JP4040928B2 - 収納具 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食材、そのゴミ、その他、小物等を収納する収納具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
野菜等の或る種の食材は、水洗いして或る程度の時間、水切りをする必要があり、台所等の調理場ではこの水洗いした食材を例えば「ざる」に入れてこれを行っていた。
【０００３】
また、この調理の際に生じる野菜屑等のゴミは、流し台のシンク内に設置されている所謂三角コーナーと称されるゴミ入れに収納されていた。
【０００４】
或いは、化粧時、洗顔時等に使用される水分を含んだスポンジは、浴室内や洗面所において、所定の容器に収納して水切りをしながら且つ乾燥させるようにしていた。更には、洗髪時に抜ける毛髪も、所定箇所に設置されたゴミ入れに入れることになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれ等のゴミ入れは、当然のことながら極めて汚れ易く、放置しておくと不潔であるばかりでなく悪臭を放つ原因にもなるので、洗浄を常に行わなければならない。
【０００６】
処がこれ等のゴミ入れ容器は、通気孔として或いは水切り孔として、多数の孔なり隙間が形成されているので、ゴミが詰まり易く、しかも比較的小さな容器形状であるから、内部の隅々まで洗浄することは極めて行いにくかった。
【０００７】
また、水切りを行うためシンクや洗面台内に設置せざるを得ず、場所を占め、転倒し易い等の不都合もあった。
【０００８】
よって本発明は、この従来の不満点を解消し要求に応えるべく発明された収納具であって、極めて簡単に且つ確実に洗浄でき、場所を取らず扱い易いようにすることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の課題を解決する本発明は、略扇形形状の合成樹脂製のシート材に多数の通孔を開設すると共に、取付け孔が開設された把手片を円弧縁の一部に設け、更に扇形形状の一方の側端部にスリット状の係止孔を開設すると共に、他方の側端に該係止孔に嵌入係止する係止舌片を設け、シート材を、前記把手片が上方に突出する形態で逆円錐筒形状に巻回し、係止孔に係止舌片を嵌入係止して取り外し自在に止着したことを特徴とする構成である。
【００１０】
また、取付け孔（８）の内縁には一対の突片（９）を突設し、貫通孔（１３）を設けた球体（１２）を円錐形の吸着部（１１）上面中心に連設した吸盤（１０）の球体（１２）に、取付け孔（８）を、前記一対の突片（９）を貫通孔（１３）内に係止する形態で嵌込む構成である。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明すると、ポリプロピレン等の合成樹脂で成形されるシート材１は半円形に近い扇形形状であって、多数の通孔２が開設されてあり、円弧縁の一部に把手片３が突設され、一方の側端部には係止孔４がスリット状に設けられ、他方の側端部にはこの係止孔４に嵌入係止する係止舌片５が設けられ、更に頂点には複数の切り込み６が放射状に設けられている。
【００１２】
そして、シート材１を頂点を下端にして逆円錐筒形状に巻回し、係止孔４に係止舌片５を嵌入係止して把手片３が上方に突出する形態で止着して、収納具容器７として構成するのである。
【００１３】
尚、把手片３の上端部には取付け孔８が開設され、この取付け孔８の内縁左右には突片９が突設されている。
【００１４】
上述した構成で、把手片３を適宜箇所に吊り下げて収納具容器７を設置し、内部に水洗いした野菜、茹でた麺類等を収納して水切りざるとして使用し、或いは調理中に出たクズを入れる所謂三角コーナーとして利用し、浴室や洗面所で化粧用または体洗い用の水分を含んだスポンジを収納したり、更には例えば洗濯挟み等の小物を入れたり等、多くの用途が期待できる。
【００１５】
そして下端となる複数の放射状の切り込み６及び多数の通孔２によって、収納した野菜等の水分の漏出を確実に達成させることができ、通気性が良いので、例えばスポンジの乾燥を促進させる。
【００１６】
収納具容器７を設置するべく把手片３を適宜箇所に吊り下げる手段としては、例えば図１、図３等に示した吸盤１０を用いると良い。この吸盤１０は、円錐形の吸着部１１上面中心に球体１２を連設し、この球体１２に貫通孔１３を設けた構成である。
【００１７】
そこで吸盤１０を例えば流し台の縁に吸着固定し、前記した把手片３の取付け孔８に球体１２を嵌込むのである。この場合、取付け孔８内縁左右の突片９を貫通孔１３内に係止するようにすれば（図４参照）、吸盤１０に対する把手片３の組付きが確実となり、また左右方向への動きを抑制することができる。
【００１８】
更に取外しも容易であり、三角コーナーのようなゴミ入れとして使用する場合には、把手片３を持って別の箇所に収納したゴミを捨てることができるので、手を汚すことはない。
【００１９】
さて、洗浄する場合には、係止孔４から係止舌片５を外せば収納具容器７は平面的となってシート材１となるので、ブラシと洗剤を使用する等して通孔２まで確実に洗うことができる。尚、図１の実施例は吸盤１０を例えば流し台のシンク上端の水平な縁部分に装着し、収納具容器７をシンク内に吊り下げる形態であるが、用途によっては吸盤１０を垂直壁面に装着しても良いものである。
【００２０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の収納具によれば、小型で如何なる箇所にも吊り下げることができるので場所を取らず、水切れや通気性に優れ、組立てが容易であり、簡単且つ確実に洗浄できるので極めて衛生的であり、販売時や不使用時には平面状にして重ねることができ、合成樹脂シート製であるから、色とりどりの製品を大量に廉価に生産できる等、多くの優れた作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の収納具の斜視図である。
【図２】本発明の収納具の展開平面図である。
【図３】吸盤の斜視図である。
【図４】吸盤に把手片を組み付けた状態の一部断面図である。
【符号の説明】
１；シート材、２；通孔、３；把手片、４；係止孔、５；係止舌片、６；切り込み、７；収納具容器、８；取付け孔、９；突片、１０；吸盤、１１；吸着部、１２；球体、１３；貫通孔。

Claims (1)

1. 略扇形形状の合成樹脂製のシート材（１）に多数の通孔（２）を開設すると共に、内縁に一対の突片（９）を突設した取付け孔（８）が開設された把手片（３）を円弧縁の一部に設け、更に扇形形状の一方の側端部にスリット状の係止孔（４）を開設すると共に、他方の側端に該係止孔（４）に嵌入係止する係止舌片（５）を設け、前記シート材（１）を、前記把手片（３）が上方に突出する形態で逆円錐筒形状に巻回し、前記係止孔（４）に係止舌片（５）を嵌入係止して取り外し自在に止着し、貫通孔（１３）を設けた球体（１２）を円錐形の吸着部（１１）上面中心に連設した吸盤（１０）の該球体（１２）に、前記取付け孔（８）を、前記一対の突片（９）を貫通孔（１３）内に係止する形態で嵌込むことを特徴とする収納具。

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