JP4044484B2 - 太陽電池発電装置と該装置用配線器具及び配線構造 - Google Patents

太陽電池発電装置と該装置用配線器具及び配線構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば屋根部等に設置される太陽電池を用いて電力を得る太陽電池発電装置に関するとともに、この装置から出力される電力を屋内等へ導く配線器具及び配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池発電装置は、必要電源(所望とする発電量)に応じた数だけ互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュール、又は前記複数の太陽電池モジュールをユニットにしてなるとともに互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュールユニットと、複数の前記太陽電池モジュール又は複数の前記太陽電池モジュールユニットの出力を屋内に設置されたインバータユニット等に導く配線器具とを備えている。
【0003】
この発電装置において、並設された複数の太陽電池モジュール同士は、直列又は並列若しくはこれらが混在する直並列に接続される。そして、複数の太陽電池モジュールを直列接続するのに適する配線器具は特開平7−131045号公報で知られている。このものは、一対の電線でなる幹線からその一方の電線と直列に接続される支線を所定間隔で複数本取出し、これら支線の先端部に太陽電池モジュールが備えた接続端子と接続する接続部を設けて形成され、いわゆる2芯直列構造の配線器具である。
【0004】
その他、一般的な配線器具は、夫々の太陽電池モジュールの出力端又は夫々の太陽電池モジュールユニットの正極側と負極側の出力端に個別に接続して用いられ、夫々が屋内に引込まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように配線器具を各太陽電池モジュール毎又は太陽電池モジュールユニット毎に個別に接続して屋内に引込む構造では、太陽電池モジュールユニット等の出力端から屋内に至る各配線長さを必要とするので、太陽電池発電装置として必要な配線部材をなす電線の使用量が多い。その上、数多くの配線器具が必要である。例えば、総枚数が120枚の太陽電池モジュールから出力を得る場合、6枚の太陽電池モジュールを直列接続したものを1つの太陽電池モジュールユニットとしたとき、ユニット総数は20個であるから、これらのユニットから屋内への引き込みを既述のように行なうと、配線器具が1芯のものでも40本が必要であり、2芯のものでも20本が必要である。又、前記2芯直列構造の配線器具を用いても、複数枚の太陽電池モジュールを直列接続してなる太陽電池モジュールユニットを形成できるに過ぎず、このユニットから屋内のインバータユニットまでの引込みが必要であるから、この場合も前記と同様の問題がある。
【0006】
このように出力の取出しに多くの本数の配線器具を要することは、太陽電池発電装置の屋根等への施工に手間がかかり、それに伴い接続の誤りを起こす可能性も高まり、又、屋内への引込み部用の穴が大きくなるので雨仕舞にも手間がかかる。
【0007】
更に、複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットの直列接続又は並列接続において、直列接続をする場合には前記公報に記載の2芯直列接続構造の配線部材のような直列接続専用の配線器具を用いて接続を行なっており、同様に、並列接続をする場合には並列接続専用の配線器具を用いて接続を行なっている。そのため、必要とする配線器具の種類が多く、その生産性が良くないだけではなく、施工時の段取りや施工が複雑であり、しかも、太陽電池モジュールの増設やメンテナンス時に接続変更が必要な場合に対応できない。
【0008】
又、前記2芯直列構造に代表されるように幹線と支線とを有する場合、その支線の分岐接続部は樹脂モールドされるが、屋内に引込まれる配線器具は雨水に晒される可能性が考えられ、そのため、前記分岐接続部における水の浸入防止の信頼性を高くする必要がある。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットの出力を取出す配線部材の使用量を削減できるとともに、施工が簡単で、誤配線の可能性を低くできて、しかも、浸水に対する信頼性を向上できる太陽電池発電装置用配線器具を得ることにある。
【0010】
本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、施工の段取り及び施工性を向上できるとともに、生産性も向上できる太陽電池発電装置用配線器具を得ることにある。
【0011】
本発明が解決しようとする第3の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、太陽電池発電装置の出力向上に貢献できる太陽電池発電装置用配線器具を得ることにある。
【0012】
又、本発明が解決しようとする第4の課題は、前記第1〜第3の課題の内のいずれかを解決できる太陽電池発電装置を得ることにある。
【0013】
さらに、本発明が解決しようとする第5の課題は、前記第1〜第3の課題の内のいずれかを解決できる太陽電池発電装置の配線構造を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明に係る配線器具は、互いに並べて設置される複数の太陽電池モジュールにより作られる複数の太陽電池パネル、又は前記複数の太陽電池モジュールをユニットにして互いに並べて設置される複数の太陽電池モジュールユニットにより作られる複数の太陽電池パネル、の出力端同士を接続するための太陽電池発電装置用配線器具であって、前記各太陽電池パネルの出力を導くための幹線導体及び保護シースを有する幹線ケーブルと、前記幹線ケーブルの長手方向中間の複数個所から分岐する複数本の支線ケーブルであって、各々が一端と他端を有し、その一端が前記幹線導体の長手方向中間部に電気的に接続されかつ他端が前記各太陽電池パネルの出力端に電気的に接続される支線導体及び保護シースを有する複数の支線ケーブルと、前記幹線ケーブルと各支線ケーブルとの接続部に形成された分岐接続部と、を具備し、前記分岐接続部の内部で前記幹線ケーブルと支線ケーブルとが電気的に接続されているとともに、前記分岐接続部が電気絶縁性で硬質な合成樹脂材料とこの合成樹脂材料の外面に設けられた外装部材を備え、前記外装部材は前記保護シースをなした電気絶縁材と融着性がある軟質な電気絶縁材料からなるとともに、外方に一体に突出し柔軟性を有する円筒状の幹線用ケーブル接続部及び支線用ケーブル接続部を有し、前記幹線ケーブルは前記幹線用ケーブル接続部に嵌入されてこの嵌入部で前記幹線ケーブルの保護シースと前記幹線用ケーブル接続部とが融着されているとともに、前記支線ケーブルは前記支線用ケーブル接続部に嵌入されてこの嵌入部で前記支線ケーブルの保護シースと前記支線用ケーブル接続部とが融着されていることを特徴としている。
【0015】
この請求項1の発明において、複数の支線ケーブルが分岐接続された幹線ケーブルを備える配線器具は、複数の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットを並列に接続して用いられるので、太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力端から屋内等に至る配線部材の本数を少なくできる。しかも、並列接続される各太陽電池モジュール又は各太陽電池モジュールユニットに対して幹線ケーブルが共通配線部材となるので、支線ケーブルは、幹線ケーブルから太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力端に至る短い長さとできる。
【0016】
更に、請求項1の発明においては、互いに接続されるケーブルの保護シースと分岐接続部の外装部材とが同種材料であるので、外装部材が有したケーブル接続部と、ここに接続されるケーブルの保護シースとの融着性が向上する。
【0017】
請求項1の発明においては、前記保護シースがビニルシースであり、前記外装部材を軟質塩化ビニル製とするとよい。
【0018】
前記第2の課題を解決するために、請求項1の発明に従属する請求項3の発明に係る配線器具は、前記幹線ケーブルと前記各支線ケーブルとの各分岐接続部に、複数の前記太陽電池モジュール又は複数の前記太陽電池モジュールユニットを直列又は並列に接続可能な回路切換え手段を設けたことを特徴としている。
【0019】
この請求項3の発明においては、各分岐接続部に夫々設けられた回路切換え手段が、その切換え動作により、複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットを直列接続する場合には、分岐接続部での幹線ケーブルと支線ケーブルが直列接続に適合するように切換えることができ、同様に並列接続する場合には、分岐接続部での幹線ケーブルと支線ケーブルが並列接続に適合するように切換えることができる。それにより、この配線器具は、複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットを直列接続する場合にも並列接続する場合にも共通して使用できる。
【0020】
前記第3の課題を解決するために、請求項1の発明に従属する請求項4の発明に係る配線器具は、複数の前記太陽電池モジュール又は複数の前記太陽電池モジュールユニットが並列接続されるものであって、前記幹線ケーブルと前記各支線ケーブルとの各分岐接続部の正極側又は負極側に、これらに接続される前記太陽電池モジュール又は前記太陽電池モジュールユニットへの出力の逆流を防止する逆流防止用ダイオードを設けたことを特徴としている。
【0021】
太陽電池発電装置においては、一部の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力が他のものの出力より低下(出力零の場合も含む)することがあり、このような場合に複数の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットが並列接続されていると、その接続を担った配線器具を通して、一部の低出力の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットに、高出力の他の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力が逆流し、発電によって得た出力を正常に取出せないことがある。しかし、この請求項4の発明においては、前記逆流を防止するダイオードを各分岐接続部に設けたので、太陽電池発電装置全体の出力の損失を防止できる。
【0022】
前記第4の課題を解決するために、請求項5の発明に係る太陽電池発電装置は、請求項1から4の内のいずれか1項に記載の太陽電池発電装置用配線器具を具備していることを特徴としたものである。
【0023】
したがって、この太陽電池発電装置においては、請求項1〜4の発明に係る配線器具を備えることにより、既述の請求項1〜4の発明の内のいずれか1項の発明の作用を得ることができる。
【0024】
前記第5の課題を解決するために、請求項6の発明に係る太陽電池発電装置の配線構造は、請求項1から4の内のいずれか1項に記載の太陽電池発電装置用配線器具を具備していることを特徴とする。
【0025】
したがって、この太陽電池発電装置の配線構造においては、請求項1〜4の発明に係る配線器具を備えることにより、既述の請求項1〜4の発明の内のいずれか1項の発明の作用を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1〜図9は本発明の第1実施形態を示している。図1は建物例えば家屋に設置された太陽電池発電装置とその負荷との関係を示す概念図であって、この図中11は家屋、12は家屋11に設置された太陽電池発電装置、13は屋内に設置されたインバータユニット、14はインバータユニット13を通して給電される屋内の電気製品などの負荷である。
【0028】
太陽電池発電装置12は、屋根11aに屋根材として、又は別置きタイプとして屋根11a上に設置された太陽電池パネル15の出力を取出す配線器具16、17と、これら配線器具16、17で取出された出力を屋内に導く一対の引込み線18とを備えている。太陽電池パネル15は、互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュール(以下モジュールと略称する。)M、又はこの複数のモジュールMをユニットにしたものを互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュールユニット(以下モジュールユニットと略称する。)MNにより形成される。モジュールMを構成するセルの数や配列或いはセルの種類(結晶系又は非晶質系)は任意であり、特に制約されるものではないが、第1実施形態では非晶質系のセルを採用している。後に詳述する単芯の配線器具16、17は、その一端をモジュールM又はモジュールユニットMNの出力端に接続し、屋内に引込まれてインバータユニット13に接続する引込み線18に他端を接続して配線されている。
【0029】
図2の結線図に示されるように第1実施形態において太陽電池パネル15をなす複数のモジュールユニットMN相互は、2本の配線器具16、17を用いて電気的に並列接続されている。第1実施形態において太陽電池パネル15は、図3に示されるように例えば6枚のモジュールMをユニットにしてなる8個のモジュールユニットMNで形成されており、個々のモジュールユニットMNを形成している6枚のモジュールMは、必要とされる太陽電池電源に応じて直列又は並列或いはこれらが混在する直並列に結線されている。図4に6枚のモジュールMを単芯ケーブルを用いて直列接続した結線図を、図5及び図6に夫々6枚のモジュールMを単芯ケーブルを用いて並列接続した結線図を、図7に6枚のモジュールMを単芯ケーブルを用いて直並列に接続した結線図を夫々示す。
【0030】
図4〜図7中21は各モジュールMの裏面に取付けられた端子箱であり、22、23はモジュール出力端である。これら出力端22、23は、いずれも端子箱21から引出された単芯の引出し線とその先端に接続されたコネクタ22a、又は同様に引出された単芯の引出し線とその先端に接続されたコネクタ23aとからなる。両出力端22、23の一方は正極用、他方は負極用である。図4中24は単芯の接続線であり、その両端にはコネクタ24aを夫々有している。図5中25は単芯の第1配線器具、図6中26は単芯の第2配線器具、図7中27も単芯の第3配線器具であり、これらは並列接続用の出力取出し線として用いられる。
【0031】
これらの第1〜第3の各配線器具25〜27はいずれも前記配線器具16、17と同様な構成であり、その構成は配線器具16、17で代表して後に説明するが、ここでは簡単に説明する。第1、第3の配線器具25、27は、幹線ケーブル(図5及び図7中太線で示す。)の中間部分に設けた例えば5個所又は2個所の分岐接続部25a、27aから夫々1本の支線ケーブル(図5及び図7中細線で示す。)を分岐し、かつ、幹線ケーブルの両端にコネクタ28a、28bを有するとともに、各支線ケーブルもその先端に夫々コネクタ28cを有している。同様に、第2配線器具26は、2本の幹線ケーブル(図6中太線で示す。)の一端部を幹線分岐接続部26aを介して1本の幹線出力線26bに接続し、他端側の線中間部分に設けた例えば1個所の分岐接続部26cから夫々複数本例えば2本の支線ケーブル(図6中細線で示す。)を分岐する。そして、幹線出力線26bはその先端にコネクタ28bを有し、同様に幹線ケーブルはその先端にコネクタ28aを有し、また、各支線ケーブルもその先端部に夫々コネクタ28cを有している。
【0032】
図4において6枚のモジュールMは、隣接するモジュールMのモジュール出力端22、23にわたって配線される接続線24を介して直列接続され、回路上両端のモジュールMの互いに異なる極性のモジュール出力端22、23に接続された2本の接続線24のモジュールユニットMNから突出するコネクタ24aは、モジュールユニットMNのユニット出力端として使用される。この直列接続にあたり、モジュールMのコネクタ22a、23aに対し接続線24のコネクタ24aはいずれも雌雄嵌合により着脱可能に接続される。
【0033】
図5において6枚のモジュールMは、正極用及び負極用の一対の第1配線器具25を介して並列接続され、モジュールユニットMNから突出する両配線器具25の一端部のコネクタ28bはユニット出力端として使用される。この並列接続にあたり、モジュールMのコネクタ22a、23aに対し第1配線器具25のコネクタ28a、28cはいずれも雌雄嵌合により着脱可能に接続される。
【0034】
図6において6枚のモジュールMは、一対の第2配線器具26を介して並列接続され、モジュールユニットMNから突出する両幹線出力線26bの先端部のコネクタ28bはユニット出力端として使用される。この並列接続にあたり、モジュールMのコネクタ22a、23aに対し第2配線器具26のコネクタ28a、28cはいずれも雌雄嵌合により着脱可能に接続される。
【0035】
同様に、図7において6枚のモジュールMは、並列接続用の一対の第3配線器具27及び直列接続用の3本の接続線24を介して直列及び並列に接続され、モジュールユニットMNから突出する両配線器具27の先端部のコネクタ28bはユニット出力端として使用される。この直並列接続にあたり、モジュールMのコネクタ22a、23aに対し接続線24のコネクタ24a及び第3配線器具27のコネクタ28a、28cはいずれも雌雄嵌合により着脱可能に接続される。
【0036】
図4〜図7に示した複数のモジュールMの電気的接続構造は、必要発電量に応じて適宜選択でき、又、組合わせることも可能である。そして、接続されたコネクタ同士の分離が可能であることにより、設置後においてもモジュールMの増設及び交換ないしは接続変更に容易に対応できる。
【0037】
図8及び図9は単芯の前記配線器具16、17を示しており、これは前記モジュールユニットMN相互を電気的に接続して太陽電池パネル15の出力を取出す出力線として、或いは前記各配線器具25〜27としても使用される。以下説明する。
【0038】
一方の配線器具16は例えば負極用であり、これは1本の幹線ケーブル31と複数本の支線ケーブル32とを具備している。図9に示すように幹線ケーブル31は、モジュールユニットMNの出力を導く幹線導体31aを有した絶縁被覆電線からなり、図9中31bは幹線導体31aを中央部に配した保護シースを示している。各支線ケーブル32も、モジュールユニットMNの出力を導く支線導体32aを有した絶縁被覆電線からなり、図9中32bは支線導体32aを中央部に配した保護シースを示している。前記両ケーブル31、32には、配電用ケーブル、例えばその1種である架橋ポリエチレンケーブルの中でもCV(架橋ポリエチレン絶縁・ビニルシース)ケーブル、CE(架橋ポリエチレン絶縁・ポリエチレンシース)ケーブル、或いは他種のポリエチレンケーブルの中でもVVやVVF等のビニル絶縁ビニルシースケーブル、又は移動用ケーブル例えばその中でもVCT(ビニル絶縁キャブタイヤケーブル)等を使用でき、そのビニルシース又はポリエチレンシース等によって前記保護シース31b、32bが形成される。
【0039】
幹線ケーブル31の長手方向中間部分の複数個所には分岐接続部33が設けられている。これらの接続部33は、電気絶縁性の合成樹脂材料33eをモールド成形するとともに、その外面に外装部材33fを設けてなる。そして、外装部材33fは、その一端面に例えば一体に突出する円筒状の幹線用ケーブル接続部33aを有し、他端面には例えば外方に一体に突出する円筒状の幹線用ケーブル接続部33bと支線用ケーブル接続部33cとを有している。そして、幹線用のケーブル接続部33a、33bには夫々幹線ケーブル31が嵌合され、支線用ケーブル接続部33cには支線ケーブル32の一端部が嵌合されている。この分岐接続部33内において幹線ケーブル31と支線ケーブル32とは電気的に接続されている。
【0040】
幹線ケーブル31は少なくともケーブル接続部33a、33bへの嵌入部分において融着されて分岐接続部33と一体化されており、同様に支線ケーブル32も少なくともケーブル接続部33cへの嵌入部分において融着されて分岐接続部33と一体化されている。これらの一体化のために、分岐接続部33の外装部材33fには保護シース31b、32bと同種の電気絶縁材料、つまり、外装部材33fには、保護シース31b、32bをなした絶縁被覆材と互いに融着性がある電気絶縁材料、好ましくは融着性が高い電気絶縁材料、より好ましくは同じ電気絶縁材料を用いるとよい。そのために、保護シース31b、32bがビニルシースである第1実施形態においては分岐接続部33の絶縁材料として非架橋のポリエチレンを採用している。なお、両ケーブル31、32及び分岐接続部33の外装部材33fは、自己消火性に優れる難燃材、例えばPVC(軟質塩化ビニル)や難燃ポリエチレン等により形成されている。したがって、配線器具16は難燃性を有する。又、前記材料中各ケーブル31、32をCEで形成するとともに、外装を難燃ポリエチレンとする場合には、脱塩化ビニル製品の配線器具16、17とすることができる。
【0041】
分岐接続部33のケーブル接続部33a〜33c以外の主要部は硬質であるが、ケーブル接続部33a〜33cは薄肉であるので、ある程度の柔軟性を有し、それによって各ケーブル31、32がケーブル接続部33a〜33cにおいて断線するおそれがないようにしている。
【0042】
幹線ケーブル31の少なくとも一端好ましく両端、及び各分岐接続部33から個別に分岐された各支線ケーブル32の先端には、夫々にケーブル側コネクタ34が取付けられている。これらコネクタ34は同一構造であり、例えば図8(C)に示すように内周面に凹凸を有した接続穴34aの中央部にプラグ状の雄型接続端子34bを有して形成されている。
【0043】
又、正極用の他方の配線器具17の構成は、前記一方の配線器具16とコネクタを除いて同じであるので、同一構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。そして、この配線器具17の幹線ケーブル31の少なくとも一端及び各支線ケーブル32の先端に夫々設けられたケーブル側コネクタ35は、例えば図8(D)に示すように外周面に凹凸を有した挿入部35aの中央部にレセプタクル状の雌型接続端子35bを有して形成されている。
【0044】
なお、モジュールユニットMN側の前記各コネクタ22a、23a、24a、28a〜28cには、前記コネクタ34、35のいずれかと同じものが採用されており、それによって接続されるコネクタ同士は互いに着脱可能に雌雄嵌合されるとともに、その嵌合に伴って両接続端子34b、35bが接続されるようになっている。
【0045】
又、図3に示されるように前記引込み線18は正極用と負極用との2本使用され、これらの屋外端部には夫々分岐接続部36が設けられ、この接続部36の先には複数例えば一対の引出し線36aが分岐して接続されている。各引出し線36aはその先端に夫々コネクタ36bを有している。これらのコネクタ36bには前記ケーブル側コネクタ34又は35が着脱可能に雌雄嵌合して接続されるようになっている。
【0046】
図3に示されるようにアレイに配置された8枚のモジュールユニットMNは、配線器具16、17を2対使用して2本の引込み線18に並列接続されている。すなわち、互いに隣接する4枚のモジュールユニットMNに対して使用される一対の配線器具16、17のうち負極用配線器具16は、その幹線ケーブル31の先端のケーブル側コネクタ34、及び各支線ケーブル32の先端のケーブル側コネクタ34を、前記4枚のモジュールユニットMNの負極側出力端となっているコネクタ24a(なお、並列接続若しくは直並列に接続されたモジュールユニットについてはコネクタ28b)に雌雄嵌合により接続する。又、正極用の配線器具17は、その幹線ケーブル31の先端のケーブル側コネクタ35、及び各支線ケーブル32の先端のケーブル側コネクタ35を、前記4枚のモジュールユニットMNの正極側出力端となっているコネクタ24a(なお、並列若しくは直並列されたモジュールユニットについてはコネクタ28b)に雌雄嵌合により接続する。残りの4枚のモジュールユニットMNに対して使用される一対の配線器具16、17も同様に接続する。そして、2本の負極用配線器具16の幹線ケーブル31の他端の空いているケーブル側コネクタ34を、夫々一方の引込み線18のコネクタ36bに雌雄嵌合により接続するとともに、同様に、残り2本の正極用配線器具17の幹線ケーブル31の他端の空いているケーブル側コネクタ35を、夫々他方の引込み線18のコネクタ36bに雌雄嵌合により接続する。なお、以上の接続においては、引込み線18側の接続を先に行ない、次に各モジュールユニットMNの正極側及び負極側の出力端への接続を行なってもよい。これらの手順により8枚のモジュールユニットMNを並列に接続することができる。なお、図3中太線は幹線ケーブル31、細線は支線ケーブル32を示している。
【0047】
前記のように幹線ケーブル31と複数の支線ケーブル32とを有する配線器具16、17を用いて複数のモジュールユニットMNの出力端を夫々接続するので、各モジュールユニットMNの設置に先行して前記配線器具16、17の設置により大まかな配線工事を行なえるとともに、この後の各モジュールユニットMNの設置とともにその出力端への前記接続を行なえるので、屋根等の高所での作業にあっても配線作業を簡単に行なうことができる。特に、雌雄嵌合するコネクタを用いて各部の接続を行なうので、施工現場で接続のための半田付け等の面倒な手間を要することなく、簡単なワンタッチ接続が可能であるので、なおのこと配線作業を簡便にできる。しかも、雌雄嵌合のコネクタ接続としたことにより、雄同士及び雌同士のコネクタ接続は不可能となるから、配線間違いをなくすことができる。
【0048】
そして、前記の配線構造においては、配線器具16、17の幹線ケーブル31が各モジュールユニットMNに対する共通配線部材となるとともに、各支線ケーブル32は幹線ケーブル31からモジュールユニットMNの出力端に至る短い長さで済むから、太陽電池発電装置12として必要な配線部材の使用量を少なくでき、施工性を向上できる。しかも、前記配線器具16、17を用いた並列接続により太陽電池パネル15の出力端から屋内等に至るケーブルを2本の引込み線18だけとできるので、配線工事を伴う太陽電池発電装置12の屋根11a等への施工をすこぶる簡単に行なえる。その上、前記のように引込み本数が激減することにより屋内側などでの誤配線の可能性を低くできるとともに、引込み穴も小さくできるので雨仕舞の工事も簡単にできる。
【0049】
なお、図3に示した偶数本の配線器具16、17において、前記分岐接続部36の複数本の引出し線を省略して、この接続部36を基幹分岐接続部とし、ここに偶数本の負極用又は正極用の配線器具16又は17の幹線ケーブル31を予め接続して、引込み線18自体で幹線ケーブルを兼ねる構造として実施することもできる。この場合には、コネクタ数が減少しコネクタ接続の手間を少なくできるとともに、太陽電池パネル15の出力端から屋内等に至る各配線部材を幹線ケーブルだけとできるので、より配線工事の作業性を向上できる。
【0050】
さらに、前記各コネクタ同士の雌雄嵌合は外すことができるので、モジュールMのメンテナンスに際して、前記出力端からコネクタを外すことによって、メンテナンス対象のモジュールMを、配線器具16、17に拘束されないように配線器具16、17から分離できるため、モジュールMのメンテナンス性を向上できる。
【0051】
そして、前記配線器具16、17においては、分岐接続部33において互いに接続される幹線又は支線の各ケーブル31、32の保護シース31b、32bと分岐接続部33の外装部材33fとが同種材料であるので、ケーブル接続部33a〜33cと、そこに接続されるケーブル31、32の保護シース31b、32bとの融着性を向上できる。そのため、ケーブル接続部33a〜33cと保護シース31b、32bとが剥がれる恐れがなくなるので、浸水に対する配線器具16、17の信頼性を向上できる。
【0052】
ところで、セルがアモルファスであるモジュールMは、セルが結晶系のものに比較して発生電圧は小さい。しかし、図3及び図4に示されるようにモジュールユニットMNをなす複数枚のモジュールMを直列接続するとともに、各モジュールユニットMNを既述の配線器具16、17を用いて並列接続した第1実施形態の太陽電池パネル15によれば、前記直列接続された各モジュールMの使用枚数に応じて太陽電池電源として必要な所望電圧を発生させるとともに、これらユニットMNの並列接続によって前記電源として必要な所望電流を得ることができる。つまり、前記モジュールM及びモジュールユニットMNの数の選定により、前記電源として必要な所望電力を得ることができる。なお、この他に図5〜図7のいずれかのモジュール配線構造のモジュールユニットMNを採用する場合には、そのモジュール配線構造に応じた太陽光発電ができるので、それとモジュールユニットMNの並列又は直列のユニット配線構造との組合わせにより、必要とする所望の太陽電池電源を得ることが可能である。
【0053】
図10及び図11は本発明の第2実施形態を示す結線図である。この第2実施形態は、太陽光発電機器としての複数のモジュールユニットMN同士の電気的接続を直列にも並列にも切換えることができる回路切換え手段を、多芯、具体的には2芯構造の配線器具の分岐接続部に設けた点が、第1実施形態とは異なる。この点以外の構成は図10及び図11に示されない部分を含めて第1実施形態と同じであるので、同一ないしは同様な構成については第1実施形態の該当部分と同一符号を付してその説明を省略し、以下前記回路切換え手段についてのみ説明する。なお、第2実施形態において2芯構造をなす一対の配線器具16、17を用いて接続される太陽光発電機器は、モジュールユニットMNに代えてモジュールMであってよい。
【0054】
第2実施形態では、互いに平行に設けられる一対の配線器具16、17は一体化された2芯構造となっており、その中間部分の複数個所には分岐接続部33が設けられていて、これらの分岐接続部33には夫々回路切換え手段として二連式切換えスイッチ41が組込まれている。このスイッチ41は、互いに連動して切換え動作をなす第1、第2のスイッチ部41a、41bを有しており、その切換えは分岐接続部33の外面に露出して設けられて例えばスライド動作又はスナップ動作をする図示しないスイッチ操作子によって行われる。
【0055】
第1スイッチ部41aは、共通接点42、並列用接点42a、直列用接点42b、及び切換え切片42cにより形成されており、同様に、第2スイッチ部41bは、共通接点43、並列用接点43a、直列用接点43b、及び切換え切片43cにより形成されていて、両切換え切片42c、43cが前記スイッチ操作子に連動して動かされるようになっている。
【0056】
第1スイッチ部41aの直列用接点42bと第2スイッチ部41bの並列用接点43aとは接続されているとともに、これらには一方の配線器具16の幹線ケーブル31が接続されている。さらに、配線器具16の幹線ケーブル31には、第2スイッチ部41bの共通接点43と、支線ケーブル32とが接続されている。そして、第1スイッチ部41aの並列用接点42aは他方の配線器具17の幹線ケーブル31に接続されて、第1スイッチ部41aの共通接点42には他の支線ケーブル32が接続されている。
【0057】
又、図10及び図11中44、45は互いに雌雄嵌合する着脱可能なコネクタであり、各分岐接続部33間に幹線ケーブル31を着脱するために必要に応じて設けられるものであるが、省略してもよい。なお、以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じである。
【0058】
この第2実施形態において、複数のモジュールユニットMNを直列接続した状態は図10に示されている。この状態では、各分岐接続部33の内の出力引込み側と反対側の端にある最終分岐接続部33を除いた各分岐接続部33において、その切換えスイッチ41の第1、第2のスイッチ部41a、41bの切換え切片42c、43cが、いずれも直列用接点42b、43bを閉じる切換え態様を保持する直列位置に切換えられているものであり、又、前記最終分岐接続部33においては、その切換えスイッチ41の第1、第2のスイッチ部41a、41bの切換え切片42c、43cが、いずれも並列用接点42a、43aを閉じる切換え態様を保持する並列位置に切換えられている。したがって、複数の複数のモジュールユニットMNを直列接続することができる。
【0059】
又、複数のモジュールユニットMNを並列接続した状態は図11に示されている。この状態では、全ての分岐接続部33において、その切換えスイッチ41の第1、第2のスイッチ部41a、41bの切換え切片42c、43cが、いずれも並列用接点42a、43aを閉じる切換え態様を保持する並列位置に切換えられている。したがって、複数の複数のモジュールユニットMNを並列接続することができる。
【0060】
前記のような2芯構造の配線器具を用いるから、その各分岐接続部33に夫々設けた切換えスイッチ41を施工現場で適宜切換え操作することによって、複数のモジュールユニットMN(又は複数のモジュールM)を直列接続したり、並列接続したりすることができる。それにより、この配線器具16、17は、複数のモジュールユニットMN(又は複数のモジュールM)を直列接続する場合にも並列接続する場合にも共通して使用できる。
【0061】
したがって、直列用と並列用の配線器具を別々に生産する必要がなくなって、配線器具の生産性を向上できる。それだけではなく、施工現場での適宜な切換えにより施工される複数のモジュールユニットMN(又は複数のモジュールM)に対応できるから、施工の段取り及び施工性を向上できるとともに、モジュールユニットMN(又は複数のモジュールM)を増設する場合などにおいて、それに伴う配線の変更にも容易に対応できるものであり、かつ、同様な理由からメンテナンスも容易にできる。なお、以上説明した点以外の作用効果は第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0062】
図12は本発明の第3実施形態を示す結線図である。この第3実施形態は、出力保全用のバイパスダイオード及び逆止ダイオードを設けた点が、第2実施形態とは異なる。この点以外の構成は図12に示されない部分を含めて第2実施形態と同じであるので、同一ないしは同様な構成については第2実施形態の該当部分と同一符号を付してその説明を省略し、以下前記ダイオードの点についてのみ説明する。
【0063】
バイパスダイオード51は、各分岐接続部33内において、第2スイッチ部41bの並列用接点43aに接続された幹線ケーブル31と直列用接点43bとの間を接続して設けられている。このダイオード51は図12に示す極性の向きに指定して並列用接点43aを迂回している。そのため、複数のモジュールユニットMN(又はモジュールM)を直列接続するように切換え切片43cを切換えたときに、各モジュールユニットMN(又はモジュールM)はバイパスダイオード51を通るバイパス回路によってバイパスされる。このバイパス回路の開閉は切換えスイッチ41の切換えに連動する。
【0064】
したがって、一部のモジュールユニットMN(又はモジュールM)が影になったり、故障した場合でも、正常に作動している他のモジュールユニットMN(又はモジュールM)の出力を前記バイパス回路に通して取出すことができるので、正常に作動している他のモジュールユニットMN(又はモジュールM)の出力を損なうことがなく、出力の取出しを保全できる。
【0065】
又、第1逆止ダイオード52は、図12に示す極性の向きに指定して、各分岐接続部33内において、第1スイッチ部41aの並列用接点42aと正極用の配線器具17の幹線ケーブル31との間を接続して設けられている。このダイオード52は、切換えスイッチ41を並列に切換えて複数のモジュールユニットMN(又はモジュールM)を並列接続した場合に機能するように前記スイッチ41に連動する。そして、複数のモジュールユニットMN(又はモジュールM)が並列接続されているとき第1逆止ダイオード52は、正極用配線器具17を通る電流が第1スイッチ部41aを通ってモジュールユニットMN(又はモジュールM)に逆流することを防止する。又、各モジュールユニットMN(又はモジュールM)内に配置される第2逆止ダイオード53は、図12に示す極性の向きに指定して各モジュールユニットMN(又はモジュールM)の正極及び負極の両出力端間に設けられている。
【0066】
ところで、太陽電池発電装置においては、一部のモジュールユニットMN(又はモジュールM)が影になったり、故障したりすると、その出力が他の正常に作動している他のモジュールユニットMN(又はモジュールM)の出力より低下(出力零の場合も含む)することがある。このような場合に図2に示した逆止ダイオードを設けずに各モジュールユニットMN(又はモジュールM)が並列接続されていると、その接続を担った配線器具を通って、一部の低出力の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットに、高出力の他の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力が逆流して、発電によって得た出力を正常に取出せないことがある。しかし、前記逆流を阻止する逆止ダイオード52、53を設けた第3実施形態によれば、正常に作動している他のモジュールユニットMN(又はモジュールM)の出力を損なうことがなく、太陽電池発電装置全体の出力の取出しができる。なお、以上説明した点以外の作用効果は第2実施形態と同じであるので説明を省略する。又、この第3実施形態において逆止ダイオード52は正極側に代えて負極側に設けることもできる。
【0067】
図13〜図17は本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態は、多芯、具体的には2芯構造の配線器具を用いて、複数のモジュールユニット(又はモジュール)を並列接続するとともに、この接続にあたりモジュールユニット(又はモジュール)の出力端と配線器具とを直接コネクタ接続するようにした点が、第1実施形態とは異なる。この点以外の構成は図13〜図17に示されない部分を含めて第1実施形態と同じであるので、同一ないしは同様な構成については第1実施形態の該当部分と同一符号を付してその説明を省略し、以下前記異なる点についてのみ説明する。
【0068】
図15は端子箱21を示しており、この箱21はモジュールMの裏面に固定される電気絶縁製のボディ61と、このボディ61の開口を閉じてボディ61に爪係合等により連結される電気絶縁製の蓋62と、一対の金属製接続端子63とを有している。ボディ61は、外方に突出する嵌合凸部64を一端面中央部に有しているとともに、モジュールMの裏面側に開口する一対の通線窓孔65を有している。嵌合凸部64の外面にはその周方向に連続する係合溝64aが設けられている。
【0069】
一対の接続端子63はボディ61に並べて取付けられて、その一端部は夫々接続ピン66として互いに平行にして嵌合凸部64から突出されている。2本の接続ピン66はモジュールMの出力端として用いられる。両接続端子63の他端部は前記通線窓孔65に対向して配置されており、この部分には切欠きからなる接続溝67が設けられている。これらの接続溝67には端子箱21に引込まれたモジュールMの出力線が引掛けられて半田付け等により接続される。なお、この接続は施工現場で行なうものではなく、太陽電池パネル15の製造においてなされる。又、さらに多くの出力線を接続端子63に接続する必要がある場合には、前記接続溝67を複数箇所設ければよい。
【0070】
蓋62はその一端部に差込みガイド筒部62aを有している。この筒部62aは嵌合凸部64及びこれから平行に突出された2本の接続ピン66をその周囲から覆っており、その内部には後述の差込み用のコネクタ71が挿入されるようになっている。
【0071】
図16は2芯構造の配線器具19を示している。この配線器具19は、2本の幹線導体31aを有した幹線ケーブル31と、このケーブル31の中間部分に複数設けられた分岐接続部33において前記ケーブル31から夫々分岐された支線ケーブル32とを備えている。図17に示されるように支線ケーブル32も2本の支線導体32aを有しており、そのうちの一方は分岐接続部33内で一方の幹線導体31aに接続され、又、他方の支線導体32aも分岐接続部33内で他方の幹線導体31aに接続されている。それにより、各支線ケーブル32は幹線ケーブル31に対して並列構造をなして夫々分岐されている。そして、幹線ケーブル31の両端及び各支線ケーブル32の先端には夫々差込み用のコネクタ71が設けられている。
【0072】
図17で代表して示すように各コネクタ71は、2本の支線導体32aが個別に接続されたレセプタクル状の雌型接続端子72を内蔵しているとともに、これらの端子72に臨んで嵌合穴73を有している。嵌合穴73はコネクタ71の先端面に開放されていると共に、その内周面に周方向に連続する係合凸部73aを有している。これらの雌型コネクタ71は前記差込ガイド筒部62a内に挿入されることにより、前記嵌合凸部64に着脱可能に雌雄嵌合されるものであり、その嵌合によって接続ピン66と接続端子72とが接続されるとともに、係合溝64aと係合凸部73aとの係合で前記雌雄の嵌合状態が保持されるようになっている。勿論、コネクタ71は多少の可撓性を有しているから、コネクタ71を強めに引張ることにより、前記出力端としての接続ピン66から必要に応じて分離することができる。
【0073】
このような2芯構造の配線器具19を用いて複数枚のモジュールMを並列接続した例が図14に示されている。この図中黒く塗った部分は幹線ケーブルを示し、白抜きの部分は支線ケーブルを示している。なお、図14中76は配線器具16、17に接続された2芯ケーブル用のコネクタで、これは前記コネクタ71に雌雄嵌合により着脱可能に接続される。
【0074】
又、図13中20は他の2芯構造の配線器具であり、その幹線ケーブル31の両端及び各支線ケーブル32の先端に夫々有したコネクタ75以外の構造は、前記配線器具19と同じである。そして、コネクタ75は、前記雌型コネクタ71に対して雌雄嵌合により着脱できる雄型構造であり、具体的には図示しないが、モジュールMの出力端(図17参照)をなした嵌合凸部及びそこから突出した一対の接続ピンを有している。なお、前記雄雌の関係は相対的なものであるから、配線器具19のコネクタ71を雄型とする場合には配線器具20のコネクタ75を雌型として実施することができる。
【0075】
そして、この配線器具20を用いてモジュールユニットMNを並列接続した例が図13に示されている。この図中黒く塗った部分は幹線ケーブルを示し、白抜きの部分は支線ケーブルを示している。なお、以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じであり、又、図13中77は引込み線18に接続された多芯ケーブル用のコネクタで、これには一対の配線器具20の幹線ケーブルが接続される。
【0076】
この第4実施形態においては、配線器具19、20に多芯(2芯)構造のものを採用したから、単芯構造の配線部材を用いる場合よりも見かけ上のケーブル数が半減されて、配線構造を簡素にできる。しかも、ケーブル側コネクタ71又は75を、モジュールMの出力端である接続ピン66又はモジュールユニットMNの出力端であるコネクタ71に雌雄嵌合して、この嵌合により前記出力端と配線器具19、20との接続をなすので、太陽電池発電装置12の施工現場での前記接続に際して半田付け等の面倒な作業を要することがない。その上、前記コネクタの雌雄嵌合による接続で、正極側と負極側とを同時に接続できるので、前記出力端への接続作業の省力化もはかることができる。従って、施工の作業性を向上できる。
【0077】
なお、以上説明した点以外の作用効果は第2実施形態と同じであるので説明を省略する。又、この第4実施形態に示した出力端へのコネクタ接続構造は、前記第1実施形態等に示した単芯構造の配線器具を用いる場合にも適用でき、それにより、第4実施形態のようにモジュールMの端子箱21等から出力線が垂れ下がって外部に出るようなことをなくすことが可能である。
【0078】
図18及び図19は本発明の第5実施形態を示している。この第5実施形態は配線器具16、17に対して適宜用意される幹線及び支線用の中継ケーブルを分岐接続部に必要に応じて取付け得るようにした点が、第1実施形態とは異なる。この点以外の構成は図18及び図19に示されない部分を含めて第1実施形態と同じであるので、同一ないしは同様な構成については第1実施形態の該当部分と同一符号を付してその説明を省略し、以下前記異なる点についてのみ説明する。
【0079】
図18に示されるように各分岐接続部33の両端面には夫々第1のケーブル接続部81が設けられるとともに、一方の端面にはそこに設けた第1ケーブル接続部81に並べて第2ケーブル接続部82が設けられている。一対の第1ケーブル接続部81は幹線ケーブル31の接続用であり、第2ケーブル接続部82は支線ケーブル32の接続用である。これらの接続部81、82は、コネクタ構造であって、例えば前記第4実施形態で説明したモジュールの出力端と同様な雄型コネクタ(図17B参照、なお、図17では2芯構造であるが、第5実施形態では単芯構造である。)が採用されている。なお、この雄型コネクタに代えて図17(B)に示されたと同様な雌型コネクタ構造を前記ケーブル接続部81、82として分岐接続部33に直接設けてもよい。
【0080】
そして、幹線ケーブル31はその両端に第1ケーブル接続部81に雌雄嵌合により着脱可能に接続されるケーブルコネクタ83を有している。同様に、支線ケーブル32もその両端に第2ケーブル接続部82に雌雄嵌合により着脱可能に接続されるケーブルコネクタ84を有している。これらのコネクタ83、84は雌型でも雄型でもよいが、図示例では第1、第2のケーブル接続部81、82が雄型である関係から雌型に形成されている。
【0081】
図19に示されるように第1ケーブル接続部81と幹線ケーブル31の一端のケーブルコネクタ83との間、及び第2ケーブル接続部82と支線ケーブル32の一端のケーブルコネクタ84との間には、中継ケーブル85がモジュールの設置状況に応じて適宜介装されるようになっている。この中継ケーブル85は、図19(B)に示されるように一端に第1コネクタ86を有し、他端に第2コネクタ87を有している。第1コネクタ86は第1又は第2のケーブル接続部81又は82に着脱可能に雌雄嵌合されるものであって、例えばケーブル接続部81、82が雄型である関係から雌型に形成されている。第2コネクタ87は、第1又は第2のケーブル接続部81、又は82に接続されるケーブルコネクタ83又は84に着脱可能に雌雄嵌合されるものであって、例えばケーブルコネクタ83、84が雌型コネクタである関係から第1、第2のケーブル接続部81、82と同様な雄型に形成されている。そして、この中継ケーブル85はそれが複数有る場合には互いの第1、第2のコネクタ86、87を雌雄嵌合により接続することが必要により可能である。なお、以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じである。
【0082】
前記構成の配線器具16、17の採用により、幹線ケーブル31と支線ケーブル32との分岐接続部33に設けたケーブル接続部81、82の夫々には、幹線ケーブル31又は支線ケーブル32を雌雄嵌合により着脱できる。そのため、太陽電池モジュールのメンテナンスに際して、ケーブル接続部81、82からそこに接続された幹線又は支線のケーブル31又は32を外して、太陽電池モジュールを配線器具16、17から分離できる。それにより、前記メンテナンスに際し配線器具16、17に拘束されないように分岐接続部33のケーブル接続部81、82からそこに接続された幹線又は支線のケーブル31又は32を外して、メンテナンスを要する太陽電池モジュールを配線器具16、17から分離できるので、配線器具16、17が邪魔になることが少なくなって前記メンテナンスの作業性を向上できる。
【0083】
しかも、分岐接続部33のケーブル接続部81、82とこれらに接続された幹線又は支線のケーブル31又は32との間には、必要に応じて用意される中継ケーブル85を介装できる。この介装は、ケーブル接続部81、82から幹線ケーブル31又は支線ケーブル32を引き外して、ケーブル接続部81、82及び幹線ケーブル31又は支線ケーブル32のケーブルコネクタ83、84に中継ケーブル85の両端のコネクタ86、87を接続して行なわれる。そのため、中継ケーブル85の使用の有無により幹線ケーブル31及び支線ケーブル32の実質的な配線長さを変更できる。したがって、モジュール又はモジュールユニットの配置構造に幹線ケーブル31及び支線ケーブル32の長さを適合できるから、太陽電池モジュールの増設や配置の変更に容易に対応することが可能である。又、中継ケーブル85は市販の汎用品であるから、新たな開発を要することなく既述の対応を低コストでできる。
【0084】
なお、以上説明した点以外の作用効果は第1実施形態と同じであるので説明を省略する。又、この第5実施形態は、多芯(2芯)構造の配線器具にも適用できる。
【0085】
図20及び図21は本発明の第6実施形態を示している。この第6実施形態は配線器具16、17に対して適宜用意される幹線及び支線用の補助ケーブルを、必要に応じて幹線又は支線のケーブル31、32に取付け得るようにした点が、第1実施形態とは異なる。この点以外の構成は図20及び図21に示されない部分を含めて第1実施形態と同じであるので、同一ないしは同様な構成については第1実施形態の該当部分と同一符号を付してその説明を省略し、以下前記異なる点についてのみ説明する。
【0086】
図20に示すように配線器具16、17は、複数の配線ユニット91を連結してなる。各ユニット91は、幹線ケーブル31と、このケーブル31に設けた一つの分岐接続部33から分岐された支線ケーブル32とを備え、幹線ケーブル31の一端及び他端に夫々コネクタ92、93を設けるとともに、支線ケーブル32の先端にもコネクタ94を設けてなる。コネクタ92、93のいずれか一方は雄型であり、他方は雌型であって、これらは互いに雌雄嵌合により着脱可能に接続可能である。コネクタ94にも雌型又は雄型のもの、具体的には前記コネクタ92、93の一方が使用されている。そして、隣接する各ユニット91は、互いのコネクタ92、93同士を雌雄嵌合して着脱可能に接続され、それにより必要な長さの配線器具16、17を形成している。
【0087】
図21及び図22には必要に応じて配線器具16、17に付設される幹線用補助ケーブル95及び支線用補助ケーブル96が示されている。これらのケーブル95、96は同一構造であり、図22に詳しく示されるように一端に雌型の第1補助コネクタ97を有し、他端に雌型の第2補助コネクタ98を有している。第1補助コネクタ97は、雌型のコネクタ例えば93に雌雄嵌合して着脱可能に接続可能であり、第2補助コネクタ98は雄型のコネクタ例えば92、94に雌雄嵌合して着脱可能に接続可能である。なお、以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じである。
【0088】
前記構成の配線器具16、17の採用により、幹線ケーブル31と支線ケーブル32との先端に設けたコネクタ92〜94の夫々には、幹線用補助ケーブル95又は支線用補助ケーブル96を雌雄嵌合により着脱できる。又、幹線ケーブル31同士のコネクタ92、93も雌雄嵌合により着脱できるとともに、支線ケーブル32の先端のコネクタ94も、それが雌雄嵌合により接続されたコネクタに対して着脱できる。そのため、太陽電池モジュールのメンテナンスに際して、コネクタ92〜94の分離によりメンテナンスが必要なモジュールに対応する位置の配線ユニット91及び該太陽電池モジュールを配線器具16、17から分離できる。このようにメンテナンスを要する太陽電池モジュールを配線器具16、17から分離できるので、配線器具16、17が邪魔になることが少なくなって前記メンテナンスの作業性を向上できる。
【0089】
しかも、幹線ケーブル31及び支線ケーブル32の夫々には、必要に応じて用意される幹線用補助ケーブル95及び支線用補助ケーブル96を、コネクタ92〜94及び97、98を用いた雌雄嵌合による接続で、配線ユニット91間に介装できるとともに、支線ケーブル32につなげることができる。そのため、これら幹線及び支線用の補助ケーブル95、96の使用の有無により幹線ケーブル31及び支線ケーブル32の実質的な配線長さを変更できる。したがって、モジュール又はモジュールユニットの配置構造に幹線ケーブル31及び支線ケーブル32の長さを適合させることができるから、太陽電池モジュールの増設や配置の変更に容易に対応することが可能である。又、幹線及び支線用の補助ケーブル95、96は市販の汎用品であるから、新たな開発を要することなく既述の対応を低コストでできる。
【0090】
なお、以上説明した点以外の作用効果は第1実施形態と同じであるので説明を省略する。又、この第6実施形態は、多芯(2芯)構造の配線器具にも適用できる。この適用例に使用する幹線及び支線用の補助ケーブル99を図23に示す。このケーブル99は2本の電線99aを有し、これらの電線99aの一端は雌型の第1補助コネクタ97内に配置された一対の接続ピン97aに個別に接続されているとともに、両電線99aの他端は雄型の第2補助コネクタ98内に配置されたレセプタクル状の一対の接続端子98aに個別に接続されている。このような補助ケーブル99を用いることにより、2芯構造の配線器具16、17においても第6実施形態を実現できる。又、両補助コネクタ97、98については図23(B)(C)に示すように異形とすることにより、その雌雄嵌合に方向性を持たせることが可能であり、このようにすることによって正極と負極との接続の間違いを防止できる。なお、この考え方は前記第1実施形態等における単芯ケーブルでのコネクタ接続にも適用できる。
【0091】
なお、本発明は前記各実施の形態に制約されるものではなく、前記各実施形態の構成要素を任意にかつ選択的に組合わせ、これにより前記各実施形態と同等若しくは異なる機能を有する太陽電池発電装置、該装置用配線器具、及び配線構造を構成し、これを新たな実施形態とすることができる。
【0092】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を有する。
【0093】
請求項1、2に記載の太陽電池発電装置用配線器具によれば、支線ケーブルの長さが短くて済むから、太陽電池発電装置として必要な配線部材の使用量を少なくできる。しかも、太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力端から屋内等に至るケーブルの本数が少なくなるので、施工を簡単に行なうことができるとともに、誤配線の可能性も低くできる。
【0094】
加えて、請求項1、2に記載の太陽電池発電装置用配線器具によれば、幹線ケーブル及び支線ケーブルの分岐接続部が有した外装部材のケーブル接続部とこの接続部に接続されるケーブルの保護シースとの融着性の向上により、ケーブル接続部と保護シースとが剥がれる恐れがなくなって、浸水に対する信頼性を向上できる。更に、ケーブル接続部はある程度の柔軟性を有しているので、それによってケーブルがケーブル接続部において断線する恐れがないようにできる。
【0095】
請求項3に記載の太陽電池発電装置用配線器具は、複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットを直列接続する場合にも並列接続する場合にも共通して使用できるから、直列用と並列用の配線器具を別々に生産する必要がなくなり、配線器具の生産性を向上でき、しかも、施工される複数の太陽電池モジュール又は複数の太陽電池モジュールユニットの電気的な接続構造に施工現場での適宜な回路切換えにより対応できるから、施工の段取り及び施工性を向上できる。
【0096】
請求項4に記載の太陽電池発電装置用配線器具は、出力が低下した一部の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットに、他の太陽電池モジュール又は太陽電池モジュールユニットの出力が逆流することを防止して、太陽電池発電装置全体の出力を向上することができる。
【0097】
請求項5の発明に係る太陽電池発電装置及び請求項6の発明に係る太陽電池発電装置の配線構造によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配線器具を備えるから、前記第1〜第3の課題の内のいずれかを解決できる。したがって、太陽電池発電装置を屋根等に簡単に施工できるとともに、接続の誤りを起こす可能性も低減でき、しかも、屋内への引込み用の穴を小さくできて雨仕舞も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽電池発電装置とその負荷との関係を示す概念図。
【図2】第1実施形態に係る太陽電池発電装置が備える各モジュールユニット相互の電気的接続を示す結線図。
【図3】第1実施形態に係る太陽電池発電装置の結線構造を示す図。
【図4】第1実施形態に係る太陽電池発電装置の複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続した場合の結線構造を示す図。
【図5】第1実施形態に係る太陽電池発電装置の複数枚の太陽電池モジュールを並列に接続した場合の結線構造を示す図。
【図6】第1実施形態に係る太陽電池発電装置の複数枚の太陽電池モジュールを並列に接続した場合の結線構造を示す図。
【図7】第1実施形態に係る太陽電池発電装置の複数枚の太陽電池モジュールを直並列に接続した場合の結線構造を示す図。
【図8】(A)は負極用の配線器具の一部の構成を示す側面図。
(B)は正極用の配線器具の一部の構成を示す側面図。
(C)は負極用の配線器具が有したケーブル側コネクタの構成を示す断面図。
(D)は正極用の配線器具が有したケーブル側コネクタの構成を示す断面図。
【図9】(A)は図8に示された配線器具の分岐接続部回りの構成を一部断面して示す側面図。
(B)は図8に示された配線器具の分岐接続部回りの構成を示す斜視図。側面図。
【図10】本発明の第2実施形態に係る太陽電池発電装置が備える各モジュールユニット相互を直列接続に切換えた状態を示す結線図。
【図11】第2実施形態に係る太陽電池発電装置が備える各モジュールユニット相互を並列接続に切換えた状態を示す結線図。
【図12】本発明の第3実施形態に係る太陽電池発電装置が備える各モジュールユニット相互を電気的接続状態を示す結線図。
【図13】本発明の第4実施形態に係る太陽電池発電装置の結線構造を示す図。
【図14】第4実施形態に係る太陽電池発電装置の複数枚の太陽電池モジュールを並列に接続した場合の結線構造を示す図。
【図15】(A)は第4実施形態に係る太陽電池発電装置の太陽電池モジュールが備える端子箱の構成を示す縦断側図。
(B)は図15(A)に示した端子箱の構成を示す平面図。
(C)は図15(A)に示した端子箱の構成を蓋を取除いて示す平面図。
(D)は図15(A)中Z−Z線に沿う端子箱のボディの断面図。
(E)は図15(C)中Y−Y線に沿う端子箱のボディの断面図。
【図16】第4実施形態に係る太陽電池発電装置が備える配線器具の一部の構成を示す側面図。
【図17】(A)は図16に示された配線器具のコネクタとこれが接続される端子箱の出力端との関係を一部断面して示す図。
(B)は図16に示された配線器具のコネクタとこれが接続される端子箱の出力端との関係を一部断面して示す図。
【図18】(A)は本発明の第5実施形態に係る太陽電池発電装置が備える配線器具の一部の構成を示す側面図。
(B)は図18(A)に示された配線器具の一部の構成を分解しかつ部分的に断面して示す側面図。
【図19】(A)は第5実施形態に係る太陽電池発電装置が備える配線器具の一部に中継ケーブルを付設した状態を示す側面図。
(B)は図19(A)の中継ケーブルの構成を一部断面して示す側面図。
【図20】本発明の第6実施形態に係る太陽電池発電装置が備える配線器具の一部の構成を示す側面図。
【図21】図20に示された配線器具の一部をなす配線ユニットこれに付設される補助ケーブルとの関係を分解し一部を断面して示す図。
【図22】図21に示された補助ケーブルを一部を断面して示す側面図。
【図23】(A)は第6実施形態に係る太陽電池発電装置が備える配線器具を2芯構造で実施する場合に使用される補助ケーブルの構成を示す断面図。
(B)は図23(A)中X方向から見た第1補助コネクタの正面図。
(C)は図23(A)中W方向から見た第2補助コネクタの正面図。
【符号の説明】
12…太陽電池発電装置
15…太陽電池パネル
16、17…配線器具
M…太陽電池モジュール
MN…太陽電池モジュールユニット
18…引込み線
19、20…配線器具
21…端子箱
22、23…モジュール出力端
24a…コネクタ(太陽電池モジュールユニットの出力端)
25、26、27…配線器具
25a、26c、27a…分岐接続部
28b…コネクタ(太陽電池モジュールユニットの出力端)
31…幹線ケーブル
31a…幹線導体
31b…保護シース
32…支線ケーブル
32a…支線導体
32b…保護シース
33…分岐接続部
33a、33b…幹線用ケーブル接続部
33c…支線用ケーブル接続部
33e…合成樹脂材料
33f…外装部材
34、35…ケーブル側コネクタ
41…切換えスイッチ(回路切換え手段)
52…逆止ダイオード
66…接続ピン(太陽電池モジュールの出力端)
71、75…コネクタ

Claims (6)

  1. 互いに並べて設置される複数の太陽電池モジュールにより作られる複数の太陽電池パネル、又は前記複数の太陽電池モジュールをユニットにして互いに並べて設置される複数の太陽電池モジュールユニットにより作られる複数の太陽電池パネル、の出力端同士を接続するための太陽電池発電装置用配線器具であって、
    前記各太陽電池パネルの出力を導くための幹線導体及び保護シースを有する幹線ケーブルと、
    前記幹線ケーブルの長手方向中間の複数個所から分岐する複数本の支線ケーブルであって、各々が一端と他端を有し、その一端が前記幹線導体の長手方向中間部に電気的に接続されかつ他端が前記各太陽電池パネルの出力端に電気的に接続される支線導体及び保護シースを有する複数の支線ケーブルと、
    前記幹線ケーブルと各支線ケーブルとの接続部に形成された分岐接続部と、
    を具備し、
    前記分岐接続部の内部で前記幹線ケーブルと支線ケーブルとが電気的に接続されているとともに、
    前記分岐接続部が電気絶縁性で硬質な合成樹脂材料とこの合成樹脂材料の外面に設けられた外装部材を備え、
    前記外装部材は前記保護シースをなした電気絶縁材と融着性がある軟質な電気絶縁材料からなるとともに、外方に一体に突出し柔軟性を有する円筒状の幹線用ケーブル接続部及び支線用ケーブル接続部を有し、
    前記幹線ケーブルは前記幹線用ケーブル接続部に嵌入されてこの嵌入部で前記幹線ケーブルの保護シースと前記幹線用ケーブル接続部とが融着されているとともに、前記支線ケーブルは前記支線用ケーブル接続部に嵌入されてこの嵌入部で前記支線ケーブルの保護シースと前記支線用ケーブル接続部とが融着されていることを特徴する太陽電池発電装置用配線器具。
  2. 請求項1に記載の太陽電池発電装置用配線器具において、
    前記保護シースがビニルシースであり、前記外装部材が軟質塩化ビニルであることを特徴とする太陽電池発電装置用配線器具。
  3. 請求項1に記載の太陽電池発電装置用配線器具において、
    前記分岐接続部に、複数の前記太陽電池モジュール又は複数の前記太陽電池モジュールユニットを直列又は並列に接続可能な回路切換え手段を設けたことを特徴とする太陽電池発電装置用配線器具。
  4. 請求項1に記載の太陽電池発電装置用配線器具において、
    互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュールの夫々の出力、又は前記複数の太陽電池モジュールをユニットにしてなるとともに、互いに並べて設置された複数の太陽電池モジュールユニットの夫々の出力を導く幹線導体を有した幹線ケーブルと、
    前記分岐接続部が、複数の前記太陽電池モジュール又は複数の前記太陽電池モジュールユニットを互いに並列接続する回路を含み、前記回路はこれらに接続される前記太陽電池モジュール又は前記太陽電池モジュールユニットの出力の高出力側から低出力側への電流を防止する逆流防止用ダイオードを含むことを特徴とする太陽電池発電装置用配線器具。
  5. 請求項1から4の内のいずれか1項に記載の太陽電池発電装置用配線器具を具備していることを特徴とする太陽電池発電装置。
  6. 請求項1から4の内のいずれか1項に記載の太陽電池発電装置用配線器具を具備していることを特徴とする太陽電池発電装置の配線構造。
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