JP4043432B2 - 建物用非動力式省エネルギーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、非動力式省エネルギーシステム、特に冷媒の二相流自然循環を利用して室内温度を調節し、太陽エネルギーと風力エネルギーを利用して室内の空気循環を駆動し、太陽エネルギーを利用して温水を供給し、光触媒を利用して空気を浄化する非動力式省エネルギーシステムに関する。
70年代に起きたエネルギー危機は、建物に使用される伝統的燃料に代わって、太陽エネルギーによる加熱を利用することを人々に思いつかせ、さらに動力式(active)太陽エネルギー加熱システムの発展を促した。1978年になって、外部動力の供給を必要としない非動力式(passive)冷却システムが研究されるようになった。近年、非動力式冷却技術が重視される主な原因は、猛暑の夏のピーク時に電力需要がたびたび記録を更新し、空気冷却空調(以下空冷空調という)で使用される電力量負荷が大きくなったことである。ピーク時の電力使用の抑制は、消費者の電気料金支出を減らし、発電予備容量の投資を低減させることができると共に、長期的なエネルギー対策においても重要である。非動力式冷房システムまたは低エネルギー冷房システム(low energy cooling system)を普及させ、空冷空調に対する需要を減らし、エネルギーを節省すると共に熱い室内空気の排出を低減することが希望されている
建物の省エネルギー設計の目標は、自然換気によって室内に快適な空気の環境を提供すると共に、建物の冷房または暖房のエネルギー消費需要をできるだけ低減することである。従来、建物内への太陽光の輻射を減少する技術や、太陽エネルギーを利用して換気を行う空調技術や、太陽エネルギーを利用して温水を供給する技術や、地下をヒートシンク(heat sink)とする地下冷却(ground cooling)技術などの建物用省エネルギー技術が省エネルギーシステムに利用されている。
上記に省エネルギー技術についてはすでに多くの特許文献で開示されている。例えば、特許文献1には屋根式空気循環システムが開示されており、特許文献2には壁式空気予熱器が開示されており、特許文献3には太陽エネルギー温水供給システムが開示されており、特許文献4には太陽光ヒートパイプ式熱交換器が開示されており、特許文献5には地下管路に太陽エネルギーを蓄熱する省エネルギーシステムが開示されている。
WO9,625,632 US4,934,338 US4,418,618 US2003/0037907 A1 US4,373,573
しかし、上記の技術を建物の省エネルギーと空調に広く応用するには、下記のように多くの欠点があり、改善されることが要望されている。
1.地下冷却式省エネルギーシステムは、屋外の空気を地下管路を経由させ、その温度を地下の温度に近付けてから建物の換気システムに導入して室内の温度を調節することによって、冷房(夏季)または暖房(冬季)に必要な空調用エネルギーを減らすことを図るものである。このシステムは、建物の建築時に予め地下深く膨大な量の地下管路(冷却管路または予熱管路)を埋設しておく必要があり、建設工事量が膨大であると共に、構造が複雑で、点検修理が難しい。そのため、建設資金の回収は長期になるという問題がある。
2.従来の省エネルギーシステムは、建物の設計時にそのシステムを建物の全体計画に盛り込み、建物の建築の順序に合せて取付けを行わなければならない。既存の建物に省エネルギーシステムを加える場合には、取付けが困難であると共に、コストアップの問題もある。
3.従来の省エネルギーシステムのユニットは、モジュール化設計されていないため、多様な設計の既存の建物の夏季冷房または冬季暖房のエネルギー消費を低減させるためにそれを応用普及させるのは容易ではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単かつ便利に建物の省エネルギーを図ることができる省エネルギーシステムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明が開示する建物用非動力式省エネルギーシステムは、第1の貯水槽と、第1の貯水槽の下側に取り付けられた熱交換器と、第1の貯水槽と熱交換器を連結する第1の管路と、建物内に取り付けられた熱吸収板槽および熱交換器と熱吸収板槽を連結する第2の管路とを含む、建物用非動力式省エネルギーシステムである。第1の貯水槽には冷却水が入っており、第1の管路は第1の貯水槽と熱交換器の間にあって冷却水を輸送するのに用いる。熱吸収板槽は流体を利用してこの建物内の空気の熱量を吸収し、第2の管路は熱吸収板槽と熱交換器の間で流体を輸送するのに用いる。
熱吸収板槽内の流体が建物内の空気の熱量を吸収し、蒸発して蒸気になると、浮力によって第2の管路を通って熱交換器の復水管に流れる。その後、蒸気は熱交換器内の冷却水で凝縮して液体になり、再び重力によって第2の管路を通って熱吸収板槽に回流する。熱交換器内の冷却水は蒸気の熱量を吸収すると密度が小さくなるため、浮力によって第1の管路を通って第1の貯水槽に送られる。そのため第1の貯水槽は第1の管路を通って熱交換器に必要な冷却水を継続的に供給できる。
従来の技術と比較すると、本発明は下記の長所を有する。
1.本発明の非動力式省エネルギーシステムは、建物既存の貯水設備を利用できるため、この非動力式省エネルギーシステムの建設工事は簡略化し、効果的にコストダウンを図ることができる。
2.本発明は太陽エネルギー集熱板を利用して空気を加熱し、太陽光で光触媒材料を照射させて空気を浄化し、温水槽で太陽エネルギーを吸収し、貯水槽で空気を冷却するため、太陽エネルギーを有効利用して室内空気を浄化して快適にし、動力を消費せずに室内に温水を提供できる。
3.本発明の非動力式省エネルギーシステムを構成するユニットはすべてモジュール化設計でき、また柔軟に組み合わせて、多様な既存建物に取り付けることができ、さらにこれから建設する大型建物にこのシステムを一体化計画設計することが可能である。
図1は、本発明の非動力式省エネルギーシステム10の説明図である。図1に示すように、非動力式省エネルギーシステム10は建物20に作られ、第1の貯水槽600と、第1の貯水槽600の下側に取り付けられた熱交換器300と、第1の貯水槽600と熱交換器300を連結する第1の管路610と、建物内に取り付けられた熱吸収板槽200および熱交換器300と熱吸収板槽200を連結する第2の管路250とを含む。
第1の貯水槽600には冷却水が入っており、第1の管路610は第1の貯水槽600と熱交換器300の間にあって冷却水を輸送することができる。熱交換器300には復水管320があり、さらに復水管320は冷却水によって覆われている。熱吸収板槽200は熱交換器300の下側に取り付けられ、さらに流体(例えば冷媒)が入っており、建物20内の空気の熱量を吸収するのに用いる。冷媒のある特定圧力の沸点は室内の人々に快適と感じる温度(例えば27℃)である。また、環境保全基準に適合し、オゾン層破壊を減らすために、冷媒はR−25、R−32、R−125、R−134aの中から選択し、さらに適当な割合で混合して作ることができる。冷媒は空気の熱量を吸収し、蒸発して蒸気になると、浮力によって第2の管路250を通って自然に復水管320に流れる。その後、蒸気は熱交換器300内の冷却水で凝縮して液体になり、再び重力によって自然に第2の管路250を通って熱吸収板槽200に送られる。
非動力式省エネルギーシステム10はさらに、熱吸収板槽200の下側の窓121上に取り付け、建物20に入った空気を冷却するのに用いる、冷却ユニット100を有することができる。冷却ユニット10は、冷却器140と、熱吸収板槽200と冷却器140を連結する第3の管路150とを含む。第3の管路150は熱吸収板槽200と冷却器140の間で冷媒を輸送するのに用いる。冷却器140の中の冷媒は建物20に入る空気の熱量を吸収し、蒸発して蒸気になり、さらに浮力によって自然に第3の管路150を通って熱吸収板槽200に送られる。その後、引き続き建物20内の空気の熱量を吸収できるように、熱吸収板槽200内の液体冷媒は重力によって自然に第3の管路150を通って冷却器140に回流する。このほかに、冷却ユニット100はさらに光触媒フィルタ122と活性化炭素フィルタ123を含むことができ、建物20に入る空気を浄化するのに用いる。冷却器140と、第3の管路150と、熱吸収板槽200と、第2の管路250および熱交換器300の復水管320内に入っている冷媒は、二相流自然循環を構成し、建物20内に入る空気を冷却する。
本発明の非動力式省エネルギーシステム10はさらに、建物20の地下に取り付けられた第2の貯水槽11と、第2の貯水槽11と熱交換器300を連結する第4の管路13および揚水ポンプ12とを有することができる。揚水ポンプ12は第4の管路13と第1の管路610を通って水を第2の貯水槽11から第1の貯水槽600に送ることができる。地下のヒートシンク効果により、第2の貯水槽11の水温は第1の貯水槽600の水温より低いため、本発明は第2の貯水槽11によって第1の貯水槽600に必要な冷却水を提供できる。
一般的にいうと、建物20の屋上には水道塔または消防用水槽があり、またその地下には地下貯水池がある。本発明は、屋上の水道塔または消防用水槽を第1の貯水槽600として使用し、さらに地下貯水池を第2の貯水槽11として使用することができる。従って、非動力式省エネルギーシステム10は、建物20の既存の貯水施設を利用して建物20の用水を供給できる。第1の貯水槽600は建物20に絶えず民生用水を供給し、また戸外の給水システムは第1の貯水槽600まで水を継続的に補充して設定水位を維持でき、第1の貯水槽600内の冷却水が絶えず更新されるため、室内の熱量を吸収して第1の貯水槽600の水温が高くなり過ぎることはない。本発明は、第1の貯水槽600の水温によって室内温度を調節することにより、冷房(夏季)または暖房(冬季)に必要な空気調節エネルギーを低減させる。
本発明の非動力式省エネルギーシステム10はさらに、第1の貯水槽600内に取り付けられた第1の熱交換管620と、建物20内に取り付けられ、さらに第1の熱交換管620と連結されている空気入口360と、建物20内に取り付けられ、さらに第1の熱交換管620と連結されている空気出口380とを含む、空気循環ユニットを有することができる。建物20内の空気は、熱い空気が上に上昇する浮力によって空気入口360を通って第1の熱交換管620に流れ、さらに第1の貯水槽600内の冷却水で冷却された後、重力によって空気出口380を通って建物20内に流れることにより、温度の比較的低い冷たい空気を提供する。建物20内の空気の質を改善するために、空気循環ユニットはさらに、空気入口360と第1の熱交換管620の間に空気清浄器480を有することができる。
このほかに、空気循環ユニットはさらに、空気入口360と第1の熱交換管620の間に取り付ける太陽エネルギー集熱器400を有することができる。太陽エネルギー集熱器400は通過して流れる空気を加熱し、空気の密度を小さくしてその浮力を上げることにより、建物20内の空気循環を加速化することができる。さらに、空気循環ユニットはさらに、太陽エネルギー集熱器400と第1の熱交換管620の間に取り付けられた温水槽500および温水槽500内に取り付けられた第2の熱交換管520を有することができる。温水槽500内の水は、第2の熱交換管520によって太陽エネルギー集熱器400によって加熱された空気の熱量を吸収し、さらに温水槽500の出口550を通って建物20内の民生用に必要な温水を提供することができる。
空気循環ユニット内の空気の流れる方向は、まず仰角方向に上昇し、空気清浄器480を離れた後、俯角方向に変わり、下に傾斜する。熱い空気はまず温水槽500に入り、さらに下側の第2の熱交換管520を通り、この部分で熱量が温水槽500の水に吸収される。次に空気は再び下側の第1の貯水槽600に入り、さらに第1の熱交換管620を通り、この部分で熱量が第1の貯水槽600内の冷却水に吸収されてから、空気出口380を通って室内に入る。空気循環ユニット内で流動する空気は、太陽エネルギーの熱量を吸収するために温度が上がり、密度が小さくなって上へ流動する。次に温水槽500と第1の貯水槽600の二次冷却を経た後、空気の温度が下がり、密度が大きくなって下へ流動し、太陽エネルギーによる室内空気自然循環駆動システムを構成する。
第1の熱交換管620と第2の交換管520の設計準則は、比較的大きい放熱面積、比較的高い熱伝導効果と比較的小さい空気流動抵抗である。この準則に基づいて設計された熱交換ユニットの空気流路は、最適の空気と水の熱伝導効果を得るために、円形、楕円形、四角形、板状などのいずれでもよく、また空気流路の管壁の外に各種形状と各種配列の放熱フィンを付けても、また空気流路の管壁に各種方式の熱管または微熱管を差し込んでもよい。第1の貯水槽600に入る冷却水は、重力によって底の方に沈み、底の冷却水は第1の熱交換ユニット620を通過した空気の熱量を吸収するか、または熱交換器300より熱吸収板槽200からの室内の熱量を吸収することができる。熱量を吸収した水は温度が上昇して上へ流動して水面に達し、さらに管路510を通って温水槽500で必要な温水を提供する。第1の貯水槽600の底には出水口650があり、室内で必要な冷水を供給できる。
日照量不足の時は、循環する空気の流量を増やすために、ファン643を起動して室内に入る空気流量を増やすことができる。その効用は太陽エネルギー集熱器400の太陽エネルギー吸収効率を高め、温水槽500の太陽エネルギー吸収効率を高め、第1の貯水槽600の空気冷却効率を高めることである。日照量が十分または自然循環換気の流量が十分の時は、ファン643の運転を停止し、空気が自然循環の流量で室内に入るようにする。
本発明の空気循環ユニットは、温水槽500を離れた熱い空気のその後の流れ方向を制御することにより、季節の変化に応じて冷気または暖気を室内に提供する。空気循環ユニットはさらに、第1の貯水槽600と太陽エネルギー集熱器400の間に取り付けられる制御弁540と、第1の貯水槽600と太陽エネルギー集熱器400の間に取り付けられるバイパス管路530およびバイパス管路530上に取り付けられる第2の制御弁541を有することができる。猛暑の天気で冷たい空気を室内に入れる必要がある時は、第1の制御弁540を開いて第2の制御弁541を閉じることにより、温水槽500を離れた熱い空気が第1の貯水槽600を通って冷たい空気に冷却された後、再び室内に入れるようにする。寒冷な天気で暖かい空気を室内に入れる必要がある時は、第1の制御弁540を閉じて第2の制御弁541を開くことにより、温水槽500を離れた熱い空気が第1の貯水槽600を迂回して直接室内に入り暖かい空気を提供できるようにする。
図2は本発明の冷却ユニット100の側面図である。図2が示すように、冷却ユニット100は窓121の上に設置され、光触媒フィルタ122と、活性化炭素フィルタ123および冷却器140を含む。光触媒フィルタ122は、光触媒材料を含んだ繊維を網状に編まれたもので、光の照射下で酸化威力の強い水酸化物遊離基を形成して、人体に有害な汚染物質(例えば、細菌、ウィルス、ダニ、油汚れ、一酸化炭素など)を接触分解または除去することができる。比較的よい光触媒材料は、ナノメートル粒径の酸化亜鉛(ZnO)、ナノメートル粒径の酸化チタン(TiO2)、ナノメートル粒径の金、ナノメートル粒径の銀などであり、光触媒材料の粒径が10ナノメートル以下であれば一層効果がよい。活性化炭素フィルタ123は、活性化炭素繊維(activated carbon fiber)で編まれたものであり、その働きは空気のにおいと特性物質を吸着することであり、通気性がよく、吸着層が薄く、吸着効率が高い、低コストという長所を有する。
図3は図2のA−A断面線の断面図である。図3が示すように、冷却器140は複数個の菱形の冷却管路141と熱量を吸収する冷媒145を含む。冷却管路141の上部は集流管142に連結され(図2に示すとおり)、集流管142はさらに第3の管路150によって熱吸収板槽200の底に連結されている。冷却器140内の冷媒145は高温空気の熱量を吸収して沸騰し、蒸気を発生し、その蒸気は浮力によって上昇して熱吸収板槽200に入る(図1に示すとおり)。熱吸収板槽200内の液体冷媒は重力によって冷却器140に戻り、二相流自然循環を形成し、戸外の空気の熱量を熱吸収板槽200に伝達し、さらに熱交換器300を通って第1の貯水槽600に送る。
図4は本発明の熱交換器300の透視図である。図4に示すように、熱交換器300の内部は冷却水330が満杯まで入れられ、復水管320は熱交換器300内に取り付けられ、さらに冷却水330に覆われている。熱交換器300の機能は、復水管320内の気体冷媒を凝縮して液体にすることである。熱交換器300内の冷却水330は復水管320の管壁322を通って熱量を吸収した後、再び水の自然循環によって熱量を上側の第1の貯水槽600まで伝達する。
図5は本発明の復水管320の断面図である。復水管320の設計準則は、比較的大きい熱伝導面積、比較的低い製造コストと凝縮後の液体が重力によって熱吸収板槽200に回流できることである(図1に示すとおり)。図5に示すように、復水管内の蒸気328が管壁322と接触すると、凝縮して液膜327となり、さらに重力によって下方向に流動する。復水管320の外の冷却水330は蒸気328の熱量を熱吸収板槽して温度が上がり、密度も小さくなり、さらに浮力によって第1の管路610を通って上側の第1の貯水槽600に流れ込む。第1の貯水槽600内の冷却水330は、比較的大きい密度があるために重力によって熱交換機器300に流れ込む。従って、本発明は、水の自然循環によって室内の熱量を第1の貯水槽600に伝達する。
図6は本発明の太陽エネルギー集熱器400の説明図である。図6に示すように、太陽エネルギー集熱器400は、トップカバー402と、熱吸収板405と、熱吸収板405に連結されているつる巻き線415を含む。太陽エネルギー集熱器400のトップカバー402は、ガラス板または透明板で構成され、熱吸収板405は黒色金属板で構成され、効果的に太陽エネルギーを吸収できるようにしている。トップカバー402と熱吸収板405の間に集熱空間403が存在し、熱吸収板405の下側には空気流路411がある。空気入口360からの空気が太陽エネルギー集熱器400の入口401に入り、入口の空間410を通った後、つる巻き線415内の空気流路411に流れ、そこでつる巻き線415で加熱されて熱い空気になる。熱い空気は出口空間412を通って集まった後、再び太陽エネルギー集熱器400の出口413から流出する。
太陽エネルギー集熱器400のつる巻線415は空気流路411の上部と下部と接触している。つる巻き線415の主な機能は、その高い熱伝導特性により、熱吸収板405の高温を高効率で空気流路411の下部に伝達し、空気流路411内での空気の温度分布を比較的均一にし、吸収する太陽エネルギーを増やすことである。もう1つの機能は、空気がつる巻き線415内部の空気流路411を通過する時に、つる巻き線415の幾何学的形状が空気の回転渦をつくり、空気の動きを加速化することにより、空気の熱吸収能力を高めることである。つる巻き線415の設計準則は、以下のとおりである。即ち、材料が高熱伝導率と耐腐食(例えば銅、アルミニウム、ステンレスなど)特性がなければならない。巻き線の外形は違う形状を採用してもよい(例えば円柱状、四角柱状、帯状など)。つる巻き線415の外径は空気通路の上部と下部にかなり密着して接触し、さらにその中空軸が空気流路411と方向が平行でなければならない。
図7は本発明の空気清浄器480の説明図である。図7が示すように、空気清浄器480の外層は透明なケース483であり、内層は透明管482であり、内外層の間は集熱する空気である。透明管482内には空気流動方向と平行に配列した繊維織り壁481が取り付けてあり、それぞれの繊維織り壁481の間は空気通路485である。通常、透明管482内の空気通路485の空気流動断面積の総和は、空気清浄器480に入る管路の流動断面積より大きくすることにより、空気が空気清浄器480を通る時の抵抗を少なくしなければならない。繊維織り壁481の構成材料には、活性化炭素繊維と光触媒材料が含まれる。太陽光はケース483と管482を透過して直接繊維織り壁481まで照射し、空気通路485内で酸化威力の強い水酸化物遊離基を形成することにより、空気中の人体に有害なすべての物質を接触分解、除去できるようにする。
従来の技術と比較すると、本発明は下記の長所を有する。
1.本発明の非動力式省エネルギーシステムは、建物既存の貯水設備を利用できるため、この非動力式省エネルギーシステムの建設工事を簡略化し、効果的にコストダウンを図ることができる。
2.本発明は太陽エネルギー集熱板を利用して空気を加熱し、太陽光で光触媒材料を照射させて空気を浄化し、温水槽で太陽エネルギーを吸収し、貯水槽で空気を冷却するため、太陽エネルギーを有効利用して室内空気を浄化して快適にし、エネルギーを消費せずに室内に温水を提供できる。
3.本発明の非動力式省エネルギーシステムを構成するユニット(例えば、冷却ユニット、太陽エネルギー集熱器、熱吸収板槽、熱交換器など)はすべてモジュール化設計でき、また柔軟に組み合わせて、多様な既存建物に取り付けることができるし、これから建設する大型建物にこのシステムを一体化計画設計することが、可能である。
本発明の技術内容と技術的特徴は上記に開示した通りであるが、当分野の技術者は、本発明の教示と開示を基に、本発明の精神から外れないさまざまな代替と修飾を行うことが可能である。従って、本発明の保護範囲は、実施例で開示したものに限るべきではなく、本発明から外れないさまざまな代替と修飾を含むべきであり、さらに本発明の特許請求の範囲に網羅されていなければならない。
本発明の非動力式省エネルギーシステムの概略図 本説明の冷却ユニットの側面図 図2のA−A断面線に沿った断面図 本発明の熱交換器の透視図 本発明の凝縮管の断面図 本発明の太陽エネルギー集熱器の概略図 本発明の空気清浄器の概略図
符号の説明
10 非動力式省エネルギーシステム
11 第2の貯水槽
12 揚水ポンプ
13 第4の管路
20 建物
100 冷却ユニット
121 窓
122 光触媒フィルタ
123 活性化炭素フィルタ
140 冷却器
141 冷却管路
142 集流管
145 冷媒
150 第3の管路
200 熱吸収板槽
250 第2の管路
300 熱交換器
320 復水管
322 管壁
327 液膜
328 蒸気
330 冷却水
360 空気入口
380 空気出口
400 太陽エネルギー集熱器
401 入口
402 トップカバー
403 集熱空間
405 熱吸収板
410 入口空間
411 空気流路
412 出口空間
413 出口
415 つる巻き線
480 空気清浄器
481 繊維織り壁
482 透明管
483 透明ケース
485 空気通路
500 温水槽
510 管路
520 第2の熱交換管
530 バイパス管路
540 第1の制御弁
541 第2の制御弁
550 温水槽出口
600 第1の貯水槽
610 第1の管路
620 第1の熱交換管
643 ファン
650 第1の貯水槽出口


Claims (14)

  1. 建物用非動力式省エネルギーシステムであって、
    熱交換器と、
    第1の貯水槽と、
    前記第1の貯水槽と前記熱交換器とを連結し、前記第1の貯水槽内の冷却水を前記第1の貯水槽と前記熱交換器間を輸送する第1の管路と、
    前記建物内に取り付けられた、所定の流体を用いて前記建物内の空気の熱量を吸収して、前記建物内の気温を下げる熱吸収板槽と、
    前記熱交換器と前記熱吸収板槽とを連結し、前記熱吸収板槽と前記熱交換器の間を前記流体が輸送される第2の管路とを有してなり、
    前記熱吸収板槽が、前記熱交換器の下側に設けられ、前記熱交換器が、前記第1の貯水槽の下側に設けられており、
    前記流体が重力により自然にシステム内を循環して前記建物内の温度を下げることを特徴とする建物用非動力式省エネルギーシステム。
  2. 前記冷却水が、重力により自然にシステム内を循環して、前記流体を冷却することを特徴とする請求項1記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  3. 前記建物の窓に設けられ、前記建物に入る空気を冷却する冷却ユニットをさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  4. 前記冷却ユニットが、前記熱吸収板槽の下側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  5. 前記冷却ユニットが、前記建物に入る空気の熱量を吸収する冷却器と、
    前記熱吸収板槽と前記冷却器とを連結する第3の管路とを有してなることを特徴とする請求項3記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  6. 前記冷却ユニットが、前記建物に入る空気を浄化する光触媒フィルタおよび/または活性化炭素フィルタを有することを特徴とする請求項5記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  7. 前記建物の地下に設けられた第2の貯水槽と、
    前記第2の貯水槽内の冷却水を前記第1の貯水槽に供給する揚水ポンプとをさらに有することを特徴とする請求項1記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  8. 前記第2の貯水槽と前記熱交換器とを連結する第4の管路をさらに有し、
    前記揚水ポンプが、前記第4の管路および前記第1の管路を通って前記第2の貯水槽内の前記冷却水を前記第1の貯水槽に供給するものであることを特徴とする請求項7記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  9. 前記建物内に設けられた空気入口と、
    前記建物内に設けられた空気出口と、
    前記空気入口と前記空気出口とを連結し、前記第1の貯水槽内に設けられた第1の熱交換管とからなる空気循環ユニットをさらに備え、
    浮力によって前記空気入口から前記第1の熱交換管に進入した前記建物の中の空気が、前記第1の貯水槽内の冷却水で冷却された後、前記空気出口から前記建物内に流れ込むことを特徴とする請求項1記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  10. 前記空気循環ユニットが、前記空気入口と前記第1の熱交換管との間に設けられた空気清浄器を備えたことを特徴とする請求項9記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  11. 前記空気循環ユニットが、前記空気入口と前記第1の熱交換管との間に設けられた太陽エネルギー集熱器を備えたことを特徴とする請求項9記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  12. 前記太陽エネルギー集熱器が、
    熱吸収板と、
    前記熱吸収板に連結されたつる巻き線とを有してなるものであることを特徴とする請求項11記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  13. 前記空気循環ユニットが、前記太陽エネルギー集熱器と前記第1の熱交換管との間に設けられた温水槽とをさらに有し、
    前記温水槽内に、前記太陽エネルギー集熱器によって加熱された空気の熱量を吸収して前記温水槽内の水を加熱する第2の熱交換管が設けられていること特徴とする請求項11記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
  14. 前記空気循環ユニットが、
    前記第1の貯水槽と前記太陽エネルギー集熱器との間に設けられた制御弁と、
    前記太陽エネルギー集熱器と前記空気出口との間に設けられたバイパス管路と、
    前記バイパス管路上に設けられた第2の制御弁とを備えたことを特徴とする請求項11記載の建物用非動力式省エネルギーシステム。
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