xn,yn)とし、当該各領域に含まれるIDタグの数をそれぞれna,nb,nc,…,nnとすると、
    ((xa×na+xb×nb+xc×nc+…+xn×nn)/(na+nb+nc+…+nn),(ya×na+yb×nb+yc×nc+…+yn×nn)/(na+nb+nc+…+nn))
    の近似式で求まる、
    ことを特徴とする請求項に記載の位置測定方法。
  5. 前記IDデータの保持は、
    前記IDタグ群の配置される前記分割領域の前記代表点の位置情報として、当該分割領域の重心と対応させて保持する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の位置測定方法。
  6. 前記IDタグ群は、
    前記IDリーダから当該IDタグ群への電磁波を用いた電磁誘導方式により電力の供給を受けて、前記IDデータの交信を行う、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の位置測定方法。
  7. 前記IDリーダは、
    アンチコリジョン技術により前記交信範囲内の複数の前記IDタグ群と瞬時に一括して交信する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の位置測定方法。
  8. 移動体の移動面上に複数分散配置したIDタグと、当該IDタグ群と交信可能なIDリーダと当該IDリーダに接続された計算機を搭載する前記移動体と、によってリアルタイムに位置を測定するシステム装置であって、
    前記移動面を複数に分割したそれぞれの分割領域内に所要の密度で分散配置されると共に、当該分割領域毎に固有且つ同一で当該各分割領域の代表点の位置情報と対応するIDデータを保持せしめて、前記IDリーダへ当該IDデータを送信する前記IDタグ群と、
    交信範囲内全ての当該IDタグ群から当該IDデータを収集受信して、当該IDデータからIDリーダが跨ぐ交信範囲内の複数の前記分割領域毎の前記代表点の座標と、当該交信範囲内にある当該分割領域毎の前記IDタグの各個数を位置情報として取得し、当該位置情報からそれぞれの座標点の加重平均を算出することにより、前記IDリーダ中心の位置についての前記代表点が属する座標点の内分点を算出可能に構成された前記計算機を用いて前記移動体自身の位置を算出する前記IDリーダと、を具備する、
    ことを特徴とする位置測定システム装置。
  9. 前記IDリーダは、
    受信した全ての前記IDタグ群の前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を前記IDデータに対応させて換算取得するための、当該IDデータと空間位置を対応付けたマッピングテーブルを有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の位置測定システム装置。
  10. 前記IDリーダは、
    前記IDデータ中に保持する前記分割領域毎の前記代表点の位置情報を直に受信取得可能に構成する、
    ことを特徴とする請求項に記載の位置測定システム装置。
  11. 前記IDタグ群は、
    配置される前記分割領域の重心を当該IDタグ群それぞれに対応する前記代表点の位置情報として、前記IDデータに保持する、
    ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載の位置測定システム装置。
  12. 前記IDタグ群は、
    前記IDデータの交信に必要な電力を、前記IDリーダから当該IDタグ群への電磁波を用いた電磁誘導方式により給電されるよう構成する、
    ことを特徴とする請求項8、9、10又は11に記載の位置測定システム装置。
  13. 前記IDリーダは、
    アンチコリジョン技術により前記交信範囲内の複数の前記IDタグ群と瞬時に一括して交信可能に構成する、
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に記載の位置測定システム装置。
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