JP4043715B2 - ゴンドラ棚ディスプレイシステム - Google Patents

Description

【０００１】
（発明の分野）
本発明は、一般に、垂直にスロットを付け間隔を開けて配置された一対の直立材（ｕｐｒｉｇｈｔｓ）または標準材（ｓｔａｎｄａｒｄｓ）を含む商業用ディスプレイ台で使用するための棚アセンブリに関する。さらに具体的には、本発明は、これらの棚に商品をディスプレイし、押し、そして仕切るための改良した機構に関する。
【０００２】
（発明の背景）
小売店場所（例えば、薬局、食料品店および玩具店）では、商品を保存するためおよび商品を消費者にディスプレイするための両方のために、多量の棚付けをする必要がある。この棚付けは、費用が少なく、設置が簡単で、多量の品目を整理しディスプレイできなければならない。これらの要件を満足させるために、多くの小売店場所では、ゴンドラ商品ディスプレイ棚システムを使用している。ゴンドラ商品ディスプレイ棚システムは、典型的には、スロット付きゴンドラ直立材に取り付けた長い金属製ゴンドラ式商品ディスプレイ棚を使用する。これらのシステムは、迅速かつ安価に組み立てることができ、小売店で広く使用されている。従来の棚システムのそれ以上の詳細は、米国特許第４，９３４，６４５号、「Ｓｈｅｌｖｉｎｇ Ａｓｓｅｍｂｌｙ」で説明されており、その内容は明確に、本明細書中で参考として援用されている。
【０００３】
これらの棚の商品は、商品が消費者に見えてかつ手が届くように、棚の前方に置かれていることが望ましい。それゆえ、商品が棚から取り除かれるにつれて、残りの商品を棚の前方へと押すことが有利である。ディスプレイ棚の商品を隔離するために、仕切りパネルまたは仕切りを含むこともまた、望ましい。
【０００４】
従来のゴンドラ商品ディスプレイ棚は、商品をディスプレイ棚の前方へと押すために、または商品を仕切るために、押し装置または仕切りを使用している。これらの押し装置または仕切りは、これらがこの棚を捻ったり曲げたりまたは棚から落ちないように、棚に連結されている。この押し装置または仕切りは、押し装置の前方近くの舌部（これは、この棚の前方近くのレールにある溝部と噛み合う）により、棚に連結され得る（米国特許出願第４８３０２０１号を参照；また、欧州特許出願第０４５４５８６号を参照）。
【０００５】
しかしながら、この配列は、時には、充分ではない。もし、この舌部が、この押し装置または仕切りの底面に位置しているなら、この押し装置または仕切りは、前後（ｂａｃｋ−ｔｏ−ｆｒｏｎｔ）に回転したり横に傾き得る（言い換えれば、横方向に揺り動き得る）。もし、この舌部と溝部の関係が、この押し装置または仕切りの前面に位置しているなら、この押し装置または仕切りは、依然として、前後に回転し得るか、またはそれがこの棚の前方にもはや垂直ではないように回転し得る。
【０００６】
これらの問題の従来の１解決法は、この滑り装置または仕切りの後部を、ボルトまたは類似の固定装置で、この棚の後部に留めることを包含する。この解決法には、この棚の後部近くに、適切な穴が位置している必要がある。さらに、この解決法は、この押し装置または仕切りが、この棚に沿って側方に滑ることを防止する。それゆえ、もし、例えば、異なるサイズの商品をディスプレイするために、この押し装置または仕切りの間の間隔を調節する必要があるなら、使用者は、このボルトを取り外し、このプッシャー装置または仕切りを新しい位置に滑らせ、次いで、このボルトを再び取り付けしなければならない。このような労働集約的な操作は、小売店場所では、好ましくない。
【０００７】
この問題の別の従来の解決法は、この棚の背面近くに、第一の溝付きレールと平行に、第二の溝付きレールを含めることを包含する。この解決法は、もし、２本の平行な溝上の押し装置または仕切りが片手だけで側方に押されるなら、それが結び付いたり動かなくなるおそれがある（言い換えれば、それが真っ直ぐになるまで、滑らなくなる程度に誤整列する）ので、望ましくない。
【０００８】
それゆえ、本発明の目的は、既存のゴンドラ商品ディスプレイ棚と共に使用するための改良型プッシャー／仕切りシステムである。本発明のさらなる目的は、低価格の押しおよび仕切り装置である。本発明の別の目的は、商品を押しかつ仕切るための一体型装置である。本発明のさらなる目的は、棚システムにさらに容易に取り付けられる押し装置にある。
【０００９】
（発明の要旨）
上記問題点は、本発明に従って、添付の特許請求の範囲の請求項１または請求項１０で規定されるような、商品の品目を整理しディスプレイする装置により、解決される。
【００１０】
（好ましい実施態様の詳細な説明）
図１を参照すると、本発明の好ましい実施態様は、種々の棚構造体（例えば、棚フレーム２５または標準ディーラー棚４０）と共に使用され得る。棚フレーム２５は、バッククロスレール２２、サイドレール２４、サイドレール２６およびフロントクロスレール７０を包含する。ゴンドラブラケット２８は、スロット付き直立材または標準材（図示せず）に接続する。具体的には、タブ３２および３４は、この直立材のスロットに嵌め込まれる。この直立材は、典型的には、後壁に装着される。同様に、ディーラー棚４０は、棚４０をスロット付き直立材（図示せず）に装着するために、ゴンドラブラケット（図示せず）を包含する。ディーラー棚４０は、前部４１および後部４２を包含する。
【００１１】
棚フレーム２５を参照すると、フロントレール７０には、ディスプレイレール１７８が固着されている。同様に、ディーラー棚４０の前部４１には、ディスプレイレール１７８が固着されている。ディスプレイレール１７８は、レール棚面１８３およびレール溝面１８４を包含する。溝面１８４は、溝（これは、図１では図示していない）を包含し、これは、ディスプレイレール１７８の長さに伸長している。ディスプレイレール１７８はまた、リッジまたは舌部１８０をも包含し、これは、ディスプレイレール１７８の長さに沿って伸長している。ディスプレイレール１７８は、さらに、溝部１８６を包含し、この溝部には、ディスプレイレール１７８の長さに沿って延びる透明プラスチック製パネル（図示せず）が挿入され得る。
【００１２】
本発明は、商品を整理しおよび／またはそれをディスプレイ部の前方へと押すために、種々の商品ディスプレイ部の１種またはそれ以上（例えば、プッシャーエンド装置１５０、プッシャー仕切り１５２またはプッシャー１５４）を包含し得る。
【００１３】
プッシャーエンド装置１５０は、左側仕切りであり、これは、透明パネル１６０、側面パネル１６２、弾力性金属リボン細長片１６４、基部パネル１６６および滑り装置またはプッシャー１６８を包含する。パネル１６０およびパネル１６２は、商品の位置を制御する。
【００１４】
金属リボン細長片１６４の縁部１７０は、基部パネル１６６の凹部１７２を経由して、基部パネル１６６に取り付けられている。この金属リボン細長片は、巻き付けられ、滑り装置またはプッシャー１６８の２枚の平行パネル１７１、１７３により保持されている。金属リボン細長片１６４は、この滑り装置を、矢印１７４の方向に引く。このディスプレイ部から商品（図示せず）が取り除かれると、この滑り装置は、残りの商品を、棚アセンブリ２０およびパネル１６０の前方へと滑らせる。プッシャーエンド装置１５０は、前部１５１および後（ｒｅａｒ ｏｒ ｂａｃｋ）部１５９を包含する。プッシャー１６８とパネル１６０との間の領域は、商品ディスプレイ面１９８を規定している。パネル１６０および基部１６６の合流部は、前面１９９を規定している。
【００１５】
プッシャーエンド装置１５０の基部１６６は、ディスプレイレール１７８の舌部１８０と噛み合うための溝部１７６を包含する。基部１６６はまた、リッジまたは舌部１８２を包含し、これは、ディスプレイレール１７８の表面１８４にある溝部（図１では図示せず）と噛み合うために、基部１６６から伸長している。基部１６６は、底面１９７を包含し、これに沿って、溝部１７６の縁部が伸長している。
【００１６】
プッシャーエンド装置１５０は、以下の様式で、レール１７８に挿入される。まず、プッシャーエンド装置１５０は、レール１７８の上に保持され、そしてこのプッシャーエンド装置の前部１５１は、レール１７８の方へ角度を付けられる。舌部１８２は、溝部２５０（図１では図示せず）に挿入される。次に、プッシャーエンド装置１５０の後部１５９は、舌部１８０が溝部１７６と噛み合うように、レール１７８の方へ回転される。一旦、挿入されると、後部リップ１５３は、プッシャーエンド装置１５０が矢印１７７により示した方向で側方へ動くにつれて、レール２２または棚４０に沿って滑る。しかしながら、このプッシャーエンド装置（特に、基部１６６）が堅い材料から製造される限り、後部リップ１５３が別の面に載る必要はない。他のディスプレイ装置１５２、１５４は、同様に、レール１７８へと挿入される。
【００１７】
図１および図２を参照すると、プッシャーエンド装置１５０の長さは、軸７８を規定する。溝部１７６の長さは、別の軸８０を規定し、これは、矢印７８により示された軸と共に、第一面を形成する。本発明の相補的な舌部および溝部の協同により、プッシャーエンド装置１５０が、第一面の点７９の回りで、矢印７２で示した方向で指示されるように回転することが防止される。
【００１８】
プッシャーエンド装置１５０の垂直高さは、別の軸８１を規定している。軸８１および軸８０は、第二面を規定する。本発明の相補的な舌部および溝部の協同により、また、プッシャーエンド装置１５０が、第二面の点７９の回りで、矢印８３により指示するように揺れたり傾いたりすることが防止される。
【００１９】
本発明により、依然として、プッシャーエンド装置１５０が、図１の矢印１７７の方向で側方に容易に移動することが可能となる。同様に、プッシャー仕切り１５２およびプッシャー１５４は、それぞれ、溝部２１４内および２４０内の舌部１８０により、また、それぞれ、溝部２５０内の舌部２１６、２３４により、レール１７８に固着される。
【００２０】
プッシャーエンド装置１５０と同様に、プッシャー仕切り１５２は、仕切りパネル２００、プッシャー２０２および透明エンドパネル２０４を包含する。仕切りパネル２００は、好ましくは、透明プラスチック材料から製造されている。プッシャー２０２は、可撓性金属細長片２０６（これは、プッシャー２０２の２枚の平行なパネル２０８、２１０により、巻き付けられ、プッシャー仕切り２０８の基部２１２に接続されている）により、このディスプレイシステムの前方へと押し付けられる。基部２１２の溝部２１４は、レール１７８の舌部１８０と噛み合い、また、舌部またはリッジ２１６は、レール１７８の溝部（図示せず）と噛み合う。同様に、第二プッシャー２０３は、点線で示されているが、プッシャー２０２とは、パネル２００の反対側にある。
【００２１】
プッシャー仕切り１５２は、さらに、舌部２１６および溝部２１４の反対末端にて、舌部１６９および溝部１７１を包含する。それゆえ、プッシャー仕切り１５２は、逆にでき、図１で示した方向とは反対の方向で、レール１７８に挿入され得る。
【００２２】
プッシャー１５４は、弾力性金属リボン細長片２３０を包含し、これは、凹部２３３にて、パネル２３２に固着されている。金属細長片２３０は、金属細長片１６４、２０６と同様に巻き付けられ（図示せず）、そしてプッシャー２３６をこのディスプレイユニットの前部の方へ向ける。基部２３２の溝部２４０は、レール１７８の舌部１８０と噛み合い、また、舌部またはリッジ２３４は、レール１７８の溝部（図示せず）と噛み合う。
【００２３】
当業者が理解するように、本発明の別の好ましい実施態様では、基部２１２のように基部は、種々の部品の１個を支持するのに供される。例えば、基部２１２または２３２は、プッシャーと共にまたはそれなしで、あるいは仕切りパネルと共にまたはそれなしで、プッシャー軌道を支持し得る。さらに、仕切りパネルは、基部２１２または２３２の、いずれかの側面に装着できる。
【００２４】
レール１７８のさらなる詳細は、図３および図４から明らかである。舌部１８０は、それぞれ、プッシャーエンド装置１５０、プッシャー仕切り１５２、およびプッシャー１５４の溝部１７６、２１４および２４０と噛み合う。同様に、溝部２５０は、レール１７８の縁部２５２および縁部２５４により、形成される。溝部２５０は、それぞれ、プッシャーエンド装置１５０、プッシャー仕切り１５２、およびプッシャー１５４の舌部１８２、２１６および２３４と噛み合う。
【００２５】
さらに、図３および４を参照すると、プラスチック製仕切り２８０は、四角い縁部２８２および丸い縁部２８４を包含する。四角い縁部２８２は、舌部１８０の方向で、この装置の前部に沿って、側方に伸長している。仕切り２８０は、図３で示すように、四角い縁部２８２が棚４０の前部４１に面するように、配置され得る。仕切り２８０はまた、図３で示すように、この仕切りの丸い縁部２８４が棚４０の前部４１に面して配置されるように、配置され得る。このような構成では、プラスチック製パネルまたは前部保持器２９０が、図４で示すように、使用され得る。この配列を用いると、このディスプレイシステムの商品は、追加のパネル２９０により保持される。
【図面の簡単な説明】
本発明の好ましい実施態様は、以下の図面を参照して、記述されている。
【図１】 図１は、２種の異なる棚構造体を備えた本発明の好ましい実施態様の前方斜視図である。
【図２】 図２は、本発明に関係している回転軸の三次元描写である。
【図３】 図３は、プッシャー装置を含む棚アセンブリの側面立面図である。
【図４】 図４は、プッシャー装置およびエンドパネルを含めた棚アセンブリの側面立面図である。

Claims (9)

1. 商品の品目を棚に整理しディスプレイする装置であって、該装置は、以下：
   少なくとも１個の支持体と接続するための、ゴンドラ棚構造体（２５、４０）；
   該棚構造体の前部に沿って伸長しておりそこに固着されている、レール（１７８）；および
   ディスプレイ装置（１５０）であって、該レールおよび該ディスプレイ装置に舌部および溝部を形成することにより、該レール（１７８）と滑り可能に噛み合う、ディスプレイ装置；
   を包含し、ここで、
   該ディスプレイ装置と該レールとの噛み合いは、第一舌部（１８２）によりなされ、また、第二舌部（１８０）によりなされ、該第一舌部は、該ディスプレイ装置（１５０）の前面から伸長しており、そして該レールにある第一溝部（２５０）と噛み合い、また、該第二舌部は、該レール（１７８）から上方に伸長しており、そして該ディスプレイ装置（１５０）の底面にある第二溝部（１７６）と噛み合い；そして
   該第二舌部（１８０）および該第二溝部（１７６）は、該第一舌部（１８２）および該第一溝部の後ろで間隔を空けた位置にあり、それにより、該ディスプレイ装置および該レールと垂直な平面にある該棚構造体の相対的な回転運動（８３）が防止され、ここで、相補的な第一舌部（１８２）および第一溝部（２５０）ならびに第二舌部（１８０）および第二溝部（１７６）が協同して、該棚構造体の平面にて、相対的な回転運動（７２）を防止する、
   装置。
2. 前記ディスプレイ装置（１５０）が、前記レール（１７８）とだけ連結されている、請求項１に記載の装置。
3. 前記レール（１７８）が、該レールの長さに沿って伸長するパネル（２９０）を支持するために、溝部（１８６）と共に形成されている、請求項１および２に記載の装置。
4. 前記ディスプレイ装置が、基部（１６６、２１２、２３２）を包含し、該基部が、前記棚構造体の後方へと、前記第一舌部（１８２）および前記第二溝部（１７６）から伸長している、請求項１〜３のいずれかに記載の装置。
5. 前記ディスプレイ装置が、仕切りパネル（１６２）を包含する、請求項４に記載の装置。
6. 前記ディスプレイ装置が、プッシャー（２３６）を包含し、該プッシャーが、前記棚の前方へと商品を押し付けるためにある、請求項４または５に記載の装置。
7. 前記ディスプレイ装置が、仕切りパネル（２００）ならびに第一および第二プッシャー（２０２、２０３）を包含し、該第一および第二プッシャーが、前記棚の前方へと商品を別々に押し付けるために、該仕切りパネルから反対側に位置している、請求項４に記載の装置。
8. 前記棚構造体が、標準棚（４０）である、請求項１〜７のいずれかに記載の装置。
9. 前記棚構造体が、棚フレーム（２５）である、請求項１〜８のいずれかに記載の装置。

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