JP4038990B2 - Stopper structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の前後方向に延設されたシャシフレームと、該シャシフレームに支持される荷台の縦根太と、を連結し固定するストッパ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャシフレームサイドメンバ(以下、サイドメンバと称する)の前部に支持される運転台(以下、キャブと称する)と、サイドメンバの後部に支持される荷台と、を備え、キャブ内の運転者の着座位置が概ねエンジンより前方に位置する貨物車(以下、キャブオーバトラックと称する)では、剛壁(以下、バリアと称する)への正面衝突の際の運動エネルギは、主に強固なサイドメンバの前端がバリアに突き当たり有効に変形することよって吸収され、これにより、上方のキャブに生存空間(以下、キャブ生存空間と称する)が確保され安全性が保たれる(例えば、特開2000−272546号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
キャブの後方に配置される荷台の底面には、サイドメンバに沿って延びる縦根太が固定されている。縦根太は、サイドメンバの上面に搭載され、Uボルトによって固定される。また、Uボルトのみでは車体前後方向における固定が不十分となるおそれがあるため、サイドメンバと縦根太とに跨る荷台ストッパが設けられる。荷台ストッパは、サイドメンバと縦根太とにボルトによって締結固定され、Uボルトによる固定を車体前後方向において補完する。
【0004】
また、荷台ストッパのボルト挿通孔の一方は、サイドメンバと縦根太との組み付け誤差を吸収するため、一般に必要ボルト径よりも車体前後方向へ延びる長孔状に形成されている。
【0005】
ここで、バリアへの前面衝突時にキャブ生存空間を確保するためには、前方へ移動するキャブとバリア面との間隔を極力維持することが要求される。
【0006】
しかしながら、上記荷台ストッパによる連結固定では、キャブがバリア面へ衝突し、サイドメンバが減速し、荷台の慣性力が荷台ストッパに作用すると、長孔状のボルト挿通孔の前端までボルトが移動してしまう可能性がある。ボルトが移動すると、サイドメンバの減速から荷台ストッパに荷重が発生するまでのタイミングが遅れる。このため、場合によっては、サイドメンバが減速しきってしまった後に荷台ストッパに荷重が発生し、初速度(衝突速度)に等しい分の荷台運動エネルギの殆ど全てを荷台ストッパが吸収しなければならなくなる。すなわち、フレーム変形のエネルギを荷台減速のために有効に活用することができず、結果として、荷台の前方移動が増大し、キャブ生存空間を減少させる可能性がある。
【0007】
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであって、キャブオーバトラックの前面衝突時に、フレーム変形によるエネルギ吸収を荷台の減速に有効に活用することができ、キャブ生存空間をより確実に確保することが可能なストッパ構造の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は、車体の前後方向に延設されたシャシフレームと、シャシフレームに支持される荷台の縦根太と、を連結し固定するストッパ構造であって、2つのフレームに対してそれぞれ固定される第1及び第2の固定部を有するメインストッパ部材と、メインストッパ部材に対して固定されたサブストッパ部材と、を備えている。メインストッパ部材の2つの固定部の少なくとも一方は、シャシフレーム又は縦根太に対する締結固定用のボルトが挿通されるボルト挿通孔を有する。ボルト挿通孔は、2つのフレーム間の少なくとも前後方向の相対移動を許容するようにボルトの移動を許容する形状を有する。サブストッパ部材は、ボルト挿通孔に対するボルトの移動を規制する。
【0009】
本発明では、シャシフレームと縦根太との組み付け誤差は、ボルト挿通孔によって吸収される。
【0010】
また、シャシフレームの前方に支持されたキャブがバリア面へ衝突すると、シャシフレームが減速し、荷台の慣性力がメインストッパ部材に作用する。このとき、ボルト挿通孔内におけるボルトの移動は、サブストッパ部材によって規制される。このため、シャシフレームの減速度発生のタイミングとメインストッパ部材の荷重発生のタイミングとが近付き、シャシフレームの減速が完了する前に荷台の慣性力がシャシフレームに十分に伝達され、シャシフレームの変形により荷台の運動エネルギを有効に吸収することができる。従って、フレーム変形のエネルギを荷台減速のために有効に活用することができ、シャシフレーム或いはキャブに対する荷台の前方移動が抑えられ、キャブ生存空間がより確実に確保され得る。
【0011】
ボルト挿通孔は、長孔状に形成されても良く、サブストッパ部材は、ボルト挿通孔に挿入されるピンを有すると共にボルト挿通孔内におけるピンの位置を変更自在にメインストッパ部材に対して固定されても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のストッパ構造を備えたキャブオーバトラックの模式側面図、図2は図1のII部拡大図、図3(a)は図2のIIIa−IIIa線断面図、図3(b)は図2のIIIb−IIIb線断面図、図4(a)は図3(b)のIVa矢視側面図、図4(b)は図3(b)のIVb−IVb線断面図、図5はメインストッパ部材及びサブストッパ部材の分解斜視図、図6(a)は図4(a)のVIa−VIa線断面図、図6(b)は図4(a)のVIb−VIb線断面図である。
【0013】
図1に示すように、キャブオーバトラック1は、車幅方向両側で前後方向に延設されたシャシフレームサイドメンバ(以下、サイドメンバと称する)3と、サイドメンバ3の前部に下方から支持される運転台(以下、キャブと称する)5と、サイドメンバ3の後部に下方から支持される荷台7と、を備えている。
【0014】
荷台7は、キャブ5の背後に適宜の間隙を介して車幅方向に配置された前立鉄板9と、前立鉄板9の車幅方向両端から後方へ相対向して延びるあおり板11と、車体後部であおり板11の後端同士を開閉自在に連結するリヤゲート13と、前立鉄板9とあおり板11とリヤゲート13とによって区画される矩形収容空間の底面を形成する底板15と、底板15の下面に固定され車幅方向両側で前後方向に延設された縦根太としての縦根太17と、を備えている。
【0015】
図3(a)及び図3(b)に示すように、縦根太17は、底壁19と、底壁19の両端から上方へ相対向して延びる側壁21,23と、両側壁21,23の上端から相反する方向へ曲折されて延びるフランジ25,27と、を備えた逆ハット状断面を有する。両フランジ25,27は、荷台7の底板15の下面に固着され、これにより縦根太17と底板15との間に閉断面が形成される。
【0016】
サイドメンバ3は、底壁29と、底壁29の両端から上方へ相対向して延びる側壁31,33と、両側壁31,33の上端同士を連結する上壁35と、を備えた略矩形閉断面を有する。縦根太17は、その底壁19がサイドメンバ3の上壁35と接した状態でサイドメンバ3上に載置され、Uボルト37とメインストッパ部材53とによってサイドメンバ3上に連結固定される。
【0017】
図2及び図3(a)に示すように、縦根太17の両側壁21,23の上端にはそれぞれボルト挿通用の孔41が形成されている。Uボルト37は、孔41に挿通される底棒部43と、縦根太17の両側壁21,23の外側に突出する底棒部43の両端から下方へ曲折して延びる側棒部45,47と、を備えている。側棒部45,47の先端は、固定プレート49を挿通しナット51と螺合する。ナット51を締め込むことにより、固定プレート49とUボルト37の底棒部43との間で縦根太17がサイドメンバ3に対し締め付けられ固定される。
【0018】
図2、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すように、プレート状のメインストッパ部材53は、その上端が車体前方へ傾くように縦根太17及びサイドメンバ3の外側の側壁21,31上に配置されている。縦根太17及びサイドメンバ3の外側の側壁21,31の所定位置にはボルト挿通用の孔55(縦根太17の孔のみ図6(a)に示し、サイドメンバ3の孔は図示省略)が形成され、該側壁21,31の内面上には孔55に対応したウェルドナット57が溶着されている。メインストッパ部材53の下部(第1の固定部)57には、ボルト61のネジ部61aの外径とほぼ等しいか又はこれよりも僅かに大きい内径を有するボルト挿通孔63が形成されている。メインストッパ部材53の上部(第2の固定部)59には、ボルト65のネジ部65aの外径とほぼ等しいか又はこれよりも僅かに大きい幅を有しメインストッパ部材53の傾き方向とほぼ同方向に延びる長孔状のボルト挿通孔67が形成されている。メインストッパ部材53の上部59及び下部57は、ボルト挿通孔67,63を挿通してそれぞれウェルドナット57に螺合するボルト65,61により、縦根太17及びサイドメンバ3の側壁21,31にそれぞれ締結され固定される。また、上部のボルト挿通孔67が長孔状に形成されていることにより、サイドメンバ3と縦根太17とを組み付ける際に側壁21,31間でボルト挿通用の孔55及びウェルドナット57の相対位置が設計上の位置からずれてしまういわゆる組み付け誤差が吸収され得る。
【0019】
図4(a)、図4(b)、図5,図6(a)及び図6(b)に示すように、メインストッパ部材53の上部59には、ボルト挿通孔67に対するボルト65の移動を規制する上下2つのサブストッパ部材71,73が固定されている。各サブストッパ部材71,73は、両端にボルト挿通用の孔75,77を有しボルト挿通孔67に対して略直交する方向に配置されるボルト固定プレート79,81と、ボルト固定プレート79,81の裏面のほぼ中央から一体的に突出するピン83,85とを有する。メインストッパ部材53の上部のボルト挿通孔67の周縁部分には、ボルト挿通孔67に沿って相対向して直線状に並ぶ複数組(本実施形態では6組12箇所)のボルト穴87,89が形成されている。ピン83,85をボルト挿通孔67に挿入し、ボルト91を孔75,77に挿通してボルト穴87,89に螺合することにより、サブストッパ部材71,73がメインストッパ部材53の表面上に締結固定される。なお、ボルト穴87,89に代えて埋め込みボルトを設け、埋め込みボルトに螺合するナットによってサブストッパ部材71,73を締結固定しても良い。
【0020】
本実施形態では、ボルト91が螺合されるボルト穴87,89は、ボルト固定プレート79,81がボルト65のヘッド65bに近接又は接し且つピン83,85がボルト65のネジ部65aに近接するような位置のものが選択される。これにより、ボルト65に大きな荷重が加わった場合であっても、ボルト挿通孔67内でのボルト65の移動はサブストッパ部材71,73によって瞬時に且つ確実に阻止される。
【0021】
次に、車両前面衝突実験とその結果について説明する。
【0022】
図7(a)は、本実施形態のストッパ構造との比較のために用いられた荷台ストッパ部材93の平面図である。この荷台ストッパ部材93は、ボルト穴87,89が設けられていない点を除き図4(a)に示すメインストッパ部材53と同様の構成を有する。すなわち、荷台ストッパ部材93には図4(a)のサブストッパ部材71,73は固定されず、ボルト65は、車体前方への大きな荷重を受けることによって図7(b)に示すようにボルト挿通孔67内を車体前方へ移動する。
【0023】
実験では、荷台ストッパ部材93を用いた場合と本実施形態のストッパ構造(メインストッパ部材53及びサブストッパ部材71,73)を用いた場合の双方について、図8に示すようにキャブ5がバリア面95へほぼ正面から衝突した際における、フレーム速度(サイドメンバ3の速度)、荷台速度(縦根太17の速度)、及びストッパ荷重(荷台ストッパ部材93及びメインストッパ部材53の受ける荷重)のそれぞれの経時的な変化を計測した。図9は、荷台ストッパ部材93を用いた場合の結果を示し、図10は、本実施形態のストッパ構造を用いた場合の結果を示している。図9及び図10において、フレーム速度は二点鎖線により、荷台速度は破線により、ストッパ荷重は実線によりそれぞれ表示され、さらに、フレーム(サイドメンバ3)に対する荷台7の相対速度(荷台速度−フレーム速度)が算出されて一点鎖線により表示されている。
【0024】
図8に示すようにキャブ5がバリア面95へ正面衝突すると、サイドメンバ3が減速を開始する(図9及び図10に二点鎖線で示すように、フレーム速度が減少し始める)。そして、サイドメンバ3の前端部分が圧潰されると共に、荷台7の慣性力が荷台ストッパ部材93又はメインストッパ部材53に作用し始める(図9及び図10に実線で示すように、ストッパ荷重が増加し始める)。
【0025】
このとき、サブストッパ部材71,73が設けられていない荷台ストッパ部材93では、図7(b)に示すように、ボルト65がボルト挿通孔67内を前方へ移動し、縦根太17がサイドメンバ3上を車体前方へスライド移動するため、ストッパ荷重の上昇率が一時的に低下する。係る状態は、図9中の実線(ストッパ荷重)が加速度的に立ち上がった後に一時的にその傾斜を緩める緩斜部分97として表され、この緩斜部分97の存在によって、ストッパ荷重がピーク値となるまでの時間tが遅れる。この結果、サイドメンバ3の減速がほぼ完了してしまった状態でストッパ荷重が大きく上昇し、初速度(衝突速度)に等しい分の荷台運動エネルギの大部分を荷台ストッパ部材93が吸収することとなる。すなわち、フレーム変形のエネルギを荷台減速のために有効に活用することができず、荷台7の前方移動が増大し、キャブ生存空間99を減少させてしまう可能性が高まる。
【0026】
これに対し、本実施形態のストッパ構造では、サブストッパ部材71,73によってボルト65の移動が阻止されるので、図10中に実線で示すストッパ荷重では、図9に示すような緩斜部分97が発生せず、図9に比べて、ストッパ荷重がピーク値となるまでの時間tが短く、サイドメンバ3の減速がほぼ完了するまでの間にストッパ荷重が大きく上昇し、ストッパ荷重がピークとなったときの荷台7の相対速度vが低くなる。すなわち、サイドメンバ3の減速度発生のタイミングとメインストッパ部材53の荷重発生のタイミングとが近付き、サイドメンバ3の減速が完了する前に荷台7の慣性力がサイドメンバ3に十分に伝達され、あたかも衝突安全性の確保における乗員拘束のライドダウン効果のように、サイドメンバ3の変形により荷台7の運動エネルギを有効に吸収することができる。
【0027】
従って、キャブオーバトラック1の前面衝突時におけるフレーム変形のエネルギを荷台7の減速のために有効に活用することができ、サイドメンバ3或いはキャブ5に対する荷台7の前方移動が抑えられ、キャブ5が後方から押し潰されることが防止され、キャブ生存空間99がより確実に確保され得る。
【0028】
また、本実施形態では、ボルト65の移動がサブストッパ部材71,73によって瞬時に阻止されるように、ボルト固定プレート79,81がボルト65のヘッド65bに近接又は接し且つピン83,85がボルト65のネジ部65aに近接するような位置のボルト穴87,89が選択されているが、荷台7の種類やフレーム(サイドメンバ3)の減速特性等に応じて、他のボルト穴87,89を選択することも可能である。例えば、フレーム速度の上昇が比較的遅い特性を有するサイドメンバ3の場合には、サブストッパ部材71,73のボルト固定プレート79,81及びピン83,85がボルト65のヘッド65b及びネジ部65aから所定距離だけ離間するような位置のボルト穴87,89を選択する。これにより、サイドメンバ3の減速度発生のタイミングとメインストッパ部材53の荷重発生のタイミングとが近付くようにストッパ荷重がピーク値となるまでの時間が所定時間遅れ、サイドメンバ3の変形により荷台7の運動エネルギを有効に吸収することができる。このように、本実施形態では、ボルト穴87,89を複数組設けてボルト65に対するサブストッパ部材71,73の位置を変更可能としているので、荷台7の種類やフレーム(サイドメンバ3)の減速特性等の相違に応じて的確且つ良好にキャブ生存空間99を確保することができる。
【0029】
なお、本実施形態では、ボルト65の車体前方及び車体後方の双方にサブストッパ部材71,73を配置したが、車体前方のサブストッパ部材71のみを配置した場合であっても、ボルト65の車体前方への移動が阻止されるので、サイドメンバ3の変形により荷台7の運動エネルギを有効に吸収することが可能となる。
【0030】
メインストッパ部材53及びサブストッパ部材71,73は上記形状に限定されるものではなく、例えば図11に示すように、サブストッパ部材をボルト挿通孔67に嵌合されて保持されるピン101のみによって構成することもできる。
【0031】
メインストッパ部材53は、その上端が車体前方へ傾くような上記配置に限定されるものではなく、鉛直線に沿った配置や、水平線に沿った配置や、その上端が車体後方へ傾くような配置であっても良い。
【0032】
本実施形態では、メインストッパ部材53の上部59のボルト挿通孔67を長孔状としたが、サイドメンバ3と縦根太17との組み付け誤差を吸収し得るボルト挿通孔は、メインストッパ部材53の縦根太17との連結部分又はサイドメンバ3との連結部分の少なくとも一方に設ければ良い。例えば、本実施形態における下部57のボルト挿通孔63を長孔状としても良く、双方を長孔状としても良い。
【0033】
サイドメンバ3と縦根太17との組み付け誤差を吸収するボルト挿通孔の形状は、上記長孔状に限定されるものではなく、サイドメンバ3と縦根太17との間の少なくとも車体前後方向の相対移動を許容するようにボルト65の移動を許容する形状であれば良く、例えば図12に示すように、ボルト65のネジ部65aの外径よりも大きくヘッド65bよりも僅かに小さい円形孔状のボルト挿通孔103としても良い。同様に、長孔の方向についても、上記方向に限定されず、例えば水平方向に配置されても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両の前面衝突時において、フレーム変形のエネルギを荷台減速のために有効に活用することができ、シャシフレーム或いはキャブに対する荷台の前方移動が抑えられ、キャブが後方から押し潰されることが防止され、キャブ生存空間がより確実に確保され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のストッパ構造を備えたキャブオーバトラックの模式側面図である。
【図2】図1のII部拡大図である。
【図3】図2の要部断面図であり、(a)は図2のIIIa−IIIa線断面を、(b)は図2のIIIb−IIIb線断面をそれぞれ示している。
【図4】本実施形態のストッパ構造の全体図であり、(a)は図3(b)のIVa矢視側面を、(b)は図3(b)のIVb−IVb線断面をそれぞれ示している。
【図5】メインストッパ部材及びサブストッパ部材の分解平面図である。
【図6】メインストッパ部材及びサブストッパ部材の要部断面図であり、(a)は図4(a)のVIa−VIa線断面を、(b)は図4(a)のVIb−VIb線断面をそれぞれ示している。
【図7】本実施形態のストッパ構造との比較のために用いられた荷台ストッパ部材の平面図であり、(a)は衝突前の状態を、(b)は衝突時の状態をそれぞれ示している。
【図8】前面衝突時のキャブオーバトラックの模式側面図である。
【図9】比較実験の結果を示すグラフである。
【図10】本実施形態のストッパ機構を用いた前面衝突実験の結果を示すグラフである。
【図11】サブストッパ部材の他の態様を示すストッパ構造の全体図である。
【図12】ボルト挿通孔の他の態様を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 キャブオーバトラック
3 サイドメンバ(シャシフレーム)
5 キャブ
7 荷台
17 縦根太
53 メインストッパ部材
57 メインストッパ部材の下部(第1の固定部)
59 メインストッパ部材の上部(第2の固定部)
65 ボルト
67 ボルト挿通孔
71 サブストッパ部材
73 サブストッパ部材
101 ピン(ストッパ部材)
103 ボルト挿通孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stopper structure that connects and fixes a chassis frame extending in the front-rear direction of a vehicle body and a vertical joist of a cargo bed supported by the chassis frame.
[0002]
[Prior art]
A cab (hereinafter referred to as a cab) supported on the front part of a chassis frame side member (hereinafter referred to as a side member) and a cargo bed supported on the rear part of the side member, In a freight vehicle (hereinafter referred to as a cab overtrack) in which the seating position is located in front of the engine, the kinetic energy at the time of a frontal collision with a rigid wall (hereinafter referred to as a barrier) is mainly the front end of a strong side member. Is absorbed by effectively deforming against the barrier, and thereby, a living space (hereinafter referred to as a cab living space) is secured in the upper cab, and safety is maintained (for example, JP-A-2000-272546). reference).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
A vertical joist extending along the side member is fixed to the bottom surface of the loading platform disposed behind the cab. The vertical joists are mounted on the upper surface of the side member and fixed by U bolts. Moreover, since there is a possibility that the fixing in the longitudinal direction of the vehicle body may be insufficient with only the U bolt, a loading platform stopper that straddles the side member and the vertical joist is provided. The loading platform stopper is fastened and fixed to the side member and the vertical joist by a bolt, and complements the fixing by the U bolt in the longitudinal direction of the vehicle body.
[0004]
In addition, one of the bolt insertion holes of the loading platform stopper is generally formed in a long hole shape that extends in the front-rear direction of the vehicle body from the required bolt diameter in order to absorb an assembly error between the side member and the vertical joist.
[0005]
Here, in order to ensure a cab living space at the time of a frontal collision with the barrier, it is required to maintain the distance between the cab moving forward and the barrier surface as much as possible.
[0006]
However, when the cab collides with the barrier surface, the side member decelerates, and the inertia of the load platform acts on the load platform stopper, the bolt moves to the front end of the elongated hole insertion hole. There is a possibility. When the bolt moves, the timing from the deceleration of the side member until the load is generated at the loading platform stopper is delayed. For this reason, in some cases, after the side member has completely decelerated, a load is generated on the carrier stopper, and the carrier stopper must absorb almost all of the carrier kinetic energy corresponding to the initial speed (collision speed). . That is, the energy of frame deformation cannot be effectively used for the deceleration of the loading platform, and as a result, the forward movement of the loading platform is increased, and the cab living space may be decreased.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and can effectively utilize energy absorption due to frame deformation for deceleration of a cargo bed at the time of a frontal collision of a cab overtrack, and more reliably secure a cab living space. An object of the present invention is to provide a stopper structure that can be used.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a stopper structure for connecting and fixing a chassis frame extending in the front-rear direction of a vehicle body and a vertical joist of a loading platform supported by the chassis frame. A main stopper member having first and second fixing portions fixed to the main stopper member, and a sub-stopper member fixed to the main stopper member. At least one of the two fixing portions of the main stopper member has a bolt insertion hole through which a bolt for fastening and fixing to the chassis frame or the vertical joist is inserted. The bolt insertion hole has a shape that allows movement of the bolt so as to allow relative movement in at least the front-rear direction between the two frames. The sub stopper member restricts the movement of the bolt with respect to the bolt insertion hole.
[0009]
In the present invention, the assembly error between the chassis frame and the vertical joist is absorbed by the bolt insertion hole.
[0010]
Further, when the cab supported in front of the chassis frame collides with the barrier surface, the chassis frame is decelerated and the inertial force of the loading platform acts on the main stopper member. At this time, the movement of the bolt in the bolt insertion hole is regulated by the sub stopper member. For this reason, the timing of the deceleration of the chassis frame and the timing of the load generation of the main stopper member approach each other, and the inertial force of the loading platform is sufficiently transmitted to the chassis frame before the deceleration of the chassis frame is completed. Thus, the kinetic energy of the cargo bed can be effectively absorbed. Accordingly, the energy of frame deformation can be effectively used for the deceleration of the loading platform, the forward movement of the loading platform with respect to the chassis frame or the cab is suppressed, and the cab living space can be more reliably ensured.
[0011]
The bolt insertion hole may be formed in a long hole shape, and the sub stopper member has a pin inserted into the bolt insertion hole and is fixed to the main stopper member so that the position of the pin in the bolt insertion hole can be changed freely. May be.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a schematic side view of a cab overtrack having a stopper structure according to the present embodiment, FIG. 2 is an enlarged view of a portion II in FIG. 1, FIG. 3A is a cross-sectional view taken along line IIIa-IIIa in FIG. ) Is a cross-sectional view taken along line IIIb-IIIb in FIG. 2, FIG. 4 (a) is a side view taken along the arrow IVa in FIG. 3 (b), FIG. 4 (b) is a cross-sectional view taken along line IVb-IVb in FIG. 5 is an exploded perspective view of the main stopper member and the sub stopper member, FIG. 6A is a sectional view taken along line VIa-VIa in FIG. 4A, and FIG. 6B is a sectional view taken along line VIb-VIb in FIG. FIG.
[0013]
As shown in FIG. 1, the
[0014]
The
[0015]
As shown in FIGS. 3A and 3B, the
[0016]
The
[0017]
As shown in FIGS. 2 and 3A, bolt insertion holes 41 are formed at the upper ends of both
[0018]
As shown in FIGS. 2, 3 (b), 4 (a), and 4 (b), the plate-like
[0019]
As shown in FIGS. 4A, 4B, 5, 6A, and 6B, the
[0020]
In this embodiment, the bolt holes 87 and 89 into which the
[0021]
Next, a vehicle frontal collision experiment and its results will be described.
[0022]
Fig.7 (a) is a top view of the loading
[0023]
In the experiment, the
[0024]
As shown in FIG. 8, when the
[0025]
At this time, in the loading
[0026]
On the other hand, in the stopper structure of this embodiment, the movement of the
[0027]
Therefore, the energy of frame deformation at the time of the frontal collision of the
[0028]
In this embodiment, the
[0029]
In this embodiment, the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
In the present embodiment, the
[0033]
The shape of the bolt insertion hole that absorbs the assembly error between the
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to effectively use the energy of frame deformation for vehicle bed deceleration at the time of a frontal collision of the vehicle, and the forward movement of the bed with respect to the chassis frame or the cab is suppressed, The cab is prevented from being crushed from the rear, and the cab living space can be ensured more reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a cab overtrack provided with a stopper structure of the present embodiment.
FIG. 2 is an enlarged view of a portion II in FIG.
3 is a cross-sectional view of the main part of FIG. 2, wherein (a) shows a cross section taken along line IIIa-IIIa of FIG. 2, and (b) shows a cross section taken along line IIIb-IIIb of FIG.
4A and 4B are overall views of the stopper structure of the present embodiment, where FIG. 4A is a side view taken along the arrow IVa in FIG. 3B, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line IVb-IVb in FIG. ing.
FIG. 5 is an exploded plan view of a main stopper member and a sub stopper member.
6A and 6B are cross-sectional views of a main stopper member and a sub-stopper member, where FIG. 6A is a cross-sectional view taken along line VIa-VIa in FIG. 4A, and FIG. 6B is a VIb-VIb line shown in FIG. Each section is shown.
FIGS. 7A and 7B are plan views of a loading platform stopper member used for comparison with the stopper structure of the present embodiment, wherein FIG. 7A shows a state before a collision, and FIG. 7B shows a state at the time of a collision. Yes.
FIG. 8 is a schematic side view of a cab overtrack at the time of a frontal collision.
FIG. 9 is a graph showing the results of a comparative experiment.
FIG. 10 is a graph showing the results of a frontal collision experiment using the stopper mechanism of the present embodiment.
FIG. 11 is an overall view of a stopper structure showing another aspect of a sub stopper member.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a main part showing another aspect of the bolt insertion hole.
[Explanation of symbols]
1 Cab over
5
59 Upper part of main stopper member (second fixing part)
65
103 Bolt insertion hole
Claims (1)
前記シャシフレーム及び前記縦根太に対してそれぞれ固定される第1及び第2の固定部を有し、該2つの固定部の少なくとも一方は前記シャシフレーム又は前記縦根太に対する締結固定用のボルトが挿通されるボルト挿通孔を有し、前記ボルト挿通孔は前記シャシフレームと前記縦根太との少なくとも前記前後方向の相対移動を許容するように前記ボルトの移動を許容する形状を有するメインストッパ部材と、
前記メインストッパ部材に対して固定され、前記ボルト挿通孔に対する前記ボルトの移動を規制するサブストッパ部材と、を備え、
前記メインストッパ部材は、前記ボルト挿通孔の両側で相対向し、該ボルト挿通孔に沿って並ぶ複数組のボルト穴を有し、
前記サブストッパ部材は、前記メインストッパ部材に対して固定された状態で前記ボルト挿通孔に挿入されるピンと、前記複数組のボルト穴のうち1組のボルト穴に螺合するサブストッパ固定用ボルトが挿通される1組の孔とを有する
ことを特徴とするストッパ構造。A stopper structure for connecting and fixing a chassis frame extending in the front-rear direction of the vehicle body and a vertical joist of a loading platform supported by the chassis frame,
There are first and second fixing portions fixed to the chassis frame and the vertical joist , respectively, and at least one of the two fixing portions is inserted with a bolt for fastening and fixing to the chassis frame or the vertical joist . A main stopper member having a shape that allows movement of the bolt so as to allow relative movement of the chassis frame and the vertical joist at least in the front-rear direction;
A sub-stopper member fixed to the main stopper member and restricting the movement of the bolt with respect to the bolt insertion hole ,
The main stopper member is opposed to both sides of the bolt insertion hole, and has a plurality of sets of bolt holes arranged along the bolt insertion hole,
The sub stopper member includes a pin inserted into the bolt insertion hole in a state of being fixed to the main stopper member, and a sub stopper fixing bolt that is screwed into one set of bolt holes among the plurality of sets of bolt holes. And a set of holes through which the stopper is inserted .
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