JP4043606B2 - Epoxy resin adhesive composition for precast concrete - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物に関する。詳しくは、高面圧下でも接着に必要な接着剤厚みを保持することができ、かつ、揺変性にも優れ、接着施工時、高い面圧をかけるプレキャストコンクリートの接着等に好適なプレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、工場で製造したプレキャストコンクリートを現場に搬入し、プレキャストコンクリート間に接着剤を塗布し接着しPC鋼棒あるいはピアノ線を用いて圧締してポストテンションを与え作製するプレストレストコンクリートを用いる工法が盛んである。接着剤としては、2液型エポキシ樹脂接着剤が主流である。この工法では、施工時、プレキャストコンクリートを非常に高い面圧、例えば、20〜200kgf/cm2 の面圧で圧締する。このため、これまでの接着剤では、圧力をかけると同時にプレキャストコンクリートの接着面間から接着剤が押し出され、接着面に接着剤が残りにくく、十分な接着厚みを維持することが困難であるという問題があった。また、この工法では、接着剤は垂直面に塗布されることが多く、接着剤塗布後、接着厚みを維持できるために揺変性が必要である。しかし、エポキシ樹脂に揺変性付与剤を配合して揺変性を高くすると、圧力をかけた場合、接着剤が接着面から脇に逃げやすくなり、これまでのエポキシ樹脂接着剤では、揺変性を示しつつ、高面圧下で十分な接着厚みを維持することは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、揺変性を持ちながら、高面圧下で十分な接着厚みを保持できるプレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
(1)分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂100重量部に対し、
(2)エポキシ樹脂用硬化剤と、
(3)平均粒径が20〜800μmの重質炭酸カルシウム10〜200重量部と、
(4)脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウム10〜200重量部とを含有するプレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のプレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物(以下、本発明の接着剤組成物と記す)は、従来、両立が困難であった高面圧下での接着厚みの維持と、揺変性とを併せ持つことを可能とした1液あるいは2液型のエポキシ樹脂接着剤組成物である。
【0006】
本発明で用いられるエポキシ樹脂は、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するポリエポキシ化合物であれば、特に制限はない。
例えばビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂及びその誘導体、グリセリンのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ポリアルキレンオキサイドのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、フェノールノボラックのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ダイマー酸のグリシジルエステル型エポキシ樹脂、ビスフェノールFのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、あるいは、東レチオコール社製のフレップ10等に代表されるエポキシ樹脂主鎖に硫黄原子を有するエポキシ樹脂等が挙げられる。これらのうちビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂は、汎用のエポキシ樹脂として好適に用いられる。また、骨格に硫黄原子を有するエポキシ樹脂は、得られる本発明の組成物が湿潤面への接着性に優れる。
【0007】
本発明に用いられるエポキシ樹脂用硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化することのできる硬化剤であれば、特に制限されず、エポキシ樹脂接着剤の硬化剤として常用されるものを使用することができる。この硬化剤としては、本発明の接着剤組成物を2液型とする場合は、アミン系硬化剤、酸または酸無水物系硬化剤、塩基性活性水素化合物、イミダゾール類、ポリメルカプタン系硬化剤、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート系硬化剤等が、また、1液型とする場合は種々の潜在性硬化剤、紫外線硬化剤等が挙げられる。
【0008】
アミン系硬化剤の具体例として、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族ポリアミン;イソホロンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等の脂環族ポリアミン;ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等の芳香族ポリアミン;メタキシリレンジアミン等の芳香環を含む脂肪族ポリアミン;等が挙げられる。また、アミンアダクト(ポリアミンエポキシ樹脂アダクト)、ポリアミン−エチレンオキシドアダクト、脂肪族ポリアミンとケトンとの反応物であるケチミン;直鎖状ジアミン、テトラメチルグアニジン、トリエタノールアミン、ピペリジン、ピリジン、ベンジルジメチルアミン等の第二アミン類または第三アミン類など、あるいはダイマー酸とジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のポリアミンとを反応させてなる液体ポリアミドなどが挙げられる。
【0009】
酸または酸無水物系硬化剤の具体例として、アジピン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸等のポリカルボン酸;無水フタル酸、無水トリメリット酸、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、グリセロールトリス(アンドロトリメリテート)、無水ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物等の芳香族酸無水物;無水マレイン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸等の環状脂肪族酸無水物;ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物、ドデセニル無水コハク酸、ポリ(エチルオクタデカン二酸)無水物等の脂肪族酸無水物;クロレンド酸無水物、テトラブロム無水フタル酸、無水ヘット酸等のハロゲン化酸無水物などが挙げられる。
【0010】
塩基性活性水素化合物の具体例としては、ジシアンジアミド、有機酸ジヒドラジドなどが挙げられる。
イミダゾール類の具体例としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール等が挙げられる。
ポリメルカプタン系硬化剤の具体例としては、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート、ジペンタエリスリトールヘキサチオグリコレート等のチオグリコール酸のエステル、末端にメルカプト基を有するポリスルフィドゴム等のメルカプト基を含む化合物などが挙げられる。
イソシアネート系硬化剤の具体例としては、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物、イソシアネート基を、フェノール、アルコール、カプロラクタム等と反応させてマスクしてなるブロックイソシアネート化合物などが挙げられる。
【0011】
また、本発明の接着剤組成物を1液型の組成物とする場合は、硬化剤として潜在性硬化剤を用いることができ、潜在性硬化剤としては、脂肪族ポリアミンとケトンとの反応物であるケチミン;n−ヘキシルアミン、モノエチルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミン、ピペリジン、トリエチルアミン、アニリン等のアミンと、三フッ化ホウ素との化合物である三フッ化ホウ素−アミン錯体;ジシアンジアミド、またはo−トリルビグアニド、α−2,5−ジメチルビグアニド、α,ω−ジフェニルビグアニド、5−ヒドロキシナフチル−1−ビグアニド等のジシアンジアミドの誘導体;コハク酸ヒドラジド、アジピン酸ヒドラジド、イソフタル酸ヒドラジド、p−オキシ安息香酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、フェニルアミノプロピオン酸ヒドラジド等の酸ヒドラジド;ジアミノマレオニトリルまたはその誘導体;ジアリルメラミン等のメラミンの誘導体;カルボン酸エステルとジメチルヒドラジンとエポキシ化合物により合成されるアミンイミド類;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ピペリジン等のジアミンとセバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸との塩、2,4,4−トリメチル−2,4,7−トリヒドロキシフラバン等のポリアミンと、N,N’−ジメチル1,3−プロパンジアミン等のポリヒドロキシフェノールとの塩、ポリアミンのフェニルホスホン酸塩、ポリアミンのフェニルリン酸塩;スルホン酸と第一アルコールとのエステル化合物、リン酸のモノエステルもしくはジエステルまたはその混合物、スルホン酸とエポキシ化合物との付加反応によるエステル化合物などが挙げられる。また、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩等の紫外線硬化剤なども挙げられる。
【0012】
本発明の組成物を硬化させるために用いられる硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂中のエポキシ基に対して、当量比0.1〜1.5の割合となる量が好ましく、0.8〜1.2となる量がより好ましい。硬化剤が、エポキシ基に対して当量比0.1未満では接着剤組成物が硬化せず、また、当量比1.5を超えると、得られる硬化物が脆いものとなってしまう。
【0013】
本発明に用いる重質炭酸カルシウムとしては、均質に球形であるもの以外を用いる。好ましくは、形状が不定形のものを少なくとも1成分として配合する。均質に球形状の充填剤は、高面圧下で十分な接着厚みが保持できないので好ましくない。しかし、球形状のものを不定型のもの、または、偏平状のものと併用してもよい。これらの重質炭酸カルシウムは1種単独でも2種を併用してもよい。
本発明に用いる重質炭酸カルシウムは、平均粒径が20〜800μmのものを用い、50〜500μmであれば好ましい。平均粒径が20μm未満では、得られる接着剤組成物を塗布し面圧をかけて接着接合する際に十分な接着厚みを保持することができない。800μm超では、接着剤組成物の硬化物が脆くなる。
平均粒径は、空気透過法から求めた比表面積から算出する。
重質炭酸カルシウムの配合量は、上述のエポキシ樹脂100重量部に対し、10〜200重量部、好ましくは50〜150重量部である。10重量部未満では、十分な接着厚みを保持できず、200重量部超であると、得られる接着剤組成物の硬化物の強度等の機械的特性が良好ではなくなり、また、後述する脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムにより接着剤組成物に付与される揺変性の発現を妨げる。
【0014】
本発明に用いる脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムは、本発明の接着剤組成物に揺変性を付与するために配合される。エポキシ樹脂接着剤を用いて接着作業をする場合、垂直面に塗布して接着することも多く、この場合、塗布後、接着接合するまで、十分な塗布厚みを保たせる必要がある。そのため、本発明では脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムを配合して接着剤組成物に揺変性を付与する。
脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸などの直鎖飽和脂肪酸;セトレイン酸、ソルビン酸などの不飽和脂肪酸;安息香酸、フェニル酢酸などの芳香族カルボン酸等が挙げられる。中でも、パルミチン酸やステアリン酸が表面処理の熱安定性や揺変性の点で好ましい。
脂肪酸エステルとしては、炭素数8以上の高級脂肪酸のエステルが好ましく、例えばステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ラウリル、パルミチン酸ステアリル、パルチミン酸ラウリル、トリステアリン酸グリセライド、トリパルミチン酸グリセライド等が挙げられる。中でも、トリパルミチン酸グリセライドが表面処理の熱安定性や揺変性の点で好ましい。
【0015】
炭酸カルシウムを上記脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理する方法として、例えば、脂肪酸あるいは脂肪酸エステルを炭酸カルシウムに添加し、混練、噴霧または浸漬することにより炭酸カルシウムの表面に脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルを吸着させる方法が挙げられる。
脂肪酸あるいは脂肪酸エステルの表面処理量は、炭酸カルシウムに対して、通常1.0〜10重量%である。
脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムの配合量は、上述のエポキシ樹脂100重量部に対して10〜200重量部であるが、好ましくは、50〜150重量部である。10重量部未満では、適切な揺変性、作業性が得られなく、また、200重量部超では、比重が高くなり、粘度が高くなりすぎるので好ましくない。
【0016】
本発明の接着剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、上記の必須成分に加えて、さらに可塑剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、難燃剤、接着付与剤、分散剤、溶剤等を配合してもよい。
【0017】
本発明に用いることができる可塑剤としては、ジオクチルフタレート(DOP) 、ジブチルフタレート(DBP) ;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル;オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル;リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル;アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル等が用いられる。これらの可塑剤は、単独でも、2種以上を混合して使用してもよい。
【0018】
本発明に用いることが出来る顔料には、無機顔料と有機顔料とがあり、無機顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、ベンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、鉄、コバルト、アルミニウム、塩酸塩、硫酸塩等を挙げることができる。本発明に用いることが出来る有機顔料としては、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料等が挙げられる。
【0019】
本発明に用いることが出来る老化防止剤としては、ヒンダードフェノール系等の化合物が挙げられる。
本発明に用いることが出来る酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン(BHT) 、ブチルヒドロキシアニソール(BHA) 、等を挙げることができる。
本発明に用いることが出来る難燃剤としては、クロロアルキルホスフェート、ジメチル・メチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ネオペンチルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等が挙げられる。
本発明に用いることが出来る接着付与剤としては、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペンーフェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
【0020】
本発明の接着剤組成物は、エポキシ樹脂およびその他の添加剤を主剤側とし、主に硬化剤とその他の添加剤を硬化剤側とした2液型の接着剤組成物とすることができる。また、潜在性硬化剤を用いて湿気硬化型の1液型の接着剤組成物として使用することもできる。
本発明の接着剤組成物の製造方法は、特に限定されないが、好ましくは上述の各成分を減圧下に混合ミキサー等の攪拌装置を用いて十分混練し、均一に分散させて組成物とするのがよい。2液型であれば、主剤と硬化剤を別の容器に保存し、使用時に混合して使用すればよい。
【0021】
エポキシ樹脂接着剤には、上述のように垂直面に塗布する場合にも塗布厚を確保できるよう揺変性付与剤が配合される。しかし、揺変性の高いエポキシ樹脂接着剤は、高圧力下では、流れやすく接着厚みを保持しにくい。一方、エポキシ樹脂接着剤に充填剤を配合すると、エポキシ樹脂に揺変性をもたらす分子間力が妨げられる傾向にあるため、一般には、揺変性が高いエポキシ樹脂接着剤とする場合は、充填剤を積極的に配合することはしない。
本発明では、積極的に、上述の特定範囲の平均粒径を持つ重質炭酸カルシウムを配合する。本発明の接着剤組成物は、上記構成をとることにより、揺変性をもつため塗布後もだれることなく、接着面に高面圧をかけても、接着剤組成物に配合される不定形重質炭酸カルシウムにより接着面間に適当な空隙を保つことができるため、重質炭酸カルシウムの間に接着剤組成物を保持でき、接着面に十分な接着厚みを保持することができる。
プレキャストコンクリート等を用いた用途、例えば、カルバートボックス等のプレキャストコンクリートを用いて、高架橋の道路面や、共同溝、側溝等を作る場合、十分な接着強度を得るために、接着厚みとしては少なくとも50μmの厚みが好ましいが、本発明の接着剤組成物では、特定範囲の平均粒径を持つ重質炭酸カルシウムを配合することで、この接着厚みを十分に確保できる。
また、本発明の接着剤組成物は、接着面間に十分保持され硬化するので、プレキャストコンクリート間をシールし、プレキャストコンクリート間の止水、防水の効果が高い。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜5、比較例1〜4)
表1に示す配合で化合物を配合し接着剤組成物を得た。得られた接着剤組成物について、揺変性、接着強度、接着剤厚みを測定し評価した。
【0023】
【表1】

Figure 0004043606
【0024】
Figure 0004043606
【0025】
<ダレ最小厚さ(揺変性)>
予め剥離剤を塗布した150×150mmの平滑なプラスチック板(アクリル板)の上面全体に、実施例、比較例で得られた接着剤組成物を厚さ1mmになるよう塗布し、直ちに塗布面を鉛直にし、常態で接着剤が硬化するまで静置する。硬化後、JIS B 7502に規定されるマイクロメーターにて接着剤厚さが最小の部分の厚さを測定する。
<4点曲げ試験(接着強度)>
40×40×80mmサイズのモルタル(水セメント比:65%、砂セメント質量比:2、砂:ISO砂配合)片を用いる。上記モルタル片2片の長手方向の端面を接着面とし、実施例、比較例で得られた接着剤組成物を用いて接着し、500gf/cm2 、200kgf/cm2 の圧締力で圧縮治具を用いて瞬間的に圧締する。はみ出た接着剤をヘラでかきとり、20℃×55%RHで1週間養生する。得られたモルタル片接合物を試験片として、JIS A 6024に記載の方法に準拠して、2mm/minの割合で載荷して、4点曲げ試験を行い、最大荷重を求め、接着強度を算出する。接着強度は、次式により算出する。
F=120P/bh2
F:接着強度〔N/mm2
P:最大荷重〔N〕
b:試験片の幅(=40〔mm〕)
h:試験片の高さ(=40〔mm〕)
圧締力が200kgf/cm2 の場合は、接着強度が6〔N/mm2 〕以上であるとよい。
<接着剤厚さ>
200kgf/cm2 の圧締力でおしつけて得られた試験片を、4点曲げ試験で試験後、破断した試験片の接着断面を切断し、顕微鏡で観察し測定する。
200kgf/cm2 の圧締力では、接着剤厚さが50μm以上であるとよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明の接着剤組成物は、揺変性を持ちながら、高面圧をかけても接着面から逃げずに接着に必要な接着厚みを保持できる。その結果、面圧をかけて接着接合する場合でも、接着性能を維持できる。従って、本発明の接着剤組成物は、高面圧をかけて接着する工法、例えば、カルバートボックス等のプレキャストコンクリートを接着接合し、PC鋼棒やピアノ線等で圧締する工法等に好適に用いることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an epoxy resin adhesive composition for precast concrete . Specifically, the epoxy for precast concrete that can maintain the adhesive thickness necessary for bonding even under high surface pressure, is excellent in thixotropic properties, and is suitable for bonding precast concrete that applies high surface pressure during bonding work. The present invention relates to a resin adhesive composition.
[0002]
[Prior art]
Recently, there is a method using prestressed concrete in which precast concrete manufactured at the factory is brought into the field, adhesive is applied between the precast concrete and bonded, and then pressed with a PC steel bar or piano wire to give post tension. It is thriving. As the adhesive, a two-pack type epoxy resin adhesive is mainly used. In this construction method, precast concrete is clamped at a very high surface pressure, for example, a surface pressure of 20 to 200 kgf / cm 2 at the time of construction. For this reason, with conventional adhesives, the adhesive is pushed out from between the adhesive surfaces of the precast concrete at the same time as pressure is applied, and the adhesive hardly remains on the adhesive surfaces, making it difficult to maintain a sufficient adhesive thickness. There was a problem. In this method, the adhesive is often applied to a vertical surface, and thixotropic properties are necessary to maintain the adhesive thickness after the adhesive is applied. However, when thixotropy is increased by adding a thixotropic agent to the epoxy resin, when pressure is applied, the adhesive tends to escape sideways from the adhesive surface, and conventional epoxy resin adhesives exhibit thixotropic properties. However, it has been difficult to maintain a sufficient adhesion thickness under high surface pressure.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an epoxy resin adhesive composition for precast concrete that can maintain sufficient adhesion thickness under high surface pressure while having thixotropic properties.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention
(1) For 100 parts by weight of an epoxy resin having at least two epoxy groups in the molecule,
(2) a curing agent for epoxy resin;
(3) 10 to 200 parts by weight of heavy calcium carbonate having an average particle size of 20 to 800 μm;
(4) An epoxy resin adhesive composition for precast concrete containing 10 to 200 parts by weight of calcium carbonate surface-treated with a fatty acid or a fatty acid ester.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The epoxy resin adhesive composition for precast concrete according to the present invention (hereinafter referred to as the adhesive composition according to the present invention) maintains the adhesive thickness under high surface pressure, which has been difficult to achieve at the same time, and thixotropic properties. It is a one-component or two-component epoxy resin adhesive composition that can be combined.
[0006]
The epoxy resin used in the present invention is not particularly limited as long as it is a polyepoxy compound having at least two epoxy groups in the molecule.
For example, bisphenol A glycidyl ether type epoxy resin and derivatives thereof, glycerin glycidyl ether type epoxy resin, polyalkylene oxide glycidyl ether type epoxy resin, phenol novolac glycidyl ether type epoxy resin, dimer acid glycidyl ester type epoxy resin, bisphenol Examples thereof include glycidyl ether type epoxy resin of F or epoxy resin having a sulfur atom in the epoxy resin main chain represented by Flep 10 manufactured by Toraythiol Co. Among these, glycidyl ether type epoxy resin of bisphenol A is suitably used as a general-purpose epoxy resin. Moreover, as for the epoxy resin which has a sulfur atom in frame | skeleton, the composition of this invention obtained is excellent in the adhesiveness to a wet surface.
[0007]
The curing agent for epoxy resin used in the present invention is not particularly limited as long as it is a curing agent capable of curing the epoxy resin, and those commonly used as curing agents for epoxy resin adhesives can be used. As the curing agent, when the adhesive composition of the present invention is a two-component type, an amine curing agent, an acid or acid anhydride curing agent, a basic active hydrogen compound, an imidazole, a polymercaptan curing agent , Phenol resins, urea resins, melamine resins, isocyanate-based curing agents, and the like, and various latent curing agents, ultraviolet curing agents, and the like when used in a one-pack type.
[0008]
Specific examples of amine curing agents include aliphatic polyamines such as ethylenediamine, diethylenetriamine, and triethylenetetramine; alicyclic polyamines such as isophoronediamine and 1,3-bisaminomethylcyclohexane; aromatics such as diaminodiphenylmethane and diaminodiphenylsulfone Polyamines; aliphatic polyamines containing aromatic rings such as metaxylylenediamine; and the like. Also, amine adducts (polyamine epoxy resin adducts), polyamine-ethylene oxide adducts, ketimines that are reaction products of aliphatic polyamines and ketones; linear diamines, tetramethylguanidine, triethanolamine, piperidine, pyridine, benzyldimethylamine, etc. Secondary amines or tertiary amines, or liquid polyamides obtained by reacting dimer acid with polyamines such as diethylenetriamine and triethylenetetramine.
[0009]
Specific examples of acid or acid anhydride curing agents include polycarboxylic acids such as adipic acid, azelaic acid, decanedicarboxylic acid; phthalic anhydride, trimellitic anhydride, ethylene glycol bis (anhydro trimellitate), glycerol tris (Andro trimellitate), pyromellitic anhydride, aromatic anhydrides such as 3,3 ′, 4,4′-benzophenonetetracarboxylic anhydride; maleic anhydride, succinic anhydride, tetrahydrophthalic anhydride, methyl Cyclic aliphatic acid anhydrides such as tetrahydrophthalic anhydride; aliphatic acid anhydrides such as polyadipic acid anhydride, polyazeline acid anhydride, polysebacic acid anhydride, dodecenyl succinic anhydride, poly (ethyloctadecanedioic acid) anhydride ; Halogenated acid anhydrides such as chlorendic anhydride, tetrabromophthalic anhydride, and het anhydride And the like.
[0010]
Specific examples of the basic active hydrogen compound include dicyandiamide and organic acid dihydrazide.
Specific examples of imidazoles include 2-methylimidazole, 2-ethyl-4-methylimidazole, 2-heptadecylimidazole and the like.
Specific examples of the polymercaptan-based curing agent include esters of thioglycolic acid such as pentaerythritol tetrathioglycolate and dipentaerythritol hexathioglycolate, and compounds containing mercapto groups such as polysulfide rubber having a mercapto group at the terminal. Can be mentioned.
Specific examples of the isocyanate curing agent include isocyanate compounds such as toluene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate and xylene diisocyanate, and blocked isocyanate compounds formed by reacting an isocyanate group with phenol, alcohol, caprolactam or the like and masking.
[0011]
When the adhesive composition of the present invention is a one-component composition, a latent curing agent can be used as the curing agent, and the latent curing agent is a reaction product of an aliphatic polyamine and a ketone. Ketimine which is a compound: Boron trifluoride-amine complex which is a compound of n-hexylamine, monoethylamine, benzylamine, diethylamine, piperidine, triethylamine, aniline, etc., and boron trifluoride; dicyandiamide, or o-tolyl Derivatives of dicyandiamide such as biguanide, α-2,5-dimethylbiguanide, α, ω-diphenylbiguanide, 5-hydroxynaphthyl-1-biguanide; succinic hydrazide, adipic hydrazide, isophthalic hydrazide, p-oxybenzoic hydrazide , Salicylic acid hydrazide, phenylaminopropio Acid hydrazides such as acid hydrazide; Diaminomaleonitrile or derivatives thereof; Derivatives of melamine such as diallyl melamine; Amine imides synthesized from carboxylic acid esters, dimethyl hydrazine and epoxy compounds; Diamines such as ethylene diamine, hexamethylene diamine, piperidine and sebatin Salts with aliphatic dicarboxylic acids such as acids, polyamines such as 2,4,4-trimethyl-2,4,7-trihydroxyflavan, and polyhydroxyphenols such as N, N′-dimethyl 1,3-propanediamine Salt of polyamine, phenylphosphonate of polyamine, phenyl phosphate of polyamine; ester compound of sulfonic acid and primary alcohol, monoester or diester of phosphoric acid or mixture thereof, by addition reaction of sulfonic acid and epoxy compound D Ether compounds and the like. In addition, ultraviolet curing agents such as aromatic diazonium salts and aromatic sulfonium salts are also included.
[0012]
The blending amount of the curing agent used for curing the composition of the present invention is preferably an amount that is an equivalent ratio of 0.1 to 1.5 with respect to the epoxy group in the epoxy resin, 0.8 to An amount of 1.2 is more preferred. If the curing agent is less than 0.1 equivalent ratio to the epoxy group, the adhesive composition is not cured. If the curing ratio exceeds 1.5, the resulting cured product becomes brittle.
[0013]
The heavy calcium carbonate used in the present invention, using other than a spherical average quality. Preferably, an indefinite shape is blended as at least one component. A homogeneous spherical filler is not preferable because a sufficient adhesion thickness cannot be maintained under high surface pressure. However, a spherical shape may be used in combination with an irregular shape or a flat shape. These heavy calcium carbonates may be used alone or in combination of two.
The heavy calcium carbonate used in the present invention is preferably one having an average particle diameter of 20 to 800 μm, and preferably 50 to 500 μm. When the average particle size is less than 20 μm, it is not possible to maintain a sufficient adhesion thickness when the obtained adhesive composition is applied and subjected to adhesive bonding by applying surface pressure. If it exceeds 800 μm, the cured product of the adhesive composition becomes brittle.
The average particle size is calculated from the specific surface area obtained from the air permeation method.
The compounding quantity of heavy calcium carbonate is 10-200 weight part with respect to 100 weight part of above-mentioned epoxy resins, Preferably it is 50-150 weight part. If it is less than 10 parts by weight, sufficient adhesive thickness cannot be maintained, and if it exceeds 200 parts by weight, mechanical properties such as strength of the cured product of the resulting adhesive composition will not be good, and the fatty acid or The expression of thixotropy imparted to the adhesive composition is prevented by the calcium carbonate surface-treated with the fatty acid ester.
[0014]
The calcium carbonate surface-treated with the fatty acid or fatty acid ester used in the present invention is blended to impart thixotropic properties to the adhesive composition of the present invention. In the case of performing an adhesion operation using an epoxy resin adhesive, it is often applied to a vertical surface for adhesion, and in this case, it is necessary to maintain a sufficient application thickness after application until adhesive bonding. Therefore, in the present invention, calcium carbonate surface-treated with a fatty acid or a fatty acid ester is blended to impart thixotropic properties to the adhesive composition.
Examples of fatty acids include linear saturated fatty acids such as lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, arachidic acid, behenic acid, lignoceric acid, serotic acid, montanic acid and melicic acid; unsaturated fatty acids such as celetic acid and sorbic acid And aromatic carboxylic acids such as benzoic acid and phenylacetic acid. Among these, palmitic acid and stearic acid are preferable in terms of thermal stability of the surface treatment and thixotropic properties.
The fatty acid ester is preferably an ester of a higher fatty acid having 8 or more carbon atoms, and examples thereof include stearyl stearate, lauryl stearate, stearyl palmitate, lauryl palmitate, glyceride tristearate, and glyceride tripalmitate. Of these, glyceride tripalmitate is preferable in terms of thermal stability of the surface treatment and thixotropic properties.
[0015]
As a method for surface treatment of calcium carbonate with the above fatty acid or fatty acid ester, for example, fatty acid or fatty acid ester is added to calcium carbonate and kneaded, sprayed or immersed to adsorb the fatty acid, resin acid or fatty acid ester on the surface of calcium carbonate. The method of letting it be mentioned.
The surface treatment amount of fatty acid or fatty acid ester is usually 1.0 to 10% by weight with respect to calcium carbonate.
The amount of calcium carbonate surface-treated with a fatty acid or a fatty acid ester is 10 to 200 parts by weight, preferably 50 to 150 parts by weight, based on 100 parts by weight of the epoxy resin. If it is less than 10 parts by weight, appropriate thixotropy and workability cannot be obtained, and if it exceeds 200 parts by weight, the specific gravity becomes high and the viscosity becomes too high.
[0016]
In the adhesive composition of the present invention, in addition to the above essential components, a plasticizer, a pigment, a dye, an anti-aging agent, an antioxidant, a flame retardant, and an adhesion-imparting agent are added to the extent that the object of the present invention is not impaired. Further, a dispersant, a solvent and the like may be blended.
[0017]
Examples of the plasticizer that can be used in the present invention include dioctyl phthalate (DOP), dibutyl phthalate (DBP); dioctyl adipate, isodecyl succinate; diethylene glycol dibenzoate, pentaerythritol ester; butyl oleate, methyl acetylricinoleate; phosphorus Examples include tricresyl acid, trioctyl phosphate; propylene glycol adipate polyester, butylene glycol adipate polyester, and the like. These plasticizers may be used alone or in combination of two or more.
[0018]
The pigments that can be used in the present invention include inorganic pigments and organic pigments. Examples of inorganic pigments include titanium dioxide, zinc oxide, ultramarine blue, bengara, lithopone, lead, cadmium, iron, cobalt, aluminum, hydrochloride, A sulfate etc. can be mentioned. Examples of organic pigments that can be used in the present invention include azo pigments and copper phthalocyanine pigments.
[0019]
Anti-aging agents that can be used in the present invention include hindered phenol compounds.
Examples of the antioxidant that can be used in the present invention include butylhydroxytoluene (BHT) and butylhydroxyanisole (BHA).
Examples of the flame retardant that can be used in the present invention include chloroalkyl phosphate, dimethyl / methylphosphonate, bromine / phosphorus compound, ammonium polyphosphate, neopentyl bromide polyether, brominated polyether, and the like.
Examples of the adhesion imparting agent that can be used in the present invention include terpene resins, phenol resins, terpene-phenol resins, rosin resins, and xylene resins.
[0020]
The adhesive composition of the present invention can be a two-component adhesive composition having an epoxy resin and other additives as the main agent side and mainly having a curing agent and other additives as the curing agent side. Moreover, it can also be used as a moisture-curing one-component adhesive composition using a latent curing agent.
The method for producing the adhesive composition of the present invention is not particularly limited. Preferably, the above-described components are sufficiently kneaded using a stirring device such as a mixing mixer under reduced pressure, and uniformly dispersed to obtain a composition. Is good. If it is a two-pack type, the main agent and the curing agent may be stored in separate containers and mixed and used at the time of use.
[0021]
The epoxy resin adhesive is blended with a thixotropic agent so as to ensure a coating thickness even when applied to a vertical surface as described above. However, epoxy resin adhesives with high thixotropic properties are easy to flow under high pressure and difficult to maintain the adhesive thickness. On the other hand, when a filler is added to an epoxy resin adhesive, the intermolecular force that causes thixotropy of the epoxy resin tends to be hindered. Do not mix aggressively.
In the present invention, heavy calcium carbonate having an average particle diameter in the specific range described above is positively blended. The adhesive composition of the present invention has the above-described configuration, and therefore has an indeterminate form so that it does not sag after coating, and even if a high surface pressure is applied to the adhesive surface, it is blended into the adhesive composition. Since an appropriate space | gap can be maintained between adhesion surfaces with heavy calcium carbonate , an adhesive composition can be hold | maintained between heavy calcium carbonate , and sufficient adhesion | attachment thickness can be hold | maintained at an adhesion surface.
When using precast concrete, for example, when using precast concrete such as culvert boxes to make road surfaces, joint grooves, side grooves, etc. of viaducts, the adhesive thickness should be at least 50 μm in order to obtain sufficient adhesive strength. However, in the adhesive composition of the present invention, this adhesive thickness can be sufficiently ensured by blending heavy calcium carbonate having an average particle diameter in a specific range.
Moreover, since the adhesive composition of this invention is fully hold | maintained between adhesive surfaces and hardens | cures, between precast concrete is sealed, and the water-stopping between precast concrete and the waterproof effect are high.
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
(Examples 1-5, Comparative Examples 1-4)
The compound was mix | blended with the mixing | blending shown in Table 1, and the adhesive composition was obtained. About the obtained adhesive composition, thixotropic property, adhesive strength, and adhesive thickness were measured and evaluated.
[0023]
[Table 1]
Figure 0004043606
[0024]
Figure 0004043606
[0025]
<Sag minimum thickness (thixotropic)>
The adhesive composition obtained in Examples and Comparative Examples was applied to the entire upper surface of a 150 × 150 mm smooth plastic plate (acrylic plate) previously coated with a release agent so as to have a thickness of 1 mm. Keep it vertical until it is cured. After curing, the thickness of the portion having the smallest adhesive thickness is measured with a micrometer defined in JIS B 7502.
<4-point bending test (adhesive strength)>
40 × 40 × 80 mm size mortar (water cement ratio: 65%, sand cement mass ratio: 2, sand: ISO sand blend) pieces are used. The longitudinal end surface of the mortar piece 2 pieces and adhesive surface, example, using an adhesive composition obtained in Comparative Example, a compression jig by clamping force of 500gf / cm 2, 200kgf / cm 2 Clamp it momentarily with tools. The protruding adhesive is scraped off with a spatula and cured at 20 ° C. × 55% RH for 1 week. The obtained mortar piece bonded article was used as a test piece, loaded at a rate of 2 mm / min in accordance with the method described in JIS A 6024, subjected to a 4-point bending test, the maximum load was obtained, and the adhesive strength was calculated. To do. The adhesive strength is calculated by the following formula.
F = 120P / bh 2
F: Adhesive strength [N / mm 2 ]
P: Maximum load [N]
b: Width of test piece (= 40 [mm])
h: Height of the test piece (= 40 [mm])
When the pressing force is 200 kgf / cm 2 , the adhesive strength is preferably 6 [N / mm 2 ] or more.
<Adhesive thickness>
A test piece obtained by applying with a pressing force of 200 kgf / cm 2 is tested by a four-point bending test, and then the bonded cross section of the fractured test piece is cut and observed and measured with a microscope.
With a pressing force of 200 kgf / cm 2 , the adhesive thickness is preferably 50 μm or more.
[0026]
【The invention's effect】
The adhesive composition of the present invention can maintain the adhesion thickness necessary for adhesion without escaping from the adhesion surface even when high surface pressure is applied, while having thixotropic properties. As a result, the adhesive performance can be maintained even when adhesive bonding is performed by applying a surface pressure. Therefore, the adhesive composition of the present invention is suitable for a method of bonding by applying a high surface pressure, for example, a method of bonding and joining precast concrete such as a culvert box and pressing with a PC steel rod or piano wire. Can be used.

Claims (1)

(1)分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂100重量部に対し、
(2)エポキシ樹脂用硬化剤と、
(3)平均粒径が20〜800μmの重質炭酸カルシウム10〜200重量部と、
(4)脂肪酸あるいは脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウム10〜200重量部とを含有するプレキャストコンクリート用エポキシ樹脂接着剤組成物。
(1) For 100 parts by weight of an epoxy resin having at least two epoxy groups in the molecule,
(2) a curing agent for epoxy resin;
(3) 10 to 200 parts by weight of heavy calcium carbonate having an average particle size of 20 to 800 μm;
(4) An epoxy resin adhesive composition for precast concrete containing 10 to 200 parts by weight of calcium carbonate surface-treated with a fatty acid or a fatty acid ester.
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