JP4031231B2 - 符号化パラメータの解析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化パラメータ解析装置に係り、特に、ベースバンド映像信号から映像の符号化時に使用された符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル符号化技術の普及に伴い、映像信号の伝送を行う場合においては、ベースバンド信号からMPEG2に代表されるような高能率圧縮符号化方式による圧縮信号(以下、ビットストリームという)を生成し、そのビットストリームを伝送する方法が用いられている。
【0003】
前記ビットストリームを放送局で受信する場合等においては、放送局側は受信した映像信号を復号化器によりベースバンド映像信号に復元するため、受信した映像信号が符号化された信号であったのか、復号化された信号であったのかを判断することができない場合がある。また、符号化された信号である場合にどのような符号化パラメータで符号化された映像信号なのかを判断できない場合もある。
【0004】
複雑な経路により伝送された場合は、複数の符号化器・復号化器を経由して伝送されることがある。そのため、前段の符号化器で用いられた符号化パラメータと異なるパラメータを用いて符号化を行うと画質劣化が生じる。
【0005】
このような場合、前段と同じ符号化パラメータを用いることが画質劣化を抑制するのに有効であることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ベースバンド信号のみから符号化パラメータを抽出する装置は、まだ実用化されておらず、ビットストリームを用いて符号化パラメータを抽出する抽出装置や、符号化前信号(原信号)と復号信号を用いて画質に関係する物理量を測定することにより画像の属性を推定する推定装置が知られている。例えば、松下インターテクノ(株)製のストリーム解析装置「AD953―II」やソニーテクトロニクス(株)製の画質評価装置「PQA200」等である。
【0007】
上述の装置構成を図を用いて説明する。
【0008】
図1は、従来の符号化パラメータ抽出装置の一構成例の図である。
【0009】
図1(a)の符号化パラメータ抽出装置は、符号化器10と、復号化器11と、符号化パラメータ抽出部12とを備えるように構成されている。
【0010】
また、図1(b)の符号化パラメータ抽出装置は、符号化器10と、復号化器11と、比較・演算部13とを備えるように構成されている。
【0011】
図1(a)、(b)に示したように、従来は符号化パラメータを抽出するためには、ビットストリーム、又は、符号化器10に入力する前の画像信号及び復号化器11により復号された復号画像が必要となる。また、上述の信号を符号化パラメータ抽出部12、又は、比較・演算部13に伝送するための回線が別途必要とする等、設備面でも問題があった。
【0012】
そこで、上述の問題点を改善した測定方法として、本出願人から特願2000−170238号、及び特願2001−303062号が出願されている。
【0013】
特願2000−170238号は、復号化された信号をMPEG2映像符号化に基づいて、固定量子化符号化器により再符号化を行い、その符号化時の発生情報量を測定して1画素あたりの情報量を換算する。換算により求められた発生情報量と、復号化前のビットストリームの情報から検出したピクチャタイプとの関係を、多数のサンプル画像に対してトレーニング法により求めておき、上記の関係から算出した関係式に基づいて、入力された画像のピクチャタイプを推定する。
【0014】
しかしながら、ピクチャタイプを推定するためには、受信信号をMPEG2の映像符号化手順により再符号化しなければならず、測定装置としては処理が比較的煩雑になり易く、また、トレーニング法を用いるため、別途データベースが必要となる。
【0015】
また、特願2001−303062号によるピクチャタイプ推定方法は、MPEG2における前方向予測符号化方式の特徴を利用し、Pピクチャの推定を先に行い、その結果に基づいてIピクチャ、Bピクチャを間接的に推定する方法である。なお、上述した方法は符号化パラメータとして、ピクチャタイプのみの推定を行うものである。
【0016】
上述した2つの測定方法は復号信号から符号化パラメータ、又はピクチャタイプを推定することができるが、受信した映像信号が伝送の過程において、圧縮して伝送されてきたのか、又は非圧縮で伝送されてきたのかを判断することができない。
【0017】
本発明は、上述の点に鑑みなされたものであり、復号信号から符号化パラメータを解析することができ、且つ、受信した映像信号がビットストリーム(圧縮信号)であるか否かを判断することができる解析装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0019】
請求項1に記載された発明は、直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、復号した映像信号に対して、直交変換符号化をフィールド内符号化モードで符号化するフィールド符号化部と、前記映像信号に対して、直交変換符号化をフレーム内符号化モードで符号化するフレーム符号化部と、前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部により得られる符号化された映像信号のフレームに対して垂直方向の隣接画素間の相関を計算し、計算した相関値を比較する相関値比較部と、前記相関値比較部により比較した結果に基づいて、前記フィールド符号化部又は前記フレーム符号化部で符号化された映像信号を切り替えて出力する切替部と、前記切替部から得られる符号化された映像信号の直交変換係数値の発生頻度を係数する発生頻度計数部と、前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部により得られる符号化された映像信号のフレームを夫々1フレーム遅延させるフレーム遅延部と、前記フレーム遅延部により遅延させた前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部で符号化された夫々のフレームの各マクロブロックに対して、前記発生頻度計数部から得られる発生頻度を用いて、前記各マクロブロックにおける前記直交変換係数値の組み合わせが生じる確率を評価値として演算する評価値演算部と、前記評価値演算部により得られる2つの評価値の大きさを比較して、符号化時の符号化モードがフィールド内符号化モードであるか、又はフレーム内符号化モードであるかを判断して出力する評価値比較部とを有することを特徴とする。
【0020】
請求項1記載の発明によれば、復号信号のみから符号化パラメータである符号化モードを推定することができる。また、直交変換符号化による係数値から符号化パラメータを容易に推定することができる。また、再符号化時には、取得した符号化パラメータを用いることにより、符号化時の画質の劣化を防ぐことができる。
【0021】
請求項2に記載された発明は、直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、復号した映像信号を、直交変換を用いて直交変換符号化する符号化部と、前記符号化部により得られる映像信号の直交変換係数値の発生頻度を計数する発生頻度計数部と、前記発生頻度計数部により取得された1フレーム毎の直交変換係数値の発生頻度に対して強調処理を行い、強調処理された発生頻度の総和を評価値として演算する評価値演算部と、前記強調処理される前の発生頻度に基づいて設定された閾値を演算する閾値演算部と、前記評価値演算部により得られる発生頻度の総和と前記閾値演算部により得られる閾値とを比較し、前記発生頻度の総和が前記閾値を超えたフレームをイントラ符号化されたフレームと判定し、その結果を出力するための比較部とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、入力映像信号の符号化時の符号化パラメータであるピクチャタイプを把握することができる。また、入力される映像信号が圧縮された信号であるか、非圧縮の信号であるかを判別することができる。また、再符号化時には、取得した符号化パラメータを用いることにより、符号化時の画質の劣化を防ぐことができる。
【0023】
請求項3に記載された発明は、直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、復号した映像信号を、直交変換を用いて直交変換符号化する符号化部と、前記符号化部により得られる映像信号の直交変換係数値の発生頻度を計数する発生頻度計数部と、前記発生頻度計数部により取得された1フレーム毎の直交変換係数値の発生頻度に対して強調処理を行い、強調処理された発生頻度の総和を評価値として演算する評価値演算部と、前記強調処理される前の発生頻度に基づいて設定された閾値を演算する閾値演算部と、前記評価値演算部により得られる発生頻度の総和と前記閾値演算部により得られる閾値とを比較し、全フレームについて前記強調処理された発生頻度の総和が前記閾値を超えなかった場合は、前記映像信号は直交変換符号化処理が行われていないと判定し、その結果を出力するための比較部とを有することを特徴とする。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、イントラ符号化されたフレームが入力映像信号に存在するか否かを判断することにより、映像信号の直交変換符号化処理の有無を容易に判定することができる。これにより、入力される映像信号が圧縮された信号であるか、非圧縮の信号であるかを判別することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明は、入力映像信号の離散コサイン変換(以下、DCTという)等の直交変換を用いた符号化アルゴリズムを想定し、1フレーム毎に直交変換符号化を行い、その直交変換時のマクロブロック毎の係数値の頻度値(頻度分布)から符号化パラメータを解析する。また、直交変換符号化時の処理モードであるフレーム内符号化モード及びフィールド内符号化モードのうち、どの符号化モードを使用した符号化であるのかを解析し、また、画像のピクチャタイプを推定することができる符号化パラメータ解析装置を提供することを主眼とする。
【0036】
ここで、デジタル符号化技術における画像の特徴を示すピクチャタイプとは、イントラ符号化画像であるIピクチャ(Intra−coded Picture)、前方向予測符号化画像であるPピクチャ(Predictive−coded Picture)、両方向予測符号化画像であるBピクチャ(Bidirectionally−Predictive−coded Picture)に区別される。
【0037】
Iピクチャは、画面の全ての画素が直交変換等で符号化され、画面内で符号化が完結するため、シーンの切り替わり点や予測効率が悪い画像については符号化効率がよい。また、Iピクチャは直交変換により符号化された後、量子化処理を行うことにより高い圧縮率と劣化の少ない画像を実現することができる。また、Iピクチャは、Pピクチャ又はBピクチャの参照画面として用いられている。
【0038】
Pピクチャは、連続する入力映像信号内の時間的に過去に位置するIピクチャ、又はPピクチャから予測符号化を行う。動画像においては一般にIピクチャと比べて高い符号化効率を得ることができる。
【0039】
Bピクチャは、時間的に前後に位置するIピクチャ又はPピクチャを用いて前方向、後方向又は両方向から動き補償予測を行い符号化される。
【0040】
つまり、IピクチャはPピクチャ、Bピクチャと異なりフレーム内で符号化が完結し、動き補償予測を行わないため、参照する画面を必要としないという特徴を持っている。
【0041】
また、直交変換を用いたIピクチャは、MPEG1,2,4、JPEG、ITU−T Rec.H261、HD−D5VTR、DVCAM等の多くの映像フォーマットで用いられている。
【0042】
上述した直交変換符号化は、入力信号をm×n画素(m、n:自然数)のブロックに分割し、そのブロック毎に直交変換を施し、量子化を行う符号化である。また、デジタル符号化処理された映像を再符号化する際には、符号化時のピクチャタイプ及び直交変換係数値を知ることが重要であり、それにより画質の劣化の少ない高精度な再符号化が可能となる。
【0043】
なお、直交変換符号化では、フィールド内符号化モード、フレーム内符号化モードという2つの直交変換符号化モードを持つ。
【0044】
図2に、従来の直交変換符号化の一例の図を示す。MPEG2等ではインターレース信号を効率よく符号化するために入力信号に応じて、上述の2つの符号化モードを適応的に切り替えている。
【0045】
例えば、MPEG2では、図2に示すように16×16の画素ブロックを8×8の4個のブロックに分けてDCTを行う。図2(a)に示すフレーム内符号化モードは、隣接するラインから構成されたブロックに対して符号化処理を行うモードであり、図2(b)に示すフィールド内符号化モードは、奇数行のライン、もしくは偶数行のラインを纏めることにより構成されたブロックを処理する符号化モードである。
【0046】
上述した2つの符号化モードは、適応的に切り替えることができるため、前段での符号化時にどちらの符号化モードを使用したものかを把握することはできない。したがって、再符号化を行う際には画質が低下してしまう。
【0047】
更に、直交変換符号化は直交変換による各係数値に対し、量子化値Qによる除算を施すことによって情報量の削減を行うことができる。そのため、符号化による圧縮後の係数値はQ間隔の離散的な値となる。
【0048】
MPEG2を例にあげると、上述した2つの符号化モードのうち、どちらを選択するかの判定方法は標準化の範囲外であり、符号化器の製作者によって異なる符号化モードの与え方が許されている。したがって、受信側で受信される信号からは、その方法を知ることができない。
【0049】
また、判定方法が分かったとしても、例えば、低ビットレートにおける高圧縮処理が行われた場合、復号画が原画の性質を著しく損なっている場合が多いため、符号化時と同じ判定方法を用いても判定結果が異なることがある。
【0050】
そこで、符号化モードを適当(例えば、フィールド内符号化モード、フレーム内符号化モードを等分の割合)に与え、フレーム内の全直交変換係数値の発生頻度を求める。
【0051】
符号化モードが一致した場合、量子化によって係数値は離散値となり、高い発生頻度を示す。即ち、符号化モードを判定する対象となる画素ブロックをフィールド内符号化モード、フレーム内符号化モードで夫々直交変換を行い、各係数値のフレーム内での発生頻度の分布を比較する。比較した結果、発生頻度が大きい符号化モードを、その画像を構成する符号化モードとする。
【0052】
ここで、上述の内容をフローチャートを用いて説明する。
【0053】
図3は、符号化モードを判定するための処理の流れを示す一例のフローチャートである。
【0054】
図3において、まず、符号化モード(フレーム内符号化モード又はフィールド内符号化モード)を初期値として(S1)、1フレームに対して直交変換を行い、全体における各周波数の係数値の発生確率を求める(S2)。次に、1フレームのマクロブロック毎に両方の符号化モードで直交変換を行い、各係数の発生確率によりマクロブロックの発生確率を計算(S3)する。
【0055】
S3において、フレーム内符号化モードにより符号化を行った方が、フィールド内符号化モードで符号化を行ったよりも発生確率が高い場合(S4)は、そのフレームがフレーム内符号化モードで符号化されていたものであると判断し、各係数値の発生確率の再計算を行う(S5)。また、S4においてフィールド内符号化モードの方が発生確率が高い場合は、フィールド内符号化モードで符号化されたものであると判断し、各係数値の発生確率の再計算を行う(S6)。
【0056】
次に、S3からS6までの処理を1フレーム内の全てのマクロブロックについて行い(S7)、全てのマクロブロックで発生確率の比較を行った後、発生確率が所定の値に収束したかを判断(S8)する。その結果、収束しなかった場合は、前記推定した結果を用いて、次の符号化モードの初期値として符号化モードの値を変えてS2からS7までを行う。また、S8にて発生確率が収束した場合は、処理を終了する。
【0057】
また、入力信号を直交変換することにより得られた係数値の頻度分布を用いると、Iピクチャを検出することができる。Pピクチャ及びBピクチャで符号化されたフレームの復号信号に再符号化を行った場合、その直交変換係数の頻度分布は、比較的なだらかな分布となり、Iピクチャで符号化されたフレームの復号信号のように特定の係数値で発生頻度が高くなるようなことはない。そこで、前記頻度分布に対して強調処理を行い、頻度の総和を閾値を用いることによりIピクチャと、Pピクチャ及びBピクチャとを区別することができる。
【0058】
また、映像信号が直交変換符号化によって符号化された映像信号である場合、映像信号内にIピクチャを1枚は持つことから、Iピクチャの検出が行えたかどうかで入力された映像信号が、圧縮処理が行われていたものが復号化された信号であることを推定することができる。
【0059】
次に、本発明の実施例を図を用いて説明する。なお、ここでは、MPEG2の符号化パラメータの解析方法について説明を行うが、対象となる映像の圧縮形式は、発明の範囲においてこの限りではない。
【0060】
図4は、本発明における符号化パラメータ解析装置の一実施例を示す図である。
【0061】
図4の符号化パラメータ解析装置は、フレーム蓄積部41と、DCT符号化部42と、DCT係数頻度係数部43と、Iピクチャ検出部44と、DCT符号化モード解析部45とを備えるように構成されている。
【0062】
符号化パラメータ解析装置への入力である画像信号は、MPEG2の場合、DCT符号化と量子化を用いた画像圧縮処理を行い処理された符号化信号を、更に復号した復号画像信号とする。
【0063】
図4において、フレーム蓄積部41は、入力した画像信号を1フレーム分蓄積する。蓄積された1フレームは、DCT符号化部42でDCTを行い、DCT係数頻度係数部43でDCT係数値の発生頻度を計数して頻度分布(頻度値)を作成し、DCT符号化モード解析部45で前記頻度分布によりDCT符号化モードを解析して出力する。また、DCT係数頻度係数部43から入力されたフレームの信号がIピクチャで符号化されたフレームか否かを判定し、その結果を出力する。
【0064】
DCTの符号化モードには、フレーム内DCT符号化モードとフィールド内DCT符号化モードがある。符号化を行う場合は、夫々が図2のように各ブロックに分解され、分解された各ブロックに対してDCTを行い、その後、量子化を行う。
【0065】
ここで、入力信号に対して、一般的に広く知られた符号化モード判定方法について説明する。
【0066】
その方法は、DCT係数の垂直方向高域成分と相関の高い垂直方向隣接画素間差分値のブロック内二乗和を基にDCT符号化モードを決定する方法である。その関係式を数式1に示す。
【0067】
【数1】
X[v][u]:マクロブロック輝度信号の第(u,v)要素
即ち各マクロブロックについて、(2)式に示したフレーム内で垂直方向に隣接した画素間差分値の二乗和Var1と、(3)式に示すフィールド内で垂直方向に隣接した画素間差分値の二乗和Var2を求める。次に、Var1とVar2を比較して、(1)式を満たしていればフィールドDCTモードと判定する。
【0068】
ITEの標準動画像で「シャチのジャンプ」をIピクチャで符号化した画像を復号した復号画像信号に対して、上述の方法を適用し、DCT符号化モードを再判定すると正しい判定結果になったのは61.1%であった。
【0069】
ここで、図5に、直交変換符号の係数分布の一例の図を示す。
【0070】
図5は、1フレーム分の各ブロックにおけるDCT係数の頻度分布を作成したものである。また、図5の例では、DCT係数の0,1成分のグラフであり、横軸がDCT係数値(X[v][u],v=1,u=0)、縦軸(P[v][u],v=1,u=0)が発生頻度である。
【0071】
入力信号がIピクチャで符号化され復号された信号であれば、DCT符号を量子化する過程においてDCT係数値は離散的な値をとるはずであるが、符号化時と異なる符号化モードが選択されたマクロブロックの係数は、本来とるべき離散値と異なる係数値となるため、頻度分布は櫛状の形状とならない。
【0072】
また、この頻度分布はDCT係数の成分毎に異なる分布を持つが、頻度の総数Nが同じであるため、DCT係数(u,v)成分の係数値xの頻度P[v][u](x)をNで除算すると、フレーム内における(u,v)成分の係数値xの発生確率P[v][u](x)/Nと表すことができる。
【0073】
次に、同じフレームの信号をマクロブロック毎にフィールド内符号化モード、フレーム内符号化モードの夫々の場合において、4つのブロックに分割し、DCT符号化を行う。
【0074】
図2における各符号化モードで分割された4つのブロックの記述方法の一例を図6に示す。
【0075】
ここで、n番目のマクロブロックをフィールド内符号化モードでDCTを行った場合のDCT係数値をxfi[n][k][v][u](n=0,1,2,…、k=0,1,2,3、v=0,…、7、u=0,・・・,7)、とし、フレーム内符号化モードでDCTを行った場合のDCT係数値をxfr[n][k][v][u](n=0,1,2,…、k=0,1,2,3、v=0,…,7、u=0,…,7)と表し、夫々について頻度分布より得られる係数値の発生確率P[v][u](x)/Nの値を用いて、4ブロック内のマクロブロックにおけるDCT係数の係数値の発生確率Sfi[n]を、数式2を用いて求める。
【0076】
【数2】
xfi[n][k][v][u]:n番目のマクロブロックをフィールド内DCT符号化モードモードで分割し、DCTを行った場合のk番目のブロックの第(v,u)要素のDCT係数値。
【0077】
xfr[n][k][v][u]:n番目マクロブロックをフレーム内DCT符号化モードモードで分割し、DCTを行った場合のk番目のブロックの第(v,u)要素のDCT係数値。
【0078】
P[v][u](x):任意の方法で得られたDCT係数(v,u)成分の係数値xのフレーム内の発生頻度の初期値。
【0079】
(4)式、(5)式を用いて計算した結果が、(6)式を満たす場合、n番目のマクロブロックの符号化モードはフィールド内符号化モードであったと判定する。また、この判定を行った結果を用いて頻度分布を計算し同様の計算を繰り返すことで判定結果の精度を上げることが可能である。
【0080】
図7に、上述した判定方式を1回用いて頻度分布を再度作成した結果を示す。
【0081】
図5と比較すると図7の係数頻度分布は櫛状の分布になっていることが明確にわかる。検証した結果99.4%のマクロブロックで符号化モードが符号化時と一致した。
【0082】
ここで、上述の内容による実施例を図を用いて説明する。
【0083】
図8は、符号化パラメータ解析装置の第2の実施例の図である。
【0084】
図8の符号化パラメータ解析装置は、フレーム蓄積部41と、フィールドDCT部81と、フレームDCT部82と、相関計算部83と、DCT符号化モード解析部84と、比較部85と、DCT係数値発生頻度計数部86とを備えるように構成されている。
【0085】
また、DCT符号化モード解析部84は、評価値演算部87と、フレーム遅延部88とを備えるように構成されている。
【0086】
図8の符号化パラメータ解析装置において、まず、テレビジョンのベースバンド信号等の画像信号をフレーム蓄積部41に入力し、1フレーム分を蓄積する。蓄積されたフレームは、フィールドDCT部81でフィールドDCTを、また、フレームDCT部82でフレームDCTを行う。また、同時に相関計算部83にて、上述の数式1で示したように垂直方向の隣接画素間の相関を計算する。
【0087】
相関計算部83にて計算された値により、SW1でスイッチングを行いフィールドDCT部81もしくはフレームDCT部82のDCTされたフレームをDCT係数値発生頻度計数部86に入力する。
【0088】
DCT係数値発生頻度計数部86は、DCT係数値の発生頻度を計数し、その結果を評価値演算部87へ入力する。評価値演算部87は、フレーム遅延部より1フレーム遅延された画像とフレーム内の発生頻度を用いて、上述した評価値Sfi及びSfrを算出する。算出された結果を比較部85で比較し、DCT符号化モードを推定すると共に、該当するDCTを行ったDCT符号化信号をSW2によりスイッチングを行って出力する。
【0089】
上述の実施例を用いることにより、入力の画像信号に対して、DCT符号化モードを解析すると共に、DCTを行った信号を出力することができる。
【0090】
また、再DCTにより得られたDCT係数の頻度分布は、イントラ符号化であるIピクチャとして符号化されたフレームと、Pピクチャ及びBピクチャとして符号化されたフレームの信号では明確に異なる頻度分布となる。
【0091】
図9に、再DCTして得られたPピクチャの頻度分布の一例の図を示す。図9は、Pピクチャで符号化され、復号された入力信号に、DCTによる再符号化を施した場合のDCT係数(0,1)成分のDCT係数値の頻度分布であり、横軸は係数値であり縦軸は頻度である。
【0092】
また、図10に、再DCTして得られたBピクチャの頻度分布の一例の図を示す。 図10は、Bピクチャで符号化され、復号された入力信号に、DCTによる再符号化を施した場合のDCT係数(0,1)成分のDCT係数値の頻度分布であり、横軸は係数値であり縦軸は頻度である。
【0093】
Pピクチャ及びBピクチャでは、動き補償予測が行われているためDCT係数値が離散的な値を持つことはほとんどない。そのため、図9、図10に示したように、Iピクチャの頻度分布と比べて櫛状の分布とはなっていない。そこで、1フレームの入力信号に対して再DCTを行い、各係数の計数値の頻度分布を測定し、得られた頻度分布P[v][u](x)に対して、数式3に示すような処理を行う。
【0094】
【数3】
まず、DCT係数の(v,u)成分の頻度の総和の0.5倍のSを閥値の一例とし、(8)式、(9)式によってP[v][u](x)を処理し、P[v][u](x)の総和をS’とする((10)式)。(11)式のように、S’が閾値Sを超える場合は、そのフレームがIピクチャで符号化されたフレームであると判定する。
【0095】
上述の内容による実施例を図を用いて説明する。
【0096】
図11は、符号化パラメータ解析装置の第3の実施例の図である。
【0097】
図11の符号化パラメータ解析装置は、DCT符号化部42と、DCT係数値発生頻度計数部91と、評価値演算部92と、閾値演算部93と、比較部94とを備えるように構成されている。
【0098】
DCT符号化部42は、入力信号を1画像毎にDCT変換を行い、DCT係数値発生頻度計数部91で発生頻度の係数(頻度分布)を算出する。評価値演算部92は上述したS’を算出し、閾値演算部93は上述のSを算出する。比較部94でSとS’の比較を行うことにより、そのフレームがIピクチャであるか否かを判断することができる。
【0099】
なお、DCT符号化技術を用いた圧縮を行った映像の場合は、少なくとも1枚のIピクチャが存在するため、上述した方法を用いて映像信号にIピクチャが存在するか否かを判断することで、映像信号が圧縮された信号であるか、非圧縮の信号であるかを判断することができる。つまり、Iピクチャの条件を満たすフレームが存在しなかった場合に非圧縮の信号であると判断することができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明では、従来手法と比べて簡便な装置構成で符号化パラメータの解析が実現できる。また、復号された圧縮画像がVTR等の記録媒体及び/又は記録装置に記録されている場合において、従来手法では符号化時のパラメータを類推することができなかったが、本発明を用いることにより符号化パラメータの解析が可能となる。
【0101】
本発明は、放送局等における映像素材の再利用を行う際に、画像品質を維持するために特に有効な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の符号化パラメータ抽出装置の一構成例の図である。
【図2】従来の直交変換符号化の一例の図である。
【図3】符号化モードを判定するための処理の流れを示す一例のフローチャートである。
【図4】本発明における符号化パラメータ解析装置の一実施例を示す図である。
【図5】直交変換符号の係数分布の一例の図である。
【図6】図2における各符号化モードで分割された4つのブロックの記述方法の一例の図である。
【図7】本実施例におけるDCT符号の係数分布の一例の図である。
【図8】符号化パラメータ解析装置の第2の実施例の図である。
【図9】再DCTして得られたPピクチャの頻度分布の一例の図である。
【図10】再DCTして得られたBピクチャの頻度分布の一例の図である。
【図11】符号化パラメータ解析装置の第3の実施例の図である。
【符号の説明】
10 符号化器
11 復号化器
12 符号化パラメータ抽出部
13 比較・演算部
41 フレーム蓄積部
42 DCT符号化部
43 DCT係数頻度計数部
44 Iピクチャ検出部
45 DCT符号化モード解析部
85、94 比較部
87,92 評価値演算部
93 閾値演算部
Claims (3)
- 直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、
復号した映像信号に対して、直交変換符号化をフィールド内符号化モードで符号化するフィールド符号化部と、
前記映像信号に対して、直交変換符号化をフレーム内符号化モードで符号化するフレーム符号化部と、
前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部により得られる符号化された映像信号のフレームに対して垂直方向の隣接画素間の相関を計算し、計算した相関値を比較する相関値比較部と、
前記相関値比較部により比較した結果に基づいて、前記フィールド符号化部又は前記フレーム符号化部で符号化された映像信号を切り替えて出力する切替部と、
前記切替部から得られる符号化された映像信号の直交変換係数値の発生頻度を係数する発生頻度計数部と、
前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部により得られる符号化された映像信号のフレームを夫々1フレーム遅延させるフレーム遅延部と、
前記フレーム遅延部により遅延させた前記フィールド符号化部及び前記フレーム符号化部で符号化された夫々のフレームの各マクロブロックに対して、前記発生頻度計数部から得られる発生頻度を用いて、前記各マクロブロックにおける前記直交変換係数値の組み合わせが生じる確率を評価値として演算する評価値演算部と、
前記評価値演算部により得られる2つの評価値の大きさを比較して、符号化時の符号化モードがフィールド内符号化モードであるか、又はフレーム内符号化モードであるかを判断して出力する評価値比較部とを有することを特徴とする符号化パラメータ解析装置。 - 直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、
復号した映像信号を、直交変換を用いて直交変換符号化する符号化部と、
前記符号化部により得られる映像信号の直交変換係数値の発生頻度を計数する発生頻度計数部と、
前記発生頻度計数部により取得された1フレーム毎の直交変換係数値の発生頻度に対して強調処理を行い、強調処理された発生頻度の総和を評価値として演算する評価値演算部と、
前記強調処理される前の発生頻度に基づいて設定された閾値を演算する閾値演算部と、
前記評価値演算部により得られる発生頻度の総和と前記閾値演算部により得られる閾値とを比較し、前記発生頻度の総和が前記閾値を超えたフレームをイントラ符号化されたフレームと判定し、その結果を出力するための比較部とを有することを特徴とする符号化パラメータ解析装置。 - 直交変換符号化処理がなされた映像信号の復号信号から符号化時の符号化パラメータを解析する符号化パラメータ解析装置であって、
復号した映像信号を、直交変換を用いて直交変換符号化する符号化部と、
前記符号化部により得られる映像信号の直交変換係数値の発生頻度を計数する発生頻度計数部と、
前記発生頻度計数部により取得された1フレーム毎の直交変換係数値の発生頻度に対して強調処理を行い、強調処理された発生頻度の総和を評価値として演算する評価値演算部と、
前記強調処理される前の発生頻度に基づいて設定された閾値を演算する閾値演算部と、
前記評価値演算部により得られる発生頻度の総和と前記閾値演算部により得られる閾値とを比較し、全フレームについて前記強調処理された発生頻度の総和が前記閾値を超えなかった場合は、前記映像信号は直交変換符号化処理が行われていないと判定し、その結果を出力するための比較部とを有することを特徴とする符号化パラメータ解析装置。
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