JP4035129B2 - 振動減衰デバイスを備えた冷却式ローターブレード - Google Patents

振動減衰デバイスを備えた冷却式ローターブレード Download PDF

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Description

本発明は概してローターブレードに適用され、特にローターブレード内の振動を減衰しかつローターブレードを冷却するための装置に適用される。
軸流タービンエンジンのタービンおよびコンプレッサーセクションは、概して、回転ディスクと、このディスクの周りに周方向に配置された複数のローターブレードとを具備するローターアセンブリを含む。ローターブレードのそれぞれは、根部と、翼形部(airfoil)と、根部と翼形部との間の変転領域に配置されるプラットフォームとを含む。ブレードの根部は、ディスクの相補的形状の凹部に収容される。ブレードのプラットフォームは横方向外側に延在し、全体としてローターステージを通過する流体用の流路を形成する。各ブレードの前方の縁部は概して前縁と呼ばれ、後方の縁部は後縁と呼ばれる。前方は、エンジンを通過するガス流において後方から上流に向かう側として定義される。
運転中、ブレードには多くの異なる強制的作用によって振動が発生する。たとえば、ガス温度、圧力、および/または密度における振動は、ローターアセンブリの全体にわたって、特にブレード翼形部に振動を引き起こす可能性がある。上流側タービンおよび/またはコンプレッサーセクションを周期的にあるいは「脈動」的に出るガスもまた、好ましくない振動を引き起こす。チェックされずに放置されると、振動はブレードを早期に疲弊させ、そしてその結果、ブレードのライフサイクルを低下させる可能性がある。
ダンパーとブレードとの間の摩擦は、ブレードの振動的動作を減衰させる手段として利用可能であることが知られている。
上記の望ましい摩擦減衰を生み出すためのある公知の手法は、タービンブレード内に細長いダンパー(ときに「スティック」ダンパーと呼ばれる)を挿入するというものである。運転中、このダンパーは、振動エネルギーを消散させるためタービンブレードの内部接触面に接した状態で装填される。スティックダンパーに付随する問題の一つは、それらが、タービンブレード内で冷却空気流障害物をなすということである。当業者であれば、タービンブレード内での適切な冷却空気分配の重要性を認めるであろう。スティックダンパーによって引き起こされる障害を軽減するため、いくつかのスティックダンパーは、それらの接触面に配置された幅方向に(すなわち実質的に軸方向に)延在する流路を備え、ダンパーとブレードの接触面との間を冷却空気が流動するのを可能にしている。この流動はダンパーによって引き起こされる障害を確かに軽減するが、それらは単に別個のポジションで局限された冷却を可能にするに過ぎない。流路間の接触領域は冷却されないままとなり、それゆえ熱劣化に耐える能力が減殺されてしまう。機械加工に伴う、あるいはさもなければスティックダンパーに流路を形成することに伴う他の問題は、流路が望ましくない応力集中を招き、これがスティックダンパーの低いサイクル疲弊耐性を低下させるということである。
手短に言えば、必要なのは、ブレードの振動を効果的に減衰させ、しかもそれ自身およびブレード内の周囲領域の効果的な冷却を可能にする振動減衰デバイスを持つローターブレードである。
それゆえ本発明の目的は、ブレードの振動を効果的に減衰させるための手段を備えるローターアセンブリ用のローターブレードを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、それ自身およびブレード内の周囲領域の効果的な冷却を可能にする振動減衰用の手段を提供することである。
本発明によれば、根部と、翼形部と、ダンパーとを含む、ローターアセンブリ用のローターブレードが提供される。翼形部は、基端と、先端と、圧力側壁と、吸引側壁と、側壁間に配された少なくとも一つの空隙と、チャネルとを含む。ダンパーはチャネル内に選択的に収容される。チャネルは第1の壁部と第2の壁部との間の空隙内に配置される。第1の壁部および第2の壁部の少なくとも一つは、壁からチャネル内へと延出する複数の隆起部(raised feature)を含む。隆起部は互いに離間している。隆起部は、ダンパーと、そこから隆起部が延出する壁部との間に延在する。複数の蛇行流路が、ダンパーと、それぞれの壁部と、それらの間に延在する隆起部との間に形成される。実質上、蛇行流路の全ては、少なくとも部分的に長手方向に延在する少なくとも一つの部分と、少なくとも部分的に幅方向に延在する少なくとも一つの部分とを含む。
本発明の利点は、ダンパーと翼形部壁との間で、知られている従来技術にて可能であるよりも、冷却空気のより均一な拡散が可能になることである。冷却空気のより均一な拡散は、ダンパーあるいはこのダンパーに近接する翼形部領域に熱劣化が生じる可能性を低減する。
本発明の他の利点は、ダンパーの接触面に配される冷却流路に関連する応力ライザー(riser)を排除するダンパーが提供されることである。
本発明の上記および他の目的、特徴ならびに利点は、添付図面に図示されるその最良の実施形態の詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1を参照すると、ディスク12および複数のローターブレード14を有するガスタービンエンジン用のローターブレードアセンブリ10が提示されている。ディスク12は、その周りに周方向に配置された複数の凹部16と、それを中心としてディスク12が回転可能な回転中心線17とを含む。各ブレード14は、根部18と、翼形部20と、プラットフォーム22と、ダンパー24(図2参照)とを含む。各ブレード14はまた、ブレード14を通る放射状中心線25を含み、これはディスク12の回転中心線17に対して直交している。根部18は、ディスク12の凹部16の一つの形状(geometry)と係合する形状を有する。モミの木形状は一般に公知であり、しかもこの実例において使用可能である。図2からわかるように、根部18はさらに流路26を備え、これを通って冷却空気は根部18に入り、それを通過して翼形部20内に流入できる。
図1ないし図3を参照すると、翼形部20は、基端28と、先端30と、前縁32と、後縁34と、圧力側壁36と、吸引側壁38と、これらの間に配された空隙40と、チャネル42とを具備する。図2は前縁32と後縁34との間で切断した翼形部20を大ざっぱに示している。圧力側壁36と吸引側壁38とは基端28と先端30との間に延在し、かつ前縁32および後縁34においてつながる。空隙40は、チャネル42の前方に第1の空隙部44を有しかつチャネル42の後方に第2の空隙部46を有するものとして表現できる。翼形部20が単一の空隙40を含む実施形態では、チャネル42は一つの空隙40の一部分間に配置される。翼形部20が二つ以上の空隙40を含む実施形態では、チャネル42は隣り合う空隙間に配置されてもよい。ここでの説明を簡単にするため、チャネル42はここでは第1の空隙部44と第2の空隙部46との間に配置されているものとして説明する。だが、別に言及しない限りは、複数空隙および単一空隙の翼形部20を含むことを意図している。図2ないし図7に示す実施形態では、第2の空隙部46は後縁34に近接しており、第1の空隙部44および第2の空隙部46は両方とも、翼形部20の壁間に延在する複数の柱脚48を含む。好ましい柱脚配列の特徴については以下で説明する。代替的実施形態では、一つの空隙部のみが柱脚48を含むか、あるいはいずれの空隙部も柱脚48を含まない。複数のポート50が第2の空隙部46の後方縁部52に沿って配置され、後縁34に沿って冷却空気が翼形部20から出て行くための流路を提供する。
第1および第2の空隙部44,46間のチャネル42は、基端28と先端30との間で長手方向に、実質的には基端28と先端30との間の距離全体に延在する第1の壁部54と第2の壁部56とによって形成される。チャネルは、プラットフォーム22の根部側面59に配された開口57から始まる。チャネル42は、第1の長手方向延在縁部(チャネル42の長手方向に延びる前方境界)58および第2の長手方向延在縁部(チャネル42の長手方向に延びる後方境界)60を有する。第1の長手方向延在縁部58は第2の長手方向延在縁部60の前方に配されている。チャネル42はまた、第1および第2の長手方向延在縁部58,60間で長さ64に実質的に直交するように(すなわち軸方向に)延びる幅62を持つ。チャネル62は実質的に真っ直ぐに延在していてもよく、あるいは図8に示されるようにアーチ形ダンパーを収容するためアーチ形に形成されてもよい。壁部54,56の一方あるいは両方は、壁からチャネル42内へと延出する複数の隆起部66を含む。以下で説明するように、この隆起部66は、それがダンパー24と点接触、線接触あるいは面接触を、あるいはその組み合わせをなすことを可能にする形状を有していてもよい。隆起部66がとり得る形状の例には、球形、円柱形、円錐形、あるいはその切頭バージョン、その混成形が含まれるが、それらに限定されるものではない。隆起部66がチャネル42内へ延出する距離は均一であってもよく、あるいは隆起部66間で意図的に異なるようにされてもよい。
熱的な観点から点接触は面接触と区別される。これは、点接触部でのダンパー24および翼形部壁部54,56の温度が周囲領域の温度とそれほど差がない程度まで、点接触部を通過する冷却空気からの熱伝達が点接触部を冷却するのに十分なほど点接触部は面積が小さなことによる。線接触も同様に区別される。たとえば線接触は、線接触部でのダンパー24および翼形部壁部54,56の温度が周囲領域の温度とそれほど差がない程度まで、線接触部を通過する冷却空気からの熱伝達が線接触部を冷却するのに十分なほど線接触部は面積が小さなことによって、面接触と区別される。
減衰の観点から、点接触は、点接触部を経て伝達される荷重の大きさに対する面接触部を経て伝達される荷重の大きさによって、面接触と区別される。接触部のサイズに関係なく、運転条件の所与の一群に関する荷重は同じになり、しかもそれは単位面積当たりの力の作用として分散されることになる。複数箇所で点接触する場合には、比較して言えば、非常に大きな面接触に関してそうなるであろうよりも、荷重は実質的に単位面積当たり一層大きくなる。線接触も同様に区別される。たとえば線接触は、比較して言えば、非常に大きな面接触に関してそうなるであろうよりも、それが実質的に単位面積当たり一層大きな荷重を担うということにより、面接触と区別される。
図4ないし図7を参照すると、チャネル42内の隆起部66の、チャネル42のサイズに対するサイズおよび配列は、チャネル42の幅を横切る蛇行流路68が形成されるようなものである。この結果、第1の長手方向延在縁部58を横切ってチャネル42に流入する冷却空気流は、第2の長手方向延在縁部60を横切ってチャネル42を出る前に、チャネル42内の複数の隆起部66に衝突し、それを通過する。蛇行流路68内の冷却空気流の方向成分については以下で説明する。チャネル42内の隆起部66はランダムに配列されてもよく、それでもチャネル42の幅を横切る上記蛇行流路が形成される。隆起部66はまた列をなすよう配置されてもよく、ここで一つの列の中の隆起部66は、柱脚48間に上記蛇行流路68が形成されるよう隣接する列の隆起部66からオフセットされる。
蛇行流路68内の冷却空気流の方向成分に関して、事実上、蛇行流路68の全ては、少なくとも部分的に長手方向(矢印“L”で示す)に延在する少なくとも一つの部分と、少なくとも部分的に幅方向(矢印“W”で示す)に延在する少なくとも一つの部分とを含む。蛇行流路68は、いくつかの理由で、望ましくは、ダンパー24と冷却空気との間の、そして翼形部壁部54,56と冷却空気との間の熱伝達を促進する。たとえば、蛇行流路68を通過する冷却空気は、幅方向に延在するスロット内で冷却空気が通常そうするであろうよりも、ダンパー24と翼形部壁部54,56との間により長い時間留まる。また、蛇行流路68内で冷却空気にさらされるダンパー24および翼形部20の表面積は、従来技術の、幅方向に延在するスロットを持つダンパー装置内で通常さらされる表面積に対して増大する。こうした冷却上の利点は、幅方向に延在するスロットのみを持ち、そしてその間で面接触するだけのダンパーでは得られない。
図3および図8を参照すると、ダンパー24はヘッド70および本体72を具備する。本体72は、長さ74と、前方面76と、後方面78と、一対の支持面80,82とを含む。本体72の一端に固定されたヘッド70は、ヘッド70とブレード14との間を密閉するためのシール面84を含んでいてもよい。本体72は通常、チャネル42の断面形状と係合する断面形状となる。たとえば、好ましくは台形断面形状を有するダンパー24が台形断面形状を有するチャネル42と共に使用される。ダンパー24がチャネル42内に取り付けられた際、ダンパー24の断面積は、それと整列したチャネル42部分の断面形状と係合するため、その長さ74に沿って変化してもよい。支持面80,82は、前方面76と後方面78との間で、かつ本体72の全長74に沿って延在する。
図2ないし図7を参照すると、好ましい実施形態では、第1の空隙部44および第2の空隙部46は、チャネル42に近接して、翼形部20の壁間に延在する複数の柱脚48を含む。柱脚48(チャネル42の第1の長手方向延在縁部に隣接する第1の空隙部44内に配置される)は、実質的に円柱形状のものとして図2ないし図5に示されている。これに代えて他の形状の柱脚48を使用できる。第1の空隙部44内の複数の柱脚48は、好ましくは、柱脚48間に蛇行流路88を形成するため互いにオフセットされた複数の列を持つ並びで配列される。蛇行流路88は局所熱伝達を改善し、かつ第1の長手方向延在縁部58を横切ってチャネル42に流入する冷却空気に関して均一な流量配分を促進する。柱脚列は、チャネル42の長さの一部または全体に沿って配置できる。
第2の空隙部46内の柱脚48は、さまざまな異なる形状、たとえば円柱形、楕円形などとすることが可能であり、かつチャネル42の第2の長手方向延在縁部60に隣接して配置される。図4ないし図7に示す実施形態では、各柱脚48は、後方向に延出する収れん部86、たとえば後縁34の方を向く滴形の収れん部86を備えた滴形柱脚48を含む。後方配置された収れん部86を経て後方へ向かう方向に流れる冷却空気流は、たとえば円形柱脚48を経て移動する類似の流れがそうするであろうよりも、一層小さな伴流を形成する。減衰した伴流は、後縁ポート50に流入する好ましい流動特性を提供する。第2の空隙部46内の複数の柱脚48は、好ましくは、柱脚48間に蛇行流路90を形成するよう互いにオフセットした複数の列を有する並びで配列される。蛇行流路90は局所熱伝達を改善し、かつ第2の長手方向延在縁部60を横切ってチャネル42を出る冷却空気に関して均一な流量配分を促進する。柱脚列は、チャネル42の長さの一部または全体に沿って配置できる。最後列は、そこに含まれる柱脚48が後縁34の冷却特徴部(cooling feature)に対して整列するよう配置される。たとえば、図4ないし図7に示す最後列内の柱脚48は、後縁34に沿って配置されたポート50と整列する。
図1ないし図8を参照すると、定常状態運転条件下では、ガスタービンエンジンのローターブレードアセンブリ10は、このエンジンを通過するコアガス流によって回転する。高温のコアガス流は、ローターブレードアセンブリ10のブレード14に作用し、そしてブレード14のそれぞれに、たいては非均一に大量の熱エネルギーを伝達する。熱エネルギーのいくらかを分散させるため、冷却空気は各ブレードの根部18の流路26内へ流入する。そこから、冷却空気の一部が第1の空隙部44内へ流入し、ここでは圧力差によって、それがチャネル42の第1の長手方向延在縁部58に隣接する柱脚48の並びへと向かい、そしてその中に流入する。そこから、冷却空気はチャネル42の第1の長手方向延在縁部58を横切り、そして翼形部壁部54,56、ダンパー24およびその間に延在する柱脚48間に形成される蛇行流路68に流入する。実質的に、蛇行流路68の全ては、少なくとも部分的に長手方向に延在する少なくとも一部分と、少なくとも部分的に幅方向に延在する少なくとも一部分とを含む。この結果、蛇行流路68内の冷却空気は、それがダンパー24の幅を横切って流動するとき、長手方向に分配される。ひとたび冷却空気がダンパー24の幅を横断してしまうと、それは流路68を出て、チャネル42の第2の長手方向延在縁部60を横断し、そしてチャネル42の第2の長手方向延在縁部60に隣接する柱脚48の並びに流入する。ひとたび流れがチャネル42の第2の長手方向延在縁部60に隣接する柱脚48の並びを通過すると、それは翼形部20の後縁34に沿って配されたポート50を出る。
ダンパー24の支持面80,82は、チャネル42の壁部54,56から延出する隆起部66に接触する。翼形部20の内部特性しだいで、ダンパー24は、チャネル42を横断する圧力差によって隆起部66に対して強制的に接触させられてもよい。この接触力は、回転中心線17を中心としてローターブレードアセンブリ10のディスク12が回転するときに発生する、ダンパー24に作用する遠心力によってさらに十分なものとなる。ブレードの放射状中心線25に対するチャネル42の、そしてチャネル42内に収容されたダンパー24の曲がりは、チャネル42の壁部54,56の方向に働くよう、ダンパー24に作用する遠心力の一成分を生じさせる。すなわち遠心力成分は、チャネル42の壁部54,56の方向に、ダンパー24に抗する垂直力として作用する。
本発明をその詳細な実施形態に関して図示しかつ説明した。しかしながら、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その外形および細部にさまざまな変更を施すことが可能であることを理解するであろう。
ローターアセンブリの一部斜視図である。 ローターブレードの概略断面図である。 ローターブレード部分の概略断面図である。 第1および第2の空隙部分の一部とその間に配されたチャネルの概略図であり、隆起部の第1実施形態を図示している。 図4に示す図の端面図である。 第1および第2の空隙部分の一部とその間に配されたチャネルの概略図であり、隆起部の第2実施形態を図示している。 図6に示す図の端面図である。 ダンパーの実施形態の斜視図である。
符号の説明
10 ローターブレードアセンブリ
12 ディスク
14 ローターブレード
16 凹部
17 回転中心線
18 根部
20 翼形部
22 プラットフォーム
24 ダンパー
25 放射状中心線
26 流路
28 基端
30 先端
32 前縁
34 後縁
36 圧力側壁
38 吸引側壁
40 空隙
42 チャネル
44 第1の空隙部
46 第2の空隙部
48 柱脚
50 ポート
52 後方縁部
54 第1の壁部
56 第2の壁部
57 開口
58 第1の長手方向延在縁部
59 根部側面
60 第2の長手方向延在縁部
66 隆起部
68 蛇行流路
70 ヘッド
72 本体
76 前方面
78 後方面
80,82 支持面
84 シール面
86 収れん部
88,90 蛇行流路

Claims (19)

  1. ローターアセンブリ用のローターブレードであって、このローターブレードは、
    根部と、
    基端と、先端と、圧力側壁と、吸引側壁と、前記側壁間に配された空隙と、前記空隙内に区画されるダンパー収容用チャネルと、を有してなり、前記チャネルと整列した前記圧力側壁および吸引側壁の一つの少なくとも一部が、前記壁から前記チャネル内へ延出する複数の隆起部を含み、かつ前記隆起部がその間に流路を形成するように互いに離間している翼形部と、
    前記ダンパー収容用チャネル内を占めるように該ブレードの外表面の開口部を通して挿入され、かつ前記隆起部の少なくともいくつかと接触した細長いダンパーと、
    を具備し
    前記隆起部間の前記流路の少なくともいくつかは、長手方向成分および幅方向成分を含む流動方向を備えることを特徴とするローターブレード。
  2. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと点接触することを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  3. 前記隆起部の前記少なくともいくつかは球形状であることを特徴とする請求項2に記載のローターブレード。
  4. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと線接触することを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  5. 前記隆起部の前記少なくともいくつかは円柱形状であることを特徴とする請求項4に記載のローターブレード。
  6. 複数の前記隆起部は、前記チャネルの長手方向に延びる前方境界を横切って前記チャネルに流入しかつ前記チャネルの長手方向に延びる後方境界を横切って前記チャネルから出る冷却空気のための蛇行流路を形成するよう配列されていることを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  7. 複数の前記隆起部はランダムに配列されていることを特徴とする請求項6に記載のローターブレード。
  8. 複数の前記隆起部は複数列に配列されていると共に、各列の前記隆起部は、隣接する隆起部列内の前記隆起部からオフセットして配置されていることを特徴とする請求項6に記載のローターブレード。
  9. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと点接触することを特徴とする請求項6に記載のローターブレード。
  10. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと線接触することを特徴とする請求項6に記載のローターブレード。
  11. 複数の前記隆起部は複数列に配列されていると共に、各列の前記隆起部は、隣接する隆起部列内の前記隆起部からオフセットして配置されていることを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  12. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと点接触することを特徴とする請求項11に記載のローターブレード。
  13. 前記隆起部の少なくともいくつかは前記ダンパーと線接触することを特徴とする請求項11に記載のローターブレード。
  14. 前記ダンパーが、
    前方面と、
    後方面と、
    前記前方面と前記後方面との間に延在する支持面の対と、をさらに具備してなることを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  15. 前記根部と前記翼形部との間で前記ブレードから横方向外側に延在するプラットフォームをさらに具備し、このプラットフォームは、翼形部側面および根部側面と、前記プラットフォームの前記根部側面から前記空隙へと延在する開口を有し、
    前記ダンパーは前記開口部を通して収容されかつ前記チャネル内へ延在していることを特徴とする請求項14に記載のローターブレード。
  16. 前記翼形部は前縁および後縁をさらに具備し、前記ダンパーは前記後縁に隣接して前記翼形部内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載のローターブレード。
  17. ローターアセンブリ用のローターブレードであって、このローターブレードは、
    根部と、
    基端と、先端と、圧力側壁と、吸引側壁と、前記側壁間に配された空隙と、前記空隙内に区画されるダンパー収容用チャネルと、を有してなり、前記チャネルと整列した前記圧力側壁および吸引側壁の一つの少なくとも一部が、前記壁から前記チャネル内へ延出する複数の隆起部を含み、かつ前記隆起部がその間に流路を形成するように互いに離間している翼形部と、
    前記ダンパー収容用チャネル内を占めるように該ブレードの外表面の開口部を通して挿入され、かつ前記隆起部の少なくともいくつかと接触した細長いダンパーと、
    を具備し
    複数の前記隆起部は、前記チャネルの長手方向に延びる前方境界を横切って前記チャネルに流入しかつ前記チャネルの長手方向に延びる後方境界を横切って前記チャネルから出る冷却空気のための蛇行流路を形成するよう配列されていることを特徴とするローターブレード。
  18. 複数の前記隆起部はランダムに配列されていることを特徴とする請求項17に記載のローターブレード。
  19. 複数の前記隆起部は複数列に配列されていると共に、各列の前記隆起部は、隣接する隆起部列内の前記隆起部からオフセットして配置されていることを特徴とする請求項17に記載のローターブレード。
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