JP4034510B2 - Geared motor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、洗濯機の排水弁や換気扇のシャッター等を駆動する駆動機構として利用されるギアードモータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より洗濯機の排水弁や換気扇のシャッター等の駆動源となるギアードモータは、モータ駆動によって負荷部材(ワイヤーやレバー等)を巻き上げ、その巻き上げ位置で所定時間負荷部材を保持し、かつこの保持状態から負荷部材を元の位置まで戻すことが可能なように構成されている。このようなギアードモータは、駆動源となるモータのロータと負荷部材が連結された出力軸との間にクラッチを備えている。そして、このクラッチを連結した状態で上述した巻き上げ及び保持を行い、クラッチを切断することにより負荷部材の負荷力によって負荷部材が元の位置まで戻るようになっている。
【0003】
なお、上述したクラッチとして、磁気誘導方式を利用したものが提案されている(特開平3−198638号参照)。この装置では、ロータと出力軸間を連結する減速輪列内に永久磁石と誘導リングを対向配置させ、誘導リングが磁気誘導によって永久磁石に追従して回動する動作を利用してクラッチ切り換えを行う操作片を動作させるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したギアードモータでは、非接触で構成された磁気誘導力をクラッチのオンオフを行う操作機構の駆動源として利用してため、その駆動力がそれ程強くなく、クラッチ操作機構を十分に動作させられないという問題が生じる。なお、磁石や誘導リングを強力なもので構成すれば動作させられないという問題は解消できるが、装置全体が大型化してしまったりあるいは材料コストが高騰化してしまう等の問題が生じる。
【0005】
本発明は、クラッチ手段のオンオフを行うクラッチ操作機構として磁気誘導方式を用い、かつ磁石や誘導リングを大型化せずに磁気誘導力を強化し、これによってクラッチのオンオフを確実とすることが可能なギアードモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のギアードモータは、ロータに連結されて回転駆動される出力軸と、この出力軸とロータとの連結を継断するクラッチ手段と、このクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機構を有し、クラッチ操作機構は、ロータに連動回転するリング状マグネットもしくは非磁性導電リングのいずれか一方と、磁気誘導によって当該一方に追随して回転する他方と、非磁性導電リングをリング状マグネットとで挟む位置に配置された磁性体のバックヨークリングを備え、追随回転する他方に連動してクラッチ手段を継することを特徴としている。
【0007】
上述した発明は、バックヨークリングとリング状マグネットとで非磁性導電リングを挟むように構成されているため、リング状マグネットの磁束をバックヨークリングまで導きやすくなり、バックヨークリングと交差する磁束量の増加によってロータから見て輪列の後方に位置する非磁性導電リングもしくはリング状マグネットの他方を追従回転させるための磁気誘導力が強力なものとなる。このため、非磁性導電リングもしくはリング状マグネットの他方が取り付けられる回転体が一方が取り付けられた回転体に対して確実に追従回転するようになり、これによってクラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構の動作が確実なものとなり、クラッチ手段の継を確実に行える。
【0008】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、バックヨークリングは、非磁性導電リングが取り付けられた回転体に取り付けられ、非磁性導電リングと一体的に回転するように構成されたことを特徴としている。
【0009】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、リング状マグネットのスラスト方向における磁気的中心と、バックヨークリングのスラスト方向における磁気的中心とを、所定位置に一致もしくは不一致させるように設定したことを特徴としている。
【0010】
上述の各発明では、バックヨークリングを非磁性導電リング側に取り付け、リング状マグネットとは別々に動作するように配置している。加えて、バックヨークリングとリング状マグネットの磁気的中心を一致させたり、あるいは意図的にずらしたりしている。
【0011】
このように、バックヨークリングとリング状マグネットの互いの磁気的中心を所定位置に設定することにより、非磁性導電リング及びバックヨークリングが取り付けられた回転体の回転位置を所定位置に設定することが可能となる。すなわち、磁気的中心のズレを利用してスラスト受けに対して強めに当接させてスラスト方向への位置決めとしたり、あるいはスラスト受けから浮かせるように設定してスラスト方向への荷重(負荷)を低減したり、あるいは磁気的中心を一致させて適度なスラスト圧としたり等、種々の設定が行える。
【0012】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、バックヨークリングは、リング状マグネットが取り付けられた回転体に取り付けられ、リング状マグネットと一体的に回転するように構成されたことを特徴としている。そのため、リング状マグネットとバックヨークリングとの位置関係が、バックヨークリングの回転体への取り付けによって一義的に決まり、当然ながら取り付け後は、両者の相対的な移動が生じない。このため、両者の磁気的中心を設定したり等の位置合わせが不要となる。また、両者をそれぞれ別部材に取り付けた場合は両者が相対的に移動し易く、取り付け部材が摩耗等によって損傷する場合もあるが、相対的な移動がないためこのような問題が生じない。
【0013】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、非磁性導電リングとバックヨークリングとの間もしくは非磁性導電リングとリング状マグネットとの間に隙間部を形成し、この隙間部に粘性体を配置させたことを特徴としている。そのため、粘性体の粘りにより非磁性導電リングのリング状マグネットへの追従回転をさらに確実なものとすることができる。
【0014】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、クラッチ操作機構は、クラッチ手段を断から継へ切り換える動作と、クラッチ手段を継から断へ切り換えた際の動作において、隙間部を介して対向する非磁性導電リングとバックヨークリングもしくは非磁性導電リングとリング状マグネットの相対速度が異なるように構成され、断から継とする場合にその回転速度が速く粘性体の粘性力がより強く働くように構成されたことを特徴としている。
【0015】
上述の発明において、粘性体として用いられるグリスは、当該粘性体を介して相対回転する部材同士の相対回転速度がある速度以下の場合はそれ程粘性による力が強くなく、ある速度以上の場合は粘性による力が強くなる。すなわち、高速回転によって磁気誘導力が発生し、これによって追従回転となっている場合はグリスの粘性が効果的に発揮され、逆に低速回転もしくは回転停止により磁気誘導力が小さく(殆どなく)追従回転となっていない場合はグリスの粘性が効かない。このため、磁気誘導力を利用してクラッチ操作機構を動作させる場合にはグリスが効果的に磁気誘導力を補助し、かつ磁気誘導力による追従動作をさせない場合にはグリスが効かずにバックヨークリングがリング状マグネットに対してフリーに回転動作できるようになる。
【0016】
また、他の発明は、上述の各ギアードモータにおいて、リング状マグネットは、ロータに取り付けられると共に、ロータのロータマグネットとは別体となるマグネットで構成されたことを特徴としている。このように、リング状マグネットをロータに取り付けることにより、装置全体がコンパクトなものとなる。加えて、リング状マグネットをロータマグネットと別体とすることにより、非磁性導電リングを磁気誘導するリング状マグネットの磁気誘導力を、ロータマグネットのステータに対する磁気力と関係なく設定できる。
【0017】
また、他の発明は、上述の各ギアードモータにおいて、非磁性導電リングを取り付けた回転体がロータと半径方向に重なる位置に配置されると共に、当該非磁性導電リングを取り付けた回転体の軸受け部をロータに設け、かつ当該軸受け部に粘性体を付着させたことを特徴としている。このため、上述の粘性体の粘性による力により、非磁性導電リングを取り付けた回転体のロータに対する追従回転力をより確実なものとすることができ、これによってクラッチ操作機構のクラッチ手段を継する動作を確実なものとすることができる。加えて、ロータの半径方向内側もしくは外側に非磁性導電リングを取り付けた回転体を配置させることができるため、装置全体をコンパクトなものとすることができる。
【0018】
また、他の発明は、上述の各ギアードモータにおいて、クラッチ操作機構内に、バネ部材によって一方の回転方向に付勢された回動部材を備えると共に、当該回動部材は、ロータの駆動力を受けてリング状マグネット及び非磁性導電リングの一方が高速で回転し他方がその一方に追随することによりバネ部材の付勢力に抗して他方の回転方向に回動すると共に、リング状マグネット及び非磁性導電リングの一方が低速で回転もしくは停止してしまうことにより他方の追随回転が低速もしくは停止した場合にバネ部材の付勢力によって一方の回転方向に回動するように構成され、回動部材をバネ部材の付勢力に抗して他方の回転方向に回動させる際あるいはバネ部材の付勢力により一方の回転方向に回動させる際に発熱するように設定された発熱部材をバネ部材の近傍に配置し、バネ部材を発熱部材の発熱時と非発熱時とでそのバネ力が変化し、そのバネ力が当該バネ部材のバネ力に抗して回動部材を回動させる際に弱くなるように設定された形状記憶バネで構成したことを特徴としている。
【0019】
そのため、磁気誘導力によりロータの回動力を回動部材に伝達しない場合は、バネ部材のバネ力によってクラッチ操作機構を強制的かつ確実に初期状態に戻すことができる。しかも、バネ部材のバネ力が、磁気誘導力を利用してクラッチ操作機構を動作させる際に弱い力でしかこの動作に反作用せず、磁気誘導力による回動力の伝達を停止し初期状態に戻したい場合には逆に強く作用するように変化する形状記憶バネを用いているため、相反する動作(バネ力に抗して磁気誘導力で回動部材を回動させる動作と、磁気誘導力による回動力の伝達を停止しバネ力による回動部材の回動動作)を両方とも確実に行える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のギアードモータの第1の実施の形態の例を、図1から図4に基づき説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態のギアードモータの内部機構を説明するための図で、特に駆動輪列及びクラッチ操作機構を構成する各部材同士の関係を詳細に示すための展開断面図である。図2は、本発明の主要部分となるバックヨークリング及びその周辺部を説明するための部分拡大断面図である。図3は、図2を上面から見た平面図である。図4は、レバーを覆うためのカバー及び駆動機構部を覆うためのケース上蓋を取り外して示した平面図である。
【0022】
本発明の第1の実施の形態のギアードモータは、図1に示すように、駆動源となるACモータ1と、ACモータ1のロータ11に駆動輪列2を介して連結されて回転駆動される出力軸3と、出力軸3とロータ11との連結を継断する第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構22と、第1のクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機構5と、出力軸3とロータ11との連結を継断する第2のクラッチ手段4と、この第2のクラッチ手段4を継断するクラッチレバー41とを有している。そして、これらの各機構は、ケース本体12a及びケース上蓋12bからなるケース体12内に収納されている。
【0023】
このギアードモータは、第2のクラッチ手段4を継(繋がっているの意味=オン)とすることによりACモータ1の駆動力を出力軸3側へ伝達し、出力軸3の先端に圧入固定されたスライダピニオン7を回動させることにより、所定の負荷が課されたレバー8を引っぱるようになっている。そして、上述の第2のクラッチ手段4を断(切れているの意味=オフ)してロータ11と出力軸3との間の連結を断ち、かつロータ11に対してフリーとなったクラッチピニオン21をクラッチレバー41でロックすることにより、駆動輪列2の各部が逆方向(レバー8を引き上げるのと反対方向の意味)へ回転するのを阻止し、レバー8を所定位置まで引き上げた後の位置でレバー8を保持するようになっている。なお、この状態は、すべてACモータ1への通電を維持することによりなされる。また、この状態からさらにACモータ1への通電を停止することにより、第1のクラッチ手段22が断となりレバー8を保持するための保持力が解除されるため、レバー8自身に課された負荷に伴いレバー8を引き上げ前の位置まで戻すようになっている。
【0024】
以下、その動作を実現するための構成について詳述する。
【0025】
ケース本体12a内の底面側には、レバー8を動作させるための駆動源となるACモータ1が配置されている。ACモータ1は、カップ状に形成されたモータケース13内に配置されたステータ部14と、このステータ部14のさらに内周にステータ部14に対して対向配置されたロータ11と、このロータ11を回転自在に支承するロータ軸15を備えている。なお、ロータ軸15は、その一端がモータケース13の底面を貫いてケース本体12aの底面に当接していると共に、他端がACモータ1の上方に突き出てケース上蓋12bに形成された軸受け孔12e内にはまり込んでいる。
【0026】
以下に、ロータ11及びロータ11の内側に配置された誘導回転体16について、図2及び図3を用いて説明する。
【0027】
図2に示すように、ロータ11は、ロータ軸15(図1参照)を挿通する孔を備えた回転支承部11aと、この回転支承部11aの外周側に上端側が上方へ突出するように固定された略リング状のロータマグネット11bを有している。なお、本実施の形態では、このロータマグネット11bの内周空間部側の面にロータ11と連動回転するリング状マグネット11cがはめ込まれている。
【0028】
すなわち、図3に示すように、ロータマグネット11bの内周面には、4つの小さな凹部11mが等間隔に形成され、リング状マグネット11の内周面に形成された4つの小さな凸部11nをこれら4つの凹部11mに位置合わせしながら軸方向に圧入する。これにより、ステータ部14に対向配置されるロータマグネットとなるロータマグネット11bと誘導回転体16を磁気誘導により回転させる磁気誘導用のリング状マグネット11cとが一体的となり、ロータ11を構成するようになっている。
【0029】
そして、図2に示すように、リング状マグネット11cのさらに内側には、当該リング状マグネット11cに対向配置された非磁性導電リング16a及びバックヨークリング16bが取り付けられかつピニオン部16dを有する誘導回転体16が、回転自在に配置されている。なお、この誘導回転体16は、ロータ11の回転によりリング状マグネット11cが回転すると、このリング状マグネット11cの回転に磁気誘導によって非磁性導電リング16aが追従回転することにより当該誘導回転体16が全体として一体的にロータ11に追従回転するものとなっている。なお、リング状マグネット11c及び非磁性導電リング16aは、後で詳述するクラッチ操作機構5を動作させるための駆動源部となっており、誘導回転体16のピニオン部16dが後述する扇歯車25に噛合している。誘導回転体16の構成については、後で詳述する。
【0030】
なお、本実施の形態では、リング状マグネット11cをネオジマグネットで構成し、フェライトマグネットで構成されたロータマグネット11bと別体としたが、このリング状マグネット11cとロータマグネット11bとは一体であっても良い。しかしながら、リング状マグネット11cをロータマグネット11bと別体で構成することにより、各マグネットの性質、具体的には磁力や着磁方向を両マグネット11b,11cで異ならせることができる。そのため、リング状マグネット11cに磁力の大きいマグネットを使用して非磁性導電リング16aを追従回転させるための磁気誘導力を強化すると共に、ステータ部14に対向配置されるロータマグネット11bにはACモータ1を駆動させるために最低限の機能を有する廉価なマグネットを使用することが可能となる。
【0031】
ロータ11の回転支承部11aの上端部分には、爪11dが形成されている。この爪11dは、後述するように駆動輪列2の一部を構成しかつ第2のクラッチ手段4の一部となるクラッチピニオン21の下端に形成された爪21dと係合し、ロータ11の回転力をクラッチピニオン21に伝達するためのものとなっている。そして、これらの爪11d,21dが係合し、ロータ11の回転力がクラッチピニオン21を介して出力軸3側に伝達された状態を第2のクラッチ手段4が継の状態とする。一方、これらの爪11d,21dが非係合でロータ11の回転力が出力軸3側へ伝達されない状態を、第2のクラッチ手段4が断の状態とする。すなわち、ロータ11の上端部の爪11dとクラッチピニオン21の下端の爪21dと、これら両爪11d,21dを係脱させる機構が、第2のクラッチ手段4となっている。
【0032】
回転支承部11aの上端内周側部分には、図2に示すように、ロータ11とクラッチピニオン21とを係脱させるための第2のクラッチ手段4の一部となる圧縮コイルバネ18をはめ込むための溝11fが形成されている。また、回転支承部11aの上端近傍部分の外周面は、誘導回転体16のピニオン部16dの内周面を支承するラジアル軸受け部11gとなっている。さらに、回転支承部11aの下端近傍の外周側部分には、誘導回転体16の筒状部16cの下端部分をスラスト方向に受けると共に誘導回転体16のラジアル方向の軸受けを兼ねているスラスト軸受け部11eが設けられている。
【0033】
なお、誘導回転体16を軸受けするラジアル軸受け部11g及びスラスト軸受け部11eに粘性体(具体的には、グリスのようなもの等)を付着させるように構成しても良い。粘性体を付着させることにより、誘導回転体16のロータ11への追従回転を補助的に助ける作用が生じる。
【0034】
すなわち、本実施の形態のギアードモータは、誘導回転体16がロータ11に磁気誘導によって追従回転する際のロータ11の回転速度は非常に速く、誘導回転体16はこの速い回転速度のロータ11に追従しようとするがそのスピード差は大きく、両者11,16の相対速度は速い状態となる。一方、ACモータ1への通電を断ちロータ11を停止させた後、誘導回転体16は後述するバネ部材39(図4参照)のバネ力によって戻され、停止した状態のロータ11に対して相対回転するが、このときの回転速度自体は非常に遅い。従って、両者11,16の相対回転の速い追従回転時においては、粘性体の粘りが誘導回転体16のロータ11に対する追従回転を補助する。逆に、誘導回転体16がバネ部材39のバネ力によって戻され、停止状態のロータ11に対して相対回転する場合は、低速回転であるため粘性体の粘りが効かず、誘導回転体16は粘りに邪魔されず回転することができる。
【0035】
なお、上述した粘性体は、ラジアル軸受け部11g及びスラスト軸受け部11eの双方に付着させるのではなく、どちらか一方に付着させるようにしても良い。構造上、スラスト軸受け部11gのみに粘性体となるグリスを付着させた構成とすると、ロータ11及び誘導回転体16により外部と仕切られた空間内から外部にグリスが飛散しにくいという効果がある。
【0036】
また、図3に示すように、ロータ11のロータマグネット11bの軸端面には、凹部11kが周方向に均等に4箇所設けられている。これらの凹部11kは、起動時にロータ11が逆回転をし始めた場合、この逆回転を阻止するために扇歯車25に形成された突起25c(図4参照)がはまり込むものとなっている。この構成により、ロータ11が逆回転すると、ロータ11に追随する誘導回転体16が正規の方向と逆になる逆回転し、扇歯車25が正規の方向と逆方向に回転した場合に、突起25cが凹部11k内にはまり込む。これにより、ロータ11は、一時的にロック状態となり、その直後に衝突時の反動によって正方向回転に変換される。
【0037】
誘導回転体16は、その最外周に銅製等で構成された非磁性導電リング16aが配置され、非磁性導電リング16aの内側に磁性体(具体的には、鉄製等)で構成されたバックヨークリング16bが圧入され、樹脂によるインサート成形で構成される。
【0038】
このように構成された誘導回転体16の最外周に配置される非磁性導電リング16aは、上述したロータ11に取り付けられたリング状マグネット11cの半径方向内側に対向配置されることとなる。非磁性導電リング16aは、上述したようにリング状マグネット11cに追従回転する部材となっており、非磁性でかつ導電性を有する非磁性誘導部材、具体的には銅やアルミ等の金属で形成された部材で構成されている。
【0039】
これにより、リング状マグネット11cに非磁性導電リング16aを従動回転させる磁気誘導力が発生し、非磁性導電リング16aが外周面に固定された誘導回転体16がロータ11の回転に追随してロータ11と同方向に回転する。すなわち、上述のリング状マグネット11cと誘導リング16aとは、磁気誘導によってロータ11に対して誘導回転体16を従動回転させるための磁気誘導回転手段となっており、誘導回転体16は磁気誘導によってロータ11に従動回転する回転体となっている。
【0040】
一方、非磁性導電リング16aの内側に配置された磁性体のバックヨークリング16bは、リング状マグネット11cとで非磁性導電リング16aを挟むように配置されることとなる。この構成により、リング状マグネット11cとバックヨークリング16bとの間には、多くの磁束が通過し磁路を形成する。そのため、リング状マグネット11cによる非磁性導電リング16aの磁気誘導力が強化される。このことにより、誘導回転体16の動作の確実性が向上し、後で詳述するクラッチ操作機構5の動作の確実性が向上する。
【0041】
なお、図2に示すように、本実施の形態では、誘導回転体16がロータ11のスラスト軸受け部11eにスラスト受けされた状態において、バックヨークリング16bのスラスト方向における磁気的中心C2がリング状マグネット11cのスラスト方向における磁気的中心C1より若干上側にずれるように構成されている。このため、バックヨークリング16bが取り付けられた誘導回転体16が、リング状マグネット11cの磁力に引きつけられてスラスト軸受け部11e側に引っ張られる。これによって、誘導回転体16は、スラスト軸受け部11e側に若干付勢されながら位置精度良く回転することとなる。
【0042】
なお、本実施の形態では、バックヨークリング16bの磁気的中心C2とリング状マグネット11cの磁気的中心C1とを不一致とする(ずらす)ことにより、誘導回転体16をスラスト軸受け部11e側に若干付製して、誘導回転体16の回転位置精度を向上させるようにしたが、両者の磁気的中心C1,C2を一致させても良い。これにより、位置精度をある程度良好としながらスラスト軸受け部11eへのスラスト圧を軽減することができる。
【0043】
なお、本実施の形態では、磁気誘導回転手段の一方となるロータ11側にリング状マグネット11cを取り付け、磁気誘導回転手段の他方となる誘導回転体16側に非磁性導電リング16aを取り付けたが、リング状マグネット11cと非磁性導電リング16aを逆の配置としてもよい。すなわち、ロータ側に非磁性導電リングを取り付け、誘導回転体側にリング状マグネットを取り付けても良い。その場合においても、ロータ側に取り付けた非磁性導電リングをリング状マグネットとバックヨークリングとで挟むような配置とする。具体的にいうと、図2におけるリング状マグネット11cの位置に非磁性導電リング16aを取り付けるとすると、この非磁性導電リング16aの図2における外側にバックヨークリング16bを取り付ける。
【0044】
次に、ACモータ1の駆動力を出力軸3に伝達する駆動輪列2及びこの駆動輪列2中に配置された第1のクラッチ手段の切り替えを行うためのクラッチ操作機構5について、図1及び図4を用いて説明する。
【0045】
駆動輪列2は、展開断面図である図1の右側半分に記載されており、クラッチピニオン21と、このクラッチピニオン21と係合する受け歯車32bを備えた遊星歯車機構22と、この遊星歯車機構22の回転力を受ける伝達歯車23と、伝達歯車23と噛合する出力歯車部3aを備えた出力軸3から構成されている。この駆動輪列2は、ロータ11の回転を減速して出力軸3に伝達する減速輪列となっている。
【0046】
駆動輪列2を構成する各部についてさらに詳述する。駆動輪列2の第1段目の歯車となるクラッチピニオン21は、上述したように、ロータ11と同軸に配置されている。すなわち、クラッチピニオン21は、ロータ軸15に回動自在に遊嵌されており、その下面がロータ11の上端面に対向配置されている。このクラッチピニオン21の下端面には、ロータ11の上端に形成された爪11dに係脱自在な爪21dが形成されている。また、クラッチピニオン21は、圧縮コイルバネ18を挟んでロータ11上に載置されるようになっており、圧縮コイルバネ18のバネ付勢力によって図1における上方に付勢されている。
【0047】
このクラッチピニオン21の上端部分には、クラッチレバー41のカム面41aが臨んでいる。このため、クラッチピニオン21は、常時、圧縮コイルバネ18の付勢力によってカム面41aに押し付けられている。このカム面41aは、山となる押し下げ部41cと谷となる部分とから構成されている。クラッチレバー41は、一端側が伝達歯車23を支承している軸に回動自在に支承されている。また、クラッチレバー41の他端側、すなわちカム面41aを備えた側は、長孔41b(図4参照)を有し、この長孔41bにロータ軸15が嵌まり、所定範囲のみ揺動するように構成されている。
【0048】
また、さらに、クラッチレバー41は、出力歯車部3aの対向面側に形成されたクラッチレバー操作溝3b内に入り込む操作用突起41e(図1参照)を備えている。このため、ロータ11の回転力が出力歯車部3aに伝達されるか負荷によって出力軸3がいずれかの方向に回転すると、操作用突起41eがクラッチ操作溝3bに案内され、これによってクラッチレバー41が回動するようになっている。すなわち、クラッチレバー41は、出力軸3の回動角度に対応して、上述のカム面41aの山と谷とが切り換わることにより第2のクラッチ手段4の継断切り換え動作を行うように構成されている。
【0049】
なお、押し下げ部41cは、通電がなされていない初期状態から通電がなされてレバー8を所定の位置に引き上げるまでの間においてクラッチピニオン21をロータ11側に押し下げる。これにより、クラッチピニオン21の爪21dとロータ11の爪11dが係合し、ロータ11とクラッチピニオン21とが一体的に回動する。すなわち、第2のクラッチ手段4が継状態となる。
【0050】
そして、出力歯車部3aが所定の回転を終えると、クラッチレバー操作溝3bの案内によりクラッチレバー41が回動してカム面41aの山と谷が切り換わる。これにより、クラッチピニオン21は圧縮コイルバネ18のバネ付勢力により上方へ移動し、クラッチピニオン21とロータ11との連結が外れるようになっている。すなわち、第2のクラッチ手段4が断状態に切り換わる。
【0051】
これにより、ロータ11と出力軸3間の連結は断たれる。このため、駆動輪列2を構成する各歯車は、レバー8の負荷力を受けて逆方向に回転しようとする。しかし、上述したようにクラッチレバー41が回動することによって、クラッチピニオン21の上部に設けた係合突起(図示省略)の回転軌跡内に、クラッチレバー41の下面部に設けた阻止部材が入り込み、クラッチピニオン21をロックする。このため、クラッチピニオン21に噛合している遊星歯車22の太陽歯車32がロックされる。さらに、この状態に加え、磁気誘導力によってリング歯車33もロックされる。この結果、駆動輪列2の各歯車はロックされ、レバー8の負荷力を受けても逆方向に回転しない。
【0052】
そして、ACモータ1への通電を断つと、誘導回転体16への誘導力が無くなり、バネ部材39の付勢力によって扇歯車25が戻され、クラッチ歯車27と扇歯車25の回転規制部26との係合が外れる。これによって、クラッチ歯車27がフリーとなり、この結果、遊星歯車機構22のリング歯車33がフリーとなる。これによって、駆動輪列2を構成する各歯車が、レバー8の負荷力によってレバー8を引き出す方向、すなわちモータ駆動時とは逆方向に回転される。逆回転の途中で、駆動輪列2中の出力歯車部3aの逆回転に追従して上述のクラッチレバー41がレバー8を引き上げる前の位置側へ回動する。これにより、クラッチレバー41のカム面41aの山と谷とが切り換わる。この結果、クラッチレバー41の押し下げ部41cがクラッチピニオン21をロータ11側へ押し下げ、第2のクラッチ手段4が継となるが、第1のクラッチ手段が断となっているため、レバー8を引き上げる前の位置へ移動できる。
【0053】
また、遊星歯車機構22は、クラッチピニオン21に噛合しロータ11側からの駆動力を受ける受け歯車32b及び遊星歯車36に駆動力を伝達する伝達歯車32aを備えた太陽歯車32と、遊星歯車36に噛合する内周歯車部33a及びクラッチ操作機構5の最終部の増速歯車28に噛合する外周歯車部33bを備えたリング歯車33と、遊星歯車36をそれぞれ回転自在に支承する支承板34a及び伝達歯車23と噛合するピニオン部34bを備えた遊星歯車支持歯車34から構成されている。
【0054】
このため、扇歯車25の回転規制部26とクラッチ歯車27との間を係合させてクラッチ操作機構5の各部材の動作を停止させることにより、増速歯車28に噛合するリング歯車33の回転を止めると、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間が継状態となり、クラッチピニオン21を介して太陽歯車32に伝達されたロータ11の回転力が、遊星歯車支持歯車34に噛合している伝達歯車23を介して出力歯車部3aに伝達され、出力軸3がスライダピニオン7と共に回転するようになっている。この結果、スライダピニオン7と噛合するスライダ歯車(図示省略)を備えたレバー8が、レバー8自身に課された負荷に抗してACモータ1の駆動力によって引き上げられる。
【0055】
一方、クラッチ操作機構5は、上述した駆動輪列2中に配置された第1のクラッチ手段の継断を行うためのものとなっている。すなわち、クラッチ操作機構5は、展開断面図である図1の左側半分に記載されており、上述したリング状マグネット11cにより誘導回転される誘導回転体16と、誘導回転体16に噛合すると共にバネ部材39によってクラッチ歯車27との係合を外す方向に付勢されている回動部材となる扇歯車25と、この扇歯車25に形成された回転規制部26と係脱自在な係合突起27aを外周面に備えたクラッチ歯車27と、このクラッチ歯車27の小径歯車27bと噛合すると共に遊星歯車機構22のリング歯車33に噛合する増速歯車28から構成されている。遊星歯車機構22は、上述したように、駆動輪列2における減速輪列の一部であって、しかもクラッチ操作機構5の最終部となる増速歯車28に噛合し、クラッチ操作機構5の所定の動作によって切り替えがなされる第1のクラッチ手段となっている。
【0056】
このクラッチ操作機構5は、ACモータ1の通電時には磁気誘導を利用して扇歯車25をバネ部材39の付勢力に抗して回転させることにより回転規制部26を所定位置まで移動させ、この回転規制部26とクラッチ歯車27とを係合させるように構成されている。そして、この係合により、クラッチ操作機構5を構成する各部材は、それまでの動作がロックされる。すると、第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構22では、リング歯車33の回転にロックがかかり、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間が継となる。
【0057】
なお、このように太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間を継とした状態において、上述した第2のクラッチ手段4も継となっている場合は、ロータ11の回転が遊星歯車機構22の太陽歯車32及び遊星歯車34を介して出力軸3側に伝達される。これによって、レバー8の巻き上げ動作をすると共に、上述のクラッチレバー41がこの動作に連動して回動する。巻き上げ動作終了後、第2のクラッチ手段4だけが断となり第1のクラッチ手段が継状態を維持する。これにより、磁気誘導力によってクラッチ操作機構5を構成する各歯車がロックされたままの状態を維持する。この結果、上述したように回動されたクラッチレバー41が、クラッチピニオン21をロックする位置に回動された状態でロックされる。このため、上述したようにレバー8は、巻き上げ位置で保持される。
【0058】
そして、この状態からさらに、ACモータ1への通電を断ち、ロータ11と誘導回転体16間の磁気誘導力が殆ど消滅すると、扇歯車25がバネ部材39のバネ力によって先ほど説明した方向とは反対方向に回動し、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合が外れる。これによって、クラッチ操作機構5の各部のロック状態が解除となる。このため、リング歯車33と遊星歯車支持歯車34とが断となり、外部負荷により逆回転しようとする出力軸3の回転力が、駆動輪列2を逆行するように伝達されて遊星歯車機構22及び増速歯車28を介してクラッチ歯車27と伝達され、クラッチ歯車27がフリーに回転することとなる。この結果、太陽歯車32側がロックされているのにかかわらず、レバー8の保持状態が解除される。
【0059】
クラッチ操作機構5を構成する各部についてさらに詳述する。
【0060】
扇歯車25の支点部25aを中心として扇の1つの辺の反対側に延出された回動力付与部25bの先端部分には、モータケース13に立設されたピン38に一端が固定されたバネ部材39の他端が固定されている。扇歯車25は、バネ部材39の付勢力によってACモータ1の正回転による回動と反対方向(図4において矢示A方向)へ回動する回動力を与えられている。しかしながら、ACモータ1のロータ11に追従回動する誘導回転体16の回転トルクが、バネ部材39の駆動トルクに勝るため、誘導回転体16がロータ11に追従して回動する場合はバネ部材39のバネ力に抗して扇歯車25は上述の矢示A方向と反対方向へ回動するようになっている。
【0061】
上述したように、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合はACモータ1への通電を断つとバネ部材39の付勢力によって外れるが、その際、上述したクラッチレバー41の阻止部材(図示省略)が依然としてクラッチピニオン21の回転阻止を継続し、これによってクラッチピニオン21に噛合している太陽歯車32の回転を阻止している。しかし、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合状態が解除されたことにより、太陽歯車32の回転を阻止しても、レバー8の負荷力による回転力が遊星歯車機構22を介して増速歯車28側に伝達され、クラッチ歯車27を空回りさせることとなる。その結果、レバー8はケースの外側へ引き出されていき、これに伴って駆動輪列2を構成する各歯車は逆方向へ回転する。
【0062】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上述したように第1の実施の形態では、ロータ11にリング状マグネット11cを取り付け、誘導回転体16側に非磁性導電リング16a及びバックヨークリング16bを取り付けたが、バックヨークリング16bはロータ側に取り付け、このバックヨークリングがロータと一体的に回転する構成としても良い。
【0063】
この例について、第2の実施の形態として図5を用いて説明する。なお、ロータ及び回転誘導体の構成以外は、上述の第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。なお、以下の説明中、ロータ及び回転誘導体以外の構成部分を説明する場合は、上述した第1の実施の形態で使用した符号を使用するものとする。
【0064】
図5に示すように、ロータ51は、ロータ軸15を挿通する孔を備えた回転支承部51aと、この回転支承部51aの外周側に上端側が上方へ突出するように固定された略リング状のロータマグネット51bと、回転支承部51aの外側でかつロータマグネット51bの内側となる位置に取り付けられたバックヨークリング51gを有している。また、ロータマグネット51bの内周空間部側の面には、ロータ51と連動回転するリング状マグネット51cがはめ込まれている。なお、このリング状マグネット51cは、上述した第1の実施の形態と同様、ロータマグネット51bと一体でも良い。
【0065】
そして、ロータマグネット51bの内側には、誘導回転体56が回転自在に配置されている。この誘導回転体56は、回転中心となる筒状部56cの上端近傍にフランジ部分が取り付けられた非磁性誘導リング56aを有している。この非磁性誘導リング56aは、リング状マグネット51cの内側でかつバックヨークリング51gの外側となる隙間部分に配置されるようになっている。
【0066】
なお、非磁性導電リング56aとバックヨークリング51gとの間には隙間部が設けられ(図5の符号G参照)、この隙間部Gには上述の第1の実施の形態と同様の作用を有する粘性体が配置されている。このため、クラッチ操作機構5の動作をさらに安定させることができる。加えて、この第2の実施の形態では非磁性導電リング56aとリング状マグネット51cとの間にも隙間が形成されている(図5の符号G1参照)が、この隙間部G1に粘性体を配置するようにしても良い。しかし、粘性体は隙間部Gのみに配置すれば、粘性体がロータ51及び誘導回転体56によって外部と仕切られた空間内から外部へ粘性体が飛散しにくいという効果がある。
【0067】
上述の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上述の各実施の形態では、リング状マグネット11c,51cをロータ11,51に一体的に設け、当該リング状マグネット11c,51cと非磁性導電リング16a,56aからなる磁気誘導回転手段をロータ11,51と同軸上に配置したが、磁気誘導回転手段はロータ11,51と同軸上ではなく、例えばクラッチ操作機構5を構成する輪列の他の位置に配置しても良い。
【0068】
また、上述の各実施の形態では、バネ部材39の付勢力により、磁気誘導を利用した駆動方向とは反対方向に扇歯車25を付勢する構成としたが、扇歯車25を付勢する構成としなくても良い。加えて、付勢する手段としてバネ部材39を用いるのではなくゴムのような弾性のある材質を用いても良い。
【0069】
さらに、バネ部材39を発熱によってバネ定数が低下するように構成した形状記憶バネで構成し、この形状記憶バネの近傍に、磁気誘導によりロータ11,51の回動力を扇歯車25に伝達する際に発熱する発熱部材を配置するようにしても良い。このように構成すると、形状記憶バネの付勢力に抗して扇歯車25を回動させる際、発熱部材の発熱作用によりバネ力が低下するため、磁気誘導を利用した扇歯車25の回動を軽い力で行える。一方、ロータ11の回転を停止させ、バネ部材39によって扇歯車25を戻す際は、発熱をしないことによりバネ力を元に戻し、強い力で扇歯車25の元位置への復帰動作を行える。これにより、磁気力の弱い誘導マグネットを使用したとしてもバネ部材39のバネ力が磁気誘導による回動動作の妨げとなりにくく、しかも両方向への動作をいずれもスムーズかつ確実に行え、これによってクラッチ操作機構5の動作を確実なものとすることができる。
【0070】
なお、形状記憶バネを発熱作用のない時のバネ定数が低く、発熱作用によってバネ定数を向上させるように構成しても良い。このようなバネを使用する場合は、バネ力によって扇歯車25を回動させる時に発熱するようにし、逆にバネ力に抗して扇歯車25を磁気誘導力を介して回動させる場合は発熱しないように構成することによって軽い力で磁気誘導できるので、やはり磁気力の弱い誘導マグネットを使用することが可能となる。
【0071】
また、上述の各実施の形態では、ロータ11,51と出力軸3との間に2つのクラッチ手段を備え、負荷部材となるレバー8を引き上げる第1の動作及び引き上げ位置で保持する第2の動作ならびにこの状態から初期位置に戻す第3の動作を行うギアードモータとなっているが、クラッチ手段は1つでも良い。また、クラッチ手段は、遊星歯車機構を利用するものとしなくても良い。本発明は、クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構にバックヨークリングを備えた磁気誘導回転手段を備えたギアードモータ全般に適用可能である。
【0072】
また、上述の各実施の形態では、リング歯車33の回転を停止させ太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34とを継とし、ACモータ1の回転力を出力歯車部3a側へ伝達するように構成している。しかし、遊星歯車支持歯車34の回転を停止させ、太陽歯車32とリング歯車33とを継とし、ACモータ1の回転力を出力歯車部3a側へ伝達するように構成しても良い。
【0073】
また、上述の各実施の形態では、出力軸3に連結されたスライダピニオン7の回転をレバー8に伝達し、レバー8をスライド移動させる構成としたが、出力軸3にレバー部材を直結し、このレバー部材を回動させることによりワイヤーを引っ張るような構成にする等、他の構成としても良い。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バックヨークリングとリング状マグネットとで非磁性導電リングを挟むように構成されているため、非磁性導電リングを追従回転させるための磁気誘導力が強力なものとなる。このため、非磁性導電リングが取り付けられる回転体がリング状マグネットが取り付けられた回転体に対して確実に追従回転するようになり、これによってクラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構の動作が確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のギアードモータの内部機構を説明するための展開縦断面図である。
【図2】図1のギアードモータの主要部となるリング状マグネットが取り付けられたロータ及び非磁性導電リングが取り付けられた誘導回転体を示した断面図である。
【図3】図2を矢示III方向から見た平面図である。
【図4】図1のギアードモータからカバー及びケース上蓋を外した状態の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のギアードモータの主要部となるリング状マグネットが取り付けられたロータ及び非磁性導電リングが取り付けられた誘導回転体を示した断面図である。
【符号の説明】
3 出力軸
5 クラッチ操作機構
11 ロータ(回転体)
11b ロータマグネット
11c リング状マグネット
11e スラスト受け部
16 誘導回転体
16a 非磁性導電リング
16b バックヨークリング
22 遊星歯車機構(クラッチ手段)
25 扇歯車(回動部材)
39 バネ部材
C1,C2 磁気的中心
G 隙間部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to an improvement of a geared motor used as a drive mechanism for driving a drain valve of a washing machine, a shutter of a ventilation fan, or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a geared motor, which is a driving source for a washing machine drain valve, a ventilating fan shutter, etc., winds up a load member (wire, lever, etc.) by driving the motor, and holds the load member for a predetermined time at the winding position. It is comprised so that a load member can be returned to an original position from a state. Such a geared motor includes a clutch between a rotor of a motor serving as a driving source and an output shaft to which a load member is connected. Then, the above-described winding and holding are performed in a state where the clutch is connected, and the load member is returned to the original position by the load force of the load member by disconnecting the clutch.
[0003]
Note that a clutch using a magnetic induction system has been proposed as the above-described clutch (see Japanese Patent Laid-Open No. 3-198638). In this device, a permanent magnet and a guide ring are arranged opposite to each other in a reduction gear train that connects between a rotor and an output shaft, and clutch switching is performed using an operation in which the guide ring rotates following the permanent magnet by magnetic induction. It is comprised so that the operation piece to perform may be operated.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described geared motor, the magnetic induction force that is configured in a non-contact manner is used as a drive source for the operation mechanism that turns the clutch on and off, so that the drive force is not so strong and the clutch operation mechanism operates sufficiently. The problem of not being able to occur. Although the problem that the magnet and the guide ring cannot be operated can be solved if they are made of a powerful material, there arises a problem that the whole apparatus becomes large or the material cost increases.
[0005]
The present invention uses a magnetic induction system as a clutch operating mechanism for turning on and off the clutch means, and strengthens the magnetic induction force without increasing the size of the magnet and the induction ring, thereby ensuring on / off of the clutch. An object of the present invention is to provide a geared motor.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A geared motor according to the present invention has an output shaft connected to a rotor and driven to rotate, clutch means for connecting / disconnecting the output shaft and the rotor, and a clutch operating mechanism for connecting / disconnecting the clutch means. The clutch operating mechanism includes either a ring magnet or a nonmagnetic conductive ring that rotates in conjunction with the rotor, the other that rotates following the one by magnetic induction, and a nonmagnetic conductive ring sandwiched between the ring magnets. A magnetic back yoke ring arranged at a position is provided, and the clutch means is relayed in conjunction with the other rotating member.
[0007]
Since the above-described invention is configured such that the non-magnetic conductive ring is sandwiched between the back yoke ring and the ring-shaped magnet, it is easy to guide the magnetic flux of the ring-shaped magnet to the back yoke ring, and the amount of magnetic flux intersecting the back yoke ring This increases the magnetic induction force for following and rotating the other of the non-magnetic conductive ring or the ring-shaped magnet located behind the train wheel as viewed from the rotor. For this reason, the rotating body to which the other of the non-magnetic conductive ring or the ring-shaped magnet is attached reliably rotates following the rotating body to which the other is attached, whereby the clutch operating mechanism for connecting / disconnecting the clutch means This ensures the operation of the clutch means and the clutch means can be reliably engaged.
[0008]
According to another aspect of the present invention, in the above geared motor, the back yoke ring is attached to a rotating body to which the nonmagnetic conductive ring is attached, and is configured to rotate integrally with the nonmagnetic conductive ring. It is said.
[0009]
In another aspect of the invention, in the geared motor described above, the magnetic center in the thrust direction of the ring-shaped magnet and the magnetic center in the thrust direction of the back yoke ring are set to coincide with or do not coincide with a predetermined position. It is characterized by.
[0010]
In each of the above-described inventions, the back yoke ring is attached to the non-magnetic conductive ring side and arranged so as to operate separately from the ring-shaped magnet. In addition, the magnetic centers of the back yoke ring and the ring-shaped magnet are matched or intentionally shifted.
[0011]
Thus, by setting the magnetic center of the back yoke ring and the ring-shaped magnet to a predetermined position, the rotational position of the rotating body to which the nonmagnetic conductive ring and the back yoke ring are attached is set to a predetermined position. Is possible. In other words, using a magnetic center shift, the thrust receiver is placed in a strong contact with the thrust receiver for positioning in the thrust direction, or set to float from the thrust receiver to reduce the load in the thrust direction. Various settings can be made such as adjusting the magnetic centers to an appropriate thrust pressure.
[0012]
Another invention is characterized in that, in the above-mentioned geared motor, the back yoke ring is attached to a rotating body to which the ring-shaped magnet is attached, and is configured to rotate integrally with the ring-shaped magnet. . For this reason, the positional relationship between the ring-shaped magnet and the back yoke ring is uniquely determined by the attachment of the back yoke ring to the rotating body, and of course, the relative movement of the two does not occur after the attachment. For this reason, it is not necessary to set the magnetic centers of the two or to align them. Further, when both are attached to different members, both of them are relatively easy to move and the attachment member may be damaged due to wear or the like, but such a problem does not occur because there is no relative movement.
[0013]
In another aspect of the present invention, in the above geared motor, a gap is formed between the non-magnetic conductive ring and the back yoke ring or between the non-magnetic conductive ring and the ring-shaped magnet, and a viscous material is formed in the gap. It is characterized by being arranged. Therefore, the follow-up rotation of the nonmagnetic conductive ring to the ring-shaped magnet can be further ensured by the stickiness of the viscous body.
[0014]
According to another invention, in the above-described geared motor, the clutch operating mechanism opposes through the gap portion in the operation of switching the clutch means from disengagement to joint and the operation when the clutch means is switched from joint to disengagement. The relative speed of the non-magnetic conductive ring and the back yoke ring or the non-magnetic conductive ring and the ring-shaped magnet is configured to be different so that the rotation speed is fast and the viscous force of the viscous body works more strongly when it is connected from the disconnection. It is characterized by being composed.
[0015]
In the above-mentioned invention, the grease used as the viscous body is not so strong when the relative rotational speed between the members that rotate relative to each other through the viscous body is equal to or less than a certain speed. The power by becomes stronger. That is, when a magnetic induction force is generated by high-speed rotation and this is followed by rotation, the viscosity of the grease is effectively exhibited, and conversely, the magnetic induction force is small (substantially) following by low-speed rotation or rotation stoppage. If it is not rotating, the viscosity of grease will not work. Therefore, when the clutch operating mechanism is operated using the magnetic induction force, the grease effectively assists the magnetic induction force, and when the tracking operation by the magnetic induction force is not performed, the grease does not work and the back yoke is not effective. The ring can rotate freely with respect to the ring-shaped magnet.
[0016]
Another invention is characterized in that in each of the above-mentioned geared motors, the ring-shaped magnet is attached to the rotor and is composed of a magnet separate from the rotor magnet of the rotor. Thus, by attaching the ring-shaped magnet to the rotor, the entire apparatus becomes compact. In addition, by making the ring magnet separate from the rotor magnet, the magnetic induction force of the ring magnet that magnetically induces the nonmagnetic conductive ring can be set regardless of the magnetic force of the rotor magnet with respect to the stator.
[0017]
According to another aspect of the present invention, in each of the above geared motors, the rotating body to which the nonmagnetic conductive ring is attached is disposed at a position overlapping the rotor in the radial direction, and the bearing portion of the rotating body to which the nonmagnetic conductive ring is attached Is provided on the rotor, and a viscous body is attached to the bearing portion. For this reason, the follow-up rotational force with respect to the rotor of the rotating body to which the non-magnetic conductive ring is attached can be made more reliable by the force due to the viscosity of the viscous body described above. The operation can be ensured. In addition, since the rotating body to which the nonmagnetic conductive ring is attached can be arranged inside or outside in the radial direction of the rotor, the entire apparatus can be made compact.
[0018]
According to another invention, in each of the above-described geared motors, the clutch operating mechanism includes a rotating member biased in one rotational direction by a spring member, and the rotating member is configured to generate a driving force of the rotor. In response, one of the ring-shaped magnet and the non-magnetic conductive ring rotates at a high speed and the other follows one of them, thereby rotating in the other rotation direction against the biasing force of the spring member. When one of the magnetic conductive rings rotates or stops at a low speed, and the other following rotation rotates at a low speed or stops, it is configured to rotate in one rotation direction by the biasing force of the spring member. The generator is set to generate heat when rotating in the other rotation direction against the biasing force of the spring member or when rotating in the one rotation direction by the biasing force of the spring member. The member is arranged in the vicinity of the spring member, and the spring force of the spring member changes between when the heat generating member generates heat and when it does not generate heat, and the spring force rotates against the spring force of the spring member. It is characterized by comprising a shape memory spring set so as to weaken when moved.
[0019]
Therefore, when the rotational force of the rotor is not transmitted to the rotating member by the magnetic induction force, the clutch operating mechanism can be forcibly and reliably returned to the initial state by the spring force of the spring member. Moreover, when the clutch operating mechanism is operated using the magnetic induction force, the spring force of the spring member reacts only with a weak force, and the transmission of the rotational force by the magnetic induction force is stopped and returned to the initial state. If you want to use a shape memory spring that changes so as to act strongly, on the other hand, there are conflicting actions (the action of turning the rotating member with the magnetic induction force against the spring force and the magnetic induction force) The transmission of the rotational force is stopped and the rotational movement of the rotational member by the spring force) can be reliably performed.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of the first embodiment of the geared motor of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0021]
FIG. 1 is a diagram for explaining an internal mechanism of the geared motor according to the present embodiment, and is a developed sectional view for specifically showing a relationship between members constituting the drive wheel train and the clutch operation mechanism. FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view for explaining a back yoke ring and its peripheral part, which are main parts of the present invention. FIG. 3 is a plan view of FIG. 2 viewed from above. FIG. 4 is a plan view showing a cover for covering the lever and a case upper cover for covering the drive mechanism.
[0022]
As shown in FIG. 1, the geared motor according to the first embodiment of the present invention is connected to an
[0023]
This geared motor transmits the driving force of the
[0024]
Hereinafter, a configuration for realizing the operation will be described in detail.
[0025]
An
[0026]
Below, the
[0027]
As shown in FIG. 2, the
[0028]
That is, as shown in FIG. 3, four small
[0029]
As shown in FIG. 2, a non-magnetic
[0030]
In this embodiment, the
[0031]
A
[0032]
As shown in FIG. 2, a
[0033]
In addition, you may comprise so that a viscous body (specifically something like grease) may adhere to the radial bearing part 11g and the
[0034]
That is, in the geared motor according to the present embodiment, the rotation speed of the
[0035]
In addition, you may make it adhere the viscous body mentioned above not to both the radial bearing part 11g and the
[0036]
Moreover, as shown in FIG. 3, the recessed
[0037]
The
[0038]
The nonmagnetic
[0039]
As a result, a magnetic induction force that causes the non-magnetic
[0040]
On the other hand, the magnetic
[0041]
As shown in FIG. 2, in the present embodiment, the magnetic center C2 in the thrust direction of the
[0042]
In the present embodiment, the magnetic center C2 of the
[0043]
In this embodiment, the ring-shaped
[0044]
Next, a
[0045]
The
[0046]
Each part constituting the
[0047]
A cam surface 41 a of the
[0048]
Furthermore, the
[0049]
The push-down portion 41c pushes down the
[0050]
And when the
[0051]
As a result, the connection between the
[0052]
When the
[0053]
The
[0054]
Therefore, the rotation of the
[0055]
On the other hand, the
[0056]
The
[0057]
In the state where the
[0058]
When the
[0059]
Each part constituting the
[0060]
One end is fixed to a
[0061]
As described above, the engagement between the
[0062]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, as described above, in the first embodiment, the ring-shaped
[0063]
This example will be described with reference to FIG. 5 as a second embodiment. Except for the configuration of the rotor and the rotary derivative, the configuration is the same as that of the first embodiment described above, and thus the description thereof is omitted. In the following description, when components other than the rotor and the rotary derivative are described, the reference numerals used in the first embodiment described above are used.
[0064]
As shown in FIG. 5, the
[0065]
And the induction | guidance | derivation
[0066]
A gap is provided between the nonmagnetic
[0067]
Each of the above-described embodiments is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited to this, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in each of the above-described embodiments, the ring-shaped
[0068]
Further, in each of the above-described embodiments, the
[0069]
Further, the
[0070]
The shape memory spring may have a low spring constant when there is no heat generating action, and the spring constant may be improved by the heat generating action. When such a spring is used, heat is generated when the
[0071]
Further, in each of the above-described embodiments, two clutch means are provided between the
[0072]
In the above-described embodiments, the rotation of the
[0073]
Further, in each of the above-described embodiments, the rotation of the slider pinion 7 connected to the output shaft 3 is transmitted to the lever 8, and the lever 8 is slid. However, the lever member is directly connected to the output shaft 3, Other configurations such as a configuration in which the wire is pulled by rotating the lever member may be used.
[0074]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the non-magnetic conductive ring is sandwiched between the back yoke ring and the ring-shaped magnet, the magnetic induction force for following and rotating the non-magnetic conductive ring is strong. It will be something. For this reason, the rotating body to which the nonmagnetic conductive ring is attached surely follows and rotates with respect to the rotating body to which the ring-shaped magnet is attached, and thereby the operation of the clutch operating mechanism for connecting / disconnecting the clutch means is ensured. It will be something.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a developed longitudinal sectional view for explaining an internal mechanism of a geared motor according to a first embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view showing a rotor to which a ring-shaped magnet as a main part of the geared motor of FIG. 1 is attached and an induction rotating body to which a nonmagnetic conductive ring is attached. FIG.
FIG. 3 is a plan view of FIG. 2 viewed from the direction of arrow III.
4 is a plan view showing a state where a cover and a case upper cover are removed from the geared motor of FIG. 1; FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a rotor to which a ring-shaped magnet as a main part of a geared motor according to a second embodiment of the present invention is attached and an induction rotating body to which a nonmagnetic conductive ring is attached.
[Explanation of symbols]
3 Output shaft
5 Clutch operating mechanism
11 Rotor (Rotating body)
11b Rotor magnet
11c Ring magnet
11e Thrust receiving part
16 Induction rotating body
16a Non-magnetic conductive ring
16b Back yoke ring
22 Planetary gear mechanism (clutch means)
25 Fan gear (rotating member)
39 Spring member
C1, C2 magnetic center
G Gap
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