JP4043730B2 - 電源回路 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、電子機器の電源回路に補助電源として利用されている容量性素子からの電荷流出を抑制する電源回路に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
最近、電子機器の電源回路には、主電源である電池の他に、補助電源として容量性素子が接続されており、電池で前記容量性素子を充電しておき、前記容量性素子に充電した充電電荷で電子機器に電力供給を行うようになっている。
【0003】
この種の電源装置の一例が特開平11−252807号公報に開示されている。特開平11−252807号公報に開示された電源装置は、直流電流源と、前記直流電流源から出力される電流をスイッチングするスイッチング手段と、前記スイッチング手段によりスイッチングされた電流を平滑化し、その平滑化した電流を充電対象に供給する出力手段と、前記直流電流源から発生される電圧と前記充電対象の電圧との電圧差に基づき、前記出力手段から出力する平均電流を一定とするように前記スイッチング手段を制御する制御手段とが備えられている。
【0004】
前記特開平11−252807号公報に開示された電力供給装置は、直流電流源と、前記直流電流源から出力される電流をスイッチングするスイッチング手段と、前記スイッチング手段によりスイッチングされた電流を平滑化し、その平滑化した電流を充電対象に供給する出力手段と、前記出力手段からの電力を受ける容量性素子とが回路を介して接続されている。
【0005】
ところで、前記直流電源としては、リチウム電池等の乾電池が用いられており、この電池の電荷は消費されて減少するものであるから、その電荷が消費された場合には、電池を再充電するか、新たな電池に交換する必要がある。
【0006】
電池を再充電する、又は新たな電池に交換する場合には、電池を電子機器から取り外すこととなり、電池と電子機器の電源回路とは電気的に遮断される。
【0007】
一方、電池を取り外した後も、容量性素子には電荷が残留しているため、その電荷が流出して電子機器が誤作動し、不慮の事故を引き起こす可能性がある。
【0008】
この問題を解決するため、容量性素子に残留する電荷を放電する専用の放電回路を設けることが考えられる。しかし、このような構成では、新しい或いは満充電された電池を接続した際に、まず電池により容量性素子が充電されることになるので、電池の容量がこの充電電荷分だけ無駄に消耗されてしまう。加えて、容量性素子は電気容量が大きく充電に比較的時間を要するので、電池交換後に機器が使用可能な状態となるまでの起動時間が長くなるという問題点がある。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、電子機器の電源回路に補助電源として利用されている容量性素子を有する電源回路において、容量性素子の残存電荷を有効利用し、電子機器が安全かつ迅速に起動できる電源回路を得ることを目的とする。
【0010】
【発明の目的】
本発明は、電子機器の電源回路に補助電源として利用されている容量性素子からの電荷流出を抑制し、かつ電池交換後の起動時間を短縮する電源回路を得ることを目的とする。
【0011】
【発明の概要】
前記目的を達成するため、本発明に係る電源回路は、補助電源として機能する蓄電性素子を有し、該容量性素子に接続された負荷に電力供給がなされる電源回路であって、前記電源と前記容量性素子との間に設けられた第1のスイッチ手段と、前記容量性素子と前記負荷との間に設けられた第2のスイッチ手段と、前記電源の電圧を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号に基づいて前記2つのスイッチ手段のオンオフ制御を行なう制御手段とからなり、前記制御手段は、前記2つのスイッチ手段をオンして前記容量性素子の充電及び前記負荷への電力供給を行なうとともに、前記検出手段が前記電源の電圧が第1の所定電圧値以下になったことを検出した場合は、前記2つのスイッチ手段をオフして前記容量性素子と前記電源及び前記負荷との間を電気的に絶縁すること、及び前記第1、第2のスイッチ手段はMOSFETであり、それぞれの寄生ダイオードの順方向が前記容量性素子へ向かうように接続されていることを特徴とする。
【0012】
また前記検出手段は、前記電源の電圧の他に前記容量性素子の電圧を検出し、前記制御手段は、第1のスイッチ手段をオンして、前記容量性素子の充電を開始して前記容量性素子の電圧が第2の所定電圧値以上になったとき前記第2のスイッチ手段をオンするとともに、前記第2のスイッチ手段をオンした後に前記電源電圧が第1の所定値以下になった場合は、前記第1、第2のスイッチ手段をオフさせることが望ましい。
【0014】
また前記第1のスイッチ手段と前記容量性素子との間に第3のスイッチ手段を有し、前記制御手段は前記第3のスイッチ手段をスイッチング制御して前記容量性素子を間欠充電することが望ましい。
【0015】
前記容量性素子は、電気2重層コンデンサであることが望ましい。
【0016】
また前記電源から前記容量性素子への過電流を阻止する電流制限素子を設けてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る電源回路の主要構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、電源回路100は、電源5と負荷3、4との間に接続される。この電源5は主電源であり、たとえばリチウム電池等の一次電池又は二次電池、直流電源等が用いられる。
【0020】
電源回路100は、DC/DCコンバータ6のスイッチング動作により負荷3に電力供給を行う機能と、容量性素子8の充電電荷で負荷4に電力供給を行う機能とを有している。ここに、DC/DCコンバータ6のスイッチング動作とは、DC/DCコンバータ6を連続してON/OFF動作させることを意味する。負荷2は、LED(電源低電圧警告表示用の発光ダイオード)であり、この負荷2はバックアップ電源13から給電される。
【0021】
DC/DCコンバータ6は逆流防止素子9を介して電源5に接続されており、容量性を有していないため電源5から切離した際に、負荷が誤動作する恐れはない。
【0022】
また容量性素子8は、逆流防止素子9、スイッチ(第1のスイッチ手段)SW1、電流制限素子10、スイッチ(第3のスイッチ手段)SW3を介して電源5に接続され、さらにスイッチ(第2のスイッチ手段)SW2を介して負荷4に接続される。スイッチ(第3のスイッチ手段)SW3は、DC/DCコントローラ7により制御され、DC/DCコントローラ7、スイッチSW1、SW2はマイコン1によって制御される。なお、容量性素子8は、電気2重層コンデンサが用いられている。
【0023】
マイコン1は、負荷2,3及び4の動作制御、DC/DCコンバータ6及びDC/DCコントローラ7の制御、スイッチSW1,SW2の制御など、本電源回路100における動作を統括制御するものである。マイコン1には、電源5の電圧をモニタするためのA/D変換器11および容量性素子8の端子電圧をモニタするためのA/D変換器12が接続されている。さらに、マイコン1には、電子機器が使用される際にオン側に操作されるメインスイッチ14およびバックアップ電源13が接続されており、電子機器が待機状態(メインスイッチ14がオフ状態)、あるいは電源5が抜かれた状態であっても、バックアップ電源13から給電されて常時動作可能な状態に維持されている。また、DC/DCコントローラ7は、マイコン1による制御のもとで、スイッチSW3をオンオフ制御して、電流制限素子10を介して電源5から供給される電流により容量性素子8を充電する。
【0024】
A/D変換器11は前記電源5の電圧を検出する検出手段を構成し、A/D変換器12は前記容量性素子8の電圧を検出する検出手段を構成している。なお、A/D変換器11とA/D変換器12とを2台設置したが、1台のAD変換器を時間分割して用い、1台のA/D変換器で前記電源5の電圧と前記容量性素子8の電圧とを切替えて検出するようにしてもよいものである。
【0025】
マイコン1およびDC/DCコントローラ7は、A/D変換器11とA/D変換器12からの検出信号に基づいて前記2つのスイッチSW1、SW2、SW3のオンオフ制御を行なう制御手段を構成している。マイコン1は、前記2つのスイッチSW1、SW2をオンして容量性素子8の充電および前記負荷3、4への電力供給を行なうとともに、A/D変換器11が電源5の電圧が終止電圧(第1の所定電圧値)以下になったことを検出した場合は、前記2つのスイッチSW1、SW2をオフして前記容量性素子8と電源5及び前記負荷2、3、4との間を電気的に絶縁する。ここに、終止電圧とは、負荷側に電力供給するための最低電圧値を意味する。
【0026】
またマイコン1は、A/D変換器12の検出信号に基づいてスイッチSW1をオンして、前記容量性素子8の充電を開始し、前記容量性素子8の電圧が所定の閾値以上になったとき前記スイッチSW2をオンする。またマイコン1は、DC/DCコントローラ7にスイッチSW3のスイッチング制御を行なわせて、容量性素子8を間欠充電する。ここに、DC/DCコントローラ7によるスイッチSW3のスイッチング制御とは、DC/DCコントローラ7でスイッチSW3を連続してON/OFF動作させることを意味する。ここに、閾値は負荷4の動作最小電圧(>終止電圧)に設定している。
【0027】
さらに、マイコン1は、前記スイッチSW2をオンした後に前記電源5の電圧が終止電圧以下になった場合は、前記2つのスイッチSW1、SW2をオフさせる制御を行う。
【0028】
図1に示す電源回路100の動作を図2に基いて説明する。図2は電源回路100におけるマイコン1の制御動作フローチャートである。ステップS1において、メインスイッチ14がONしているか否か、再起動であるか否かが判定される。ここに、再起動とは、終止電圧検出やA/D変換器11の入力がなかったことによって電気的に0FF処理が行われた場合、メインスイッチ14はメカ的にONの位置のままであるためにメインスイッチ14を一度OFFして再度ONすることを意味する。
【0029】
ステップS2において、メインスイッチ14がONしていることが検出された場合に、マイコン1はA/D変換器11の出力値を読み込んで電源5の電源電圧を検出する(ステップS3)。
【0030】
このステップS3においては、マイコン1は、A/D変換器11の出力≦終止電圧の関係を判別し、A/D変換器11の出力が終止電圧(第1の所定値)よりも大きければ、ステップS5の処理に進む。
【0031】
またA/D変換器11の出力が終止電圧以下ならば、A/D変換器11の出力>0Vか否かを判別し、A/D変換器11の出力が0Vより大きければ、電源5が装填されていると判断し、マイコン1はLED(負荷2)を点滅して電源5が低電圧であることを警告し、ステップS4に処理を進める。一方、マイコン1はA/D変換器11の出力が0Vである場合には電源5が抜かれていると判断して、前記低電圧警告表示の処理をスキップしてステップS4に処理を進め、A/D変換器11をOFF状態に維持し、いわゆる低消費電力モードで動作する待機状態となる。
【0032】
ステップS3において、マイコン1は、A/D変換器11の出力が終止電圧より大きいと判断した場合(ステップS3:YES)には、ステップS5に処理を進める。
【0033】
ステップS5では、マイコン1は、電源投入を確認して低消費電力モードから通常の動作モードに移行する。また、このとき、LED(負荷2)の点滅により前記低電圧警告表示の処理を行っていた場合には、この低電圧警告表示処理を停止する。次に、容量性素子8の電源入力側のスイッチSW1をONし、かつDC/DCコンバータ6及びDC/DCコントローラ7によるスイッチSW3のスイッチング動作を起動させる(ステップS6)。DC/DCコンバータ6が起動すると、図1の負荷3に電力供給が行われる。
【0034】
マイコン1は、継続してA/D変換器11で電源電圧値の検出を行なっており、検出電圧が所定の終止電圧、すなわちマイコン1を含めた負荷側に電力供給するための最低電圧値に達しているか否かを判断する(ステップS7)。
【0035】
そして、電源5の電源電圧が終止電圧に達している場合には、各部の動作を終了させる(ステップS13)。
【0036】
一方、電源電圧が終止電圧よりも大きいと判断した場合には、ステップS8の処理に移行する。
【0037】
この場合、マイコン1はA/D変換器12をONして容量性素子8の充電電圧レベルをチェックする(ステップS8)。A/D変換器12は、容量性素子8の充電電圧を検出信号として出力するものであり、マイコン1は、A/D変換器12の出力値を読み込んで、容量性素子8の充電電圧が所定の閾値(第2の所定値)に達したか否かを検出する(ステップS8)。
【0038】
ステップS9において、マイコン1は容量性素子8の充電電圧レベルが前記閾値(第2の所定値)に達していない場合には容量性素子8の充電を継続させる(ステップS8:NO)。前記閾値は負荷4の動作最小電圧(>終止電圧)に設定しており、これに到達するまでは、スイッチSW2はオフ状態であり、電源5および容量性素子8は、負荷4と接続されない。
【0039】
ステップS9において、マイコン1は容量性素子8の充電レベルが閾値すなわち、負荷4の動作最小電圧に達したと判断した場合には容量性素子8の電力出力側のスイッチSW2をONし、電源5と容量性素子8とによる電力供給を図1の負荷4に対して開始する(ステップS10)。これにより、全ての負荷3、4に対して電力が供給され、電子機器の通常の使用状態の動作がなされる(ステップS11)。
【0040】
またマイコン1は、マイコン1のメインスイッチ14がOFFされたか否かを検出する(ステップS12)。
【0041】
そして、マイコン1は、メインスイッチ14がON状態に維持される限りステップS7からステップS12までの処理を繰り返し実行し、メインスイッチ14がOFFされた場合には、スイッチSW1、SW2、DC/DCコンバータ6及びDC/DCコントローラ7、A/D変換器11、12をOFF状態に切替え、負荷3、4への電力供給を完全に停止させる(ステップ13)。スイッチSW1、SW2がオフされることで、容量性素子8は、他の回路から絶縁され、他の回路への流出が防止されて容量性素子8内の電荷が保持される。
【0042】
次に、電子機器の使用中(ステップS7〜S12を繰り返し処理している間)に電源5が取り出された場合を説明する。電源5が取り出されたことによりA/D変換器11の出力は終止電圧値(第1の所定値)を下回ることになるので、通常の使用で電源5の電圧が終止電圧に達した場合と同様に、ステップS7からステップS13に処理を進め、スイッチSW1、SW2をOFF状態にすることで、容量性素子8は他の回路から絶縁され、他の回路への流出が防止されて容量性素子8内の電荷が保持される。
【0043】
図3は、本発明の実施形態に係る電源回路200における他の実施形態の主要構成を示すブロック図である。図3においては、図1に示す実施形態の電源回路100と同じ構成に関しては同一の符号を付す。図3における逆流防止素子9としてのダイオード、電流制限素子10として制限抵抗をそれぞれ用いており、これらをダイオード9、制限抵抗10として表記する。ダイオード9は、電源5が誤って充電されてしまうことを防止する。
【0044】
電圧検出器(図1のA/D変換器11に対応する)111のVin端子にはダイオード9を介して電源5に接続するプラス端子Vinが接続され、電圧検出器111のGND端子はグランド電位に接続されている。また電圧検出器111のVo端子にはトランジスタ15のエミッタが接続され、トランジスタ15のコレクタが抵抗17aを介してマイコン1の入力端子に接続され、かつトランジスタ15のコレクタが抵抗17bを介してグランド電位に接続されている。またトランジスタ15のベースとエミッタとの間に抵抗18aが接続され、かつトランジスタ15のベースは抵抗18bを介して導電型の異なるトランジスタ16のコレクタに接続されている。またトランジスタ16のベースとエミッタとの間に抵抗19aが接続され、トランジスタ16のエミッタがグランド電位に接続され、トランジスタ16のベースが抵抗19bを介してマイコン1の制御端子に接続されている。
【0045】
したがって、マイコン1から制御信号がトランジスタ16のベースに入力すると、トランジスタ16がONし、これによりトランジスタ15をONする。これに伴って、電圧検出器111が検出した電源5の電源電圧に関する検出信号がマイコン1の入力端子に入力する。
【0046】
マイコン1は、電圧検出器111からの出力信号に基いて電源5の電源電圧を検出し、その電圧が終止電圧値(第1の所定値)に達していれば、起動信号をDC/DCコンバータ6に出力する。
【0047】
DC/DCコンバータ6は、そのVcc端子が、電源5に接続するプラス端子Vinに接続され、G端子がグランド電位に接続される。またDC/DCコンバータ6のVcc端子とグランド電位との間にはコンデンサ20a、20bが接続されている。またDC/DCコンバータ6のEBL端子はマイコン1の出力端子に接続されており、マイコン1からの前記起動信号に基いてスイッチング動作を開始する。またDC/DCコンバータ6のSW端子には、ダイオード21a、インダクタ21d、コンデンサ21b、21cからなる平滑回路が接続され、その平滑回路の出力側に負荷3が接続される。
【0048】
したがって、DC/DCコンバータ6はマイコン1からの起動信号に基いてスイッチング動作を行い、SW端子から供給用の電力を出力し、その電力は平滑回路で平滑され、マイコン1で制御される負荷(抵抗)3に供給される。
【0049】
電圧検出器(図1のA/D変換器12に対応する)112のVin端子には容量性素子8のプラス端子が接続され、電圧検出器112のGND端子はグランド電位に接続されている。また電圧検出器112のVo端子にはトランジスタ22のエミッタが接続され、トランジスタ22のコレクタが抵抗24aを介してマイコン1の入力端子に接続され、かつトランジスタ22のコレクタが抵抗24bを介してグランド電位に接続されている。またトランジスタ22のベースとエミッタとの間に抵抗23aが接続され、かつトランジスタ22のベースは抵抗23bを介して導電型の異なるトランジスタ25のコレクタに接続されている。またトランジスタ25のベースとエミッタとの間に抵抗26aが接続され、トランジスタ25のエミッタがグランド電位に接続され、トランジスタ25のベースがマイコン1の制御端子に抵抗26bを介して接続されている。
【0050】
したがって、マイコン1から制御信号がトランジスタ25のベースに入力すると、トランジスタ25がONし、これによりトランジスタ22をONする。これに伴って、電圧検出器112が検出した容量性素子8の充電電圧の検出信号がマイコン1の入力端子に入力する。
【0051】
トランジスタ27とPチャネル型の電界効果型トランジスタ(MOSFET)28と、抵抗29a、29b、30とは、図1のスイッチSW1に対応している。トランジスタ27は、ベースが抵抗29bを介してマイコン1の制御端子に接続され、トランジスタ27のベースとエミッタとの間に抵抗29aが接続され、トランジスタ27のエミッタはグランド電位に接続されている。またMOSFET28のゲートがトランジスタ27のコレクタに接続され、MOSFET28のドレーンが、電源5に接続するプラス端子Vinに接続され、MOSFET28のソースが抵抗30を介してトランジスタ27のコレクタに接続されるとともに、DC/DCコントローラ7のVin端子に接続され、DC/DCコントローラ7のVin端子がコンデンサ31a、31bを介してグランド電位に接続されている。
【0052】
またトランジスタ37とPチャネル型の電界効果型トランジスタ(MOSFET)38と、抵抗40、39a、39bとは、図1のスイッチSW2に対応している。トランジスタ37は、ベースが抵抗39aを介してマイコン1の制御端子に接続され、トランジスタ37のベースとエミッタとの間に抵抗39bが接続され、トランジスタ37のエミッタはグランド電位に接続されている。またMOSFET38のゲートがトランジスタ37のコレクタに接続され、MOSFET38のソースが抵抗40を介してトランジスタ37のコレクタに接続されるとともに、MOSFET38のソースが容量性素子8のプラス端子に接続されている。またMOSFET38のドレーンが、マイコン1で制御される負荷(抵抗)4の一端に接続され、負荷(抵抗)4の他端がグランド電位に接続されている。
【0053】
またPチャネル型の電界効果型トランジスタ(MOSFET)32と、ダイオード33とは、図1のスイッチSW3に対応している。MOSFET32のゲートがDC/DCコントローラ7のPgate端子に接続され、MOSFET32のソースがDC/DCコントローラ7のSENSE端子に接続されるとともに、MOSFET32のソースがDC/DCコントローラ7のVin端子に電流制限抵抗10を介して接続されている。またMOSFET32のドレーンはダイオード33を介してグランド電位に接続されている。
【0054】
またMOSFET32のドレーンは、インダクタ34、コンデンサ35a、35bからなる平滑回路を介して容量性素子8が接続される。またDC/DCコントローラ7のFB端子は抵抗36bを介してグランド電位に接続されるとともに、抵抗36aを介して容量性素子8のプラス端子に接続される。
【0055】
さらにMOSFET28、38は、図3に示すように、それぞれ寄生ダイオード28a、38aの順方向の向きが容量性素子8に向う方向となるように接続されている。したがって、MOSFET28、38がオフしているとき、容量性素子8から見れば、容量性素子8から電荷が流れようとしても、寄生ダイオード28a、38aは容量性素子8の電荷に対して逆バイアスされることになるため、容量性素子8から電荷が寄生ダイオード28a、38aを通って放電することが防止される。
【0056】
図3において、マイコン1から制御信号がトランジスタ27のベースに入力すると、トランジスタ27がONし、これに伴ってMOSFET28がONし、電源5から電力がDC/DCコントローラ7のVin端子に入力する。
【0057】
ここで、マイコン1が、メインスイッチ14がOFFからONに切替わった場合で電源投入を確認した場合には、マイコン1はDC/DCコントローラ7のEBL端子に起動信号を出力する。
【0058】
マイコン1は、電圧検出器112からの出力信号に基づいて容量性素子8の充電電圧を検出し、その電圧が閾値に達していなければ充電を継続して行い、閾値に達していればMOSFET38をONする。
【0059】
DC/DCコントローラ7は、マイコン1からの起動信号に基いてPgate端子からMOSFET32に制御信号を出力する。これに伴ってMOSFET32がスイッチング動作を開始し、DC/DCコントローラ7から電源5の電力が前記平滑回路を介して容量性素子8に入力し、これにより容量性素子8がスイッチSW3のスイッチング動作に連動して間欠充電される。
【0060】
容量性素子3の充電電圧が閾値に達してマイコン1から制御信号がトランジスタ37のベースに入力すると、トランジスタ37がONし、これに伴ってMOSFET38がONし、容量性素子8からの充電電荷が負荷4側に流出し、容量性素子8の充電電荷と電源5の出力で負荷4に電力供給が行われる。
【0061】
図3に示す電源回路100の動作は図2のフロートチャートに従って動作する。
【0062】
以上のように、電源(電池)5を電子機器から取り外して電子機器の電源回路には容量性素子8が存在していたとしても、容量性素子8の電源入力側と電力出力側とに設けたスイッチSW1、SW2で容量性素子8から電荷が負荷側に流出することが阻止することができ、容量性素子8からの電荷で負荷が誤動作することを防止することができる。
【0063】
さらに容量性素子8に残留する電荷を放電する専用の放電回路を設けないため、容量性素子8に残留する電荷を無駄に放電することがなく、電池交換を行って再起動させる場合に容量性素子8からの自然放電分のみを充電すればよく、瞬時に容量性素子をフル充電状態まで充電することができ、電子機器の使用効率を向上させることができるばかりでなく、回路規模の増加とコストの増加を防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子機器の電源回路に補助電源として利用されている容量性素子からの電荷流出を抑制することができ、かつ電池交換後の起動時間を短縮する電源回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電源回路を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施形態に係る電源回路におけるマイコンの制御動作フローチャートである。
【図3】本発明の他の実施形態に係る電源回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 マイコン
2 3 4 負荷
5 電源
6 DC/DCコンバータ
7 DC/DCコントローラ
8 容量性素子
9 逆流防止素子(ダイオード)
10 電流制限素子(電流制限抵抗)
11 12 A/D変換器
SW1 SW2 SW3 スイッチ
27 37 トランジスタ
28 38 Pチャネル型電界効果型トランジスタ(MOSFET)
111 112 電圧検出器
Claims (5)
- 補助電源として機能する容量性素子を有し、該容量性素子に接続された負荷に電力供給がなされる電源回路であって、
電源と前記容量性素子との間に設けられた第1のスイッチ手段と、前記容量性素子と前記負荷との間に設けられた第2のスイッチ手段と、
前記電源の電圧を検出する検出手段と、
前記検出手段からの検出信号に基づいて前記2つのスイッチ手段のオンオフ制御を行なう制御手段とからなり、
前記制御手段は、前記2つのスイッチ手段をオンして前記容量性素子の充電及び前記負荷への電力供給を行なうとともに、前記検出手段が前記電源の電圧が第1の所定電圧値以下になったことを検出した場合は、前記2つのスイッチ手段をオフして前記容量性素子と前記電源及び前記負荷との間を電気的に絶縁すること、及び
前記第1、第2のスイッチ手段はMOSFETであり、それぞれの寄生ダイオードの順方向が前記容量性素子へ向かうように接続されていることを特徴とする電源回路。 - 請求項1記載の電源回路であって、
前記検出手段は、前記電源の電圧の他に前記容量性素子の電圧を検出し、
前記制御手段は、第1のスイッチ手段をオンして、前記容量性素子の充電を開始して前記容量性素子の電圧が第2の所定電圧値以上になったとき前記第2のスイッチ手段をオンするとともに、前記第2のスイッチ手段をオンした後に前記電源電圧が第1の所定値以下になった場合は、前記第1、第2のスイッチ手段をオフさせることを特徴とする電源回路。 - 請求項1記載の電源回路において、
前記第1のスイッチ手段と前記容量性素子との間に第3のスイッチ手段を有し、前記制御手段は前記第3のスイッチ手段をスイッチング制御して前記容量性素子を間欠充電することを特徴とする電源回路。 - 請求項1記載の電源回路において、
前記容量性素子は、電気2重層コンデンサであることを特徴とする電源回路。 - 請求項1記載の電源回路において、
前記電源から前記容量性素子への過電流を阻止する電流制限素子を設けたことを特徴とする電源回路。
Priority Applications (1)
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