JP4031528B2 - コンピュータ・ディスプレイ上の不明瞭なアイテムを取り扱う方法 - Google Patents

コンピュータ・ディスプレイ上の不明瞭なアイテムを取り扱う方法 Download PDF

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Description

発明の技術分野
この発明は、例えばソフトウェア・ノート(software note)のような或る選択されたアイテム(item)が、その選択されたアイテムの上方の層内にあって、さもなければ選択されたアイテムの少なくとも一部を不明瞭にしたであろうアイテムをカットアウト(cut out)することにより、見えるようにされる、アレンジメント(arrangement)に関する。カットアウト領域は、また、選択されたアイテムの下方のアイテムも明らかに見えるようにできる。
今日、コンピュータ(computer)は、広範な種類のアプリケーション・プログラム(application program)を実行するのに使われている。かかるアプリケーション・プログラムは、例えば、設計および製造のプログラム、スプレッド・シート(spread sheet)・プログラム、言語処理プログラム、データベース(data base)へのアクセス(access)を容易にするプログラム、グラフィック(graphic)作成用のプログラム及び同種のものなどを含んでいる。アプリケーションプログラムの数および種類が増殖し続けているので、コンピュータが使い易くなっているので、そして、人々がコンピュータを使うことにますます慣れ親しむようになって来ているので、アプリケーションプログラムのタイプは増え続けるであろう。
コンピュータがこのようなプログラムを実行している間に、コンピュータのユーザ(user:使用者)に、一つ若しくはそれ以上のノート(note:覚書)を作ることが望ましいと思われる数多くの機会が訪れるかも知れない。例えば、あるときには、コンピュータのユーザが電話の呼び出しを受けたときに、当該コンピュータのユーザが一つ若しくはそれ以上のアプリケーションプログラムについて作業をしているかも知れない。その電話の呼び出しの間に、コンピュータのユーザは、後でのアクセス及び使用のために覚えておきたいと望むかも知れない情報や、忘れたくないアイデアをひらめかせ得る情報を提供されるかも知れない。また他の場合には、コンピュータのユーザが、例えば、電話を掛けることやタイムシート(time sheet)に必要事項を記入することなどのような、コンピュータのユーザが将来行うことを望む若しくは求められる幾つかの行動を思い起こすことを希望するかも知れない。更に他の場合には、コンピュータのユーザは、他人が、例えば文書を再検討する若しくは修正するなどの行為を行うことを求めるかも知れない。
これら全ての場合、コンピュータのユーザは習慣的に適切な情報を紙のノートに書き取ることであろう。紙のポストイット(登録商標)ノート(Post-it note)は、このような紙のノートとして、非常に便利な形式である。紙のポストイットノートは、背面が粘着性のあるポストイットノートのディスペンサ・パッド(dispenser pad)から簡単に引き剥がされて、例えば、文書、机の上、電話機などの、様々の表面に貼り付けられる。情報は、紙のポストイットノートがそのディスペンサ・パッドから引き剥がされる若しくは目標の表面に貼り付けられる前でも後でも、紙のポストイットノートに書き込まれることができる。紙のポストイットノートは、例えば文書間あるいは文書と机の上との間など、一つの表面にから他の表面に容易に移動させられることができ、書類の縁部あるいは境界部分に重ね合わせることができ、積層されることができ、また、貼り付けられている物体と共に移動させられることができる。
しかしながら、今現在コンピュータを使っているコンピュータのユーザにとっては、紙のノートに手書きする代わりに、コンピュータ上でソフトウェアノートを作る方がしばしばより便利である。例えば、ノートがコンピュータのアプリケーションプログラムの一つ若しくはそれ以上の文書の内容に関連しているかも知れない。このような場合、文書がコンピュータのメモリ(memory)に保存されているときに、あるいは、文書がコンピュータのスクリーン(screen)上に表示されているときに、ノートを文書と関連付けることはなおさら便利であるかも知れない。一方、たとえノートがそのような文書と特に関連がなくても、コンピュータのユーザにとっては、コンピュータ上でノートを作成することはやはりより便利であるかも知れない。例えば、もしコンピュータのユーザがコンピュータを使用している間に何らかの行動を行わなければならない場合には、たとえコンピュータのユーザが一つのアプリケーションプログラムから他のアプリケーションプログラムへと移行している間あるいは全ての文書が閉じられたときでも、備忘ノートがコンピュータのユーザの視界に留まるように、コンピュータのディスプレイ(display)のデスクトップ(desktop)に添付されることができれば、備忘ノートはなおさら役に立つ。
コンピュータのユーザにソフトウェアノートを作成すること、及び、そのソフトウェアノートをアプリケーションプログラムの文書に添付することを許容するアプリケーションプログラムは、今現に存在している。かかるノートは、作成、削除、編集、保存および選択的に見ることが可能である。コンピュータのユーザは、ノートを文書から切り出しクリップボード(clipboard)に保存し、それからそのノートを同一文書の他の領域あるいは異なる文書に渡すことにより、かかるノートをその文書内で、あるいは文書間で移動させることができる。ノートの内容は、キーボード(keyboard)を使って、または文書あるいは文書の一部のスナップショット(snapshot)を取ることによって入力することができる。ノートの背景色や大きさは選択可能であり、ノートは選択されたベース(base)に対して隠されあるいは表示されることができ、ノートは他のノートに積み重ねることができ、また、ノートはサイズ(size)変更が可能である。ノートは、データ及び時刻スタンプ(stamp)と共にあるいはこれら無しで保存することができ、また、データ及び時刻スタンプと共に保存された場合には、ノートと共に記憶されたその日付け及び/又はその時刻スタンプでの備忘ノートとして、自動的に呼び出すことができる。
しかしながら、現在のノート・ソフトウェア・プログラムには数々の問題がある。例えば、現在のノート・ソフトウェア・プログラムの多くは、一つのアプリケーションプログラムに内在した固有のものでなければならず、その結果、同じコンピュータにインストール(install)された他のアプリケーションプログラムとインターフェイス(interface)できない。したがって、ノート・ソフトウェアが内在していないアプリケーションプログラムに対するノート、あるいは、ノート・ソフトウェアが内在したアプリケーションプログラムの文書からノート・ソフトウェアが内在していないアプリケーションプログラムの文書に移動させることは、不可能である。
更に、現在のノート・ソフトウェアで作成されたノートは簡単には移動させることができない。同じアプリケーションプログラム内の文書間で、異なるアプリケーションプログラムの文書間で、デスクトップ間で、また、文書とデスクトップとの間で、ノートを移動させることは、ノートを現在の位置から切り出し、クリップボードに保存し、そして、それから新しい位置に渡さなければならないので、めんどうである。
現在のノート・ソフトウェアで作成されたノートは、分与されることはできず、ウインドウ(window)のタイトルバー(title bar)から分与されることはできず、ウインドウの境界に重なることはできず、また、ユーザの追加的な指示なしで自動的に保存されることができない。現在のノート・ソフトウェアで作成されたノートは、該ノートが文書と共に移動するようにウインドウ内の文書に添付することができるけれども、ノートは、例えば文字、言葉、文章、文節、図、セル(cell)、ページ、映像、映像フレーム(frame)、映像セグメント(segment)などのような対象物に対して、同じ文章あるいは異なる文章における新しい位置に対象物と共に移動するように添付することはできない。現在のノート・ソフトウェアで作成されたノートは、ノートがウインドウの第1の部分に添付された場合にウインドウのスクロール可能な部分と共に移動するように、そして、ノートがウインドウの第2の部分に添付された場合にはウインドウのスクロール可能な(scrollable)部分と一緒には移動しないように、ウインドウに添付することはできない。
上述の1994年1月27日に出願手続きされた米国特許出願第08/188,219号は、上で議論された問題の多くを克服している。しかしながら、従来のノート・ソフトウェアは、ソフトウェアノート上に重なったアイテムによって該ソフトウェアノートが不明瞭であれば、そのソフトウェアノートへのアクセスが困難である点において、さらに問題を有している。例えば、もしソフトウェアノートがデスクトップに添付されていて少なくとも部分的に不明瞭であれば、ソフトウェアノート全体へのアクセスは、例えば上記少なくとも部分的に不明瞭なデスクトップのソフトウェアノートを全体が視認できる領域へ移動させるようなことによってのみ可能である。
更に、デスクトップ以外の表面に添付されたソフトウェアノートにアクセスすることは、過去においては、常に好ましいとは限らない副次的な効果を生み出していた。例えば、ソフトウェアノートが他のウインドウの下方に重なったウインドウに添付されていてソフトウェアノートが少なくとも部分的に不明瞭である場合には、ソフトウェアノート全体へのアクセスは、層を再整理する結果となる。すなわち、このソフトウェアノートの選択は、そのウインドウを他の層の上方へ上昇させ、最も上の層として見えるようにする。しかしながら、ユーザが、層の順序を維持する一方、同時に、最も上の層の下方に横たわったソフトウェアノートへのアクセスを得ることを望むときもあるかも知れない。
本発明は、上述の問題の一つ若しくはそれ以上を解決するものである。
発明の概要
本発明の一つの様相においては、第1のプログラム・コード(program code)が複数のアイテムを表示するためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、各々のアイテムは他の各アイテムに関して異なる層として表示され、そして、下方の層におけるアイテムの少なくとも一部が上方の層におけるアイテムによって不明瞭になっている。第2のプログラムコードがアイテムの一つを選ぶためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、選択されたアイテムの上方の層に表示され、さもなければ選択されたアイテムの一部を不明瞭にアイテムが、選択されたアイテムのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするためにカットアウトされ、また、選択されたアイテムの下方に横たわるアイテムのさもなければ不明瞭な部分が明らかに見えるようにされる。
本発明の他の様相においては、第1のプログラム・コードが複数のアイテムを表示するためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、各々のアイテムは他の各アイテムに関して異なる層として表示され、そして、下方の層におけるアイテムの少なくとも一部が上方の層におけるアイテムによって見えなくなっている。第2のプログラム・コードがあるアイテムを一つの層に移動させるためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、移動させられたアイテムがその層にあるときに、移動させられたアイテムの上方の層に表示され、移動させられたアイテムの一部をさもなければ不明瞭にするアイテムが、移動させられたアイテムのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするためにカットアウトされ、また、移動させられたアイテムの下方に横たわるアイテムのさもなければ不明瞭な部分が明らかに見えるようにされる。
本発明の更に他の様相においては、第1のプログラム・コードが複数のアイテムを表示するためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、各々のアイテムは他の各アイテムに関して異なる層として表示され、そして、下方の層におけるアイテムの少なくとも一部が上方の層におけるアイテムによって不明瞭になっている。アイテムの一つはノートである。第2のプログラム・コードが一つのノートを選ぶためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、ノートの上方の層に表示され、さもなければノートの一部を不明瞭にするアイテムが、ノートのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするためにカットアウトされ、また、ノートの下方に横たわるアイテムのさもなければ不明瞭な部分が明らかに見えるようにされる。
本発明のまた更に他の様相においては、第1のプログラム・コードが複数のアイテムを表示するためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、各々のアイテムは他の各アイテムに関して異なる層として表示され、そして、アイテムは層として重なる順序を有している。
第2のプログラム・コードがアイテムの一つを選ぶためにデータ処理システムにおいて実行され、その結果、選択されたアイテムの上の層に表示され、さもなければ選択されたアイテムの一部を不明瞭にするアイテムが、選択されたアイテムのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするためにカットアウトされ、また、アイテムの層として重なる順序は変化しない。
【図面の簡単な説明】
これら及び他の特徴や利点は、図面と結び付けられるとき本発明の詳細な考察から、より明らかになるであろう。ここに、
図1は、本発明で用いることができるノートの一例を示し;
図2は、例えば図1で示されたノートのような、ノートを分与するのに用いることができるノート・ディスペンサ(note dispenser)のタイプの一例を示し;
図3は、本発明に従って構成され得るデータ処理システムの一例のブロック図であり;
図4は、さまざまの面に添付されたノートの概観を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図5は、ノートの作成を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図6は、ノートの移動および添付を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図7は、例えばノンコンプライアント(non−compliant)・ウインドウのような不適法な添付部位に移動させられようとしているノートを示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図8は、ノート上に層をなすことの効果を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図9は、アクティブ(active)・ウインドウとインアクティブ(inactive)・ウインドウとの間でのノートの移動を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図10は、それに添付されたノートを有するウインドウをスクロールすることの効果を示し;
図11は、ノートのサイズの再設定およびウインドウのサイズの再設定の効果を示し;
図12は、デスクトップ間でのノートの移動を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図13は、デスクトップ・ノートディスペンサの位置の再設定を示すスクリーン・ディスプレイの表示であり;
図14は、選択されたノートより上方の層にあり、選択されたノートの少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムを、選択されたノートのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするためにカットアウトする選択されたノートを示し;
図15は、選択されたノートより上方の層にあり、選択されたノートの少なくとも一部を不明瞭にするであろうアイテムを、選択されたノートのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするために、また、さもなければ不明瞭なアイテムの一部を明らかに見えるようにするためにカットアウトする選択されたノートを示し;
図16は、ノートを第1の部位から第2の部位に移動させた後に、移動させられたノートより上方の層にあり、移動させられたノートの少なくとも一部をさもなければその第2の部位で不明瞭にするであろうアイテムを、移動させられたノートのさもなければ不明瞭な部分を見えるようにするために、また、さもなければ不明瞭なアイテムの一部を明らかに見えるようにするために、どのようにカットアウトするかを示し;
図17は、第1のノートが、第2のノートのカットアウト境界を通してどのように選ばれ得るかを示し;
図18は、ノートを移動させることがノートのカットアウト境界にどのように影響を及ぼすかを示し;
図19は、本発明のトップレベルの流れ線であり;
図20は、図19のノートプログラム初期化のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図21は、図19の処理ノートプログラム事象のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図22は、図21のA1サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図23は、図21のA2サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図24は、図23のディスペンサの位置決めのブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図25は、図23のノート分与のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図26は、図25の添付ブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図27は、図25のノート添付のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図28は、図25のノート内容の編集のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図29は、図23のオプション選択のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図30は、図21のA3サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図31は、図30のノートの位置再設定のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図32は、図31の添付除去のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図33は、図30のノートのサイズ再設定のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図34は、図21のA4サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図35は、図19のノートプログラムにおける処理事象のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図36は、図35のC1サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図37は、図35のC2サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図38は、図35のC3サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図39は、図35のC4サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図40は、図35のC5サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図41は、図35のC6サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図42は、図35のC7サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図43は、図35のC8サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図44は、図43のノートの適切な表示のブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図45は、図35のC9サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図46は、図35のC10サブルーチンを更に詳細に示すフローチャートであり;
図47は、図26及び30の層の抜き出しブロックを更に詳細に示すフローチャートであり;
図48は、今有るノートに関するインデックス内容情報の一例である。
詳細な説明
紙のポストイット(Post-it:登録商標)ノート(note)は、ビジネス環境においてだけでなく個人的な環境においても、人々が働く様式を実質的に変えてしまった。例えば、ある人が、文書に注釈を付けること、注意書きを作ること、他人に情報を伝えること若しくは他人からの行動を求めることなどを望む場合、その人は、紙のポストイットノートに必要事項を記入し、そして、その紙のノートを、文書や机の上やファイルキャビネットや電話器などに貼付する。紙のポストイットノートは、それらが、例えば文書間あるいは文書と机の上との間など、ある一つの表面から他の表面に移動させることができ、編集することができ、大きさ、色および形などのような特性について異なった特性を有し、また、多くの他の有用な特質を備えているので、便利である。本発明は、ソフトウェアノート(software note)の特質に注力されている。しかしながら、本発明はソフトウェアノートに関連づけて説明されているけれども、本発明が、例えばアイコン(icon)、ツールバー(tool bar)、名簿、文書、および同様のものにも適用できることが、理解されるべきである。
本発明にしたがって用いられ得るソフトウェアノート100の一例が、図1に示されている。しかしながら、このソフトウェアノート100は例としてのみのものであり、本発明が、他のいかなる形のソフトウェアノートでも使用できることが理解されるべきである。ソフトウェアノートは、以下、より簡単にノートとして言及されよう。ノート100は、グラブ(grab)領域102、オプション(option)領域104、覚書領域106、及び/又は、一つ若しくはそれ以上の、例えばサイズ制御領域108のような制御領域を有することができる。グラブ領域102は、例えば文書間、机上間あるいは文書と机上との間のように、一つの位置から他の位置へ、ノート100が移動させられることを許容している。オプション領域104は、始動されたときに、コンピュータのユーザによって選択可能なオプションを与える。これらオプションは、例えば、ハイド(hide)/表示、削除、フォント(font)、色、大きさ、複写、印刷、最小/最大、映像/音響、図面/グラフィックス(graphics)、カット(cut)/ペースト(paste)/コピー(copy)、ヘルプ(help)、ノート情報、予めフォーマットが作られたノート、不動、内容スクロール、ナビゲーション(navigation)、および添付層を含んでいるかも知れない。これらオプションのどれであれ一つ若しくはそれ以上が、ノート100上の適切な領域として与えられ得ることであろう。
上記ハイド(hide)/表示のオプションは、コンピュータのユーザがノート100を隠すか又は表示することをできるようにする。削除のオプションは、ノート100が削除されることができるようにする。フォントのオプションは、コンピュータのユーザが、フォント・タイプ、サイズ、色、字体、配列および同様のものを、ノート100用に選ぶことができるようにする。色のオプションは、コンピュータのユーザがノート100の色を変えることができるようにする。大きさのオプションは、ノート100の大きさを指定できるようにする。複写オプションの選択は、コンピュータのユーザがノート100を複写することを許容する。印刷オプションの選択は、コンピュータのユーザがノート100を印刷することを許容する。最小/最大のオプションは、コンピュータのユーザがノート100の最小又は最大の大きさを簡単な1回操作で選ぶことができるようにする。映像/音響のオプションは、映像及び/又は音響を手際良く処理して編集するのに使用できる手段を与える。図面/グラフィックスのオプションは、図面およびグラフィックス処理特性へのアクセスを与える。カット/ペースト/コピーのオプションは、本文、グラフィックス、映像、音響および同様のものを編集する基本的な編集手段を与える。ヘルプのオプションは、コンピュータのユーザがノート・プログラム318を使用する際に助けを求めることができるようにする。ノート情報オプションの選択は、例えば作成時間、最新の修正時間、貼付された文書の名称、見出し番号等のような、今有るノートについての情報を与える。予めフォーマットが作られたノートのオプションは、例えばビジネス様式のフォーマットのノート、コンピュータのユーザの名前が印刷されたノート、あるいは他の特別な印しを有するノートのような、予めフォーマットが作られたノートが手間が掛からなくなるようにする。不動のオプションは、不動状態と移動状態の両方があり、その結果、もし不動オプションの不動状態が選ばれると、ノートはスクロールされている文書と共に移動することはなく、また、もし不動オプションの移動状態が選ばれると、ノートはスクロールされている文書と共に移動する。内容スクロールのオプションは、選ばれた場合には、ノートの内容がスクロールできるようにする。ナビゲーションのオプションは、コンピュータのユーザが、一つの文書上で、または同じ若しくは異なるアプリケーション・プログラムの文書間で、一つのノートから他のノートへ進むことができるようし、また、次のノート、前のノート、最初のノート、最新のノートが特定のノートへ移行する追加的な機能などを含み得る。添付層のオプションは、もし層が明示されれば、ノートが明示されていない層に添付され得ないように、ユーザが、ノートが添付され得る層もしくは複数の層(例えばウインドウ)を明示できるようにする。
例えば、本文、映像、音響あるいはグラフィックスなどのような構成要素が、ノート100の覚書領域106に入れられることが可能で、また、ノート100は、サイズ制御領域108を用いることにより、ノート100のサイズを覚書領域106内に包含される情報量に適合させるため、あるいは他の何らかの理由のために、サイズの再設定を行うことができる。ノート100は、例えばポインタ(pointer)あるいはカーソル(cursor)のようなインジケータ(indicator)をノート100のサイズ制御領域108上に位置させることにより、カーソルを活性化させることにより、カーソルを異なる位置に移動させることにより、そして、カーソルをリリース(release)することにより、サイズの再設定を行うことができる。ここでは「カーソル」という用語が用いられたが、この「カーソル」なる用語が、あらゆるタイプのインジケータあるいはポインタを広く含む意図であることは明白である。カーソルが移動させられるとき、ノート100のサイズ変更を示すために、ノート100の輪郭線がカーソルに追従する。カーソルがリリースされたとき、ノートは、ノート100の最新の指示サイズとなる。その代わりに、カーソルは、ノート100のサイズ制御領域108上に位置させられ、活性化させられ、それから、ノート100に対する新しい角部の位置を示すために、ディスプレイ端末のモニタの目で見るスクリーン上のどこか他の所で活性化させられる。この二番目の活動の後に、ノートはサイズが再設定される。更に、その代わりに、サイズ制御領域108が、ノート100用に選択され得る異なるサイズをそれぞれ示す異なるサイズ記号を備えていても良い。
ノート100のグラブ領域102、オプション領域104、覚書領域106、及びサイズ制御領域108は、例えば線、陰影、色などのようなグラフィック・デザイン(graphic design)要素で描くことができる。グラブ領域102は、ノート100の位置の再設定のために、例えば、マウス(mouse)で制御されるカーソルや矢印キー(key)などにより、アクセスすることができる。グラブ領域102か覚書領域106か、あるいはその両方が、覚書領域106に情報を付け加える、覚書領域106から情報を削除する、あるいは覚書領域106内で情報を編集するなどの、後に続く行為のために、ノートに活動させるのに用いることができる。オプション領域104がアクセスされたとき、ディスプレイの一部がツールバー(tool bar)であるかも知れない。その代わりに、あるいはオプション領域104に加えて、ノート100がコンピュータのユーザに常に見えるツール領域を包含しているかも知れない。
ノート100は、たくさんの方法で与えられ得る。ノート100を分与する一つの便利な方法は、その一例が図2に示されているノートディスペンサによる。しかしながら、このソフトウェア・ノートディスペンサ200は例としてのみのものであり、この発明が、他のいかなる様式のノートディスペンサでも使用できることが理解されるべきである。図2に示すように、ノートディスペンサ200は、そこからノート100のようなノートが分与され得るノート分与領域202と、ノートディスペンサ200が位置を再設定できるようにグラブ領域204と、活動させられたときにコンピュータのユーザに対してオプションを提供するオプション領域206とを含んでいる。これらのオプションは、コンピュータのユーザによって選択可能であり、例えば、ノートの最大及び最小サイズに、全ノートを隠す若しくは表示すること、ノートを削除しないこと、ノートの外観を組み立てること、助けを提供すること、ノートの色を指定すること、単一のノートあるいは選択された組のノートを印刷すること、ノートの特定の本文、色、フォーマット、大きさ、及び/又は同様のものを探すこと、などに関連したオプションを含んでいるかも知れない。ノート分与領域202は、そこから、もし所望であれば1回に一つノートが分与され得るノートの一綴りを表している。ノートディスペンサ200の領域は、例えば線、陰影、アイコン、色などのようなグラフィック・デザイン要素で描くことができる。
幾つか若しくは全てのノートの見出し又は名簿表が、また、ノートのオプション、ノートディスペンサのオプション、アプリケーションプログラム(application program)のオプション或いはその他として備えられるかも知れない。
本発明の一つの可能な作動環境は、図3に示されるデータ処理システムのような、データ処理システムである。しかしながら、本発明が、他のいかなる作動環境においても使用できることが留意されるべきである。データ処理システム300は、例えば、プロセッサ302と、一つ若しくはそれ以上のディスプレイ端末304と、一つ若しくはそれ以上の入力装置306とを含むパーソナルコンピュータ或いはワークステーションであり得る。表示端末304は、例えば、目で見るスクリーンを有するモニタ、プリンタ及び/又は同様のものを含んでいても良い。入力装置306は、例えば、マウス、キーボード及び/又は類似のものを含んでいても良い。
プロセッサ302は、入力/出力コントローラ(controller)310を介して、ディスプレイ端末304および入力装置306と通信し、メモリ312内に蓄えられたプログラムコードを処理する中央演算処理装置(CPU)308を含んでいる。メモリ312内に蓄えられたプログラムコードは、少なくともその一部に、オペレーティングシステム314、種々のアプリケーションプログラム316、及びノートプログラム318を含んでいる。アプリケーションプログラム316は、言語処理プログラム、スプレッドシート(spread sheet)・プログラムなどを含んでいるかも知れない。ノートプログラム318は、本発明の機能を遂行するために、プロセッサ302によって実行される。
ノートプログラム318は、ノート100用には欠落した大きさや形状を含んでいるかも知れない。ノートプログラム318は、また、ノートが最初に作られ、すなわち、分与されたときに、ノート100には欠落した色を含んでいるかも知れない。ノート100の欠落特性は、データ処理システム300によって、及び/又はコンピュータのユーザによって構成されるかも知れない。更に、ノート100の色は、その状態に基づいて変化するかも知れない。例えば、今現在のアクティブウインドウ(active window)に位置しているノート100は、インアクティブウインドウ(inactive window)に位置しているノートとは異なった色あるいは色の陰影を有しているかも知れない。アクティブウインドウとは、何らかの行為のために、コンピュータのユーザによって選択されているウインドウである。アクティブウインドウは、それが活動的であることを及びインアクティブウインドウが活動的でないことを表示するために、異なる外観を有しているかも知れない。個々のノートの色は、また、それが作成された後に、コンピュータのユーザによって変えられるかも知れない。
ノートプログラム318は、一つ以上のノートディスペンサ200を与えることができる。かかるノートディスペンサ200の各々は、異なる大きさ及び形状を有していても良い。かかるノートディスペンサのノートは、異なる機能を有することができる。コンピュータのユーザは、所望のノート機能によって決まるノートディスペンサからノートを分与することができる。
図4は、オペレーティングシステム(operating system)314、アプリケーションプログラム(application program)316、及びノートプログラム(note program)318のデータ処理システム300による実行中に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る一つの可能性有るディスプレイ400を示している。ディスプレイ400は、典型的にはオペレーティングシステム314の実行に応答して作り出されるデスクトップ402、典型的にはアプリケーションプログラム316の一つの実行に応答して作り出されるアクティブウインドウ404、及び、典型的には、また、アプリケーションプログラム316の一つの実行に応答して作り出されるインアクティブウインドウ406を包含している。アクティブウインドウ404は文書408を含んでおり、また、インアクティブウインドウ406は文書410を含んでいる。アクティブウインドウ404のような各ウインドウは、典型的には部分的にタイトルバー414を含んでいる境界412によって範囲が定められている。
図2に示されたノートディスペンサ200と同一であるかも知れないノートディスペンサ418は、デスクトップ402上に位置している。複数のノートがディスプレイ400の様々の区域に添付されている。区域とは、ここでは、ウインドウ、あるいはデスクトップ、あるいは文書、あるいは同様のものとして定義付けられるが、一つのウインドウに表示された一つの文書の二つの領域を意味するものではない。例えば、ノート420,422,424,426及び428はデスクトップ402に添付されている。これらのノートは、たとえアクティブウインドウ404及びインアクティブウインドウ406が編集され、閉じられ、あるいは他のウインドウに置き換えられても、デスクトップ402上に留まる。また、これらのノートは、それらが削除あるいは編集されない限り、所望に応じて、データ処理システム300が初期化される毎に現れるかも知れないし、現れないかも知れない。
ノート430がアクティブウインドウ404内の文書408に添付され、ノート432は、インアクティブウインドウ406の境界434の右端に重なるようにしてインアクティブウインドウ406に添付されている。ノート430及び432は、対応する文書408及び410が現れたときは何時でも現れるように保存されており、そして、ノート430及び432は、対応する文書408及び410がディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れたときにのみ、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れる。ノート420,422,424,426及び428並びにノートディスペンサ418は、ノートプログラム318の実行に応答して作成される。
ノートは、例えば、ノートディスペンサ418のノート分与領域436上にカーソルを位置させることにより(例えば、マウスを適切に制御することにより)、ノートディスペンサ418から分与されることができる。カーソルを活性化させることにより(例えば、マウスの制御ボタン(button)を押すことにより)、ノートは、ノートディスペンサ418から所望の箇所へ移動させることができ、その箇所で、カーソルを活動停止させることにより(例えば、マウスの制御ボタンを解除することにより)添付される。その代わりに、カーソルをノートディスペンサ418のノート分与領域436上に位置させることにより、そして、単にカーソルを活性化させることにより、ノートは、ディスプレイ400のノートプログラム318により及び/又はコンピュータのユーザにより決められた箇所に出現させられ得る。ノートは、該ノートを所望の添付場所に引っ張って行くことにより、これらの位置から移動させられることができる。
ノートは、ノートを選ぶことにより、そして、それが添付されるべき添付場所にノートを位置させることにより、添付場所に添付することができる。例えば、カーソルは、ノート100のグラブ領域102のような、ノートのグラブ領域に移動させられることができる。カーソルが活性化させられ、そして、ノートが所望の添付場所に移動させられる。ノートは、それから、カーソルが活動停止させられたときにカーソルの下に位置している添付場所に添付される。その代わりに、カーソルが活動停止させられたときに、ノートの添付領域の下方にどんな添付場所が位置していても、ノートがその添付場所に添付されるように、添付領域がノート上に設けられることができる。他の代替として、マウスをノートのグラブ領域上でクリックさせることにより、そして、それから、新たな添付場所でマウスを再びクリックさせることにより、ノートが移動させられ得る。
もし、ノートが、完全にウインドウの境界線内にあるように添付されているならば、ノートの添付場所は容易に認識され得る。しかしながら、ノートが、例えばノート432のように、ウインドウの境界線に重なっている場合には、ノートの添付場所はどっちつかずのものになる。それゆえに、それ以上の指示が何らなければ、ノート432は、文書410かデスクトップ402かどちらにでも添付されることができる。したがって、ノートの添付場所を示すために指示が与えられるかも知れない。例えば、ウインドウに添付されたノートは、デスクトップに添付されたノートとは、異なる色、生地、縁などを有しているかも知れない。その代わりに、オプション、ツール及びサイズグラフィックス(size graphics)が、一番上の層の文書に添付されていないノートから取り除かれるかも知れない。他の代替として、各ノート上の添付ポイントが、ノートが添付されたポイントを示すために用いることができる。したがって、タックのポイントが精密な添付ポイントを示すように、親指型のタックグラフィック(tack graphic)などを用いることができる。影付け及び/又は縁部の強調もまた用いることができる。
ノートは、所望に応じて、他のノートに添付されるかも知れないし、添付されないかも知れない。しかしながら、いずれにせよ、図4のノート424,426及び428で示されるように、ノートは、他のノートの一部に重なるようにして、他のノートと積み重なることができる。また、ノートは、文書が、例えば端末間及び/又は端末とネットワークのサーバ(server)との間で移動させられるとき、その文書に添付され続け、その結果、ネットワーク上のコンピュータユーザなら誰でも、コンピュータのユーザがノートが添付された文書を呼び出すときにはノートの恩典を受ける。
新しいノートが分与されるとき、ノートは、例えばノート100の覚書領域106におけるような、ノートの覚書領域における挿入ポイントで、挿入シンボル(例えば、垂直バーの点滅)とともに、人目につくようにされることができる。テキストあるいは他の資料が、キーボードあるいは他の入力装置306から入力されることができる。テキストが入れられる場合には、例えば、コンピュータのユーザは、新しく分与された(すなわち作成された)ノート内で、挿入シンボルをタイプし始めるだけである。現在のノートを編集するときには、コンピュータのユーザは、挿入シンボルを現在のノートの覚書領域内に位置させ、そして、所望の情報を所望のように修正する。どちらの場合においても、挿入シンボルは、今の挿入ポイントを示すために、情報の加入に伴って移動する。
もし、テキストがノートに入れられる場合には、あるいは、現在のテキストを有するノートの大きさの再設定が行われる場合には、必須ではないけれども、好ましくは、自動言語ラップ(wrap)が与えられる。入れられたテキストがノートの右端に達すると、テキストの更なるエントリーが可能になるのであるが、コンピュータのユーザが、すぐ後に、ノートの大きさの再設定を行うか、あるいは入れられたテキストのフォントサイズを小さくしない限り、コンピュータのユーザには見えない。その代わりに、追加のテキストのエントリーが拒否され、ノートが一杯であることを示すために、警報音が発せられる。他の代替では、テキストの追加のエントリーが、ノートの目に見える大きさを、データ処理システムのスクリーンが一杯になるまで、新しいテキストに適合するように自動的に拡張する。その後、テキストは、新たなテキストのラインが入って来る毎にスクロールアップ(scroll up)アップされる。更なる代替は、容易にすぐ分かるものである。
テキストのエントリーの終了は、例えば、ノートから挿入シンボルを取り除く、ノートの覚書領域の外部へのマウスのクリッキング(clicking)により、引き起こされる。テキストのエントリーの終了は、また、キー(例えば、イスケイプキー(escape key))あるいはキーの組み合わせを押すことにより、引き起こされる。一つのノートに入れることができる情報量は、ノートが作成されたときにシステムによって与えられた記憶容量によって制限される。その代わりに、入れられる量に特定の制限を課することができる。
図面、映像、及び/又は音の情報が、他の文書からそれらを複写してノートにそれらを貼り付けることにより、ノートの覚書領域に付け加えることができる。その代わりに、かかる情報は、ノートのオプション領域から又はツールバーから利用できる、図面、映像、及び/又は音響ツールを用いることにより、ノートに付け加えることができる。
前述のように、また、図5に示されるように、ノートはさまざまの方法で分与され得る。例えば、ディスプレイ504のデスクトップ502上に位置するノートディスペンサ500のようなノートディスペンサから分与され得る。ノートは、カーソルをノートディスペンサ500のノート分与領域506へ移動させることにより、ノートをつかむためにカーソルを活性化させることにより(例えばマウスをクリックさせることにより)、そして、ノートをノート分与領域506からデスクトップ502か、ウインドウ508のようなウインドウへ移動させることにより、ノートディスペンサ500から分与され得る。このように、ノートは、カーソルによってノート分与領域506からつかむことができ、そして、カーソルによってデスクトップ502上のある位置に移動させられる。ノート510は、カーソルを解除することによりデスクトップ502に添付される。その代わりに、又はそれに加えて、ノート512は、カーソルによってノート分与領域506からつかむことができ、そして、ウインドウ508に移動させられる。ノート512は、カーソルをリリース(release)することによりウインドウ508に添付される。その代わりに、カーソルをノートディスペンサ500のノート分与領域506上に位置させることにより、そして、単にカーソルを活性化させることにより、ノートは、ディスプレイ504のノートプログラム318により及び/又はコンピュータのユーザにより決められた箇所に出現させられ得る。
また、図5に示されるように、ノートプログラム318と一つ若しくはそれ以上のアプリケーション・プログラム316のインターフェイスの一部として、例えばノートディスペンサ513のように、ウインドウ508のタイトルバー514にシンボルが現れるが、ノートディスペンサ513のようなシンボルは、例えばツールバー或いはメニューバーのように、ウインドウ508の何処にでも現れ得る。ノートディスペンサ513は、一つ若しくはそれ以上の単語、アイコン、絵図あるいは同様のものであるかも知れない。例えば、ノートディスペンサ513は、オプション領域515とノート分与領域516の二つの部分で構成されるかも知れない。ノートディスペンサ500における場合のように、ノート512のようなノートが、ノートディスペンサ516上にカーソルを位置させることにより、ノート分与領域516からノートをつかむためにカーソルを活性化させることにより、ウインドウ508上かデスクトップ502上の所望の添付場所へノートを移動させることにより、そして、所望の添付場所へノートを添付するためにカーソルを活動停止させることにより、ノート分与領域516から引っ張って行かれる。その代わりに、データ処理システム300のカーソルをタイトルバー514内のノート分与領域516上に位置させることにより、そして、そのカーソルを活性化させることにより、ノート512のようなノートが、矢印518によって指示されるように、ディスプレイ504の予め決定された領域へ分与される。図1に示されたノート100のグラブ領域100のような、上記ノート512のグラブ領域は、該ノート512をウィンドウ508上の若しくはデスクトップ502上のいかなる所望の場所にも添付するのに用いられ得る。
図6に示されるように、ノートが、アプリケーションプログラム及び/又はオペレーティングシステムの実行によりもたらされる領域間のようなディスプレイ600の領域間を直接に移動させられ得る。ノートが第1の領域から第2の領域へ直接に移動させられ得るので、ノートは、そのノートが第2の領域に添付される前に、クリップボード又は中間メモリにノートをセーブすることなしに移動させられる。本発明を用いれば、例えば、第1の領域からノートをまずカットするか若しくはコピーすること、ノートをクリップボード内に一時的に蓄えること、そして、第2の領域にノートを張り付けることが必要とされない。その結果、ノートプログラム318のノートは、他のノートプログラムのノートよりもずっと簡単に移動させられ得る。
従って、例えば、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーンに現れ得るディスプレイ600が、第1のウィンドウ602、第2のウィンドウ604、並びに、デスクトップ606のような領域を含み得る。1つ若しくはそれ以上のアプリケーションプログラム316の実行の結果として、第1および第2のウィンドウ602,604がディスプレイ600内に現れるかも知れず、また、上記オペレーティングシステム314の実行の結果として、上記デスクトップ606がディスプレイ600内に現れるかも知れない。上記ディスプレイ600のデスクトップ606上の第1の位置に最初に存在するノート608は、デスクトップ606上のこの第1の位置から第1のウィンドウ602内の文書610へ直接に移動させられる。上記ノート608は、それから、第1のウィンドウ602内の文書610から第2のウィンドウ604内の文書612へ直接に移動させられ得る。その後、上記ノート608は、第2のウィンドウ604内の文書612からデスクトップ606上の第2の位置へ直接に移動させられ得る。
予め存在したノートが、作成されているか移動させられているノートのための、可能性のある添付場所を不明瞭にし得るので、選択されたノートが移動する状態になるや否や、他のすべての可視的なノートがちょうど輪郭へ移動させられ得る。その結果、ノートの輪郭の下方のいかなるものも見えるようになる。その代わりとして、移動するカーソルの下にある、又は、その付近にあるそれらのノートのみが、輪郭の形に変化させられる。更に代わりとなるのは、コンピュータのユーザが移動していないノートをその下方にある資料まで見通せるように、いかなるノートも移動している場合に、すべてのノート、又は、移動するカーソルの下方にあるノートを完全に透明か、半透明にすることである。
図7のディスプレイ700により示されるように、ノートが、適法の添付場所、例えば、ノートプログラム318に従ったプログラムの制御下にある、目で見るスクリーンの領域へのみ移動させられることが可能である。ノート702が、従順なデスクトップ704、すなわち、ノートプログラム318に従ったオペレーティングシステム314のようなプログラムの実行によりもたらされるデスクトップに広く添付される。上記ノート702は、従順でないウィンドウ708、つまり、ノートプログラム318に従ったアプリケーションプログラム316のようなプログラムの実行によりもたらされるウィンドウ内に含まれる文書706へ移動させられることが可能でない。もし、上記アプリケーションプログラム、又は、オペレーティングシステムが、ノートプログラム318につながれれば、それらのアプリケーションプログラム、又は、オペレーティングシステムは、上記ノートプログラム318に従う。同様に、もし、上記アプリケーションプログラム、又は、オペレーティングシステムが、ノートプログラム318につながれなければ、それらのアプリケーションプログラムは、上記ノートプログラム318に従わない。更に、あるウィンドウ若しくはウィンドウのある部分も、たとえ、これらのウィンドウ若しくはウィンドウのある部分が、上記ノートプログラム318に従ったプログラムの実行の結果として表示されようとも、上記ノートプログラム318に従わなくても良い。
もし、上記ノート702を従順でないウィンドウ708へ移動させようとすれば、コンピュータのユーザに対してフィードバックが即時に提供され、その結果、従順でないウィンドウ708を制御するプログラムが、上記ノートプログラム318からノート702を受合わない、あるいは、受合うことができない。このフィードバックは、上記ノート702が従順でない領域上を移動させられる場合にはいつでも現れるシンボル710のようなシンボルへカーソルを変化させることにより提供され得る。その代わりとして、従順でないウィンドウ708上でノート702を移動させるカーソルがリリース(release)される場合に、このフィードバックは、単に、従順でないウィンドウ708から上記ノート702が見えなくなり、そして、その元の位置においてノート702が再出現することによって提供され得る。更に、従順でないウィンドウ708のような、不当な添付場所へノートを添付する試みによる視覚的なフィードバックを提供する代わりに、ビープ(beep)音又は連続音のような聴覚的なフィードバックが、上記ノートが不当な添付場所上に来る場合に提供されるかも知れない。また他の代替は、ノートの輪郭に関するものであり、その輪郭は、不当な添付場所にノートを添付しようとする場合に、単にその元の位置にズームバック(zoom back)するために、ノートが動かされている間に現れる。
また、ノート712は、一般に、上記ノートプログラム318に従ったアプリケーション・プログラム316の1つのようなプログラムによりもたらされる従順なウィンドウ714に添付される。上記ノート712は、従順でないウィンドウ708内に含まれる文書706に移動させられることが出来ない。もし、上記ノート712を従順でないウィンドウ708へ移動させようとすれば、コンピュータのユーザに対してフィードバックが即時に提供され、その結果、従順でないウィンドウ708を制御するプログラムは、上記ノート702を受合わない、あるいは、受合うことができない。
更に、もし、上記ノートプログラム318が、ノートディスペンサ513と類似していても良いノートディスペンサ716が、従順なウィンドウ714のタイトルバー718に現れていれば、上記コンピュータのユーザは、従順なウィンドウ714が従順なウィンドウであることを理解するであろう。他方、もし、ノートディスペンサ716が、従順なウィンドウ714のタイトルバー718内に現れているが、同様のノートディスペンサが、従順でないウィンドウ708のタイトルバー720内に現れていなければ、上記コンピュータのユーザは、従順なウィンドウ714が従順なウィンドウである一方、従順でないウィンドウ708が従順でないことを理解するであろう。
図8のディスプレイ800により示されるように、ノートはウィンドウと一緒に層を成し得る。1つ又はそれ以上のアプリケーションプログラムを実行した結果として、第1,第2並びに第3の文書802,804,806は、対応する第1,第2並びに第3のウィンドウ808,810,812内に現れる。第1,第2並びに第3のウィンドウ808,810,812が、デスクトップ814上に示されている。該デスクトップ814は、例えば、オペレーティングシステムの実行の結果として、ディスプレイ端末304のモニタ上に現れ得る。第3のウィンドウ812は、第2の文書804の一部を閉じ込めるように、第2のウィンドウ810の一部上に重なっている。
第1のノート816が第1の文書802に添付され、完全に第1のウィンドウ808内にある。第2のノート818が第1の文書802に添付されているが、第1のウィンドウ808の境界の右縁820に重なっている。第3のノート822は、第2の文書804に添付され、完全に第2のウィンドウ810内にある。第4のノート824は第3の文書806に添付されているが、第3のウィンドウ812の境界の右縁826に重なっている。第5のノート828がデスクトップ814に添付されている。
文書に添付されているノートは、ノートが添付されている文書上の層として現れている。その結果、そのノートの下方にある文書の内容は閉じ込められる。従って、例えば、第1のノート816は、第1の文書802の、第1のノート816の下方にある部分を閉じ込める。第1のノート816の下方にある第1の文書802の情報にアクセスするためには、上記第1のノート816が側方に移動させられるか、あるいは、上記ノート100のオプション領域104のような、第1のノート816のオプション領域が、第1のノート816を見えなくすべく上記ハイドオプションを選択し得るように、ハイド(hide)/表示オプションを明らかに見えるようにするために活性化させられ得る。その代わりとして、第1のノート816を、その輪郭を除いて目に見えないように又は半透明にするために、あるいは、第1のノート816を完全に目に見えないように又は半透明にするために、1つのカーソルが、第1のノート816のグラブ領域上で活性化させられても良い。
図8に示されるように、第5のノート828の一部が、第2のウィンドウ810の下に重なっている。その結果、第5のノート828の一部は、第2のウィンドウ810により不明瞭にされている。上記第5のノート828は、矢印830によって示されるように、掴みとられ、第5のノート828が十分に見えるデスクトップ814上の位置まで移動させられ得る。(第5のノート828はまた、つかみとられ、第2のウィンドウ810によって部分的に不明瞭にされる位置から、第1,第2及び/又は第3のウィンドウ808,810、並びに、812のいずれかの位置まで移動させられることが可能である。)
上記ウィンドウの層の形成によって、ノートの層の形成が影響を受ける。例えば、第3のウィンドウ812が、第2のウィンドウ810上に重なっているので、第3のウィンドウ812はまた、第2のウィンドウ810に添付されるとともに、第3のウィンドウ812の下方のいかなるノート上にも重なっている。図8に示されるように、上記第3のウィンドウ812は、第3のノート822上に重なっている。従って、第3のノート822の、第3のウィンドウ812の下方にある部分は、第3のウィンドウ812によって閉じ込められる。
1つのウィンドウ上に幾つかのノートがある場合、これらのノートの互いの層の形成は、好ましくは、しかし、必須ではなく、ノートの作成、編集、あるいは、選択のリーセンシ(recency:新しさ)に基づくものである。つまり、層を成した複数のノートの最上方にあるノートは、最も新しく作成され、編集され、若しくは、選択されたノートである。従って、作成、編集あるいは移動するためにノートを選択することは、ノートの最上層へそのノートを移動させ、そして、他のすべてのノートを押し下げる。
ノートがその添付ウィンドウに関係しており、その結果、その添付ウィンドウがアクティブ(active)になる場合に、そのノートがアクティブになる。その上、もし層を成した複数のウィンドウにおける1つのウィンドウが、層を変更すれば、層を変更するそのウィンドウに添付されたいかなるノートもが、層を変更するそのウィンドウに沿って移動する。
更に、インアクティブウィンドウ(inactive window)に添付されたノートが選択された場合、そのインアクティブウィンドウがアクティブになる。選択されたノートが、このウィンドウ上に層を成した複数のノートの中にある場合に、インアクティブウィンドウがアクティブになるのに加えて、もし、上記選択されたノートが、層を成した複数のノートの最上方のノートの下方にあるならば、その選択されたノートは、層を成した複数のノートの最上層に移動する。(別の場合には、もし、選択されたノートが、層を成した複数のノートの最上方のノートの下方にあるならば、選択されたノートはノートの最上層に移動する必要はない。)
あるノートは、あるウィンドウへ、そのウィンドウの存在する層に影響せず、そして、そのウィンドウのアクティブな/インアクティブな状態を変えることなく、移動させられることが可能である。しかしながら、別の場合、上記ウィンドウは、もし、あるノートがそのウィンドウに添付されていれば、その層又は状態を変更することができる。
図9のディスプレイ900により示されるように、ノートは、例えば、データ処理システム300のディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れるアクティブウィンドウ(active window)とインアクティブウィンドウ(inactive window)の間を移動させられ得る。第1の文書902および第2の文書904が、デスクトップ910上の対応するアクティブウィンドウ906およびインアクティブウィンドウ908内に現れている。例えば、アクティブウィンドウ906およびインアクティブウィンドウ908は、1つ又はそれ以上のアプリケーションプログラムの実行の結果として現れ、そして、上記デスクトップ910は、オペレーティングシステムの実行の結果として現れている。図9に描かれるように、アクティブウィンドウは、アクティブなものとして表示される。1つの可能性のある例として、アクティブウィンドウ906のタイトルバー912のシェーディング(shading)のようなシェーディングが、1つのウィンドウ又はノートがアクティブであることを示すのに用いられ得る。
本来、インアクティブであり、また、本来、第1の位置においてデスクトップ910に添付されている第1のノート914は、上記アクティブウィンドウ906へ、その後、インアクティブウィンドウ908へ移動させられ、そして最後に、第2の位置においてデスクトップ910に戻される。
ノートがアクティブウィンドウに添付される場合、該ノートは、もしそれがそれ以前にインアクティブであったならばアクティブになり、あるいは、もしそれがそれ以前にアクティブであったならばアクティブなままである。ノートがインアクティブウィンドウに添付される場合、該ノートは、もしそれがそれ以前にアクティブであったならばインアクティブになり、あるいは、もしそれが以前にインアクティブであったならば、インアクティブなままである。その結果、上記第1のノート914が、アクティブウィンドウ906に添付される場合には、第1のノート914はアクティブになり、第1のノート914がインアクティブウィンドウ908に添付される場合には、第1のノート914はアクティブでなくなる。インアクティブウィンドウ908上でインアクティブな第1のノート914が、デスクトップ910に再添付される場合には、該第1のノート914はインアクティブなままである。
第2のノート916は、それがインアクティブウィンドウ908に添付されているので、本来、インアクティブである。該第2のノート916がアクティブウィンドウ906に移動させられる場合、第2のノート916はアクティブになる。インアクティブであり、そして、本来、デスクトップ910の第3の位置に添付されている第3のノート918は、デスクトップ910上の第4の位置に移動させられ、そこでは、第3のノート918がインアクティブなままである。
図10に示されるように、ノートは、例えば、データ処理システム300のディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れているウィンドウのスクロールする内容とともに移動することができるか、移動することができない。ウィンドウ1002がデスクトップ1004上に現れている。典型的なウィンドウのように、上記ウィンドウ1002は、文書1008を含む第1の部分1006と、タイトルバー又はいかなる他の図形領域をも含む第2の部分1010とを有している。上記第1の部分1006内にある文書1008は移動させられ得る。
上記ウィンドウ1002の第1の部分1006は、1つ又はそれ以上の動かないノート区域と、1つ又はそれ以上の移動するノート区域とを有することができる。従って、もしあるノートがそれらの動かないノート区域の1つに添付されていれば、このノートは、上記第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときに移動しない。しかしながら、もしあるノートがそれらの移動するノート区域の1つに添付されていれば、このノートは、文書1008がスクロールされるときに、第1の部分1006内の文書1008とともに移動する。
同様に、第2の部分1010の内容は、全体として移動することができないけれども、上記ウィンドウ1002の第2の部分1010は、1つ又はそれ以上の動かないノート区域と、1つ又はそれ以上の移動するノート区域とを有している。従って、もしあるノートがそれらの動かないノート区域の1つに添付されていれば、このノートは、上記第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときに移動しない。しかしながら、もしあるノートがそれらの移動するノート区域の1つに添付されていれば、このノートは、第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときに移動する。
また、たとえ、あるノートが上記ウィンドウ1002の動かないノート区域に添付されていても、もし、そのノートの不動オプションの移動状態が選択されれば、該ノートは、ウィンドウ1002内の内容がスクロールされるときに移動するであろうこと、そして、たとえ、あるノートが上記ウィンドウ1002の移動可能であるノート区域に添付されていても、もし、そのノートの不動オプションの不動状態が選択されれば、ウィンドウ1002の内容がスクロールされるときに移動しないであろうことが理解されるべきである。
ノートのこれらの動作が図10に示されており、ここでは、グラブ領域1014を有する第1のノート1012が、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008に添付されており、グラブ領域1018を有する第2のノート1016が、ウィンドウ1002の第2の部分1010に添付されている。そして、グラブ領域1022を有する第3のノート1020が、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008に添付されている。本発明の好適な実施態様の特徴の1つは、ノートの予め決定された領域、好ましくは、上記グラブ領域のいかなる箇所もウィンドウの文書の目に見える部分上にある限りは、完全なノートが見える。その結果、上記第1のノート1012のグラブ領域1014が、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008の一部上にある限りは、完全な第1のノート1012が見え、そして、上記第3のノート1020のグラブ領域1022が、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008の一部上にある限りは、完全な第1のノート1020が見える。
あるウィンドウの移動するノート区域に添付されているノートは、そのウィンドウのスクロール可能である内容とともに移動し、そして、ウィンドウの動かないノート区域に添付されているノートは、そのウィンドウのスクロール可能である内容とともには移動しない。その結果、矢印1024の端部にあるウィンドウ1002により示されるように、上記第1のノート1012が、ウィンドウ1002の第1の部分1006の移動するノート区域に添付されているので、該第1のノート1012は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときに、該文書1008とともに移動する。上記ウィンドウ1002の第2の部分1010の動かないノート区域に添付されている第2のノート1016は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときには移動しない。また、第3のノート1020が、ウィンドウ1002の第1の部分1006の動かないノート区域に添付されているので、該第3のノート1020は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008がスクロールされるときに、該文書1008とともに移動しない。
更に、第1のノート1012のグラブ領域1014をなす部分が一切、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008の一部上には横たわっていないので、上記第1のノート1012の下方にあり、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006内にもはや存在しない文書1008の一部と同じ大きさの第1のノート1012の一部もまた見えない。
結局、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008は、第1のノート1012の下方にある文書が、ウィンドウ1002の第1の部分1006内に全く存在しないほど、十分にスクロールアップされたので、矢印1026の端部にあるウィンドウ1002により示されるように、上記第1のノート1012の部分は一切見えない。しかしながら、上記ウィンドウ1002の第2の部分1010の動かないノート区域に添付されている第2のノート1016は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008がスクロールアップされるときに移動しないので、第2のノート1016のすべてがなお見える。また、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006の動かないノート区域に添付されている第3のノート1020は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内の文書1008がスクロールアップされるときに移動しないので、第3のノート1020のすべてがなお見える。
他方では、矢印1028の端部にあるウィンドウ1002によって示されるように、上記第1のノート1012は、ウィンドウ1002の第1の部分1006の移動するノート区域に添付されているので、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008がスクロールダウンされるときに、第1のノート1012は移動する。しかしながら、ウィンドウ1002の第2の部分1010の動かないノート区域に添付されている第2のノート1016は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008がスクロールダウンされるときに移動せず、そして、ウィンドウ1002の第1の部分1006の動かないノート区域に添付されている第3のノート1020は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008がスクロールダウンされるときに移動しない。
更に、第1のノート1012のグラブ領域1014は、なおウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008の一部上にあるので、第1のノート1012のすべてが見える。
結局、矢印1030の端部にあるウィンドウ1002によって示されるように、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008が、第1のノート1012の下方にある文書1008が、ウィンドウ1002の第1の部分1006内に全く存在しないほど、十分にスクロールダウンされたので、上記第1のノート1012の部分は一切見えない。しかしながら、上記ウィンドウ1002の第2の部分1010の動かないノート区域に添付されている第2のノート1016は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008がスクロールダウンされるときに移動しないので、第2のノート1016のすべてがなお見える。また、上記ウィンドウ1002の第1の部分1006の動かないノート区域に添付されている第3のノート1020は、ウィンドウ1002の第1の部分1006内にある文書1008がスクロールダウンされるときに移動しないので、第3のノート1020のすべてがなお見える。
あるウィンドウの外にスクロールされたノートは、もし、該ノートのグラブ領域のいかなる部分もウィンドウ内に再度現れる場合にはいつでも、完全なノートが見えるようにされるならば、該ノートの下方にある文書のいかなる部分もスクロールされてウィンドウ内に戻される場合に再び見える。
図11に示されるように、ウィンドウは、ノートのサイズに影響を及ぼすことなしにサイズが再設定されることが可能であり、ノートは、ウィンドウのサイズに影響を及ぼすことなしにサイズが再設定されることが可能である。ウィンドウがそのサイズについて再設定されるとき、それに添付されているいかなるノートも、そのウィンドウ上の添付場所に添付されたままである。好ましくは、ウィンドウのサイズを再設定するために、上記ノートは、ウィンドウから、又は、ウィンドウ内の文書から分離されることが出来ない。
図11に示されるように、第1のノート1102が、第1のウィンドウ1106内にある第1の文書1104に添付されている。該第1のノート1102はグラブ領域1108を有している。矢印1110の端部で示されるように、上記第1のウィンドウ1106は、例えば、標準ウィンドウのサイズ再設定技術を用いることによりサイズが再設定された。第1のウィンドウ1106のサイズを再設定した結果として、第1の文書1104の一部は、第1のウィンドウ1106の目に見える部分から取り除かれる。上記第1の文書1104に添付されている第1のノート1102は、上記第1のウィンドウ1106がサイズを再設定されるときでも、第1の文書1104における同じ添付場所に添付されたままである。しかしながら、図11において示されるように、第1のウィンドウ1106は、サイズを再設定した後、元よりずっと小さいので、同じサイズのままである第1のノート1102は、第1のウィンドウ1106の境界の底縁上に重なっている。また、第1のノート1102のグラブ領域1108の少なくとも一部が、第1のウィンドウ1106内に存在したままであるので、完全な第1のノート1102が見られる。もし、第1のウィンドウ1106が、上記グラブ領域1108がもはや見えなくなるようにサイズが再設定されれば、第1のウィンドウ1106内に存在したままである第1の文書1104の一部に重なる、第1のノート1102の一部のみが見える。
第2のノート1112が、第2のウィンドウ1116内にある第2の文書1114に添付されている。矢印1118の端部で示されるように、上記第2のノート1112(しかし、第2のウィンドウ1116でない)は、サイズが再設定されたものである。本発明の好適な実施態様に従って、上記第2のノート1112は、それがもはや第2のウィンドウ1116に添付されないほど、サイズが再設定されることが出来ない。その結果、第2のノート1112は、例えば、その右下方の角部からサイズが再設定されるとき、第2のノート1112が、第2のウィンドウ1116から外れてサイズが再設定されることを防止するために、例えば、第2のノート1112の右縁1120が、第2のウィンドウ1116の境界の左縁を横切って動かされることを妨げるように、サイズを再設定する操作上、ある制限が設けられている。
図12のディスプレイ1200により示されるように、従来のコンピュータ技術を用いて、データ処理システム300の1つ又はそれ以上のモニタ上に、デスクトップが同時に表示され得るので、ノートはデスクトップ間を動かされることが可能である。図12に示されるように、上記ディスプレイ1200は、第1のデスクトップ1202、第2のデスクトップ1204並びに第3のデスクトップ1206を有している。例えば、第1のデスクトップ1202は、第1のオペレーティングシステムの実行に応答して、上記ディスプレイ1200内に含まれても良く、そして、第2のディスプレイ1204は、第2のオペレーティングシステムの実行に応答して、上記ディスプレイ1200内に含まれても良い。また、第3のディスプレイ1206は、第3のオペレーティングシステムの実行に応答して、上記ディスプレイ1200内に含まれても良い。その代わりとして、第1,第2および第3のデスクトップ1202、1204および1206は、単一のオペレーティングシステムの実行に応答して、あるいは、オペレーティングシステムのいかなる組合せもの実行に応答して、ディスプレイ1200内に含まれ得る。
矢印1208により指示されるように、実行することによって第1及び第2のデスクトップ1202,1204をもたらす上記オペレーティングシステムがノートプログラム318に従ったものである限りは、ノート1210が、第1および第2のデスクトップ1202および1204の間を動かされ得る。また、矢印1212に示されるように、実行することによって第1および第3のデスクトップ1202,1206をもたらす上記オペレーティングシステムがノートプログラム318に従ったものである限りは、上記ノート1210が、第1および第3のデスクトップ1202および1206の間を動かされ得る。上記ノート1210はまた、実行することによって第2および第3のデスクトップ1204および1206をもたらす上記オペレーティングシステムがノートプログラム318に従ったものである限りは、第2および第3のデスクトップ1204および1206の間を動かされ得る。(第3のデスクトップ1206は、デスクトップの代わりに、単なるバックドロップ(backdrop:背景)であっても良い。)
図13に示されるように、ディスプレイ1300は、該ディスプレイ1300内にある第1の位置に置かれたノートディスペンサ1302を有している。矢印1304によって示されるように、該ノートディスペンサ1302は、上記ディスプレイ1300内にある第2の位置へ位置を再設定されることが可能である。例えば、該ノートディスペンサ1302は、該ノートディスペンサ1302のグラブ領域1306上にカーソルを位置させ、そのカーソルを活性化させ、第1の位置から第2の位置へノートディスペンサ1302を移動させ、そして、該ノートディスペンサ1302を第2の位置に添付するようにカーソルを活動停止させることにより、位置を再設定され得る。
上記カーソルがグラブ領域1306上にある間にカーソルを活性化させることによって、上記ノートディスペンサの輪郭が、上記ノートディスペンサ1302が第2の位置に移動されている間にディスプレイ1300において現れる。該ノートディスペンサ1302は、上記カーソルを活動停止させる場合に、第1の位置から移動させられ、第2の位置に現れる。その代わりとして、上記カーソルが、ノートディスペンサ1302上で、(例えば、マウスをクリックすることにより)活性化され、活動停止させられても良く、そして、第2の位置において再び活性化され、再び活動停止させられても良い。更に代替となるのは、新しいコーディネート(coordinate)をノートディスペンサ1302として指定するために、上記ノートディスペンサ(note dispenser)1302のオプション領域からディスペンサオプション(dispenser option)にアクセスし、新しいコーディネートのオプションを選択することである。
図8に示されるように、1つ又はそれ以上のアイテムの下に層が成されたデスクトップノート(desktop note)は、該ノートが十分に目に見える領域へ移動させられ得る。しかしながら、その代わりに、本発明に従って、1つのノートのさもなければ不明瞭にされた部分は、選ばれたノートの上方の層内にあり、該ノートの不明瞭な部分を不明瞭にするアイテムをカットアウト(cut out)することによって見えるようにすることができる。
図14は、オペレーティングシステム314、アプリケーションプログラム並びにノートプログラム318といったデータ処理システム300による実行の間に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る、1つの可能性のあるディスプレイ1400を示している。3つの層における4つのアイテムが、ディスプレイ1400に示されている。上部から底部まで、ディスプレイ1400において示される4つのアイテムは、第1のウィンドウ1402、第2のウィンドウ1404、ノート1406およびデスクトップ1408である。上記第1のウィンドウ1402は、最上方の第1の層内にあり、上記第2のウィンドウ1404は、中間の第2の層に添付されており、上記デスクトップ1408は、最下方の第3の層内にあり、そして、上記ノート1406は、第3の層に添付されている。これらのアイテムは、単に、ディスプレイ1400内に含まれることが可能であるアイテムの例にすぎない。アイコン(icon),ツールバー(tool bar),名簿,文書、並びに、その同様のもののような他のアイテムが、図14に特定的に示された4つのアイテムの代わりに、及び/又は、それらに加えて、表示されることが可能である。
もし、上記ノート1406が、図14のディスプレイ1410により示されるように選択されれば、該ノート1406の上方の層内にあり、さもなければ不明瞭なノート1406の少なくとも一部を有するであろうそれらのアイテムは、選択されたノート1406のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるためにカットアウトされる。つまり、第1および第2のウィンドウ1402および1404は、第1および第2のウィンドウ1402および1404によって、さもなければ不明瞭なノート1406の一部を見せるためにカットアウトされる。従って、ノート1406を選択する上で、上記第1および第2のウィンドウ1402および1404は、これらのアイテム(すなわち、第1および第2のウィンドウ1402および1404)の各々が、上記ノート1406の上方の層内にあるので、また、これらのアイテムの各々が、上記ノート1406のさもなければ不明瞭にされた少なくとも一部を有することになるので、カットアウトされる。ノートは、例えば、カーソルのようなインジケータ(indicator)をノート上に配置し、インジケータがノート上にある間に、1度か2度、マウスをクリックするか、あるいは、キーボードのエンターキー又は他のキーを押すことによって選択される。その代わりとして、あるいは、それに加えて、オプション、インデックス、キーボードの組合せ、及び/又は、他のメカニズムがノートを選択するのに用いられ得る。
更に、図14に示されるように、上記ノート1406のまわりのカットアウト境界1412のようなカットアウト領域がまた、完全に、若しくは、少なくとも部分的にさもなければ不明瞭にされるかも知れないノート1406の下方のアイテムにアクセスすることが出来るように提供され得る。ここで用いられるアクセスは、視覚的なアクセス、手で処理するアクセス、及び/又は、その同様のものを意味している。図14の場合には、1つのアイテムのみが上記ノート1406の下方にある。このアイテムはデスクトップ1408である。上記カットアウト境界1412によって明らかに見えるようにされた該デスクトップ1408の一部は、第1ウィンドウ1402及び/又は第2ウィンドウ1404によりさもなければ不明瞭にされていたであろう。カットアウト境界は、ここで示される特定のカットアウト境界とは違った形状にアレンジされても良い。例えば、そのカットアウト境界は、図示されるものとは異なるサイズ及び/又は形状を有しても良く、そして、それに関連して選ばれたアイテムが添付されている層に無関係の異なるサイズ及び/又は形状を有しても良い。
更に、本発明の好適な実施態様では、上記ノート1406のすべてが明らかに見えるようにされる。しかしながら、所望であれば、さもなければ不明瞭にされたノート1406の一部のみが明らかに見えるようにされる必要を有する。また、ここで記述される特定の実施態様では、上記ノート1406の選択が、そのノート1406の上方の層内のアイテムの重なりに影響を及ぼすことはない。その結果、図14に示されるように、上記ノート1406は十分に明らかに見えるようにされるが、上記ウィンドウ1402は、第2ウィンドウ1404上に重なったままであり、そして、該第2ウィンドウ1404は、上記ノート1406の上方の層内に残っている。従って、層を成したアイテム1402,1404,1406および1408の層を成す順序は、視覚的に維持される。その層を成す順序はまた、データ処理システム300のメモリ内に物理的に蓄積される。
図15は、オペレーティングシステム314、アプリケーションプログラム316、及び、ノートプログラム318といった上記データ処理システム300の実行の間に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る、また別の可能なディスプレイ1500を示している。2つの層にある5つのアイテムが、ディスプレイ1500に示されている。上部から底部まで、これらの5つのアイテムは、第1のノート1502、ウィンドウ1504、第2のノート1506、第3のノート1508、並びに、デスクトップ1510を有している。上記ウィンドウ1504は最上方の第1層内にあり、上記デスクトップ1510は最下方の第2層内にあり、上記第1のノート1502は上記第1層に添付され、そして、第2および第3のノート1506および1508は上記第2層に添付されている。尚、これらのアイテムは、上記ディスプレイ1500中に含まれることができるアイテムの単なる例にすぎない。
もし、上記第2のノートが図15に示されるように選択されれば、上記第2のノート1506の上方の層内にあり、第2のノート1506をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムが、該第2のノート1506のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるために、カットアウトされる。従って、第2のノート1506を選択する上では、第1のノート1502およびウィンドウ1504のみが第2のノート1506の上方の層内にあるので、そして、該第1のノート1502およびウィンドウ1504が、第2のノート1506の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするので、上記第1のノート1502およびウィンドウ1504がカットアウトされる。
更に、図15に示されるように、カットアウト境界1514がまた、上記第2のノート1506のまわりに提供されても良い。該カットアウト境界1514は、上記第1のノート1502およびウィンドウ1504によってさもなければ不明瞭にされた、第3のノート1508の一部1516を明らかに見えるようにする。上記カットアウト境界1514はまた、第3のノート1508の下方になく第1のノート1502およびウィンドウ1504によってさもなければ不明瞭にされたデスクトップ1510の一部を見せる。
その結果、カットアウト境界1514は、該カットアウト境界1514を通して、上記第1のノート1502およびウィンドウ1504を含んでいる第1の層の下方にあるアイテムへのアクセスを可能とする。
また、図15に示されるように、上記第2のノート1506の選択は、上記アイテムの重なりに影響を及ぼすことはない。その結果、上記第1のノート1502およびウィンドウ1504は、第2のノート1506の上方の層内に残っている。従って、上記アイテム1502,1504,1506,1508、並びに、1510の層を成す順序は、視覚的に維持される。層を成す順序はまた、上記データ処理システム300のメモリに蓄積され得る。
図16は、オペレーティングシステム314、アプリケーションプログラム316、及び、ノートプログラム318といった上記データ処理システム300の実行の間に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る、また他の可能なディスプレイ1600を示している。2つの層にある4つのアイテムが、ディスプレイ1600に示されている。上部から底部まで、これら4つのアイテムは、ウィンドウ1602、第1のノート1604、第2のノート1606、並びに、デスクトップ1608を有している。上記ウィンドウ1602は最上方の第1の層内にあり、上記デスクトップ1608は最下方の第2の層内にあり、上記第1および第2のノート1604および1606は、上記第2の層に添付されている。
図16のディスプレイ1610によって示されるように、上記第1のノート1604は、上記デスクトップ1608上のその元の位置から、なお第2の層上にあるが、第2のノート1606上に層が成されるデスクトップ1608上の新しい位置に移動させられ得る。移動した結果、そして、もし、第1のノート1604が選択されたノートであれば、上記第1のノート1604の上方の層内にあり、上記デスクトップ1608上の新しい位置における第1のノート1604の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムが、その新しい位置にある第1のノート1604のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるために、カットアウトされる。従って、上記ウィンドウ1602のみが第1のノートの上方の層内にあるので、そして、該ウィンドウ1602が、第1のノート1604の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするので、ウィンドウ1602がカットアウトされる。他方では、もし、第1のノート1604が選ばれたノートでなければ、上記第1のノート1604の上方の層内にあり、その新しい位置における上記第1のノート1604の少なくとも一部を不明瞭にするそれらのアイテムが、上記第1のノート1604の不明瞭にされた部分を見せるためにカットアウトされることはない。その結果、もし、第1のノート1604が選択されたノートでなければ、それは、上記ウィンドウ1602の下方の層として、ディスプレイ1610内の新しい位置に現れ、そして、該ウィンドウ1602によって、少なくとも部分的に不明瞭にされる。
更に、図16に示されるように、カットアウト境界1612はまた、上記ウィンドウ1602によってさもなければ不明瞭にされた第2のノート1606の一部1614を明らかに見えるようにするために提供され得る。上記カットアウト境界1612はまた、上記ウィンドウ1602によって、さもなければ不明瞭にされたデスクトップ1608の一部1616を見せる。その結果、上記カットアウト境界1612が、該カットアウト境界1612を通して、上記ウィンドウ1602の下方のアイテムへのアクセスを可能とする。
図17は、オペレーティングシステム314、アプリケーションプログラム316、及び、ノートプログラム318といった上記データ処理システム300の実行の間に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る、更に別の可能なディスプレイ1700を示している。2つの層にある5つのアイテムが、ディスプレイ1700に示されている。上部から底部まで、これら5つのアイテムは、ウィンドウ1702、第1のノート1704、第2のノート1706、第3のノート1708、並びに、デスクトップ1710を有している。上記ウィンドウ1702は最上方の第1の層内にあり、上記デスクトップ1710は最下方の第2の層内にあり、上記第1,第2および第3のノート1704,1706および1708は、上記第2の層に添付されている。図17に示されるように、第1,第2および第3のノート1704,1706および1708は、上記デスクトップ1710を含んでいる第2の層上で、互いに関して層を成している。
図17のディスプレイ1700により示されるように、第1のノート1704は、該第1のノート1704が、それとともに層を成したいかなる他のノート(この場合には、第2および第3のノート1706および1708)もの上方に現れるように、そして、第1のノート1704を見せるべく、カットアウト境界1712が現れるように選択されたものである。上記第1のノート1704の選択の為に、上記第1のノート1704の上方の層内にあり、第1のノート1704の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムは、上記第1のノート1704のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるために、カットアウトされる。従って、上記ウィンドウ1702のみが、第1のノート1704の上方の層内にあるので、そして、上記ウィンドウ1702が、第1のノート1704の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にしているので、該ウィンドウ1702がカットスルー(cut through)される。上記第2のノート1706の一部1714へのアクセスは、上記カットアウト境界1712によって提供される。また、上記デスクトップ1710の一部1716も、上記カットアウト境界1712を通して明らかに見えるようにされる。
図17のディスプレイ1718に示されるように、上記第2のノート1706が選ばれても良い。第2のノート1706を選択した結果として、第2のノート1706が、それとともに層を成したノート(第1のノート1704および第3のノート1708)の上方に上がる。また、第2のノート1706を選択した結果として、第2のノート1706の上方の層内にあり、第2のノート1706の少なくとも一部分をさもなければ不明瞭にするであろうそれらのアイテムは、第2のノート1706のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるために、カットアウト境界1720によって、カットアウトされる。従って、上記ウィンドウ1702のみが、第2のノート1706の上方の層内にあり、そして、上記ウィンドウ1702が、第2のノート1706の少なくとも一部をさもなければ不明瞭にするので、該ウィンドウ1702がカットスルーされる。
更に、図17に示されるように、カットアウト境界1720はまた、上記第1のノート1704の一部1722および第3のノート1708の一部1724を明らかに見えるようにするために提供され得る。その一部1722および1724は、上記ウィンドウ1702によってさもなければ不明瞭にされている。従って、第1のノート1704の一部1722および第3のノート1708の一部1724へのアクセスは、上記カットアウト境界1720を通して可能となる。該カットアウト境界1720はまた、上記ウィンドウ1702によってさもなければ不明瞭にされたデスクトップ1710の一部を明らかに見えるようにする。
図18は、オペレーティングシステム314、アプリケーションプログラム316、及び、ノートプログラム318といった上記データ処理システム300の実行の間に、ディスプレイ端末304のモニタの目で見るスクリーン上に現れ得る、更に別の可能なディスプレイ1800を示している。2つの層にある3つのアイテムが、ディスプレイ1800に示されている。上部から底部まで、これら3つのアイテムは、ウィンドウ1802、ノート1804、並びに、デスクトップ1806を有している。上記ウィンドウ1802は最上方の第1の層内にあり、上記デスクトップ1806は最下方の第2の層内にあり、上記ノート1804は、上記第2の層に添付されている。尚、これらのアイテムは、ディスプレイ1800に含まれるかも知れないアイテムの単なる例にすぎない。
図18のディスプレイ1800により示されるように、上記ノート1804が、デスクトップ1806上の第1の位置にあり、そして、該ノート1804のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるために、ノート1804が上記ウィンドウ1802をカットアウトするように選択されたものである。従って、該ウィンドウ1802を通してカットスルーする結果として、カットアウト境界1808が、上記ノート1804を見せるためにそのノート1804のまわりに現れる。上記デスクトップ1806の一部1810へのアクセスは、上記カットアウト境界1808を通して提供される。
矢印1812によって示されるように、上記ノート1804は、移動させられるプロセスにある。該ノート1804は、例えば、そのノート1804上にインジケータ(indicator)1814を配置し、そのインジケータ1814を動くようにし、そして、ノート1804が添付されるべき新しい位置へインジケータ1814を引っ張って行くことにより移動させられる。上記インジケータ1814が引っ張られるときに、上記ノート1804の輪郭線1816は、インジケータ1814とともに引っ張られる。該インジケータ1814は、マウスを用いて位置決めされ得るカーソルであっても良く、それは、マウスのボタンを押すことによって移動するようになり、そのマウスのボタンを離すことによって停止させられ得る。
上記ノート1804が移動させられているとき、そのノート1804および上記カットアウト境界1808は、それらの元の位置に残っており、該ノート1804の輪郭線1816のみが、インジケータ1814とともに移動する。ノート1804が移動している状態にあることを指示するために、該輪郭線1816の代わりに、他の形式の表示を用いても良い。また、本発明の好適な実施態様では、上記ノート1804およびカットアウト境界1808は、ノート1804が移動している状態にある間、それらの初期位置に残っており、そして、該ノート1804の動きは、上記輪郭線1816により表示されるけれども、該ノート1804およびカットアウト境界1808が移動する状態にあるときに、移動するノートの下方にあるアイテムが、移動するカットアウト境界1808を通して明らかに見えるようにされるように、該ノート1804およびカットアウト境界1808をともに移動させることができる。
図18のディスプレイ1818によって示されるように、上記ノート1804の動作が完了した後、上記カットアウト境界1808が、新しい位置におけるノート1804のさもなければ不明瞭にされた部分を見せるべく上記ウィンドウ1802をカットアウトするように、該ノート1804が、上記デスクトップ1806上の新しい位置に現れる。
上述の機能は、図19〜47に示されているフローチャート(flow chart)に従うノートプログラム(note program)318に基づいたデータ処理システム(data processing system)300によって実行される。上記ノートプログラム318は、シーケンシャル(sequential)フローチャート形式で示されているが、それに関連づけて説明されているオペレーション(operation)やテスト(test)は、逐次的にでも又は独立して平行にでも遂行され得ることが理解されるべきである。
図19に示されるように、起動すると、データ処理システム300のプログラムコード(program code)のブロック(block)1900がデータ処理システム300を初期化する。この初期化の一環として、例えば、デスクトップ(desktop)がデータ処理システム300のディスプレイ(display)端末304のモニタ(monitor)の映像スクリーン(screen)上に表される。ブロック1902がノートプログラム318を初期化する。ノートプログラム318の初期化は、図20と関連づけてより十分に説明されるであろう。
一旦、ブロック1902がノートプログラム318を初期化すると、データ処理システム300は、ブロック1904で図示されているように、コンピュータ(computer)のユーザ(user)によって選ばれるべき事象を待つ。もし、ブロック1906が、データ処理システム300によって処理されるべき選ばれた事象がノートプログラム事象でない(すなわち、ノートプログラム318によって実行されるべき事象でない)と決定した場合には、ブロック1908で示されるように、データ処理システム300はその事象を処理する。もし、ブロック1910が、一つ若しくはそれ以上のアプリケーション・プログラム(application program)316に従って事象を処理した結果、ノートプログラム318によって事象を更に処理することが必要であると決定した場合には、ブロック1912がその事象を更に処理する。このブロック1912は、図35で更に詳細が示されている。
もし、ブロック1906が、処理されるべき事象がノートプログラム事象であると決定した場合には、ブロック1914は、そのノートプログラム事象を、図21に関連づけてより十分に説明されている方法で処理する。もし、ブロック1910が、ノートプログラム318による更なる処理は必要でないと決定した場合、または、ブロック1908によって処理された事象をブロック1912が更に処理した後、または、ブロック1914がノートプログラム事象を処理した後は、図19に示されたプログラムは、次の事象を得て処理するために、ブロック1904に戻る。
図20は、図19のブロック1902によって実行されるルーチン(routine)を示している。この図20に示されるように、ブロック2000は、映像表示メモリ(memory)内において、例えばノートディスペンサ(note dispenser)200のようなノートディスペンサをロード(load)し、ブロック2002が、映像表示メモリ内に蓄えられているノートディスペンサを、ディスプレイ端末304のモニタによって表示されたデスクトップ上に表示させる。次に、ブロック2004が、以前にノートプログラム318により作成されてオペレーティングシステムレベル(operating system level)で映像表示メモリ内に蓄えられていたいずれかのデスクトップノート(すなわち、デスクトップに添付されたノート(note))をロードし、そして、ブロック2006は、これらデスクトップノートがディスプレイ端末304のモニタによって表示されるようにする。データ処理システム300は、図19に示されたブロック1904に戻る。
図21は、図19のブロック1914にしたがって、ノートプログラム事象がどのように処理されるかを示している。この図21に示されるように、ブロック2102は、データ処理システム300のカーソル(cursor)が、ディスプレイ端末304のモニタによって表示されているときに、ノート上にあるかどうかを決定する。もし、ブロック2102が、カーソルが例えばノート100のようなノート上にあると決定した場合には、カーソルのキャラクタ(character)を妥当なように変更するために、データ処理システム300によってサブルーチン(subroutine)A1が実行される。このサブルーチンA1は図22に示されている。
ブロック2104は、例えば、変更されたカーソルが、それがデスクトップ・ノートディスペンサ上にある間は活性化されているかどうかを決定することなどにより、デスクトップ・ノートディスペンサ事象がコンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、ブロック2104が、例えばノートディスペンサ200のような、デスクトップ・ノートディスペンサに関連した事象が処理されるべきであると決定した場合には、データ処理システム300によってサブルーチンA2が実行される。このサブルーチンA2は図23に示されている。
ブロック2106は、例えば、変更されたカーソルがノート上にある間は活性化されているかどうかを決定することなどにより、ノート事象がコンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、ノート事象が選択されている場合には、データ処理システム300によってサブルーチンA3が実行される。このサブルーチンA3は図30に示されている。
ブロック2108は、タイトルバー(title bar)・ノートディスペンサ事象がコンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、タイトルバー・ノートディスペンサ事象が選択されている場合には、データ処理システム300によってサブルーチンA4が実行される。このサブルーチンA4は図34に示されている。
もし、データ処理システム300のカーソルがノート上にない場合、又はデスクトップ・ノートディスペンサ事象がコンピュータのユーザによって選択されていない場合、又はノート事象がコンピュータのユーザによって選択されていない場合、又はタイトルバー・ノートディスペンサ事象がコンピュータのユーザによって選択されていない場合、又はふさわしいサブルーチンA1,A2,A3又はA4の実行の後には、プログラムは、図19に示されたブロック1904に戻る。
図21のブロック2102によって決定されるようにカーソルがノート上に運ばれたとき、カーソルのキャラクタ(例えば外観)が、図22に示されるサブルーチンA1にしたがって変更される。図22においては、ブロック2200が、例えばノート100の覚書領域106のような、ノートの覚書領域上にカーソルがあるかどうかを決定する。もし、そうであれば、ブロック2202が、カーソルをデータエントリー(data entry)・カーソルに変更する。データエントリー・カーソルが覚書領域上にある間カーソルを活性化することにより、そして、例えばキーボード(keyboard)のような適切な入力装置を操作することにより、データがコンピュータのユーザにより入力されることができる。
ブロック2204は、カーソルがノートのグラブ(grab)領域上にあるかどうかを決定する。もし、カーソルがノートのグラブ領域上にある場合には、ブロック2206が、カーソルを移動カーソルに変更し、その結果、もしカーソルが活性化されれば、カーソルの下のノートが位置を再設定され得る。
ブロック2208は、カーソルがノートのオプション(option)領域上にあるかどうかを決定する。もし、カーソルがオプション領域上にある場合には、ブロック2210が、カーソルを(どんな所望の外観をも有することができる)オプション選択カーソルに変更し、その結果、もしカーソルが活性化されればオプションが表示され、そして、コンピュータのユーザが表示されたオプションの一つを選択できるようになる。
ブロック2212は、カーソルが、ノートの他の制御領域がもしあればその上にあるかどうかを決定する。もし、カーソルがノートの他の制御領域上にある場合には、ブロック2214が、カーソルを(どんな所望の外観をも有することができる)制御カーソルに変更する。
ブロック2002,2206,2210及び2214の操作の後、又は、もし、カーソルが、ノートの覚書領域、グラブ領域、オプション領域あるいは他の制御領域上にない場合には、プログラムは、図19のブロック1904に戻る。
もし、図21のブロック2104がデスクトップ・ノートディスペンサに関連した事象が処理されるべきであると決定して、サブルーチンA2が入れられる場合には、ブロック2300は、ノートディスペンサ200のグラブ領域204のようなグラブ領域が、例えば、マウスカーソルがグラブ領域上にある間にマウス(mouse)をクリックすること(clicking)などにより、コンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、グラブ領域が選択されている場合には、ブロック2302が、デスクトップ・ノートディスペンサをコンピュータのユーザによって定められた箇所に位置させる。ブロック2302は、図24により詳しく示されている。
ブロック2304は、ノートディスペンサ200のノート分与領域202のようなノート分与領域が、例えば、マウスカーソルがノート分与領域上にある間にマウスをクリックすることなどにより、コンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、コンピュータのユーザによってノート分与領域が選択されている場合には、ブロック2306が、ノートを分与する。ブロック2306は、図25により詳しく示されている。
ブロック2308は、ノートディスペンサ200のオプション領域206のようなオプション領域が、コンピュータのユーザによって選択されているかどうかを決定する。もし、コンピュータのユーザによってオプション領域が選択されている場合には、ブロック2310が、コンピュータのユーザによって決められたようにオプションを選択する。ブロック2310は、図29により詳しく示されている。ブロック2302がデスクトップ・ノートディスペンサを位置決めした後、又はブロック2306がデスクトップ・ノートディスペンサからノートを分与した後、又はブロック2310がデスクトップ・ノートディスペンサからオプションを選択した後、又はノートディスペンサのグラブ領域がコンピュータのユーザによって選択されていない場合、又はノートディスペンサのノート分与領域がコンピュータのユーザによって選択されていない場合、又はノートディスペンサのオプション領域がコンピュータのユーザによって選択されていない場合には、プログラムは、図19に示されたブロック1904に戻る。
図23のディスペンサ位置決めのブロック2302は、図24により詳しく示されている。図24に示されるように、ブロック2400は、例えば、データ処理システム300のマウスによるカーソルの動きに基づいて、デスクトップ・ノートディスペンサのための新しい添付場所を選択する。もし、ブロック2402が、ブロック2400によって選択されたとき、新しい添付場所が適法な添付場所であると決定した場合には、ブロック2404が、デスクトップ・ノートディスペンサを今現在の添付場所から除去し、そして、ブロック2406が、デスクトップ・ノートディスペンサを新しい添付場所に表示する。ブロック2408は、デスクトップ・ノートディスペンサを新しい添付場所でストアー(store:記憶)する。
しかしながら、もし、ブロック2402によって決定されたとき、新しい添付場所が適法な添付場所でない場合には、ブロック2410は、選択された新しい添付場所が適法な添付場所でないことを示す表示もしくは他の指示が、コンピュータのユーザに与えられるようにする。
ブロック2408がデスクトップ・ノートディスペンサをその新しい添付場所にストアーした後、又は、ブロック2410が、選択された新しい添付場所が適法な添付場所でないことを示す表示もしくは他の指示が、コンピュータのユーザに与えられるようにした後には、プログラムは、図19に示されたブロック1904に戻る。
図23のノート分与のブロック2306は、図25により詳しく示されている。図25に示されるように、ブロック2500は、ノートがデスクトップ・ノートディスペンサから分与されているかどうかを決定する。もし、ノートがデスクトップ・ノートディスペンサから分与されていない場合には、ブロック2502は、ノートがタイトルバー・ノートディスペンサのノート分与領域から分与されているかどうかを決定する。もし、ノートが、デスクトップ・ノートディスペンサからもタイトルバー・ノートディスペンサのノート分与領域からも分与されていないのであれば、ノートは、例えばタイトルバー・ノートディスペンサのオプション領域のノート分与オプションによるように、他の手段によって分与されたにちがいない。
デスクトップ又はタイトルバー上のノートディスペンサ以外の手段によって分与されるノートは、当該ノートがそこから分与されるウインドウ(window)に、そして、ノートプログラム318によって又はコンピュータのユーザによって決められ得る添付場所で分与される。したがって、ブロック2504は、当初、このノートを当該ノートがそこから分与されたウインドウに添付する。それから、ノートは、もし望まれれば、上記初期の添付場所から移動させることができる。
もし、ノートが、ブロック2500で決定されたときに、デスクトップ・ノートディスペンサから分与されている場合、又は、ノートが、ブロック2502で決定されたときに、タイトルバー・ノートディスペンサから分与されている場合には、図26により詳しく示されているが、ブロック2506が、(i)分与されたノートがコンピュータのユーザによって移動させられるにつれて表示された層を適切に抜き出し、(ii)ノートが潜在的に添付されるべき場所を決め、(iii)この可能性ある添付場所が正当な添付場所であるかどうかを決定し、(iv)正当な添付場所が、例えばアプリケーション・プログラム又はオペレーティング・システムのような、ノートプログラム318に従ったプログラムに関係しているかどうかを決定し、そして、(v)それに応じて場所フラグ(flag)をセットする。ブロック2508は、場所フラグが、潜在的な添付場所が適法であるか許容されないものであるかのどちらを示すかを決定する。
もし、ブロック2508が、場所フラグは、ノートディスペンサから分与されたノートに対する可能性ある添付場所が適法であることを示していると決定した場合、又は、もし、ブロック2504が、そこから新しいノートが分与されたウインドウに新しいノートを添付する場合には、ブロック2510は、図1のノート100で示されるように、外形線と領域を形成することによってノートを作成する。ブロック2512は、図27により詳しく示されるように、ノートを適法な添付場所に添付する。ブロック2514は、図28により詳しく示されるように、添付されたノートの内容を編集する。
もし、ブロック2508が、場所フラグは可能性ある添付場所が許容できないものであることを示していると決定した場合、又は、ブロック2514が適法な添付場所に添付されたノートの内容を編集した後は、プログラムは図19に示されたブロック1904に戻る。
図25の添付ブロック2506は、図26により詳しく示されている。この図26に示されるように、図47において更に詳しく示されるが、ブロック2600は、分与された(又は位置が再設定された)ノートがコンピュータのユーザによって添付場所へ移動させられるにつれて、ディスプレイ端末304のモニタによって表示されている層を適切に抜き出す。このように、分与されたノートがコンピュータのユーザによって移動させられている間、ブロック2600は表示されている今現在の層を抜き出し続け、その結果、以前に選択されていた如何なるノートも、以前に選択されていたノートの上方にあり、そして、さもなければ以前に選択されていたノートを見えにくくするであろう層の部分をカットアウト(cut out)し続ける。また、コンピュータのユーザがデータ処理システム300のカーソルの使用により、分与されたノートを移動させている間、ブロック2602は、カーソルが正当な潜在的添付場所の上にあるか、無効な潜在的添付場所の上にあるかを決定する。無効な潜在的添付場所は、例えば、非追従的なプログラム(すなわち、ノートプログラム318に従っていないプログラム)の制御下にある、例えばウインドウのような区域、又は、追従的なプログラム(すなわち、ノートプログラム318に従っているプログラム)の制御下にある、例えばウインドウのような区域の無効な部分、又は、移動させられているノートの添付層オプションを使用することによってコンピュータのユーザにより指定されているような添付層ではない層であるかも知れない。
もし、カーソルが無効な潜在的添付場所の上にある場合には、ブロック2604は、潜在的な添付場所が無効な添付場所であることを、コンピュータのユーザに示す。例えば、ブロック2604は、図7に示されたシンボル(symbol)710のようなシンボルが、コンピュータのユーザに潜在的な添付場所が無効であることを示すために、コンピュータのユーザに表示されるようにしてもよい。
一方、もし、カーソルが正当な潜在的添付場所の上にある場合には、ブロック2606は、潜在的な添付場所が正当な潜在的添付場所であることを、コンビュータのユーザに示す。例えば、コンピュータのユーザに場所が無効な潜在的添付場所であることを示すシンボルを表示する代わりに、ブロック2306は、コンピュータのユーザに潜在的な添付場所が正当であることを示すために、ノートの輪郭線がコンピュータのユーザに表示されるようにしてもよい。
ブロック2604がカーソルは無効な潜在的添付場所上にあることを示した後、又はブロック2606がカーソルは正当な潜在的添付場所上にあることを示した後、ブロック2608は、例えば、コンピュータのユーザがマウスの制御ボタン(button)を解除したかどうかを決定することにより、コンピュータのユーザが、潜在的な添付場所を添付場所として選択したかどうかを決定する。もし、ブロック2608が、添付場所はまだコンピュータのユーザによって選択されていないと決定した場合には、ルーチン(routine)はブロック2600に戻り、その結果、ブロック2600,2602,2604及び2606が、ノートが移動状態にある間、その機能を実行し続ける。
ブロック2608が、潜在的な添付場所がコンピュータのユーザによって添付場所として選択されたことを決定したときは、ブロック2610は選択された添付場所が正当な添付場所であるかどうかを決定する。もし、選択された添付場所が正当な添付場所でない場合には、ブロック2612は、場所フラグを、潜在的な添付場所が正当な添付場所でないことを示すヌル(null:空)にセット(set)する。もし、その代わりに、ブロック2610が、選択された添付場所が正当な添付場所であると決定した場合には、場所フラグはヌルにセットされない。ブロック2612が場所フラグをヌルにセットした後、又は、ブロック2610が、選択された添付場所が正当な添付場所であると決定した結果、場所フラグがヌルにセットされない場合には、プログラムは、上で議論されたように、場所フラグがヌルにセットされたかどうかを決定するブロック2508に戻る。
図25のノート添付ブロック2512は、図27により詳しく示されている。この図27に示すように、ブロック2700は添付場所がデスクトップ上であるかどうかを決定する。もし、添付場所がデスクトップ上であれば、ブロック2702はノートがオペレーティングシステムのレベルで記憶されるようにする。
ブロック2702がデスクトップに添付されるべきノートに関するノート情報を記憶した後、又は、もし、ブロック2700が新しい添付場所はデスクトップではないと決定した場合には、ブロック2704はインデックス(index)に適正なノート情報を追加する。このインデックスは、図48に関連してより十分に議論される。ブロック2706は、コンピュータのユーザが新しいノートを作成しているかどうか、もしくは、例えば、現在のノートが新しい添付場所に移動させられてしまったかどうかを決定する。もし、コンピュータのユーザが新しいノートを作成している場合には、ブロック2708は、選択された添付場所がアクティブ(active)添付場所かどうかを決定する。もし、ブロック2706で決定されたように、新しいノートが作成されるならば、しかも、もし、ブロック2708で決定されたとき、この新しく作成されたノートのための添付場所がアクティブでないならば、ブロック2710は添付場所をアクティブにする。
もし、ブロック2706が、新しいノートは作成されていないこと、例えば、ノートが古い添付場所から新しい添付場所へ移動されていると決定した場合には、ブロック2712は、新しい添付場所がアクティブであるかどうかを決定する。もし、新しい添付場所がアクティブでないならば、ブロック2714がノートをインアクティブ(inactive)にする。このように、インアクティブな添付場所へ移動させられたノートはインアクティブにされる。
もし、ブロック2706で決定されたとき、新しいノートが作成される場合、そして、もし、ブロック2708で決定されたとき、この新しく作成されたノートのための添付場所がアクティブでない場合、そして、ブロック2710が添付場所をアクティブにした後は、又は、もし、ブロック2706で決定されたとき、新しいノートが作成される場合、及び、もし、ブロック2708で決定されたとき、この新しく作成されたノートのための添付場所が既にアクティブである場合は、又は、もし、ブロック2706で決定されたとき、新しいノートが作成されていない場合、及び、もし、ブロック2712が、新しい添付場所がアクティブであると決定した場合には、ブロック2716は、ノートをアクティブにする。ブロック2716がノートをアクティブにした後、又は、ブロック2714がノートをインアクティブにした後、ブロック2718は新しい添付場所にノートを表示し、そして、ブロック2720は、新しい添付場所を制御するアプリケーション・プログラムに、添付の変更が生じたことを適切に知らせる。すなわち、新しい添付場所を制御するアプリケーション・プログラムは、新しいノートが作成されて新しい添付場所に添付されたことか、あるいは、現在のノートが古い添付場所から新しい添付場所へ移動させられたことのいずれかを知らされる。従って、新しい添付場所へ添付される。ブロック2720がアプリケーション・プログラムに変更があったことを適正に知らせた後、プログラムは図25のブロック2514へ戻る。
ノートは、ウインドウへ、デスクトップへ、一般に文書へ、例えば、文字、単語、文章、文節、絵図、セル(cell)、ページ(page)、映像、映像フレーム(frame)、映像セグメント(segment)、音、その他同様の対象物に添付することができる。もし、ノートがある対象物に添付された場合には、特に強調するもの、指示体あるいは同様のものが、ノートが添付された対象物を示すために用いられるかも知れない。
図25のノート内容編集ブロック2514は図28により詳しく示されている。この図28に示すように、ブロック2800は、コンピュータのユーザが現在のノートの内容を更新すること、あるいは新しく作成されたノートにデータを挿入することを許容する。一つの例として、編集もしくはデータエントリー・カーソルがノート内に現れるかも知れない。コンピュータのユーザは、ノート内においてデータエントリー・カーソルの箇所で、新しいデータを入れ、あるいは現在のノートを編集するために、キーボード若しくは他の手法を用いることができる。
もし、ノートが、ブロック2802で決定されたときにデスクトップに添付されている場合には、ブロック2804は、データがノートの内容に追加されたとき、あるいはノート内の現在の内容が編集されたとき、最新の内容が直ちに(すなわち、コンピュータのユーザからの特別な保存の指示なしに)蓄ええられるようにする。一方、もし、ノートが、ブロック2802で決定されたときにデスクトップに添付されていない場合には、ブロック2806は、アプリケーション・プログラムに更新されたデータを適切に伝える。ノートプログラム318とアプリケーション・プログラムのどちらかは、更新された内容の保存に対して責任を負うことができる。更新された内容がデスクトップに添付されたノートのためにブロック2804によって蓄えられた後、又は、ブロック2806が更新された内容をアプリケーション・プログラムに適切に伝えた後、プログラムは図19のブロック1904に戻る。
図23のオプション選択ブロック2310は、図29により詳しく示されている。この図29に示されるように、ブロック2900は、例えばノートディスペンサ200のオプション領域206のような、何れかの現在のオプション領域に関連したオプションを得る。ブロック2902は、そのオプションが表示されるようにし、そして、ブロック2904は、コンピュータのユーザにブロック2902で表示されたオプションからあるオプションを選択することを許容する。ブロック2906は、ブロック2904でコンピュータのユーザによって選択されたオプションを実行する。システムは図19のブロック1904に戻る。
もし、図21のブロック2106が、ノート内の事象がコンピュータのユーザによって選択されたと決定した結果、サブルーチンA3が入れられる場合には、ブロック3000は、例えばノート100のグラブ領域102のようなノートのグラブ領域上にあるカーソルが、活性化されたかどうかを決定する。もし、そうであれば、その詳細は図31に示されているが、ブロック3002はこのノートが位置の再設定をされるようにする。ブロック3004は、カーソルが活性化されたときに、カーソルが例えばノート100の覚書領域106のようなノートの覚書領域上にあるかどうかを決定する。もし、カーソルが活性化されたときに、カーソルがノートの覚書領域上にあれば、その詳細は図28に示されているが、ブロック3006はこのノートの内容を編集する。
ブロック3008は、カーソルが活性化されたときに、カーソルが例えばノート100のオプション領域104のようなノートのオプション領域上にあるかどうかを決定する。もし、そうであれば、その詳細は図29に示されているが、ブロック3010はオプションを選択する。
ブロック3012は、カーソルが活性化されたときに、カーソルが例えばノート100のサイズ(size)制御領域108のようなサイズ制御領域上にあるかどうかを決定する。もし、そうであれば、その詳細は図33に示されているが、ブロック3014はノートの大きさを再設定する。
ここで説明したように、もし、ノートが選択された場合には、そのノート上の層にあってさもなければノートを不明瞭にしたであろうアイテム(item)は、ノートを見えるようにするためにカットアウト(cut out)される。もし、ノートが選択されなかった場合には、そのノート上の層にあってノートを不明瞭にするアイテムは、ノートを見えるようにするためにカットアウトされることはない。もし、ノートが操作され且つ選択された場合には、その操作され且つ選択されたノート上の層にあって、さもなければその操作され且つ選択されたノートを不明瞭にしたであろうアイテムは、その操作され且つ選択されたノートを見えるようにするためにカットアウトされる。
こうして、ブロック3002がノートの位置を再設定した後で、もしノートが選択された場合、又は、ブロック3006がノートの内容を編集した後で、もしノートが選択された場合、又は、ブロック3010がオプションを選択した後でノートが選択された場合、又は、ブロック3014がノートの大きさを再設定した後で、もしノートが選択された場合、又は、ブロック3016が、ノートがたとえ操作されなくても選択されたと決定した場合には、ブロック3018は、図47にその詳細が示されているが、表示端末304のモニタで表示されている層を適切に抜き出す。すなわち、ノートがブロック3002で位置が再設定された後で、もしノートが選択された場合には、ブロック3018は、その位置が再設定されそして選択されたノートが、位置が再設定されたノートの上にあり、さもなければその位置が再設定されたノートを不明瞭にしたであろう層をカットアウトするように、現在の層を抜き出し、又は、ノートがブロック3006で編集された(例えば、ノートの大きさが変更された)後で、もしノートが選択された場合には、ブロック3018は、その編集されそして選択されたノートが、編集されたノートの上にあり、さもなければその編集されたノートを不明瞭にしたであろう層をカットアウトするように、現在の層を抜き出し、又は、ブロック3010でノートのオプションが選択された(例えば、ノートの大きさが変更され、若しくは新しいノートが分与された)後で、もしノートが選択された場合には、ブロック3018は、この選択されたノートが、ノートの上にあり、さもなければそのノートを不明瞭にしたであろう層をカットアウトするように、現在の層を抜き出し、又は、ノートがブロック3014で大きさが再設定された後で、もしノートが選択された場合には、ブロック3018は、その大きさが再設定されそして選択されたノートが、大きさが再設定されたノートの上にあり、さもなければその大きさが再設定されたノートを不明瞭にしたであろう層をカットアウトするように、現在の層を抜き出し、又は、ブロック3016で決定されたときノートが選択された後、ブロック3018は、この選択されたノートが、選択されたノートの上にあり、さもなければその選択されたノートを不明瞭にしたであろう層をカットアウトするように、現在の層を抜き出す。
もし、カーソルが活性化されたときカーソルがノートのグラブ領域上にない場合、又は、カーソルが活性化されたときカーソルがノートの覚書領域上にない場合、又は、カーソルが活性化されたときカーソルがノートのオプション領域上にない場合、又は、カーソルが活性化されたときカーソルがノートのサイズ制御領域上にない場合、又は、ノートが選択されていない場合、又は、ブロック3018によって層が適切に抜き出された後は、プログラムは図19のブロック1904に戻る。
図30のノート位置再設定ブロック3002は、図31により詳しく示されている。この図31に示すように、ブロック3100は図26に示されたサブルーチンが実行されるようにする。ブロック3102は、場所フラグがヌルにセットされているかどうかを決定する。もし、場所フラグがヌルにセットされていない場合には、ブロック3104はノートが古い添付場所から除去されるようにし、そして、ブロック3106が、ノートを新しい添付場所に添付するために、図27に示されるサブルーチンが実行されるようにする。ブロック3104は図32により詳しく示されている。もし、ブロック3102が場所フラグはヌルにセットいると決定した場合、又は、ブロック3106がノートを新しい添付場所に添付されるようにした後には、プログラムは図30のブロック3018に戻る。
図31の添付除去ブロック3104は、図32により詳しく示されている。この図32に示すように、ブロック3200は、ノートインデックスからノート情報を除去する。ブロック3202は、現在の表示から、すなわちノートの古い添付場所から、ノートを除去する。ブロック3204は、古い添付場所がデスクトップであるかどうかを決定する。もし、古い添付場所がデスクトップであれば、ブロック3206は、オペレーティングシステム・レベルでノート内に包含された情報もまたメモリから除去されるようにする。一方、もし、古い添付場所がデスクトップではない場合には、ブロック3208は、古い添付場所を制御しているアプリケーション・プログラムに古い添付場所でのノートに関連する情報を除去することを伝える。ブロック3206が古い添付場所から除去されているデスクトップノートの情報をメモリから除去した後、又は、ブロック3208が古い添付場所を制御しているアプリケーション・プログラムに伝えた後、プログラムは図31のブロック3106に戻る。
図30のノートサイズ再設定ブロック3014は図33により詳しく示されている。この図33に示すように、ブロック3300は、ノートのための新しいサイズを得る。例えば、もし、図1に示されたノート100のサイズ制御領域108がノートのサイズを再設定するのに用いられるのであれば、カーソルがサイズ制御領域108へ移動させられる。カーソルは活性化され移動させられる。カーソルが移動させられるにつれて、ノートの輪郭はノートのサイズの変化を示すために変化する。
その後、ブロック3302が、コンピュータのユーザによって選択されたとおりの新しいサイズのために、ノートが、例えばそれが添付されているウインドウを外れるように、その添付を外れることになるかどうかを決定する。例えば、図11に示されるように、もし、ノート1112のサイズが、さもなければそれが添付されているウインドウ1116から完全に引き外すであろう方向について小さく設定されている場合には、ブロック3304はノートがウインドウに添付されている状態が保たれるように、サイズの再設定を制限する。一方、もし、ノートの新しいサイズが、ブロック3302で決定されたときに、ノートがその添付を外れることを要しない場合には、ブロック3306は、新しいサイズがノートの最小許容サイズよりも小さいかどうかを決定する。もし、新しいサイズがノートの最小許容サイズよりも小さい場合には、ブロック3308は、ノートのサイズをその最小許容サイズに設定する。最小許容サイズは、ユーザの選択可能であるかも知れず、あるいはそうでないかも知れず、あるいは全く設けられないかも知れない。
もし、新しいサイズが、ブロック3306で決定されたときに、最小許容サイズよりも小さくない場合には、ブロック3310は新しいサイズが最大許容サイズよりも大きいかどうかを決定する。もし、新しいサイズがノートの最大許容サイズよりも大きい場合には、ブロック3312は、ノートのサイズをその最大許容サイズに設定する。最大許容サイズは、ユーザの選択可能であるかも知れず、あるいはそうでないかも知れず、あるいは全く設けられないかも知れない。
ノートがその添付を保たれるようにブロック3304がサイズを設定した後、又は、ブロック3308がノートのサイズを最小許容サイズに設定した後、又は、ブロック3312がノートのサイズを最大許容サイズに設定した後は、ブロック3314が、コンピュータのユーザによって選択されたとおりのノートのサイズが不適切であることをコンピュータのユーザに示す。例えば、ノートは影を付けることができ、ノートは色を変えることができ、あるいは、ノートプログラム318が、コンピュータのユーザが不適法な操作を試みたことに気づくように、許容できない方法での輪郭の変更を単に拒絶することもできる。
ブロック3314が選択されたノートのサイズが不適切であることを表示した後、又は、ブロック3310がノートの新しいサイズはノートに対する最大許容サイズよりも大きくないと決定した場合には、ブロック3316は、ノートのサイズがコンピュータのユーザによって選択されたかどうかを決定する。例えば、もし、ノート100のサイズ制御領域108がマウスの制御下にあるカーソルによって操作されている場合には、サイズはマウスのボタンが解除されたときに選択される。もし、ブロック3316が、ノートのサイズが選択されていないと決定した場合には、図33に示すルーチンは、ノートサイズの再設定が継続されるようにブロック3300に戻る。もし、ブロック3316が、ノートのサイズが選択されたと決定した場合には、ブロック3318は、添付(例えばウインドウ)を制御しているプログラムにノートの新しいサイズを適切に伝える。その後、プログラムは図30のブロック3018に戻る。
もし、図21のブロック2108が、コンピュータのユーザによってタイトルバー・ノートディスペンサ内の事象が選択されていることが決定されている場合には、図34に示されたサブルーチンA4が入れられる。このサブルーチンA4のブロック3400は、求められている事象がタイトルバー・ノートディスペンサの分与領域内にあるかどうかを決定する。もし、タイトルバー・ノートディスペンサ内の分与領域が選択されている場合には、図25に示されるように、ブロック3402がノートを分与する。もし、タイトルバー・ノートディスペンサ内の分与領域が選択されていない場合には、ブロック3404がタイトルバー・オプションを得るとともに、ブロック3406がこれらのオプションを表示し、そして、ブロック3408がコンピュータのユーザによって選ばれたとおりにオプションを選択する。ブロック3410は、選択されたオプションがノート作成オプションであるかどうかを決定する。もし、そうであれば、ブロック3402がノートを分与する。もし、選択されたオプションがノート作成オプションでないならば、ブロック3412は、選択されたオプションを実行する。ブロック3402がノートを分与した後、又は、ブロック3412が選択されたオプションを実行した後は、プログラムは図19のブロック1904に戻る。
図35は、ブロック1908によって処理された事象をブロック1912がどのように更に処理するかを示している。この図35に示されるように、ブロック3500は、アプリケーション・プログラム316の一つがスタート、すなわち丁度入れられた、かどうかを決定する。もし、ブロック3500がアプリケーション・プログラムが丁度スタートしたばかりであると決定した場合には、アプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っているかいないかを登録するために、サブルーチンC1がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC1は図36に示されている。
ブロック3502はウインドウが移動させられたかどうかを決定する。もし、ブロック3502がウインドウが移動させられたと決定した場合には、サブルーチンC2がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC2は図37に示されている。
ブロック3504は、アプリケーション・プログラム316の一つ又はオペレーティング・システム314の実行の結果、ウインドウが開かれたばかりかどうかを決定する。もし、ブロック3504がウインドウが丁度開かれたかばかりであると決定した場合には、サブルーチンC3がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC3は図38に示されている。
ブロック3506はウインドウが選択された、すなわちアクティブにされた、かどうかを決定する。もし、ブロック3506がウインドウは選択されたと決定した場合には、サブルーチンC4がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC4は図39に示されている。
ブロック3508はウインドウが非選択にされた、すなわち非アクティブにされた、かどうかを決定する。もし、ブロック3508がウインドウは非選択にされたと決定した場合には、サブルーチンC5がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC5は図40に示されている。
ブロック3510はウインドウが閉じられたかどうかを決定する。もし、ブロック3510がウインドウは閉じられたと決定した場合には、サブルーチンC6がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC6は図41に示されている。
ブロック3512はウインドウの内容が保存されているかどうかを決定する。例えば、コンピュータのユーザは保存オプションを選択することができる。もし、ブロック3512がウインドウの内容は保存されていると決定した場合には、サブルーチンC7がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC7は図42に示されている。
ブロック3514はコンピュータのユーザによってウインドウのサイズが再設定されたかどうかを決定する。もし、ウインドウのサイズが再設定されている場合には、サブルーチンC8がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC8は図43に示されている。
ブロック3516はウインドウ内の対象がコンピュータのユーザによって移動させられているかどうかを決定する。もし、ブロック3516がウインドウ内の対象はコンピュータのユーザによって移動させられていると決定した場合には、サブルーチンC9がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC9は図45に示されている。
ブロック3518はウインドウがコンピュータのユーザによってスクロールされているかどうかを決定する。もし、ブロック3518がウインドウはコンピュータのユーザによってスクロールされていると決定した場合には、サブルーチンC10がデータ処理システム300によって実行される。このサブルーチンC10は図46に示されている。
もしアプリケーション・プログラムがスタートしたばかりでなかった場合、又は、ウインドウが移動させられていなかった場合、又は、ウインドウが開かれたばかりでなかった場合、又は、もしウインドウが選択されていなかった場合、又は、もしウインドウが非選択でなかった場合、又は、もしウインドウが閉じられていなかった場合、又は、もしウインドウの内容が保存されていない場合、又は、もしウインドウがコンピュータのユーザによってサイズの再設定がされていなかった場合、又は、もしウインドウ内の対象がコンピュータのユーザによって移動させられていない場合、又は、もしウインドウがコンピュータのユーザによってスクロールされていない場合には、又は、適切なサブルーチンC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9若しくはC10の実行の後は、プログラムは図19のブロック1904に戻る。
もし、ブロック3500が、アプリケーション・プログラムが丁度スタートしたばかりであると決定した結果、図36に示されたサブルーチンC1が入れられる場合には、ブロック3600は、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っているかどうかを決定する。事実上、ブロック3600は、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムとノートプログラム318との間にインターフェイスがあるかどうかを決定する。
もし、ブロック3600が、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていると決定した場合には、ブロック3602は、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っているという事実を登録する。例えば、フラグが、アプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていることを示してセットされるかも知れない。一方、もし、ブロック3600が、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていないと決定した場合には、ブロック3604は、始まったばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていないという事実を登録する。例えば、フラグが、アプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていないことを示してセットされるかも知れない。ブロック3602が、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていることを登録した後、又は、ブロック3604が、スタートしたばかりのアプリケーション・プログラムがノートプログラム318に従っていないことを登録した後は、サブルーチンC1は図19のブロック1904に戻る。
ブロック3502が、ウインドウが移動させられたと決定して、図37に示されるサブルーチンC2が入れられる場合には、ブロック3700は、移動させられているウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、移動させられているウインドウに添付されたノートがある場合には、移動させられているウインドウに対応したプログラムはノートプログラム318に従う必要がある。一方、もし、移動させられているウインドウに添付されたノートがない場合には、移動させられているウインドウに対応したプログラムはノートプログラム318に、従っても良いし、従わなくても良い。
もし、ブロック3700が、移動させられたウインドウに添付されたノートがあると決定した場合には、ブロック3702は、移動させられたウインドウに添付されてオフセット(offset)されている、すなわち移動させられたウインドウの新しい位置に移動させられた、ノートがあるかどうかを決定する。もし、そのようなノートがある場合には、ブロック3704がオフセットされ続けているこれらのノートの第1のものをウインドウの古い位置から取り除き、ブロック3706がこの第1のノートのための新しいコーディネート(coordinate)を決定する。この第1のノートの新しいコーディネートは、ウインドウがその新しい位置にあるときに、ウインドウに関係したこの第1のノートの初めの添付場所を維持するコーディネートである。
ブロック3708はこのノートが表示されるべきかどうかを決定する。例えば、ブロック3708は、ノートが隠されるべきか表示されるべきかを決定することができる。もし、ブロック3708がこのノートが表示されるべきであると決定した場合には、ブロック3710は、そのノートを新しい位置、すなわち、その新しいコーディネート、で表示する。ブロック3710がノートをその新しい位置で表示した後、又は、もし、ブロック3708がこのノートは表示されるべきでないと決定した場合には、サブルーチンC2は、ウインドウの新しい位置に移動させられるべく残っているノートがまだあるかどうかを決定するために、ブロック3702に戻る。もしあれば、ブロック3704−3710は、残っているノートの各々を上述のように処理する。もし、ブロック3700が、移動させられたウインドウに添付されたノートがないと決定した場合、又は、ブロック3702が、移動させられたウインドウの新しい位置に移動させられるべきノートがないと決定した場合には、サブルーチンC2は図19に示されたブロック1904に戻る。
ウインドウがブロック3504で決定されたとおりに開かれていて、図38に示されたサブルーチンC3が入れられるとき、ブロック3800は、開かれたばかりのウインドウに対応したアプリケーション・プログラムが、ノートプログラム318に従っているかどうかを決定する。もし、このアプリケーション・プログラムが、ノートプログラム318に従っている場合には、ブロック3802は、この特定のウインドウがノートを受容し得るものであるかどうかを決定する。すなわち、ノートプログラム318に従ったアプリケーション・プログラムに対応するウインドウは、そこに関係した無効な添付場所を有しているかも知れない。もし、ブロック3802が新しく開かれたウインドウはノートを受容できると決定した場合には、ブロック3804はウインドウがノートプログラム318に従っていることを登録する。それから、ブロック3806は、例えばノートディスペンサ513のようなノートディスペンサを、新しく開かれたウインドウ内に配置する。もし、ブロック3800が新しく開かれたウインドウに対応するアプリケーション・プログラムはノートプログラム318に従っていないと決定した場合、又は、もし、ブロック3802が、たとえウインドウがノートプログラム318に従っているアプリケーション・プログラムに対応していても、特定のウインドウがノートに対して有効な添付場所にないと決定した場合、又は、ブロック3806がノートディスペンサを新しく開かれたウインドウ内に配置した後は、サブルーチンC3は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3506が、ウインドウが選択されたと決定して、図39に示されるサブルーチンC4が入れられる場合には、ブロック3900は、選択されたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、ブロック3900が選択されたウインドウに添付されたノートがあると決定した場合には、ブロック3902は、選択されたウインドウに添付された活性化されていないノートがあるかどうかを決定する。もし、活性化されていないノートがある場合には、ブロック3904はこれら非活性的なノートの第1のものを活性化する。ブロック3902は活性化されていないノートがまだあるかどうかを決定する。もしそうであれば、ブロック3904は非活性的なノートの他のものを活性化する。ブロック3902が全てのノートは活性化されたと決定したとき、又は、ブロック3900が選択されたウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC4は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3508が、ウインドウが選択から外されたと決定して、図40に示されるサブルーチンC5が入れられる場合には、ブロック4000は、選択から外されたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、選択から外されたウインドウに添付されたノートがある場合には、ブロック4002は、非活性化されなかった、すなわち非活性的にされた、ウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。まだ非活性化されていないノートがある場合には、ブロック4004がこれらのノートの一つを非活性化する。それから、ブロック4002は非活性化されていないノートがまだあるかどうかを決定する。もしそうであれば、ブロック4004が非活性化されていないノートの他のものを非活性化する。ブロック4002が選択から外されたウインドウに添付された全てのノートは非活性化されたと決定したとき、又は、もし、ブロック4000が、選択から外されたウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC5は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3510が、ウインドウが閉じられていると決定して、図41に示されるサブルーチンC6が入れられる場合には、ブロック4100は、閉じられたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、閉じられたウインドウに添付されたノートがある場合には、ブロック4102は、まだ表示されている閉じられたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、ブロック4102が、まだ表示されている閉じられたウインドウに添付されたノートがあると決定した場合には、ブロック4104がノートの一つを表示から取り除く。それから、ブロック4102はまだ表示された閉じられたウインドウに添付されたノートが他にまだあるかどうかを決定する。もしそうであれば、ブロック4104がノートの他のものを表示から取り除く。ブロック4102が全てのノートは表示から取り除かれたと決定したとき、又は、もし、ブロック4100が、閉じられたウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC6は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3512が、コンピュータのユーザによってウインドウの内容が保存されていると決定した結果、図42に示されるサブルーチンC7が入れられる場合には、ブロック4200は、このウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、ブロック4200がこのウインドウに添付されたノートがあると決定した場合には、ブロック4202は、これらノートのいずれかが書き表されていない、すなわちメモリに保存されている、情報を含んでいるかどうかを決定する。もし、ブロック4202が、まだ書き込まれていない情報を含んでいる添付されたノートがあると決定した場合には、ブロック4204がこれら添付されたノートの一つのためにノート情報を書き込む。その後、ブロック4202は書き込まれていない情報を含んでいるノートが他にまだあるかどうかを決定する。もしそうであれば、ブロック4204がノートの他のものの情報を書き込む。ブロック4202が全ての添付されたノートに対する情報が書き込まれたと決定したとき、又は、もし、ブロック4200が、その内容がコンピュータのユーザによって保存されているウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC7は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3514が、コンピュータのユーザによってウインドウのサイズが再設定されていると決定した結果、図43に示されるサブルーチンC8が入れられる場合には、ブロック4300は、このサイズが再設定されたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もし、このサイズが再設定されたウインドウに添付されたノートがある場合には、ブロック4302は、ブロック4304によってまだ処理されていないノートがあるかどうかを決定する。もし、ブロック4304によってまだ処理されていない、サイズが再設定されたウインドウに添付されたノートがある場合には、ブロック4304が、まだ処理されるべきノートの一つを処理する。このブロック4304は、図44に更に詳細が示されている。ブロック4304によってノートが処理された後、ブロック4302は、ブロック4304によって処理されていないノートがまだあるかどうかを決定する。もしあれば、ブロック4304がこれらノートの他のものを処理する。ブロック4302が全てのノートが処理されたことを決定したとき、又は、もし、ブロック4300が、サイズが再設定されたウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC8は図19に示されたブロック1904に戻る。
ノートは、図44に示された手順に従いブロック4304によって処理される。ブロック4400は、現在処理されているノートが隠されるべきかどうかを決定する。もし、そのノートが隠されるべきでない場合には、ブロック4402は、今現在処理されているノートの、例えば図1に示されたノート100のグラブ領域102のようなグラブ領域のいずれかの部分が、サイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にあるかどうかを決定する。もし、今現在処理されているノートのグラブ領域のいずれかの部分がサイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にある場合には、ブロック4404は今現在処理されている全ノートを表示する。
一方、もし、今現在処理されているノートのグラブ領域のどの部分もサイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にない場合には、ブロック4406が、今現在処理されているノートのいずれかの部分がサイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にあるかどうかを決定する。もし、今現在処理されているノートのいずれかの部分がサイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にある場合には、ブロック4408は、この可視区域内にある、今現在処理されているノートの当該部分のみを表示する。もし、ブロック4400が今現在処理されているノートは隠されるべきであると決定した場合、又は、ブロック4404は今現在処理されている全ノートを表示した後、又は、もし、ブロック4406が、今現在処理されているノートのどの部分もサイズの再設定をされたウインドウの可視区域内にないと決定した場合、又は、ブロック4408は、この可視区域内にある、今現在処理されているノートの当該部分のみを表示した後は、図44に示された手順は図43に示すブロック4302に戻る。
もし、ブロック3516が、ウインドウ内の対象が移動させられていると決定した結果、図45に示されるサブルーチンC9が入れられる場合には、ブロック4500は、その中で対象が移動させられているウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もしそうであれば、ブロック4502は、まだ処理されていないノートがあるかどうかを決定する。もし、ブロック4502が処理されていないノートがあると決定した場合には、ブロック4504は、これらのノートの第1のものが移動させられている対象に添付されているかどうかを決定する。もし、ブロック4504がこれらのノートの第1のものが移動させられている対象に添付されていると決定した場合には、ブロック4506は、このノートをそれが添付される対象に沿って移動させ、その結果、このノートは移動させられている対象への添付を維持する。その後、ブロック4508はこのノートを適切に表示する。ブロック4508は、図44に関連して前に説明した手順を実行する。
もし、ブロック4504がこの第1のノートが移動させられている対象に添付されていないと決定した場合、又は、ブロック4508が移動させられている対象に添付されているこの第1のノートを表示した後は、ブロック4502は、ブロック4504,4506及び4508によって処理されていない他のノートがあるかどうかを決定する。もしそうであれば、次のノートがこれらのブロックによって処理される。ブロック4502が、その中で対象が移動させられているこのウインドウに添付された全てのノートが処理されたと決定した場合、又は、もし、ブロック4500が、その中で対象が移動させられているウインドウに添付されたノートがないと決定した場合には、サブルーチンC9は図19に示されたブロック1904に戻る。
もし、ブロック3518が、ウインドウがスクロール(scroll)されていると決定した結果、図46に示されるサブルーチンC10が入れられる場合には、ブロック4600は、このスクロールされたウインドウに添付されたノートがあるかどうかを決定する。もしあれば、ブロック4602は、これらノートのいずれかがまだ処理されていないかどうかを決定する。もし、まだ処理されていないノートがあれば、ブロック4604は、まだ処理されていないこれらのノートの第1のものが移動しているノートであるかどうかを決定する。ノートは、例えば、その非移動オプションが選択されていれば非移動ノートである。
もし、ブロック4604が、まだ処理されていないこれらのノートの第1のものが移動しているノートであると決定した場合には、ブロック4606は、このノートがウインドウの移動ノート区域に添付されているかどうかを決定する。例えば、もし、ノートがウインドウの固定されたノート区域に添付されている場合には、ウインドウのスクロール可能な内容がスクロールされているときノートは移動させられない。
もし、ブロック4606がノートはウインドウの移動ノート区域に添付されていると決定した場合には、ブロック4608は、ノートが添付されている添付場所がスクロールされたウインドウの内容をスクロールするとき、ノートのコーディネートを調整されるようにする。その後、ブロック4610は、新しいコーディネートでノートが表示されるようにする。ブロック4610は、図44に示された手順に従って実行される。
もし、ブロック4604がブロック4604−4610によって今現在処理されているノートが移動ノートでないと決定した場合、又は、もし、ブロック4606がこのノートはスクロールされたウインドウの移動ノート区域に添付されていないと決定した場合、又は、このノートがブロック4610によって表示された後は、ブロック4602は、スクロールされたウインドウに添付された全てのノートがブロック4604−4610によって処理されたかどうかを決定する。もし、ノートの全てが処理されているのではない場合には、ブロック4604−4610はなお処理されるべきノートの他のものを処理する。ブロック4602がスクロールされたウインドウに添付された全てのノートが処理されたと決定したとき、又は、もし、ブロック4600がこのスクロールされたウインドウに添付されたノートはないと決定した場合には、サブルーチンC10は図19に示されたブロック1904に戻る。
図26及び図30の層抜き出しブロック2600/3018は、図47により詳しく示されている。層抜き出しブロック2600/3018は、図14−18によって説明された機能を遂行する。従って、全ての層が処理されたかどうかを決定する。もし、全ての層が処理されているわけではない場合には、ブロック4702は未処理の層の第1のものにおける全てのアイテムが処理されているかどうかを決定する。もし、この第1の未処理の層のアイテムがまだ全て処理されているのではない場合には、ブロック4704は、選択されたアイテムを見えるようにするために第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルー(cut through)する必要があるかどうかを決定する。
もし、選択されたアイテムを見えるようにするために第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルーする必要がない場合には、ブロック4706は、第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムを通常どうりに、すなわち、第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルーすることなく、表示する。一方、もし、選択されたアイテムを見えるようにするために第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルーする必要がある場合には、ブロック4708は、選択されたアイテムを見えるようにするために、第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルーすることによって、第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムを表示する。もし、カットアウト境界が与えられる場合には、ブロック4708は、また、選択されたアイテムの回りのカットアウト境界を追加的に与えるために第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムをカットスルーする。
ブロック4706が第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムを通常どうりに表示した後、又は、ブロック4708がそれをカットスルーすることによって第1の未処理の層の第1の未処理のアイテムを表示した後は、ブロック4702は、第1の未処理の層のアイテムの全てがブロック4704,4706,及び4708によって処理されたかどうかを決定する。もし、そうでなければ、第1の未処理の層のアイテムの他のものがブロック4704,4706,及び4708によって処理される。ブロック4702が、第1の未処理の層のアイテムの全てがブロック4704,4706,及び4708によって処理されたと決定したときには、ブロック4700は全ての層が処理されたかどうかを決定する。もし、そうでなければ、ブロック4702,4704,4706,及び4708は、他の未処理の層のアイテムなどを処理する。ブロック4700が全ての層が処理されたと決定した場合には、層抜き出しサブルーチンは、図26のブロック2602又は図19のブロック1904へふさわしいように戻る。
従って、もし、例えば、図15のディスプレイ1512の第2のノート1506が選択されたアイテムであり、その結果、層抜き出しブロック2600/3018が入れられる場合には、ブロック4700は、ウインドウ1504及びデスクトップ1510によって表された層が処理されたかどうかを決定する。もしそうでなければ、ブロック4702は、例えばウインドウ1504によって表された層のような第1の未処理の層の全てのアイテムが処理されたかどうかを決定する。もしそうでなければ、ブロック4704は、例えば第1の未処理の層の第1のノート1502のような、第1の未処理のアイテムをカットスルーする必要があるかどうかを決定する。選択された第2のノート1506を見えるようにするために第1のノート1502をカットスルーすることが必要であるので、ブロック4708は、選択された第2のノート1506を見えるようにするために、未処理の第1のノート1502をカットスルーすることによって未処理の第1のノート1502を表示する。また、もし、選択された第2のノート1506の回りのカットアウト境界が与えられる場合には、ブロック4708は、また、このカットアウト境界を与えるために第1のノート1502をカットスルーする。
それから、ブロック4702は、第1の未処理の層内の全てのアイテムが処理されているかどうかを決定する。ウインドウ1504が処理されていないので、ブロック4704は、ウインドウ1504をカットスルーする必要があるかどうかを決定する。選択された第2のノート1506を見えるようにするためにウインドウ1504をカットスルーすることが必要であるので、ブロック4708は、選択された第2のノート1506を見えるようにするためにウインドウ1504をカットスルーすることによってウインドウ1504を表示する。また、もし、選択された第2のノート1506の回りのカットアウト境界が与えられる場合には、ブロック4708は、また、このカットアウト境界を与えるためにウインドウ1504をカットスルーする。
ブロック4702がウインドウ1504によって表された層内の全てのアイテムが処理されたと決定したときは、ブロック4700は、全ての層が処理されたかどうかを決定する。デスクトップ1510によって表された層がまだ処理されていないので、ブロック4702は、デスクトップ1510によって表される層内のアイテムの全てが処理されたかどうかを決定する。もしそうでなければ、ブロック4704は、デスクトップ1510によって表される層の未処理のアイテムの第1のもの、例えば選択された第2のノート1506、をカットスルーする必要があるかどうかを決定する。選択された第2のノート1506は選択されたアイテムであるので、それをカットスルーする必要はない。従って、ブロック4706は、この選択された第2のノート1506を通常どうりに表示する。選択された第2のノート1506を見えるようにするために、第3のノート1508及びデスクトップ1510をカットスルーする必要はないので、これらのアイテムはよく似た方法で処理される。ブロック4700が図15に表示された層の全てが処理されたと決定したときには、層抜き出しサブルーチンは、図26のブロック2602又は図19のブロック1904へ適切なように戻る。
図16に示されるように、もし、移動させられたアイテムが選択アイテムであれば、層抜き出しブロック2600/3018は、選択され移動させられたアイテムをそれが添付位置に達したときに見えるようにするために、選択され移動させられたアイテムの上にあり、そうでなければこの選択され移動させられたアイテムを見えなくしたであろう層をカットスルーする。図17におけるディスプレイ1718によって示されるように、選択されたアイテムと同様の層内において、(例えば第1のノート1704のような)他のアイテムの下に層を成す(例えば第2のノート1706のような)アイテムの選択が、選択されたアイテムに、その層におけるアイテムの最上への第1の上昇をさせ、そして、それから、層抜き出しブロック2600/3018は、選択されたアイテムを見えるようにするために、選択されたアイテムの上にあり、さもなければこの選択されたアイテムを不明瞭にするであろう層をカットスルーする。図18に示されるように、もし、アイテムが、それが選択された第1の位置から第2の位置へ移動させられている場合には、層抜き出しブロック2600/3018は、そのアイテムが第2の位置へ添付されるまで、第1の位置で層をカットスルーし続け;その第2の位置で、層抜き出しブロック2600/3018は、移動させられたアイテムをその第2の位置で見えるようにするために、移動させられたアイテムの上にあり、さもなければその移動させられたアイテムを不明瞭にするであろう層をカットスルーする。
図48は、ノートプログラム318によって維持され得るインデックスの一例を与えている。このインデックスは、ブロック2704によって付け加えられた情報を含み、そして、例えばノートを配置する際に役に立つ。図48に示されるように、インデックス4800は、インデックス・ウインドウ4802内に表示することができ、そして、ノートプログラム318によって作成されたノートの全て若しくは幾つかの表を含んでいる。例を用いて図48に示されるように、各表は、(i)ノートと明示された縦の列にあるノート内容の全て若しくは一部、(ii)添付と明示された縦の列にある、ノートが添付された例えばデスクトップ若しくは文書のような領域、そして、(iii)もし当てはまるなら、ノートが添付された文書のページ番号、を含んでいるかも知れない。
インデックス・ウインドウ4802は、コンピュータのユーザがインデックス4800に含まれたノート表を介してスクロールできるように、スクロール制御部4804を含んでいるかも知れない。インデックス4802に対するインデックス・ウインドウ4802の大きさは、インデックス・ウインドウ4802内に同時に幾つのノート表が視認できるかを決定付ける。しかしながら、インデックス・ウインドウ4802の大きさは、もし所望であれば、コンピュータのユーザによって調節可能であるかも知れない。もし、ノート表にノートの内容の一部のみが含まれている場合には、ノートの内容はインデックス4800のインデックス・ウインドウ4802に示されているよりも広範囲にわたることを示すために、一連のピリオドが用いられてもよい。
また、ナビゲーション(navigation)制御がインデックス・ウインドウ4802に組み込まれることも可能である。その代わりに、ナビゲーション制御は、インデックス・ウインドウ4802から分離されることができ、あるいは付け加えることができる。例えば、ナビゲーション制御はウインドウあるいは他のアイテムに組み込まれることができる。例えば、コンピュータのユーザがインデックス・ウインドウ4802に示された表からノートを選択した後に特定のノートへ行くために、ゴーツー(Go To)ボタン4806を用いることができる。図48に示されるように、選択されたノートはインデックス・ウインドウ4802内において陰影を付けることによって示すことができる。ネクスト(Next)ボタン4808は次のノートへ移行するのに用いられ得る。ネクスト・ボタン4808によってアクセスされる次のノートは、次のノート上に層をなし、そして、さもなければ次のノートの一部を不明瞭にしたであろうアイテムが、次のノートの不明瞭にされる部分を見えるようにするために、カットアウトされるように、選択されたノートであるかも知れない。
図48に示されるようにインデックス4800は、備えられ得るインデックスの一例にすぎない。図2に示されたノート情報とは異なった、若しくは付け加えられたノート情報が、与えられ得る。また、インデックス・ウインドウ4802の構造は、図48に示されたものから変化することができる。インデックス4800はウインドウ内に表示される必要はない。例として、インデックス4800は、その代わりに、メニュー(menu)としてコンピュータのユーザに提示されるようにできよう。
多くの選択および変更が上記で説明された。多くの他の選択および変更が当業者の心に浮かぶであろう。例えば、ノート及びウインドウを従来一般的なモニタ上の2次元領域内に表示する代わりに、ノート及びウインドウが、ホログラフィー的に(holographically)、ないしは他の方法で、3次元領域に表示されてもよい。また、”ウインドウ”なる用語は、ここでは従来一般的な意味において用いられてきたけれども、本発明は、たくさんの形状、大きさ、色などを有するウインドウについても有用である。さらに、ノート100は、覚書領域106から分離したグラフ領域102を有しているように示されているけれども、グラフ領域102と覚書領域106とは同一の広がりを有していてもよい。その上、更に、ユーザのオプションにおいて、層を成した複数のウィンドウの1つに添付されているノートの選択により、添付ウィンドウを層を成したウィンドウの最上方の層に上げるか、あるいは、選択されたノートの上方にあり、選択されたノートをさもなければ不明瞭にするであろう層を、該選択されたノートを見せるためにカットスルー(cut through)することができるように、上記ノートプログラム318がアレンジされ得る。その代わりとして、ノートを活性化するのとは対照的に、ノートを選択する際に、(マウスのボタンがクリックされることのような)異なる動作を用いることができる。その結果、ノートを活性化させることによって、その活性化されたノートが添付されるウィンドウを、層を成した複数のウィンドウの最上方の層に上げることができる一方、ノートを選択することによって、選択されたノートの上方にあり、該選択されたアイテムをさもなければ不明瞭にするであろう層を、該選択されたノートを見せるためにカットスルーすることができる。加えて、選択されたノートは、それ自体の層を占めないように、ここに記述された。その結果、もし、ノートが選択されれば、選択されたノートの上方にあり、該選択されたノートをさもなければ不明瞭にするであろう層のみがカットスルーされ、そして、選択されたノートは、それとともに層を成すいかなるノートもの最上方に上がる。しかしながら、その代わりに、上記選択されたノートは、それ自体の層を占めても良い。その結果、もしノートが選択されれば、層およびそれらのノートを共にカットスルーすることができる。それらの層およびノートは、もしそれらが選択されたノートの上方にあれば、その選択されたノートと一緒に層を成し、選択されたノートをさもなければ不明瞭にするであろう。そのため、本発明の目的に関して、ノートは、それ自体の層を占めるかも知れないし、占めないかも知れない。更に、添付層のオプションは、ノート自体のオプションから選択されるようにここに記述されている。その代わりとして、上記添付層のオプションは、例えば、ディスペンサから分与されるすべてのノートが、指定された層に添付され得るように、ディスペンサのオプションによるような他の方法で与えられるであろう。更に、複数のアイテムがここに言及される場合、この言及は、少なくとも2つのアイテムについてものである。加えて、たった1つのアイテムの選択が、その選択されたアイテムの上方にあり、該選択されたアイテムの一部をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムをカットアウトするように示されたが、1つ又はそれ以上の選択されたアイテムの上方にあり、1つ又はそれ以上の選択されたアイテムの一部をさもなければ不明瞭にするであろうアイテムの各々がカットアウトされるように、複数のアイテムを選択することが可能である。かかる代わりとなるもの、及び改良されたもののすべてが、本発明によって網羅されている。

Claims (4)

  1. データ処理システム内で遂行される層内のアイテムを表示する方法であって、
    第1のプログラムコードを実行して、その一つがノートであるアイテムの各々を他のアイテムの各々に関して異なる層として、且つ、下方の層内のアイテムの少なくとも一部が上方の層内のアイテムによって不明瞭にされるように、複数のアイテムを表示し、
    第2のプログラムコードを実行して、前記ノートの上方の層内に表示されカットアウトしなければ前記ノートの一部を不明瞭にするアイテムを、前記ノートの一部を見せるためにカットアウトし、且つ、前記ノートの下方の層のアイテムのカットアウトしなければ不明瞭にされる部分が明らかに見えるように、ノートを選択する:
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求の範囲第1項の方法において、更に、(i)前記ノートを第1の位置へ移動させて、前記ノートが第1の位置にあるときに、前記ノートの上方の層内に表示されカットアウトしなければ前記ノートの一部を不明瞭にするアイテムを、前記ノートの前記不明瞭にされる部分を見せるためにカットアウトし、且つ、前記ノートの下方の層のアイテムのカットアウトしなければ不明瞭にされる部分が明らかに見えるようにし、(ii)前記ノートの第2の位置への移動が完了するまで、前記第1の位置において前記ノートの上方の層内に表示されたカットアウト・アイテムをカットアウトし続け、且つ、前記第1の位置において前記ノートの下方の層のアイテムの少なくとも一部を明らかに見えるようにし続けるように、前記ノートを前記第2の位置へ移動させる、ことを特徴とする方法。
  3. 請求の範囲第1項の方法において、更に、(i)前記ノートを第1の位置へ移動させて、前記ノートが第1の位置にあるときに、前記ノートの上方の層内に表示されカットアウトしなければ前記ノートの一部を不明瞭にするアイテムを、前記ノートの前記不明瞭にされる部分を見せるためにカットアウトし、且つ、前記ノートの下方の層のアイテムのカットアウトしなければ不明瞭にされる部分が明らかに見えるようにし、(ii)前記ノートを第2の位置へ移動させて、前記ノートが第2の位置にあるときに、前記ノートの上方の層内に表示されカットアウトしなければ前記ノートの一部を不明瞭にするアイテムを、前記ノートの前記不明瞭にされる部分を見せるためにカットアウトし、且つ、前記ノートの下方の層のアイテムのカットアウトしなければ不明瞭にされる部分が明らかに見えるようにする、こと特徴とする方法。
  4. 請求の範囲第1項の方法において、前記第2のプログラムコードの実行が、前記ノートの上方の層内に表示されカットアウトしなければ前記ノートの一部を不明瞭にするアイテムを、当該ノートの前記不明瞭にされる部分を見せるためにカットアウト境界でカットアウトし、且つ、前記ノートの下方の層のアイテムのカットアウトしなければ不明瞭にされる部分がカットアウト境界から明らかに見えるように、前記ノートの回りにカットアウト境界を表示することを含んでいる、ことを特徴とする方法
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