JP4044199B2 - 電磁リレーの接点構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流モータ等の制御に用いられる電磁リレーの接点構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電磁石によりプランジャを吸引し、接点の開閉を行う電磁リレーは、従来から各種のものが開発され、広く用いられている。
【0003】
本出願人によるものとしては、平成1年実用新案登録願第42420号(実開平2−133821号公報)に記載のものがある。この電磁リレーは、二組以上のリレーを同一ケース内に組み込んだ形態のもので、常閉側固定接点と対向する可動接触板の接触面に、該可動接触板と略同形の板バネから成る接触子を設けたものである。
【0004】
前記従来の電磁リレーは、このように構成することにより、一方のリレーのプランジャを作動した際の衝撃を他方のリレーの前記接触子が、その弾性力により吸収し、チャタリングの発生を効果的に防止することができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の電磁リレーにおいては、通電した場合、電流は、固定接点→接触子→固定接点の順で流れるので、接触子を通過可能な電流がリレーの電流容量となり、この通過可能な電流は、接触子の板厚と幅によって決定されるため、通電容量が制限され、一定値以上の大電流が流せないという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の問題点を解決したもので、チャタリングの発生を防止しつつ、大電流を流すことが可能な電磁リレーを提供するものである。
【0007】
すなわち、本発明は、端子台(11)の左右に固定された固定接点(4)(4)と、該両固定接点(4)(4)と対向する位置に該両固定接点(4)(4)と接近又は離間する方向に移動可能に設けられた一枚の可動接点板(1)と、該可動接点板(1)の固定接点側中央部に、両端をやや固定接点(4)(4)側に付勢した状態で設けられた弾性金属板(2)と、該弾性金属板(2)の両端に設けられた貫通孔(2a)(2a)にカシメにより固着されて前記弾性金属板(2)の裏面に突起状に突出したカシメ部( 3a )( 3a )を有したリベット状の可動接点(3)(3)とから成り、リレー開状態において可動接点(3)(3)は、固定接点(4)(4)および可動接点板(1)に非接触であり、リレー閉状態において可動接点(3)(3)のカシメ部( 3a )( 3a )が可動接点板(1)の上面に接触することにより、固定接点(4)(4)と可動接点板(1)とが可動接点(3)(3)を介して圧接するようにしたことを特徴とする電磁リレーの接点構造である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。本実施例における電磁リレーは、従来品と同様に複数のリレーを1つのケース(10)内に収納したものである(図1参照)。
【0009】
図2、図3は、内部構造を示すもので、(1)は、端子台(11)内を上下に移動可能に設けられた可動接点板である。該可動接点板(1)は、例えば銅板をプレス加工することにより作製され、銀メッキが施されると共に中央部には段付棒状の絶縁子(9)が貫通している。また、該可動接点板(1)の上面には、薄い燐青銅の板をプレス加工することによって作製された弾性金属板(2)が、両端を上方に付勢した状態にて可動接点板(1)の上面中央部に取り付けられている。
【0010】
前記弾性金属板(2)の両端には、後記する固定接点(4)(4)の中心部と対応する位置に貫通孔(2a)(2a)が設けられていて、該貫通孔(2a)(2a)にはリベット状の可動接点(3)(3)が、その円柱部(3b)(3b)をカシメることにより固着されている。該カシメ部(3a)(3a)は、前記弾性金属板(2)の裏面に突起状に突出しているため、弾性金属板(2)が前記可動接点板(1)方向に一定以上撓むと、可動接点板(1)の上面に接触することができる。
【0011】
前記端子台(11)の上面には、前記リベット状可動接点(3)(3)と対向する位置に固定接点(4)(4)が設けられている。該両固定接点(4)(4)は、下端(接触部)がフランジ状に形成されると共に上端にはネジ部(4a)(4a)が形成されていて、該ネジ部を利用して端子台(11)にナット(14)(14)で固定されると共に各種の負荷(図示しない)を接続することができる。
【0012】
前記弾性金属板(2)の中央上面には、一端を該弾性金属板(2)に当接させると共に他端を前記端子台(11)の上面に当接させてバネ(7)が設けられている。該バネ(7)は、前記可動接触板(1)を下方、すなわち、前記固定接点(4)(4)と前記可動接点(3)(3)の接触を引き剥がす方向に付勢する。
【0013】
前記可動接点板(1)の下方のケース(10)内には、バネ(8)の弾性力によって該可動接点板(1)を前記固定接点(4)(4)方向に押し上げるプランジャ(5)が設けられている。なお、前記バネ(7)の弾性力は、バネ(8)の弾性力に比較して小さく設定されているので、前記可動接点(3)(3)は、前記バネ(8)の弾性力によって、固定接点(4)(4)に一定の接触圧をもって接触し、いわゆる常閉型の接点を形成している。
【0014】
(6)は、前記プランジャ(5)を電磁力で吸引するコイルである。また、(12)は、前記コイル(6)の側面に設けられたヨークである。さらに(18)は、前記ヨーク(12)の下面に固着され、前記プランジャ(5)が一定以上下降しないように制限するためのストッパである。そして、前記コイル(6)、ヨーク(12)およびストッパ(18)は、プレート(13)を介してネジ(16)(16)によってケース(10)内部に固定されている。
【0015】
なお(15)は、前記ケース(10)と端子台(11)とを結合するネジである。また(17)は、前記コイル(6)に接続されたリード線である。
【0016】
次に、本発明の作動について説明する。本発明の電磁リレーは、コイル(6)に通電しない状態では、図2および図3(a)に示す如く、バネ(8)の弾性力によってプランジャ(5)が押し上げられているので、可動接点板(1)も復元バネ(7)の弾性力に抗して上方に押し上げられ、可動接点(3)(3)は、下部の可動接点板(1)と上部の固定接点(4)(4)に挟まれた状態にて、一定の接触圧で圧接している。
【0017】
この状態で、両固定接点(4)(4)に接続された負荷(例えばバッテリやモータ)に通電すると、電流は、固定接点(4)から可動接点(3)へと流れる。このとき、可動接点(3)は、そのカシメ部(3a)が可動接点板(1)の上面に接触しているため、電流の一部は前記カシメ部(3a)を介して可動接点板(1)に流れる。すなわち、電流は、可動接点板(1)と前記弾性金属板(2)とに分散して流れるので、従来の電磁リレーに比較して大電流を流すことが可能であり、出願人の実験によれば、従来品の1.3倍の通電が可能である。
【0018】
また、本発明の電磁リレーは、従来品と同様に弾性金属板(2)の弾性力によって衝撃や振動が吸収されるため、例えば、一方のリレーのプランジャを作動した際の衝撃で他方のリレーの接点がチャタリングを起こすことを効果的に防止することができる。この時、一時的に前記カシメ部(3a)(3a)と可動接点板(1)とが離れ、弾性金属板(2)だけで通電状態が維持されることが考えられるが、この時間は非常に短時間であり、実使用上、問題ないレベルのものである。
【0019】
なお、コイルに通電し、電磁力によってプランジャ(5)がバネ(8)の弾性力に抗して吸引されると、図3(b)に示すように、バネ(7)の弾性力によって可動接点板(1)が押し下げられ、固定接点(4)(4)と可動接点(3)(3)とが離れるので、接点は開放される。
【0020】
また、上記実施例においては、複数の電磁リレーを1つのケース内に収納した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば1つの電磁リレーを1つのケース内に収納した場合においても適用可能であることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係る電磁リレーは、以上のような構成のため、チャタリングの発生を効果的に防止しつつ、大電流を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 固定接点と可動接点の接触状況を示す図2の部分拡大図であり、(a)は接点の接触時、(b)は接点の開放時を示す。
【符号の説明】
1………可動接点板
2………弾性金属板
2a………貫通孔
3………可動接点
3a………カシメ部
3b………円柱部
4………固定接点
4a………ネジ部
5………プランジャ
6………コイル
7………バネ
8………バネ
9………絶縁子
10………ケース
11………端子台
Claims (1)
- 端子台(11)の左右に固定された固定接点(4)(4)と、該両固定接点(4)(4)と対向する位置に該両固定接点(4)(4)と接近又は離間する方向に移動可能に設けられた一枚の可動接点板(1)と、該可動接点板(1)の固定接点側中央部に、両端をやや固定接点(4)(4)側に付勢した状態で設けられた弾性金属板(2)と、該弾性金属板(2)の両端に設けられた貫通孔(2a)(2a)にカシメにより固着されて前記弾性金属板(2)の裏面に突起状に突出したカシメ部( 3a )( 3a )を有したリベット状の可動接点(3)(3)とから成り、リレー開状態において可動接点(3)(3)は、固定接点(4)(4)および可動接点板(1)に非接触であり、リレー閉状態において可動接点(3)(3)のカシメ部( 3a )( 3a )が可動接点板(1)の上面に接触することにより、固定接点(4)(4)と可動接点板(1)とが可動接点(3)(3)を介して圧接するようにしたことを特徴とする電磁リレーの接点構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04101698A JP4044199B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電磁リレーの接点構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04101698A JP4044199B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電磁リレーの接点構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11224581A JPH11224581A (ja) | 1999-08-17 |
JP4044199B2 true JP4044199B2 (ja) | 2008-02-06 |
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JP04101698A Expired - Lifetime JP4044199B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電磁リレーの接点構造 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-02-09 JP JP04101698A patent/JP4044199B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102543588A (zh) * | 2010-10-15 | 2012-07-04 | Ls产电株式会社 | 电磁切换设备 |
US8729986B2 (en) | 2010-10-15 | 2014-05-20 | Lsis Co., Ltd. | Electromagnetic switching device |
CN102543588B (zh) * | 2010-10-15 | 2014-10-15 | Ls产电株式会社 | 电磁切换设备 |
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JPH11224581A (ja) | 1999-08-17 |
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