JP4033618B2 - ポップアップ表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポップアップ表示装置に関し、より詳しくは、コンピュータやテレビ等のディスプレイ画面上に表示した上位画面から下位画面を上書表示することにより詳細な情報やメニュー等を提供するポップアップ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータのディスプレイ画面上において、マウスのカーソル等が操作や表示の対象オブジェクト(アイコンやボタンなど)の上に乗った状態(トロールオーバー状態)で左クリックなどの選択を行うと、そのアイコンやボタンに関する説明文が書かれたウィンドウ画面が上書表示されるポップアップ表示(ツールヒントやポップヒント等と称される)が一般に行われていた。
【0003】
このポップアップ表示は、操作者がディスプレイ画面に表示された用語の意味や操作方法が分からない場合に、マウスやキーボード操作だけでディスプレイ画面上に説明文を表示することができ、これを読み進むだけで容易に理解できるようにしたものである。表示されたポップアップ画面中に不明な部分があると、その部分をクリックすることによりさらに下位のウィンドウ画面を上書表示するといった階層的表示を行うことができる。
【0004】
また、アイコンやボタンをマウス等で右クリックすると、操作メニュー等が書かれたウィンドウ画面が表示されるポップアップ表示も行われていた。このポップアップ表示は、主にマウスだけで入力操作する場合であっても、良好な操作性が得られるようにしたものである。
【0005】
このように、従来のポップアップ表示に関する発明としては、画面上での操作性を一層向上させるため、種々の改良が加えられており、例えば、特開平10−320166号公報に記載の「ポップアップ表示装置および材料試験機用ポップアップ表示装置」、あるいは、特開平5−265684号公報に記載の「ウインドウ・ポップアップ制御方法」などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のポップアップ表示装置にあっては、一旦表示させたポップアップ表示のカーソルを別な場所に移動させたり、別な対象オブジェクトをカーソル等で選択すると、前のポップアップ表示が消えてしまうという問題があった。
【0007】
そして、従来のポップアップ表示装置にあっては、別な対象オブジェクトをカーソル等で選択すると、前のポップアップ表示が消えてしまうため、複数のポップアップ表示を同時に表示できないことから、複数のポップアップ表示同士を比較するなどの操作を行うことができないという問題があった。
【0008】
また、従来のポップアップ表示装置にあっては、表示したポップアップ画面を任意の位置に移動することができなかったため、ポップアップ表示の内容を見ながら作業を行ったり、内容を比較しながら操作することが困難な場合があるという問題があった。
【0009】
さらに、従来のポップアップ表示装置にあっては、ポップアップ画面の画面サイズが変更できなかったため、ポップアップ画面内の情報量をある程度限定せざるを得ないという問題があった。そこで、最初から多くの情報を表示できるようにポップアップ画面サイズを大きくしておくと、限られた面積の画面内の多くの部分がポップアップ画面で占められてしまうため、操作環境に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ポップアップ表示を任意に保持したり消去することができると共に、複数のポップアップ画面を同時に表示したり、ポップアップ表示を元の情報との関連性を維持しつつ任意の位置に移動させたり、ポップアップ画面サイズを変更することが可能なポップアップ表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、任意の情報やメニュー等を提供するための階層的なウィンドウ画面を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表示される画像に対して入力操作を行う入力操作手段と、前記画像表示手段により表示された上位画面に含まれる所定の領域に関連する下位画面を、上位画面に重ねて表示し、前記入力操作手段により前記所定の領域と関連のない領域に対する入力操作が行われた場合に前記下位画面を非表示する表示制御手段と、前記入力操作手段により前記下位画面に対する入力操作が行われた場合に前記下位画面を保持し続けるか否かが示される選択画面を表示する選択画面表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記入力操作手段により前記選択画面で前記下位画面を保持し続ける旨の入力操作が行われた場合、表示されている前記下位画面を任意の期間表示し続けるように制御すること、を特徴とする。
【0012】
これによれば、画像表示手段に任意の情報やメニュー等を提供するための階層的なウィンドウ画面が表示され、画像表示手段により表示された上位画面に含まれる所定の領域に関連する下位画面を、上位画面に重ねて表示する制御が行われる。そして、入力操作手段により下位画面に対する入力操作が行われた場合、下位画面を保持し続けるか否かを示す選択画面を表示し、入力操作手段により選択画面で下位画面を保持し続ける旨の入力操作が行われた場合、表示された下位画面を任意の期間表示し続けるように制御する。このため、カーソル等を別の場所に移動したり、別の対象オブジェクトをカーソル等で選択したとしても、下位画面(前のポップアップ画面)の表示を保持しておくことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のポップアップ表示装置において、前記画像示手段により表示される前記所定の領域は、利用者に指定された場合に所定の処理を行う領域であり、当該所定の領域に関連する情報を提示する前記下位画面の大きさや表示内容位置の変更を行う下位画面変更手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0014】
これによれば、下位画面変更手段により下位画面(ポップアップ表示)の大きさや表示内容位置が変更できるため、最初に表示する下位画面のサイズが小さくても、情報量に応じて画面サイズを変更したり、また、画面サイズを変えなくても、スクロール表示などを行うことにより、多くの情報を表示することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のポップアップ表示装置において、前記表示制御手段は、表示し続けている前記下位画面がある場合、当該下位画面と並行して他の下位画面を表示したり、当該他の下位画面に対しても任意の期間表示し続けるように制御することを特徴とする。
【0016】
これによれば、下位画面があっても、表示制御手段はこれと並行して他の下位画面の表示を行ったり、画面の保持操作ができるため、複数の下位画面(ポップアップ表示)を同時に表示させることができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のポップアップ表示装置において、前記画像示手段により表示される所定の領域は、利用者に指定された場合に所定の処理を行う領域であり、前記表示制御手段は、複数の下位画面を表示した場合に、前記画像表示手段により表示された前記上位画面に含まれる複数の所定の領域のそれぞれと、当該所定の領域のそれぞれに関連する複数の下位画面と、の関連を示す関連情報の表示を行うこと、を特徴とする。
【0018】
これによれば、元情報である上位画面の所定の領域と、下位画面との関連性が示されることで、下位画面(ポップアップ表示)がどの元情報に関連しているものかを容易に知ることができる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載のポップアップ表示装置において、前記表示制御手段は、さらに、前記入力操作手段により前記下位画面に対する入力操作が行われた場合、前記関連情報として、入力操作が行われた前記下位画面に関連する所定の領域を、他の所定の領域と視覚的に異なる効果で表示すること、を特徴とする
【0020】
これによれば、所定の領域と下位画面の対応関係が視覚的に確認できる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のポップアップ表示装置において、前記表示制御手段により任意の期間表示される前記下位画面を任意の位置へ移動する移動手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0022】
これによれば、下位画面を移動手段により任意の位置へ移動することができるため、下位画面(ポップアップ表示)の内容を見ながら作業したり、また、内容を比較しながら作業を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポップアップ表示装置の実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るポップアップ表示装置の概略構成を示すブロック図である。図1におけるポップアップ表示装置1は、表示制御手段、画面保持操作手段、移動手段、閉画面操作手段、下位画面変更手段、関連情報表示手段としてのCPU2、入力操作手段、画面保持操作手段、移動手段、閉画面操作手段、下位画面変更手段、関連情報表示手段としてのマウス3やキーボード4、記憶手段としてのメモリ5や表示メモリ6、および画像表示手段としてのディスプレイ7などで構成されている。
【0025】
また、上記したCPU2は、どのようなイベントが発生したのかを検出するイベント検出部8と、その発生したイベントに応じて処理を行うイベント処理部9とを備えている。
【0026】
図2は、通常のポップアップ表示の画面例を示した図である。ポップアップ表示は、上位画面であるボタン13上にマウスのカーソル12を乗せて左クリックすると、ボタン13に関連した情報が表示された下位画面であるポップアップ表示11が表示される。
【0027】
これまでは、ボタン13からカーソル12が外れたり、他のボタン(不図示)を左クリックするとポップアップ表示11が消えてしまっていたが、本実施の形態1では、ポップアップ表示11を任意に保持できるようにしたものである。
【0028】
図3は、マウスの右クリックのメニューにポップアップ表示の保持ボタンを設けた図である。図3に示すように、ポップアップ表示11を表示した後、マウス3を右クリックすることによりメニュー14が表示される。ここでは、メニュー14内にポップアップ表示を保持するための保持ボタン14aが少なくとも設けられていて、これ以外にも後述する表示解除ボタン14bなどを設けていてもよい。表示されたポップアップ表示11を保持しておきたい場合は、操作者がメニュー14内の保持ボタン14aを選択することにより、必要に応じて表示を保持しつづけることができる。
【0029】
図4および図5は、キーボードとマウスを使ってポップアップ表示を保持させる場合の説明図である。図4に示すように、ポップアップ表示11を表示させた状態でキーボード4の特定キー(ここでは、Shiftキー)を押しながらマウス3を左クリックすることにより、ポップアップ状態が保持される。この状態では、マウス3のカーソル12を移動させてもポップアップ表示11は消えない。ここでは、図5に示すように、ポップアップ表示11内にポップアップ表示の保持を解除する解除ボタン11aが表示されていて、操作者がこの解除ボタン11aをマウス3等でクリックすることにより、ポップアップ表示11の保持を解除することができる。
【0030】
(実施の形態2)
本実施の形態2の特徴は、複数のポップアップ表示を任意に保持できるようにした点である。本実施の形態2のポップアップ表示装置1は、上記実施の形態1の図1と略同様であるので、構成説明を省略する。
【0031】
図6〜図8は、実施の形態2の動作を説明する図である。まず、図中には、複数の文書アイコン23〜29が表示されていて、その中の文書アイコン23にマウス3のカーソル22を乗せて左クリックして、ポップアップ表示21を表示する(図6参照)。
【0032】
ここで、上記実施の形態1と同様に、ポップアップ表示21を行った後、マウス3を右クリックしてメニュー31を表示させ、保持ボタン31aを選択することにより、ポップアップ表示21を保持させる(図7参照)。
【0033】
次に、他の文書アイコン26にマウス3のカーソル22を乗せて左クリックすることで、ポップアップ表示41を表示させることができる(図8参照)。これにより、ポップアップ表示21とポップアップ表示41を同時に画面上に表示できるため、ポップアップ表示の内容を同時に複数見ることができる。
【0034】
本実施の形態2では、同時に表示するポップアップ表示を2つとしたが、これに限定されず、ポップアップ表示41を保持した後、次々にポップアップ表示を行っては保持する動作を繰り返すことで、同時に表示可能なポップアップ表示の数を限りなく増やすこともできる。
【0035】
(実施の形態3)
本実施の形態3の特徴は、ポップアップ表示を任意の位置に移動できるようにした点である。本実施の形態3のポップアップ表示装置1は、上記実施の形態1の図1と略同様であるので、構成説明を省略する。
【0036】
図9および図10は、実施の形態3の動作を説明する図である。なお、図9の前段の動作については、実施の形態2の図6および図7と同じであるので、これを使って動作を説明することにする。
【0037】
まず、図6に示すように、文書アイコン23〜29の中の文書アイコン23にマウス3のカーソル22を乗せて左クリックすることで、ポップアップ表示21が表示される。そして、図7では、ポップアップ表示21を行った後、マウス3を右クリックしてメニュー31を表示させ、メニュー表示の中の保持ボタン31aを選択することにより、ポップアップ表示21が保持される。
【0038】
次に、図9に示すように、操作者は、マウス3のカーソル22を使ってポップアップ表示21の枠を掴んで右方向の任意の位置まで移動させた後(カーソル22a→22d→22hの軌跡で移動)、その枠を離すという動作を行うだけでポップアップ表示21aからポップアップ表示21bへ移動させることができる。移動したポップアップ表示21bの足(元情報からポップアップ表示へと引き出された部分)は、移動させた時点で消すことにより、元情報から切り離されたポップアップ表示か否かを分かりやすく表示するものである。
【0039】
このように、ポップアップ表示21bを保持した状態で任意の位置に移動することができるため、都合の良いポップアップ表示21bの位置で内容を見ながら作業を行うことができる。
【0040】
また、図10では、上記実施の形態2の場合と同様に、2つのポップアップ表示21aと51とを表示させ、それぞれの表示を保持した後、ポップアップ表示21aを上記したマウス3のカーソル22を使ってポップアップ表示21aの枠を掴んで右方向へ移動させ(カーソル22a→22d→22h)、ポップアップ表示21bの位置で枠を離す動作を行うことにより、ポップアップ表示21bとポップアップ表示51とを真横に並べて配置することが可能となる。
【0041】
このように、複数のポップアップ表示を行い、その中の任意のポップアップ表示を移動させるようにすることで、ポップアップ表示内容を相互に比較しながら作業を効率良く進めることができる。
【0042】
(実施の形態4)
本実施の形態4の特徴は、画面内に保持されたポップアップ表示を任意に閉じることができるようにした点である。本実施の形態4のポップアップ表示装置1は、上記実施の形態1の図1と略同様であるので、構成説明を省略する。
【0043】
図11は、実施の形態4の動作を説明する図である。なお、図11の前段の動作については、実施の形態1の図3および図4と同じであるので、これを使って動作を説明することにする。
【0044】
まず、図4に示すように、これまでのポップアップ表示11は、ボタン13をマウス3のカーソル12でクリックして表示させたとしても、自動的に閉じてしまうか、表示を再度クリックすることにより閉じていた。しかし、このようにすると、自動的に閉じるポップアップ形式の場合は、読んでいる途中で自動的に閉じてしまうことがあるため、表示させた状態で移動させることができず、また、クリックして表示させる方式(Windowsのポップヒントのような)の場合は、再度クリックすると消えてしまうため、と同様に移動することができなかった。
【0045】
そこで、本実施の形態4では、図3に示すように、マウス3のカーソル12の右クリックのメニューにポップアップ表示を解除する解除ボタン14bを設け、これを操作者が選択することにより、任意の時期に表示を解除することができる。
【0046】
また、実施の形態4では、図11に示すように、ポップアップ表示11内に解除ボタン11aを設ける、すなわち、表示を閉じるための解除ボタン11aをポップアップ表示11に付けることにより、元のアプリケーションボタンとの混同を防ぐことができる。ポップアップ表示11を閉じる場合は、図11に示すように、解除ボタン11aをカーソル12で押すことにより、表示されたポップアップ表示11を閉じることができる。
【0047】
(実施の形態5)
本実施の形態5の特徴は、ポップアップ表示の画面サイズを変更できるようにした点である。本実施の形態5のポップアップ表示装置1は、上記実施の形態1の図1と略同様であるので、構成説明を省略する。
【0048】
図12〜図18は、実施の形態5の動作を説明する図である。これまでのポップアップ表示は、画面サイズが変更できなかったため、表示する情報量を限定する必要があった。また、最初から多くの情報を表示しようとすると、限られた面積の画面内の多くの部分を占めてしまうため、操作性が悪くなり、実用的でなくなるおそれがあった。
【0049】
そこで、本実施の形態5では、限られた面積の画面内で適切な量の情報が表示できるようにするため、図12に示すように、ポップアップ表示61の枠の所々にグリップポイント66と称する白枠が設けられている。そして、ポップアップ表示61の大きさや表示部分を任意に変更できるようにするため、上記したポップアップ表示61の枠やグリップポイント66をカーソル62で掴んで任意の方向に引くことで、思うままに拡大や縮小を行うことができる(図12、図13参照)。
【0050】
また、本実施の形態5では、ポップアップ表示の大きさを変更するのではなく、図14に示すように、ポップアップ表示61にスクロールバー71を設けることにより、ポップアップ表示内に納まり切れない情報量があっても、スクロールバー71を動かして情報内容を順次読み取れるようにすれば、ポップアップ表示枠を大きくせずに、種々の情報量にも対応することができる。
【0051】
さらに、図15に示すように、ポップアップ表示61の中に全画面ボタン81を設けておき、この全画面ボタン81をカーソル62でクリックすることにより、全ての情報を表示することができる図16のポップアップ表示61に自動拡大される。
【0052】
また、この図16のポップアップ表示61に拡大された後は、ポップアップ表示61の中には戻りボタン82が表示される。この戻りボタン82をカーソル62でクリックすると、再び元の大きさのポップアップ表示61(図15参照)に縮小される。これにより、ポップアップ表示の枠の大きさに無駄がなくなり、内容を読む時だけ情報量に応じたポップアップ表示の枠に拡大され、読み終わると元の大きさに縮小することができるので、他の操作性に悪影響を与えることもなくなる。
【0053】
また、図17に示すように、ポップアップ表示61の中に拡大ボタン83や縮小ボタン84を設けておき、この何れかのボタン83、84をカーソルでクリックすることにより、一定の倍率でポップアップ表示の表示面積を拡大/縮小することができるようにしたものである。
【0054】
また、図18に示すように、ポップアップ表示61の中に拡大縮小スライドバー85を設けておき、この拡大縮小スライドバー85をマウスのカーソルなどを使って掴んで移動させることにより、リニアに表示面積を変更することができるようにすることもできる。
【0055】
上記した操作手順は、何れもポップアップ表示を行い、これを保持した後、上述した各操作を行うようにするものである。
【0056】
このように、本実施の形態5では、ポップアップ表示の大きさを変更したり、表示内容をスクロールさせることで、必要以上にポップアップ表示を大きくせずに、ポップアップ表示内の全ての情報を適切に表示することが可能である。
【0057】
(実施の形態6)
本実施の形態6の特徴は、ポップアップ表示を移動させた場合に、元情報との関連性が容易にとれるようにした点である。なお、本実施の形態6のポップアップ表示装置1は、上記実施の形態1の図1と略同様であるので、構成説明を省略する。
【0058】
図19〜図21は、本実施の形態6の動作を説明する図である。まず、図19では、文書アイコン93をマウスなどのカーソル92で左クリックしてポップアップ表示91aを行い、これを保持する。また、文書アイコン97をマウスなどのカーソル92で左クリックしてポップアップ表示98を行い、これを保持する。
【0059】
次に、上記した保持されたポップアップ表示91aの枠をカーソル92で掴んで右方向へ移動させ(カーソル92a→92d→92h)、ポップアップ表示91bの位置で枠を離すことにより、ポップアップ表示91bとポップアップ表示98とを真横に並べて配置することができる。
【0060】
ここで、ポップアップ表示91bは、ポップアップ表示91aの時のような足が付いていないため、元情報がどれかが分からなくなることがある。その場合、本実施の形態6では、図19に示すように、ポップアップ表示91bの中に元の位置ボタン99が表示されるため、元情報が分からなくなると操作者がこの元の位置ボタン99をカーソル等でクリックするだけで、図20の矢印A方向に移動して、ポップアップ表示91bが移動前のポップアップ表示91aの位置に戻すことができる。
【0061】
また、実施の形態6では、ポップアップ表示を元の位置に戻す他、図21に示すように、移動したポップアップ表示と元情報との関連性を保持しておき、移動後のポップアップ表示91bの中に元情報表示ボタン100を付けておくことにより、元情報との関連性が分からなくなった時、元情報表示ボタン100をカーソル92でクリックするだけで、元情報の文書アイコン93の表示(ここでは、アイコンの枠の線を太く表示)が他のアイコンと異なって表示されるので、操作者は移動させたポップアップ表示91bと元情報の文書アイコン93との関連を見ることができる。
【0062】
なお、本実施の形態6では、元情報表示ボタン100をクリックした際に、関連する文書アイコンの枠の線を太く表示するようにしたが、勿論これに限定されるものではなく、他のボタンやアイコンと視覚的に区別の付きやすい表示であれば何でも良い。例えば、表示の色を変えたり、点滅表示を行ったりすることなどが考えられる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のポップアップ表示装置(請求項1)によれば、画像表示手段に任意の情報やメニュー等を提供するための階層的なウィンドウ画面が表示され、画像表示手段により表示された上位画面に含まれる所定の領域に関連する下位画面を、上位画面を重ねて表示する制御が行われる。そして、入力操作手段により下位画面に対する入力操作が行われた場合、下位画面を保持し続けるか否かを示す選択画面を表示し、入力操作手段により選択画面で下位画面を保持し続ける旨の入力操作が行われた場合、表示された下位画面を任意の期間表示し続けるように制御する。このため、カーソル等を別の場所に移動したり、別の対象オブジェクトをカーソル等で選択したとしても、下位画面(前のポップアップ画面)の表示を保持しておくことができる。
【0064】
また、本発明のポップアップ表示装置(請求項2)によれば、下位画面変更手段により下位画面(ポップアップ表示)の大きさや表示内容位置が変更できるため、最初に表示する下位画面のサイズが小さくても、情報量に応じて画面サイズを変更したり、また、画面サイズを変えなくても、スクロール表示などを行うことにより、多くの情報を表示することができる。
【0065】
また、本発明のポップアップ表示装置(請求項3)によれば、下位画面があっても、表示制御手段はこれと並行して他の下位画面の表示を行ったり、画面の保持操作ができるため、複数の下位画面(ポップアップ表示)を同時に表示させることができる。
【0066】
また、本発明のポップアップ表示装置(請求項4)によれば、情報である上位画面の所定の領域と、下位画面との関連性が示されることで、下位画面(ポップアップ表示)がどの元情報に関連しているものかを容易に知ることができる。
【0067】
また、本発明のポップアップ表示装置(請求項5)によれば、所定の領域と下位画面の対応関係が視覚的に確認できる。
【0068】
また、本発明のポップアップ表示装置(請求項6)によれば、下位画面を移動手段により任意の位置へ移動することができるため、下位画面(ポップアップ表示)の内容を見ながら作業したり、また、内容を比較しながら作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るポップアップ表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】通常のポップアップ表示の画面例を示した図である。
【図3】マウスの右クリックのメニューにポップアップ表示の保持ボタンを設けた図である。
【図4】キーボードとマウスを使ってポップアップ表示を保持させる場合の説明図である。
【図5】キーボードとマウスを使ってポップアップ表示を保持させる場合の説明図である。
【図6】実施の形態2の動作を説明する図である。
【図7】実施の形態2の動作を説明する図である。
【図8】実施の形態2の動作を説明する図である。
【図9】実施の形態3の動作を説明する図である。
【図10】実施の形態3の動作を説明する図である。
【図11】実施の形態4の動作を説明する図である。
【図12】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図13】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図14】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図15】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図16】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図17】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図18】実施の形態5の動作を説明する図である。
【図19】実施の形態6の動作を説明する図である。
【図20】実施の形態6の動作を説明する図である。
【図21】実施の形態6の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 ポップアップ表示装置
2 CPU
3 マウス
4 キーボード
5 メモリ
6 表示メモリ
7 ディスプレイ
8 イベント検出部
9 イベント処理部
11 ポップアップ表示
12 カーソル
13 ボタン
14 メニュー
14a 保持ボタン
14b 表示解除ボタン
21 ポップアップ表示
22 カーソル
23〜29 文書アイコン
31 メニュー
31a 保持ボタン
41 ポップアップ表示
51 ポップアップ表示
61 ポップアップ表示
62 カーソル
63〜65 文書アイコン
66 グリップポイント
71 スクロールバー
81 全画面ボタン
82 戻りボタン
83 拡大ボタン
84 縮小ボタン
85 拡大縮小スライドバー
91 ポップアップ表示
93〜97 文書アイコン
98 ポップアップ表示
99 元の位置ボタン
100 元情報表示ボタン

Claims (6)

  1. 任意の情報やメニュー等を提供するための階層的なウィンドウ画面を表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段に表示される画像に対して入力操作を行う入力操作手段と、
    前記画像表示手段により表示された上位画面に含まれる所定の領域に関連する下位画面を、上位画面に重ねて表示し、前記入力操作手段により前記所定の領域と関連のない領域に対する入力操作が行われた場合に前記下位画面を非表示する表示制御手段と、
    記入力操作手段により前記下位画面に対する入力操作が行われた場合に前記下位画面を保持し続けるか否かが示される選択画面を表示する選択画面表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記入力操作手段により前記選択画面で前記下位画面を保持し続ける旨の入力操作が行われた場合、表示されている前記下位画面を任意の期間表示し続けるように制御すること、
    を特徴とするポップアップ表示装置。
  2. 前記画像示手段により表示される前記所定の領域は、利用者に指定された場合に所定の処理を行う領域であり、
    当該所定の領域に関連する情報を提示する前記下位画面の大きさや表示内容位置の変更を行う下位画面変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のポップアップ表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、表示し続けている前記下位画面がある場合、当該下位画面と並行して他の下位画面を表示したり、当該他の下位画面に対しても任意の期間表示し続けるように制御することを特徴とする請求項1に記載のポップアップ表示装置。
  4. 前記画像示手段により表示される所定の領域は、利用者に指定された場合に所定の処理を行う領域であり、
    前記表示制御手段は、複数の下位画面を表示した場合に、前記画像表示手段により表示された前記上位画面に含まれる複数の所定の領域のそれぞれと、当該所定の領域のそれぞれに関連する複数の下位画面と、の関連を示す関連情報の表示を行うこと、
    を特徴とする請求項3に記載のポップアップ表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、さらに、前記入力操作手段により前記下位画面に対する入力操作が行われた場合、前記関連情報として、入力操作が行われた前記下位画面に関連する所定の領域を、他の所定の領域と視覚的に異なる効果で表示すること、
    を特徴とする請求項4に記載のポップアップ表示装置。
  6. 前記表示制御手段により任意の期間表示される前記下位画面を任意の位置へ移動する移動手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のポップアップ表示装置。
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